JP2004174971A - インクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易かつ安価にインクジェットによる白色インク下地形成及びプリント方法を提供する。
【解決手段】濃色被プリント体1の全面又は一部分にUV硬化型白色インク3を塗布、乾燥する下地準備工程と、被プリント体1に印刷する文字、描出位置等の基データを白色インクが必要な部分4は白100%、他の部分5は黒100%になるように、被プリント体1に黒単色プリントを行ない、白色インク不要部分5は黒色インクでマスキングする第一次プリント工程と、被プリント体1にUV照射して白色インク必要部分4の白色インク3を硬化後、アルカリ洗浄でマスキングされた白色インク不要部分5の黒色インクと白色インク3を洗い流す白色インク下地形成工程と、前記工程の白色インク下地4′に前記基データでインクジェットプリントを行なう第二次プリント工程とを含む。
【選択図】 図4
【解決手段】濃色被プリント体1の全面又は一部分にUV硬化型白色インク3を塗布、乾燥する下地準備工程と、被プリント体1に印刷する文字、描出位置等の基データを白色インクが必要な部分4は白100%、他の部分5は黒100%になるように、被プリント体1に黒単色プリントを行ない、白色インク不要部分5は黒色インクでマスキングする第一次プリント工程と、被プリント体1にUV照射して白色インク必要部分4の白色インク3を硬化後、アルカリ洗浄でマスキングされた白色インク不要部分5の黒色インクと白色インク3を洗い流す白色インク下地形成工程と、前記工程の白色インク下地4′に前記基データでインクジェットプリントを行なう第二次プリント工程とを含む。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、UV硬化型の白色インクを利用したインクジェットプリント方法に関し、特に濃色の被プリント体に適したインクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェットプリント技術は、紙やフィルムなどに限らず、様々な分野で広く利用されてきている。しかし、このインクジェットプリントの最大の欠点は、インク自体が透明性であることによって下地の色の影響をもろに受けるということである。このため黒色、紺色などの濃色の下地(プラスチック、金属、皮革、布、木材、石材等)に対しては、その下地に直接インクジェット方式によりプリントしても、発色が下地の色に影響されて不鮮明になり、特に黒色の下地の場合には、プリントした痕跡しか残らないので、全く意味をなさず、実際上プリントは困難である。
【0003】
このような問題点を解決するために、インクジェットプリント用の白色インクが開発され、極一部で実用化されているものの、この白色インクを利用できるプリント装置自体が非常に高価であること、下地の種別によってインクの配合を調整する必要性があることなどの理由によって、一般的に広く利用できる状態にまでは至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような現状に鑑みてなされたものであり、白色インク自体をインクジェットプリントするという概念にとらわれず、濃色の下地に対する白色下地の形成が白色インクの塗布とインクジェットプリント技術を併用することにより、容易かつ安価に実施できるインクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明方法は、濃色の被プリント体の全面又は一部分にUV硬化型白色インクを塗布し、乾燥する白色インク下地準備工程と、パソコンにおいて前記被プリント体に印刷する文字、図形、描出位置等必要な情報をデジタル処理した基データ(カラーデータ)をモノクロデータに変換し、白色インクが必要な部分は白100%に、その他の部分(白色インクが不要な部分)は黒100%に変換するデータ変換工程と、変換されたモノクロデータに基づいて、前記被プリント体に黒単色によるインクジェットプリントを行ない、前記白色下地が必要な部分はプリント無し、前記白色インクが不要な部分は黒色インクでマスキングする第一次プリント工程と、前記被プリント体にUV照射して前記白色インクが必要な部分の前記白色インクを硬化させた後、アルカリ洗浄によりマスキングされた前記白色インクが不要な部分の黒色インクと未硬化の前記白色インクを洗い流す白色インク下地形成工程と、前記工程により形成された白色インク下地に前記基データ(カラーデータ)に基づいてインクジェットプリントを行ない画像を描出する第二次プリント工程とを含むことを特徴とする。
【0006】
前記データ変換工程は、具体的には、前記データ変換工程が、デジタル処理した前記基データ(カラーデータ)をモノクロデータに変換し、該モノクロデータを2階調に変換して白色インクが必要な部分は黒100%に、その他の部分(白色インクが不要な部分)は白100%に変換したのち、該2階調変換データを反転して前記白色インクが必要な部分は白100%に、前記その他の部分は黒100%に変換する。
