JP2004178997A - ウエッジバルブおよび灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】LEDを光源としつつ、光軸以外の方向にも光を照射することが可能な、ウエッジバルブおよび灯具を提供する。
【解決手段】LEDを光源とするウエッジバルブであって、光軸前方に向けて光軸3上に配置された第1LED10と、光軸前方に向けて第1LED10の後方に配置された第2LED20とを有する構成とした。なお、第2LED20の前方に、第2LED20から照射された光を放射状に反射する反射手段40を設けてもよい。
【選択図】 図1
【解決手段】LEDを光源とするウエッジバルブであって、光軸前方に向けて光軸3上に配置された第1LED10と、光軸前方に向けて第1LED10の後方に配置された第2LED20とを有する構成とした。なお、第2LED20の前方に、第2LED20から照射された光を放射状に反射する反射手段40を設けてもよい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はウエッジバルブおよび灯具に係り、特に自動車のヘッドランプに使用するウエッジバルブおよび灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
発光ダイオード(LED)は、従来の白熱電球等に比べて寿命が長く、電力消費量が小さく、また発熱量が少ないことなどから、各種灯具の光源として利用されている。車両用灯具については、ヘッドランプやスモールランプ、車幅灯などの光源として、LEDの利用が検討されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−50104号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
自動車のヘッドランプは、光軸上に位置する車両等に対してはもちろんのこと、光軸から外れた場所に位置する歩行者等に対しても、その光を認識させて注意を促す必要がある。そのため、自動車のヘッドランプは、光軸から所定角度の範囲に光を照射する必要がある。
【0005】
ところが、LEDは発光面積が小さく指向性が強いので、光軸から約13.5°程度の範囲では遠方からでも発光を認識することができるが、この範囲外では至近距離からでないと発光を認識することができない。また、複数のLEDを並列に配置して発光面積を確保しても、光軸から所定角度の範囲に光を照射することができないという問題がある。さらに、複数のLEDを使用するのは、多くのコストおよびスペースが必要になるため実用的でない。
そこで本発明は、LEDを光源としつつ、光軸以外の方向にも光を照射することが可能な、ウエッジバルブおよび灯具の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るウエッジバルブは、LEDを光源とするウエッジバルブであって、光軸前方に向けて光軸上に配置された第1LEDと、光軸前方に向けて前記第1LEDの後方に配置された第2LEDと、を有することを特徴とする。これにより、第1LEDからの光が光軸に沿って照射される一方で、第2LEDからの光は、第1LEDの後面および第1LEDの内部で乱反射して、光軸から放射状に散乱する。したがって、LEDを光源とし、光軸方向における光度を確保しつつ、光軸以外の方向にも光を照射することができる。
【0007】
また、前記第2LEDの前方に、前記第2LEDから照射された光を放射状に反射する反射手段を設けてもよい。この場合、第2LED20からの光は、反射手段40のテーパ面に反射されて、光軸3から放射状に照射される。これにより、光の照射方向をコントロールすることが可能となり、光軸以外の特定の方向にも光を照射することができる。
【0008】
また、前記第1LEDの発光面積を、前記第2LEDの発光面積より大きくしてもよい。これにより、光軸方向における光度を増加させることができる。
また、前記第1LEDの前方に、前記第1LEDから照射された光を発散させるレンズを配置してもよい。この場合、第1LEDからの光も光軸以外の方向に照射されるので、光軸以外の方向における光度を増加させることができる。
また、ソケット挿入部を配線基板で構成してもよい。これにより、配線基板の配置スペースを確保する必要がなくなり、ウエッジバルブを小型化することができる。
【0009】
