JP2004194136A - 情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】新たな遠隔操作システムを提供する。
【解決手段】ユーザが、自宅に設置するための第1の携帯電話機9aと、持ち歩き用の第2の携帯電話機9bを所有し、第2の携帯電話機9bからモバイルサーバ装置11を介して上記第1の携帯電話機9aに遠隔操作用のコマンドを送信する。上記モバイルサーバ装置11には、ユーザにより第2の携帯電話機9bを介して送信されたコマンドを規定フォーマットのコマンドに変換するフォーマット変換機能が設けられており、この規定フォーマットに変換したコマンドを、ユーザの自宅に設けられている機器16に赤外線送信する。これにより、2台の携帯電話機9a,9b及びモバイルサーバ装置11を介してユーザの自宅に設けられている機器16の遠隔操作を可能とすることができる。
【選択図】 図59
【解決手段】ユーザが、自宅に設置するための第1の携帯電話機9aと、持ち歩き用の第2の携帯電話機9bを所有し、第2の携帯電話機9bからモバイルサーバ装置11を介して上記第1の携帯電話機9aに遠隔操作用のコマンドを送信する。上記モバイルサーバ装置11には、ユーザにより第2の携帯電話機9bを介して送信されたコマンドを規定フォーマットのコマンドに変換するフォーマット変換機能が設けられており、この規定フォーマットに変換したコマンドを、ユーザの自宅に設けられている機器16に赤外線送信する。これにより、2台の携帯電話機9a,9b及びモバイルサーバ装置11を介してユーザの自宅に設けられている機器16の遠隔操作を可能とすることができる。
【選択図】 図59
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯電話機,PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System),通信機能を有するPDA装置(PDA:Personal Digital Assistants)、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ装置等の異なる端末装置間で、相互に通信を行うマルチ通信システム等に適用して好適な情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日において、家屋内に設けられた家電機器等の被遠隔操作機器をネットワークを介して遠隔操作可能とする遠隔操作システムが知られている。
【0003】
この遠隔操作システムにおいて、例えば電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)を用いて自宅のビデオテープレコーダ装置に対して予約録画設定を行う場合、ユーザは、インターネット上の所定のサイト等から電子番組表を取得し、この電子番組表に基づいて所望の番組の放送日時を認識し、この放送日時を予約録画情報として、遠隔操作用コントローラ等の機器に新たに入力する。
【0004】
この入力された予約録画情報は、例えばインターネット及びユーザの自宅に設けられた家庭内ネットワークを介して、ユーザの自宅に設置されているビデオテープレコーダ装置に供給される。これにより、自宅に設置されているビデオテープレコーダ装置を、ユーザが遠隔地に居ながらにして予約録画設定することができる。
【0005】
このような遠隔操作システムは、利便性の向上を通じて、各ユーザの生活レベルの向上を図ることができるため、普及の待たれるシステムの一つである。
【0006】
以下の特許文献1に、このような遠隔操作システムの先行技術が開示されている。
【0007】
具体的には、この特許文献1には、ビデオ操作サーバが携帯電話機に電子番組表を送信する。ユーザは、この送信された電子番組表を見て携帯電話機を操作すると、携帯電話機からビデオ操作サーバに、ビデオデッキの操作信号がインターネットを介して送信される。
【0008】
ビデオ操作サーバは、携帯電話機から送信されたビデオデッキの操作信号を、ビデオデッキに対応する信号形態に変換し、無線インターフェースを介してビデオデッキに送信する。
【0009】
これにより、ユーザが、ビデオデッキが設置されている場所から離れた場所に居る場合でも、携帯電話機を介して、ビデオデッキに対する録画予約や再生操作等を行うことができる。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−176610号
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、ユーザが、遠隔操作を行う機器に近接して設置する第1の携帯電話機と、ユーザが普段、持ち歩くための第2の携帯電話機を所有し、この第1,第2の携帯電話機の間において、特定のサーバ装置を介すことなく直接的に通信を行うことで、機器の遠隔操作を行うことが考えられる。
【0012】
これを行う場合、
1.規定フォーマットに基づいて記述した遠隔操作用のデータを第2の携帯電話機から第1の携帯電話機に電子メールで送信し、該第1の携帯電話機側で、この送信された遠隔操作用のデータの内容を理解し、機器を操作する方法と、
2.第1の携帯電話機が、この場合の特定の携帯電話機である第2の携帯電話機からのコールを受信すると、音声案内で遠隔操作用にメッセージを流し、ユーザが、この音声案内に従って第2の携帯電話機を操作して機器を操作する方法とがある。
【0013】
しかし、サーバ装置を介すことなく、これらの方法で遠隔操作を実現する場合、以下の問題点がある。
1.電子メールを利用する場合、規定フォーマットによる記述が面倒であり、誤った記述を行うと誤動作のおそれがある。
2.携帯電話機に取り込んだ電子番組表のデータを、そのまま援用することが困難となる。
3.遠隔操作を行う機器の動作履歴や予約設定等の状況を確認することができない。
4.各携帯電話機間で直接的にデータの送受信を行うため、課金が困難となる。
5.例えば、上述のユーザの嗜好に基づく番組紹介等の拡張サービスを提供し難い。
【0014】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、これらの問題点を解決可能な情報処理システムの提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第2の端末装置で被遠隔操作機器を遠隔操作するためのコマンドが入力されると、サーバ装置が、この第2の端末装置からのコマンドを、規定のフォーマットに変換して第1の端末装置に送信する。
【0016】
そして、第1の端末装置が、予め学習しておいた上記コマンドに基づいて被遠隔操作機器を操作する。
【0017】
【発明の実施の形態】
[システムの概要]
図1は、本発明を適用した実施の形態となる情報処理システムの構成を示す図である。この情報処理システムは、ユーザが日常取り扱う情報を、様々な情報処理間でシームレスに取り扱い可能としたシステムである(一つの情報を複数の情報処理間で共用可能としたシステムである。)。
【0018】
具体的には、例えば所定のサイトから取得した電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)は一種の時間情報である。このため、当該実施の形態の情報処理システムでは、上記電子番組表を取り込んだ際には、この電子番組表の情報形態のまま、所望の機器の遠隔操作に用い、また、電子メールに添付して知人に転送したり、起床時刻の設定等に用いる等のように、一つの情報を、様々な情報処理に展開して、各情報処理間でシームレスに情報を取り扱い可能となっている。
【0019】
一方、この実施の形態の情報処理システムは、新規なシステムとして提供されることとなるため、ユーザにとって馴染み難いシステムとなるおそれがある。
【0020】
しかし、この実施の形態の情報処理システムでは、情報の取り扱い操作を行う機器に対して、操作対象となる機器や情報等をグラフィック表示すると共に、情報の取り扱いの際に、エージェントやマスコットと呼ばれるキャラクタに、情報の取り扱いに対応する動きを付けて表示(アニメーション表示)することにより、上記機器を直感的かつ簡単に操作可能として、ユーザが扱いやすい(馴染みやすい)システムを提供している。
【0021】
[システム構成]
この実施の形態となる情報処理システムは、複数のサーバ装置で構成されるサーバシステム1と、モバイル機器を用いた通信を可能とする通信システム2と、ユーザの家屋内に設けられた家庭内ネットワークシステム3とを、インターネット4等のネットワークを介して相互に接続することで構成されている。
【0022】
[サーバシステム]
この遠隔操作システムの場合、「機器」,「情報」及び「コミュニケーション(通信)」を、ユーザが日常生活をおくるうえで接する対象として考え、上記サーバシステム1を、家庭内ネットワークシステム3の各機器を制御するコントロールサーバ装置5と、例えば各ユーザのアドレス帳やスケジュール帳等の情報管理を行うデコレーションサーバ装置6と、上記各システム1〜3の通信管理を行うコミュニケーションサーバ装置7とで構成している。
【0023】
このように、各対象毎に設けられた各サーバ装置5〜7を設けることで、サーバシステムに掛かる負荷を分散することができる。
【0024】
なお、この例では、サーバシステム1を、物理的に分割された3つのサーバ装置5〜7で構成したが、これは、一つのサーバ装置を設け、この一つのサーバ装置で上記機器,情報,コミュニケーションをそれぞれ管理するようにしてもよい。
【0025】
また、4つ以上のサーバ装置を設け、各サーバ装置で上記機器,情報,コミュニケーションをそれぞれ分担するようにしてもよい。この場合、サーバシステム1に掛かる負荷が、多くのサーバ装置に分散されるため、各サーバ装置に掛かる負荷を、より軽減することができる。
【0026】
上記コントロールサーバ装置5には、各ユーザが所有する例えばテレビジョン受像機,ビデオテープレコーダ装置,エアコンディショナ装置,パーソナルコンピュータ装置等の、ユーザの家庭に設置されている機器を示す情報と、各機器を遠隔操作するためのコマンド情報等が記憶されている。
【0027】
このコントロールサーバ装置5は、例えばユーザから携帯電話機等のモバイル機器を用いて遠隔操作情報が送信されると、この送信された遠隔操作情報に基づいて指定された機器を遠隔操作制御する。
【0028】
なお、この例では、コントロールサーバ装置5をサーバシステム1側に設け、各ユーザの機器を一括して遠隔操作制御するようにしているが、コントロールサーバ装置5を上記家庭内ネットワークシステム3側に設けるようにしてもよい。この場合、コントロールサーバ装置5は、そのユーザ専用のサーバ装置として動作することとなる。
【0029】
上記デコレーションサーバ装置6は、各ユーザの個人所有データを記憶するデータベース8(DB)を有している。
【0030】
具体的には、各ユーザは、個人的に所有するデータである、例えば「スクラップブック」,「スケジュール帳」,「電話帳」及び「アドレス帳」等の個人所有データを、例えばパーソナルコンピュータ装置やモバイル機器(携帯電話機等)等のクライアント端末を介してアップロードするようになっている。デコレーションサーバ装置6は、このアップロードされたデータをデータベース8に記憶して保存する。
【0031】
上記スクラップブックには、例えばユーザにより入力されたメモ書きや文章等の「任意の文字列」、所定のサイトからダウンロードされた電子番組表の「番組データ(タイトル,チャンネル,放送日時,出演者等)」、JPEGフォーマット(JPEG:Joint Photographic Expert Group),GIFフォーマット(GIF:Graphics Interchange Format)等の静止画像データ及びそのタイトルのデータや、MPEGフォーマット(MPEG:Moving Picture Experts Group)等の動画像データ及びそのタイトルのデータ(以下、これら静止画像データ及び動画像データをまとめて「イメージデータ」という。)等の、ユーザが所望する様々なデータ
【0032】
が書き込まれ記憶されるようになっている。
上記スケジュール帳には、例えば待ち合わせや打ち合わせ等の各スケジュールのタイトル、各スケジュールの日時、及び各スケジュールの内容(詳細)等が書き込まれ記憶されるようになっている。
【0033】
上記電話帳及びアドレス帳には、各ユーザの知人,友人,会社等の電話番号及び電子メールアドレスがそれぞれ書き込まれ記憶されるようになっている。
【0034】
上記コミュニケーションサーバ装置7は、例えば天候情報,電車やバスの時刻表,星座占い,株価情報,位置情報等の「ニュース(=インターネット上の情報)」をインターネット上の所定のサイトから取得し、これらをデータベース18(DB)に記憶する。そして、これらの情報を、インターネット4を介して各ユーザのパーソナルコンピュータ装置に提供し、また、モバイルサーバ装置11を介して携帯電話機等のモバイル機器に提供する。
【0035】
なお、上記コミュニケーションサーバ装置7上、或いは上記モバイルサーバ装置11上に、例えば電子掲示板(BBS:Bulletin Board System)等のフリースペースを設け、ここにユーザの公開してもよいデータや、所定のサイトから取得した上記ニュースをアップロードするようにしてもよい。
【0036】
所定のグループでフリースペースを利用したい場合には、グループ登録を行ってグループIDの発行を受け、そのグループに対して貸与されたコミュニケーションサーバ装置7上の共有スペースをグループ内のユーザで使用することとなる。
【0037】
[情報の表記形態]
上記個人所有データ及び各情報は、一例としてXMLフォーマット(XML:eXtensible Markup Language)に基づいて表記されるようになっている。このXMLフォーマットは、独自にタグを定義することができるため、単なる文書を「データ」として処理することを可能とすることができる。
【0038】
例えば、このXMLフォーマットを用いると、「<日時>」等のように人間が理解しやすい構造で内容を表記することができ、また、「スキーマ(XML Schema等)」を用いることで<日時>のタグに記述された「数字」を、所定のアプリケーションの「日時を表わす数値データ」として用いることが可能となる。
【0039】
このため、上記個人所有データ及び各情報は、
メモ書き <メモ/>
スケジュール <タイトル/> <日時/> <内容/>
番組データ <タイトル/> <日時/> <チャンネル/>
イメージ <タイトル/> バイナリーデータ(XML表記の場合には、MIME(Multipurpose Internet Mail Extention)に変換される。)
等のように表記されている。
【0040】
個人所有データの場合、各ユーザが、以下に説明する携帯電話機等のモバイル機器や自宅のパーソナルコンピュータ装置等を用いて、上記データベース8に対してアップロードするようになっている。そして、このアップロードされた個人所有データは、前述のようにXML表記されていることから、例えば自宅の機器の遠隔操作や起床時刻の設定等に用いられる等、各情報処理間(異なるシステム間)においてシームレスに取り扱われるようになっている。
【0041】
[通信システム]
この情報処理システムの場合、クライアント端末の一つとなるモバイル機器の一例として携帯電話機9を用いている。このため、図1には、通信システム2として、携帯電話会社の簡略的なシステム構成が図示されている。
【0042】
具体的には、この通信システム2は、携帯電話機9の無線通信を中継する基地局10と、上記サーバシステム1及び家庭内ネットワークシステム3に対する通信制御を行うモバイルサーバ装置11とを、通信ネットワーク12を介して相互に接続することで構成されている。
【0043】
上記サーバシステム1の各サーバ装置5〜7に対しては、携帯電話機9の他、パーソナルコンピュータ装置やPDA装置等の他の機器からの情報もアップロード可能となっている。ただ、パーソナルコンピュータ装置等の情報処理能力の高い機器からアップロードされた情報は、情報量が大きい場合が多い。上記モバイルサーバ装置11は、情報の容量変換機能を有しており、情報量が大きい情報を、携帯電話機9で処理可能な情報量に変換し、該携帯電話機9に送信する。
【0044】
なお、この例では、クライアント端末として携帯電話機9を用いることとして説明を進めるが、例えばPHS電話機(PHS:Personal Handyphone System),通信機能を有するPDA装置(PDA:Personal Digital Assistants)、或いは通信機能を備えた携帯型(ノート型等)のパーソナルコンピュータ装置等の他の機器も、上記クライアント端末として用いてもよい。
【0045】
[家庭内ネットワークシステム]
家庭内ネットワークシステム3は、例えばユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ(UPnP:Universal Plug and Play)、ジニー(Jini)、ハビ(HAVi)等のミドルウェアを用いて構築されており、例えばユーザ宅に設置されたパーソナルコンピュータ装置13(PC),エアコンディショナ装置14(AC),テレビジョン受像機15(TV)、及びビデオテープレコーダ装置16(VTR)等の遠隔操作の対象となる機器(被遠隔操作機器)を家庭内ネットワーク17に接続することで構成されている。
【0046】
上記サーバシステム1のコントロールサーバ装置5は、携帯電話機9の遠隔操作に基づいて、インターネット4及び家庭内ネットワーク17を介して上記各被遠隔操作機器の動作を制御するようになっている。
【0047】
[システム動作]
この実施の形態の情報処理システムを利用する場合、最初に「ユーザ登録」を行うことでユーザ識別情報(ユーザID)及び所定のパスワードの発行を受け、次に「初期設定」として、携帯電話機9に対して自宅の部屋を登録すると共に、各部屋に設置されている各機器、スクラップブック、スケジュール帳等の「アイテム」を登録し、また、「エージェント(或いはマスコット)」と呼ばれるキャラクタを、ユーザのアバタ(Avatars:分身,化身)として選択する。
【0048】
[ユーザ登録]
まず、ユーザが、携帯電話機9を操作してモバイルサーバ装置11にアクセスすると、モバイルサーバ装置11から携帯電話機9に対してユーザID及びパスワードの入力画面と共に、ユーザ登録を指定する画面が送信される。
【0049】
ユーザによりユーザ登録が指定されると、モバイルサーバ装置11は、ユーザ登録に必要となる所定事項の入力画面をユーザの携帯電話機9に送信する。
【0050】
ユーザは、この入力画面に対して所定事項を入力し、モバイルサーバ装置11に返信する。モバイルサーバ装置11は、ユーザから返信された入力事項をチェックし、該入力事項に対して不備が無い場合に、そのユーザに対してユーザID及び所定のパスワードを発行する。これにより、ユーザ登録が終了する。
【0051】
なお、モバイルサーバ装置11は、このユーザID及びパスワードを、上記入力事項と共にデータベース31(DB)に登録しておき、次回、そのユーザが当該システムへのログインを希望した場合に参照する。
【0052】
また、一例としてモバイル機器に対応して、モバイルサーバ装置11が、ユーザID及びパスワードを発行して管理することとしたが、パーソナルコンピュータ装置等の他のクライアント端末を用いてユーザ登録が行われる場合には、例えばコミュニケーションサーバ装置7等でユーザID及びパスワードを発行して管理するようにしてもよい。
【0053】
[初期設定]
次にユーザは、このようにユーザ登録を行った後に、操作するアイテムの登録を行う(初期設定)。図2のフローチャートに、この初期設定時におけるシステム動作の流れを示す。
【0054】
モバイルサーバ装置11は、上記ユーザID及びパスワードに基づいてユーザを認証すると、所定のメニュー表示画面を携帯電話機9に送信する。この図2に示すフローチャートは、ユーザにより、携帯電話機9の表示画面20に表示された上記メニューの中から「初期設定」が選択されることでスタートとなる。
【0055】
ステップS1では、ユーザにより初期設定が選択されたため、モバイルサーバ装置11が、この初期設定用のアプリケーションプログラムをユーザの携帯電話機9に送信する。
【0056】
携帯電話機9は、このアプリケーションプログラムを受信すると、ステップS2において、エージェントの選択画面を表示する。ユーザは、携帯電話機9を操作して、この表示されたエージェントの中から所望のエージェントを選択する。
【0057】
ステップS3では、携帯電話機9のCPUが、このエージェントの選択操作がなされたか否かを判別することで、ユーザによりエージェントが選択されたか否かを判別する。そして、ユーザによりエージェントが選択されたタイミング(エージェントの選択操作を検出したタイミング)で、該ユーザにより選択されたエージェントに関する情報(例えば、エージェント名等)を記憶すると共に、このフローチャートに示す処理をステップS4に進める。
【0058】
これに対して、携帯電話機9は、ユーザによりエージェントの選択操作が検出されない場合は、ステップS11においてユーザからログオフが指定されたか否かを判別する。そして、ログオフが指定されていない場合には、上記ステップS3において、エージェントの選択操作を検出するまで、該ステップS3及びステップS11を繰り返し実行する。また、ログオフが指定された場合には、そのまま、この図2に示すフローチャートの各ステップの実行を中断して処理を終了する。
【0059】
図3(a),(b)に、上記エージェントの一例を示す。図3(a)に示すエージェントは「天使タイプのエージェント」であり、同図(b)に示すエージェントは「デビルタイプのエージェント」である。ユーザは、このようなエージェントの中から所望のエージェントを選択する。
【0060】
次に、ユーザにより所望のエージェントが選択されると、携帯電話機9は、ステップS4において、上記アプリケーションプログラムに基づいて所定の部屋の画像を表示する。
【0061】
図4(a)〜(c)に、この部屋の画像の一例を示す。図4(a)は「居間」の画像、同図(b)は「寝室」の画像、同図(c)は「納戸」の画像である。これら各部屋の画像は、ユーザの携帯電話機9の操作に応じて表示画面20に順次表示されるようになっている。
【0062】
すなわち、この実施の形態の情報処理システムで用いられる携帯電話機9の場合、図1及び図5に示すように携帯電話機9本体の長手方向に沿って回転自在(=上下方向に回転自在)とされたジョグダイアル21が設けられている。また、このジョグダイアル21の両端部に近接して右キー22R及び左キー22Lがそれぞれ設けられている。さらに、右キー22Rに近接して右ソフトキー23Rが、左キー22Lに近接して左ソフトキー23Lがそれぞれ設けられている。
【0063】
また、携帯電話機9の表示画面20には、いずれかの部屋の画像と共に、右方向の矢印の画像YR、左方向の矢印の画像YL、及び切り替わり先となる部屋の名称(文字)が表示されるようになっており、この右方向の矢印の画像YRと切り替わり先となる部屋の名称で、上記右キー22Rが押圧操作された際に切り替わり先となる部屋を示し、上記左方向の矢印の画像YLと切り替わり先となる部屋の名称で、上記左キー22Lが押圧操作された際に切り替わり先となる部屋を示すようになっている。
【0064】
例えば図4(a)は、表示画面20に表示された「居間」の部屋の画像を示しているのであるが、この状態で右キー22Rが押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、「居間」の部屋の画像から「納戸」の部屋の画像に表示画像を切り替え、左キー22Lが押圧操作されると、「居間」の部屋の画像から「寝室」の部屋の画像に表示画像を切り替える。
【0065】
同様に、図4(b)は、表示画面20に表示された「寝室」の部屋の画像を示しているのであるが、この状態で右キー22Rが押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは「寝室」の部屋の画像から「居間」の部屋の画像に表示画像を切り替え、左キー22Lが押圧操作されると、「寝室」の部屋の画像から「納戸」の部屋の画像に表示画像を切り替える。
【0066】
なお、この例では右キー22R及び左キー22Lを押圧操作することで表示画面20の表示画像が切り替わることとしたが、これは、ジョグダイアル21を回転操作することで表示画像が切り替わるようにしてもよい。
【0067】
次にユーザは、このように左右キー22L,22Rを操作することで、所望の部屋の画像を表示画面20に表示すると、図1及び図5に示す左ソフトキー23Lを押圧操作して所望の部屋の設定を指示する。
【0068】
すなわち、図4(a)〜(c)に示す表示画面の左下に表示される「設定」の文字は、左ソフトキー23Lに対して、所望の部屋の設定キーが割り当てられていることを示している。このため、携帯電話機9のCPUは、ステップS5において、上記左ソフトキー23Lの押圧操作がなされたか否かを判別することで、所望の部屋の設定が指定されたか否かを判別する。そして、左ソフトキー23Lの押圧操作を検出したタイミングで、上記ユーザにより選択された部屋の情報(例えば、部屋名等)を記憶すると共に、このフローチャートに示す処理をステップS6に進める。
【0069】
これに対して、ユーザにより所望の部屋が選択されていない場合、携帯電話機9は、ステップS12においてユーザからログオフが指定されたか否かを判別する。そして、ログオフが指定されていない場合には、上記ステップS5において、ユーザにより所望の部屋が選択されたものと判別するまで、該ステップS5及びステップS12を繰り返し実行する。また、ログオフが指定された場合には、そのまま、この図2に示すフローチャートの各ステップの実行を中断して処理を終了する。
【0070】
このような各部屋の画像は、一般的な家屋の造りを想定してデザインされている。このため、ユーザは、自宅の造りと同じ、或いは似た部屋の選択を行うことができる。
【0071】
なお、上記ジョグダイアル21は、上記回転操作の他、押圧操作も可能となっている。このため、上記ジョグダイアル21が押圧操作された際に、表示画面20に現在表示している部屋をユーザが選択(設定)したものとして、携帯電話機9のCPUが認識するようにしてもよい。
【0072】
次に、ステップS6では、ユーザにより所望の部屋が選択されたため、携帯電話機9のCPUが、上記アプリケーションプログラムに基づいて、各アイテムの画像を表示画面20に表示する。
【0073】
図6に、上記表示画面20に表示される各アイテムの画像の一例を示す。この図6からわかるように、上記表示画面20には、例えばパーソナルコンピュータ装置30a,ステレオ装置30b,ビデオテープレコーダ装置30c,電話機30d,スケジュール帳30e,スクラップブック30f,メッセージ機能30g,番組表30h,テレビジョン受像機30i・・・等の複数のアイテムの画像が表示される。
【0074】
携帯電話機9のCPUは、図1及び図5に示すジョグダイアル21の回転操作に応じて、例えば「パーソナルコンピュータ装置30a」→「ステレオ装置30b」→「ビデオテープレコーダ装置30c」→「電話機30d」・・・・の順に表示画面20に表示するアイテムの画像を切り替えて表示する。
【0075】
ユーザは、このように順次表示されるアイテムの画像の中から、上記選択した部屋に設置されているアイテム、或いは設置を希望するアイテムを、例えばジョグダイアル21を押圧操作することで選択する。
【0076】
ステップS7では、携帯電話機9のCPUが、上記ジョグダイアル21が押圧操作されたか否かを判別することで、ユーザが希望するアイテムの選択がなされたか否かを判別する。そして、ユーザにより所望のアイテムが選択されたことを検出すると、このタイミングで、このフローチャートに示す処理をステップS8に進める。
【0077】
これに対して、ユーザにより所望のアイテムが選択されていない場合、携帯電話機9のCPUは、ステップS13において、ユーザからログオフが指定されたか否かを判別する。そして、ログオフが指定されていない場合には、上記ステップS7において、ユーザにより所望のアイテムが選択されたものと判別するまで、該ステップS7及びステップS13を繰り返し実行する。また、ログオフが指定された場合には、そのまま、この図2に示すフローチャートの各ステップの実行を中断して処理を終了する。
【0078】
次に、ステップS8では、ユーザにより所望のアイテムが選択されたため、携帯電話機9のCPUは、現在、選択されている「エージェント」,「部屋」及び「アイテム」を示す仮決定画面を表示画面20に表示制御する。図7(a)は、この仮決定画面の一例である。
【0079】
この図7(a)の仮決定画面は、ユーザにより「デビルタイプ」のエージェントが選択され、アイテムとして、現在、パーソナルコンピュータ装置30aが選択されていることを示している。この図7(a)からわかるように、携帯電話機9のCPUは、ユーザにより選択されたエージェントを表示画面20の左下部分に表示し、選択されたアイテム(この場合、パーソナルコンピュータ装置30a)を表示画面20の右下部分に表示する。そして、選択された部屋を、エージェント及びアイテムの後ろ側に大きく表示する。このような仮決定画面により、ユーザは、現在、自分が選択している部屋,エージェント及びアイテムの確認を行う。
【0080】
次に、ユーザは、選択したアイテムを部屋内の所望の場所に設置する。例えば、部屋内におけるアイテムの設置可能な場所としては、いくつかの設置場所が各アイテム毎に予め定められている。携帯電話機9のCPUは、上記仮決定画面を表示した状態でジョグダイアル21が回転操作されると、このジョグダイアル21の回転操作に応じて、上記予め定められている設置場所に対して、現在選択中のアイテム(この場合は、パーソナルコンピュータ装置30a)を順次移動表示する。
【0081】
ユーザは、このようにアイテムが移動表示される設置場所のうち、所望の設置場所にアイテムが表示された際に、ジョグダイアル21を押圧操作する。これにより、携帯電話機9のCPUは、図7(b)に示すように、この場合に選択されたアイテムであるパーソナルコンピュータ装置30aを、部屋内を浮遊する如く移動表示して、同図(c)に示すように上記選択された設置場所に設置表示する。
【0082】
なお、この例では、アイテムの設置場所として、いくつかの設置場所が予め定められていることとしたが、これは、任意の設置場所に設置可能としてもよい。この場合、携帯電話機9のCPUは、アイテムの設置場所を、例えば表示画面のXY座標値や画素値等で記憶することとなる。
【0083】
次に、携帯電話機9のCPUは、このように一つのアイテムが配置される毎に、例えば「アイテムの選択を継続しますか?」等のメッセージを表示する。ステップS9では、携帯電話機9のCPUが、このメッセージに対応してユーザによりアイテムの配置を継続する操作(継続操作)がなされたか否かを判別する。そして、ユーザにより継続操作がなされた場合は、処理をステップS7に戻し、上記モバイルサーバ装置11から送信された各アイテムの画像を再度表示して、ユーザに対して所望のアイテムの選択を促し、ユーザによりアイテムが選択された際に、このアイテムを部屋内の指定された場所に表示する。
【0084】
これに対してユーザにより継続操作がなされなかった場合(ユーザにより機器選択の終了指示がなされた場合)、携帯電話機9は、ユーザにより選択されたエージェント,部屋,アイテム及びアイテムの設置場所(例えば、X,Y座標値等)を示す各情報を、当該携帯電話機9の内部メモリ(或いは外部メモリ等)に記憶すると共に、ユーザにより選択された部屋に、該ユーザにより選択されたエージェント及び各アイテムを組み込んだかたちの画像を形成し、これを決定画面として表示画面20に表示する。これにより、この図2のフローチャートに示す全ての処理が終了となる。
【0085】
前述のように、ユーザにより選択されたエージェントはユーザのアバタ(分身)である。また、ユーザにより選択された部屋の画像は、ユーザの自宅の部屋と同じ或いは似た造りとなっている。さらに、上記部屋の画像内に設置された各アイテムは、ユーザにより自宅と同じ場所(或いは所望の場所)に設置されている。このため、ユーザの携帯電話機9の表示画面20に表示される画像としては、「仮想的に再現されたユーザの部屋の画像」が表示されることとなる。
【0086】
図8(a)〜(c)に、ユーザにより選択された部屋に対して、該ユーザにより選択されたエージェント及び各アイテムが組み込まれたかたちの画像の一例を示す。図8(a)は、「居間」の画像である。この「居間」の画像は、ユーザにより選択された天使タイプのエージェント,テレビジョン受像機30i,パーソナルコンピュータ装置30a,スクラップブック30f及びメッセージ機能30g等で形成されている。
【0087】
同様に、図8(b)は、「寝室」の画像である。この「寝室」の画像は、ユーザにより選択された天使タイプのエージェント,パーソナルコンピュータ装置30a,スケジュール帳30e等で形成されている。
【0088】
同様に、図8(c)は、「納戸」の画像である。この「納戸」の画像は、ユーザにより選択された天使タイプのエージェント,ステレオ装置30b及び電話機30d等で形成されている。
【0089】
なお、この例の場合、寝室及び居間にそれぞれパーソナルコンピュータ装置30aが設置されているが、これは、そのユーザが2台のパーソナルコンピュータ装置30aを所有しており、これらが、寝室及び居間にそれぞれ設置されていることを示している。
【0090】
また、図8(a)〜(c)は、ユーザの自宅に「居間」,「寝室」,「納戸」の3つの部屋がある場合の例であるが、いわゆるワンルームマンション等のようにユーザの自宅が一部屋しか無い場合は、上記ユーザの部屋として例えば上記「居間」が選択され、この居間に、テレビジョン受像機35やパーソナルコンピュータ装置30a等の各機器の画像が設置されることとなる。
【0091】
ユーザは、常日頃生活している自宅の部屋に設置されている各アイテムの設置場所を認識しているため、このように仮想的にユーザの部屋を再現することにより、ユーザに対してアイテムの操作を行い易くすることができる。
【0092】
また、各部屋単位でアイテム等の情報を表示するようになっているため、ユーザインターフェイスとして限られた表示範囲を有効に利用して多くの情報を表示することができる。
【0093】
一方、携帯電話機9は、ユーザにより選択されたエージェント,部屋,アイテム及びアイテムの設置場所を示す各情報を内部メモリに記憶すると共に、モバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、これら各情報をデータベース31に記憶する。
【0094】
また、モバイルサーバ装置11は、各アイテムを示す情報のうち、テレビジョン受像機等の機器を示す情報を、そのユーザの「ユーザID」及び「パスワード」と共にインターネット4を介してコントロールサーバ装置5に送信する。
【0095】
コントロールサーバ装置5は、上記機器を示す情報、「ユーザID」及び「パスワード」が送信されると、これらの情報をデータベース19(DB)に記憶制御する。そして、この「ユーザID」及び「パスワード」に基づいて、そのユーザの家庭内ネットワーク17を介して各機器と通信を行い、ユーザにより選択された各機器の制御コマンドを取得してデータベース19に記憶する。
【0096】
なお、この例では、コントロールサーバ装置5がユーザが所有する各機器と通信を行うことで、該各機器毎に制御コマンドを取得することとしたが、これは、コントロールサーバ装置5が、各機器のメーカのウェブサイトから制御コマンドを取得するようにしてもよい。また、ユーザが上記携帯電話機9からモバイルサーバ装置11を介して、或いはパーソナルコンピュータ装置からインターネット4を介してコントロールサーバ装置5に登録するようにしてもよい。
【0097】
また、コントロールサーバ装置5は、ユーザの各機器と、例えば1分間隔、5分間隔、30分間隔、1時間間隔等にように、所定時間おきに通信を行うことで、該各機器の動作状態を示す動作状態情報を取得してデータベース19に記憶する。なお、このような動作状態情報は、各機器が所定時間毎にコントロールサーバ装置5側に送信するようにしてもよい。
【0098】
この「動作状態情報」は、例えば機器がビデオテープレコーダ装置30cであれば、停止中,再生中,ビデオテープ巻き戻し中,録画中等の情報であり、また、機器がエアコンディショナ装置であれば、駆動中,停止中,ドライ/冷房/暖房/送風,室温等の情報である。
【0099】
従って、上記コントロールサーバ装置5のデータベース19には、各ユーザ毎に「ユーザID」,「パスワード」,「所有している機器(上記選択された機器を示す情報)」,「各機器毎のコマンド」及び「各機器の現在の動作状態を示す情報(動作状態情報)」等が記憶されることとなる。
【0100】
後に説明するが、このデータベース19に記憶された上記機器を示す情報や機器のコマンドは、ユーザにより自宅の機器の遠隔操作が指定された際に読み出され、家庭内ネットワーク17を介して、そのユーザの各機器に供給される。これにより、所望の機器の遠隔操作がなされることとなる。
【0101】
また、コントロールサーバ装置5は、上記所定時間毎に取得した「動作状態情報」をデータベース31に上書きすることで、該「動作状態情報」を常時更新している。このため、ユーザは、モバイルサーバ装置11を介してコントロールサーバ装置5にアクセスすることで、遠隔操作している機器の現在の動作状態を略々リアルタイムで監視可能となっている。
【0102】
[各種情報処理動作]
次に、このように初期設定が終了すると、以下に説明する各種情報処理が可能となる。具体的には、初期設定後に、ユーザがモバイルサーバ装置11にアクセスすると、該モバイルサーバ装置11がユーザ認証を行うと共に、該モバイルサーバ装置11からそのユーザの携帯電話機9に対して、以下に説明する各種情報処理を可能とするアプリケーションプログラムが送信される。
【0103】
携帯電話機9のCPUは、このアプリケーションプログラムに基づいて、前述のように初期設定されたエージェント,部屋及びアイテム等の画像を表示制御する。
【0104】
[部屋の選択]
具体的には、上記部屋の表示としては、例えば「居間」の画像がデフォルトで表示されるようになっており、ユーザにより、携帯電話機9の左キー22Lが1回押圧操作されると「寝室」の画像が表示され、右キー22Rが1回押圧操作されると「納戸」の画像が表示される等のように、各キー22R,22Lの操作に応じて部屋の画像が切り替え表示されるようになっている。ユーザは、左右キー22R,22Lを操作することで、所望のアイテムが設置されている部屋を表示画面20に表示操作する。
【0105】
[アイテムの選択]
各部屋に設置されたアイテムのうち、選択中のアイテムは、そのアイテムの輪郭がハイライトの線(例えば、高輝度の黄色の線等)で囲まれて表示されると共に、そのハイライト表示されたアイテムに近接して位置するようにエージェントが移動表示されるようになっている(以下、上記ハイライト表示を「フォーカスを当てる」という。)。携帯電話機9のCPUは、図1及び図5に示すジョグダイアル21が回転されると、各アイテムに対して順番にフォーカスを当てるように表示制御を行う。
【0106】
例えば、図8(a)の「居間」の例において、テレビジョン受像機30iがデフォルトでフォーカスが当てられていたとすると、携帯電話機9のCPUは、ジョグダイアル21が回転操作される毎に、テレビジョン受像機30i→パーソナルコンピュータ装置30a→メッセージ機能30g→スクラップブック30fの順に、各アイテムに対してフォーカスを当てるように表示制御を行う。上記エージェントは、この例の場合、テレビジョン受像機30iに近接した位置→パーソナルコンピュータ装置30aに近接した位置→メッセージ機能30gに近接した位置→スクラップブック30fに近接した位置の順に移動表示されることとなる。
【0107】
[補助表示]
また、携帯電話機9のCPUは、フォーカスが当てられているアイテムの機能を補助表示する。図9(a),(b)に、この補助表示の一例を示す。
【0108】
図9(a)は、パーソナルコンピュータ装置30aの補助表示を示している。この図9(a)からわかるように、携帯電話機9のCPUは、パーソナルコンピュータ装置30aに対してフォーカスが当てられると、このパーソナルコンピュータ装置30aがタイマ機能と録画機能が設けられている場合に、例えばタイマ機能が設けられていることを示す時計の画像30atと、録画機能が設けられていることを示す録画ボタンの画像30arとを補助表示する。
【0109】
なお、パーソナルコンピュータ装置30aに録画機能が設けられていない場合は、上記タイマ機能が設けられていることを示す時計の画像30atのみ補助表示する。
【0110】
同様に、図9(b)は、スケジュール帳30eの補助表示を示している。この図9(b)からわかるように、携帯電話機9のCPUは、スケジュール帳30eに対してフォーカスが当てられると、このスケジュール帳30eに、例えばタイマ機能が設けられていることを示す時計の画像30etを補助表示する。
【0111】
[選択操作]
このようにユーザは、上記左右キー22R,22Lを押圧操作して所望の部屋を選択すると共に、上記ジョグダイアル21を回転操作して所望のアイテムを選択する。そして、所望のアイテムに対してフォーカスがあたった際に、押圧操作可能となっているジョグダイアル21を押圧操作する。
【0112】
携帯電話機9のCPUは、ジョグダイアル21が押圧操作されると、当該ジョグダイアル21が押圧操作された時点でフォーカスがあたっているアイテムをユーザが選択したものと認識する。そして、選択されたアイテムに対応する操作用画面(ユーザインターフェイス:UI)を表示画面20に表示制御して、以後、ユーザの操作に対応するように上記アプリケーションプログラムに基づいて動作することで、ユーザにより指定された情報処理を実行する。
【0113】
以下、具体例を掲げて各情報処理動作を説明する。
【0114】
[予約設定/機器操作処理]
まず、図10(a),(b)は、アイテムとして例えばパーソナルコンピュータ装置30a等の予約設定/機器操作アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例である。このうち、図10(a)がユーザが手入力で各データの入力を行う手入力画面、図10(b)が設定済みリストのリスト表示画面である。
【0115】
図10(a)に示す手入力画面としては、予約する「年月日」,「開始時刻」,「終了時刻」,「タイトル」及び「チャンネル」等の各入力項目が表示されると共に、入力された各項目の決定を指示する決定ボタン38が表示される。ユーザは、携帯電話機9の操作キーを操作して、これら各入力項目に対して所望のデータを手入力し、上記決定ボタン38を操作する。これにより、後に説明するように、遠隔操作により、選択された機器に対する録画予約や動作予約等の予約設定がなされる。
【0116】
また、この手入力画面には、表示画面20の画面左下部分にエージェントの頭の画像ehが1/4程表示される。このエージェントの頭の画像ehは、該エージェントの頭を後ろから見たかたちで表示される。これにより、表示画面20全体を見ているユーザに対して、エージェントが手入力画面を見ているかたちの、見た目に面白い画像を提供することができる。
【0117】
また、この手入力画面の下領域には、図5を用いて説明したジョグダイアル21の画像21g,左キー22Lの画像22Lg,右キー22Rの画像22Rg,左ソフトキー23Lの画像23Lg及び右ソフトキー23Rの画像23Rgがそれぞれ表示されると共に、左ソフトキー23Lの画像23Lg上に「戻る」の文字が、また、右ソフトキー23Rの画像23Rg上に「置く」の文字がそれぞれ表示される。
【0118】
これは、左ソフトキー23Lを押圧操作すると、表示画面が、その予約設定/機器操作アイテムが設置された部屋の画像に切り替わることを示している。
【0119】
また、右ソフトキー23Rを押圧操作すると、現在保持しているデータを、手入力画面の各項目に貼り付け処理(=置く)することを示している。
【0120】
具体的には、携帯電話機9のCPUは、ユーザにより、例えば電子番組表から所望の番組が選択され、その所望の番組のデータの保持(=持つ)が指示されると、この所望の番組のデータである、「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」,「番組タイトル」及び「放送チャンネル」等の各データを一時的に記憶制御する。
【0121】
この記憶制御の際、携帯電話機9のCPUは、部屋に設置されている電子番組表の近くにエージェントが歩いて行き、該エージェントが両手で電子番組表から光の玉を取り上げる(持つ)アニメーション画像を表示画面20に表示制御する。この場合、エージェントが取り上げた光の玉は、ユーザにより「持つ」ことが指示された所望の番組のデータを示している。このため、このようなアニメーション画像を表示することにより、ユーザにより指示された「持つ」という処理を携帯電話機9側が実行していることを、ユーザに対して視覚的かつ感覚的に認識させることができる。
【0122】
次に、携帯電話機9は、上記「置く」が指示された場合、上記手入力画面の「年月日」,「開始時刻」,「終了時刻」,「タイトル」及び「チャンネル」に対して、「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」,「番組タイトル」及び「放送チャンネル」の各データをそれぞれ貼り付ける処理を行う。
【0123】
前述のように、当該システムで取り扱われる各情報は、XMLフォーマットに基づいて表記されている。このため、このように電子番組表から取得したデータを、予約録画の手入力画面に貼り付け処理する等のように、各情報処理間(異なるシステム間)においてシームレスにデータを取り扱うことを可能とすることができる。
【0124】
この貼り付け処理の際、携帯電話機9のCPUは、部屋に設置されているパーソナルコンピュータ装置の近くにエージェントが歩いて行き、このパーソナルコンピュータ装置に対して、該エージェントが両手で光の玉を置くようなアニメーション画像を表示画面20に表示制御する。前述のように、エージェントが取り上げた光の玉は、ユーザにより「持つ」ことが指示された所望の番組のデータを示す。このため、このようなアニメーション画像を表示することにより、ユーザにより指示された「置く」という処理を携帯電話機9側が実行していることを、ユーザに対して視覚的かつ感覚的に認識させることができる。
【0125】
なお、このようにエージェントが所定のアイテムから光の玉を取り上げ、指示されたアイテムに置くようなアニメーション表示は、他のアイテム間においても実行される。
【0126】
次に、上記手入力画面には、ユーザが設定済みリストの表示を指定する設定済みリスト表示指定ボタン35が表示される。ユーザは、設定済みリストの表示を指定する際に、このボタン35を操作する。これにより、表示画面20に、図10(b)に示す設定済みリストのリスト表示画面が表示される。
【0127】
図10(b)に示すリスト表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehの他、例えば19:00〜21:00、21:00〜23:00等の所定の時間帯に分割されて、設定済みリストがそれぞれ表示される。携帯電話機9のCPUは、上記ジョグダイアル21の回転操作を検出すると、この回転方向と回転量に応じて、表示する設定済みリストをスクロール表示する。
【0128】
また、携帯電話機9のCPUは、デフォルトで当日(今日)の設定済みリストを表示制御するのであるが、左キー22Lが1回押圧操作される毎に前日→前々日→等のように過去の設定済みリストを表示制御し、右キー22Rが1回押圧操作される毎に翌日→翌々日…等のように、当日以降の設定済みリストを表示制御する。
【0129】
このため、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで、この表示される設定済みリストをスクロールさせて当日の設定済みリストを確認し、左右キー22L,22Rを押圧操作して過去或いは当日以降の設定済みリストを確認することとなる。
【0130】
なお、このリスト表示画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「修正」の文字が表示される。これは、ジョグダイアル21を押圧操作することで、設定済みリストを修正することができることを示している。
【0131】
また、ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字が表示される。これは、ソフトキー23Rを押圧操作すると、選択した設定済みリストが携帯電話機9のCPUにより一時的に保持(=持つ)されることを示している。ユーザは、この保持した設定済みリスト(=時間設定情報)を、例えばテレビジョン受像機30iやステレオ装置30b等の遠隔操作に用いたり、スケジュール帳30eにスケジュールとして貼り付けたりして利用することとなる。
【0132】
また、ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示される。これは、ソフトキー23Lを押圧操作すると、図10(a)に示す手入力画面に表示画面が切り替わることを示している。
【0133】
次に、図11のフローチャートに、このような予約設定/機器操作アイテムが選択された場合における、携帯電話機9のCPUの情報処理動作の流れを示す。
【0134】
この図11に示すフローチャートにおいて、まず、ステップS21では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、上記パーソナルコンピュータ装置30a等の予約設定/機器操作アイテムが選択されたか否かを判別し、該予約設定/機器操作アイテムの選択を検出したタイミングで、当該情報処理行程をステップS22に進める。
【0135】
ステップS22では、携帯電話機9のCPUが、表示画面20に対して、図10(a)に示すユーザインターフェイスを表示制御する。ユーザは、このユーザインターフェイスに対して、前述のように予約設定を行う「年月日」や「録画開始時刻」等を入力することとなる。
【0136】
次に携帯電話機9のCPUは、ステップS23,ステップS25及びステップS28において、キーの操作状況を監視する。
【0137】
具体的には、携帯電話機9のCPUは、ステップS23において、上記左ソフトキー23Lが押圧操作されたか否かを判別することで、表示画面20を前画面に「戻す」ことが指定されたか否かを判別する。
【0138】
携帯電話機9のCPUは、上記左ソフトキー23Lの押圧操作を検出した場合、ステップS24において、その予約設定/機器操作アイテムが設置された部屋の画像に表示画面を切り替え制御する。
【0139】
また、携帯電話機9のCPUは、ステップS25において、上記決定ボタン38が操作されたか否かを判別することで、予約設定が指示されたか否かを判別する。
【0140】
携帯電話機9のCPUは、決定ボタン38の操作を検出した場合、ステップS26において、ユーザにより入力された「年月日」,「開始時刻」,「終了時刻」,「タイトル」,「チャンネル」,「機器を特定するための情報」等の各情報をモバイルサーバ装置11に送信する。
【0141】
モバイルサーバ装置11は、この送信された各情報を、例えばユーザIDやユーザの契約者番号等の、そのユーザを特定するための情報(ユーザ特定情報)と共に、コントロールサーバ装置5に転送する。
【0142】
コントロールサーバ装置5は、上記ユーザを特定するための情報に基づいてユーザを特定すると共に、上記「機器を特定するための情報」に基づいてデータベース19に記憶されている、そのユーザの、予約設定を希望する機器用のコマンドを読み出す。そして、このコマンドを、そのユーザの家庭内ネットワーク17を介して、対応する機器に送信する。これにより、所望の機器に対して遠隔操作により予約設定を行うことができる。
【0143】
コントロールサーバ装置5は、この予約設定処理が終了すると、該予約設定処理の終了を示す情報(終了情報)をモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、この終了情報をユーザの携帯電話機9に転送する。
【0144】
携帯電話機9のCPUは、この終了情報を受信すると、ステップS27において、エージェントを表示すると共に、例えば「予約設定が終了しました」等の予約設定終了のメッセージを表示する。
【0145】
このような表示制御を行うことで、ユーザに対して、あたかもエージェントがユーザの代理で予約設定を行っているように見せることができ、非常に面白味のあるユーザインターフェイスを提供することができる。
【0146】
また、携帯電話機9のCPUは、ステップS28において、上記設定済みリスト表示指定ボタン35が操作されたか否かを判別することで、設定済みリストの表示が指示されたか否かを判別する。
【0147】
携帯電話機9のCPUは、設定済みリスト表示指定ボタン35の操作を検出すると、この設定済みリストの表示指定がなされたことを示す情報をモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、この情報を、上記ユーザ特定情報と共にデコレーションサーバ装置6に転送する。
【0148】
デコレーションサーバ装置6は、設定済みリストの表示指定がなされたことを示す情報を受信すると、データベース8に記憶されている、そのユーザの設定済みリストを読み出し、これをモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、この設定済みリストをユーザの携帯電話機9に転送する。
【0149】
これにより、携帯電話機9のCPUは、ステップS29において、図10(b)に示すような設定済みリストを表示画面20に表示制御する。
【0150】
なお、携帯電話機9のCPUは、この設定済みリストを表示している間、ステップS30において、左ソフトキー23Lが押圧操作されたか否かを判別することで、ユーザにより表示画面20を前画面に「戻す」ことが指定されたか否かを判別する。また、ステップS31において、右ソフトキー23Rが押圧操作されたか否かを判別することで、ユーザにより選択された設定リストを一時的に記憶(持つ)することが指定されたか否かを判別する。
【0151】
携帯電話機9のCPUは、左ソフトキー23Lの押圧操作を検出すると、図10(a)の手入力画面に表示画面20を切り替え制御する。また、右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、ユーザにより選択された設定リストを一時的に記憶制御する(持つ)。
【0152】
この一時的に記憶制御された設定リストは、時間を指定する情報であるため、例えばスケジュール帳や他の機器の予約設定等に、各情報処理間でシームレスに用いられることとなる。
【0153】
図12のフローチャートは、この一時的に保持された情報を用いて他の機器の予約設定を行う流れを示している。この図12のフローチャートにおいて、前述のように一時的に記憶制御された設定リスト等の情報が保持されている場合、ステップS41を介してステップS42に処理行程が進む。
【0154】
前述のように、初期設定後の初期画面としては、図8(a)〜(c)に示す各部屋の画像が表示されている。ステップS42では、携帯電話機9のCPUが、この部屋に設置されているアイテムの中から所望のアイテムが選択されたか否か(いずれかのアイテムに上記フォーカスが当たったか否か)を判別する。そして、フォーカスが当てられたことを検出した際に、ステップS43において、そのフォーカスが当てられたアイテムの手入力画面を表示すると共に、例えば図10(a)に示すようにこの手入力画面の下領域に、右ソフトキー23Rの画像23Rg及び「置く」の文字を表示する。
【0155】
次に携帯電話機9のCPUは、ステップS44において、上記右ソフトキー23Rが押圧操作され、上記一時的に保持された情報の張り付け処理(置く)が指定されたか否かを判別する。
【0156】
右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、ステップS45において、現在、一時的に保持されている情報は、ユーザにより選択されたアイテムに対して必要なデータ条件を満たしているか否かを判別する。そして、必要なデータ条件を満たしていると判別した場合、一時的に保持されている情報を手入力画面に張り付け処理する。
【0157】
携帯電話機9のCPUは、この張り付け処理の後、上記図11のフローチャートのステップS25で、決定ボタン38の操作を検出したタイミングで、当該図12のフローチャートのステップS46(=図11のステップS26)において、ユーザにより選択された機器に対して予約設定を行うと共に、ステップS47(=図11のステップS27)において、エージェントを介して予約設定の終了をユーザに通知する。
【0158】
なお、図10(a),(b)に図示はしていないが、一時的に保持された情報が存在する場合、携帯電話機9のCPUは、上記「置く」のボタンと共に、その一時的に保持された情報の使用を指示するための「使う」のボタンを表示する。この図12のフローチャートのステップS48では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、一時的に保持された情報の使用(使う)が指示されたか否かを判別しており、該使用が指示されたタイミングで、図11のフローチャートのステップS21へ、その処理動作を移行し、前述のステップS21〜ステップS32のルーチンを実行する。
【0159】
[情報取得/表示処理]
次に、図13(a),(b)は、アイテムとして電子番組表等の情報アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例である。このうち、図13(a)がユーザが手入力で所望のチャンネルの入力を行う手入力画面、図13(b)がユーザにより選択されたチャンネルの番組表の表示画面である。
【0160】
図13(a)に示す手入力画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、所望のチャンネルの入力領域、及び入力したチャンネルの番組表の表示を指定するための決定ボタン36が表示される。また、この手入力画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示される。
【0161】
この場合、携帯電話機9のCPUは、左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、電子番組表が設置されている部屋の画像に表示画面を切り替え制御する。
【0162】
また、携帯電話機9のCPUは、ジョグダイアル21の回転操作を検出すると、このジョグダイアル21の回転方向及び回転量に応じて、上記チャンネルの入力領域に表示するチャンネル番号を、例えば「1」→「3」→「4」→「6」…等のように、順次、切り替えて表示する。
【0163】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで、上記チャンネルの入力領域に所望のチャンネル番号を表示し、上記決定ボタン36を操作する。携帯電話機9のCPUは、この決定ボタン36が操作されたことを検出すると、図13(b)に示すユーザにより選択されたチャンネルの番組表の表示画面を表示する。
【0164】
この 図13(b)に示す番組表の表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehが表示される他、ユーザにより選択されたチャンネル番号の文字(この例の場合、8ch)と、ユーザにより選択されたチャンネル番号に対応する番組表が表示される。
【0165】
この番組表は、デフォルトで、例えば当日(今日)の番組表が表示されるようになっており、19:00〜21:00、21:00〜23:00等のように、所定の時間帯毎に表示されるようになっている。この時間帯毎の番組表は、ジョグダイアル21を回転操作することでスクロール表示される。
【0166】
また、携帯電話機9のCPUは、デフォルトで当日の番組表を表示制御するのであるが、左キー22Lが1回押圧操作される毎に前日→前々日…等のように過去の番組表を表示制御し、右キー22Rが1回押圧操作される毎に翌日→翌々日…等のように、当日以降の番組表を表示制御する。
【0167】
このため、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで、この表示される番組表をスクロールさせて当日の番組表を確認し、左右キー22L,22Rを押圧操作して、過去或いは当日以降の番組表を確認することとなる。
【0168】
なお、携帯電話機9のCPUは、この図13(b)に示す番組表の表示画面の下領域に、上記ジョグダイアル21の画像21g及び左右キー22L,22Rの各画像22Lg,22Rgを表示制御すると共に、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字を、また、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字を表示制御する。
【0169】
携帯電話機9のCPUは、上記左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、表示画面を、図13(a)に示す所望のチャンネルの入力画面に切り替え表示制御する。
【0170】
また、携帯電話機9のCPUは、右ソフトキー23R(持つ)の押圧操作を検出すると、ユーザにより選択された番組表のデータである、例えば「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」,「番組タイトル」及び「放送チャンネル」等の各データを一時的に記憶制御する。この一時的に記憶された各データは、前述のように予約録画入力や、スケジュール等にシームレスに用いられることとなる。
【0171】
次に、図14のフローチャートに、このような情報アイテムが選択された場合における、携帯電話機9のCPUの情報処理動作の流れを示す。
【0172】
この図14に示すフローチャートにおいて、まず、ステップS51では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、上記電子番組表等の情報アイテムが選択されたか否かを判別し、該情報アイテムの選択を検出したタイミングで、当該情報処理行程をステップS52に進める。
【0173】
ステップS52では、携帯電話機9のCPUが、モバイルサーバ装置11にアクセスして、ユーザにより選択された情報アイテムに対応する情報を取得する。
【0174】
なお、上記情報の取得の際に、所定の情報の入力が必要となる場合、携帯電話機9のCPUは、その情報の入力画面を表示画面20に表示制御する。そして、この入力画面に対する入力を待って、上記モバイルサーバ装置11に対してアクセスを図り、上記電子番組表等の情報を取得する。
【0175】
具体的には、図1に示すコミュニケーションサーバ装置7は、インターネット4上の所定の各サイトにアクセスすることで、例えばニュース,天気予報,占い情報,電子番組表等の各情報を常時取得している。コミュニケーションサーバ装置7は、この取得した情報をデータベース18に記憶しておき、上記携帯電話機9等のモバイル機器以外の端末装置(例えばパーソナルコンピュータ装置等)からアクセスがあった際に、これら各情報を提供する。
【0176】
また、コミュニケーションサーバ装置7は、モバイル機器のために、上記各情報をモバイルサーバ装置11に送信する。
【0177】
ここで、上記インターネット4上の各サイトから取得された各情報は、主にパーソナルコンピュータ装置等の情報処理能力の高いクライアント端末装置を想定して形成されているため、この情報をそのまま携帯電話機9等のモバイル機器に転送すると、携帯電話機9内において、転送された情報の処理が滞るおそれがある。
【0178】
このため、モバイルサーバ装置11は、上記コミュニケーションサーバ装置7から転送されたパーソナルコンピュータ装置用の各情報の情報量を、例えば画像を省略し、或いは画像の情報量を間引き処理し、不要なデータ削除することで、モバイル機器用の情報量に削減して、データベース31に記憶しておく。そして、ユーザの携帯電話機9等のモバイル機器からアクセスがあった際に、この軽量化した情報を送信する。これにより、インターネット4上のサイトから取得したパーソナルコンピュータ装置用の情報を、モバイル機器でも利用可能とすることができる。
【0179】
なお、このような情報量の削減は、モバイルサーバ装置11が、コントロールサーバ装置5やデコレーションサーバ装置6、或いはコミュニケーションサーバ装置7にアップロードされたパーソナルコンピュータ装置用の情報を携帯電話機9等のモバイル機器で閲覧可能とするために行うものである。
【0180】
このため、クライアント端末装置が、携帯電話機9等のモバイル機器よりも情報処理能力の高いパーソナルコンピュータ装置等である場合には、各情報は情報量が削減されることなく該クライアント端末装置に送信される。
【0181】
これにより、クライアント端末装置には、同様の情報でも携帯電話機9で表示するよりも詳細な表示がなされることとなる。
【0182】
次に、携帯電話機9のCPUは、この電子番組表等の情報を表示した際に、図13(b)に示すように、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字を、また、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字を表示制御する。
【0183】
携帯電話機9のCPUは、ステップS53において、上記左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、ステップS54において、図13(a)に示す所望のチャンネルの入力画面に表示画面20を切り替え表示制御する。
【0184】
また、携帯電話機9のCPUは、ステップS55において、右ソフトキー23R(持つ)の押圧操作を検出すると、ユーザにより選択された、例えば電子番組表の、例えば「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」,「番組タイトル」及び「放送チャンネル」等の各データを一時的に記憶制御する。この一時的に記憶された各データは、前述のように予約録画入力や、スケジュール設定等にシームレスに用いられることとなる。
【0185】
次に、このように情報の取得は、ユーザが情報アイテムを選択したタイミングで取得できるのであるが、指定した時間に情報を取得するように設定することも可能となっている。
【0186】
図15は、ユーザにより情報を取得する時間が設定されている場合の、情報取得処理の流れを示すフローチャートである。
【0187】
この図15において、ステップS61では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより設定されている情報の取得時刻となったか否かを、内蔵されているタイマで計時した現在時刻に基づいて判別する。
【0188】
そして、ユーザにより設定されている情報の取得時刻となった際に、自立的に動作して、上記モバイルサーバ装置11に対してアクセスを図り、上記情報の取得を行う。
【0189】
これにより、情報の取得時刻の設定に応じて、定期的或いは単発的、かつ、自動的に情報の取得を行うことができる。
【0190】
[タイマ機能を有するアイテムの予約設定/機器操作処理]
次に、図16(a),(b)は、タイマ機能を有するテレビジョン受像機30iやステレオ装置30b等のアイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例である。このうち、図16(a)がユーザが手入力でタイマ設定入力を行う手入力画面、図16(b)がユーザにより設定されたタイマリストを表示する表示画面である。
【0191】