【0007】
前記UV硬化型白色インクには、白色に近い淡色、例えば薄いクリーム色などを含む。
【0008】
また、前記モノクロデータの黒色は、黒に近い濃色、例えば濃紺及びUV硬化の波長範囲をカットする濃色を含むものとする。
【0009】
また、前記被プリント体が吸水性を有する場合には、前記UV硬化型白色インクが前記被プリント体に染み込まないように、予め白色インク浸透防止用コート剤を塗布して撥水処理した後、前記UV硬化型白色下地剤を塗布する。
【0010】
なお、必要に応じて前記第二次プリント工程の後に、被プリント体の表面に表面処理剤(例えば、ウレタン樹脂)をコーティングする等トップコートを施して製品を完成する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、被プリント体1を示しており、印刷表面が黒色、紺色などの濃色2である。図2は、本発明による白色インク下地準備工程を示しており、被プリント体1の印刷表面にUV硬化型白色インク3、例えば、互応化学工業(株)製RD−420Wを塗布し、乾燥する。図示の例では白色インク3を被プリント体1の印刷表面全体に塗布しているが、必要に応じて部分的に塗布することもある。また、被プリント体1が吸収性素材の場合には、先に白色インク浸透防止用コート剤を塗布して撥水処理しておく。
【0012】
一方、被プリント体1に印刷する文字、図形、描出位置等必要な情報をパソコンによりデジタル処理した基データ(カラーデータ)を作成する。そして、被プリント体1の白色が必要な部分に露光できるようにするため、基データ(カラーデータ)のモノクロ化を行なう。次に、モノクロ化したデータを2階調に変換して、図3に示すように、印刷する対象画像、文字の部分(白色インクが必要な部分)4は黒色100%に、その他の部分(白色インクが不要な部分)5は白色100%に変換する。続いて、2階調変換データを反転して、図4に示すように、白色インクが必要な部分4は白色100%に、その他部分(白色インクが不要な部分)5は黒色100%にする。この2階調の変換データに基づいて、被プリント体1に黒単色でインクジェットプリント(第一次プリント)を行なうと、白色インクが必要な部分4はプリント無し、その他部分(白色インクが不要な部分)5は黒色にプリントされ、マスキングが行なわれる。このようにプリントされた被プリント体1にブラックライト等によりUV照射して、黒色インクによりマスキングされず白色インク3が露出している白色インクが必要な部分4をUV硬化させる。該部分4の白色インク3が硬化後、被プリント体1をアルカリ性溶液、例えば石けん液で洗浄し、マスキングの黒色インクと一緒に白色インクが不要な部分5に塗布されている未硬化の白色インク3を洗い落とすと、図5に示すように、白色インクが不要な部分5に下地の濃色2が露出し、硬化した白色インク3により印刷する対象画像、文字の白色インク下地4′が形成される。このように白色インク下地4′が形成された被プリント体1に通常のアンダーコート剤6、例えば、互応化学工業(株)製RD1120、RD1125混合液を塗布し、乾燥したのち、デジタル処理した前記基データ(カラーデータ)に基づいて白色インク下地4′にインクジェットプリント(第二次プリント)を行ない、対象画像、文字等をカラーで印刷7してプリント作業が完了する。なお、アンダーコート処理は、水性インク以外のインクを使用する場合には不要になることもある。さらに、必要に応じて印刷された被プリント体1の表面にウレタン樹脂、ラッカーなどをコーティングして完成製品とする。
【0013】
上記のように、被プリント体1の白色インク下地4′は、デジタル処理した基データ(カラーデータ)をモノクロデータに変換し、該モノクロデータに基づくインクジェットプリント(第一次プリント)により形成されるから、白色インク下地4′に前記基データ(カラーデータ)に基づいて通常のインクジェット方法によるプリント作業(第二次プリント)を行なう際、プリント開始位置(原点)が正確に把握できるプリンタが用意されていれば、位置ずれを起こすことなく正確にプリントすることが可能となる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、黒色、紺色など濃色の被プリント体にデジタル処理された基データに基づく任意の画像、文字の白色インク下地をインクジェット方法(第一次プリント)により容易かつ安価に形成することができると共に、形成された前記白色インク下地に前記基データに基づくインクジェットプリント(第二次プリント)により位置ずれのない正確な画像を描出することが可能である。
【0015】
したがって、本発明方法は、インクジェットプリントの応用範囲を飛躍的に拡大させることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用する被プリント体の説明図であって、(a)は平面図、(b)9は断面図である。
