JP2004168361A - 保冷保温ボックス - Google Patents
保冷保温ボックス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004168361A JP2004168361A JP2002336085A JP2002336085A JP2004168361A JP 2004168361 A JP2004168361 A JP 2004168361A JP 2002336085 A JP2002336085 A JP 2002336085A JP 2002336085 A JP2002336085 A JP 2002336085A JP 2004168361 A JP2004168361 A JP 2004168361A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- box
- heat insulating
- inner box
- cold insulation
- outer box
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Packages (AREA)
- Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)
Abstract
【課題】軽量かつ折り畳み自在で携帯・保管に便利であって、洗浄し易い内箱を有して水分や汚れに強いとともに、製造コストが低廉で断熱効果の十分な保冷保温ボックスを提供する。
【解決手段】一枚の所定の形状に切り抜かれた耐水性ブランクシートを折り曲げて組み立ててなる上面が開口して液体を漏らさずに保持する内箱4と、前記内箱4をその内側に保持する上面が前記開口に開閉可能な上蓋を有している断熱性素材からなる折り畳み式の外箱5と、外箱5と内箱6との間で複数の板状断熱材を挟装してなる断熱部6,6b備えたことを特徴とする保冷保温ボックスとする。
【選択図】 図4
【解決手段】一枚の所定の形状に切り抜かれた耐水性ブランクシートを折り曲げて組み立ててなる上面が開口して液体を漏らさずに保持する内箱4と、前記内箱4をその内側に保持する上面が前記開口に開閉可能な上蓋を有している断熱性素材からなる折り畳み式の外箱5と、外箱5と内箱6との間で複数の板状断熱材を挟装してなる断熱部6,6b備えたことを特徴とする保冷保温ボックスとする。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、保冷または保温を必要とする各種物品を一定時間保冷または保温しながら保存・運搬するための保冷保温ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
生鮮食料品や飲料を運搬する場合、或いはアイスクリームや冷凍食品等を販売店から持ち帰る場合等、保冷材を入れたクーラーボックス中にこれらを収納して品質が劣化するのを防ぐのが一般的である。一方、最近においては調理した料理や総菜を冷凍してチェーン店に配布したり、或いは出前やケータリング等、料理を暖かいまま運搬したい場合も多く、簡易な保冷保温ボックスも多用されている。
【0003】
しかし、一般に硬質合成樹脂により成型されているクーラーボックスは、箱型で重量もあって嵩張るため、予め買い物に持参できない場合が多いが、出先で高価なクーラーボックスを購入するのは無駄が大きいことから、発砲スチロール樹脂等の簡易な容器を入手することが多かった。
また、小型の業務用運搬容器としてもこのような簡易な容器が利用される場合が多かった。斯かる発泡樹脂製の容器は安価ではあるが、折り畳むことが出来ないため購入者にとって携帯に不便であるし、販売者が複数保有する場合は保管に不便であった。
【0004】
一方、フランチャイズの弁当屋やレストランにおいては、工場において一食分単位で各々包装・冷凍してこれらを纏めて各店に運搬するが、この場合、中型サイズの保冷ボックスに入れて運搬していた。
しかし、この保冷ボックスは剛性の高い容器であってコスト高となるとともに、不使用時は嵩張って保管に不便なものであった。
【0005】
そこで、特開平8−58847号公報及び特開2002―2828号公報には、発泡材の両面にアルミ蒸着シートを粘着して、折り畳み自在とした保冷保温ボックスが提示されている。この保冷保温ボックスは軽量で折り畳んで小さくなるため、携帯に便利であって保管コストも低廉である点で有用な技術である。
【0006】
しかしながら、この保冷保温ボックスは断熱性を高める目的で発泡材の両面にアルミ蒸着シートを粘着した複雑な構造であって、材料コスト及び製作コストが高いものであった。また、外箱のみで断熱するため多層構造のクーラーボックスに比べて断熱性が劣るとともに、内箱だけを外して洗浄することもできない不便さがあった。さらに、濡れた物品を入れると外箱の縫い目から水分が漏れやすいという問題もあった。
【0007】
一方、特開2000−344227号公報には、一般的な合成樹脂成型容器に替えて、紙製の2重箱からなる保温保冷ケースが提示されている。
