JP2004202800A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
【課題】同一インクで異なる吐出量のインクを吐出するヘッドにおいても、インクの圧力損失による吐出時性の低下を抑え、且つ異物による印字不良を引き起こさない歩留まりと信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供する。
【解決手段】それぞれの吐出量に応じて、フィルタ孔・フィルタ面積・インク流路径が異なる複数種のフィルタを1つのインクタンクとインク流路の間に設ける構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】それぞれの吐出量に応じて、フィルタ孔・フィルタ面積・インク流路径が異なる複数種のフィルタを1つのインクタンクとインク流路の間に設ける構成とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録ヘッド、該インクジェット記録ヘッドの製造方法及びインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置である。高速な記録と、様々な記録メディアに対して記録することが可能であり、記録時における騒音がほとんど生じないといった特徴を持つ。このようなことからプリンタ、ワードプロセッサ、ファクシミリ、複写機等の記録機構を担う装置として広く採用されている。
【0003】
このインクジェット記録の一つに、電気熱変換素子を用いた方法があり、一般に、インクジェットにより記録を行う際の構成要素として、インク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドと、このインクジェット記録ヘッドに対してインクを供給する供給系とを少なくとも有する。電気熱変換素子を用いたインクジェット記録ヘッドは、インクの供給系の供給路と連通し、かつ、吐出口の形成された加圧室内に電気熱変換素子を設け、これに記録信号となる電気パルスを与えることによりインクに熱エネルギを与え、そのときのインクの相変化により生じるインクの発泡時(沸騰時)の気泡の圧力を利用してインク滴を吐出させるものである。
【0004】
また、インクジェット記録の別の形態では、インクが充填されたインク収容部から、フィルタ及び流路を介してインクが供給され、供給されたインクは圧電振動子等を駆動させることによりノズルから吐出されるものもある。
【0005】
このようなインクジェット記録技術を用いたカラーインクジェットプリンタは年々高解像度化しており、特に、画質を形成するために使用するインクジェット記録ヘッドにおいては個々の液滴を吐出する吐出口配列の解像度が600dpi、1200dpiと年々高解像度化している。
【0006】
また、画像を形成する吐出インク滴のサイズに関してはグレースケールのハーフトーン部や、カラーフォト画像における中間調、ハイライト部での粒状感を軽減させるべく、特にカラーインクを吐出させる記録ヘッドでは15pl程度から5pl、2plと年々小液滴化する傾向にある。
【0007】
しかし、小液滴、高解像度の記録ヘッドにおいては、高品位なカラーグラフィック画像や、フォト画像の印刷出力では高品位のユーザーニーズに対応できるものの、モノクロテキスト印刷や、帳票におけるカラーグラフなどの解像度の要求されない粗い画像の印刷出力に対しては、小液滴、高解像度により、画像出力データの肥大化、および、データ転送時間を必要とする点から、高速印刷の要求には反する結果となる。
【0008】
これを改善するために本願出願人整理番号4296026において、高速印刷の要求の高い、モノクロ印刷用記録ヘッドには30pl程度の大液滴サイズ、高周波対応の記録ヘッドを配し、カラーインクの記録ヘッドには5pl程度の小液滴の記録ヘッドを配する手段を考案し、製品化している。
【0009】
しかしながら、カラー画像においても帳票グラフなどの粗い画像データを印刷する場合と、デジタルカメラや、カラースキャナなどによるデジタル入力機器データのデジタルフォト画像など、高精細画像データを印刷する場合では、印刷出力データのサイズ、およびデータ処理時間、データ転送時間、記録装置上のメモリバッファ量を考慮すると、高速印刷時には比較的大きいサイズの液滴で、少ない出力データサイズで画像を形成することが望ましく、高画質印刷の場合には限りなく小さいサイズの液滴で、形成画像の粒状性を極力少なくすることが望まれるため、同一色のインクの記録ヘッドノズル群で異なるサイズの液滴を吐出させ、一色あたりの液滴サイズを変調させることが望ましい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、同一記録素子基板内に、2つの吐出量大液滴、小液滴を混在させる場合、吐出口径を変えるか、流路設計を行うこと等が知られているが、ヘッドのコスト信頼性という観点から見ると新たな課題が発生した。
【0011】
すなわち、このようなインクジェット式記録ヘッドは、インク収容部のインク内に存在する異物が、インク流路内に混入されると、吐出不良を起こすという問題がある。そのため、通常、インク収容部と記録素子基板との間の流路には、複数の微細な孔を有し、インク内の異物及び気泡を除去するためのフィルタが装着されている。
【0012】
