JP2004145910A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】過消去後の同時書込み動作におけるメモリセルトランジスタ間の閾値のばらつきを補正しつつ、ベリファイ動作にかかる時間を短縮した不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】時刻t3において、ワード線WL1〜WLnのすべてに6Vの電圧を印加し、チャネルホットエレクトロンを用いた微弱書込み動作をビット線BL2に接続されたメモリセルのすべてに対して同時に開始する。また、時刻t9において、ワード線WL1に2V程度の電圧を印加し、ワード線WL1に接続された任意の1メモリセルへのベリファイ動作を開始する。このメモリセルの閾値電圧が消去状態の2Vに達するまで、これら一連の微弱書込みおよびベリファイの動作を繰り返す。
【選択図】 図5
【解決手段】時刻t3において、ワード線WL1〜WLnのすべてに6Vの電圧を印加し、チャネルホットエレクトロンを用いた微弱書込み動作をビット線BL2に接続されたメモリセルのすべてに対して同時に開始する。また、時刻t9において、ワード線WL1に2V程度の電圧を印加し、ワード線WL1に接続された任意の1メモリセルへのベリファイ動作を開始する。このメモリセルの閾値電圧が消去状態の2Vに達するまで、これら一連の微弱書込みおよびベリファイの動作を繰り返す。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特にMONOS構造を有する不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の不揮発性半導体記憶装置、特に、記憶内容が電気的に書込み・消去可能なフラッシュEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)は、消去動作をある範囲のメモリセル領域(ブロック)単位で一括して行ない、ベリファイ動作は1メモリセル単位で行なう。
【0003】
このような従来の不揮発性半導体記憶装置に改良を加えたものとして、次のようなものが提案されている。
【0004】
まず、過消去前に「0」が書き込まれていたメモリセルトランジスタの閾値と、過消去前に「1」が書き込まれていたメモリセルトランジスタの閾値との間のばらつきが、過消去後には小さくなることを開示した技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
また、複数のメモリセルをいったん過消去状態に消去し、過消去状態によるリーク電流が流れている間のみ、それらのセルに書込みを行なうことで、全メモリセルの閾値を消去状態において所定の値にそろえる技術が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−275087号公報(第4−5頁、図3)
【0007】
【特許文献2】
特開平7−272491号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の不揮発性半導体記憶装置、特にフラッシュEEPROMでは、消去動作をある範囲のメモリセル領域(ブロック)単位で一括して行ない、ベリファイ動作は1メモリセル単位で行なっていたため、消去動作に対してベリファイ動作は時間がかかるという問題があった。
【0009】
従来の不揮発性半導体記憶装置において、上記の課題を解決するための技術がたとえば特許文献1に開示されている。しかしながら、この特許文献1に開示されたような技術では、過消去後の同時書込み動作におけるメモリセルトランジスタ間の閾値のばらつきの補正が十分ではないものと推測される。
【0010】
一方、特許文献2は、過消去状態によるリーク電流が流れている間のみ、それらのセルに書込みを行なうことで、全メモリセルの閾値を消去状態において所定の値にそろえる技術が提案されているが、ベリファイ時間の短縮という課題については全く関係を有していない。
【0011】
それゆえに、この発明の目的は、過消去後の同時書込み動作におけるメモリセルトランジスタ間の閾値のばらつきを補正しつつ、ベリファイ動作にかかる時間を短縮した不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明による不揮発性半導体記憶装置は、列方向に延在して配置される第1、第2および第3のビット線と、互いに隣接する第1および第2のメモリセル列を構成し、各々が電荷捕獲膜を有するトランジスタで構成される複数のメモリセルと、複数のメモリセルの行にそれぞれ対応して設けられる複数のワード線とを備える。第1のメモリセル列は、第1のビット線と第2のビット線との間に接続され、第2のメモリセル列は、第2のビット線と第3のビット線との間に接続される。さらに、複数のメモリセルに対する消去動作を制御する消去制御部と、複数のメモリセルに対する微弱書込み動作を制御する微弱書込み制御部とを備え、消去制御部は、メモリセルを過消去状態に遷移させる消去動作を複数のメモリセルのすべて対して同時に行ない、微弱書込み制御部は、チャネルホットエレクトロンを用いた微弱書込み動作を複数のメモリセルのすべてに対して同時に行なう。
