JP2004176597A - 送風機のエアー放出ノズル - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構造で対象物の広範囲にエアーを当てることが可能な送風機のエアー放出ノズルを提供することである。
【解決手段】ヘアードライヤー2からのエアーの向きを変える筒状の壁面を有する風向変更体4が、吹き出し口2aに連通して設けられた外装体3の内側でその軸線を中心に回転可能に軸支されるとともに、ヘアードライヤー2からのエアーが当たることにより風向変更体4を回転させる回転力を得る羽根4g,4gが風向変更体4に設けられ、この羽根4g,4gにより風向変更体4が回転駆動されると、ヘアードライヤー2からのエアーがエアー放出ノズル1によってその向きが回転により変えられながら螺旋状に放出される。
【選択図】 図1
【解決手段】ヘアードライヤー2からのエアーの向きを変える筒状の壁面を有する風向変更体4が、吹き出し口2aに連通して設けられた外装体3の内側でその軸線を中心に回転可能に軸支されるとともに、ヘアードライヤー2からのエアーが当たることにより風向変更体4を回転させる回転力を得る羽根4g,4gが風向変更体4に設けられ、この羽根4g,4gにより風向変更体4が回転駆動されると、ヘアードライヤー2からのエアーがエアー放出ノズル1によってその向きが回転により変えられながら螺旋状に放出される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘアードライヤーやエアーシャワー装置などの送風機のエアー放出ノズルに関し、更に詳しくは送風機からのエアーをその向きを変えながら螺旋状に放出する送風機のエアー放出ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、市販されているヘアードライヤーはそのエアーの吹き出し方向が一定のノズル構造であり、前髪を希望の形に整えたりするのにピンポイントで風を当てる場合はそれでいいのだが、濡れた髪を乾かす時やふわりと仕上げたい時などの頭髪の広い範囲にまんべんなく風を当てたい場合、通常、使用者はヘアードライヤーを頭のまわりで振ったり回したりしながら風を頭髪に吹きかけていた。さらには、ヘアードライヤーの熱風が頭髪の一箇所に集中すると熱いことからも、このような使い方がされている。
【0003】
また、半導体製造や食品加工業界などのクリーンルームや防塵ルームへの前室であるエアーシャワー室に備え付けられるエアーシャワー装置においても、そのエアーシャワー室壁面に設置されるエアーノズルユニットのエアー吹き出し方向が一定方向である構造のため、エアーシャワー室を通過する作業者等に対して、その全域をカバーするように、多数のエアーノズルユニットが必要とされていた。
【0004】
【特許文献1】
実開昭57−179302号公報
【特許文献2】
特開平6−291003号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ヘアードライヤーのこのような使い方は、ヘアードライヤー自体がそれほど軽いものではないため面倒で煩わしかった。また、エアシャワー装置においても、エアーノズルユニットをエアーシャワー室壁面に多数設置するのはコスト高である。そこで、本発明の解決する課題は、簡易な構造で対象物の広範囲にエアーを当てることが可能な送風機のエアー放出ノズルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため本発明に係る送風機のエアー放出ノズルは、送風機から流入されるエアーの向きに斜めに面した傾斜壁面を含む筒状の風向変更体が、前記送風機の吹き出し口に連通して設けられた外装体の内側中心軸にて回転可能に軸支されるとともに、前記送風機から流入されるエアーが当たることにより前記風向変更体を回転させる回転力を得る羽根が前記風向変更体に設けられ、前記羽根が得た回転力により前記風向変更体が回転駆動されると、前記送風機から流入されるエアーの向きが前記風向変更体によって変えられながら螺旋状に放出されることを要旨とするものである。
【0007】
上記構成を有する送風機のエアー放出ノズルによれば、送風機から流入するエアー流れの向きに対して斜めに面した傾斜壁面を含む風向変更体を、吹き出き口に連通して設けられた外装体の内側中心軸にて回転可能に軸支して、さらに、送風機から流入するエアーが当たることにより風向変更体を回転させるための回転力を得る羽根がその風向変更体に設けられているという構成により、このノズルの風向変更体に流入するエアーは風向きが変更されるうえに、羽根によりその風向変更体が回転されるので、送風機から風向変更体に流入したエアーは螺旋状に広範囲に放出されることになる。また、螺旋状に放出されることにより、脈動を伴ったエアーの流れが形成される。
【0008】
また、風向変更体の回転のための駆動力が送風機からのエアーによって得られるという構成なので、別途、回転駆動用の機構、例えば電動モータなどの機構を要することがない。したがって、簡易な構造で対照物に対して広範囲にエアーを当てることが可能となる。
【00009】