このフィルタとしては、従来から、金属繊維を織って織り目をフィルタ孔としたフィルタが用いられ、このフィルタをインクが通過する際に異物及び気泡が除去される。しかし、このタイプのフィルタでは、除去しようとする異物、すなわち、より吐出口径の小さい小液滴ノズルの吐出口に詰まってしまう程度の異物より、かなり小さい目のフィルタ孔としなければならない。したがって、全体の開口率が小さくなるため、インクの流れによる圧力損失が大きく、特に、吐出量の多い大液滴ノズルの吐出特性が低下するという問題がある。
【0013】
また、上記課題の解決のために、フィルタ自体の面積を増大する、あるいはフィルタの孔径を増大して、全体の流路面積を拡大する、または、圧力損失を低下させる方法が考えられている。
【0014】
しかしながら、前者の場合、インクジェット記録ヘッド自体の寸法が大きくなってしまい、ひいては記録装置の長大化を招いてしまうという問題がある。また、後者の場合、小液滴ノズルの吐出口に詰まってしまう程度の異物がフィルタを通過してしまい、インク流路内に混入した異物が供給されると、吐出不良を起こすという問題がある。
【0015】
さらに、上述のような問題を解決する手法として、大液滴ノズルに対して、小液滴ノズルの流路幅を狭くする、または、記録素子基板内のノズル近傍に設けたノズルフィルタの間隔を狭くするなどの手法が良く知られているが、上記のような構成は、その製法上、流路幅を狭くする、または、ノズルフィルタの間隔を狭くすることが困難であり、より小さな孔を形成することが出来る金属繊維を織って織り目をフィルタ孔としたフィルタのほうが、より、小さな異物を侵入させないためには、有利である。また、ノズル形状を変える場合、吐出口近傍に上述のような手法が取られるため、例えば、吐出量の違い、インク種の違い等の条件でも、最適な吐出を行なえるノズル設計に対する自由度が下がるという問題がある。
【0016】
また、上記のように同一インクで2つの吐出量のインクを吐出するヘッドにおいて、それぞれのインクタンクを分離してしまうと、インクジェット記録ヘッド自体の寸法が大きくなってしまい、ひいては記録装置の長大化を招いてしまうため、2つの吐出量のインクを同一タンクから供給する必要がある。
【0017】
そこで、本発明は、このような事情に鑑み、同一インクで異なる吐出量のインクを吐出するヘッドにおいても、インクの圧力損失による吐出特性の低下を抑え、且つ異物による印字不良を引き起こさないフィルタを備えた、歩留まりと信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
インク液滴を吐出する複数のノズルを有する記録素子基板と、インクを収容するインク収容部と、前記インク収容部から前記記録素子基板にインクを供給する流路とをするインクジェット記録ヘッドにおいて、
1つの前記インク収容部と前記流路の間に複数種のフィルタが並列に配置されていることを特徴とする。
【0019】
また、前記記録素子基板に同一のインクを吐出するノズル列を複数有し、前記ノズル列のノズルの吐出口径がノズル列毎に異なることを特徴とする。
【0020】
また、前記複数種のフィルタが前記インク収容部と前記流路の接する部位に設けられていてもよい。
【0021】
さらに、前記複数種のフィルタのフィルタ孔が異なる、または、 前記複数種のフィルタのフィルタ面積が異なることを特徴とする。
【0022】
また、前記複数種のフィルタにそれぞれ独立して記録素子基板のノズルに通じる流路が設けられていることを特徴とし、前記流路の流路径が異なる構成であってもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
なお、以下の各実施形態で示される数値は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、各実施形態に限らず、これらをさらに組み合わせるものであってもよく、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるべき他の技術にも応用することができる。
【0025】
(第1の実施形態)
図面を用い、本発明の第1の実施例を以下に示す。
【0026】
図1から図7は、本発明が実施もしくは適用される好適なヘッドカートリッジ、記録ヘッド、インクタンクのそれぞれ及びそれぞれの関係を説明するための説明図である。以下、これらの図面を参照して各構成要素の説明を行う。
【0027】
本発明の記録ヘッドH1001は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を用いて記録を行うバブルジェット方式のサイドシュータ型とされる記録ヘッドである。
【0028】
記録ヘッドH1001は、図2、図3に示すように、記録素子ユニットH1002とインク供給ユニットH1003とタンクホルダーH1800から構成される。
【0029】
さらに、記録素子ユニットH1002は、第一の記録素子基板H1100、第二の記録素子基板H1101、プレートH1200、電気配線テープH1300、電気コンタクト基板H1301で構成されており、また、インク供給ユニットH1003は、インク供給部材H1500、ジョイントゴムH1201、フィルタH1600、シールゴムH1400から構成されている。
【0030】
