JP2004220210A - 遠隔管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】初期設定を効率よく行い得る遠隔管理システムを提供する。
【解決手段】顧客情報(初期設定情報)を把握している販売店に設置されたセンタ側管理装置により初期設定情報を格納したXMLファイルを作成し、そのXMLファイルをサービスマンPCを介して情報収集装置にアップロードすることにより、情報収集装置に対する初期設定を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】顧客情報(初期設定情報)を把握している販売店に設置されたセンタ側管理装置により初期設定情報を格納したXMLファイルを作成し、そのXMLファイルをサービスマンPCを介して情報収集装置にアップロードすることにより、情報収集装置に対する初期設定を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔地に存在する複写機、プリンタ、コンピュータ等の稼動情報を管理する遠隔管理システムに関し、特に初期設定技術に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、ネットワークを介して複写機、プリンタ、コンピュータ等の複数の情報処理用の電子機器を遠隔管理する遠隔管理システムが実現されている。この種の遠隔管理システムでは、一般に、課金処理、保守・点検処理等の便に供すべく、管理対象機器の使用頻度(コピー枚数等)等の使用状況、動作状況(障害発生の有無等)等の稼動情報を収集している。
【0003】
また、ネットワークに接続される機器の動作条件をネットワークを介して設定する方法も知られている(例えば、特開平09−153902号公報参照)。
【0004】
また、電子メールにより管理対象機器の稼動情報を取得して管理する方法も知られている(例えば、特開平09−325927号公報参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平09−153902号公報
【特許文献2】
特開平09−325927号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遠隔管理システムを導入する顧客の情報、管理対象の電子機器の情報、システム自体の設定情報等、初期設定に必要な情報は、顧客と接する販売会社が把握しているが、初期設定やメンテナンスサービスは、一般に、販売会社ではなくメンテナンスサービス実施店が行っている。
【0007】
従って、初期設定を効率よく行うためには、メンテナンスサービス実施店側では、初期設定に必要な情報を販売会社から漏れなく取得する必要がある。
【0008】
一方、実際にサービスマンなどにより新規装置の設定などの際に、経験に頼って初期設定を行っていた為、設定ミスや設定のし忘れをしてしまうことが多々あった。
【0009】
一方、初期設定作業の工程は、設定情報の確認、通信テスト、初期設定完了通知等の多数の工程があるが、例えば通信テストを行う前に初期設定完了通知を行ったが通信不良により通知が届かなかった場合は、通信に関連する設定を正しく設定し直して再度、初期設定完了通知を行う必要がある。
【0010】
従って、初期設定を効率よく行うためには、初期設定作業の進捗状況に応じて他の作業を禁止するのが望ましい。
【0011】
一方、初期設定時に行う通信テストでは、設定作業を迅速に行うべく、応答確認を短いインターバルで行うことが望まれる。
【0012】
本発明は、このような背景の下になされたもので、その課題は、初期設定を効率よく行い得る遠隔管理システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、情報処理用の複数の電子機器から該電子機器の稼動情報をネットワークを介して収集する収集装置と、該収集装置にて収集された稼動情報をネットワークを介して取得して管理する管理装置とを有する遠隔管理システムであって、前記収集装置は、前記複数の電子機器に係る初期設定が行われたか否かに応じて設置完了通知を通知可能にするか否かを切り分けることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態における遠隔管理システムのシステム構成図でありセンタ側管理サーバ6と拠点側管理サーバ2は、インターネット等のネットワーク8を介して所定のプロトコル10で通信可能となっており、さらに、不正アクセスを防ぐと共にファイアウォールを越すために、一般的なプロトコル(SMTP)や認証機能も搭載している。
【0015】
なお、本実施形態では、センタ側管理サーバ6は管理対象の電子機器の販売会社に設置し、拠点側管理サーバ2は顧客側に設置することを想定している。また、図1では、拠点側管理サーバ2は1つしか示されていないが、実際には、各顧客に対応する複数の拠点側管理サーバ2がネットワーク8に接続されており、センタ側管理サーバ6は、これら複数の拠点側管理サーバ2を一元的に管理している。さらに、販売会社の支店毎にセンタ側管理サーバ6を設置し、これら支店の顧客毎に拠点側管理サーバ2を設置してもよい。
【0016】
なお、センタ側管理サーバ6のハードディスク11には、複数の拠点側管理サーバ2、すなわち、複数の顧客に係る顧客情報(初期設定情報)を格納した後述のCSVファイルが保存されているものとする。また、このCSVファイルに基づいて作成された後述のXMLファイルも、ハードディスク11に保存される。XMLファイルの作成方法、及び利用方法については、後で詳細に説明する。
【0017】
拠点側管理サーバ2は、LAN9を介して情報収集装置1、情報処理用の複数の電子機器3,4,5に接続されている。これら電子機器3,4,5としては、プリンタ、スキャナ、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能等が統合的に内蔵されたデジタル複合機、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0018】
情報収集装置1は、電子機器3,4,5の状態(障害発生の有無等)、トナー残量、印刷枚数等の稼動情報を収集し、拠点側管理サーバ2を介してセンタ側管理サーバ6に送信する。情報収集装置1は、メンテナンスサービス会社のサービスマンが持参してきたサービスマンPC(パーソナルコンピュ−タ)7と直接接続可能となっている。このサービスマンPC7は、Webブラウザを搭載している。
【0019】
なお、本実施形態では、情報収集装置1は、専ら電子機器3,4,5からメンテナンス情報を収集しているが、拠点側管理サーバ2、センタ側管理サーバ6等から受信した情報に基づいて、電子機器3,4,5の動作条件(印刷枚数、カラー/モノクロ等)を指示したり、印刷対象のデータを供給したりすることも可能である。また、情報収集装置1と拠点側管理サーバ2とを個別に設置することなく、情報収集装置1の機能を拠点側管理サーバ2に搭載する等、両者の機能を1つの装置に搭載することも可能である。
【0020】
図2は、図1に示す情報収集装置1のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。情報収集装置1は、CPU201を中核とするコンピュータにより構成され、以下に説明する構成デバイス間でデータ・信号を授受するためのバス202、電気的に情報を記憶できかつ書き換え可能なRAM203、電気的に書き換え可能であり、かつ電源が無くなっても情報を記憶可能なFlashROM204、ネットワーク経由で外部と情報交換を行うNetworkI/F205,206、RS232Cシリアル通信にて情報交換を行うSerialI/F207、デバッグ用にシリアル通信を行うDebugI/F208を有している。
【0021】
FlashROM204には、後述する各種の処理を行うためのプログラムが格納されている。このプログラムの中には、本情報収集装置1がWebサーバとして機能するためのプログラム、後述する初期設定を行うための設定プログラム(設定ツール)が含まれている。
【0022】
本実施形態では、NetworkI/F205はLAN9との接続に利用し、NetworkI/F206はサービスマンPC(パーソナルコンピュ−タ)7との接続に利用している。また、図2に示したように、情報収集装置1は、キー入力部、表示部等の入出力デバイスを有しておらず、安価に構成されている。
【0023】
次に、情報収集装置1による障害情報の収集・送信処理、及び障害情報送信に対する応答の確認処理を、図3,4に基づいて説明する。なお、情報収集装置1では、情報送信はSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)で行い、情報受信はPOP(Post Office Protocol)で行っているものとする。また、情報収集装置1は、定期的にネットワークを介して各デバイスから障害情報収集処理を行い、障害情報があった場合は、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6への障害情報送信処理、及び、障害情報送信に対する応答確認処理を行うものとする。
【0024】
図3は、障害情報収集・送信処理を示すフローチャート図である。情報収集装置1は、LAN9を介して所定のプロトコルにより、管理対象の電子機器3〜5に対して、障害発生の有無を問い合わせて障害情報を取得する(ステップS301)。次に、問い合わせた電子機器3〜5から障害が発生した旨の情報を取得したか否かを判別し(ステップS302)、障害が発生した旨の情報を取得した場合は、その障害情報を拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に送信して(ステップS303)、ステップS304に進む。障害が発生した旨の情報を取得しなかった場合は、ステップS303の送信処理をスキップして、ステップS304に進む。
【0025】
ステップS304では、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に障害発生情報が正しく送信されたことを確認するために、図4のフローチャートに対応する応答確認プログラムを起動する。
【0026】
そして、管理対象の機器3〜5について1分間隔で障害発生の有無をチェックすべく、1分間だけ待機して(ステップS305)、本障害情報の収集・送信処理、及び応答確認処理の終了指示が拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からなされたか否かを判別する(ステップS306)。その結果、終了指示がなされなかった場合は、ステップS301に戻って、障害情報の収集・送信処理、及び応答確認処理を継続し、終了指示がなされた場合は、障害情報の収集・送信処理、及び応答確認処理を終了する。
【0027】
次に、図3のステップS304で起動した応答確認プログラムによる応答確認処理を、図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0028】
まず、ステップS307で、既定時間(30秒)だけ待機する。次に、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からの応答(図3のステップS302で送信した障害情報に対する応答)の有無を、ネットワーク8上のPOPサーバ(図示省略)に問い合わせる(ステップS308)。そして、応答があったか否かを判別し(ステップS309)、応答があった場合は、終了する。
【0029】
一方、応答が無かった場合は、上記障害情報を送信した時点(厳密には、本応確認プログラムが起動された時点)から30分が経過している否かを判別する(ステップS310)。その結果、30分が経過していない場合は、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に送信し(ステップS312)、ステップS307に戻ることにより、その送信に対する応答確認を行う。
【0030】
一方、30分が経過している場合は、障害情報の送信回数が1回であるか否かを判別する(ステップS311)。その結果、障害情報の送信回数が1回であれば、図3のステップ301で取得した障害情報を拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に再度送信し(ステップS312)、ステップS307に戻ることにより、その送信に対する応答確認を行う。
【0031】
一方、障害情報の送信回数が1回でなければ、本処理を終了する。すなわち、本実施形態では、障害情報の再送信は1回だけ行うようにしている。
【0032】
次に、情報収集装置1によるカウンタ情報の収集・送信処理を、図5,6に基づいて説明する。なお、カウンタ情報とは、主として印刷枚数を意味するが、その印刷枚数は、用紙サイズ別、印刷品位モード別、紙種別にカウントされた印刷枚数であるものとする。また、カウンタ情報には、トナー等の消耗部品の交換寿命と使用度数も含まれるものとする。なお、トナーの使用度数は、カラー別にカウントされる。
【0033】
まず、カウンタ情報の収集処理を、図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0034】
情報収集装置1は、管理対象の電子機器3〜5のカウンタ情報をLAN9を介して特定のプロトコルにより取得し(ステップS401)、そのカウンタ情報をファイルに保存して(ステップS402)、60分間待機する(ステップS403)。
【0035】
次に、本カウンタ情報の収集処理の終了指示が拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からなされたか否かを判別する(ステップS404)。その結果、終了指示がなされなかった場合は、ステップS401に戻って、カウンタ情報の収集処理を継続し、終了指示がなされた場合は、カウンタ情報の収集処理を終了する。
【0036】
次に、カウンタ情報の送信処理を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0037】
情報収集装置1は、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からカウンタ情報の送信要求メールが届いているか否かを、前述のPOPサーバに問い合わせることにより判別する(ステップS405、S406)。その結果、カウンタ情報の送信要求メールが届いている場合は、その要求に係るカウンタ情報がファイルに保存されているか否かを判別する(ステップS407)。
【0038】
