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JP2004242169A - クロック復元回路 - Google Patents

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JP2004242169A JP2003030976A JP2003030976A JP2004242169A JP 2004242169 A JP2004242169 A JP 2004242169A JP 2003030976 A JP2003030976 A JP 2003030976A JP 2003030976 A JP2003030976 A JP 2003030976A JP 2004242169 A JP2004242169 A JP 2004242169A
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Abstract

【課題】本発明は、位相制御信号の変化に十分追従し、且つスイッチングによるジッタを抑制したクロック復元回路を提供することを目的とする。
【解決手段】所定の一端子と複数の電流源との間の短絡又は開放をそれぞれが制御する複数のスイッチ回路により所定の一端子の電流量を変化させクロック信号の電流量を制御し、複数のクロック信号を重ね合わせ所望の出力クロック信号を生成する回路において、複数のスイッチ回路の各々は、所定の一端子と複数の電流源のうちの対応する電流源との間を短絡又は開放し、短絡した状態において対応電流源に所定の電流を流すスイッチと、スイッチが所定の一端子と対応電流源との間を開放した状態において対応電流源に所定の電流と略同量の電流を供給するオフ時電流経路を含み、スイッチが開放及び短絡間で切り換わる際に電流源には略同量の電流が流れ続ける。
【選択図】図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般にクロック信号を処理する回路に関し、詳しくは入力クロック信号に基づいて所望の位相のクロック信号を生成するクロック復元回路に関する。
【従来の技術】
システムの性能を向上させるためには、プロセッサやメモリ等の各構成要素の速度を向上させるだけではなく、各構成要素であるチップ間の信号伝送速度を向上させる必要がある。またチップの大型化に伴い、チップ間の信号伝送だけでなく、チップ内における素子や回路ブロック間の信号伝送速度も、チップの性能を制限する大きな要因となっている。
【0002】
信号伝送を高速化するためには、信号を受信する回路が信号に対して正確なタイミングで動作することが必要である。このような正確なタイミングを発生させるための回路として、帰還ループの中に位相調整回路を設けたクロック復元回路が知られている。
【0003】
図1は、従来のクロック復元回路の構成の一例を示す図である。
【0004】
図1のクロック復元回路10は、出力タイミングが可変な位相調整回路11と、入力信号と出力信号の位相判定を行う位相比較回路12を含む。
【0005】
位相比較回路12は入力信号と出力信号との位相差を検出し、比較結果に応じた位相制御信号をデジタル信号又はアナログ信号として位相調整回路11に供給し、位相調整回路11の位相調整動作を制御する。位相調整回路11は位相比較回路12から供給される位相制御信号に基づいて、入力信号を位相調整し出力信号として出力する。
【0006】
出力信号が入力信号に対して位相が進んでいる場合は、位相比較回路12は現状より位相を遅らすように位相制御信号を出力する。出力信号が入力信号に対し位相が遅れている場合は、位相比較回路12は現状より位相を進めるように位相制御信号を出力する。
【0007】
図2は、従来の位相調整回路の構成の一例を示す図である。
【0008】
図2の位相調整回路11は、NMOSトランジスタ21乃至24、電流源25及び26、及び抵抗R1及びR2を含む。
【0009】
NMOSトランジスタ21のゲート端子には正弦波信号Φ1が供給され、NMOSトランジスタ22のゲート端子には正弦波信号Φ1xが供給される。NMOSトランジスタ23のゲート端子には正弦波信号Φ2が供給され、NMOSトランジスタ24のゲート端子には正弦波信号Φ2xが供給される。信号Φ1は基準の位相として0°の位相を有するクロック信号であり、信号Φ1xは信号Φ1の相補信号であり180°の位相を有する。また信号Φ2は90°の位相を有するクロック信号であり、信号Φ2xは信号Φ2の相補信号であり270°の位相を有する。
【0010】