また、他の本発明に係る送風機のエアー放出ノズルは、送風機から流入されるエアーの向きに斜めに面した傾斜壁面を含む筒状の風向変更体が、前記送風機の吹き出し口に連通して設けられた外装体の内側中心軸にて、前記傾斜壁面に前記送風機から流入するエアーが当たることにより前記風向変更体を回転させる回転力が得られるように回転可能に軸支され、前記傾斜壁面が得た回転力により前記風向変更体が回転駆動されると、前記送風機から流入されるエアーがその向きを前記風向変更体によって変えられながら螺旋状に放出されることを要旨とするものである。
【0010】
上記構成を有する送風機のエアー放出ノズルによれば、風向変更体の傾斜壁面に送風機からのエアーが当たることにより風向変更体を回転させる回転力が得られるという、風向変更体の筒状の壁面のうちの傾斜壁面部分が風向変更体を回転させる羽根に相当するという構成であるので、風向変更体に流入した送風機からのエアーは傾斜壁面により風向きが変更されるうえに、その際に傾斜壁面が回転力を得て風向変更体を回転させるので、前述の発明と同様に送風機からのエアーは螺旋状に広範囲に放出され、さらには、脈動を伴ったエアーの流れを形成して放出されことになる。この場合も、風向変更体の回転のための駆動力が送風機からのエアーによって得られるので、別途、回転駆動用の機構を必要としない非常に簡易な構造である。
【0011】
これらのエアー放出ノズルにおいて、前記外装体が前記風向変更体と共に前記送風機の吹き出し口から一体的に着脱自在可能である構成にすれば、エアーを通常の状態で放出させる場合と螺旋状に広範囲に放出させる場合とを選択することができて便利である。
【0012】
そして、このような構成のエアー放出ノズルをヘアードライヤーに採用すれば、従来のようにヘアードライヤーを振ったり回したりすることなく、頭髪の広範囲に風を当てることができるので、整髪や乾髪の際の煩わしさがなくなる。また、ヘアードライヤーの熱風が頭髪の一箇所に集中的に当たるということがないので熱い思いをしなくて済むようになる。また、回転により脈動した風も得られるので、ふわりとした仕上がりの整髪や乾髪を行ない易くなり便利である。
【0013】
また、エアーシャワー室に備え付けられるエアーシャワー装置の吹き出し口にこのエアー放出ノズルを採用すれば、被清浄物に対して広範囲に清浄空気を当てることができるので、現状のエアーノズルユニットの数を減らすことが可能になり、エアーシャワー装置のコストを下げることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るエアー放出ノズルの実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。先ず第1の実施の形態について図1〜図3を用いて説明する。図1はエアー放出ノズル1の外観斜視図、図2はその分解図、図3はエアー放出ノズル1の正面図と断面図を示している。
【0015】
図示されるように、エアー放出ノズル1は、送風機であるヘアードライヤー2の吹き出し口2aに着脱可能な外装体3と、この外装体3の内側で回転可能に軸支される風向変更体4とで構成されている。
【0016】
外装体3は、円筒形状を有しており、ヘアードライヤー2の吹き出し口2aに嵌合接続可能な嵌合部3aが段状に形成されており、この嵌合部3aがヘアードライヤー2の吹き出し口2aの外周に係合することで容易に外れないようになっている。また、この外装体3の内側には棒状の軸部3bが、外装体3内周の直径方向に橋渡し形成された支持部3cの中央位置に前方に向かって突出して設けられており、風向変更体4がこの軸部3bに回転可能に軸支されるようになっている。
【0017】
風向変更体4は円筒形状の筒の開口部端面を、径方向に対して垂直にではなく所定角度傾けて切ったような形状の筒部4aを有しており、筒部4aの開口面4b,4cはそれぞれ同じ楕円形状となっている。この筒部4aの内側には、前述の外装体3に設けられた軸部3bが挿通される軸孔4dが開口形成された軸受部4eが設けられている。この軸受部4eは、筒部4aの中心軸に対して傾いた状態で平板状のハブ4f,4fによって筒部4aの内周に連結されている。図3(b)に示すように、筒部4aの軸方向はこの軸受部3bの軸方向に対して傾斜していることにより、傾斜壁面4h,4hが形成されている。また、ハブ4f,4fのそれぞれの前端部分には羽根4g,4gが互いに逆向きになるように形成されている。また、外装体3の軸部3bの先端に係合する係合蓋5は、軸部3bから風向変更体4が容易に外れないようにするためのものである。
【0018】
このような構造のエアー放出ノズル1をヘアードライヤー2の吹き出し口2a部分に取り付けてドライヤーのスイッチを入れて熱風又は冷風が吹き出されると、風向変更体4の筒部4aの上流側の開口面4bから流入した風は下流側の開口面4cから傾斜壁面4h,4hにより斜めに放出されるとともに、ハブ4f,4fの前端部分に形成された羽根4g,4gに当たることより筒部4aは回転力6,6を得て、外装体3の軸部3bを中心に回転駆動される。
【0019】
これによりヘアードライヤー2から吹き出される風は風向変更体4によって斜めにその向きが変えられて放出されるとともに、その放出の方向は回転して常に変化する。つまり、図10に示すように、ヘアードライヤー2の風はこのエアー放出ノズル1により広範囲に螺旋状に放出され、さらには、螺旋状に放出されることにより、脈動を伴った風が形成される。
【0020】
