JP2004234962A - 電線の屈曲寿命予測方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】部分的に被覆材が取り除かれてなるロングストリップ電線の屈曲寿命を予測する。
【解決手段】素線13と同材質で形成された単線の歪み変化量と屈曲寿命の実測値との相関関係を予め得、予測対象となるロングストリップ電線11内の複数本の素線13のうち、曲げの最も内側の素線12の最大歪み変化量を算出し、この最大歪み変化量を相関関係に照合する。これにより、ロングストリップ電線11のうちの最も断線しやすい内側の素線12の屈曲寿命を正確に予測できる。複数の素線13を有する場合に、単一の曲げの最も内側の1本の素線12のみの屈曲寿命のみを予測すればよいため、予測処理が容易である。
【選択図】 図3
【解決手段】素線13と同材質で形成された単線の歪み変化量と屈曲寿命の実測値との相関関係を予め得、予測対象となるロングストリップ電線11内の複数本の素線13のうち、曲げの最も内側の素線12の最大歪み変化量を算出し、この最大歪み変化量を相関関係に照合する。これにより、ロングストリップ電線11のうちの最も断線しやすい内側の素線12の屈曲寿命を正確に予測できる。複数の素線13を有する場合に、単一の曲げの最も内側の1本の素線12のみの屈曲寿命のみを予測すればよいため、予測処理が容易である。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロングストリップ電線の屈曲による断線に至るまでの屈曲寿命を予測する電線の屈曲寿命予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、自動車や産業機器には多くの電線が使用されている。電線には、例えば自動車のドア部やシート部のように屈曲を受ける位置に配置されているものもあり、このような電線については、繰り返し曲げ変形を受けることによって断線に至ることがある。このような事態を事前に予測するため、実際に試料を用いて試験(ベンチ試験)する方法もあるが、電線の歪み変化量に対する屈曲寿命曲線を予め用意しておき、被覆材や芯線中心の素線1本の歪み変化量を計算して屈曲寿命曲線に対応付けることで屈曲寿命予測を行う方法がある。
【0003】
例えば、常温下での繰り返し曲げ変形に起因する電線やこれを束ねた電線束の屈曲寿命予測方法としては、特開2002−260460公報(従来技術1)、特開2002−260459公報(従来技術2)等が公開されており、また、冷温を含む低温下における電線等の屈曲寿命予測方法としては、国際特許出願公開WO−01/08172明細書(従来技術3)が公開されている。
【0004】
これらの屈曲寿命予測方法によると、実際に試験を実施しなくても、コンピュータを用いるなどして机上でシミュレートしながら、屈曲性能についての評価及び設計検討を行うことができるので、電線設計期間を短縮することができ、ひいては、この電線を搭載する自動車等の設計期間を短縮することに寄与する。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−260460公報
【特許文献2】
特開2002−260459公報
【特許文献3】
国際特許出願公開WO−01/08172号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数本の素線が束ねられてなる芯線が被覆材で被覆されて構成される被覆電線において、外周の保護層をなす被覆材を部分的に取り除いた電線(以下、ロングストリップ電線)が存在する。かかるロングストリップ電線の断線評価及び設計検討を行う場合、上記従来技術1〜3のように、被覆材や芯線中心の素線1本の歪み変化量を計算することで屈曲寿命予測を行うだけでは、正確な屈曲寿命を予測することができないことがわかってきた。
【0007】
その理由のひとつとして、ロングストリップ電線では、被覆材が部分的に取り除かれていることから、被覆材の歪み変化量に基づいて屈曲寿命予測を行うことは不可能である。
【0008】
また、他の理由として、被覆材が取り除かれた部分では、被覆材に覆われた部分に比べてロングストリップ電線の被覆のない部分の曲げ半径が大幅に小さくなる可能性があることから、図7のように、複数本の素線1が束ねられて構成される芯線2の断面中心に位置する1本の素線の曲げ半径Rcと、最も内周の曲げ半径Reとを比較した場合に、RcとReの比率が大きくなってしまい、歪み変化量の計算時に大きな誤差が生じて正確な屈曲寿命予測を行うことができない。
