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JP2004242285A - ノイズ抑制処理方法および装置並びにプログラム - Google Patents

ノイズ抑制処理方法および装置並びにプログラム Download PDF

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JP2004242285A
JP2004242285A JP2003402350A JP2003402350A JP2004242285A JP 2004242285 A JP2004242285 A JP 2004242285A JP 2003402350 A JP2003402350 A JP 2003402350A JP 2003402350 A JP2003402350 A JP 2003402350A JP 2004242285 A JP2004242285 A JP 2004242285A
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noise suppression
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image
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JP2003402350A
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Ryoji Sasada
良治 笹田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】 放射線画像に含まれるノイズ成分を抑制するノイズ抑制処理装置において、ノイズをより効果的に抑制する。
【解決手段】 帯域制限画像信号作成部1が、入力画像信号Sinを、それぞれが異なる周波数帯域を有する画像を担持する複数の帯域制限画像信号Bk に分解し、指標値取得部2が、帯域制限画像の注目画素において、局所コントラストを表す評価値、X線量を示す情報に加え、空間周波数を示す情報にも基づいて、ノイズを抑制する程度を表す指標値を求め、ノイズ抑制処理部3が、その指標値に基づいて、各帯域制限画像の各画素ごとにノイズ抑制処理を施す。処理済画像生成部4は、周波数帯域ごとに、帯域制限画像信号Bk からノイズが抑制された処理済帯域制限画像信号fBk を差し引いて得られる信号を足し合わせて、ノイズ画像信号NSinを抽出し、入力画像信号Sinからノイズ画像信号NSinを差し引いて、ノイズが抑制された処理済画像Sprocを得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、放射線画像を担持する入力画像信号に対して、放射線画像に含まれるノイズ成分を抑制させるノイズ抑制処理を施すノイズ抑制処理方法および装置並びにこのノイズを抑制する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
コンピューテッド・ラジオグラフィ装置(以下CR装置という)などを用いて取得した放射線画像を診断に資するに際しては、得られた放射線画像に対して周波数強調処理や階調処理など所望の画像処理を施して診断に適する画像とした後にCRTモニタにソフトコピーとして表示させたり、フィルムにハードコピーとして出力したりすることが行なわれている。
ここで、放射線画像は、放射線量が少なく濃度が低い部分において、放射線の量子ノイズが目立ってしまうという問題がある。このため、放射線画像を担持する画像信号中に含まれるノイズ成分を抑制させるノイズ抑制処理を施す方法が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、原画像を一連のディテール像(解像度レベル1〜M段までの帯域制限画像信号)に多重解像度分解するとともに、放射線量を示す情報に基づいてノイズ抑制の程度を示す指標値を得、この指標値に基づいて各ディテール像のノイズ成分を抑制し、ノイズ成分が抑制された各ディテール像を再構成することにより、ノイズ成分が抑制された原画像を得る方法が提案されている。
また、特許文献2には、放射線量を示す情報に基づいてノイズ特性を算出し、このノイズ特性に基づいて各ディテール像に適用する平滑化フィルタの特性を切り替え、各ディテール像のノイズ成分を抑制する方法が提案されている。
特開2002-125153号公報 特開2002-133410号公報
ところで、放射線画像に含まれるノイズ成分の量は、その放射線画像を得る際の放射線撮影時の放射線量だけでなく、その放射線画像における空間周波数にも依存することが知られている(空間周波数が高いほど、ノイズが多い)。