0°位相の信号Φ1と90°位相の信号Φ2とを重み付けして足し合わせることで、出力信号OUTが生成される。また0°位相の信号Φ1xと90°位相の信号Φ2xとを重み付けして足し合わせることで、出力信号OUTの相補信号である出力信号OUTxが生成される。
【0011】
0°位相の信号Φ1の重みは電流源25に流れる電流値I1に略比例し、また90°位相の信号Φ2の重みは電流源25に流れる電流値I2に略比例する。従って、出力信号OUTは電流値I1と電流値I2との比率に応じた位相を有する正弦波として出力される。同様にして、出力信号OUTの相補信号である出力信号OUTxが出力される。ここで電流源25に流れる電流値I1はアナログ信号D1により制御され、電流源25に流れる電流値I2はアナログ信号D2により制御される。これらアナログ信号D1及びD2が、図1の位相比較回路12から供給される。
【0012】
図3は、従来の位相調整回路の構成の別の一例を示す図である。
【0013】
図3の位相調整回路11は、NMOSトランジスタ21乃至24、電流源25−1乃至25−n、電流源26−1乃至26−n、スイッチ27−1乃至27−n、スイッチ28−1乃至28−n、及び抵抗R1及びR2を含む。
【0014】
図3の位相調整回路において、互いに90°位相の異なる信号の重み付け和により出力信号を生成する原理は図2の位相調整回路と同一である。図3の位相調整回路においては、デジタル信号D1乃至D1に応じて、スイッチ27−1乃至27−nのうち所望の個数のスイッチを導通状態とする。これにより、電流値Iを有する電流源25−1乃至25−nのうちで所望の個数の電流源をNMOSトランジスタ21及び22に接続し、この個数に応じた重みを信号Φ1及びΦ1xに与えることができる。
【0015】
同様に、デジタル信号D2乃至D2に応じて、スイッチ28−1乃至28−nのうち所望の個数のスイッチを導通状態とする。これにより、電流値Iを有する電流源26−1乃至26−nのうちで所望の個数の電流源をNMOSトランジスタ23及び24に接続し、この個数に応じた重みを信号Φ2及びΦ2xに与えることができる。
【0016】
一般に、位相比較回路12から出力される位相制御信号はデジタル制御コードであり、図3の構成ではこのデジタル制御コードを直接にスイッチ27−1乃至27−n及び28−1乃至28−nの制御に用いることができる。それに対して図2の構成では、位相比較回路12から供給されるデジタル制御コードをアナログ信号に変換してから、電流源25及び26の電流値制御に用いることになる。
【0017】
【特許文献1】
特開平11−275066号公報
【0018】
【非特許文献1】
ウィリアム・ダリィ(William J Dally)、ジョン・ポールトン(John W. Poulton)著、「デジタルシステムエンジニアリング(DIGITAL SYSTEM ENGINEERING)」、(英国)、ケンブリッジユニバーシティプレス(Cambridge UniversityPress)、1998年、p.605
【0019】
【非特許文献2】
田村 泰孝、後藤 公太郎、ラグー・サストリー、「高速信号伝送技術:Synfinity II」、雑誌富士通、富士通株式会社、1997年7月、1999−7、p.235−241
【発明が解決しようとする課題】
制御対象の信号が高速化すると、位相制御信号もまた高速に変化するようになる。位相調整回路11は位相制御信号の変化後速やかに位相を調整する必要があるが、図2のようにデジタル制御コードをアナログレベルに変換する構成では、コード変換に余分な処理時間を必要とするために、デジタル制御コードの変化速度に対応できなくなる可能性がある。また図3の構成は、デジタル制御コードを直接スイッチング制御に用いるので高速動作が可能であるが、スイッチング時に大きなジッタが発生する。この結果、出力クロックの位相に歪みを生じてしまうという問題がある。
【0020】
以上を鑑みて、本発明は、位相制御信号の変化に十分追従し、且つスイッチングによるジッタを抑制したクロック復元回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明によるクロック復元回路は、所定の一端子と複数の電流源との間の短絡又は開放をそれぞれが制御する複数のスイッチ回路により該所定の一端子の電流量を変化させクロック信号の電流量を制御することにより、異なる位相を有する複数のクロック信号の電流量をそれぞれ制御し、該複数のクロック信号を重ね合わせ所望の出力クロック信号を生成する回路において、該複数のスイッチ回路の各々は、該所定の一端子と該複数の電流源のうちの対応する電流源との間を短絡又は開放し、短絡した状態において該対応電流源に所定の電流を流すスイッチと、該スイッチが該所定の一端子と該対応電流源との間を開放した状態において該対応電流源に該所定の電流と略同量の電流を供給するオフ時電流経路を含み、該スイッチが開放及び短絡間で切り換わる際に該電流源には該略同量の電流が流れ続けることを特徴とする。