【0009】
これらのことから、ロングストリップ電線の場合は、実際に試料を用いて試験(ベンチ試験)することで、屈曲寿命予測を行うしか方法がなかった。
【0010】
そこで、この発明の課題は、ロングストリップ電線について正確な屈曲寿命予測を行うことのできる電線の屈曲寿命予測方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、複数本の素線が束ねられてなる芯線が被覆材で被覆されて構成される電線において、前記被覆材の一部が取り除かれてなるロングストリップ電線の屈曲寿命を予測する電線の屈曲寿命予測方法であって、前記素線と同材質で形成された単線の歪み変化量と屈曲寿命の実測値との相関関係を予め得る第1の工程と、予測対象となるロングストリップ電線内の複数本の素線のうち、曲げの最も内側の素線の最大歪み変化量を算出する第2の工程と、算出された前記曲げの最も内側の素線の前記最大歪み変化量を前記相関関係に照合することによって前記電線の屈曲寿命を予測する第3の工程とを備える。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電線の屈曲寿命予測方法であって、前記第1の工程が、前記素線と同材質で形成された前記単線について繰り返し曲げを施して、当該単線の断線に至るまでの屈曲回数を実際に測定することにより前記相関関係を求める。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の電線の屈曲寿命予測方法であって、前記最大歪み変化量を算出する工程において、前記曲げの最も内側の素線の半径をrとし、前記曲げの最も内側の素線の屈曲を受ける領域内で最も大きく屈曲変化する位置において最も屈曲した状態の曲げ半径をR1とし、最も伸長した状態の曲げ半径をR2として、次式により前記最大歪み変化量(Δε)を算出する。
【0014】
Δε=r・(1/R1−1/R2)
【0015】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の基本的な考え方について説明する。本発明者等は、ロングストリップ電線の屈曲寿命を支配する因子について鋭意検討を行った。その結果、次の知見が得られた。
【0016】
まず、図1及び図2の如く、ロングストリップ電線11の屈曲寿命は、複数本の素線13が束ねられて構成される芯線11のうち、最初の1本の素線13が断線するまでの寿命を言うものである。
【0017】
ところで、ロングストリップ電線11を屈曲してその寿命を検束する試験を行うと、被覆材のない部分の曲げの最も内側の1本の素線12が切れることがほとんどであった。これは、曲げの最も内側となる1本の素線12が、最も歪み変化量の大きい素線であることに起因する。
【0018】
そして、最も内側の1本の素線12の屈曲寿命特性は、単純に、被覆材のない他の素線13の屈曲寿命特性と同じである。
【0019】
したがって、CAE解析(computer−aided engineering)を用いて、最も内側の素線12の表面の歪み変化量を計算し、これを、単線である素線13の屈曲寿命特性に対照することで、最も内側の素線12の屈曲寿命を推定することが可能であり、ひいては、これがロングストリップ電線11の屈曲寿命に帰着する。即ち、その曲げの最も内側の1本の素線12と同等の屈曲寿命特性を有する素線13の歪み変化量と屈曲寿命との間の相関関係を予め実験的に求めておけば、様々な製品条件下の曲げの最も内側の1本の素線12についてその最大歪み変化量を解析するだけで、ロングストリップ電線11の全体としての屈曲寿命を予測することができることとなる。本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
【0020】
尚、このロングストリップ電線11の屈曲寿命予測方法では、芯線が複数本の素線13が束ねられて構成されていることを前提に説明を行う。
【0021】
図3は、この屈曲寿命予測方法の手順を示すフローチャートである。
【0022】
まず事前工程としてのステップS1で、単一の素線13と同材料の単線の屈曲寿命と歪み変化量との相関関係を示すマスターカーブを予め取得する。即ち、マスターカーブは、図4のように、実際に使用される素線13と同一材料の例えば銅製の単線14について、所定の治具Z1,Z2を用いるなどして繰り返し曲げを施し(図4の例では治具Z2を治具Z1に対して矢示方向に往復移動させる)、その歪み変化量を例えばCAE(computer−aided engineering)解析等によって解析し、様々な歪み変化量について、屈曲寿命(断線に至るまでの屈曲回数)を実際に測定することによって取得される。
