JP2004162541A - 電動ブラシレスウォータポンプ - Google Patents
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Abstract
【課題】電動ブラシレスウォータポンプにおいて、電解コンデンサ等の、耐熱性が比較的劣る回路素子に対する伝熱を抑制するとともに、外部の電源電力回路等との接続に用いる回路の接続信頼性を向上させる。
【解決手段】回路基板30をハウジング10とエンドカバー20とによって挟み、回路基板30によって内部空間をハウジング側内部空間13とエンドカバー側内部空間23とに仕切るとともに、回路基板30のうち内部空間から突出した部分に、所定の挿抜方向Xの電気コネクタ37を回路基板30と一体的に形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】回路基板30をハウジング10とエンドカバー20とによって挟み、回路基板30によって内部空間をハウジング側内部空間13とエンドカバー側内部空間23とに仕切るとともに、回路基板30のうち内部空間から突出した部分に、所定の挿抜方向Xの電気コネクタ37を回路基板30と一体的に形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動ブラシレスウォータポンプに関し、詳細には、ブラシレスモータが内蔵された電動部分の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車用部品として用いられる電動ウォータポンプとして、ハウジング内部にブラシレスモータを内蔵した電動ブラシレスウォータポンプが知られている(特許文献1)。
【0003】
このブラシレスモータは、ブラシや整流子などの接触部に代えて、電子的に位置制御を行う制御回路を内蔵した一種のDCモータであり、
(1)電気的ノイズや機械的ノイズが小さい、
(2)信頼性が高く寿命が長い、
(3)高速化が容易、
(4)速度制御が容易、
という長所を有している。
【0004】
ここで、この電動ブラシレスウォータポンプの一例を、図4に示す断面図に基づいて説明する。なお、この電動ブラシレスウォータポンプ100のうち、作動流体に対して直接作用する羽根車60等のポンプ部については、二点鎖線によって概略のみを図示し、電動部については実線で示している。
【0005】
図示の電動ブラシレスウォータポンプ100は、内部にブラシレスモータ50を収容する略円筒状のハウジング10と、このハウジング10の一方の端面12を覆うように、このハウジング10に対して軸方向に連結されたエンドカバー20と、ハウジング10およびエンドカバー20によって覆われた内部空間13,23に設けられ、ブラシレスモータ50を制御する制御回路が形成された回路基板30とを備えている。
【0006】
ここで、ハウジング10とエンドカバー20とは、各周壁11,21の端面12,22同士が突き合わされている。
【0007】
また、回路基板30の端縁と、ハウジング10の周壁11内面およびエンドカバー20の周壁21内面との間には、隙間が形成されている。
【0008】
したがって、ハウジング10側の内部空間13とエンドカバー20側の内部空間23とは連通している。
【0009】
この回路基板30は、パワーフィルタとして電解コンデンサ31などの回路素子を備えるとともに、外部の電源電力の供給や制御信号等の送受信のために外部の電気コネクタ200に接続される電気コネクタ37から延びた配線36が半田付けされている。
【0010】
なお、配線36は、エンドカバー20の壁面に設けられたグロメット38の孔を水密に通過して、電動ブラシレスウォータポンプ100の内部から外部に引き出されている。
【0011】
また、回路基板30上には、放熱のためのアルミ合金製等の放熱フィン41が設けられており、エンドカバー20と放熱フィン41との間は図示しないシール剤によって水密が保たれてる。
【0012】
さらに、この電動ブラシレスウォータポンプ100の内部空間13,23には、ポッティング剤が充填されて、ブラシレスモータ50の発熱Hを、周壁11,21に伝熱させやすくし、放熱性能を高めている。
【特許文献1】
特開2001−295797号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電動ブラシレスウォータポンプのブラシレスモータ100の発熱Hは上述したように大きく、この発熱Hが、回路基板30上の電解コンデンサ31等パワーフィルタに伝熱しにくくするため、これら電解コンデンサ31等は、回路基板30のブラシレスモータ50側の面とは反対側の面、すなわちエンドカバー20側の面に設けられている。
【0014】
しかし、ハウジング10側の内部空間13とエンドカバー20側の内部空間23とは連通しているため、ブラシレスモータ50の発熱Hは、ポッティング剤を介して、エンドカバー20側の内部空間23に回り込み、電解コンデンサ31等に伝熱している。
【0015】
また、ハウジング10やエンドカバー20は金属製であるため、樹脂やガラスエポキシ等と比べて伝熱しやすいが、ブラシレスモータ50からの発熱Hは、このブラシレスモータ50に位置的に近いハウジング10にまず伝熱し、このハウジング10から、端面12,22を介してエンドカバー20に伝熱する。
【0016】
そして、エンドカバー20の壁面からの伝熱H′も、電解コンデンサ31等に伝熱する。
【0017】
したがって、従来の電動ブラシレスウォータポンプにおける電解コンデンサ31等は、熱的負荷が大きく、ポンプの性能や寿命を低下させる一因となっている。
【0018】
加えて、グロメット38を通過して外部に引き出されている配線36は、電気コネクタ37,200の接続作業時やその後の振動等によって振られやすく、回路基板30上に配線36を固着させている半田に負荷が加わりやすい構造となっている。
【0019】
このため、大きな負荷が配線に加わった場合、半田クラックが生じて、電気的接続の信頼性が低下する虞もある。
