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JP2004188297A - 光触媒活性構造 - Google Patents

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JP2004188297A
JP2004188297A JP2002358284A JP2002358284A JP2004188297A JP 2004188297 A JP2004188297 A JP 2004188297A JP 2002358284 A JP2002358284 A JP 2002358284A JP 2002358284 A JP2002358284 A JP 2002358284A JP 2004188297 A JP2004188297 A JP 2004188297A
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Tsutomu Ubukata
勉 生方
Minoru Enomoto
實 榎本
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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Abstract

【課題】外部光の多少に拘わらず常に光触媒活性を充分に発揮することができること。
【解決手段】光源2と、光源2の光を内部に導入する受光部3aを備えた導光本体部3と、この導光本体部3の表面の受光部3aを除く一の箇所に形成される光触媒層4とを備えており、光触媒層4が、導光本体部3内に導入された内部光L1と導光本体部3の外方から照射される外部光L2の内少なくとも内部光L1により活性化するように構成されている。光触媒層4へ到達した内部光L1は、その一部が光触媒層4に吸収されるが、残りの光が光触媒層4の表面近傍に到達して光分解性を発揮する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、暗室、洗面化粧台、および浴室等の一般(化粧用)ミラー、建材用ガラスおよびプラスチックボード、照明および家具用のガラスおよびプラスチック、並びに装飾品等の表面構造として適用されるものであって、光によって光触媒性を示し、これにより親水性、セルフクリーニング性、抗菌性、および脱臭性を表面に付与することができる光触媒活性構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の光触媒活性構造は、従来、光触媒性半導体材料の光励起に応じて親水性を呈する紫外線応答型複合材として提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、この紫外線応答型複合材の内、一の複合材は、基材と、基材の表面に接合されTiO、ZnO、SnO、SrTiO、WO、Bi、Feからなる群から選ばれた光触媒性半導体材料、あるいはこの光触媒性半導体材料とシリカとを含む材料からなる光触媒性被膜とを備え、前記被膜の表面は光触媒性半導体材料の光励起に応じて親水性を呈する。
【0004】
また、他の複合材は、基材と、基材の表面に接合され、光触媒性半導体材料の粒子が均一に分散されたシリコーンからなる光触媒性被膜とを備え、前記被膜の表面のシリコーン分子のケイ素原子に結合した有機基は光触媒性半導体材料の光励起に応じて少なくとも部分的に水酸基に置換され、前記被膜の表面は親水性を呈する。
【0005】
これらの紫外線応答型複合材において、チタニアのように光励起波長が紫外線領域に位置する光触媒の場合には、光触媒性コーティングで被覆された基材に太陽光が当たるような条件では、太陽光に含まれる紫外線を好適に利用することができる。光触媒性コーティングがシリカ配合チタニアからなる場合には、蛍光灯に含まれる微弱な紫外線でも容易に親水化することができる。
【0006】
そして、表面の超親水化は、種種の用途に応用することができる。すなわち、その用途は、例えば、透明部材の防曇、基材表面の自己浄化(セルフクリーニング)、建物や窓ガラスや機械装置や物品の表面の防汚、あるいは/および基材に付着した水滴の成長を防止する等である。
【0007】
また、他の光触媒活性構造として、従来、可視光線応答型光触媒層が提案されている(例えば、特許文献2)。この可視光線応答型光触媒層は、酸化チタン上に、酸化チタンと酸化珪素との混合層、および酸化珪素層とが順に積層されて構成されている。
【0008】
このような構成の可視光線応答型光触媒は、酸化チタン層の上に、酸化チタンと酸化珪素との混合層を設けることにより、この混合層と酸化チタン層との界面に電位勾配(ショットキーバリヤー)を生じると共に、界面準位を形成し、その結果、可視光線(400〜500nm程度)で励起可能なトラップ準位が形成される。
【0009】
以上のようなメカニズムにより空間電位が生じた結果、可視光線領域の光を吸収し、励起された酸化チタンにより発生した正孔(h+)が酸化珪素層中を拡散し、最表面の水と反応することによりヒドロキシルラジカル(OH・)を生じ、最表面に付着した有機物などを酸化分解することになる。