【0023】
図5は、素線(単線)13の歪み変化量の概念について説明するための図である。ロングストリップ電線11中の絶縁層の内部の素線13の半径をrとする。素線13は曲げ変形を受けており、その曲げ半径をRとすると、曲率KはK=1/Rで表される。このときに素線13の表面に生じている歪みεは次の(1)式のように表される。
【0024】
ここで、最も屈曲した状態の素線13の曲げ半径をR1とし、最も伸長した状態の素線13の曲げ半径をR2として、この最も屈曲した状態と最も伸長した状態との間で素線13に繰り返し曲げを施したときの当該素線13の表面の歪み変化量をΔεとすると、Δεは次の(2)式にて表される。
【0025】
なお、(2)式においてΔKは素線13に繰り返し曲げを施したときの曲率の変化量であり、繰り返し曲げ時の素線13の形状変化から有限要素法を用いたコンピュータ解析(いわゆるCAE解析)によって算出することができる。その算出されたΔKを、素線13の各部位についてリストアップし、最も値の大きいΔKを採用して、(2)式から素線13の表面の最大歪み変化量Δεを求めることができる。
【0026】
例えば、自動車のドアのヒンジ部等にロングストリップ電線11を配策するような場合、ドアの開閉動作に伴ってロングストリップ電線11の伸屈動作が行われることになるが、このときのロングストリップ電線11の最も屈曲する部位において、曲げの最も内側の1本の素線12の、最も屈曲した状態と最も伸長した状態との間で素線13に繰り返し曲げを施したときの当該素線13の表面の歪み変化量がΔεとして定義される。
【0027】
一方、屈曲寿命については、素線13と同一材料の単線14に繰り返し曲げを施して(図4)、断線に至るまでの屈曲回数を実際に測定することによって求める。ロングストリップ電線11の各素線13の断線は、その金属疲労破壊に主として支配されているものであるが、屈曲寿命には温度依存性がある場合には、屈曲寿命の測定について必要な温度ごとに行うことが望ましい。
【0028】
上述のように、マスターカーブの決定のために使用する単線14としては、実際の予測対象のロングストリップ電線11に使用されている素線13と同一の材料のものである必要があるが、その径については、必ずしも予測対象のロングストリップ電線11に使用されているものと同一である必要がない。これは、素線の径が異なる試料でマスターカーブを求めておいても、予測対象となる素線13の径に拘わらず当該マスターカーブを適用できるという知見を、本願出願人による実験の結果得られたからである。
【0029】
図6は、素線13と同一材料の単線14について断線に至るまでの屈曲回数を実際に測定することによって得られたマスターカーブの一例を示す図である。同図の横軸は単線14の表面の歪み変化量を示し、縦軸は屈曲寿命(断線に至るまでの屈曲回数)を示している。
【0030】
図3に戻り、マスターカーブを取得した後、ステップS2に進み、屈曲寿命を予測する対象としているロングストリップ電線11の曲げの最も内側の1本の素線12の最大歪み変化量Δεを算出する。予測対象としているロングストリップ電線11中の曲げの最も内側の1本の素線12の最大歪み変化量Δεは、コンピュータを用いた形状シミュレーションによって算出され、そのロングストリップ電線11の取り付け状態、取り付け形状および取り付け後に受ける曲げ変形の態様等に基づいて、有限要素法を用いたCAE解析により算出する。なお、ここで算出する曲げの最も内側の1本の素線12の最大歪み変化量Δεは、マスターカーブを取得したときと同様の工程により求める。
【0031】
具体的に、予測対象としているロングストリップ電線11の曲げの最も内側の1本の素線12の最大歪み変化量Δεは、例えばまずロングストリップ電線11の初期形状を有限要素モデルとして仮想的にコンピュータ内に再現し、また実際のロングストリップ電線11の屈曲状況を設置される場所の動き(例えばドアの開閉動作等)をシミュレーションし、曲げの最も内側の1本の素線12について最も曲率半径の変化(1/R1−1/R2)が大きい点について、上記(2)式に基づいて、その部分の最大歪み変化量Δεを求める。尚、このような有限要素法によるコンピュータ解析の工程においては、ロングストリップ電線11の実際の状況を有限要素モデルに再現することが重要であるため、曲げの最も内側の1本の素線12だけでなく、複数本の素線13が束ねられた状態での曲げ弾性等のさまざまな物性をも考慮して曲げ半径(曲率半径)R(即ち、R1,R2)を考慮する。