一方、本発明に係る灯具は、上述したウエッジバルブの周囲に、リフレクタを配置したことを特徴とする。この場合、ウエッジバルブから放射状に照射された光を、リフレクタにより再反射して、光軸から所定角度の範囲に照射することができる。したがって、LEDを光源としつつ、自動車のヘッドランプとして使用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係るウエッジバルブおよび灯具の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。なお、以下に記載するのは本発明の実施形態の一態様にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0011】
図1に、本実施形態に係るウエッジバルブの説明図を示す。なお、図1(1)は側面図であり、図1(2)は図1(1)のA−A線における正面断面図である。本実施形態に係るウエッジバルブ2は、LEDを光源とするウエッジバルブであって、光軸前方に向けて光軸3上に配置された第1LED10と、光軸前方に向けて第1LED10の後方に配置された第2LED20とを有するものである。
【0012】
発光ダイオード(LED)は、pn接合した半導体の両端部に電極を配置したものである。この電極に電圧を印加すると、p型半導体の正孔とn型半導体の電子とが再結合する。この再結合の際にエネルギーが光として放出され、LEDが発光する。なお、光の色は放出されるエネルギー量によって決定され、放出されるエネルギー量は半導体の種類によって異なる。したがって、半導体の種類を適宜選択することにより、異なる色に発光するLEDを形成することができる。
【0013】
一般に、発光ダイオードはLED素子の状態で使用される。LED素子は、ガラス材料等からなるカバーの内部に発光ダイオードを封入し、発光ダイオードの各電極からカバー外部にリードを引き出したものである。本実施形態に係るウエッジバルブ2では、2個のLED素子を使用する。すなわち、光軸3の前方に向けて光軸上に第1LED10を配置する。また、光軸3の前方に向けて第1LED10の後方に第2LED20を配置する。なお第2LED20は、光軸上に配置してもよいし、光軸3から外れた位置に配置してもよい。
【0014】
なお、第1LED10の発光面積を、第2LED20の発光面積より大きくするのが好ましい。これにより、光軸方向における光度を増加させることができる。なお、第2LED20の外側には第1LED10のリード12を配置するスペースが確保されているので、このスペースを利用して第1LED10の外径を拡大することができる。したがって、ウエッジバルブ2の大型化を抑えつつ第1LED10の発光面積を大きくすることができる。
【0015】
第1LED10および第2LED20は、パッケージ30の内部に封入する。パッケージ30は、キャップ32、基台34およびソケット挿入部36によって構成する。このソケット挿入部36を車両用灯具1のソケット4(図2参照)に挿入することにより、ソケット挿入部36の外部端子38がソケット内の外部端子と接続され、ソケットからウエッジバルブ2への通電が可能となる。
【0016】
本実施形態では、このソケット挿入部36を配線基板37によって構成する。そこで、配線基板37の表面に外部端子38を形成する。一方、第1LED10のリード12および第2LED20のリード(不図示)を配線基板37に接続し、配線基板37の表面に形成した配線パターン(不図示)を介して外部端子38に接続する。これにより、第1LED10および第2LED20と外部端子38との動通が確保される。このような配線基板37によってソケット挿入部36を構成することにより、パッケージ30の内部に配線基板37の配置スペースを確保する必要がなくなり、ウエッジバルブ2を小型化することができる。
【0017】
一方、キャップ32は透明なプラスチック材料等によって構成する。第1LED10の前方に相当するキャップ32の先端部には、レンズ33を形成するのが好ましい。このレンズ33は、第1LED10からの光を発散させ、光軸から所定角度の範囲に照射する作用を有する。これにより、光軸以外の方向における光度を増加させることができる。
【0018】
次に、本実施形態に係るウエッジバルブの使用方法について説明する。図2に、本実施形態に係るウエッジバルブの使用例を示す。なお図2は、図1(1)のA−A線に相当する部分における断面図である。以下には、本実施形態に係るウエッジバルブを、自動車のヘッドランプ用灯具として使用する場合を例にして説明するが、本発明に係るウエッジバルブの用途はこれに限られず、例えば他の車両用灯具や装飾用灯具として使用することも可能である。
【0019】
本実施形態に係るウエッジバルブ2は、ソケット挿入部36をソケット4に挿入して使用する。さらに、ソケット4から光軸前方にかけておわん状に広がるリフレクタ6をウエッジバルブ2の周辺に配置して、灯具1を形成する。リフレクタ6は、ウエッジバルブ2の光軸から放射状に照射された光を光軸前方に反射するものである。リフレクタ6の内面は、光の反射率が高い鏡面とする。