【図2】本発明方法による白色インク下地準備工程の説明図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図3】本発明方法による基データのモノクロ化の変換工程の説明図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図4】本発明方法によるモノクロ化された変換データの反転工程と第一次プリント工程の説明図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図5】本発明方法による白色インク下地形成工程と第二次プリント工程の説明図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 被プリント体
2 濃色
3 UV硬化型白色インク
4 白色インクが必要な部分
4′ 白色インク下地(UV硬化後)
5 白色インクが不要な部分(黒色インクマスキング部分)
6 アンダーコート剤
7 カラー印刷(第二次プリント)
【発明の属する技術分野】
本発明は、UV硬化型の白色インクを利用したインクジェットプリント方法に関し、特に濃色の被プリント体に適したインクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェットプリント技術は、紙やフィルムなどに限らず、様々な分野で広く利用されてきている。しかし、このインクジェットプリントの最大の欠点は、インク自体が透明性であることによって下地の色の影響をもろに受けるということである。このため黒色、紺色などの濃色の下地(プラスチック、金属、皮革、布、木材、石材等)に対しては、その下地に直接インクジェット方式によりプリントしても、発色が下地の色に影響されて不鮮明になり、特に黒色の下地の場合には、プリントした痕跡しか残らないので、全く意味をなさず、実際上プリントは困難である。
【0003】
このような問題点を解決するために、インクジェットプリント用の白色インクが開発され、極一部で実用化されているものの、この白色インクを利用できるプリント装置自体が非常に高価であること、下地の種別によってインクの配合を調整する必要性があることなどの理由によって、一般的に広く利用できる状態にまでは至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような現状に鑑みてなされたものであり、白色インク自体をインクジェットプリントするという概念にとらわれず、濃色の下地に対する白色下地の形成が白色インクの塗布とインクジェットプリント技術を併用することにより、容易かつ安価に実施できるインクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明方法は、濃色の被プリント体の全面又は一部分にUV硬化型白色インクを塗布し、乾燥する白色インク下地準備工程と、パソコンにおいて前記被プリント体に印刷する文字、図形、描出位置等必要な情報をデジタル処理した基データ(カラーデータ)をモノクロデータに変換し、白色インクが必要な部分は白100%に、その他の部分(白色インクが不要な部分)は黒100%に変換するデータ変換工程と、変換されたモノクロデータに基づいて、前記被プリント体に黒単色によるインクジェットプリントを行ない、前記白色下地が必要な部分はプリント無し、前記白色インクが不要な部分は黒色インクでマスキングする第一次プリント工程と、前記被プリント体にUV照射して前記白色インクが必要な部分の前記白色インクを硬化させた後、アルカリ洗浄によりマスキングされた前記白色インクが不要な部分の黒色インクと未硬化の前記白色インクを洗い流す白色インク下地形成工程と、前記工程により形成された白色インク下地に前記基データ(カラーデータ)に基づいてインクジェットプリントを行ない画像を描出する第二次プリント工程とを含むことを特徴とする。
【0006】
前記データ変換工程は、具体的には、前記データ変換工程が、デジタル処理した前記基データ(カラーデータ)をモノクロデータに変換し、該モノクロデータを2階調に変換して白色インクが必要な部分は黒100%に、その他の部分(白色インクが不要な部分)は白100%に変換したのち、該2階調変換データを反転して前記白色インクが必要な部分は白100%に、前記その他の部分は黒100%に変換する。
【0007】
前記UV硬化型白色インクには、白色に近い淡色、例えば薄いクリーム色などを含む。
【0008】
また、前記モノクロデータの黒色は、黒に近い濃色、例えば濃紺及びUV硬化の波長範囲をカットする濃色を含むものとする。
【0009】
また、前記被プリント体が吸水性を有する場合には、前記UV硬化型白色インクが前記被プリント体に染み込まないように、予め白色インク浸透防止用コート剤を塗布して撥水処理した後、前記UV硬化型白色下地剤を塗布する。
【0010】
