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JP2004193434A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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JP2004193434A
JP2004193434A JP2002361417A JP2002361417A JP2004193434A JP 2004193434 A JP2004193434 A JP 2004193434A JP 2002361417 A JP2002361417 A JP 2002361417A JP 2002361417 A JP2002361417 A JP 2002361417A JP 2004193434 A JP2004193434 A JP 2004193434A
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film
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Mitsuru Sekiguchi
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Semiconductor Leading Edge Technologies Inc
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Abstract

【課題】配線の抵抗のばらつきを抑制し、かつ、エッチングストッパーの挿入による配線間容量の上昇を抑制する。
【解決手段】基板1上に形成された第1の低誘電率膜2と、この第1の低誘電率膜2の上に形成された第2の低誘電率膜8と、この第2の低誘電率膜8の上に形成され、トレンチ11を有する第3の低誘電率膜9とを備えている。そして、トレンチ11の底部は第2の低誘電率膜8であり、第1〜3の低誘電率膜2,8,9の主物質は同じであり、第2の低誘電率膜8は第3の低誘電率膜9よりもエッチング耐性が高いものが選択されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トレンチを有する低誘電率膜を備えた半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程で素子の高速化を図るために、層間絶縁膜の低誘電率化が検討されている。これは、配線容量がRC遅延に大きな影響を与え、トランジスタの動作速度と同等以上の影響を与えるようになってきたためである。従来、層間絶縁膜には比誘電率4程度のSiO膜が用いられてきた。しかし、100nm世代では層間絶縁膜の比誘電率を2.7程度に下げることが目標の一つであり、SiO中にCH基を導入してSiO膜としての密度を下げることで比誘電率2.5〜3.0を達成するSiOC膜や、その他有機ポリマー膜が導入されている。また、低誘電率膜の密度は、SiOの2.31g/cmから、SiOCの1.3g/cm程度まで低下している。
【0003】
低誘電率膜としてSiOC膜を用いた場合、Si基板上にSiOC膜をプラズマCVD法により成膜する。この成膜の条件は、SiH(CH+NOのガスを用いて400℃程度である。このような低誘電率膜に対し配線溝のエッチングを行うと、密度が低いため所望の深さでエッチングを止めるのが困難であり、配線溝の深さが不安定になる。また、配線溝の端でエッチングレートが早くなるトレンチングが発生しやすい。よって、この配線溝をCu等で埋め込んで形成した配線は、その抵抗値がばらつくという問題が生じる。また、配線とSi基板との距離もばらつくため配線容量がばらつくという問題も生じる。さらに、配線溝の端のみ配線が深くなるので、配線の幅によって配線のシート抵抗値が異なるという問題も生じる。(例えば、非特許文献1参照)
【0004】
【非特許文献1】
M. J. Loboda et al: Microelectronic Engineering No. 50 (2000), p. 15
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の問題を解決するために、配線溝の底部にエッチングストッパーを挿入することが考えられる。しかし、エッチングストッパーとして知られるSiN膜,SiC膜の比誘電率はそれぞれ7.0,5.0程度であり、SiOCの比誘電率2.7に比べてかなり高い。しかも、これらの膜は、30nmよりも薄く制御性よく形成するのは困難であるから、30nm以上の厚さにしなければならない。よって、配線間の容量が大きくなるという問題がある。