【0020】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、電解コンデンサ等の、耐熱性が比較的劣る回路素子に対する伝熱を抑制するとともに、外部の電源電力回路等との接続に用いる回路の接続信頼性を向上させることができる電動ブラシレスウォータポンプを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る電動ブラシレスウォータポンプは、回路基板をハウジングとエンドカバーとによって挟み、回路基板によって内部空間をハウジング側内部空間とエンドカバー側内部空間とに仕切るとともに、内部空間から突出した回路基板部分に、所定の挿抜方向の電気コネクタを回路基板と一体的に形成したものである。
【0022】
すなわち、本発明の請求項1に係る電動ブラシレスウォータポンプは、内部にブラシレスモータを収容する略筒状のハウジングと、該ハウジングの一方の端面を覆うように該ハウジングに対して軸方向に連結されたエンドカバーと、前記ハウジングおよび前記エンドカバーによって覆われた内部空間に設けられ、前記ブラシレスモータを制御する制御回路が形成された回路基板とを備えた電動ブラシレスウォータポンプにおいて、前記回路基板が、前記ハウジングの周壁端面と前記エンドカバーの周壁端面とによって該回路基板の表裏両面から挟持されて、前記内部空間が、前記ハウジング側の内部空間と前記エンドカバー側の内部空間とに仕切られるともに、前記回路基板のうち、前記ハウジングおよび前記エンドカバーの外部に突出した部分に、対応する外部の電気コネクタと接続される電気コネクタが、その挿抜方向が、前記ハウジングと前記エンドカバーとによる前記回路基板の挟持方向に一致するように、前記回路基板と一体的に形成されたことを特徴とする。
【0023】
ここで、少なくともエンドカバーは金属製であり、回路基板は、このエンドカバーよりも熱伝導性が低い非金属製であり、例えばガラスエポキシ製のものが適用される。
【0024】
このように構成された本発明の請求項1に係る電動ブラシレスウォータポンプによれば、回路基板が、ハウジングの周壁端面とエンドカバーの周壁端面とによってこの回路基板の表裏両面から挟持されて、内部空間が、ハウジング側の内部空間とエンドカバー側の内部空間とに仕切られているため、ハウジング側の内部空間に設けられているブラシレスモータの発熱は、従来のように、ハウジング側の内部空間とエンドカバー側の内部空間との連通部分を介してエンドカバー側の内部空間に伝熱することはなく、仕切りとなっている回路基板によって遮熱され、エンドカバー側の内部空間であるエンドカバー側に向いた回路基板面に設けられた回路素子には伝熱しにくいものとなる。
【0025】
また、ハウジングの周壁とエンドカバーの周壁との間には、回路基板が挟まれているため、ハウジングとエンドカバーとは直接接触していない。
【0026】
したがって、ハウジングの周壁からの熱は、エンドカバーよりも熱伝導性の低い回路基板にまず伝熱し、次いで、この回路基板からエンドカバーに伝熱されるため、エンドカバーへの伝熱は従来よりも低くなり、エンドカバーから回路素子への伝熱を抑制することができる。
【0027】
また、外部の電源電力等との接続用の電気コネクタが、ハウジングの周壁端面とエンドカバーの周壁端面とによって挟持された回路基板のうち、ハウジングおよびエンドカバーの外部に突出した部分に、この回路基板と一体的に形成されているため、この電気コネクタの振れは、回路基板自体の振れとなり、電気コネクタの配線が単独で振れることがなく、したがって、回路基板と配線との間で相対的な動きがない。
【0028】
よって、配線と回路基板とを固着する半田に負荷が掛かることがなく、外部の電源電力回路等との接続に用いる回路の接続信頼性を向上させることができる。
【0029】
しかも、この回路基板と一体的に形成された電気コネクタは、接続される(対応する)外部の電気コネクタとの挿抜方向が、ハウジングとエンドカバーとによる回路基板の挟持方向に一致するように形成されているため、挿抜方向はこの基板の型抜き方向と一致し、電気コネクタのハウジングの成形の際に、特別な中子等を使用する必要がなく、製造コストを低減させることができる。
【0030】
また、本発明の請求項2に係る電動ブラシレスウォータポンプは、請求項1に係る電動ブラシレスウォータポンプにおいて、前記回路基板は、前記ハウジングおよび前記エンドカバーと共締めされていることを特徴とする。
【0031】
このように構成された請求項2に係る電動ブラシレスウォータポンプによれば、回路基板は、この回路基板を挟持しているハウジングおよびエンドカバーに共締めされているため、ハウジングとエンドカバーとの締付けと同時に回路基板もこれらハウジングおよびエンドカバーに挟持されるため、回路基板を別途ハウジングやエンドカバーに締め付けるよりも、回路基板の取付け作業効率を向上させることができる。
【0032】
また、ハウジングとエンドカバーとの締付けが緩まない限り、回路基板は、ハウジングとエンドカバーとの間から脱落することがなく、回路基板の取付け信頼性も向上させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電動ブラシレスウォータポンプの具体的な実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0034】
図1は、本発明の一実施形態に係る電動ブラシレスウォータポンプの概略構成を示す縦断面図である。
【0035】
図示の電動ブラシレスウォータポンプ100は、内部にブラシレスモータ50を収容する略円筒状のハウジング10と、このハウジング10の一方の端面12を覆うように、このハウジング10に対して軸方向に連結されたエンドカバー20と、ハウジング10およびエンドカバー20によって覆われた内部空間13,23に設けられ、ブラシレスモータ50を制御する制御回路が形成された回路基板30と、作動流体に対して直接作用する羽根車60等のポンプ部とを備えている。
【0036】
なお、本実施形態の電動ブラシレスウォータポンプ100のうちポンプ部については、従来のものと同様であるため、図示を簡略化するため二点鎖線によって概略のみを図示している。
【0037】
また、回路基板30は、従来の回路基板よりもサイズが大きく、周縁がハウジング10の周壁11およびエンドカバー20の周壁21まで拡大されて、この周縁は、他の一般平面部33(図2参照)に比べて厚く形成された膨厚部32となっている。
【0038】
そして、この短円筒状の膨厚部32が、ハウジング10の周壁11の端面12とエンドカバー20の周壁21の端面22とによって、回路基板30の表裏両面から挟まれた構造となっている。
【0039】