【0010】
このように可視光線応答型光触媒層は、可視光線により光分解性を発揮し、セルフクリーニング性を有すると共に、長期間親水性を保ち続けることができる特性を付与することができる。
【0011】
【特許文献1】
特許第2756474号公報 (【特許請求の範囲】、第5頁)
【0012】
【特許文献2】
特許第2756474号公報 (【特許請求の範囲】、段落番号[0006]、[0013]、[0014])
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光触媒活性構造は、光触媒反応が光触媒層の表面で発現するため、太陽光や蛍光灯等の外部光による直接照射で光分解性を発揮させるように構成されているので、外部光の少ない場所や時間帯によっては光触媒活性を充分に発揮することができない、という課題を有している。
【0014】
そこで、本発明は、外部光の多少に拘わらず常に光触媒活性を充分に発揮することができる光触媒活性構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記した目的を達成するため、請求項1記載の発明は、自然光あるいは人工光を出射する発光源と、前記発光源の光を内部に導入する受光部を備えている光透過可能な基材と、前記受光部を除く前記基材の表面の他の箇所に形成される光触媒層とを備えており、前記光触媒層が、前記基材内に導入された内部光と前記基材の外方から照射される外部光の内少なくとも前記内部光により活性化するように構成されていることを特徴とする。
【0016】
このため、請求項1記載の発明では、発光源からは、例えば太陽光、あるいは白熱灯の光が出射される。この出射光は、受光部から基材の内部に導入され、内部光となって基材内を伝播する。そしてこの伝播中、光触媒層へ到達した光は、その一部が光触媒層に吸収されるが、残りの光が光触媒層の表面近傍に到達して光分解性を発揮する。
【0017】
また、導光本体部の外方から照射される外部光がある場合は、外部光と内部光とにより光触媒層の表面近傍の光分解性を一層促進することができる。
【0018】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の光触媒活性構造であって、
前記内部光を前記光触媒層へ反射させる反射層が、前記受光部および光触媒層の形成箇所を除く前記基材の表面の他の箇所に形成されていることを特徴とする。
【0019】
このため、請求項2記載の発明では、基材内を伝播する内部光は、反射層により反射されて効率よく光触媒層へ到達することができる。
【0020】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の光触媒活性構造であって、
前記受光部は、前記基材の端面に形成されていることを特徴とする。
【0021】
このため、請求項3記載の発明では、発光源の光は、基材の端面から基材内部に導入されることになり、その分基材内の光の伝播過程を長く設定することができ、これにより光触媒層への到達確率を高くすることができる。
【0022】
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の光触媒活性構造であって、
前記発光源は、一端部を光導入部とすると共に他端部を光出射部とする光伝送手段の前記他端部で構成されていることを特徴とする。
【0023】
このため、請求項4記載の発明では、発光源の光は、光伝送手段および受光部を介して基材内に間接的に導入される。このため光源と基材とをそれぞれ異なる環境下に設定することができ、光源の保全性を確保することができる。ここで光伝送手段とは、ガラスファイバー、プリズム、および導光体を含む概念として用いている。
【0024】
また、請求項5記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1項記載の光触媒活性構造であって、
前記反射層は、前記基材の表面であって、前記受光部および光触媒層の形成箇所を除いた残余の部分全体に形成されていることを特徴とする。
【0025】
このため、請求項5記載の発明では、基材内の内部光は、光ロスが極力抑制されて、反射層間で繰り返し反射されることになるため、内部に滞在する時間が延長され、その分光触媒層に到達する確率も増加して、光触媒層の活性を増大させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
【0027】
図1は、本発明の第1実施形態としての光触媒活性構造1を示す。この光触媒活性構造1は、発光源としての光源2と、光源2の光を内部に導入する受光部3aを備えた基材としての導光本体部3と、この導光本体部3の表面の、受光部3aを除く他の箇所に形成される光触媒層4とを備えており、光触媒層4が、導光本体部3内に導入された内部光L1と導光本体部3の外方から照射される外部光L2の内少なくとも内部光L1により活性化するように構成されている。
【0028】