【0006】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、配線の抵抗のばらつきを抑制し、かつ、エッチングストッパーの挿入による配線間容量の上昇を抑制することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る半導体装置においては、基板上に形成された第1の低誘電率膜と、この第1の低誘電率膜の上に形成された第2の低誘電率膜と、この第2の低誘電率膜の上に形成され、トレンチを有する第3の低誘電率膜を備え、トレンチの底部は第2の低誘電率膜であり、第1〜3の低誘電率膜の主物質は同じであり、第2の低誘電率膜は第3の低誘電率膜よりもエッチング耐性が高いというものである。
【0008】
また、この発明に係る半導体装置の製造方法においては、基板上に第1の低誘電率膜を形成し、この第1の低誘電率膜の表層部分を改質して第2の低誘電率膜を形成し、この第2の低誘電率膜の上に、第1の低誘電率膜及び第2の低誘電率膜と主物質が同じで、第2の低誘電率膜よりもエッチング耐性が低い第3の低誘電率膜を形成し、この第3の低誘電率膜を第2の低誘電率膜に達するまで選択エッチングしてトレンチを形成するというものである。この発明のその他の特徴は以下に明らかにする。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における半導体装置の製造工程を示すものである。まず、図1(a)に示すように、Si基板1上に配線下の絶縁膜として必要な膜厚を持つ第1の低誘電率膜であるSiOC膜2をプラズマCVD法により成膜する。この成膜の条件は、SiH(CH+NOのガスを用いて400℃程度である。ここでNOがSiOCのOを供給する酸化剤の役割を果たしている。このSiOC膜2は膜密度が1.3g/cm程度とSiO膜の2.31g/cmより低い。これはCH基がSiOネットワークを広げているためである。これにより単位体積あたりの分極量が減り、膜全体の誘電率が下がるのである。また、成膜に用いるCVD装置3は、平行平板電極4にそれぞれ高周波電源5,高周波用マッチングコントローラー6を接続したものであり、成膜の際には高周波により反応ガスのプラズマを発生させる。そして、このCVD装置3を用いて、SiOC膜2の表面をNを含むNHプラズマまたはNラジカル7にさらすことにより、SiOC膜2の表層部分にNを含有させて改質して、第2の低誘電率膜であるN含有SiOC膜8を形成する。この時、平行平板電極4で形成されるプラズマの高周波自己バイアス電圧(Vdc)は通常1kV以下であり、Nイオンが進入できる深さは10nm以下であるから、N含有SiOC膜8の厚みは10nm以下になる。
【0010】
次に、図1(b)に示すように、N含有SiOC膜8の上に、配線の厚さ分だけ第3の低誘電率膜であるSiOC膜9を成膜する。そして図1(c)に示すように、配線の溝パターンをレジスト10で形成し、これをマスクとしてSiOC膜9を例えばC4F8,Ar,O2の混合ガスで選択ドライエッチングして、トレンチである配線溝11を形成する。ここで、N含有SiOC膜8は、Nを含有しているためSiNに近い性質を持っていて、SiOC膜9よりもエッチング耐性が高い。そのため、SiOC膜9のエッチングはN含有SiOC膜8でストップする。よって、配線溝11の底部はN含有SiOC膜8になる。そして、図1(d)に示すように、配線溝11をバリアメタル12,Cu13で埋め込んで配線14が形成される。なお、エッチングに用いるガスの例としては、上記の他に、フルオロカーボン系(CxFy),Ar,N2の混合ガスがある。
【0011】
配線14の底部はN含有SiOC膜8に揃えられるので、配線14の抵抗はばらつきが少ない。また、本実施の形態でエッチングストッパーとして用いたN含有SiOC膜8は、10nm以下と薄くできるため、従来エッチングストッパーとして用いていた30nm以上のSiN膜に比べて配線間容量の上昇を抑制することができる。
【0012】