図16(a)に示す手入力画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、機器の即時操作の指示を行うための、「今すぐ操作」の文字と、機器の電源のオン操作を指定するために「ONボタン」37aと、機器の電源のオフ操作を指定するために「OFFボタン」37bとが表示される。
【0192】
また、この手入力画面としては、「動作開始年月日」,「動作開始時刻」,「動作終了時刻」,「指定チャンネル」の入力領域、入力した各項目の確定を指定するための「決定ボタン」38、及び設定済みのタイマリストの表示を指定するための「設定済みリスト表示ボタン」39が表示される。
【0193】
さらに、この手入力画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「置く」の文字が表示される。
【0194】
ユーザは、所望の機器を直ぐに起動させたい場合、上記表示画面20に表示されているONボタン37aを操作する。携帯電話機9のCPUは、このONボタン37aの操作を検出すると、モバイルサーバ装置11に対して、機器を特定するための情報と、電源のオン操作を示す情報と、選局する所望のチャンネルを示す情報等をモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、これら各情報を、そのユーザのユーザID等と共にコントロールサーバ装置5に転送する。コントロールサーバ装置5は、ユーザID等に基づいてユーザ認証を行う。そして、上記機器を特定するための情報に基づいて、その機器の電源のオン操作を指示するコマンドをデータベース19から読み出すと共に、上記選局する所望のチャンネルを示す情報に基づいて、該チャンネルを選局するためのコマンドをデータベース19から読み出し、これらを認証されたユーザの家庭内ネットワーク17を介して該当する機器に供給する。これにより、所望の機器が遠隔操作により即時的にオン操作されることとなる。
【0195】
これに対して、所望の機器を直ぐにオフ操作したい場合、ユーザは、OFFボタン37bを操作する。携帯電話機9のCPUは、このOFFボタン37bの操作を検出すると、モバイルサーバ装置11に対して、機器を特定するための情報と、電源のオフ操作を示す情報等をモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、これら各情報を、そのユーザのユーザID等と共にコントロールサーバ装置5に転送する。コントロールサーバ装置5は、ユーザID等に基づいてユーザ認証を行う。そして、上記機器を特定するための情報に基づいて、その機器の電源のオフ操作を指示するコマンドをデータベース19から読み出し、これを認証されたユーザの家庭内ネットワーク17を介して該当する機器に供給する。これにより、所望の機器が遠隔操作により即時的にオフ操作されることとなる。
【0196】
手入力画面に、タイマ設定を手入力する場合は、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作及び押圧操作して該手入力を行う。具体的には、この手入力画面が表示されている状態で、最初にジョグダイアル21が押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、「年」の入力モードとなる。この「年」の入力モード時にジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、CPUは、例えば2002年→2003年→2004年→2005年…等のように、設定する年を1年ずつ加算するかたちで順次表示制御する。なお、ジョグダイアル21が例えば下方向に回転操作されると、CPUは、例えば2005年→2004年→2003年→2002年…等のように、設定する年を1年ずつ減算するかたちで順次表示制御する。
【0197】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作して所望の設定年を表示操作する。そして、所望の設定年が表示された際に、ジョグダイアル21を押圧操作する。CPUは、この押圧操作を検出すると、現在表示している設定年を一時的に記憶制御すると共に、当該「年」の入力モードから「月」の入力モードに移行する。
【0198】
この「月」の入力モード時にジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、CPUは、例えば1月→2月→3月→4月…等のように、設定する月を1月ずつ加算するかたちで順次表示制御する。なお、ジョグダイアル21が下方向に回転操作されると、CPUは、例えば4月→3月→2月→1月…等のように、設定する月を1月ずつ減算するかたちで順次表示制御する。
【0199】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作して所望の設定月を表示操作する。そして、所望の設定月が表示された際に、ジョグダイアル21を押圧操作する。CPUは、この押圧操作を検出すると、現在表示している設定月を一時的に記憶制御すると共に、当該「月」の入力モードから「日」の入力モードに移行する。
【0200】
この「日」の入力モード時にジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、CPUは、例えば1日→2日→3日→4日…等のように、設定する日を1日ずつ加算するかたちで順次表示制御する。なお、ジョグダイアル21が下方向に回転操作されると、CPUは、例えば31日→30日→29日→28日…等のように、設定する日を1日ずつ減算するかたちで順次表示制御する。
【0201】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作して所望の設定日を表示操作する。そして、所望の設定日が表示された際に、ジョグダイアル21を押圧操作する。CPUは、この押圧操作を検出すると、現在表示している設定日を一時的に記憶制御すると共に、当該「日」の入力モードから「開始時刻(時)」の入力モードに移行する。
【0202】
この「開始時刻(時)」の入力モード時にジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、CPUは、例えば0時→1時→2時→3時…等のように、設定する開始時刻(時)を1時間ずつ加算するかたちで順次表示制御する。なお、ジョグダイアル21が下方向に回転操作されると、CPUは、例えば24時→23時→22時→21時…等のように、設定する開始時刻(時)を1時間ずつ減算するかたちで順次表示制御する。
【0203】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作して所望の開始時刻(時)を表示操作する。そして、所望の開始時刻(時)が表示された際に、ジョグダイアル21を押圧操作する。CPUは、この押圧操作を検出すると、現在表示している開始時刻(時)を一時的に記憶制御すると共に、当該「開始時刻(時)」の入力モードから「開始時刻(分)」の入力モードに移行する。
【0204】
ユーザは、このようにジョグダイアル21を回転操作及び押圧操作して、「年月日」,「開始時刻」,「終了時刻」及び「チャンネル」を手入力してタイマ設定を行い、当該入力が終了した際に、決定ボタン38を操作する。携帯電話機9のCPUは、決定ボタン38の操作を検出すると、入力されたタイマ設定情報を記憶制御すると共に、該タイマ設定情報及びタイマ設定された機器を特定するための情報等をモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、これら各情報を、そのユーザのユーザID等と共にコントロールサーバ装置5に転送する。コントロールサーバ装置5は、ユーザID等に基づいてユーザ認証を行う。そして、上記機器を特定するための情報に基づいて、その機器のタイマ設定を指示するコマンドをデータベース19から読み出し、これを認証されたユーザの家庭内ネットワーク17を介して該当する機器に供給する。これにより、所望の機器が遠隔操作によりタイマ設定されることとなる。
【0205】
なお、上記番組表に基づいてタイマ設定を行う場合、ユーザは、前述のように番組表から所望のチャンネルのデータを保持し、右ソフトキー23R(置く)を押圧操作する。これにより、記憶(保持)されている「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」及び「放送チャンネル」の各データが、この手入力画面における「動作開始年月日」,「動作開始時刻」,「動作終了時刻」,「指定チャンネル」の各入力領域にそれぞれ貼り付け処理する。これにより、番組表のデータを遠隔操作に対してシームレスに用いることができる。
【0206】
次に、ユーザは、設定済みのタイマリストを確認したい場合、リスト表示ボタン39を操作する。このリスト表示ボタン39の操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、図16(b)に示すタイマリストを表示制御する。
【0207】
具体的には、このタイマリストの表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、例えば8:00〜10:00、10:00〜12:00等のように所定の時間帯毎に設定済みのタイマリストが表示される。
【0208】
また、このタイマリストの表示画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「修正」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、また、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字が表示される。
【0209】
このタイマリストは、ユーザによりジョグダイアル21が回転操作されるとスクロール表示されるようになっている。また、このタイマリストは、デフォルトで例えば当日の設定済みのタイマリストが表示されるのであるが、ユーザにより、左キー22Lが1回押圧操作される毎に、当日→前日→前々日…等のように過去の設定済みのタイマリストが表示され、また、右キー22Rが1回押圧操作される毎に、当日→翌日→翌々日…等のように当日以降の設定済みのタイマリストが表示される。ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作し、或いは左右キー22L,22Rを押圧操作することで、タイマリストの確認を行う。
【0210】
ユーザは、タイマリストの修正を行う場合、修正を行うタイマリストを選択してジョグダイアル21を押圧操作する。ジョグダイアル21の押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、表示画面を図16(a)の手入力画面に戻し、現在設定されているタイマリストを表示する。ユーザは、この表示されたタイマリストの修正個所の数値を、前述と同様に手入力で変更することで修正を行う。
【0211】
また、携帯電話機9のCPUは、右ソフトキー23R(持つ)の押圧操作を検出すると、ユーザにより選択された設定済みのタイマリストである、例えば「動作開始年月日」,「動作開始時刻」,「動作終了時刻」,「指定チャンネル」等の各データを一時的に記憶制御する。この一時的に記憶された各データは、前述のように予約録画入力や、スケジュール帳等にシームレスに用いられることとなる。
【0212】
[情報管理処理]
次に、図17(a),(b)は、スケジュール帳30e等の情報管理アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例である。このうち、図17(a)がユーザが手入力でスケジュール入力(記帳)を行う手入力画面、図17(b)が記帳済みのスケジュールを表示する表示画面である。
【0213】
図17(a)に示す手入力画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」,「スケジュール内容(詳細)」の入力領域、及び設定済みのスケジュールリストの表示を指定するための「設定済みリスト表示ボタン」40が表示される。
【0214】
さらに、この手入力画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「置く」の文字が表示される。
【0215】
手入力画面に、所望のスケジュールを手入力する場合、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作及び押圧操作して該手入力を行う。具体的には、この手入力画面が表示されている状態で、最初にジョグダイアル21が押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、「年」の入力モードとなる。この「年」の入力モード時にジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、CPUは、例えば2002年→2003年→2004年→2005年…等のように、設定する年を1年ずつ加算するかたちで順次表示制御する。なお、ジョグダイアル21が例えば下方向に回転操作されると、CPUは、例えば2005年→2004年→2003年→2002年…等のように、設定する年を1年ずつ減算するかたちで順次表示制御する。
【0216】
このような動作は、図16を用いて説明したタイマ設定時における入力行程と同様である。ユーザは、上記タイマ設定時における入力行程と同様にジョグダイアル21を操作して「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」を手入力するのであるが、当該スケジュール設定時においては、上記「スケジュール終了時刻(分)」を入力してジョグダイアル21を押圧操作すると、携帯電話機9のCPUは「スケジュールタイトル」の入力モードに移行する。
【0217】
携帯電話機9のテンキー等の所定の操作キーには、一つの操作キーに対していくつかのアルファベットが割り当てられており、ユーザは、この操作キーを操作して、例えばローマ字入力等により所望のスケジュールタイトルの入力を行う。携帯電話機9のCPUは、ユーザにより入力されたスケジュールタイトルを、当該入力画面の「スケジュールタイトル」の表示領域に表示制御する。
【0218】
ユーザは、この「スケジュールタイトル」の表示領域に表示制御されたタイトルを確認し、間違いがなければジョグダイアル21を押圧操作する。この押圧操作がなされると、携帯電話機9のCPUは、「スケジュール内容(詳細)」の入力モードに移行する。
【0219】
この「スケジュール内容(詳細)」の入力モード時においても、ユーザは、上記操作キーを操作して、例えばローマ字入力等により所望のスケジュール内容の入力を行う。携帯電話機9のCPUは、ユーザにより入力されたスケジュール内容を、当該入力画面の「スケジュール内容(詳細)」の表示領域に表示制御する。
【0220】
ユーザは、この「スケジュール内容(詳細)」の表示領域に表示制御されたスケジュール内容を確認し、間違いがなければジョグダイアル21を押圧操作する。この押圧操作がなされると、携帯電話機9のCPUは、ユーザにより入力された「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」及び「スケジュール内容(詳細)」を記憶制御すると共に、これら各情報をモバイルサーバ装置11に送信する。
【0221】
モバイルサーバ装置11は、これら各情報を、そのユーザのユーザID等と共にデコレーションサーバ装置6に転送する。デコレーションサーバ装置6は、ユーザID等に基づいてユーザ認証を行う。そして、データベース8内に設けられている、そのユーザのスケジュール帳の記憶領域に対して、上記転送された「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」及び「スケジュール内容(詳細)」を記憶制御する。これにより、ユーザにより入力されたスケジュールが、ユーザの携帯電話機9内に記憶されると共に、デコレーションサーバ装置6に対してアップロードされることとなる。
【0222】
なお、このスケジュール入力(記帳)を行う手入力画面の表示時において、左ソフトキー23L(戻る)が押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、表示画面の表示を、当該スケジュール帳が設置されている部屋の画像に戻す。
【0223】
また、前述の番組表から所望のチャンネルのデータが保持されている場合は、ユーザは、右ソフトキー23R(置く)を押圧操作する。これにより、携帯電話機9のCPUは、記憶(保持)している「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」、「番組タイトル」,「放送チャンネル」の各データを、この手入力画面における「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」,「スケジュール内容(詳細)」の各入力領域にそれぞれ貼り付け処理する。これにより、番組表のデータをスケジュール帳に対してシームレスに援用することができる。
【0224】
次に、ユーザは、設定済みのタイマリストを確認したい場合、設定済みリスト表示ボタン40を操作する。この設定済みリスト表示ボタン40の操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、図17(b)に示す設定済みのスケジュールリストを表示制御する。
【0225】
具体的には、このスケジュールリストの表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、例えば19:00〜21:00、21:00〜23:00等のように所定の時間帯毎に設定済みのスケジュールリストが表示される。
【0226】
また、このスケジュールリストの表示画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「修正」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、また、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字が表示される。
【0227】
このスケジュールリストは、ユーザによりジョグダイアル21が回転操作されるとスクロール表示されるようになっている。また、このタイマリストは、デフォルトで例えば当日(今日)の設定済みのスケジュールリストが表示されるのであるが、ユーザにより、左キー22Lが1回押圧操作される毎に、当日→前日→前々日…等のように過去の設定済みのスケジュールリストが表示され、また、右キー22Rが1回押圧操作される毎に、当日→翌日→翌々日…等のように当日以降の設定済みのスケジュールリストが表示される。ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作し、或いは左右キー22L,22Rを押圧操作することで、スケジュールリストの確認を行う。
【0228】
また、ユーザは、スケジュールリストの修正を行う場合、修正を行うスケジュールを選択してジョグダイアル21を押圧操作する。ジョグダイアル21の押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、表示画面を図17(a)に示した手入力画面に戻し、現在設定されているスケジュールを表示する。ユーザは、この表示されたスケジュールの修正個所を、前述と同様に手入力で変更することで修正を行う。
【0229】
また、携帯電話機9のCPUは、右ソフトキー23R(持つ)の押圧操作を検出すると、ユーザにより選択された設定済みのスケジュールである、例えば「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」等の各データを一時的に記憶制御する。この一時的に記憶された各データは、前述の予約録画入力等にシームレスに用いられることとなる。
【0230】
次に、図18のフローチャートに、このような情報管理アイテムが選択された場合における、携帯電話機9のCPUの情報処理動作の流れを示す。
【0231】
この図18に示すフローチャートにおいて、まず、ステップS71では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、上記スケジュール帳30e等の情報管理アイテムが選択されたか否かを判別し、該情報管理アイテムの選択を検出したタイミングで、当該情報処理行程をステップS72に進める。
【0232】
ステップS72では、携帯電話機9のCPUが、モバイルサーバ装置11にアクセスし、該モバイルサーバ装置11のデータベース31に記憶されている、そのユーザの情報管理アイテムの情報を取得して表示する。
【0233】
なお、この情報管理アイテムの情報は、デコレーションサーバ装置6のデータベース8にも記憶されているのであるが、モバイルサーバ装置11のデータベース31に記憶されている情報管理アイテムの情報は、モバイル機器用に情報量が軽減されている。
【0234】
次に携帯電話機9のCPUは、ステップS73,ステップS75及びステップS77において、キーの操作状況を監視する。
【0235】
具体的には、携帯電話機9のCPUは、ステップS73において、上記左ソフトキー23Lが押圧操作されたか否かを判別することで、表示画面20を前画面に「戻す」ことが指定されたか否かを判別する。
【0236】
携帯電話機9のCPUは、図17(a)に示す手入力画面の表示時において、上記左ソフトキー23Lの押圧操作を検出した場合、ステップS74において、その情報管理アイテムが設置された部屋の画像に表示画面を切り替え制御する。
【0237】
また、携帯電話機9のCPUは、ステップS75において、上記決定ボタン38が操作されたか否かを判別することで、予約設定が指示されたか否かを判別する。
【0238】
携帯電話機9のCPUは、図17(b)に示すタイマリストの表示時において、右ソフトキー23Rの押圧操作を検出した場合、ステップS76において、ユーザにより選択された設定済みのスケジュールである、例えば「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」等の各データを一時的に記憶制御する。この一時的に記憶された各データは、前述の予約録画入力等にシームレスに用いられることとなる。
【0239】
また、携帯電話機9のCPUは、ステップS77において、上記ジョグダイアル21が押圧操作されたか否かを判別することで、スケジュールの入力が指定されたか否かを判別する。
【0240】
携帯電話機9のCPUは、図17(a)に示す手入力画面の表示時において、ジョグダイアル21の押圧操作を検出した場合、ステップS78において、ユーザにより入力される「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」等の各データの入力を受け付ける。
【0241】
なお、携帯電話機9のCPUは、この手入力画面を表示している間、ステップS79において、左ソフトキー23Lが押圧操作されたか否かを判別することで、ユーザにより表示画面20を前画面に「戻す」ことが指定されたか否かを判別する。また、ステップS81において、図17(a)に示す決定ボタン38が操作されたか否かを判別することで、ユーザにより入力されたスケジュールの処理が指定されたか否かを判別する。
【0242】
携帯電話機9のCPUは、左ソフトキー23Lの押圧操作を検出すると、ステップS80において、その情報管理アイテムが設置されている部屋の画像に、表示画面を戻す。また、決定ボタン38の操作を検出すると、ユーザにより入力されたスケジュールの各データをモバイルサーバ装置11に送信する。
【0243】
モバイルサーバ装置11は、このスケジュールの各データをデータベース31に保存すると共に、デコレーションサーバ装置6に送信する。デコレーションサーバ装置6は、このスケジュールのデータをデータベース8に保存する。これにより、パーソナルコンピュータ装置からデコレーションサーバ装置6にアクセスすることで、携帯電話機9で設定されたスケジュールをパーソナルコンピュータ装置で確認(及び修正や設定)することが可能となる。
【0244】
次に、図19のフローチャートは、一時的に保持されている情報を、スケジュール帳等の情報管理アイテムに張り付け処理する流れを示している。この図19のフローチャートにおいて、例えば上記電子番組表等のデータが保持されている場合、ステップS91を介してステップS92に処理行程が進む。
【0245】
前述のように、初期設定後の初期画面としては、図8(a)〜(c)に示す各部屋の画像が表示されている。ステップS92では、携帯電話機9のCPUが、この部屋に設置されているアイテムの中から所望のアイテムが選択されたか否か(いずれかのアイテムに上記フォーカスが当たったか否か)を判別する。そして、フォーカスが当てられたことを検出した際に、ステップS93において、そのフォーカスが当てられたアイテムの手入力画面を表示すると共に、例えば図17(a)に示すようにこの手入力画面の下領域に、右ソフトキー23Rの画像23Rg及び「置く」の文字を表示する。
【0246】
次に携帯電話機9のCPUは、ステップS94において、上記右ソフトキー23Rが押圧操作され、上記一時的に保持された情報の張り付け処理(置く)が指定されたか否かを判別する。
【0247】
右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、ステップS95において、現在、一時的に保持されている情報は、ユーザにより選択されたアイテムに対して必要なデータ条件を満たしているか否かを判別する。そして、必要なデータ条件を満たしていると判別した場合、一時的に保持されている情報を手入力画面に張り付け処理する。
【0248】
携帯電話機9のCPUは、この張り付け処理の後、上記決定ボタン38の操作を検出したタイミングで、ステップS96において、モバイルサーバ装置11に対して、この張り付け処理されたデータをスケジュールデータとしてモバイルサーバ装置11に送信すると共に、ステップS97において、エージェントを介してスケジュール登録の完了をユーザに通知する。
【0249】
なお、図17(a),(b)に図示はしていないが、一時的に保持された情報が存在する場合、携帯電話機9のCPUは、上記「置く」のボタンと共に、その一時的に保持された情報の使用を指示するための「使う」のボタンを表示する。この図19のフローチャートのステップS98では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、一時的に保持された情報の使用(使う)が指示されたか否かを判別しており、該使用が指示されたタイミングで、図18のフローチャートのステップS71へ、その処理動作を移行し、前述のステップS71〜ステップS82のルーチンを実行する。
【0250】
[情報管理アイテムとしてスクラップブックが選択された場合]
次に、ユーザにより、情報管理アイテムとしてスクラップブック30fが選択された場合、携帯電話機9のCPUは、上記アプリケーションプログラムに基づいて、ユーザID及びパスワードの入力画面を表示する。ユーザにより、ユーザID及びパスワードが入力されると、携帯電話機9のCPUは、この入力されたユーザID及びパスワードと共に、スクラップブック30fが選択されたことを示す情報をモバイルサーバ装置11に送信する。
【0251】
モバイルサーバ装置11は、上記ユーザID,パスワード及びスクラップブック30fが選択されたことを示す情報をデコレーションサーバ装置6に転送する。デコレーションサーバ装置6は、この転送されたユーザID及びパスワードに基づいてユーザ認証を行う。そして、ユーザを認証した場合に、データベース8から、そのユーザのスクラップブック30fに対応するデータを読み出し、これをモバイルサーバ装置11に返信する。
【0252】
なお、デコレーションサーバ装置6は、例えば告知情報や、連絡事項等がある場合は、掲示板の情報として、これを、上記スクラップブック30fに対応するデータと共にモバイルサーバ装置11に返信する。
【0253】
モバイルサーバ装置11は、この返信されたスクラップブック30fに対応するデータ等を、ユーザの携帯電話機9に転送する。ユーザの携帯電話機9のCPUは、この転送されたスクラップブック30fに対応するデータ等を表示画面20に表示制御する。
【0254】
なお、上記掲示板の情報としては、モバイルサーバ装置11側で形成されたものを、上記デコレーションサーバ装置6から返信されたスクラップブックに対応するデータに添付してユーザの携帯電話機9に送信するようにしてもよい。
【0255】
図20(a)は、ユーザのスクラップブック30fの表示画面、図20(b)は、上記掲示板の情報の表示画面である。
【0256】
図20(a)に示す各スクラップブック30fの表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、全スクラップの総頁数、及び現在表示されているスクラップの頁番号が、例えば12/15、11/15…等のように表示される。なお、この図20(a)に示す例は、全スクラップの総頁数が15頁で、現在表示されているスクラップの頁番号が12頁であることを示している(p.12/15)。
【0257】
さらに、この表示画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「編集」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字が表示される。
【0258】
ユーザは、スクラップの編集(修正)を行う場合、ジョグダイアル21を押圧操作する。これにより、携帯電話機9のCPUは、現在表示しているスクラップの編集モードとなり、ユーザが上記操作キーを操作することで入力された文字や画像等で新たなスクラップを形成する。このスクラップは、上記モバイルサーバ装置11を介してデコレーションサーバ装置6に送信され、そのユーザのスクラップブック30fとしてデータベース8に記憶される。
【0259】
なお、左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、当該スクラップブック30fが設置されている部屋の画像に表示画面20を切り替え制御する。
【0260】
次に、図20(b)に示す掲示板の表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、上記デコレーションサーバ装置6(或いはモバイルサーバ装置11)から送信された掲示板の情報が表示される。この情報が、複数頁に渡って存在する場合、携帯電話機9のCPUは、存在する頁に対応する矢印の画像を、掲示板の左端及び(又は)右端に表示制御する。
【0261】
この図20(b)に示す例は、掲示板の左端に左方向の矢印の画像YLが表示制御され、掲示板の右端に右方向の矢印の画像YRが表示されている。これは、左方向の矢印の画像YLで、現在の頁に対して前頁があることを示し、右方向の矢印の画像YRで、現在の頁に対して後ろ頁があることを示している。
【0262】
この左右の矢印の画像YL,YRは、左右キー22L,22Rにそれぞれ対応しており、ユーザは、この左右キー22L,22Rを押圧操作することで、掲示板の情報の所望の頁を表示操作する。
【0263】
[メッセージ機能(電子メール機能)が選択された場合]
次に、メッセージ機能30gが選択されると、携帯電話機9のCPUは、表示画面に「メッセージ宛名リストへの追加」,「メッセージの送信」及び「メッセージの受信」のいずれかを選択するための選択画面を表示する。
【0264】
[メッセージ宛名リストへの追加]
まず、上記選択画面から「メッセージ宛名リストへの追加」が選択された場合、図21(a)に示す、メッセージ宛名リストに対して送信先の追加を行う入力画面が表示される。
【0265】
具体的には、この入力画面として、送信元である、自分の電子メールアドレスの入力欄と、メッセージ宛名リストに追加する送信先名(ニックネーム)の入力欄と、送信先の電子メールアドレスの入力欄と、メッセージ宛名リストへの追加を指定する追加ボタン41とが表示される。
【0266】
また、表示画面20の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字が表示され、また、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示される。
【0267】
このうち、左ソフトキー23Lが押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、メッセージ機能30gが設置されている部屋の画像に表示画面20を戻す。
【0268】
これに対して、ジョグダイアル21が最初に押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、「自分のメールアドレスの入力モード」に移行し、以後、ジョグダイアル21が押圧操作される毎に、「自分のメールアドレスの入力モード」→「ニックネーム(或いは送信先名)の入力モード」→「追加するメールアドレス(送信先のメールアドレス)の入力モード」に順次移行する。
【0269】
ユーザは、ジョグダイアル21の押圧操作及び上記操作キーによる入力操作を行うことで、上記自分のメールアドレス,ニックネーム,及び追加するメールアドレス(送信先のメールアドレス)の入力を行う。そして、各入力欄の入力が終了した際に、上記追加ボタン41を操作する。
【0270】
この追加ボタン41の操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、当該携帯電話機9の内部メモリに設けられているメッセージ宛名リストに、上記ニックネーム及び送信先のメールアドレスを記憶制御する。また、これと共に、携帯電話機9のCPUは、上記入力された自分のメールアドレス,ニックネーム,及び追加するメールアドレスの各情報をモバイルサーバ装置11に送信する。
【0271】
モバイルサーバ装置11のデータベース31には、各ユーザのメッセージ宛名リストが記憶されている。モバイルサーバ装置11は、上記各情報を受信すると、そのユーザのメールアドレス(上記自分のメールアドレス)に基づいて、データベース31に記憶されているそのユーザのメッセージ宛名リストを参照し、例えば追加するメールアドレスが重複しないか等のリストチェックを行う。そして、追加を行っても問題はないと判断した場合に、上記各情報を送信したユーザのメッセージ宛名リストに対して、上記「ニックネーム(或いは送信先名)」及び「送信先のメールアドレス」を追加処理する。
【0272】
なお、この例では、メッセージ宛名リストは、モバイルサーバ装置11のデータベース31に記憶されていることとしたが、このメッセージ宛名リストは、デコレーションサーバ装置6のデータベース8に記憶させてもよいし、或いはモバイルサーバ装置11のデータベース31及びデコレーションサーバ装置6のデータベース8の両方に記憶させてもよい。
【0273】
「メッセージの送信」
次に、上記選択画面から「メッセージの送信」が選択された場合、携帯電話機9のCPUは、図21(b)に示すメッセージの入力画面を表示制御する。
【0274】
具体的には、このメッセージの入力画面としては、上記エージェントの頭の画像ehの他、「送信先名(宛名)」の入力欄と、「メッセージのタイトル」の入力欄と、「メッセージ(本文)」の入力欄と、例えば画像や音声等の「添付データ」の入力欄と、メッセージの送信を指定する決定ボタン38が表示される。
【0275】
また、このメッセージの入力画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、また、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「置く」の文字が表示される。
【0276】
このうち、左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、上記図21(a)に示す送信先名入力画面に表示画面を戻す。
【0277】
また、携帯電話機9のCPUは、ジョグダイアル21の最初の押圧操作を検出すると、「宛先(電子メールアドレス)の入力モード」に移行し、以後、ジョグダイアル21の押圧操作を検出する毎に、「タイトルの入力モード」→「本文の入力モード」→「添付データの入力モード」の順に、その入力モードを移行する。
【0278】
ユーザは、ジョグダイアル21の押圧操作及び上記操作キーによる入力操作を行うことで、上記宛先,タイトル,本文及び添付データの入力を行う。
【0279】
なお、例えば画像等の情報が、前述の「持つ」の情報処理により一時的に記憶されている場合において、携帯電話機9のCPUは、右ソフトキー23R(置く)の押圧操作を検出すると、この一時的に記憶されている画像等の情報を、当該メッセージの添付データとして張り付け処理する。
【0280】
次に、ユーザにより、決定ボタン38が操作され、このように作成されたメッセージの送信が指定されると、携帯電話機9のCPUは、当該メッセージをモバイルサーバ装置11に送信する。これにより、ユーザにより作成されたメッセージが送信先に送信されることとなる。
【0281】
このようなメッセージ送信処理は、図22に示すフローチャートの流れで実行される。
【0282】
すなわち、携帯電話機9のCPUは、前述のように「メッセージ宛名リストへの追加」,「メッセージの送信」及び「メッセージの受信」の選択画面の中から「メッセージの送信」が選択されると、この図22に示すフローチャートのステップS101を介してステップS102に処理を進める。
【0283】
ステップS102では、携帯電話機9のCPUが、図21(b)に示したメッセージの入力画面を表示画面20に表示制御し、ユーザによる入力を受け付ける。
【0284】
携帯電話機9のCPUは、このようなユーザによるメッセージの入力を受け付けると共に、ステップS103において、左ソフトキー23Lが押圧操作されたか否か(「戻る」が指示されたか否か)を判別すると共に、上記決定ボタン38が押圧操作されたか否か(メッセージの送信が指示されたか否か)を判別する。
【0285】
そして、左ソフトキー23Lの押圧操作を検出した場合、携帯電話機9のCPUは、ステップS104において、上記選択画面に表示画面20の表示を戻す。
【0286】
これに対して、決定ボタン38の押圧操作を検出した場合、携帯電話機9のCPUは、ステップS106においてモバイルサーバ装置11にメッセージを送信処理する。これにより、メッセージは、モバイルサーバ装置11から送信先に送信される。
【0287】
このメッセージの送信処理が終了すると、携帯電話機9のCPUは、ステップS107において、エージェントを介してメッセージ送信の完了をユーザに通知する。
【0288】
ここで、モバイルサーバ装置11は、メッセージの送信を行う際、コミュニケーションサーバ装置7にアクセスすることで、現在において、そのユーザがメッセージを受信可能な機器を検索する。
【0289】
すなわち、前述のようにコントロールサーバ装置5は、各ユーザの家庭内ネットワーク17を介して各機器と通信を行うことで、該各機器の動作状態を監視している。コミュニケーションサーバ装置7は、コントロールサーバ装置5と常時通信を行うことで、メッセージの送信先となるユーザが、現在操作している機器を特定する。
【0290】
例えば、メッセージの送信先となるユーザが、自宅でパーソナルコンピュータ装置を操作している場合には、コミュニケーションサーバ装置7側には、このパーソナルコンピュータ装置の起動を示す情報が保持される。このため、モバイルサーバ装置11は、コミュニケーションサーバ装置7にアクセスすることで、メッセージの送信先となるユーザが自宅でパーソナルコンピュータ装置を操作していることを認識することができる。
【0291】
このような認識を行うと、モバイルサーバ装置11は、メッセージの送信先となるユーザのパーソナルコンピュータ装置に対して、上記携帯電話機9から送信されたメッセージを送信する。
【0292】
なお、メッセージの送信先となるユーザのパーソナルコンピュータ装置が起動していない場合には、モバイルサーバ装置11は、メッセージの送信先となるユーザが当該通信システム2にログインしているか否かを判別する。そして、当該通信システム2にログインしている場合は、そのユーザのモバイル機器に対して上記メッセージを送信する。
【0293】
このように、ユーザが使用している機器を検索し、その使用中の機器にメッセージを送信することにより、ユーザが直ぐにメッセージを確認可能な機器に対して該メッセージの送信を行うことができる。
【0294】
次に、例えば画像等の情報が、前述の「持つ」の情報処理により一時的に記憶されている場合には、携帯電話機9のCPUは、上記メッセージの入力画面に対して右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「置く」の文字を表示し、該右ソフトキー23Rの押圧操作(置く)を検出した際に、上記一時的に記憶している画像等の情報を、当該メッセージの添付データとして張り付け処理する。
【0295】
この張り付け処理は、図23のフローチャートの示す流れで実行される。具体的には、携帯電話機9のCPUは、例えば画像等の情報が保持されている場合、ステップS111を介してステップS112に処理を進める。
【0296】
前述のように、初期設定後の初期画面としては、図8(a)〜(c)に示す各部屋の画像が表示されている。ステップS112では、携帯電話機9のCPUが、この部屋に設置されているアイテムの中からメッセージ機能30gのアイテムが選択され、上記「メッセージの送信」が選択されたか否か(「メッセージの送信」に上記フォーカスが当たったか否か)を判別する。そして、「メッセージの送信」に上記フォーカスが当てられたことを検出した際に、ステップS113において、上記メッセージの入力画面を表示すると共に、例えば図21(b)に示すようにこの入力画面の下領域に、右ソフトキー23Rの画像23Rg及び「置く」の文字を表示する。
【0297】
次に携帯電話機9のCPUは、ステップS114において、上記右ソフトキー23Rが押圧操作され、上記一時的に保持された情報の張り付け処理(置く)が指定されたか否かを判別する。
【0298】
右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、ステップS115において、現在、一時的に保持している情報を、例えば上記添付データとしてメッセージに張り付け処理する。そして、処理を図22のフローチャートのステップS102に移行し、以後、前述のステップS102〜ステップS107の各ルーチンを実行する。
【0299】
なお、図21(b)に図示はしていないが、一時的に保持された情報が存在する場合、携帯電話機9のCPUは、上記「置く」のボタンと共に、その一時的に保持された情報の使用を指示するための「使う」のボタンを表示する。この図23のフローチャートのステップS116では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、一時的に保持された情報の使用(使う)が指示されたか否かを判別しており、該使用が指示されると、ステップS117において、図22のフローチャートのステップS102へ処理を移行し、前述のステップS102〜ステップS107の各ルーチンを実行する。
【0300】
「メッセージの受信」
次に、上記選択画面から「メッセージの受信」が選択された場合、携帯電話機9のCPUは、モバイルサーバ装置11にアクセスし、データベース31に保存されているメッセージの取り込みを行う。そして、図24(a)に示すように、この取り込んだメッセージのリスト(メッセージ受信リスト)を表示画面20に表示制御する。
【0301】
このメッセージ受信リストの表示画面としては、携帯電話機9のCPUは、上記モバイルサーバ装置11から取り込んだ各メッセージのタイトルを一覧的に表示する他、メッセージの削除を指定する削除ボタン42、及び取り込んだメッセージの表示を指定する表示ボタン43(開く)を表示する。
【0302】
また、携帯電話機9のCPUは、この表示画面の下領域に、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字を表示制御し、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字を表示制御する。
【0303】
上記左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、当該メッセージ機能30gが設置されている部屋の画像に表示画面20を切り替え制御する。
【0304】
また、上記削除ボタン42の操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、ユーザにより選択されたメッセージを消去制御する。
【0305】
また、上記表示ボタン43(開く)の操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、図24(b)に示すメッセージの表示画面を表示制御する。
【0306】
「メッセージの表示」
この図24(b)に示すメッセージの表示画面としては、「宛名」,「メッセージのタイトル」,「本文(メッセージ)」,及び存在する場合は添付データが表示される。これにより、ユーザは、メッセージを確認することができる。
【0307】
なお、上記「宛名」としては、差出人がメッセージ宛名リストに登録されている場合は、当該リストに登録されている差出人名(上記ニックネーム等)が表示され、差出人がメッセージ宛名リストに登録されていない場合は、差出人のメールアドレスが表示される。
【0308】
また、このメッセージの表示画面の下領域には、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字が表示される。
【0309】
携帯電話機9のCPUは、上記左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、図24(a)に示すメッセージ受信リストの表示画面に、表示画面20を戻す。
【0310】
また、携帯電話機9のCPUは、上記右ソフトキー23R(持つ)の押圧操作を検出すると、現在表示しているメッセージのデータを一時的に記憶する。この一時的に記憶されたメッセージのデータは、例えばスクラップブック30fに張り付けられる等のように、各情報処理間でシームレスに用いられることとなる。
【0311】
次に、以上の説明は、モバイルサーバ装置11に着信したメッセージを、ユーザ側から取得する場合であったが、モバイルサーバ装置11は、メッセージが着信すると、ユーザの携帯電話機9に対して着信通知を行うようになっている。
【0312】
図25のフローチャートに、この着信通知があった場合における携帯電話機9のメッセージ受信動作の流れを示す。
【0313】
このフローチャートにおいて、携帯電話機9のCPUは、上記モバイルサーバ装置11からの着信通知に基づいてメッセージの有無を判別し、メッセージの着信を検出したタイミングで処理をステップS122に進める。
【0314】
ステップS122では、携帯電話機9のCPUが、表示画面20にエージェントを表示すると共に、例えば「メッセージが着信しました」等の文字を表示して、ユーザに対してメッセージの着信を通知する。
【0315】
また、携帯電話機9のCPUは、メッセージ機能30gが設置されている部屋の画像に対して、例えば図24に示すようなメッセージ受信アイテム30gを表示する。
【0316】
ステップS123では、携帯電話機9のCPUが、このメッセージ受信アイテム30gが選択されたか否かを判別する。そして、メッセージ受信アイテム30gが選択された際に、ステップS124において、モバイルサーバ装置11から図24(a)に示すメッセージ受信リストを取得し、これを表示画面20に表示制御する。また、携帯電話機9のCPUは、上記メッセージ受信リストの表示画面に、左ソフトキー23Lの画像23Lg及び「戻る」の文字を表示すると共に、選択したメッセージの表示を指定するための決定ボタン38を表示する。
【0317】
携帯電話機9のCPUは、ステップS125において、左ソフトキー23Lの押圧操作(戻る)を検出すると、ステップS126において、上記メッセージ受信アイテム30gを表示した部屋の画像に表示画面20を戻す。
【0318】
これに対して、携帯電話機9のCPUは、ステップS127において、上記決定ボタン38の操作を検出すると、ステップS128において、上記メッセージ受信リストからユーザにより選択されたメッセージを、モバイルサーバ装置11から取得し、このメッセージを図24(b)に示すように表示画面20に表示する。これにより、ユーザは、上記着信通知に基づいてメッセージを取得して閲覧することができる。
【0319】
なお、携帯電話機9のCPUは、上記取得したメッセージを表示した際に、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字を、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字を、それぞれ表示する。
【0320】
そして、ステップS129において、左ソフトキー23Lの押圧操作(戻る)を検出すると、処理をステップS124に戻し、表示画面20に図24(a)に示すメッセージ受信リストを再度表示する。
【0321】
また、ステップS130において、右ソフトキー23Rの押圧操作(持つ)を検出すると、ステップS131において、現在表示しているメッセージを一時的に記憶する。この一時的に記憶されたメッセージのデータは、例えばスクラップブック30fに張り付けられたり、送信するメッセージに張り付けられる等のように、各情報処理間でシームレスに用いられることとなる。
【0322】
[初期設定におけるシステム全体の流れ]
次に、ユーザの携帯電話機9に部屋やアイテム等の初期設定がなされるまでのシステム全体的な流れを、さらに詳細に説明する。
【0323】
「モバイルサーバ装置の詳細構成」
まず、図26に上記モバイルサーバ装置11のさらに詳細な構成を示す。この図26からわかるように、上記モバイルサーバ装置11は、例えばベスタ(VESTA)等の管理プログラムで管理される一つ或いは複数の管理サーバ装置50を介して上記各サーバ装置5〜7と相互に接続されている。
【0324】
モバイルサーバ装置11は、インターフェイス59を介して管理サーバ装置50に接続されており、管理サーバ装置50に対応する通信管理を行うと共に、当該モバイルサーバ装置11の情報処理を管理する管理プログラムを有している。
【0325】
また、モバイルサーバ装置11は、上記データベース31と共に、サーブレット60(例えばJava(登録商標))を備えたWebサーバ装置61を有している。
【0326】
また、モバイルサーバ装置11は、ブラウジングプログラム(ブラウザ),アプレット,電子メールプログラム(メーラ)を有しており、これら各プログラムに基づいて各種情報処理を実行するようになっている。
【0327】
「全体の流れ」
次に、図27のタイムアロー(タイムフローチャート)に、上述の初期設定時におけるシステム全体の流れを示す。
【0328】
なお、この図27において、携帯電話機9のアプリケーション制御部65及びコミュニケーション制御部66は、該携帯電話機9内に設けられているCPUの動作であると理解されたい。このCPUとしては、物理的に一つのCPUがアプリケーション及びコミュニケーションの両方の制御を行うようにしてもよいし、物理的に二つのCPUのうち、一方のCPUがアプリケーション制御を行い、他方のCPUがコミュニケーション制御を行うようにしてもよい。
【0329】
このような図27において、まず、ユーザは、当該実施の形態の情報処理システムの利用を可能とする上記アプリケーションプログラムを自分の携帯電話機9にインストールする必要がある。
【0330】
ユーザは、自分の携帯電話機9を操作することで、このアプリケーションプログラムのダウンロードを指示するのであるが、この指示がなされると、携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、ステップS150に示すようにモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に対して上記アプリケーションプログラムのダウンロード要求を行う。
【0331】
ステップS151では、Webサーバ61が、このダウンロード要求に応じて上記アプリケーションプログラムを携帯電話機9に送信する。携帯電話機9は、このWebサーバ61から送信されたアプリケーションプログラムを、内蔵されているメモリ(或いは、外付けのメモリでもよい)に記憶制御する。
【0332】
ステップS152では、コミュニケーション制御部66が、アプリケーション制御部65に対して、上記メモリに記憶されたアプリケーションプログラムの起動要求を行う。
【0333】
ステップS153では、アプリケーション制御部65が、この起動要求に応じて上記アプリケーションプログラムの中からブラウザを起動する。
【0334】
ステップS154では、コミュニケーション制御部66が、この起動されたブラウザに基づいてWebサーバ61にアクセスし、このアプリケーションプログラムをダウンロードした携帯電話機9及びユーザに関する所定の設定を行う初期設定ページの送信要求を行う。
【0335】
ステップS155では、Webサーバ61が、この送信要求に対応して、初期設定ページのデータを携帯電話機9に送信する。
【0336】
携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、この初期設定ページのデータを受信すると、表示画面20に当該初期設定ページの表示を行う。ユーザは、この表示画面20に表示される初期設定ページに対して、ジョグダイアル21や操作キーを操作して所定の項目(設定データ)の入力を行う。
【0337】
ステップS156では、携帯電話機9のコミュニケーション制御部66が、ユーザに入力された初期設定データと共に、当該携帯電話機9の機種識別番号(機種ID=端末ID)等をWebサーバ61に送信する。
【0338】
なお、この場合、最初の登録時(=入力時)であることから、入力されたデータを「初期設定データ」と呼ぶが、この登録後は、該登録済みのデータを「設定データ」と呼ぶこととする。すなわち、ここでいう「初期設定データ」と、以下の説明の各所で記す「設定データ」とは同じデータである。
【0339】
具体的には、この初期設定データとしては、
・当該携帯電話機9の携帯メールアドレス
・自分のニックネーム
・当該システムの管理者側から付与された識別番号
・マルチデバイス利用登録の有無
が入力される。
【0340】
当該システムでは、前述のようにパーソナルコンピュータ装置や携帯電話機9等のユーザが所有する各機器の間で一つの情報をシームレスに取り扱い可能となっている。上記マルチデバイス利用登録の有無は、携帯電話機9のみならず、このような各機器の間で一つの情報をシームレスに取り扱い可能とするか否かの選択を行うための入力である。これは、例えばマルチデバイス利用登録の有無の入力欄にチェックボックスが設けられており、ユーザは、該マルチデバイス利用登録を希望する際に、該チェックボックスにチェックを入れることで選択される。
【0341】
また、このマルチデバイス利用登録を希望した場合、ユーザは、上記初期設定データとして、
・上記管理サーバ装置50にログインするための識別情報(VESTA ID)
・上記管理サーバ装置50にログインするためのパスワード
の入力を行う。
【0342】
次に、ステップS157では、Webサーバ61が、サーブレット60に対してデータベース31への登録要求(DB登録呼び出し)を行うと共に、ユーザの携帯電話機9から送信された設定データを該サーブレット60に送信する。
【0343】
ステップS158では、サーブレット60が、データベース31に対して、そのユーザ専用のユーザ領域を形成し、このユーザ領域に対して上記機種ID及び設定データを登録する。
【0344】
この登録が終了すると、サーブレット60は、管理サーバ装置50に対して、そのユーザの家庭内ネットワーク17に接続されている各機器の確認要求を行う。なお、この実施の形態においては、管理サーバ装置50は、VESTA等の管理プログラムで動作しているため、サーブレット60は、この確認要求を行う際に、VESTA識別情報(VESTA ID)及びログイン用のパスワードを管理サーバ装置50に送信する。
【0345】
管理サーバ装置50は、この確認要求がなされると、図1及び図26に示すコントロールサーバ装置5にアクセスし、そのユーザの家庭内ネットワーク17に接続されている各機器のID,型番,アクション名,アクションID等である機器関連データを取得し、これらを、ステップS160においてサーブレット60に送信する。
【0346】
サーブレット60は、ステップS161において、この送信された機器関連データを、データベース31における、そのユーザのユーザ領域に登録する。
【0347】
次に、サーブレット60は、ステップS162において、この取得した機器関連データに基づいて、図6や図7等を用いて説明した画面構成設定パラメータを形成(調整)する。そして、ステップS163において、この形成した画面構成設定パラメータを画面構成設定データとしてWebサーバ61に送信する。
【0348】
Webサーバ61は、この画面構成設定データを受信すると、ステップS164において、画面構成設定ページを携帯電話機9に送信する。携帯電話機9は、この画面構成設定ページを受信すると、ユーザのキー操作に応じて、図3〜図9を用いて説明したエージェント,各部屋,機器やアイテムの画像を表示画面20に表示制御する。ユーザは、上述のように携帯電話機9のジョグダイアル21等を操作することで、所望のエージェントや部屋及び機器等を選択することとなる。
【0349】
次に、携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、ユーザにより所望のエージェントや部屋及び機器等が選択されると、ステップS165において、この選択されたエージェントや部屋及び機器等を示す設定更新データを形成し、これを機種IDと共にWebサーバ61に送信する。
【0350】
次に、Webサーバ61は、この設定更新データを受信すると、ユーザに選択された部屋にエージェント,機器及び各アイテムを組み込んだかたちの画像のデータを、ユーザの携帯電話機9に送信するために、ステップS166においてサーブレット60に対して上記設定更新データを送信すると共に、データダウンロード処理呼び出しを行う。
【0351】
サーブレット60は、この設定更新データに基づいて、ユーザにより選択されたエージェントや部屋,機器及びアイテム等を示す画面構成データ及びデータダウンロードパラメータを形成する。そして、ステップS167において、上記画面構成データを、データベース31内におけるそのユーザのユーザ領域に登録すると共に、ステップS168において、上記データダウンロードパラメータをWebサーバ61に送信する。
【0352】
Webサーバ61は、ステップS169において、このデータダウンロードパラメータをヘッダ情報に組み込んだ電子メールを形成し、これを携帯電話機9に送信する。
【0353】
「電子メールによるアプリケーションプログラムの起動」
携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、受信した電子メールのヘッダ情報から上記データダウンロードパラメータを検出すると、アプリケーション制御部65に対して上記アプリケーションプログラムの起動要求を行う。アプリケーション制御部65は、この起動要求に対応して上記アプリケーションプログラムを起動する。
【0354】
このように、当該実施の形態の情報処理システムは、モバイルサーバ装置11側から電子メールの形態で所定のパラメータを送信し、携帯電話機9が、このパラメータを検出すると、該パラメータに対応するアプリケーションプログラムを自動的に起動する。
【0355】
これにより、携帯電話機9において、アプリケーションプログラムの起動を自動化することができ、該アプリケーションプログラムの起動に要するユーザの面倒な機器操作を不要とすることができる。
【0356】
なお、この例では、アプリケーションプログラムは自動的に起動されることとしたが、これは、携帯電話機9がパラメータを検出した際に、例えば表示画面20に「アプリケーションプログラムを起動しますか?」等の、アプリケーションプログラムの起動の是非を問うメッセージを表示し、ユーザがこのメッセージに応答してアプリケーションプログラムの起動操作を行った場合に該アプリケーションプログラムを起動するようにしてもよい。
【0357】
次に、ステップS171では、アプリケーション制御部65が、この起動したアプリケーションプログラムに基づいてWebサーバ61に対して機種IDを送信すると共に、先ほどユーザにより選択されたエージェント,部屋,機器及びアイテム等のデータのダウンロード要求を行う。
【0358】
Webサーバ61は、このダウンロード要求に対応して、ステップS172において、ユーザにより選択された部屋にエージェント,機器及びアイテム等を組み込んだかたちの画像のデータを携帯電話機9に送信する。
【0359】
携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS173において、この送信された画像のデータを携帯電話機9内のスクラッチパッド(メモリ)に保存し、ステップS174において再描画処理を行う。これにより、上述のように携帯電話機9の表示画面20に、ユーザにより選択された部屋にエージェント,機器及びアイテムが組み込まれたかたちの画像が表示されることとなる。
【0360】
「設定変更」
次に、このように設定した部屋,エージェント,機器及びアイテム等は、ユーザが所望のタイミングで変更可能となっている。この設定変更時におけるシステム動作の流れを、図28のタイムアローに示す。
【0361】
設定変更を行う場合、ユーザは、例えば携帯電話機9の右ソフトキー23Rを押圧操作して設定の指示を行う。携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、この右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、ステップS180においてブラウザを起動する。
【0362】
ステップS181では、コミュニケーション制御部66が、上記起動されたブラウザに基づいて、モバイルサーバ装置11のWebサーバ61にアクセスし、上記設定を行うための最初のページ(設定TOPページ)のダウンロード要求を行う。
【0363】
ステップS182では、Webサーバ61が、このダウンロード要求に対応して、上記部屋,エージェント,機器及びアイテムの選択設定画面である「画面構成」の設定TOPページを携帯電話機9に送信する。これにより、携帯電話機9の表示画面20に、上記「画面構成」の設定TOPページが表示される。ユーザは、この「画面構成」の設定TOPページが表示された後に、当該設定TOPページの次のページである画面構成設定ページにアクセスすることとなる。
【0364】
次に、ステップS183では、上記画面構成設定ページへのアクセス操作がなされたタイミングで、コミュニケーション制御部66が、当該携帯電話機9の機種IDをWebサーバ61に送信すると共に、画面構成設定ページへのアクセス要求をWebサーバ61に行う。
【0365】
この画面構成設定ページへのアクセス要求がなされると、Webサーバ61は、ステップS184において、サーブレット60に対して当該携帯電話機9の機種IDを送信すると共に、画面構成設定処理呼び出しを行う。
【0366】
サーブレット60は、この画面構成設定処理呼び出しがなされると、ステップS185において、データベース31に対して上記機種IDを送信すると共に、この機種IDに対応するユーザの携帯電話機9に対して、既に設定されている設定データの取り出し要求を行う。データベース31は、この設定データの取り出し要求に対応して、ステップS186において、そのユーザの既に設定されている設定データをサーブレット60に送信する。
【0367】
ステップS187では、サーブレット60が、部屋,エージェント,機器及びアイテム等の変更入力画面に、この設定データを組み込んだかたちの画面構成設定データを形成し、これをWebサーバ61に送信する。Webサーバ61は、ステップS188において、この画面構成設定データを、画面構成設定ページとして携帯電話機9に送信する。これにより、ユーザの携帯電話機9の表示画面20に、画面構成設定ページが表示されることとなる。
【0368】
次に、ユーザは、この画面構成設定ページに基づいて、部屋,エージェント,機器及びアイテム等を設定し直す変更入力を行う。コミュニケーション制御部66は、この変更入力が終了すると、ステップS189において、この変更された情報を示す画面構成設定更新データを機種IDと共にWebサーバ61に送信する。
【0369】
次に、Webサーバ61は、この画面構成設定更新データを受信すると、ステップS190においてサーブレット60に対して上記画面構成設定更新データを送信すると共に、データダウンロード処理呼び出しを行う。
【0370】
サーブレット60は、ステップS191において、この画面構成更新データをデータベース31に登録すると共に、ステップS192において、ユーザにより選択されたエージェントや部屋,機器及びアイテム等を示すデータダウンロードパラメータを形成し、これをWebサーバ61に送信する。
【0371】
ステップS193では、前述のようにWebサーバ61が、このデータダウンロードパラメータをヘッダ情報に組み込んだ電子メールを形成し、これを携帯電話機9に送信する。
【0372】
携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、受信した電子メールのヘッダ情報から上記データダウンロードパラメータを検出すると、ステップS194において、アプリケーション制御部65に対して上記アプリケーションプログラムの起動要求を行う。アプリケーション制御部65は、この起動要求に対応して上記アプリケーションプログラムを自動的に起動する。
【0373】
次に、アプリケーション制御部65は、ステップS195において、この起動したアプリケーションプログラムに基づいて、Webサーバ61に機種IDを送信すると共に、先ほどユーザにより変更されたエージェント,部屋,機器及びアイテム等のデータのダウンロード要求を行う。
【0374】
Webサーバ61は、このダウンロード要求に対応して、ステップS196において、ユーザにより変更された部屋にエージェント,機器及びアイテム等を組み込んだかたちの画像のデータを携帯電話機9に送信する。
【0375】
携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS197において、この送信された画像のデータを携帯電話機9内のスクラッチパッド(メモリ)に保存し、ステップS198において再起動(描画)処理を行う。これにより、上述のように携帯電話機9の表示画面20に、ユーザにより変更された部屋にエージェント,機器及びアイテムが組み込まれたかたちの画像が表示されることとなる。
【0376】
「メッセージ宛名リストの編集」
次に、当該実施の形態の情報処理システムは、モバイルサーバ装置11のデータベース31の「メッセージ宛名リスト」に事前に登録されたユーザ間でのみ、上述の電子メールの送受信が可能となっている。
【0377】
図29にユーザAのメッセージ宛名リストの一例を示す。この図29からわかるように、ユーザAのメッセージ宛名リストとしては、当該メッセージ宛名リストの所有者であるユーザAのニックネーム(ニックネームA)と、当該メッセージ宛名リストの所有者であるユーザAの携帯メールアドレス(AAAAA@○○○.ne.jp)と、知人となる各ユーザのニックネーム(ニックネームB,C,D,E・・・)、及び知人となる各ユーザの携帯メールアドレス(BBBB@×××.ne.jp,CCCCCC@□□□.ne.jp・・・)が記憶されている。
