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JP2004176844A - 歯車変速機 - Google Patents

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JP2004176844A
JP2004176844A JP2002345459A JP2002345459A JP2004176844A JP 2004176844 A JP2004176844 A JP 2004176844A JP 2002345459 A JP2002345459 A JP 2002345459A JP 2002345459 A JP2002345459 A JP 2002345459A JP 2004176844 A JP2004176844 A JP 2004176844A
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JP
Japan
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gear
transmission
shaft
reverse
driven
Prior art date
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JP2002345459A
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English (en)
Inventor
Koichi Masutani
浩一 桝谷
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/02Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H3/08Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts
    • F16H3/087Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears
    • F16H3/089Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the disposition of the gears all of the meshing gears being supported by a pair of parallel shafts, one being the input shaft and the other the output shaft, there being no countershaft involved
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

【課題】後退専用の駆動歯車と被駆動歯車をなくして変速機の軸長を短くし、変速機を小型化する。
【解決手段】歯車変速機はエンジン動力が入力される入力軸11と、入力軸11との間で複数の変速歯車列21〜26が設けられて変速された動力を出力する出力軸12とを有し、出力軸12に固定された出力歯車34に噛合う被駆動歯車35が駆動軸16に設けられ、変速歯車列21を形成する変速用被駆動歯車21bと被駆動歯車35とを連結する状態と、連結を解く状態とに切り換えるための噛合いクラッチ39がリバース軸36に設けられている。リバース軸36には被駆動歯車21bと噛み合う第1リバースアイドラ歯車37と、被駆動歯車35に噛み合う第2リバースアイドラ歯車38とが設けられている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は後退専用の歯車を入力軸と出力軸に設けることなく、後退移動を行うようにし軸長を短くするようにした歯車変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の変速機には、運転者のシフトレバー操作により変速操作が行われる手動変速機と、車両の走行状態に応じて変速操作が自動的に行われる自動変速機がある。手動変速機は複数の駆動歯車が設けられた入力軸と、それぞれの駆動歯車に噛合って変速歯車列を形成する複数の被駆動歯車が設けられた出力軸とを有している。入力軸と出力軸は相互に平行に配置されており、シフトレバーが操作されると、噛合いクラッチによって複数の歯車列から動力伝達を行う歯車列が切り換えられて変速操作が行われる。
【0003】
このように入力軸と出力軸とが相互に平行となった平行軸式の手動変速機の構造をベースとして、噛合いクラッチの切換動作を油圧アクチュエータによって自動的に行うようにすると、変速機は自動変速機となり、走行状態に応じて動力伝達を行う変速歯車列が自動的に選択される。このタイプの自動変速機はAMTと言われている。
【0004】