この保温保冷ケースは、内箱と外箱との間に空気層を設けることにより断熱材を必要としないものである。また、内箱と外箱が各々一枚の紙製のブランクシートから組立てられることから、製造コストが低廉であるとともに嵩張らないため保管や運搬にも有利である。また、焼却しやすい素材であることから廃棄が容易である。
しかしながら、この保温保冷ケースは段ボール等の紙で出来ているため、耐久性に問題があった。また、水分の多い物品を入れた場合、防水フィルム等でコーティングしていても、水漏れ等のトラブルが生じやすいものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、軽量かつ折り畳み自在で携帯・保管に便利であって、洗浄し易い内箱を有して水分や汚れに強いとともに、製造コストが低廉で断熱効果の十分な保冷保温ボックスを提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、一枚の所定の形状に切り抜かれた耐水性ブランクシートを折り曲げて組み立ててなる上面が開口して液体を漏らさずに保持する内箱と、前記内箱をその内側に保持する上面が前記開口に開閉可能な上蓋を有している折り畳み式の外箱とを備えたことを特徴とする保冷保温ボックスとした。
このような複数の箱体で多層構造を形成させることで断熱効果が高まるとともに、内箱の構成が簡易で製造容易となるため、全体のコストは低廉である。また、内箱が耐水性シートを器状に折って構成したものであるため、濡れた物品を入れても液体の漏れがないとともに、内側が汚れてもこれを分離して容易に洗浄できる。そして、外箱ばかりか内箱も平面的に折り畳むことができるため、製造時のみならず、流通時及び販売後においても携帯・保管に都合がよい。
【0010】
また、前記外箱をアルミ蒸着シートのような断熱性素材からなるようにすれば、保冷保温効果が更に向上し、前記断熱性素材を柔軟素材とすれば、折り畳みが容易となる。
【0011】
さらに、前記外箱と前記内箱との間で複数の板状断熱材を前記内箱を覆うように挟装して、前記内箱の外面と前記外箱の内面との間の殆どをカバーすれば、保冷保温効果が更に高度なものとなる。また、この場合、断熱材が単純な板状体の組み合わせであるため、成型のための型を必要とせず、低廉且つ簡易に製造することができるとともに、全体として小さくまとめることも容易となる。
【0012】
さらにまた、前記複数の板状断熱材を、予め所定の接続縁で互いに蝶着して一体にして折り畳み可能とすれば、断熱材の折り畳み・組立作業が更に容易となる。
加えて、前記板状断熱材を発泡フェノールとすれば、軽量で断熱効果に優れるともに、燃焼しにくいことから安全性の高い製品となる。そして、前記板状断熱材を、真空断熱材とすれば、さらに断熱効果が良好となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら以下に詳細に述べる。
【0014】
図1は、本発明における第1の好ましい実施の形態を示すもので、保冷保温ボックス1は、箱型を呈する本体部1Aとその上面開口部を開閉する蓋部1Bとからなり、両者の接続縁の一部において配置された柔軟な帯状部材からなる蝶番部3で開閉可能に蝶着されている。また、本体部1Aと蓋部1Bとの解放端縁には、ファスナーからなる結合部材7が設置されて、結合・解放が容易となっており、これにより使用時における容器内外の空気の流通が最小限となり、保冷・保温効果が確実となる。
【0015】
図1に示すように、本体部1Aは、上面が開口した内箱4と、これを内部に保持して略箱型をなす柔軟素材からなる外箱5とを備えている。また、内箱4の上部の開口を覆うように、内箱4と同一素材からなる上板4bが蓋部1Bの内側に保持されている。
図2は、本体部1Aの外箱5から内箱4を取り出して、蓋部1Bから上板4bを取り出した状態を示している。外箱5の内面形状と内箱4の外面形状はほぼ一致しているが、その間に空隙部からなる空気層が存在して多層構造をなし、保温効果が期待できるようになっている。そして、内箱4及び上板4bを洗浄する場合等には図2のように各々分離することができる。
【0016】
図1に示すように、蓋部1Bは、その外面が外箱5の蓋部を構成して、前記蝶番部3で外箱5の本体部と連結されている。また、蓋部1Bの内面に配置された上板4bは、矩形板状の4辺に沿って4つの側面を形成するように折り曲げられて形成され、内箱の開口部に対して蓋となるとともに、蓋部1Bの外面との間に空隙部からなる空気層を作ってその上面における断熱効果を確実にしている。
【0017】
外箱5は、例えばポリエステルフィルムにアルミニウムを蒸着したものを外面に、発泡ポリプロピレンシートを内面に設けた柔軟性断熱シートを箱状に縫製して作成すればよい。これにより、外箱5を構成する素材自体も多層構造をなして断熱効果が良好となる。また、外箱5は、比較的薄い柔軟シートとしてあるため容易に折り畳むことができる。
【0018】
