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JP2004232901A - 冷蔵庫 - Google Patents

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JP2004232901A
JP2004232901A JP2003019529A JP2003019529A JP2004232901A JP 2004232901 A JP2004232901 A JP 2004232901A JP 2003019529 A JP2003019529 A JP 2003019529A JP 2003019529 A JP2003019529 A JP 2003019529A JP 2004232901 A JP2004232901 A JP 2004232901A
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Hironobu Okada
大信 岡田
Takao Hattori
隆雄 服部
Takumi Oikawa
巧 及川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D17/00Arrangements for circulating cooling fluids; Arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces
    • F25D17/04Arrangements for circulating cooling fluids; Arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces for circulating air, e.g. by convection
    • F25D17/042Air treating means within refrigerated spaces
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

【課題】食品収納室の空気雰囲気を低酸素状態に制御して収納食品の鮮度を保持するとともに、食品の低温冷却を可能にして、より長期保存をはかるようにした冷蔵庫を提供する。
【解決手段】室内における酸素濃度を調整する手段(25)を備えた貯蔵室(5)を冷凍室(6)の冷却影響を受ける近傍に配置したことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に係り、特に食品を長期保存するための酸素濃度調整手段を備えた貯蔵空間を有する冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、冷蔵庫は、冷却貯蔵温度の多様化のみならず、環境への配慮や経済性に対する関心の高まりを背景に、冷蔵庫本来の目的機能である食品の長期保存や省エネルギー化が重視される傾向にある。
【0003】
一般に食品は、冷蔵庫内で保存していても、保存期間の経過による劣化などで食されることなく廃棄されることが多く見受けられるものであり、廃棄という無駄をなくし常に食材を新鮮に保つために、食品を保存する際に素材の持ち味や栄養分、鮮度を長期間に亙って保つ機能が求められている。
【0004】
肉や魚などを長期に鮮度保持するには、通常−18℃以下の冷凍保存が有効であるが、この場合、凍結した食品を料理する際の解凍に手間がかかる煩雑さがあり、解凍の方法によっては栄養分を損なってしまう問題がある。
【0005】
野菜を含めた食品の劣化要因としては、乾燥、酸化等があげられる。乾燥に対しては、温度変動が少なく湿度が高い条件下での保存が有効であり、冷蔵庫における各室の温度帯専用に設けた冷却器の蒸発温度を上昇させて室内空気温度との差を少なくすることで、冷却器への霜の付着を極力少なくし、貯蔵室内を高湿に保って食品の乾燥を防ぐ方式が広く採用されている。
【0006】