【0013】
したがって、この発明によれば、チャネルホットエレクトロンによる微弱書込みを利用することにより、過消去後の同時書込み動作におけるメモリセルトランジスタ間の閾値のばらつきを補正しつつ、ベリファイ動作にかかる時間を短縮することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0015】
不揮発性半導体記憶装置において、記憶内容が電気的に書込み・消去可能な不揮発性半導体記憶装置は前述したようにEEPROMと呼ばれる。EEPROMでは、メモリセルトランジスタの一方を接地電位に結合されたソース線に接続するのが一般的であるが、ビット線の間にソース線を所定間隔で設ける必要があり、高集積化が困難であった。そこで近年、仮想接地型のメモリセルアレイが検討されている。仮想接地型のメモリセルアレイ(仮想グランドアレイ)については、たとえば特開平9−82921号公報に開示されている。
【0016】
EEPROMの中で、フラッシュEEPROMの一種であるNROM(Nitride Read Only Memory)型フラッシュEEPROM(以下、NROMと称する)が注目されている。NROMとは、ONO(Oxide Nitride Oxide)膜をゲート絶縁膜として有するMONOS構造の不揮発性半導体記憶装置である。NROMは、1メモリセルに2ビットの情報を記憶できるため、浮遊ゲートを有する他の不揮発性半導体記憶装置よりも1ビットあたりのチップ面積の低減が期待できる。NROMについては、たとえば米国特許第6,081,456号に開示されている。
【0017】
図1は、仮想接地型のメモリセルアレイを有するこの発明のNROMの特徴部分の構成を示したブロック図である。
【0018】
図1に示すように、この発明のNROMは、メモリセルアレイ1000と、ワード線選択回路1100と、ビット線電位発生回路1200と、ビット線選択回路1300と、センス回路1400とを備える。
【0019】
メモリセルアレイ1000は、行列上に配列された複数のメモリセルトランジスタ(以後、単にメモリセルまたはセルとも称する)と、各行に対応して設けられたワード線WL1〜WLn(nは自然数)と、各列に対応して設けられたビット線BL1〜BL4とを含む。
【0020】
なお、図1において図示されたメモリセルアレイ1000の回路構成は、図1に示された他の構成要素(ワード線選択回路1100等)を分かりやすく説明するために図示された一例としての回路構成であり、この発明のメモリセルアレイ1000の回路構成を限定するものではない。この発明の各実施の形態に対応したメモリセルアレイ1000の回路構成は、図2、図8および図9において説明する。
【0021】
ワード線選択回路1100は、ワード線WL1〜WLnの選択を行ない、選択された行を活性化する。ビット線電位発生回路1200は、メインビット線MBL1,MBL2に所定の電圧を供給する。ビット線選択回路1300は、選択ゲート線SG1〜SG4を介して、ビット線BL1〜BL4とメインビット線MBL1,MBL2との接続を制御する。センス回路1400は、メインビット線MBL1,MBL2を介して、メモリセルに流れる電流を検知する。
【0022】
[実施の形態1]
図2は、この発明の実施の形態1におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。先述したように、NROMは1メモリセルに2ビットの情報を記憶できるので、以下ではメモリセルをビット単位で区別して称することにする。
【0023】
図2に示すように、実施の形態1のメモリセルアレイ1000は、ワード線WLkに接続されるメモリセルk01〜k06(k=1〜n)と、選択ゲート線SG1〜SG4に印加される電圧に応じてメインビット線とビット線との接続/分離を行なう選択ゲート10〜40とを含む。
【0024】
メモリセルk01はビット線BL1に接続されている。メモリセルk02,k03はともにビット線BL2に接続されており、ビット線BL2を共有している。メモリセルk04,k05はともにビット線BL3に接続されており、ビット線BL3を共有している。メモリセルk06はビット線BL4に接続されている。
【0025】
選択ゲート10は、選択ゲート線SG1に印加される電圧に応じてメインビット線MBL1とビット線BL1との接続/分離を行なう。選択ゲート20は、選択ゲート線SG2に印加される電圧に応じてメインビット線MBL1とビット線BL3との接続/分離を行なう。選択ゲート30は、選択ゲート線SG3に印加される電圧に応じてメインビット線MBL2とビット線BL2との接続/分離を行なう。選択ゲート40は、選択ゲート線SG4に印加される電圧に応じてメインビット線MBL2とビット線BL4との接続/分離を行なう。