内箱4及び上板4bは、図3に示すような各々一枚のブランクシートから容易に組み立てることができる。このブランクシートは、折り曲げて箱型を形成しても型くずれしない強度と耐水性を備え、折り曲げ部が破折しないような柔軟性とを持つ素材が好ましい。例えば適当な厚さの塩化ビニル樹脂等の素材を用いればよい。また、波線は折り目を示すが、この線に沿って、浅い溝を設けると曲げやすくなる。
【0019】
このようなブランクシートの組み立て方式にすることで、立体いつ、7の上部Aと蓋部1Bとは、ファスナー等の結合手段で成型するための型を必要としないばかりか、製造工程における保管・運搬においてもコストを削減することができる。尚、図3の内箱4はブランクシートの一例であって、上面が開口した箱形にした場合に内部に入れた液体が漏れないものであれば、他の形状のブランクシートから内箱を作成してもよい。
【0020】
図4は、本発明における第2の好ましい実施の形態を示すもので、図1の保冷保温ボックス1の本体部1Aにおいて内箱4と外箱5との間の空隙部に断熱部6を設け、蓋部1Bにおいて、その外面部と上板4bとの間の空隙部に断熱部6bを設けた保冷保温ボックス2の分解斜視図を示している。
【0021】
断熱部6,6bは、矩形板状の断熱材から構成されるが、本実施の形態においては、図5に示すように底部の断熱材6aを中心として断熱材6c,6d等の各部材が粘着テープ8で連結されて一体となり、図6に示すように小さく折り畳めるようになっている。これにより、保冷保温ボックス2の不使用時にはこれを小さく畳むことができ、保管スペースをとらず携帯にも便利となる。
【0022】
断熱部6,6bの素材は、断熱効果・製造コスト・加工性・軽さの点から発泡樹脂が推奨されるが、発泡ポリスチレン樹脂が前記性能の高さから好ましく、さらに発泡フェノール樹脂が断熱性の高さ及び燃焼し難い点で最も好ましい。さらにまた、近年使用されるようになった真空断熱材は、断熱効果が特に優れる。例えば連通孔ポリウレタンを芯材として、アルミを利用して空気透過性を極めて低くしたシート材で密閉状態として脱気したものなどが用いれば、極めて断熱性の高いものとなる。
そして、上述した各部品は、各々構成が単純かつ軽量であるため、保冷保温ボックス2全体としても軽量になるとともに、低コストで製造することができる。
【0023】
次に、上述した保冷保温ボックス2の使用方法を以下に説明する。
不使用時には、内箱4を図3の状態または3つ折り程度の状態にして平面状にしておき、断熱部6は図6に示す状態に折り畳んで外箱5の中に入れて、外箱5の余った空隙部を畳んでつぶしておけば、体積を組立時の約2分の1から3分の1にすることができる。
【0024】
そして、使用時には保冷保温ボックス2を短時間で簡単に組み立てることができる。
例えば保冷目的の場合は、ドライアイス等の保冷材とともに、保冷する物品を内箱に入れ、ファスナーからなる結合部材7にて本体部1Aと蓋部1Bを密着結合させる。結合部材2により容器内外の空気の出入は最小限となるが、完全な密封状態ではないため、ドライアイスから発生した二酸化炭素は適宜外部に排出される。尚、保冷高価の優れた本発明を使用すれば、斯かるドライアイスのような高価な保冷材の節約にもつながるため、全体としてもコストダウンが期待できる。
【0025】
また、ドライアイスを入れた場合でも、内箱4が耐水性樹脂シートからなるため、その低温による素材劣化の心配も少ない。さらに、水漏れしない折り方で器状に組み立てているため、内箱4の底部及び側面から液体が漏れることはない。
尚、保温目的の場合は、短時間であれば所定の温度の物品をそのまま入れておけば温度を保つことができる。
【0026】
そして、内箱4が内容物で汚れた場合、これを取り外して単独で洗浄することができる。この場合、平面状のシートに拡開すれば隅部も洗浄しやすく、乾燥も容易である。
【0027】
図7の(A),(B),(C)は、本発明における第3の好ましい実施の形態を示すもので、保冷保温ボックス21の外箱5bを示している。
保冷保温ボックス21の全体構成は図4の保冷保温ボックス2とほぼ同様であるため図示しないが、外箱5bが比較的堅固な薄板からなり、折り目に沿って約2分の1に折り畳むことができるようになっている点で異なり、蓋部を本体部に閉じて固定する結合部材7b,7bが、面状ファスナーである点で異なる。
【0028】
外箱5bは、内箱4と同様に1枚のブランクシートから折り目に沿って組み立てて、図7の(A)に示すような状態にすることができる。また、これを再度拡開して1枚のブランクシートにできるとともに、上半分を折り畳んで図7の(C)に示すような状態にすることもできる。また、折り畳んだ状態にしたときに内箱4と断熱部6,6b等の総てをその中に収納できるのも保冷保温ボックス2と同様である。
外箱5bを構成する板状の樹脂シートの素材は特に限定がなく、紙や塩化ビニルシート等でもよいが、これを段ボールの構造のように内側面と外側面との間に波状にシートを貼って、連続した空隙部を設けて構成すれば、断熱性に優れるとともに強度も十分となる。
【0029】