【0021】
上記クロック復元回路においては、オフ時電流経路を設け、スイッチがオンの状態、オンからオフに切り換わる途中の状態、及びスイッチがオフの状態の全てにおいて、スイッチを流れる電流量が略一定となるようにスイッチ動作を実行する。従って、電流源を流れる電流は常に一定値となり、急激な電流・電圧の変化がなくなり、ジッタの発生が抑制される。
【0022】
これにより、デジタル制御コードを直接スイッチング制御に用いて位相制御信号の変化に十分追従しながらも、スイッチングによるジッタを抑制したクロック復元回路を提供することができる。
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
図4は、本発明によるクロック復元回路30の全体構成を示す図である。
【0024】
図4のクロック復元回路30は、位相調整回路31、位相比較回路32、電流源回路33、バッファ34、振幅調整器35、及び増幅器36を含む。入力クロック信号は、矩形波のクロック信号であり、バッファ34を介して振幅調整器35に供給される。振幅調整器35は、入力クロック信号が正弦波に近くなるようにその振幅を減衰させて、得られた正弦波クロック信号を位相調整回路31に供給する。位相調整回路31から出力される位相調整された正弦波クロック信号は、増幅器36により増幅され、HIGHとLOWのデジタル値を有する矩形波クロック信号として出力される。位相比較回路32は、増幅器36の出力である矩形波クロック信号と参照クロック信号とを比較して、その比較結果に基づいて位相調整回路31に位相制御信号を供給して位相調整を制御する。参照クロック信号は、典型的には位相調整回路31に入力されるクロック信号でよいが、別のタイミングのクロック信号であってもよい。
【0025】
図5は、本発明による位相調整回路31の構成の一例を示す図である。
【0026】
図5の位相調整回路31は、NMOSトランジスタ21乃至24、電流源25−1乃至25−n、電流源26−1乃至26−n、スイッチ41−1乃至41−n、スイッチ42−1乃至42−n、及び抵抗R1及びR2を含む。
【0027】
図5の位相調整回路において、互いに90°位相の異なる信号の重み付け和により出力信号を生成する原理は図2の位相調整回路と同一である。図5の位相調整回路においては、デジタル信号D1乃至D1に応じて、スイッチ41−1乃至41−nのうち所望の個数のスイッチを導通状態とする。これにより、電流値Iを有する電流源25−1乃至25−nのうちで所望の個数の電流源をNMOSトランジスタ21及び22に接続し、この個数に応じた重みを信号Φ1及びΦ1xに与えることができる。なお電流源25−1乃至25−nは、図4の電流源回路33の一部に対応する。
【0028】
同様に、デジタル信号D2乃至D2に応じて、スイッチ42−1乃至42−nのうち所望の個数のスイッチを導通状態とする。これにより、電流値Iを有する電流源26−1乃至26−nのうちで所望の個数の電流源をNMOSトランジスタ23及び24に接続し、この個数に応じた重みを信号Φ2及びΦ2xに与えることができる。電流源26−1乃至26−nは、図4の電流源回路33の一部に対応する。
【0029】
本発明においては、スイッチ41−1乃至41−n及びスイッチ42−1乃至42−nの構成に工夫があり、スイッチ切り換え時にジッタが成るべく発生しない低ジッタスイッチング回路となっている。
【0030】
図6は、本発明による低ジッタスイッチング回路の原理構成を示す図である。(a)は低ジッタスイッチング回路が導通(オン)したときの状態を示し、(b)は低ジッタスイッチング回路が開放(オフ)したときの状態を示す。
【0031】
図6の低ジッタスイッチング回路は、スイッチ51及びオフ時電流経路52を含む。ノードVtail1は図5のノードVtail1に対応し、電流源53は図5の電流源25−1乃至25−nの1つに相当する。
【0032】
本発明による低ジッタスイッチング回路は、オフ時電流経路52を設けることで、スイッチ51がオンした場合とオフした場合とで略同量の電流が流れるように構成される。即ち、図6(a)に示されるようにスイッチ51がオンした場合には、スイッチ51を介して、ノードVtail1から電流源53に向けて電流I1(Itail1n)が流れる。また図6(b)に示されるようにスイッチ51がオフした場合には、スイッチ51を介して、電位VTTから電流源53に向けて電流I1(Ileak1n)が流れる。