【0026】
図2は、ビット線BL2に接続されるメモリセルk02およびk03に対して書込みを行なった状態であることを、メモリセル中の黒丸によって表わしている。メモリセルk02およびk03のうち、メモリセル102および103への書込み動作を、次の図3において詳細に説明する。
【0027】
図3は、実施の形態1のメモリセルアレイ1000における書込み動作を説明するためのタイミング図である。
【0028】
図3は、時刻t1〜t6にセル102に対して書込みを行なった後、時刻t7〜t12にセル103に対して同様の書込みを行なう動作を示す。なお、メモリセルトランジスタ101〜104の閾値電圧Vth101〜Vth104は、時刻t1の初期状態において、すべて2V(消去状態)であるものとする。
【0029】
まず、時刻t1において、メインビット線MBL2に書込み電圧5Vを印加する。なお、メインビット線MBL1は0Vのままである。
【0030】
時刻t2において、選択ゲート線SG1,SG3に9Vの電圧を印加する。これにより、選択ゲート10,30を介してメインビット線MBL1,MBL2とビット線BL1,BL2とがそれぞれ接続される。その結果、ビット線BL1は0Vに、ビット線BL2は5Vにそれぞれ遷移する。なお、ビット線BL3,BL4は、ともに高インピーダンス状態(Hi−Z)のままである。
【0031】
時刻t3において、ワード線WL1に9Vの電圧を印加し、メモリセル102への書込み動作を開始する。ワード線WL1に9Vの電圧を印加することにより、メモリセルトランジスタ101(102)のチャネルを通じてビット線BL2からBL1の方向に電流が流れ、メモリセルトランジスタ101(102)にチャネルホットエレクトロン(Channel Hot Electron:以下、CHEと称する)が発生する。その結果、メモリセルトランジスタ101(102)のドレイン側(BL2側)近傍のONO膜内に電子がトラップされ、メモリセル102への書込みが行なわれる。これはNROMの動作原理に基づく。メモリセル102への書込みが行なわれたことにより、メモリセル102の閾値電圧Vth102が0Vから上昇する。
【0032】
時刻t4において、ワード線WL1を0Vの非活性状態に戻す。
時刻t5において、選択ゲート線SG1,SG3を0Vの非活性状態に戻す。
【0033】
時刻t6において、メインビット線MBL2を0Vの非活性状態に戻し、メモリセル102への書込み動作を完了する。このとき、メモリセル102の閾値電圧Vth102は4V程度に上昇している。
【0034】
時刻t7〜t12において、今度はメモリセル103への書込み動作をメモリセル102の場合と同様にして行なう。
【0035】
以上の書込み動作により、閾値電圧Vth102およびVth103は4V程度に上昇し、メモリセル102,103はともに書込み状態に移行する。こうした書込み動作を繰り返すことにより、図2に示すように、ビット線BL2に接続されるメモリセルk02およびk03のすべてを書込み状態にできる。
【0036】
図4は、実施の形態1のメモリセルアレイ1000における消去動作を説明するためのタイミング図である。
【0037】
図4は、ビット線BL2に接続されるメモリセルk02およびk03への書込み状態を一括消去する動作を示す。メモリセルトランジスタk02およびk03の閾値電圧は、時刻t1の初期状態において、すべて4V(書込み状態)である。図4では、メモリセルトランジスタ102,103,202,203の閾値電圧Vth102,Vth103,Vth202,Vth203を代表して示す。
【0038】
まず、時刻t1において、メインビット線MBL2に消去電圧5Vを印加する。なお、メインビット線MBL1は0Vのままである。
【0039】
時刻t2において、選択ゲート線SG3に9Vの電圧を印加する。これにより、選択ゲート30を介してメインビット線MBL2とビット線BL2とが接続される。その結果、ビット線BL2は5Vに遷移する。なお、ビット線BL1,BL3,BL4は、ともに高インピーダンス状態(Hi−Z)のままである。
【0040】
時刻t3において、ワード線WL1〜WLnのすべてに−3Vの電圧を印加し、消去動作をメモリセルk02およびk03のすべてに対して同時に開始する。どれか1本のワード線ではなく、ワード線WL1〜WLnのすべてに−3Vの電圧を印加し、メモリセルk02およびk03に対する消去動作をすべて同時に行なうのがこの発明の特徴の一つである。
【0041】
ワード線WL1〜WLnのすべてに−3Vの電圧を印加することにより、メモリセルk02およびk03のすべてにおいてBTBT(Band To Band Transfer)が起こる。その結果、メモリセルトランジスタのドレイン側(BL2側)近傍より発生した正孔がONO膜の電子を格納している部分にトラップされ、電子と正孔とが電気的に中和する現象が生じ、メモリセルk02およびk03のすべてに対して消去動作が行なわれる。
