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JP2004194425A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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JP2004194425A JP2002359212A JP2002359212A JP2004194425A JP 2004194425 A JP2004194425 A JP 2004194425A JP 2002359212 A JP2002359212 A JP 2002359212A JP 2002359212 A JP2002359212 A JP 2002359212A JP 2004194425 A JP2004194425 A JP 2004194425A
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Hiroshi Yamazaki
浩 山▲崎▼
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Nagano Japan Radio Co Ltd
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Nagano Japan Radio Co Ltd
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Abstract

【課題】負荷の急変に追従して出力電圧を負荷に迅速に供給する。
【解決手段】昇圧回路12によって昇圧された出力電圧Vccに基づく電圧(Vd2)と基準電圧Vr2との差分に応じた検出電圧Vcに充電されるコンデンサ13eを有して検出電圧Vcに応じて昇圧回路12を制御する制御回路13と、出力電圧Vccをスイッチングして装置の出力電圧を生成するDC/DCコンバータ14の負荷状態を検出すると共に軽負荷状態検出時に昇圧回路12の動作を停止させる停止信号Spを制御回路13に出力する負荷状態検出回路15とを備え、負荷状態検出回路15は、軽負荷状態から通常負荷状態への移行を検出して充電促進開始信号Sstを出力し、充電促進開始信号Sstの入力時においてコンデンサ13eを強制的に充電させる充電促進回路16をさらに備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力直流をスイッチング動作によって昇圧してアクティブフィルタとして機能する昇圧回路と、この昇圧回路によって昇圧された電圧をスイッチングして出力電圧を生成するコンバータとを備えたスイッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アクティブフィルタを使用するこの種のスイッチング電源装置として、特開平11−168875号公報に開示されているスイッチング電源装置(4000)が従来知られている。このスイッチング電源装置(4000)は、アクティブフィルタを使用するスイッチング電源装置の基本的なものであり、商用交流電源(100)から供給される交流電流を整流するブリッジダイオード(401)と、リアクトル(402)、ダイオード(403)、コンデンサ(404)およびスイッチング用FET(405)からなる昇圧型のアクティブフィルタAF(力率改善コンバータ)と、コンデンサ(404)に充電された直流電圧を負荷(RL)に合致した直流電圧に変換するコンバータとしてのDC/DCコンバータ(406)と、商用交流電源(100)から供給される交流電流を検出する入力電流検出回路(4200)と、ブリッジダイオード(401)で整流された脈流電圧(EDCin)を検出する入力電圧検出回路(430)と、DC/DCコンバータ(406)に供給するアクティブフィルタ(AF)からの出力電圧(Eout)を検出する出力電圧検出回路(4400)と、スイッチングパルス発生回路(4100)とを備えている。
【0003】
この場合、スイッチングパルス発生回路(4100)は、3つの比較器(4101,4103,4105)と、乗算器(4102)と、ノコギリ波発生回路(4104)とを備え、入力電流検出回路(4200)によって検出された入力電流信号(Iin)と、入力電圧検出回路430によって検出された入力電圧信号(Ein)と、出力電圧検出回路(4400)によって検出された出力電圧信号(Eout)とに基づいてスイッチングパルス(SWpul)を出力する。