また図5は第二の記録素子基板H1101の構成を説明するために一部分解した斜視図である。第二の記録素子基板H1101は3色のインクを吐出させるための記録素子基板であり、図6、図7に示すように、6個のインク供給口H1102が並列して形成されており、それぞれのインク供給口を挟んだ両側に電気熱変換素子H1103とインク吐出口が形成されている。また、3色のインクそれぞれに各色2列づつ、例えばそのインクの吐出量2plである小液滴のインクを吐出できる吐出口径の吐出口H1113を有するノズル列H1111と、例えばそのインクの吐出量5plである大液滴のインクを吐出できる吐出口径の吐出口H1114を有するノズル列H1112で構成されている。
【0031】
そして、Si基板H1106の上に樹脂材料でフォトリソ技術によりインク流路やインク吐出口が形成されている。また、電気配線に電力を供給するための電極部H1104にはAu等のバンプH1105が形成されている。
【0032】
図4(a)(b)は、記録ヘッドカートリッジH1000を構成する記録ヘッドH1001とインクタンクH1701、H1702、H1703、H1704の装着を説明する図であり、インクタンクH1701、H1702、H1703、H1704の内部には、対応する色のインクが収納されている。また、図1および図3に示すようにそれぞれのインクタンクには、インクタンク内のインクを記録ヘッドH1001に供給するためのインク供給口H1907が形成されている。
【0033】
インクタンクH1702、H1703、H1704が記録ヘッドH1001に装着されると、インクタンクの供給口H1710に設けられた圧接体H1720が、記録ヘッドH1001のジョイント部H1510に設けられた小液滴用フィルタH1601および大液適用フィルタH1602と圧接され、インクタンクH1700内のインクが供給口H1710から記録ヘッドH1001の小液滴インク流路H1501および大液滴インク流路H1502を介して、第一のプレートH1200を通り第2の記録素子基板H1101に設けられた小液滴ノズル列H1111および大液滴ノズル列H1112に、それぞれ独立して供給される。
【0034】
そして、電気熱変換素子H1103と吐出口H1107のある発泡室H1109にインクが供給され、電気熱変換素子H1103に与えられる熱エネルギーによって被記録媒体である記録用紙に向けて吐出される。
【0035】
このとき、小液滴用フィルタH1601は、連通している小液滴ノズルH1113の吐出量が2plのとき、その吐出口径は約10μmとかなり小さく、インク収容部のインク内に存在する異物が、インク流路内に混入されると、吐出不良を起こす確率が高いため、例えばフィルタ孔の内径が2〜5μmというかなり小さいフィルタを用いて形成した。また、大液適用フィルタH1602は、連通している大液滴ノズルH1114の吐出量が5plのとき、その吐出口径は約17μmとなり、ある程度の異物は吐出時もしくは吸引時に、ノズルH1114から外部に排出されるが、小液滴用フィルタH1601と同じフィルタ孔だと、その吐出量が多いため、いわゆるベタ印字時に、流量が不足し、吐出特性が低下するため、例えばフィルタ孔の内径が7〜10μmというフィルタを用いて形成した。
【0036】
また、大液滴の流量のマージンをさらに上げるため、図8に示すように、大液適用フィルタH1602の面積を、小液滴用フィルタH1601より大きくなるように形成する、また、大液滴インク流路H1502の流路径を、小液滴インク流路H1501より大きくなるように形成するものであってもよい。
【0037】
また、より階調性をあげるために、図9に示すように、同一インクで3種の吐出量のインクを吐出させる場合も、同様に、小液滴用フィルタH1601、中液滴用フィルタH1603、大液適用フィルタH1602および、小液滴インク流路H1501、中液滴インク流路H1503、大液滴インク流路H1502を、その吐出量に応じて、最適な吐出特性、信頼性を上げられるように、異なるフィルタ孔、フィルタ面積、流路径で形成されるものであっても良い。また、3種類以上の吐出量を吐出させる場合も同様である。
【0038】
また、フィルタH1600は、インクタンクH1700と接する部位に設けず、インク流路内に設ける構成であっても良い。
【0039】
以上説明したように、本実施形態をとることにより、同一インクで、複数種の異なる吐出量のインクを吐出するヘッドにおいても、それぞれの吐出量に応じて複数種の異なるフィルタを1つのインクタンクから供給されるインク流路に設ける構成としたため、インクジェット記録ヘッド自体の寸法を長大化することなく、小液滴ノズルでの異物混入による吐出不良および大液滴ノズルでの流量不足による吐出特性低下を起こすことのない信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供することが可能となる。
【0040】
(第2の実施形態)
次に、図10を用い、本発明の第2の実施例を以下に示す。
【0041】