さらに、野菜に関しては、乾燥防止とともに、青果物の熟成にともなって発生する老化ホルモンであるエチレンガスを除去することにより他の野菜の鮮度保持が可能であるが、空気中の酸素による呼吸・蒸散作用による鮮度の劣化は栄養分含有量の低下のみでなく変色など外観面での品質が低下する問題が発生する。
【0007】
酸化防止に関しては、空気雰囲気を制御するいわゆるCA(Controlled Atmosphere 大気雰囲気制御)によって食品と酸素とを遮断することによる保存が知られている。空気中には約20%の酸素が存在するが、この酸素は魚や肉の油脂分の酸化をはじめ食品を劣化させる要因のひとつになっている。
【0008】
酸素濃度を調整するための手段としては、空気中の酸素と窒素を分離する方法がある。これには、ポリイミド系膜、ポリオレフィン系膜などの窒素が透過しにくい性質を利用した酸素透過膜を使用することで、酸素を選択的に透過させるものがあり、エアーポンプなどの加圧ポンプで中空糸状のモジュールとした膜に加圧空気を送り込み圧力調整によって酸素濃度を変化させることができる。
【0009】
また、ゼオライトや活性炭などを用い、酸素と窒素の吸着特性の差を利用して空気中の酸素と窒素を分離し酸素濃度を調整するPSA(Pressure Swing Absorption 圧力差吸着法)方式や、食品貯蔵空間内に窒素などの不活性ガスを充填したり、食品貯蔵室内の酸素を窒素と置換して除去する方法や、冷蔵貯蔵室の密閉容器内を減圧することで酸素分圧を低下させたり、高分子電解質膜による酸素移動を利用した方法があり、これらの方法によって、野菜の呼吸作用の抑制、微生物、酵素の活性化抑制、油脂などの酸化抑制をおこない、食品の鮮度保存の向上をはかることができる。
【0010】
これらの方法の中では、貯蔵室内の減圧によって空気中の酸素を低減する方法が、本発明の出願人による特願2002−177722に記載したように、装置構成が比較的簡単であり、小形化できるなどの特徴がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記出願特許による構成は、減圧される対象が冷蔵室内に設置された気密の密閉容器であることから容器内には冷却空気が循環せず、また、他の酸素濃度を調整する手段においても他の貯蔵空間とは独立した密閉空間であることから、内部空間に収納された食品を低温に冷却することが困難であった。
【0012】
本発明は上記点を考慮してなされたものであり、食品収納室の空気雰囲気を低酸素状態に制御して収納食品の鮮度を保持するとともに、食品の低温冷却を可能にして、より長期保存をはかるようにした冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の冷蔵庫の発明は、室内における酸素濃度を調整する手段を備えた貯蔵室を冷凍室の冷却影響を受ける近傍に配置したことを特徴とするものである。
【0014】
この構成により、貯蔵空間内の酸素濃度を低下させ、収納食品と酸素とを遮断して、野菜の呼吸作用の抑制、油脂などの酸化抑制、酵素活性の抑制、および好気性微生物の活動抑制ができ、貯蔵品の鮮度を保持して長期保存することができるとともに、複雑な冷気ダクト構成を必要とすることなく貯蔵空間内のより低温度化が可能となり、食品保存温度の設定幅を大きくすることができる。
【0015】
請求項2記載の発明は、酸素濃度調整手段を備えた貯蔵室を冷凍室内に配置したことを特徴とするものであり、低温の冷凍室温度を直接熱伝導で利用することができ、低酸素濃度の雰囲気と合わせた低温環境により、従来の冷凍温度より高温の冷凍温度でも従来並の長期鮮度保持が可能になるとともに、弱冷凍温度での長期保存であるために、食品はそのまま包丁で切りやすく、また解凍を不要あるいは容易にして調理しやすくすることができる。
請求項3記載の発明は、貯蔵室内に減圧可能な密閉貯蔵空間を独立して設け、酸素濃度の調整を密閉貯蔵空間内の空気を排出して減圧する真空ポンプによりおこなうことを特徴としたものであり、真空ポンプにより、密閉貯蔵空間の圧力を低くすることによって容器内の酸素量を少量にすることができるため、食品の酸化進行や青果物の呼吸作用を効果的に抑制することができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、密閉貯蔵空間内を減圧する真空ポンプを密閉貯蔵空間の温度より高い他の貯蔵空間内に配置したことを特徴とするものであり、減圧貯蔵のための容積を減じないようにすることができるとともに、冷凍空間に減圧貯蔵室を設置しても、真空ポンプを比較的高温部位で駆動させることができ、低温凍結などによる障害を防ぐことができる。