【0004】
また、上記したスイッチング電源装置(4000)と同様の基本構成を備えつつ、さらに待機時(軽負荷状態のとき)の省エネルギー化と、制御ループの安定性の向上を図ったスイッチング電源装置として、図3に示すスイッチング電源装置51が知られている。このスイッチング電源装置51は、整流回路11および昇圧回路12からなるアクティブフィルタと、制御回路53と、DC/DCコンバータ14と、負荷状態検出回路55とを備えて構成されている。
【0005】
この場合、整流回路11は、一例として全波整流回路で構成され、入力交流Vacを全波整流して昇圧回路12に対する入力直流としての脈流電圧Vpcを生成する。昇圧回路12は、チョークコイル12a、スイッチング素子12b、ダイオード12c、検出抵抗12d、およびエネルギー蓄積手段としてのコンデンサ12eを備えている。この昇圧回路12は、スイッチング素子12bのオフ期間において、スイッチング素子12bのオン期間にチョークコイル12aに流れた電流に基づいてチョークコイル12aの両端間に誘起する電圧を脈流電圧Vpcに重畳させることによって電圧を昇圧して出力する。この場合、昇圧された電圧は、コンデンサ12eによって平滑される。
【0006】
制御回路53は、昇圧回路12に入力される脈流電圧Vpcを検出電圧Vinに分圧する入力電圧検出回路としての分圧抵抗R1,R2と、昇圧回路12の出力電圧Vccを検出電圧Vd2に分圧する出力電圧検出回路としての分圧抵抗R3,R4と、検出電圧Vd2と基準電圧Vr2との差分を増幅して検出電圧Vcとして出力する差動増幅器13aと、検出電圧Vinと検出電圧Vcとを乗算して正弦波状の基準電圧Vr1を生成する乗算器13bと、昇圧回路12に入力される電流を検出する検出抵抗12dによって検出される検出電圧Vd1と基準電圧Vr1との差分を増幅して差分信号Sdとして出力する差動増幅器13cと、差分信号Sdと内部で生成した三角波(またはノコギリ波)とを比較することによってスイッチング素子12bに対する駆動信号であるPWM信号Sc1のパルス幅を制御するPWMコントローラ13dとを備えている。この場合、PWMコントローラ13dは、後述する停止信号Spの非入力時にはPWM信号Sc1を生成してスイッチング素子12bをスイッチングさせ、停止信号Spの入力時にはPWM信号Sc1の生成を停止してスイッチング素子12bをオフ状態に維持する。また、差動増幅器13aの出力端子とグランドとの間には、制御回路53による昇圧回路12に対するスイッチング動作制御の安定性を高めるための容量性素子としてのコンデンサ13e(通常は、約0.47μF〜1μF)が接続されている。したがって、このコンデンサ13eは、差動増幅器13aによって充放電され、その充電電圧は検出電圧Vcと同電位に維持される。
【0007】
DC/DCコンバータ14は、コンデンサ12eに充電された出力電圧Vccを目標電圧値の出力直流Voに変換する。負荷状態検出回路55は、DC/DCコンバータ14から図示しない負荷に供給される電流を電流検出器CPを用いて検出することによってDC/DCコンバータ14の負荷状態を検出し、検出結果に基づいてPWMコントローラ13dによるPWM信号Sc1の生成動作を制御する。具体的には、負荷状態検出回路55は、検出された電流の値と予め設定されている基準電流値とを比較して、検出した電流値が基準電流値未満のときにはDC/DCコンバータ14の負荷状態が軽負荷状態(以下、無負荷状態も含むものとする)であると検出し、検出した電流値が基準電流値以上のときには通常の電流が供給される通常負荷状態と検出する。また、負荷状態検出回路55は、軽負荷状態を検出したときには停止信号Spを生成して出力し、通常負荷状態を検出したときには停止信号Spの生成および出力を停止する。
【0008】