【0032】
例えば、複数本の素線13を束ねた芯線11全体の断面半径を用いて、これを単一の太い単線と仮定した仮想的な芯線材料(以下「仮想的線部材」と称す)を想定する。そして、かかる1本の仮想的線部材の半径及びその曲げ半径を想定して形状を決定する。
【0033】
このような工程を経た後、この実施の形態では、図5のように、ロングストリップ電線11の曲げの最も内側の1本の素線12のみについての曲率半径R(すなわち、(2)式におけるR1,R2)を求めて、その最も内径部分に位置する素線12のR1,R2を求める。
【0034】
そして、このR1,R2に基づいて、当該素線12の最大歪み変化量((2)式中のΔε)を算出する。
【0035】
次に、算出された予測対象となる素線12の最大歪み変化量を上記のマスターカーブ(図6)に照合することによって、そのロングストリップ電線11の全体としての屈曲寿命を予測する(ステップS3)。既述したように、ロングストリップ電線11の屈曲寿命と、最も内側の素線12の最大歪み変化量Δεとの間の相関関係は、ロングストリップ電線11及び曲げの最も内側の1本の素線12の形状に依存しない。従って、曲げの最も内側の1本の素線12の最大歪み変化量Δεを算出することができれば、ロングストリップ電線11の径の如何によらず、その屈曲寿命を正確に予測することができることになる。なお、このことは本発明にかかるロングストリップ電線11の屈曲寿命予測方法がロングストリップ電線11の径を全く考慮していないことを意味しているのではなく、素線12のR1,R2を算出する段階においてそれを考慮している。
【0036】
このようにすれば、ロングストリップ電線11の径等の製品条件によらず、その屈曲寿命を正確に予測することができるため、ワイヤーハーネスの設計等にその予測結果を反映することによって事前に机上検討が可能となり、最適設計、開発期間の短縮を図ることができる。
【0037】
以上のように、極めて容易にロングストリップ電線11の屈曲寿命予測を行うことができ、コンピュータの解析処理にかかる負荷を大幅に低減し、且つ比較的正確に屈曲寿命を予測できる。
【0038】
以上この発明の各実施の形態について説明したが、この発明の範囲は上記実施例に限られるものではなく、添付された請求の範囲によって規定される。
【0039】
【発明の効果】
請求項1ないし請求項3に記載の発明によれば、複数本の素線が束ねられてなる芯線が被覆材で被覆されて構成される電線において、被覆材の一部が取り除かれてなるロングストリップ電線の屈曲寿命を予測する場合に、まず素線と同材質で形成された単線の歪み変化量と屈曲寿命の実測値との相関関係を予め得ておき、予測対象となるロングストリップ電線内の複数本の素線のうち、曲げの最も内側の素線の最大歪み変化量を算出して、この算出された曲げの最も内側の素線の最大歪み変化量を相関関係に照合することによって電線の屈曲寿命を予測するので、全ての芯線についての屈曲寿命を予測せずに、曲げの最も内側の1本の素線の屈曲寿命のみを予測するだけでよいので、例えば有限要素法を用いたコンピュータ解析処理等で屈曲寿命の予測を行うような場合に、有限要素モデルの設定及び最大歪み変化量の計算等のコンピュータの計算処理負荷を大幅に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較的大きい曲げ半径で湾曲した状態のロングストリップ電線を示す斜視図である。
【図2】比較的小さい曲げ半径で湾曲した状態のロングストリップ電線を示す斜視図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係るロングストリップ電線の屈曲寿命予測方法を示すフローチャートである。
【図4】マスターカーブを得るために行われる単線の屈曲試験を示す図である。
【図5】曲げの最も内側の1本の素線を示す図である。
【図6】マスターカーブを示す図である。
【図7】ロングストリップ電線の被覆のない部分が屈曲した状態を示す図である。
【符号の説明】
11 ロングストリップ電線
12,13 素線
【発明の属する技術分野】