【0020】
そして、ソケット4からウエッジバルブ2に通電すると、第1LED10および第2LED20がともに発光する。第1LED10からの光(図2に実線矢印で示す)は、光軸3から約13.5°の範囲に照射される。なお、第1LED10の前方にレンズ33を配置した場合には、第1LED10からの光がレンズによって発散されるので、光軸から所定角度の範囲に光を照射することができる。
【0021】
一方、第2LED20からの光(図2に破線矢印で示す)も、光軸3から約13.5°の範囲に照射される。ただし、第2LED20は第1LEDの後方に配置されているので、第2LED20からの光は、第1LEDの後面および第1LEDの内部で乱反射し、放射状に光が散乱する。さらにその光は、リフレクタ6の内面に反射されて、光軸前方に照射される。したがって、LEDを光源としたウエッジバルブであっても、光軸から広角度の範囲に光を照射することができる。
【0022】
なお、第2LED20の前方に、第2LED20から照射された光を光軸から放射状に反射する反射手段40を設けてもよい。反射手段40は、円錐形状や半球形状などに形成し、その中心軸を第2LED20の光軸に一致させ、その頂点を光軸後方に向けて配置する。なお図1に示すように、反射手段40を第1LED10の後部に装着すれば、別途反射手段40の支持部材を設ける必要がないので、構造が単純化されてコストを低減できるとともに、スペースが節約されてウエッジバルブ2を小型化することができる。なお、反射手段40の表面は、光の反射率が高い鏡面とするのが好ましい。
【0023】
このような反射手段40を設けた場合、第2LED20からの光は反射手段40のテーパ面に反射されて、光軸3から放射状に照射される。さらにその光は、リフレクタ6の内面に反射されて、光軸前方に照射される。ここで、反射手段40のテーパ面の傾斜角度およびリフレクタ6の曲率を適宜選択することにより、リフレクタ反射光の照射角度を適宜変更することができる。このように、反射手段40を設けた場合には、光の照射角度をコントロールすることが可能となる。したがって、LEDを光源としたウエッジバルブであっても、光軸から所定角度の範囲に光を照射することができる。
【0024】
以上に詳述したように、本実施形態に係るウエッジバルブは、光軸前方に向けて光軸上に配置された第1LEDと、光軸前方に向けて前記第1LEDの後方に配置された第2LEDとを有する構成とした。これにより、第1LEDからの光が光軸に沿って照射される一方で、第2LEDからの光は第1LEDの後面および第1LEDの内部で乱反射して、光軸から放射状に散乱する。したがって、LEDを光源とし、光軸方向における光度を確保しつつ、光軸方向以外の方向にも光を照射することができる。
【0025】
また、本実施形態に係る灯具は、上述したウエッジバルブの周囲にリフレクタを配置した構成とした。この場合、ウエッジバルブから放射状に照射された光を、リフレクタにより再反射して、光軸から所定角度の範囲に照射することができる。したがって、LEDを光源としつつ、自動車のヘッドランプとして使用することができる。
【0026】
そして、本実施形態に係るウエッジバルブおよび灯具により、LEDを並列配置した場合とは異なる独特の発光を得ることができる。すなわち、本実施形態に係るウエッジバルブおよび灯具から照射される光は、光軸に沿って直接照射される第1LEDからの光と、反射により広範囲に照射される第2LEDからの光が複合したものとなる。特に、第1LEDおよび第2LEDを異なる発光色とした場合には、美的効果に優れた発光を得ることができる。したがって、車両用灯具としてだけでなく、装飾用灯具としても利用することができる。
【0027】
【発明の効果】
LEDを光源とするウエッジバルブであって、光軸前方に向けて光軸上に配置された第1LEDと、光軸前方に向けて前記第1LEDの後方に配置された第2LEDとを有する構成としたので、LEDを光源としつつ、光軸以外の方向にも光を照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るウエッジバルブの説明図である。
【図2】実施形態に係るウエッジバルブの使用例の説明図である。
【符号の説明】
2………ウエッジバルブ、3………光軸、10………第1LED、12………リード、20………第2LED、30………パッケージ、32………キャップ、33………レンズ、34………基台、36………ソケット挿入部、37………配線基板、38………外部端子、40………反射手段。
【発明の属する技術分野】
本発明はウエッジバルブおよび灯具に係り、特に自動車のヘッドランプに使用するウエッジバルブおよび灯具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