【0017】
請求項5記載の発明は、密閉貯蔵空間を収納容器と容器の上面開口を閉塞する蓋により形成し、前記蓋を貯蔵空間の開口部に設けた扉の開閉に応じて上下動させ、前記扉を閉じた際には、収納容器と蓋との間隙から冷気を導入して容器内を直接冷却するようにしたことを特徴とし、請求項6記載の発明は、冷却冷気を収納容器内に導入して所定時間あるいは所定温度まで冷却した後に蓋を閉じ、酸素濃度調整手段を動作させるようにしたことを特徴とするものであり、貯蔵食品の冷却をすみやかにおこなうことができ、冷却と減圧とを効率的におこなうことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の1実施形態について説明する。図1は本発明に係る冷蔵庫の縦断面図であり、断熱箱体からなる冷蔵庫本体(1)内部の貯蔵空間の最上部には冷蔵室(2)を配置し、その下方には冷蔵室よりやや高温で高湿度に保持された野菜室(3)を仕切り板を介して設けている。野菜室(3)の下方には断熱仕切壁(4)を介して酸素濃度が調整できる減圧貯蔵室(5)と図示しない製氷貯氷室とを左右に区分して併置しており、最下部には上下2段に区分した冷凍室(6)を独立して配置し、各貯蔵室の前面開口部には各々専用の開閉扉を設けて閉塞している。
【0019】
前記減圧貯蔵室(5)の側面および下面の冷凍空間との断熱壁(7)は、通常必要とする断熱厚さより比較的薄く形成し、熱漏洩によって冷凍室や側部の製氷室の冷却温度の影響を受けるようにしている。
【0020】
各貯蔵室は、冷蔵空間および冷凍空間のそれぞれの背面に設置した冷蔵用冷却器(8)と冷凍用冷却器(9)および各冷却器の近傍に設けたファン(10)(11)とダクトによって冷気を循環させ、各貯蔵室毎に設定した温度に冷却制御されるものである。
【0021】
冷蔵庫本体(1)の最下部に配置した冷凍空間の背面下部には、機械室(12)空間が形成されており、前記冷蔵用および冷凍用冷却器(8)(9)へ冷媒を供給する圧縮機(13)を設置している。
【0022】
上記構成において、前記減圧貯蔵室(5)内には食品を収納貯蔵するステンレスなどの剛体からなる耐圧構造の収納容器(15)を設けており、減圧貯蔵室部の左側の側断面図である図2に示すように、減圧貯蔵室扉(16)の内面側に奥方向に延びる左右一対の支持枠(17)を取り付け、この支持枠(17)間に前記収納容器(15)を載置して保持することで扉(16)とともに庫外へ引き出し自在としている。
【0023】
左右一対の支持枠(17)は、上下端縁にL字状部(17a)(17b)を形成し、下端のL字状部(17b)の水平部を冷蔵庫本体(1)の前面開口部近傍の側壁に設けた滑車(18)で受ける構成とすることで、支持枠(17)を室内の両側壁に形成したレール(19)に対して摺動自在としており、上端のL字状部(17a)で容器(15)の上部周縁に形成したフランジ(15a)を支持するようにしている。
【0024】
左右支持枠(17)のそれぞれの後端外方には、左右のレール(19)内を摺動するように図示しない滑車を固定しており、扉(16)の内面と左右の支持枠(17)で形成される枠内に載置することで収納容器(15)を安定して保持するようにしている。
【0025】
前記収納容器(15)の上面開口には、開口を完全に覆う大きさに形成した蓋(20)を配置している。蓋(20)は、室内天井面の数カ所に取り付けた引っ張りバネ(21)によって、通常はバネ(21)の上方への付勢力により、容器(15)の開口に対して間隙を有するよう吊り下げられている。
【0026】
容器のフランジ(15a)の上部に対応する蓋(20)の下面周縁にはシリコンゴムなどで形成した環状のシールパッキン(22)を固着し、蓋(20)が容器(15)の開口を覆う際には、シールパッキン(22)によって隙間をなくし容器内を密封するように形成する。