【0033】
この際、スイッチオンの状態とスイッチオフの状態間で切り換わる際に、一瞬でも電流が流れなくなるような状態があっては、オフ時電流経路52を設けてオン時とオフ時とで同量の電流が流れるように設計した意味がなくなる。そこで本発明においては図7に示すように、スイッチ51をオン・オフ間で切り換える際に、ノードVtail1側を流れる電流が徐々に減少しながらオフ時電流経路52側を流れる電流が徐々に増大するようにスイッチを設計する。これにより、電流源53を流れる電流が常に略一定量となるようなスイッチ切り換え動作を実現する。このようなスイッチ切り換え動作の実現方法については、後程説明する。
【0034】
上述のように、本発明による低ジッタスイッチング回路においては、オフ時電流経路を設け、スイッチがオンの状態、オンからオフに切り換わる途中の状態、及びスイッチがオフの状態の全てにおいて、スイッチを流れる電流量が略一定となるようにスイッチ動作を実行する。従って、電流源を流れる電流は常に一定値となり、急激な電流・電圧の変化がなくなり、ジッタの発生が抑制される。
【0035】
図8は、本発明による低ジッタスイッチング回路の第1の実施例の構成を示す図である。
【0036】
図8の低ジッタスイッチング回路は、NMOSトランジスタ61、NMOSトランジスタ62、及びオフ時電圧供給ノード63を含む。NMOSトランジスタ61及びNMOSトランジスタ62が図6のスイッチ51に相当し、またNMOSトランジスタ62及びオフ時電圧供給ノード63が図6のオフ時電流経路52に相当する。ノードVtail1は図5のノードVtail1に対応し、電流源53は図5の電流源25−1乃至25−nの1つに相当する。
【0037】
従来技術においては、NMOSトランジスタ61のみでスイッチ回路を形成していたが、本発明においては、NMOSトランジスタ62及びオフ時電圧供給ノード63からなるオフ時電流経路52部分を追加している。
【0038】
NMOSトランジスタ61のゲート端子には信号D1が印加され、NMOSトランジスタ62のゲート端子には信号D1の相補信号D1xが印加される。信号D1は、位相比較回路32から供給される位相制御信号(デジタル制御コード)の1ビットに対応する。信号D1がHIGHの時に、NMOSトランジスタ61が導通してNMOSトランジスタ62が非導通となり、ノードVtail1から電流源53に向けて電流I1が流れる。また信号D1がLOWの時に、NMOSトランジスタ61が非導通となりNMOSトランジスタ62が導通し、オフ時電圧供給ノード63から電流源53に向けて電流I1が流れる。また信号D1がLOWとHIGHとの間に存在する場合には、NMOSトランジスタ61及びNMOSトランジスタ62が相補的な関係で半導通状態となり、ノードVtail1から電流源53に向けて流れる電流とオフ時電圧供給ノード63から電流源53に向けて流れる電流との和が電流I1となる。
【0039】
なおここでオフ時電圧供給ノード63の電位VTTは、最適条件では、VTTがノードVtail1の電位と略等しくなるように設定される。実際には、NMOSトランジスタ61が開いたときにNMOSトランジスタ61に電流が流れないような範囲で、電位VTTを調整することになる。
【0040】
図9は、本発明による低ジッタスイッチング回路の第2の実施例の構成を示す図である。図9において、図8と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
【0041】
図9の低ジッタスイッチング回路は、図8の低ジッタスイッチング回路のNMOSトランジスタ62をPMOSトランジスタ72で置き換えてある。それ以外の構成は図9の低ジッタスイッチング回路と同一である。PMOSトランジスタ72は、NMOSトランジスタ61とは極性が逆であるので、信号D1の相補信号D1xではなく信号D1そのものがゲート端子に印加される。
【0042】
図8の構成では、相補信号D1xを信号D1から生成するための回路が必要になるが、図9の構成では信号D1のみを使用するので、回路構成を単純化することができる。この場合、PMOSトランジスタ72のサイズや電位VTTを調整することにより、NMOSトランジスタ61とPMOSトランジスタ72のスイッチ切り換え速度が略同等になるように構成する。
【0043】
図10は、本発明による低ジッタスイッチング回路の第3の実施例の構成を示す図である。図10において、図8と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