尚、本発明を実施するための最良の形態は以上の説明で十分に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明である保冷保温ボックスは軽量かつ折り畳み自在であるため、携帯及び保管に便利となった。また、多層構造により断熱効果に優れるとともに、洗浄し易い内箱を有して水分や汚れに強くなった。さらに、各部品が簡易な構成であり、製造コストが低廉である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の好ましい実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1の保冷保温ボックスの分解斜視図である。
【図3】図2の内箱を拡開した状態を示す平面図である。
【図4】本発明における第2の好ましい実施の形態を示す分解斜視図である
【図5】図4の断熱部の構成を示す斜視図である。
【図6】図5の断熱部を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図7】本発明における第3の好ましい実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2,21 保冷保温ボックス、1A 本体部、1B 蓋部、3 蝶番部、4 内箱、4b 上板、5,5b 外箱、6,6b 断熱部、6a,6c,6d断熱材、7,7b 結合部材、8 粘着テープ
【発明の属する技術分野】
本発明は、保冷または保温を必要とする各種物品を一定時間保冷または保温しながら保存・運搬するための保冷保温ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
生鮮食料品や飲料を運搬する場合、或いはアイスクリームや冷凍食品等を販売店から持ち帰る場合等、保冷材を入れたクーラーボックス中にこれらを収納して品質が劣化するのを防ぐのが一般的である。一方、最近においては調理した料理や総菜を冷凍してチェーン店に配布したり、或いは出前やケータリング等、料理を暖かいまま運搬したい場合も多く、簡易な保冷保温ボックスも多用されている。
【0003】
しかし、一般に硬質合成樹脂により成型されているクーラーボックスは、箱型で重量もあって嵩張るため、予め買い物に持参できない場合が多いが、出先で高価なクーラーボックスを購入するのは無駄が大きいことから、発砲スチロール樹脂等の簡易な容器を入手することが多かった。
また、小型の業務用運搬容器としてもこのような簡易な容器が利用される場合が多かった。斯かる発泡樹脂製の容器は安価ではあるが、折り畳むことが出来ないため購入者にとって携帯に不便であるし、販売者が複数保有する場合は保管に不便であった。
【0004】
一方、フランチャイズの弁当屋やレストランにおいては、工場において一食分単位で各々包装・冷凍してこれらを纏めて各店に運搬するが、この場合、中型サイズの保冷ボックスに入れて運搬していた。
しかし、この保冷ボックスは剛性の高い容器であってコスト高となるとともに、不使用時は嵩張って保管に不便なものであった。
【0005】
そこで、特開平8−58847号公報及び特開2002―2828号公報には、発泡材の両面にアルミ蒸着シートを粘着して、折り畳み自在とした保冷保温ボックスが提示されている。この保冷保温ボックスは軽量で折り畳んで小さくなるため、携帯に便利であって保管コストも低廉である点で有用な技術である。
【0006】
しかしながら、この保冷保温ボックスは断熱性を高める目的で発泡材の両面にアルミ蒸着シートを粘着した複雑な構造であって、材料コスト及び製作コストが高いものであった。また、外箱のみで断熱するため多層構造のクーラーボックスに比べて断熱性が劣るとともに、内箱だけを外して洗浄することもできない不便さがあった。さらに、濡れた物品を入れると外箱の縫い目から水分が漏れやすいという問題もあった。
【0007】
一方、特開2000−344227号公報には、一般的な合成樹脂成型容器に替えて、紙製の2重箱からなる保温保冷ケースが提示されている。
この保温保冷ケースは、内箱と外箱との間に空気層を設けることにより断熱材を必要としないものである。また、内箱と外箱が各々一枚の紙製のブランクシートから組立てられることから、製造コストが低廉であるとともに嵩張らないため保管や運搬にも有利である。また、焼却しやすい素材であることから廃棄が容易である。
しかしながら、この保温保冷ケースは段ボール等の紙で出来ているため、耐久性に問題があった。また、水分の多い物品を入れた場合、防水フィルム等でコーティングしていても、水漏れ等のトラブルが生じやすいものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、軽量かつ折り畳み自在で携帯・保管に便利であって、洗浄し易い内箱を有して水分や汚れに強いとともに、製造コストが低廉で断熱効果の十分な保冷保温ボックスを提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、一枚の所定の形状に切り抜かれた耐水性ブランクシートを折り曲げて組み立ててなる上面が開口して液体を漏らさずに保持する内箱と、前記内箱をその内側に保持する上面が前記開口に開閉可能な上蓋を有している折り畳み式の外箱とを備えたことを特徴とする保冷保温ボックスとした。