次に、第2の実施の形態に係るエアー放出ノズル11について図4〜図6を用いて説明する。図4はエアー放出ノズル11の外観斜視図、図5はその分解図、図6は正面図と断面図を示している。尚、この第2実施の形態のエアー放出ノズル11は、上述の第1実施形態のエアー放出ノズル1とは風向変更体の構造が異なるだけなので、上述の第1の実施形態と同一の構成については同符号を付して説明は省略する。
【0021】
この場合の風向変更体12は外装体3の軸部3bに対して所定角度傾けられた円筒状の筒部12aを有しており、この筒部12aの径方向に対して垂直に切った開口面12b,12cが形成されている。また、この筒部12aの内側には、外装体3の軸部3aが挿通される軸孔12dが開口形成された軸受部12eが、筒部12a内周の左側にハブ12fによって連結されている。
【0022】
このように外装体3に軸支された風向変更体12にエアードライヤー2からの風が送られると、風向変更体12の筒部12aの上流側の開口面12bから流入した風は下流側の開口面12cから傾斜壁面12g,12gにより斜めに放出される。このとき、筒部12aのうち、ヘアードライヤー2からの風の流れの向きに傾斜して面した傾斜壁面12g、12g部分に風が当たると、それぞれの傾斜壁面12g,12gには風向変更体12を回転させる方向に回転力13,13が発生するので、風向変更体12は外装体3の軸部3bを中心に回転駆動される。
【0023】
したがって、このような構造のエアー放出ノズル11をヘアードライヤー2の吹き出し口2aに取り付けてドライヤーのスイッチを入れると、このドライヤーからの風は風向変更体12によって斜めに吹き出されるとともに、この風向変更体12を回転させる。これによりヘアードライヤー2から吹き出される風は風向変更体12によって斜めにその向きが変えられるとともに、この風向変更体12は、その筒部12aの斜めに配された傾斜壁面12g,12gによって回転駆動されるので、風の放出方向は回転して変化する。つまり、前述と同様にヘアードライヤー2からの風はエアー放出ノズル11により広範囲に螺旋状に放出される。また、風の流れに脈動も生じることになる。
【0024】
次に、第3の実施の形態に係るエアー放出ノズル21について図7〜図9を用いて説明する。図7はエアー放出ノズル21の外観斜視図、図8はその分解図、図9は正面図と断面図を示している。尚、この実施の形態のエアー放出ノズル21は、上述の第2実施形態のエアー放出ノズル11とは風向変更体が異なるだけなので、上述の第2の実施形態と同一の構成については同符号を付して説明は省略する。
【0025】
風向変更体22は外装体3の軸部3bに対して傾斜した2つの円筒形状の筒部22a,22aが互い違いに対面するように設けられており、この筒部22a,22aには、その径方向に対して垂直に切った開口面22b,22b,22c,22cがそれぞれ形成されている。これら筒部22a,22aとの間には、外装体3の軸部3bが挿通される軸孔22dが開口した軸受部22eがハブ22f,22fによって連結されている。
【0026】
このように外装体3に軸支された風向変更体22にヘアードライヤー2からの風が送られると、風向変更体22の筒部22a,22aのそれぞれの上流側の開口面22b,22bから流入した風は下流側の開口面22c,22cからそれぞれ傾斜壁面22g,22g,22g,22gにより斜めに放出されると同時に、ヘアードライヤー2からの風の流れの方向に対して傾斜して面した傾斜壁面22g、22g,22g,22g部分に風が当たると、それぞれの傾斜壁面22gには風向変更体22を同じ方向に回転させる回転力23,23,23,23が発生するので、風向変更体22は外装体3の軸部3bを中心に回転駆動される。
【0027】
したがって、このような構造のエアー放出ノズル22をヘアードライヤー2の吹き出し口2a部分に取り付けてドライヤーのスイッチを入れると、このドライヤー2からの風は風向変更体22によって斜めに吹き出されるとともに、この風向変更体22を回転させる。これによりヘアードライヤー2から吹き出される風は風向変更体22によって斜めにその向きが変えられるとともに、この風向変更体22は、その筒部22a,22aのそれぞれに斜めに配された傾斜壁面22g,22gによって回転駆動されるので、風の放出方向は回転して変化する。つまり、前述と同様にヘアードライヤー2からの風はエアー放出ノズル21により広範囲に螺旋状に放出される。また、風の流れに脈動も生じることになる。
【0028】
上述した3種類のエアー放出ノズル1,11,21によれば、ヘアードライヤー2からの風は、常にその向きを回転によって変えられて広範囲に吹き出されるので、図10に示されるように、頭髪7の整髪したい部分や乾髪したい部分に対して偏りなくヘアードライヤー2の風を当てることができる。これにより、従来行なっていたようなドライヤーを振ったりする必要がなくなる。また、ヘアードライヤー2の熱風が頭髪7の一箇所に集中的に当たるということがないので熱い思いをしなくて済むようになる。また、風向変更体4(12,22)の回転により脈動した風が得られるので、ふわりとした仕上がりの整髪や乾髪が行ない易く便利である。
【0029】
さらに、このような構成のエアー放出ノズル1,11,21のそれぞれに備えられる風向変更体4,12,22の回転は、ヘアードライヤー2からの風を用いて駆動されるという構成なので、別途、回転駆動用の機構、例えば電動モータ等によって回転させるなどの機構を要することがないという非常に簡易なノズル構造である。