【0044】
図10の低ジッタスイッチング回路は、図8の低ジッタスイッチング回路と回路構成としては同一である。但し図10の第3の実施例においては、NMOSトランジスタ61のゲート端子には適当なバイアス電圧BIASを印加し、スイッチとしてオン・オフ動作するのはNMOSトランジスタ62の方となっている。
【0045】
この場合、NMOSトランジスタ61は電流源53と合わせて1つの電流源であるかのように振舞う。最初にNMOSトランジスタ62がオフである状態では、NMOSトランジスタ61はオン状態にあり、電流I1がノードVtail1から電流源53に向けて流れ、低ジッタスイッチング回路はオン状態にある。
【0046】
ここで、NMOSトランジスタ62のゲート入力である位相制御信号D1xをHIGHにすると、NMOSトランジスタ62に電流が流れ始め、ソース側端子電圧Vcntnが上昇していく。予め各トランジスタのサイズ及び電位VTTを適宜調整しておくことで、電圧Vcntnの上昇によりNMOSトランジスタ61がオフするように構成する。
【0047】
これにより、前述の実施例と同様に電流源53を遮断させることなくスイッチを切り換えることができる。この第3の実施例の構成では、スイッチ用のトランジスタがノードVtail1と電流源53との間に存在しないので、更なるジッタの低減効果が期待できる。なおここで、オフ時電圧供給ノード63の電圧VTTは、最適条件では、NMOSトランジスタ62のソース側端子の電位VcntnがノードVtail1の電位と略等しくなるように設定される。実際には、NMOSトランジスタ62が開いたときにNMOSトランジスタ61に電流が流れない範囲で、電位VTTを調整することになる。
【0048】
図11は、本発明による低ジッタスイッチング回路の第4の実施例の構成を示す図である。図11において、図10と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
【0049】
図11の第4の実施例の構成は、図10の第3の実施例の構成における電流源53をNMOSトランジスタ73で実現している。NMOSトランジスタ73のゲート端子には所定のバイアス電圧BIAS1が印加され、NMOSトランジスタ61のゲート端子には所定のバイアス電圧BIAS2が印加される。NMOSトランジスタ61及びNMOSトランジスタ73でカスケード(2段縦積み構造)電流源を構成している。スイッチング動作については図10の構成の場合と同様である。
【0050】
図12は、図11のバイアス電圧BIAS1及びバイアス電圧BIAS2を生成する回路の一例を示す図である。
【0051】
図12の回路は、電流源81及び82とNMOSトランジスタ83乃至85を含む。NMOSトランジスタ84のゲート電圧がバイアス電圧BIAS2であり、NMOSトランジスタ85のゲート電圧がバイアス電圧BIAS1である。このバイアス電圧BIAS2が図11のNMOSトランジスタ61のゲートに印加され、バイアス電圧BIAS1がNMOSトランジスタ73のゲートに印加される。これによりカレントミラー回路を構成し、図11のNMOSトランジスタ61及びNMOSトランジスタ73からなるカスケード電流源の電流量を所望の値に設定することができる。
【0052】
図13は、本発明による位相調整回路31の別の実施例を示す図である。図13において、図5及び図8と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
【0053】
図13の位相調整回路31は、NMOSトランジスタ21乃至24、電流源53を含めた複数の低ジッタスイッチング回路91、PMOSトランジスタ121乃至124、電流源153を含めた複数の低ジッタスイッチング回路191を含む。低ジッタスイッチング回路91は図8に示される構成と同一である。図13の下半分に示される部分は、図5に示す構成の抵抗R1及びR2を除いた部分に相当する。
【0054】
図13の実施例はプッシュプル構造であり、電流源を介してグラウンド側に接続される回路部分に加えて、図面上半分に示されるように、電流源を介して電源電圧側に接続される回路部分を含む。この電源電圧側の回路部分は、グラウンド側に接続する回路部分と基本的に同一構造である。即ち、NMOSトランジスタ21乃至24に対応して、逆極性のPMOSトランジスタ121乃至124が設けられる。また低ジッタスイッチング回路91がNMOSトランジスタ61及び62を含むのに対して、低ジッタスイッチング回路191はPMOSトランジスタ161及び162を含む。