このため、ハウジング10側の内部空間13とエンドカバー20側の内部空間23とは、この回路基板30によって、2つの空間として完全に仕切られており、回路基板30の一般平面部33のうち、エンドカバー20側の内部空間23となる側の面に、パワーフィルタとしての電解コンデンサ31等回路素子が配置されている。
【0040】
また、回路基板30はその一部が、ハウジング10およびエンドカバー20の外部に突出して形成されており、この突出した部分に、対応する外部の電気コネクタ200と接続される電気コネクタ37が形成されている。
【0041】
そして、この電気コネクタ37は、外部の電気コネクタ200との挿抜方向Xが、ハウジング10とエンドカバー20とによる回路基板30の挟持方向に一致するように形成されており、一端が回路基板30上に半田付けされた配線が、コンタクトとして電気コネクタ37の内部まで延設されている。
【0042】
なお、回路基板30は詳しくは、一般平面部33のうち中央部に略矩形の窓34が形成されており、この窓34を塞ぐ矩形の基板40を備えている。
【0043】
この基板40は、基板本体42と、基板本体42上に設けられたアルミ合金製の放熱フィン41とを備えており、図1に示すように、この放熱フィン41の根元部とエンドカバー20とは接触している。
【0044】
なお、この接触している放熱フィン41の根元部とエンドカバー20との際の部分には、図示しないシール剤が塗布されて、水密が保たれている。
【0045】
また、上述したハウジング10およびエンドカバー20は金属製であり、回路基板30は、基板40も含めて(放熱フィン41を除く)、熱伝導性が金属よりも低いガラスエポキシ製である。
【0046】
なお、回路基板30は、図2のA−A線断面である図3に示すように、短円筒状の膨厚部32の2カ所に形成された貫通孔32aを通るネジ部材70によって、ハウジング10およびエンドカバー20と共締めされて、これらハウジング10およびエンドカバー20に挟持されている。
【0047】
また、この電動ブラシレスウォータポンプ100の内部空間13,23には、ポッティング剤が充填されて、ブラシレスモータ50の発熱Hを周囲に拡散させやすくし、ブラシレスモータ50の放熱性能を高めている。
【0048】
次に、本実施形態に係る電動ブラシレスウォータポンプ100の作用について説明する。
【0049】
まず、この電動ブラシレスウォータポンプ100の電気コネクタ37に、外部の電源電力を供給するとともにこの電動ブラシレスウォータポンプ100の運転制御用の信号を送受信するために、これら電源電力用の配線および送受信配線が接続された外部の電気コネクタ200が、矢印X方向に嵌挿されて、これら外部の配線類と、電動ブラシレスウォータポンプ100の回路基板30とが電気的に接続される。
【0050】
このとき、電気コネクタ37には、外部の電気コネクタ200との接続のために、矢印X方向に嵌挿の荷重が加わるが、この電気コネクタ37は、回路基板30と一体的に形成されており、しかも、この電気コネクタ37の根元部分である膨厚部32が、ハウジング10とエンドカバー20とによって挟持されているため、電気コネクタ37の剛性は高いものとなっており、嵌挿の荷重によって大きな変形を生じることはない。
【0051】
また、電気コネクタ37の内部に延設されている配線も、回路基板30に対して相対的な変位を生じない。
【0052】
そして、電力供給された回路基板30の制御によって、ブラシレスモータ50が駆動され、羽根車60が回転するが、このときブラシレスモータ50は発熱する。
【0053】
この発熱Hは、ハウジング10の内部空間13に充填されたポッティング剤に伝熱され、このポッティング剤は熱せられるが、回路基板30(基板40を含む。以下、同じ。)が、ハウジング10側の内部空間13とエンドカバー20側の内部空間23との仕切りとなっているため、ハウジング10の内部空間13に充填されたポッティング剤の発熱Hは、この回路基板30によって遮熱されて、電解コンデンサ31等の回路素子が配設されている側の内部空間であるエンドカバー20側の内部空間23には伝熱しにくいものとなっている。
【0054】
したがって、ポッティング剤を介しての回路素子への伝熱量は、従来よりも低減される。
【0055】
また、ブラシレスモータ50の発熱Hは、ハウジング10の周壁11にも伝熱し、このハウジング10の周壁に接触している部材にも伝わる。
【0056】
ここで、回路基板30の膨厚部32は、ハウジング10の周壁11の端面12と直接接触しているため、膨厚部32にもハウジング10の周壁から発熱Hが伝熱するが、回路基板30はガラスエポキシ製であるため、ハウジング10やエンドカバー20のように熱伝導性は高くなく、したがって、回路基板30の一般平面部33に配設された電解コンデンサ31等回路素子に対する伝熱量は、比較的低い。
【0057】
そして、この膨厚部32は、エンドカバー20の周壁21の端面22に接触しているため、この膨厚部32からエンドカバー20への伝熱量はさらに小さくなり、エンドカバー20から、このエンドカバー20側の内部空間23に充填されたポッティング剤を介しての回路素子への伝熱量は、従来の電動ブラシレスウォータポンプに比べて著しく低減される。
【0058】
以上の作用により、回路基板30上に設けられた電解コンデンサ31等回路素子への伝熱量は従来よりも軽減され、回路素子が受ける熱負荷を低減することができる。
【0059】
したがって、従来の電動ブラシレスウォータポンプよりも、回路素子が受ける熱的負荷を低減して、電動ブラシレスウォータポンプ100の性能や寿命が低下するのを抑制することができる。
【0060】
なお、回路素子がエンドカバー20から受ける発熱H′を低減することができるため、エンドカバー20の端面を、図4に示した従来の電動ブラシレスウォータポンプよりも、コンデンサ31等に近接させることも可能となり、エンドカバー20側の内部空間23の容積を低減することができ、エンドカバー20を製造する材料費の低減や充填するポッティング剤の低減によって、製造コストを低減することもできる。
【0061】
また、前述したように、電気コネクタ37の内部に延設されている配線は、回路基板30に対して相対的な変位を生じないため、配線と回路基板30とを固着する半田に負荷が掛かることがなく、外部の電源電力回路等との接続に用いる回路の接続信頼性を向上させることができる。
【0062】