上記した構成により、このスイッチング電源装置51では、スイッチング電源装置(4000)と同様に動作して、入力交流VacをAC/DC変換することにより、負荷に供給するための出力直流Voが生成される。また、このスイッチング電源装置51では、出力直流Voの生成中において例えばノイズ等が昇圧回路12や制御回路53に加わったときに、制御回路53に配設されたコンデンサ13eが、このノイズによる出力電圧Vccの変動や検出電圧Vd2の変動を吸収する。したがって、このスイッチング電源装置51では、制御回路53による昇圧回路12に対する制御の安定性が十分に確保されて、安定した出力直流Voが生成される。また、DC/DCコンバータ14の負荷が軽負荷状態のときには、負荷状態検出回路55によって生成された停止信号SpによってPWMコントローラ13dがPWM信号Sc1の生成を停止するため、スイッチング素子12bがオフ状態に維持される。したがって、スイッチング素子12bのスイッチングロスが無くなる結果、軽負荷状態におけるスイッチング電源装置51の消費電力が低減される。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−168875号公報(第2−3頁、第4−5図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このスイッチング電源装置51には、以下の問題点がある。すなわち、このスイッチング電源装置51では、軽負荷状態において、負荷状態検出回路55が停止信号Spを出力することにより、スイッチング素子12bのスイッチング動作が停止されている。この場合、コンデンサ12eは、チョークコイル12aおよびダイオード12cを介して出力される脈流電圧Vpcで充電されるため、スイッチング素子12bのスイッチング動作が停止されている期間(図4に示す時刻T1から時刻T2までの期間)では、その充電電圧(出力電圧Vcc)がほぼ脈流電圧Vpcの波高値と等しい電圧値に維持されている。一方、この軽負荷状態において、負荷が急激に重くなった等の理由に起因してDC/DCコンバータ14の負荷状態が時刻T2から通常負荷状態に移行した場合、DC/DCコンバータ14は、コンデンサ12eに蓄積されたエネルギーに基づいて負荷に対して電流の供給を開始する。この際に、負荷状態検出回路55がDC/DCコンバータ14の通常負荷状態への移行を検出して停止信号Spの出力を停止するため、制御回路53が昇圧回路12に対するスイッチング動作制御を開始する。この場合、制御回路53の差動増幅器13aが、検出電圧Vd2と基準電圧Vr2とを比較することにより、検出電圧Vcを上昇させてPWMコントローラ13dによるPWM信号Sc1の生成を開始させようとする。しかしながら、制御回路53によって昇圧回路12のスイッチング動作制御が停止されている期間において、コンデンサ13eが放電しているため、コンデンサ13eの充電電圧である検出電圧Vcは、図4に示すように、時刻T2〜T3の期間において、差動増幅器13aの出力抵抗およびコンデンサ13eの容量によって決定される時定数で充電されて徐々に上昇する。
【0011】
一方、制御回路53の乗算器13bは、入力回路の構成上、入力される検出電圧Vcに対してスレッシュホールド電圧Vthが設定されているため、検出電圧Vcがこのスレッシュホールド電圧Vthを超えない限り、基準電圧Vr1が出力されない。したがって、図4に示すように、制御回路53によるPWM信号Sc1の生成動作がDC/DCコンバータ14の通常負荷状態への移行に追従することができずに、このPWM信号Sc1は、検出電圧Vcがスレッシュホールド電圧Vthを超える時刻T3に初めて出力される。このため、時刻T2〜T3までの期間では、昇圧回路12がスイッチング動作を行うことができない結果、DC/DCコンバータ14に対して昇圧した電圧を供給することができないこととなる。したがって、この期間では、同図に示すように、昇圧回路12の出力電圧Vccが脈流電圧Vpcに同期して周期的に変動する不安定な状態となっているため、このスイッチング電源装置51には、DC/DCコンバータ14による目標電圧値での出力直流Voの負荷に対する供給が遅れてしまうという問題点がある。
【0012】
本発明は、かかる問題点を解決すべくなされたものであり、軽負荷状態から通常負荷状態への急変に追従して出力電圧を負荷に迅速に供給し得るスイッチング電源装置を提供することを主目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載のスイッチング電源装置は、入力直流をスイッチング動作によって昇圧する昇圧回路と、当該昇圧回路によって昇圧された電圧に基づく電圧と基準電圧との差分に応じた電圧に充電される容量性素子を有して当該容量性素子の充電電圧に応じて前記昇圧回路の前記スイッチング動作を制御する制御回路と、前記昇圧回路によって昇圧された電圧をスイッチングして出力電圧を生成するコンバータと、当該コンバータの負荷状態を検出すると共に軽負荷状態検出時に前記昇圧回路の前記スイッチング動作を停止させる停止信号を前記制御回路に出力する負荷状態検出回路とを備えているスイッチング電源装置であって、前記負荷状態検出回路は、前記コンバータの軽負荷状態から通常負荷状態への移行を検出して検出信号を出力し、前記検出信号の入力時において前記容量性素子を強制的に充電させる充電促進手段を備えている。