【0055】
極性が逆となっている以外、低ジッタスイッチング回路191は低ジッタスイッチング回路91と同一の構成で同一の動作を実現する。即ち、低ジッタスイッチング回路191は、PMOSトランジスタ161及び162とオフ時電圧供給ノード163とにより、電流源153を流れる電流が常に一定量となるように、スイッチがオフの状態とスイッチがオンの状態とを切り換える。
【0056】
図13の回路において、低ジッタスイッチング回路91のNMOSトランジスタ61のゲート端子には、図10のようにバイアス電圧BIASを印加するよう構成してもよい。同様に、低ジッタスイッチング回路191のPMOSトランジスタ161のゲート端子には、デジタル制御コードの代わりにバイアス電圧BIASを印加するよう構成してもよい。また図9のように、極性の異なるMOSトランジスタを1つのスイッチ回路内で使用するよう構成してもよい。
【0057】
また図13の実施例の回路構成のうち、電流源を介して電源電圧側に接続される回路部分(PMOSトランジスタ121乃至124及び複数の低ジッタスイッチング回路191)を取り出して、グラウンド側に抵抗を設けることで図5の回路と逆極性の回路として位相調整回路31を構成してもよい。このような回路構成において、低ジッタスイッチング回路191のPMOSトランジスタ161のゲート端子には、デジタル制御コードの代わりにバイアス電圧BIASを印加するよう構成してもよい。
【0058】
なおここまでの実施例の説明において、位相が0°と90°の2つのクロック信号を重ね合わせて出力クロックを生成する構成を示したが、2つ以上の互いに位相が異なるクロック信号を重ね合わせる構成としてもよい。
【0059】
図14は、位相比較回路32から出力される位相調整信号(デジタル制御コード)の一例を示す図である。(a)は制御コードの変化を示し、(b)は位相比較回路による位相比較の結果(0°〜360°)を制御コードに対応付ける図である。図14の例は、4つの異なる位相のクロック信号を重ね合わせて、出力クロック信号を作成する場合の制御コードを示す。
【0060】
位相比較回路32は、2つのクロック信号を比較して、位相が進んでいるか或いは遅れているかを判断し、内蔵アップダウンカウンタをアップ或いはダウンさせる。更に、(b)に示されるように位相比較の結果(0°〜360°)に対応するカウンタの出力(code0〜code31)を制御コードに変換して、位相調整信号として位相調整回路31に出力する
図14(a)に示されるように、制御コードはサーモメータコードとして供給される。サーモメータコードにおいては、あるコードから1つ上或いは1つ下のコードに変化する時に、値が反転するビット数は1ビットのみである。コード変化時に反転するビット数が多いと、位相調整回路31において同時にオン・オフが切り換わるスイッチ数が多くなり、ジッタが発生しやすくなる。そこで図14に示されるようなサーモメータコードによりスイッチを制御すれば、ジッタを成るべく小さくすることが可能となる。
【0061】
図15は、位相制御信号の別の例である。
【0062】
この例では制御コードはサーモメータコードを拡張したもので、値が反転するビット数は最大で2ビットである。この場合、各スイッチの電流値の重み付けは下位9ビットのうちの最上位、最下位のビットは重み1、中間の7ビットは重み2となる。
【0063】
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
【発明の効果】
以上説明したクロック復元回路においては、オフ時電流経路を設け、スイッチがオンの状態、オンからオフに切り換わる途中の状態、及びスイッチがオフの状態の全てにおいて、スイッチを流れる電流量が略一定となるようにスイッチ動作を実行する。従って、電流源を流れる電流は常に一定値となり、急激な電流・電圧の変化がなくなり、ジッタの発生が抑制される。
【0064】
これにより、デジタル制御コードを直接スイッチング制御に用いて位相制御信号の変化に十分追従しながらも、スイッチングによるジッタを抑制したクロック復元回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のクロック復元回路の構成の一例を示す図である。
【図2】従来の位相調整回路の構成の一例を示す図である。
【図3】従来の位相調整回路の構成の別の一例を示す図である。
【図4】本発明によるクロック復元回路の全体構成を示す図である。
【図5】本発明による位相調整回路の構成の一例を示す図である。
【図6】本発明による低ジッタスイッチング回路の原理構成を示す図である。