以上の説明を要約すると、この実施の形態による半導体装置の製造方法は次のとおりである。すなわち、基板1上に第1の低誘電率膜2を形成し、この第1の低誘電率膜2の表層部分を改質して第2の低誘電率膜8を形成し、この第2の低誘電率膜8の上に、前記第1の低誘電率膜2及び前記第2の低誘電率膜8と主物質が同じで、前記第2の低誘電率膜8よりもエッチング耐性が低い第3の低誘電率膜9を形成し、この第3の低誘電率膜9を前記第2の低誘電率膜8に達するまで選択エッチングしてトレンチ11を形成するものである。ここで、前記1〜3の低誘電率膜2,8,9の主物質として、好ましくはSiOCを用いる。また、前記第2の低誘電率膜8の形成において、好ましくは第1の低誘電率膜2の表面をNを含むプラズマまたはNラジカル7にさらして第1の低誘電率膜2の表層部分にNを含有させる。さらに、前記第2の低誘電率膜8の膜厚を好ましくは10nm以下にする。
【0013】
また、この実施の形態による半導体装置は、図1(d)に示した構造を有し、要約すると次のとおりである。すなわち、この実施の形態による半導体装置は、基板1上に形成された第1の低誘電率膜2と、この第1の低誘電率膜2の上に形成された第2の低誘電率膜8と、この第2の低誘電率膜8の上に形成され、トレンチ11を有する第3の低誘電率膜9とを備えている。そして、前記トレンチ11の底部は前記第2の低誘電率膜8であり、前記第1〜3の低誘電率膜2,8,9の主物質は同じであり、前記第2の低誘電率膜8は前記第3の低誘電率膜9よりもエッチング耐性が高いものが選択されている。ここで、前記1〜3の低誘電率膜2,8,9の主物質は好ましくはSiOCである。また、前記第2の低誘電率膜8は好ましくはNを含有する。さらに、前記第2の低誘電率膜8の膜厚は好ましくは10nm以下である。
【0014】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2における半導体装置の製造工程を示すものである。図1と同じ構成は同じ番号を付し、説明を省略する。まず、図2(a)に示すように、Si基板1上に配線下の絶縁膜として必要な膜厚を持つ第1の低誘電率膜であるSiOC膜2をプラズマCVD法により成膜する。そして、CVD装置3を用いて、SiOC膜2の表面をCを含むSiH(CH)プラズマまたはCラジカル15にさらすことにより、SiOC膜2の表層部分にCを含有させて改質して、第2の低誘電率膜であるCの含有量が多いSiOC膜16を形成する。この時、平行平板電極4で形成されるプラズマの高周波自己バイアス電圧(Vdc)は通常1kV以下であり、Cイオンが進入できる深さは10nm以下であるから、Cの含有量が多いSiOC膜16の厚みは10nm以下になる。なお、Siも同様にCの含有量が多いSiOC膜16に入る可能性はある。
【0015】
次に、図2(b)に示すように、Cの含有量が多いSiOC膜16の上に、配線の厚さ分だけ第3の低誘電率膜であるSiOC膜9を成膜する。そして図2(c)に示すように、配線の溝パターンをレジスト10で形成し、これをマスクとしてSiOC膜9を例えばC4F8,Ar,O2の混合ガスで選択ドライエッチングして、トレンチである配線溝11を形成する。ここで、Cの含有量が多いSiOC膜16は、SiOC膜9よりもCの含有量が多くSiCに近い性質を持っているため、SiOC膜9よりもエッチング耐性が高い。そのため、SiOC膜9のエッチングはCの含有量が多いSiOC膜16でストップする。よって、配線溝11の底部はCの含有量が多いSiOC膜16になる。そして、図2(d)に示すように、配線溝11をバリアメタル12,Cu13で埋め込んで配線14が形成される。
【0016】
配線14の底部はCの含有量が多いSiOC膜16に揃えられるので、配線14の抵抗はばらつきが少ない。また、本実施の形態でエッチングストッパーとして用いたCの含有量が多いSiOC膜16は、10nm以下と薄くできるため、従来エッチングストッパーとして用いていた30nm以上のSiC膜に比べて配線間容量の上昇を抑制することができる。
【0017】
以上の説明を要約すると、この実施の形態による半導体装置の製造方法は次のとおりである。すなわち、基板1上に第1の低誘電率膜2を形成し、この第1の低誘電率膜2の表層部分を改質して第2の低誘電率膜16を形成し、この第2の低誘電率膜16の上に、前記第1の低誘電率膜2及び前記第2の低誘電率膜16と主物質が同じで、前記第2の低誘電率膜16よりもエッチング耐性が低い第3の低誘電率膜9を形成し、この第3の低誘電率膜9を前記第2の低誘電率膜16に達するまで選択エッチングしてトレンチ11を形成するものである。ここで、前記1〜3の低誘電率膜2,16,9の主物質として、好ましくはSiOCを用いる。また、前記第2の低誘電率膜16の形成において、好ましくは第1の低誘電率膜2の表面をCを含むプラズマまたはCラジカル15にさらして第1の低誘電率膜2の表層部分にCを含有させる。さらに、前記第2の低誘電率膜16の膜厚を好ましくは10nm以下にする。