図10に示したように、インクタンクH1700から、供給口H1720が2つ設けられ、それぞれの供給口H1720には、同一のインクを収容するスポンジ部H1730と接する圧接体H1710が設けられている。そして、インク供給部材H1500に、ジョイント部H1510が、インクタンクH1700の供給口H1720に対向する位置に、2つ設けられ、一方は、小液滴ノズルH1113に通ずる小液滴インク流路H1501、小液滴用フィルタH1601が形成され、他方は、大液滴ノズルH1114に通ずる大液滴インク流路H1502、大液滴用フィルタH1602が、実施例1と同様に、それぞれの吐出量のインク滴を吐出する際の吐出特性と信頼性を向上させるように異なるもので形成している。上記のような構成をとることによっても、本発明の第1の実施例と同様の効果を得られる信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供することが可能となる。
【0042】
(第3の実施形態)
次に、図11を用い、本発明の第3の実施例を以下に示す。本実施例は、記録ヘッド部とインク収容部が、一体型のインクジェット記録ヘッドカートリッジのものである。
【0043】
図11に示したように、記録ヘッドH1001とインク収容部H1740が一体となっており、例えば、シアン、マゼンタ、イエローの3種のインクが吐出できるように、3つのインク収容部H1704が設けられ、それぞれには、インクを収容しているスポンジ部H1601と接するように、小液滴用フィルタH1601、大液適用フィルタH1602が設けられ、記録ヘッド部H1001で、それぞれ小液滴インク流路H1501、大液滴インク流路H1502と通じ、小液滴ノズルH1113、大液滴ノズルH1114から2種の吐出量のインクを吐出する。このとき、各色のインク収容部に設けられた2種のフィルタは、実施例1と同様に、それぞれの吐出量のインク滴を吐出する際の吐出特性と信頼性を向上させるように異なるもので形成している。上記のような構成をとることによっても、本発明の第1の実施例と同様の効果を得られる信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供することが可能となる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、同一インクで、異なる吐出量のインクを吐出するヘッドにおいても、それぞれの吐出量に応じて複数種の異なるフィルタを1つのインクタンクから供給されるインク流路に設ける構成としたため、インクジェット記録ヘッド自体の寸法を長大化することなく、小液滴ノズルでの異物混入による吐出不良および大液滴ノズルでの流量不足による吐出特性低下を起こすことのない信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す模式図
【図2】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジの記録ヘッド部の分解斜視図
【図3】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジの側断面図
【図4】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジを示す斜視図
【図5】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジの第2の記録素子基板を一部破断して示す斜視図
【図6】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジの第2の記録素子基板のノズル配列を示す模式図
【図7】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジのノズル形状を示す模式図
【図8】本発明の第1の実施例の別の構成を示す模式図
【図9】本発明の第1の実施例の別の構成を示す模式図
【図10】本発明の第2の実施例の構成を示す側断面図
【図11】本発明の第3の実施例の構成を一部破断して示す斜視図
【符号の説明】
H1000 記録ヘッドカートリッジ
H1001 記録ヘッド
H1002 記録素子ユニット
H1003 インク供給ユニット
H1100 第1の記録素子基板
H1101 第2の記録素子基板
H1102 インク供給口
H1103 電気熱交換素子
H1104 電極部
H1105 バンプ
H1106 Si基板
H1111 小液滴ノズル列
H1112 大液滴ノズル列
H1113 小液滴吐出口
H1114 大液滴吐出口
H1200 プレート
H1201 ジョイントゴム
H1300 電気配線テープ
H1301 電気コンタクト基板
H1400 シールゴム
H1500 インク供給部材
H1501 小液滴インク流路
H1502 大液滴インク流路
H1503 中液滴インク流路
H1510 ジョイント部
H1600 フィルタ
H1601 小液適用フィルタ
H1602 大液適用フィルタ
H1603 中液適用フィルタ
H1700 インクタンク
H1701 ブラックインクタンク
H1702 シアンインクタンク
H1703 マゼンタインクタンク
H1704 イエローインクタンク
H1710 供給口
H1720 圧接体
H1730 スポンジ部
H1740 インク収容部
H1800 タンクホルダー
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録ヘッド、該インクジェット記録ヘッドの製造方法及びインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置である。高速な記録と、様々な記録メディアに対して記録することが可能であり、記録時における騒音がほとんど生じないといった特徴を持つ。このようなことからプリンタ、ワードプロセッサ、ファクシミリ、複写機等の記録機構を担う装置として広く採用されている。