【0014】
請求項2記載のスイッチング電源装置は、請求項1記載のスイッチング電源装置において、前記容量性素子に並列接続されて当該容量性素子の充電電圧を所定電圧以下に制限する電圧制限手段を備え、前記充電促進手段は、定電流源を備えて構成され、前記検出信号の入力時において前記定電流源からの定電流で前記容量性素子を強制的に充電する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係るスイッチング電源装置の好適な実施の形態について説明する。なお、従来のスイッチング電源装置51と同一の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、スイッチング電源装置51と同一の動作についても重複した説明を省略する。
【0016】
まず、スイッチング電源装置1の構成について、図1を参照して説明する。
【0017】
スイッチング電源装置1は、整流回路11および昇圧回路12からなるアクティブフィルタ(第1コンバータ)と、制御回路13と、本発明におけるコンバータとしてのDC/DCコンバータ(第2コンバータ)14と、負荷状態検出回路15と、充電促進回路(充電促進手段)16とを備えて構成されている。
【0018】
この場合、制御回路13は、上記した制御回路53とほぼ同一に構成され、コンデンサ13eに電圧制限手段としてのツェナーダイオードDが並列接続されている点で制御回路53とは相違する。
【0019】
負荷状態検出回路15は、上記した負荷状態検出回路55と同様にして、電流検出器CPによって検出されるDC/DCコンバータ14から負荷に供給される電流の値に基づいて、DC/DCコンバータ14の負荷状態(軽負荷状態であるか通常負荷状態であるか)を検出すると共に、その検出結果に基づいて停止信号Spを出力してPWMコントローラ13dによるPWM信号Sc1の生成動作を制御する。また、負荷状態検出回路15は、負荷状態検出回路55とは異なり、検出した電流値が基準電流値以上になったときには、DC/DCコンバータ14の負荷状態が軽負荷状態から通常負荷状態に移行したことを検出して、コンデンサ13eの充電を促進させるための図2に示すパルス状の充電開始信号Sstを生成する。
【0020】
充電促進回路16は、一例として、定電流源16aおよびスイッチング素子(一例としてNPN型トランジスタ)16bを備えて構成されている。この充電促進回路16では、充電開始信号Sstを入力したときに、スイッチング素子16bがオン状態に移行して、定電流源16aによって生成される定電流Ichをエミッタ端子を介して外部に出力する。この場合、スイッチング素子16bは、そのエミッタ端子が制御回路13におけるコンデンサ13eのプラス側端子(差動増幅器13aの出力端子)に直接接続されているため、作動時には、コンデンサ13eに定電流Ichを迅速に供給する。
【0021】
次いで、スイッチング電源装置1の動作について、図2を参照して説明する。なお、このスイッチング電源装置1では、整流回路11が、常時、入力交流Vacを全波整流して脈流電圧Vpcを生成し、その生成した脈流電圧Vpcを昇圧回路12に供給する。
【0022】
最初に、DC/DCコンバータ14が通常負荷状態のときの動作について説明する。この状態では、負荷状態検出回路15が充電開始信号Sstを生成していないため、充電促進回路16では、スイッチング素子16bがオフ状態に維持されている。したがって、充電促進回路16によるコンデンサ13eへの定電流Ichの供給が停止されているため、制御回路13のコンデンサ13eは、差動増幅器13aから出力される検出電圧Vcによってのみ充放電される。つまり、コンデンサ13eの両端電圧としての検出電圧Vcは、出力電圧Vccの上昇または低下に応じて低下または上昇する。また、負荷状態検出回路15が停止信号Spも生成していないため、制御回路13では、PWMコントローラ13dが、入力した差分信号Sdに応じたパルス幅のPWM信号Sc1を生成してスイッチング素子12bに出力する。したがって、昇圧回路12は、スイッチング動作によって脈流電圧Vpcを昇圧することにより、DC/DCコンバータ14に対して規定された電圧値の出力電圧Vccを連続して出力し、DC/DCコンバータ14も、負荷に対して目標電圧値の出力直流Voを供給する。