その結果、要求に係るカウンタ情報が保存されている場合は、そのカウンタ情報を要求に係る拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に送信して(ステップS408)、ステップS410に進む。保存されていない場合は、その旨を要求に係る拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に送信して(ステップS409)、ステップS410に進む。なお、ステップS406でカウンタ情報の送信要求メールが届いていないと判別した場合は、ステップS407〜S409をスキップして、ステップS410に進む。
【0039】
ステップS410では、3分間待機する。そして、本カウンタ情報の送信処理の終了指示が拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からなされたか否かを判別する(ステップS411)。その結果、終了指示がなされなかった場合は、ステップS405に戻って、カウンタ情報の送信処理を継続し、終了指示がなされた場合は、カウンタ情報の送信処理を終了する。
【0040】
図7は、電子機器3〜5の1種である複写機(画像形成装置)のコントローラの構成を示すブロック図である。
【0041】
コントローラは、図5に示すように、CPU回路部507を有し、このCPU回路部507は、CPU(図示省略)、RAM508、ROM509、ハードディスク510を有しており、ROM509に格納されている制御プログラムにより、原稿給送装置制御部502、イメージリーダ制御部503、画像信号制御部504、プリンタ制御部505、外部I/F506、操作部511、表示部512、ソータ制御部513、フィニッシャ制御部514、及び状態検知部515を統御する。
【0042】
RAM508は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。ハードディスク510は、制御プログラムを実行するのに必要なデータや、原稿給送装置制御部502、イメージリーダ制御部503、画像信号制御部504、プリンタ制御部505、外部I/F506、操作部511、表示部512、ソータ制御部513、フィニッシャ制御部514、及び状態検知部515から受信したデータを記憶する。
【0043】
原稿給送装置制御部502は、原稿給送装置(図示省略)をCPU回路部507からの指示に基づいて駆動制御する。イメージリーダ制御部503は、スキャナユニット(図示省略)、イメージセンサ(図示省略)等に対する駆動制御を行い、イメージセンサから出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部504に転送する。
【0044】
画像信号制御部504は、アナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各種の信号処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部505に出力する。外部I/F506は、LANインターフェイスを介してコンピュータ501から入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部505に出力する。プリンタ制御部505は、入力されたビデオ信号に基づいて、露光制御部等を含むプリンタエンジン(図示省略)を駆動制御する。
【0045】
操作部511は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有し、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部507に出力すると共に、CPU回路部507からの信号に基づいて、対応する情報を表示部512に表示する。ソータ制御部513、フィニッシャ制御部514は、外部I/F506を経由して入力された指示、又は操作部511からの設定に応じて、印刷済みの記録用紙に対するソート処理、ステイプル処理等を行う。
【0046】
状態検知部515は、原稿給送装置制御部502、イメージリーダ制御部503、画像信号制御部504、プリンタ制御部505、外部I/F506、操作部511、表示部512、ソータ制御部513、フィニッシャ制御部514のステータス情報を収集することより異常(障害)を検知し、その異常検知結果をCPU回路部507に通知する。
【0047】
この通知に従い、CPU回路部507は、異常(障害)情報を表示部512やコンピュータ501に表示すると共にRAM509に記憶する。CPU回路部507は、前述のように、情報収集装置1から障害情報の問い合わせがあった場合は、RAM509に記憶しておいた障害情報を情報収集装置1に送信する。
【0048】
図8は、図7に示した画像形成装置のソフトウェアの構成を示している。タスクのマネージャー(A−101)は、複数のタスクを同時に管理するためのものである。紙搬送タスク群(A−102)は、原稿および印刷用紙の搬送を司るタスク群である。シーケンス制御タスク(A−103)は、画像形成装置全体の管理を行うタスクである。通信タスク(A−104)は、情報収集装置1と通信を行うためのタスクである。また、本実施形態の遠隔管理用データを作成するための管理用データ作成タスク(A−105)がある。
【0049】
本画像形成装置では、画像形成ごとに用紙サイズ別、モード別、紙種別、カラー別のカウントを行っている。これらのカウント処理は管理用データ作成タスク(A−105)にて行われ、そのカウント結果は画像形成装置内のメモリ装置に格納される。同様にして、ジャム、エラー、アラームなどのステータス情報が所定のデータフォーマットで画像形成装置内のメモリ装置に格納される。さらに、画像形成装置内の各部ごとに構成消耗部品の交換寿命と使用度数を表したカウンタを持っており、管理用データ作成タスク(A−105)によりカウントされた結果が、画像形成装置のメモリ装置に格納される。
【0050】
状態監視タスク(A−106)は、画像形成装置内の異常(ジャム、エラー、アラーム)や、予め設定されたデバイスのステータス変化を検知する。その検知結果は、管理用データ作成タスク(A−105)により、画像形成装置のメモリ装置に格納される。
【0051】
以上が本発明を適用した遠隔管理システムの基本構成である。以下、本発明に特有な情報収集装置1に対する初期設定処理を説明する。
【0052】
図9は、設定ファイル作成ツール(プログラム)のオペレーション画面(UI画面)例である。この設定ファイル作成ツールは、顧客情報、管理対象機器情報、システム設定情報等の初期設定情報を情報収集装置1に初期設定するための設定ファイルを作成するツールであり、上記の各種情報は、機器販売会社に設置されたセンタ側管理サーバ6で管理されている。設定ファイル作成ツールは、上記各種情報をネットワーク経由あるいはファイル経由で取得する手段を備えるサービスマンが携帯するようなノートPC(図1のサービスマンPC7に相当)に取り込まれ、ノートPCの表示部に表示される。また、設定ファイルの作成作業は、機器販売会社やサービスマンの拠点において、任意のタイミングでノートPCなどにより行われる。
【0053】
ファイルデータの入力方法には2つあり、1つは本設定ファイル作成ツールの入力領域に直接データを入力する方法であり、もう1つは、予め本遠隔管理システムを導入する顧客の関連情報を図10に示したようにCSV(Comma Separated Value)形式で作成しておき、そのデータファイルを図9のオペレーション画面上のデータ読み込みボタン701をマウス等のポインティングデバイスで選択して取り込む方法である。なお、管理対象機器情報は、追加ボタン704、削除ボタン705を選択することにより追加、削除できる。
【0054】
ここで、顧客関連情報、及びデータファイル作成について説明する。顧客関連情報としては、管理対象となる電子機器の販売元で収集・管理する情報であり、電子機器のメンテナンスサービス実施店情報、顧客情報、情報収集装置1に関わる情報、及び機器情報がある。
【0055】
メンテナンスサービス実施店情報としては、サービス実施店名、サービス責任者の氏名、連絡先がある。顧客情報としては、顧客名、住所、担当者、連絡先がある。
【0056】
情報収集装置1に関わる情報としては、まず、ネットワーク接続に関わる設定情報であるIP(Internet Protocol)アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS(Domain Name Server)アドレスがある。また、情報収集装置1と拠点管理サーバ2又はセンタ側管理サーバ6とのメールによるデータ送受信のための設定情報であるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、POP(Post Office Protocol)の各サーバアドレス、ポート番号、認証方法、アカウント、パスワードといった情報がある。また、時刻取得のためのNTP(Network Time Protocol)サーバアドレスも、情報収集装置1に関わる設定情報として含まれる。
【0057】
機器情報としては、機種名、デバイスを特定するIDである機番及びMAC(Media Access Control)アドレス、ネットワークに接続するためのIPアドレス、設置先部門名、設置先に関する留意事項などの設置先メモがある。
【0058】
CSVファイル出力ボタン702を選択すると、設定ファイル作成ツールで設定した情報が、図10に示したようなCSV形式のファイルに保存される。
【0059】
図11〜13は、設定ファイル作成ツールの初期設定ファイルの内容例である。この初期設定ファイルは、初期設定情報を示すものであり、XML(eXtensible Markup Language)のタグ名、設定ファイル作成ツールとして決まっている値を保持している。
【0060】
XML作成ボタン703を選択すると、設定ファイル作成ツールで設定した情報が、図15〜17に示したようなXMLの書式に従ったテキストファイルとして保存される。即ち、図9の入力内容と、図15〜図17に示されるファイルは対応する。
【0061】
次に、設定ファイル作成ツールによる設定ファイル作成処理を、図14のフローチャートに基づいて説明する。この処理は上記のように、例えばサービスマンが携帯する設定ツールとしてのノートPCなどにおいて実行される。
【0062】
設定ファイル作成ツールが起動されると、まず、図9に示したUI画面を表示すると共に、図11〜13に示した初期設定ファイルを読み込む(ステップS1301)。
【0063】
次に、図9のUI画面に対する入力を受け付け(ステップS1302)、その入力が終了指示であるか否かを判別する(ステップS1303)。その結果、終了指示であれば、本設定ファイル作成処理を終了する。終了指示でければ、キーボードによる文字列入力であるか否かを判別する(ステップS1304)。その結果、文字列入力であれば、入力された文字列を図9の現在指定されている入力ボックスに表示して(ステップS1305)、ステップS1302に戻り、次の入力を待つ。
【0064】
文字列入力でない場合は、データ読み込みボタン701、CSVファイル出力ボタン702、XMLファイル出力ボタン703の何れが選択されたかのかを判別する(ステップS1306)。その結果、データ読み込みボタン701が選択されている場合は、図10に示したCSV形式でデータが格納されているファイルの指定を受け付けて当該ファイルのデータを読み込み、その内容を表示して(ステップS1307)、ステップS1302に戻り、次の入力を待つ。ステップS1307のファイルの読み込みは、自装置の記憶部に記憶されたファイルの情報を読み込むようにしても良いし、ネットワークを介して外部のデータベースとしての情報処理装置より読み込んでも良い。
【0065】
CSVファイル出力ボタン702が選択されている場合は、データ保存先ファイル名の指定を受け付け、現在図9に表示されている情報を、図10に示したようなCSV形式のファイルとしてハードディスク11に保存して(ステップS1308)、ステップS1302に戻り、次の入力を待つ。ステップS1308においてハードディスク11に保存されたCSV形式のファイルは、後に雛型などとして利用することができ、自装置の記憶部や外部のデータベースとしての情報処理装置の記憶部に記憶される。
【0066】
XMLファイル出力ボタン703が選択されている場合は、データ出力先ファイル名の指定を受け付け、現在図9に表示されている情報、及び設定ファイル作成ツールの初期設定ファイルの設定情報を、図15〜17に示したようなXML形式のテキストファイルとしてハードディスク11に保存して(ステップS1309)、ステップS1302に戻り、次の入力を待つ。
【0067】
なお、本実施形態では、ハードディスク11に保存されたXML形式のテキストファイル(すなわち、情報収集装置1に対する初期設定情報)は、有線或いは無線のネットワーク8を介してサービスマンPC7に送信するようにしている。ただし、情報収集装置1に対する初期設定情報を格納したXML形式のテキストファイルは、フロッピー(登録商標)ディスク等の着脱自在な記憶媒体を介してサービスマンPC7に取り込むようにしてもよい。 次に、情報収集装置1に対する初期設定情報の設定処理を説明する。
【0068】
情報収集装置1は、Webサーバを有しており、FlashROM204上にCGI(Common Gateway Interface)プログラムである設定ツール(プログラム)が格納されている。情報収集装置1は、前述のように、入力部、表示部を有していないので、この設定ツールは、固定IPアドレスが設定されているNetworkI/F306を介してサービスマンPC7と接続し、サービスマンPC7によりURLを指定することにより起動することができる。
【0069】
図18は、その際の設定ツールのオペレーション画面例である。このオペレーション画面は、後述する図20のログイン画面を介して上記の設定ツールにログインした後に「設定ファイル」タブを選択することにより表示されるUI画面である。換言すれば、情報収集装置1に設定ファイルを1度も読み込んでいない場合に、情報収集装置1に対する初期設定情報を指定に係る設定ファイルを読み込む(アップロードする)ように指示するためのUI画面(アップロード画面)である。なお、設定ファイルの読み込みを1度も実行していない場合は、後述する設定の確認、複写機の一覧表示、通信テスト、設置完了報告を実行することはできない。
【0070】
図18のオペレーション画面には、参照ボタン1101、ファイル選択ダイアログボックス1102、OKボタン1103が表示されている。情報収集装置1は、参照ボタン1101によりファイルのパスやURLやネットワークドライブを指定し、指定された場所からファイルをダウンロードする手段を備える。
【0071】
参照ボタン1101を選択すると、図9のXMLファイル作成ボタン703を選択して保存した各顧客のXMLファイル(設定ファイル)のファイルを指定すると、そのファイル名がファイル選択ダイアログボックス1102に表示される。ファイル選択ダイアログボックス1102に、情報収集装置1を設置した顧客のXMLファイルのファイル名を入力するか、或いは参照ボタン1101を操作して当該顧客のXMLファイルのファイル名を表示させた状態で、OKボタン1103を操作すると、表示されているファイル名のXMLファイルのデータが、所定のプロトコル(例えば、httpプロトコル)を用いてサービスマンPC7から情報収集装置1にアップロードされる。