しかしながら、上記の特許文献1または2に記載されている方法によれば、ノイズを抑制する程度を決定する際に、空間周波数が考慮されておらず、放射線画像におけるノイズ成分の抑制が十分なされていなかった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、放射線画像においてノイズ成分をより効果的に抑制することができるノイズ抑制処理方法および装置並びにこのノイズを抑制する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを目的とするものである。
本発明のノイズ抑制処理方法は、入力された放射線画像を担持する入力画像信号に対して放射線画像に含まれるノイズ成分を抑制させるノイズ抑制処理を施すノイズ抑制処理方法であって、入力画像信号に基づいて、それぞれが異なる周波数帯域を有する画像を担持する複数の帯域制限画像信号を作成し、放射線画像を得た際の放射線の線量を示す情報と放射線画像における空間周波数を示す情報とに基づいて、ノイズ成分を抑制させる程度を示す指標値を取得し、この指標値に基づいて、複数の帯域制限画像信号のそれぞれについて、ノイズ抑制処理を施すことを特徴とする方法である。
本発明のノイズ抑制処理装置は、入力された放射線画像を担持する入力画像信号に対して放射線画像に含まれるノイズ成分を抑制させるノイズ抑制処理を施すノイズ抑制処理装置であって、入力画像信号に基づいて、それぞれが異なる周波数帯域を有する画像を担持する複数の帯域制限画像信号を作成する帯域制限画像信号作成手段と、放射線画像を得た際の放射線の線量を示す情報と放射線画像における空間周波数を示す情報とに基づいて、ノイズ成分を抑制させる程度を示す指標値を得る指標値取得手段と、この指標値に基づいて、複数の帯域制限画像信号のそれぞれについて、ノイズ抑制処理を施すノイズ抑制処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
「放射線画像を得た際の放射線の線量を示す情報」は、フォトタイマーからの情報など放射線画像を得た際の放射線の線量を直接的に示すものに限らず、撮影メニュー、患者年齢、撮影条件(撮影装置における放射線照射条件)、規格化条件(特開平2-108175号公報などを参照)、または画像の信号値(濃度値)など、放射線の線量を間接的に示し得るもの(線量相当のもの)であってもよい。
「放射線画像における空間周波数を示す情報」は、空間周波数を直接的に示すものに限らず、空間周波数に応じて変化する値、例えば、帯域制限画像の解像度レベルに対応した画像の番号であってもよい。
この帯域制限画像信号作成手段としては、入力画像信号を多重解像度分解することにより複数の帯域制限画像信号を作成するものとすることが望ましい。この場合、ノイズ抑制処理が施される前の帯域制限画像信号から処理後の帯域制限画像信号を引き算して得られるノイズ成分を表す信号を、帯域制限画像ごとに求め、これらノイズ成分を表す信号を足し合わせて、入力画像信号のノイズ成分を表すノイズ画像信号を得、入力画像信号からこのノイズ画像信号を引き算することにより、ノイズが抑制された処理済画像を得るか、あるいは、ノイズ抑制処理が施された帯域制限画像信号に対して、直接、逆多重解像度展開を施すことにより画像再構成を行なうこととなる。多重解像度分解としては、例えばラプラシアンピラミッド分解やウェーブレット変換などを用いるとよい。
また、本発明のノイズ抑制処理装置において、指標値取得手段は、線量を示す情報と空間周波数を示す情報とに基づいて、放射線画像のノイズ特性を算出し、当該ノイズ特性に基づいて上記指標値を求めるものであってもよい。
「ノイズ特性」としては、例えば、注目画素において、その画素の信号がノイズであるか否かを判定する基準となる閾値が考えられる。この閾値は、理論的に算出されたもの、実験的あるいは経験的に求められたもの、いずれであってもよい。
また、指標値取得手段は、帯域制限画像信号により表される帯域制限画像の画素それぞれについて、上記指標値を求めるものであり、ノイズ抑制処理手段は、上記の画素それぞれについて、各画素の上記指標値に基づいてノイズ抑制処理を施すものであってもよい。
また、指標値取得手段は、帯域制限画像信号により表される帯域制限画像の画素それぞれについて、ノイズ特性を算出し上記指標値を求めるものであり、ノイズ抑制処理手段は、上記の画素それぞれについて、各画素の指標値に基づいてノイズ抑制処理を施すものであってもよい。
さらに、指標値取得手段は、画素近傍の帯域制限信号の値に基づいて評価値を得、当該評価値と上記ノイズ特性とに基づいて上記指標値を求めるものであってもよい。