【0042】
メモリセルk02およびk03のすべてに対して消去動作が行なわれたことにより、メモリセルトランジスタk02およびk03の閾値電圧がすべて4Vから低下する。図4では、閾値電圧Vth102,Vth103,Vth202,Vth203のすべてが4Vから低下している。
【0043】
時刻t4において、ワード線WL1〜WLnのすべてを0Vの非活性状態に戻す。
【0044】
時刻t5において、選択ゲート線SG3を0Vの非活性状態に戻す。
時刻t6において、メインビット線MBL2を0Vの非活性状態に戻し、メモリセルk02およびk03のすべてに対する消去動作を完了する。このとき、メモリセルk02およびk03のすべてが、図4にも示すように、閾値電圧が所定の消去状態の2Vを下回る過消去状態である。また、それぞれの閾値電圧はメモリセルごとにばらつきがある。
【0045】
この閾値電圧のばらつきを解消し、メモリセルk02およびk03のすべてを過消去状態から所定の消去状態に移行させるため、次に説明する微弱書込みおよびベリファイの動作を行なう。
【0046】
図5は、実施の形態1のメモリセルアレイ1000における微弱書込みおよびベリファイの動作を説明するためのタイミング図である。
【0047】
図5は、時刻t1〜t12に1回目の微弱書込みおよびベリファイを行ない、時刻t13〜t24に2回目の微弱書込みおよびベリファイを行なう動作を示す。微弱書込み動作はメモリセルk02およびk03のすべてに対して行なわれ、ベリファイ動作はある任意の1メモリセルに対して行なわれる。
【0048】
メモリセルトランジスタk02およびk03の閾値電圧は、先述したように、時刻t1の初期状態において、メモリセルごとにばらつきがある。図5では、図4と同じく、閾値電圧Vth102,Vth103,Vth202,Vth203を代表して示す。
【0049】
まず、時刻t1において、メインビット線MBL2に書込み電圧5Vを印加する。なお、メインビット線MBL1は0Vのままである。
【0050】
時刻t2において、選択ゲート線SG1,SG2,SG3に9Vの電圧を印加する。これにより、選択ゲート10,20を介してメインビット線MBL1とビット線BL1,BL3とが接続され、選択ゲート30を介してメインビット線MBL2とビット線BL2とが接続される。その結果、ビット線BL1,BL3は0Vに、ビット線BL2は5Vにそれぞれ遷移する。なお、ビット線BL4は、高インピーダンス状態(Hi−Z)のままである。
【0051】
時刻t3において、ワード線WL1〜WLnのすべてに6Vの電圧を印加し、ベリファイ動作の前段階である微弱書込み動作をメモリセルk02およびk03のすべてに対して同時に開始する。
【0052】
通常の書込み動作では図3の説明において述べたように9Vの高電圧を印加するが、ベリファイ動作の前段階である微弱書込み動作ではONO膜にトラップさせる電子の数が若干数で済むため、閾値電圧をわずか上げるのにだけ必要な6Vの電圧を印加する。なお、ONO膜にトラップさせる電子の数を若干数に抑えるのは、書込み時間を制御することによっても可能である。
【0053】
このように、どれか1本のワード線ではなく、ワード線WL1〜WLnのすべてに6Vの電圧を印加し、メモリセルk02およびk03に対して、ベリファイ動作の前段階である微弱書込み動作をすべて同時に行なうのがこの発明の特徴の一つである。
【0054】
ワード線WL1〜WLnのすべてに6Vの電圧を印加することにより、メモリセルトランジスタk02およびk03のチャネルを通じてビット線BL2からビット線BL1およびBL3の両方向に電流が流れ、メモリセルトランジスタk02およびk03にCHEが発生する。その結果、メモリセルトランジスタk02およびk03のドレイン側(BL2側)近傍のONO膜内に若干数の電子がトラップされ、メモリセルk02およびk03のすべてに対して微弱書込みが行なわれる。
【0055】
メモリセルk02およびk03のすべてに対して微弱書込み動作が行なわれたことにより、メモリセルトランジスタk02およびk03の閾値電圧がすべて上昇する。図4では、閾値電圧Vth102,Vth103,Vth202,Vth203のすべてが上昇している。
【0056】
時刻t4において、ワード線WL1〜WLnのすべてを0Vの非活性状態に戻す。
【0057】
時刻t5において、選択ゲート線SG1,SG2,SG3を0Vの非活性状態に戻す。
【0058】
時刻t6において、メインビット線MBL2を0Vの非活性状態に戻し、メモリセルk02およびk03のすべてに対する微弱書込み動作を一端終了する。このとき、メモリセルk02およびk03すべての閾値電圧が1.5〜1.7V程度にまで上昇している。この微弱書込み動作による閾値電圧の上昇の確認(ベリファイ)を時刻t7〜t12において行なう。
【0059】
時刻t7において、メインビット線MBL1にベリファイ電圧3Vを印加する。なお、メインビット線MBL2は0Vのままである。
【0060】