【0072】
情報収集装置1の設定ツールは、アップロードされたデータ、すなわち情報収集装置1に対する初期設定情報を情報収集装置1のFlashROM204に格納すると共に、オペレータが確認するのに好適な所定の形式(以後一例としてHTML(HyperText Markup Language)形式で説明する)に整形し、そのHTMLファイルをサービスマンPC7のweb browserに送信する。
【0073】
図19は、アップロードした初期設定情報の確認画面である。この確認画面でOKボタンを選択することにより、ネットワーク設定などの各種の初期設定処理が、情報収集装置1により実行される。
【0074】
本設定ファイル作成ツールを利用することにより、例えば機器販売会社で管理している管理情報(顧客情報等)と設定ファイルによる管理情報(顧客情報等)に不一致が発生することがなく、容易に正しい情報を情報収集装置1に設定することができる。
【0075】
管理対象である電子機器は、顧客先にて通常稼動している状態で顧客情報と設定情報の不一致が発覚した場合、情報収集装置1の設定変更のためには、通常、その稼動をとめる必要があり、迅速に変更するのが難しいことが多いが、本設定ツールを利用することにより、そのような事態を招く虞れを未然に防ぐことができる。
【0076】
次に、システムのステータス(初期設定状態)に応じた画面遷移、及びプログラム実行禁止制御を説明する。なお、図21、図25において、テキストボックス中の文字列に下線が付されている場合は、その文字列を選択すると、対応する画面に遷移し、下線が付されていない文字列を選択しても画面は遷移しないものとする。
【0077】
情報収集装置1の設定情報は、RAM203あるいはFlashROM204に保持し、初期の設定状態は未設定である。
【0078】
図20は、情報収集装置1に搭載された設定ツールのログイン画面である。このログイン画面は、入出力デバイスを有していない情報収集装置1にサービスマンPC7を接続し、このサービスマンPC7を操作することにより、サービスマンPC7の表示部に表示することができる。図20のログイン画面上で、サービスマンPC7によりユーザ名、及びパスワードを入力し、ログインボタンを選択することにより、前述の図18、及び後述の図21、22、23、24、25、27、28、29等のUI画面に遷移することが可能となる。
【0079】
図21は、情報収集装置1に初期設定された通信関連の設定情報の一覧画面である。この一覧画面は、「初期設定」タブを選択することにより表示される。初期設定情報としては、情報収集装置1の識別子、IPアドレス等のネットワーク設定情報、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6とのメール送受信のためのSMPT、POPに係る設定情報がある。なお、図21は、通信テストが完了した場合に対応するものであり、夫々のタブが選択可能な状態となっている。
【0080】
ここで、図21に示した初期設定情報と図15〜図17に示した初期設定ファイル(XMLテキストファイル)との対応関係を列記しておく。
【0081】
図21におけるエージェント(本実施形態では情報収集装置1を想定している。)のID(RDS ID)は、XMLテキストファイルにおける<NelConfig>タグ中の1行目の<RdsId>タグに対応している。
【0082】
図21におけるエージェントのIPアドレスは、XMLテキストファイルにおける<LanPort>タグ中の1行目の<IpAddress>タグに対応している。
【0083】
図21におけるエージェントのサブネットマスクは、XMLテキストファイルにおける<LanPort>タグ中の2行目の<Netmask>タグに対応している。
【0084】
図21におけるエージェントのゲートウェイアドレスは、XMLテキストファイルにおける<LanPort>タグ中の3行目の<Gateway>タグに対応している。
【0085】
図21におけるエージェントのDNSサーバアドレスは、XMLテキストファイルにおける<LanPort>タグ中の4行目の<DnsServer>タグに対応している。
【0086】
図21におけるエージェントのNTPサーバアドレスは、XMLテキストファイルにおける<LanPort>タグ中の5行目の<NtpServer>タグに対応している。
【0087】
図21における電子メールアドレスのデータ送信先は、XMLテキストファイルにおける<Counter>タグ中の1行目の<SendTo>タグに対応している。
【0088】
図21における電子メールアドレスの差出人は、XMLテキストファイルにおける<Smtp>タグ中の3行目の<MailFrom>タグに対応している。
【0089】
図21における電子メールアドレスのサービスコール通知先は、XMLテキストファイルにおける<ServiceCall>タグ中の1行目の<SendTo>タグに対応している。
【0090】
図21におけるSMTPサーバのアドレスは、XMLテキストファイルにおける<Smtp>タグ中の1行目の<SmtpServer>タグに対応している。
【0091】
図21におけるSMTPサーバのポート番号は、XMLテキストファイルにおける<Smtp>タグ中の2行目の<SmtpPort>タグに対応している。
【0092】
図21におけるSMTPサーバの認証方法は、XMLテキストファイルにおける<Smtp>タグ中の5行目の<AuthUser>タグと6行目の<AuthPassword>タグに対応している。
【0093】
図21におけるPOPサーバのアドレスは、XMLテキストファイルにおける<Pop>タグ中の1行目の<PopServer>タグに対応している。
【0094】
図21におけるPOPサーバのポート番号は、XMLテキストファイルにおける<Pop>タグ中の2行目の<PopPort>タグに対応している。
【0095】
図21におけるPOPサーバの認証方法は、XMLテキストファイルにおける<Pop>タグ中の3行目の<Authentication>タグ、4行目の<PopUser>タグ、5行目の<PopPassword>タグ、及び6行目の<PopInterval>タグに対応している。
【0096】
図22は、情報収集装置1と、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6、及び管理対象機器4,5,6との通信を確認するための通信確認画面である。この通信確認画面は、「通信テスト」タブを選択することにより表示される。図22では、複写機通信に係るボタンが選択され、この状態でテストボタンを選択することにより、情報収集装置1とその管理対象機器である電子機器4,5,6との通信テストが実行される。通信テストの結果は、「状態/結果」の項目にステータス情報として反映されて表示される(図29参照)。
【0097】
図23は、情報収集装置1の初期設定が完了したことを拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に電子メールで報告するための設定完了報告画面である。この設定完了報告画面は、「設定完了報告」タブを選択することにより表示される。この設置完了報告のタブの選択は、他の「設定ファイル」や「通信テスト」シート(タブ)を介した設定ファイルの読み込み/テストが所定の条件を満たしていなければ選択できないように表示処理がなされている。所定の条件としては、例えば「正常に設定ファイルが読み込まれた」、「複写機(デバイス)とホストとの双方の通信テストが正常に終了した」などが挙げられる。
【0098】
図24は、情報収集装置1の管理対象となっている電子機器を一覧表示させるための一覧画面であり、この一覧画面は「複写機一覧」タブを選択することにより表示される。ここでの管理対象となっている電子機器は、初期設定情報に含まれる管理対象デバイスの情報に基づき決定される。
【0099】
なお、図24における電子機器の一覧と、図27における電子機器の一覧とは整合性がとれていないが、無論、図27において、「複写機一覧」のタブが選択された際には、図27と同様の電子機器の一覧が表示されこととなる。
【0100】
図25は、設定ファイルのアップロードは完了したが、設定状態が設定中(通信テスト未完了)である場合の通信関連の初期設定確認画面であり、設定中であるので設置完了報告を実行することができない状態になっている。通信テストが未完了なので、「設置完了報告」のタブは選択無効となるように表示処理がなされている。
【0101】
次に、設定状態に応じた画面制御・機能規制を、図26のフローチャートに基づいて説明する。
【0102】
設定ツールを起動すると、現在の情報収集装置1の設定状態を参照し(ステップS1401)、図20のログイン画面を表示して、ログイン(ユーザ名とパスワードの入力)を受け付ける(ステップS1402)。尚、ステップS1401とステップS1402の処理順序は入れ替えても良い。
【0103】
次に、ステップS1401で参照した情報収集装置1の設定状態を判定する(ステップS1403)。設定状態としては、既に設定ファイルを読み込んだことがあるか否かなどの履歴の情報や、情報収集装置1が初期設定動作中であるか否かなどの情報が含まれる。
【0104】
その結果、未設定、すなわち設定ファイルを1度も情報収集装置1にアップロードしていないと判定した場合は、「設定ファイル」タブを自動的に選択して、図18のアップロード画面を表示する(ステップS1404)。この場合、情報収集装置1による設定の確認、複写機の一覧表示、通信テスト、設置(設定)完了報告の各機能を選択不可に設定する。
【0105】
また、設定中、すなわち、設定ファイルはアップロード済であるが通信テストは未だ実行していない場合は、「初期設定」タブを自動的に選択して、図25の設定確認画面を表示する(ステップS1405)。この場合、情報収集装置1による設置完了報告の機能を選択不可に設定する。
【0106】
また、設定が完了している場合、すなわち通信テストが完了している場合は、「初期設定」タブを自動的に選択して、図21の設定確認画面を表示する(ステップS1406)。この場合、情報収集装置1による設定の確認、複写機の一覧表示、通信テスト、設置完了報告の各機能を選択可に設定する。
【0107】
上記の説明から推測できるように、未設定から設定中への変更は、設定ファイルをアップロードした時になされ、設定中から設定完了への変更は、通信テストを実行した時になされる。また、未設定の段階では、設定の確認、複写機の一覧表示、通信テスト、設置完了報告の各処理が禁止され、設定中の段階(通信テスト完了前)では、設置完了報告の処理が禁止され、通信テストが完了した段階で初めて設定の確認、複写機の一覧表示、通信テスト、設置完了報告の各処理が解禁される。
【0108】
このように、情報収集装置1の設定状態により実行可能な機能を制御することにより、設定操作の無駄を省くことができ、また、次に実行すべき機能を示す役割も果たす。また、本発明における初期設定に係る所定のタブの選択を不可にする条件としては、「通信テストが正常に完了している」というものに限られるものではなく、所定の機能を有するシート(タブ)の選択の可能/不可能を、関連しうる途中設定が正常に行われているか否かを採用するような形態も想定される。
【0109】
次に、通信テストについて詳細に説明する。
【0110】
図27は、通信テストを行うためのUI画面(通信テスト画面)であり、この通信テスト画面は、「通信テスト」タブが選択されることにより表示される。図27では、ホスト通信に係るボタンが選択され、この状態でテストボタンを選択することにより、情報収集装置1が電子機器3、4、5より収集したカウント情報やエラー履歴の情報をホストに通知することができるか否かがテストされる。情報収集装置1とホストとの通信テストの際には、情報処理装置1とデバイスとの通信テスト結果もUI画面に表示される。尚、図22に示したUI画面を介して通信テストを行った場合には、事前に情報収集装置1と電子機器3、4、5との通信テストが情報収集装置1を介して実行され、その結果は図22の「状態/結果」の項目として、サービスマンPC7に表示される。
【0111】
本実施形態では、ホストとしてセンタ側管理サーバ6を想定しているので、図27に示したUI画面を介して通信テストを行った場合には、拠点側管理サーバ2を介してセンタ側管理サーバ6と情報収集装置1との間の通信(電子メールによる通信)が正常になされるか否かがテストされる。
【0112】
図28は、情報収集装置1とセンタ側管理サーバ6との間で電子メールの送受信が正常になされた場合の結果を表示する画面であり、「ホスト通信テストに成功しました」というメッセージが表示されている。
【0113】
また、ホスト通信テストが成功したので、設置ツールは「設置完了報告」のタブが選択可能となった旨を識別可能に表示している。
【0114】
図29は、情報収集装置1とセンタ側管理サーバ6との間で電子メールの送受信が正常になされなかった場合の結果を表示する画面であり、「ホストからの応答がありません」という警告メッセージが表示されている。このような警告メッセージが表示された場合には、設定ツールは、図9に示したUI画面を介して修正された初期設定情報を作成し、該作成された初期設定情報(初期設定ファイル)を図14のフローチャートに従い情報収集装置1に読み込ませ、再度通信テスト等を実行する。
【0115】
次に、情報収集装置1による拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6との通信テスト処理を、図30,31のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0116】
情報収集装置1は、まず、ステップS1101において、現在のメール応答待ちパラメータ、すなわち、待機時間、タイムアウト時間を保存する。この待機時間、タイムアウト時間は、図4に示したように、それぞれ30秒、30分であり、FlashROM204に格納されている。
【0117】
次に、通信テスト用のメール応答待ちパラメータ(待機時間、タイムアウト時間)を設定する(ステップS1102)。この通信テスト用のメール応答待ちパラメータは、通信テストにおいてはホストからの応答を速やかに確認するために、待機時間は通常よりも短く、例えば10秒とする。また、タイムアウト時間については、通常と同様の30分でよい。
【0118】
次に、拠点側管理サーバ2を介してセンタ側管理サーバ6(ホスト)にテスト用の電子メールを送信し、図31の応答待ちプログラムを起動する(ステップS1103)。そして、送信したテスト用の電子メールに対する応答結果が応答待ちプログラムにより得られるのを待つ(ステップS1104)。図31の応答待ちプログラムからの応答結果を認識する方法としては、ファイル経由、すなわち、図31の応答待ちプログラムが応答結果を書き込んだファイルを一定間隔で読むという方法、ソケット通信により図31の応答待ちプログラムから図30の本プログラムに通知する方法が考えられる。