「評価値」としては、注目画素における濃度の局所的なコントラストを表すものが好ましく、例えば、注目画素における画素エネルギーが考えられる。画素エネルギーとは、注目画素近傍の濃度勾配を45度ずつ異なる4方向のベクトル成分で表したときの、各ベクトル成分の大きさ(値)の平均として求めるものであり、局所的なコントラストが強い点信号であれば、画素エネルギーは高くなり、逆にコントラストが弱い点信号であれば、画素エネルギーは低くなる。
本発明のプログラムは、入力された放射線画像を担持する入力画像信号に対して放射線画像に含まれるノイズ成分を抑制させるノイズ抑制処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、ノイズ抑制処理が、入力画像信号に基づいて、それぞれが異なる周波数帯域を有する画像を担持する複数の帯域制限画像信号を作成する手順と、放射線画像を得た際の放射線の線量を示す情報と放射線画像における空間周波数を示す情報とに基づいて、ノイズ成分を抑制させる程度を示す指標値を得る手順と、この指標値に基づいて、複数の帯域制限画像信号のそれぞれについて、ノイズを抑制する手順とからなるものであることを特徴とするプログラムである。
本発明のプログラムにおいて、上記指標値を得る手順は、線量を示す情報と空間周波数を示す情報とに基づいて放射線画像のノイズ特性を算出し、当該ノイズ特性に基づいて上記指標値を求める手順であってもよい。
また、上記指標値を得る手順は、帯域制限画像信号により表される帯域制限画像の画素それぞれについて、上記指標値を求める手順であり、ノイズ抑制処理を施す手順は、上記の画素それぞれについて、各画素の上記指標値に基づいてノイズ抑制処理を施す手順であってもよい。
また、上記指標値を得る手順は、帯域制限画像信号により表される帯域制限画像の画素それぞれについて、ノイズ特性を算出し上記指標値を求める手順であり、ノイズ抑制処理を施す手順は、上記の画素それぞれについて、各画素の上記指標値に基づいてノイズ抑制処理を施す手順であってもよい。
さらに、上記指標値を得る手順は、上記画素近傍の帯域制限信号の値に基づいて評価値を得、当該評価値と上記ノイズ特性とに基づいて上記指標値を求める手順であってもよい。
本発明のノイズ抑制処理方法および装置並びにそのためのプログラムによれば、放射線画像に含まれるノイズの量と相関のある情報として、放射線画像を得た際の放射線の線量を示す情報だけでなく、放射線画像における空間周波数を示す情報にも基づいて、ノイズ成分を抑制させる程度を示す指標値を得、この得られた指標値に基づいて、複数の帯域制限画像信号のそれぞれについてノイズ抑制処理を施す構成としたので、ノイズ抑制処理が施された各帯域制限画像信号に基づいて1つの画像信号を再構成したり、あるいは、帯域制限画像信号とノイズ抑制処理が施された帯域制限画像信号との差分をノイズ信号として抽出し、抽出されたノイズ信号を合成して入力画像信号から差し引くことにより、ノイズがより効果的に抑制された画像を得ることができる。
また、このノイズ抑制処理に際して、指標値を複数の帯域制限画像信号ことに得て各帯域制限画像信号ごとにノイズ抑制処理を施したり、あるいは、指標値を帯域制限画像信号により表される帯域制限画像の各画素ごとに得て画素それぞれについてノイズ抑制処理を施すようにすれば、例えば画像全体の平均に基づいて指標値を求め、この指標値に基づいてノイズ抑制処理を施す場合に比べて、画像の各部ごとに当該各部に応じた最適な指標値を用いることができるので、きめ細かなノイズ抑制処理を行うことができる。
以下、本発明のノイズ抑制処理装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明のノイズ抑制処理装置の一実施形態の構成を示す概略ブロック図である。
ノイズ抑制処理装置100は、図1に示すように、読取装置などから得られた所定の解像度を有する放射線画像を担持する入力画像信号Sinに基づいて、それぞれが異なる周波数帯域を有する画像を担持する複数の帯域制限画像信号を作成する帯域制限画像信号作成部1と、放射線画像を得た際の放射線の線量を示す情報とこの放射線画像における空間周波数を示す情報とに基づいて、ノイズ成分を抑制させる程度を示す指標値を得る指標値取得部2と、この得られた指標値に基づいて、複数の帯域制限画像信号のそれぞれについて、ノイズ抑制処理を施すノイズ抑制処理部3と、それぞれノイズ抑制処理が施された複数の帯域制限画像に基づいて、ノイズが抑制された放射線画像を担持する処理済画像信号Sprocを生成する処理済画像生成部4とを有する。
指標値取得部2は、各帯域制限画像の画素それぞれについて、この画素近傍の帯域制限信号の値に基づいて評価値を得るとともに、放射線量を示す情報と空間周波数を示す情報とに基づいて放射線画像のノイズ特性を算出し、この評価値とノイズ特性とに基づいて上記指標値を求めるものである。