発光ダイオード(LED)は、従来の白熱電球等に比べて寿命が長く、電力消費量が小さく、また発熱量が少ないことなどから、各種灯具の光源として利用されている。車両用灯具については、ヘッドランプやスモールランプ、車幅灯などの光源として、LEDの利用が検討されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−50104号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
自動車のヘッドランプは、光軸上に位置する車両等に対してはもちろんのこと、光軸から外れた場所に位置する歩行者等に対しても、その光を認識させて注意を促す必要がある。そのため、自動車のヘッドランプは、光軸から所定角度の範囲に光を照射する必要がある。
【0005】
ところが、LEDは発光面積が小さく指向性が強いので、光軸から約13.5°程度の範囲では遠方からでも発光を認識することができるが、この範囲外では至近距離からでないと発光を認識することができない。また、複数のLEDを並列に配置して発光面積を確保しても、光軸から所定角度の範囲に光を照射することができないという問題がある。さらに、複数のLEDを使用するのは、多くのコストおよびスペースが必要になるため実用的でない。
そこで本発明は、LEDを光源としつつ、光軸以外の方向にも光を照射することが可能な、ウエッジバルブおよび灯具の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るウエッジバルブは、LEDを光源とするウエッジバルブであって、光軸前方に向けて光軸上に配置された第1LEDと、光軸前方に向けて前記第1LEDの後方に配置された第2LEDと、を有することを特徴とする。これにより、第1LEDからの光が光軸に沿って照射される一方で、第2LEDからの光は、第1LEDの後面および第1LEDの内部で乱反射して、光軸から放射状に散乱する。したがって、LEDを光源とし、光軸方向における光度を確保しつつ、光軸以外の方向にも光を照射することができる。
【0007】
また、前記第2LEDの前方に、前記第2LEDから照射された光を放射状に反射する反射手段を設けてもよい。この場合、第2LED20からの光は、反射手段40のテーパ面に反射されて、光軸3から放射状に照射される。これにより、光の照射方向をコントロールすることが可能となり、光軸以外の特定の方向にも光を照射することができる。
【0008】
また、前記第1LEDの発光面積を、前記第2LEDの発光面積より大きくしてもよい。これにより、光軸方向における光度を増加させることができる。
また、前記第1LEDの前方に、前記第1LEDから照射された光を発散させるレンズを配置してもよい。この場合、第1LEDからの光も光軸以外の方向に照射されるので、光軸以外の方向における光度を増加させることができる。
また、ソケット挿入部を配線基板で構成してもよい。これにより、配線基板の配置スペースを確保する必要がなくなり、ウエッジバルブを小型化することができる。
【0009】
一方、本発明に係る灯具は、上述したウエッジバルブの周囲に、リフレクタを配置したことを特徴とする。この場合、ウエッジバルブから放射状に照射された光を、リフレクタにより再反射して、光軸から所定角度の範囲に照射することができる。したがって、LEDを光源としつつ、自動車のヘッドランプとして使用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係るウエッジバルブおよび灯具の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。なお、以下に記載するのは本発明の実施形態の一態様にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0011】
図1に、本実施形態に係るウエッジバルブの説明図を示す。なお、図1(1)は側面図であり、図1(2)は図1(1)のA−A線における正面断面図である。本実施形態に係るウエッジバルブ2は、LEDを光源とするウエッジバルブであって、光軸前方に向けて光軸3上に配置された第1LED10と、光軸前方に向けて第1LED10の後方に配置された第2LED20とを有するものである。
【0012】
発光ダイオード(LED)は、pn接合した半導体の両端部に電極を配置したものである。この電極に電圧を印加すると、p型半導体の正孔とn型半導体の電子とが再結合する。この再結合の際にエネルギーが光として放出され、LEDが発光する。なお、光の色は放出されるエネルギー量によって決定され、放出されるエネルギー量は半導体の種類によって異なる。したがって、半導体の種類を適宜選択することにより、異なる色に発光するLEDを形成することができる。