【0027】
そして、減圧貯蔵室(5)部分の閉扉状態での要部断面図である図3、および冷蔵庫の扉を除去した状態の正面図である図4に示すように、減圧貯蔵空間(5)内の空気を吸引排出する真空ポンプ(25)を、より高温の温度帯の室である野菜室(3)の背面空間に設置する。
【0028】
収納容器(15)の蓋(20)の後部には、その一端が蓋を貫通して容器(15)内に位置するよう開口させ、他端を蓋(20)の上部に沿って後方から上方に延設し、断熱仕切壁(4)を貫通して前記野菜室(3)内の真空ポンプ(25)に接続して減圧動作をおこなうシリコンゴムなどの可撓性材料からなる耐圧構造の吸引管(26)を設けている。
【0029】
野菜室(3)の背面空間には、前記冷蔵用冷却器(8)が幅方向の一方に偏倚して設置されており、真空ポンプ(25)は冷蔵用冷却器(8)に隣接した側部の空間に配置させている。
【0030】
真空ポンプ(25)は、正面からの拡大断面を図5で示すように、吸引口(33a)と排出口(33b)を設けたポンプ部(33)をモータ部(34)駆動で動作させることで、前記吸引管(26)によって容器(15)内の空気を吸引し容器内を大気圧以下に減圧するものであり、動作時の騒音を低減するために、周囲を箱状の遮音ケース(35)で覆うとともに、ケース内部に硬質ゴムによる遮音壁(36)および連続気泡のポリウレタンフォームからなる軟質吸音材(37)を配して遮音している。
【0031】
真空ポンプ(25)における前記吸引口(33a)の吸引管(26)側にはフィルター(38)を配置して容器(15)内の異物のポンプ部(33)への侵入を防ぎ、排気口(33b)側には図示しない消音器を取り付けて動作音の発生を低減している。
【0032】
遮音ケース(35)で覆われたユニット化された真空ポンプ(25)は、前記野菜室(3)における容器(15)の背面における底面にクッションゴムとスプリングからなる防振手段(39)を介して設置され、食品を減圧保存する必要性に応じて手動あるいは自動で操作指示することで駆動されるものであり、駆動の際は、減圧貯蔵室扉(16)が閉扉された後の所定時間経過後に駆動され、駆動により吸引管(26)を介して密閉されている容器(15)内の空気を吸引し、容器内を減圧するように作用する。
【0033】
真空ポンプ(25)からの排気は、排気口(33b)から消音器を介して野菜室(5)内に排出される。なお、この真空ポンプ(25)は、食品保存を目的としており、またメンテナンスの面からもオイルレスタイプのものを使用するのが望ましい。
【0034】
収納容器(15)内の減圧時の圧力は、真空ポンプ(25)の吸引時間や吸引管(26)の開口度により変化させることができるが、本実施例の場合は50から200Torrの間の所定値に設定した。すなわち、収納容器内の圧力を200Torrより低くすれば容器内の酸素量を、常圧である大気圧下での酸素量の10%以下にすることができるため、食品の酸化進行や青果物の呼吸作用を効果的に抑制することができるものであり、これにともなって、密閉構造となる前記容器(15)と蓋(20)も減圧力に見合う耐圧構造のものを使用する。
【0035】
一方、容器内圧力を50Torr以上としたのは、ヒートシールされたレトルト食品などの封入パック食品を誤って収納した場合、圧力が50Torr以下になると減圧によりパック食品が破裂する可能性があるが、これらの弊害を防止するためである。
【0036】
収納容器(15)内の圧力が前記所定値の範囲内にあれば真空ポンプ(25)の駆動を停止するように制御するとともに、収納容器(15)への食品の収納や取出しによって容器内圧力が200Torrより高くなった場合は、再び真空ポンプ(25)の駆動により圧力が200Torr以下になるまで空気を吸引し減圧する。この運転制御によって、低酸素濃度による食品保存環境のための真空ポンプ(25)の駆動時間を極力短縮し、エネルギーの消費を抑えている。
【0037】
前記蓋(20)の上部前方には、蓋開閉機構(28)を設けている。蓋開閉機構(28)は、棒状体からなり、一端を減圧貯蔵室扉(16)の上部に支持係合し、他端を上下回動自在として室内側へ延出して先端に蓋押圧部(28a)を設けたものであり、減圧貯蔵室扉(16)近傍の室内前面の天井部に設けた棒状体の通過透孔(29a)を有するガイド(29)との開閉扉動作時の係合移動によって、他端の押圧部(28a)を上下動させるようにしている。