なお、この回路基板30と一体的に形成された電気コネクタ37は、接続される外部の電気コネクタ200との挿抜方向Xが、ハウジング10とエンドカバー20とによる回路基板30の挟持方向に一致するように形成されているため、挿抜方向Xはこの回路基板30の型抜き方向と一致し、電気コネクタ37のハウジングの成形の際に、特別な中子等を使用する必要がなく、この点からも、製造コストを低減させることができる。
【0063】
このように、本実施形態に係る電動ブラシレスウォータポンプ100によれば、電解コンデンサ31等の、耐熱性が比較的劣る回路素子に対する伝熱を抑制するとともに、外部の電源電力回路等との接続に用いる回路の接続信頼性を向上させることができる。
【0064】
なお、本実施形態に係る電動ブラシレスウォータポンプ100は、回路基板30が、ハウジング10およびエンドカバー20と共締めされているため、ハウジング10とエンドカバー20との締付けと同時に回路基板30もこれらハウジング10およびエンドカバー20に挟持されるため、回路基板30を別途ハウジング10やエンドカバー20に締め付けるよりも、回路基板30の取付け作業効率を向上させることができる。
【0065】
また、ハウジング10とエンドカバー20との締付けが緩まない限り、回路基板30は、ハウジング10とエンドカバー20との間から脱落することがなく、回路基板30の取付け信頼性も向上させることができる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電動ブラシレスウォータポンプによれば、回路基板がハウジング側内部空間とエンドカバー側内部空間とに仕切っているため、ハウジング側内部空間に収容されているブラシレスモータからの発熱が、この回路基板によって遮蔽されて、回路基板のエンドカバー側の面に配された制御回路の素子に対する断熱性が高められ、しかも、内部空間から突出した回路基板部分に、所定の挿抜方向の電気コネクタが基板と一体的に形成されているため、剛性が向上し、電気コネクタのコンタクトに対応した回路基板状の半田への影響を低減させることができる。
【0067】
すなわち、本発明の請求項1に係る電動ブラシレスウォータポンプによれば、回路基板が、ハウジングの周壁端面とエンドカバーの周壁端面とによってこの回路基板の表裏両面から挟持されて、内部空間が、ハウジング側の内部空間とエンドカバー側の内部空間とに仕切られているため、ハウジング側の内部空間に設けられているブラシレスモータの発熱は、従来のように、ハウジング側の内部空間とエンドカバー側の内部空間との連通部分を介してエンドカバー側の内部空間に伝熱することはなく、仕切りとなっている回路基板によって遮熱され、エンドカバー側の内部空間であるエンドカバー側に向いた回路基板面に設けられた回路素子には伝熱しにくいものとなる。
【0068】
また、ハウジングの周壁とエンドカバーの周壁との間には、回路基板が挟まれているため、ハウジングとエンドカバーとは直接接触していない。
【0069】
したがって、ハウジングの周壁からの熱は、エンドカバーよりも熱伝導性の低い回路基板にまず伝熱し、次いで、この回路基板からエンドカバーに伝熱されるため、エンドカバーへの伝熱は従来よりも低くなり、エンドカバーから回路素子への伝熱を抑制することができる。
【0070】
また、外部の電源電力等との接続用の電気コネクタが、ハウジングの周壁端面とエンドカバーの周壁端面とによって挟まれて挟持された回路基板のうち、ハウジングおよびエンドカバーの外部に突出した部分に、この回路基板と一体的に形成されているため、この電気コネクタの振れは、回路基板自体の振れとなり、電気コネクタの配線が単独で振れることがなく、したがって、回路基板と配線との間で相対的な動きがない。
【0071】
よって、配線と回路基板とを固着する半田に負荷が掛かることがなく、外部の電源電力回路等との接続に用いる回路の接続信頼性を向上させることができる。
【0072】
しかも、この回路基板と一体的に形成された電気コネクタは、接続される(対応する)外部の電気コネクタとの挿抜方向が、ハウジングとエンドカバーとによる回路基板の挟持方向に一致するように形成されているため、挿抜方向はこの基板の型抜き方向と一致し、電気コネクタのハウジングの成形の際に、特別な中子等を使用する必要がなく、製造コストを低減させることができる。
【0073】
また、本発明の請求項2に係る電動ブラシレスウォータポンプによれば、回路基板は、この回路基板を挟持しているハウジングおよびエンドカバーに共締めされているため、ハウジングとエンドカバーとの締付けと同時に回路基板もこれらハウジングおよびエンドカバーに挟持されるため、回路基板を別途ハウジングやエンドカバーに締め付けるよりも、回路基板の取付け作業効率を向上させることができる。
【0074】
また、ハウジングとエンドカバーとの締付けが緩まない限り、回路基板は、ハウジングとエンドカバーとの間から脱落することがなく、回路基板の取付け信頼性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電動ブラシレスウォータポンプの要部を示す断面図である。
【図2】図1に示した電動ブラシレスウォータポンプの回路基板を示す図である。
【図3】図2におけるA−A線断面を示す断面図である。
【図4】従来の電動ブラシレスウォータポンプの要部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ハウジング
11,21,32 周壁
12,22 端面
13,23 内部空間
20 エンドカバー
30 第一回路基板
31 電解コンデンサ
32 膨厚部
32a 締結孔
33,42 基板本体
34 切欠き孔
36 リード線
37,200 電気コネクタ
40 第二回路基板
41 ヒートシンク
50 電磁コイル
60 羽根車
100 電動ブラシレスウォータポンプ
H,H′ 熱
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動ブラシレスウォータポンプに関し、詳細には、ブラシレスモータが内蔵された電動部分の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば自動車用部品として用いられる電動ウォータポンプとして、ハウジング内部にブラシレスモータを内蔵した電動ブラシレスウォータポンプが知られている(特許文献1)。
【0003】