なお、必要に応じて前記第二次プリント工程の後に、被プリント体の表面に表面処理剤(例えば、ウレタン樹脂)をコーティングする等トップコートを施して製品を完成する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、被プリント体1を示しており、印刷表面が黒色、紺色などの濃色2である。図2は、本発明による白色インク下地準備工程を示しており、被プリント体1の印刷表面にUV硬化型白色インク3、例えば、互応化学工業(株)製RD−420Wを塗布し、乾燥する。図示の例では白色インク3を被プリント体1の印刷表面全体に塗布しているが、必要に応じて部分的に塗布することもある。また、被プリント体1が吸収性素材の場合には、先に白色インク浸透防止用コート剤を塗布して撥水処理しておく。
【0012】
一方、被プリント体1に印刷する文字、図形、描出位置等必要な情報をパソコンによりデジタル処理した基データ(カラーデータ)を作成する。そして、被プリント体1の白色が必要な部分に露光できるようにするため、基データ(カラーデータ)のモノクロ化を行なう。次に、モノクロ化したデータを2階調に変換して、図3に示すように、印刷する対象画像、文字の部分(白色インクが必要な部分)4は黒色100%に、その他の部分(白色インクが不要な部分)5は白色100%に変換する。続いて、2階調変換データを反転して、図4に示すように、白色インクが必要な部分4は白色100%に、その他部分(白色インクが不要な部分)5は黒色100%にする。この2階調の変換データに基づいて、被プリント体1に黒単色でインクジェットプリント(第一次プリント)を行なうと、白色インクが必要な部分4はプリント無し、その他部分(白色インクが不要な部分)5は黒色にプリントされ、マスキングが行なわれる。このようにプリントされた被プリント体1にブラックライト等によりUV照射して、黒色インクによりマスキングされず白色インク3が露出している白色インクが必要な部分4をUV硬化させる。該部分4の白色インク3が硬化後、被プリント体1をアルカリ性溶液、例えば石けん液で洗浄し、マスキングの黒色インクと一緒に白色インクが不要な部分5に塗布されている未硬化の白色インク3を洗い落とすと、図5に示すように、白色インクが不要な部分5に下地の濃色2が露出し、硬化した白色インク3により印刷する対象画像、文字の白色インク下地4′が形成される。このように白色インク下地4′が形成された被プリント体1に通常のアンダーコート剤6、例えば、互応化学工業(株)製RD1120、RD1125混合液を塗布し、乾燥したのち、デジタル処理した前記基データ(カラーデータ)に基づいて白色インク下地4′にインクジェットプリント(第二次プリント)を行ない、対象画像、文字等をカラーで印刷7してプリント作業が完了する。なお、アンダーコート処理は、水性インク以外のインクを使用する場合には不要になることもある。さらに、必要に応じて印刷された被プリント体1の表面にウレタン樹脂、ラッカーなどをコーティングして完成製品とする。
【0013】
上記のように、被プリント体1の白色インク下地4′は、デジタル処理した基データ(カラーデータ)をモノクロデータに変換し、該モノクロデータに基づくインクジェットプリント(第一次プリント)により形成されるから、白色インク下地4′に前記基データ(カラーデータ)に基づいて通常のインクジェット方法によるプリント作業(第二次プリント)を行なう際、プリント開始位置(原点)が正確に把握できるプリンタが用意されていれば、位置ずれを起こすことなく正確にプリントすることが可能となる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、黒色、紺色など濃色の被プリント体にデジタル処理された基データに基づく任意の画像、文字の白色インク下地をインクジェット方法(第一次プリント)により容易かつ安価に形成することができると共に、形成された前記白色インク下地に前記基データに基づくインクジェットプリント(第二次プリント)により位置ずれのない正確な画像を描出することが可能である。
【0015】
したがって、本発明方法は、インクジェットプリントの応用範囲を飛躍的に拡大させることが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用する被プリント体の説明図であって、(a)は平面図、(b)9は断面図である。
【図2】本発明方法による白色インク下地準備工程の説明図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図3】本発明方法による基データのモノクロ化の変換工程の説明図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図4】本発明方法によるモノクロ化された変換データの反転工程と第一次プリント工程の説明図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図5】本発明方法による白色インク下地形成工程と第二次プリント工程の説明図であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
1 被プリント体
2 濃色
3 UV硬化型白色インク
4 白色インクが必要な部分