【0003】
このインクジェット記録の一つに、電気熱変換素子を用いた方法があり、一般に、インクジェットにより記録を行う際の構成要素として、インク滴を吐出するインクジェット記録ヘッドと、このインクジェット記録ヘッドに対してインクを供給する供給系とを少なくとも有する。電気熱変換素子を用いたインクジェット記録ヘッドは、インクの供給系の供給路と連通し、かつ、吐出口の形成された加圧室内に電気熱変換素子を設け、これに記録信号となる電気パルスを与えることによりインクに熱エネルギを与え、そのときのインクの相変化により生じるインクの発泡時(沸騰時)の気泡の圧力を利用してインク滴を吐出させるものである。
【0004】
また、インクジェット記録の別の形態では、インクが充填されたインク収容部から、フィルタ及び流路を介してインクが供給され、供給されたインクは圧電振動子等を駆動させることによりノズルから吐出されるものもある。
【0005】
このようなインクジェット記録技術を用いたカラーインクジェットプリンタは年々高解像度化しており、特に、画質を形成するために使用するインクジェット記録ヘッドにおいては個々の液滴を吐出する吐出口配列の解像度が600dpi、1200dpiと年々高解像度化している。
【0006】
また、画像を形成する吐出インク滴のサイズに関してはグレースケールのハーフトーン部や、カラーフォト画像における中間調、ハイライト部での粒状感を軽減させるべく、特にカラーインクを吐出させる記録ヘッドでは15pl程度から5pl、2plと年々小液滴化する傾向にある。
【0007】
しかし、小液滴、高解像度の記録ヘッドにおいては、高品位なカラーグラフィック画像や、フォト画像の印刷出力では高品位のユーザーニーズに対応できるものの、モノクロテキスト印刷や、帳票におけるカラーグラフなどの解像度の要求されない粗い画像の印刷出力に対しては、小液滴、高解像度により、画像出力データの肥大化、および、データ転送時間を必要とする点から、高速印刷の要求には反する結果となる。
【0008】
これを改善するために本願出願人整理番号4296026において、高速印刷の要求の高い、モノクロ印刷用記録ヘッドには30pl程度の大液滴サイズ、高周波対応の記録ヘッドを配し、カラーインクの記録ヘッドには5pl程度の小液滴の記録ヘッドを配する手段を考案し、製品化している。
【0009】
しかしながら、カラー画像においても帳票グラフなどの粗い画像データを印刷する場合と、デジタルカメラや、カラースキャナなどによるデジタル入力機器データのデジタルフォト画像など、高精細画像データを印刷する場合では、印刷出力データのサイズ、およびデータ処理時間、データ転送時間、記録装置上のメモリバッファ量を考慮すると、高速印刷時には比較的大きいサイズの液滴で、少ない出力データサイズで画像を形成することが望ましく、高画質印刷の場合には限りなく小さいサイズの液滴で、形成画像の粒状性を極力少なくすることが望まれるため、同一色のインクの記録ヘッドノズル群で異なるサイズの液滴を吐出させ、一色あたりの液滴サイズを変調させることが望ましい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、同一記録素子基板内に、2つの吐出量大液滴、小液滴を混在させる場合、吐出口径を変えるか、流路設計を行うこと等が知られているが、ヘッドのコスト信頼性という観点から見ると新たな課題が発生した。
【0011】
すなわち、このようなインクジェット式記録ヘッドは、インク収容部のインク内に存在する異物が、インク流路内に混入されると、吐出不良を起こすという問題がある。そのため、通常、インク収容部と記録素子基板との間の流路には、複数の微細な孔を有し、インク内の異物及び気泡を除去するためのフィルタが装着されている。
【0012】
このフィルタとしては、従来から、金属繊維を織って織り目をフィルタ孔としたフィルタが用いられ、このフィルタをインクが通過する際に異物及び気泡が除去される。しかし、このタイプのフィルタでは、除去しようとする異物、すなわち、より吐出口径の小さい小液滴ノズルの吐出口に詰まってしまう程度の異物より、かなり小さい目のフィルタ孔としなければならない。したがって、全体の開口率が小さくなるため、インクの流れによる圧力損失が大きく、特に、吐出量の多い大液滴ノズルの吐出特性が低下するという問題がある。
【0013】
また、上記課題の解決のために、フィルタ自体の面積を増大する、あるいはフィルタの孔径を増大して、全体の流路面積を拡大する、または、圧力損失を低下させる方法が考えられている。
【0014】
しかしながら、前者の場合、インクジェット記録ヘッド自体の寸法が大きくなってしまい、ひいては記録装置の長大化を招いてしまうという問題がある。また、後者の場合、小液滴ノズルの吐出口に詰まってしまう程度の異物がフィルタを通過してしまい、インク流路内に混入した異物が供給されると、吐出不良を起こすという問題がある。
【0015】
さらに、上述のような問題を解決する手法として、大液滴ノズルに対して、小液滴ノズルの流路幅を狭くする、または、記録素子基板内のノズル近傍に設けたノズルフィルタの間隔を狭くするなどの手法が良く知られているが、上記のような構成は、その製法上、流路幅を狭くする、または、ノズルフィルタの間隔を狭くすることが困難であり、より小さな孔を形成することが出来る金属繊維を織って織り目をフィルタ孔としたフィルタのほうが、より、小さな異物を侵入させないためには、有利である。また、ノズル形状を変える場合、吐出口近傍に上述のような手法が取られるため、例えば、吐出量の違い、インク種の違い等の条件でも、最適な吐出を行なえるノズル設計に対する自由度が下がるという問題がある。