この発明は、ロングストリップ電線の屈曲による断線に至るまでの屈曲寿命を予測する電線の屈曲寿命予測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、自動車や産業機器には多くの電線が使用されている。電線には、例えば自動車のドア部やシート部のように屈曲を受ける位置に配置されているものもあり、このような電線については、繰り返し曲げ変形を受けることによって断線に至ることがある。このような事態を事前に予測するため、実際に試料を用いて試験(ベンチ試験)する方法もあるが、電線の歪み変化量に対する屈曲寿命曲線を予め用意しておき、被覆材や芯線中心の素線1本の歪み変化量を計算して屈曲寿命曲線に対応付けることで屈曲寿命予測を行う方法がある。
【0003】
例えば、常温下での繰り返し曲げ変形に起因する電線やこれを束ねた電線束の屈曲寿命予測方法としては、特開2002−260460公報(従来技術1)、特開2002−260459公報(従来技術2)等が公開されており、また、冷温を含む低温下における電線等の屈曲寿命予測方法としては、国際特許出願公開WO−01/08172明細書(従来技術3)が公開されている。
【0004】
これらの屈曲寿命予測方法によると、実際に試験を実施しなくても、コンピュータを用いるなどして机上でシミュレートしながら、屈曲性能についての評価及び設計検討を行うことができるので、電線設計期間を短縮することができ、ひいては、この電線を搭載する自動車等の設計期間を短縮することに寄与する。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−260460公報
【特許文献2】
特開2002−260459公報
【特許文献3】
国際特許出願公開WO−01/08172号明細書
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、複数本の素線が束ねられてなる芯線が被覆材で被覆されて構成される被覆電線において、外周の保護層をなす被覆材を部分的に取り除いた電線(以下、ロングストリップ電線)が存在する。かかるロングストリップ電線の断線評価及び設計検討を行う場合、上記従来技術1〜3のように、被覆材や芯線中心の素線1本の歪み変化量を計算することで屈曲寿命予測を行うだけでは、正確な屈曲寿命を予測することができないことがわかってきた。
【0007】
その理由のひとつとして、ロングストリップ電線では、被覆材が部分的に取り除かれていることから、被覆材の歪み変化量に基づいて屈曲寿命予測を行うことは不可能である。
【0008】
また、他の理由として、被覆材が取り除かれた部分では、被覆材に覆われた部分に比べてロングストリップ電線の被覆のない部分の曲げ半径が大幅に小さくなる可能性があることから、図7のように、複数本の素線1が束ねられて構成される芯線2の断面中心に位置する1本の素線の曲げ半径Rcと、最も内周の曲げ半径Reとを比較した場合に、RcとReの比率が大きくなってしまい、歪み変化量の計算時に大きな誤差が生じて正確な屈曲寿命予測を行うことができない。
【0009】
これらのことから、ロングストリップ電線の場合は、実際に試料を用いて試験(ベンチ試験)することで、屈曲寿命予測を行うしか方法がなかった。
【0010】
そこで、この発明の課題は、ロングストリップ電線について正確な屈曲寿命予測を行うことのできる電線の屈曲寿命予測方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、複数本の素線が束ねられてなる芯線が被覆材で被覆されて構成される電線において、前記被覆材の一部が取り除かれてなるロングストリップ電線の屈曲寿命を予測する電線の屈曲寿命予測方法であって、前記素線と同材質で形成された単線の歪み変化量と屈曲寿命の実測値との相関関係を予め得る第1の工程と、予測対象となるロングストリップ電線内の複数本の素線のうち、曲げの最も内側の素線の最大歪み変化量を算出する第2の工程と、算出された前記曲げの最も内側の素線の前記最大歪み変化量を前記相関関係に照合することによって前記電線の屈曲寿命を予測する第3の工程とを備える。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電線の屈曲寿命予測方法であって、前記第1の工程が、前記素線と同材質で形成された前記単線について繰り返し曲げを施して、当該単線の断線に至るまでの屈曲回数を実際に測定することにより前記相関関係を求める。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の電線の屈曲寿命予測方法であって、前記最大歪み変化量を算出する工程において、前記曲げの最も内側の素線の半径をrとし、前記曲げの最も内側の素線の屈曲を受ける領域内で最も大きく屈曲変化する位置において最も屈曲した状態の曲げ半径をR1とし、最も伸長した状態の曲げ半径をR2として、次式により前記最大歪み変化量(Δε)を算出する。