時刻t8において、選択ゲート線SG1,SG3に9Vの電圧を印加する。これにより、選択ゲート10,30を介してメインビット線MBL1,MBL2とビット線BL1,BL2とがそれぞれ接続される。その結果、ビット線BL1は3Vに、ビット線BL2は0Vにそれぞれ遷移する。なお、ビット線BL3,BL4は、ともに高インピーダンス状態(Hi−Z)のままである。
【0061】
時刻t9において、ワード線WL1に2V程度の電圧を印加し、ある任意の1メモリセル、この例ではメモリセル102へのベリファイ動作を開始する。書込み・消去が行なわれたメモリセルk02およびk03のすべてではなく、ある任意の1メモリセルに対してのみベリファイ動作を行なうのがこの発明の特徴の一つである。ベリファイ動作がある任意の1メモリセルに対してだけでよい理由は後に説明する。
【0062】
ベリファイ動作は、ワード線WL1に2V程度の電圧を印加することによってメモリセル102に電流が流れるかどうかを検知することにより行なう。メモリセル102が電流を流せばメモリセル102の閾値電圧はまだ過消去状態であり、メモリセル102が電流を流さなければメモリセル102の閾値電圧は既に消去状態であると判別できる。
【0063】
時刻t10において、ワード線WL1を0Vの非活性状態に戻す。
時刻t11において、選択ゲート線SG1,SG3を0Vの非活性状態に戻す。
【0064】
時刻t12において、メインビット線MBL1を0Vの非活性状態に戻し、メモリセル102へのベリファイ動作を一端終了する。この時点で、メモリセル102の閾値電圧Vth102は、図5に示すように、まだ消去状態の2Vに達していない。そのため、時刻t13〜t24において再び、同様の微弱書込みおよびベリファイを行なう。
【0065】
このようにして、メモリセル102の閾値電圧Vth102が消去状態の2Vに達するまで、これら一連の微弱書込みおよびベリファイの動作を繰り返す。
【0066】
図6は、セル102,103,202,203に対して過消去動作および微弱書込み・ベリファイ動作を行なったことによる各メモリセルの閾値電圧Vthの時間変化をグラフによって表わした図である。
【0067】
図6は、時刻t0までに全セルに対して過消去動作を行ない、時刻t0〜t1の間に1回目の微弱書込み・ベリファイ動作,時刻t1〜t2の間に2回目の微弱書込み・ベリファイ動作,…を行なった際の各メモリセルの閾値電圧Vthの変化を示している。
【0068】
図6にも示すように、ベリファイされたセル102が消去状態の閾値電圧(図5では2V)を越えるまでは、その他のセルの多くも消去状態の閾値電圧を越えていない可能性が高い。一方、ベリファイされたセル102が消去状態の閾値電圧を越えていれば、その他のセルの多くも消去状態の閾値電圧を越えている可能性が高い。
【0069】
この性質を利用することにより、ベリファイされた任意の1セルの閾値電圧をモニタすることで、その他の多くのセルの閾値電圧の状態を推測することができる。このように、ある任意の1セルの閾値電圧の状態と他の多くのセルの閾値電圧の状態とがほぼ一致する理由を、次の図7を参照して説明する。
【0070】
図7は、メモリセルの閾値電圧Vthの変化に対するCHEトラップ量の相対割合をグラフによって示した図である。
【0071】
図7に示すように、メモリセルの閾値電圧Vthが低いと一定時間内に電子がONO膜へトラップするCHEの割合が大きく、メモリセルの閾値電圧Vthが高ければその割合は極端に低下する。この特性は次のように説明される。
【0072】
微弱書込みの状態では、通常の書込み状態に比べてワード線電圧が低い。一方、メモリセルの閾値電圧Vthが高い状態、すなわち電子がONO膜にある程度トラップされた状態では、それに応じた大きさの電界が発生する。そのため、マイナス電荷を持つCHEが発生しても、このCHEをONO膜へトラップするのを妨げる方向に働く上述の電界の影響が相対的に大きくなるので、一定時間内に電子がONO膜へトラップするCHEの割合は小さくなる。
【0073】
逆に、メモリセルの閾値電圧Vthが低い状態では、発生したCHEをONO膜へトラップするのを妨げる方向に働く上述の電界の影響が小さくなるので、一定時間内に電子がONO膜へトラップするCHEの割合は大きくなる。
【0074】
よって図6に示すように、時刻t0で一度にすべてのセルを過消去状態にしておき、時刻t1,t2,…,tnの区切りで微弱書込み・ベリファイ動作を繰り返していけば、閾値電圧Vthが相対的に低い状態のセルはVthが早く上昇し、閾値電圧Vthが相対的に高い状態のセルはVthがゆっくりと上昇する。そのため、消去状態の閾値電圧を越えたセルに対して引き続き微小書込みを加えても、閾値電圧の上昇はわずかにとどまる。
【0075】