【0016】
また、上記のように同一インクで2つの吐出量のインクを吐出するヘッドにおいて、それぞれのインクタンクを分離してしまうと、インクジェット記録ヘッド自体の寸法が大きくなってしまい、ひいては記録装置の長大化を招いてしまうため、2つの吐出量のインクを同一タンクから供給する必要がある。
【0017】
そこで、本発明は、このような事情に鑑み、同一インクで異なる吐出量のインクを吐出するヘッドにおいても、インクの圧力損失による吐出特性の低下を抑え、且つ異物による印字不良を引き起こさないフィルタを備えた、歩留まりと信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
インク液滴を吐出する複数のノズルを有する記録素子基板と、インクを収容するインク収容部と、前記インク収容部から前記記録素子基板にインクを供給する流路とをするインクジェット記録ヘッドにおいて、
1つの前記インク収容部と前記流路の間に複数種のフィルタが並列に配置されていることを特徴とする。
【0019】
また、前記記録素子基板に同一のインクを吐出するノズル列を複数有し、前記ノズル列のノズルの吐出口径がノズル列毎に異なることを特徴とする。
【0020】
また、前記複数種のフィルタが前記インク収容部と前記流路の接する部位に設けられていてもよい。
【0021】
さらに、前記複数種のフィルタのフィルタ孔が異なる、または、 前記複数種のフィルタのフィルタ面積が異なることを特徴とする。
【0022】
また、前記複数種のフィルタにそれぞれ独立して記録素子基板のノズルに通じる流路が設けられていることを特徴とし、前記流路の流路径が異なる構成であってもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
なお、以下の各実施形態で示される数値は一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、各実施形態に限らず、これらをさらに組み合わせるものであってもよく、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるべき他の技術にも応用することができる。
【0025】
(第1の実施形態)
図面を用い、本発明の第1の実施例を以下に示す。
【0026】
図1から図7は、本発明が実施もしくは適用される好適なヘッドカートリッジ、記録ヘッド、インクタンクのそれぞれ及びそれぞれの関係を説明するための説明図である。以下、これらの図面を参照して各構成要素の説明を行う。
【0027】
本発明の記録ヘッドH1001は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を用いて記録を行うバブルジェット方式のサイドシュータ型とされる記録ヘッドである。
【0028】
記録ヘッドH1001は、図2、図3に示すように、記録素子ユニットH1002とインク供給ユニットH1003とタンクホルダーH1800から構成される。
【0029】
さらに、記録素子ユニットH1002は、第一の記録素子基板H1100、第二の記録素子基板H1101、プレートH1200、電気配線テープH1300、電気コンタクト基板H1301で構成されており、また、インク供給ユニットH1003は、インク供給部材H1500、ジョイントゴムH1201、フィルタH1600、シールゴムH1400から構成されている。
【0030】
また図5は第二の記録素子基板H1101の構成を説明するために一部分解した斜視図である。第二の記録素子基板H1101は3色のインクを吐出させるための記録素子基板であり、図6、図7に示すように、6個のインク供給口H1102が並列して形成されており、それぞれのインク供給口を挟んだ両側に電気熱変換素子H1103とインク吐出口が形成されている。また、3色のインクそれぞれに各色2列づつ、例えばそのインクの吐出量2plである小液滴のインクを吐出できる吐出口径の吐出口H1113を有するノズル列H1111と、例えばそのインクの吐出量5plである大液滴のインクを吐出できる吐出口径の吐出口H1114を有するノズル列H1112で構成されている。
【0031】
そして、Si基板H1106の上に樹脂材料でフォトリソ技術によりインク流路やインク吐出口が形成されている。また、電気配線に電力を供給するための電極部H1104にはAu等のバンプH1105が形成されている。
【0032】
図4(a)(b)は、記録ヘッドカートリッジH1000を構成する記録ヘッドH1001とインクタンクH1701、H1702、H1703、H1704の装着を説明する図であり、インクタンクH1701、H1702、H1703、H1704の内部には、対応する色のインクが収納されている。また、図1および図3に示すようにそれぞれのインクタンクには、インクタンク内のインクを記録ヘッドH1001に供給するためのインク供給口H1907が形成されている。
【0033】