車両を後退させるために、従来、前進用の複数段の変速歯車列に加えて、後退用の駆動歯車を入力軸に設け、この駆動歯車とにより後退用の歯車列を形成する後退用の被駆動歯車を出力軸に設けており、これらの歯車が入力軸と出力軸に設けられることから変速機の軸長を短くすることには限界があった。そこで、入力軸に設けられた第1速の駆動歯車を後退用の駆動歯車として共用し、この駆動歯車に常時噛合うアイドラ歯車と、出力軸に設けられた後退用の被駆動歯車に常時噛合う中間歯車とを切換機構によって連結するようにした変速機がある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−99195号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この技術では第1速の駆動歯車を後退用の駆動歯車として共用しているので、後退用の駆動歯車を入力軸に設けることは不要となるものの、後退用の被駆動歯車を出力軸に設けなければならず、そのスペース分の軸長が長くなって変速機が大きくなるという問題点がある。また、後退専用の被駆動歯車が必要であることから、その分の製造コストアップをもたらすという問題点がある。
【0007】
本発明の目的は、後退専用の駆動歯車と被駆動歯車をなくして変速機の軸長を短くし、変速機を小型化することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の歯車変速機は、エンジン動力が入力される入力軸と、前記入力軸との間で複数の変速歯車列が設けられて変速された動力を出力する出力軸とを有する歯車変速機であって、前記出力軸に固定された出力歯車に噛合う被駆動歯車が設けられ、前記出力軸からの動力を駆動輪に伝達する駆動軸と、前記出力軸に設けられてそれぞれ変速歯車列を形成する変速用の被駆動歯車のいずれかと前記被駆動歯車とを連結する状態と、連結を解く状態とに切り換える後退手段を有することを特徴とする。
【0009】
本発明の歯車変速機は、前記出力軸に平行に配置されるリバース軸と、前記リバース軸に装着され前記変速用の被駆動歯車のいずれかと噛み合う第1リバースアイドラ歯車と、前記リバース軸に装着され前記被駆動歯車に噛み合う第2リバースアイドラ歯車と、前記第1と第2のリバースアイドラ歯車を連結させる状態と連結を解く状態とに切り換える噛合いクラッチとにより前記後退手段を形成したことを特徴とする。
【0010】
本発明の歯車変速機は、前記出力軸に平行に配置されるリバース軸に軸方向に移動自在に装着され、前記変速用の被駆動歯車のいずれかと前記被駆動歯車とに噛み合う位置、および噛合いを解く位置に移動するリバースアイドラ歯車により前記後退手段を形成したことを特徴とする。
【0011】
本発明の歯車変速機は、前記変速用の被駆動歯車は第1速または第2速の変速用被駆動歯車であることを特徴とする。
【0012】
本発明の歯車変速機にあっては、出力軸に設けられた出力歯車に噛合い駆動軸に設けられた被駆動歯車と、いずれかの変速段を形成する変速歯車列との間に後退手段を設けたので、入力軸と出力軸には後退用の歯車を設けることが不要となり、入力軸と出力軸の軸長を短くすることができる。これにより、変速機を小型化することができるとともに一層コストを低減することができる。
【0013】
後退手段を2つのリバースアイドラ歯車とこれらを連結する噛合いクラッチとにより形成することにより、2段減速を行うことができ、リバース用の歯数比の設計自由度を拡大することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態である歯車変速機を示すスケルトン図であり、図2は図1におけるA−A線に沿う方向から見た歯車の配列状態を示すスケルトン図である。
【0015】
図1および図2に示される歯車変速機は、エンジンのクランク軸が車幅方向となって車体に配置される横置き型の自動変速機であり、入力軸11とこれと平行となった出力軸12とを有している。入力軸11はエンジン13のクランク軸14に入力クラッチ15を介して連結されるようになっており、入力軸11にはエンジン動力が入力される。出力軸12は入力軸11との間に装着された変速歯車列を介して変速された動力を出力する。なお、入力クラッチ15とクランク軸14の間にトルクコンバータを設けるようにしても良い。
【0016】
入力軸11と出力軸12はそれぞれ平行に配置されており、この歯車変速機は平行軸式となっている。これらの入力軸11と出力軸12に平行となって駆動軸16が配置されており、この歯車変速機は入力軸11,出力軸12および駆動軸16を有する3軸構造となっている。この駆動軸16は差動機構17の左右のサイドギヤ軸により形成されており、それぞれのサイドギヤ軸はアクスル軸18a,18bを介して駆動輪19a,19bに連結されている。
【0017】
入力軸11には第1速と第2速の駆動歯車21a,22aがそれぞれ固定され、第3速〜第6速の駆動歯車23a〜26aがそれぞれ回転自在に装着されており、それぞれの駆動歯車21a〜26aは変速用の駆動歯車となっている。出力軸12には第1速と第2速の被駆動歯車21b,22bがそれぞれ回転自在に装着され、第3速〜第6速の被駆動歯車23b〜26bがそれぞれ固定されており、それぞれの被駆動歯車21b〜26bは変速用の被駆動歯車となっている。それぞれのドライブギヤつまり駆動歯車21a〜26aは、対応するドリブンギヤつまり被駆動歯車21b〜26bに常時噛み合っており、入力軸11と出力軸12との間には、第1速から第6速の変速歯車列21〜26が形成されている。変速歯車列21〜26はエンジン側が第6速となっており、反対側に向かうにしたがって、1段毎に低速段となっている。