【0030】
次に、上述したエアー放出ノズル1(11,21)を、図11に示すようなクリーンルームの前室であるエアーシャワー室30のエアーシャワー装置31のエアー吹き出し口のノズルとして用いた場合の実施形態を示している。
【0031】
一般に半導体製造は、クラス1000やクラス100などの高い清浄度に維持されたクリーンルーム内で行なわれるが、このクリーンルームへの入口には、図示されるようなエアーシャワー室30が設置されている。このエアーシャワー室30において、クリーンルームに入室する作業者32等に付着している塵埃を除去するため、清浄空気が吹き付けられるようになっている。
【0032】
図示されるように、作業者32がエアーシャワー室30に入ると、図示しないセンサによりエアーシャワー装置31が備える送風モータ33が作動される。この送風モータ33は、プレフィルタ34からエアーシャワー室30の空気を吸引してメインフィルタ35を介してエアーチャンバー室36に送風する。この送風モータ33からエアーチャンバー室36に送風された清浄空気はエアーシャワー室30の壁面に複数個設置されたエアーノズルユニット37の吹き出し口37aから放出される。
【0033】
このエアーノズルユニット37の吹き出し口37aには、上述のエアー放出ノズル1(11,21)が備えられているので、作業者32等の被清浄物に対して、広範囲にしかも偏りなく清浄空気を当てることができる。これにより、エアーシャワー装置31が備えるエアーノズルユニット37の個数を減らすことが可能になり、その分、コストを削減することができる。また、前述したとおり、このエアー放出ノズル1(11,21)から放出された風は脈動を伴う風となるので、より塵埃の除去がされ易くなるという効果もある。
【0034】
以上説明したエアー放出ノズル1(11,21)によれば、風向変更体4(12,22)に流入したエアーは風向きが変更されるうえに、その風向変更体4(12,22)が簡易な回転駆動手段により回転されることにより、送風機からのエアーは螺旋状に広範囲に放出され、さらには螺旋状に回転して放出されることにより、脈動を伴ったエアーの流れを形成される。また、このエアー放出ノズル1(11,21)が備える回転手段の駆動源が送風機からのエアーを利用したという構成なので、別途、回転駆動用の機構が必要ない。したがって、エアー放出ノズル1(11,21)は簡易な構成で対照物に対して広範囲にエアーを当てることが可能なノズルである。
【0035】
尚、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、上述した筒部4a,12a,22aは、円筒形状に限定されるものではなく、種々なる形状のもの適用させることができるのは勿論である。また、その数も限定されない。さらには、羽根4gや傾斜壁面12g,22gは風を受けて回転力を得る形状や構造のものであれば良く、実施例のように限定されないのは言うまでもない。そして、吹き出し口2a(37a)と外装体3が一体的な構成であっても勿論良い。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る送風機のエアー放出ノズルによれば、風向変更体に流入した送風機からのエアーは風向きが変更されるとともに、その風向変更体が簡易な回転手段により回転する結果、螺旋状に広範囲に放出される。これにより、ヘアードライヤーを振ったり回したりする煩わしさがなくなり、または、エアーシャワー装置のエアーノズルユニットの数を減らすことが可能になるなどの顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るエアー放出ノズルの概略構成を示す外観斜視図である。
【図2】図1のエアー放出ノズルの分解斜視図である。
【図3】図1のエアー放出ノズルの正面図と断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るエアー放出ノズルの概略構成を示す外観斜視図である。
【図5】図4のエアー放出ノズルの分解斜視図である。
【図6】図4のエアー放出ノズルの正面図と断面図である。
【図7】本発明の第の3実施形態に係るエアー放出ノズルの概略構成を示す外観斜視図である。
【図8】図7のエアー放出ノズルの分解斜視図である。
【図9】図7のエアー放出ノズルの正面図と断面図である。
【図10】本発明に係るエアー放出ノズルの使用の形態を示した概略図である。
【図11】本発明に係るエアー放出ノズルを用いたエアーシャワー装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 エアー放出ノズル
2 ヘアードライヤー
2a 吹き出し口
3 外装体
3a 嵌合部
3b 軸部
3c 支持部
4 風向変更体
4a 筒部
4b,4c 開口面
4d 軸孔
4e 軸受部
4f ハブ
4g 羽根
5 係合蓋
6 回転力