インクタンクH1702、H1703、H1704が記録ヘッドH1001に装着されると、インクタンクの供給口H1710に設けられた圧接体H1720が、記録ヘッドH1001のジョイント部H1510に設けられた小液滴用フィルタH1601および大液適用フィルタH1602と圧接され、インクタンクH1700内のインクが供給口H1710から記録ヘッドH1001の小液滴インク流路H1501および大液滴インク流路H1502を介して、第一のプレートH1200を通り第2の記録素子基板H1101に設けられた小液滴ノズル列H1111および大液滴ノズル列H1112に、それぞれ独立して供給される。
【0034】
そして、電気熱変換素子H1103と吐出口H1107のある発泡室H1109にインクが供給され、電気熱変換素子H1103に与えられる熱エネルギーによって被記録媒体である記録用紙に向けて吐出される。
【0035】
このとき、小液滴用フィルタH1601は、連通している小液滴ノズルH1113の吐出量が2plのとき、その吐出口径は約10μmとかなり小さく、インク収容部のインク内に存在する異物が、インク流路内に混入されると、吐出不良を起こす確率が高いため、例えばフィルタ孔の内径が2〜5μmというかなり小さいフィルタを用いて形成した。また、大液適用フィルタH1602は、連通している大液滴ノズルH1114の吐出量が5plのとき、その吐出口径は約17μmとなり、ある程度の異物は吐出時もしくは吸引時に、ノズルH1114から外部に排出されるが、小液滴用フィルタH1601と同じフィルタ孔だと、その吐出量が多いため、いわゆるベタ印字時に、流量が不足し、吐出特性が低下するため、例えばフィルタ孔の内径が7〜10μmというフィルタを用いて形成した。
【0036】
また、大液滴の流量のマージンをさらに上げるため、図8に示すように、大液適用フィルタH1602の面積を、小液滴用フィルタH1601より大きくなるように形成する、また、大液滴インク流路H1502の流路径を、小液滴インク流路H1501より大きくなるように形成するものであってもよい。
【0037】
また、より階調性をあげるために、図9に示すように、同一インクで3種の吐出量のインクを吐出させる場合も、同様に、小液滴用フィルタH1601、中液滴用フィルタH1603、大液適用フィルタH1602および、小液滴インク流路H1501、中液滴インク流路H1503、大液滴インク流路H1502を、その吐出量に応じて、最適な吐出特性、信頼性を上げられるように、異なるフィルタ孔、フィルタ面積、流路径で形成されるものであっても良い。また、3種類以上の吐出量を吐出させる場合も同様である。
【0038】
また、フィルタH1600は、インクタンクH1700と接する部位に設けず、インク流路内に設ける構成であっても良い。
【0039】
以上説明したように、本実施形態をとることにより、同一インクで、複数種の異なる吐出量のインクを吐出するヘッドにおいても、それぞれの吐出量に応じて複数種の異なるフィルタを1つのインクタンクから供給されるインク流路に設ける構成としたため、インクジェット記録ヘッド自体の寸法を長大化することなく、小液滴ノズルでの異物混入による吐出不良および大液滴ノズルでの流量不足による吐出特性低下を起こすことのない信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供することが可能となる。
【0040】
(第2の実施形態)
次に、図10を用い、本発明の第2の実施例を以下に示す。
【0041】
図10に示したように、インクタンクH1700から、供給口H1720が2つ設けられ、それぞれの供給口H1720には、同一のインクを収容するスポンジ部H1730と接する圧接体H1710が設けられている。そして、インク供給部材H1500に、ジョイント部H1510が、インクタンクH1700の供給口H1720に対向する位置に、2つ設けられ、一方は、小液滴ノズルH1113に通ずる小液滴インク流路H1501、小液滴用フィルタH1601が形成され、他方は、大液滴ノズルH1114に通ずる大液滴インク流路H1502、大液滴用フィルタH1602が、実施例1と同様に、それぞれの吐出量のインク滴を吐出する際の吐出特性と信頼性を向上させるように異なるもので形成している。上記のような構成をとることによっても、本発明の第1の実施例と同様の効果を得られる信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供することが可能となる。
【0042】
(第3の実施形態)
次に、図11を用い、本発明の第3の実施例を以下に示す。本実施例は、記録ヘッド部とインク収容部が、一体型のインクジェット記録ヘッドカートリッジのものである。
【0043】