【0023】
次いで、例えば、負荷が取り外されたり、負荷としての電子機器が作動停止したり等の理由に起因してDC/DCコンバータ14の負荷状態が軽負荷状態に移行したときには、電流検出器CPを介して負荷状態検出回路15がこの軽負荷状態を検出して停止信号Spを出力する。この際に、制御回路13では、この停止信号Spを入力したPWMコントローラ13dがPWM信号Sc1の生成を停止する。したがって、スイッチング素子12bがオフ状態に移行するため、昇圧回路12は昇圧動作を停止する。この状態では、コンデンサ12eは、チョークコイル12aおよびダイオード12cを介して脈流電圧Vpcで充電される。このため、図2に示すように、時刻T1から時刻T2までの期間において、コンデンサ12eの充電電圧(出力電圧Vcc)は、脈流電圧Vpcの波高値とほぼ等しい電圧に維持される。
【0024】
続いて、DC/DCコンバータ14の負荷が図2に示す時刻T2の時点で軽負荷状態から通常負荷状態に急激に移行したときには、負荷状態検出回路15が、電流検出器CPによって検出される電流値に基づいてこの負荷状態の変化を検出して、同図に示すように、停止信号Spの出力を停止すると共に充電開始信号Sstを出力する。この場合、制御回路13では、PWMコントローラ13dがこの停止信号Spの出力停止によってPWM信号Sc1の生成を再開可能な状態に移行する。また、充電開始信号Sstを入力した充電促進回路16は、同図に示すように、定電流源16aからの定電流Ichをコンデンサ13eに供給して、検出電圧Vcを強制的に乗算器13bのスレッシュホールド電圧Vth以上の電圧に上昇させる。このため、検出電圧Vcは、時刻T2から短時間のうちにスレッシュホールド電圧Vthに達する。したがって、昇圧回路12では、検出電圧Vcがスレッシュホールド電圧Vthに達した時刻T3の時点でスイッチング動作が開始される。このように、昇圧回路12がDC/DCコンバータ14の軽負荷状態から通常負荷状態への移行に追従してその出力電圧Vccを迅速に上昇させるため、DC/DCコンバータ14も、負荷に対して目標電圧値の出力直流Voを迅速に出力する。また、ツェナーダイオードDは、定電流源16aからの定電流Ichによってコンデンサ13eの充電電圧(検出電圧Vc)が予め規定した所定電圧(この例ではツェナー電圧)以上に上昇したときには、その充電電圧をツェナー電圧に制限する。
【0025】
このように、このスイッチング電源装置1によれば、DC/DCコンバータ14の負荷状態が軽負荷状態から通常負荷状態に移行したことを負荷状態検出回路15が検出して充電開始信号Sstを出力し、この充電開始信号Sstを入力した充電促進回路16がコンデンサ13eに定電流Ichを供給してコンデンサ13eの充電電圧を強制的に上昇させることにより、DC/DCコンバータ14の軽負荷状態から通常負荷状態への移行に追従して、制御回路13がPWM信号Sc1の生成を短時間で開始して昇圧回路12の昇圧動作を迅速に開始させることができる。したがって、昇圧回路12がその出力電圧Vccを脈流電圧Vpcの波高値未満に低下させることなく迅速に上昇させることができるため、DC/DCコンバータ14も、目標電圧値での出力直流Voの負荷に対する供給を迅速に開始することができる。また、定電流源16aから供給される定電流Ichによってコンデンサ13eを充電すると共に、コンデンサ12eにツェナーダイオードDを並列に接続したことにより、コンデンサ13eおよびその周辺回路に過電圧が印加されるのを確実に防止することができる結果、制御回路13の信頼性、ひいてはスイッチング電源装置1の信頼性を高めることができる。
【0026】
なお、本発明は、上記した本発明の実施の形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実施の形態では、定電流源16aを備えて充電促進回路16を構成した例について説明したが、電圧源から出力される定電圧でコンデンサ13eを強制的に充電させる構成を採用することもできる。この構成によれば、ツェナーダイオードDの配設を省くことができる。さらに、昇圧回路12の後段に配設するコンバータとしてDC/DCコンバータ14を配設した例について説明したが、DC/ACインバータを配設する構成を採用することもできる。