【0038】
そして、開扉時には、蓋開閉機構(28)は、減圧貯蔵室扉(16)とともに庫外に引き出されるが、本実施例においては、引出し扉(16)のハンドル(30)を回動することにより、てこ機構を利用して軽く開扉できる構成としており、ハンドル(30)の回動によって、蓋(20)に設けたリーク弁(31)を機械的あるいは電気的に連動させて外部との連通孔(32)を開口させるようにしている。
【0039】
したがって、ハンドル(30)による扉開放動作を信号として、リーク弁(31)により同時に蓋の連通孔(32)を開放することができ、容器(15)内を一瞬の動作ですばやく大気圧に戻すため、開扉動作時には蓋(20)の開放を容易におこなうことができる。
【0040】
引出し扉(16)による蓋開閉機構(28)の庫外への引き出しによって、ガイドの透孔(29a)と係合する他端の押圧部(28a)は、図6に示す矢印のように上方へ移動し、蓋(20)は、下方へ押圧する力が解除されるため、バネ(21)の復帰力によって上方に移動し、容器(15)の上面を開口するように動作する。この構成により、扉(16)を前方へ引き出した場合は、蓋(20)は室内に残り、容器(15)のみが上面を開口した状態で庫外に引き出されることになる。
【0041】
閉扉動作による収納容器(15)の室内奥方への移動の際には、ガイド(29)との係合によって蓋開閉機構(28)の他端が奥方向への移動にともなって下方に指向し、先端押圧部(28a)が蓋(20)の上面を押圧するように作用して収納容器(15)の開口を閉塞し、閉扉状態では、前記シールパッキン(22)により収納容器(15)内を完全に密封するように構成されている。
【0042】
収納容器(15)内を減圧貯蔵室として仕様設定した場合、収納容器(15)内は、冷凍室(6)との間の比較的断熱厚の薄い断熱壁(7)面からの熱漏洩によって、ダクトを設けずとも容器(15)内を低温度に冷却することができ、この冷却力と合わせてダンパーサーモによる冷気量制御で所定の低温度に調整することができる。
【0043】
また、図7に示すように、減圧貯蔵室(5)と冷凍室(6)との間の断熱壁(7)を除去することで、収納容器(15)を冷凍温度域の空間(5)内に設置して冷凍室温の影響を直接受けるようにした場合、容器内の貯蔵食品は、容器が蓋(20)で密閉されていることから、冷気の影響を受けず、また減圧状態では熱伝導が低くなるため、−18℃以下の冷凍温室度まで冷却されることはないが、−10℃程度には冷却される。
【0044】
このとき、収納容器(15)内の食品は、蓋(20)によって密閉され、真空ポンプ(25)の駆動による吸引管(26)からの空気の吸引で減圧状態にあることから、低酸素濃度の雰囲気によって、例えば、容器内温度が−7℃でも従来の−20℃での冷凍保存に相当する魚肉油脂分の酸化防止などの鮮度保持を可能にすることができ、食品の長期保存をはかることができる。
【0045】
しかも、食品温は−7℃程度の弱冷凍、いわゆるソフト冷凍状態であるため、解凍が容易あるいは不要であり、また食品にそのまま包丁を入れることができるため調理もきわめて容易となる利点がある。
【0046】
上記の場合、減圧貯蔵室(5)の設定温度が氷点下であると、収納容器(15)や蓋(20)に霜が着く可能性があり、容器と蓋との間に着霜した場合は蓋が開かなくなる怖れがあるが、容器または蓋の近傍にヒーターを配することにより、霜を除去することができ、また、配管部などにもヒーターを設置することで凍結による支障を防ぐことができる。
【0047】
減圧貯蔵をおこなっている状態で減圧貯蔵室扉(16)を開き収納容器(15)を引き出す場合は、ハンドル(30)による扉開放動作を信号として、リーク弁(31)が蓋(20)に設けた外部との連通口(32)を開放し、容器(15)内を一瞬の動作で大気圧に戻し、蓋(20)が容易に開放するようにする。
【0048】