また、ノイズ抑制処理部3は、帯域制限画像信号Bk の画素それぞれについて、指標値取得部2において求められた各画素の指標値に基づいて、ノイズ抑制処理を施すものである。
なお、本実施形態は、例えば特開昭55-12492号公報や同56-11395号公報などに記載のように、蓄積性蛍光体シートを利用した放射線画像情報記録再生システムにおいて、蓄積性蛍光体シートに記録された人体の放射線画像をレーザビーム走査によりデジタル画像信号として読み取ったものをノイズ抑制処理の対象としている。放射線画像の読み取りは、蓄積性蛍光体シートに対して主走査方向(横方向)にレーザビームを走査させながらシートを副走査方向(縦方向)に移動させてシートを2次元走査することにより行なわれる。
次に上記構成のノイズ抑制処理装置100の作用について説明する。
最初に図2に示すフローチャートを参照して、処理の概要について説明する。
帯域制限画像信号の作成処理としては、例えば、特開平5-244508号公報、特許 3193806号公報、あるいは特開2001-57677号公報および特開 2000-306089号公報などにおいて本願出願人が提案しているラプラシアンピラミッド分解や、特許 3205417号公報や特開2001-57677号公報などにおいて本願出願人が提案しているウェーブレット変換などの多重解像度変換の手法を用いるとよい。また、特開平 10-75364号公報などに示されているようにボケマスク信号を用いて取得する方法など、公知のその他の方法を用いてもよい。以下の実施形態では、ラプラシアンピラミッドの手法を用いるものとして説明する。
入力された原画像から、多重解像度変換の一態様であるラプラシアンピラミッド分解を用いて帯域制限画像信号を得る(ステップS1)。そして、本発明の評価値としての、帯域制限画像信号が担持する多重解像度空間に分解された各帯域制限画像の各画素位置における画素エネルギーVeを算出する(ステップS2)。画素エネルギーVeは、注目画素位置において、後述するDouble-Angle表現を用いることにより、45度ごとの4方向のベクトル成分を求め、その各ベクトル成分の平均として算出する。
次に、原画像を得た際の放射線の線量を表す指標xと、原画像における空間周波数を表す指標rとに基づいて、本発明のノイズ特性としての、ノイズか否かの判定基準となる閾値Thを求める(ステップS3)。
このようにして得られた画素エネルギーVeと閾値Thとに基づいて、ノイズ抑制の程度を表す指標値としてのノイズ抑制度Eを算出し(ステップS4)、このノイズ抑制度Eを用いて、フィルタリングによるノイズ抑制処理を施す(ステップS5)。そして、帯域制限画像信号とノイズ抑制処理済みの帯域制限画像信号との差分信号である、帯域制限ノイズ画像信号を得、帯域制限信号ごとの帯域制限ノイズ画像信号を足し合わせ、足し合わされた信号を原画像信号から減算して、処理済画像を得る(ステップS6)。
次に、各ステップにおいて行う処理の詳細について説明する。
(帯域制限画像信号Bk の作成)
図3は帯域制限画像信号作成部1の概要を示すブロック図、図4は5段階の帯域制限画像信号作成処理を模式的に示す図である。
例えば、上記特開平5-244508号公報などに示されているように、フィルタリング処理手段10においては、入力画像信号Sinに対して原画像の主副の各走査方向に対してフィルタリング処理を施して入力画像信号Sinよりも解像度が低い画像信号L1 (以下、低解像度画像信号という)を作成し、次にこの低解像度画像信号L1 に対して同様のフィルタリング処理を施してこの低解像度画像信号L1 よりもさらに解像度が低い低解像度画像信号L2 を作成し、以降順次同様のフィルタリング処理を繰り返して各解像度の低解像度画像信号Lk (k=1〜n)を得る。そして、補間処理手段11において、このフィルタリング処理の各段において得られる低解像度画像信号Lk に対して、主副の各走査方向にそれぞれ2倍(全体としては4倍)の画素数となるように補間処理を施して、鮮鋭度が異なる複数のボケ画像信号Sus1 〜Susn (以下Susk (k=1〜n)で代表させる)を得る。この後、減算器12により互いに対応する画素数を有する低解像度画像信号Lk-1 とボケ画像信号Susk および入力画像信号Sinとボケ画像信号Sus1 との差分を求め、これを帯域制限画像信号Bk とする。
次に、上述のようにして求められた帯域制限画像信号Bk を用いてノイズ抑制の程度を示す指標値(ノイズ抑制度)を求め、求めた指標値にしたがってノイズ抑制処理を施す過程について説明する。