【0119】
応答待ちプログラムにより応答結果が得られた時点で、その応答結果を表示する(ステップS1105)。すなわち、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からテスト用の電子メールに対する応答が有った場合は、図28のUI画面を表示し、応答が無かった場合は、図29のUI画面を表示する。
【0120】
次に、ステップS1101で保存したメール応答待ちパラメータ、すなわち、通常時のメール応答待ちパラメータを設定する(ステップS1106)。
【0121】
次に、通信テストにおける応答待ちプログラムの動作を、図31のフローチャートに基づいて説明する。
【0122】
まず、現在設定されているメール応答待ちパラメータ、すなわち、図30のステップS1102で設定されたメール応答待ちパラメータを参照する(ステップS1201)。次に、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からの応答をチェックし(ステップS1202)、応答の有無を判別する(ステップS1203)。
【0123】
その結果、応答があった場合は、応答が有った旨を起動元である図30のプログラムに通知する(ステップS1206)。一方、応答が無かった場合は、タイムアウト時間(30分)内であるかを判定し(ステップS1204)、タイムアウト時間内である場合は、ステップS1201で参照したメール応答待ちパラメータの待機時間(10秒)だけ待機した後、ステップS1202に戻る。
【0124】
一方、タイムアウト時間を経過した場合は、応答が無かった旨を起動元である図30のプログラムに通知する(ステップS1205)。
【0125】
このように、通信テストの際、通常よりも待機時間を短くすることにより通信テストに要する時間を短縮することができる。
【0126】
以上説明したように、本実施形態では、顧客情報(初期設定情報)を把握している販売店に設置されたセンタ側管理装置6により初期設定情報を格納したXMLファイルを作成し、そのXMLファイルをサービスマンPCを介して情報収集装置1にアップロードしているので、初期設定情報を最初から漏れなく情報収集装置1に設定することができ、初期設定作業を一応終えた後に漏れた情報を追加設定する必要が無くなるので、効率よく初期設定を行うことが可能となる。
【0127】
また、通信テストを行う迄は、初期設定完了通知を禁止しているので、例えば通信テストを行う前に初期設定完了通知を行ったが通信不良により通知が届かなかった場合に、通信に関連する設定を正しく設定し直して再度、初期設定完了通知を行う等、同じ設定作業を重複して行うべき状況の発生を未然に防止することができ、初期設定を効率よく行うことが可能となる。
【0128】
さらに、初期設定時に行う通信テストでは、応答確認を通常よりも短いインターバルで行っているので、初期設定作業の迅速化を図ることができ、初期設定を効率よく行うことが可能となる。
【0129】
また、所定の機能を備えたシート(タブ)を介した設定が正常に行われたか否かに応じて、他の機能を備えたタブの選択の可能/不可を制御するような設定ツールを実現するので、サービスマンなどにとって初期設定ミスのない、且つ、使い勝手の良い、情報収集装置の初期設定の仕組みを実現可能となる。
【0130】
なお、本発明の目的は、上記実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システム或いは個別の装置に供給し、そのシステム或いは各装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0131】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0132】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0133】
本発明の基本構成は、情報処理用の複数の電子機器から該電子機器の稼動情報をネットワークを介して収集する収集装置と、該収集装置にて収集された稼動情報をネットワークを介して取得して管理する管理装置とを有する遠隔管理システムであって、前記収集装置は、前記複数の電子機器に係る初期設定が行われたか否かに応じて設置完了通知を通知可能にするか否かを切り分けることを特徴とする遠隔管理システムであるが、その実施形態としては、以下のようなものが考えられる。
【0134】
[実施形態1] 前記作成手段は、前記収集装置の初期設定情報を入力するためのユーザインタフェース画面を表示する表示制御手段を有することを特徴とする基本構成に記載の遠隔管理システム。
【0135】
[実施形態2] 前記ユーザインタフェース画面は、前記収集装置の初期設定情報を格納したCSV(Comma Separated Value)ファイルを読込むよう指示する指示部を有することを特徴とする基本構成、又は実施形態1に記載の遠隔管理システム。
【0136】
[実施形態3] 前記ユーザインタフェース画面は、前記収集装置の初期設定情報を直接入力する入力領域を有することを特徴とする基本構成、実施形態1〜2の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0137】
[実施形態4] 前記作成手段は、前記設定ファイルをXML(eXtensible Markup Language)形式で作成することを特徴とする基本構成、実施形態1〜3の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0138】
[実施形態5] 前記供給装置は、前記作成手段により作成された設定ファイルを前記ネットワークを介して取得することを特徴とする基本構成、実施形態1〜4の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0139】
[実施形態6] 前記供給装置は、前記作成手段により作成された設定ファイルを着脱自在な記憶媒体を介して取得することを特徴とする基本構成、実施形態1〜4の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0140】
[実施形態7] 前記収集装置は、データ入力機能、データ表示機能を有していないことを特徴とする基本構成、実施形態1〜6の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0141】
[実施形態8] 前記供給装置は、前記収集装置に搭載された初期設定用のプログラムを起動する起動手段と、該起動手段により起動されたプログラムに基づいて初期設定用の各種のユーザインタフェース画面を該供給装置の表示部に表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする実施形態7に記載の遠隔管理システム。
【0142】
[実施形態9] 前記表示制御手段は、前記供給装置に直接接続された前記収集装置に対応する前記設定ファイルを選択する選択部と、該選択部により選択された設定ファイルを前記収集装置にアップロードするよう指示する指示部を含むユーザインタフェース画面を表示させることを特徴とする実施形態8に記載の遠隔管理システム。
【0143】
[実施形態10] 前記表示制御手段は、前記収集装置にアップロードされた前記設定ファイルの内容を確認させるためのユーザインタフェース画面を表示させることを特徴とする実施形態8又は9に記載の遠隔管理システム。
【0144】
[実施形態11] 前記表示制御手段は、前記収集装置と前記電子機器及び管理装置との間で通信テストを行うためのユーザインタフェース画面を表示させることを特徴とする実施形態8〜10の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0145】
[実施形態12] 前記表示制御手段は、前記収集装置による稼動情報収集の対象となっている電子機器を確認させるためのユーザインタフェース画面を表示させることを特徴とする実施形態8〜11の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0146】
[実施形態13] 前記表示制御手段は、前記収集装置に対する初期設定が完了した旨を前記管理装置に通知するためのユーザインタフェース画面を表示させることを特徴とする実施形態8〜12の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0147】
[実施形態14] 前記収集装置は、前記設定ファイルが該収集装置にアップロードされていない場合は、該設定ファイルの内容の確認処理、該収集装置と前記電子機器及び管理装置との間での通信テスト処理、該収集装置による稼動情報収集の対象となっている電子機器の確認処理、及び該収集装置に対する初期設定が完了した旨を前記管理装置に通知する通知処理を禁止する禁止手段を有することを特徴とする基本構成、実施形態1〜13の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0148】
[実施形態15] 前記収集装置は、該収集装置と前記電子機器及び管理装置との間での通信テスト処理が実行される迄の間、該収集装置に対する初期設定が完了した旨を前記管理装置に通知する通知処理を禁止する禁止手段を有することを特徴とする基本構成、実施形態1〜14の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0149】
[実施形態16] 前記収集装置は、該収集装置と前記管理装置との間での通信テスト処理を行う場合、通常の時間間隔より短い時間間隔で該管理装置からの応答を確認する応答確認手段を有することを特徴とする基本構成、実施形態1〜15の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0150】
[実施形態17] 前記応答確認手段は、前記管理装置からの応答を確認する際の通常の時間間隔を保存する保存手段と、前記通信テスト処理を行う場合の前記応答確認用の時間間隔を設定する設定手段と、前記保存手段により保存された前記通常の時間間隔を該通信テスト処理が完了した後に再設定する再設定手段とを有することを特徴とする実施形態16に記載の遠隔管理システム。
【0151】
[実施形態18] 前記通信テスト処理は、電子メールを送受信することにより行うことを特徴とする実施形態16又は17に記載の遠隔管理システム。
【0152】
[実施形態19] 情報処理用の複数の電子機器から該電子機器の稼動情報をネットワークを介して収集する収集装置と、該収集装置にて収集された稼動情報をネットワークを介して取得して管理する管理装置とを有する遠隔管理システムにおける初期設定方法であって、
前記収集装置の初期設定情報を格納した設定ファイルを前記管理装置により作成し、作成された設定ファイルを所定の装置により取得し、該所定の装置を前記収集装置に直接接続して該設定ファイルを該収集装置に供給することを特徴とする遠隔管理システムにおける初期設定方法。
【0153】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、初期設定を効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における遠隔管理システムの概略構成を示すシステム構成図である。
【図2】情報収集装置のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。
【図3】障害情報収集・送信処理を示すフローチャートである。
【図4】障害情報送信に対する応答確認処理を示すフローチャートである。
【図5】カウンタ情報収集処理を示すフローチャートである。
【図6】カウンタ情報送信処理を示すフローチャートである。
【図7】画像形成装置のコントローラの構成を示すブロック図である。
【図8】画像形成装置のソフトウェアの構成を示す概念図である。
【図9】設定ファイル作成ツールのUI画面例を示す図である。
【図10】設定ファイル作成ツールで取り込む初期設定情報(顧客情報)を格納したCSVファイルの内容例を示す図である。
【図11】設定ファイル作成ツールの初期設定ファイルの内容例を示す図である。
【図12】図11の続きの図である。
【図13】図12の続きの図である。
【図14】設定ファイル作成ツールの処理を示すフローチャートである。
【図15】設定ファイル作成ツールで作成したXMLファイル(初期設定情報ファイル)の内容例を示す図である。
【図16】図15の続きの図である。
【図17】図16の続きの図である。
【図18】XMLファイル(初期設定情報ファイル)を情報収集装置にアップロードするためのUI画面例を示す図である。
【図19】アップロードした初期設定情報を確認するためのUI画面例を示す図である。
【図20】情報収集装置に搭載された設定ツールにログインするためのUI画面例を示す図である。
【図21】通信関連の初期設定情報を確認するためのUI画面例を示す図である(通信テスト後の場合)。
【図22】情報収集装置と管理対象機器との通信テストを行うためのUI画面例を示す図である。
【図23】設定完了報告を行うためのUI画面例を示す図である。
【図24】管理対象の電子機器(複写機)を確認するためのUI画面例を示す図である。
【図25】通信関連の初期設定情報を確認するためのUI画面例を示す図である(通信テスト前の場合)。
【図26】設定状態に応じたUI画面制御・機能規制を示すフローチャートである。
【図27】情報収集装置と管理サーバとの通信テストを行うためのUI画面例を示す図である。
【図28】通信テスト成功時のUI画面例を示す図である。
【図29】通信テスト失敗時のUI画面例を示す図である。
【図30】通信テスト処理を示すフローチャートである。
【図31】通信テストにおける応答待処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:情報収集装置
2:拠点側管理サーバ
3〜5:情報処理用の複写機等の電子機器
6:センタ側管理サーバ
7:サービスマンPC
8:ネットワーク
9:LAN
201:CPU
203:RAM
204:FlashROM
205,206:NetworkI/F
A−104:通信タスク
A−105:管理用データ作成タスク
A−106:状態監視タスク
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔地に存在する複写機、プリンタ、コンピュータ等の稼動情報を管理する遠隔管理システムに関し、特に初期設定技術に関する。
【0002】
【従来技術】