【0018】
また、この実施の形態による半導体装置は、図2(d)に示した構造を有し、要約すると次のとおりである。すなわち、この実施の形態による半導体装置は、基板1上に形成された第1の低誘電率膜2と、この第1の低誘電率膜2の上に形成された第2の低誘電率膜16と、この第2の低誘電率膜16の上に形成され、トレンチ11を有する第3の低誘電率膜9とを備えている。そして、前記トレンチ11の底部は前記第2の低誘電率膜16であり、前記第1〜3の低誘電率膜2,16,9の主物質は同じであり、前記第2の低誘電率膜16は前記第3の低誘電率膜9よりもエッチング耐性が高いものが選択されている。ここで、前記1〜3の低誘電率膜2,16,9の主物質は好ましくはSiOCである。また、前記第2の低誘電率膜16は好ましくは前記第3の低誘電率膜9に比べてCの含有量が多い。さらに、前記第2の低誘電率膜16の膜厚は好ましくは10nm以下である。
【0019】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3における半導体装置の製造工程を示すものである。図1と同じ構成は同じ番号を付し、説明を省略する。まず、図3(a)に示すように、Si基板1上に配線下の絶縁膜として必要な膜厚を持つ第1の低誘電率膜であるSiOC膜2をプラズマCVD法により成膜する。そして、CVD装置3を用いて、SiOC膜2の表面をSiを含むSiH4プラズマまたはSiラジカル17にさらすことにより、SiOC膜2の表層部分にNを含有させて改質して、第2の低誘電率膜であるSiの含有量が多いSiOC膜18を形成する。この時、平行平板電極4で形成されるプラズマの高周波自己バイアス電圧(Vdc)は通常1kV以下であり、Siイオンが進入できる深さは10nm以下であるから、Siの含有量が多いSiOC膜18の厚みは10nm以下になる。
【0020】
次に、図3(b)に示すように、Siの含有量が多いSiOC膜18の上に、配線の厚さ分だけ第3の低誘電率膜であるSiOC膜9を成膜する。そして図3(c)に示すように、配線の溝パターンをレジスト10で形成し、これをマスクとしてSiOC膜9を選択ドライエッチングして、トレンチである配線溝11を形成する。ここで、Siの含有量が多いSiOC膜18は、SiOC膜9に比べてSiの含有量が多いため、SiOC膜9よりもエッチング耐性が高い。そのため、SiOC膜9のエッチングはSiの含有量が多いSiOC膜18でストップする。よって、配線溝11の底部はSiの含有量が多いSiOC膜18になる。そして、図3(d)に示すように、配線溝11をバリアメタル12,Cu13で埋め込んで配線14が形成される。
【0021】
配線14の底部はSiの含有量が多いSiOC膜18に揃えられるので、配線14の抵抗はばらつきが少ない。また、本実施の形態でエッチングストッパーとして用いたSiの含有量が多いSiOC膜18は、10nm以下と薄くできるため、従来エッチングストッパーとして用いていた30nm以上のSiC膜に比べて配線間容量の上昇を抑制することができる。
【0022】
以上の説明を要約すると、この実施の形態による半導体装置の製造方法は次のとおりである。すなわち、基板1上に第1の低誘電率膜2を形成し、この第1の低誘電率膜2の表層部分を改質して第2の低誘電率膜18を形成し、この第2の低誘電率膜18の上に、前記第1の低誘電率膜2及び前記第2の低誘電率膜18と主物質が同じで、前記第2の低誘電率膜18よりもエッチング耐性が低い第3の低誘電率膜9を形成し、この第3の低誘電率膜9を前記第2の低誘電率膜18に達するまで、例えばC4F8,Ar,O2の混合ガスで選択ドライエッチングしてトレンチ11を形成するものである。ここで、前記1〜3の低誘電率膜2,18,9の主物質として、好ましくはSiOCを用いる。また、前記第2の低誘電率膜18の形成において、好ましくは第1の低誘電率膜2の表面をSiを含むプラズマまたはSiラジカル17にさらして第1の低誘電率膜2の表層部分にSiを含有させる。さらに、前記第2の低誘電率膜18の膜厚を好ましくは10nm以下にする。
【0023】