図5は装置100の全体構成の詳細を示すブロック図である。図示するように、指標値取得部2は、各帯域制限画像信号Bk により表される各帯域制限画像の各画素における画素ベクトルを得る画素ベクトル取得手段21と、画素ベクトルの長さおよび/または方向に基づいて、画素エネルギーVe(本発明の評価値の一態様)を、各帯域制限画像の各画素ごとに得る評価値算出手段22と、線量を表す指標xと空間周波数を表す指標rとに基づいて、閾値Th(本発明のノイズ特性の一態様)を、各帯域制限画像の各画素ごとに算出するノイズ特性算出手段23と、各帯域制限画像の各画素ごとに得られた画素エネルギーVeと閾値Thとに基づいて、ノイズ抑制度E(本発明のノイズ抑制の程度を表す指標値の一態様)を各画素ごとに算出する指標値算出手段24とを各帯域制限画像信号Bk ごとに有している。
ノイズ抑制処理部3は、指標値算出手段24から出力された指標値に基づいて帯域制限画像信号Bk に含まれるノイズ成分を抑制する処理を施す抑制処理手段32を各帯域制限画像信号Bk ごとに有している。
本実施形態のノイズ抑制処理は、「ノイズらしさを表す指標に応じてノイズ抑制の程度を変え、ノイズらしい信号ほど抑制する」という手法を用いるものである。具体的には、このノイズらしさを表す指標を、ある画素位置において、ノイズか否かの判定基準となる閾値に対する局所コントラストの強さの比で表し、この比が小さいほど0(ゼロ)に近づき、大きいほど1に近づく関数をノイズ抑制度として定義し、その画素の信号にノイズ抑制度を掛ける演算を行う。このようにすれば、実際の像と思われるコントラストの高い、言わば強い点信号(画素)は残り、ノイズと思われるコントラストの低い、言わば弱い点信号(画素)は抑制または除去される。本実施形態では、局所コントラストを表すものとして、画素エネルギーを用いる。
(画素エネルギーVeの算出)
画素エネルギーVeは、ある画素位置において、Double-Angle表現(以下D−A表現という)を用いることにより、45度ずつ異なる4方向(向きではない)のベクトル成分q0〜q3を求め、その各ベクトル成分の平均として、式(1)にしたがって算出する。
ベクトルのD−A表現は、線信号を表現するための手法であり、アルゴリズムとしてのメリットは、このD−A表現された情報の近傍平均をとるだけで線信号の信頼性(線らしさの指標)が算出できる点である。この点について、図6を参照して簡単に説明する。
図6(a)に示すような画像信号の濃度ベクトルを算出し、通常のベクトル表現(ここではFull-Angle表現;以下F−A表現という)すると同図(b)のようになり、中心の低濃度部領域を境にベクトルの向きが正対する。一方、D−A表現では算出したベクトル角度を2倍するため同図(c)のようになる。
これらのベクトルの近傍平均により線信号の信頼性Cを算出すると、(B),(c)の右側の大矢印のようになり、(c)に対し(b)の信頼性はかなり小さくなる。特に図示していないが、ノイズ(近傍べクトルが様々な方向を向く)も信頼性が小さくなることは容易に想像でき、F−A表現ではノイズと線情報の分離はより困難となる。
これに対して、D−A表現を用いると、図7に示すように、線方向に対するベクトルを定義することとなる。q0〜q3は、注目画素における各方向成分の大きさを表している。ある画素において、直交する2方向成分の大きさが等しい場合(交点に相当する)、D−A表現では出力が弱くなり、2つの直交する成分の大きさが異なれば、大きい成分を持つ方向が主方向となる。
したがって、各画素における4方向成分q0〜q3を算出すれば、ベクトルをD−A表現することができる。
ここで、各方向成分q0〜q3の具体的な算出方法について説明する。
対象となっている帯域制限画像信号は、ラプラシアンピラミッド分解されたラプラシアン信号であり、図8に示す4種類の2次元空間フィルタとのコンボリューションにより4成分を算出する。フィルタ係数の例として5×5のq0フィルタのフィル夕係数を表1に示す。ラプラシアン信号とフィルタ係数はどちらも0を中心とした正負の値をとるので、方向成分としてはこれらのコンボリューション積の絶対値を用いる。
(閾値Thの算出)
ノイズか否かの判定基準となる閾値Thは、線量と空間周波数に依存する。そこで、閾値Thを、X線量を表す指標xと空間周波数を表す指標rをパラメータとした関数で表すことができる。本実施形態のように、放射線画像を処理対象画像として取り扱う場合、X線量はS値(読取感度)やL値(ラチチュード)から推定することができ、その指標xとしては、例えば、式(2)で定義されるようなものを用いることができる。なお、S値やL値に関しては、例えば、特開平2-108175号を参照されたい。
ここで、QLは画素の信号値であり、式(2)は、この信号値が10bitで表現される場合を前提としている。