したがって、ある任意の1セルが消去状態の閾値電圧を越えていれば、他のセルの多くも消去状態の閾値電圧に達していることになる。ゆえに、ある任意の1セルに対してのみベリファイ動作を行なうことにより、その他の多くのセルの閾値電圧の状態を推測することができる。この特性を利用すれば、従来は1ビットごとに行なっていた微弱書込み動作を含むベリファイ動作を複数セル一括して行なうことが可能となり、ベリファイ動作の短時間化が実現される。
【0076】
以上のように、実施の形態1によれば、CHEによる微弱書込みと、閾値上昇にともなうONO膜への電子トラップ割合の低下現象とを利用することにより、過消去後の同時書込み動作におけるメモリセルトランジスタ間の閾値のばらつきを補正しつつ、ベリファイ動作にかかる時間を短縮することができる。
【0077】
また、消去動作および微弱書込み動作を全メモリセルに対して同時に行なうことにより、消去動作および微弱書込み動作が短時間化される。
【0078】
[実施の形態2]
実施の形態1では単一ビット線の両側のセルに対する書込み,消去,ベリファイ等の動作について説明したが、これを1本おきの複数ビット線の両側のセルに対する書込み,消去,ベリファイ等の動作に拡張することができる。
【0079】
図8は、この発明の実施の形態2におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。
【0080】
図8に示すように、実施の形態2のメモリセルアレイ1000は、大きくは、実施の形態1のメモリセルアレイ1000を2つ連結した構成になっている。図8に示したメモリセルアレイ1000は、偶数番地のビット線BL2,BL4,BL6,BL8の両側のメモリセルに対して書込み,消去,ベリファイ等の動作を行なうことを、メモリセル中の黒丸によって表わしている。
【0081】
次に、図8に示した実施の形態2のメモリセルアレイ1000の回路構成の詳細について説明する。
【0082】
図8に示すように、実施の形態2のメモリセルアレイ1000は、ワード線WLkに接続されるメモリセルk01〜k14(k=1〜n)と、選択ゲート線SG1〜SG8に印加される電圧に応じてメインビット線とビット線との接続/分離を行なう選択ゲート10〜80とを含む。
【0083】
メモリセルk01はビット線BL1に接続されている。メモリセルk02,k03はともにビット線BL2に接続されており、ビット線BL2を共有している。メモリセルk04,k05はともにビット線BL3に接続されており、ビット線BL3を共有している。メモリセルk06,k07はともにビット線BL4に接続されており、ビット線BL4を共有している。
【0084】
メモリセルk08,k09はともにビット線BL5に接続されており、ビット線BL5を共有している。メモリセルk10,k11はともにビット線BL6に接続されており、ビット線BL6を共有している。メモリセルk12,k13はともにビット線BL7に接続されており、ビット線BL7を共有している。メモリセルk14はビット線BL8に接続されている。
【0085】
選択ゲート10は、選択ゲート線SG1に印加される電圧に応じてメインビット線MBL1とビット線BL1との接続/分離を行なう。選択ゲート20は、選択ゲート線SG2に印加される電圧に応じてメインビット線MBL1とビット線BL3との接続/分離を行なう。選択ゲート30は、選択ゲート線SG3に印加される電圧に応じてメインビット線MBL2とビット線BL2との接続/分離を行なう。選択ゲート40は、選択ゲート線SG4に印加される電圧に応じてメインビット線MBL2とビット線BL4との接続/分離を行なう。
【0086】
選択ゲート50は、選択ゲート線SG5に印加される電圧に応じてメインビット線MBL3とビット線BL5との接続/分離を行なう。選択ゲート60は、選択ゲート線SG6に印加される電圧に応じてメインビット線MBL3とビット線BL7との接続/分離を行なう。選択ゲート70は、選択ゲート線SG7に印加される電圧に応じてメインビット線MBL4とビット線BL6との接続/分離を行なう。選択ゲート80は、選択ゲート線SG8に印加される電圧に応じてメインビット線MBL4とビット線BL8との接続/分離を行なう。
【0087】
書込み,消去,ベリファイの各動作は、実施の形態1における図3〜図5の各タイミング図を参照して、メインビット線MBL3,MBL4の動作をメインビット線MBL1,MBL2の動作と同一の動作で、選択ゲート線SG5〜SG8の動作を選択ゲート線SG1〜SG4の動作と同一の動作でそれぞれ行なえばよい。
【0088】
ただし、実施の形態1と同じくベリファイ動作は任意の1メモリセルに対してだけでよいので、図5の時刻t7〜t12および時刻t19〜t24におけるベリファイ動作では、選択ゲート線SG5〜SG8の動作は必ずしも選択ゲート線SG1〜SG4の動作と同一でなくともよい。
【0089】
図9は、この発明の実施の形態2におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。
【0090】