このような複数の箱体で多層構造を形成させることで断熱効果が高まるとともに、内箱の構成が簡易で製造容易となるため、全体のコストは低廉である。また、内箱が耐水性シートを器状に折って構成したものであるため、濡れた物品を入れても液体の漏れがないとともに、内側が汚れてもこれを分離して容易に洗浄できる。そして、外箱ばかりか内箱も平面的に折り畳むことができるため、製造時のみならず、流通時及び販売後においても携帯・保管に都合がよい。
【0010】
また、前記外箱をアルミ蒸着シートのような断熱性素材からなるようにすれば、保冷保温効果が更に向上し、前記断熱性素材を柔軟素材とすれば、折り畳みが容易となる。
【0011】
さらに、前記外箱と前記内箱との間で複数の板状断熱材を前記内箱を覆うように挟装して、前記内箱の外面と前記外箱の内面との間の殆どをカバーすれば、保冷保温効果が更に高度なものとなる。また、この場合、断熱材が単純な板状体の組み合わせであるため、成型のための型を必要とせず、低廉且つ簡易に製造することができるとともに、全体として小さくまとめることも容易となる。
【0012】
さらにまた、前記複数の板状断熱材を、予め所定の接続縁で互いに蝶着して一体にして折り畳み可能とすれば、断熱材の折り畳み・組立作業が更に容易となる。
加えて、前記板状断熱材を発泡フェノールとすれば、軽量で断熱効果に優れるともに、燃焼しにくいことから安全性の高い製品となる。そして、前記板状断熱材を、真空断熱材とすれば、さらに断熱効果が良好となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら以下に詳細に述べる。
【0014】
図1は、本発明における第1の好ましい実施の形態を示すもので、保冷保温ボックス1は、箱型を呈する本体部1Aとその上面開口部を開閉する蓋部1Bとからなり、両者の接続縁の一部において配置された柔軟な帯状部材からなる蝶番部3で開閉可能に蝶着されている。また、本体部1Aと蓋部1Bとの解放端縁には、ファスナーからなる結合部材7が設置されて、結合・解放が容易となっており、これにより使用時における容器内外の空気の流通が最小限となり、保冷・保温効果が確実となる。
【0015】
図1に示すように、本体部1Aは、上面が開口した内箱4と、これを内部に保持して略箱型をなす柔軟素材からなる外箱5とを備えている。また、内箱4の上部の開口を覆うように、内箱4と同一素材からなる上板4bが蓋部1Bの内側に保持されている。
図2は、本体部1Aの外箱5から内箱4を取り出して、蓋部1Bから上板4bを取り出した状態を示している。外箱5の内面形状と内箱4の外面形状はほぼ一致しているが、その間に空隙部からなる空気層が存在して多層構造をなし、保温効果が期待できるようになっている。そして、内箱4及び上板4bを洗浄する場合等には図2のように各々分離することができる。
【0016】
図1に示すように、蓋部1Bは、その外面が外箱5の蓋部を構成して、前記蝶番部3で外箱5の本体部と連結されている。また、蓋部1Bの内面に配置された上板4bは、矩形板状の4辺に沿って4つの側面を形成するように折り曲げられて形成され、内箱の開口部に対して蓋となるとともに、蓋部1Bの外面との間に空隙部からなる空気層を作ってその上面における断熱効果を確実にしている。
【0017】
外箱5は、例えばポリエステルフィルムにアルミニウムを蒸着したものを外面に、発泡ポリプロピレンシートを内面に設けた柔軟性断熱シートを箱状に縫製して作成すればよい。これにより、外箱5を構成する素材自体も多層構造をなして断熱効果が良好となる。また、外箱5は、比較的薄い柔軟シートとしてあるため容易に折り畳むことができる。
【0018】
内箱4及び上板4bは、図3に示すような各々一枚のブランクシートから容易に組み立てることができる。このブランクシートは、折り曲げて箱型を形成しても型くずれしない強度と耐水性を備え、折り曲げ部が破折しないような柔軟性とを持つ素材が好ましい。例えば適当な厚さの塩化ビニル樹脂等の素材を用いればよい。また、波線は折り目を示すが、この線に沿って、浅い溝を設けると曲げやすくなる。
【0019】
このようなブランクシートの組み立て方式にすることで、立体いつ、7の上部Aと蓋部1Bとは、ファスナー等の結合手段で成型するための型を必要としないばかりか、製造工程における保管・運搬においてもコストを削減することができる。尚、図3の内箱4はブランクシートの一例であって、上面が開口した箱形にした場合に内部に入れた液体が漏れないものであれば、他の形状のブランクシートから内箱を作成してもよい。
【0020】
図4は、本発明における第2の好ましい実施の形態を示すもので、図1の保冷保温ボックス1の本体部1Aにおいて内箱4と外箱5との間の空隙部に断熱部6を設け、蓋部1Bにおいて、その外面部と上板4bとの間の空隙部に断熱部6bを設けた保冷保温ボックス2の分解斜視図を示している。
【0021】