また、本実施形態のように、原画像信号Sinをラプラシアンピラミッド分解によって各周波数帯域ごとの帯域制限画像信号Bk に分解する場合、各帯域制限画像信号Bk がそれぞれ異なる空間周波数の画像に対応していると考えることができるので、指標rとしては、例えば、帯域制限画像信号の番号kをそのまま用いることができる。
ところで、ノイズには、通常、X線量が低いほど、また、空間周波数が高いほど、ノイズ量が多くなるという特性がある。したがって、閾値Thは、X線量が低いほど、すなわち指標xが小さいほど大きくなり、また、空間周波数が高いほど、すなわち指標rが小さいほど大きくなる。そこで、閾値Thとして、図9に示すような曲線を設定し、この曲線に基づいて、指標x、指標rごとに、閾値Thを導出する。なお、閾値Thは、指標xと指標rを変数とした数式で表現するようにしてもよいが、数式では理想通りの曲線が得難いこともあるので、例えば、図10に示すように、基準曲線ThBase(x)を(x,ThBase(x))の幾つかの組で構成される折れ点データとして与え、さらに、各指標rごとに係数ThCo(r)を与え、閾値Thを式(3)に示すように、基準曲線にその係数を掛けたものとして求めるようにしてもよい。
(ノイズ抑制度Eの算出)
上述のように、本実施形態におけるノイズ抑制処理は、「ノイズらしさを表す指標に応じてノイズ抑制の程度を変え、ノイズらしい信号ほど抑制する」という処理を行うものなので、このノイズらしさを表す指標を、ある画素位置において、閾値Thに対する画素エネルギーVeの比、すなわちVe/Thで表し、この比が小さいほど0に近づき、大きいほど1に近づく関数をノイズ抑制度Eとして定義する。このようなノイズ抑制度Eとしては、式(4)で定義されるものを用いることができる。なお、図11は、この式(4)をグラフで表したものである。
(ノイズ抑制処理)
その後、式(5)に示すように、上記のようにして得られた、各帯域制限画像信号Bk の各画素ごとのノイズ抑制度Eを、各帯域制限画像信号Bk の各画素ごとの信号に掛けてノイズ抑制を行い、ノイズ成分の抑制された処理済帯域制限画像信号fBk を得る。
(処理済画像信号Sprocの生成)
このようにして、ノイズ抑制処理を各帯域制限画像信号に対して施し、処理済帯域制限画像信号fBk を得た後、処理済画像生成部4において、ノイズ抑制処理を施す前の帯域制限画像信号Bk からノイズ成分の抑制された処理済帯域制限画像信号fBk を差し引いて、各帯域制限画像信号Bk ごとに、ノイズ成分のみが抽出された帯域制限ノイズ画像信号NBk を得る。つまり、ノイズ抑制処理が施される前の画像と後の画像とで、対応する画素ごとに、処理前の信号から処理後の信号を引き算してノイズ成分を表す信号を得、このノイズ成分を表す信号を帯域制限画像ごとに求めて、帯域制限ノイズ画像信号NBk を得る。そして、これら帯域制限ノイズ画像信号NBk を足し合わせることにより、入力画像信号Sinのノイズ成分を表すノイズ画像信号を得、入力画像信号Sinからノイズ画像信号を差し引いて、ノイズ成分の抑制された処理済画像信号Sprocを得る。
処理済画像生成部4には、図5に示すように、帯域制限画像信号から処理済帯域制限画像信号を差し引いて帯域制限ノイズ画像信号を得る減算器41と、帯域制限ノイズ画像信号に対して補間処理を施す補間処理手段42と、帯域制限ノイズ画像信号と補間処理が施された帯域制限ノイズ画像信号とを加算する加算器43とが、解像度レベルの段数に応じて設けられており、また、加算器43による加算を繰り返して得られたノイズ画像信号を入力画像信号から差し引いて処理済画像Sprocを得る第2減算器44がさらに設けられている。
図12は、処理済帯域制限画像信号fBk に基づいて、ノイズ成分が抑制された処理済画像信号Sprocを生成する処理を模式的に示す図である。ノイズ成分が抑制された処理済帯域制限画像信号fBk (k=1〜n)が得られたら、解像度レベルごとに、減算器41において帯域制限画像信号Bk から処理済帯域制限画像信号fBk を差し引いて帯域制限ノイズ画像信号NBk を得る。次に、帯域制限ノイズ画像信号NBk のうち、最低解像度の信号NBn が1段階高解像度の帯域制限ノイズ画像信号NBk-1 と同一画素数となるように、補間処理手段42において上記補間処理手段11と同様の補間処理がなされて拡大ノイズ画像信号NSn′ が得られる。この後、帯域制限ノイズ画像信号NBk-1 と拡大ノイズ画像信号NSn′ とが加算器43において加算されて、加算ノイズ画像信号NSn-1 が得られる。このような処理をより高解像度となる方向に繰り返し行なって、最高解像度の加算ノイズ画像信号NS1 を得る。この最高解像度の加算ノイズ画像信号NS1 は、入力画像信号Sinに対応した、ノイズ成分のみからなるノイズ画像信号NSinとなる。そして最後に、第2減算器において、入力画像信号Sinからノイズ画像信号NSinを差し引いて、処理済画像信号Sprocを得る。