【0018】
第1速の変速歯車列21を動力伝達状態とする位置と、第2速の変速歯車列22を動力伝達状態とする位置と、いずれも動力伝達状態としない中立位置とに切り換えるために、出力軸12には第1切換クラッチ31が設けられている。入力軸11には、第3速の変速歯車列23を動力伝達状態とする位置と、第4速の変速歯車列24を動力伝達状態とする位置と、いずれも動力伝達状態としない中立位置とに切り換えるために第2切換クラッチ32が設けられるとともに、第5速の変速歯車列25を動力伝達状態とする位置と、第6速の変速歯車列26を動力伝達状態とする位置と、いずれも動力伝達状態としない中立位置とに切り換えるために第3切換クラッチ33が設けられている。
【0019】
第1切換クラッチ31は出力軸12に固定された切換ハブ31aと、この切換ハブ31aに軸方向に移動自在に装着される切換スリーブ31bとを有し、切換スリーブ31bを第1速の被駆動歯車21bに設けられたスプライン部21cに噛み合わせると、第1速の変速段が選択されて変速歯車列21が動力伝達状態となる。一方、切換スリーブ31bを第2速の被駆動歯車22bに設けられたスプライン部22cに噛み合わせると、第2速の変速段が選択されて変速歯車列22が動力伝達状態となる。
【0020】
第2切換クラッチ32と第3切換クラッチ33も第1切換クラッチ31と同様の構造となっており、切換ハブ32a,33aと切換スリーブ32b,33bとを有している。それぞれの切換クラッチ31〜33は、同期機構つまりシンクロメッシュ機構であり、それぞれの切換クラッチ31〜33のシンクロナイザーリングは省略されている。それぞれの切換スリーブ31b〜33bは図示しない油圧アクチュエータによって駆動されるようになっており、走行状態に応じて自動的に変速段が選択される。ただし、この歯車変速機は自動変速機として使用することができるだけでなく、マニュアル式の変速機つまり手動変速機としても使用することができる。その場合には運転席に設けられたシフトレバーによって切換スリーブを駆動する。なお、第1切換クラッチ31を入力軸11に設け、第2切換クラッチ32と第3切換クラッチ33を出力軸12に設けるようにしても良く、切換クラッチにより切換動作が行われる側の歯車を入力軸11と出力軸12の一方に回転自在に装着し、これに噛み合う歯車を入力軸11と出力軸12の他方に固定するようにすれば、それぞれの切換クラッチ31〜33は入力軸11と出力軸12のいずれに設けるようにしても良い。
【0021】
出力軸12には出力歯車としてのファイナルドライブギヤ34が固定され、このファイナルドライブギヤ34は差動機構17に設けられた被駆動歯車としてのファイナルドリブンギヤ35に常時噛み合っている。したがって、車両が前進走行する場合には、第1速から第6速のいずれかの変速歯車列を介して出力歯車としてのファイナルドライブギヤ34にエンジン動力が出力され、このファイナルドライブギヤ34と噛み合う出力用の被駆動歯車としてのファイナルドリブンギヤ35にエンジン動力が伝達される。
【0022】
入力軸11と出力軸12のそれぞれに平行にリバース軸36が配置されており、このリバース軸36には第1速の被駆動歯車21bに常時噛み合う第1リバースアイドラ歯車37が回転自在に装着され、さらに出力用の被駆動歯車としてのファイナルドリブンギヤ35に常時噛み合う第2リバースアイドラ歯車38が回転自在に装着されている。第1リバースアイドラ歯車37と第2リバースアイドラ歯車38とを連結する状態と連結を解く状態とに切り換えるために、両方のリバースアイドラ歯車37,38の間には噛合いクラッチ39が設けられており、2つのリバースアイドラ歯車37,38と噛合いクラッチ39により後退手段が形成されている。この噛合いクラッチ39は選択摺動型が用いられているが、同期噛合い機構を用いるようにしても良い。
【0023】
後退手段を形成する噛合いクラッチ39は、第2リバースアイドラ歯車38に設けられた切換ハブ39aと、この切換ハブ39aに軸方向に移動自在に装着された切換スリーブ39bとを有し、この切換スリーブ39bは第1リバースアイドラ歯車37に設けられたスプライン部37aに噛み合うようになっている。したがって、第1の切換クラッチ31を第1速の被駆動歯車21bと出力軸12とを解放させた中立状態とし、第2,第3の切換クラッチ32、33を中立位置に設定した状態のもとで、切換スリーブ39bを第1リバースアイドラ歯車37に設けられたスプライン部37aに噛み合わせると、連結状態の両方の歯車37,38を介して第1速の被駆動歯車21bからファイナルドリブンギヤ35に動力が伝達され、車両は後退移動する。
【0024】