【0378】
同様に、図30にユーザBのメッセージ宛名リストの一例を示す。なお、ユーザAとユーザBとは、互いに知人同士とする。この図30からわかるように、ユーザBのメッセージ宛名リストとしては、当該メッセージ宛名リストの所有者であるユーザBのニックネーム(ニックネームB)と、当該メッセージ宛名リストの所有者であるユーザBの携帯メールアドレス(BBBB@×××.ne.jp)と、知人となる各ユーザのニックネーム(ニックネームA,F,G,H・・・)、及び知人となる各ユーザの携帯メールアドレス(AAAAA@○○○.ne.jp,FFFFFFFF@○○○.ne.jp・・・)が記憶されている。
【0379】
後に説明するが、当該システムにおいてメッセージの送信を行う場合は、送信元となるユーザは、送信先となるユーザのニックネームを指定することで、該送信先となるユーザのメールアドレスを入力することなく、メッセージの送信が可能となっている。
【0380】
図31のタイムアローに、このメッセージ宛名リストの更新時におけるシステム動作の流れを示す。まず、ユーザは、自分のメールアドレスが変更となり、これを更新する場合、例えば携帯電話機9の右ソフトキー23Rを押圧操作して当該更新の指示を行う。携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、この右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、ステップS200においてブラウザを起動する。
【0381】
ステップS201では、コミュニケーション制御部66が、上記起動されたブラウザに基づいて、モバイルサーバ装置11のWebサーバ61にアクセスし、上記編集を行うための最初のページ(設定TOPページ)のダウンロード要求を行う。
【0382】
ステップS202では、Webサーバ61が、このダウンロード要求に対応して、上記メッセージ宛名リスト編集用の設定TOPページを携帯電話機9に送信する。これにより、携帯電話機9の表示画面20に、メッセージ宛名リスト編集用の設定TOPページが表示される。ユーザは、この設定TOPページが表示された後に、当該設定TOPページの次のページであるメッセージ宛名リスト編集ページにアクセスすることとなる。
【0383】
次に、ステップS203では、上記メッセージ宛名リスト編集ページへのアクセス操作がなされたタイミングで、コミュニケーション制御部66が、当該携帯電話機9の機種IDをWebサーバ61に送信すると共に、メッセージ宛名リスト編集ページへのアクセス要求をWebサーバ61に行う。
【0384】
このメッセージ宛名リスト編集ページへのアクセス要求がなされると、Webサーバ61は、ステップS204において、サーブレット60に対して当該携帯電話機9の機種IDを送信すると共に、メッセージ宛名リスト編集処理呼び出しを行う。
【0385】
サーブレット60は、このメッセージ宛名リスト編集処理呼び出しがなされると、ステップS205において、データベース31に対して上記機種IDを送信すると共に、この機種IDに対応するユーザの携帯電話機9に対して、既に設定されているメッセージ宛名リストデータの取り出し要求を行う。データベース31は、このメッセージ宛名リストデータの取り出し要求に対応して、ステップS206において、そのユーザの既に設定されているメッセージ宛名リストデータをサーブレット60に送信する。
【0386】
ステップS207では、サーブレット60が、管理サーバ装置50に対してVESTA ID,ログイン用のパスワード、及びメッセージ宛名リストのアイテム識別情報(アイテムID)を管理サーバ装置50に送信してメッセージ宛名リストの更新確認を行う。ステップS208では、管理サーバ装置50が、この更新確認に対応してメッセージ宛名リストの更新の有無を示す更新フラグをサーブレット60に返信する。
【0387】
この場合、メッセージ宛名リストの更新は終了していないため、管理サーバ装置50からは、メッセージ宛名リストの更新が無いことを示すフラグがサーブレット60に返信されることとなる。
【0388】
次に、サーブレット60は、メッセージ宛名リストの更新が無いことを示すフラグが返信されたため、ステップS209において、データベース31に対してそのユーザの機種IDを送信すると共に、メッセージ宛名リストデータの取り出し要求を行う。データベース31は、この要求がなされると、そのユーザのメッセージ宛名リストを読み出し、これをメッセージ宛名リストデータとしてステップS210でサーブレット60に送信する。
【0389】
サーブレット60は、このメッセージ宛名リストデータをステップS211においてWebサーバ61に送信する。Webサーバ61は、このメッセージ宛名リストデータを組み込んだかたちのメッセージ宛名リスト編集ページを形成し、これをステップS212において、ユーザの携帯電話機9に送信する。これにより、ユーザの携帯電話機9の表示画面20に、設定済みのメッセージ宛名リストが表示される。ユーザは、このメッセージ宛名リストに対して所望のリストを変更入力し、これをモバイルサーバ装置11に送信することとなる。
【0390】
携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、変更入力終了後にメッセージ宛名リストの送信が指示されると、ステップS213において、この変更されたメッセージ宛名リスト(メッセージ宛名リスト更新データ)をモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に送信する。
【0391】
Webサーバ61は、このメッセージ宛名リスト更新データを受信すると、サーブレット60に対してデータベース登録呼び出し要求を行うと共に、上記更新されたメッセージ宛名リスト(メッセージ宛名リストデータ)を送信する。
【0392】
サーブレット60は、このメッセージ宛名リストデータを受信すると、管理サーバ装置50に対してVESTA ID,パスワード、及びメッセージ宛名リストの更新を示すアイテムIDを送信すると共に、メッセージ宛名リストの更新要求を行う。ステップS216において、管理サーバ装置50から、この更新要求に対応する応答がなされると、サーブレット60は、ステップS217において、データベース31に更新されたメッセージ宛名リストを登録する。
【0393】
これにより、データベース31に記憶されているそのユーザのメールアドレスが、新たなメールアドレスに更新されることとなる。
【0394】
次に、データベース31に対するメッセージ宛名リストの更新登録が終了すると、サーブレット60は、この更新登録に対応するメッセージ宛名リストの新たなパラメータを形成し、これをWebサーバ61に送信する。
【0395】
Webサーバ61は、ステップS219において、上述のように、この新たなパラメータであるメッセージ宛名リスト更新パラメータをヘッダ情報に組み込んだ電子メールを形成し、これを携帯電話機9に送信する。
【0396】
携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、受信した電子メールのヘッダ情報から上記メッセージ宛名リスト更新パラメータを検出すると、アプリケーション制御部65に対して上記アプリケーションの起動要求を行う。
【0397】
アプリケーション制御部65は、この起動要求がなされると、ユーザに対して当該携帯電話機9のスクラッチパッド(メモリ)に記憶されているメッセージ宛名リストの更新の是非を問い、ユーザにより更新を肯定する指示がなされた場合にステップS220において、該アプリケーションプログラムを起動する。そして、ステップS221において、スクラッチパッド(メモリ)に記憶されているメッセージ宛名リストを更新し、ステップS222において、この更新されたメッセージ宛名リストを表示画面20に表示する。ユーザは、この表示画面20に表示されたメッセージ宛名リストを見ることで、更新内容を確認することとなる。
【0398】
「更新時における一括登録及び更新通知」
ここで、例えばユーザAのメールアドレスが変更となった場合、ユーザAが自分のメールアドレスの更新登録を行うと、モバイルサーバ装置11(或いは管理サーバ装置50でもよい。)は、ユーザAのメールアドレスが登録されている各ユーザに対して、当該ユーザAのメールアドレスが更新された旨の通知を行うと共に、該各ユーザのメッセージ宛名リストに記録されているユーザAのメールアドレスを、ユーザAの新たなメールアドレスに自動的に書き換える。
【0399】
これにより、メールアドレスを変更したユーザAは、メールアドレスを変更した旨の通知を知人に対して行わなくとも、各知人のメールアドレスが自分のメッセージ宛名リストに登録されていれば、該各知人に対してメールアドレスを変更した旨の通知が自動的に送信されるため、該変更した旨の通知を省略することができる。
【0400】
また、ユーザAの各知人のメッセージ宛名リストも、ユーザAのメールアドレスが新たなメールアドレスに自動的に更新されるため、各知人がそれぞれ自分のメッセージ宛名リストを書き換える面倒な操作を不要とすることができる。
【0401】
次に、このようなメッセージ宛名リストの編集処理をを「メッセージ宛名リストへの追加処理」及び「メッセージ宛名リストからの削除処理」に分けて、さらに詳細に説明する。
【0402】
「メッセージ宛名リストへの追加処理」
まず、図32のフローチャートに、メッセージ宛名リストに所望のユーザを追加する場合における当該システムの動作の流れを示す。
【0403】
この図32のフローチャートは、ユーザにより携帯電話機9の右ソフトキー23Rが押圧操作され、メッセージ宛名リストの編集指示がなされることでスタートとなる。
【0404】
このメッセージ宛名リストの編集指示がなされると、図31のタイムアローのステップS200〜ステップS203で説明したように、携帯電話機9からモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスがなされる。ステップS230では、モバイルサーバ装置11が、このメッセージ宛名リストの編集ページに対してアクセスがなされたか否かを判別する。そして、当該アクセスを検出したタイミングで、この追加処理行程がステップS231へ進む。
【0405】
ステップS231では、モバイルサーバ装置11が、携帯電話機9の機種ID等に基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの編集フォームを、そのユーザの携帯電話機9に返信する。
【0406】
ユーザは、この編集フォームに基づいて「メッセージ宛名リストの追加処理」或いは「メッセージ宛名リストの削除処理」を選択し、いずれかの処理に対するアクセスを行うのであるが、ステップS232では、モバイルサーバ装置11が、上記「メッセージ宛名リストの追加処理」のアクセスの有無を検出する。
【0407】
そして、「メッセージ宛名リストの追加処理」のアクセスがあった場合は、この追加処理行程がステップS233に進み、「メッセージ宛名リストの削除処理」のアクセスがあった場合は、図35のフローチャートの「メッセージ宛名リストからの削除処理行程」におけるステップS260に処理が移行する。
【0408】
次に、「メッセージ宛名リストの追加処理」のアクセスがあった場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS233において、このアクセスと共に送信される機種IDに基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの追加フォームを携帯電話機9に送信する。
【0409】
ユーザはこの追加フォームに対して、追加を行うユーザの「ニックネーム」及び「メールアドレス」を入力し、これをモバイルサーバ装置11に送信するように携帯電話機9を操作する。
【0410】
ステップS234では、モバイルサーバ装置11が、ユーザの携帯電話機9からメッセージ宛名リストの追加データを受信したか否かを判別する。モバイルサーバ装置11が、この追加データを受信すると、当該追加処理行程がステップS235に進む。
【0411】
ステップS235では、モバイルサーバ装置11がデータベース31を検索することで、追加データとして受信した「ニックネーム」及び「メールアドレス」と同じ「ニックネーム」及び「メールアドレス」を有するユーザが存在するか否かを判別する。
【0412】
上記同じ「ニックネーム」及び「メールアドレス」を有するユーザがデータベース31に登録されている場合は、該ユーザは既に登録済みであるため、モバイルサーバ装置11は、ステップS239において、メッセージ宛名リストの追加を行おうとしているユーザに対して、例えば「同じニックネーム及びメールアドレスのユーザが登録済みです。」等のエラーメッセージを携帯電話機9に送信し、当該追加処理行程が終了となる。
【0413】
ここで、この情報処理システムの場合、お互いを知っている者同士のみメッセージの送受信を可能とすることで、迷惑メールの防止等を図っている。このため、メッセージ宛名リストに追加されるユーザに対して、当該追加の是非を確認するようになっており、モバイルサーバ装置11は、ステップS236において、上記ステップS234で受信したメールアドレス(メッセージ宛名リストに追加されようとしているユーザのメールアドレス)に、「メッセージ宛名リストへの追加の是非を問うパラメータ(図34参照)」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを送信する。
【0414】
後に図34のフローチャートを用いて説明するが、メッセージ宛名リストに追加されようとしているユーザの携帯電話機9は、この電子メールのヘッダ情報に組み込まれた「メッセージ宛名リストへの追加の是非を問うパラメータ」に基づいてアプリケーションプログラムを起動し、このアプリケーションプログラムに基づいて上記メッセージ宛名リストへの追加の是非をモバイルサーバ装置11返答するのであるが、ステップS237では、モバイルサーバ装置11が、この返答が追加を肯定する返答であるか否かを判別する。
【0415】
追加を肯定する返答である場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS238において、データベース31に存在するユーザA(追加する側のユーザ)のメッセージ宛名リストに、ユーザB(追加される側)のニックネーム及びメールアドレスを登録すると共に、ユーザB(追加される側)のメッセージ宛名リストに対してもユーザA(追加する側のユーザ)のニックネーム及びメールアドレスを登録して、この追加処理行程を終了する。
【0416】
これに対して、追加を否定する返答である場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS240において、データベース31に存在するユーザA(追加する側のユーザ)のステータス領域に、ユーザB(追加される側)からメッセージ宛名リストへの登録が拒否された旨の情報を記録すると共に、ユーザAの携帯電話機9に対して、例えば「登録が拒否されました。」等の、ユーザB(追加される側)からメッセージ宛名リストへの登録が拒否された旨のメッセージを送信し、この追加処理行程を終了する。
【0417】
このように、当該実施の形態の情報処理システムは、メッセージ宛名リストを追加する側のユーザと、追加される側のユーザとの双方の意志確認を行ったうえでメッセージ宛名リストへの追加を行うようになっている。
【0418】
このため、各ユーザのメッセージ宛名リストを、信頼する知人のみが集合したリストとすることができる。そして、メッセージの送受信は、このメッセージ宛名リストに登録されているユーザ間でのみ行われるため、第三者からの迷惑メール等を強力に防止することができる。
【0419】
「メッセージ宛名リストへの追加処理における追加する側の端末操作」
次に、このような追加処理における、メッセージ宛名リストへの追加を行う側(ユーザA)の端末操作の流れを図33のフローチャートに示す。
【0420】
このフローチャートは、ユーザが携帯電話機9の右ソフトキー23Rを押圧操作することでスタートとなる。
【0421】
ステップS241では、上述のようにユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11のメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスする。
【0422】
ステップS242では、ユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストへの追加処理を指定する。
【0423】
ステップS243では、携帯電話機9が、モバイルサーバ装置11から送信された追加フォームに、追加するユーザBのニックネーム及びメールアドレスを、ユーザの操作に応じて入力処理し、これをモバイルサーバ装置11に送信する。これにより、この追加処理における追加する側(ユーザA)の端末操作行程が終了する。
【0424】
なお、この端末操作により、モバイルサーバ装置11側でメッセージ宛名リストへの追加処理、或いは追加拒否の処理が行われることは、上述のとおりである。
【0425】
「メッセージ宛名リストへの追加処理における追加される側の端末操作」
次に、このような追加処理における、メッセージ宛名リストに追加される側(ユーザB)の端末操作の流れを図34のフローチャートに示す。
【0426】
このフローチャートは、メッセージ宛名リストに追加される側のユーザBが、モバイルサーバ装置11から送信される上記「メッセージ宛名リストへの追加の是非を問うパラメータ」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを受信することでスタートとなる。
【0427】
ユーザBの携帯電話機9は、ステップS250において、この電子メールを受信したか否かを判別し、受信した場合、ステップS251において、上記ヘッダ情報に組み込まれている「メッセージ宛名リストへの追加の是非を問うパラメータ」に対応してアプリケーションプログラムの起動を促すメッセージを表示画面20に表示制御する。
【0428】
ユーザは、このメッセージを見て、アプリケーションプログラムの起動操作を行う。なお、この場合、上記メッセージによりアプリケーションプログラムの起動の是非をユーザBに確認するようにしているが、当該確認を行うことなく自動的にアプリケーションプログラムを起動するようにしてもよい。
【0429】
ステップS252では、ユーザBの携帯電話機9が、ユーザBにより、上記アプリケーションプログラムの起動操作がなされたか否かを判別し、該アプリケーションプログラムの起動操作がなされた場合に、ステップS253において、ユーザAのメッセージ宛名リストに対する、ユーザBのメールアドレスの追加の是非を問うメッセージを表示画面20に表示する。
【0430】
そして、ステップS254において、ユーザBの携帯電話機9は、ユーザBにより入力された、上記メールアドレスの追加の是非を問うメッセージに対する返答をモバイルサーバ装置11に送信して、この追加処理における追加される側(ユーザB)の端末操作行程が終了する。
【0431】
「メッセージ宛名リストからの削除処理」
次に、図35のフローチャートに、メッセージ宛名リストから所望のユーザを削除する場合における当該システムの動作の流れを示す。
【0432】
この図35のフローチャートは、ユーザにより携帯電話機9の右ソフトキー23Rが押圧操作され、メッセージ宛名リストの編集指示がなされることでスタートとなる。
【0433】
このメッセージ宛名リストの編集指示がなされると、図31のタイムアローのステップS200〜ステップS203で説明したように、携帯電話機9からモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスがなされる。ステップS230では、モバイルサーバ装置11が、このメッセージ宛名リストの編集ページに対してアクセスがなされたか否かを判別する。そして、当該アクセスを検出したタイミングで、この追加処理行程がステップS231へ進む。
【0434】
ステップS231では、モバイルサーバ装置11が、携帯電話機9の機種ID等に基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの編集フォームを、そのユーザの携帯電話機9に返信する。
【0435】
ユーザは、この編集フォームに基づいて「メッセージ宛名リストの追加処理」或いは「メッセージ宛名リストの削除処理」を選択し、いずれかの処理に対するアクセスを行うのであるが、ステップS260では、モバイルサーバ装置11が、上記「メッセージ宛名リストの削除処理」のアクセスの有無を検出する。
【0436】
そして、「メッセージ宛名リストの削除処理」のアクセスがあった場合は、この削除処理行程がステップS262に進み、「メッセージ宛名リストの追加処理」のアクセスがあった場合は、図32のフローチャートの「メッセージ宛名リストの追加処理行程」におけるステップS232に処理が移行する。
【0437】
次に、「メッセージ宛名リストの削除処理」のアクセスがあった場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS261において、このアクセスと共に送信される機種IDに基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの削除フォームを携帯電話機9に送信する。
【0438】
ユーザはこの削除フォームに対して、削除を行うユーザの「ニックネーム」を入力し(「ニックネーム」及び「メールアドレス」を入力するようにしてもよい。)、これをモバイルサーバ装置11に送信するように携帯電話機9を操作する。
【0439】
ステップS262では、モバイルサーバ装置11が、ユーザの携帯電話機9からメッセージ宛名リストから削除するデータ(削除指定データ)を受信したか否かを判別する。モバイルサーバ装置11が、この削除指定データを受信すると、当該削除処理行程がステップS263に進む。
【0440】
ステップS263では、モバイルサーバ装置11がデータベース31を検索することで、削除データとして受信した「ニックネーム」と同じ「ニックネーム」を有するユーザ(削除に該当するユーザ)が存在するか否かを判別する。
【0441】
上記同じ「ニックネーム」を有するユーザがデータベース31に登録されていない場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS268において、メッセージ宛名リストの追加を行おうとしているユーザに対して、例えば「そのユーザは削除済みです。」等のエラーメッセージを携帯電話機9に送信し、当該削除処理行程が終了となる。
【0442】
これに対して、削除に該当するユーザの「ニックネーム」がデータベース31に登録されている場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS264において、この削除に該当するユーザのメールアドレスに対して、「メッセージ宛名リストからの削除の是非を問うパラメータ」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを送信する。
【0443】
後に図37のフローチャートを用いて説明するが、メッセージ宛名リストから削除されようとしているユーザの携帯電話機9は、この電子メールのヘッダ情報に組み込まれた「メッセージ宛名リストからの削除の是非を問うパラメータ」に基づいてアプリケーションプログラムを起動し、このアプリケーションプログラムに基づいて上記メッセージ宛名リストからの削除の是非をモバイルサーバ装置11返答するのであるが、ステップS265では、モバイルサーバ装置11が、この返答が削除を肯定する返答であるか否かを判別する。
【0444】
削除を肯定する返答である場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS266において、データベース31に存在するユーザA(削除する側のユーザ)のメッセージ宛名リストから、ユーザB(削除される側)のニックネーム及びメールアドレスを削除すると共に、ユーザB(削除される側)のメッセージ宛名リストから、ユーザA(削除した側のユーザ)のニックネーム及びメールアドレスを削除して、この削除処理行程を終了する。
【0445】
これに対して、削除を否定する返答である場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS267において、データベース31に存在するユーザA(削除する側のユーザ)のステータス領域に、ユーザB(削除される側)からメッセージ宛名リストからの削除が拒否された旨の情報を記録すると共に、ユーザAの携帯電話機9に対して、例えば「削除が拒否されました。」等の、ユーザB(削除される側)からメッセージ宛名リストからの削除が拒否された旨のメッセージを送信し、この削除処理行程を終了する。
【0446】
「メッセージ宛名リストからの削除処理における削除する側の端末操作」
次に、このような削除処理における、メッセージ宛名リストからの削除を行う側(ユーザA)の端末操作の流れを図36のフローチャートに示す。
【0447】
このフローチャートは、ユーザが携帯電話機9の右ソフトキー23Rを押圧操作することでスタートとなる。
【0448】
ステップS270では、上述のようにユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11のメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスする。
【0449】
ステップS271では、ユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストへの削除処理を指定する。
【0450】
ステップS272では、携帯電話機9が、モバイルサーバ装置11から送信された削除フォームに、削除するユーザBのニックネームを、ユーザの操作に応じて入力処理し、これをモバイルサーバ装置11に送信する。これにより、この削除処理における削除する側(ユーザA)の端末操作行程が終了する。
【0451】
なお、この端末操作により、モバイルサーバ装置11側でメッセージ宛名リストからの削除処理、或いは削除拒否における処理が行われることは、上述のとおりである。
【0452】
「メッセージ宛名リストからの削除処理における削除される側の端末操作」
次に、このような削除処理における、メッセージ宛名リストから削除される側(ユーザB)の端末操作の流れを図37のフローチャートに示す。
【0453】
このフローチャートは、メッセージ宛名リストから削除される側のユーザBが、モバイルサーバ装置11から送信される上記「メッセージ宛名リストからの削除の是非を問うパラメータ」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを受信することでスタートとなる。
【0454】
ユーザBの携帯電話機9は、ステップS280において、この電子メールを受信したか否かを判別し、受信した場合、ステップS281において、上記ヘッダ情報に組み込まれている「メッセージ宛名リストからの削除の是非を問うパラメータ」に対応してアプリケーションプログラムの起動を促すメッセージを表示画面20に表示制御する。
【0455】
ユーザは、このメッセージを見て、アプリケーションプログラムの起動操作を行う。なお、この場合、上記メッセージによりアプリケーションプログラムの起動の是非をユーザBに確認するようにしているが、当該確認を行うことなく自動的にアプリケーションプログラムを起動するようにしてもよい。
【0456】
ステップS282では、ユーザBの携帯電話機9が、ユーザBにより、上記アプリケーションプログラムの起動操作がなされたか否かを判別し、該アプリケーションプログラムの起動操作がなされた場合に、ステップS283において、ユーザAのメッセージ宛名リストから当該ユーザBのメールアドレスの削除の是非を問うメッセージを表示画面20に表示する。
【0457】
そして、ステップS284において、ユーザBの携帯電話機9は、ユーザBにより入力された、上記メールアドレスの削除の是非を問うメッセージに対する返答をモバイルサーバ装置11に送信して、この削除処理における削除される側(ユーザB)の端末操作行程が終了する。
【0458】
「メッセージ宛名リストからの強制削除処理」
次に、当該実施の形態の情報処理システムは、メッセージ宛名リストから削除を行う場合、前述のように該削除されるユーザに対して削除の是非を確認したうえで削除を行うモードと、該削除されるユーザに対して削除の是非を確認することなく強制的に削除を行うモードとの、2つの削除モードを有している。
【0459】
図38のフローチャートに、メッセージ宛名リストから所望のユーザを強制的に削除する場合における当該システムの動作の流れを示す。
【0460】
この図38のフローチャートは、ユーザにより携帯電話機9の右ソフトキー23Rが押圧操作され、メッセージ宛名リストの編集指示がなされることでスタートとなる。
【0461】
このメッセージ宛名リストの編集指示がなされると、図31のタイムアローのステップS200〜ステップS203で説明したように、携帯電話機9からモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスがなされる。ステップS290では、モバイルサーバ装置11が、このメッセージ宛名リストの編集ページに対してアクセスがなされたか否かを判別する。そして、当該アクセスを検出したタイミングで、この強制削除処理行程がステップS291へ進む。
【0462】
ステップS291では、モバイルサーバ装置11が、携帯電話機9の機種ID等に基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの編集フォームを、そのユーザの携帯電話機9に返信する。
【0463】
ユーザは、この編集フォームに基づいて「メッセージ宛名リストの強制削除処理」を選択し、この処理に対するアクセスを行うのであるが、ステップS292では、モバイルサーバ装置11が、上記「メッセージ宛名リストの強制削除処理」のアクセスの有無を検出する。そして、「メッセージ宛名リストの強制削除処理」のアクセスがあった場合に、この強制削除処理行程がステップS293に進む。
【0464】
ステップS293では、「メッセージ宛名リストの強制削除処理」のアクセスがあったため、モバイルサーバ装置11は、このアクセスと共に送信される機種IDに基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの強制削除フォームを携帯電話機9に送信する。
【0465】
ユーザはこの強制削除フォームに対して、強制削除を行うユーザの「ニックネーム」を入力し(「ニックネーム」及び「メールアドレス」を入力するようにしてもよい。)、これをモバイルサーバ装置11に送信するように携帯電話機9を操作する。
【0466】
ステップS294では、モバイルサーバ装置11が、ユーザの携帯電話機9からメッセージ宛名リストから強制削除するデータ(強制削除指定データ)を受信したか否かを判別する。モバイルサーバ装置11が、この強制削除指定データを受信すると、当該強制削除処理行程がステップS295に進む。
【0467】
ステップS295では、モバイルサーバ装置11がデータベース31を検索することで、削除データとして受信した「ニックネーム」と同じ「ニックネーム」を有するユーザ(削除に該当するユーザ)が存在するか否かを判別する。
【0468】
上記同じ「ニックネーム」を有するユーザがデータベース31に登録されていない場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS298において、メッセージ宛名リストの追加を行おうとしているユーザに対して、例えば「そのユーザは削除済みです。」等のエラーメッセージを携帯電話機9に送信し、当該強制削除処理行程が終了となる。
【0469】
これに対して、強制削除に該当するユーザの「ニックネーム」がデータベース31に登録されている場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS296において、この削除に該当するユーザのメールアドレスに対して、「メッセージ宛名リストからの強制削除を示すパラメータ」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを送信する。
【0470】
そして、モバイルサーバ装置11は、ステップS297において、データベース31に存在するユーザA(削除する側のユーザ)のメッセージ宛名リストから、ユーザB(削除される側)のニックネーム及びメールアドレスを強制的に削除すると共に、ユーザB(削除される側)のメッセージ宛名リストから、ユーザA(削除した側のユーザ)のニックネーム及びメールアドレスを強制的に削除して、この強制削除処理行程を終了する。
【0471】
これにより、相手(削除される側)の意志に関わらず、削除する側のメッセージ宛名リストから所望のユーザの情報(この場合、ニックネーム及びメールアドレス)を強制的に削除することができる。
【0472】
「メッセージ宛名リストからの強制削除処理における削除する側の端末操作」
次に、このような削除処理における、メッセージ宛名リストからの強制削除を行う側(ユーザA)の端末操作の流れを図39のフローチャートに示す。
【0473】
このフローチャートは、ユーザが携帯電話機9の右ソフトキー23Rを押圧操作することでスタートとなる。
【0474】
ステップS300では、上述のようにユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11のメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスする。
【0475】
ステップS301では、ユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストからの強制削除処理を指定する。
【0476】
ステップS302では、携帯電話機9が、モバイルサーバ装置11から送信された強制削除フォームに、強制削除するユーザBのニックネームを、ユーザの操作に応じて入力処理し、これをモバイルサーバ装置11に送信する。これにより、この強制削除処理における削除する側(ユーザA)の端末操作行程が終了する。
【0477】
なお、この端末操作により、モバイルサーバ装置11側でメッセージ宛名リストからの強制削除処理が行われることは、上述のとおりである。
【0478】
「メッセージ宛名リストからの強制削除処理における削除される側の端末操作」
次に、このような強制削除処理における、メッセージ宛名リストから強制的に削除される側(ユーザB)の端末操作の流れを図40のフローチャートに示す。
【0479】
このフローチャートは、メッセージ宛名リストから強制削除される側のユーザBが、モバイルサーバ装置11から送信される上記「メッセージ宛名リストからの強制削除を示すパラメータ」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを受信することでスタートとなる。
【0480】
ユーザBの携帯電話機9は、ステップS310において、この電子メールを受信したか否かを判別し、受信した場合、ステップS311において、上記ヘッダ情報に組み込まれている「メッセージ宛名リストからの強制削除を示すパラメータ」に対応してアプリケーションプログラムの起動を促すメッセージを表示画面20に表示制御する。
【0481】
ユーザは、このメッセージを見て、アプリケーションプログラムの起動操作を行う。なお、この場合、上記メッセージによりアプリケーションプログラムの起動の是非をユーザBに確認するようにしているが、当該確認を行うことなく自動的にアプリケーションプログラムを起動するようにしてもよい。
【0482】
ステップS312では、ユーザBの携帯電話機9が、ユーザBにより、上記アプリケーションプログラムの起動操作がなされたか否かを判別し、該アプリケーションプログラムの起動操作がなされた場合に、ステップS313において、ユーザAのメッセージ宛名リストから当該ユーザBのメールアドレスが強制的に削除された旨のメッセージを表示画面20に表示して、この強制削除処理における削除される側(ユーザB)の端末操作行程が終了する。
【0483】
「送信されたメッセージの処理動作」
次に、メッセージが宛先となるユーザに送信されるまでのシステム動作を、図41のタイムアローを用いて説明する。
【0484】
この図41において、まず、図21及び図22を用いて説明したように携帯電話機9にインストールされた上記アプリケーションプログラムで形成されたメッセージは、ステップS320において、アプリケーション制御部65により、当該携帯電話機9の機種ID及びメッセージのアイテムID、及び所定のデータと共にモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に送信される。
【0485】
ステップS321では、Webサーバ61が、上記受信したメッセージ,機種ID及びアイテムIDをサーブレット60に送信し、メッセージ送信処理呼び出しを行う。
【0486】
ステップS322では、サーブレット60がデータベース31に機種IDを送信し、メッセージを送信したユーザに対して設定されているデータ(設定データ)の取り出し要求を行う。
【0487】
ステップS323では、データベース31が、この取り出し要求に対応するユーザ(メッセージを送信したユーザ)の設定データをサーブレット60に送信する。
【0488】
次に、ステップS324において、サーブレット60は、データベース31に対して、メッセージの宛先となるユーザのユーザ情報(宛先ユーザ情報)の取り出し要求を行う。データベース31は、ステップS325において、この取り出し要求のなされた宛先ユーザ情報をサーブレット60に送信する。
【0489】
ステップS326では、サーブレット60が、この宛先ユーザ情報に基づいて、メッセージの宛先となるユーザが所有する端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ装置と携帯電話機、或いはパーソナルコンピュータ装置とPDA端末装置等)を確認する。
【0490】
次に、サーブレット60は、上記ステップS326で確認した宛先となるユーザが所有する端末装置のうち、現在、どの端末装置に対してアクセス可能であるかを確認する。
【0491】
この確認は、ステップS327において、サーブレット60から管理サーバ装置50に対して「VESTA ID」と「パスワード」を送信することで、ステップS328において管理サーバ装置50からサーブレット60に送信されるログイン状況結果に基づいて行われる。
【0492】
すなわち、各ユーザは、当該システムにおいて自分の所有する機器を使用する場合、管理サーバ装置50にログインするようになっている。管理サーバ装置50は、各ユーザが所有する端末装置のログイン状況を監視しており、サーブレット60から上記ログイン状況の確認が行われた場合に、そのユーザが現在使用してログインしている機器を示す情報を上記ログイン状況結果としてサーブレット60に送信する。
【0493】
次に、ステップS329は、メッセージの宛先となるユーザがパーソナルコンピュータ装置等により、管理サーバ装置50にログインしている場合のステップであり、ステップS333は、メッセージの宛先となるユーザが携帯電話機9や通信機能を有するPDA装置等によりモバイルサーバ装置11にログインしている場合、或いはメッセージの宛先となるユーザが上記管理サーバ装置50及びモバイルサーバ装置11の双方にログインしている場合に実行されるステップである。
【0494】
なお、この例では、メッセージの宛先となるユーザが上記管理サーバ装置50及びモバイルサーバ装置11の双方にログインしている場合は、モバイルサーバ装置11にログインしている場合の処理を優先して行うようになっている。
【0495】
具体的には、上記ログイン状況結果が、上記管理サーバ装置50にログインしていることを示すものである場合、Webサーバ61は、ステップS329において、VESTA ID,パスワード,アイテムID,データ及びメッセージを管理サーバ装置50に送信する。
【0496】
これにより、管理サーバ装置50により、宛先となるユーザのパーソナルコンピュータ装置等に対して、メッセージが送信されることとなる。
【0497】
サーブレット60は、このようなメッセージの送信を行うと、ステップS330において、Webサーバ61にメッセージが送信されたことを通知するためのメッセージ送信応答を行う。このメッセージ送信応答は、ステップS331においてWebサーバ61から携帯電話機9に送信される。
【0498】
携帯電話機9は、このメッセージ送信応答を受信すると、ステップS332において、上記アプリケーションプログラムに基づいて、表示画面20に、例えば上記エージェントを表示すると共に「メッセージの送信が終了しました。」等の文字を表示する。これにより、表示画面20に表示されたエージェントにより、ユーザに対してメッセージの送信終了が通知されることとなる。
【0499】
一方、上記ログイン状況結果が、上記モバイルサーバ装置11にログインしていることを示すものである場合、Webサーバ61は、ステップS333において、データベース31の、宛先となるユーザのメッセージ領域に、上記送信されたメッセージを書き込む。
【0500】
なお、このメッセージ領域には、例えば10通のメッセージが書き込み可能となっている。このため、メッセージを書き込む際に、該メッセージ領域に既に10通のメッセージが書き込まれている場合、サーブレット60は、一番古い受信日時のメッセージに対して新たなメッセージを上書きする。
【0501】
次に、このメッセージの書き込みが終了すると、サーブレット60は、ステップS334において、ヘッダ情報にメッセージが到着した旨のパラメータを組み込んだ電子メールを形成し、これを宛先となるユーザに送信する。
【0502】
後に説明するが、宛先となるユーザの携帯電話機9は、この電子メールのヘッダ情報に組み込まれているパラメータに基づいて上記アプリケーションプログラムを起動し、この起動したアプリケーションプログラムに基づいてモバイルサーバ装置11にアクセスして、到着したメッセージを受信する。
【0503】
次に、サーブレット60は、このような電子メールの送信を行うと、ステップS335において、Webサーバ61に対して、メッセージが送信されたことを通知するためのメッセージ送信応答を行う。このメッセージ送信応答は、ステップS336においてWebサーバ61から携帯電話機9に送信される。
【0504】
携帯電話機9は、このメッセージ送信応答を受信すると、ステップS337において、上記アプリケーションプログラムに基づいて、表示画面20に、例えば上記エージェントを表示すると共に「メッセージの送信が終了しました。」等の文字を表示する。これにより、表示画面20に表示されたエージェントにより、ユーザに対してメッセージの送信終了が通知されることとなる。
【0505】
「メッセージの受信処理動作」
次に、このように送信されたメッセージの受信処理動作を説明する。図42のタイムアローは、このメッセージの受信処理動作の流れを示している。
【0506】
この図42において、管理サーバ装置50は、例えばパーソナルコンピュータ装置から送信されたメッセージを受信すると、ステップS340において、この受信したメッセージをサーブレット60に送信する(メッセージ通知)。
【0507】
このメッセージを受信したサーブレット60は、ステップS341において、このメッセージに対してMIME(Multipurpose Internet Mail Extention)に対応する処理(不要であればスキップされる)を施し、ステップS342において、データベース31のメッセージの宛先となるユーザのユーザ領域に該メッセージを書き込む。
【0508】
次にサーブレット60は、ステップS343において、ヘッダ情報にメッセージが到着した旨のパラメータを組み込んだ電子メールを形成し、これを宛先となるユーザの携帯電話機9に送信する。
【0509】
図43(a)〜(c)に、このパラメータ付き電子メールの一例を示す。図43(a)は電子メールのヘッダ情報、図43(b)は電子メールの本文、図43(c)は電子メールのヘッダ情報に組み込まれたパラメータである。
【0510】
この図43(a)からわかるように、上記電子メールのヘッダ情報としては、その電子メールの表題(Subject),受信日時(Date),送信元のアドレス(From)及び送信先のアドレス(To)が書き込まれる。
【0511】
また、図43(c)からわかるように、上記電子メールのヘッダ情報としては、ユーザの携帯電話機9の表示画面20に表示されるアプリケーションプログラム名(TEXT),ダウンロードしたURL名(ADF)、及びパラメータ(Param)が書き込まれる。
【0512】
なお、図41のステップS334におけるパラメータ付きの電子メールも、これと同様であるため、この説明を参照されたい。
【0513】
このうち、パラメータは、例えば電子メールの受信処理はパラメータ番号1(Param=1)、データのダウンロード処理はパラメータ番号2(Param=2)、メッセージ宛名リストの更新処理はパラメータ番号3(Param=3)等のように、上記アプリケーションプログラムの処理毎に番号が割り当てられており、アプリケーション制御部65は、このパラメータ番号に基づいてアプリケーションプログラムを起動して適宜、情報処理を行うようになっている。
【0514】
この場合、メッセージの取得時であるため、上記電子メールを受信した携帯電話機9のメーラ67は、ステップS344において、上記ヘッダ情報のパラメータに対応して、アプリケーション制御部65に対してメッセージ取得用のアプリケーションプログラムの起動要求を行う。
【0515】
ステップS345では、アプリケーション制御部65が、この要求に応えてメッセージ取得用のアプリケーションプログラムを起動し、モバイルサーバ装置11のWebサーバ61に対して当該携帯電話機9の機種ID及び電子メールのアイテムIDを送信し、メッセージの取得要求を行う。
【0516】
ステップS346では、Webサーバ61がサーブレット60に対して、上記機種ID及びアイテムIDを送信し、メッセージ取得処理呼び出しを行う。
【0517】
ステップS347では、サーブレット60がデータベース31に対して、上記機種IDを送信し、設定データの取り出し要求を行う。ステップS348では、データベース31が、この取り出し要求に応えて、データベース31に記憶されているそのユーザの設定データをサーブレット60に送信する。
【0518】
次にステップS349では、サーブレット60がデータベース31に対してメッセージデータの取り出し要求を行う。この要求がなされると、データベース31は、ステップS350において、当該データベース31に記憶されているメッセージをサーブレット60に送信すると共に、この送信したメッセージに対して送信済みであることを示すチェックフラグ(取得済みチェックフラグ)を立てる。
【0519】
次に、ステップS351では、サーブレット60が、受信したメッセージに上記取得済みチェックフラグが立っているか否かを確認し、取得済みチェックフラグが立っていない場合に、ステップS352において、そのメッセージをWebサーバ61に送信する。なお、複数のメッセージに対して取得済みチェックフラグが立っていない場合は、このこのWebサーバ61に送信されるメッセージは複数となる。
【0520】
次に、ステップS353において、Webサーバ61は、このメッセージを送信先となるユーザの携帯電話機9に送信する。携帯電話機9は、このメッセージを受信すると、ステップS354においてアプリケーション制御部65が、スクラッチパッド内のメッセージを更新する。そして、ステップS355において、表示画面20にメッセージ受信アイテムを表示する。
【0521】
図44(a)〜(f)に受信アイテムが表示される様子を示す。この図44(a)〜(f)は、携帯電話機9の表示画面20に表示された居間を示している。この例の場合、受信アイテムとして郵便ポスト30pが表示されている。
【0522】
図44(a)は、メッセージが受信されていないときの表示画面を示している。この状態でメッセージが受信されると、携帯電話機9のCPUは、図44(b)に示すように上記郵便ポスト30pの入札口から全長の略1/3程、外側に突き出たかたちの封書(或いは葉書)の画像を表示制御する。なお、メッセージを受信した際に、これと同時にバイブレーション機能を動作させてもよい。
【0523】
次に、上記CPUは、図44に示すように、エージェントが浮遊しながら上記郵便ポスト30pに近づくように、該エージェントをアニメーション表示すると共に、エージェントが郵便ポストに近接する位置に移動した際に、図44(e),(f)に示すように、郵便ポスト30pを徐々に拡大表示する。これにより、ユーザに対してメッセージが受信されたことを知らせることができる。
【0524】
次に、ユーザによりメッセージの閲覧が指定されると、携帯電話機9のCPUは、上記エージェントが郵便ポスト30pから封書を取り出すアニメーションを表示すると共に、この取り出した封書を示す光の玉を持ったエージェントを表示する。そして、このようなアニメーション表示の後に、図45(a)に示すようなメッセージ受信リストを表示する。
【0525】
携帯電話機9のCPUは、このメッセージ受信リストとして、受信されたメッセージの各タイトル(表題)を表示画面20に表示するようになっている。図45(a)に示す例では、メッセージ受信リストとしては、「今夜の予定です」、「Re:ありがとう」、「今日の運勢」、「特番です」、「パーティーの件」の計5件のタイトルが表示画面20に表示されている。
【0526】
上記CPUは、このうち、最新のメッセージのタイトルを囲むかたちでカーソルCRを表示する。また、CPUは、ジョグダイアル21が回転操作される毎に、このカーソルCRを、例えば「今夜の予定です」→「Re:ありがとう」→「今日の運勢」→「特番です」→「パーティーの件」→「今夜の予定です」→「Re:ありがとう」・・・のように各タイトルに移動表示する。
【0527】
ユーザは、このようにジョグダイアル21を回転操作することで、閲覧を希望するタイトルに対してカーソルCRを移動させる。そして、閲覧を希望するタイトルにカーソルCRを移動させたうえで、ジョグダイアル21を押圧操作する。
【0528】
CPUは、ジョグダイアル21の押圧操作を検出すると、そのタイトルに対応するメッセージの項目である、「差出人」、「タイトル」、「本文の文頭」及び存在する場合は「添付データのアイコン」を表示画面20に表示すると共に、初期位置として「差出人」を囲むかたちでカーソルCRを表示する。
【0529】
この場合、カーソルCRは、ジョグダイアル21を回転操作する毎に、例えば「差出人」→「タイトル」→「本文の文頭」→「添付データのアイコン」→「差出人」・・・の順に各項目に移動表示されるようになっており、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで閲覧を希望する項目を選択し、ジョグダイアル21を押圧操作する。
【0530】
例えば、図45(c)に示すように「本文の文頭」にカーソルCRが移動されジョグダイアル21が押圧操作された場合、CPUは、図45(d)に示すように本文の文面を表示画面20に表示する。本文の文面を、一度に表示画面20に表示できない場合、CPUは、当該文面の一部を表示するのであるが、ジョグダイアル21の回転操作を検出すると、図45(e)に示すように該本文の文面をスクロール表示する。
【0531】
次に、このようにユーザにより選択された項目を表示している場合において、右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、CPUは、図45(f)に示すように上記項目の選択画面に表示画面を戻す。これにより、ジョグダイアル21の回転操作で、カーソルCRが各項目を移動可能な状態となる。
【0532】
「スケジュールの更新動作」
次に、当該システムの場合、上述のようにメッセージに対して例えばスケジュールデータや電子番組表、或いはイメージデータ等を添付データとしてメッセージと共に送信可能となっている。携帯電話機9のCPUは、メッセージに対して添付データが付加されている場合、「添付データ」の文字と共に、付加されている添付データの種類に対応するアイコンを表示する。例えば、上記添付データがスケジュールデータであった場合、CPUは、図45(f)に示すように時計をモチーフしたアイコンを表示する。
【0533】
このアイコンの絵柄は、必ずしも添付データの種類に対応させる必要はないが、ユーザがその絵柄から添付データの種類を連想可能な絵柄とすることが好ましいであろう。
【0534】
図45(f)は「スケジュール」の添付データが付加されているメッセージの例なのであるが、ユーザは、この「スケジュール」をスケジュール帳に登録する場合(スケジュールを更新する場合)、図45(g)に示すようにカーソルCRを添付データのアイコンの表示位置に移動操作し、「保持(持つ)」に対応する右ソフトキー23Rを押圧操作する。この状態で右ソフトキー23Rが押圧操作されると、CPUは、図45(h)に示すように、表示画面20の略右上の領域に上記スケジュールデータが保持されたことを示す時計のアイコンICを表示すると共に、表示画面20の略右下の領域(上記「持つ」の文字が表示されていた領域)に、スケジュールの更新が可能となったことを示す「スケジュール」の文字を表示する。
【0535】
この「スケジュール」の文字及びその表示位置は、右ソフトキー23Rを押圧操作することで、保持されたスケジュールがスケジュール帳に登録されることを示している。ユーザは、上記保持したスケジュールをスケジュール帳に登録する場合、右ソフトキー23Rを押圧操作する。
【0536】
この場合におけるスケジュールの登録は、メッセージに添付されたスケジュールデータをスケジュール帳に登録するものである。このため、CPUは、右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、図46(a)に示すようにメッセージを取り出した状態のポストの画像を拡大表示し、次に、図46(b)に示すように多少拡大率を落としてポストの画像と光の玉を持ったエージェントを表示する。このエージェントが光の玉を持った画像で、エージェントによりスケジュールデータが持たれたことを表現している。
【0537】
次に、CPUは、図46(c),(d)に示すようにスケジュール帳30eに対して上述のフォーカスを当てると共に、上記ポストに近接した表示位置からスケジュール帳30eの表示位置までの間を浮遊するかたちでエージェントを移動表示する。そして、エージェントがスケジュール帳30eの表示位置に近接した際に、該エージェントが光の玉をスケジュール帳30eの中に入れるアニメーション画像を表示する。このアニメーション画像は、光の玉であるスケジュールがスケジュール帳30eに入れられることで、該スケジュール帳30eにスケジュールが登録されたことを表現している。
【0538】
次に、CPUは、図46(f)に示すように例えば「スケジュールが更新されました」等の、スケジュールの更新されたメッセージを表示画面20に表示し、次に、図46(g)に示すようにスケジュールのアイコンICを非表示とする。
【0539】
このアイコンICが非表示となったことで、ユーザは、保持(持つ)したスケジュールがスケジュール帳30eに登録されたことを認識することができる。
【0540】
[データベースの情報の読み込み処理]
次に、デコレーションサーバ装置6のデータベース8に記憶されているスクラップブック,アドレス帳やスケジュール帳等の情報、及びモバイルサーバ装置11のデータベース31に記憶されているメッセージ宛名リスト等の情報の読み込み処理を説明する。
【0541】
この実施の形態の情報処理システムにおける当該読み込み処理の流れは、図47のタイムアローに示すようになっている。
【0542】
この図47において、ユーザは図8(a)〜(c)を用いて説明したように表示画面20に表示される各アイテムの中から、情報の読み込みを希望するアイテムを選択する。この選択がなされると、携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS360において、当該携帯電話機9の機種ID,情報の読み込みを希望するアイテムのアイテムID等をモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に送信し、情報の読み込み要求を行う。
【0543】
ステップS361では、Webサーバ61が、この機種ID,アイテムID等をサーブレット60に送信し、情報読み込み処理呼び出しを行う。
【0544】
ステップS362では、サーブレット60が、データベース31に対して機種IDを送信し、上記設定データの取り出し要求を行う。ステップS364では、サーブレット60が、この取り出し要求に応じてデータベース31から送信される設定データ(ステップS363)に基づいて、そのユーザがマルチデバイス利用登録(図27のステップS156の説明を参照)をしているか否かを判別する。
【0545】
(マルチデバイス利用登録がなされていない場合)
この判別により、そのユーザが携帯電話機9のみを使用していると判別した場合(=マルチデバイス利用登録をしていないと判別した場合)、ステップS365においてWebサーバ61は、データベース31に機種ID及びアイテムIDを送信し、該アイテムIDに対応するデータ(特定データ)の取得要求を行う。データベース31は、この取得要求に応え、ステップS366において上記アイテムIDに対応するデータをサーブレット60に送信する。
【0546】
このデータベース31より取得されたデータは、ステップS375及びステップS376で、Webサーバ61を介して携帯電話機9に送信される。これによりステップS377において、携帯電話機9のアプリケーション制御部65により、上記アイテムIDに対応するデータが表示画面20に表示制御されることとなる。
【0547】
(マルチデバイス利用登録がなされている場合)
次に、上記判別により、そのユーザが携帯電話機9の他、パーソナルコンピュータ装置等の他の機器を使用していると判別した場合(=マルチデバイス利用登録をしていると判別した場合)、ステップS367においてWebサーバ61は、管理サーバ装置50にVESTA ID,パスワード及び上記アイテムIDを送信し、このユーザが読み込みを希望している特定データの更新確認要求を行う。
【0548】
この更新確認要求がなされると、管理サーバ装置50は、ステップS368において、デコレーションサーバ装置6と通信を行い、該デコレーションサーバ装置6のデータベース8に記憶されているスクラップブック,アドレス帳,スケジュール帳等の各情報のうち、ユーザにより読み込みが指定されている情報が更新されているか否かを判別する。
【0549】
すなわち、上記デコレーションサーバ装置6のデータベース8に記憶されている各情報は、更新がなされるとその情報に対してフラグが立つようになっている。管理サーバ装置50は、このフラグの有無を検出することで、上記ユーザにより読み込みが指定されている情報(特定データ)の更新の有無を判別する。そして、ステップS368において、この特定データの更新の有無を示す特定データ更新フラグをサーブレット60に送信する。
【0550】
(特定データが更新されていた場合)
次に、特定データが更新されていた場合、ステップS369〜ステップS372の各ステップが実行される。
【0551】
すなわち、上記フラグにより特定データの更新を検出した場合、サーブレット60は、VESTA ID,パスワード,上記アイテムID及びアクセスIDを管理サーバ装置50に送信し、当該更新された特定データの取得呼び出しを行う。
【0552】
ステップS370では、管理サーバ装置50が、この取得呼び出しに応えて、デコレーションサーバ装置6にアクセスして更新された特定データを取得し、これをサーブレット60に送信する。
【0553】
なお、デコレーションサーバ装置6に記憶されている各情報は、管理サーバ装置50のデータベースに記憶しておくようにしてもよい。
【0554】
ステップS371では、必要な場合は、サーブレット60がこの受信した特定データに対してMIME処理を施し、ステップS372において、機種ID及びアイテムIDをデータベース31に送信して、上記更新された特定データをデータベース31に登録する。
【0555】
そして、サーブレット60は、ステップS373において、機種ID及びアイテムIDをデータベース31に送信して上記登録した特定データの取得要求を行い、この要求に応じてステップS374でデータベース31から送信された特定データを、ステップS375及びステップS376でWebサーバ61を介して携帯電話機9に送信する。
【0556】
これによりステップS377において、携帯電話機9のアプリケーション制御部65により、上記アイテムIDに対応するデータが表示画面20に表示制御されることとなる。
【0557】
(特定データが更新されていなかった場合)
次に、特定データが更新されていなかった場合、ステップS373及びステップS374の各ステップが実行される。
【0558】
すなわち、上記フラグにより特定データの更新が検出されなかった場合、サーブレット60は、ステップS373において、機種ID及び上記アイテムIDをデータベース31に送信し、ユーザにより取得指示のなされた特定データの取得要求を行う。
【0559】
そして、サーブレット60は、この要求に応じてステップS374でデータベース31から送信された特定データを、ステップS375及びステップS376でWebサーバ61を介して携帯電話機9に送信する。
【0560】
これによりステップS377において、携帯電話機9のアプリケーション制御部65により、上記アイテムIDに対応するデータが表示画面20に表示制御されることとなる。
【0561】
[データベースの情報の書き込み処理]
次に、上記特定データの書き込み処理を説明する。この実施の形態の情報処理システムにおける当該書き込み処理の流れは、図48のタイムアローに示すようになっている。
【0562】
この図48において、ユーザは図8(a)〜(c)を用いて説明したように表示画面20に表示される各アイテムの中から、情報の書き込みを希望するアイテムを選択する。そして、このアイテムに対応する情報の書き換えを行う。この書き換えがなされると、携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS380において、当該携帯電話機9の機種ID,情報の書き込みがなされたアイテムのアイテムID、及び書き換えられたデータをモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に送信し、情報の書き込み要求を行う。
【0563】
ステップS381では、Webサーバ61が、この機種ID,アイテムID及び書き換えられたデータをサーブレット60に送信し、情報書き込み処理呼び出しを行う。
【0564】
ステップS382では、サーブレット60が、データベース31に対して機種IDを送信し、上記設定データの取り出し要求を行う。ステップS384では、サーブレット60が、この取り出し要求に応じてデータベース31から送信される設定データ(ステップS383)に基づいて、そのユーザがマルチデバイス利用登録(図27のステップS156の説明を参照)をしているか否かを判別する。
【0565】
(マルチデバイス利用登録がなされていない場合)
この判別により、そのユーザが携帯電話機9のみを使用していると判別した場合(=マルチデバイス利用登録をしていないと判別した場合)、サーブレット60は、ステップS385において、データベース31に機種ID及び書き換えが行われたアイテムのアイテムIDを送信し、該アイテムIDに対応する特定データの取得要求を行う。データベース31は、ステップS386において、この取得要求に応えて、上記アイテムIDに対応する特定データをサーブレット60に送信する。
【0566】
サーブレット60は、ステップS387において、データベース31が取得した特定データを、ユーザにより書き換えが行われた内容に書き換え処理し、ステップS388において、この書き換えた新たな特定データを、データベース31に登録する。これにより、データベース31の特定データが更新(書き換え)されることとなる。
【0567】
(マルチデバイス利用登録がなされている場合)
次に、上記判別により、そのユーザが携帯電話機9の他、パーソナルコンピュータ装置等の他の機器を使用していると判別した場合(=マルチデバイス利用登録をしていると判別した場合)、Webサーバ61は、ステップS389において、管理サーバ装置50にVESTA ID,パスワード及び上記アイテムIDを送信し、このユーザにより書き込みが行われた特定データの更新確認要求を行う。
【0568】
この更新確認要求がなされると、管理サーバ装置50は、デコレーションサーバ装置6と通信を行い、前述の「フラグ」に基づいて、デコレーションサーバ装置6のデータベース8に記憶されているスクラップブック,アドレス帳,スケジュール帳等の各情報のうち、ユーザにより書き込みが行われた情報が更新されているか否かを判別する。そして、ステップS390において、この特定データの更新の有無を示す特定データ更新フラグをサーブレット60に送信する。
【0569】
(特定データが更新されていた場合)
次に、上記特定データが更新されていた場合は、ステップS391〜ステップS393の各ステップが実行される。
【0570】
すなわち、上記フラグにより特定データの更新を検出した場合、サーブレット60は、ステップS391において、VESTA ID,パスワード,上記アイテムID及びアクセスIDを管理サーバ装置50に送信し、当該更新された特定データの取得呼び出しを行う。
【0571】
ステップS392では、管理サーバ装置50が、この取得呼び出しに応えて、デコレーションサーバ装置6にアクセスして更新されている特定データを取得し、これをサーブレット60に送信する。
【0572】
なお、デコレーションサーバ装置6に記憶されている各情報は、管理サーバ装置50のデータベースに記憶しておくようにしてもよい。
【0573】
ステップS393では、必要な場合は、サーブレット60が、この受信した特定データに対してMIME処理を施す。
【0574】
次に、この場合、特定データは既に更新済みであるため、サーブレット60は、ステップS399において、特定データが更新済みであることを示す応答(ステータス)をWebサーバ61に送信する。Webサーバ61は、ステップS400において、このステータスを情報書き込み応答として携帯電話機9に送信する。
【0575】
携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS401において、この情報書き込み応答に対応して、例えば「特定データ(スクラップブック等)の書き込み処理が終了しました。」等のメッセージを表示画面20に表示制御することで、該書き込み処理の終了をユーザに通知する。
【0576】
(特定データが更新されていなかった場合)
次に、上記特定データが更新されていなかった場合は、上記ステップS390で特定データ更新フラグをサーブレット60が受信したタイミングで、ステップS394〜ステップS398の各ステップが実行される。
【0577】
すなわち、上記フラグにより特定データの更新が検出されなかった場合、サーブレット60は、ステップS394において、データベース31に機種ID及び上記書き換えを行ったアイテムのアイテムIDを送信し、特定データの取得要求を行う。データベース31は、この取得要求に応えて当該データベース31に記憶されている更新前の特定データをサーブレット60に送信する。
【0578】
サーブレット60は、ステップS396において、この更新前の特定データを、ユーザにより書き換えられた新たな特定データに書き換え処理し、この書き換えた新たな特定データをステップS397においてデータベース31にデータ登録する。これにより、データベース31に記憶される上記特定データの内容が、ユーザにより書き換えられた新たな内容となる。