このブラシレスモータは、ブラシや整流子などの接触部に代えて、電子的に位置制御を行う制御回路を内蔵した一種のDCモータであり、
(1)電気的ノイズや機械的ノイズが小さい、
(2)信頼性が高く寿命が長い、
(3)高速化が容易、
(4)速度制御が容易、
という長所を有している。
【0004】
ここで、この電動ブラシレスウォータポンプの一例を、図4に示す断面図に基づいて説明する。なお、この電動ブラシレスウォータポンプ100のうち、作動流体に対して直接作用する羽根車60等のポンプ部については、二点鎖線によって概略のみを図示し、電動部については実線で示している。
【0005】
図示の電動ブラシレスウォータポンプ100は、内部にブラシレスモータ50を収容する略円筒状のハウジング10と、このハウジング10の一方の端面12を覆うように、このハウジング10に対して軸方向に連結されたエンドカバー20と、ハウジング10およびエンドカバー20によって覆われた内部空間13,23に設けられ、ブラシレスモータ50を制御する制御回路が形成された回路基板30とを備えている。
【0006】
ここで、ハウジング10とエンドカバー20とは、各周壁11,21の端面12,22同士が突き合わされている。
【0007】
また、回路基板30の端縁と、ハウジング10の周壁11内面およびエンドカバー20の周壁21内面との間には、隙間が形成されている。
【0008】
したがって、ハウジング10側の内部空間13とエンドカバー20側の内部空間23とは連通している。
【0009】
この回路基板30は、パワーフィルタとして電解コンデンサ31などの回路素子を備えるとともに、外部の電源電力の供給や制御信号等の送受信のために外部の電気コネクタ200に接続される電気コネクタ37から延びた配線36が半田付けされている。
【0010】
なお、配線36は、エンドカバー20の壁面に設けられたグロメット38の孔を水密に通過して、電動ブラシレスウォータポンプ100の内部から外部に引き出されている。
【0011】
また、回路基板30上には、放熱のためのアルミ合金製等の放熱フィン41が設けられており、エンドカバー20と放熱フィン41との間は図示しないシール剤によって水密が保たれてる。
【0012】
さらに、この電動ブラシレスウォータポンプ100の内部空間13,23には、ポッティング剤が充填されて、ブラシレスモータ50の発熱Hを、周壁11,21に伝熱させやすくし、放熱性能を高めている。
【特許文献1】
特開2001−295797号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電動ブラシレスウォータポンプのブラシレスモータ100の発熱Hは上述したように大きく、この発熱Hが、回路基板30上の電解コンデンサ31等パワーフィルタに伝熱しにくくするため、これら電解コンデンサ31等は、回路基板30のブラシレスモータ50側の面とは反対側の面、すなわちエンドカバー20側の面に設けられている。
【0014】
しかし、ハウジング10側の内部空間13とエンドカバー20側の内部空間23とは連通しているため、ブラシレスモータ50の発熱Hは、ポッティング剤を介して、エンドカバー20側の内部空間23に回り込み、電解コンデンサ31等に伝熱している。
【0015】
また、ハウジング10やエンドカバー20は金属製であるため、樹脂やガラスエポキシ等と比べて伝熱しやすいが、ブラシレスモータ50からの発熱Hは、このブラシレスモータ50に位置的に近いハウジング10にまず伝熱し、このハウジング10から、端面12,22を介してエンドカバー20に伝熱する。
【0016】
そして、エンドカバー20の壁面からの伝熱H′も、電解コンデンサ31等に伝熱する。
【0017】
したがって、従来の電動ブラシレスウォータポンプにおける電解コンデンサ31等は、熱的負荷が大きく、ポンプの性能や寿命を低下させる一因となっている。
【0018】
加えて、グロメット38を通過して外部に引き出されている配線36は、電気コネクタ37,200の接続作業時やその後の振動等によって振られやすく、回路基板30上に配線36を固着させている半田に負荷が加わりやすい構造となっている。
【0019】
このため、大きな負荷が配線に加わった場合、半田クラックが生じて、電気的接続の信頼性が低下する虞もある。
【0020】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、電解コンデンサ等の、耐熱性が比較的劣る回路素子に対する伝熱を抑制するとともに、外部の電源電力回路等との接続に用いる回路の接続信頼性を向上させることができる電動ブラシレスウォータポンプを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る電動ブラシレスウォータポンプは、回路基板をハウジングとエンドカバーとによって挟み、回路基板によって内部空間をハウジング側内部空間とエンドカバー側内部空間とに仕切るとともに、内部空間から突出した回路基板部分に、所定の挿抜方向の電気コネクタを回路基板と一体的に形成したものである。
【0022】
すなわち、本発明の請求項1に係る電動ブラシレスウォータポンプは、内部にブラシレスモータを収容する略筒状のハウジングと、該ハウジングの一方の端面を覆うように該ハウジングに対して軸方向に連結されたエンドカバーと、前記ハウジングおよび前記エンドカバーによって覆われた内部空間に設けられ、前記ブラシレスモータを制御する制御回路が形成された回路基板とを備えた電動ブラシレスウォータポンプにおいて、前記回路基板が、前記ハウジングの周壁端面と前記エンドカバーの周壁端面とによって該回路基板の表裏両面から挟持されて、前記内部空間が、前記ハウジング側の内部空間と前記エンドカバー側の内部空間とに仕切られるともに、前記回路基板のうち、前記ハウジングおよび前記エンドカバーの外部に突出した部分に、対応する外部の電気コネクタと接続される電気コネクタが、その挿抜方向が、前記ハウジングと前記エンドカバーとによる前記回路基板の挟持方向に一致するように、前記回路基板と一体的に形成されたことを特徴とする。
【0023】
ここで、少なくともエンドカバーは金属製であり、回路基板は、このエンドカバーよりも熱伝導性が低い非金属製であり、例えばガラスエポキシ製のものが適用される。
【0024】