従来、ネットワークを介して複写機、プリンタ、コンピュータ等の複数の情報処理用の電子機器を遠隔管理する遠隔管理システムが実現されている。この種の遠隔管理システムでは、一般に、課金処理、保守・点検処理等の便に供すべく、管理対象機器の使用頻度(コピー枚数等)等の使用状況、動作状況(障害発生の有無等)等の稼動情報を収集している。
【0003】
また、ネットワークに接続される機器の動作条件をネットワークを介して設定する方法も知られている(例えば、特開平09−153902号公報参照)。
【0004】
また、電子メールにより管理対象機器の稼動情報を取得して管理する方法も知られている(例えば、特開平09−325927号公報参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平09−153902号公報
【特許文献2】
特開平09−325927号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遠隔管理システムを導入する顧客の情報、管理対象の電子機器の情報、システム自体の設定情報等、初期設定に必要な情報は、顧客と接する販売会社が把握しているが、初期設定やメンテナンスサービスは、一般に、販売会社ではなくメンテナンスサービス実施店が行っている。
【0007】
従って、初期設定を効率よく行うためには、メンテナンスサービス実施店側では、初期設定に必要な情報を販売会社から漏れなく取得する必要がある。
【0008】
一方、実際にサービスマンなどにより新規装置の設定などの際に、経験に頼って初期設定を行っていた為、設定ミスや設定のし忘れをしてしまうことが多々あった。
【0009】
一方、初期設定作業の工程は、設定情報の確認、通信テスト、初期設定完了通知等の多数の工程があるが、例えば通信テストを行う前に初期設定完了通知を行ったが通信不良により通知が届かなかった場合は、通信に関連する設定を正しく設定し直して再度、初期設定完了通知を行う必要がある。
【0010】
従って、初期設定を効率よく行うためには、初期設定作業の進捗状況に応じて他の作業を禁止するのが望ましい。
【0011】
一方、初期設定時に行う通信テストでは、設定作業を迅速に行うべく、応答確認を短いインターバルで行うことが望まれる。
【0012】
本発明は、このような背景の下になされたもので、その課題は、初期設定を効率よく行い得る遠隔管理システムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、情報処理用の複数の電子機器から該電子機器の稼動情報をネットワークを介して収集する収集装置と、該収集装置にて収集された稼動情報をネットワークを介して取得して管理する管理装置とを有する遠隔管理システムであって、前記収集装置は、前記複数の電子機器に係る初期設定が行われたか否かに応じて設置完了通知を通知可能にするか否かを切り分けることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態における遠隔管理システムのシステム構成図でありセンタ側管理サーバ6と拠点側管理サーバ2は、インターネット等のネットワーク8を介して所定のプロトコル10で通信可能となっており、さらに、不正アクセスを防ぐと共にファイアウォールを越すために、一般的なプロトコル(SMTP)や認証機能も搭載している。
【0015】
なお、本実施形態では、センタ側管理サーバ6は管理対象の電子機器の販売会社に設置し、拠点側管理サーバ2は顧客側に設置することを想定している。また、図1では、拠点側管理サーバ2は1つしか示されていないが、実際には、各顧客に対応する複数の拠点側管理サーバ2がネットワーク8に接続されており、センタ側管理サーバ6は、これら複数の拠点側管理サーバ2を一元的に管理している。さらに、販売会社の支店毎にセンタ側管理サーバ6を設置し、これら支店の顧客毎に拠点側管理サーバ2を設置してもよい。
【0016】
なお、センタ側管理サーバ6のハードディスク11には、複数の拠点側管理サーバ2、すなわち、複数の顧客に係る顧客情報(初期設定情報)を格納した後述のCSVファイルが保存されているものとする。また、このCSVファイルに基づいて作成された後述のXMLファイルも、ハードディスク11に保存される。XMLファイルの作成方法、及び利用方法については、後で詳細に説明する。
【0017】
拠点側管理サーバ2は、LAN9を介して情報収集装置1、情報処理用の複数の電子機器3,4,5に接続されている。これら電子機器3,4,5としては、プリンタ、スキャナ、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能等が統合的に内蔵されたデジタル複合機、パーソナルコンピュータ等が挙げられる。
【0018】
情報収集装置1は、電子機器3,4,5の状態(障害発生の有無等)、トナー残量、印刷枚数等の稼動情報を収集し、拠点側管理サーバ2を介してセンタ側管理サーバ6に送信する。情報収集装置1は、メンテナンスサービス会社のサービスマンが持参してきたサービスマンPC(パーソナルコンピュ−タ)7と直接接続可能となっている。このサービスマンPC7は、Webブラウザを搭載している。
【0019】
なお、本実施形態では、情報収集装置1は、専ら電子機器3,4,5からメンテナンス情報を収集しているが、拠点側管理サーバ2、センタ側管理サーバ6等から受信した情報に基づいて、電子機器3,4,5の動作条件(印刷枚数、カラー/モノクロ等)を指示したり、印刷対象のデータを供給したりすることも可能である。また、情報収集装置1と拠点側管理サーバ2とを個別に設置することなく、情報収集装置1の機能を拠点側管理サーバ2に搭載する等、両者の機能を1つの装置に搭載することも可能である。
【0020】
図2は、図1に示す情報収集装置1のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。情報収集装置1は、CPU201を中核とするコンピュータにより構成され、以下に説明する構成デバイス間でデータ・信号を授受するためのバス202、電気的に情報を記憶できかつ書き換え可能なRAM203、電気的に書き換え可能であり、かつ電源が無くなっても情報を記憶可能なFlashROM204、ネットワーク経由で外部と情報交換を行うNetworkI/F205,206、RS232Cシリアル通信にて情報交換を行うSerialI/F207、デバッグ用にシリアル通信を行うDebugI/F208を有している。
【0021】
FlashROM204には、後述する各種の処理を行うためのプログラムが格納されている。このプログラムの中には、本情報収集装置1がWebサーバとして機能するためのプログラム、後述する初期設定を行うための設定プログラム(設定ツール)が含まれている。
【0022】
本実施形態では、NetworkI/F205はLAN9との接続に利用し、NetworkI/F206はサービスマンPC(パーソナルコンピュ−タ)7との接続に利用している。また、図2に示したように、情報収集装置1は、キー入力部、表示部等の入出力デバイスを有しておらず、安価に構成されている。
【0023】
次に、情報収集装置1による障害情報の収集・送信処理、及び障害情報送信に対する応答の確認処理を、図3,4に基づいて説明する。なお、情報収集装置1では、情報送信はSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)で行い、情報受信はPOP(Post Office Protocol)で行っているものとする。また、情報収集装置1は、定期的にネットワークを介して各デバイスから障害情報収集処理を行い、障害情報があった場合は、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6への障害情報送信処理、及び、障害情報送信に対する応答確認処理を行うものとする。
【0024】
図3は、障害情報収集・送信処理を示すフローチャート図である。情報収集装置1は、LAN9を介して所定のプロトコルにより、管理対象の電子機器3〜5に対して、障害発生の有無を問い合わせて障害情報を取得する(ステップS301)。次に、問い合わせた電子機器3〜5から障害が発生した旨の情報を取得したか否かを判別し(ステップS302)、障害が発生した旨の情報を取得した場合は、その障害情報を拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に送信して(ステップS303)、ステップS304に進む。障害が発生した旨の情報を取得しなかった場合は、ステップS303の送信処理をスキップして、ステップS304に進む。
【0025】
ステップS304では、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に障害発生情報が正しく送信されたことを確認するために、図4のフローチャートに対応する応答確認プログラムを起動する。
【0026】
そして、管理対象の機器3〜5について1分間隔で障害発生の有無をチェックすべく、1分間だけ待機して(ステップS305)、本障害情報の収集・送信処理、及び応答確認処理の終了指示が拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からなされたか否かを判別する(ステップS306)。その結果、終了指示がなされなかった場合は、ステップS301に戻って、障害情報の収集・送信処理、及び応答確認処理を継続し、終了指示がなされた場合は、障害情報の収集・送信処理、及び応答確認処理を終了する。
【0027】
次に、図3のステップS304で起動した応答確認プログラムによる応答確認処理を、図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0028】
まず、ステップS307で、既定時間(30秒)だけ待機する。次に、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からの応答(図3のステップS302で送信した障害情報に対する応答)の有無を、ネットワーク8上のPOPサーバ(図示省略)に問い合わせる(ステップS308)。そして、応答があったか否かを判別し(ステップS309)、応答があった場合は、終了する。
【0029】
一方、応答が無かった場合は、上記障害情報を送信した時点(厳密には、本応確認プログラムが起動された時点)から30分が経過している否かを判別する(ステップS310)。その結果、30分が経過していない場合は、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に送信し(ステップS312)、ステップS307に戻ることにより、その送信に対する応答確認を行う。
【0030】
一方、30分が経過している場合は、障害情報の送信回数が1回であるか否かを判別する(ステップS311)。その結果、障害情報の送信回数が1回であれば、図3のステップ301で取得した障害情報を拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に再度送信し(ステップS312)、ステップS307に戻ることにより、その送信に対する応答確認を行う。
【0031】
一方、障害情報の送信回数が1回でなければ、本処理を終了する。すなわち、本実施形態では、障害情報の再送信は1回だけ行うようにしている。
【0032】
次に、情報収集装置1によるカウンタ情報の収集・送信処理を、図5,6に基づいて説明する。なお、カウンタ情報とは、主として印刷枚数を意味するが、その印刷枚数は、用紙サイズ別、印刷品位モード別、紙種別にカウントされた印刷枚数であるものとする。また、カウンタ情報には、トナー等の消耗部品の交換寿命と使用度数も含まれるものとする。なお、トナーの使用度数は、カラー別にカウントされる。
【0033】
まず、カウンタ情報の収集処理を、図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0034】
情報収集装置1は、管理対象の電子機器3〜5のカウンタ情報をLAN9を介して特定のプロトコルにより取得し(ステップS401)、そのカウンタ情報をファイルに保存して(ステップS402)、60分間待機する(ステップS403)。
【0035】
次に、本カウンタ情報の収集処理の終了指示が拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からなされたか否かを判別する(ステップS404)。その結果、終了指示がなされなかった場合は、ステップS401に戻って、カウンタ情報の収集処理を継続し、終了指示がなされた場合は、カウンタ情報の収集処理を終了する。
【0036】
次に、カウンタ情報の送信処理を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0037】
情報収集装置1は、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からカウンタ情報の送信要求メールが届いているか否かを、前述のPOPサーバに問い合わせることにより判別する(ステップS405、S406)。その結果、カウンタ情報の送信要求メールが届いている場合は、その要求に係るカウンタ情報がファイルに保存されているか否かを判別する(ステップS407)。
【0038】
その結果、要求に係るカウンタ情報が保存されている場合は、そのカウンタ情報を要求に係る拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に送信して(ステップS408)、ステップS410に進む。保存されていない場合は、その旨を要求に係る拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に送信して(ステップS409)、ステップS410に進む。なお、ステップS406でカウンタ情報の送信要求メールが届いていないと判別した場合は、ステップS407〜S409をスキップして、ステップS410に進む。
【0039】
ステップS410では、3分間待機する。そして、本カウンタ情報の送信処理の終了指示が拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からなされたか否かを判別する(ステップS411)。その結果、終了指示がなされなかった場合は、ステップS405に戻って、カウンタ情報の送信処理を継続し、終了指示がなされた場合は、カウンタ情報の送信処理を終了する。
【0040】
図7は、電子機器3〜5の1種である複写機(画像形成装置)のコントローラの構成を示すブロック図である。
【0041】
コントローラは、図5に示すように、CPU回路部507を有し、このCPU回路部507は、CPU(図示省略)、RAM508、ROM509、ハードディスク510を有しており、ROM509に格納されている制御プログラムにより、原稿給送装置制御部502、イメージリーダ制御部503、画像信号制御部504、プリンタ制御部505、外部I/F506、操作部511、表示部512、ソータ制御部513、フィニッシャ制御部514、及び状態検知部515を統御する。