【0579】
また、サーブレット60は、ステップS398において、管理サーバ装置50に対してVESTA ID,パスワード,上記アイテムID及びアクセスIDを送信し、当該更新された特定データの変更呼び出しを行う。
【0580】
次に、特定データの更新が終了したため、サーブレット60は、ステップS399において、特定データが更新済みであることを示す応答(ステータス)をWebサーバ61に送信する。Webサーバ61は、ステップS400において、このステータスを情報書き込み応答として携帯電話機9に送信する。
【0581】
携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS401において、この情報書き込み応答に対応して、例えば「特定データ(スクラップブック等)の書き込み処理が終了しました。」等のメッセージを表示画面20に表示制御することで、該書き込み処理の終了をユーザに通知する。
【0582】
[遠隔操作時におけるシステム動作]
次に、遠隔操作時におけるシステム動作を、図49のタイムアローを用いて説明する。
【0583】
この図49において、ユーザは図8(a)〜(c)を用いて説明したように表示画面20に表示される各アイテムの中から、遠隔操作を行うアイテムを選択する。この選択がなされると、携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS410において、当該携帯電話機9の機種ID,遠隔操作を行うアイテムのアイテムID等をモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に送信し、機器操作アクセス要求を行う。
【0584】
この機器操作アクセス要求がなされると、Webサーバ61は、ステップS411において、上記機種ID及びアイテムID等をサーブレット60に転送し、機器操作処理呼び出し要求を行う。サーブレット60は、ステップS412において、機種IDをデータベース31に送信し、設定データの取り出し要求を行う。これにより、ステップS413において、データベース31からサーブレット60に対して、そのユーザの上記設定データがサーブレット60に送信される。
【0585】
次に、遠隔操作の対象となる各機器の動作状態は、データベース31内のそのユーザのユーザ領域に記録されるようになっている。具体的には、その機器を操作中の場合はフラグが立つようになっている。このため、サーブレット60は、ステップS414において、データベース31に機種IDを送信し、各機器の現在の動作状態を示す処理状態フラグの取り出し要求を行い、この要求に応えてデータベース31から送信される処理状態フラグに基づいて、ステップS415において、各機器の操作フラグ(機器操作フラグ)の確認を行う。
【0586】
(機器操作フラグが立っていない場合)
次に、この確認により上記機器操作フラグが立っていないことが確認された場合、その機器の操作は可能であるため、サーブレット60は、次のステップとして後に説明するステップS422を実行する。
【0587】
(機器操作フラグが立っている場合)
次に、上記機器操作フラグが立っていることが確認された場合、サーブレット60は、ステップS416において処理時間の確認(タイムアウトチェック)を行う。
【0588】
(タイムアウトの場合)
このタイムアウトチェックにより、機器操作フラグが立っているにも関わらず、処理が中断されて一定時間経過しているものと判断した場合、サーブレット60は、タイムアウトと判別し、上記ステップS414で取り込んだ処理操作フラグを降ろし、ステップS418において、データベース31に記憶されている処理フラグを、その機器は操作されていないことを示すフラグに更新する。この処理操作フラグを降ろすことで、その機器の操作が可能となるため、サーブレット60は、次のステップとして、後に説明するステップS422を実行する。
【0589】
(タイムアウトではない場合)
これに対して、上記タイムアウトチェックにより、機器操作フラグが立っており、かつ、処理が中断されてから一定時間が経過していないものと判断した場合、これは、その機器が操作中であり重複操作は好ましくないため(排他制御)、サーブレット60は、ステップS419及びステップS420において、Webサーバ61を介して携帯電話機9に拒否信号(Reject信号)を送信する。
【0590】
携帯電話機9は、この拒否信号を受信すると、ステップS421において、アプリケーション制御部65が、例えば「選択された機器は現在操作中のため重複して操作することはできません。」等の、操作を拒否された旨のメッセージを表示画面20に表示する。
【0591】
(機器操作可能な場合)
次に、「上記操作フラグが立っていない場合」及び「上記タイムアウトによりデータベース31のフラグを降ろした場合」には、その機器の操作が可能であるため、サーブレット60は、ステップS422において、VESTA ID,パスワード,機器ID、及びアクションIDを管理サーバ装置50に送信し、機器操作処理呼び出し要求を行う。
【0592】
この機器操作処理呼び出し要求がなされると、管理サーバ装置50は、図1及び図26に示すコントロールサーバ装置5と通信を行い、ステップS423において、現在操作中の機器が存在する場合には、その操作中の機器の現在の状態を示す情報をサーブレット60に送信し、現在操作中の機器が存在しない場合には、遠隔操作可能な全機器のリストをサーブレット60に送信する。
【0593】
サーブレット60は、ステップS424及びステップS425において、Webサーバ61を介して、このような応答情報(機器状態/リスト)を携帯電話機9に送信する。
【0594】
携帯電話機9は、この応答情報を受信すると、ステップS426において、アプリケーション制御部65が、機器状態を示す情報、或いは遠隔操作可能な全機器のリストを表示画面20に表示制御する。
【0595】
[タイマを用いた遠隔操作時におけるシステム動作]
次に、タイマを用いた遠隔操作時におけるシステム動作を、図50のタイムアローを用いて説明する。
【0596】
図9(a),(b)を用いて説明したように機器(アイテム)の中にはタイマを設定することで遠隔操作可能な機器も存在する。このタイマ設定可能な機器である、例えばビデオテープレコーダ装置を用いて予約録画を行う場合、ユーザは、図10を用いて説明したように携帯電話機9を操作して予約録画の開始時刻,終了時刻,番組のタイトル,放送チャンネル等の項目の入力を行い、或いは電子番組表の情報を上述のようにシームレスに用いて上記各項目の入力を行う。
【0597】
携帯電話機9は、このような予約設定がなされると、タイマに基づいて現在時刻を監視し、上記予約設定時刻となる所定時間前(例えば予約設定時刻の3分前や1分前等)となったタイミングで、ステップS430において、携帯電話機9のバイブレーション機能を駆動すると共に、例えば「予約録画を開始しますか?」等の予約録画開始確認のメッセージを表示画面20に表示する。
【0598】
なお、この確認を行うことなく、予約録画を開始してもよい。また、タイマの設定は、例えば毎週月曜日,毎月10日等のように定期的な設定の他、本日の午後7時から午後8時までの間のみ等の単発的な設定も可能である。
【0599】
上記確認でユーザにより予約録画の開始が指示されると、ステップS431において、携帯電話機9は、機種ID,予約録画を行う機器のアイテムID等をWebサーバ61に送信して機器操作サクセス要求を行う。
【0600】
ステップS432では、Webサーバ61が、上記機種ID,アイテムID等をサーブレット60に転送して機器操作処理呼び出し要求を行う。サーブレット60は、この機器操作処理呼び出しがあると、ステップS433において、データベース31に機種IDを送信し、設定データの取り出し要求を行う。これにより、ステップS434において、データベース31からサーブレット60に設定データが送信される。
【0601】
次に、サーブレット60は、ステップS435において、データベース31に機種IDを送信し、処理状態フラグ取り出し要求を行い、ステップS436において、各機器の動作状態を示す機器操作フラグの確認を行う。
【0602】
(機器操作フラグが立っていない場合)
次に、この確認により上記機器操作フラグが立っていないことが確認された場合、その機器の操作は可能であるため、サーブレット60は、次のステップとして後に説明するステップS443を実行する。
【0603】
(機器操作フラグが立っている場合)
次に、この確認により上記機器の操作フラグが立っていることが確認された場合、サーブレット60は、ステップS437において処理時間の確認(タイムアウトチェック)を行う。
【0604】
(タイムアウトの場合)
このタイムアウトチェックにより、機器操作フラグが立っているにも関わらず、処理が中断されて一定時間経過しているものと判断した場合、サーブレット60は、タイムアウトと判別し、上記ステップS435で取り込んだ処理操作フラグを降ろし、ステップS438において、データベース31に記憶されている処理フラグを、その機器は操作されていないことを示すフラグに更新する。この処理操作フラグを降ろすことで、その機器の操作が可能となるため、サーブレット60は、次のステップとして、後に説明するステップS443を実行する。
【0605】
(タイムアウトではない場合)
これに対して、上記タイムアウトチェックにより、機器操作フラグが立っており、かつ、処理が中断されてから一定時間が経過していないものと判断した場合、これは、その機器が操作中であり重複操作は好ましくないため(排他制御)、サーブレット60は、ステップS440及びステップS441において、Webサーバ61を介して携帯電話機9に拒否信号(Reject信号)を送信する。
【0606】
携帯電話機9は、この拒否信号を受信すると、該拒否信号を受信する毎に一つずつカウンタの値をインクリメントすると共に、上記ステップS431で説明した機器操作アクセス要求を繰り返し実行する。
【0607】
すなわち、このシステムの場合、拒否信号が携帯電話機9で受信される毎に、機器操作アクセス(ステップS431)を繰り返し実行する(リトライ)。このリトライの間隔は、例えば20秒間隔となっている。
【0608】
そして、上記カウンタのカウント値が例えば「4」となった際に、携帯電話機9は、ステップS442において、データベース31或いは管理サーバ装置50からタイマリストを読み出し、このタイマリストに、タイマによる遠隔操作が失敗した旨の情報を記録する(タイマリスト更新)。
【0609】
なお、タイマは操作開始時刻(start)と操作終了時刻(end)とからなる。このため、このタイマを用いた遠隔操作時において、例えば操作開始時に失敗した場合、当該システムでは、操作終了処理が放棄され、タイマリストには「失敗」の情報が記録される。また、操作開始は成功したのであるが、操作終了の処理が失敗した場合、当該システムでは、タイマリストに「操作終了失敗」の情報が記録される。
【0610】
(機器操作可能な場合)
次に、「上記操作フラグが立っていない場合」及び「上記タイムアウトによりデータベース31のフラグを降ろした場合」には、その機器の操作が可能であるため、サーブレット60は、ステップS443において、VESTA ID,パスワード,機器ID、及びアクションIDを管理サーバ装置50に送信し、機器操作処理呼び出し要求を行う。
【0611】
この機器操作処理呼び出し要求がなされると、管理サーバ装置50は、図1及び図26に示すコントロールサーバ装置5と通信を行い、ステップS444において、遠隔操作した機器からの応答情報をサーブレット60に送信する。サーブレット60は、ステップS445及びステップS446において、Webサーバ61を介して、このような応答情報を携帯電話機9に送信する。
【0612】
携帯電話機9は、この応答情報を受信すると、ステップS447において、アプリケーション制御部65が、データベース31或いは管理サーバ装置50からタイマリストを読み出し、このタイマリストに、タイマによる遠隔操作が実行済みである旨の情報を記録する(タイマリスト更新)。
【0613】
[タイマを用いて取り込んだ情報の表示動作]
次に、当該システムは、例えば電子番組表等の情報を、タイマを用いて取り込んで携帯電話機9に表示することが可能となっている。図51のタイムアローに、このときのシステム動作の流れを示す。
【0614】
この場合、図9(a),(b)を用いて説明したようにタイマで予約取り込み可能なアイテム(電子番組表やスケジュール帳等)を、図13及び図17等を用いて説明したように、携帯電話機9を操作して取り込み時刻を予約設定する。これにより、毎日決まった時刻に例えば電子番組表の取り込みを行うことが可能となる。
【0615】
携帯電話機9は、このような予約設定がなされると、タイマに基づいて現在時刻を監視し、上記予約設定時刻となる所定時間前(例えば予約設定時刻の3分前や1分前等)となったタイミングで、ステップS450において、携帯電話機9のバイブレーション機能を駆動すると共に、例えば「電子番組表を取り込みますか?」等の情報取り込み開始確認のメッセージを表示画面20に表示する。
【0616】
なお、この確認を行うことなく、情報の取り込みを開始してもよい。また、タイマの設定は、例えば毎週月曜日,毎月10日等のように定期的な設定の他、本日の午後7時から午後8時までの間のみ等の単発的な設定も可能である。
【0617】
上記確認でユーザにより予約録画の開始が指示されると、ステップS451において、携帯電話機9は、機種ID,取り込みを行う情報に対応するアイテムのアイテムID等をWebサーバ61に送信して情報読み込み要求を行う。
【0618】
ステップS452では、Webサーバ61が、上記機種ID,アイテムID等をサーブレット60に転送して情報読み込み処理呼び出し要求を行う。サーブレット60は、この情報読み込み処理呼び出し要求がなされると、ステップS453において、データベース31に機種IDを送信し、設定データの取り出し要求を行う。これにより、ステップS454において、データベース31からサーブレット60に設定データが送信される。
【0619】
次に、サーブレット60は、ステップS455において、データベース31に機種IDを送信し、ユーザにより指定された情報の取得要求を行う。すなわち、図1及び図26に示すコミュニケーションサーバ装置7は、例えば電子番組表の提供サイトや天気予報の提供サイト等に定期的にアクセスして、その情報を取得している。モバイルサーバ装置11は、このコミュニケーションサーバ装置7から上記各情報を取得し、上述のようにこの情報形態を携帯電話機用の情報形態に変換してデータベース31に記憶しておく。ステップS456では、データベース31が、この情報のうち、ユーザにより指定されたデータをサーブレット60に送信する。
【0620】
サーブレット60は、ステップS457及びステップS458において、このデータベース31から送信されたデータを、Webサーバ61を介して携帯電話機9に送信する。携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、この送信された情報を、表示画面20に表示制御する。これにより、予約設定された時刻に、所望の情報が自動的に取り込まれ表示画面20に表示されることとなる。
【0621】
[番組見逃し防止機能]
次に、当該実施の形態の情報処理システムでは、ユーザが所望の番組を指定(マーク)すると、モバイルサーバ装置11側で、このマークした番組の放送日時とユーザのスケジュールとを監視し、該スケジュールの日時とマークした番組の放送日時とが重なった場合(完全に重なる場合及び一部重なる場合の両方を含む)には、モバイルサーバ装置11がユーザに対して上記マークした番組の録画予約を促して所望の番組の見逃しを防止するようになっている(番組見逃し防止機能)が設けられている。
【0622】
「番組のマーク動作」
まず、この番組見逃し防止機能は、ユーザにより所望の番組がマークされることで働くようになる。このマークを行う場合、ユーザは、図52(a)に示すように電子番組表に基づいて、所望の日時及びチャンネルの番組表を携帯電話機9の表示画面20に表示操作する。
【0623】
図52(a)に示す例は、放送日時が7月24日の21:00〜22:00、放送チャンネルが8チャンネルの電子番組表の例なのであるが、携帯電話機9のCPUは、この電子番組表を表示した際に、番組タイトルを囲むかたちでカーソルCRを表示する。このカーソルCRは、CPUがジョグダイアル21の回転操作を検出する毎に、例えば「新番組のタイトル」→「ミニ番組」→「別ドラマタイトル」等のように移動表示されるようになっている。
【0624】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで所望の番組タイトルにカーソルCRを移動し、ジョグダイアル21を押圧操作する。
【0625】
この状態でジョグダイアル21が押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、図52(b)に示すように「この番組をマークしますか?」等のマークの是非を問うメッセージと共に、このマークの有効期間(この例では12/31)、及び「Yes,No」の文字を表示する。
【0626】
携帯電話機9のCPUは、この状態でジョグダイアル21が回転操作されると、「Yes」→「No」→「Yes」・・・・の順でカーソルCRを移動表示する。ユーザは、選択した番組をマークする場合に、上記「Yes」の文字にカーソルCRを移動表示した状態でジョグダイアル21を押圧操作する。
【0627】
携帯電話機9のCPUは、この状態でジョグダイアル21が押圧操作されると、図52(c)に示すように「設定されました」等の、選択された番組に対してマークが設定された旨のメッセージを表示し、数秒後に、図52(d)に示すように、ユーザによりマークされた番組に対してチェックの記号を表示する。これにより、ユーザは、所望の番組に対してマークが設定されたことを認識することとなる。
【0628】
次に、このようにしてユーザによりマークする所望の番組が選択されると、携帯電話機9のCPUは、図1及び図26に示すモバイルサーバ装置11に対してユーザによりマークされた番組を示す情報(放送日時,番組タイトル等)を送信する。
【0629】
このマークされた番組を示す情報を受信すると、モバイルサーバ装置11は、データベース31のそのユーザの「番組追跡リスト」に、該マークされた番組を示す情報を記憶制御する。このデータベース31には、上述のようにそのユーザのスケジュールデータも記憶されている。このため、モバイルサーバ装置11は、マークされた番組を示す情報をデータベース31に記憶したタイミングで、以下に説明するように番組見逃し防止動作を開始する。
【0630】
図53のフローチャートに、モバイルサーバ装置11における番組見逃し防止行程の流れを示す。このフローチャートは、前述のようにデータベース31の「番組追跡リスト」に、ユーザによりマークされた番組の情報が記憶されることでスタートとなる。
【0631】
ステップS471では、モバイルサーバ装置11が、上記データベース31に記憶されている「番組追跡リスト」を読み込み、ステップS472において、追跡番組の有無を判別する。そして、ステップS473において、データベース31に記憶されているそのユーザのスケジュールデータを読み込む。
【0632】
次に、ステップS474では、モバイルサーバ装置11が、上記番組追跡リストとスケジュールとを比較し、時間帯の重なる番組が存在するか否かを判別する。
【0633】
具体的には、番組追跡リストに登録されている番組(追跡番組)の放送時間帯が21:00〜22:00であるにも関わらず、同日に19:00〜22:00の時間帯でパーティーのスケジュールが存在した場合、ユーザはパーティーに出席することで、所望の番組を見逃してしまうこととなる。
【0634】
このため、モバイルサーバ装置11は、ステップS475において、ユーザの携帯電話機9に対して、事前にマークしておいた番組の予約録画を促すメッセージを送信する。
【0635】
図54(a)〜(e)に、この予約録画を促すメッセージの一例を示す。このメッセージは、事前にマークしておいた番組の予約録画を促すメッセージの文字情報と、当該メッセージのヘッダに付加された、予約録画設定時に使用するアプリケーションプログラムのパラメータと、予約録画を促す番組(上記マークした番組)の放送日時,放送時間帯、及びチャンネルを示す情報等で形成されている。
【0636】
このメッセージがユーザの携帯電話機9に受信されると、図54(a)の最上段のメッセージのように受信年月日,受信時間,表題(この場合は「メッセージ」という表題)、及び封書のアイコンが表示される。なお、図54(a)中、チェックのアイコンが表示されているメッセージは、開封済み(既読)のメッセージであることを示している。
【0637】
ユーザは、このメッセージを読む場合、ジョグダイアル21を回転操作して図54(a)に示すように当該メッセージの表示位置にカーソルCRを移動させ、この状態でジョグダイアル21を押圧操作する。
【0638】
この場合において、携帯電話機9のCPUは、ジョグダイアル21の押圧操作を検出すると、図54(b)に示すように、そのメッセージの受信年月日,受信時間,差し出し人(この場合は、モバイルサーバ装置),表題を表示画面20に表示する。
【0639】
また、この場合、当該メッセージのヘッダには、予約録画設定時に使用するアプリケーションプログラムのパラメータが付加されているため、CPUは、このパラメータに対応するアプリケーションプログラム名(アプリケーション名)を表示する。
【0640】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで、このアプリケーション名の表示位置にカーソルCRを移動させ、該ジョグダイアル21を押圧操作する。この押圧操作を検出するとCPUは、図54(c)に示すように「指定されたソフトを起動しますか」等の、メッセージに付加されたパラメータで指定されているアプリケーションプログラムを起動するか否かを等メッセージを表示する。
【0641】
このメッセージに対応して、ユーザによりアプリケーションプログラムの起動が指示されると、携帯電話機9のCPUは、図54(d)に示すように録画機能を有する機器が設置されている部屋の画像(この例では居間の画像)を表示画面20に数秒間表示し、この数秒後に、図54(c)に示すように、例えば「△△△△△△を録画予約しますか?」等の録画予約を促すメッセージを表示画面20に表示すう。なお、この△△△△△△は、ユーザにより予めマークされた番組の番組名である。
【0642】
前述のようにこの場合、モバイルサーバ装置11からユーザの携帯電話機9に送信されるメッセージには、予約録画を促す番組(上記マークした番組)の放送日時,放送時間帯、及びチャンネルを示す情報が付加されている。このため、上記録画予約を促すメッセージに対応して、ユーザから録画予約の指示がなされると、携帯電話機9のCPUは、上記放送日時,放送時間帯、及びチャンネルの各情報を、録画予約設定用の画面に貼り付けた状態で、ユーザに対して当該情報(録画を行う放送日時,放送時間帯等)の送信の是非を問うメッセージを表示画面20に表示する。
【0643】
携帯電話機9のCPUは、ユーザから上記情報の送信指示がなされると、図49を用いて説明したようにモバイルサーバ装置11からコントロールサーバ装置5に対して録画予約設定情報が送信される。そして、コントロールサーバ装置5により、そのユーザの家庭内ネットワークシステム3に接続されているビデオテープレコーダ装置等の録画機器に対して録画予約設定がなされる。
【0644】
これにより、ユーザがパーティーに出席したがために、所望の番組を見逃してしまう不都合を防止することができる。
【0645】
「放送時間延長に対する対応」
ここで、放送局が放送する各番組は、通常、定刻通り放送されるのであるが、例えば野球中継等の放送時間の延長枠が組まれている番組は、放送終了時刻が20:55の場合でも、放送時間の延長により放送終了時刻が21:25となる等のように、放送時間が不安定となる。このため、このような放送時間の延長枠が組まれている番組に続いて放送される番組は、放送時間に変更を生ずる場合がある。そして、ユーザがこのような放送時間の変更を知らずに上記録画予約を行うと、ユーザは間違った時間帯に録画予約設定をしてしまうこととなる。
【0646】
上記電子番組表は、このような放送時間の変更があると、当該変更後の放送時間を反映するように編集される。モバイルサーバ装置11は、常時最新の電子番組表を取り込み、この最新の電子番組表に基づいて、上記追跡番組の放送時間と、上記スケジュール帳に記憶されているスケジュール時間との比較を行う。
【0647】
そして、モバイルサーバ装置11は、上記ステップS475において追跡番組の録画予約を促すメッセージに、追跡番組の放送日時,「変更された放送時間帯」、及びチャンネルを示す情報を付加すると共に、例えば「録画予約をしますか? 放送時間が21:30〜22:30に変更されています。」等の放送時間帯の変更を知らせるメッセージを付加して送信する。
【0648】
これにより、ユーザは、上記メッセージを見ることで、マークした番組(追跡番組)の放送時間の変更を認識することができる。また、録画予約設定用の画面に対しては、上記変更された時間帯の情報が貼り付けられることとなり、当該変更された放送時間帯に録画予約設定をすることができる。
【0649】
また、ユーザにより録画予約が設定された後に、追跡番組に対して放送時間の変更が生じた場合、モバイルサーバ装置11は、コントロールサーバ装置5と通信を行い、例えば「21:00〜22:00 8チャンネル」等の設定済みの録画予約の内容を、「21:30〜22:30 8チャンネル」等のように変更後の放送時間帯に合わせて変更処理する。
【0650】
これにより、ユーザにより録画予約がなされた後に、追跡番組に対して放送時間の変更が生じた場合でも、該変更された放送時間に合わせて追跡番組の録画を行うことができる。
【0651】
[グループ嗜好に基づいた番組紹介機能]
次に、当該実施の形態の情報処理システムは、モバイルサーバ装置11が、グループを構成する各ユーザに対して嗜好に対応する番組をメッセージで紹介する番組紹介機能を有している。
【0652】
具体的には、モバイルサーバ装置11のデータベース31には、図29及び図30を用いて説明したように、各ユーザのメッセージ宛名リストが記憶されている。この一つのメッセージ宛名リストに登録されている各ユーザは、主体となるユーザ(そのメッセージ宛名リストを所有するユーザ)を中心とする一つのグループとみなすことができる。
【0653】
このため、モバイルサーバ装置11は、例えばユーザAに対して番組紹介を行う場合、このユーザAのメッセージ宛名リストに登録されている各ユーザの番組録画状況やマーク状況(図52参照)を検出し、この各ユーザの番組録画状況やマーク状況から検出した嗜好に対応する番組をユーザAに対して紹介する。
【0654】
なお、メッセージ宛名リストに登録されているユーザ数が多人数に及ぶ場合は、例えば先頭から20人や50人等の所定の人数に限定して上記嗜好の検出を行うようにしてもよい。
【0655】
図55のフローチャートに、このような番組紹介動作の流れを示す。この図55において、まず、ステップS480では、モバイルサーバ装置11が、タイマからの時刻情報に基づいて、現在、番組紹介処理を開始する時間となったか否かを判別する。具体的には、例えば番組紹介処理を行う時間が、毎日午後5時に設定されている場合は、モバイルサーバ装置11は、この午後5時に当該番組紹介処理を開始することとなる。
【0656】
次に、モバイルサーバ装置11は、ステップS481において、番組紹介を行うユーザである、例えばユーザAのメッセージ宛名リストをデータベース31から検索する。ステップS482では、モバイルサーバ装置11が、上記データベース31内にユーザAのメッセージ宛名リストが存在するか否かを判別し、存在する場合にステップS483において、ユーザAのメッセージ宛名リストに登録されている各ユーザの番組録画状況やマーク状況を検出する。
【0657】
次にモバイルサーバ装置11は、ステップS484において、ユーザAのメッセージ宛名リストに登録されている全員分(或いは一部でもよい)のユーザの番組録画状況やマーク状況を検出したか否かを判別し、この判別で上記全員分の検出が終了したと判別した際に、ステップS484において、各ユーザの録画予約数やマーク数が一番多い番組、或いは各ユーザの録画予約数やマーク数が一番多い番組から順に複数の番組を、ユーザAのユーザ領域内の番組紹介リストに登録する。
【0658】
そして、ステップS485において、上記番組紹介リストに登録した番組の、例えば放送時間帯,放送チャンネル,番組タイトル,主演俳優,あらすじ等の、その番組を紹介する情報を上記「メッセージ」のかたちでユーザの携帯電話機9に送信する。なお、このメッセージのヘッダには、メッセージ表示用のアプリケーションプログラムを起動するためのパラメータが付加されている。
【0659】
携帯電話機9のCPUは、上記メッセージのヘッダからこのパラメータを検出すると、図54(a)〜(d)に図示した動作と同様に、ユーザに対してアプリケーションプログラムの起動の是非を問う。そして、ユーザにより番組紹介の表示が指定された際に、上記放送時間帯,放送チャンネル,番組タイトル,主演俳優,あらすじ等の、その番組を紹介する情報を表示画面20に表示する。
【0660】
これにより、ユーザAに対して、ユーザAの知人の間で話題となる可能性のある流行の番組を紹介することができる。
【0661】
また、このような録画予約操作に関連したユーザ補助サービスを提供することにより、当該情報処理システムの利用頻度の向上を期待することができる。
【0662】
[番組の録画予約操作]
次に、このように紹介された番組や、電子番組表から所望の番組を選択して録画予約を行う場合、ユーザは、携帯電話機9を以下のように操作することで該録画予約を行う。図56〜図58は、この録画予約設定時におけるユーザのキー操作に対応する表示画面20の移り変わりを示している。
【0663】
まず、ユーザは、所望の番組の予約録画を行う場合、携帯電話機9を操作して、当該システムのアプリケーションプログラムを起動する。なお、このアプリケーションプログラムの起動は、上述のようにメッセージのヘッダ情報にパラメータが付加されている場合は、このパラメータに基づいて自動的に起動することとなる。
【0664】
携帯電話機9のCPUは、このアプリケーションプログラムが起動すると、例えば図56(a)に示すようなデフォルトとなっている部屋の画像を表示すると共に、この部屋に設置されているアイテムのうち、デフォルトとなるアイテム(この例では、パーソナルコンピュータ装置30a)の輪郭を高輝度で表示する(フォーカスを当てる:図8の説明参照)。
【0665】
次にユーザは、上記紹介された番組或いは所望の番組の放送時間帯や放送チャンネル等を電子番組表で確認すべく、ジョグダイアル21を回転操作し、図56(b),(c)に示すように電子番組表のアイテム30hにフォーカスを移動操作する。そして、この状態でジョグダイアル21を押圧操作する。
【0666】
携帯電話機9のCPUは、この場合、ジョグダイアル21が押圧操作されると、電子番組表のアイテム30hが選択されたことを示すべく、図56(d),(e)に示すように電子番組表のアイテム30hを徐々に拡大表示する。
【0667】
そして、図56(f)に示すように、この拡大表示した電子番組表のアイテム30hが徐々に半透明になるように描画処理を行う。すなわち、表示画面20に表示される画像は、部屋,エージェント,アイテム等のオブジェクトのZ値(深さの値)、RGBの各画素値、及びα値(=A値:透明度)等に基づいて描画処理され三次元表示される。
【0668】
このため、携帯電話機9のCPUは、通常に表示した状態から徐々に透明になるように上記α値を変化させながら電子番組表のアイテム30hの描画処理を行うことで、該電子番組表のアイテム30hが徐々に半透明になるように表示する。
【0669】
次に、携帯電話機9のCPUは、電子番組表のアイテム30hが所定の透明度となった際に、図56(g)に示すように所望の番組の放送日時を検索するための、放送日の日付入力欄、及び放送時間の時間入力欄を表示する。この日付入力欄及び時間入力欄には、CPUはデフォルトとして現在の日時を表示するようになっている。この例では、「8月24日 21時00分」である。
【0670】
また、CPUは、エージェントがユーザに代わって電子番組表を見ている感じを出すべく、上記電子番組表のアイテム30hと同じ透明度で、表示画面20の左端あたりに、エージェントの頭ehを表示する。
【0671】
日付を変更する場合、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作してカーソルCRを日付入力欄に移動表示し、ジョグダイアル21を押圧操作する。この場合、ジョグダイアル21が押圧操作されると、CPUは、該日付の変更が選択されたことを示すべく、図56(h)に示すように現在表示している日付を白抜き文字のかたちで表示する。そして、この数秒後に、図56(i)に示すように日付の手入力画面を表示する。ユーザは、この手入力画面に対して所望の日付を手動で入力することとなる。
【0672】
次に、時間の入力は、ジョグダイアル21の回転操作及び押圧操作で行うようになっている。具体的には、ユーザは、時間の変更を行う場合、図57(a)に示すようにカーソルCRを上記時間入力欄に移動操作し、ジョグダイアル21を回転操作する。
【0673】
この場合、CPUは、ジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、表示する時間を21時→22時→23時→1時・・・等のように時間を進ませる方向に変更表示する。また、ジョグダイアル21が下方向に回転操作されると、表示する時間を21時→20時→19時→18時・・・等のように時間を戻す方向に変更表示する。
【0674】
ユーザは、このようにジョグダイアル21を回転操作して所望の時間を表示すると、図57(b)に示すようにカーソルCRを「決定」の表示欄に移動し、該ジョグダイアル21を押圧操作する。携帯電話機9のCPUは、この押圧操作がなされると、図57(c)に示すように指定された放送日時のデフォルトのチャンネルの電子番組表を表示する。
【0675】
具体的には、図57(c)に示す例は、デフォルトで8チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組表が表示された様子を示している。チャンネルの表示領域の左右の領域には、左方向の矢印の画像YL、右方向の矢印の画像YRがそれぞれ表示される。各矢印の画像YL,YRは、左キー22L或いは右キー22Rが押圧操作されると、電子番組表が変更表示されることを示している。
【0676】
すなわち、この状態で左キー22Lが押圧操作されると、CPUは、この操作毎に、「8チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「6チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「4チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「3チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」・・・等のように、電子番組表を切り替え表示する。これに対して、右キー22Rが押圧操作されると、CPUは、この操作毎に、「8チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「10チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「12チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「14チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」・・・等のように、電子番組表を切り替え表示する。
【0677】
次に、ユーザは、このように所望のチャンネルの所望の時間帯の電子番組表を表示すると、ジョグダイアル21を回転操作して、図57(d)に示すようにカーソルCRを移動操作し、表示されている時間帯の電子番組表の中から所望の番組を選択する。そして、ジョグダイアル21を押圧操作する。
【0678】
この場合、ジョグダイアル21が押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、表示画面20の右端の領域に「持つ」の文字を表示する。この「持つ」の文字は、右ソフトキー23Rを押圧操作すると、上記選択された番組の録画予約用の情報が保持されることを意味している。
【0679】
このため、この状態で、ユーザにより右ソフトキー23Rが押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、図57(e)に示すように半透明で表示されているエージェントが上記選択された番組の表示領域に徐々に近づき、図57(f)に示すように、エージェントがこの表示領域の中から、上記選択された番組の録画予約用の情報を意味する光の玉を取り出し、上記選択された番組の表示領域から徐々に遠ざかるアニメーションを表示する。
【0680】
そして、この後に、表示画面20の右端の領域に、エージェントの頭ehの一部を表示した状態で、上記選択された番組の表示領域にチェックの画像CHを表示する。このチェックの画像CHは、ユーザによりその番組が選択されたことを示している。
【0681】
次に、携帯電話機9のCPUは、電子番組表の上記選択された番組の録画予約用の情報が保持されていることを示すべく、図58(a)に示すようにフォーカスのあたった状態の電子番組表を表示すると共に、光の玉を持ったエージェントを表示する(光の玉は上記選択された番組の録画予約用の情報を示す。)。
【0682】
次にユーザは、ジョグダイアル21を回転操作してフォーカスを当てるアイテムを変更し、録画予約を行うアイテムを選択する。この選択の際には、ユーザは、所望のアイテムにフォーカスをあて、ジョグダイアル21を押圧操作する。
【0683】
図58(b)は、録画予約を行うアイテムとして録画機能を有するパーソナルコンピュータ装置30aが選択された例を示している。このように録画予約を行うアイテムが選択されると、CPUは、図58(a)〜(f)に示すように、光の玉を持ったエージェントがその選択されたアイテムに徐々に近づき、該アイテムに光の玉を入れるアニメーションを表示する。
【0684】
この光の玉が上記選択されたアイテムの中に入れられるアニメーションは、該選択された番組の録画予約用の情報が、該選択されたアイテムにセットされる様子を示している。
【0685】
次に、携帯電話機9のCPUは、このアニメーションの表示後に、図58(g)に示すように、例えば「録画予約がセットされました」等の、所望の番組の録画予約が終了した旨のメッセージを表示する。
【0686】
また、CPUは、この録画予約の情報を、図49或いは図50を用いて説明したように、モバイルサーバ装置11を介してコントロールサーバ装置5に送信する。これにより、そのユーザの家庭内ネットワークシステム3に接続されている所望の機器に対して録画予約の情報が設定されることとなる。
【0687】
なお、携帯電話機9のCPUは、上記図58(g)に示す所望の番組の録画予約が終了した旨のメッセージが表示された状態で、ジョグダイアル21が押圧操作されると、このメッセージの表示からデフォルトの部屋の画像に表示画像を切り替え表示する。
【0688】
[遠隔操作の他の例]
次に、家庭内ネットワーク17に接続された各機器の遠隔操作を行う場合、コントロールサーバ装置5に遠隔操作用の情報を送信することとしたが、この他、図59に示すようにユーザが自宅の機器16の遠隔操作用として所有する第1の携帯電話機9aと、通常持ち歩くための第2の携帯電話機9bとの2台の携帯電話機を所有し、上記第1の携帯電話機9aを自宅に設置しておき、通常持ち歩いている上記第2の携帯電話機9bから上記自宅に設置された第1の携帯電話機9aに対して、モバイルサーバ装置11を介して遠隔操作用の情報を送信することで、自宅に設置された各機器16の遠隔操作を可能とすることができる。
【0689】
[機能構成]
図60に各部の機能構成を示す。この図60からわかるように、ユーザが自宅の機器16の遠隔操作用として所有する第1の携帯電話機9aには、各機器16の操作コマンドを記憶する学習機能69と、この学習したコマンドを、ユーザの自宅に設置されている各機器16に赤外線送信(IR送信)する赤外線通信モジュール68が設けられている(或いは無線送信(RF送信)でもよい。)。
【0690】
また、この第1の携帯電話機9aには、上述のアプリケーション制御部65、コミュニケーション制御部66及び上記メッセージの送受信制御を行うメーラ67が設けられている。
【0691】
このような第1の携帯電話機9aは、上記第2の携帯電話機9bから送信されたメッセージのヘッダ情報に付加されたパラメータを検出すると、アプリケーション制御部65が、機器操作用のアプリケーションプログラムを起動する。そして、この機器操作用のアプリケーションプログラムに基づいて、機器16に対してコマンドを赤外線送信し、操作するようになっている。
【0692】
これに対して、機器16には、上記第1の携帯電話機9aから赤外線送信されるコマンドを受信するための赤外線モジュール70と、この例においてトランスポートとして用いられるOBEXエンジン71(Object Exchange Protocol)と、赤外線モジュール70で受信したコマンドに応じて当該機器16を制御するコントローラ72とを有している。
【0693】
なお、IrDA(Infrared Data Association)やBluetooth等は、トランスポートとして、このOBEXを採用している。このため、当該実施の形態のように、OBEXエンジン71を用いることにより、Bluetooth等にも対応可能となる。
【0694】
[直接的な通信による問題点]
ここで、第1,第2の携帯電話機9a,9bの間において、特定のサーバ装置を介すことなく直接的に通信を行うことで、機器16の遠隔操作が可能となる。
【0695】
これを行う場合、
1.規定フォーマットに基づいて記述した遠隔操作用のデータを第2の携帯電話機9bから第1の携帯電話機9aに電子メールで送信し、該第1の携帯電話機9a側で、この送信された遠隔操作用のデータの内容を理解し、機器16を操作する方法と、
2.第1の携帯電話機9aが、この場合の特定の携帯電話機である第2の携帯電話機9bからのコールを受信すると、音声案内で遠隔操作用にメッセージを流し、ユーザが、この音声案内に従って第2の携帯電話機9bを操作して機器16を操作する方法と
等がある。
【0696】
しかし、サーバ装置を介すことなく、これらの方法で遠隔操作を実現する場合、以下の問題点がある。
1.電子メールを利用する場合、規定フォーマットによる記述が面倒であり、誤った記述を行うと誤動作のおそれがある。
2.携帯電話機に取り込んだ電子番組表のデータを、そのまま援用することが困難となる。
3.遠隔操作を行う機器の動作履歴や予約設定等の状況を確認することができない。
4.各携帯電話機9a,9b間で直接的にデータの送受信を行うため、課金が困難となる。
5.例えば、上述のユーザの嗜好に基づく番組紹介等の拡張サービスを提供し難い。
【0697】
[具体的な構成]
このようなことから、当該実施の形態の情報処理システムでは、モバイルサーバ装置11を介して各携帯電話機9a,9b間で通信を行うことで、このような問題点に対応している。
【0698】
すなわち、この情報処理システムで機器16の遠隔操作を行う場合、ユーザは、機器16側に設置する第1の携帯電話機9aに対して、モバイルサーバ装置11から上記遠隔操作用のアプリケーションプログラムを予めダウンロードしておく。
【0699】
また、この第1の携帯電話機9aに対して、遠隔操作を行う機器16用のリモートコントローラから録画用,予約録画用,再生用,停止用,早送り用,巻き戻し用等の各コマンドに対応する赤外線信号を予め学習させておく。
【0700】
具体的には、この赤外線信号の学習は、上記モバイルサーバ装置11からダウンロードしたアプリケーションプログラムに基づいて行われるようになっており、アプリケーション制御部65は、各コマンドを学習する毎にそのコマンドの名称(例えば、再生,予約録画等の名称)の入力をユーザに対して促し、全てのコマンドの学習と各コマンドの名称の入力が終了すると、このうち、コマンドの名称を、例えばパケット通信においてコミュニケーション制御部66を介してモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、この送信されたコマンドの名称を、そのユーザの遠隔操作用の情報としてデータベース31に記憶しておく。
【0701】
このような第1の携帯電話機9aに対して、普段、持ち歩く側の携帯電話機である第2の携帯電話機9bには、モバイルサーバ装置11から上記遠隔操作用のアプリケーションプログラムを予めダウンロードしておく。
【0702】
また、ユーザ認証用として、モバイルサーバ装置11に対して、ユーザID,パスワード、各携帯電話機9a,9bの各携帯メールアドレス、及び各携帯電話機9a,9bの各携帯電話番号等を予め登録しておく。
【0703】
[システム動作]
このようなシステムにおいて、遠隔操作を行う場合、ユーザは、まず、普段、持ち歩いている第2の携帯電話機9bにおいて、上記モバイルサーバ装置11からダウンロードしておいた遠隔操作用のアプリケーションプログラムを起動させ、コミュニケーション制御部66を介してモバイルサーバ装置11にアクセスする。モバイルサーバ装置11は、このアクセスに対して、上記ユーザID及びパスワードの送信を求めてユーザ認証を行い、「予約録画設定」,「タイマ設定」、及び「直ぐに操作」のいずれかの遠隔操作を選択するための選択画面をユーザの第2の携帯電話機9bに対して送信する。
【0704】
ユーザは、この選択画面に基づいて、「予約録画設定」,「タイマ設定」、及び「直ぐに操作」のいずれかの遠隔操作を選択すると共に、図56〜図58を用いて説明したように、電子番組表等を援用して「予約録画設定」,「タイマ設定」、或いは直ぐに機器の遠隔操作を行う。
【0705】
これにより、モバイルサーバ装置11は、ユーザの第2の携帯電話機9bから得られた情報を、第1の携帯電話機9aに通知すべく、該第1の携帯電話機9aに対してヘッダ情報に遠隔操作のパラメータを付加したメッセージを送信する。第1の携帯電話機9aは、このメッセージにヘッダ情報に付加されたパラメータに基づいて、遠隔操作用のアプリケーションプログラムを自動的に起動する。なお、モバイルサーバ装置11からも所定のコールにより、第1の携帯電話機9aがアプリケーションプログラムを自動的に起動するようにしてもよい。
【0706】
第1の携帯電話機9aは、この起動したアプリケーションプログラムに基づいてモバイルサーバ装置11にアクセスし、上記第2の携帯電話機9bからの遠隔操作用のコマンドをモバイルサーバ装置11から取り込む。なお、第1の携帯電話機9aは、所定時間毎にモバイルサーバ装置11にアクセスすることで、該所定時間毎に第2の携帯電話機9bからのコマンドをモバイルサーバ装置11から取り込むようにしてもよい。
【0707】
第2の携帯電話機9bからモバイルサーバ装置11に送信される遠隔操作用のコマンドは、該モバイルサーバ装置11により規定のフォーマットのコマンドに変換されている。第1の携帯電話機9aは、このモバイルサーバ装置11から取り込んだ上記コマンド(=第2の携帯電話機9bから送信され、モバイルサーバ装置11により規定のフォーマットに変換されたコマンド)に基づいて、機器16に対して赤外線信号を送信し、該機器16を遠隔操作する。
【0708】
各遠隔操作の説明は、図49〜図51で上述したとおりであるが、以下、図61のフローチャートを用いてモバイルサーバ装置11の動作を補足しておく。
【0709】
この図61のフローチャートでは、まず、ステップS500において、モバイルサーバ装置11が、ユーザから上記第2の携帯電話機9bを介してアクセスがなされたか否かを判別し、該アクセスがあった場合に、ユーザID及びパスワード等の入力画面を上記第2の携帯電話機9bに対して送信する。
【0710】
モバイルサーバ装置11は、この入力画面に入力されたユーザID及びパスワード等に基づいてユーザ認証を行うのであるが、ステップS501では、モバイルサーバ装置11が、当該ユーザ認証が行えたか否かを判別し、ユーザ認証が行えた際に、ステップS502において、上記「予約録画設定」や「タイマ設定」等の設定用画面を上記第2の携帯電話機9bに送信する。
【0711】
ユーザは、この設定用画面に基づいて、図56〜図58を用いて説明したように、電子番組表等を援用する等して、チャンネル番号,録画開始時間,録画終了時間等の所定事項(設定データ)の入力を行い、これをモバイルサーバ装置11に送信する。
【0712】
ステップS503では、モバイルサーバ装置11が、このユーザにより入力された設定データに不足や入力ミスが存在するか否かを判別し、該不足や入力ミスが存在する場合には、ステップS507において、ユーザの第2の携帯電話機9bに対してエラー通知を行うと共に、再度上記設定用画面を送信する。不足や入力ミスを侵したユーザは、再度送信された設定用画面に基づいて、再度の入力を行うこととなる。
【0713】
これに対して、不足や入力ミスが存在しない場合には、モバイルサーバ装置11は、ステップS504において、ユーザの自宅に設置されている第1の携帯電話機9aに対してメッセージ(又はコール)を送信する。これにより、第1の携帯電話機9aにおいて、このメッセージのヘッダ情報に基づいてアプリケーションプログラムが起動し、遠隔操作用のコマンドを取り込むために、モバイルサーバ装置11にアクセスがあるのは上述のとおりである。
【0714】
次に、モバイルサーバ装置11は、ステップS505において、遠隔操作用のコマンドを取り込むために、第1の携帯電話機9aからアクセスがなされたか否かを判別する。そして、このアクセスがなされた際に、ステップS506において、ユーザの第2の携帯電話機9bから送信されたコマンドを規定フォーマットのコマンドに変換し、これを第1の携帯電話機9aに送信する。第1の携帯電話機9aは、この規定フォーマットのコマンドを機器16に送信する。
【0715】
これにより、機器16に対して、「予約録画設定」や「タイマ設定」等の遠隔操作がなされることとなる。
【0716】
「実施の形態の効果」
以上の説明から明らかなように、当該実施の形態の情報処理システムは、例えば電子番組表のデータを、遠隔操作する機器の予約設定を行う入力画面に貼り付けて用い、また、スケジュール帳の貼り付けて用いる等のように、一つの情報を展開して複数の情報処理間(複数のシステム間)でシームレスに用いることができる。
【0717】
また、携帯電話機9等のモバイル機器は、ユーザが携帯していることが多く、また、殆どの場所からネットワークを介して所望のサイト等にアクセス可能である。このようなモバイル機器をクライアント端末の一つとして用いることができるため、該モバイル機器に対して新たな価値を付加することができる。
【0718】
また、ユーザが所望の部屋に対して所望のアイテムを選択して設置することで、仮想的にユーザの部屋を再現したインターフェイスを提供することができる。或いは、カスタマイズにより、各ユーザに適した環境を提供することができる。
【0719】
また、ユーザは、常日頃生活している自宅の部屋に設置されている各アイテムの設置場所を認識しているため、このように仮想的にユーザの部屋を再現することにより、ユーザが直感的、かつ、簡単にユーザインターフェイスの操作を行うことを可能とすることができる。
【0720】
また、新規なシステムの普及し始めには、そのシステムの取り扱いに精通しているユーザが少ないため、各ユーザにとってシステムの取り扱いが困難となり、この困難性が影響してシステムの普及を阻害するおそれがあるが、当該実施の形態の情報処理システムは、前述のように簡単に利用することができるため、システムを普及し易くすることができる。
【0721】
また、メッセージのみならず、電子番組表の情報やスケジュール帳の情報等、様々な情報を、各情報処理システムを超越して取り扱うことができるため、コミュニケーションの活性化に貢献することができる。
【0722】
なお、例えば各アイテムに対して宣伝広告を付加してもよい。これにより、当該システムを用いた新たなビジネスを確立することができる。
【0723】
また、ユーザインターフェイスの構成等は、ユーザインターフェイスを提供する各メーカ毎に自由にデザインすることが可能である。さらに、例えば遠隔操作される機器に対してレアアイテムを含ませる等、各メーカ間で差別化を図ることも可能である。
【0724】
また、当該実施の形態の情報処理システムは、電子メールのヘッダ情報に、アプリケーションプログラムの起動パラメータを組み込んで携帯電話機9に送信する。そして、この電子メールを受信した携帯電話機9が、該電子メールのヘッダ情報のパラメータを検出し、このパラメータに応じたアプリケーションプログラムを自動的に起動する。
【0725】
アプリケーションプログラムの起動操作は、ユーザにとって面倒なものであるが、このように電子メールをアプリケーションプログラムの起動のトリガとして用いることで、該アプリケーションプログラムの起動操作を容易なものとすることができる。
【0726】
また、当該実施の形態の情報処理システムは、録画予約に関連した番組紹介や番組追跡を行うことにより、当該システムの利用頻度の向上を図ることができる。
【0727】
また、ユーザに対する支援として、スケジュールを考慮した番組時間との比較、番組追跡によるスケジュールチェックを可能とすることができ、マークした番組を見逃してしまう不都合を防止することができる。
【0728】
また、メッセージ宛名リストに登録されているユーザの情報に応じて、該メッセージ宛名リストに登録されてる各ユーザの嗜好を検出し、この嗜好に基づいてユーザに対して番組を紹介することにより、各ユーザ間で話題づくりの番組を紹介することができ、各ユーザ間におけるコミュニティ形成に大きく貢献することができる。
【0729】
また、このような番組追跡機能や番組紹介機能等は、キャラクタや部屋の画像等の親しみ易いGUI(Graphical User Interface)で提供することができるため、当該機能をユーザが利用し易くすることができる。
【0730】
また、当該実施の形態の情報処理システムは、ユーザが、自宅に設置するための第1の携帯電話機9aと、持ち歩き用の第2の携帯電話機9bを所有し、第2の携帯電話機9bからモバイルサーバ装置11を介して上記第1の携帯電話機9aに遠隔操作用のコマンドを送信する。上記モバイルサーバ装置11には、ユーザにより第2の携帯電話機9bを介して送信されたコマンドを規定フォーマットのコマンドに変換するフォーマット変換機能が設けられており、この規定フォーマットに変換したコマンドを、ユーザの自宅に設けられている機器16に赤外線送信する。これにより、2台の携帯電話機9a,9b及びモバイルサーバ装置11を介してユーザの自宅に設けられている機器16の遠隔操作を可能とすることができる。
【0731】
電子メールを利用して機器の遠隔操作を行う場合、規定フォーマットに即した記述で電子メールを作成する必要があり、該記述が面倒なうえ、誤った記述を行うと誤動作のおそれもあるが、当該実施の形態の情報処理システムの場合、モバイルサーバ装置11から送信される入力フォームに対して、ユーザが通常用いている母国語や数字を用いて入力を行い、或いは電子番組表のデータを援用することができ、モバイルサーバ装置11側でこの入力されたコマンドを上記規定フォーマットに変換するようになっているため、該誤った記述でメッセージを送信し機器16が誤作動する不都合を防止することができる。
【0732】
また、この遠隔操作は、モバイルサーバ装置11を介して行うようになっているため、遠隔操作を行う機器の動作履歴や予約設定等の状況を当該モバイルサーバ装置11で記憶することで、これらを確認可能とすることができる。
【0733】
また、この遠隔操作は、モバイルサーバ装置11を介して行うようになっているため、当該システムの利用を検出した際に、そのユーザに対してモバイルサーバ装置11が課金処理を行うことで課金処理を可能とすることができ、また、企業等から広告料を徴収し宣伝を入れることにより、ビジネスモデルとして確立可能とすることができる。
【0734】
また、この遠隔操作は、モバイルサーバ装置11を介して行うようになっているため、上述のユーザの嗜好に基づく番組紹介等の拡張サービス等の様々なサービスをユーザに対して提供可能とすることができる。
【0735】
さらに、アプリケーションプログラムにより赤外線インターフェイスにより、他のデバイスをOBEXに対応させることで、データ通信が可能となり、データ同期の手段が増えると共に、パケットを用いない遠隔操作も可能とすることができる。
【0736】
最後に、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、上述の実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
【0737】
【発明の効果】
本発明は、サーバ装置において、第2の端末装置から送信されたコマンドに対応する規定フォーマットのコマンドを形成し、これを被遠隔操作機器を操作する第1の端末装置に送信する。
【0738】
電子メールを利用して機器の遠隔操作を行う場合、規定フォーマットに即した記述で電子メールを作成する必要があり、該記述が面倒なうえ、誤った記述を行うと誤動作のおそれもあるが、本発明の情報処理システムの場合、サーバ装置においてフォーマット変換処理を行うようにしているため、ユーザが通常用いている母国語や数字を用いて遠隔操作用の情報の入力を行うことが可能となり、誤った記述で電子メールを送信し被遠隔操作機器が誤作動する不都合を防止することができる。
【0739】
また、本発明は、サーバ装置を介して被遠隔操作機器の操作を行うようになっているため、被遠隔操作機器の動作履歴や予約設定等の状況を当該サーバ装置で記憶することで、これらを確認可能とすることができる。
【0740】
また、本発明は、サーバ装置を介して被遠隔操作機器の操作を行うようになっているため、本発明に係る当該情報処理システムの利用をサーバ装置が検出した際に、そのユーザに対してサーバ装置が課金処理を行うことで課金処理を可能とすることができ、また、企業等から広告料を徴収し宣伝を入れることにより、ビジネスモデルとして確立可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態となる情報処理システムのブロック図である。
【図2】上記実施の形態の情報処理システムの初期設定時における携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【図3】上記初期設定時にユーザにより選択されるエージェントの画像の一例を示す図である。
【図4】上記初期設定時にユーザにより選択される部屋の画像の一例を示す図である。
【図5】ユーザが使用する携帯電話機に設けられている操作キーの一例を示す図である。
【図6】上記初期設定時にユーザにより選択されるアイテムの画像の一例を示す図である。
【図7】上記初期設定時にユーザにより選択されたアイテムが、上記選択された部屋に設置される様子を示す図である。
【図8】上記初期設定により、ユーザにより選択された各部屋に設置された各アイテム及びエージェントを示す図である。
【図9】ユーザによりアイテムが選択された際(フォーカスが当てられた際)に行われる補助表示を説明するための図である。
【図10】ユーザにより、予約設定/機器操作アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【図11】ユーザにより、予約設定/機器操作アイテムが選択された場合における、携帯電話機の情報処理動作の流れを示すフローチャートである。
【図12】一時的に保持された情報を用いて他の機器の予約設定を行う流れを示すフローチャートである。
【図13】ユーザにより、情報アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【図14】情報アイテムが選択された場合における、携帯電話機の情報処理動作の流れを示すフローチャートである。
【図15】ユーザにより情報を取得する時間が設定されている場合の、情報取得処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】ユーザにより、予約設定/機器操作アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの他の例を示す図である。
【図17】ユーザにより、情報管理アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【図18】ユーザにより、情報管理アイテムが選択された場合における、携帯電話機の情報処理動作の流れを示すフローチャートである。
【図19】一時的に保持されている情報を、情報管理アイテムに張り付け処理する流れを示すフローチャートである。
【図20】ユーザにより、情報管理アイテムとしてスクラップブックが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【図21】ユーザにより、メッセージ宛名リストへの追加が指定された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例、及びメッセージの送信が指定された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【図22】携帯電話機のメッセージ送信動作を示すフローチャートである。
【図23】一時的に記憶している情報をメッセージの添付データとして張り付け処理する流れを示すフローチャートである。
【図24】メッセージ受信リストの表示画面の一例、及びメッセージの表示画面の一例を示す図である。
【図25】着信通知を受信した場合における、携帯電話機のメッセージ受信動作を示すフローチャートである。
【図26】本発明の実施の形態の情報処理システムにおけるモバイルサーバ装置の詳細な構成を示す図である。
【図27】本発明の実施の形態の情報処理システムの初期設定時におけるシステム全体の流れを示すタイムアローである。
【図28】本発明の実施の形態の情報処理システムの設定変更時におけるシステム動作の流れを示すタイムアローである。
【図29】本発明の実施の形態の情報処理システムのモバイルサーバ装置のデータベースに記憶されているメッセージ宛名リストの一例を示す図である。
【図30】本発明の実施の形態の情報処理システムのモバイルサーバ装置のデータベースに記憶されているメッセージ宛名リストの他の例を示す図である。
【図31】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストの更新時におけるシステム動作の流れを示すタイムアローである。
【図32】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストに所望のユーザを追加する場合における当該システムの動作の流れをフローチャートである。
【図33】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストへの追加処理における、メッセージ宛名リストへの追加を行う側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図34】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストへの追加処理における、メッセージ宛名リストに追加される側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図35】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストから所望のユーザを削除する場合における当該システムの動作の流れをフローチャートである。
【図36】上記メッセージ宛名リストからの削除処理における、メッセージ宛名リストから削除を行う側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図37】上記メッセージ宛名リストからの削除処理における、メッセージ宛名リストから削除される側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図38】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストから所望のユーザを強制的に削除する場合における当該システムの動作の流れをフローチャートである。
【図39】上記強制削除処理における、メッセージ宛名リストから強制的に削除を行う側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図40】上記強制削除処理における、メッセージ宛名リストから強制的に削除される側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図41】メッセージが宛先となるユーザに送信されるまでの、当該実施の形態の情報処理システムの動作を示すタイムアローである。
【図42】本発明の実施の形態となる情報処理システムのメッセージの受信処理動作の流れを示すタイムアローである。
【図43】携帯電話機のアプリケーションプログラムを起動させる電子メールのフォーマットを示す図である。
【図44】携帯電話機でメッセージが受信された際に表示されるメッセージ受信アイテムを示す図である。
【図45】メッセージ受信アイテムを選択した際に携帯電話機の表示画面に表示されるメッセージ受信リストを説明するための図である。
【図46】メッセージに添付されたスケジュールデータに基づいて、スケジュールが更新される様子を示すアニメーション画像を示す図である。
【図47】当該実施の形態の情報処理システムにおける読み込み処理の流れを示すタイムアローである。
【図48】当該実施の形態の情報処理システムにおける書き込み処理の流れを示すタイムアローである。
【図49】遠隔操作時におけるシステム動作を示すタイムアローである。
【図50】遠隔操作時においてタイマ設定を行う場合における当該システム動作を示すタイムアローである。
【図51】電子番組表の情報を、タイマを用いて取り込んで携帯電話機に表示する際のシステム動作を示すタイムアローである。
【図52】番組追跡を行う所望の番組に対してマークを行う操作を説明するための図である。
【図53】番組見逃し防止処理の説明をするためのフローチャートである。
【図54】予約録画を促すメッセージの一例を示す図である。
【図55】グループ嗜好に基づいた番組紹介処理の流れを示すフローチャートである。
【図56】
番組紹介に基づいて電子番組表を閲覧する際におけるアニメーション画像を示す図である。
【図57】
番組紹介に基づいて電子番組表を閲覧する際におけるアニメーション画像を示す図である。
【図58】
番組紹介に基づいて録画予約設定を行う際におけるアニメーション画像を示す図である。
【図59】
2台の携帯電話機を用いて、モバイルサーバ装置を介して所望の機器を遠隔操作するシステムを示す図である。
【図60】
上記2台の携帯電話機の各構成及びモバイルサーバ装置の構成を示す図である。
【図61】