4′ 白色インク下地(UV硬化後)
5 白色インクが不要な部分(黒色インクマスキング部分)
6 アンダーコート剤
7 カラー印刷(第二次プリント)
Claims (4)
- 濃色の被プリント体の全面又は一部分にUV硬化型白色インクを塗布し、乾燥する白色インク下地準備工程と、
パソコンにおいて前記被プリント体に印刷する文字、図形、描出位置等必要な情報をデジタル処理した基データ(カラーデータ)をモノクロデータに変換し、白色インクが必要な部分は白100%に、その他の部分(白色インクが不要な部分)は黒100%に変換するデータ変換工程と、
変換されたモノクロデータに基づいて、前記被プリント体に黒単色によるインクジェットプリントを行ない、前記白色インクが必要な部分はプリント無し、前記白色インクが不要な部分は黒色インクでマスキングする第一次プリント工程と、
前記被プリント体にUV照射して前記白色インクが必要な部分の前記白色インクを硬化させた後、アルカリ洗浄によりマスキングされた前記白色インクが不要な部分の黒色インクと未硬化の前記白色インクを洗い流す白色インク下地形成工程と、
前記工程により形成された白色インク下地に前記基データ(カラーデータ)に基づいてインクジェットプリントを行ない画像を描出する第二次プリント工程とを含むインクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法 - 前記データ変換工程が、デジタル処理した前記基データ(カラーデータ)をモノクロデータに変換し、該モノクロデータを2階調に変換して白色インクが必要な部分は黒100%に、その他の部分(白色インクが不要な部分)は白100%に変換したのち、該2階調変換データを反転して前記白色インクが必要な部分は白100%に、前記その他の部分は黒100%に変換することを特徴とする請求項1記載のインクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法。
- 前記被プリント体が吸水性を有する場合、前記UV硬化型白色インクが前記被プリント体に染み込まないように、予め浸透防止用コート剤を塗布した後に、前記UV硬化型白色インクを塗布する請求項1又は2記載のインクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法。
- 前記UV硬化型白色インクに、UV照射によって異なる色が発色する薬剤を加えることを特徴とする請求項1、2又は3記載のインクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002345111A JP2004174971A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | インクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002345111A JP2004174971A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | インクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004174971A true JP2004174971A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32706371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002345111A Pending JP2004174971A (ja) | 2002-11-28 | 2002-11-28 | インクジェット方式による白色インク下地形成及びプリント方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004174971A (ja) |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007050555A (ja) * | 2005-08-16 | 2007-03-01 | Mimaki Engineering Co Ltd | インクジェットプリンタとそれを用いたプリント方法 |
KR100838301B1 (ko) | 2007-01-16 | 2008-06-17 | 이용한 | 유브이 프린터를 이용한 패턴이미지 이중 겹침 인쇄방법 |
US7583421B2 (en) | 2006-02-24 | 2009-09-01 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Print data generating apparatus, image processing apparatus, and computer usable medium therefor |
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