【0042】
RAM508は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。ハードディスク510は、制御プログラムを実行するのに必要なデータや、原稿給送装置制御部502、イメージリーダ制御部503、画像信号制御部504、プリンタ制御部505、外部I/F506、操作部511、表示部512、ソータ制御部513、フィニッシャ制御部514、及び状態検知部515から受信したデータを記憶する。
【0043】
原稿給送装置制御部502は、原稿給送装置(図示省略)をCPU回路部507からの指示に基づいて駆動制御する。イメージリーダ制御部503は、スキャナユニット(図示省略)、イメージセンサ(図示省略)等に対する駆動制御を行い、イメージセンサから出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部504に転送する。
【0044】
画像信号制御部504は、アナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各種の信号処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部505に出力する。外部I/F506は、LANインターフェイスを介してコンピュータ501から入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部505に出力する。プリンタ制御部505は、入力されたビデオ信号に基づいて、露光制御部等を含むプリンタエンジン(図示省略)を駆動制御する。
【0045】
操作部511は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有し、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部507に出力すると共に、CPU回路部507からの信号に基づいて、対応する情報を表示部512に表示する。ソータ制御部513、フィニッシャ制御部514は、外部I/F506を経由して入力された指示、又は操作部511からの設定に応じて、印刷済みの記録用紙に対するソート処理、ステイプル処理等を行う。
【0046】
状態検知部515は、原稿給送装置制御部502、イメージリーダ制御部503、画像信号制御部504、プリンタ制御部505、外部I/F506、操作部511、表示部512、ソータ制御部513、フィニッシャ制御部514のステータス情報を収集することより異常(障害)を検知し、その異常検知結果をCPU回路部507に通知する。
【0047】
この通知に従い、CPU回路部507は、異常(障害)情報を表示部512やコンピュータ501に表示すると共にRAM509に記憶する。CPU回路部507は、前述のように、情報収集装置1から障害情報の問い合わせがあった場合は、RAM509に記憶しておいた障害情報を情報収集装置1に送信する。
【0048】
図8は、図7に示した画像形成装置のソフトウェアの構成を示している。タスクのマネージャー(A−101)は、複数のタスクを同時に管理するためのものである。紙搬送タスク群(A−102)は、原稿および印刷用紙の搬送を司るタスク群である。シーケンス制御タスク(A−103)は、画像形成装置全体の管理を行うタスクである。通信タスク(A−104)は、情報収集装置1と通信を行うためのタスクである。また、本実施形態の遠隔管理用データを作成するための管理用データ作成タスク(A−105)がある。
【0049】
本画像形成装置では、画像形成ごとに用紙サイズ別、モード別、紙種別、カラー別のカウントを行っている。これらのカウント処理は管理用データ作成タスク(A−105)にて行われ、そのカウント結果は画像形成装置内のメモリ装置に格納される。同様にして、ジャム、エラー、アラームなどのステータス情報が所定のデータフォーマットで画像形成装置内のメモリ装置に格納される。さらに、画像形成装置内の各部ごとに構成消耗部品の交換寿命と使用度数を表したカウンタを持っており、管理用データ作成タスク(A−105)によりカウントされた結果が、画像形成装置のメモリ装置に格納される。
【0050】
状態監視タスク(A−106)は、画像形成装置内の異常(ジャム、エラー、アラーム)や、予め設定されたデバイスのステータス変化を検知する。その検知結果は、管理用データ作成タスク(A−105)により、画像形成装置のメモリ装置に格納される。
【0051】
以上が本発明を適用した遠隔管理システムの基本構成である。以下、本発明に特有な情報収集装置1に対する初期設定処理を説明する。
【0052】
図9は、設定ファイル作成ツール(プログラム)のオペレーション画面(UI画面)例である。この設定ファイル作成ツールは、顧客情報、管理対象機器情報、システム設定情報等の初期設定情報を情報収集装置1に初期設定するための設定ファイルを作成するツールであり、上記の各種情報は、機器販売会社に設置されたセンタ側管理サーバ6で管理されている。設定ファイル作成ツールは、上記各種情報をネットワーク経由あるいはファイル経由で取得する手段を備えるサービスマンが携帯するようなノートPC(図1のサービスマンPC7に相当)に取り込まれ、ノートPCの表示部に表示される。また、設定ファイルの作成作業は、機器販売会社やサービスマンの拠点において、任意のタイミングでノートPCなどにより行われる。
【0053】
ファイルデータの入力方法には2つあり、1つは本設定ファイル作成ツールの入力領域に直接データを入力する方法であり、もう1つは、予め本遠隔管理システムを導入する顧客の関連情報を図10に示したようにCSV(Comma Separated Value)形式で作成しておき、そのデータファイルを図9のオペレーション画面上のデータ読み込みボタン701をマウス等のポインティングデバイスで選択して取り込む方法である。なお、管理対象機器情報は、追加ボタン704、削除ボタン705を選択することにより追加、削除できる。
【0054】
ここで、顧客関連情報、及びデータファイル作成について説明する。顧客関連情報としては、管理対象となる電子機器の販売元で収集・管理する情報であり、電子機器のメンテナンスサービス実施店情報、顧客情報、情報収集装置1に関わる情報、及び機器情報がある。
【0055】
メンテナンスサービス実施店情報としては、サービス実施店名、サービス責任者の氏名、連絡先がある。顧客情報としては、顧客名、住所、担当者、連絡先がある。
【0056】
情報収集装置1に関わる情報としては、まず、ネットワーク接続に関わる設定情報であるIP(Internet Protocol)アドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNS(Domain Name Server)アドレスがある。また、情報収集装置1と拠点管理サーバ2又はセンタ側管理サーバ6とのメールによるデータ送受信のための設定情報であるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、POP(Post Office Protocol)の各サーバアドレス、ポート番号、認証方法、アカウント、パスワードといった情報がある。また、時刻取得のためのNTP(Network Time Protocol)サーバアドレスも、情報収集装置1に関わる設定情報として含まれる。
【0057】
機器情報としては、機種名、デバイスを特定するIDである機番及びMAC(Media Access Control)アドレス、ネットワークに接続するためのIPアドレス、設置先部門名、設置先に関する留意事項などの設置先メモがある。
【0058】
CSVファイル出力ボタン702を選択すると、設定ファイル作成ツールで設定した情報が、図10に示したようなCSV形式のファイルに保存される。
【0059】
図11〜13は、設定ファイル作成ツールの初期設定ファイルの内容例である。この初期設定ファイルは、初期設定情報を示すものであり、XML(eXtensible Markup Language)のタグ名、設定ファイル作成ツールとして決まっている値を保持している。
【0060】
XML作成ボタン703を選択すると、設定ファイル作成ツールで設定した情報が、図15〜17に示したようなXMLの書式に従ったテキストファイルとして保存される。即ち、図9の入力内容と、図15〜図17に示されるファイルは対応する。
【0061】
次に、設定ファイル作成ツールによる設定ファイル作成処理を、図14のフローチャートに基づいて説明する。この処理は上記のように、例えばサービスマンが携帯する設定ツールとしてのノートPCなどにおいて実行される。
【0062】
設定ファイル作成ツールが起動されると、まず、図9に示したUI画面を表示すると共に、図11〜13に示した初期設定ファイルを読み込む(ステップS1301)。
【0063】
次に、図9のUI画面に対する入力を受け付け(ステップS1302)、その入力が終了指示であるか否かを判別する(ステップS1303)。その結果、終了指示であれば、本設定ファイル作成処理を終了する。終了指示でければ、キーボードによる文字列入力であるか否かを判別する(ステップS1304)。その結果、文字列入力であれば、入力された文字列を図9の現在指定されている入力ボックスに表示して(ステップS1305)、ステップS1302に戻り、次の入力を待つ。
【0064】
文字列入力でない場合は、データ読み込みボタン701、CSVファイル出力ボタン702、XMLファイル出力ボタン703の何れが選択されたかのかを判別する(ステップS1306)。その結果、データ読み込みボタン701が選択されている場合は、図10に示したCSV形式でデータが格納されているファイルの指定を受け付けて当該ファイルのデータを読み込み、その内容を表示して(ステップS1307)、ステップS1302に戻り、次の入力を待つ。ステップS1307のファイルの読み込みは、自装置の記憶部に記憶されたファイルの情報を読み込むようにしても良いし、ネットワークを介して外部のデータベースとしての情報処理装置より読み込んでも良い。
【0065】
CSVファイル出力ボタン702が選択されている場合は、データ保存先ファイル名の指定を受け付け、現在図9に表示されている情報を、図10に示したようなCSV形式のファイルとしてハードディスク11に保存して(ステップS1308)、ステップS1302に戻り、次の入力を待つ。ステップS1308においてハードディスク11に保存されたCSV形式のファイルは、後に雛型などとして利用することができ、自装置の記憶部や外部のデータベースとしての情報処理装置の記憶部に記憶される。
【0066】
XMLファイル出力ボタン703が選択されている場合は、データ出力先ファイル名の指定を受け付け、現在図9に表示されている情報、及び設定ファイル作成ツールの初期設定ファイルの設定情報を、図15〜17に示したようなXML形式のテキストファイルとしてハードディスク11に保存して(ステップS1309)、ステップS1302に戻り、次の入力を待つ。
【0067】
なお、本実施形態では、ハードディスク11に保存されたXML形式のテキストファイル(すなわち、情報収集装置1に対する初期設定情報)は、有線或いは無線のネットワーク8を介してサービスマンPC7に送信するようにしている。ただし、情報収集装置1に対する初期設定情報を格納したXML形式のテキストファイルは、フロッピー(登録商標)ディスク等の着脱自在な記憶媒体を介してサービスマンPC7に取り込むようにしてもよい。 次に、情報収集装置1に対する初期設定情報の設定処理を説明する。
【0068】
情報収集装置1は、Webサーバを有しており、FlashROM204上にCGI(Common Gateway Interface)プログラムである設定ツール(プログラム)が格納されている。情報収集装置1は、前述のように、入力部、表示部を有していないので、この設定ツールは、固定IPアドレスが設定されているNetworkI/F306を介してサービスマンPC7と接続し、サービスマンPC7によりURLを指定することにより起動することができる。
【0069】
図18は、その際の設定ツールのオペレーション画面例である。このオペレーション画面は、後述する図20のログイン画面を介して上記の設定ツールにログインした後に「設定ファイル」タブを選択することにより表示されるUI画面である。換言すれば、情報収集装置1に設定ファイルを1度も読み込んでいない場合に、情報収集装置1に対する初期設定情報を指定に係る設定ファイルを読み込む(アップロードする)ように指示するためのUI画面(アップロード画面)である。なお、設定ファイルの読み込みを1度も実行していない場合は、後述する設定の確認、複写機の一覧表示、通信テスト、設置完了報告を実行することはできない。
【0070】
図18のオペレーション画面には、参照ボタン1101、ファイル選択ダイアログボックス1102、OKボタン1103が表示されている。情報収集装置1は、参照ボタン1101によりファイルのパスやURLやネットワークドライブを指定し、指定された場所からファイルをダウンロードする手段を備える。
【0071】
参照ボタン1101を選択すると、図9のXMLファイル作成ボタン703を選択して保存した各顧客のXMLファイル(設定ファイル)のファイルを指定すると、そのファイル名がファイル選択ダイアログボックス1102に表示される。ファイル選択ダイアログボックス1102に、情報収集装置1を設置した顧客のXMLファイルのファイル名を入力するか、或いは参照ボタン1101を操作して当該顧客のXMLファイルのファイル名を表示させた状態で、OKボタン1103を操作すると、表示されているファイル名のXMLファイルのデータが、所定のプロトコル(例えば、httpプロトコル)を用いてサービスマンPC7から情報収集装置1にアップロードされる。
【0072】
情報収集装置1の設定ツールは、アップロードされたデータ、すなわち情報収集装置1に対する初期設定情報を情報収集装置1のFlashROM204に格納すると共に、オペレータが確認するのに好適な所定の形式(以後一例としてHTML(HyperText Markup Language)形式で説明する)に整形し、そのHTMLファイルをサービスマンPC7のweb browserに送信する。
【0073】
図19は、アップロードした初期設定情報の確認画面である。この確認画面でOKボタンを選択することにより、ネットワーク設定などの各種の初期設定処理が、情報収集装置1により実行される。
【0074】
本設定ファイル作成ツールを利用することにより、例えば機器販売会社で管理している管理情報(顧客情報等)と設定ファイルによる管理情報(顧客情報等)に不一致が発生することがなく、容易に正しい情報を情報収集装置1に設定することができる。
【0075】
管理対象である電子機器は、顧客先にて通常稼動している状態で顧客情報と設定情報の不一致が発覚した場合、情報収集装置1の設定変更のためには、通常、その稼動をとめる必要があり、迅速に変更するのが難しいことが多いが、本設定ツールを利用することにより、そのような事態を招く虞れを未然に防ぐことができる。