上記2台の携帯電話機を用いて機器の遠隔操作を行う際におけるモバイルサーバ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…サーバシステム、2…通信システム、3…家庭内ネットワークシステム、4…インターネット、5…コントロールサーバ装置、6…デコレーションサーバ装置、7…コミュニケーションサーバ装置、8…デコレーションサーバ装置のデータベース、9…携帯電話機、10…基地局、11…モバイルサーバ装置、12…通信ネットワーク、13…パーソナルコンピュータ装置(PC)、14…エアコンディショナ装置(AC)、15…テレビジョン受像機(TV)、16…ビデオテープレコーダ装置(VTR)、17…家庭内ネットワーク、18…コミュニケーションサーバ装置のデータベース、19…コントロールサーバ装置のデータベース、20…携帯電話機の表示画面、21…携帯電話機のジョグダイアル、22L…携帯電話機の左キー、22R…携帯電話機の右キー、23L…携帯電話機の左ソフトキー、23R…携帯電話機の右ソフトキー、31…モバイルサーバ装置のデータベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯電話機,PHS電話機(PHS:Personal Handyphone System),通信機能を有するPDA装置(PDA:Personal Digital Assistants)、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ装置等の異なる端末装置間で、相互に通信を行うマルチ通信システム等に適用して好適な情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日において、家屋内に設けられた家電機器等の被遠隔操作機器をネットワークを介して遠隔操作可能とする遠隔操作システムが知られている。
【0003】
この遠隔操作システムにおいて、例えば電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)を用いて自宅のビデオテープレコーダ装置に対して予約録画設定を行う場合、ユーザは、インターネット上の所定のサイト等から電子番組表を取得し、この電子番組表に基づいて所望の番組の放送日時を認識し、この放送日時を予約録画情報として、遠隔操作用コントローラ等の機器に新たに入力する。
【0004】
この入力された予約録画情報は、例えばインターネット及びユーザの自宅に設けられた家庭内ネットワークを介して、ユーザの自宅に設置されているビデオテープレコーダ装置に供給される。これにより、自宅に設置されているビデオテープレコーダ装置を、ユーザが遠隔地に居ながらにして予約録画設定することができる。
【0005】
このような遠隔操作システムは、利便性の向上を通じて、各ユーザの生活レベルの向上を図ることができるため、普及の待たれるシステムの一つである。
【0006】
以下の特許文献1に、このような遠隔操作システムの先行技術が開示されている。
【0007】
具体的には、この特許文献1には、ビデオ操作サーバが携帯電話機に電子番組表を送信する。ユーザは、この送信された電子番組表を見て携帯電話機を操作すると、携帯電話機からビデオ操作サーバに、ビデオデッキの操作信号がインターネットを介して送信される。
【0008】
ビデオ操作サーバは、携帯電話機から送信されたビデオデッキの操作信号を、ビデオデッキに対応する信号形態に変換し、無線インターフェースを介してビデオデッキに送信する。
【0009】
これにより、ユーザが、ビデオデッキが設置されている場所から離れた場所に居る場合でも、携帯電話機を介して、ビデオデッキに対する録画予約や再生操作等を行うことができる。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−176610号
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、ユーザが、遠隔操作を行う機器に近接して設置する第1の携帯電話機と、ユーザが普段、持ち歩くための第2の携帯電話機を所有し、この第1,第2の携帯電話機の間において、特定のサーバ装置を介すことなく直接的に通信を行うことで、機器の遠隔操作を行うことが考えられる。
【0012】
これを行う場合、
1.規定フォーマットに基づいて記述した遠隔操作用のデータを第2の携帯電話機から第1の携帯電話機に電子メールで送信し、該第1の携帯電話機側で、この送信された遠隔操作用のデータの内容を理解し、機器を操作する方法と、
2.第1の携帯電話機が、この場合の特定の携帯電話機である第2の携帯電話機からのコールを受信すると、音声案内で遠隔操作用にメッセージを流し、ユーザが、この音声案内に従って第2の携帯電話機を操作して機器を操作する方法とがある。
【0013】
しかし、サーバ装置を介すことなく、これらの方法で遠隔操作を実現する場合、以下の問題点がある。
1.電子メールを利用する場合、規定フォーマットによる記述が面倒であり、誤った記述を行うと誤動作のおそれがある。
2.携帯電話機に取り込んだ電子番組表のデータを、そのまま援用することが困難となる。
3.遠隔操作を行う機器の動作履歴や予約設定等の状況を確認することができない。
4.各携帯電話機間で直接的にデータの送受信を行うため、課金が困難となる。
5.例えば、上述のユーザの嗜好に基づく番組紹介等の拡張サービスを提供し難い。
【0014】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、これらの問題点を解決可能な情報処理システムの提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第2の端末装置で被遠隔操作機器を遠隔操作するためのコマンドが入力されると、サーバ装置が、この第2の端末装置からのコマンドを、規定のフォーマットに変換して第1の端末装置に送信する。
【0016】
そして、第1の端末装置が、予め学習しておいた上記コマンドに基づいて被遠隔操作機器を操作する。
【0017】
【発明の実施の形態】
[システムの概要]
図1は、本発明を適用した実施の形態となる情報処理システムの構成を示す図である。この情報処理システムは、ユーザが日常取り扱う情報を、様々な情報処理間でシームレスに取り扱い可能としたシステムである(一つの情報を複数の情報処理間で共用可能としたシステムである。)。
【0018】
具体的には、例えば所定のサイトから取得した電子番組表(EPG:Electronic Program Guide)は一種の時間情報である。このため、当該実施の形態の情報処理システムでは、上記電子番組表を取り込んだ際には、この電子番組表の情報形態のまま、所望の機器の遠隔操作に用い、また、電子メールに添付して知人に転送したり、起床時刻の設定等に用いる等のように、一つの情報を、様々な情報処理に展開して、各情報処理間でシームレスに情報を取り扱い可能となっている。
【0019】
一方、この実施の形態の情報処理システムは、新規なシステムとして提供されることとなるため、ユーザにとって馴染み難いシステムとなるおそれがある。
【0020】
しかし、この実施の形態の情報処理システムでは、情報の取り扱い操作を行う機器に対して、操作対象となる機器や情報等をグラフィック表示すると共に、情報の取り扱いの際に、エージェントやマスコットと呼ばれるキャラクタに、情報の取り扱いに対応する動きを付けて表示(アニメーション表示)することにより、上記機器を直感的かつ簡単に操作可能として、ユーザが扱いやすい(馴染みやすい)システムを提供している。
【0021】
[システム構成]
この実施の形態となる情報処理システムは、複数のサーバ装置で構成されるサーバシステム1と、モバイル機器を用いた通信を可能とする通信システム2と、ユーザの家屋内に設けられた家庭内ネットワークシステム3とを、インターネット4等のネットワークを介して相互に接続することで構成されている。
【0022】
[サーバシステム]
この遠隔操作システムの場合、「機器」,「情報」及び「コミュニケーション(通信)」を、ユーザが日常生活をおくるうえで接する対象として考え、上記サーバシステム1を、家庭内ネットワークシステム3の各機器を制御するコントロールサーバ装置5と、例えば各ユーザのアドレス帳やスケジュール帳等の情報管理を行うデコレーションサーバ装置6と、上記各システム1〜3の通信管理を行うコミュニケーションサーバ装置7とで構成している。
【0023】
このように、各対象毎に設けられた各サーバ装置5〜7を設けることで、サーバシステムに掛かる負荷を分散することができる。
【0024】
なお、この例では、サーバシステム1を、物理的に分割された3つのサーバ装置5〜7で構成したが、これは、一つのサーバ装置を設け、この一つのサーバ装置で上記機器,情報,コミュニケーションをそれぞれ管理するようにしてもよい。
【0025】
また、4つ以上のサーバ装置を設け、各サーバ装置で上記機器,情報,コミュニケーションをそれぞれ分担するようにしてもよい。この場合、サーバシステム1に掛かる負荷が、多くのサーバ装置に分散されるため、各サーバ装置に掛かる負荷を、より軽減することができる。
【0026】
上記コントロールサーバ装置5には、各ユーザが所有する例えばテレビジョン受像機,ビデオテープレコーダ装置,エアコンディショナ装置,パーソナルコンピュータ装置等の、ユーザの家庭に設置されている機器を示す情報と、各機器を遠隔操作するためのコマンド情報等が記憶されている。
【0027】
このコントロールサーバ装置5は、例えばユーザから携帯電話機等のモバイル機器を用いて遠隔操作情報が送信されると、この送信された遠隔操作情報に基づいて指定された機器を遠隔操作制御する。
【0028】
なお、この例では、コントロールサーバ装置5をサーバシステム1側に設け、各ユーザの機器を一括して遠隔操作制御するようにしているが、コントロールサーバ装置5を上記家庭内ネットワークシステム3側に設けるようにしてもよい。この場合、コントロールサーバ装置5は、そのユーザ専用のサーバ装置として動作することとなる。
【0029】
上記デコレーションサーバ装置6は、各ユーザの個人所有データを記憶するデータベース8(DB)を有している。
【0030】
具体的には、各ユーザは、個人的に所有するデータである、例えば「スクラップブック」,「スケジュール帳」,「電話帳」及び「アドレス帳」等の個人所有データを、例えばパーソナルコンピュータ装置やモバイル機器(携帯電話機等)等のクライアント端末を介してアップロードするようになっている。デコレーションサーバ装置6は、このアップロードされたデータをデータベース8に記憶して保存する。
【0031】
上記スクラップブックには、例えばユーザにより入力されたメモ書きや文章等の「任意の文字列」、所定のサイトからダウンロードされた電子番組表の「番組データ(タイトル,チャンネル,放送日時,出演者等)」、JPEGフォーマット(JPEG:Joint Photographic Expert Group),GIFフォーマット(GIF:Graphics Interchange Format)等の静止画像データ及びそのタイトルのデータや、MPEGフォーマット(MPEG:Moving Picture Experts Group)等の動画像データ及びそのタイトルのデータ(以下、これら静止画像データ及び動画像データをまとめて「イメージデータ」という。)等の、ユーザが所望する様々なデータ
【0032】
が書き込まれ記憶されるようになっている。
上記スケジュール帳には、例えば待ち合わせや打ち合わせ等の各スケジュールのタイトル、各スケジュールの日時、及び各スケジュールの内容(詳細)等が書き込まれ記憶されるようになっている。
【0033】
上記電話帳及びアドレス帳には、各ユーザの知人,友人,会社等の電話番号及び電子メールアドレスがそれぞれ書き込まれ記憶されるようになっている。
【0034】
上記コミュニケーションサーバ装置7は、例えば天候情報,電車やバスの時刻表,星座占い,株価情報,位置情報等の「ニュース(=インターネット上の情報)」をインターネット上の所定のサイトから取得し、これらをデータベース18(DB)に記憶する。そして、これらの情報を、インターネット4を介して各ユーザのパーソナルコンピュータ装置に提供し、また、モバイルサーバ装置11を介して携帯電話機等のモバイル機器に提供する。
【0035】
なお、上記コミュニケーションサーバ装置7上、或いは上記モバイルサーバ装置11上に、例えば電子掲示板(BBS:Bulletin Board System)等のフリースペースを設け、ここにユーザの公開してもよいデータや、所定のサイトから取得した上記ニュースをアップロードするようにしてもよい。
【0036】
所定のグループでフリースペースを利用したい場合には、グループ登録を行ってグループIDの発行を受け、そのグループに対して貸与されたコミュニケーションサーバ装置7上の共有スペースをグループ内のユーザで使用することとなる。
【0037】
[情報の表記形態]
上記個人所有データ及び各情報は、一例としてXMLフォーマット(XML:eXtensible Markup Language)に基づいて表記されるようになっている。このXMLフォーマットは、独自にタグを定義することができるため、単なる文書を「データ」として処理することを可能とすることができる。
【0038】
例えば、このXMLフォーマットを用いると、「<日時>」等のように人間が理解しやすい構造で内容を表記することができ、また、「スキーマ(XML Schema等)」を用いることで<日時>のタグに記述された「数字」を、所定のアプリケーションの「日時を表わす数値データ」として用いることが可能となる。
【0039】
このため、上記個人所有データ及び各情報は、
メモ書き <メモ/>
スケジュール <タイトル/> <日時/> <内容/>
番組データ <タイトル/> <日時/> <チャンネル/>
イメージ <タイトル/> バイナリーデータ(XML表記の場合には、MIME(Multipurpose Internet Mail Extention)に変換される。)
等のように表記されている。
【0040】
個人所有データの場合、各ユーザが、以下に説明する携帯電話機等のモバイル機器や自宅のパーソナルコンピュータ装置等を用いて、上記データベース8に対してアップロードするようになっている。そして、このアップロードされた個人所有データは、前述のようにXML表記されていることから、例えば自宅の機器の遠隔操作や起床時刻の設定等に用いられる等、各情報処理間(異なるシステム間)においてシームレスに取り扱われるようになっている。
【0041】
[通信システム]
この情報処理システムの場合、クライアント端末の一つとなるモバイル機器の一例として携帯電話機9を用いている。このため、図1には、通信システム2として、携帯電話会社の簡略的なシステム構成が図示されている。
【0042】
具体的には、この通信システム2は、携帯電話機9の無線通信を中継する基地局10と、上記サーバシステム1及び家庭内ネットワークシステム3に対する通信制御を行うモバイルサーバ装置11とを、通信ネットワーク12を介して相互に接続することで構成されている。
【0043】
上記サーバシステム1の各サーバ装置5〜7に対しては、携帯電話機9の他、パーソナルコンピュータ装置やPDA装置等の他の機器からの情報もアップロード可能となっている。ただ、パーソナルコンピュータ装置等の情報処理能力の高い機器からアップロードされた情報は、情報量が大きい場合が多い。上記モバイルサーバ装置11は、情報の容量変換機能を有しており、情報量が大きい情報を、携帯電話機9で処理可能な情報量に変換し、該携帯電話機9に送信する。
【0044】
なお、この例では、クライアント端末として携帯電話機9を用いることとして説明を進めるが、例えばPHS電話機(PHS:Personal Handyphone System),通信機能を有するPDA装置(PDA:Personal Digital Assistants)、或いは通信機能を備えた携帯型(ノート型等)のパーソナルコンピュータ装置等の他の機器も、上記クライアント端末として用いてもよい。
【0045】
[家庭内ネットワークシステム]
家庭内ネットワークシステム3は、例えばユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ(UPnP:Universal Plug and Play)、ジニー(Jini)、ハビ(HAVi)等のミドルウェアを用いて構築されており、例えばユーザ宅に設置されたパーソナルコンピュータ装置13(PC),エアコンディショナ装置14(AC),テレビジョン受像機15(TV)、及びビデオテープレコーダ装置16(VTR)等の遠隔操作の対象となる機器(被遠隔操作機器)を家庭内ネットワーク17に接続することで構成されている。
【0046】
上記サーバシステム1のコントロールサーバ装置5は、携帯電話機9の遠隔操作に基づいて、インターネット4及び家庭内ネットワーク17を介して上記各被遠隔操作機器の動作を制御するようになっている。
【0047】
[システム動作]
この実施の形態の情報処理システムを利用する場合、最初に「ユーザ登録」を行うことでユーザ識別情報(ユーザID)及び所定のパスワードの発行を受け、次に「初期設定」として、携帯電話機9に対して自宅の部屋を登録すると共に、各部屋に設置されている各機器、スクラップブック、スケジュール帳等の「アイテム」を登録し、また、「エージェント(或いはマスコット)」と呼ばれるキャラクタを、ユーザのアバタ(Avatars:分身,化身)として選択する。
【0048】
[ユーザ登録]
まず、ユーザが、携帯電話機9を操作してモバイルサーバ装置11にアクセスすると、モバイルサーバ装置11から携帯電話機9に対してユーザID及びパスワードの入力画面と共に、ユーザ登録を指定する画面が送信される。
【0049】
ユーザによりユーザ登録が指定されると、モバイルサーバ装置11は、ユーザ登録に必要となる所定事項の入力画面をユーザの携帯電話機9に送信する。
【0050】
ユーザは、この入力画面に対して所定事項を入力し、モバイルサーバ装置11に返信する。モバイルサーバ装置11は、ユーザから返信された入力事項をチェックし、該入力事項に対して不備が無い場合に、そのユーザに対してユーザID及び所定のパスワードを発行する。これにより、ユーザ登録が終了する。
【0051】
なお、モバイルサーバ装置11は、このユーザID及びパスワードを、上記入力事項と共にデータベース31(DB)に登録しておき、次回、そのユーザが当該システムへのログインを希望した場合に参照する。
【0052】
また、一例としてモバイル機器に対応して、モバイルサーバ装置11が、ユーザID及びパスワードを発行して管理することとしたが、パーソナルコンピュータ装置等の他のクライアント端末を用いてユーザ登録が行われる場合には、例えばコミュニケーションサーバ装置7等でユーザID及びパスワードを発行して管理するようにしてもよい。
【0053】
[初期設定]
次にユーザは、このようにユーザ登録を行った後に、操作するアイテムの登録を行う(初期設定)。図2のフローチャートに、この初期設定時におけるシステム動作の流れを示す。
【0054】
モバイルサーバ装置11は、上記ユーザID及びパスワードに基づいてユーザを認証すると、所定のメニュー表示画面を携帯電話機9に送信する。この図2に示すフローチャートは、ユーザにより、携帯電話機9の表示画面20に表示された上記メニューの中から「初期設定」が選択されることでスタートとなる。
【0055】
ステップS1では、ユーザにより初期設定が選択されたため、モバイルサーバ装置11が、この初期設定用のアプリケーションプログラムをユーザの携帯電話機9に送信する。
【0056】
携帯電話機9は、このアプリケーションプログラムを受信すると、ステップS2において、エージェントの選択画面を表示する。ユーザは、携帯電話機9を操作して、この表示されたエージェントの中から所望のエージェントを選択する。
【0057】
ステップS3では、携帯電話機9のCPUが、このエージェントの選択操作がなされたか否かを判別することで、ユーザによりエージェントが選択されたか否かを判別する。そして、ユーザによりエージェントが選択されたタイミング(エージェントの選択操作を検出したタイミング)で、該ユーザにより選択されたエージェントに関する情報(例えば、エージェント名等)を記憶すると共に、このフローチャートに示す処理をステップS4に進める。
【0058】
これに対して、携帯電話機9は、ユーザによりエージェントの選択操作が検出されない場合は、ステップS11においてユーザからログオフが指定されたか否かを判別する。そして、ログオフが指定されていない場合には、上記ステップS3において、エージェントの選択操作を検出するまで、該ステップS3及びステップS11を繰り返し実行する。また、ログオフが指定された場合には、そのまま、この図2に示すフローチャートの各ステップの実行を中断して処理を終了する。
【0059】
図3(a),(b)に、上記エージェントの一例を示す。図3(a)に示すエージェントは「天使タイプのエージェント」であり、同図(b)に示すエージェントは「デビルタイプのエージェント」である。ユーザは、このようなエージェントの中から所望のエージェントを選択する。
【0060】
次に、ユーザにより所望のエージェントが選択されると、携帯電話機9は、ステップS4において、上記アプリケーションプログラムに基づいて所定の部屋の画像を表示する。
【0061】
図4(a)〜(c)に、この部屋の画像の一例を示す。図4(a)は「居間」の画像、同図(b)は「寝室」の画像、同図(c)は「納戸」の画像である。これら各部屋の画像は、ユーザの携帯電話機9の操作に応じて表示画面20に順次表示されるようになっている。
【0062】
すなわち、この実施の形態の情報処理システムで用いられる携帯電話機9の場合、図1及び図5に示すように携帯電話機9本体の長手方向に沿って回転自在(=上下方向に回転自在)とされたジョグダイアル21が設けられている。また、このジョグダイアル21の両端部に近接して右キー22R及び左キー22Lがそれぞれ設けられている。さらに、右キー22Rに近接して右ソフトキー23Rが、左キー22Lに近接して左ソフトキー23Lがそれぞれ設けられている。
【0063】
また、携帯電話機9の表示画面20には、いずれかの部屋の画像と共に、右方向の矢印の画像YR、左方向の矢印の画像YL、及び切り替わり先となる部屋の名称(文字)が表示されるようになっており、この右方向の矢印の画像YRと切り替わり先となる部屋の名称で、上記右キー22Rが押圧操作された際に切り替わり先となる部屋を示し、上記左方向の矢印の画像YLと切り替わり先となる部屋の名称で、上記左キー22Lが押圧操作された際に切り替わり先となる部屋を示すようになっている。
【0064】
例えば図4(a)は、表示画面20に表示された「居間」の部屋の画像を示しているのであるが、この状態で右キー22Rが押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、「居間」の部屋の画像から「納戸」の部屋の画像に表示画像を切り替え、左キー22Lが押圧操作されると、「居間」の部屋の画像から「寝室」の部屋の画像に表示画像を切り替える。
【0065】
同様に、図4(b)は、表示画面20に表示された「寝室」の部屋の画像を示しているのであるが、この状態で右キー22Rが押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは「寝室」の部屋の画像から「居間」の部屋の画像に表示画像を切り替え、左キー22Lが押圧操作されると、「寝室」の部屋の画像から「納戸」の部屋の画像に表示画像を切り替える。
【0066】
なお、この例では右キー22R及び左キー22Lを押圧操作することで表示画面20の表示画像が切り替わることとしたが、これは、ジョグダイアル21を回転操作することで表示画像が切り替わるようにしてもよい。
【0067】
次にユーザは、このように左右キー22L,22Rを操作することで、所望の部屋の画像を表示画面20に表示すると、図1及び図5に示す左ソフトキー23Lを押圧操作して所望の部屋の設定を指示する。
【0068】
すなわち、図4(a)〜(c)に示す表示画面の左下に表示される「設定」の文字は、左ソフトキー23Lに対して、所望の部屋の設定キーが割り当てられていることを示している。このため、携帯電話機9のCPUは、ステップS5において、上記左ソフトキー23Lの押圧操作がなされたか否かを判別することで、所望の部屋の設定が指定されたか否かを判別する。そして、左ソフトキー23Lの押圧操作を検出したタイミングで、上記ユーザにより選択された部屋の情報(例えば、部屋名等)を記憶すると共に、このフローチャートに示す処理をステップS6に進める。
【0069】
これに対して、ユーザにより所望の部屋が選択されていない場合、携帯電話機9は、ステップS12においてユーザからログオフが指定されたか否かを判別する。そして、ログオフが指定されていない場合には、上記ステップS5において、ユーザにより所望の部屋が選択されたものと判別するまで、該ステップS5及びステップS12を繰り返し実行する。また、ログオフが指定された場合には、そのまま、この図2に示すフローチャートの各ステップの実行を中断して処理を終了する。
【0070】
このような各部屋の画像は、一般的な家屋の造りを想定してデザインされている。このため、ユーザは、自宅の造りと同じ、或いは似た部屋の選択を行うことができる。
【0071】
なお、上記ジョグダイアル21は、上記回転操作の他、押圧操作も可能となっている。このため、上記ジョグダイアル21が押圧操作された際に、表示画面20に現在表示している部屋をユーザが選択(設定)したものとして、携帯電話機9のCPUが認識するようにしてもよい。
【0072】
次に、ステップS6では、ユーザにより所望の部屋が選択されたため、携帯電話機9のCPUが、上記アプリケーションプログラムに基づいて、各アイテムの画像を表示画面20に表示する。
【0073】
図6に、上記表示画面20に表示される各アイテムの画像の一例を示す。この図6からわかるように、上記表示画面20には、例えばパーソナルコンピュータ装置30a,ステレオ装置30b,ビデオテープレコーダ装置30c,電話機30d,スケジュール帳30e,スクラップブック30f,メッセージ機能30g,番組表30h,テレビジョン受像機30i・・・等の複数のアイテムの画像が表示される。
【0074】
携帯電話機9のCPUは、図1及び図5に示すジョグダイアル21の回転操作に応じて、例えば「パーソナルコンピュータ装置30a」→「ステレオ装置30b」→「ビデオテープレコーダ装置30c」→「電話機30d」・・・・の順に表示画面20に表示するアイテムの画像を切り替えて表示する。
【0075】
ユーザは、このように順次表示されるアイテムの画像の中から、上記選択した部屋に設置されているアイテム、或いは設置を希望するアイテムを、例えばジョグダイアル21を押圧操作することで選択する。
【0076】
ステップS7では、携帯電話機9のCPUが、上記ジョグダイアル21が押圧操作されたか否かを判別することで、ユーザが希望するアイテムの選択がなされたか否かを判別する。そして、ユーザにより所望のアイテムが選択されたことを検出すると、このタイミングで、このフローチャートに示す処理をステップS8に進める。
【0077】
これに対して、ユーザにより所望のアイテムが選択されていない場合、携帯電話機9のCPUは、ステップS13において、ユーザからログオフが指定されたか否かを判別する。そして、ログオフが指定されていない場合には、上記ステップS7において、ユーザにより所望のアイテムが選択されたものと判別するまで、該ステップS7及びステップS13を繰り返し実行する。また、ログオフが指定された場合には、そのまま、この図2に示すフローチャートの各ステップの実行を中断して処理を終了する。
【0078】
次に、ステップS8では、ユーザにより所望のアイテムが選択されたため、携帯電話機9のCPUは、現在、選択されている「エージェント」,「部屋」及び「アイテム」を示す仮決定画面を表示画面20に表示制御する。図7(a)は、この仮決定画面の一例である。
【0079】
この図7(a)の仮決定画面は、ユーザにより「デビルタイプ」のエージェントが選択され、アイテムとして、現在、パーソナルコンピュータ装置30aが選択されていることを示している。この図7(a)からわかるように、携帯電話機9のCPUは、ユーザにより選択されたエージェントを表示画面20の左下部分に表示し、選択されたアイテム(この場合、パーソナルコンピュータ装置30a)を表示画面20の右下部分に表示する。そして、選択された部屋を、エージェント及びアイテムの後ろ側に大きく表示する。このような仮決定画面により、ユーザは、現在、自分が選択している部屋,エージェント及びアイテムの確認を行う。
【0080】
次に、ユーザは、選択したアイテムを部屋内の所望の場所に設置する。例えば、部屋内におけるアイテムの設置可能な場所としては、いくつかの設置場所が各アイテム毎に予め定められている。携帯電話機9のCPUは、上記仮決定画面を表示した状態でジョグダイアル21が回転操作されると、このジョグダイアル21の回転操作に応じて、上記予め定められている設置場所に対して、現在選択中のアイテム(この場合は、パーソナルコンピュータ装置30a)を順次移動表示する。
【0081】
ユーザは、このようにアイテムが移動表示される設置場所のうち、所望の設置場所にアイテムが表示された際に、ジョグダイアル21を押圧操作する。これにより、携帯電話機9のCPUは、図7(b)に示すように、この場合に選択されたアイテムであるパーソナルコンピュータ装置30aを、部屋内を浮遊する如く移動表示して、同図(c)に示すように上記選択された設置場所に設置表示する。
【0082】
なお、この例では、アイテムの設置場所として、いくつかの設置場所が予め定められていることとしたが、これは、任意の設置場所に設置可能としてもよい。この場合、携帯電話機9のCPUは、アイテムの設置場所を、例えば表示画面のXY座標値や画素値等で記憶することとなる。
【0083】
次に、携帯電話機9のCPUは、このように一つのアイテムが配置される毎に、例えば「アイテムの選択を継続しますか?」等のメッセージを表示する。ステップS9では、携帯電話機9のCPUが、このメッセージに対応してユーザによりアイテムの配置を継続する操作(継続操作)がなされたか否かを判別する。そして、ユーザにより継続操作がなされた場合は、処理をステップS7に戻し、上記モバイルサーバ装置11から送信された各アイテムの画像を再度表示して、ユーザに対して所望のアイテムの選択を促し、ユーザによりアイテムが選択された際に、このアイテムを部屋内の指定された場所に表示する。
【0084】
これに対してユーザにより継続操作がなされなかった場合(ユーザにより機器選択の終了指示がなされた場合)、携帯電話機9は、ユーザにより選択されたエージェント,部屋,アイテム及びアイテムの設置場所(例えば、X,Y座標値等)を示す各情報を、当該携帯電話機9の内部メモリ(或いは外部メモリ等)に記憶すると共に、ユーザにより選択された部屋に、該ユーザにより選択されたエージェント及び各アイテムを組み込んだかたちの画像を形成し、これを決定画面として表示画面20に表示する。これにより、この図2のフローチャートに示す全ての処理が終了となる。
【0085】
前述のように、ユーザにより選択されたエージェントはユーザのアバタ(分身)である。また、ユーザにより選択された部屋の画像は、ユーザの自宅の部屋と同じ或いは似た造りとなっている。さらに、上記部屋の画像内に設置された各アイテムは、ユーザにより自宅と同じ場所(或いは所望の場所)に設置されている。このため、ユーザの携帯電話機9の表示画面20に表示される画像としては、「仮想的に再現されたユーザの部屋の画像」が表示されることとなる。
【0086】
図8(a)〜(c)に、ユーザにより選択された部屋に対して、該ユーザにより選択されたエージェント及び各アイテムが組み込まれたかたちの画像の一例を示す。図8(a)は、「居間」の画像である。この「居間」の画像は、ユーザにより選択された天使タイプのエージェント,テレビジョン受像機30i,パーソナルコンピュータ装置30a,スクラップブック30f及びメッセージ機能30g等で形成されている。
【0087】
同様に、図8(b)は、「寝室」の画像である。この「寝室」の画像は、ユーザにより選択された天使タイプのエージェント,パーソナルコンピュータ装置30a,スケジュール帳30e等で形成されている。
【0088】
同様に、図8(c)は、「納戸」の画像である。この「納戸」の画像は、ユーザにより選択された天使タイプのエージェント,ステレオ装置30b及び電話機30d等で形成されている。
【0089】
なお、この例の場合、寝室及び居間にそれぞれパーソナルコンピュータ装置30aが設置されているが、これは、そのユーザが2台のパーソナルコンピュータ装置30aを所有しており、これらが、寝室及び居間にそれぞれ設置されていることを示している。
【0090】
また、図8(a)〜(c)は、ユーザの自宅に「居間」,「寝室」,「納戸」の3つの部屋がある場合の例であるが、いわゆるワンルームマンション等のようにユーザの自宅が一部屋しか無い場合は、上記ユーザの部屋として例えば上記「居間」が選択され、この居間に、テレビジョン受像機35やパーソナルコンピュータ装置30a等の各機器の画像が設置されることとなる。
【0091】
ユーザは、常日頃生活している自宅の部屋に設置されている各アイテムの設置場所を認識しているため、このように仮想的にユーザの部屋を再現することにより、ユーザに対してアイテムの操作を行い易くすることができる。
【0092】
また、各部屋単位でアイテム等の情報を表示するようになっているため、ユーザインターフェイスとして限られた表示範囲を有効に利用して多くの情報を表示することができる。
【0093】
一方、携帯電話機9は、ユーザにより選択されたエージェント,部屋,アイテム及びアイテムの設置場所を示す各情報を内部メモリに記憶すると共に、モバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、これら各情報をデータベース31に記憶する。
【0094】
また、モバイルサーバ装置11は、各アイテムを示す情報のうち、テレビジョン受像機等の機器を示す情報を、そのユーザの「ユーザID」及び「パスワード」と共にインターネット4を介してコントロールサーバ装置5に送信する。
【0095】
コントロールサーバ装置5は、上記機器を示す情報、「ユーザID」及び「パスワード」が送信されると、これらの情報をデータベース19(DB)に記憶制御する。そして、この「ユーザID」及び「パスワード」に基づいて、そのユーザの家庭内ネットワーク17を介して各機器と通信を行い、ユーザにより選択された各機器の制御コマンドを取得してデータベース19に記憶する。
【0096】
なお、この例では、コントロールサーバ装置5がユーザが所有する各機器と通信を行うことで、該各機器毎に制御コマンドを取得することとしたが、これは、コントロールサーバ装置5が、各機器のメーカのウェブサイトから制御コマンドを取得するようにしてもよい。また、ユーザが上記携帯電話機9からモバイルサーバ装置11を介して、或いはパーソナルコンピュータ装置からインターネット4を介してコントロールサーバ装置5に登録するようにしてもよい。
【0097】
また、コントロールサーバ装置5は、ユーザの各機器と、例えば1分間隔、5分間隔、30分間隔、1時間間隔等にように、所定時間おきに通信を行うことで、該各機器の動作状態を示す動作状態情報を取得してデータベース19に記憶する。なお、このような動作状態情報は、各機器が所定時間毎にコントロールサーバ装置5側に送信するようにしてもよい。
【0098】
この「動作状態情報」は、例えば機器がビデオテープレコーダ装置30cであれば、停止中,再生中,ビデオテープ巻き戻し中,録画中等の情報であり、また、機器がエアコンディショナ装置であれば、駆動中,停止中,ドライ/冷房/暖房/送風,室温等の情報である。
【0099】
従って、上記コントロールサーバ装置5のデータベース19には、各ユーザ毎に「ユーザID」,「パスワード」,「所有している機器(上記選択された機器を示す情報)」,「各機器毎のコマンド」及び「各機器の現在の動作状態を示す情報(動作状態情報)」等が記憶されることとなる。
【0100】
後に説明するが、このデータベース19に記憶された上記機器を示す情報や機器のコマンドは、ユーザにより自宅の機器の遠隔操作が指定された際に読み出され、家庭内ネットワーク17を介して、そのユーザの各機器に供給される。これにより、所望の機器の遠隔操作がなされることとなる。
【0101】
また、コントロールサーバ装置5は、上記所定時間毎に取得した「動作状態情報」をデータベース31に上書きすることで、該「動作状態情報」を常時更新している。このため、ユーザは、モバイルサーバ装置11を介してコントロールサーバ装置5にアクセスすることで、遠隔操作している機器の現在の動作状態を略々リアルタイムで監視可能となっている。
【0102】
[各種情報処理動作]
次に、このように初期設定が終了すると、以下に説明する各種情報処理が可能となる。具体的には、初期設定後に、ユーザがモバイルサーバ装置11にアクセスすると、該モバイルサーバ装置11がユーザ認証を行うと共に、該モバイルサーバ装置11からそのユーザの携帯電話機9に対して、以下に説明する各種情報処理を可能とするアプリケーションプログラムが送信される。
【0103】
携帯電話機9のCPUは、このアプリケーションプログラムに基づいて、前述のように初期設定されたエージェント,部屋及びアイテム等の画像を表示制御する。
【0104】
[部屋の選択]
具体的には、上記部屋の表示としては、例えば「居間」の画像がデフォルトで表示されるようになっており、ユーザにより、携帯電話機9の左キー22Lが1回押圧操作されると「寝室」の画像が表示され、右キー22Rが1回押圧操作されると「納戸」の画像が表示される等のように、各キー22R,22Lの操作に応じて部屋の画像が切り替え表示されるようになっている。ユーザは、左右キー22R,22Lを操作することで、所望のアイテムが設置されている部屋を表示画面20に表示操作する。
【0105】
[アイテムの選択]
各部屋に設置されたアイテムのうち、選択中のアイテムは、そのアイテムの輪郭がハイライトの線(例えば、高輝度の黄色の線等)で囲まれて表示されると共に、そのハイライト表示されたアイテムに近接して位置するようにエージェントが移動表示されるようになっている(以下、上記ハイライト表示を「フォーカスを当てる」という。)。携帯電話機9のCPUは、図1及び図5に示すジョグダイアル21が回転されると、各アイテムに対して順番にフォーカスを当てるように表示制御を行う。
【0106】
例えば、図8(a)の「居間」の例において、テレビジョン受像機30iがデフォルトでフォーカスが当てられていたとすると、携帯電話機9のCPUは、ジョグダイアル21が回転操作される毎に、テレビジョン受像機30i→パーソナルコンピュータ装置30a→メッセージ機能30g→スクラップブック30fの順に、各アイテムに対してフォーカスを当てるように表示制御を行う。上記エージェントは、この例の場合、テレビジョン受像機30iに近接した位置→パーソナルコンピュータ装置30aに近接した位置→メッセージ機能30gに近接した位置→スクラップブック30fに近接した位置の順に移動表示されることとなる。
【0107】
[補助表示]
また、携帯電話機9のCPUは、フォーカスが当てられているアイテムの機能を補助表示する。図9(a),(b)に、この補助表示の一例を示す。
【0108】
図9(a)は、パーソナルコンピュータ装置30aの補助表示を示している。この図9(a)からわかるように、携帯電話機9のCPUは、パーソナルコンピュータ装置30aに対してフォーカスが当てられると、このパーソナルコンピュータ装置30aがタイマ機能と録画機能が設けられている場合に、例えばタイマ機能が設けられていることを示す時計の画像30atと、録画機能が設けられていることを示す録画ボタンの画像30arとを補助表示する。
【0109】
なお、パーソナルコンピュータ装置30aに録画機能が設けられていない場合は、上記タイマ機能が設けられていることを示す時計の画像30atのみ補助表示する。
【0110】
同様に、図9(b)は、スケジュール帳30eの補助表示を示している。この図9(b)からわかるように、携帯電話機9のCPUは、スケジュール帳30eに対してフォーカスが当てられると、このスケジュール帳30eに、例えばタイマ機能が設けられていることを示す時計の画像30etを補助表示する。
【0111】
[選択操作]
このようにユーザは、上記左右キー22R,22Lを押圧操作して所望の部屋を選択すると共に、上記ジョグダイアル21を回転操作して所望のアイテムを選択する。そして、所望のアイテムに対してフォーカスがあたった際に、押圧操作可能となっているジョグダイアル21を押圧操作する。
【0112】
携帯電話機9のCPUは、ジョグダイアル21が押圧操作されると、当該ジョグダイアル21が押圧操作された時点でフォーカスがあたっているアイテムをユーザが選択したものと認識する。そして、選択されたアイテムに対応する操作用画面(ユーザインターフェイス:UI)を表示画面20に表示制御して、以後、ユーザの操作に対応するように上記アプリケーションプログラムに基づいて動作することで、ユーザにより指定された情報処理を実行する。
【0113】
以下、具体例を掲げて各情報処理動作を説明する。
【0114】
[予約設定/機器操作処理]
まず、図10(a),(b)は、アイテムとして例えばパーソナルコンピュータ装置30a等の予約設定/機器操作アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例である。このうち、図10(a)がユーザが手入力で各データの入力を行う手入力画面、図10(b)が設定済みリストのリスト表示画面である。
【0115】
図10(a)に示す手入力画面としては、予約する「年月日」,「開始時刻」,「終了時刻」,「タイトル」及び「チャンネル」等の各入力項目が表示されると共に、入力された各項目の決定を指示する決定ボタン38が表示される。ユーザは、携帯電話機9の操作キーを操作して、これら各入力項目に対して所望のデータを手入力し、上記決定ボタン38を操作する。これにより、後に説明するように、遠隔操作により、選択された機器に対する録画予約や動作予約等の予約設定がなされる。
【0116】
また、この手入力画面には、表示画面20の画面左下部分にエージェントの頭の画像ehが1/4程表示される。このエージェントの頭の画像ehは、該エージェントの頭を後ろから見たかたちで表示される。これにより、表示画面20全体を見ているユーザに対して、エージェントが手入力画面を見ているかたちの、見た目に面白い画像を提供することができる。
【0117】
また、この手入力画面の下領域には、図5を用いて説明したジョグダイアル21の画像21g,左キー22Lの画像22Lg,右キー22Rの画像22Rg,左ソフトキー23Lの画像23Lg及び右ソフトキー23Rの画像23Rgがそれぞれ表示されると共に、左ソフトキー23Lの画像23Lg上に「戻る」の文字が、また、右ソフトキー23Rの画像23Rg上に「置く」の文字がそれぞれ表示される。
【0118】
これは、左ソフトキー23Lを押圧操作すると、表示画面が、その予約設定/機器操作アイテムが設置された部屋の画像に切り替わることを示している。
【0119】
また、右ソフトキー23Rを押圧操作すると、現在保持しているデータを、手入力画面の各項目に貼り付け処理(=置く)することを示している。
【0120】
具体的には、携帯電話機9のCPUは、ユーザにより、例えば電子番組表から所望の番組が選択され、その所望の番組のデータの保持(=持つ)が指示されると、この所望の番組のデータである、「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」,「番組タイトル」及び「放送チャンネル」等の各データを一時的に記憶制御する。
【0121】
この記憶制御の際、携帯電話機9のCPUは、部屋に設置されている電子番組表の近くにエージェントが歩いて行き、該エージェントが両手で電子番組表から光の玉を取り上げる(持つ)アニメーション画像を表示画面20に表示制御する。この場合、エージェントが取り上げた光の玉は、ユーザにより「持つ」ことが指示された所望の番組のデータを示している。このため、このようなアニメーション画像を表示することにより、ユーザにより指示された「持つ」という処理を携帯電話機9側が実行していることを、ユーザに対して視覚的かつ感覚的に認識させることができる。
【0122】
次に、携帯電話機9は、上記「置く」が指示された場合、上記手入力画面の「年月日」,「開始時刻」,「終了時刻」,「タイトル」及び「チャンネル」に対して、「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」,「番組タイトル」及び「放送チャンネル」の各データをそれぞれ貼り付ける処理を行う。
【0123】
前述のように、当該システムで取り扱われる各情報は、XMLフォーマットに基づいて表記されている。このため、このように電子番組表から取得したデータを、予約録画の手入力画面に貼り付け処理する等のように、各情報処理間(異なるシステム間)においてシームレスにデータを取り扱うことを可能とすることができる。
【0124】
この貼り付け処理の際、携帯電話機9のCPUは、部屋に設置されているパーソナルコンピュータ装置の近くにエージェントが歩いて行き、このパーソナルコンピュータ装置に対して、該エージェントが両手で光の玉を置くようなアニメーション画像を表示画面20に表示制御する。前述のように、エージェントが取り上げた光の玉は、ユーザにより「持つ」ことが指示された所望の番組のデータを示す。このため、このようなアニメーション画像を表示することにより、ユーザにより指示された「置く」という処理を携帯電話機9側が実行していることを、ユーザに対して視覚的かつ感覚的に認識させることができる。
【0125】
なお、このようにエージェントが所定のアイテムから光の玉を取り上げ、指示されたアイテムに置くようなアニメーション表示は、他のアイテム間においても実行される。
【0126】
次に、上記手入力画面には、ユーザが設定済みリストの表示を指定する設定済みリスト表示指定ボタン35が表示される。ユーザは、設定済みリストの表示を指定する際に、このボタン35を操作する。これにより、表示画面20に、図10(b)に示す設定済みリストのリスト表示画面が表示される。
【0127】
図10(b)に示すリスト表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehの他、例えば19:00〜21:00、21:00〜23:00等の所定の時間帯に分割されて、設定済みリストがそれぞれ表示される。携帯電話機9のCPUは、上記ジョグダイアル21の回転操作を検出すると、この回転方向と回転量に応じて、表示する設定済みリストをスクロール表示する。
【0128】
また、携帯電話機9のCPUは、デフォルトで当日(今日)の設定済みリストを表示制御するのであるが、左キー22Lが1回押圧操作される毎に前日→前々日→等のように過去の設定済みリストを表示制御し、右キー22Rが1回押圧操作される毎に翌日→翌々日…等のように、当日以降の設定済みリストを表示制御する。
【0129】
このため、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで、この表示される設定済みリストをスクロールさせて当日の設定済みリストを確認し、左右キー22L,22Rを押圧操作して過去或いは当日以降の設定済みリストを確認することとなる。
【0130】
なお、このリスト表示画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「修正」の文字が表示される。これは、ジョグダイアル21を押圧操作することで、設定済みリストを修正することができることを示している。
【0131】
また、ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字が表示される。これは、ソフトキー23Rを押圧操作すると、選択した設定済みリストが携帯電話機9のCPUにより一時的に保持(=持つ)されることを示している。ユーザは、この保持した設定済みリスト(=時間設定情報)を、例えばテレビジョン受像機30iやステレオ装置30b等の遠隔操作に用いたり、スケジュール帳30eにスケジュールとして貼り付けたりして利用することとなる。
【0132】
また、ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示される。これは、ソフトキー23Lを押圧操作すると、図10(a)に示す手入力画面に表示画面が切り替わることを示している。
【0133】
次に、図11のフローチャートに、このような予約設定/機器操作アイテムが選択された場合における、携帯電話機9のCPUの情報処理動作の流れを示す。
【0134】
この図11に示すフローチャートにおいて、まず、ステップS21では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、上記パーソナルコンピュータ装置30a等の予約設定/機器操作アイテムが選択されたか否かを判別し、該予約設定/機器操作アイテムの選択を検出したタイミングで、当該情報処理行程をステップS22に進める。
【0135】
ステップS22では、携帯電話機9のCPUが、表示画面20に対して、図10(a)に示すユーザインターフェイスを表示制御する。ユーザは、このユーザインターフェイスに対して、前述のように予約設定を行う「年月日」や「録画開始時刻」等を入力することとなる。
【0136】
次に携帯電話機9のCPUは、ステップS23,ステップS25及びステップS28において、キーの操作状況を監視する。
【0137】
具体的には、携帯電話機9のCPUは、ステップS23において、上記左ソフトキー23Lが押圧操作されたか否かを判別することで、表示画面20を前画面に「戻す」ことが指定されたか否かを判別する。
【0138】
携帯電話機9のCPUは、上記左ソフトキー23Lの押圧操作を検出した場合、ステップS24において、その予約設定/機器操作アイテムが設置された部屋の画像に表示画面を切り替え制御する。
【0139】
また、携帯電話機9のCPUは、ステップS25において、上記決定ボタン38が操作されたか否かを判別することで、予約設定が指示されたか否かを判別する。
【0140】
携帯電話機9のCPUは、決定ボタン38の操作を検出した場合、ステップS26において、ユーザにより入力された「年月日」,「開始時刻」,「終了時刻」,「タイトル」,「チャンネル」,「機器を特定するための情報」等の各情報をモバイルサーバ装置11に送信する。
【0141】
モバイルサーバ装置11は、この送信された各情報を、例えばユーザIDやユーザの契約者番号等の、そのユーザを特定するための情報(ユーザ特定情報)と共に、コントロールサーバ装置5に転送する。
【0142】
コントロールサーバ装置5は、上記ユーザを特定するための情報に基づいてユーザを特定すると共に、上記「機器を特定するための情報」に基づいてデータベース19に記憶されている、そのユーザの、予約設定を希望する機器用のコマンドを読み出す。そして、このコマンドを、そのユーザの家庭内ネットワーク17を介して、対応する機器に送信する。これにより、所望の機器に対して遠隔操作により予約設定を行うことができる。
【0143】
コントロールサーバ装置5は、この予約設定処理が終了すると、該予約設定処理の終了を示す情報(終了情報)をモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、この終了情報をユーザの携帯電話機9に転送する。
【0144】
携帯電話機9のCPUは、この終了情報を受信すると、ステップS27において、エージェントを表示すると共に、例えば「予約設定が終了しました」等の予約設定終了のメッセージを表示する。
【0145】
このような表示制御を行うことで、ユーザに対して、あたかもエージェントがユーザの代理で予約設定を行っているように見せることができ、非常に面白味のあるユーザインターフェイスを提供することができる。
【0146】
また、携帯電話機9のCPUは、ステップS28において、上記設定済みリスト表示指定ボタン35が操作されたか否かを判別することで、設定済みリストの表示が指示されたか否かを判別する。
【0147】
携帯電話機9のCPUは、設定済みリスト表示指定ボタン35の操作を検出すると、この設定済みリストの表示指定がなされたことを示す情報をモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、この情報を、上記ユーザ特定情報と共にデコレーションサーバ装置6に転送する。
【0148】
デコレーションサーバ装置6は、設定済みリストの表示指定がなされたことを示す情報を受信すると、データベース8に記憶されている、そのユーザの設定済みリストを読み出し、これをモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、この設定済みリストをユーザの携帯電話機9に転送する。
【0149】
これにより、携帯電話機9のCPUは、ステップS29において、図10(b)に示すような設定済みリストを表示画面20に表示制御する。
【0150】
なお、携帯電話機9のCPUは、この設定済みリストを表示している間、ステップS30において、左ソフトキー23Lが押圧操作されたか否かを判別することで、ユーザにより表示画面20を前画面に「戻す」ことが指定されたか否かを判別する。また、ステップS31において、右ソフトキー23Rが押圧操作されたか否かを判別することで、ユーザにより選択された設定リストを一時的に記憶(持つ)することが指定されたか否かを判別する。
【0151】
携帯電話機9のCPUは、左ソフトキー23Lの押圧操作を検出すると、図10(a)の手入力画面に表示画面20を切り替え制御する。また、右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、ユーザにより選択された設定リストを一時的に記憶制御する(持つ)。
【0152】
この一時的に記憶制御された設定リストは、時間を指定する情報であるため、例えばスケジュール帳や他の機器の予約設定等に、各情報処理間でシームレスに用いられることとなる。
【0153】
図12のフローチャートは、この一時的に保持された情報を用いて他の機器の予約設定を行う流れを示している。この図12のフローチャートにおいて、前述のように一時的に記憶制御された設定リスト等の情報が保持されている場合、ステップS41を介してステップS42に処理行程が進む。
【0154】
前述のように、初期設定後の初期画面としては、図8(a)〜(c)に示す各部屋の画像が表示されている。ステップS42では、携帯電話機9のCPUが、この部屋に設置されているアイテムの中から所望のアイテムが選択されたか否か(いずれかのアイテムに上記フォーカスが当たったか否か)を判別する。そして、フォーカスが当てられたことを検出した際に、ステップS43において、そのフォーカスが当てられたアイテムの手入力画面を表示すると共に、例えば図10(a)に示すようにこの手入力画面の下領域に、右ソフトキー23Rの画像23Rg及び「置く」の文字を表示する。
【0155】
次に携帯電話機9のCPUは、ステップS44において、上記右ソフトキー23Rが押圧操作され、上記一時的に保持された情報の張り付け処理(置く)が指定されたか否かを判別する。
【0156】
右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、ステップS45において、現在、一時的に保持されている情報は、ユーザにより選択されたアイテムに対して必要なデータ条件を満たしているか否かを判別する。そして、必要なデータ条件を満たしていると判別した場合、一時的に保持されている情報を手入力画面に張り付け処理する。
【0157】
携帯電話機9のCPUは、この張り付け処理の後、上記図11のフローチャートのステップS25で、決定ボタン38の操作を検出したタイミングで、当該図12のフローチャートのステップS46(=図11のステップS26)において、ユーザにより選択された機器に対して予約設定を行うと共に、ステップS47(=図11のステップS27)において、エージェントを介して予約設定の終了をユーザに通知する。
【0158】
なお、図10(a),(b)に図示はしていないが、一時的に保持された情報が存在する場合、携帯電話機9のCPUは、上記「置く」のボタンと共に、その一時的に保持された情報の使用を指示するための「使う」のボタンを表示する。この図12のフローチャートのステップS48では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、一時的に保持された情報の使用(使う)が指示されたか否かを判別しており、該使用が指示されたタイミングで、図11のフローチャートのステップS21へ、その処理動作を移行し、前述のステップS21〜ステップS32のルーチンを実行する。
【0159】
[情報取得/表示処理]
次に、図13(a),(b)は、アイテムとして電子番組表等の情報アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例である。このうち、図13(a)がユーザが手入力で所望のチャンネルの入力を行う手入力画面、図13(b)がユーザにより選択されたチャンネルの番組表の表示画面である。
【0160】
図13(a)に示す手入力画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、所望のチャンネルの入力領域、及び入力したチャンネルの番組表の表示を指定するための決定ボタン36が表示される。また、この手入力画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示される。
【0161】
この場合、携帯電話機9のCPUは、左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、電子番組表が設置されている部屋の画像に表示画面を切り替え制御する。
【0162】
また、携帯電話機9のCPUは、ジョグダイアル21の回転操作を検出すると、このジョグダイアル21の回転方向及び回転量に応じて、上記チャンネルの入力領域に表示するチャンネル番号を、例えば「1」→「3」→「4」→「6」…等のように、順次、切り替えて表示する。
【0163】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで、上記チャンネルの入力領域に所望のチャンネル番号を表示し、上記決定ボタン36を操作する。携帯電話機9のCPUは、この決定ボタン36が操作されたことを検出すると、図13(b)に示すユーザにより選択されたチャンネルの番組表の表示画面を表示する。
【0164】
この 図13(b)に示す番組表の表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehが表示される他、ユーザにより選択されたチャンネル番号の文字(この例の場合、8ch)と、ユーザにより選択されたチャンネル番号に対応する番組表が表示される。
【0165】
この番組表は、デフォルトで、例えば当日(今日)の番組表が表示されるようになっており、19:00〜21:00、21:00〜23:00等のように、所定の時間帯毎に表示されるようになっている。この時間帯毎の番組表は、ジョグダイアル21を回転操作することでスクロール表示される。
【0166】
また、携帯電話機9のCPUは、デフォルトで当日の番組表を表示制御するのであるが、左キー22Lが1回押圧操作される毎に前日→前々日…等のように過去の番組表を表示制御し、右キー22Rが1回押圧操作される毎に翌日→翌々日…等のように、当日以降の番組表を表示制御する。
【0167】
このため、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで、この表示される番組表をスクロールさせて当日の番組表を確認し、左右キー22L,22Rを押圧操作して、過去或いは当日以降の番組表を確認することとなる。
【0168】
なお、携帯電話機9のCPUは、この図13(b)に示す番組表の表示画面の下領域に、上記ジョグダイアル21の画像21g及び左右キー22L,22Rの各画像22Lg,22Rgを表示制御すると共に、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字を、また、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字を表示制御する。
【0169】
携帯電話機9のCPUは、上記左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、表示画面を、図13(a)に示す所望のチャンネルの入力画面に切り替え表示制御する。
【0170】
また、携帯電話機9のCPUは、右ソフトキー23R(持つ)の押圧操作を検出すると、ユーザにより選択された番組表のデータである、例えば「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」,「番組タイトル」及び「放送チャンネル」等の各データを一時的に記憶制御する。この一時的に記憶された各データは、前述のように予約録画入力や、スケジュール等にシームレスに用いられることとなる。
【0171】
次に、図14のフローチャートに、このような情報アイテムが選択された場合における、携帯電話機9のCPUの情報処理動作の流れを示す。
【0172】
この図14に示すフローチャートにおいて、まず、ステップS51では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、上記電子番組表等の情報アイテムが選択されたか否かを判別し、該情報アイテムの選択を検出したタイミングで、当該情報処理行程をステップS52に進める。
【0173】
ステップS52では、携帯電話機9のCPUが、モバイルサーバ装置11にアクセスして、ユーザにより選択された情報アイテムに対応する情報を取得する。
【0174】
なお、上記情報の取得の際に、所定の情報の入力が必要となる場合、携帯電話機9のCPUは、その情報の入力画面を表示画面20に表示制御する。そして、この入力画面に対する入力を待って、上記モバイルサーバ装置11に対してアクセスを図り、上記電子番組表等の情報を取得する。
【0175】
具体的には、図1に示すコミュニケーションサーバ装置7は、インターネット4上の所定の各サイトにアクセスすることで、例えばニュース,天気予報,占い情報,電子番組表等の各情報を常時取得している。コミュニケーションサーバ装置7は、この取得した情報をデータベース18に記憶しておき、上記携帯電話機9等のモバイル機器以外の端末装置(例えばパーソナルコンピュータ装置等)からアクセスがあった際に、これら各情報を提供する。
【0176】
また、コミュニケーションサーバ装置7は、モバイル機器のために、上記各情報をモバイルサーバ装置11に送信する。
【0177】
ここで、上記インターネット4上の各サイトから取得された各情報は、主にパーソナルコンピュータ装置等の情報処理能力の高いクライアント端末装置を想定して形成されているため、この情報をそのまま携帯電話機9等のモバイル機器に転送すると、携帯電話機9内において、転送された情報の処理が滞るおそれがある。
【0178】
このため、モバイルサーバ装置11は、上記コミュニケーションサーバ装置7から転送されたパーソナルコンピュータ装置用の各情報の情報量を、例えば画像を省略し、或いは画像の情報量を間引き処理し、不要なデータ削除することで、モバイル機器用の情報量に削減して、データベース31に記憶しておく。そして、ユーザの携帯電話機9等のモバイル機器からアクセスがあった際に、この軽量化した情報を送信する。これにより、インターネット4上のサイトから取得したパーソナルコンピュータ装置用の情報を、モバイル機器でも利用可能とすることができる。
【0179】
なお、このような情報量の削減は、モバイルサーバ装置11が、コントロールサーバ装置5やデコレーションサーバ装置6、或いはコミュニケーションサーバ装置7にアップロードされたパーソナルコンピュータ装置用の情報を携帯電話機9等のモバイル機器で閲覧可能とするために行うものである。
【0180】
このため、クライアント端末装置が、携帯電話機9等のモバイル機器よりも情報処理能力の高いパーソナルコンピュータ装置等である場合には、各情報は情報量が削減されることなく該クライアント端末装置に送信される。
【0181】
これにより、クライアント端末装置には、同様の情報でも携帯電話機9で表示するよりも詳細な表示がなされることとなる。
【0182】
次に、携帯電話機9のCPUは、この電子番組表等の情報を表示した際に、図13(b)に示すように、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字を、また、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字を表示制御する。
【0183】
携帯電話機9のCPUは、ステップS53において、上記左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、ステップS54において、図13(a)に示す所望のチャンネルの入力画面に表示画面20を切り替え表示制御する。
【0184】
また、携帯電話機9のCPUは、ステップS55において、右ソフトキー23R(持つ)の押圧操作を検出すると、ユーザにより選択された、例えば電子番組表の、例えば「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」,「番組タイトル」及び「放送チャンネル」等の各データを一時的に記憶制御する。この一時的に記憶された各データは、前述のように予約録画入力や、スケジュール設定等にシームレスに用いられることとなる。
【0185】
次に、このように情報の取得は、ユーザが情報アイテムを選択したタイミングで取得できるのであるが、指定した時間に情報を取得するように設定することも可能となっている。
【0186】
図15は、ユーザにより情報を取得する時間が設定されている場合の、情報取得処理の流れを示すフローチャートである。
【0187】
この図15において、ステップS61では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより設定されている情報の取得時刻となったか否かを、内蔵されているタイマで計時した現在時刻に基づいて判別する。
【0188】
そして、ユーザにより設定されている情報の取得時刻となった際に、自立的に動作して、上記モバイルサーバ装置11に対してアクセスを図り、上記情報の取得を行う。
【0189】
これにより、情報の取得時刻の設定に応じて、定期的或いは単発的、かつ、自動的に情報の取得を行うことができる。
【0190】
[タイマ機能を有するアイテムの予約設定/機器操作処理]
次に、図16(a),(b)は、タイマ機能を有するテレビジョン受像機30iやステレオ装置30b等のアイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例である。このうち、図16(a)がユーザが手入力でタイマ設定入力を行う手入力画面、図16(b)がユーザにより設定されたタイマリストを表示する表示画面である。
【0191】
図16(a)に示す手入力画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、機器の即時操作の指示を行うための、「今すぐ操作」の文字と、機器の電源のオン操作を指定するために「ONボタン」37aと、機器の電源のオフ操作を指定するために「OFFボタン」37bとが表示される。
【0192】
また、この手入力画面としては、「動作開始年月日」,「動作開始時刻」,「動作終了時刻」,「指定チャンネル」の入力領域、入力した各項目の確定を指定するための「決定ボタン」38、及び設定済みのタイマリストの表示を指定するための「設定済みリスト表示ボタン」39が表示される。
【0193】
さらに、この手入力画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「置く」の文字が表示される。
【0194】