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘアードライヤーやエアーシャワー装置などの送風機のエアー放出ノズルに関し、更に詳しくは送風機からのエアーをその向きを変えながら螺旋状に放出する送風機のエアー放出ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、市販されているヘアードライヤーはそのエアーの吹き出し方向が一定のノズル構造であり、前髪を希望の形に整えたりするのにピンポイントで風を当てる場合はそれでいいのだが、濡れた髪を乾かす時やふわりと仕上げたい時などの頭髪の広い範囲にまんべんなく風を当てたい場合、通常、使用者はヘアードライヤーを頭のまわりで振ったり回したりしながら風を頭髪に吹きかけていた。さらには、ヘアードライヤーの熱風が頭髪の一箇所に集中すると熱いことからも、このような使い方がされている。
【0003】
また、半導体製造や食品加工業界などのクリーンルームや防塵ルームへの前室であるエアーシャワー室に備え付けられるエアーシャワー装置においても、そのエアーシャワー室壁面に設置されるエアーノズルユニットのエアー吹き出し方向が一定方向である構造のため、エアーシャワー室を通過する作業者等に対して、その全域をカバーするように、多数のエアーノズルユニットが必要とされていた。
【0004】
【特許文献1】
実開昭57−179302号公報
【特許文献2】
特開平6−291003号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ヘアードライヤーのこのような使い方は、ヘアードライヤー自体がそれほど軽いものではないため面倒で煩わしかった。また、エアシャワー装置においても、エアーノズルユニットをエアーシャワー室壁面に多数設置するのはコスト高である。そこで、本発明の解決する課題は、簡易な構造で対象物の広範囲にエアーを当てることが可能な送風機のエアー放出ノズルを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため本発明に係る送風機のエアー放出ノズルは、送風機から流入されるエアーの向きに斜めに面した傾斜壁面を含む筒状の風向変更体が、前記送風機の吹き出し口に連通して設けられた外装体の内側中心軸にて回転可能に軸支されるとともに、前記送風機から流入されるエアーが当たることにより前記風向変更体を回転させる回転力を得る羽根が前記風向変更体に設けられ、前記羽根が得た回転力により前記風向変更体が回転駆動されると、前記送風機から流入されるエアーの向きが前記風向変更体によって変えられながら螺旋状に放出されることを要旨とするものである。
【0007】
上記構成を有する送風機のエアー放出ノズルによれば、送風機から流入するエアー流れの向きに対して斜めに面した傾斜壁面を含む風向変更体を、吹き出き口に連通して設けられた外装体の内側中心軸にて回転可能に軸支して、さらに、送風機から流入するエアーが当たることにより風向変更体を回転させるための回転力を得る羽根がその風向変更体に設けられているという構成により、このノズルの風向変更体に流入するエアーは風向きが変更されるうえに、羽根によりその風向変更体が回転されるので、送風機から風向変更体に流入したエアーは螺旋状に広範囲に放出されることになる。また、螺旋状に放出されることにより、脈動を伴ったエアーの流れが形成される。
【0008】
また、風向変更体の回転のための駆動力が送風機からのエアーによって得られるという構成なので、別途、回転駆動用の機構、例えば電動モータなどの機構を要することがない。したがって、簡易な構造で対照物に対して広範囲にエアーを当てることが可能となる。
【00009】
また、他の本発明に係る送風機のエアー放出ノズルは、送風機から流入されるエアーの向きに斜めに面した傾斜壁面を含む筒状の風向変更体が、前記送風機の吹き出し口に連通して設けられた外装体の内側中心軸にて、前記傾斜壁面に前記送風機から流入するエアーが当たることにより前記風向変更体を回転させる回転力が得られるように回転可能に軸支され、前記傾斜壁面が得た回転力により前記風向変更体が回転駆動されると、前記送風機から流入されるエアーがその向きを前記風向変更体によって変えられながら螺旋状に放出されることを要旨とするものである。
【0010】
上記構成を有する送風機のエアー放出ノズルによれば、風向変更体の傾斜壁面に送風機からのエアーが当たることにより風向変更体を回転させる回転力が得られるという、風向変更体の筒状の壁面のうちの傾斜壁面部分が風向変更体を回転させる羽根に相当するという構成であるので、風向変更体に流入した送風機からのエアーは傾斜壁面により風向きが変更されるうえに、その際に傾斜壁面が回転力を得て風向変更体を回転させるので、前述の発明と同様に送風機からのエアーは螺旋状に広範囲に放出され、さらには、脈動を伴ったエアーの流れを形成して放出されことになる。この場合も、風向変更体の回転のための駆動力が送風機からのエアーによって得られるので、別途、回転駆動用の機構を必要としない非常に簡易な構造である。
【0011】
これらのエアー放出ノズルにおいて、前記外装体が前記風向変更体と共に前記送風機の吹き出し口から一体的に着脱自在可能である構成にすれば、エアーを通常の状態で放出させる場合と螺旋状に広範囲に放出させる場合とを選択することができて便利である。
【0012】