【0076】
次に、システムのステータス(初期設定状態)に応じた画面遷移、及びプログラム実行禁止制御を説明する。なお、図21、図25において、テキストボックス中の文字列に下線が付されている場合は、その文字列を選択すると、対応する画面に遷移し、下線が付されていない文字列を選択しても画面は遷移しないものとする。
【0077】
情報収集装置1の設定情報は、RAM203あるいはFlashROM204に保持し、初期の設定状態は未設定である。
【0078】
図20は、情報収集装置1に搭載された設定ツールのログイン画面である。このログイン画面は、入出力デバイスを有していない情報収集装置1にサービスマンPC7を接続し、このサービスマンPC7を操作することにより、サービスマンPC7の表示部に表示することができる。図20のログイン画面上で、サービスマンPC7によりユーザ名、及びパスワードを入力し、ログインボタンを選択することにより、前述の図18、及び後述の図21、22、23、24、25、27、28、29等のUI画面に遷移することが可能となる。
【0079】
図21は、情報収集装置1に初期設定された通信関連の設定情報の一覧画面である。この一覧画面は、「初期設定」タブを選択することにより表示される。初期設定情報としては、情報収集装置1の識別子、IPアドレス等のネットワーク設定情報、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6とのメール送受信のためのSMPT、POPに係る設定情報がある。なお、図21は、通信テストが完了した場合に対応するものであり、夫々のタブが選択可能な状態となっている。
【0080】
ここで、図21に示した初期設定情報と図15〜図17に示した初期設定ファイル(XMLテキストファイル)との対応関係を列記しておく。
【0081】
図21におけるエージェント(本実施形態では情報収集装置1を想定している。)のID(RDS ID)は、XMLテキストファイルにおける<NelConfig>タグ中の1行目の<RdsId>タグに対応している。
【0082】
図21におけるエージェントのIPアドレスは、XMLテキストファイルにおける<LanPort>タグ中の1行目の<IpAddress>タグに対応している。
【0083】
図21におけるエージェントのサブネットマスクは、XMLテキストファイルにおける<LanPort>タグ中の2行目の<Netmask>タグに対応している。
【0084】
図21におけるエージェントのゲートウェイアドレスは、XMLテキストファイルにおける<LanPort>タグ中の3行目の<Gateway>タグに対応している。
【0085】
図21におけるエージェントのDNSサーバアドレスは、XMLテキストファイルにおける<LanPort>タグ中の4行目の<DnsServer>タグに対応している。
【0086】
図21におけるエージェントのNTPサーバアドレスは、XMLテキストファイルにおける<LanPort>タグ中の5行目の<NtpServer>タグに対応している。
【0087】
図21における電子メールアドレスのデータ送信先は、XMLテキストファイルにおける<Counter>タグ中の1行目の<SendTo>タグに対応している。
【0088】
図21における電子メールアドレスの差出人は、XMLテキストファイルにおける<Smtp>タグ中の3行目の<MailFrom>タグに対応している。
【0089】
図21における電子メールアドレスのサービスコール通知先は、XMLテキストファイルにおける<ServiceCall>タグ中の1行目の<SendTo>タグに対応している。
【0090】
図21におけるSMTPサーバのアドレスは、XMLテキストファイルにおける<Smtp>タグ中の1行目の<SmtpServer>タグに対応している。
【0091】
図21におけるSMTPサーバのポート番号は、XMLテキストファイルにおける<Smtp>タグ中の2行目の<SmtpPort>タグに対応している。
【0092】
図21におけるSMTPサーバの認証方法は、XMLテキストファイルにおける<Smtp>タグ中の5行目の<AuthUser>タグと6行目の<AuthPassword>タグに対応している。
【0093】
図21におけるPOPサーバのアドレスは、XMLテキストファイルにおける<Pop>タグ中の1行目の<PopServer>タグに対応している。
【0094】
図21におけるPOPサーバのポート番号は、XMLテキストファイルにおける<Pop>タグ中の2行目の<PopPort>タグに対応している。
【0095】
図21におけるPOPサーバの認証方法は、XMLテキストファイルにおける<Pop>タグ中の3行目の<Authentication>タグ、4行目の<PopUser>タグ、5行目の<PopPassword>タグ、及び6行目の<PopInterval>タグに対応している。
【0096】
図22は、情報収集装置1と、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6、及び管理対象機器4,5,6との通信を確認するための通信確認画面である。この通信確認画面は、「通信テスト」タブを選択することにより表示される。図22では、複写機通信に係るボタンが選択され、この状態でテストボタンを選択することにより、情報収集装置1とその管理対象機器である電子機器4,5,6との通信テストが実行される。通信テストの結果は、「状態/結果」の項目にステータス情報として反映されて表示される(図29参照)。
【0097】
図23は、情報収集装置1の初期設定が完了したことを拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6に電子メールで報告するための設定完了報告画面である。この設定完了報告画面は、「設定完了報告」タブを選択することにより表示される。この設置完了報告のタブの選択は、他の「設定ファイル」や「通信テスト」シート(タブ)を介した設定ファイルの読み込み/テストが所定の条件を満たしていなければ選択できないように表示処理がなされている。所定の条件としては、例えば「正常に設定ファイルが読み込まれた」、「複写機(デバイス)とホストとの双方の通信テストが正常に終了した」などが挙げられる。
【0098】
図24は、情報収集装置1の管理対象となっている電子機器を一覧表示させるための一覧画面であり、この一覧画面は「複写機一覧」タブを選択することにより表示される。ここでの管理対象となっている電子機器は、初期設定情報に含まれる管理対象デバイスの情報に基づき決定される。
【0099】
なお、図24における電子機器の一覧と、図27における電子機器の一覧とは整合性がとれていないが、無論、図27において、「複写機一覧」のタブが選択された際には、図27と同様の電子機器の一覧が表示されこととなる。
【0100】
図25は、設定ファイルのアップロードは完了したが、設定状態が設定中(通信テスト未完了)である場合の通信関連の初期設定確認画面であり、設定中であるので設置完了報告を実行することができない状態になっている。通信テストが未完了なので、「設置完了報告」のタブは選択無効となるように表示処理がなされている。
【0101】
次に、設定状態に応じた画面制御・機能規制を、図26のフローチャートに基づいて説明する。
【0102】
設定ツールを起動すると、現在の情報収集装置1の設定状態を参照し(ステップS1401)、図20のログイン画面を表示して、ログイン(ユーザ名とパスワードの入力)を受け付ける(ステップS1402)。尚、ステップS1401とステップS1402の処理順序は入れ替えても良い。
【0103】
次に、ステップS1401で参照した情報収集装置1の設定状態を判定する(ステップS1403)。設定状態としては、既に設定ファイルを読み込んだことがあるか否かなどの履歴の情報や、情報収集装置1が初期設定動作中であるか否かなどの情報が含まれる。
【0104】
その結果、未設定、すなわち設定ファイルを1度も情報収集装置1にアップロードしていないと判定した場合は、「設定ファイル」タブを自動的に選択して、図18のアップロード画面を表示する(ステップS1404)。この場合、情報収集装置1による設定の確認、複写機の一覧表示、通信テスト、設置(設定)完了報告の各機能を選択不可に設定する。
【0105】
また、設定中、すなわち、設定ファイルはアップロード済であるが通信テストは未だ実行していない場合は、「初期設定」タブを自動的に選択して、図25の設定確認画面を表示する(ステップS1405)。この場合、情報収集装置1による設置完了報告の機能を選択不可に設定する。
【0106】
また、設定が完了している場合、すなわち通信テストが完了している場合は、「初期設定」タブを自動的に選択して、図21の設定確認画面を表示する(ステップS1406)。この場合、情報収集装置1による設定の確認、複写機の一覧表示、通信テスト、設置完了報告の各機能を選択可に設定する。
【0107】
上記の説明から推測できるように、未設定から設定中への変更は、設定ファイルをアップロードした時になされ、設定中から設定完了への変更は、通信テストを実行した時になされる。また、未設定の段階では、設定の確認、複写機の一覧表示、通信テスト、設置完了報告の各処理が禁止され、設定中の段階(通信テスト完了前)では、設置完了報告の処理が禁止され、通信テストが完了した段階で初めて設定の確認、複写機の一覧表示、通信テスト、設置完了報告の各処理が解禁される。
【0108】
このように、情報収集装置1の設定状態により実行可能な機能を制御することにより、設定操作の無駄を省くことができ、また、次に実行すべき機能を示す役割も果たす。また、本発明における初期設定に係る所定のタブの選択を不可にする条件としては、「通信テストが正常に完了している」というものに限られるものではなく、所定の機能を有するシート(タブ)の選択の可能/不可能を、関連しうる途中設定が正常に行われているか否かを採用するような形態も想定される。
【0109】
次に、通信テストについて詳細に説明する。
【0110】
図27は、通信テストを行うためのUI画面(通信テスト画面)であり、この通信テスト画面は、「通信テスト」タブが選択されることにより表示される。図27では、ホスト通信に係るボタンが選択され、この状態でテストボタンを選択することにより、情報収集装置1が電子機器3、4、5より収集したカウント情報やエラー履歴の情報をホストに通知することができるか否かがテストされる。情報収集装置1とホストとの通信テストの際には、情報処理装置1とデバイスとの通信テスト結果もUI画面に表示される。尚、図22に示したUI画面を介して通信テストを行った場合には、事前に情報収集装置1と電子機器3、4、5との通信テストが情報収集装置1を介して実行され、その結果は図22の「状態/結果」の項目として、サービスマンPC7に表示される。
【0111】
本実施形態では、ホストとしてセンタ側管理サーバ6を想定しているので、図27に示したUI画面を介して通信テストを行った場合には、拠点側管理サーバ2を介してセンタ側管理サーバ6と情報収集装置1との間の通信(電子メールによる通信)が正常になされるか否かがテストされる。
【0112】
図28は、情報収集装置1とセンタ側管理サーバ6との間で電子メールの送受信が正常になされた場合の結果を表示する画面であり、「ホスト通信テストに成功しました」というメッセージが表示されている。
【0113】
また、ホスト通信テストが成功したので、設置ツールは「設置完了報告」のタブが選択可能となった旨を識別可能に表示している。
【0114】
図29は、情報収集装置1とセンタ側管理サーバ6との間で電子メールの送受信が正常になされなかった場合の結果を表示する画面であり、「ホストからの応答がありません」という警告メッセージが表示されている。このような警告メッセージが表示された場合には、設定ツールは、図9に示したUI画面を介して修正された初期設定情報を作成し、該作成された初期設定情報(初期設定ファイル)を図14のフローチャートに従い情報収集装置1に読み込ませ、再度通信テスト等を実行する。
【0115】
次に、情報収集装置1による拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6との通信テスト処理を、図30,31のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
【0116】
情報収集装置1は、まず、ステップS1101において、現在のメール応答待ちパラメータ、すなわち、待機時間、タイムアウト時間を保存する。この待機時間、タイムアウト時間は、図4に示したように、それぞれ30秒、30分であり、FlashROM204に格納されている。
【0117】
次に、通信テスト用のメール応答待ちパラメータ(待機時間、タイムアウト時間)を設定する(ステップS1102)。この通信テスト用のメール応答待ちパラメータは、通信テストにおいてはホストからの応答を速やかに確認するために、待機時間は通常よりも短く、例えば10秒とする。また、タイムアウト時間については、通常と同様の30分でよい。
【0118】
次に、拠点側管理サーバ2を介してセンタ側管理サーバ6(ホスト)にテスト用の電子メールを送信し、図31の応答待ちプログラムを起動する(ステップS1103)。そして、送信したテスト用の電子メールに対する応答結果が応答待ちプログラムにより得られるのを待つ(ステップS1104)。図31の応答待ちプログラムからの応答結果を認識する方法としては、ファイル経由、すなわち、図31の応答待ちプログラムが応答結果を書き込んだファイルを一定間隔で読むという方法、ソケット通信により図31の応答待ちプログラムから図30の本プログラムに通知する方法が考えられる。
【0119】
応答待ちプログラムにより応答結果が得られた時点で、その応答結果を表示する(ステップS1105)。すなわち、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からテスト用の電子メールに対する応答が有った場合は、図28のUI画面を表示し、応答が無かった場合は、図29のUI画面を表示する。
【0120】
次に、ステップS1101で保存したメール応答待ちパラメータ、すなわち、通常時のメール応答待ちパラメータを設定する(ステップS1106)。
【0121】
次に、通信テストにおける応答待ちプログラムの動作を、図31のフローチャートに基づいて説明する。
【0122】
まず、現在設定されているメール応答待ちパラメータ、すなわち、図30のステップS1102で設定されたメール応答待ちパラメータを参照する(ステップS1201)。次に、拠点側管理サーバ2、又はセンタ側管理サーバ6からの応答をチェックし(ステップS1202)、応答の有無を判別する(ステップS1203)。
【0123】