【0013】
一般に、発光ダイオードはLED素子の状態で使用される。LED素子は、ガラス材料等からなるカバーの内部に発光ダイオードを封入し、発光ダイオードの各電極からカバー外部にリードを引き出したものである。本実施形態に係るウエッジバルブ2では、2個のLED素子を使用する。すなわち、光軸3の前方に向けて光軸上に第1LED10を配置する。また、光軸3の前方に向けて第1LED10の後方に第2LED20を配置する。なお第2LED20は、光軸上に配置してもよいし、光軸3から外れた位置に配置してもよい。
【0014】
なお、第1LED10の発光面積を、第2LED20の発光面積より大きくするのが好ましい。これにより、光軸方向における光度を増加させることができる。なお、第2LED20の外側には第1LED10のリード12を配置するスペースが確保されているので、このスペースを利用して第1LED10の外径を拡大することができる。したがって、ウエッジバルブ2の大型化を抑えつつ第1LED10の発光面積を大きくすることができる。
【0015】
第1LED10および第2LED20は、パッケージ30の内部に封入する。パッケージ30は、キャップ32、基台34およびソケット挿入部36によって構成する。このソケット挿入部36を車両用灯具1のソケット4(図2参照)に挿入することにより、ソケット挿入部36の外部端子38がソケット内の外部端子と接続され、ソケットからウエッジバルブ2への通電が可能となる。
【0016】
本実施形態では、このソケット挿入部36を配線基板37によって構成する。そこで、配線基板37の表面に外部端子38を形成する。一方、第1LED10のリード12および第2LED20のリード(不図示)を配線基板37に接続し、配線基板37の表面に形成した配線パターン(不図示)を介して外部端子38に接続する。これにより、第1LED10および第2LED20と外部端子38との動通が確保される。このような配線基板37によってソケット挿入部36を構成することにより、パッケージ30の内部に配線基板37の配置スペースを確保する必要がなくなり、ウエッジバルブ2を小型化することができる。
【0017】
一方、キャップ32は透明なプラスチック材料等によって構成する。第1LED10の前方に相当するキャップ32の先端部には、レンズ33を形成するのが好ましい。このレンズ33は、第1LED10からの光を発散させ、光軸から所定角度の範囲に照射する作用を有する。これにより、光軸以外の方向における光度を増加させることができる。
【0018】
次に、本実施形態に係るウエッジバルブの使用方法について説明する。図2に、本実施形態に係るウエッジバルブの使用例を示す。なお図2は、図1(1)のA−A線に相当する部分における断面図である。以下には、本実施形態に係るウエッジバルブを、自動車のヘッドランプ用灯具として使用する場合を例にして説明するが、本発明に係るウエッジバルブの用途はこれに限られず、例えば他の車両用灯具や装飾用灯具として使用することも可能である。
【0019】
本実施形態に係るウエッジバルブ2は、ソケット挿入部36をソケット4に挿入して使用する。さらに、ソケット4から光軸前方にかけておわん状に広がるリフレクタ6をウエッジバルブ2の周辺に配置して、灯具1を形成する。リフレクタ6は、ウエッジバルブ2の光軸から放射状に照射された光を光軸前方に反射するものである。リフレクタ6の内面は、光の反射率が高い鏡面とする。
【0020】
そして、ソケット4からウエッジバルブ2に通電すると、第1LED10および第2LED20がともに発光する。第1LED10からの光(図2に実線矢印で示す)は、光軸3から約13.5°の範囲に照射される。なお、第1LED10の前方にレンズ33を配置した場合には、第1LED10からの光がレンズによって発散されるので、光軸から所定角度の範囲に光を照射することができる。
【0021】
一方、第2LED20からの光(図2に破線矢印で示す)も、光軸3から約13.5°の範囲に照射される。ただし、第2LED20は第1LEDの後方に配置されているので、第2LED20からの光は、第1LEDの後面および第1LEDの内部で乱反射し、放射状に光が散乱する。さらにその光は、リフレクタ6の内面に反射されて、光軸前方に照射される。したがって、LEDを光源としたウエッジバルブであっても、光軸から広角度の範囲に光を照射することができる。
【0022】
なお、第2LED20の前方に、第2LED20から照射された光を光軸から放射状に反射する反射手段40を設けてもよい。反射手段40は、円錐形状や半球形状などに形成し、その中心軸を第2LED20の光軸に一致させ、その頂点を光軸後方に向けて配置する。なお図1に示すように、反射手段40を第1LED10の後部に装着すれば、別途反射手段40の支持部材を設ける必要がないので、構造が単純化されてコストを低減できるとともに、スペースが節約されてウエッジバルブ2を小型化することができる。なお、反射手段40の表面は、光の反射率が高い鏡面とするのが好ましい。