断熱部6,6bは、矩形板状の断熱材から構成されるが、本実施の形態においては、図5に示すように底部の断熱材6aを中心として断熱材6c,6d等の各部材が粘着テープ8で連結されて一体となり、図6に示すように小さく折り畳めるようになっている。これにより、保冷保温ボックス2の不使用時にはこれを小さく畳むことができ、保管スペースをとらず携帯にも便利となる。
【0022】
断熱部6,6bの素材は、断熱効果・製造コスト・加工性・軽さの点から発泡樹脂が推奨されるが、発泡ポリスチレン樹脂が前記性能の高さから好ましく、さらに発泡フェノール樹脂が断熱性の高さ及び燃焼し難い点で最も好ましい。さらにまた、近年使用されるようになった真空断熱材は、断熱効果が特に優れる。例えば連通孔ポリウレタンを芯材として、アルミを利用して空気透過性を極めて低くしたシート材で密閉状態として脱気したものなどが用いれば、極めて断熱性の高いものとなる。
そして、上述した各部品は、各々構成が単純かつ軽量であるため、保冷保温ボックス2全体としても軽量になるとともに、低コストで製造することができる。
【0023】
次に、上述した保冷保温ボックス2の使用方法を以下に説明する。
不使用時には、内箱4を図3の状態または3つ折り程度の状態にして平面状にしておき、断熱部6は図6に示す状態に折り畳んで外箱5の中に入れて、外箱5の余った空隙部を畳んでつぶしておけば、体積を組立時の約2分の1から3分の1にすることができる。
【0024】
そして、使用時には保冷保温ボックス2を短時間で簡単に組み立てることができる。
例えば保冷目的の場合は、ドライアイス等の保冷材とともに、保冷する物品を内箱に入れ、ファスナーからなる結合部材7にて本体部1Aと蓋部1Bを密着結合させる。結合部材2により容器内外の空気の出入は最小限となるが、完全な密封状態ではないため、ドライアイスから発生した二酸化炭素は適宜外部に排出される。尚、保冷高価の優れた本発明を使用すれば、斯かるドライアイスのような高価な保冷材の節約にもつながるため、全体としてもコストダウンが期待できる。
【0025】
また、ドライアイスを入れた場合でも、内箱4が耐水性樹脂シートからなるため、その低温による素材劣化の心配も少ない。さらに、水漏れしない折り方で器状に組み立てているため、内箱4の底部及び側面から液体が漏れることはない。
尚、保温目的の場合は、短時間であれば所定の温度の物品をそのまま入れておけば温度を保つことができる。
【0026】
そして、内箱4が内容物で汚れた場合、これを取り外して単独で洗浄することができる。この場合、平面状のシートに拡開すれば隅部も洗浄しやすく、乾燥も容易である。
【0027】
図7の(A),(B),(C)は、本発明における第3の好ましい実施の形態を示すもので、保冷保温ボックス21の外箱5bを示している。
保冷保温ボックス21の全体構成は図4の保冷保温ボックス2とほぼ同様であるため図示しないが、外箱5bが比較的堅固な薄板からなり、折り目に沿って約2分の1に折り畳むことができるようになっている点で異なり、蓋部を本体部に閉じて固定する結合部材7b,7bが、面状ファスナーである点で異なる。
【0028】
外箱5bは、内箱4と同様に1枚のブランクシートから折り目に沿って組み立てて、図7の(A)に示すような状態にすることができる。また、これを再度拡開して1枚のブランクシートにできるとともに、上半分を折り畳んで図7の(C)に示すような状態にすることもできる。また、折り畳んだ状態にしたときに内箱4と断熱部6,6b等の総てをその中に収納できるのも保冷保温ボックス2と同様である。
外箱5bを構成する板状の樹脂シートの素材は特に限定がなく、紙や塩化ビニルシート等でもよいが、これを段ボールの構造のように内側面と外側面との間に波状にシートを貼って、連続した空隙部を設けて構成すれば、断熱性に優れるとともに強度も十分となる。
【0029】
尚、本発明を実施するための最良の形態は以上の説明で十分に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明である保冷保温ボックスは軽量かつ折り畳み自在であるため、携帯及び保管に便利となった。また、多層構造により断熱効果に優れるとともに、洗浄し易い内箱を有して水分や汚れに強くなった。さらに、各部品が簡易な構成であり、製造コストが低廉である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の好ましい実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1の保冷保温ボックスの分解斜視図である。
【図3】図2の内箱を拡開した状態を示す平面図である。
【図4】本発明における第2の好ましい実施の形態を示す分解斜視図である
【図5】図4の断熱部の構成を示す斜視図である。
【図6】図5の断熱部を折り畳んだ状態を示す斜視図である。
【図7】本発明における第3の好ましい実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2,21 保冷保温ボックス、1A 本体部、1B 蓋部、3 蝶番部、4 内箱、4b 上板、5,5b 外箱、6,6b 断熱部、6a,6c,6d断熱材、7,7b 結合部材、8 粘着テープ