このように構成された本発明の請求項1に係る電動ブラシレスウォータポンプによれば、回路基板が、ハウジングの周壁端面とエンドカバーの周壁端面とによってこの回路基板の表裏両面から挟持されて、内部空間が、ハウジング側の内部空間とエンドカバー側の内部空間とに仕切られているため、ハウジング側の内部空間に設けられているブラシレスモータの発熱は、従来のように、ハウジング側の内部空間とエンドカバー側の内部空間との連通部分を介してエンドカバー側の内部空間に伝熱することはなく、仕切りとなっている回路基板によって遮熱され、エンドカバー側の内部空間であるエンドカバー側に向いた回路基板面に設けられた回路素子には伝熱しにくいものとなる。
【0025】
また、ハウジングの周壁とエンドカバーの周壁との間には、回路基板が挟まれているため、ハウジングとエンドカバーとは直接接触していない。
【0026】
したがって、ハウジングの周壁からの熱は、エンドカバーよりも熱伝導性の低い回路基板にまず伝熱し、次いで、この回路基板からエンドカバーに伝熱されるため、エンドカバーへの伝熱は従来よりも低くなり、エンドカバーから回路素子への伝熱を抑制することができる。
【0027】
また、外部の電源電力等との接続用の電気コネクタが、ハウジングの周壁端面とエンドカバーの周壁端面とによって挟持された回路基板のうち、ハウジングおよびエンドカバーの外部に突出した部分に、この回路基板と一体的に形成されているため、この電気コネクタの振れは、回路基板自体の振れとなり、電気コネクタの配線が単独で振れることがなく、したがって、回路基板と配線との間で相対的な動きがない。
【0028】
よって、配線と回路基板とを固着する半田に負荷が掛かることがなく、外部の電源電力回路等との接続に用いる回路の接続信頼性を向上させることができる。
【0029】
しかも、この回路基板と一体的に形成された電気コネクタは、接続される(対応する)外部の電気コネクタとの挿抜方向が、ハウジングとエンドカバーとによる回路基板の挟持方向に一致するように形成されているため、挿抜方向はこの基板の型抜き方向と一致し、電気コネクタのハウジングの成形の際に、特別な中子等を使用する必要がなく、製造コストを低減させることができる。
【0030】
また、本発明の請求項2に係る電動ブラシレスウォータポンプは、請求項1に係る電動ブラシレスウォータポンプにおいて、前記回路基板は、前記ハウジングおよび前記エンドカバーと共締めされていることを特徴とする。
【0031】
このように構成された請求項2に係る電動ブラシレスウォータポンプによれば、回路基板は、この回路基板を挟持しているハウジングおよびエンドカバーに共締めされているため、ハウジングとエンドカバーとの締付けと同時に回路基板もこれらハウジングおよびエンドカバーに挟持されるため、回路基板を別途ハウジングやエンドカバーに締め付けるよりも、回路基板の取付け作業効率を向上させることができる。
【0032】
また、ハウジングとエンドカバーとの締付けが緩まない限り、回路基板は、ハウジングとエンドカバーとの間から脱落することがなく、回路基板の取付け信頼性も向上させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電動ブラシレスウォータポンプの具体的な実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0034】
図1は、本発明の一実施形態に係る電動ブラシレスウォータポンプの概略構成を示す縦断面図である。
【0035】
図示の電動ブラシレスウォータポンプ100は、内部にブラシレスモータ50を収容する略円筒状のハウジング10と、このハウジング10の一方の端面12を覆うように、このハウジング10に対して軸方向に連結されたエンドカバー20と、ハウジング10およびエンドカバー20によって覆われた内部空間13,23に設けられ、ブラシレスモータ50を制御する制御回路が形成された回路基板30と、作動流体に対して直接作用する羽根車60等のポンプ部とを備えている。
【0036】
なお、本実施形態の電動ブラシレスウォータポンプ100のうちポンプ部については、従来のものと同様であるため、図示を簡略化するため二点鎖線によって概略のみを図示している。
【0037】
また、回路基板30は、従来の回路基板よりもサイズが大きく、周縁がハウジング10の周壁11およびエンドカバー20の周壁21まで拡大されて、この周縁は、他の一般平面部33(図2参照)に比べて厚く形成された膨厚部32となっている。
【0038】
そして、この短円筒状の膨厚部32が、ハウジング10の周壁11の端面12とエンドカバー20の周壁21の端面22とによって、回路基板30の表裏両面から挟まれた構造となっている。
【0039】
このため、ハウジング10側の内部空間13とエンドカバー20側の内部空間23とは、この回路基板30によって、2つの空間として完全に仕切られており、回路基板30の一般平面部33のうち、エンドカバー20側の内部空間23となる側の面に、パワーフィルタとしての電解コンデンサ31等回路素子が配置されている。
【0040】
また、回路基板30はその一部が、ハウジング10およびエンドカバー20の外部に突出して形成されており、この突出した部分に、対応する外部の電気コネクタ200と接続される電気コネクタ37が形成されている。
【0041】
そして、この電気コネクタ37は、外部の電気コネクタ200との挿抜方向Xが、ハウジング10とエンドカバー20とによる回路基板30の挟持方向に一致するように形成されており、一端が回路基板30上に半田付けされた配線が、コンタクトとして電気コネクタ37の内部まで延設されている。
【0042】
なお、回路基板30は詳しくは、一般平面部33のうち中央部に略矩形の窓34が形成されており、この窓34を塞ぐ矩形の基板40を備えている。
【0043】
この基板40は、基板本体42と、基板本体42上に設けられたアルミ合金製の放熱フィン41とを備えており、図1に示すように、この放熱フィン41の根元部とエンドカバー20とは接触している。
【0044】
なお、この接触している放熱フィン41の根元部とエンドカバー20との際の部分には、図示しないシール剤が塗布されて、水密が保たれている。
【0045】
また、上述したハウジング10およびエンドカバー20は金属製であり、回路基板30は、基板40も含めて(放熱フィン41を除く)、熱伝導性が金属よりも低いガラスエポキシ製である。
【0046】
なお、回路基板30は、図2のA−A線断面である図3に示すように、短円筒状の膨厚部32の2カ所に形成された貫通孔32aを通るネジ部材70によって、ハウジング10およびエンドカバー20と共締めされて、これらハウジング10およびエンドカバー20に挟持されている。