ユーザは、所望の機器を直ぐに起動させたい場合、上記表示画面20に表示されているONボタン37aを操作する。携帯電話機9のCPUは、このONボタン37aの操作を検出すると、モバイルサーバ装置11に対して、機器を特定するための情報と、電源のオン操作を示す情報と、選局する所望のチャンネルを示す情報等をモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、これら各情報を、そのユーザのユーザID等と共にコントロールサーバ装置5に転送する。コントロールサーバ装置5は、ユーザID等に基づいてユーザ認証を行う。そして、上記機器を特定するための情報に基づいて、その機器の電源のオン操作を指示するコマンドをデータベース19から読み出すと共に、上記選局する所望のチャンネルを示す情報に基づいて、該チャンネルを選局するためのコマンドをデータベース19から読み出し、これらを認証されたユーザの家庭内ネットワーク17を介して該当する機器に供給する。これにより、所望の機器が遠隔操作により即時的にオン操作されることとなる。
【0195】
これに対して、所望の機器を直ぐにオフ操作したい場合、ユーザは、OFFボタン37bを操作する。携帯電話機9のCPUは、このOFFボタン37bの操作を検出すると、モバイルサーバ装置11に対して、機器を特定するための情報と、電源のオフ操作を示す情報等をモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、これら各情報を、そのユーザのユーザID等と共にコントロールサーバ装置5に転送する。コントロールサーバ装置5は、ユーザID等に基づいてユーザ認証を行う。そして、上記機器を特定するための情報に基づいて、その機器の電源のオフ操作を指示するコマンドをデータベース19から読み出し、これを認証されたユーザの家庭内ネットワーク17を介して該当する機器に供給する。これにより、所望の機器が遠隔操作により即時的にオフ操作されることとなる。
【0196】
手入力画面に、タイマ設定を手入力する場合は、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作及び押圧操作して該手入力を行う。具体的には、この手入力画面が表示されている状態で、最初にジョグダイアル21が押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、「年」の入力モードとなる。この「年」の入力モード時にジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、CPUは、例えば2002年→2003年→2004年→2005年…等のように、設定する年を1年ずつ加算するかたちで順次表示制御する。なお、ジョグダイアル21が例えば下方向に回転操作されると、CPUは、例えば2005年→2004年→2003年→2002年…等のように、設定する年を1年ずつ減算するかたちで順次表示制御する。
【0197】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作して所望の設定年を表示操作する。そして、所望の設定年が表示された際に、ジョグダイアル21を押圧操作する。CPUは、この押圧操作を検出すると、現在表示している設定年を一時的に記憶制御すると共に、当該「年」の入力モードから「月」の入力モードに移行する。
【0198】
この「月」の入力モード時にジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、CPUは、例えば1月→2月→3月→4月…等のように、設定する月を1月ずつ加算するかたちで順次表示制御する。なお、ジョグダイアル21が下方向に回転操作されると、CPUは、例えば4月→3月→2月→1月…等のように、設定する月を1月ずつ減算するかたちで順次表示制御する。
【0199】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作して所望の設定月を表示操作する。そして、所望の設定月が表示された際に、ジョグダイアル21を押圧操作する。CPUは、この押圧操作を検出すると、現在表示している設定月を一時的に記憶制御すると共に、当該「月」の入力モードから「日」の入力モードに移行する。
【0200】
この「日」の入力モード時にジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、CPUは、例えば1日→2日→3日→4日…等のように、設定する日を1日ずつ加算するかたちで順次表示制御する。なお、ジョグダイアル21が下方向に回転操作されると、CPUは、例えば31日→30日→29日→28日…等のように、設定する日を1日ずつ減算するかたちで順次表示制御する。
【0201】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作して所望の設定日を表示操作する。そして、所望の設定日が表示された際に、ジョグダイアル21を押圧操作する。CPUは、この押圧操作を検出すると、現在表示している設定日を一時的に記憶制御すると共に、当該「日」の入力モードから「開始時刻(時)」の入力モードに移行する。
【0202】
この「開始時刻(時)」の入力モード時にジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、CPUは、例えば0時→1時→2時→3時…等のように、設定する開始時刻(時)を1時間ずつ加算するかたちで順次表示制御する。なお、ジョグダイアル21が下方向に回転操作されると、CPUは、例えば24時→23時→22時→21時…等のように、設定する開始時刻(時)を1時間ずつ減算するかたちで順次表示制御する。
【0203】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作して所望の開始時刻(時)を表示操作する。そして、所望の開始時刻(時)が表示された際に、ジョグダイアル21を押圧操作する。CPUは、この押圧操作を検出すると、現在表示している開始時刻(時)を一時的に記憶制御すると共に、当該「開始時刻(時)」の入力モードから「開始時刻(分)」の入力モードに移行する。
【0204】
ユーザは、このようにジョグダイアル21を回転操作及び押圧操作して、「年月日」,「開始時刻」,「終了時刻」及び「チャンネル」を手入力してタイマ設定を行い、当該入力が終了した際に、決定ボタン38を操作する。携帯電話機9のCPUは、決定ボタン38の操作を検出すると、入力されたタイマ設定情報を記憶制御すると共に、該タイマ設定情報及びタイマ設定された機器を特定するための情報等をモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、これら各情報を、そのユーザのユーザID等と共にコントロールサーバ装置5に転送する。コントロールサーバ装置5は、ユーザID等に基づいてユーザ認証を行う。そして、上記機器を特定するための情報に基づいて、その機器のタイマ設定を指示するコマンドをデータベース19から読み出し、これを認証されたユーザの家庭内ネットワーク17を介して該当する機器に供給する。これにより、所望の機器が遠隔操作によりタイマ設定されることとなる。
【0205】
なお、上記番組表に基づいてタイマ設定を行う場合、ユーザは、前述のように番組表から所望のチャンネルのデータを保持し、右ソフトキー23R(置く)を押圧操作する。これにより、記憶(保持)されている「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」及び「放送チャンネル」の各データが、この手入力画面における「動作開始年月日」,「動作開始時刻」,「動作終了時刻」,「指定チャンネル」の各入力領域にそれぞれ貼り付け処理する。これにより、番組表のデータを遠隔操作に対してシームレスに用いることができる。
【0206】
次に、ユーザは、設定済みのタイマリストを確認したい場合、リスト表示ボタン39を操作する。このリスト表示ボタン39の操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、図16(b)に示すタイマリストを表示制御する。
【0207】
具体的には、このタイマリストの表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、例えば8:00〜10:00、10:00〜12:00等のように所定の時間帯毎に設定済みのタイマリストが表示される。
【0208】
また、このタイマリストの表示画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「修正」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、また、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字が表示される。
【0209】
このタイマリストは、ユーザによりジョグダイアル21が回転操作されるとスクロール表示されるようになっている。また、このタイマリストは、デフォルトで例えば当日の設定済みのタイマリストが表示されるのであるが、ユーザにより、左キー22Lが1回押圧操作される毎に、当日→前日→前々日…等のように過去の設定済みのタイマリストが表示され、また、右キー22Rが1回押圧操作される毎に、当日→翌日→翌々日…等のように当日以降の設定済みのタイマリストが表示される。ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作し、或いは左右キー22L,22Rを押圧操作することで、タイマリストの確認を行う。
【0210】
ユーザは、タイマリストの修正を行う場合、修正を行うタイマリストを選択してジョグダイアル21を押圧操作する。ジョグダイアル21の押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、表示画面を図16(a)の手入力画面に戻し、現在設定されているタイマリストを表示する。ユーザは、この表示されたタイマリストの修正個所の数値を、前述と同様に手入力で変更することで修正を行う。
【0211】
また、携帯電話機9のCPUは、右ソフトキー23R(持つ)の押圧操作を検出すると、ユーザにより選択された設定済みのタイマリストである、例えば「動作開始年月日」,「動作開始時刻」,「動作終了時刻」,「指定チャンネル」等の各データを一時的に記憶制御する。この一時的に記憶された各データは、前述のように予約録画入力や、スケジュール帳等にシームレスに用いられることとなる。
【0212】
[情報管理処理]
次に、図17(a),(b)は、スケジュール帳30e等の情報管理アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例である。このうち、図17(a)がユーザが手入力でスケジュール入力(記帳)を行う手入力画面、図17(b)が記帳済みのスケジュールを表示する表示画面である。
【0213】
図17(a)に示す手入力画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」,「スケジュール内容(詳細)」の入力領域、及び設定済みのスケジュールリストの表示を指定するための「設定済みリスト表示ボタン」40が表示される。
【0214】
さらに、この手入力画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「置く」の文字が表示される。
【0215】
手入力画面に、所望のスケジュールを手入力する場合、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作及び押圧操作して該手入力を行う。具体的には、この手入力画面が表示されている状態で、最初にジョグダイアル21が押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、「年」の入力モードとなる。この「年」の入力モード時にジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、CPUは、例えば2002年→2003年→2004年→2005年…等のように、設定する年を1年ずつ加算するかたちで順次表示制御する。なお、ジョグダイアル21が例えば下方向に回転操作されると、CPUは、例えば2005年→2004年→2003年→2002年…等のように、設定する年を1年ずつ減算するかたちで順次表示制御する。
【0216】
このような動作は、図16を用いて説明したタイマ設定時における入力行程と同様である。ユーザは、上記タイマ設定時における入力行程と同様にジョグダイアル21を操作して「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」を手入力するのであるが、当該スケジュール設定時においては、上記「スケジュール終了時刻(分)」を入力してジョグダイアル21を押圧操作すると、携帯電話機9のCPUは「スケジュールタイトル」の入力モードに移行する。
【0217】
携帯電話機9のテンキー等の所定の操作キーには、一つの操作キーに対していくつかのアルファベットが割り当てられており、ユーザは、この操作キーを操作して、例えばローマ字入力等により所望のスケジュールタイトルの入力を行う。携帯電話機9のCPUは、ユーザにより入力されたスケジュールタイトルを、当該入力画面の「スケジュールタイトル」の表示領域に表示制御する。
【0218】
ユーザは、この「スケジュールタイトル」の表示領域に表示制御されたタイトルを確認し、間違いがなければジョグダイアル21を押圧操作する。この押圧操作がなされると、携帯電話機9のCPUは、「スケジュール内容(詳細)」の入力モードに移行する。
【0219】
この「スケジュール内容(詳細)」の入力モード時においても、ユーザは、上記操作キーを操作して、例えばローマ字入力等により所望のスケジュール内容の入力を行う。携帯電話機9のCPUは、ユーザにより入力されたスケジュール内容を、当該入力画面の「スケジュール内容(詳細)」の表示領域に表示制御する。
【0220】
ユーザは、この「スケジュール内容(詳細)」の表示領域に表示制御されたスケジュール内容を確認し、間違いがなければジョグダイアル21を押圧操作する。この押圧操作がなされると、携帯電話機9のCPUは、ユーザにより入力された「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」及び「スケジュール内容(詳細)」を記憶制御すると共に、これら各情報をモバイルサーバ装置11に送信する。
【0221】
モバイルサーバ装置11は、これら各情報を、そのユーザのユーザID等と共にデコレーションサーバ装置6に転送する。デコレーションサーバ装置6は、ユーザID等に基づいてユーザ認証を行う。そして、データベース8内に設けられている、そのユーザのスケジュール帳の記憶領域に対して、上記転送された「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」及び「スケジュール内容(詳細)」を記憶制御する。これにより、ユーザにより入力されたスケジュールが、ユーザの携帯電話機9内に記憶されると共に、デコレーションサーバ装置6に対してアップロードされることとなる。
【0222】
なお、このスケジュール入力(記帳)を行う手入力画面の表示時において、左ソフトキー23L(戻る)が押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、表示画面の表示を、当該スケジュール帳が設置されている部屋の画像に戻す。
【0223】
また、前述の番組表から所望のチャンネルのデータが保持されている場合は、ユーザは、右ソフトキー23R(置く)を押圧操作する。これにより、携帯電話機9のCPUは、記憶(保持)している「放送年月日」,「放送開始時刻」,「放送終了時刻」、「番組タイトル」,「放送チャンネル」の各データを、この手入力画面における「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」,「スケジュール内容(詳細)」の各入力領域にそれぞれ貼り付け処理する。これにより、番組表のデータをスケジュール帳に対してシームレスに援用することができる。
【0224】
次に、ユーザは、設定済みのタイマリストを確認したい場合、設定済みリスト表示ボタン40を操作する。この設定済みリスト表示ボタン40の操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、図17(b)に示す設定済みのスケジュールリストを表示制御する。
【0225】
具体的には、このスケジュールリストの表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、例えば19:00〜21:00、21:00〜23:00等のように所定の時間帯毎に設定済みのスケジュールリストが表示される。
【0226】
また、このスケジュールリストの表示画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「修正」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、また、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字が表示される。
【0227】
このスケジュールリストは、ユーザによりジョグダイアル21が回転操作されるとスクロール表示されるようになっている。また、このタイマリストは、デフォルトで例えば当日(今日)の設定済みのスケジュールリストが表示されるのであるが、ユーザにより、左キー22Lが1回押圧操作される毎に、当日→前日→前々日…等のように過去の設定済みのスケジュールリストが表示され、また、右キー22Rが1回押圧操作される毎に、当日→翌日→翌々日…等のように当日以降の設定済みのスケジュールリストが表示される。ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作し、或いは左右キー22L,22Rを押圧操作することで、スケジュールリストの確認を行う。
【0228】
また、ユーザは、スケジュールリストの修正を行う場合、修正を行うスケジュールを選択してジョグダイアル21を押圧操作する。ジョグダイアル21の押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、表示画面を図17(a)に示した手入力画面に戻し、現在設定されているスケジュールを表示する。ユーザは、この表示されたスケジュールの修正個所を、前述と同様に手入力で変更することで修正を行う。
【0229】
また、携帯電話機9のCPUは、右ソフトキー23R(持つ)の押圧操作を検出すると、ユーザにより選択された設定済みのスケジュールである、例えば「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」等の各データを一時的に記憶制御する。この一時的に記憶された各データは、前述の予約録画入力等にシームレスに用いられることとなる。
【0230】
次に、図18のフローチャートに、このような情報管理アイテムが選択された場合における、携帯電話機9のCPUの情報処理動作の流れを示す。
【0231】
この図18に示すフローチャートにおいて、まず、ステップS71では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、上記スケジュール帳30e等の情報管理アイテムが選択されたか否かを判別し、該情報管理アイテムの選択を検出したタイミングで、当該情報処理行程をステップS72に進める。
【0232】
ステップS72では、携帯電話機9のCPUが、モバイルサーバ装置11にアクセスし、該モバイルサーバ装置11のデータベース31に記憶されている、そのユーザの情報管理アイテムの情報を取得して表示する。
【0233】
なお、この情報管理アイテムの情報は、デコレーションサーバ装置6のデータベース8にも記憶されているのであるが、モバイルサーバ装置11のデータベース31に記憶されている情報管理アイテムの情報は、モバイル機器用に情報量が軽減されている。
【0234】
次に携帯電話機9のCPUは、ステップS73,ステップS75及びステップS77において、キーの操作状況を監視する。
【0235】
具体的には、携帯電話機9のCPUは、ステップS73において、上記左ソフトキー23Lが押圧操作されたか否かを判別することで、表示画面20を前画面に「戻す」ことが指定されたか否かを判別する。
【0236】
携帯電話機9のCPUは、図17(a)に示す手入力画面の表示時において、上記左ソフトキー23Lの押圧操作を検出した場合、ステップS74において、その情報管理アイテムが設置された部屋の画像に表示画面を切り替え制御する。
【0237】
また、携帯電話機9のCPUは、ステップS75において、上記決定ボタン38が操作されたか否かを判別することで、予約設定が指示されたか否かを判別する。
【0238】
携帯電話機9のCPUは、図17(b)に示すタイマリストの表示時において、右ソフトキー23Rの押圧操作を検出した場合、ステップS76において、ユーザにより選択された設定済みのスケジュールである、例えば「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」等の各データを一時的に記憶制御する。この一時的に記憶された各データは、前述の予約録画入力等にシームレスに用いられることとなる。
【0239】
また、携帯電話機9のCPUは、ステップS77において、上記ジョグダイアル21が押圧操作されたか否かを判別することで、スケジュールの入力が指定されたか否かを判別する。
【0240】
携帯電話機9のCPUは、図17(a)に示す手入力画面の表示時において、ジョグダイアル21の押圧操作を検出した場合、ステップS78において、ユーザにより入力される「スケジュール年月日」,「スケジュール開始時刻」,「スケジュール終了時刻」,「スケジュールタイトル」等の各データの入力を受け付ける。
【0241】
なお、携帯電話機9のCPUは、この手入力画面を表示している間、ステップS79において、左ソフトキー23Lが押圧操作されたか否かを判別することで、ユーザにより表示画面20を前画面に「戻す」ことが指定されたか否かを判別する。また、ステップS81において、図17(a)に示す決定ボタン38が操作されたか否かを判別することで、ユーザにより入力されたスケジュールの処理が指定されたか否かを判別する。
【0242】
携帯電話機9のCPUは、左ソフトキー23Lの押圧操作を検出すると、ステップS80において、その情報管理アイテムが設置されている部屋の画像に、表示画面を戻す。また、決定ボタン38の操作を検出すると、ユーザにより入力されたスケジュールの各データをモバイルサーバ装置11に送信する。
【0243】
モバイルサーバ装置11は、このスケジュールの各データをデータベース31に保存すると共に、デコレーションサーバ装置6に送信する。デコレーションサーバ装置6は、このスケジュールのデータをデータベース8に保存する。これにより、パーソナルコンピュータ装置からデコレーションサーバ装置6にアクセスすることで、携帯電話機9で設定されたスケジュールをパーソナルコンピュータ装置で確認(及び修正や設定)することが可能となる。
【0244】
次に、図19のフローチャートは、一時的に保持されている情報を、スケジュール帳等の情報管理アイテムに張り付け処理する流れを示している。この図19のフローチャートにおいて、例えば上記電子番組表等のデータが保持されている場合、ステップS91を介してステップS92に処理行程が進む。
【0245】
前述のように、初期設定後の初期画面としては、図8(a)〜(c)に示す各部屋の画像が表示されている。ステップS92では、携帯電話機9のCPUが、この部屋に設置されているアイテムの中から所望のアイテムが選択されたか否か(いずれかのアイテムに上記フォーカスが当たったか否か)を判別する。そして、フォーカスが当てられたことを検出した際に、ステップS93において、そのフォーカスが当てられたアイテムの手入力画面を表示すると共に、例えば図17(a)に示すようにこの手入力画面の下領域に、右ソフトキー23Rの画像23Rg及び「置く」の文字を表示する。
【0246】
次に携帯電話機9のCPUは、ステップS94において、上記右ソフトキー23Rが押圧操作され、上記一時的に保持された情報の張り付け処理(置く)が指定されたか否かを判別する。
【0247】
右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、ステップS95において、現在、一時的に保持されている情報は、ユーザにより選択されたアイテムに対して必要なデータ条件を満たしているか否かを判別する。そして、必要なデータ条件を満たしていると判別した場合、一時的に保持されている情報を手入力画面に張り付け処理する。
【0248】
携帯電話機9のCPUは、この張り付け処理の後、上記決定ボタン38の操作を検出したタイミングで、ステップS96において、モバイルサーバ装置11に対して、この張り付け処理されたデータをスケジュールデータとしてモバイルサーバ装置11に送信すると共に、ステップS97において、エージェントを介してスケジュール登録の完了をユーザに通知する。
【0249】
なお、図17(a),(b)に図示はしていないが、一時的に保持された情報が存在する場合、携帯電話機9のCPUは、上記「置く」のボタンと共に、その一時的に保持された情報の使用を指示するための「使う」のボタンを表示する。この図19のフローチャートのステップS98では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、一時的に保持された情報の使用(使う)が指示されたか否かを判別しており、該使用が指示されたタイミングで、図18のフローチャートのステップS71へ、その処理動作を移行し、前述のステップS71〜ステップS82のルーチンを実行する。
【0250】
[情報管理アイテムとしてスクラップブックが選択された場合]
次に、ユーザにより、情報管理アイテムとしてスクラップブック30fが選択された場合、携帯電話機9のCPUは、上記アプリケーションプログラムに基づいて、ユーザID及びパスワードの入力画面を表示する。ユーザにより、ユーザID及びパスワードが入力されると、携帯電話機9のCPUは、この入力されたユーザID及びパスワードと共に、スクラップブック30fが選択されたことを示す情報をモバイルサーバ装置11に送信する。
【0251】
モバイルサーバ装置11は、上記ユーザID,パスワード及びスクラップブック30fが選択されたことを示す情報をデコレーションサーバ装置6に転送する。デコレーションサーバ装置6は、この転送されたユーザID及びパスワードに基づいてユーザ認証を行う。そして、ユーザを認証した場合に、データベース8から、そのユーザのスクラップブック30fに対応するデータを読み出し、これをモバイルサーバ装置11に返信する。
【0252】
なお、デコレーションサーバ装置6は、例えば告知情報や、連絡事項等がある場合は、掲示板の情報として、これを、上記スクラップブック30fに対応するデータと共にモバイルサーバ装置11に返信する。
【0253】
モバイルサーバ装置11は、この返信されたスクラップブック30fに対応するデータ等を、ユーザの携帯電話機9に転送する。ユーザの携帯電話機9のCPUは、この転送されたスクラップブック30fに対応するデータ等を表示画面20に表示制御する。
【0254】
なお、上記掲示板の情報としては、モバイルサーバ装置11側で形成されたものを、上記デコレーションサーバ装置6から返信されたスクラップブックに対応するデータに添付してユーザの携帯電話機9に送信するようにしてもよい。
【0255】
図20(a)は、ユーザのスクラップブック30fの表示画面、図20(b)は、上記掲示板の情報の表示画面である。
【0256】
図20(a)に示す各スクラップブック30fの表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、全スクラップの総頁数、及び現在表示されているスクラップの頁番号が、例えば12/15、11/15…等のように表示される。なお、この図20(a)に示す例は、全スクラップの総頁数が15頁で、現在表示されているスクラップの頁番号が12頁であることを示している(p.12/15)。
【0257】
さらに、この表示画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「編集」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字が表示される。
【0258】
ユーザは、スクラップの編集(修正)を行う場合、ジョグダイアル21を押圧操作する。これにより、携帯電話機9のCPUは、現在表示しているスクラップの編集モードとなり、ユーザが上記操作キーを操作することで入力された文字や画像等で新たなスクラップを形成する。このスクラップは、上記モバイルサーバ装置11を介してデコレーションサーバ装置6に送信され、そのユーザのスクラップブック30fとしてデータベース8に記憶される。
【0259】
なお、左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、当該スクラップブック30fが設置されている部屋の画像に表示画面20を切り替え制御する。
【0260】
次に、図20(b)に示す掲示板の表示画面としては、上記エージェントの頭の画像ehと共に、上記デコレーションサーバ装置6(或いはモバイルサーバ装置11)から送信された掲示板の情報が表示される。この情報が、複数頁に渡って存在する場合、携帯電話機9のCPUは、存在する頁に対応する矢印の画像を、掲示板の左端及び(又は)右端に表示制御する。
【0261】
この図20(b)に示す例は、掲示板の左端に左方向の矢印の画像YLが表示制御され、掲示板の右端に右方向の矢印の画像YRが表示されている。これは、左方向の矢印の画像YLで、現在の頁に対して前頁があることを示し、右方向の矢印の画像YRで、現在の頁に対して後ろ頁があることを示している。
【0262】
この左右の矢印の画像YL,YRは、左右キー22L,22Rにそれぞれ対応しており、ユーザは、この左右キー22L,22Rを押圧操作することで、掲示板の情報の所望の頁を表示操作する。
【0263】
[メッセージ機能(電子メール機能)が選択された場合]
次に、メッセージ機能30gが選択されると、携帯電話機9のCPUは、表示画面に「メッセージ宛名リストへの追加」,「メッセージの送信」及び「メッセージの受信」のいずれかを選択するための選択画面を表示する。
【0264】
[メッセージ宛名リストへの追加]
まず、上記選択画面から「メッセージ宛名リストへの追加」が選択された場合、図21(a)に示す、メッセージ宛名リストに対して送信先の追加を行う入力画面が表示される。
【0265】
具体的には、この入力画面として、送信元である、自分の電子メールアドレスの入力欄と、メッセージ宛名リストに追加する送信先名(ニックネーム)の入力欄と、送信先の電子メールアドレスの入力欄と、メッセージ宛名リストへの追加を指定する追加ボタン41とが表示される。
【0266】
また、表示画面20の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字が表示され、また、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示される。
【0267】
このうち、左ソフトキー23Lが押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、メッセージ機能30gが設置されている部屋の画像に表示画面20を戻す。
【0268】
これに対して、ジョグダイアル21が最初に押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、「自分のメールアドレスの入力モード」に移行し、以後、ジョグダイアル21が押圧操作される毎に、「自分のメールアドレスの入力モード」→「ニックネーム(或いは送信先名)の入力モード」→「追加するメールアドレス(送信先のメールアドレス)の入力モード」に順次移行する。
【0269】
ユーザは、ジョグダイアル21の押圧操作及び上記操作キーによる入力操作を行うことで、上記自分のメールアドレス,ニックネーム,及び追加するメールアドレス(送信先のメールアドレス)の入力を行う。そして、各入力欄の入力が終了した際に、上記追加ボタン41を操作する。
【0270】
この追加ボタン41の操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、当該携帯電話機9の内部メモリに設けられているメッセージ宛名リストに、上記ニックネーム及び送信先のメールアドレスを記憶制御する。また、これと共に、携帯電話機9のCPUは、上記入力された自分のメールアドレス,ニックネーム,及び追加するメールアドレスの各情報をモバイルサーバ装置11に送信する。
【0271】
モバイルサーバ装置11のデータベース31には、各ユーザのメッセージ宛名リストが記憶されている。モバイルサーバ装置11は、上記各情報を受信すると、そのユーザのメールアドレス(上記自分のメールアドレス)に基づいて、データベース31に記憶されているそのユーザのメッセージ宛名リストを参照し、例えば追加するメールアドレスが重複しないか等のリストチェックを行う。そして、追加を行っても問題はないと判断した場合に、上記各情報を送信したユーザのメッセージ宛名リストに対して、上記「ニックネーム(或いは送信先名)」及び「送信先のメールアドレス」を追加処理する。
【0272】
なお、この例では、メッセージ宛名リストは、モバイルサーバ装置11のデータベース31に記憶されていることとしたが、このメッセージ宛名リストは、デコレーションサーバ装置6のデータベース8に記憶させてもよいし、或いはモバイルサーバ装置11のデータベース31及びデコレーションサーバ装置6のデータベース8の両方に記憶させてもよい。
【0273】
「メッセージの送信」
次に、上記選択画面から「メッセージの送信」が選択された場合、携帯電話機9のCPUは、図21(b)に示すメッセージの入力画面を表示制御する。
【0274】
具体的には、このメッセージの入力画面としては、上記エージェントの頭の画像ehの他、「送信先名(宛名)」の入力欄と、「メッセージのタイトル」の入力欄と、「メッセージ(本文)」の入力欄と、例えば画像や音声等の「添付データ」の入力欄と、メッセージの送信を指定する決定ボタン38が表示される。
【0275】
また、このメッセージの入力画面の下領域には、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字が表示され、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が表示され、また、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「置く」の文字が表示される。
【0276】
このうち、左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、上記図21(a)に示す送信先名入力画面に表示画面を戻す。
【0277】
また、携帯電話機9のCPUは、ジョグダイアル21の最初の押圧操作を検出すると、「宛先(電子メールアドレス)の入力モード」に移行し、以後、ジョグダイアル21の押圧操作を検出する毎に、「タイトルの入力モード」→「本文の入力モード」→「添付データの入力モード」の順に、その入力モードを移行する。
【0278】
ユーザは、ジョグダイアル21の押圧操作及び上記操作キーによる入力操作を行うことで、上記宛先,タイトル,本文及び添付データの入力を行う。
【0279】
なお、例えば画像等の情報が、前述の「持つ」の情報処理により一時的に記憶されている場合において、携帯電話機9のCPUは、右ソフトキー23R(置く)の押圧操作を検出すると、この一時的に記憶されている画像等の情報を、当該メッセージの添付データとして張り付け処理する。
【0280】
次に、ユーザにより、決定ボタン38が操作され、このように作成されたメッセージの送信が指定されると、携帯電話機9のCPUは、当該メッセージをモバイルサーバ装置11に送信する。これにより、ユーザにより作成されたメッセージが送信先に送信されることとなる。
【0281】
このようなメッセージ送信処理は、図22に示すフローチャートの流れで実行される。
【0282】
すなわち、携帯電話機9のCPUは、前述のように「メッセージ宛名リストへの追加」,「メッセージの送信」及び「メッセージの受信」の選択画面の中から「メッセージの送信」が選択されると、この図22に示すフローチャートのステップS101を介してステップS102に処理を進める。
【0283】
ステップS102では、携帯電話機9のCPUが、図21(b)に示したメッセージの入力画面を表示画面20に表示制御し、ユーザによる入力を受け付ける。
【0284】
携帯電話機9のCPUは、このようなユーザによるメッセージの入力を受け付けると共に、ステップS103において、左ソフトキー23Lが押圧操作されたか否か(「戻る」が指示されたか否か)を判別すると共に、上記決定ボタン38が押圧操作されたか否か(メッセージの送信が指示されたか否か)を判別する。
【0285】
そして、左ソフトキー23Lの押圧操作を検出した場合、携帯電話機9のCPUは、ステップS104において、上記選択画面に表示画面20の表示を戻す。
【0286】
これに対して、決定ボタン38の押圧操作を検出した場合、携帯電話機9のCPUは、ステップS106においてモバイルサーバ装置11にメッセージを送信処理する。これにより、メッセージは、モバイルサーバ装置11から送信先に送信される。
【0287】
このメッセージの送信処理が終了すると、携帯電話機9のCPUは、ステップS107において、エージェントを介してメッセージ送信の完了をユーザに通知する。
【0288】
ここで、モバイルサーバ装置11は、メッセージの送信を行う際、コミュニケーションサーバ装置7にアクセスすることで、現在において、そのユーザがメッセージを受信可能な機器を検索する。
【0289】
すなわち、前述のようにコントロールサーバ装置5は、各ユーザの家庭内ネットワーク17を介して各機器と通信を行うことで、該各機器の動作状態を監視している。コミュニケーションサーバ装置7は、コントロールサーバ装置5と常時通信を行うことで、メッセージの送信先となるユーザが、現在操作している機器を特定する。
【0290】
例えば、メッセージの送信先となるユーザが、自宅でパーソナルコンピュータ装置を操作している場合には、コミュニケーションサーバ装置7側には、このパーソナルコンピュータ装置の起動を示す情報が保持される。このため、モバイルサーバ装置11は、コミュニケーションサーバ装置7にアクセスすることで、メッセージの送信先となるユーザが自宅でパーソナルコンピュータ装置を操作していることを認識することができる。
【0291】
このような認識を行うと、モバイルサーバ装置11は、メッセージの送信先となるユーザのパーソナルコンピュータ装置に対して、上記携帯電話機9から送信されたメッセージを送信する。
【0292】
なお、メッセージの送信先となるユーザのパーソナルコンピュータ装置が起動していない場合には、モバイルサーバ装置11は、メッセージの送信先となるユーザが当該通信システム2にログインしているか否かを判別する。そして、当該通信システム2にログインしている場合は、そのユーザのモバイル機器に対して上記メッセージを送信する。
【0293】
このように、ユーザが使用している機器を検索し、その使用中の機器にメッセージを送信することにより、ユーザが直ぐにメッセージを確認可能な機器に対して該メッセージの送信を行うことができる。
【0294】
次に、例えば画像等の情報が、前述の「持つ」の情報処理により一時的に記憶されている場合には、携帯電話機9のCPUは、上記メッセージの入力画面に対して右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「置く」の文字を表示し、該右ソフトキー23Rの押圧操作(置く)を検出した際に、上記一時的に記憶している画像等の情報を、当該メッセージの添付データとして張り付け処理する。
【0295】
この張り付け処理は、図23のフローチャートの示す流れで実行される。具体的には、携帯電話機9のCPUは、例えば画像等の情報が保持されている場合、ステップS111を介してステップS112に処理を進める。
【0296】
前述のように、初期設定後の初期画面としては、図8(a)〜(c)に示す各部屋の画像が表示されている。ステップS112では、携帯電話機9のCPUが、この部屋に設置されているアイテムの中からメッセージ機能30gのアイテムが選択され、上記「メッセージの送信」が選択されたか否か(「メッセージの送信」に上記フォーカスが当たったか否か)を判別する。そして、「メッセージの送信」に上記フォーカスが当てられたことを検出した際に、ステップS113において、上記メッセージの入力画面を表示すると共に、例えば図21(b)に示すようにこの入力画面の下領域に、右ソフトキー23Rの画像23Rg及び「置く」の文字を表示する。
【0297】
次に携帯電話機9のCPUは、ステップS114において、上記右ソフトキー23Rが押圧操作され、上記一時的に保持された情報の張り付け処理(置く)が指定されたか否かを判別する。
【0298】
右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、ステップS115において、現在、一時的に保持している情報を、例えば上記添付データとしてメッセージに張り付け処理する。そして、処理を図22のフローチャートのステップS102に移行し、以後、前述のステップS102〜ステップS107の各ルーチンを実行する。
【0299】
なお、図21(b)に図示はしていないが、一時的に保持された情報が存在する場合、携帯電話機9のCPUは、上記「置く」のボタンと共に、その一時的に保持された情報の使用を指示するための「使う」のボタンを表示する。この図23のフローチャートのステップS116では、携帯電話機9のCPUが、ユーザにより、一時的に保持された情報の使用(使う)が指示されたか否かを判別しており、該使用が指示されると、ステップS117において、図22のフローチャートのステップS102へ処理を移行し、前述のステップS102〜ステップS107の各ルーチンを実行する。
【0300】
「メッセージの受信」
次に、上記選択画面から「メッセージの受信」が選択された場合、携帯電話機9のCPUは、モバイルサーバ装置11にアクセスし、データベース31に保存されているメッセージの取り込みを行う。そして、図24(a)に示すように、この取り込んだメッセージのリスト(メッセージ受信リスト)を表示画面20に表示制御する。
【0301】
このメッセージ受信リストの表示画面としては、携帯電話機9のCPUは、上記モバイルサーバ装置11から取り込んだ各メッセージのタイトルを一覧的に表示する他、メッセージの削除を指定する削除ボタン42、及び取り込んだメッセージの表示を指定する表示ボタン43(開く)を表示する。
【0302】
また、携帯電話機9のCPUは、この表示画面の下領域に、ジョグダイアル21の画像21gと共に「入力」の文字を表示制御し、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字を表示制御する。
【0303】
上記左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、当該メッセージ機能30gが設置されている部屋の画像に表示画面20を切り替え制御する。
【0304】
また、上記削除ボタン42の操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、ユーザにより選択されたメッセージを消去制御する。
【0305】
また、上記表示ボタン43(開く)の操作を検出すると、携帯電話機9のCPUは、図24(b)に示すメッセージの表示画面を表示制御する。
【0306】
「メッセージの表示」
この図24(b)に示すメッセージの表示画面としては、「宛名」,「メッセージのタイトル」,「本文(メッセージ)」,及び存在する場合は添付データが表示される。これにより、ユーザは、メッセージを確認することができる。
【0307】
なお、上記「宛名」としては、差出人がメッセージ宛名リストに登録されている場合は、当該リストに登録されている差出人名(上記ニックネーム等)が表示され、差出人がメッセージ宛名リストに登録されていない場合は、差出人のメールアドレスが表示される。
【0308】
また、このメッセージの表示画面の下領域には、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字が、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字が表示される。
【0309】
携帯電話機9のCPUは、上記左ソフトキー23L(戻る)の押圧操作を検出すると、図24(a)に示すメッセージ受信リストの表示画面に、表示画面20を戻す。
【0310】
また、携帯電話機9のCPUは、上記右ソフトキー23R(持つ)の押圧操作を検出すると、現在表示しているメッセージのデータを一時的に記憶する。この一時的に記憶されたメッセージのデータは、例えばスクラップブック30fに張り付けられる等のように、各情報処理間でシームレスに用いられることとなる。
【0311】
次に、以上の説明は、モバイルサーバ装置11に着信したメッセージを、ユーザ側から取得する場合であったが、モバイルサーバ装置11は、メッセージが着信すると、ユーザの携帯電話機9に対して着信通知を行うようになっている。
【0312】
図25のフローチャートに、この着信通知があった場合における携帯電話機9のメッセージ受信動作の流れを示す。
【0313】
このフローチャートにおいて、携帯電話機9のCPUは、上記モバイルサーバ装置11からの着信通知に基づいてメッセージの有無を判別し、メッセージの着信を検出したタイミングで処理をステップS122に進める。
【0314】
ステップS122では、携帯電話機9のCPUが、表示画面20にエージェントを表示すると共に、例えば「メッセージが着信しました」等の文字を表示して、ユーザに対してメッセージの着信を通知する。
【0315】
また、携帯電話機9のCPUは、メッセージ機能30gが設置されている部屋の画像に対して、例えば図24に示すようなメッセージ受信アイテム30gを表示する。
【0316】
ステップS123では、携帯電話機9のCPUが、このメッセージ受信アイテム30gが選択されたか否かを判別する。そして、メッセージ受信アイテム30gが選択された際に、ステップS124において、モバイルサーバ装置11から図24(a)に示すメッセージ受信リストを取得し、これを表示画面20に表示制御する。また、携帯電話機9のCPUは、上記メッセージ受信リストの表示画面に、左ソフトキー23Lの画像23Lg及び「戻る」の文字を表示すると共に、選択したメッセージの表示を指定するための決定ボタン38を表示する。
【0317】
携帯電話機9のCPUは、ステップS125において、左ソフトキー23Lの押圧操作(戻る)を検出すると、ステップS126において、上記メッセージ受信アイテム30gを表示した部屋の画像に表示画面20を戻す。
【0318】
これに対して、携帯電話機9のCPUは、ステップS127において、上記決定ボタン38の操作を検出すると、ステップS128において、上記メッセージ受信リストからユーザにより選択されたメッセージを、モバイルサーバ装置11から取得し、このメッセージを図24(b)に示すように表示画面20に表示する。これにより、ユーザは、上記着信通知に基づいてメッセージを取得して閲覧することができる。
【0319】
なお、携帯電話機9のCPUは、上記取得したメッセージを表示した際に、左ソフトキー23Lの画像23Lgと共に「戻る」の文字を、右ソフトキー23Rの画像23Rgと共に「持つ」の文字を、それぞれ表示する。
【0320】
そして、ステップS129において、左ソフトキー23Lの押圧操作(戻る)を検出すると、処理をステップS124に戻し、表示画面20に図24(a)に示すメッセージ受信リストを再度表示する。
【0321】
また、ステップS130において、右ソフトキー23Rの押圧操作(持つ)を検出すると、ステップS131において、現在表示しているメッセージを一時的に記憶する。この一時的に記憶されたメッセージのデータは、例えばスクラップブック30fに張り付けられたり、送信するメッセージに張り付けられる等のように、各情報処理間でシームレスに用いられることとなる。
【0322】
[初期設定におけるシステム全体の流れ]
次に、ユーザの携帯電話機9に部屋やアイテム等の初期設定がなされるまでのシステム全体的な流れを、さらに詳細に説明する。
【0323】
「モバイルサーバ装置の詳細構成」
まず、図26に上記モバイルサーバ装置11のさらに詳細な構成を示す。この図26からわかるように、上記モバイルサーバ装置11は、例えばベスタ(VESTA)等の管理プログラムで管理される一つ或いは複数の管理サーバ装置50を介して上記各サーバ装置5〜7と相互に接続されている。
【0324】
モバイルサーバ装置11は、インターフェイス59を介して管理サーバ装置50に接続されており、管理サーバ装置50に対応する通信管理を行うと共に、当該モバイルサーバ装置11の情報処理を管理する管理プログラムを有している。
【0325】
また、モバイルサーバ装置11は、上記データベース31と共に、サーブレット60(例えばJava(登録商標))を備えたWebサーバ装置61を有している。
【0326】
また、モバイルサーバ装置11は、ブラウジングプログラム(ブラウザ),アプレット,電子メールプログラム(メーラ)を有しており、これら各プログラムに基づいて各種情報処理を実行するようになっている。
【0327】
「全体の流れ」
次に、図27のタイムアロー(タイムフローチャート)に、上述の初期設定時におけるシステム全体の流れを示す。
【0328】
なお、この図27において、携帯電話機9のアプリケーション制御部65及びコミュニケーション制御部66は、該携帯電話機9内に設けられているCPUの動作であると理解されたい。このCPUとしては、物理的に一つのCPUがアプリケーション及びコミュニケーションの両方の制御を行うようにしてもよいし、物理的に二つのCPUのうち、一方のCPUがアプリケーション制御を行い、他方のCPUがコミュニケーション制御を行うようにしてもよい。
【0329】
このような図27において、まず、ユーザは、当該実施の形態の情報処理システムの利用を可能とする上記アプリケーションプログラムを自分の携帯電話機9にインストールする必要がある。
【0330】
ユーザは、自分の携帯電話機9を操作することで、このアプリケーションプログラムのダウンロードを指示するのであるが、この指示がなされると、携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、ステップS150に示すようにモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に対して上記アプリケーションプログラムのダウンロード要求を行う。
【0331】
ステップS151では、Webサーバ61が、このダウンロード要求に応じて上記アプリケーションプログラムを携帯電話機9に送信する。携帯電話機9は、このWebサーバ61から送信されたアプリケーションプログラムを、内蔵されているメモリ(或いは、外付けのメモリでもよい)に記憶制御する。
【0332】
ステップS152では、コミュニケーション制御部66が、アプリケーション制御部65に対して、上記メモリに記憶されたアプリケーションプログラムの起動要求を行う。
【0333】
ステップS153では、アプリケーション制御部65が、この起動要求に応じて上記アプリケーションプログラムの中からブラウザを起動する。
【0334】
ステップS154では、コミュニケーション制御部66が、この起動されたブラウザに基づいてWebサーバ61にアクセスし、このアプリケーションプログラムをダウンロードした携帯電話機9及びユーザに関する所定の設定を行う初期設定ページの送信要求を行う。
【0335】
ステップS155では、Webサーバ61が、この送信要求に対応して、初期設定ページのデータを携帯電話機9に送信する。
【0336】
携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、この初期設定ページのデータを受信すると、表示画面20に当該初期設定ページの表示を行う。ユーザは、この表示画面20に表示される初期設定ページに対して、ジョグダイアル21や操作キーを操作して所定の項目(設定データ)の入力を行う。
【0337】
ステップS156では、携帯電話機9のコミュニケーション制御部66が、ユーザに入力された初期設定データと共に、当該携帯電話機9の機種識別番号(機種ID=端末ID)等をWebサーバ61に送信する。
【0338】
なお、この場合、最初の登録時(=入力時)であることから、入力されたデータを「初期設定データ」と呼ぶが、この登録後は、該登録済みのデータを「設定データ」と呼ぶこととする。すなわち、ここでいう「初期設定データ」と、以下の説明の各所で記す「設定データ」とは同じデータである。
【0339】
具体的には、この初期設定データとしては、
・当該携帯電話機9の携帯メールアドレス
・自分のニックネーム
・当該システムの管理者側から付与された識別番号
・マルチデバイス利用登録の有無
が入力される。
【0340】
当該システムでは、前述のようにパーソナルコンピュータ装置や携帯電話機9等のユーザが所有する各機器の間で一つの情報をシームレスに取り扱い可能となっている。上記マルチデバイス利用登録の有無は、携帯電話機9のみならず、このような各機器の間で一つの情報をシームレスに取り扱い可能とするか否かの選択を行うための入力である。これは、例えばマルチデバイス利用登録の有無の入力欄にチェックボックスが設けられており、ユーザは、該マルチデバイス利用登録を希望する際に、該チェックボックスにチェックを入れることで選択される。
【0341】
また、このマルチデバイス利用登録を希望した場合、ユーザは、上記初期設定データとして、
・上記管理サーバ装置50にログインするための識別情報(VESTA ID)
・上記管理サーバ装置50にログインするためのパスワード
の入力を行う。
【0342】
次に、ステップS157では、Webサーバ61が、サーブレット60に対してデータベース31への登録要求(DB登録呼び出し)を行うと共に、ユーザの携帯電話機9から送信された設定データを該サーブレット60に送信する。
【0343】
ステップS158では、サーブレット60が、データベース31に対して、そのユーザ専用のユーザ領域を形成し、このユーザ領域に対して上記機種ID及び設定データを登録する。
【0344】
この登録が終了すると、サーブレット60は、管理サーバ装置50に対して、そのユーザの家庭内ネットワーク17に接続されている各機器の確認要求を行う。なお、この実施の形態においては、管理サーバ装置50は、VESTA等の管理プログラムで動作しているため、サーブレット60は、この確認要求を行う際に、VESTA識別情報(VESTA ID)及びログイン用のパスワードを管理サーバ装置50に送信する。
【0345】
管理サーバ装置50は、この確認要求がなされると、図1及び図26に示すコントロールサーバ装置5にアクセスし、そのユーザの家庭内ネットワーク17に接続されている各機器のID,型番,アクション名,アクションID等である機器関連データを取得し、これらを、ステップS160においてサーブレット60に送信する。
【0346】
サーブレット60は、ステップS161において、この送信された機器関連データを、データベース31における、そのユーザのユーザ領域に登録する。
【0347】
次に、サーブレット60は、ステップS162において、この取得した機器関連データに基づいて、図6や図7等を用いて説明した画面構成設定パラメータを形成(調整)する。そして、ステップS163において、この形成した画面構成設定パラメータを画面構成設定データとしてWebサーバ61に送信する。
【0348】
Webサーバ61は、この画面構成設定データを受信すると、ステップS164において、画面構成設定ページを携帯電話機9に送信する。携帯電話機9は、この画面構成設定ページを受信すると、ユーザのキー操作に応じて、図3〜図9を用いて説明したエージェント,各部屋,機器やアイテムの画像を表示画面20に表示制御する。ユーザは、上述のように携帯電話機9のジョグダイアル21等を操作することで、所望のエージェントや部屋及び機器等を選択することとなる。
【0349】
次に、携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、ユーザにより所望のエージェントや部屋及び機器等が選択されると、ステップS165において、この選択されたエージェントや部屋及び機器等を示す設定更新データを形成し、これを機種IDと共にWebサーバ61に送信する。
【0350】
次に、Webサーバ61は、この設定更新データを受信すると、ユーザに選択された部屋にエージェント,機器及び各アイテムを組み込んだかたちの画像のデータを、ユーザの携帯電話機9に送信するために、ステップS166においてサーブレット60に対して上記設定更新データを送信すると共に、データダウンロード処理呼び出しを行う。
【0351】
サーブレット60は、この設定更新データに基づいて、ユーザにより選択されたエージェントや部屋,機器及びアイテム等を示す画面構成データ及びデータダウンロードパラメータを形成する。そして、ステップS167において、上記画面構成データを、データベース31内におけるそのユーザのユーザ領域に登録すると共に、ステップS168において、上記データダウンロードパラメータをWebサーバ61に送信する。
【0352】
Webサーバ61は、ステップS169において、このデータダウンロードパラメータをヘッダ情報に組み込んだ電子メールを形成し、これを携帯電話機9に送信する。
【0353】
「電子メールによるアプリケーションプログラムの起動」
携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、受信した電子メールのヘッダ情報から上記データダウンロードパラメータを検出すると、アプリケーション制御部65に対して上記アプリケーションプログラムの起動要求を行う。アプリケーション制御部65は、この起動要求に対応して上記アプリケーションプログラムを起動する。
【0354】
このように、当該実施の形態の情報処理システムは、モバイルサーバ装置11側から電子メールの形態で所定のパラメータを送信し、携帯電話機9が、このパラメータを検出すると、該パラメータに対応するアプリケーションプログラムを自動的に起動する。
【0355】
これにより、携帯電話機9において、アプリケーションプログラムの起動を自動化することができ、該アプリケーションプログラムの起動に要するユーザの面倒な機器操作を不要とすることができる。
【0356】
なお、この例では、アプリケーションプログラムは自動的に起動されることとしたが、これは、携帯電話機9がパラメータを検出した際に、例えば表示画面20に「アプリケーションプログラムを起動しますか?」等の、アプリケーションプログラムの起動の是非を問うメッセージを表示し、ユーザがこのメッセージに応答してアプリケーションプログラムの起動操作を行った場合に該アプリケーションプログラムを起動するようにしてもよい。
【0357】
次に、ステップS171では、アプリケーション制御部65が、この起動したアプリケーションプログラムに基づいてWebサーバ61に対して機種IDを送信すると共に、先ほどユーザにより選択されたエージェント,部屋,機器及びアイテム等のデータのダウンロード要求を行う。
【0358】
Webサーバ61は、このダウンロード要求に対応して、ステップS172において、ユーザにより選択された部屋にエージェント,機器及びアイテム等を組み込んだかたちの画像のデータを携帯電話機9に送信する。
【0359】
携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS173において、この送信された画像のデータを携帯電話機9内のスクラッチパッド(メモリ)に保存し、ステップS174において再描画処理を行う。これにより、上述のように携帯電話機9の表示画面20に、ユーザにより選択された部屋にエージェント,機器及びアイテムが組み込まれたかたちの画像が表示されることとなる。
【0360】
「設定変更」
次に、このように設定した部屋,エージェント,機器及びアイテム等は、ユーザが所望のタイミングで変更可能となっている。この設定変更時におけるシステム動作の流れを、図28のタイムアローに示す。
【0361】
設定変更を行う場合、ユーザは、例えば携帯電話機9の右ソフトキー23Rを押圧操作して設定の指示を行う。携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、この右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、ステップS180においてブラウザを起動する。
【0362】
ステップS181では、コミュニケーション制御部66が、上記起動されたブラウザに基づいて、モバイルサーバ装置11のWebサーバ61にアクセスし、上記設定を行うための最初のページ(設定TOPページ)のダウンロード要求を行う。
【0363】
ステップS182では、Webサーバ61が、このダウンロード要求に対応して、上記部屋,エージェント,機器及びアイテムの選択設定画面である「画面構成」の設定TOPページを携帯電話機9に送信する。これにより、携帯電話機9の表示画面20に、上記「画面構成」の設定TOPページが表示される。ユーザは、この「画面構成」の設定TOPページが表示された後に、当該設定TOPページの次のページである画面構成設定ページにアクセスすることとなる。
【0364】
次に、ステップS183では、上記画面構成設定ページへのアクセス操作がなされたタイミングで、コミュニケーション制御部66が、当該携帯電話機9の機種IDをWebサーバ61に送信すると共に、画面構成設定ページへのアクセス要求をWebサーバ61に行う。
【0365】
この画面構成設定ページへのアクセス要求がなされると、Webサーバ61は、ステップS184において、サーブレット60に対して当該携帯電話機9の機種IDを送信すると共に、画面構成設定処理呼び出しを行う。
【0366】
サーブレット60は、この画面構成設定処理呼び出しがなされると、ステップS185において、データベース31に対して上記機種IDを送信すると共に、この機種IDに対応するユーザの携帯電話機9に対して、既に設定されている設定データの取り出し要求を行う。データベース31は、この設定データの取り出し要求に対応して、ステップS186において、そのユーザの既に設定されている設定データをサーブレット60に送信する。
【0367】
ステップS187では、サーブレット60が、部屋,エージェント,機器及びアイテム等の変更入力画面に、この設定データを組み込んだかたちの画面構成設定データを形成し、これをWebサーバ61に送信する。Webサーバ61は、ステップS188において、この画面構成設定データを、画面構成設定ページとして携帯電話機9に送信する。これにより、ユーザの携帯電話機9の表示画面20に、画面構成設定ページが表示されることとなる。
【0368】
次に、ユーザは、この画面構成設定ページに基づいて、部屋,エージェント,機器及びアイテム等を設定し直す変更入力を行う。コミュニケーション制御部66は、この変更入力が終了すると、ステップS189において、この変更された情報を示す画面構成設定更新データを機種IDと共にWebサーバ61に送信する。
【0369】
次に、Webサーバ61は、この画面構成設定更新データを受信すると、ステップS190においてサーブレット60に対して上記画面構成設定更新データを送信すると共に、データダウンロード処理呼び出しを行う。
【0370】
サーブレット60は、ステップS191において、この画面構成更新データをデータベース31に登録すると共に、ステップS192において、ユーザにより選択されたエージェントや部屋,機器及びアイテム等を示すデータダウンロードパラメータを形成し、これをWebサーバ61に送信する。
【0371】
ステップS193では、前述のようにWebサーバ61が、このデータダウンロードパラメータをヘッダ情報に組み込んだ電子メールを形成し、これを携帯電話機9に送信する。
【0372】
携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、受信した電子メールのヘッダ情報から上記データダウンロードパラメータを検出すると、ステップS194において、アプリケーション制御部65に対して上記アプリケーションプログラムの起動要求を行う。アプリケーション制御部65は、この起動要求に対応して上記アプリケーションプログラムを自動的に起動する。
【0373】
次に、アプリケーション制御部65は、ステップS195において、この起動したアプリケーションプログラムに基づいて、Webサーバ61に機種IDを送信すると共に、先ほどユーザにより変更されたエージェント,部屋,機器及びアイテム等のデータのダウンロード要求を行う。
【0374】
Webサーバ61は、このダウンロード要求に対応して、ステップS196において、ユーザにより変更された部屋にエージェント,機器及びアイテム等を組み込んだかたちの画像のデータを携帯電話機9に送信する。
【0375】
携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS197において、この送信された画像のデータを携帯電話機9内のスクラッチパッド(メモリ)に保存し、ステップS198において再起動(描画)処理を行う。これにより、上述のように携帯電話機9の表示画面20に、ユーザにより変更された部屋にエージェント,機器及びアイテムが組み込まれたかたちの画像が表示されることとなる。
【0376】
「メッセージ宛名リストの編集」
次に、当該実施の形態の情報処理システムは、モバイルサーバ装置11のデータベース31の「メッセージ宛名リスト」に事前に登録されたユーザ間でのみ、上述の電子メールの送受信が可能となっている。
【0377】
図29にユーザAのメッセージ宛名リストの一例を示す。この図29からわかるように、ユーザAのメッセージ宛名リストとしては、当該メッセージ宛名リストの所有者であるユーザAのニックネーム(ニックネームA)と、当該メッセージ宛名リストの所有者であるユーザAの携帯メールアドレス(AAAAA@○○○.ne.jp)と、知人となる各ユーザのニックネーム(ニックネームB,C,D,E・・・)、及び知人となる各ユーザの携帯メールアドレス(BBBB@×××.ne.jp,CCCCCC@□□□.ne.jp・・・)が記憶されている。
【0378】
同様に、図30にユーザBのメッセージ宛名リストの一例を示す。なお、ユーザAとユーザBとは、互いに知人同士とする。この図30からわかるように、ユーザBのメッセージ宛名リストとしては、当該メッセージ宛名リストの所有者であるユーザBのニックネーム(ニックネームB)と、当該メッセージ宛名リストの所有者であるユーザBの携帯メールアドレス(BBBB@×××.ne.jp)と、知人となる各ユーザのニックネーム(ニックネームA,F,G,H・・・)、及び知人となる各ユーザの携帯メールアドレス(AAAAA@○○○.ne.jp,FFFFFFFF@○○○.ne.jp・・・)が記憶されている。
【0379】
後に説明するが、当該システムにおいてメッセージの送信を行う場合は、送信元となるユーザは、送信先となるユーザのニックネームを指定することで、該送信先となるユーザのメールアドレスを入力することなく、メッセージの送信が可能となっている。
【0380】
図31のタイムアローに、このメッセージ宛名リストの更新時におけるシステム動作の流れを示す。まず、ユーザは、自分のメールアドレスが変更となり、これを更新する場合、例えば携帯電話機9の右ソフトキー23Rを押圧操作して当該更新の指示を行う。携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、この右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、ステップS200においてブラウザを起動する。