【0014】
Δε=r・(1/R1−1/R2)
【0015】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の基本的な考え方について説明する。本発明者等は、ロングストリップ電線の屈曲寿命を支配する因子について鋭意検討を行った。その結果、次の知見が得られた。
【0016】
まず、図1及び図2の如く、ロングストリップ電線11の屈曲寿命は、複数本の素線13が束ねられて構成される芯線11のうち、最初の1本の素線13が断線するまでの寿命を言うものである。
【0017】
ところで、ロングストリップ電線11を屈曲してその寿命を検束する試験を行うと、被覆材のない部分の曲げの最も内側の1本の素線12が切れることがほとんどであった。これは、曲げの最も内側となる1本の素線12が、最も歪み変化量の大きい素線であることに起因する。
【0018】
そして、最も内側の1本の素線12の屈曲寿命特性は、単純に、被覆材のない他の素線13の屈曲寿命特性と同じである。
【0019】
したがって、CAE解析(computer−aided engineering)を用いて、最も内側の素線12の表面の歪み変化量を計算し、これを、単線である素線13の屈曲寿命特性に対照することで、最も内側の素線12の屈曲寿命を推定することが可能であり、ひいては、これがロングストリップ電線11の屈曲寿命に帰着する。即ち、その曲げの最も内側の1本の素線12と同等の屈曲寿命特性を有する素線13の歪み変化量と屈曲寿命との間の相関関係を予め実験的に求めておけば、様々な製品条件下の曲げの最も内側の1本の素線12についてその最大歪み変化量を解析するだけで、ロングストリップ電線11の全体としての屈曲寿命を予測することができることとなる。本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
【0020】
尚、このロングストリップ電線11の屈曲寿命予測方法では、芯線が複数本の素線13が束ねられて構成されていることを前提に説明を行う。
【0021】
図3は、この屈曲寿命予測方法の手順を示すフローチャートである。
【0022】
まず事前工程としてのステップS1で、単一の素線13と同材料の単線の屈曲寿命と歪み変化量との相関関係を示すマスターカーブを予め取得する。即ち、マスターカーブは、図4のように、実際に使用される素線13と同一材料の例えば銅製の単線14について、所定の治具Z1,Z2を用いるなどして繰り返し曲げを施し(図4の例では治具Z2を治具Z1に対して矢示方向に往復移動させる)、その歪み変化量を例えばCAE(computer−aided engineering)解析等によって解析し、様々な歪み変化量について、屈曲寿命(断線に至るまでの屈曲回数)を実際に測定することによって取得される。
【0023】
図5は、素線(単線)13の歪み変化量の概念について説明するための図である。ロングストリップ電線11中の絶縁層の内部の素線13の半径をrとする。素線13は曲げ変形を受けており、その曲げ半径をRとすると、曲率KはK=1/Rで表される。このときに素線13の表面に生じている歪みεは次の(1)式のように表される。
【0024】
ここで、最も屈曲した状態の素線13の曲げ半径をR1とし、最も伸長した状態の素線13の曲げ半径をR2として、この最も屈曲した状態と最も伸長した状態との間で素線13に繰り返し曲げを施したときの当該素線13の表面の歪み変化量をΔεとすると、Δεは次の(2)式にて表される。
【0025】
なお、(2)式においてΔKは素線13に繰り返し曲げを施したときの曲率の変化量であり、繰り返し曲げ時の素線13の形状変化から有限要素法を用いたコンピュータ解析(いわゆるCAE解析)によって算出することができる。その算出されたΔKを、素線13の各部位についてリストアップし、最も値の大きいΔKを採用して、(2)式から素線13の表面の最大歪み変化量Δεを求めることができる。
【0026】