【0047】
また、この電動ブラシレスウォータポンプ100の内部空間13,23には、ポッティング剤が充填されて、ブラシレスモータ50の発熱Hを周囲に拡散させやすくし、ブラシレスモータ50の放熱性能を高めている。
【0048】
次に、本実施形態に係る電動ブラシレスウォータポンプ100の作用について説明する。
【0049】
まず、この電動ブラシレスウォータポンプ100の電気コネクタ37に、外部の電源電力を供給するとともにこの電動ブラシレスウォータポンプ100の運転制御用の信号を送受信するために、これら電源電力用の配線および送受信配線が接続された外部の電気コネクタ200が、矢印X方向に嵌挿されて、これら外部の配線類と、電動ブラシレスウォータポンプ100の回路基板30とが電気的に接続される。
【0050】
このとき、電気コネクタ37には、外部の電気コネクタ200との接続のために、矢印X方向に嵌挿の荷重が加わるが、この電気コネクタ37は、回路基板30と一体的に形成されており、しかも、この電気コネクタ37の根元部分である膨厚部32が、ハウジング10とエンドカバー20とによって挟持されているため、電気コネクタ37の剛性は高いものとなっており、嵌挿の荷重によって大きな変形を生じることはない。
【0051】
また、電気コネクタ37の内部に延設されている配線も、回路基板30に対して相対的な変位を生じない。
【0052】
そして、電力供給された回路基板30の制御によって、ブラシレスモータ50が駆動され、羽根車60が回転するが、このときブラシレスモータ50は発熱する。
【0053】
この発熱Hは、ハウジング10の内部空間13に充填されたポッティング剤に伝熱され、このポッティング剤は熱せられるが、回路基板30(基板40を含む。以下、同じ。)が、ハウジング10側の内部空間13とエンドカバー20側の内部空間23との仕切りとなっているため、ハウジング10の内部空間13に充填されたポッティング剤の発熱Hは、この回路基板30によって遮熱されて、電解コンデンサ31等の回路素子が配設されている側の内部空間であるエンドカバー20側の内部空間23には伝熱しにくいものとなっている。
【0054】
したがって、ポッティング剤を介しての回路素子への伝熱量は、従来よりも低減される。
【0055】
また、ブラシレスモータ50の発熱Hは、ハウジング10の周壁11にも伝熱し、このハウジング10の周壁に接触している部材にも伝わる。
【0056】
ここで、回路基板30の膨厚部32は、ハウジング10の周壁11の端面12と直接接触しているため、膨厚部32にもハウジング10の周壁から発熱Hが伝熱するが、回路基板30はガラスエポキシ製であるため、ハウジング10やエンドカバー20のように熱伝導性は高くなく、したがって、回路基板30の一般平面部33に配設された電解コンデンサ31等回路素子に対する伝熱量は、比較的低い。
【0057】
そして、この膨厚部32は、エンドカバー20の周壁21の端面22に接触しているため、この膨厚部32からエンドカバー20への伝熱量はさらに小さくなり、エンドカバー20から、このエンドカバー20側の内部空間23に充填されたポッティング剤を介しての回路素子への伝熱量は、従来の電動ブラシレスウォータポンプに比べて著しく低減される。
【0058】
以上の作用により、回路基板30上に設けられた電解コンデンサ31等回路素子への伝熱量は従来よりも軽減され、回路素子が受ける熱負荷を低減することができる。
【0059】
したがって、従来の電動ブラシレスウォータポンプよりも、回路素子が受ける熱的負荷を低減して、電動ブラシレスウォータポンプ100の性能や寿命が低下するのを抑制することができる。
【0060】
なお、回路素子がエンドカバー20から受ける発熱H′を低減することができるため、エンドカバー20の端面を、図4に示した従来の電動ブラシレスウォータポンプよりも、コンデンサ31等に近接させることも可能となり、エンドカバー20側の内部空間23の容積を低減することができ、エンドカバー20を製造する材料費の低減や充填するポッティング剤の低減によって、製造コストを低減することもできる。
【0061】
また、前述したように、電気コネクタ37の内部に延設されている配線は、回路基板30に対して相対的な変位を生じないため、配線と回路基板30とを固着する半田に負荷が掛かることがなく、外部の電源電力回路等との接続に用いる回路の接続信頼性を向上させることができる。
【0062】
なお、この回路基板30と一体的に形成された電気コネクタ37は、接続される外部の電気コネクタ200との挿抜方向Xが、ハウジング10とエンドカバー20とによる回路基板30の挟持方向に一致するように形成されているため、挿抜方向Xはこの回路基板30の型抜き方向と一致し、電気コネクタ37のハウジングの成形の際に、特別な中子等を使用する必要がなく、この点からも、製造コストを低減させることができる。
【0063】
このように、本実施形態に係る電動ブラシレスウォータポンプ100によれば、電解コンデンサ31等の、耐熱性が比較的劣る回路素子に対する伝熱を抑制するとともに、外部の電源電力回路等との接続に用いる回路の接続信頼性を向上させることができる。
【0064】
なお、本実施形態に係る電動ブラシレスウォータポンプ100は、回路基板30が、ハウジング10およびエンドカバー20と共締めされているため、ハウジング10とエンドカバー20との締付けと同時に回路基板30もこれらハウジング10およびエンドカバー20に挟持されるため、回路基板30を別途ハウジング10やエンドカバー20に締め付けるよりも、回路基板30の取付け作業効率を向上させることができる。
【0065】
また、ハウジング10とエンドカバー20との締付けが緩まない限り、回路基板30は、ハウジング10とエンドカバー20との間から脱落することがなく、回路基板30の取付け信頼性も向上させることができる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電動ブラシレスウォータポンプによれば、回路基板がハウジング側内部空間とエンドカバー側内部空間とに仕切っているため、ハウジング側内部空間に収容されているブラシレスモータからの発熱が、この回路基板によって遮蔽されて、回路基板のエンドカバー側の面に配された制御回路の素子に対する断熱性が高められ、しかも、内部空間から突出した回路基板部分に、所定の挿抜方向の電気コネクタが基板と一体的に形成されているため、剛性が向上し、電気コネクタのコンタクトに対応した回路基板状の半田への影響を低減させることができる。