そして、このような構成のエアー放出ノズルをヘアードライヤーに採用すれば、従来のようにヘアードライヤーを振ったり回したりすることなく、頭髪の広範囲に風を当てることができるので、整髪や乾髪の際の煩わしさがなくなる。また、ヘアードライヤーの熱風が頭髪の一箇所に集中的に当たるということがないので熱い思いをしなくて済むようになる。また、回転により脈動した風も得られるので、ふわりとした仕上がりの整髪や乾髪を行ない易くなり便利である。
【0013】
また、エアーシャワー室に備え付けられるエアーシャワー装置の吹き出し口にこのエアー放出ノズルを採用すれば、被清浄物に対して広範囲に清浄空気を当てることができるので、現状のエアーノズルユニットの数を減らすことが可能になり、エアーシャワー装置のコストを下げることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るエアー放出ノズルの実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。先ず第1の実施の形態について図1〜図3を用いて説明する。図1はエアー放出ノズル1の外観斜視図、図2はその分解図、図3はエアー放出ノズル1の正面図と断面図を示している。
【0015】
図示されるように、エアー放出ノズル1は、送風機であるヘアードライヤー2の吹き出し口2aに着脱可能な外装体3と、この外装体3の内側で回転可能に軸支される風向変更体4とで構成されている。
【0016】
外装体3は、円筒形状を有しており、ヘアードライヤー2の吹き出し口2aに嵌合接続可能な嵌合部3aが段状に形成されており、この嵌合部3aがヘアードライヤー2の吹き出し口2aの外周に係合することで容易に外れないようになっている。また、この外装体3の内側には棒状の軸部3bが、外装体3内周の直径方向に橋渡し形成された支持部3cの中央位置に前方に向かって突出して設けられており、風向変更体4がこの軸部3bに回転可能に軸支されるようになっている。
【0017】
風向変更体4は円筒形状の筒の開口部端面を、径方向に対して垂直にではなく所定角度傾けて切ったような形状の筒部4aを有しており、筒部4aの開口面4b,4cはそれぞれ同じ楕円形状となっている。この筒部4aの内側には、前述の外装体3に設けられた軸部3bが挿通される軸孔4dが開口形成された軸受部4eが設けられている。この軸受部4eは、筒部4aの中心軸に対して傾いた状態で平板状のハブ4f,4fによって筒部4aの内周に連結されている。図3(b)に示すように、筒部4aの軸方向はこの軸受部3bの軸方向に対して傾斜していることにより、傾斜壁面4h,4hが形成されている。また、ハブ4f,4fのそれぞれの前端部分には羽根4g,4gが互いに逆向きになるように形成されている。また、外装体3の軸部3bの先端に係合する係合蓋5は、軸部3bから風向変更体4が容易に外れないようにするためのものである。
【0018】
このような構造のエアー放出ノズル1をヘアードライヤー2の吹き出し口2a部分に取り付けてドライヤーのスイッチを入れて熱風又は冷風が吹き出されると、風向変更体4の筒部4aの上流側の開口面4bから流入した風は下流側の開口面4cから傾斜壁面4h,4hにより斜めに放出されるとともに、ハブ4f,4fの前端部分に形成された羽根4g,4gに当たることより筒部4aは回転力6,6を得て、外装体3の軸部3bを中心に回転駆動される。
【0019】
これによりヘアードライヤー2から吹き出される風は風向変更体4によって斜めにその向きが変えられて放出されるとともに、その放出の方向は回転して常に変化する。つまり、図10に示すように、ヘアードライヤー2の風はこのエアー放出ノズル1により広範囲に螺旋状に放出され、さらには、螺旋状に放出されることにより、脈動を伴った風が形成される。
【0020】
次に、第2の実施の形態に係るエアー放出ノズル11について図4〜図6を用いて説明する。図4はエアー放出ノズル11の外観斜視図、図5はその分解図、図6は正面図と断面図を示している。尚、この第2実施の形態のエアー放出ノズル11は、上述の第1実施形態のエアー放出ノズル1とは風向変更体の構造が異なるだけなので、上述の第1の実施形態と同一の構成については同符号を付して説明は省略する。
【0021】
この場合の風向変更体12は外装体3の軸部3bに対して所定角度傾けられた円筒状の筒部12aを有しており、この筒部12aの径方向に対して垂直に切った開口面12b,12cが形成されている。また、この筒部12aの内側には、外装体3の軸部3aが挿通される軸孔12dが開口形成された軸受部12eが、筒部12a内周の左側にハブ12fによって連結されている。
【0022】
このように外装体3に軸支された風向変更体12にエアードライヤー2からの風が送られると、風向変更体12の筒部12aの上流側の開口面12bから流入した風は下流側の開口面12cから傾斜壁面12g,12gにより斜めに放出される。このとき、筒部12aのうち、ヘアードライヤー2からの風の流れの向きに傾斜して面した傾斜壁面12g、12g部分に風が当たると、それぞれの傾斜壁面12g,12gには風向変更体12を回転させる方向に回転力13,13が発生するので、風向変更体12は外装体3の軸部3bを中心に回転駆動される。
【0023】