そして、同時に、扉(16)の前方への引出しにともなって蓋開閉機構(28)も庫外に引き出される結果、下方への押圧力がなくなるためバネ(21)力によって蓋(20)は上方に開き、上面を開口した状態で容器(15)のみが庫外に引き出されるため、減圧による容器蓋の開放操作に煩わされることなく食品の収納や取出しができるものである。また容器(15)は、扉(16)および支持枠(17)からも取り外し可能であるため、容器の清掃や洗浄も容易におこなうことができる。
【0049】
収納容器(15)の洗浄については、容器の底部に水抜き用の穴を穿設することで対応する。そしてこの水抜き用の穴は電磁弁などの開閉弁に接続して容器内の減圧動作と開閉扉動作に連動させるように制御する。前記開閉弁は、特に図示しないが、容器内が減圧状態にあるときには封止し、大気圧に戻った際には開放する逆止弁構成でもよく、また、減圧貯蔵室扉(16)の開扉時に室内を大気圧に戻すための前記リーク弁(31)で兼用させてもよい。
【0050】
しかして、食品の収納取出し作業が終了して再び閉扉する際には、蓋開閉機構(28)は、閉扉動作とともに棒状体の先端が庫内奥方向に移動し、同時にガイド(29)との係合によって下方に指向し、先端押圧部(28a)がバネ(21)力に抗して蓋(20)の上面を押圧し、収納容器(15)の開口を密封閉塞するとともに、真空ポンプ(25)が駆動することで容器(15)の内部空気を吸引して減圧し、所定の圧力値まで減圧すれば吸引動作を停止して保持するものである。
【0051】
以上により、収納容器(15)内が減圧された状態にあると、減圧された大気中の酸素濃度が低下し、保存食品と酸素とを遮断することになり、冷凍空間(5)との仕切断熱壁(7)からの熱漏洩による冷却作用による低温化とも相俟って、容器内は低酸素濃度で、且つ低温の雰囲気状態となり、野菜の呼吸作用の抑制、油脂などの酸化抑制、酵素活性の抑制、好気性微生物の活動抑制といった効果があり、これによって鮮度保存の向上をはかることができる。
【0052】
また、減圧貯蔵室(5)は小容量の貯蔵空間であるが、この空間内の空気を排出する真空ポンプ(25)は、比較的大容量の野菜室(3)内奥部の収納容器の後端背部などの空間に設置することで、減圧貯蔵容積のみでなく野菜室の貯蔵空間をも減じないようにすることができ、且つ、真空ポンプ(25)は遮音ケース(35)内に設置したため、野菜室扉を閉じた状態では、ポンプ部(33)の駆動音が外部に洩れることがなく騒音の発生を防ぐことができる。
【0053】
このとき収納容器(15)は密閉状態であり、冷却は容器の周囲から間接的におこなわれるが、容器の材質を減圧に耐える剛性を有する鋼板などの良熱伝導材で形成しておけば、間接冷却で高湿度を保持したまま内部の食品を良好に冷却することができる。
【0054】
そしてまた、ポンプを設置した野菜室(3)空間の温度は減圧貯蔵室(15)より高温となるため、冷凍空間に減圧貯蔵室(15)を設置しても、真空ポンプ(15)を低温ゾーンでなく比較的高温部位で駆動させることができ、低温凍結により排気弁作動が不動作になることを防いで過冷却の影響を防ぐことができる。
【0055】
この場合、真空ポンプ(25)からの排出空気を前記野菜室(3)内で排出するようにすれば、別途排出ホースを冷蔵庫外に導出しないため、外部への熱リークによる冷却損失をなくすことができる。
【0056】
なお、前記各実施例においては、引出し扉(16)のハンドル(30)の回動によって蓋(20)に設けたリーク弁(31)を作動させることで連通孔(32)を開放し、容器(15)内を一瞬の動作で大気圧に戻すようにしたが、特に図示しないが、容器の蓋(20)に電磁式の開放弁を装着しておき、引出し扉(16)の表面に設けた手動スイッチの押圧により弁を開放して、容器内を大気圧に戻すようにしてもよいことは勿論であり、さらに、連通孔は蓋への設置に限るものではない。
【0057】
また、蓋開閉機構(28)は、減圧貯蔵室の扉(16)の開閉に連動させずに、蓋の上部にソレノイドを配置し、扉スイッチ信号などによるソレノイドへの通電と、前記実施例と同様のバネとの関係で容器に対する蓋の開閉制御をおこなってもよく、閉扉後の所定時間、例えば30分間は容器の開口を開放状態にして冷気を容器内に導入し、食品を所定温度まで冷却した後に、ソレノイドへの通電による作動棒の突出力で、バネ力に抗して上方から蓋を押圧して容器の開口を密閉し、その後真空ポンプを駆動させて容器内を所定圧力、例えば100Torrまで減圧するようにしてもよい。