【0067】
すなわち、本発明の請求項1に係る電動ブラシレスウォータポンプによれば、回路基板が、ハウジングの周壁端面とエンドカバーの周壁端面とによってこの回路基板の表裏両面から挟持されて、内部空間が、ハウジング側の内部空間とエンドカバー側の内部空間とに仕切られているため、ハウジング側の内部空間に設けられているブラシレスモータの発熱は、従来のように、ハウジング側の内部空間とエンドカバー側の内部空間との連通部分を介してエンドカバー側の内部空間に伝熱することはなく、仕切りとなっている回路基板によって遮熱され、エンドカバー側の内部空間であるエンドカバー側に向いた回路基板面に設けられた回路素子には伝熱しにくいものとなる。
【0068】
また、ハウジングの周壁とエンドカバーの周壁との間には、回路基板が挟まれているため、ハウジングとエンドカバーとは直接接触していない。
【0069】
したがって、ハウジングの周壁からの熱は、エンドカバーよりも熱伝導性の低い回路基板にまず伝熱し、次いで、この回路基板からエンドカバーに伝熱されるため、エンドカバーへの伝熱は従来よりも低くなり、エンドカバーから回路素子への伝熱を抑制することができる。
【0070】
また、外部の電源電力等との接続用の電気コネクタが、ハウジングの周壁端面とエンドカバーの周壁端面とによって挟まれて挟持された回路基板のうち、ハウジングおよびエンドカバーの外部に突出した部分に、この回路基板と一体的に形成されているため、この電気コネクタの振れは、回路基板自体の振れとなり、電気コネクタの配線が単独で振れることがなく、したがって、回路基板と配線との間で相対的な動きがない。
【0071】
よって、配線と回路基板とを固着する半田に負荷が掛かることがなく、外部の電源電力回路等との接続に用いる回路の接続信頼性を向上させることができる。
【0072】
しかも、この回路基板と一体的に形成された電気コネクタは、接続される(対応する)外部の電気コネクタとの挿抜方向が、ハウジングとエンドカバーとによる回路基板の挟持方向に一致するように形成されているため、挿抜方向はこの基板の型抜き方向と一致し、電気コネクタのハウジングの成形の際に、特別な中子等を使用する必要がなく、製造コストを低減させることができる。
【0073】
また、本発明の請求項2に係る電動ブラシレスウォータポンプによれば、回路基板は、この回路基板を挟持しているハウジングおよびエンドカバーに共締めされているため、ハウジングとエンドカバーとの締付けと同時に回路基板もこれらハウジングおよびエンドカバーに挟持されるため、回路基板を別途ハウジングやエンドカバーに締め付けるよりも、回路基板の取付け作業効率を向上させることができる。
【0074】
また、ハウジングとエンドカバーとの締付けが緩まない限り、回路基板は、ハウジングとエンドカバーとの間から脱落することがなく、回路基板の取付け信頼性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電動ブラシレスウォータポンプの要部を示す断面図である。
【図2】図1に示した電動ブラシレスウォータポンプの回路基板を示す図である。
【図3】図2におけるA−A線断面を示す断面図である。
【図4】従来の電動ブラシレスウォータポンプの要部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ハウジング
11,21,32 周壁
12,22 端面
13,23 内部空間
20 エンドカバー
30 第一回路基板
31 電解コンデンサ
32 膨厚部
32a 締結孔
33,42 基板本体
34 切欠き孔
36 リード線
37,200 電気コネクタ
40 第二回路基板
41 ヒートシンク
50 電磁コイル
60 羽根車
100 電動ブラシレスウォータポンプ
H,H′ 熱
Claims (2)
- 内部にブラシレスモータを収容する略筒状のハウジングと、該ハウジングの一方の端面を覆うように該ハウジングに対して軸方向に連結されたエンドカバーと、前記ハウジングおよび前記エンドカバーによって覆われた内部空間に設けられ、前記ブラシレスモータを制御する制御回路が形成された回路基板とを備えた電動ブラシレスウォータポンプにおいて、
前記基板が、前記ハウジングの周壁端面と前記エンドカバーの周壁端面とによって該基板の表裏両面から挟持されて、前記内部空間が、前記ハウジング側の内部空間と前記エンドカバー側の内部空間とに仕切られるともに、
前記基板のうち、前記ハウジングおよび前記エンドカバーの外部に突出した部分に、対応する外部の電気コネクタと接続される電気コネクタが、その挿抜方向が、前記ハウジングと前記エンドカバーとによる前記基板の挟持方向に一致するように、前記基板と一体的に形成されたことを特徴とする電動ブラシレスウォータポンプ。 - 前記回路基板は、前記ハウジングおよび前記エンドカバーと共締めされていることを特徴とする請求項1に記載の電動ブラシレスウォータポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002326770A JP2004162541A (ja) | 2002-11-11 | 2002-11-11 | 電動ブラシレスウォータポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002326770A JP2004162541A (ja) | 2002-11-11 | 2002-11-11 | 電動ブラシレスウォータポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|
JP2002326770A Withdrawn JP2004162541A (ja) | 2002-11-11 | 2002-11-11 | 電動ブラシレスウォータポンプ |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2004162541A (ja) |
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2002
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