【0381】
ステップS201では、コミュニケーション制御部66が、上記起動されたブラウザに基づいて、モバイルサーバ装置11のWebサーバ61にアクセスし、上記編集を行うための最初のページ(設定TOPページ)のダウンロード要求を行う。
【0382】
ステップS202では、Webサーバ61が、このダウンロード要求に対応して、上記メッセージ宛名リスト編集用の設定TOPページを携帯電話機9に送信する。これにより、携帯電話機9の表示画面20に、メッセージ宛名リスト編集用の設定TOPページが表示される。ユーザは、この設定TOPページが表示された後に、当該設定TOPページの次のページであるメッセージ宛名リスト編集ページにアクセスすることとなる。
【0383】
次に、ステップS203では、上記メッセージ宛名リスト編集ページへのアクセス操作がなされたタイミングで、コミュニケーション制御部66が、当該携帯電話機9の機種IDをWebサーバ61に送信すると共に、メッセージ宛名リスト編集ページへのアクセス要求をWebサーバ61に行う。
【0384】
このメッセージ宛名リスト編集ページへのアクセス要求がなされると、Webサーバ61は、ステップS204において、サーブレット60に対して当該携帯電話機9の機種IDを送信すると共に、メッセージ宛名リスト編集処理呼び出しを行う。
【0385】
サーブレット60は、このメッセージ宛名リスト編集処理呼び出しがなされると、ステップS205において、データベース31に対して上記機種IDを送信すると共に、この機種IDに対応するユーザの携帯電話機9に対して、既に設定されているメッセージ宛名リストデータの取り出し要求を行う。データベース31は、このメッセージ宛名リストデータの取り出し要求に対応して、ステップS206において、そのユーザの既に設定されているメッセージ宛名リストデータをサーブレット60に送信する。
【0386】
ステップS207では、サーブレット60が、管理サーバ装置50に対してVESTA ID,ログイン用のパスワード、及びメッセージ宛名リストのアイテム識別情報(アイテムID)を管理サーバ装置50に送信してメッセージ宛名リストの更新確認を行う。ステップS208では、管理サーバ装置50が、この更新確認に対応してメッセージ宛名リストの更新の有無を示す更新フラグをサーブレット60に返信する。
【0387】
この場合、メッセージ宛名リストの更新は終了していないため、管理サーバ装置50からは、メッセージ宛名リストの更新が無いことを示すフラグがサーブレット60に返信されることとなる。
【0388】
次に、サーブレット60は、メッセージ宛名リストの更新が無いことを示すフラグが返信されたため、ステップS209において、データベース31に対してそのユーザの機種IDを送信すると共に、メッセージ宛名リストデータの取り出し要求を行う。データベース31は、この要求がなされると、そのユーザのメッセージ宛名リストを読み出し、これをメッセージ宛名リストデータとしてステップS210でサーブレット60に送信する。
【0389】
サーブレット60は、このメッセージ宛名リストデータをステップS211においてWebサーバ61に送信する。Webサーバ61は、このメッセージ宛名リストデータを組み込んだかたちのメッセージ宛名リスト編集ページを形成し、これをステップS212において、ユーザの携帯電話機9に送信する。これにより、ユーザの携帯電話機9の表示画面20に、設定済みのメッセージ宛名リストが表示される。ユーザは、このメッセージ宛名リストに対して所望のリストを変更入力し、これをモバイルサーバ装置11に送信することとなる。
【0390】
携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、変更入力終了後にメッセージ宛名リストの送信が指示されると、ステップS213において、この変更されたメッセージ宛名リスト(メッセージ宛名リスト更新データ)をモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に送信する。
【0391】
Webサーバ61は、このメッセージ宛名リスト更新データを受信すると、サーブレット60に対してデータベース登録呼び出し要求を行うと共に、上記更新されたメッセージ宛名リスト(メッセージ宛名リストデータ)を送信する。
【0392】
サーブレット60は、このメッセージ宛名リストデータを受信すると、管理サーバ装置50に対してVESTA ID,パスワード、及びメッセージ宛名リストの更新を示すアイテムIDを送信すると共に、メッセージ宛名リストの更新要求を行う。ステップS216において、管理サーバ装置50から、この更新要求に対応する応答がなされると、サーブレット60は、ステップS217において、データベース31に更新されたメッセージ宛名リストを登録する。
【0393】
これにより、データベース31に記憶されているそのユーザのメールアドレスが、新たなメールアドレスに更新されることとなる。
【0394】
次に、データベース31に対するメッセージ宛名リストの更新登録が終了すると、サーブレット60は、この更新登録に対応するメッセージ宛名リストの新たなパラメータを形成し、これをWebサーバ61に送信する。
【0395】
Webサーバ61は、ステップS219において、上述のように、この新たなパラメータであるメッセージ宛名リスト更新パラメータをヘッダ情報に組み込んだ電子メールを形成し、これを携帯電話機9に送信する。
【0396】
携帯電話機9のコミュニケーション制御部66は、受信した電子メールのヘッダ情報から上記メッセージ宛名リスト更新パラメータを検出すると、アプリケーション制御部65に対して上記アプリケーションの起動要求を行う。
【0397】
アプリケーション制御部65は、この起動要求がなされると、ユーザに対して当該携帯電話機9のスクラッチパッド(メモリ)に記憶されているメッセージ宛名リストの更新の是非を問い、ユーザにより更新を肯定する指示がなされた場合にステップS220において、該アプリケーションプログラムを起動する。そして、ステップS221において、スクラッチパッド(メモリ)に記憶されているメッセージ宛名リストを更新し、ステップS222において、この更新されたメッセージ宛名リストを表示画面20に表示する。ユーザは、この表示画面20に表示されたメッセージ宛名リストを見ることで、更新内容を確認することとなる。
【0398】
「更新時における一括登録及び更新通知」
ここで、例えばユーザAのメールアドレスが変更となった場合、ユーザAが自分のメールアドレスの更新登録を行うと、モバイルサーバ装置11(或いは管理サーバ装置50でもよい。)は、ユーザAのメールアドレスが登録されている各ユーザに対して、当該ユーザAのメールアドレスが更新された旨の通知を行うと共に、該各ユーザのメッセージ宛名リストに記録されているユーザAのメールアドレスを、ユーザAの新たなメールアドレスに自動的に書き換える。
【0399】
これにより、メールアドレスを変更したユーザAは、メールアドレスを変更した旨の通知を知人に対して行わなくとも、各知人のメールアドレスが自分のメッセージ宛名リストに登録されていれば、該各知人に対してメールアドレスを変更した旨の通知が自動的に送信されるため、該変更した旨の通知を省略することができる。
【0400】
また、ユーザAの各知人のメッセージ宛名リストも、ユーザAのメールアドレスが新たなメールアドレスに自動的に更新されるため、各知人がそれぞれ自分のメッセージ宛名リストを書き換える面倒な操作を不要とすることができる。
【0401】
次に、このようなメッセージ宛名リストの編集処理をを「メッセージ宛名リストへの追加処理」及び「メッセージ宛名リストからの削除処理」に分けて、さらに詳細に説明する。
【0402】
「メッセージ宛名リストへの追加処理」
まず、図32のフローチャートに、メッセージ宛名リストに所望のユーザを追加する場合における当該システムの動作の流れを示す。
【0403】
この図32のフローチャートは、ユーザにより携帯電話機9の右ソフトキー23Rが押圧操作され、メッセージ宛名リストの編集指示がなされることでスタートとなる。
【0404】
このメッセージ宛名リストの編集指示がなされると、図31のタイムアローのステップS200〜ステップS203で説明したように、携帯電話機9からモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスがなされる。ステップS230では、モバイルサーバ装置11が、このメッセージ宛名リストの編集ページに対してアクセスがなされたか否かを判別する。そして、当該アクセスを検出したタイミングで、この追加処理行程がステップS231へ進む。
【0405】
ステップS231では、モバイルサーバ装置11が、携帯電話機9の機種ID等に基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの編集フォームを、そのユーザの携帯電話機9に返信する。
【0406】
ユーザは、この編集フォームに基づいて「メッセージ宛名リストの追加処理」或いは「メッセージ宛名リストの削除処理」を選択し、いずれかの処理に対するアクセスを行うのであるが、ステップS232では、モバイルサーバ装置11が、上記「メッセージ宛名リストの追加処理」のアクセスの有無を検出する。
【0407】
そして、「メッセージ宛名リストの追加処理」のアクセスがあった場合は、この追加処理行程がステップS233に進み、「メッセージ宛名リストの削除処理」のアクセスがあった場合は、図35のフローチャートの「メッセージ宛名リストからの削除処理行程」におけるステップS260に処理が移行する。
【0408】
次に、「メッセージ宛名リストの追加処理」のアクセスがあった場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS233において、このアクセスと共に送信される機種IDに基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの追加フォームを携帯電話機9に送信する。
【0409】
ユーザはこの追加フォームに対して、追加を行うユーザの「ニックネーム」及び「メールアドレス」を入力し、これをモバイルサーバ装置11に送信するように携帯電話機9を操作する。
【0410】
ステップS234では、モバイルサーバ装置11が、ユーザの携帯電話機9からメッセージ宛名リストの追加データを受信したか否かを判別する。モバイルサーバ装置11が、この追加データを受信すると、当該追加処理行程がステップS235に進む。
【0411】
ステップS235では、モバイルサーバ装置11がデータベース31を検索することで、追加データとして受信した「ニックネーム」及び「メールアドレス」と同じ「ニックネーム」及び「メールアドレス」を有するユーザが存在するか否かを判別する。
【0412】
上記同じ「ニックネーム」及び「メールアドレス」を有するユーザがデータベース31に登録されている場合は、該ユーザは既に登録済みであるため、モバイルサーバ装置11は、ステップS239において、メッセージ宛名リストの追加を行おうとしているユーザに対して、例えば「同じニックネーム及びメールアドレスのユーザが登録済みです。」等のエラーメッセージを携帯電話機9に送信し、当該追加処理行程が終了となる。
【0413】
ここで、この情報処理システムの場合、お互いを知っている者同士のみメッセージの送受信を可能とすることで、迷惑メールの防止等を図っている。このため、メッセージ宛名リストに追加されるユーザに対して、当該追加の是非を確認するようになっており、モバイルサーバ装置11は、ステップS236において、上記ステップS234で受信したメールアドレス(メッセージ宛名リストに追加されようとしているユーザのメールアドレス)に、「メッセージ宛名リストへの追加の是非を問うパラメータ(図34参照)」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを送信する。
【0414】
後に図34のフローチャートを用いて説明するが、メッセージ宛名リストに追加されようとしているユーザの携帯電話機9は、この電子メールのヘッダ情報に組み込まれた「メッセージ宛名リストへの追加の是非を問うパラメータ」に基づいてアプリケーションプログラムを起動し、このアプリケーションプログラムに基づいて上記メッセージ宛名リストへの追加の是非をモバイルサーバ装置11返答するのであるが、ステップS237では、モバイルサーバ装置11が、この返答が追加を肯定する返答であるか否かを判別する。
【0415】
追加を肯定する返答である場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS238において、データベース31に存在するユーザA(追加する側のユーザ)のメッセージ宛名リストに、ユーザB(追加される側)のニックネーム及びメールアドレスを登録すると共に、ユーザB(追加される側)のメッセージ宛名リストに対してもユーザA(追加する側のユーザ)のニックネーム及びメールアドレスを登録して、この追加処理行程を終了する。
【0416】
これに対して、追加を否定する返答である場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS240において、データベース31に存在するユーザA(追加する側のユーザ)のステータス領域に、ユーザB(追加される側)からメッセージ宛名リストへの登録が拒否された旨の情報を記録すると共に、ユーザAの携帯電話機9に対して、例えば「登録が拒否されました。」等の、ユーザB(追加される側)からメッセージ宛名リストへの登録が拒否された旨のメッセージを送信し、この追加処理行程を終了する。
【0417】
このように、当該実施の形態の情報処理システムは、メッセージ宛名リストを追加する側のユーザと、追加される側のユーザとの双方の意志確認を行ったうえでメッセージ宛名リストへの追加を行うようになっている。
【0418】
このため、各ユーザのメッセージ宛名リストを、信頼する知人のみが集合したリストとすることができる。そして、メッセージの送受信は、このメッセージ宛名リストに登録されているユーザ間でのみ行われるため、第三者からの迷惑メール等を強力に防止することができる。
【0419】
「メッセージ宛名リストへの追加処理における追加する側の端末操作」
次に、このような追加処理における、メッセージ宛名リストへの追加を行う側(ユーザA)の端末操作の流れを図33のフローチャートに示す。
【0420】
このフローチャートは、ユーザが携帯電話機9の右ソフトキー23Rを押圧操作することでスタートとなる。
【0421】
ステップS241では、上述のようにユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11のメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスする。
【0422】
ステップS242では、ユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストへの追加処理を指定する。
【0423】
ステップS243では、携帯電話機9が、モバイルサーバ装置11から送信された追加フォームに、追加するユーザBのニックネーム及びメールアドレスを、ユーザの操作に応じて入力処理し、これをモバイルサーバ装置11に送信する。これにより、この追加処理における追加する側(ユーザA)の端末操作行程が終了する。
【0424】
なお、この端末操作により、モバイルサーバ装置11側でメッセージ宛名リストへの追加処理、或いは追加拒否の処理が行われることは、上述のとおりである。
【0425】
「メッセージ宛名リストへの追加処理における追加される側の端末操作」
次に、このような追加処理における、メッセージ宛名リストに追加される側(ユーザB)の端末操作の流れを図34のフローチャートに示す。
【0426】
このフローチャートは、メッセージ宛名リストに追加される側のユーザBが、モバイルサーバ装置11から送信される上記「メッセージ宛名リストへの追加の是非を問うパラメータ」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを受信することでスタートとなる。
【0427】
ユーザBの携帯電話機9は、ステップS250において、この電子メールを受信したか否かを判別し、受信した場合、ステップS251において、上記ヘッダ情報に組み込まれている「メッセージ宛名リストへの追加の是非を問うパラメータ」に対応してアプリケーションプログラムの起動を促すメッセージを表示画面20に表示制御する。
【0428】
ユーザは、このメッセージを見て、アプリケーションプログラムの起動操作を行う。なお、この場合、上記メッセージによりアプリケーションプログラムの起動の是非をユーザBに確認するようにしているが、当該確認を行うことなく自動的にアプリケーションプログラムを起動するようにしてもよい。
【0429】
ステップS252では、ユーザBの携帯電話機9が、ユーザBにより、上記アプリケーションプログラムの起動操作がなされたか否かを判別し、該アプリケーションプログラムの起動操作がなされた場合に、ステップS253において、ユーザAのメッセージ宛名リストに対する、ユーザBのメールアドレスの追加の是非を問うメッセージを表示画面20に表示する。
【0430】
そして、ステップS254において、ユーザBの携帯電話機9は、ユーザBにより入力された、上記メールアドレスの追加の是非を問うメッセージに対する返答をモバイルサーバ装置11に送信して、この追加処理における追加される側(ユーザB)の端末操作行程が終了する。
【0431】
「メッセージ宛名リストからの削除処理」
次に、図35のフローチャートに、メッセージ宛名リストから所望のユーザを削除する場合における当該システムの動作の流れを示す。
【0432】
この図35のフローチャートは、ユーザにより携帯電話機9の右ソフトキー23Rが押圧操作され、メッセージ宛名リストの編集指示がなされることでスタートとなる。
【0433】
このメッセージ宛名リストの編集指示がなされると、図31のタイムアローのステップS200〜ステップS203で説明したように、携帯電話機9からモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスがなされる。ステップS230では、モバイルサーバ装置11が、このメッセージ宛名リストの編集ページに対してアクセスがなされたか否かを判別する。そして、当該アクセスを検出したタイミングで、この追加処理行程がステップS231へ進む。
【0434】
ステップS231では、モバイルサーバ装置11が、携帯電話機9の機種ID等に基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの編集フォームを、そのユーザの携帯電話機9に返信する。
【0435】
ユーザは、この編集フォームに基づいて「メッセージ宛名リストの追加処理」或いは「メッセージ宛名リストの削除処理」を選択し、いずれかの処理に対するアクセスを行うのであるが、ステップS260では、モバイルサーバ装置11が、上記「メッセージ宛名リストの削除処理」のアクセスの有無を検出する。
【0436】
そして、「メッセージ宛名リストの削除処理」のアクセスがあった場合は、この削除処理行程がステップS262に進み、「メッセージ宛名リストの追加処理」のアクセスがあった場合は、図32のフローチャートの「メッセージ宛名リストの追加処理行程」におけるステップS232に処理が移行する。
【0437】
次に、「メッセージ宛名リストの削除処理」のアクセスがあった場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS261において、このアクセスと共に送信される機種IDに基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの削除フォームを携帯電話機9に送信する。
【0438】
ユーザはこの削除フォームに対して、削除を行うユーザの「ニックネーム」を入力し(「ニックネーム」及び「メールアドレス」を入力するようにしてもよい。)、これをモバイルサーバ装置11に送信するように携帯電話機9を操作する。
【0439】
ステップS262では、モバイルサーバ装置11が、ユーザの携帯電話機9からメッセージ宛名リストから削除するデータ(削除指定データ)を受信したか否かを判別する。モバイルサーバ装置11が、この削除指定データを受信すると、当該削除処理行程がステップS263に進む。
【0440】
ステップS263では、モバイルサーバ装置11がデータベース31を検索することで、削除データとして受信した「ニックネーム」と同じ「ニックネーム」を有するユーザ(削除に該当するユーザ)が存在するか否かを判別する。
【0441】
上記同じ「ニックネーム」を有するユーザがデータベース31に登録されていない場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS268において、メッセージ宛名リストの追加を行おうとしているユーザに対して、例えば「そのユーザは削除済みです。」等のエラーメッセージを携帯電話機9に送信し、当該削除処理行程が終了となる。
【0442】
これに対して、削除に該当するユーザの「ニックネーム」がデータベース31に登録されている場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS264において、この削除に該当するユーザのメールアドレスに対して、「メッセージ宛名リストからの削除の是非を問うパラメータ」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを送信する。
【0443】
後に図37のフローチャートを用いて説明するが、メッセージ宛名リストから削除されようとしているユーザの携帯電話機9は、この電子メールのヘッダ情報に組み込まれた「メッセージ宛名リストからの削除の是非を問うパラメータ」に基づいてアプリケーションプログラムを起動し、このアプリケーションプログラムに基づいて上記メッセージ宛名リストからの削除の是非をモバイルサーバ装置11返答するのであるが、ステップS265では、モバイルサーバ装置11が、この返答が削除を肯定する返答であるか否かを判別する。
【0444】
削除を肯定する返答である場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS266において、データベース31に存在するユーザA(削除する側のユーザ)のメッセージ宛名リストから、ユーザB(削除される側)のニックネーム及びメールアドレスを削除すると共に、ユーザB(削除される側)のメッセージ宛名リストから、ユーザA(削除した側のユーザ)のニックネーム及びメールアドレスを削除して、この削除処理行程を終了する。
【0445】
これに対して、削除を否定する返答である場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS267において、データベース31に存在するユーザA(削除する側のユーザ)のステータス領域に、ユーザB(削除される側)からメッセージ宛名リストからの削除が拒否された旨の情報を記録すると共に、ユーザAの携帯電話機9に対して、例えば「削除が拒否されました。」等の、ユーザB(削除される側)からメッセージ宛名リストからの削除が拒否された旨のメッセージを送信し、この削除処理行程を終了する。
【0446】
「メッセージ宛名リストからの削除処理における削除する側の端末操作」
次に、このような削除処理における、メッセージ宛名リストからの削除を行う側(ユーザA)の端末操作の流れを図36のフローチャートに示す。
【0447】
このフローチャートは、ユーザが携帯電話機9の右ソフトキー23Rを押圧操作することでスタートとなる。
【0448】
ステップS270では、上述のようにユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11のメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスする。
【0449】
ステップS271では、ユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストへの削除処理を指定する。
【0450】
ステップS272では、携帯電話機9が、モバイルサーバ装置11から送信された削除フォームに、削除するユーザBのニックネームを、ユーザの操作に応じて入力処理し、これをモバイルサーバ装置11に送信する。これにより、この削除処理における削除する側(ユーザA)の端末操作行程が終了する。
【0451】
なお、この端末操作により、モバイルサーバ装置11側でメッセージ宛名リストからの削除処理、或いは削除拒否における処理が行われることは、上述のとおりである。
【0452】
「メッセージ宛名リストからの削除処理における削除される側の端末操作」
次に、このような削除処理における、メッセージ宛名リストから削除される側(ユーザB)の端末操作の流れを図37のフローチャートに示す。
【0453】
このフローチャートは、メッセージ宛名リストから削除される側のユーザBが、モバイルサーバ装置11から送信される上記「メッセージ宛名リストからの削除の是非を問うパラメータ」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを受信することでスタートとなる。
【0454】
ユーザBの携帯電話機9は、ステップS280において、この電子メールを受信したか否かを判別し、受信した場合、ステップS281において、上記ヘッダ情報に組み込まれている「メッセージ宛名リストからの削除の是非を問うパラメータ」に対応してアプリケーションプログラムの起動を促すメッセージを表示画面20に表示制御する。
【0455】
ユーザは、このメッセージを見て、アプリケーションプログラムの起動操作を行う。なお、この場合、上記メッセージによりアプリケーションプログラムの起動の是非をユーザBに確認するようにしているが、当該確認を行うことなく自動的にアプリケーションプログラムを起動するようにしてもよい。
【0456】
ステップS282では、ユーザBの携帯電話機9が、ユーザBにより、上記アプリケーションプログラムの起動操作がなされたか否かを判別し、該アプリケーションプログラムの起動操作がなされた場合に、ステップS283において、ユーザAのメッセージ宛名リストから当該ユーザBのメールアドレスの削除の是非を問うメッセージを表示画面20に表示する。
【0457】
そして、ステップS284において、ユーザBの携帯電話機9は、ユーザBにより入力された、上記メールアドレスの削除の是非を問うメッセージに対する返答をモバイルサーバ装置11に送信して、この削除処理における削除される側(ユーザB)の端末操作行程が終了する。
【0458】
「メッセージ宛名リストからの強制削除処理」
次に、当該実施の形態の情報処理システムは、メッセージ宛名リストから削除を行う場合、前述のように該削除されるユーザに対して削除の是非を確認したうえで削除を行うモードと、該削除されるユーザに対して削除の是非を確認することなく強制的に削除を行うモードとの、2つの削除モードを有している。
【0459】
図38のフローチャートに、メッセージ宛名リストから所望のユーザを強制的に削除する場合における当該システムの動作の流れを示す。
【0460】
この図38のフローチャートは、ユーザにより携帯電話機9の右ソフトキー23Rが押圧操作され、メッセージ宛名リストの編集指示がなされることでスタートとなる。
【0461】
このメッセージ宛名リストの編集指示がなされると、図31のタイムアローのステップS200〜ステップS203で説明したように、携帯電話機9からモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスがなされる。ステップS290では、モバイルサーバ装置11が、このメッセージ宛名リストの編集ページに対してアクセスがなされたか否かを判別する。そして、当該アクセスを検出したタイミングで、この強制削除処理行程がステップS291へ進む。
【0462】
ステップS291では、モバイルサーバ装置11が、携帯電話機9の機種ID等に基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの編集フォームを、そのユーザの携帯電話機9に返信する。
【0463】
ユーザは、この編集フォームに基づいて「メッセージ宛名リストの強制削除処理」を選択し、この処理に対するアクセスを行うのであるが、ステップS292では、モバイルサーバ装置11が、上記「メッセージ宛名リストの強制削除処理」のアクセスの有無を検出する。そして、「メッセージ宛名リストの強制削除処理」のアクセスがあった場合に、この強制削除処理行程がステップS293に進む。
【0464】
ステップS293では、「メッセージ宛名リストの強制削除処理」のアクセスがあったため、モバイルサーバ装置11は、このアクセスと共に送信される機種IDに基づいてユーザ認証処理を行い、メッセージ宛名リストの強制削除フォームを携帯電話機9に送信する。
【0465】
ユーザはこの強制削除フォームに対して、強制削除を行うユーザの「ニックネーム」を入力し(「ニックネーム」及び「メールアドレス」を入力するようにしてもよい。)、これをモバイルサーバ装置11に送信するように携帯電話機9を操作する。
【0466】
ステップS294では、モバイルサーバ装置11が、ユーザの携帯電話機9からメッセージ宛名リストから強制削除するデータ(強制削除指定データ)を受信したか否かを判別する。モバイルサーバ装置11が、この強制削除指定データを受信すると、当該強制削除処理行程がステップS295に進む。
【0467】
ステップS295では、モバイルサーバ装置11がデータベース31を検索することで、削除データとして受信した「ニックネーム」と同じ「ニックネーム」を有するユーザ(削除に該当するユーザ)が存在するか否かを判別する。
【0468】
上記同じ「ニックネーム」を有するユーザがデータベース31に登録されていない場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS298において、メッセージ宛名リストの追加を行おうとしているユーザに対して、例えば「そのユーザは削除済みです。」等のエラーメッセージを携帯電話機9に送信し、当該強制削除処理行程が終了となる。
【0469】
これに対して、強制削除に該当するユーザの「ニックネーム」がデータベース31に登録されている場合、モバイルサーバ装置11は、ステップS296において、この削除に該当するユーザのメールアドレスに対して、「メッセージ宛名リストからの強制削除を示すパラメータ」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを送信する。
【0470】
そして、モバイルサーバ装置11は、ステップS297において、データベース31に存在するユーザA(削除する側のユーザ)のメッセージ宛名リストから、ユーザB(削除される側)のニックネーム及びメールアドレスを強制的に削除すると共に、ユーザB(削除される側)のメッセージ宛名リストから、ユーザA(削除した側のユーザ)のニックネーム及びメールアドレスを強制的に削除して、この強制削除処理行程を終了する。
【0471】
これにより、相手(削除される側)の意志に関わらず、削除する側のメッセージ宛名リストから所望のユーザの情報(この場合、ニックネーム及びメールアドレス)を強制的に削除することができる。
【0472】
「メッセージ宛名リストからの強制削除処理における削除する側の端末操作」
次に、このような削除処理における、メッセージ宛名リストからの強制削除を行う側(ユーザA)の端末操作の流れを図39のフローチャートに示す。
【0473】
このフローチャートは、ユーザが携帯電話機9の右ソフトキー23Rを押圧操作することでスタートとなる。
【0474】
ステップS300では、上述のようにユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11のメッセージ宛名リストの編集ページにアクセスする。
【0475】
ステップS301では、ユーザの操作に応じて、携帯電話機9がモバイルサーバ装置11に対してメッセージ宛名リストからの強制削除処理を指定する。
【0476】
ステップS302では、携帯電話機9が、モバイルサーバ装置11から送信された強制削除フォームに、強制削除するユーザBのニックネームを、ユーザの操作に応じて入力処理し、これをモバイルサーバ装置11に送信する。これにより、この強制削除処理における削除する側(ユーザA)の端末操作行程が終了する。
【0477】
なお、この端末操作により、モバイルサーバ装置11側でメッセージ宛名リストからの強制削除処理が行われることは、上述のとおりである。
【0478】
「メッセージ宛名リストからの強制削除処理における削除される側の端末操作」
次に、このような強制削除処理における、メッセージ宛名リストから強制的に削除される側(ユーザB)の端末操作の流れを図40のフローチャートに示す。
【0479】
このフローチャートは、メッセージ宛名リストから強制削除される側のユーザBが、モバイルサーバ装置11から送信される上記「メッセージ宛名リストからの強制削除を示すパラメータ」をヘッダ情報に組み込んだ電子メールを受信することでスタートとなる。
【0480】
ユーザBの携帯電話機9は、ステップS310において、この電子メールを受信したか否かを判別し、受信した場合、ステップS311において、上記ヘッダ情報に組み込まれている「メッセージ宛名リストからの強制削除を示すパラメータ」に対応してアプリケーションプログラムの起動を促すメッセージを表示画面20に表示制御する。
【0481】
ユーザは、このメッセージを見て、アプリケーションプログラムの起動操作を行う。なお、この場合、上記メッセージによりアプリケーションプログラムの起動の是非をユーザBに確認するようにしているが、当該確認を行うことなく自動的にアプリケーションプログラムを起動するようにしてもよい。
【0482】
ステップS312では、ユーザBの携帯電話機9が、ユーザBにより、上記アプリケーションプログラムの起動操作がなされたか否かを判別し、該アプリケーションプログラムの起動操作がなされた場合に、ステップS313において、ユーザAのメッセージ宛名リストから当該ユーザBのメールアドレスが強制的に削除された旨のメッセージを表示画面20に表示して、この強制削除処理における削除される側(ユーザB)の端末操作行程が終了する。
【0483】
「送信されたメッセージの処理動作」
次に、メッセージが宛先となるユーザに送信されるまでのシステム動作を、図41のタイムアローを用いて説明する。
【0484】
この図41において、まず、図21及び図22を用いて説明したように携帯電話機9にインストールされた上記アプリケーションプログラムで形成されたメッセージは、ステップS320において、アプリケーション制御部65により、当該携帯電話機9の機種ID及びメッセージのアイテムID、及び所定のデータと共にモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に送信される。
【0485】
ステップS321では、Webサーバ61が、上記受信したメッセージ,機種ID及びアイテムIDをサーブレット60に送信し、メッセージ送信処理呼び出しを行う。
【0486】
ステップS322では、サーブレット60がデータベース31に機種IDを送信し、メッセージを送信したユーザに対して設定されているデータ(設定データ)の取り出し要求を行う。
【0487】
ステップS323では、データベース31が、この取り出し要求に対応するユーザ(メッセージを送信したユーザ)の設定データをサーブレット60に送信する。
【0488】
次に、ステップS324において、サーブレット60は、データベース31に対して、メッセージの宛先となるユーザのユーザ情報(宛先ユーザ情報)の取り出し要求を行う。データベース31は、ステップS325において、この取り出し要求のなされた宛先ユーザ情報をサーブレット60に送信する。
【0489】
ステップS326では、サーブレット60が、この宛先ユーザ情報に基づいて、メッセージの宛先となるユーザが所有する端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ装置と携帯電話機、或いはパーソナルコンピュータ装置とPDA端末装置等)を確認する。
【0490】
次に、サーブレット60は、上記ステップS326で確認した宛先となるユーザが所有する端末装置のうち、現在、どの端末装置に対してアクセス可能であるかを確認する。
【0491】
この確認は、ステップS327において、サーブレット60から管理サーバ装置50に対して「VESTA ID」と「パスワード」を送信することで、ステップS328において管理サーバ装置50からサーブレット60に送信されるログイン状況結果に基づいて行われる。
【0492】
すなわち、各ユーザは、当該システムにおいて自分の所有する機器を使用する場合、管理サーバ装置50にログインするようになっている。管理サーバ装置50は、各ユーザが所有する端末装置のログイン状況を監視しており、サーブレット60から上記ログイン状況の確認が行われた場合に、そのユーザが現在使用してログインしている機器を示す情報を上記ログイン状況結果としてサーブレット60に送信する。
【0493】
次に、ステップS329は、メッセージの宛先となるユーザがパーソナルコンピュータ装置等により、管理サーバ装置50にログインしている場合のステップであり、ステップS333は、メッセージの宛先となるユーザが携帯電話機9や通信機能を有するPDA装置等によりモバイルサーバ装置11にログインしている場合、或いはメッセージの宛先となるユーザが上記管理サーバ装置50及びモバイルサーバ装置11の双方にログインしている場合に実行されるステップである。
【0494】
なお、この例では、メッセージの宛先となるユーザが上記管理サーバ装置50及びモバイルサーバ装置11の双方にログインしている場合は、モバイルサーバ装置11にログインしている場合の処理を優先して行うようになっている。
【0495】
具体的には、上記ログイン状況結果が、上記管理サーバ装置50にログインしていることを示すものである場合、Webサーバ61は、ステップS329において、VESTA ID,パスワード,アイテムID,データ及びメッセージを管理サーバ装置50に送信する。
【0496】
これにより、管理サーバ装置50により、宛先となるユーザのパーソナルコンピュータ装置等に対して、メッセージが送信されることとなる。
【0497】
サーブレット60は、このようなメッセージの送信を行うと、ステップS330において、Webサーバ61にメッセージが送信されたことを通知するためのメッセージ送信応答を行う。このメッセージ送信応答は、ステップS331においてWebサーバ61から携帯電話機9に送信される。
【0498】
携帯電話機9は、このメッセージ送信応答を受信すると、ステップS332において、上記アプリケーションプログラムに基づいて、表示画面20に、例えば上記エージェントを表示すると共に「メッセージの送信が終了しました。」等の文字を表示する。これにより、表示画面20に表示されたエージェントにより、ユーザに対してメッセージの送信終了が通知されることとなる。
【0499】
一方、上記ログイン状況結果が、上記モバイルサーバ装置11にログインしていることを示すものである場合、Webサーバ61は、ステップS333において、データベース31の、宛先となるユーザのメッセージ領域に、上記送信されたメッセージを書き込む。
【0500】
なお、このメッセージ領域には、例えば10通のメッセージが書き込み可能となっている。このため、メッセージを書き込む際に、該メッセージ領域に既に10通のメッセージが書き込まれている場合、サーブレット60は、一番古い受信日時のメッセージに対して新たなメッセージを上書きする。
【0501】
次に、このメッセージの書き込みが終了すると、サーブレット60は、ステップS334において、ヘッダ情報にメッセージが到着した旨のパラメータを組み込んだ電子メールを形成し、これを宛先となるユーザに送信する。
【0502】
後に説明するが、宛先となるユーザの携帯電話機9は、この電子メールのヘッダ情報に組み込まれているパラメータに基づいて上記アプリケーションプログラムを起動し、この起動したアプリケーションプログラムに基づいてモバイルサーバ装置11にアクセスして、到着したメッセージを受信する。
【0503】
次に、サーブレット60は、このような電子メールの送信を行うと、ステップS335において、Webサーバ61に対して、メッセージが送信されたことを通知するためのメッセージ送信応答を行う。このメッセージ送信応答は、ステップS336においてWebサーバ61から携帯電話機9に送信される。
【0504】
携帯電話機9は、このメッセージ送信応答を受信すると、ステップS337において、上記アプリケーションプログラムに基づいて、表示画面20に、例えば上記エージェントを表示すると共に「メッセージの送信が終了しました。」等の文字を表示する。これにより、表示画面20に表示されたエージェントにより、ユーザに対してメッセージの送信終了が通知されることとなる。
【0505】
「メッセージの受信処理動作」
次に、このように送信されたメッセージの受信処理動作を説明する。図42のタイムアローは、このメッセージの受信処理動作の流れを示している。
【0506】
この図42において、管理サーバ装置50は、例えばパーソナルコンピュータ装置から送信されたメッセージを受信すると、ステップS340において、この受信したメッセージをサーブレット60に送信する(メッセージ通知)。
【0507】
このメッセージを受信したサーブレット60は、ステップS341において、このメッセージに対してMIME(Multipurpose Internet Mail Extention)に対応する処理(不要であればスキップされる)を施し、ステップS342において、データベース31のメッセージの宛先となるユーザのユーザ領域に該メッセージを書き込む。
【0508】
次にサーブレット60は、ステップS343において、ヘッダ情報にメッセージが到着した旨のパラメータを組み込んだ電子メールを形成し、これを宛先となるユーザの携帯電話機9に送信する。
【0509】
図43(a)〜(c)に、このパラメータ付き電子メールの一例を示す。図43(a)は電子メールのヘッダ情報、図43(b)は電子メールの本文、図43(c)は電子メールのヘッダ情報に組み込まれたパラメータである。
【0510】
この図43(a)からわかるように、上記電子メールのヘッダ情報としては、その電子メールの表題(Subject),受信日時(Date),送信元のアドレス(From)及び送信先のアドレス(To)が書き込まれる。
【0511】
また、図43(c)からわかるように、上記電子メールのヘッダ情報としては、ユーザの携帯電話機9の表示画面20に表示されるアプリケーションプログラム名(TEXT),ダウンロードしたURL名(ADF)、及びパラメータ(Param)が書き込まれる。
【0512】
なお、図41のステップS334におけるパラメータ付きの電子メールも、これと同様であるため、この説明を参照されたい。
【0513】
このうち、パラメータは、例えば電子メールの受信処理はパラメータ番号1(Param=1)、データのダウンロード処理はパラメータ番号2(Param=2)、メッセージ宛名リストの更新処理はパラメータ番号3(Param=3)等のように、上記アプリケーションプログラムの処理毎に番号が割り当てられており、アプリケーション制御部65は、このパラメータ番号に基づいてアプリケーションプログラムを起動して適宜、情報処理を行うようになっている。
【0514】
この場合、メッセージの取得時であるため、上記電子メールを受信した携帯電話機9のメーラ67は、ステップS344において、上記ヘッダ情報のパラメータに対応して、アプリケーション制御部65に対してメッセージ取得用のアプリケーションプログラムの起動要求を行う。
【0515】
ステップS345では、アプリケーション制御部65が、この要求に応えてメッセージ取得用のアプリケーションプログラムを起動し、モバイルサーバ装置11のWebサーバ61に対して当該携帯電話機9の機種ID及び電子メールのアイテムIDを送信し、メッセージの取得要求を行う。
【0516】
ステップS346では、Webサーバ61がサーブレット60に対して、上記機種ID及びアイテムIDを送信し、メッセージ取得処理呼び出しを行う。
【0517】
ステップS347では、サーブレット60がデータベース31に対して、上記機種IDを送信し、設定データの取り出し要求を行う。ステップS348では、データベース31が、この取り出し要求に応えて、データベース31に記憶されているそのユーザの設定データをサーブレット60に送信する。
【0518】
次にステップS349では、サーブレット60がデータベース31に対してメッセージデータの取り出し要求を行う。この要求がなされると、データベース31は、ステップS350において、当該データベース31に記憶されているメッセージをサーブレット60に送信すると共に、この送信したメッセージに対して送信済みであることを示すチェックフラグ(取得済みチェックフラグ)を立てる。
【0519】
次に、ステップS351では、サーブレット60が、受信したメッセージに上記取得済みチェックフラグが立っているか否かを確認し、取得済みチェックフラグが立っていない場合に、ステップS352において、そのメッセージをWebサーバ61に送信する。なお、複数のメッセージに対して取得済みチェックフラグが立っていない場合は、このこのWebサーバ61に送信されるメッセージは複数となる。
【0520】
次に、ステップS353において、Webサーバ61は、このメッセージを送信先となるユーザの携帯電話機9に送信する。携帯電話機9は、このメッセージを受信すると、ステップS354においてアプリケーション制御部65が、スクラッチパッド内のメッセージを更新する。そして、ステップS355において、表示画面20にメッセージ受信アイテムを表示する。
【0521】
図44(a)〜(f)に受信アイテムが表示される様子を示す。この図44(a)〜(f)は、携帯電話機9の表示画面20に表示された居間を示している。この例の場合、受信アイテムとして郵便ポスト30pが表示されている。
【0522】
図44(a)は、メッセージが受信されていないときの表示画面を示している。この状態でメッセージが受信されると、携帯電話機9のCPUは、図44(b)に示すように上記郵便ポスト30pの入札口から全長の略1/3程、外側に突き出たかたちの封書(或いは葉書)の画像を表示制御する。なお、メッセージを受信した際に、これと同時にバイブレーション機能を動作させてもよい。
【0523】
次に、上記CPUは、図44に示すように、エージェントが浮遊しながら上記郵便ポスト30pに近づくように、該エージェントをアニメーション表示すると共に、エージェントが郵便ポストに近接する位置に移動した際に、図44(e),(f)に示すように、郵便ポスト30pを徐々に拡大表示する。これにより、ユーザに対してメッセージが受信されたことを知らせることができる。
【0524】
次に、ユーザによりメッセージの閲覧が指定されると、携帯電話機9のCPUは、上記エージェントが郵便ポスト30pから封書を取り出すアニメーションを表示すると共に、この取り出した封書を示す光の玉を持ったエージェントを表示する。そして、このようなアニメーション表示の後に、図45(a)に示すようなメッセージ受信リストを表示する。
【0525】
携帯電話機9のCPUは、このメッセージ受信リストとして、受信されたメッセージの各タイトル(表題)を表示画面20に表示するようになっている。図45(a)に示す例では、メッセージ受信リストとしては、「今夜の予定です」、「Re:ありがとう」、「今日の運勢」、「特番です」、「パーティーの件」の計5件のタイトルが表示画面20に表示されている。
【0526】
上記CPUは、このうち、最新のメッセージのタイトルを囲むかたちでカーソルCRを表示する。また、CPUは、ジョグダイアル21が回転操作される毎に、このカーソルCRを、例えば「今夜の予定です」→「Re:ありがとう」→「今日の運勢」→「特番です」→「パーティーの件」→「今夜の予定です」→「Re:ありがとう」・・・のように各タイトルに移動表示する。
【0527】
ユーザは、このようにジョグダイアル21を回転操作することで、閲覧を希望するタイトルに対してカーソルCRを移動させる。そして、閲覧を希望するタイトルにカーソルCRを移動させたうえで、ジョグダイアル21を押圧操作する。
【0528】
CPUは、ジョグダイアル21の押圧操作を検出すると、そのタイトルに対応するメッセージの項目である、「差出人」、「タイトル」、「本文の文頭」及び存在する場合は「添付データのアイコン」を表示画面20に表示すると共に、初期位置として「差出人」を囲むかたちでカーソルCRを表示する。
【0529】
この場合、カーソルCRは、ジョグダイアル21を回転操作する毎に、例えば「差出人」→「タイトル」→「本文の文頭」→「添付データのアイコン」→「差出人」・・・の順に各項目に移動表示されるようになっており、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで閲覧を希望する項目を選択し、ジョグダイアル21を押圧操作する。
【0530】
例えば、図45(c)に示すように「本文の文頭」にカーソルCRが移動されジョグダイアル21が押圧操作された場合、CPUは、図45(d)に示すように本文の文面を表示画面20に表示する。本文の文面を、一度に表示画面20に表示できない場合、CPUは、当該文面の一部を表示するのであるが、ジョグダイアル21の回転操作を検出すると、図45(e)に示すように該本文の文面をスクロール表示する。
【0531】
次に、このようにユーザにより選択された項目を表示している場合において、右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、CPUは、図45(f)に示すように上記項目の選択画面に表示画面を戻す。これにより、ジョグダイアル21の回転操作で、カーソルCRが各項目を移動可能な状態となる。
【0532】
「スケジュールの更新動作」
次に、当該システムの場合、上述のようにメッセージに対して例えばスケジュールデータや電子番組表、或いはイメージデータ等を添付データとしてメッセージと共に送信可能となっている。携帯電話機9のCPUは、メッセージに対して添付データが付加されている場合、「添付データ」の文字と共に、付加されている添付データの種類に対応するアイコンを表示する。例えば、上記添付データがスケジュールデータであった場合、CPUは、図45(f)に示すように時計をモチーフしたアイコンを表示する。
【0533】
このアイコンの絵柄は、必ずしも添付データの種類に対応させる必要はないが、ユーザがその絵柄から添付データの種類を連想可能な絵柄とすることが好ましいであろう。
【0534】
図45(f)は「スケジュール」の添付データが付加されているメッセージの例なのであるが、ユーザは、この「スケジュール」をスケジュール帳に登録する場合(スケジュールを更新する場合)、図45(g)に示すようにカーソルCRを添付データのアイコンの表示位置に移動操作し、「保持(持つ)」に対応する右ソフトキー23Rを押圧操作する。この状態で右ソフトキー23Rが押圧操作されると、CPUは、図45(h)に示すように、表示画面20の略右上の領域に上記スケジュールデータが保持されたことを示す時計のアイコンICを表示すると共に、表示画面20の略右下の領域(上記「持つ」の文字が表示されていた領域)に、スケジュールの更新が可能となったことを示す「スケジュール」の文字を表示する。
【0535】
この「スケジュール」の文字及びその表示位置は、右ソフトキー23Rを押圧操作することで、保持されたスケジュールがスケジュール帳に登録されることを示している。ユーザは、上記保持したスケジュールをスケジュール帳に登録する場合、右ソフトキー23Rを押圧操作する。
【0536】
この場合におけるスケジュールの登録は、メッセージに添付されたスケジュールデータをスケジュール帳に登録するものである。このため、CPUは、右ソフトキー23Rの押圧操作を検出すると、図46(a)に示すようにメッセージを取り出した状態のポストの画像を拡大表示し、次に、図46(b)に示すように多少拡大率を落としてポストの画像と光の玉を持ったエージェントを表示する。このエージェントが光の玉を持った画像で、エージェントによりスケジュールデータが持たれたことを表現している。
【0537】
次に、CPUは、図46(c),(d)に示すようにスケジュール帳30eに対して上述のフォーカスを当てると共に、上記ポストに近接した表示位置からスケジュール帳30eの表示位置までの間を浮遊するかたちでエージェントを移動表示する。そして、エージェントがスケジュール帳30eの表示位置に近接した際に、該エージェントが光の玉をスケジュール帳30eの中に入れるアニメーション画像を表示する。このアニメーション画像は、光の玉であるスケジュールがスケジュール帳30eに入れられることで、該スケジュール帳30eにスケジュールが登録されたことを表現している。
【0538】
次に、CPUは、図46(f)に示すように例えば「スケジュールが更新されました」等の、スケジュールの更新されたメッセージを表示画面20に表示し、次に、図46(g)に示すようにスケジュールのアイコンICを非表示とする。
【0539】
このアイコンICが非表示となったことで、ユーザは、保持(持つ)したスケジュールがスケジュール帳30eに登録されたことを認識することができる。
【0540】
[データベースの情報の読み込み処理]
次に、デコレーションサーバ装置6のデータベース8に記憶されているスクラップブック,アドレス帳やスケジュール帳等の情報、及びモバイルサーバ装置11のデータベース31に記憶されているメッセージ宛名リスト等の情報の読み込み処理を説明する。
【0541】
この実施の形態の情報処理システムにおける当該読み込み処理の流れは、図47のタイムアローに示すようになっている。
【0542】
この図47において、ユーザは図8(a)〜(c)を用いて説明したように表示画面20に表示される各アイテムの中から、情報の読み込みを希望するアイテムを選択する。この選択がなされると、携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS360において、当該携帯電話機9の機種ID,情報の読み込みを希望するアイテムのアイテムID等をモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に送信し、情報の読み込み要求を行う。
【0543】
ステップS361では、Webサーバ61が、この機種ID,アイテムID等をサーブレット60に送信し、情報読み込み処理呼び出しを行う。
【0544】
ステップS362では、サーブレット60が、データベース31に対して機種IDを送信し、上記設定データの取り出し要求を行う。ステップS364では、サーブレット60が、この取り出し要求に応じてデータベース31から送信される設定データ(ステップS363)に基づいて、そのユーザがマルチデバイス利用登録(図27のステップS156の説明を参照)をしているか否かを判別する。
【0545】
(マルチデバイス利用登録がなされていない場合)
この判別により、そのユーザが携帯電話機9のみを使用していると判別した場合(=マルチデバイス利用登録をしていないと判別した場合)、ステップS365においてWebサーバ61は、データベース31に機種ID及びアイテムIDを送信し、該アイテムIDに対応するデータ(特定データ)の取得要求を行う。データベース31は、この取得要求に応え、ステップS366において上記アイテムIDに対応するデータをサーブレット60に送信する。
【0546】
このデータベース31より取得されたデータは、ステップS375及びステップS376で、Webサーバ61を介して携帯電話機9に送信される。これによりステップS377において、携帯電話機9のアプリケーション制御部65により、上記アイテムIDに対応するデータが表示画面20に表示制御されることとなる。
【0547】
(マルチデバイス利用登録がなされている場合)
次に、上記判別により、そのユーザが携帯電話機9の他、パーソナルコンピュータ装置等の他の機器を使用していると判別した場合(=マルチデバイス利用登録をしていると判別した場合)、ステップS367においてWebサーバ61は、管理サーバ装置50にVESTA ID,パスワード及び上記アイテムIDを送信し、このユーザが読み込みを希望している特定データの更新確認要求を行う。
【0548】
この更新確認要求がなされると、管理サーバ装置50は、ステップS368において、デコレーションサーバ装置6と通信を行い、該デコレーションサーバ装置6のデータベース8に記憶されているスクラップブック,アドレス帳,スケジュール帳等の各情報のうち、ユーザにより読み込みが指定されている情報が更新されているか否かを判別する。
【0549】
すなわち、上記デコレーションサーバ装置6のデータベース8に記憶されている各情報は、更新がなされるとその情報に対してフラグが立つようになっている。管理サーバ装置50は、このフラグの有無を検出することで、上記ユーザにより読み込みが指定されている情報(特定データ)の更新の有無を判別する。そして、ステップS368において、この特定データの更新の有無を示す特定データ更新フラグをサーブレット60に送信する。
【0550】
(特定データが更新されていた場合)
次に、特定データが更新されていた場合、ステップS369〜ステップS372の各ステップが実行される。
【0551】
すなわち、上記フラグにより特定データの更新を検出した場合、サーブレット60は、VESTA ID,パスワード,上記アイテムID及びアクセスIDを管理サーバ装置50に送信し、当該更新された特定データの取得呼び出しを行う。
【0552】
ステップS370では、管理サーバ装置50が、この取得呼び出しに応えて、デコレーションサーバ装置6にアクセスして更新された特定データを取得し、これをサーブレット60に送信する。
【0553】
なお、デコレーションサーバ装置6に記憶されている各情報は、管理サーバ装置50のデータベースに記憶しておくようにしてもよい。
【0554】
ステップS371では、必要な場合は、サーブレット60がこの受信した特定データに対してMIME処理を施し、ステップS372において、機種ID及びアイテムIDをデータベース31に送信して、上記更新された特定データをデータベース31に登録する。
【0555】
そして、サーブレット60は、ステップS373において、機種ID及びアイテムIDをデータベース31に送信して上記登録した特定データの取得要求を行い、この要求に応じてステップS374でデータベース31から送信された特定データを、ステップS375及びステップS376でWebサーバ61を介して携帯電話機9に送信する。
【0556】
これによりステップS377において、携帯電話機9のアプリケーション制御部65により、上記アイテムIDに対応するデータが表示画面20に表示制御されることとなる。
【0557】
(特定データが更新されていなかった場合)
次に、特定データが更新されていなかった場合、ステップS373及びステップS374の各ステップが実行される。
【0558】
すなわち、上記フラグにより特定データの更新が検出されなかった場合、サーブレット60は、ステップS373において、機種ID及び上記アイテムIDをデータベース31に送信し、ユーザにより取得指示のなされた特定データの取得要求を行う。
【0559】
そして、サーブレット60は、この要求に応じてステップS374でデータベース31から送信された特定データを、ステップS375及びステップS376でWebサーバ61を介して携帯電話機9に送信する。
【0560】
これによりステップS377において、携帯電話機9のアプリケーション制御部65により、上記アイテムIDに対応するデータが表示画面20に表示制御されることとなる。
【0561】
[データベースの情報の書き込み処理]
次に、上記特定データの書き込み処理を説明する。この実施の形態の情報処理システムにおける当該書き込み処理の流れは、図48のタイムアローに示すようになっている。
【0562】
この図48において、ユーザは図8(a)〜(c)を用いて説明したように表示画面20に表示される各アイテムの中から、情報の書き込みを希望するアイテムを選択する。そして、このアイテムに対応する情報の書き換えを行う。この書き換えがなされると、携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS380において、当該携帯電話機9の機種ID,情報の書き込みがなされたアイテムのアイテムID、及び書き換えられたデータをモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に送信し、情報の書き込み要求を行う。
【0563】
ステップS381では、Webサーバ61が、この機種ID,アイテムID及び書き換えられたデータをサーブレット60に送信し、情報書き込み処理呼び出しを行う。
【0564】
ステップS382では、サーブレット60が、データベース31に対して機種IDを送信し、上記設定データの取り出し要求を行う。ステップS384では、サーブレット60が、この取り出し要求に応じてデータベース31から送信される設定データ(ステップS383)に基づいて、そのユーザがマルチデバイス利用登録(図27のステップS156の説明を参照)をしているか否かを判別する。
【0565】
(マルチデバイス利用登録がなされていない場合)
この判別により、そのユーザが携帯電話機9のみを使用していると判別した場合(=マルチデバイス利用登録をしていないと判別した場合)、サーブレット60は、ステップS385において、データベース31に機種ID及び書き換えが行われたアイテムのアイテムIDを送信し、該アイテムIDに対応する特定データの取得要求を行う。データベース31は、ステップS386において、この取得要求に応えて、上記アイテムIDに対応する特定データをサーブレット60に送信する。
【0566】
サーブレット60は、ステップS387において、データベース31が取得した特定データを、ユーザにより書き換えが行われた内容に書き換え処理し、ステップS388において、この書き換えた新たな特定データを、データベース31に登録する。これにより、データベース31の特定データが更新(書き換え)されることとなる。
【0567】
(マルチデバイス利用登録がなされている場合)
次に、上記判別により、そのユーザが携帯電話機9の他、パーソナルコンピュータ装置等の他の機器を使用していると判別した場合(=マルチデバイス利用登録をしていると判別した場合)、Webサーバ61は、ステップS389において、管理サーバ装置50にVESTA ID,パスワード及び上記アイテムIDを送信し、このユーザにより書き込みが行われた特定データの更新確認要求を行う。
【0568】
この更新確認要求がなされると、管理サーバ装置50は、デコレーションサーバ装置6と通信を行い、前述の「フラグ」に基づいて、デコレーションサーバ装置6のデータベース8に記憶されているスクラップブック,アドレス帳,スケジュール帳等の各情報のうち、ユーザにより書き込みが行われた情報が更新されているか否かを判別する。そして、ステップS390において、この特定データの更新の有無を示す特定データ更新フラグをサーブレット60に送信する。
【0569】
(特定データが更新されていた場合)
次に、上記特定データが更新されていた場合は、ステップS391〜ステップS393の各ステップが実行される。
【0570】
すなわち、上記フラグにより特定データの更新を検出した場合、サーブレット60は、ステップS391において、VESTA ID,パスワード,上記アイテムID及びアクセスIDを管理サーバ装置50に送信し、当該更新された特定データの取得呼び出しを行う。
【0571】
ステップS392では、管理サーバ装置50が、この取得呼び出しに応えて、デコレーションサーバ装置6にアクセスして更新されている特定データを取得し、これをサーブレット60に送信する。
【0572】
なお、デコレーションサーバ装置6に記憶されている各情報は、管理サーバ装置50のデータベースに記憶しておくようにしてもよい。
【0573】
ステップS393では、必要な場合は、サーブレット60が、この受信した特定データに対してMIME処理を施す。
【0574】
次に、この場合、特定データは既に更新済みであるため、サーブレット60は、ステップS399において、特定データが更新済みであることを示す応答(ステータス)をWebサーバ61に送信する。Webサーバ61は、ステップS400において、このステータスを情報書き込み応答として携帯電話機9に送信する。
【0575】
携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS401において、この情報書き込み応答に対応して、例えば「特定データ(スクラップブック等)の書き込み処理が終了しました。」等のメッセージを表示画面20に表示制御することで、該書き込み処理の終了をユーザに通知する。
【0576】
(特定データが更新されていなかった場合)
次に、上記特定データが更新されていなかった場合は、上記ステップS390で特定データ更新フラグをサーブレット60が受信したタイミングで、ステップS394〜ステップS398の各ステップが実行される。
【0577】
すなわち、上記フラグにより特定データの更新が検出されなかった場合、サーブレット60は、ステップS394において、データベース31に機種ID及び上記書き換えを行ったアイテムのアイテムIDを送信し、特定データの取得要求を行う。データベース31は、この取得要求に応えて当該データベース31に記憶されている更新前の特定データをサーブレット60に送信する。
【0578】
サーブレット60は、ステップS396において、この更新前の特定データを、ユーザにより書き換えられた新たな特定データに書き換え処理し、この書き換えた新たな特定データをステップS397においてデータベース31にデータ登録する。これにより、データベース31に記憶される上記特定データの内容が、ユーザにより書き換えられた新たな内容となる。
【0579】
また、サーブレット60は、ステップS398において、管理サーバ装置50に対してVESTA ID,パスワード,上記アイテムID及びアクセスIDを送信し、当該更新された特定データの変更呼び出しを行う。
【0580】
次に、特定データの更新が終了したため、サーブレット60は、ステップS399において、特定データが更新済みであることを示す応答(ステータス)をWebサーバ61に送信する。Webサーバ61は、ステップS400において、このステータスを情報書き込み応答として携帯電話機9に送信する。
【0581】
携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS401において、この情報書き込み応答に対応して、例えば「特定データ(スクラップブック等)の書き込み処理が終了しました。」等のメッセージを表示画面20に表示制御することで、該書き込み処理の終了をユーザに通知する。
【0582】
[遠隔操作時におけるシステム動作]
次に、遠隔操作時におけるシステム動作を、図49のタイムアローを用いて説明する。
【0583】
この図49において、ユーザは図8(a)〜(c)を用いて説明したように表示画面20に表示される各アイテムの中から、遠隔操作を行うアイテムを選択する。この選択がなされると、携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、ステップS410において、当該携帯電話機9の機種ID,遠隔操作を行うアイテムのアイテムID等をモバイルサーバ装置11のWebサーバ61に送信し、機器操作アクセス要求を行う。
【0584】