【図7】本発明によるスイッチをオン・オフ間で切り換える際に流れる電流の変化を示す図である。
【図8】本発明による低ジッタスイッチング回路の第1の実施例の構成を示す図である。
【図9】本発明による低ジッタスイッチング回路の第2の実施例の構成を示す図である。
【図10】本発明による低ジッタスイッチング回路の第3の実施例の構成を示す図である。
【図11】本発明による低ジッタスイッチング回路の第4の実施例の構成を示す図である。
【図12】図11のバイアス電圧BIAS1及びバイアス電圧BIAS2を生成する回路の一例を示す図である。
【図13】本発明による位相調整回路の別の実施例を示す図である。
【図14】位相比較回路から出力される位相調整信号(デジタル制御コード)の一例を示す図である。
【図15】位相比較回路から出力される位相調整信号(デジタル制御コード)の別の一例を示す図である。
【符号の説明】
21〜24 NMOSトランジスタ
25−1〜25−n 電流源
26−1〜26−n 電流源
30 クロック復元回路
31 位相調整回路
32 位相比較回路
33 電流源回路
34 バッファ
35 振幅調整器
36 増幅器
41−1〜41−n スイッチ
42−1〜42−n スイッチ
51 スイッチ
52 オフ時電流経路
53 電流源
61 NMOSトランジスタ
62 NMOSトランジスタ
63 オフ時電圧供給ノード

Claims (10)

  1. 所定の一端子と複数の電流源との間の短絡又は開放をそれぞれが制御する複数のスイッチ回路により該所定の一端子の電流量を変化させクロック信号の電流量を制御することにより、異なる位相を有する複数のクロック信号の電流量をそれぞれ制御し、該複数のクロック信号を重ね合わせ所望の出力クロック信号を生成する回路において、該複数のスイッチ回路の各々は、
    該所定の一端子と該複数の電流源のうちの対応する電流源との間を短絡又は開放し、短絡した状態において該対応電流源に所定の電流を流すスイッチと、
    該スイッチが該所定の一端子と該対応電流源との間を開放した状態において該対応電流源に該所定の電流と略同量の電流を供給するオフ時電流経路
    を含み、該スイッチが開放及び短絡間で切り換わる際に該電流源には該略同量の電流が流れ続けることを特徴とするクロック復元回路。
  2. 該スイッチは第1のMOSトランジスタであり、該オフ時電流経路は、
    該第1のMOSトランジスタが遮断時に相補的に導通する第2のMOSトランジスタと、
    該第2のMOSトランジスタを介して該対応電流源に接続されるオフ時電圧供給ノード
    を含むことを特徴とする請求項1記載のクロック復元回路。
  3. 該第1のMOSトランジスタ及び該第2のMOSトランジスタは同極性であり、該第1のMOSトランジスタのゲート端子には該スイッチの開閉を制御する制御信号が供給され、該第2のMOSトランジスタのゲート端子には該制御信号の相補信号が供給されることを特徴とする請求項2記載のクロック復元回路。
  4. 該第1のMOSトランジスタと該第2のMOSトランジスタとは逆極性であり、該第1のMOSトランジスタのゲート端子及び該第2のMOSトランジスタのゲート端子には該スイッチの開閉を制御する同一の制御信号が供給されることを特徴とする請求項2記載のクロック復元回路。
  5. 該第1のMOSトランジスタのゲート端子には所定の一定の電位である第1のバイアス信号が供給され、該第2のMOSトランジスタのゲート端子には該スイッチの開閉を制御する制御信号が供給されることを特徴とする請求項2記載のクロック復元回路。
  6. 該複数の電流源の各々はゲート端子に所定の一定の電位である第2のバイアス信号が供給されるMOSトランジスタであることを特徴とする請求項5記載のクロック復元回路。
  7. 該出力クロック信号に応じた位相と所定のクロック信号との位相を比較した結果に応じてデジタル制御信号を生成し該デジタル制御信号により該複数のスイッチ回路の開閉を制御する位相比較回路を更に含むことを特徴とする請求項1記載のクロック復元回路。
  8. 該デジタル制御信号はサーモメータコード又はサーモメータコードに準ずるコードであることを特徴とする請求項7記載のクロック復元回路。
  9. 該複数のクロック信号及び該出力クロック信号は略正弦波であることを特徴とする請求項7記載のクロック復元回路。
  10. 該出力クロック信号を増幅して矩形波形に整形する増幅器を更に含むことを特徴とする請求項7記載のクロック復元回路。
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