なお、加算器43により、帯域制限ノイズ画像信号NBk-1 と拡大ノイズ画像信号NSn′ とが繰り返し加算される過程においては、空間周波数に依存した係数を拡大ノイズ画像信号NSn′ に掛け合わせて加算することにより、これらの加算比率を制御するようにしてもよい。また、第2減算器により、入力画像信号Sinからノイズ画像信号NSinを差し引く過程においては、入力画像信号Sinの各信号値(濃度)に依存した係数をノイズ画像信号NSinに掛け合わせて減算することにより、ノイズ抑制のレベルをさらに制御するようにしてもよい。なお、このような濃度依存の信号値調整を行う場合としては、例えば、胸部X線画像において、比較的濃度の高い肺野はそれほどノイズを含まないことが経験的に知られているので、濃度の高い部分はそれほどノイズ抑制を行う必要がないことから、ノイズ画像上でのノイズ成分を表す信号値を低くする補正を行う場合などが考えられる。
上述のようにして得られた処理済画像信号Sprocに基づいて画像出力すれば、放射線画像を得た際のX線量だけでなく、ノイズ成分の量と相関のあるもう1つの情報としての、放射線画像における空間周波数にも基づいて、ノイズを抑制する程度を表す指標値を求め、この指標値に基づいてノイズ抑制のレベルを制御しているので、ノイズをより効果的に抑制することができる。
以上、本発明のノイズ抑制処理装置の一実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態は、ラプラシアンピラミッドの手法により入力画像信号Sinからそれぞれ異なる周波数帯域を有する帯域制限画像信号を得ているが、例えば特開平6-274615号公報に示すように、ウェーブレット変換により帯域制限画像信号を得るようにしてもよい。
また、本実施形態では、ノイズ成分のみからなるノイズ画像信号を得てから、このノイズ画像信号を入力画像信号から差し引くことで、処理済画像信号を得ていたが、特開 2002-133410号公報にて提案されているように、ノイズ成分が抑制された各帯域制限画像信号を、直接、逆多重解像度変換(ラプラシアンピラミッド再構成)することにより、ノイズ成分が抑制された処理済画像を得るようにしてもよい。
また、本実施形態による、X線量を表す指標と空間周波数を表す指標とに基づいて、ノイズ抑制の程度を表す指標値を求め、その指標値に基づいてノイズの抑制レベルを制御するというフィルタ処理の手法は、他のフィルタ処理においても用いることができ、例えば、特開 2002-133410号公報で提案されているように、各帯域制限画像信号の各画素に対し、エッジらしさを表す指標としてのエッジ信頼性を求め、そのエッジ信頼性に基づいて異方性フィルタ(エッジに沿って施す平滑化フィルタ)と等方性フィルタ(方向性を持たない平滑化フィルタ)とを重み付けして適用することにより、エッジを必要以上に劣化させないノイズ抑制処理(適応的フィルタ処理)を行う場合において、その等方性フィルタによる処理に用いることもできる。
また、本実施形態においては、信号の局所コントラストを表すものとして、画素エネルギーVeを用いているが、その他に局所コントラストを表すものであればどんなものであってもよく、例えば、局所領域における分散値を用いてもよい。
また、上述のノイズを抑制する処理をコンピュータに実行させるようにしてもよく、この場合、このノイズを抑制する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムをサーバから配信、またはそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
本発明のノイズ抑制処理装置の一実施形態の構成を示す概略ブロック図 本発明のノイズ抑制処理装置における処理手順を示すフローチャート 帯域制限画像信号作成部の概要を示すブロック図 帯域制限画像信号作成処理を模式的に示す図 ノイズ抑制処理装置の全体構成の詳細を示すブロック図 Double-Angle表現を説明する概念図 Double-Angle表現の定義を説明する図 4種類の2次元空間フィルタの例を示す図 ノイズか否かの判定基準となる閾値の曲線の例を示す図 折れ点データとして与えられた閾値の曲線の例を示す図 ノイズ抑制度の曲線の例を示す図 処理済画像生成処理を模式的に示す図
符号の説明
1 帯域制限画像信号作成部
2 指標値取得部
3 ノイズ抑制処理部
4 処理済画像生成部
10 フィルタリング処理手段
11 補間処理手段
12 減算器
21 画素ベクトル取得手段
22 評価値算出手段
23 ノイズ特性算出手段
24 指標値算出手段
32 ノイズ抑制処理手段
41 減算器
42 補間処理手段
43 加算器
44 第2減算器
100 ノイズ抑制処理装置