したがって、このような構造のエアー放出ノズル11をヘアードライヤー2の吹き出し口2aに取り付けてドライヤーのスイッチを入れると、このドライヤーからの風は風向変更体12によって斜めに吹き出されるとともに、この風向変更体12を回転させる。これによりヘアードライヤー2から吹き出される風は風向変更体12によって斜めにその向きが変えられるとともに、この風向変更体12は、その筒部12aの斜めに配された傾斜壁面12g,12gによって回転駆動されるので、風の放出方向は回転して変化する。つまり、前述と同様にヘアードライヤー2からの風はエアー放出ノズル11により広範囲に螺旋状に放出される。また、風の流れに脈動も生じることになる。
【0024】
次に、第3の実施の形態に係るエアー放出ノズル21について図7〜図9を用いて説明する。図7はエアー放出ノズル21の外観斜視図、図8はその分解図、図9は正面図と断面図を示している。尚、この実施の形態のエアー放出ノズル21は、上述の第2実施形態のエアー放出ノズル11とは風向変更体が異なるだけなので、上述の第2の実施形態と同一の構成については同符号を付して説明は省略する。
【0025】
風向変更体22は外装体3の軸部3bに対して傾斜した2つの円筒形状の筒部22a,22aが互い違いに対面するように設けられており、この筒部22a,22aには、その径方向に対して垂直に切った開口面22b,22b,22c,22cがそれぞれ形成されている。これら筒部22a,22aとの間には、外装体3の軸部3bが挿通される軸孔22dが開口した軸受部22eがハブ22f,22fによって連結されている。
【0026】
このように外装体3に軸支された風向変更体22にヘアードライヤー2からの風が送られると、風向変更体22の筒部22a,22aのそれぞれの上流側の開口面22b,22bから流入した風は下流側の開口面22c,22cからそれぞれ傾斜壁面22g,22g,22g,22gにより斜めに放出されると同時に、ヘアードライヤー2からの風の流れの方向に対して傾斜して面した傾斜壁面22g、22g,22g,22g部分に風が当たると、それぞれの傾斜壁面22gには風向変更体22を同じ方向に回転させる回転力23,23,23,23が発生するので、風向変更体22は外装体3の軸部3bを中心に回転駆動される。
【0027】
したがって、このような構造のエアー放出ノズル22をヘアードライヤー2の吹き出し口2a部分に取り付けてドライヤーのスイッチを入れると、このドライヤー2からの風は風向変更体22によって斜めに吹き出されるとともに、この風向変更体22を回転させる。これによりヘアードライヤー2から吹き出される風は風向変更体22によって斜めにその向きが変えられるとともに、この風向変更体22は、その筒部22a,22aのそれぞれに斜めに配された傾斜壁面22g,22gによって回転駆動されるので、風の放出方向は回転して変化する。つまり、前述と同様にヘアードライヤー2からの風はエアー放出ノズル21により広範囲に螺旋状に放出される。また、風の流れに脈動も生じることになる。
【0028】
上述した3種類のエアー放出ノズル1,11,21によれば、ヘアードライヤー2からの風は、常にその向きを回転によって変えられて広範囲に吹き出されるので、図10に示されるように、頭髪7の整髪したい部分や乾髪したい部分に対して偏りなくヘアードライヤー2の風を当てることができる。これにより、従来行なっていたようなドライヤーを振ったりする必要がなくなる。また、ヘアードライヤー2の熱風が頭髪7の一箇所に集中的に当たるということがないので熱い思いをしなくて済むようになる。また、風向変更体4(12,22)の回転により脈動した風が得られるので、ふわりとした仕上がりの整髪や乾髪が行ない易く便利である。
【0029】
さらに、このような構成のエアー放出ノズル1,11,21のそれぞれに備えられる風向変更体4,12,22の回転は、ヘアードライヤー2からの風を用いて駆動されるという構成なので、別途、回転駆動用の機構、例えば電動モータ等によって回転させるなどの機構を要することがないという非常に簡易なノズル構造である。
【0030】
次に、上述したエアー放出ノズル1(11,21)を、図11に示すようなクリーンルームの前室であるエアーシャワー室30のエアーシャワー装置31のエアー吹き出し口のノズルとして用いた場合の実施形態を示している。
【0031】
一般に半導体製造は、クラス1000やクラス100などの高い清浄度に維持されたクリーンルーム内で行なわれるが、このクリーンルームへの入口には、図示されるようなエアーシャワー室30が設置されている。このエアーシャワー室30において、クリーンルームに入室する作業者32等に付着している塵埃を除去するため、清浄空気が吹き付けられるようになっている。
【0032】
図示されるように、作業者32がエアーシャワー室30に入ると、図示しないセンサによりエアーシャワー装置31が備える送風モータ33が作動される。この送風モータ33は、プレフィルタ34からエアーシャワー室30の空気を吸引してメインフィルタ35を介してエアーチャンバー室36に送風する。この送風モータ33からエアーチャンバー室36に送風された清浄空気はエアーシャワー室30の壁面に複数個設置されたエアーノズルユニット37の吹き出し口37aから放出される。
【0033】
このエアーノズルユニット37の吹き出し口37aには、上述のエアー放出ノズル1(11,21)が備えられているので、作業者32等の被清浄物に対して、広範囲にしかも偏りなく清浄空気を当てることができる。これにより、エアーシャワー装置31が備えるエアーノズルユニット37の個数を減らすことが可能になり、その分、コストを削減することができる。また、前述したとおり、このエアー放出ノズル1(11,21)から放出された風は脈動を伴う風となるので、より塵埃の除去がされ易くなるという効果もある。