例えば、自動車のドアのヒンジ部等にロングストリップ電線11を配策するような場合、ドアの開閉動作に伴ってロングストリップ電線11の伸屈動作が行われることになるが、このときのロングストリップ電線11の最も屈曲する部位において、曲げの最も内側の1本の素線12の、最も屈曲した状態と最も伸長した状態との間で素線13に繰り返し曲げを施したときの当該素線13の表面の歪み変化量がΔεとして定義される。
【0027】
一方、屈曲寿命については、素線13と同一材料の単線14に繰り返し曲げを施して(図4)、断線に至るまでの屈曲回数を実際に測定することによって求める。ロングストリップ電線11の各素線13の断線は、その金属疲労破壊に主として支配されているものであるが、屈曲寿命には温度依存性がある場合には、屈曲寿命の測定について必要な温度ごとに行うことが望ましい。
【0028】
上述のように、マスターカーブの決定のために使用する単線14としては、実際の予測対象のロングストリップ電線11に使用されている素線13と同一の材料のものである必要があるが、その径については、必ずしも予測対象のロングストリップ電線11に使用されているものと同一である必要がない。これは、素線の径が異なる試料でマスターカーブを求めておいても、予測対象となる素線13の径に拘わらず当該マスターカーブを適用できるという知見を、本願出願人による実験の結果得られたからである。
【0029】
図6は、素線13と同一材料の単線14について断線に至るまでの屈曲回数を実際に測定することによって得られたマスターカーブの一例を示す図である。同図の横軸は単線14の表面の歪み変化量を示し、縦軸は屈曲寿命(断線に至るまでの屈曲回数)を示している。
【0030】
図3に戻り、マスターカーブを取得した後、ステップS2に進み、屈曲寿命を予測する対象としているロングストリップ電線11の曲げの最も内側の1本の素線12の最大歪み変化量Δεを算出する。予測対象としているロングストリップ電線11中の曲げの最も内側の1本の素線12の最大歪み変化量Δεは、コンピュータを用いた形状シミュレーションによって算出され、そのロングストリップ電線11の取り付け状態、取り付け形状および取り付け後に受ける曲げ変形の態様等に基づいて、有限要素法を用いたCAE解析により算出する。なお、ここで算出する曲げの最も内側の1本の素線12の最大歪み変化量Δεは、マスターカーブを取得したときと同様の工程により求める。
【0031】
具体的に、予測対象としているロングストリップ電線11の曲げの最も内側の1本の素線12の最大歪み変化量Δεは、例えばまずロングストリップ電線11の初期形状を有限要素モデルとして仮想的にコンピュータ内に再現し、また実際のロングストリップ電線11の屈曲状況を設置される場所の動き(例えばドアの開閉動作等)をシミュレーションし、曲げの最も内側の1本の素線12について最も曲率半径の変化(1/R1−1/R2)が大きい点について、上記(2)式に基づいて、その部分の最大歪み変化量Δεを求める。尚、このような有限要素法によるコンピュータ解析の工程においては、ロングストリップ電線11の実際の状況を有限要素モデルに再現することが重要であるため、曲げの最も内側の1本の素線12だけでなく、複数本の素線13が束ねられた状態での曲げ弾性等のさまざまな物性をも考慮して曲げ半径(曲率半径)R(即ち、R1,R2)を考慮する。
【0032】
例えば、複数本の素線13を束ねた芯線11全体の断面半径を用いて、これを単一の太い単線と仮定した仮想的な芯線材料(以下「仮想的線部材」と称す)を想定する。そして、かかる1本の仮想的線部材の半径及びその曲げ半径を想定して形状を決定する。
【0033】
このような工程を経た後、この実施の形態では、図5のように、ロングストリップ電線11の曲げの最も内側の1本の素線12のみについての曲率半径R(すなわち、(2)式におけるR1,R2)を求めて、その最も内径部分に位置する素線12のR1,R2を求める。
【0034】
そして、このR1,R2に基づいて、当該素線12の最大歪み変化量((2)式中のΔε)を算出する。
【0035】
次に、算出された予測対象となる素線12の最大歪み変化量を上記のマスターカーブ(図6)に照合することによって、そのロングストリップ電線11の全体としての屈曲寿命を予測する(ステップS3)。既述したように、ロングストリップ電線11の屈曲寿命と、最も内側の素線12の最大歪み変化量Δεとの間の相関関係は、ロングストリップ電線11及び曲げの最も内側の1本の素線12の形状に依存しない。従って、曲げの最も内側の1本の素線12の最大歪み変化量Δεを算出することができれば、ロングストリップ電線11の径の如何によらず、その屈曲寿命を正確に予測することができることになる。なお、このことは本発明にかかるロングストリップ電線11の屈曲寿命予測方法がロングストリップ電線11の径を全く考慮していないことを意味しているのではなく、素線12のR1,R2を算出する段階においてそれを考慮している。