Claims (11)

  1. 入力された放射線画像を担持する入力画像信号に対して前記放射線画像に含まれるノイズ成分を抑制させるノイズ抑制処理を施すノイズ抑制処理方法であって、
    前記入力画像信号に基づいて、それぞれが異なる周波数帯域を有する画像を担持する複数の帯域制限画像信号を作成し、
    前記放射線画像を得た際の放射線の線量を示す情報と前記放射線画像における空間周波数を示す情報とに基づいて、前記ノイズ成分を抑制させる程度を示す指標値を取得し、
    前記指標値に基づいて、前記複数の帯域制限画像信号のそれぞれについて、前記ノイズ抑制処理を施すことを特徴とするノイズ抑制処理方法。
  2. 入力された放射線画像を担持する入力画像信号に対して前記放射線画像に含まれるノイズ成分を抑制させるノイズ抑制処理を施すノイズ抑制処理装置であって、
    前記入力画像信号に基づいて、それぞれが異なる周波数帯域を有する画像を担持する複数の帯域制限画像信号を作成する帯域制限画像信号作成手段と、
    前記放射線画像を得た際の放射線の線量を示す情報と前記放射線画像における空間周波数を示す情報とに基づいて、前記ノイズ成分を抑制させる程度を示す指標値を得る指標値取得手段と、
    前記指標値に基づいて、前記複数の帯域制限画像信号のそれぞれについて、前記ノイズ抑制処理を施すノイズ抑制処理手段とを備えたことを特徴とするノイズ抑制処理装置。
  3. 前記指標値取得手段が、前記線量を示す情報と前記空間周波数を示す情報とに基づいて前記放射線画像のノイズ特性を算出し、該ノイズ特性に基づいて前記指標値を求めるものであることを特徴とする請求項2記載のノイズ抑制処理装置。
  4. 前記指標値取得手段が、前記帯域制限画像信号により表される帯域制限画像の画素それぞれについて、前記指標値を求めるものであり、
    前記ノイズ抑制処理手段が、前記画素それぞれについて、各画素の前記指標値に基づいて前記ノイズ抑制処理を施すものであることを特徴とする請求項2記載のノイズ抑制処理装置。
  5. 前記指標値取得手段が、前記帯域制限画像信号により表される帯域制限画像の画素それぞれについて、前記ノイズ特性を算出し前記指標値を求めるものであり、
    前記ノイズ抑制処理手段が、前記画素それぞれについて、各画素の前記指標値に基づいて前記ノイズ抑制処理を施すものであることを特徴とする請求項3記載のノイズ抑制処理装置。
  6. 前記指標値取得手段が、前記画素近傍の帯域制限信号の値に基づいて評価値を得、該評価値と前記ノイズ特性とに基づいて前記指標値を求めるものであることを特徴とする請求項5記載のノイズ抑制処理装置。
  7. 入力された放射線画像を担持する入力画像信号に対して前記放射線画像に含まれるノイズ成分を抑制させるノイズ抑制処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記ノイズ抑制処理が、前記入力画像信号に基づいて、それぞれが異なる周波数帯域を有する画像を担持する複数の帯域制限画像信号を作成する手順と、
    前記放射線画像を得た際の放射線の線量を示す情報と前記放射線画像における空間周波数を示す情報とに基づいて、前記ノイズ成分を抑制させる程度を示す指標値を得る手順と、
    前記指標値に基づいて、前記複数の帯域制限画像信号のそれぞれについて、ノイズを抑制する手順とからなるものであることを特徴とするプログラム。
  8. 前記指標値を得る手順が、前記線量を示す情報と前記空間周波数を示す情報とに基づいて前記放射線画像のノイズ特性を算出し、該ノイズ特性に基づいて前記指標値を求める手順であることを特徴とする請求項7記載のプログラム。
  9. 前記指標値を得る手順が、前記帯域制限画像信号により表される帯域制限画像の画素それぞれについて、前記指標値を求める手順であり、
    前記ノイズ抑制処理を施す手順が、前記画素それぞれについて、各画素の前記指標値に基づいて前記ノイズ抑制処理を施す手順であることを特徴とする請求項7記載のプログラム。
  10. 前記指標値を得る手順が、前記帯域制限画像信号により表される帯域制限画像の画素それぞれについて、前記ノイズ特性を算出し前記指標値を求める手順であり、
    前記ノイズ抑制処理を施す手順が、前記画素それぞれについて、各画素の前記指標値に基づいて前記ノイズ抑制処理を施す手順であることを特徴とする請求項8記載のプログラム。
  11. 前記指標値を得る手順が、前記画素近傍の帯域制限信号の値に基づいて評価値を得、該評価値と前記ノイズ特性とに基づいて前記指標値を求める手順であることを特徴とする請求項10記載のプログラム。
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