この機器操作アクセス要求がなされると、Webサーバ61は、ステップS411において、上記機種ID及びアイテムID等をサーブレット60に転送し、機器操作処理呼び出し要求を行う。サーブレット60は、ステップS412において、機種IDをデータベース31に送信し、設定データの取り出し要求を行う。これにより、ステップS413において、データベース31からサーブレット60に対して、そのユーザの上記設定データがサーブレット60に送信される。
【0585】
次に、遠隔操作の対象となる各機器の動作状態は、データベース31内のそのユーザのユーザ領域に記録されるようになっている。具体的には、その機器を操作中の場合はフラグが立つようになっている。このため、サーブレット60は、ステップS414において、データベース31に機種IDを送信し、各機器の現在の動作状態を示す処理状態フラグの取り出し要求を行い、この要求に応えてデータベース31から送信される処理状態フラグに基づいて、ステップS415において、各機器の操作フラグ(機器操作フラグ)の確認を行う。
【0586】
(機器操作フラグが立っていない場合)
次に、この確認により上記機器操作フラグが立っていないことが確認された場合、その機器の操作は可能であるため、サーブレット60は、次のステップとして後に説明するステップS422を実行する。
【0587】
(機器操作フラグが立っている場合)
次に、上記機器操作フラグが立っていることが確認された場合、サーブレット60は、ステップS416において処理時間の確認(タイムアウトチェック)を行う。
【0588】
(タイムアウトの場合)
このタイムアウトチェックにより、機器操作フラグが立っているにも関わらず、処理が中断されて一定時間経過しているものと判断した場合、サーブレット60は、タイムアウトと判別し、上記ステップS414で取り込んだ処理操作フラグを降ろし、ステップS418において、データベース31に記憶されている処理フラグを、その機器は操作されていないことを示すフラグに更新する。この処理操作フラグを降ろすことで、その機器の操作が可能となるため、サーブレット60は、次のステップとして、後に説明するステップS422を実行する。
【0589】
(タイムアウトではない場合)
これに対して、上記タイムアウトチェックにより、機器操作フラグが立っており、かつ、処理が中断されてから一定時間が経過していないものと判断した場合、これは、その機器が操作中であり重複操作は好ましくないため(排他制御)、サーブレット60は、ステップS419及びステップS420において、Webサーバ61を介して携帯電話機9に拒否信号(Reject信号)を送信する。
【0590】
携帯電話機9は、この拒否信号を受信すると、ステップS421において、アプリケーション制御部65が、例えば「選択された機器は現在操作中のため重複して操作することはできません。」等の、操作を拒否された旨のメッセージを表示画面20に表示する。
【0591】
(機器操作可能な場合)
次に、「上記操作フラグが立っていない場合」及び「上記タイムアウトによりデータベース31のフラグを降ろした場合」には、その機器の操作が可能であるため、サーブレット60は、ステップS422において、VESTA ID,パスワード,機器ID、及びアクションIDを管理サーバ装置50に送信し、機器操作処理呼び出し要求を行う。
【0592】
この機器操作処理呼び出し要求がなされると、管理サーバ装置50は、図1及び図26に示すコントロールサーバ装置5と通信を行い、ステップS423において、現在操作中の機器が存在する場合には、その操作中の機器の現在の状態を示す情報をサーブレット60に送信し、現在操作中の機器が存在しない場合には、遠隔操作可能な全機器のリストをサーブレット60に送信する。
【0593】
サーブレット60は、ステップS424及びステップS425において、Webサーバ61を介して、このような応答情報(機器状態/リスト)を携帯電話機9に送信する。
【0594】
携帯電話機9は、この応答情報を受信すると、ステップS426において、アプリケーション制御部65が、機器状態を示す情報、或いは遠隔操作可能な全機器のリストを表示画面20に表示制御する。
【0595】
[タイマを用いた遠隔操作時におけるシステム動作]
次に、タイマを用いた遠隔操作時におけるシステム動作を、図50のタイムアローを用いて説明する。
【0596】
図9(a),(b)を用いて説明したように機器(アイテム)の中にはタイマを設定することで遠隔操作可能な機器も存在する。このタイマ設定可能な機器である、例えばビデオテープレコーダ装置を用いて予約録画を行う場合、ユーザは、図10を用いて説明したように携帯電話機9を操作して予約録画の開始時刻,終了時刻,番組のタイトル,放送チャンネル等の項目の入力を行い、或いは電子番組表の情報を上述のようにシームレスに用いて上記各項目の入力を行う。
【0597】
携帯電話機9は、このような予約設定がなされると、タイマに基づいて現在時刻を監視し、上記予約設定時刻となる所定時間前(例えば予約設定時刻の3分前や1分前等)となったタイミングで、ステップS430において、携帯電話機9のバイブレーション機能を駆動すると共に、例えば「予約録画を開始しますか?」等の予約録画開始確認のメッセージを表示画面20に表示する。
【0598】
なお、この確認を行うことなく、予約録画を開始してもよい。また、タイマの設定は、例えば毎週月曜日,毎月10日等のように定期的な設定の他、本日の午後7時から午後8時までの間のみ等の単発的な設定も可能である。
【0599】
上記確認でユーザにより予約録画の開始が指示されると、ステップS431において、携帯電話機9は、機種ID,予約録画を行う機器のアイテムID等をWebサーバ61に送信して機器操作サクセス要求を行う。
【0600】
ステップS432では、Webサーバ61が、上記機種ID,アイテムID等をサーブレット60に転送して機器操作処理呼び出し要求を行う。サーブレット60は、この機器操作処理呼び出しがあると、ステップS433において、データベース31に機種IDを送信し、設定データの取り出し要求を行う。これにより、ステップS434において、データベース31からサーブレット60に設定データが送信される。
【0601】
次に、サーブレット60は、ステップS435において、データベース31に機種IDを送信し、処理状態フラグ取り出し要求を行い、ステップS436において、各機器の動作状態を示す機器操作フラグの確認を行う。
【0602】
(機器操作フラグが立っていない場合)
次に、この確認により上記機器操作フラグが立っていないことが確認された場合、その機器の操作は可能であるため、サーブレット60は、次のステップとして後に説明するステップS443を実行する。
【0603】
(機器操作フラグが立っている場合)
次に、この確認により上記機器の操作フラグが立っていることが確認された場合、サーブレット60は、ステップS437において処理時間の確認(タイムアウトチェック)を行う。
【0604】
(タイムアウトの場合)
このタイムアウトチェックにより、機器操作フラグが立っているにも関わらず、処理が中断されて一定時間経過しているものと判断した場合、サーブレット60は、タイムアウトと判別し、上記ステップS435で取り込んだ処理操作フラグを降ろし、ステップS438において、データベース31に記憶されている処理フラグを、その機器は操作されていないことを示すフラグに更新する。この処理操作フラグを降ろすことで、その機器の操作が可能となるため、サーブレット60は、次のステップとして、後に説明するステップS443を実行する。
【0605】
(タイムアウトではない場合)
これに対して、上記タイムアウトチェックにより、機器操作フラグが立っており、かつ、処理が中断されてから一定時間が経過していないものと判断した場合、これは、その機器が操作中であり重複操作は好ましくないため(排他制御)、サーブレット60は、ステップS440及びステップS441において、Webサーバ61を介して携帯電話機9に拒否信号(Reject信号)を送信する。
【0606】
携帯電話機9は、この拒否信号を受信すると、該拒否信号を受信する毎に一つずつカウンタの値をインクリメントすると共に、上記ステップS431で説明した機器操作アクセス要求を繰り返し実行する。
【0607】
すなわち、このシステムの場合、拒否信号が携帯電話機9で受信される毎に、機器操作アクセス(ステップS431)を繰り返し実行する(リトライ)。このリトライの間隔は、例えば20秒間隔となっている。
【0608】
そして、上記カウンタのカウント値が例えば「4」となった際に、携帯電話機9は、ステップS442において、データベース31或いは管理サーバ装置50からタイマリストを読み出し、このタイマリストに、タイマによる遠隔操作が失敗した旨の情報を記録する(タイマリスト更新)。
【0609】
なお、タイマは操作開始時刻(start)と操作終了時刻(end)とからなる。このため、このタイマを用いた遠隔操作時において、例えば操作開始時に失敗した場合、当該システムでは、操作終了処理が放棄され、タイマリストには「失敗」の情報が記録される。また、操作開始は成功したのであるが、操作終了の処理が失敗した場合、当該システムでは、タイマリストに「操作終了失敗」の情報が記録される。
【0610】
(機器操作可能な場合)
次に、「上記操作フラグが立っていない場合」及び「上記タイムアウトによりデータベース31のフラグを降ろした場合」には、その機器の操作が可能であるため、サーブレット60は、ステップS443において、VESTA ID,パスワード,機器ID、及びアクションIDを管理サーバ装置50に送信し、機器操作処理呼び出し要求を行う。
【0611】
この機器操作処理呼び出し要求がなされると、管理サーバ装置50は、図1及び図26に示すコントロールサーバ装置5と通信を行い、ステップS444において、遠隔操作した機器からの応答情報をサーブレット60に送信する。サーブレット60は、ステップS445及びステップS446において、Webサーバ61を介して、このような応答情報を携帯電話機9に送信する。
【0612】
携帯電話機9は、この応答情報を受信すると、ステップS447において、アプリケーション制御部65が、データベース31或いは管理サーバ装置50からタイマリストを読み出し、このタイマリストに、タイマによる遠隔操作が実行済みである旨の情報を記録する(タイマリスト更新)。
【0613】
[タイマを用いて取り込んだ情報の表示動作]
次に、当該システムは、例えば電子番組表等の情報を、タイマを用いて取り込んで携帯電話機9に表示することが可能となっている。図51のタイムアローに、このときのシステム動作の流れを示す。
【0614】
この場合、図9(a),(b)を用いて説明したようにタイマで予約取り込み可能なアイテム(電子番組表やスケジュール帳等)を、図13及び図17等を用いて説明したように、携帯電話機9を操作して取り込み時刻を予約設定する。これにより、毎日決まった時刻に例えば電子番組表の取り込みを行うことが可能となる。
【0615】
携帯電話機9は、このような予約設定がなされると、タイマに基づいて現在時刻を監視し、上記予約設定時刻となる所定時間前(例えば予約設定時刻の3分前や1分前等)となったタイミングで、ステップS450において、携帯電話機9のバイブレーション機能を駆動すると共に、例えば「電子番組表を取り込みますか?」等の情報取り込み開始確認のメッセージを表示画面20に表示する。
【0616】
なお、この確認を行うことなく、情報の取り込みを開始してもよい。また、タイマの設定は、例えば毎週月曜日,毎月10日等のように定期的な設定の他、本日の午後7時から午後8時までの間のみ等の単発的な設定も可能である。
【0617】
上記確認でユーザにより予約録画の開始が指示されると、ステップS451において、携帯電話機9は、機種ID,取り込みを行う情報に対応するアイテムのアイテムID等をWebサーバ61に送信して情報読み込み要求を行う。
【0618】
ステップS452では、Webサーバ61が、上記機種ID,アイテムID等をサーブレット60に転送して情報読み込み処理呼び出し要求を行う。サーブレット60は、この情報読み込み処理呼び出し要求がなされると、ステップS453において、データベース31に機種IDを送信し、設定データの取り出し要求を行う。これにより、ステップS454において、データベース31からサーブレット60に設定データが送信される。
【0619】
次に、サーブレット60は、ステップS455において、データベース31に機種IDを送信し、ユーザにより指定された情報の取得要求を行う。すなわち、図1及び図26に示すコミュニケーションサーバ装置7は、例えば電子番組表の提供サイトや天気予報の提供サイト等に定期的にアクセスして、その情報を取得している。モバイルサーバ装置11は、このコミュニケーションサーバ装置7から上記各情報を取得し、上述のようにこの情報形態を携帯電話機用の情報形態に変換してデータベース31に記憶しておく。ステップS456では、データベース31が、この情報のうち、ユーザにより指定されたデータをサーブレット60に送信する。
【0620】
サーブレット60は、ステップS457及びステップS458において、このデータベース31から送信されたデータを、Webサーバ61を介して携帯電話機9に送信する。携帯電話機9のアプリケーション制御部65は、この送信された情報を、表示画面20に表示制御する。これにより、予約設定された時刻に、所望の情報が自動的に取り込まれ表示画面20に表示されることとなる。
【0621】
[番組見逃し防止機能]
次に、当該実施の形態の情報処理システムでは、ユーザが所望の番組を指定(マーク)すると、モバイルサーバ装置11側で、このマークした番組の放送日時とユーザのスケジュールとを監視し、該スケジュールの日時とマークした番組の放送日時とが重なった場合(完全に重なる場合及び一部重なる場合の両方を含む)には、モバイルサーバ装置11がユーザに対して上記マークした番組の録画予約を促して所望の番組の見逃しを防止するようになっている(番組見逃し防止機能)が設けられている。
【0622】
「番組のマーク動作」
まず、この番組見逃し防止機能は、ユーザにより所望の番組がマークされることで働くようになる。このマークを行う場合、ユーザは、図52(a)に示すように電子番組表に基づいて、所望の日時及びチャンネルの番組表を携帯電話機9の表示画面20に表示操作する。
【0623】
図52(a)に示す例は、放送日時が7月24日の21:00〜22:00、放送チャンネルが8チャンネルの電子番組表の例なのであるが、携帯電話機9のCPUは、この電子番組表を表示した際に、番組タイトルを囲むかたちでカーソルCRを表示する。このカーソルCRは、CPUがジョグダイアル21の回転操作を検出する毎に、例えば「新番組のタイトル」→「ミニ番組」→「別ドラマタイトル」等のように移動表示されるようになっている。
【0624】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで所望の番組タイトルにカーソルCRを移動し、ジョグダイアル21を押圧操作する。
【0625】
この状態でジョグダイアル21が押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、図52(b)に示すように「この番組をマークしますか?」等のマークの是非を問うメッセージと共に、このマークの有効期間(この例では12/31)、及び「Yes,No」の文字を表示する。
【0626】
携帯電話機9のCPUは、この状態でジョグダイアル21が回転操作されると、「Yes」→「No」→「Yes」・・・・の順でカーソルCRを移動表示する。ユーザは、選択した番組をマークする場合に、上記「Yes」の文字にカーソルCRを移動表示した状態でジョグダイアル21を押圧操作する。
【0627】
携帯電話機9のCPUは、この状態でジョグダイアル21が押圧操作されると、図52(c)に示すように「設定されました」等の、選択された番組に対してマークが設定された旨のメッセージを表示し、数秒後に、図52(d)に示すように、ユーザによりマークされた番組に対してチェックの記号を表示する。これにより、ユーザは、所望の番組に対してマークが設定されたことを認識することとなる。
【0628】
次に、このようにしてユーザによりマークする所望の番組が選択されると、携帯電話機9のCPUは、図1及び図26に示すモバイルサーバ装置11に対してユーザによりマークされた番組を示す情報(放送日時,番組タイトル等)を送信する。
【0629】
このマークされた番組を示す情報を受信すると、モバイルサーバ装置11は、データベース31のそのユーザの「番組追跡リスト」に、該マークされた番組を示す情報を記憶制御する。このデータベース31には、上述のようにそのユーザのスケジュールデータも記憶されている。このため、モバイルサーバ装置11は、マークされた番組を示す情報をデータベース31に記憶したタイミングで、以下に説明するように番組見逃し防止動作を開始する。
【0630】
図53のフローチャートに、モバイルサーバ装置11における番組見逃し防止行程の流れを示す。このフローチャートは、前述のようにデータベース31の「番組追跡リスト」に、ユーザによりマークされた番組の情報が記憶されることでスタートとなる。
【0631】
ステップS471では、モバイルサーバ装置11が、上記データベース31に記憶されている「番組追跡リスト」を読み込み、ステップS472において、追跡番組の有無を判別する。そして、ステップS473において、データベース31に記憶されているそのユーザのスケジュールデータを読み込む。
【0632】
次に、ステップS474では、モバイルサーバ装置11が、上記番組追跡リストとスケジュールとを比較し、時間帯の重なる番組が存在するか否かを判別する。
【0633】
具体的には、番組追跡リストに登録されている番組(追跡番組)の放送時間帯が21:00〜22:00であるにも関わらず、同日に19:00〜22:00の時間帯でパーティーのスケジュールが存在した場合、ユーザはパーティーに出席することで、所望の番組を見逃してしまうこととなる。
【0634】
このため、モバイルサーバ装置11は、ステップS475において、ユーザの携帯電話機9に対して、事前にマークしておいた番組の予約録画を促すメッセージを送信する。
【0635】
図54(a)〜(e)に、この予約録画を促すメッセージの一例を示す。このメッセージは、事前にマークしておいた番組の予約録画を促すメッセージの文字情報と、当該メッセージのヘッダに付加された、予約録画設定時に使用するアプリケーションプログラムのパラメータと、予約録画を促す番組(上記マークした番組)の放送日時,放送時間帯、及びチャンネルを示す情報等で形成されている。
【0636】
このメッセージがユーザの携帯電話機9に受信されると、図54(a)の最上段のメッセージのように受信年月日,受信時間,表題(この場合は「メッセージ」という表題)、及び封書のアイコンが表示される。なお、図54(a)中、チェックのアイコンが表示されているメッセージは、開封済み(既読)のメッセージであることを示している。
【0637】
ユーザは、このメッセージを読む場合、ジョグダイアル21を回転操作して図54(a)に示すように当該メッセージの表示位置にカーソルCRを移動させ、この状態でジョグダイアル21を押圧操作する。
【0638】
この場合において、携帯電話機9のCPUは、ジョグダイアル21の押圧操作を検出すると、図54(b)に示すように、そのメッセージの受信年月日,受信時間,差し出し人(この場合は、モバイルサーバ装置),表題を表示画面20に表示する。
【0639】
また、この場合、当該メッセージのヘッダには、予約録画設定時に使用するアプリケーションプログラムのパラメータが付加されているため、CPUは、このパラメータに対応するアプリケーションプログラム名(アプリケーション名)を表示する。
【0640】
ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作することで、このアプリケーション名の表示位置にカーソルCRを移動させ、該ジョグダイアル21を押圧操作する。この押圧操作を検出するとCPUは、図54(c)に示すように「指定されたソフトを起動しますか」等の、メッセージに付加されたパラメータで指定されているアプリケーションプログラムを起動するか否かを等メッセージを表示する。
【0641】
このメッセージに対応して、ユーザによりアプリケーションプログラムの起動が指示されると、携帯電話機9のCPUは、図54(d)に示すように録画機能を有する機器が設置されている部屋の画像(この例では居間の画像)を表示画面20に数秒間表示し、この数秒後に、図54(c)に示すように、例えば「△△△△△△を録画予約しますか?」等の録画予約を促すメッセージを表示画面20に表示すう。なお、この△△△△△△は、ユーザにより予めマークされた番組の番組名である。
【0642】
前述のようにこの場合、モバイルサーバ装置11からユーザの携帯電話機9に送信されるメッセージには、予約録画を促す番組(上記マークした番組)の放送日時,放送時間帯、及びチャンネルを示す情報が付加されている。このため、上記録画予約を促すメッセージに対応して、ユーザから録画予約の指示がなされると、携帯電話機9のCPUは、上記放送日時,放送時間帯、及びチャンネルの各情報を、録画予約設定用の画面に貼り付けた状態で、ユーザに対して当該情報(録画を行う放送日時,放送時間帯等)の送信の是非を問うメッセージを表示画面20に表示する。
【0643】
携帯電話機9のCPUは、ユーザから上記情報の送信指示がなされると、図49を用いて説明したようにモバイルサーバ装置11からコントロールサーバ装置5に対して録画予約設定情報が送信される。そして、コントロールサーバ装置5により、そのユーザの家庭内ネットワークシステム3に接続されているビデオテープレコーダ装置等の録画機器に対して録画予約設定がなされる。
【0644】
これにより、ユーザがパーティーに出席したがために、所望の番組を見逃してしまう不都合を防止することができる。
【0645】
「放送時間延長に対する対応」
ここで、放送局が放送する各番組は、通常、定刻通り放送されるのであるが、例えば野球中継等の放送時間の延長枠が組まれている番組は、放送終了時刻が20:55の場合でも、放送時間の延長により放送終了時刻が21:25となる等のように、放送時間が不安定となる。このため、このような放送時間の延長枠が組まれている番組に続いて放送される番組は、放送時間に変更を生ずる場合がある。そして、ユーザがこのような放送時間の変更を知らずに上記録画予約を行うと、ユーザは間違った時間帯に録画予約設定をしてしまうこととなる。
【0646】
上記電子番組表は、このような放送時間の変更があると、当該変更後の放送時間を反映するように編集される。モバイルサーバ装置11は、常時最新の電子番組表を取り込み、この最新の電子番組表に基づいて、上記追跡番組の放送時間と、上記スケジュール帳に記憶されているスケジュール時間との比較を行う。
【0647】
そして、モバイルサーバ装置11は、上記ステップS475において追跡番組の録画予約を促すメッセージに、追跡番組の放送日時,「変更された放送時間帯」、及びチャンネルを示す情報を付加すると共に、例えば「録画予約をしますか? 放送時間が21:30〜22:30に変更されています。」等の放送時間帯の変更を知らせるメッセージを付加して送信する。
【0648】
これにより、ユーザは、上記メッセージを見ることで、マークした番組(追跡番組)の放送時間の変更を認識することができる。また、録画予約設定用の画面に対しては、上記変更された時間帯の情報が貼り付けられることとなり、当該変更された放送時間帯に録画予約設定をすることができる。
【0649】
また、ユーザにより録画予約が設定された後に、追跡番組に対して放送時間の変更が生じた場合、モバイルサーバ装置11は、コントロールサーバ装置5と通信を行い、例えば「21:00〜22:00 8チャンネル」等の設定済みの録画予約の内容を、「21:30〜22:30 8チャンネル」等のように変更後の放送時間帯に合わせて変更処理する。
【0650】
これにより、ユーザにより録画予約がなされた後に、追跡番組に対して放送時間の変更が生じた場合でも、該変更された放送時間に合わせて追跡番組の録画を行うことができる。
【0651】
[グループ嗜好に基づいた番組紹介機能]
次に、当該実施の形態の情報処理システムは、モバイルサーバ装置11が、グループを構成する各ユーザに対して嗜好に対応する番組をメッセージで紹介する番組紹介機能を有している。
【0652】
具体的には、モバイルサーバ装置11のデータベース31には、図29及び図30を用いて説明したように、各ユーザのメッセージ宛名リストが記憶されている。この一つのメッセージ宛名リストに登録されている各ユーザは、主体となるユーザ(そのメッセージ宛名リストを所有するユーザ)を中心とする一つのグループとみなすことができる。
【0653】
このため、モバイルサーバ装置11は、例えばユーザAに対して番組紹介を行う場合、このユーザAのメッセージ宛名リストに登録されている各ユーザの番組録画状況やマーク状況(図52参照)を検出し、この各ユーザの番組録画状況やマーク状況から検出した嗜好に対応する番組をユーザAに対して紹介する。
【0654】
なお、メッセージ宛名リストに登録されているユーザ数が多人数に及ぶ場合は、例えば先頭から20人や50人等の所定の人数に限定して上記嗜好の検出を行うようにしてもよい。
【0655】
図55のフローチャートに、このような番組紹介動作の流れを示す。この図55において、まず、ステップS480では、モバイルサーバ装置11が、タイマからの時刻情報に基づいて、現在、番組紹介処理を開始する時間となったか否かを判別する。具体的には、例えば番組紹介処理を行う時間が、毎日午後5時に設定されている場合は、モバイルサーバ装置11は、この午後5時に当該番組紹介処理を開始することとなる。
【0656】
次に、モバイルサーバ装置11は、ステップS481において、番組紹介を行うユーザである、例えばユーザAのメッセージ宛名リストをデータベース31から検索する。ステップS482では、モバイルサーバ装置11が、上記データベース31内にユーザAのメッセージ宛名リストが存在するか否かを判別し、存在する場合にステップS483において、ユーザAのメッセージ宛名リストに登録されている各ユーザの番組録画状況やマーク状況を検出する。
【0657】
次にモバイルサーバ装置11は、ステップS484において、ユーザAのメッセージ宛名リストに登録されている全員分(或いは一部でもよい)のユーザの番組録画状況やマーク状況を検出したか否かを判別し、この判別で上記全員分の検出が終了したと判別した際に、ステップS484において、各ユーザの録画予約数やマーク数が一番多い番組、或いは各ユーザの録画予約数やマーク数が一番多い番組から順に複数の番組を、ユーザAのユーザ領域内の番組紹介リストに登録する。
【0658】
そして、ステップS485において、上記番組紹介リストに登録した番組の、例えば放送時間帯,放送チャンネル,番組タイトル,主演俳優,あらすじ等の、その番組を紹介する情報を上記「メッセージ」のかたちでユーザの携帯電話機9に送信する。なお、このメッセージのヘッダには、メッセージ表示用のアプリケーションプログラムを起動するためのパラメータが付加されている。
【0659】
携帯電話機9のCPUは、上記メッセージのヘッダからこのパラメータを検出すると、図54(a)〜(d)に図示した動作と同様に、ユーザに対してアプリケーションプログラムの起動の是非を問う。そして、ユーザにより番組紹介の表示が指定された際に、上記放送時間帯,放送チャンネル,番組タイトル,主演俳優,あらすじ等の、その番組を紹介する情報を表示画面20に表示する。
【0660】
これにより、ユーザAに対して、ユーザAの知人の間で話題となる可能性のある流行の番組を紹介することができる。
【0661】
また、このような録画予約操作に関連したユーザ補助サービスを提供することにより、当該情報処理システムの利用頻度の向上を期待することができる。
【0662】
[番組の録画予約操作]
次に、このように紹介された番組や、電子番組表から所望の番組を選択して録画予約を行う場合、ユーザは、携帯電話機9を以下のように操作することで該録画予約を行う。図56〜図58は、この録画予約設定時におけるユーザのキー操作に対応する表示画面20の移り変わりを示している。
【0663】
まず、ユーザは、所望の番組の予約録画を行う場合、携帯電話機9を操作して、当該システムのアプリケーションプログラムを起動する。なお、このアプリケーションプログラムの起動は、上述のようにメッセージのヘッダ情報にパラメータが付加されている場合は、このパラメータに基づいて自動的に起動することとなる。
【0664】
携帯電話機9のCPUは、このアプリケーションプログラムが起動すると、例えば図56(a)に示すようなデフォルトとなっている部屋の画像を表示すると共に、この部屋に設置されているアイテムのうち、デフォルトとなるアイテム(この例では、パーソナルコンピュータ装置30a)の輪郭を高輝度で表示する(フォーカスを当てる:図8の説明参照)。
【0665】
次にユーザは、上記紹介された番組或いは所望の番組の放送時間帯や放送チャンネル等を電子番組表で確認すべく、ジョグダイアル21を回転操作し、図56(b),(c)に示すように電子番組表のアイテム30hにフォーカスを移動操作する。そして、この状態でジョグダイアル21を押圧操作する。
【0666】
携帯電話機9のCPUは、この場合、ジョグダイアル21が押圧操作されると、電子番組表のアイテム30hが選択されたことを示すべく、図56(d),(e)に示すように電子番組表のアイテム30hを徐々に拡大表示する。
【0667】
そして、図56(f)に示すように、この拡大表示した電子番組表のアイテム30hが徐々に半透明になるように描画処理を行う。すなわち、表示画面20に表示される画像は、部屋,エージェント,アイテム等のオブジェクトのZ値(深さの値)、RGBの各画素値、及びα値(=A値:透明度)等に基づいて描画処理され三次元表示される。
【0668】
このため、携帯電話機9のCPUは、通常に表示した状態から徐々に透明になるように上記α値を変化させながら電子番組表のアイテム30hの描画処理を行うことで、該電子番組表のアイテム30hが徐々に半透明になるように表示する。
【0669】
次に、携帯電話機9のCPUは、電子番組表のアイテム30hが所定の透明度となった際に、図56(g)に示すように所望の番組の放送日時を検索するための、放送日の日付入力欄、及び放送時間の時間入力欄を表示する。この日付入力欄及び時間入力欄には、CPUはデフォルトとして現在の日時を表示するようになっている。この例では、「8月24日 21時00分」である。
【0670】
また、CPUは、エージェントがユーザに代わって電子番組表を見ている感じを出すべく、上記電子番組表のアイテム30hと同じ透明度で、表示画面20の左端あたりに、エージェントの頭ehを表示する。
【0671】
日付を変更する場合、ユーザは、ジョグダイアル21を回転操作してカーソルCRを日付入力欄に移動表示し、ジョグダイアル21を押圧操作する。この場合、ジョグダイアル21が押圧操作されると、CPUは、該日付の変更が選択されたことを示すべく、図56(h)に示すように現在表示している日付を白抜き文字のかたちで表示する。そして、この数秒後に、図56(i)に示すように日付の手入力画面を表示する。ユーザは、この手入力画面に対して所望の日付を手動で入力することとなる。
【0672】
次に、時間の入力は、ジョグダイアル21の回転操作及び押圧操作で行うようになっている。具体的には、ユーザは、時間の変更を行う場合、図57(a)に示すようにカーソルCRを上記時間入力欄に移動操作し、ジョグダイアル21を回転操作する。
【0673】
この場合、CPUは、ジョグダイアル21が上方向に回転操作されると、表示する時間を21時→22時→23時→1時・・・等のように時間を進ませる方向に変更表示する。また、ジョグダイアル21が下方向に回転操作されると、表示する時間を21時→20時→19時→18時・・・等のように時間を戻す方向に変更表示する。
【0674】
ユーザは、このようにジョグダイアル21を回転操作して所望の時間を表示すると、図57(b)に示すようにカーソルCRを「決定」の表示欄に移動し、該ジョグダイアル21を押圧操作する。携帯電話機9のCPUは、この押圧操作がなされると、図57(c)に示すように指定された放送日時のデフォルトのチャンネルの電子番組表を表示する。
【0675】
具体的には、図57(c)に示す例は、デフォルトで8チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組表が表示された様子を示している。チャンネルの表示領域の左右の領域には、左方向の矢印の画像YL、右方向の矢印の画像YRがそれぞれ表示される。各矢印の画像YL,YRは、左キー22L或いは右キー22Rが押圧操作されると、電子番組表が変更表示されることを示している。
【0676】
すなわち、この状態で左キー22Lが押圧操作されると、CPUは、この操作毎に、「8チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「6チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「4チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「3チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」・・・等のように、電子番組表を切り替え表示する。これに対して、右キー22Rが押圧操作されると、CPUは、この操作毎に、「8チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「10チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「12チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」→「14チャンネルの21:00〜22:00の時間帯の電子番組」・・・等のように、電子番組表を切り替え表示する。
【0677】
次に、ユーザは、このように所望のチャンネルの所望の時間帯の電子番組表を表示すると、ジョグダイアル21を回転操作して、図57(d)に示すようにカーソルCRを移動操作し、表示されている時間帯の電子番組表の中から所望の番組を選択する。そして、ジョグダイアル21を押圧操作する。
【0678】
この場合、ジョグダイアル21が押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、表示画面20の右端の領域に「持つ」の文字を表示する。この「持つ」の文字は、右ソフトキー23Rを押圧操作すると、上記選択された番組の録画予約用の情報が保持されることを意味している。
【0679】
このため、この状態で、ユーザにより右ソフトキー23Rが押圧操作されると、携帯電話機9のCPUは、図57(e)に示すように半透明で表示されているエージェントが上記選択された番組の表示領域に徐々に近づき、図57(f)に示すように、エージェントがこの表示領域の中から、上記選択された番組の録画予約用の情報を意味する光の玉を取り出し、上記選択された番組の表示領域から徐々に遠ざかるアニメーションを表示する。
【0680】
そして、この後に、表示画面20の右端の領域に、エージェントの頭ehの一部を表示した状態で、上記選択された番組の表示領域にチェックの画像CHを表示する。このチェックの画像CHは、ユーザによりその番組が選択されたことを示している。
【0681】
次に、携帯電話機9のCPUは、電子番組表の上記選択された番組の録画予約用の情報が保持されていることを示すべく、図58(a)に示すようにフォーカスのあたった状態の電子番組表を表示すると共に、光の玉を持ったエージェントを表示する(光の玉は上記選択された番組の録画予約用の情報を示す。)。
【0682】
次にユーザは、ジョグダイアル21を回転操作してフォーカスを当てるアイテムを変更し、録画予約を行うアイテムを選択する。この選択の際には、ユーザは、所望のアイテムにフォーカスをあて、ジョグダイアル21を押圧操作する。
【0683】
図58(b)は、録画予約を行うアイテムとして録画機能を有するパーソナルコンピュータ装置30aが選択された例を示している。このように録画予約を行うアイテムが選択されると、CPUは、図58(a)〜(f)に示すように、光の玉を持ったエージェントがその選択されたアイテムに徐々に近づき、該アイテムに光の玉を入れるアニメーションを表示する。
【0684】
この光の玉が上記選択されたアイテムの中に入れられるアニメーションは、該選択された番組の録画予約用の情報が、該選択されたアイテムにセットされる様子を示している。
【0685】
次に、携帯電話機9のCPUは、このアニメーションの表示後に、図58(g)に示すように、例えば「録画予約がセットされました」等の、所望の番組の録画予約が終了した旨のメッセージを表示する。
【0686】
また、CPUは、この録画予約の情報を、図49或いは図50を用いて説明したように、モバイルサーバ装置11を介してコントロールサーバ装置5に送信する。これにより、そのユーザの家庭内ネットワークシステム3に接続されている所望の機器に対して録画予約の情報が設定されることとなる。
【0687】
なお、携帯電話機9のCPUは、上記図58(g)に示す所望の番組の録画予約が終了した旨のメッセージが表示された状態で、ジョグダイアル21が押圧操作されると、このメッセージの表示からデフォルトの部屋の画像に表示画像を切り替え表示する。
【0688】
[遠隔操作の他の例]
次に、家庭内ネットワーク17に接続された各機器の遠隔操作を行う場合、コントロールサーバ装置5に遠隔操作用の情報を送信することとしたが、この他、図59に示すようにユーザが自宅の機器16の遠隔操作用として所有する第1の携帯電話機9aと、通常持ち歩くための第2の携帯電話機9bとの2台の携帯電話機を所有し、上記第1の携帯電話機9aを自宅に設置しておき、通常持ち歩いている上記第2の携帯電話機9bから上記自宅に設置された第1の携帯電話機9aに対して、モバイルサーバ装置11を介して遠隔操作用の情報を送信することで、自宅に設置された各機器16の遠隔操作を可能とすることができる。
【0689】
[機能構成]
図60に各部の機能構成を示す。この図60からわかるように、ユーザが自宅の機器16の遠隔操作用として所有する第1の携帯電話機9aには、各機器16の操作コマンドを記憶する学習機能69と、この学習したコマンドを、ユーザの自宅に設置されている各機器16に赤外線送信(IR送信)する赤外線通信モジュール68が設けられている(或いは無線送信(RF送信)でもよい。)。
【0690】
また、この第1の携帯電話機9aには、上述のアプリケーション制御部65、コミュニケーション制御部66及び上記メッセージの送受信制御を行うメーラ67が設けられている。
【0691】
このような第1の携帯電話機9aは、上記第2の携帯電話機9bから送信されたメッセージのヘッダ情報に付加されたパラメータを検出すると、アプリケーション制御部65が、機器操作用のアプリケーションプログラムを起動する。そして、この機器操作用のアプリケーションプログラムに基づいて、機器16に対してコマンドを赤外線送信し、操作するようになっている。
【0692】
これに対して、機器16には、上記第1の携帯電話機9aから赤外線送信されるコマンドを受信するための赤外線モジュール70と、この例においてトランスポートとして用いられるOBEXエンジン71(Object Exchange Protocol)と、赤外線モジュール70で受信したコマンドに応じて当該機器16を制御するコントローラ72とを有している。
【0693】
なお、IrDA(Infrared Data Association)やBluetooth等は、トランスポートとして、このOBEXを採用している。このため、当該実施の形態のように、OBEXエンジン71を用いることにより、Bluetooth等にも対応可能となる。
【0694】
[直接的な通信による問題点]
ここで、第1,第2の携帯電話機9a,9bの間において、特定のサーバ装置を介すことなく直接的に通信を行うことで、機器16の遠隔操作が可能となる。
【0695】
これを行う場合、
1.規定フォーマットに基づいて記述した遠隔操作用のデータを第2の携帯電話機9bから第1の携帯電話機9aに電子メールで送信し、該第1の携帯電話機9a側で、この送信された遠隔操作用のデータの内容を理解し、機器16を操作する方法と、
2.第1の携帯電話機9aが、この場合の特定の携帯電話機である第2の携帯電話機9bからのコールを受信すると、音声案内で遠隔操作用にメッセージを流し、ユーザが、この音声案内に従って第2の携帯電話機9bを操作して機器16を操作する方法と
等がある。
【0696】
しかし、サーバ装置を介すことなく、これらの方法で遠隔操作を実現する場合、以下の問題点がある。
1.電子メールを利用する場合、規定フォーマットによる記述が面倒であり、誤った記述を行うと誤動作のおそれがある。
2.携帯電話機に取り込んだ電子番組表のデータを、そのまま援用することが困難となる。
3.遠隔操作を行う機器の動作履歴や予約設定等の状況を確認することができない。
4.各携帯電話機9a,9b間で直接的にデータの送受信を行うため、課金が困難となる。
5.例えば、上述のユーザの嗜好に基づく番組紹介等の拡張サービスを提供し難い。
【0697】
[具体的な構成]
このようなことから、当該実施の形態の情報処理システムでは、モバイルサーバ装置11を介して各携帯電話機9a,9b間で通信を行うことで、このような問題点に対応している。
【0698】
すなわち、この情報処理システムで機器16の遠隔操作を行う場合、ユーザは、機器16側に設置する第1の携帯電話機9aに対して、モバイルサーバ装置11から上記遠隔操作用のアプリケーションプログラムを予めダウンロードしておく。
【0699】
また、この第1の携帯電話機9aに対して、遠隔操作を行う機器16用のリモートコントローラから録画用,予約録画用,再生用,停止用,早送り用,巻き戻し用等の各コマンドに対応する赤外線信号を予め学習させておく。
【0700】
具体的には、この赤外線信号の学習は、上記モバイルサーバ装置11からダウンロードしたアプリケーションプログラムに基づいて行われるようになっており、アプリケーション制御部65は、各コマンドを学習する毎にそのコマンドの名称(例えば、再生,予約録画等の名称)の入力をユーザに対して促し、全てのコマンドの学習と各コマンドの名称の入力が終了すると、このうち、コマンドの名称を、例えばパケット通信においてコミュニケーション制御部66を介してモバイルサーバ装置11に送信する。モバイルサーバ装置11は、この送信されたコマンドの名称を、そのユーザの遠隔操作用の情報としてデータベース31に記憶しておく。
【0701】
このような第1の携帯電話機9aに対して、普段、持ち歩く側の携帯電話機である第2の携帯電話機9bには、モバイルサーバ装置11から上記遠隔操作用のアプリケーションプログラムを予めダウンロードしておく。
【0702】
また、ユーザ認証用として、モバイルサーバ装置11に対して、ユーザID,パスワード、各携帯電話機9a,9bの各携帯メールアドレス、及び各携帯電話機9a,9bの各携帯電話番号等を予め登録しておく。
【0703】
[システム動作]
このようなシステムにおいて、遠隔操作を行う場合、ユーザは、まず、普段、持ち歩いている第2の携帯電話機9bにおいて、上記モバイルサーバ装置11からダウンロードしておいた遠隔操作用のアプリケーションプログラムを起動させ、コミュニケーション制御部66を介してモバイルサーバ装置11にアクセスする。モバイルサーバ装置11は、このアクセスに対して、上記ユーザID及びパスワードの送信を求めてユーザ認証を行い、「予約録画設定」,「タイマ設定」、及び「直ぐに操作」のいずれかの遠隔操作を選択するための選択画面をユーザの第2の携帯電話機9bに対して送信する。
【0704】
ユーザは、この選択画面に基づいて、「予約録画設定」,「タイマ設定」、及び「直ぐに操作」のいずれかの遠隔操作を選択すると共に、図56〜図58を用いて説明したように、電子番組表等を援用して「予約録画設定」,「タイマ設定」、或いは直ぐに機器の遠隔操作を行う。
【0705】
これにより、モバイルサーバ装置11は、ユーザの第2の携帯電話機9bから得られた情報を、第1の携帯電話機9aに通知すべく、該第1の携帯電話機9aに対してヘッダ情報に遠隔操作のパラメータを付加したメッセージを送信する。第1の携帯電話機9aは、このメッセージにヘッダ情報に付加されたパラメータに基づいて、遠隔操作用のアプリケーションプログラムを自動的に起動する。なお、モバイルサーバ装置11からも所定のコールにより、第1の携帯電話機9aがアプリケーションプログラムを自動的に起動するようにしてもよい。
【0706】
第1の携帯電話機9aは、この起動したアプリケーションプログラムに基づいてモバイルサーバ装置11にアクセスし、上記第2の携帯電話機9bからの遠隔操作用のコマンドをモバイルサーバ装置11から取り込む。なお、第1の携帯電話機9aは、所定時間毎にモバイルサーバ装置11にアクセスすることで、該所定時間毎に第2の携帯電話機9bからのコマンドをモバイルサーバ装置11から取り込むようにしてもよい。
【0707】
第2の携帯電話機9bからモバイルサーバ装置11に送信される遠隔操作用のコマンドは、該モバイルサーバ装置11により規定のフォーマットのコマンドに変換されている。第1の携帯電話機9aは、このモバイルサーバ装置11から取り込んだ上記コマンド(=第2の携帯電話機9bから送信され、モバイルサーバ装置11により規定のフォーマットに変換されたコマンド)に基づいて、機器16に対して赤外線信号を送信し、該機器16を遠隔操作する。
【0708】
各遠隔操作の説明は、図49〜図51で上述したとおりであるが、以下、図61のフローチャートを用いてモバイルサーバ装置11の動作を補足しておく。
【0709】
この図61のフローチャートでは、まず、ステップS500において、モバイルサーバ装置11が、ユーザから上記第2の携帯電話機9bを介してアクセスがなされたか否かを判別し、該アクセスがあった場合に、ユーザID及びパスワード等の入力画面を上記第2の携帯電話機9bに対して送信する。
【0710】
モバイルサーバ装置11は、この入力画面に入力されたユーザID及びパスワード等に基づいてユーザ認証を行うのであるが、ステップS501では、モバイルサーバ装置11が、当該ユーザ認証が行えたか否かを判別し、ユーザ認証が行えた際に、ステップS502において、上記「予約録画設定」や「タイマ設定」等の設定用画面を上記第2の携帯電話機9bに送信する。
【0711】
ユーザは、この設定用画面に基づいて、図56〜図58を用いて説明したように、電子番組表等を援用する等して、チャンネル番号,録画開始時間,録画終了時間等の所定事項(設定データ)の入力を行い、これをモバイルサーバ装置11に送信する。
【0712】
ステップS503では、モバイルサーバ装置11が、このユーザにより入力された設定データに不足や入力ミスが存在するか否かを判別し、該不足や入力ミスが存在する場合には、ステップS507において、ユーザの第2の携帯電話機9bに対してエラー通知を行うと共に、再度上記設定用画面を送信する。不足や入力ミスを侵したユーザは、再度送信された設定用画面に基づいて、再度の入力を行うこととなる。
【0713】
これに対して、不足や入力ミスが存在しない場合には、モバイルサーバ装置11は、ステップS504において、ユーザの自宅に設置されている第1の携帯電話機9aに対してメッセージ(又はコール)を送信する。これにより、第1の携帯電話機9aにおいて、このメッセージのヘッダ情報に基づいてアプリケーションプログラムが起動し、遠隔操作用のコマンドを取り込むために、モバイルサーバ装置11にアクセスがあるのは上述のとおりである。
【0714】
次に、モバイルサーバ装置11は、ステップS505において、遠隔操作用のコマンドを取り込むために、第1の携帯電話機9aからアクセスがなされたか否かを判別する。そして、このアクセスがなされた際に、ステップS506において、ユーザの第2の携帯電話機9bから送信されたコマンドを規定フォーマットのコマンドに変換し、これを第1の携帯電話機9aに送信する。第1の携帯電話機9aは、この規定フォーマットのコマンドを機器16に送信する。
【0715】
これにより、機器16に対して、「予約録画設定」や「タイマ設定」等の遠隔操作がなされることとなる。
【0716】
「実施の形態の効果」
以上の説明から明らかなように、当該実施の形態の情報処理システムは、例えば電子番組表のデータを、遠隔操作する機器の予約設定を行う入力画面に貼り付けて用い、また、スケジュール帳の貼り付けて用いる等のように、一つの情報を展開して複数の情報処理間(複数のシステム間)でシームレスに用いることができる。
【0717】
また、携帯電話機9等のモバイル機器は、ユーザが携帯していることが多く、また、殆どの場所からネットワークを介して所望のサイト等にアクセス可能である。このようなモバイル機器をクライアント端末の一つとして用いることができるため、該モバイル機器に対して新たな価値を付加することができる。
【0718】
また、ユーザが所望の部屋に対して所望のアイテムを選択して設置することで、仮想的にユーザの部屋を再現したインターフェイスを提供することができる。或いは、カスタマイズにより、各ユーザに適した環境を提供することができる。
【0719】
また、ユーザは、常日頃生活している自宅の部屋に設置されている各アイテムの設置場所を認識しているため、このように仮想的にユーザの部屋を再現することにより、ユーザが直感的、かつ、簡単にユーザインターフェイスの操作を行うことを可能とすることができる。
【0720】
また、新規なシステムの普及し始めには、そのシステムの取り扱いに精通しているユーザが少ないため、各ユーザにとってシステムの取り扱いが困難となり、この困難性が影響してシステムの普及を阻害するおそれがあるが、当該実施の形態の情報処理システムは、前述のように簡単に利用することができるため、システムを普及し易くすることができる。
【0721】
また、メッセージのみならず、電子番組表の情報やスケジュール帳の情報等、様々な情報を、各情報処理システムを超越して取り扱うことができるため、コミュニケーションの活性化に貢献することができる。
【0722】
なお、例えば各アイテムに対して宣伝広告を付加してもよい。これにより、当該システムを用いた新たなビジネスを確立することができる。
【0723】
また、ユーザインターフェイスの構成等は、ユーザインターフェイスを提供する各メーカ毎に自由にデザインすることが可能である。さらに、例えば遠隔操作される機器に対してレアアイテムを含ませる等、各メーカ間で差別化を図ることも可能である。
【0724】
また、当該実施の形態の情報処理システムは、電子メールのヘッダ情報に、アプリケーションプログラムの起動パラメータを組み込んで携帯電話機9に送信する。そして、この電子メールを受信した携帯電話機9が、該電子メールのヘッダ情報のパラメータを検出し、このパラメータに応じたアプリケーションプログラムを自動的に起動する。
【0725】
アプリケーションプログラムの起動操作は、ユーザにとって面倒なものであるが、このように電子メールをアプリケーションプログラムの起動のトリガとして用いることで、該アプリケーションプログラムの起動操作を容易なものとすることができる。
【0726】
また、当該実施の形態の情報処理システムは、録画予約に関連した番組紹介や番組追跡を行うことにより、当該システムの利用頻度の向上を図ることができる。
【0727】
また、ユーザに対する支援として、スケジュールを考慮した番組時間との比較、番組追跡によるスケジュールチェックを可能とすることができ、マークした番組を見逃してしまう不都合を防止することができる。
【0728】
また、メッセージ宛名リストに登録されているユーザの情報に応じて、該メッセージ宛名リストに登録されてる各ユーザの嗜好を検出し、この嗜好に基づいてユーザに対して番組を紹介することにより、各ユーザ間で話題づくりの番組を紹介することができ、各ユーザ間におけるコミュニティ形成に大きく貢献することができる。
【0729】
また、このような番組追跡機能や番組紹介機能等は、キャラクタや部屋の画像等の親しみ易いGUI(Graphical User Interface)で提供することができるため、当該機能をユーザが利用し易くすることができる。
【0730】
また、当該実施の形態の情報処理システムは、ユーザが、自宅に設置するための第1の携帯電話機9aと、持ち歩き用の第2の携帯電話機9bを所有し、第2の携帯電話機9bからモバイルサーバ装置11を介して上記第1の携帯電話機9aに遠隔操作用のコマンドを送信する。上記モバイルサーバ装置11には、ユーザにより第2の携帯電話機9bを介して送信されたコマンドを規定フォーマットのコマンドに変換するフォーマット変換機能が設けられており、この規定フォーマットに変換したコマンドを、ユーザの自宅に設けられている機器16に赤外線送信する。これにより、2台の携帯電話機9a,9b及びモバイルサーバ装置11を介してユーザの自宅に設けられている機器16の遠隔操作を可能とすることができる。
【0731】
電子メールを利用して機器の遠隔操作を行う場合、規定フォーマットに即した記述で電子メールを作成する必要があり、該記述が面倒なうえ、誤った記述を行うと誤動作のおそれもあるが、当該実施の形態の情報処理システムの場合、モバイルサーバ装置11から送信される入力フォームに対して、ユーザが通常用いている母国語や数字を用いて入力を行い、或いは電子番組表のデータを援用することができ、モバイルサーバ装置11側でこの入力されたコマンドを上記規定フォーマットに変換するようになっているため、該誤った記述でメッセージを送信し機器16が誤作動する不都合を防止することができる。
【0732】
また、この遠隔操作は、モバイルサーバ装置11を介して行うようになっているため、遠隔操作を行う機器の動作履歴や予約設定等の状況を当該モバイルサーバ装置11で記憶することで、これらを確認可能とすることができる。
【0733】
また、この遠隔操作は、モバイルサーバ装置11を介して行うようになっているため、当該システムの利用を検出した際に、そのユーザに対してモバイルサーバ装置11が課金処理を行うことで課金処理を可能とすることができ、また、企業等から広告料を徴収し宣伝を入れることにより、ビジネスモデルとして確立可能とすることができる。
【0734】
また、この遠隔操作は、モバイルサーバ装置11を介して行うようになっているため、上述のユーザの嗜好に基づく番組紹介等の拡張サービス等の様々なサービスをユーザに対して提供可能とすることができる。
【0735】
さらに、アプリケーションプログラムにより赤外線インターフェイスにより、他のデバイスをOBEXに対応させることで、データ通信が可能となり、データ同期の手段が増えると共に、パケットを用いない遠隔操作も可能とすることができる。
【0736】
最後に、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、上述の実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論であることを付け加えておく。
【0737】
【発明の効果】
本発明は、サーバ装置において、第2の端末装置から送信されたコマンドに対応する規定フォーマットのコマンドを形成し、これを被遠隔操作機器を操作する第1の端末装置に送信する。
【0738】
電子メールを利用して機器の遠隔操作を行う場合、規定フォーマットに即した記述で電子メールを作成する必要があり、該記述が面倒なうえ、誤った記述を行うと誤動作のおそれもあるが、本発明の情報処理システムの場合、サーバ装置においてフォーマット変換処理を行うようにしているため、ユーザが通常用いている母国語や数字を用いて遠隔操作用の情報の入力を行うことが可能となり、誤った記述で電子メールを送信し被遠隔操作機器が誤作動する不都合を防止することができる。
【0739】
また、本発明は、サーバ装置を介して被遠隔操作機器の操作を行うようになっているため、被遠隔操作機器の動作履歴や予約設定等の状況を当該サーバ装置で記憶することで、これらを確認可能とすることができる。
【0740】
また、本発明は、サーバ装置を介して被遠隔操作機器の操作を行うようになっているため、本発明に係る当該情報処理システムの利用をサーバ装置が検出した際に、そのユーザに対してサーバ装置が課金処理を行うことで課金処理を可能とすることができ、また、企業等から広告料を徴収し宣伝を入れることにより、ビジネスモデルとして確立可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施の形態となる情報処理システムのブロック図である。
【図2】上記実施の形態の情報処理システムの初期設定時における携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【図3】上記初期設定時にユーザにより選択されるエージェントの画像の一例を示す図である。
【図4】上記初期設定時にユーザにより選択される部屋の画像の一例を示す図である。
【図5】ユーザが使用する携帯電話機に設けられている操作キーの一例を示す図である。
【図6】上記初期設定時にユーザにより選択されるアイテムの画像の一例を示す図である。
【図7】上記初期設定時にユーザにより選択されたアイテムが、上記選択された部屋に設置される様子を示す図である。
【図8】上記初期設定により、ユーザにより選択された各部屋に設置された各アイテム及びエージェントを示す図である。
【図9】ユーザによりアイテムが選択された際(フォーカスが当てられた際)に行われる補助表示を説明するための図である。
【図10】ユーザにより、予約設定/機器操作アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【図11】ユーザにより、予約設定/機器操作アイテムが選択された場合における、携帯電話機の情報処理動作の流れを示すフローチャートである。
【図12】一時的に保持された情報を用いて他の機器の予約設定を行う流れを示すフローチャートである。
【図13】ユーザにより、情報アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【図14】情報アイテムが選択された場合における、携帯電話機の情報処理動作の流れを示すフローチャートである。
【図15】ユーザにより情報を取得する時間が設定されている場合の、情報取得処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】ユーザにより、予約設定/機器操作アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの他の例を示す図である。
【図17】ユーザにより、情報管理アイテムが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【図18】ユーザにより、情報管理アイテムが選択された場合における、携帯電話機の情報処理動作の流れを示すフローチャートである。
【図19】一時的に保持されている情報を、情報管理アイテムに張り付け処理する流れを示すフローチャートである。
【図20】ユーザにより、情報管理アイテムとしてスクラップブックが選択された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【図21】ユーザにより、メッセージ宛名リストへの追加が指定された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例、及びメッセージの送信が指定された場合に表示されるユーザインターフェイスの一例を示す図である。
【図22】携帯電話機のメッセージ送信動作を示すフローチャートである。
【図23】一時的に記憶している情報をメッセージの添付データとして張り付け処理する流れを示すフローチャートである。
【図24】メッセージ受信リストの表示画面の一例、及びメッセージの表示画面の一例を示す図である。
【図25】着信通知を受信した場合における、携帯電話機のメッセージ受信動作を示すフローチャートである。
【図26】本発明の実施の形態の情報処理システムにおけるモバイルサーバ装置の詳細な構成を示す図である。
【図27】本発明の実施の形態の情報処理システムの初期設定時におけるシステム全体の流れを示すタイムアローである。
【図28】本発明の実施の形態の情報処理システムの設定変更時におけるシステム動作の流れを示すタイムアローである。
【図29】本発明の実施の形態の情報処理システムのモバイルサーバ装置のデータベースに記憶されているメッセージ宛名リストの一例を示す図である。
【図30】本発明の実施の形態の情報処理システムのモバイルサーバ装置のデータベースに記憶されているメッセージ宛名リストの他の例を示す図である。
【図31】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストの更新時におけるシステム動作の流れを示すタイムアローである。
【図32】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストに所望のユーザを追加する場合における当該システムの動作の流れをフローチャートである。
【図33】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストへの追加処理における、メッセージ宛名リストへの追加を行う側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図34】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストへの追加処理における、メッセージ宛名リストに追加される側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図35】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストから所望のユーザを削除する場合における当該システムの動作の流れをフローチャートである。
【図36】上記メッセージ宛名リストからの削除処理における、メッセージ宛名リストから削除を行う側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図37】上記メッセージ宛名リストからの削除処理における、メッセージ宛名リストから削除される側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図38】本発明の実施の形態の情報処理システムのメッセージ宛名リストから所望のユーザを強制的に削除する場合における当該システムの動作の流れをフローチャートである。
【図39】上記強制削除処理における、メッセージ宛名リストから強制的に削除を行う側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図40】上記強制削除処理における、メッセージ宛名リストから強制的に削除される側の端末操作の流れを示すフローチャートである。
【図41】メッセージが宛先となるユーザに送信されるまでの、当該実施の形態の情報処理システムの動作を示すタイムアローである。
【図42】本発明の実施の形態となる情報処理システムのメッセージの受信処理動作の流れを示すタイムアローである。
【図43】携帯電話機のアプリケーションプログラムを起動させる電子メールのフォーマットを示す図である。
【図44】携帯電話機でメッセージが受信された際に表示されるメッセージ受信アイテムを示す図である。
【図45】メッセージ受信アイテムを選択した際に携帯電話機の表示画面に表示されるメッセージ受信リストを説明するための図である。
【図46】メッセージに添付されたスケジュールデータに基づいて、スケジュールが更新される様子を示すアニメーション画像を示す図である。
【図47】当該実施の形態の情報処理システムにおける読み込み処理の流れを示すタイムアローである。
【図48】当該実施の形態の情報処理システムにおける書き込み処理の流れを示すタイムアローである。
【図49】遠隔操作時におけるシステム動作を示すタイムアローである。
【図50】遠隔操作時においてタイマ設定を行う場合における当該システム動作を示すタイムアローである。
【図51】電子番組表の情報を、タイマを用いて取り込んで携帯電話機に表示する際のシステム動作を示すタイムアローである。
【図52】番組追跡を行う所望の番組に対してマークを行う操作を説明するための図である。
【図53】番組見逃し防止処理の説明をするためのフローチャートである。
【図54】予約録画を促すメッセージの一例を示す図である。
【図55】グループ嗜好に基づいた番組紹介処理の流れを示すフローチャートである。
【図56】
番組紹介に基づいて電子番組表を閲覧する際におけるアニメーション画像を示す図である。
【図57】
番組紹介に基づいて電子番組表を閲覧する際におけるアニメーション画像を示す図である。
【図58】
番組紹介に基づいて録画予約設定を行う際におけるアニメーション画像を示す図である。
【図59】
2台の携帯電話機を用いて、モバイルサーバ装置を介して所望の機器を遠隔操作するシステムを示す図である。
【図60】
上記2台の携帯電話機の各構成及びモバイルサーバ装置の構成を示す図である。
【図61】
上記2台の携帯電話機を用いて機器の遠隔操作を行う際におけるモバイルサーバ装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…サーバシステム、2…通信システム、3…家庭内ネットワークシステム、4…インターネット、5…コントロールサーバ装置、6…デコレーションサーバ装置、7…コミュニケーションサーバ装置、8…デコレーションサーバ装置のデータベース、9…携帯電話機、10…基地局、11…モバイルサーバ装置、12…通信ネットワーク、13…パーソナルコンピュータ装置(PC)、14…エアコンディショナ装置(AC)、15…テレビジョン受像機(TV)、16…ビデオテープレコーダ装置(VTR)、17…家庭内ネットワーク、18…コミュニケーションサーバ装置のデータベース、19…コントロールサーバ装置のデータベース、20…携帯電話機の表示画面、21…携帯電話機のジョグダイアル、22L…携帯電話機の左キー、22R…携帯電話機の右キー、23L…携帯電話機の左ソフトキー、23R…携帯電話機の右ソフトキー、31…モバイルサーバ装置のデータベース
Claims (3)
- 所定の通信手段と、この通信手段を介して受信したコマンドに基づいて各部の動作を制御する制御手段とを備えた被遠隔操作機器と、
上記被遠隔操作機器の通信手段とコマンドの通信を行う通信手段と、上記被遠隔操作機器を操作するためのコマンドを学習するコマンド学習手段とを備えた第1の端末装置と、
上記被遠隔操作機器を操作するための、少なくともコマンド名を入力する入力手段と、上記入力手段を介して入力されたコマンド名を送信する送信手段とを備えた第2の端末装置と、
上記第2の端末装置の送信手段を介して送信されたコマンド名に対応するコマンドを規定のフォーマットで形成し、この規定のフォーマットのコマンドを上記第1の端末装置に送信するサーバ装置と
を有する情報処理システム。 - 請求項1記載の情報処理システムであって、
上記サーバ装置は、上記規定のフォーマットのコマンドを、ヘッダ情報に遠隔操作のアプリケーションプログラムの起動用パラメータを付加した電子メールで上記第1の端末装置に送信し、
上記第1の端末装置の制御手段は、上記電子メールの起動用パラメータを受信した際に、遠隔操作のアプリケーションプログラムを起動し、このアプリケーションプログラムに基づいて、上記コマンドに応じた機器の各部の動作を制御すること
を特徴とする情報処理システム。 - 請求項1又は請求項2記載の情報処理システムであって、
上記第2の端末装置は、電子番組表のデータを取得する電子番組表取得手段を有し、
上記第2の端末装置の送信手段は、上記サーバ装置から送信された遠隔操作用の入力画面の対応項目欄に対して、上記電子番組表のデータを貼り付けて援用し、上記サーバ装置に送信すること
を特徴とする情報処理システム。
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