光源2は、紫外線ランプ、ハロゲン灯、蛍光灯、水銀灯、キセノン灯、アーク灯、白熱灯等が利用でき、光触媒層4の形成素材によって、紫外線または紫外線と可視光線の混合した光のいずれかの光を発する光源が選択される。すなわち、光触媒層4が、紫外線応答型複合材で形成されるときは紫外線を発する光源が選択され、可視光線応答型光触媒層で形成されるときは、紫外線と可視光線の混合した光を発する光源が選択される。
【0029】
また、導光本体部3は、透明体、あるいは半透明体で構成されるものであって、例えばガラスやプラスチックが用いられる。導光本体部3の厚みおよび大きさは、光源2と光触媒層4との離間距離の関係で、光源2の光が光触媒層4に到達し光触媒活性が発現される強度がある限りにおいては何等制限されるものではない。
【0030】
また、光触媒層4は、従来と同様の紫外線応答型複合材、あるいは可視光線応答型光触媒層で構成される。光触媒層4の形成には、従来と同様に、真空蒸着やスパッタリングのようなPVD法、有機金属化合物などを用いるCVD法、アルコキシ体などを用いたゾル−ゲル法、あるいはEDTAなど錯体のアルキルアンモニウム塩溶液を含むコーティング液によるコーティング法などがあり、光触媒層4の種類により適宜の方法が選択されて形成されることになる。このとき光触媒層4の厚みについては、特に限定するものではない。
【0031】
本実施形態では、光源2は、蛍光灯が選択され、光触媒層4は可視光線応答型光触媒層で形成されている。
【0032】
光源2は、導光本体部3の一部に埋設されるか、あるいは他の光透過部材に埋め込まれた後その光透過部材を導光本体部3に接着固定することによって導光本体部3に設けられる。本実施形態では、後者で、光源2としての蛍光灯は、光透過部材6に埋め込まれて導光本体部3に設けられている。
【0033】
光触媒層4としての可視光線応答型光触媒層は、光触媒機能を有する酸化チタン上に、酸化チタンと酸化珪素との混合層、および酸化珪素層とが順に積層されて構成される。
【0034】
可視光線応答型光触媒層においては、酸化チタン層の上に混合層を積層することが重要であり、この混合層には酸化チタンと酸化珪素とが共存状態で含まれている。このような混合層(膜)積層するには、チタン成分と珪素成分とが同時に含まれるような状態で成膜すればよく、例えば、真空蒸着では、装置内で酸化チタンあるいはチタンと酸化珪素あるいは珪素とを同時に蒸発させ、導光本体部3上に蒸着させるか、スパッタリング法では、ターゲットとしてこれらの酸化チタンあるいはチタンと酸化珪素あるいは珪素とを用い、同時に気化させ導光本体部3上に堆積させることにより得ることができる。
【0035】
また、CVD法では、導光本体部3上にチタン成分と珪素成分とを同時に供給して反応させることにより、さらに、ゾル−ゲル法やコーテイング法などにおいては、導光本体部3に塗布する液にチタン成分と珪素成分とを含む液を用いて成膜することにより混合層を形成することができる。
【0036】
そして光触媒活性構造1は、矩形板状体からなる導光本体部3の周側面の内、一側面を光源2の受光部3aとしてそこに光源2を設けると共に、かつ導光本体部3の一の広平面に光触媒層4を設けて全体構成されている。
【0037】
このように構成された光触媒活性構造1は、光源2の光は、受光部3aから導光本体部3の内部に導入され、内部光L1となって導光本体部3内を伝播し、伝播の過程で光触媒層4へ到達する。光触媒層4へ到達した光は、その一部が光触媒層4に吸収されるが、残りの光が光触媒層4の表面近傍に到達して光分解性を発揮する。この光分解性の発揮で、正孔による水の酸化で生じたヒドロキシルラジカルは、有機物の酸化分解ばかりでなく、光触媒層4の表面では、TiやSiと結合し、「Ti−OH」や「Si−OH」のような状態で存在し、これらのヒドロキシ化された状態が親水性付与に深く寄与しているものと考えられる。これにより光触媒活性構造1は、その光触媒層4の表面に、親水性、セルフクリーニング性、抗菌性、および脱臭性を付与することができる。なお、図1において、符号Z矢視は、光触媒活性構造1の正面方向を示す。
【0038】
このように光触媒活性構造1は、内部光L1により前記した作用効果を奏することができるので、外部光L2の多少に拘わらず常に光触媒活性を充分に発揮することができる。すなわち、光触媒活性構造1は、外部光L2の全くない、例えば暗室においても、光触媒活性を充分に発揮することができる。
【0039】
その上、光触媒活性構造1は、導光本体部3の外方から照射される外部光L2がある場合は、外部光L2と内部光L1とにより光触媒層4の表面近傍の光分解性を一層促進することができ、これにより親水性、セルフクリーニング性、抗菌性、および脱臭性の充分な付与が保証される。
【0040】
また、この光触媒活性構造1においては、好ましくは、導光本体部3の受光部3aに対向する他側面、および他の広平面3bにシボ加工を施して構成する。この構成では、内部光L1は、導光本体部3の受光部3aに対向する他側面、および他の広平面3bのシボ加工部分で乱反射して導光本体部3の内部に均一に伝播し、これにより光触媒層4の全体に光分解性を発揮させることができる。
【0041】