このように、第1速の被駆動歯車21bとファイナルドリブンギヤ35を後退用の歯車列として共用するようにしたので、入力軸11および出力軸12のいずれにも後退専用の歯車を設けることが不要となり、入力軸11および出力軸12の軸長を短くすることができ、変速機を小型化することが可能となる。しかも、後退手段は2つのリバースアイドラ歯車37,38を有しているので、2段の歯車列により減速することができ、後退時の歯車比の設定自由度が拡大する。
【0025】
図3は本発明の他の実施の形態である歯車変速機を示すスケルトン図であり、図3においては図1および図2に示された部材と共通する部材には同一の符号が付されている。この歯車変速機は第1速と第2速が前述した場合と逆の位置に配置され、同様に第3速と第4速が、そして第5速と第6速がそれぞれ前述した場合と逆の位置になっている。したがって、第1リバースアイドラ歯車37は第2速の被駆動歯車22bに常時噛み合っており、後退時には第2速の被駆動歯車22bとファイナルドリブンギヤ35とを介してエンジン動力が駆動輪に伝達されることになる。
【0026】
図1および図3に示す歯車変速機は横置き型であり、車両の前側に変速機が搭載されるとFF車になり、車両の後側に変速機が搭載されればRR車となる。さらに、この変速機を車両の前側に搭載するとともに、ファイナルドリブンギヤ35にトランスファードライブ軸を介して後輪も駆動するようにすれば四輪駆動車となる。
【0027】
図4は本発明の他の実施の形態である歯車変速機を示すスケルトン図であり、図5は図4におけるB−B線に沿う方向から見た歯車の配列状態を示すスケルトン図である。この歯車変速機は、エンジンのクランク軸が車両の進行方向となって車体に配置される縦置き型であり、図4においては前述した歯車変速機を構成する部材と共通する部材には同一の符号が付されている。
【0028】
出力軸12には出力歯車としてのリダクションドライブギヤ41が固定され、駆動軸としてのドライブシャフト42が出力軸12および入力軸11に平行に配置されている。ドライブシャフト42に固定された出力用の被駆動歯車としてのリダクションドリブンギヤ43がリダクションドライブギヤ41に常時噛み合っている。ドライブシャフト42の先端にはドライブピンオンギヤつまり終減速小歯車44が取り付けられ、この終減速小歯車44は差動機構に取り付けられたハイポイドギヤつまり終減速大歯車45に噛合っている。したがって、前進走行時には、第1速から第6速のいずれかの変速歯車列を介して出力歯車としてのリダクションドライブギヤ41にエンジン動力が出力され、これと噛み合う被駆動歯車としてのリダクションドリブンギヤ43にエンジン動力が伝達される。
【0029】
第1速の被駆動歯車21bとリダクションドリブンギヤ43との間には、図1および図3に示したものと同様の構造の第1リバースアイドラ歯車37と第2リバースアイドラ歯車38と噛合いクラッチ39が設けられている。したがって、第1の切換クラッチ31を第1速の被駆動歯車21bと出力軸12とを解放させた中立状態とし、第2,第3の切換クラッチ32,33を中立位置に設定した状態のもとで、切換スリーブ39bを第1リバースアイドラ歯車37に設けられたスプライン部37aに噛み合わせると、連結状態の両方のリバースアイドラ歯車37,38を介して第1速の被駆動歯車21bからリダクションドリブンギヤ43に動力が伝達され、車両は後退移動する。
【0030】
この歯車変速機においても、第1速と第2速の変速歯車列21,22を図4に示した場合と逆の位置に配置し、同様に第3速と第4速の変速歯車列23,24を逆の位置に配置し、第5速と第6速の変速歯車列25,26を逆の位置に配置するようにしても良い。
【0031】
図4に示す歯車変速機は縦置き型であり、車両の前側に変速機が搭載されるとFF車になり、車両の後側に変速機が搭載されればRR車となり、車両の進行方向中間部に配置されればMR車となる。また、この変速機を車両の前側に搭載するとともに、リダクションドリブンギヤ43にセンターデファレンシャルや動力分配機構を介して前輪駆動用のドライブシャフトと後輪駆動用のドライブシャフトを連結すれば四輪駆動車となる。さらに、図4に示すタイプの変速機における基本構造を大幅に変更することなく、ドライブシャフト42を車両の後方に突出させるようにすればFR車になり、そのタイプの変速機を車両の後側に配置すればRF車となる。
【0032】
図6は本発明の他の実施の形態である歯車変速機を示すスケルトン図であり、図6においては図4に示された部材と共通する部材には同一の符号が付されている。この歯車変速機は図4に示した場合と同様に縦置き型であり、出力軸12には出力歯車としてのリダクションドライブギヤ41が固定されている。このリダクションドライブギヤ41にはセンタデファレンシャル46の被駆動歯車47が常時噛み合っており、このセンタデファレンシャル46の一方のピニオン軸は前輪用のドライブシャフト48aとなっている。このドライブシャフト48aには、前輪用の差動機構に設けられた終減速大歯車49に噛み合う終減速小歯車51が取り付けられている。他方のピニオン軸は後輪用のドライブシャフト48bとなっており、このドライブシャフト48bは図示省略した後輪用の差動機構を介して後輪に連結されている。
【0033】