図9に示した実施の形態2のメモリセルアレイ1000の回路構成は、図8のメモリセルアレイ1000の回路構成と同一なので、ここでは説明を繰り返さない。図9に示したメモリセルアレイ1000は、奇数番地のビット線BL1,BL3,BL5,BL7の両側のメモリセルに対して書込み,消去,ベリファイ等の動作を行なうことを、メモリセル中の黒丸によって表わしている。
【0091】
書込み,消去,ベリファイの各動作は、実施の形態1における図3〜図5の各タイミング図を参照して、メインビット線MBL1の動作とメインビット線MBL2の動作とを入れ替える。そうしてから、図8の場合と同様に、メインビット線MBL3,MBL4の動作をメインビット線MBL1,MBL2の動作と同一の動作で、選択ゲート線SG5〜SG8の動作を選択ゲート線SG1〜SG4の動作と同一の動作でそれぞれ行なえばよい。
【0092】
ただし、図8の場合と同じくベリファイ動作は任意の1メモリセルに対してだけでよいので、図5の時刻t7〜t12および時刻t19〜t24におけるベリファイ動作では、選択ゲート線SG5〜SG8の動作は必ずしも選択ゲート線SG1〜SG4の動作と同一でなくともよい。
【0093】
このように、図8において説明した動作と図9において説明した動作を続けて行なうことにより、偶数番地のビット線および奇数番地のビット線にそれぞれ接続されるメモリセルに対する書込み,消去,ベリファイ(微弱書込みを含む)の各動作をそれぞれ一括して行なうことができる。すなわち、メモリセルアレイ全体に対する各動作を図8,図9の2回の動作で行なうことができるため、書込み,消去,ベリファイの各動作にかかる時間を大幅に短縮することができる。
【0094】
以上のように、実施の形態2によれば、実施の形態1において説明した単一ビット線の両側のセルに対する書込み,消去,ベリファイの動作を、1本おきの複数ビット線の両側のセルに対する書込み,消去,ベリファイの動作に拡張することによって、書込み,消去,ベリファイの各動作にかかる時間を大幅に短縮することができる。
【0095】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0096】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、CHEによる微弱書込みと、閾値上昇にともなうONO膜への電子トラップ割合の低下現象とを利用することにより、過消去後の同時書込み動作におけるメモリセルトランジスタ間の閾値のばらつきを補正しつつ、ベリファイ動作にかかる時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仮想接地型のメモリセルアレイを有するこの発明のNROMの特徴部分の構成を示したブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。
【図3】実施の形態1のメモリセルアレイ1000における書込み動作を説明するためのタイミング図である。
【図4】実施の形態1のメモリセルアレイ1000における消去動作を説明するためのタイミング図である。
【図5】実施の形態1のメモリセルアレイ1000における微弱書込みおよびベリファイの動作を説明するためのタイミング図である。
【図6】セル102,103,202,203に対して過消去動作および微弱書込み・ベリファイ動作を行なったことによる各メモリセルの閾値電圧Vthの時間変化をグラフによって表わした図である。
【図7】メモリセルの閾値電圧Vthの変化に対するCHEトラップ量の相対割合をグラフによって示した図である。
【図8】この発明の実施の形態2におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。
【図9】この発明の実施の形態2におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。
【符号の説明】
101〜114,201〜214,…n01〜n14 メモリセル、WL1〜WLn ワード線、BL1〜BLn ビット線、MBL1〜MBL4 メインビット線、10〜80 選択ゲート、SG1〜SG8 選択ゲート線、1000 メモリセルアレイ、1100 ワード線選択回路、1200 ビット線電位発生回路、1300 ビット線選択回路、1400 センス回路。
【発明の属する技術分野】
この発明は、不揮発性半導体記憶装置に関し、特にMONOS構造を有する不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の不揮発性半導体記憶装置、特に、記憶内容が電気的に書込み・消去可能なフラッシュEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)は、消去動作をある範囲のメモリセル領域(ブロック)単位で一括して行ない、ベリファイ動作は1メモリセル単位で行なう。
【0003】
このような従来の不揮発性半導体記憶装置に改良を加えたものとして、次のようなものが提案されている。
【0004】