図2は、本発明の第2実施形態の変形例としての光触媒活性構造1aを示す。この光触媒活性構造1aは、反射層5を、受光部3aに対向する他側面にに形成した点が相違するだけで、他の構成は光触媒活性構造1と同様に構成されている。この反射層5は、導光本体部3内に導入された内部光L1を光触媒層4へ反射させる機能を有して形成されるもので、導光本体部3より反射率が高い金属膜や塗装膜により形成される。
【0042】
このように構成された光触媒活性構造1aによれば、内部光L1は、反射層5により反射されて効率よく光触媒層4へ到達することができ、これにより前記した光触媒活性を充分に発揮することができる。
【0043】
この光触媒活性構造1aにおいても、好ましくは導光本体部3の他の広平面3bにシボ加工を施して構成する。この構成では、前述した光触媒活性構造1と同様に、光触媒層4の全体に光分解性を発揮させることができる。
【0044】
図3は、本発明の第1実施形態の他の変形例としての光触媒活性構造10を示す。この光触媒活性構造10は、反射層5を、光触媒層4に対向させて導光本体部3の他の広平面3bに形成した点が相違するだけで、他の構成は光触媒活性構造1と同様に構成されている。
【0045】
このときの反射層5は、例えば、導光本体部3の表面に形成される銀膜と、この銀膜の上に積層される銅膜と、この銅膜の上に積層されるバックアップ樹脂層とで構成される。この構成により導光本体部3は、鏡としての機能が付与される。このとき光触媒層4は、鏡としての機能を何等阻害するものではない。
【0046】
このように構成された光触媒活性構造10は、鏡としての機能に加えて、光触媒活性構造1と同様の作用効果を奏することができる。
【0047】
また好ましくは、光触媒活性構造10は、導光本体部3の受光部3aに対向する他側面3cにシボ加工を施して構成する。この構成では、シボ加工部分による内部光L1の乱反射により、光触媒活性構造1と同様の作用効果を奏することができる。
【0048】
図4は、本発明の第1実施形態のさらに他の変形例としての光触媒活性構造20を示す。この光触媒活性構造20は、反射層5が、導光本体部3の表面であって、光触媒層4の形成部分および受光部3aを除いた残余の部分全体に形成されている点が相違するだけで、他の構成は光触媒活性構造10と同様に構成されている。
【0049】
この光触媒活性構造20によれば、光触媒活性構造10と同様な作用効果に加えて、導光本体部3内の内部光L1が、光ロスの極力抑制された状態で、反射層5、5、…間で繰り返し反射されることになるため、内部に滞在する時間が延長され、その分光触媒層4に到達する確率も増加して、光触媒層4の活性を増大させることができる。
【0050】
図5は、本発明の第2実施形態としての光触媒活性構造30を示す。この光触媒活性構造30は、発光源の設置の仕方が異なるだけで、他の構成は光触媒活性構造20と同様に構成されている。
【0051】
すなわち、発光源は、一端部7aを光導入部とすると共に他端部7bを光出射部とする光伝送手段7の前記他端部7bで構成されている。本実施形態では、光伝送手段として光ファイバー7が用いられている。光源2は、光ファイバー7の一端部7aに対向させて設けられると共に、導光本体部3は、光ファイバー7の他端部7bに対向する受光部3aを有して設けられている。図5中、符号8は、リフレクタで、光源2の光を光ファイバー7の一端部7aに集光する機能を有している。
【0052】
この構成によれば、光源2の光は、光ファイバー7を介して導光本体部3に間接的に導入される。このため、光源2と導光本体部3とをそれぞれ異なる環境下に設定することができ、光源2の保全性を確保することができる。
【0053】
例えば、図6および図7に示すように、光触媒活性構造30は、導光本体部3を浴室A内の壁部9に取り付けて鏡として使用する一方、光源2を浴室A外に設定することができる。これにより光源2に対する漏電防止対策が必要最小限で足りることになりコストの低減が図れるばかりでなく、光源2に起因する漏電や感電を未然に防ぐことができる。
【0054】
また、光触媒活性構造30は、導光本体部3内の内部光L1により(外部光L2が得られる環境では外部光L2も加わって)、光触媒層4の表面近傍の光触媒活性を充分に発揮することができ、これにより光触媒活性構20と同様に、鏡としての機能に加えて、親水性、セルフクリーニング性、抗菌性、および脱臭性が付与される。
【0055】
また、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、次のような変形例も含むものである。
【0056】
すなわち、第1および第2実施の形態における発光源は、太陽光を集光して光伝送手段で導光して構成することもできる。
【0057】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば次の効果を奏することができる。
【0058】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、発光源の光を基材内に導入すると共に、導入された内部光を光触媒層へ到達させるようにしたので、外部光の多少に拘わらず常に光触媒活性を充分に発揮することができる光触媒活性構造を提供することができる。
【0059】