入力軸11および出力軸12に平行にリバース軸36が配置されており、このリバース軸36にはリバースアイドラ歯車52が軸方向に移動自在に装着され、このリバースアイドラ歯車52は第1速の被駆動歯車21bと被駆動歯車47との両方に噛み合う位置と、これらとの噛合いを解く位置とに移動する。したがって、第1の切換クラッチ31を第1速の被駆動歯車21bと出力軸12とを解放させた中立状態とし、第2,第3の切換クラッチ32,33を中立位置に設定した状態のもとで、リバースアイドラ歯車52を第1速の被駆動歯車21bと被駆動歯車47とに噛み合わせると、リバースアイドラ歯車52を介して第1速の被駆動歯車21bから被駆動歯車47に動力が伝達され車両は後退移動する。
【0034】
このタイプの変速機にあっては、出力歯車としてのリダクションドライブギヤ41を第2速と第3速の被駆動歯車の間に取り付けることにより、リバースアイドラ歯車52を第2速または第3速の被駆動歯車と被駆動歯車47とに噛み合わせるようにしても良く、同様にリダクションドライブギヤ41を第4速と第5速の被駆動歯車の間に取り付けるようにしても良い。
【0035】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、図示する変速機は変速段数が6段となっているが、変速段数は図示した場合に限られず、任意の段数とすることができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、入力軸および出力軸の双方に後退用の歯車を設けることなく、出力軸に設けられた出力歯車に噛合って駆動軸に設けられる被駆動歯車と、いずれかの変速段を形成する変速歯車列と被駆動歯車との間に後退手段を設けたので、入力軸と出力軸には後退用の歯車を設けることなく後退段が形成され、入力軸と出力軸の軸長を短くすることができる。これにより、変速機を小型化することができるとともに製造コストを低減することができる。
【0037】
後退手段を2つのリバースアイドラ歯車とこれらを連結する噛合いクラッチとにより形成することにより、2段減速を行うことができ、リバース用の歯数比の設計自由度を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である歯車変速機を示すスケルトン図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿う方向から見た歯車の配列状態を示すスケルトン図である。
【図3】本発明の他の実施の形態である歯車変速機を示すスケルトン図である。
【図4】本発明の他の実施の形態である歯車変速機を示すスケルトン図である。
【図5】図4におけるB−B線に沿う方向から見た歯車の配列状態を示すスケルトン図である。
【図6】本発明の他の実施の形態である歯車変速機を示すスケルトン図である。
【符号の説明】
11 入力軸
12 出力軸
16 駆動軸
21〜26 変速歯車列
21a〜26a 駆動歯車
21b〜26b 被駆動歯車
31〜33 切換クラッチ
34 ファイナルドライブギヤ(出力歯車)
35 ファイナルドリブンギヤ(被駆動歯車)
36 リバース軸
37 第1リバースアイドラ歯車
38 第2リバースアイドラ歯車
39 噛合いクラッチ
41 リダクションドライブギヤ(出力歯車)
42 ドライブシャフト(駆動軸)
43 リダクションドリブンギヤ(被駆動歯車)
47 被駆動歯車

Claims (4)

  1. エンジン動力が入力される入力軸と、前記入力軸との間で複数の変速歯車列が設けられて変速された動力を出力する出力軸とを有する歯車変速機であって、
    前記出力軸に固定された出力歯車に噛合う被駆動歯車が設けられ、前記出力軸からの動力を駆動輪に伝達する駆動軸と、
    前記出力軸に設けられてそれぞれ変速歯車列を形成する変速用の被駆動歯車のいずれかと前記被駆動歯車とを連結する状態と、連結を解く状態とに切り換える後退手段を有することを特徴とする歯車変速機。
  2. 請求項1記載の歯車変速機において、前記出力軸に平行に配置されるリバース軸と、前記リバース軸に装着され前記変速用の被駆動歯車のいずれかと噛み合う第1リバースアイドラ歯車と、前記リバース軸に装着され前記被駆動歯車に噛み合う第2リバースアイドラ歯車と、前記第1と第2のリバースアイドラ歯車を連結させる状態と連結を解く状態とに切り換える噛合いクラッチとにより前記後退手段を形成したことを特徴とする歯車変速機。
  3. 請求項1記載の歯車変速機において、前記出力軸に平行に配置されるリバース軸に軸方向に移動自在に装着され、前記変速用の被駆動歯車のいずれかと前記被駆動歯車とに噛み合う位置、および噛合いを解く位置に移動するリバースアイドラ歯車により前記後退手段を形成したことを特徴とする歯車変速機。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯車変速機において、前記変速用の被駆動歯車は第1速または第2速の変速用の被駆動歯車であることを特徴とする歯車変速機。
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