【0034】
以上説明したエアー放出ノズル1(11,21)によれば、風向変更体4(12,22)に流入したエアーは風向きが変更されるうえに、その風向変更体4(12,22)が簡易な回転駆動手段により回転されることにより、送風機からのエアーは螺旋状に広範囲に放出され、さらには螺旋状に回転して放出されることにより、脈動を伴ったエアーの流れを形成される。また、このエアー放出ノズル1(11,21)が備える回転手段の駆動源が送風機からのエアーを利用したという構成なので、別途、回転駆動用の機構が必要ない。したがって、エアー放出ノズル1(11,21)は簡易な構成で対照物に対して広範囲にエアーを当てることが可能なノズルである。
【0035】
尚、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、上述した筒部4a,12a,22aは、円筒形状に限定されるものではなく、種々なる形状のもの適用させることができるのは勿論である。また、その数も限定されない。さらには、羽根4gや傾斜壁面12g,22gは風を受けて回転力を得る形状や構造のものであれば良く、実施例のように限定されないのは言うまでもない。そして、吹き出し口2a(37a)と外装体3が一体的な構成であっても勿論良い。
【0036】
【発明の効果】
本発明に係る送風機のエアー放出ノズルによれば、風向変更体に流入した送風機からのエアーは風向きが変更されるとともに、その風向変更体が簡易な回転手段により回転する結果、螺旋状に広範囲に放出される。これにより、ヘアードライヤーを振ったり回したりする煩わしさがなくなり、または、エアーシャワー装置のエアーノズルユニットの数を減らすことが可能になるなどの顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るエアー放出ノズルの概略構成を示す外観斜視図である。
【図2】図1のエアー放出ノズルの分解斜視図である。
【図3】図1のエアー放出ノズルの正面図と断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るエアー放出ノズルの概略構成を示す外観斜視図である。
【図5】図4のエアー放出ノズルの分解斜視図である。
【図6】図4のエアー放出ノズルの正面図と断面図である。
【図7】本発明の第の3実施形態に係るエアー放出ノズルの概略構成を示す外観斜視図である。
【図8】図7のエアー放出ノズルの分解斜視図である。
【図9】図7のエアー放出ノズルの正面図と断面図である。
【図10】本発明に係るエアー放出ノズルの使用の形態を示した概略図である。
【図11】本発明に係るエアー放出ノズルを用いたエアーシャワー装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 エアー放出ノズル
2 ヘアードライヤー
2a 吹き出し口
3 外装体
3a 嵌合部
3b 軸部
3c 支持部
4 風向変更体
4a 筒部
4b,4c 開口面
4d 軸孔
4e 軸受部
4f ハブ
4g 羽根
5 係合蓋
6 回転力
Claims (5)
- 送風機から流入されるエアーの向きに斜めに面した傾斜壁面を含む筒状の風向変更体が、前記送風機の吹き出し口に連通して設けられた外装体の内側中心軸にて回転可能に軸支されるとともに、前記送風機から流入されるエアーが当たることにより前記風向変更体を回転させる回転力を得る羽根が前記風向変更体に設けられ、前記羽根が得た回転力により前記風向変更体が回転駆動されると、前記送風機から流入されるエアーの向きが前記風向変更体によって変えられながら螺旋状に放出されることを特徴とする送風機のエアー放出ノズル。
- 送風機から流入されるエアーの向きに斜めに面した傾斜壁面を含む筒状の風向変更体が、前記送風機の吹き出し口に連通して設けられた外装体の内側中心軸にて、前記傾斜壁面に前記送風機から流入するエアーが当たることにより前記風向変更体を回転させる回転力が得られるように回転可能に軸支され、前記傾斜壁面が得た回転力により前記風向変更体が回転駆動されると、前記送風機から流入されるエアーがその向きを前記風向変更体によって変えられながら螺旋状に放出されることを特徴とする送風機のエアー放出ノズル。
- 前記外装体が前記風向変更体と共に前記送風機の吹き出し口から一体的に着脱自在可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の送風機のエアーノズル。
- 請求項1から3のいずれかに記載の送風機のエアー放出ノズルを備えたヘアードライヤー。
- 請求項1から3のいずれかに記載の送風機のエアー放出ノズルを備えたエアーシャワー装置。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051128 |
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A02 | Decision of refusal |
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