また、この実施の形態による半導体装置は、図3(d)に示した構造を有し、要約すると次のとおりである。すなわち、この実施の形態による半導体装置は、基板1上に形成された第1の低誘電率膜2と、この第1の低誘電率膜2の上に形成された第2の低誘電率膜18と、この第2の低誘電率膜18の上に形成され、トレンチ11を有する第3の低誘電率膜9とを備えている。そして、前記トレンチ11の底部は前記第2の低誘電率膜18であり、前記第1〜3の低誘電率膜2,18,9の主物質は同じであり、前記第2の低誘電率膜18は前記第3の低誘電率膜9よりもエッチング耐性が高いものが選択されている。ここで、前記1〜3の低誘電率膜2,18,9の主物質は好ましくはSiOCである。また、前記第2の低誘電率膜18は好ましくは前記第3の低誘電率膜9に比べてSiの含有量が多い。さらに、前記第2の低誘電率膜18の膜厚は好ましくは10nm以下である。
【0024】
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4における半導体装置の製造工程を示すものである。図1と同じ構成は同じ番号を付し、説明を省略する。まず、図4(a)に示すように、Si基板1上に配線下の絶縁膜として必要な膜厚を持つ第1の低誘電率膜であるSiOC膜2をプラズマCVD法により成膜する。また、成膜に用いるCVD装置19は、平行平板電極20にそれぞれ高周波電源5及び低周波用マッチングコントローラー22,高周波用マッチングコントローラー23及び低周波電源24を接続したものであり、成膜の際には高周波により反応ガスのプラズマを発生させる。そして、このCVD装置19を用いて、ガス系はそのままで、つまりSiH(CH+NOのプラズマ25で、基板側に400kHz以下の低周波電力をかける。すると基板側でイオン衝突効果が生まれ、SiOC膜の密度が上がり、SiOC膜2の表層部分が改質されて高密度SiOC膜26が形成される。
【0025】
次に、図4(b)に示すように、高密度SiOC膜26の上に、配線の厚さ分だけ第3の低誘電率膜であるSiOC膜9を成膜する。そして図4(c)に示すように、配線の溝パターンをレジスト10で形成し、これをマスクとしてSiOC膜9を例えばC4F8,Ar,O2の混合ガスで選択ドライエッチングして、トレンチである配線溝11を形成する。ここで、高密度SiOC膜26はSiOC膜9よりも高密度であるから、エッチング耐性が高い。そのため、SiOC膜9のエッチングは高密度SiOC膜26でストップする。よって、配線溝11の底部は高密度SiOC膜26になる。そして、図4(d)に示すように、配線溝11をバリアメタル12,Cu13で埋め込んで配線14が形成される。
【0026】
配線14の底部は高密度SiOC膜26に揃えられるので、配線14の抵抗はばらつきが少ない。また、本実施の形態でエッチングストッパーとして用いた高密度SiOC膜26は、Si, O, Cの成分からなっているので、比誘電率は高くてもSiO2の4.1程度以下である。そのため、配線間容量の上昇を抑制することができる。
【0027】
以上の説明を要約すると、この実施の形態による半導体装置の製造方法は次のとおりである。すなわち、基板1上に第1の低誘電率膜2を形成し、この第1の低誘電率膜2の表層部分を改質して第2の低誘電率膜26を形成し、この第2の低誘電率膜26の上に、前記第1の低誘電率膜2及び前記第2の低誘電率膜26と主物質が同じで、前記第2の低誘電率膜26よりもエッチング耐性が低い第3の低誘電率膜9を形成し、この第3の低誘電率膜9を前記第2の低誘電率膜26に達するまで選択エッチングしてトレンチ11を形成するものである。ここで、前記第2の低誘電率膜26の形成において、好ましくは成膜中に前記基板側に低周波電力をかけて第1の低誘電率膜の表層部分を高密度にする。
【0028】
また、この実施の形態による半導体装置は、図4(d)に示した構造を有し、要約すると次のとおりである。すなわち、この実施の形態による半導体装置は、基板1上に形成された第1の低誘電率膜2と、この第1の低誘電率膜2の上に形成された第2の低誘電率膜26と、この第2の低誘電率膜26の上に形成され、トレンチ11を有する第3の低誘電率膜9とを備えている。そして、前記トレンチ11の底部は前記第2の低誘電率膜26であり、前記第1〜3の低誘電率膜2,26,9の主物質は同じであり、前記第2の低誘電率膜26は前記第3の低誘電率膜9よりもエッチング耐性が高いものが選択されている。ここで、前記第2の低誘電率膜26は好ましくは前記第3の低誘電率膜9よりも高密度である。
【0029】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、配線の抵抗のばらつきを抑制し、かつ、エッチングストッパーの挿入による配線間容量の上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による半導体装置の製造工程図である。