【0036】
このようにすれば、ロングストリップ電線11の径等の製品条件によらず、その屈曲寿命を正確に予測することができるため、ワイヤーハーネスの設計等にその予測結果を反映することによって事前に机上検討が可能となり、最適設計、開発期間の短縮を図ることができる。
【0037】
以上のように、極めて容易にロングストリップ電線11の屈曲寿命予測を行うことができ、コンピュータの解析処理にかかる負荷を大幅に低減し、且つ比較的正確に屈曲寿命を予測できる。
【0038】
以上この発明の各実施の形態について説明したが、この発明の範囲は上記実施例に限られるものではなく、添付された請求の範囲によって規定される。
【0039】
【発明の効果】
請求項1ないし請求項3に記載の発明によれば、複数本の素線が束ねられてなる芯線が被覆材で被覆されて構成される電線において、被覆材の一部が取り除かれてなるロングストリップ電線の屈曲寿命を予測する場合に、まず素線と同材質で形成された単線の歪み変化量と屈曲寿命の実測値との相関関係を予め得ておき、予測対象となるロングストリップ電線内の複数本の素線のうち、曲げの最も内側の素線の最大歪み変化量を算出して、この算出された曲げの最も内側の素線の最大歪み変化量を相関関係に照合することによって電線の屈曲寿命を予測するので、全ての芯線についての屈曲寿命を予測せずに、曲げの最も内側の1本の素線の屈曲寿命のみを予測するだけでよいので、例えば有限要素法を用いたコンピュータ解析処理等で屈曲寿命の予測を行うような場合に、有限要素モデルの設定及び最大歪み変化量の計算等のコンピュータの計算処理負荷を大幅に低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較的大きい曲げ半径で湾曲した状態のロングストリップ電線を示す斜視図である。
【図2】比較的小さい曲げ半径で湾曲した状態のロングストリップ電線を示す斜視図である。
【図3】この発明の一の実施の形態に係るロングストリップ電線の屈曲寿命予測方法を示すフローチャートである。
【図4】マスターカーブを得るために行われる単線の屈曲試験を示す図である。
【図5】曲げの最も内側の1本の素線を示す図である。
【図6】マスターカーブを示す図である。
【図7】ロングストリップ電線の被覆のない部分が屈曲した状態を示す図である。
【符号の説明】
11 ロングストリップ電線
12,13 素線
Claims (3)
- 複数本の素線が束ねられてなる芯線が被覆材で被覆されて構成される電線において、前記被覆材の一部が取り除かれてなるロングストリップ電線の屈曲寿命を予測する電線の屈曲寿命予測方法であって、
前記素線と同材質で形成された単線の歪み変化量と屈曲寿命の実測値との相関関係を予め得る第1の工程と、
予測対象となるロングストリップ電線内の複数本の素線のうち、曲げの最も内側の素線の最大歪み変化量を算出する第2の工程と、
算出された前記曲げの最も内側の素線の前記最大歪み変化量を前記相関関係に照合することによって前記電線の屈曲寿命を予測する第3の工程とを備えることを特徴とする電線の屈曲寿命予測方法。 - 請求項1に記載の電線の屈曲寿命予測方法であって、
前記第1の工程が、前記素線と同材質で形成された前記単線について繰り返し曲げを施して、当該単線の断線に至るまでの屈曲回数を実際に測定することにより前記相関関係を求めることを特徴とする電線の屈曲寿命予測方法。 - 請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の電線の屈曲寿命予測方法であって、
前記最大歪み変化量を算出する工程において、前記曲げの最も内側の素線の半径をrとし、前記曲げの最も内側の素線の屈曲を受ける領域内で最も大きく屈曲変化する位置において最も屈曲した状態の曲げ半径をR1とし、最も伸長した状態の曲げ半径をR2として、次式により前記最大歪み変化量(Δε)を算出することを特徴とする電線の屈曲寿命予測方法。
Δε=r・(1/R1−1/R2)
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