Claims (7)
- 一枚の所定の形状に切り抜かれた耐水性ブランクシートを折り曲げて組み立ててなる上面が開口して液体を漏らさずに保持する内箱と、前記内箱をその内側に保持する上面が前記開口に開閉可能な上蓋を有している折り畳み式の外箱とを備えたことを特徴とする保冷保温ボックス。
- 前記外箱が断熱性素材からなる請求項1記載の保冷保温ボックス。
- 前記外箱が柔軟素材からなる請求項2記載の保冷保温ボックス。
- 前記外箱と前記内箱との間に複数の板状断熱材が前記内箱を覆うように挟装されている、請求項1,2または3記載の保冷保温ボックス。
- 前記外箱と内箱との間に挟装される複数の板状断熱材が、予め所定の接続縁で互いに蝶着されて一体となって折り畳み可能な請求項4記載の保冷保温ボックス。
- 前記板状断熱材が、発泡フェノール樹脂からなる請求項4または5記載の保冷保温ボックス。
- 前記板状断熱材が、真空断熱材からなる請求項4または5記載の保冷保温ボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002336085A JP2004168361A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | 保冷保温ボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002336085A JP2004168361A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | 保冷保温ボックス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004168361A true JP2004168361A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32700021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002336085A Withdrawn JP2004168361A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | 保冷保温ボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004168361A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006095601A1 (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-14 | Kakubayashi Shoji Co., Ltd. | ドライアイス供給装置 |
JP2007321951A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Kurabo Ind Ltd | 真空断熱材 |
JP2008189373A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Kurabo Ind Ltd | 保温保冷容器 |
KR200456979Y1 (ko) * | 2009-09-28 | 2011-11-30 | 신정섭 | 보냉 포장상자 |
JP2014009732A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-20 | Fuji Electric Co Ltd | 断熱パネル |
CN104712885A (zh) * | 2013-12-11 | 2015-06-17 | 富士电机株式会社 | 隔热板部件 |
KR101539303B1 (ko) * | 2014-03-28 | 2015-07-24 | 엔피씨(주) | 보온, 보냉 상자 |
JP2017044352A (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | トッパン・フォームズ株式会社 | 保冷箱 |
JP2017062360A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 大日本印刷株式会社 | ガラス製機材の梱包箱及び輸送方法 |
JP6435446B1 (ja) * | 2018-01-25 | 2018-12-05 | 吉彦 権藤 | 鍋用保温容器。 |
CN109515916A (zh) * | 2017-09-20 | 2019-03-26 | 保定车旅旅游用品制造有限公司 | 一种可折叠生鲜冷链保温箱 |
JP7528651B2 (ja) | 2020-09-02 | 2024-08-06 | 大日本印刷株式会社 | 断熱容器及び保存食入り容器 |
-
2002
- 2002-11-20 JP JP2002336085A patent/JP2004168361A/ja not_active Withdrawn