また、請求項2記載の発明によれば、基材内を伝播する内部光は、反射層により反射されて効率よく光触媒層へ到達することができるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、一層効率よく光触媒活性を発揮することができる。
【0060】
また、請求項3記載の発明によれば、発光源の光は、基材の端面から基材内部に導入されることになり、その分基材内の光の伝播過程を長く設定することができ、これにより光触媒層への到達確率を高くすることができるるので、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、一層効率よく光触媒活性を発揮することができる。
【0061】
また、請求項4記載の発明によれば、光源の光を、光伝送手段および受光部を介して基材に間接的に導入するようにしたので、光源と基材とをそれぞれ異なる環境下に設定することができ、これにより請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、光源の保全性を確保することができる。
【0062】
その上、この構成によれば、太陽光も容易に集光することができ、これにより太陽光を発光源として利用することができる。
【0063】
また、請求項5記載の発明によれば、基材内の内部光は、光ロスが極力抑制されて、反射層間で繰り返し反射されることになるため、内部に滞在する時間が延長され、その分光触媒層に到達する確率も増加するので、請求項2〜4のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、光触媒層の活性を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての光触媒活性構造の概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態の変形例としての光触媒活性構造の概略断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の他の変形例としての光触媒活性構造の概略断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態のさらに他の変形例としての光触媒活性構造の概略断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態としての光触媒活性構造の一部断面にした概略説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態としての光触媒活性構造の使用状態を説明する要部の概略説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態としての光触媒活性構造の使用状態を説明する浴室内の概略説明図である。
【符号の説明】
1、1a、10、20、30 光触媒活性構造
2 光源(発光源)
3 導光本体部(基材)
3a 受光部
4 光触媒層
5 反射層
7 光ファイバー(光伝送手段)
7a 一端部(光ファイバーの)
7b 他端部(光ファイバーの)
L1 内部光
L2 外部光

Claims (5)

  1. 自然光あるいは人工光を出射する発光源と、前記発光源の光を内部に導入する受光部を備えている光透過可能な基材と、前記受光部を除く前記基材の表面の他の箇所に形成される光触媒層とを備えており、前記光触媒層が、前記基材内に導入された内部光と前記基材の外方から照射される外部光の内少なくとも前記内部光により活性化するように構成されていることを特徴とする光触媒活性構造。
  2. 請求項1記載の光触媒活性構造であって、
    前記内部光を前記光触媒層へ反射させる反射層が、前記受光部および光触媒層の形成箇所を除く前記基材の表面の他の箇所に形成されていることを特徴とする光触媒活性構造。
  3. 請求項1または2記載の光触媒活性構造であって、
    前記受光部は、前記基材の端面に形成されていることを特徴とする光触媒活性構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の光触媒活性構造であって、
    前記発光源は、一端部を光導入部とすると共に他端部を光出射部とする光伝送手段の前記他端部で構成されていることを特徴とする光触媒活性構造。
    いることを特徴とする光触媒活性構造。
  5. 請求項2〜4のいずれか1項記載の光触媒活性構造であって、
    前記反射層は、前記基材の表面であって、前記受光部および光触媒層の形成箇所を除いた残余の部分全体に形成されていることを特徴とする光触媒活性構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017073256A1 (ja) * 2015-10-27 2017-05-04 アズビル株式会社 乾き度測定装置
WO2021260371A1 (en) * 2020-06-23 2021-12-30 Pilkington Group Limited Antimicrobial and/or antiviral mirror

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