【0023】
このような反射手段40を設けた場合、第2LED20からの光は反射手段40のテーパ面に反射されて、光軸3から放射状に照射される。さらにその光は、リフレクタ6の内面に反射されて、光軸前方に照射される。ここで、反射手段40のテーパ面の傾斜角度およびリフレクタ6の曲率を適宜選択することにより、リフレクタ反射光の照射角度を適宜変更することができる。このように、反射手段40を設けた場合には、光の照射角度をコントロールすることが可能となる。したがって、LEDを光源としたウエッジバルブであっても、光軸から所定角度の範囲に光を照射することができる。
【0024】
以上に詳述したように、本実施形態に係るウエッジバルブは、光軸前方に向けて光軸上に配置された第1LEDと、光軸前方に向けて前記第1LEDの後方に配置された第2LEDとを有する構成とした。これにより、第1LEDからの光が光軸に沿って照射される一方で、第2LEDからの光は第1LEDの後面および第1LEDの内部で乱反射して、光軸から放射状に散乱する。したがって、LEDを光源とし、光軸方向における光度を確保しつつ、光軸方向以外の方向にも光を照射することができる。
【0025】
また、本実施形態に係る灯具は、上述したウエッジバルブの周囲にリフレクタを配置した構成とした。この場合、ウエッジバルブから放射状に照射された光を、リフレクタにより再反射して、光軸から所定角度の範囲に照射することができる。したがって、LEDを光源としつつ、自動車のヘッドランプとして使用することができる。
【0026】
そして、本実施形態に係るウエッジバルブおよび灯具により、LEDを並列配置した場合とは異なる独特の発光を得ることができる。すなわち、本実施形態に係るウエッジバルブおよび灯具から照射される光は、光軸に沿って直接照射される第1LEDからの光と、反射により広範囲に照射される第2LEDからの光が複合したものとなる。特に、第1LEDおよび第2LEDを異なる発光色とした場合には、美的効果に優れた発光を得ることができる。したがって、車両用灯具としてだけでなく、装飾用灯具としても利用することができる。
【0027】
【発明の効果】
LEDを光源とするウエッジバルブであって、光軸前方に向けて光軸上に配置された第1LEDと、光軸前方に向けて前記第1LEDの後方に配置された第2LEDとを有する構成としたので、LEDを光源としつつ、光軸以外の方向にも光を照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るウエッジバルブの説明図である。
【図2】実施形態に係るウエッジバルブの使用例の説明図である。
【符号の説明】
2………ウエッジバルブ、3………光軸、10………第1LED、12………リード、20………第2LED、30………パッケージ、32………キャップ、33………レンズ、34………基台、36………ソケット挿入部、37………配線基板、38………外部端子、40………反射手段。
Claims (6)
- LEDを光源とするウエッジバルブであって、
光軸前方に向けて光軸上に配置された第1LEDと、
光軸前方に向けて前記第1LEDの後方に配置された第2LEDと、
を有することを特徴とするウエッジバルブ。 - 請求項1に記載のウエッジバルブにおいて、
前記第2LEDの前方に、前記第2LEDから照射された光を放射状に反射する反射手段を設けたことを特徴とするウエッジバルブ。 - 請求項1または2に記載のウエッジバルブにおいて、
前記第1LEDの発光面積を、前記第2LEDの発光面積より大きくしたことを特徴とするウエッジバルブ。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のウエッジバルブにおいて、
前記第1LEDの前方に、前記第1LEDから照射された光を発散させるレンズを配置したことを特徴とするウエッジバルブ。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載のウエッジバルブにおいて、
ソケット挿入部を配線基板で構成したことを特徴とするウエッジバルブ。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載のウエッジバルブの周囲に、リフレクタを配置したことを特徴とする灯具。
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-
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