【0058】
さらに、収納容器に対する蓋の開閉は、前記構成のほか、モータ駆動によるピニオンギアと蓋に設けたラックとの係合移動によって蓋を上下動させ、容器の上面開口を開放あるいは閉塞するようにしてもよい。
【0059】
なお、上記実施例においては、真空ポンプの吸引によって容器内を減圧するもので説明したが、貯蔵室の酸素濃度調整手段としてはこれに限るものではなく、広く前記CAやPSA方式なども含むものであることはいうまでもない。
【0060】
そしてなお、減圧貯蔵室は、上記したように、冷凍空間の一部に独立して設置せずとも、冷凍室内の一部空間に収納容器を配置する構成でもよく、また、冷凍室に限らず、冷凍室とは層の薄い断熱壁を介して配設させて冷凍室の熱影響を受けるようにしてもよい。さらには、冷凍温度にも設定できる温度切替室に配置して冷却性能を向上させてもよいものである。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したごとく、本発明の構成によれば、貯蔵空間内の酸素濃度を低下させ、収納食品と酸素とを遮断して、野菜の呼吸作用の抑制、油脂などの酸化抑制、酵素活性の抑制、および好気性微生物の活動抑制ができ、貯蔵品の鮮度を保持して長期保存することができるとともに、複雑な冷気ダクト構成を必要とすることなく貯蔵空間内のより低温度化が可能となり、食品保存温度の設定幅を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す冷蔵庫の縦断面図である。
【図2】図1における減圧貯蔵空間の支持部を示す正面断面図である。
【図3】図1の減圧貯蔵室部分の閉扉状態での要部断面図である。
【図4】図1の冷蔵庫の扉を除去した状態の正面図である。
【図5】図3における真空ポンプの正面からの拡大断面図である。
【図6】図3の収納容器の引出し状態を示す縦断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す図3と同一部分の要部断面図である。
【符号の説明】
1…冷蔵庫本体 2…冷蔵室 3…野菜室
5…減圧貯蔵室 6…冷凍室 7…断熱壁
15…収納容器 16…減圧貯蔵室扉 20…蓋
25…真空ポンプ 26…吸引管 28…蓋開閉機構
30…ハンドル 31…リーク弁 33…ポンプ部
34…モータ部 35…遮音ケース

Claims (6)

  1. 室内における酸素濃度を調整する手段を備えた貯蔵室を冷凍室の冷却影響を受ける近傍に配置したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 酸素濃度調整手段を備えた貯蔵室を冷凍室内に配置したことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 貯蔵室内に減圧可能な密閉貯蔵空間を独立して設け、酸素濃度の調整を密閉貯蔵空間内の空気を排出して減圧する真空ポンプによりおこなうことを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 密閉貯蔵空間内を減圧する真空ポンプを密閉貯蔵空間の温度より高い他の貯蔵空間内に配置したことを特徴とする請求項3記載の冷蔵庫。
  5. 密閉貯蔵空間を収納容器と容器の上面開口を閉塞する蓋により形成し、前記蓋を貯蔵空間の開口部に設けた扉の開閉に応じて上下動させ、前記扉を閉じた際には、収納容器と蓋との間隙から冷気を導入して容器内を直接冷却するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 冷却冷気を収納容器内に導入して所定時間あるいは所定温度まで冷却した後に蓋を閉じ、酸素濃度調整手段を動作させるようにしたことを特徴とする請求項5記載の冷蔵庫。
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