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006095601A1 (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-14 | Kakubayashi Shoji Co., Ltd. | ドライアイス供給装置 |
JP2007321951A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Kurabo Ind Ltd | 真空断熱材 |
JP2008189373A (ja) * | 2007-02-07 | 2008-08-21 | Kurabo Ind Ltd | 保温保冷容器 |
KR200456979Y1 (ko) * | 2009-09-28 | 2011-11-30 | 신정섭 | 보냉 포장상자 |
JP2014009732A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-20 | Fuji Electric Co Ltd | 断熱パネル |
CN104712885A (zh) * | 2013-12-11 | 2015-06-17 | 富士电机株式会社 | 隔热板部件 |
KR101539303B1 (ko) * | 2014-03-28 | 2015-07-24 | 엔피씨(주) | 보온, 보냉 상자 |
JP2017044352A (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | トッパン・フォームズ株式会社 | 保冷箱 |
WO2017033731A1 (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-02 | トッパン・フォームズ株式会社 | 保冷箱 |
JP2017062360A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 大日本印刷株式会社 | ガラス製機材の梱包箱及び輸送方法 |
CN109515916A (zh) * | 2017-09-20 | 2019-03-26 | 保定车旅旅游用品制造有限公司 | 一种可折叠生鲜冷链保温箱 |
JP6435446B1 (ja) * | 2018-01-25 | 2018-12-05 | 吉彦 権藤 | 鍋用保温容器。 |
JP2019126582A (ja) * | 2018-01-25 | 2019-08-01 | 吉彦 権藤 | 鍋用保温容器。 |
JP7528651B2 (ja) | 2020-09-02 | 2024-08-06 | 大日本印刷株式会社 | 断熱容器及び保存食入り容器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6296134B1 (en) | Insulated water-tight container | |
US6074093A (en) | Thermal insulating container | |
US20050224501A1 (en) | Thermal storage container | |
JP2008230677A (ja) | 折り畳み型保冷ボックス | |
WO2005073648A1 (ja) | 折り畳み式断熱容器および配送方法 | |
JP2004168361A (ja) | 保冷保温ボックス | |
TW202332631A (zh) | 用於冷卻之包裝盒 | |
TW202208245A (zh) | 用於冷卻之包裝盒 | |
JP4460121B2 (ja) | 保温保冷容器 | |
JP2004123100A (ja) | 箱 | |
JPH1159739A (ja) | 折り畳み式保冷保温ボックス | |
JPH11100029A (ja) | 保冷保温ボックス及びこれを一体に取付けたかご車 | |
JP2001072057A (ja) | 折畳み式組立て容器 | |
US20020070267A1 (en) | Foldable distribution container for conveying perishable foods | |
JP3113360U (ja) | 折畳式保冷箱 | |
JPH0520662Y2 (ja) | ||
JP3763317B2 (ja) | 折り畳み式保冷容器 | |
CN108455011B (zh) | 可折叠箱及可折叠保温箱 | |
JP2005335814A (ja) | 折り畳み式保冷容器 | |
JP2012131539A (ja) | 保冷容器 | |
JPH0330298Y2 (ja) | ||
JP7595835B2 (ja) | 断熱ボックス | |
JPS5914369Y2 (ja) | 保冷用包装袋 | |
JPH0547066Y2 (ja) | ||
JPH027796Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060207 |