図11に示したように、記録ヘッドH1001とインク収容部H1740が一体となっており、例えば、シアン、マゼンタ、イエローの3種のインクが吐出できるように、3つのインク収容部H1704が設けられ、それぞれには、インクを収容しているスポンジ部H1601と接するように、小液滴用フィルタH1601、大液適用フィルタH1602が設けられ、記録ヘッド部H1001で、それぞれ小液滴インク流路H1501、大液滴インク流路H1502と通じ、小液滴ノズルH1113、大液滴ノズルH1114から2種の吐出量のインクを吐出する。このとき、各色のインク収容部に設けられた2種のフィルタは、実施例1と同様に、それぞれの吐出量のインク滴を吐出する際の吐出特性と信頼性を向上させるように異なるもので形成している。上記のような構成をとることによっても、本発明の第1の実施例と同様の効果を得られる信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供することが可能となる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、同一インクで、異なる吐出量のインクを吐出するヘッドにおいても、それぞれの吐出量に応じて複数種の異なるフィルタを1つのインクタンクから供給されるインク流路に設ける構成としたため、インクジェット記録ヘッド自体の寸法を長大化することなく、小液滴ノズルでの異物混入による吐出不良および大液滴ノズルでの流量不足による吐出特性低下を起こすことのない信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す模式図
【図2】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジの記録ヘッド部の分解斜視図
【図3】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジの側断面図
【図4】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジを示す斜視図
【図5】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジの第2の記録素子基板を一部破断して示す斜視図
【図6】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジの第2の記録素子基板のノズル配列を示す模式図
【図7】本発明のインクジェット記録ヘッドカートリッジのノズル形状を示す模式図
【図8】本発明の第1の実施例の別の構成を示す模式図
【図9】本発明の第1の実施例の別の構成を示す模式図
【図10】本発明の第2の実施例の構成を示す側断面図
【図11】本発明の第3の実施例の構成を一部破断して示す斜視図
【符号の説明】
H1000 記録ヘッドカートリッジ
H1001 記録ヘッド
H1002 記録素子ユニット
H1003 インク供給ユニット
H1100 第1の記録素子基板
H1101 第2の記録素子基板
H1102 インク供給口
H1103 電気熱交換素子
H1104 電極部
H1105 バンプ
H1106 Si基板
H1111 小液滴ノズル列
H1112 大液滴ノズル列
H1113 小液滴吐出口
H1114 大液滴吐出口
H1200 プレート
H1201 ジョイントゴム
H1300 電気配線テープ
H1301 電気コンタクト基板
H1400 シールゴム
H1500 インク供給部材
H1501 小液滴インク流路
H1502 大液滴インク流路
H1503 中液滴インク流路
H1510 ジョイント部
H1600 フィルタ
H1601 小液適用フィルタ
H1602 大液適用フィルタ
H1603 中液適用フィルタ
H1700 インクタンク
H1701 ブラックインクタンク
H1702 シアンインクタンク
H1703 マゼンタインクタンク
H1704 イエローインクタンク
H1710 供給口
H1720 圧接体
H1730 スポンジ部
H1740 インク収容部
H1800 タンクホルダー
Claims (7)
- インク液滴を吐出する複数のノズルを有する記録素子基板と、インクを収容するインク収容部と、前記インク収容部から前記記録素子基板にインクを供給する流路とをするインクジェット記録ヘッドにおいて、
1つの前記インク収容部と前記流路の間に複数種のフィルタが並列に配置されていることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。 - 前記記録素子基板に同一のインクを吐出するノズル列を複数有し、前記ノズル列のノズルの吐出口径がノズル列毎に異なることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 前記複数種のフィルタが前記インク収容部と前記流路の接する部位に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 前記複数種のフィルタのフィルタ孔が異なることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 前記複数種のフィルタのフィルタ面積が異なることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 前記複数種のフィルタにそれぞれ独立して記録素子基板のノズルに通じる流路が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘッド。
- 前記流路の流路径が異なることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録ヘッド。
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-
2002
- 2002-12-25 JP JP2002373446A patent/JP2004202800A/ja active Pending
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