【図2】この発明の実施の形態2による半導体装置の製造工程図である。
【図3】この発明の実施の形態3による半導体装置の製造工程図である。
【図4】この発明の実施の形態4による半導体装置の製造工程図である。
【符号の説明】
1 Si基板
2 SiOC膜(第1の低誘電率膜)
7 NHプラズマまたはNラジカル
8 N含有SiOC膜(第2の低誘電率膜)
9 SiOC膜(第3の低誘電率膜)
11 配線溝(トレンチ)
15 SiH(CH)プラズマまたはCラジカル
16 Cの含有量が多いSiOC膜(第2の低誘電率膜)
17 SiH4プラズマまたはSiラジカル
18 Siの含有量が多いSiOC膜(第2の低誘電率膜)
26 高密度SiOC膜(第2の低誘電率膜)

Claims (14)

  1. 基板上に形成された第1の低誘電率膜と、この第1の低誘電率膜の上に形成された第2の低誘電率膜と、この第2の低誘電率膜の上に形成され、トレンチを有する第3の低誘電率膜を備え、前記トレンチの底部は前記第2の低誘電率膜であり、前記第1〜3の低誘電率膜の主物質は同じであり、前記第2の低誘電率膜は前記第3の低誘電率膜よりもエッチング耐性が高いことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1〜3の低誘電率膜の主物質はSiOCであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第2の低誘電率膜はNを含有することを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記第2の低誘電率膜は前記第3の低誘電率膜に比べてCの含有量が多いことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  5. 前記第2の低誘電率膜は前記第3の低誘電率膜に比べてSiの含有量が多いことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  6. 前記第2の低誘電率膜は前記第3の低誘電率膜よりも高密度であることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記第2の低誘電率膜は10nm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 基板上に第1の低誘電率膜を形成し、この第1の低誘電率膜の表層部分を改質して第2の低誘電率膜を形成し、この第2の低誘電率膜の上に、前記第1の低誘電率膜及び前記第2の低誘電率膜と主物質が同じで、前記第2の低誘電率膜よりもエッチング耐性が低い第3の低誘電率膜を形成し、この第3の低誘電率膜を前記第2の低誘電率膜に達するまで選択エッチングしてトレンチを形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1〜3の低誘電率膜の主物質として、SiOC膜を用いることを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第2の低誘電率膜の形成において、前記第1の低誘電率膜の表面をNを含むプラズマまたはNラジカルにさらして前記第1の低誘電率膜の表層部分にNを含有させることを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第2の低誘電率膜の形成において、前記第1の低誘電率膜の表面をCを含むプラズマまたはCラジカルにさらして前記第1の低誘電率膜の表層部分にCを含有させることを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第2の低誘電率膜の形成において、前記第1の低誘電率膜の表面をSiを含むプラズマまたはSiラジカルにさらして前記第1の低誘電率膜の表層部分にCを含有させることを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記第2の低誘電率膜の形成において、前記基板側に低周波電力をかけて前記第1の低誘電率膜の表層部分を高密度にすることを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第2の低誘電率膜の膜厚を10nm以下にすることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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