その結果、応答があった場合は、応答が有った旨を起動元である図30のプログラムに通知する(ステップS1206)。一方、応答が無かった場合は、タイムアウト時間(30分)内であるかを判定し(ステップS1204)、タイムアウト時間内である場合は、ステップS1201で参照したメール応答待ちパラメータの待機時間(10秒)だけ待機した後、ステップS1202に戻る。
【0124】
一方、タイムアウト時間を経過した場合は、応答が無かった旨を起動元である図30のプログラムに通知する(ステップS1205)。
【0125】
このように、通信テストの際、通常よりも待機時間を短くすることにより通信テストに要する時間を短縮することができる。
【0126】
以上説明したように、本実施形態では、顧客情報(初期設定情報)を把握している販売店に設置されたセンタ側管理装置6により初期設定情報を格納したXMLファイルを作成し、そのXMLファイルをサービスマンPCを介して情報収集装置1にアップロードしているので、初期設定情報を最初から漏れなく情報収集装置1に設定することができ、初期設定作業を一応終えた後に漏れた情報を追加設定する必要が無くなるので、効率よく初期設定を行うことが可能となる。
【0127】
また、通信テストを行う迄は、初期設定完了通知を禁止しているので、例えば通信テストを行う前に初期設定完了通知を行ったが通信不良により通知が届かなかった場合に、通信に関連する設定を正しく設定し直して再度、初期設定完了通知を行う等、同じ設定作業を重複して行うべき状況の発生を未然に防止することができ、初期設定を効率よく行うことが可能となる。
【0128】
さらに、初期設定時に行う通信テストでは、応答確認を通常よりも短いインターバルで行っているので、初期設定作業の迅速化を図ることができ、初期設定を効率よく行うことが可能となる。
【0129】
また、所定の機能を備えたシート(タブ)を介した設定が正常に行われたか否かに応じて、他の機能を備えたタブの選択の可能/不可を制御するような設定ツールを実現するので、サービスマンなどにとって初期設定ミスのない、且つ、使い勝手の良い、情報収集装置の初期設定の仕組みを実現可能となる。
【0130】
なお、本発明の目的は、上記実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒体)を、システム或いは個別の装置に供給し、そのシステム或いは各装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0131】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0132】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
【0133】
本発明の基本構成は、情報処理用の複数の電子機器から該電子機器の稼動情報をネットワークを介して収集する収集装置と、該収集装置にて収集された稼動情報をネットワークを介して取得して管理する管理装置とを有する遠隔管理システムであって、前記収集装置は、前記複数の電子機器に係る初期設定が行われたか否かに応じて設置完了通知を通知可能にするか否かを切り分けることを特徴とする遠隔管理システムであるが、その実施形態としては、以下のようなものが考えられる。
【0134】
[実施形態1] 前記作成手段は、前記収集装置の初期設定情報を入力するためのユーザインタフェース画面を表示する表示制御手段を有することを特徴とする基本構成に記載の遠隔管理システム。
【0135】
[実施形態2] 前記ユーザインタフェース画面は、前記収集装置の初期設定情報を格納したCSV(Comma Separated Value)ファイルを読込むよう指示する指示部を有することを特徴とする基本構成、又は実施形態1に記載の遠隔管理システム。
【0136】
[実施形態3] 前記ユーザインタフェース画面は、前記収集装置の初期設定情報を直接入力する入力領域を有することを特徴とする基本構成、実施形態1〜2の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0137】
[実施形態4] 前記作成手段は、前記設定ファイルをXML(eXtensible Markup Language)形式で作成することを特徴とする基本構成、実施形態1〜3の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0138】
[実施形態5] 前記供給装置は、前記作成手段により作成された設定ファイルを前記ネットワークを介して取得することを特徴とする基本構成、実施形態1〜4の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0139】
[実施形態6] 前記供給装置は、前記作成手段により作成された設定ファイルを着脱自在な記憶媒体を介して取得することを特徴とする基本構成、実施形態1〜4の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0140】
[実施形態7] 前記収集装置は、データ入力機能、データ表示機能を有していないことを特徴とする基本構成、実施形態1〜6の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0141】
[実施形態8] 前記供給装置は、前記収集装置に搭載された初期設定用のプログラムを起動する起動手段と、該起動手段により起動されたプログラムに基づいて初期設定用の各種のユーザインタフェース画面を該供給装置の表示部に表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする実施形態7に記載の遠隔管理システム。
【0142】
[実施形態9] 前記表示制御手段は、前記供給装置に直接接続された前記収集装置に対応する前記設定ファイルを選択する選択部と、該選択部により選択された設定ファイルを前記収集装置にアップロードするよう指示する指示部を含むユーザインタフェース画面を表示させることを特徴とする実施形態8に記載の遠隔管理システム。
【0143】
[実施形態10] 前記表示制御手段は、前記収集装置にアップロードされた前記設定ファイルの内容を確認させるためのユーザインタフェース画面を表示させることを特徴とする実施形態8又は9に記載の遠隔管理システム。
【0144】
[実施形態11] 前記表示制御手段は、前記収集装置と前記電子機器及び管理装置との間で通信テストを行うためのユーザインタフェース画面を表示させることを特徴とする実施形態8〜10の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0145】
[実施形態12] 前記表示制御手段は、前記収集装置による稼動情報収集の対象となっている電子機器を確認させるためのユーザインタフェース画面を表示させることを特徴とする実施形態8〜11の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0146】
[実施形態13] 前記表示制御手段は、前記収集装置に対する初期設定が完了した旨を前記管理装置に通知するためのユーザインタフェース画面を表示させることを特徴とする実施形態8〜12の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0147】
[実施形態14] 前記収集装置は、前記設定ファイルが該収集装置にアップロードされていない場合は、該設定ファイルの内容の確認処理、該収集装置と前記電子機器及び管理装置との間での通信テスト処理、該収集装置による稼動情報収集の対象となっている電子機器の確認処理、及び該収集装置に対する初期設定が完了した旨を前記管理装置に通知する通知処理を禁止する禁止手段を有することを特徴とする基本構成、実施形態1〜13の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0148】
[実施形態15] 前記収集装置は、該収集装置と前記電子機器及び管理装置との間での通信テスト処理が実行される迄の間、該収集装置に対する初期設定が完了した旨を前記管理装置に通知する通知処理を禁止する禁止手段を有することを特徴とする基本構成、実施形態1〜14の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0149】
[実施形態16] 前記収集装置は、該収集装置と前記管理装置との間での通信テスト処理を行う場合、通常の時間間隔より短い時間間隔で該管理装置からの応答を確認する応答確認手段を有することを特徴とする基本構成、実施形態1〜15の何れかに記載の遠隔管理システム。
【0150】
[実施形態17] 前記応答確認手段は、前記管理装置からの応答を確認する際の通常の時間間隔を保存する保存手段と、前記通信テスト処理を行う場合の前記応答確認用の時間間隔を設定する設定手段と、前記保存手段により保存された前記通常の時間間隔を該通信テスト処理が完了した後に再設定する再設定手段とを有することを特徴とする実施形態16に記載の遠隔管理システム。
【0151】
[実施形態18] 前記通信テスト処理は、電子メールを送受信することにより行うことを特徴とする実施形態16又は17に記載の遠隔管理システム。
【0152】
[実施形態19] 情報処理用の複数の電子機器から該電子機器の稼動情報をネットワークを介して収集する収集装置と、該収集装置にて収集された稼動情報をネットワークを介して取得して管理する管理装置とを有する遠隔管理システムにおける初期設定方法であって、
前記収集装置の初期設定情報を格納した設定ファイルを前記管理装置により作成し、作成された設定ファイルを所定の装置により取得し、該所定の装置を前記収集装置に直接接続して該設定ファイルを該収集装置に供給することを特徴とする遠隔管理システムにおける初期設定方法。
【0153】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、初期設定を効率よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における遠隔管理システムの概略構成を示すシステム構成図である。
【図2】情報収集装置のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。
【図3】障害情報収集・送信処理を示すフローチャートである。
【図4】障害情報送信に対する応答確認処理を示すフローチャートである。
【図5】カウンタ情報収集処理を示すフローチャートである。
【図6】カウンタ情報送信処理を示すフローチャートである。
【図7】画像形成装置のコントローラの構成を示すブロック図である。
【図8】画像形成装置のソフトウェアの構成を示す概念図である。
【図9】設定ファイル作成ツールのUI画面例を示す図である。
【図10】設定ファイル作成ツールで取り込む初期設定情報(顧客情報)を格納したCSVファイルの内容例を示す図である。
【図11】設定ファイル作成ツールの初期設定ファイルの内容例を示す図である。
【図12】図11の続きの図である。
【図13】図12の続きの図である。
【図14】設定ファイル作成ツールの処理を示すフローチャートである。
【図15】設定ファイル作成ツールで作成したXMLファイル(初期設定情報ファイル)の内容例を示す図である。
【図16】図15の続きの図である。
【図17】図16の続きの図である。
【図18】XMLファイル(初期設定情報ファイル)を情報収集装置にアップロードするためのUI画面例を示す図である。
【図19】アップロードした初期設定情報を確認するためのUI画面例を示す図である。
【図20】情報収集装置に搭載された設定ツールにログインするためのUI画面例を示す図である。
【図21】通信関連の初期設定情報を確認するためのUI画面例を示す図である(通信テスト後の場合)。
【図22】情報収集装置と管理対象機器との通信テストを行うためのUI画面例を示す図である。
【図23】設定完了報告を行うためのUI画面例を示す図である。
【図24】管理対象の電子機器(複写機)を確認するためのUI画面例を示す図である。
【図25】通信関連の初期設定情報を確認するためのUI画面例を示す図である(通信テスト前の場合)。
【図26】設定状態に応じたUI画面制御・機能規制を示すフローチャートである。
【図27】情報収集装置と管理サーバとの通信テストを行うためのUI画面例を示す図である。
【図28】通信テスト成功時のUI画面例を示す図である。
【図29】通信テスト失敗時のUI画面例を示す図である。
【図30】通信テスト処理を示すフローチャートである。
【図31】通信テストにおける応答待処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:情報収集装置
2:拠点側管理サーバ
3〜5:情報処理用の複写機等の電子機器
6:センタ側管理サーバ
7:サービスマンPC
8:ネットワーク
9:LAN
201:CPU
203:RAM
204:FlashROM
205,206:NetworkI/F
A−104:通信タスク
A−105:管理用データ作成タスク
A−106:状態監視タスク
Claims (1)
- 情報処理用の複数の電子機器から該電子機器の稼動情報をネットワークを介して収集する収集装置と、該収集装置にて収集された稼動情報をネットワークを介して取得して管理する管理装置とを有する遠隔管理システムであって、
前記収集装置は、前記複数の電子機器に係る初期設定が行われたか否かに応じて設置完了通知を通知可能にするか否かを切り分けることを特徴とする遠隔管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003005125A JP2004220210A (ja) | 2003-01-10 | 2003-01-10 | 遠隔管理システム |
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Publications (1)
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JP (1) | JP2004220210A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007313796A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Kyocera Mita Corp | 設定値情報を読み出し書き込み可能な画像形成装置 |
-
2003
- 2003-01-10 JP JP2003005125A patent/JP2004220210A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007313796A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Kyocera Mita Corp | 設定値情報を読み出し書き込み可能な画像形成装置 |
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