【0027】
また、本発明の実施の形態では、本発明における昇圧回路によって昇圧された電圧に基づく電圧と基準電圧との差分として、昇圧回路12によって昇圧された電圧の分圧電圧(検出電圧Vd2)と基準電圧Vr2との差分に応じた電圧で充電される例について説明したが、これに限らない。例えば、昇圧回路12によって昇圧された電圧(出力電圧Vcc)と基準電圧Vr2との差分に応じた電圧でコンデンサ13eを充電させる構成などを採用することもできる。また、コンバータの軽負荷状態から通常負荷状態への移行(急変)を検出して充電開始信号(検出信号)Sstを出力する構成(負荷状態急変検出回路)と、コンバータの負荷状態を検出する構成とを別個独立して構成することもできる。また、軽負荷状態から通常負荷状態への移行を検出する本発明における負荷状態検出回路の構成自体は任意の構成を採用することができるし、電流検出器CPによる検出電流値に限らず、出力直流Voの電圧値に基づいて軽負荷状態から通常負荷状態への移行を検出する構成を採用することもできる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載のスイッチング電源装置によれば、充電促進手段が、軽負荷状態から通常負荷状態への移行時に負荷状態検出回路から出力される検出信号を入力して、容量性素子を強制的に充電させて制御回路に対して昇圧回路のスイッチング動作(昇圧動作)を開始させることにより、軽負荷状態から通常負荷状態への移行に追従してコンバータへの供給電圧を迅速に上昇させることができる。したがって、コンバータも、負荷に対して目標電圧値の出力電圧を迅速に供給することができる。
【0029】
また、請求項2記載のスイッチング電源装置によれば、容量性素子に並列接続されて当該容量性素子の充電電圧を所定電圧以下に制限する電圧制限手段を備え、充電促進手段が検出信号の入力時において定電流源からの定電流で容量性素子を強制的に充電してその充電電圧を強制的に上昇させることにより、容量性素子およびこの容量性素子に接続されている制御回路における他の回路部品への過電圧の印加を確実に防止することができる結果、電源装置の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイッチング電源装置1の回路図である。
【図2】スイッチング電源装置1の動作を説明するための信号波形図である。
【図3】従来のスイッチング電源装置51の回路図である。
【図4】スイッチング電源装置51の動作を説明するための信号波形図である。
【符号の説明】
1 スイッチング電源装置
12 昇圧回路
12e,13e コンデンサ
13 制御回路
13a 差動増幅器
14 DC/DCコンバータ(コンバータ)
15 負荷状態検出回路
16 充電促進回路
Sp 停止信号
Sst 充電開始信号
Vc 検出電圧(充電電圧)
Vcc 出力電圧(昇圧回路の出力)
Vo 出力直流(コンバータの出力電圧)
Vpc 脈流電圧(入力直流)
Vr2 基準電圧

Claims (2)

  1. 入力直流をスイッチング動作によって昇圧する昇圧回路と、当該昇圧回路によって昇圧された電圧に基づく電圧と基準電圧との差分に応じた電圧に充電される容量性素子を有して当該容量性素子の充電電圧に応じて前記昇圧回路の前記スイッチング動作を制御する制御回路と、前記昇圧回路によって昇圧された電圧をスイッチングして出力電圧を生成するコンバータと、当該コンバータの負荷状態を検出すると共に軽負荷状態検出時に前記昇圧回路の前記スイッチング動作を停止させる停止信号を前記制御回路に出力する負荷状態検出回路とを備えているスイッチング電源装置であって、
    前記負荷状態検出回路は、前記コンバータの軽負荷状態から通常負荷状態への移行を検出して検出信号を出力し、
    前記検出信号の入力時において前記容量性素子を強制的に充電させる充電促進手段を備えているスイッチング電源装置。
  2. 前記容量性素子に並列接続されて当該容量性素子の充電電圧を所定電圧以下に制限する電圧制限手段を備え、
    前記充電促進手段は、定電流源を備えて構成され、前記検出信号の入力時において前記定電流源からの定電流で前記容量性素子を強制的に充電する請求項1記載のスイッチング電源装置。
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