まず、過消去前に「0」が書き込まれていたメモリセルトランジスタの閾値と、過消去前に「1」が書き込まれていたメモリセルトランジスタの閾値との間のばらつきが、過消去後には小さくなることを開示した技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
また、複数のメモリセルをいったん過消去状態に消去し、過消去状態によるリーク電流が流れている間のみ、それらのセルに書込みを行なうことで、全メモリセルの閾値を消去状態において所定の値にそろえる技術が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−275087号公報(第4−5頁、図3)
【0007】
【特許文献2】
特開平7−272491号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の不揮発性半導体記憶装置、特にフラッシュEEPROMでは、消去動作をある範囲のメモリセル領域(ブロック)単位で一括して行ない、ベリファイ動作は1メモリセル単位で行なっていたため、消去動作に対してベリファイ動作は時間がかかるという問題があった。
【0009】
従来の不揮発性半導体記憶装置において、上記の課題を解決するための技術がたとえば特許文献1に開示されている。しかしながら、この特許文献1に開示されたような技術では、過消去後の同時書込み動作におけるメモリセルトランジスタ間の閾値のばらつきの補正が十分ではないものと推測される。
【0010】
一方、特許文献2は、過消去状態によるリーク電流が流れている間のみ、それらのセルに書込みを行なうことで、全メモリセルの閾値を消去状態において所定の値にそろえる技術が提案されているが、ベリファイ時間の短縮という課題については全く関係を有していない。
【0011】
それゆえに、この発明の目的は、過消去後の同時書込み動作におけるメモリセルトランジスタ間の閾値のばらつきを補正しつつ、ベリファイ動作にかかる時間を短縮した不揮発性半導体記憶装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明による不揮発性半導体記憶装置は、列方向に延在して配置される第1、第2および第3のビット線と、互いに隣接する第1および第2のメモリセル列を構成し、各々が電荷捕獲膜を有するトランジスタで構成される複数のメモリセルと、複数のメモリセルの行にそれぞれ対応して設けられる複数のワード線とを備える。第1のメモリセル列は、第1のビット線と第2のビット線との間に接続され、第2のメモリセル列は、第2のビット線と第3のビット線との間に接続される。さらに、複数のメモリセルに対する消去動作を制御する消去制御部と、複数のメモリセルに対する微弱書込み動作を制御する微弱書込み制御部とを備え、消去制御部は、メモリセルを過消去状態に遷移させる消去動作を複数のメモリセルのすべて対して同時に行ない、微弱書込み制御部は、チャネルホットエレクトロンを用いた微弱書込み動作を複数のメモリセルのすべてに対して同時に行なう。
【0013】
したがって、この発明によれば、チャネルホットエレクトロンによる微弱書込みを利用することにより、過消去後の同時書込み動作におけるメモリセルトランジスタ間の閾値のばらつきを補正しつつ、ベリファイ動作にかかる時間を短縮することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0015】
不揮発性半導体記憶装置において、記憶内容が電気的に書込み・消去可能な不揮発性半導体記憶装置は前述したようにEEPROMと呼ばれる。EEPROMでは、メモリセルトランジスタの一方を接地電位に結合されたソース線に接続するのが一般的であるが、ビット線の間にソース線を所定間隔で設ける必要があり、高集積化が困難であった。そこで近年、仮想接地型のメモリセルアレイが検討されている。仮想接地型のメモリセルアレイ(仮想グランドアレイ)については、たとえば特開平9−82921号公報に開示されている。
【0016】
EEPROMの中で、フラッシュEEPROMの一種であるNROM(Nitride Read Only Memory)型フラッシュEEPROM(以下、NROMと称する)が注目されている。NROMとは、ONO(Oxide Nitride Oxide)膜をゲート絶縁膜として有するMONOS構造の不揮発性半導体記憶装置である。NROMは、1メモリセルに2ビットの情報を記憶できるため、浮遊ゲートを有する他の不揮発性半導体記憶装置よりも1ビットあたりのチップ面積の低減が期待できる。NROMについては、たとえば米国特許第6,081,456号に開示されている。
【0017】
図1は、仮想接地型のメモリセルアレイを有するこの発明のNROMの特徴部分の構成を示したブロック図である。
【0018】
図1に示すように、この発明のNROMは、メモリセルアレイ1000と、ワード線選択回路1100と、ビット線電位発生回路1200と、ビット線選択回路1300と、センス回路1400とを備える。
【0019】
メモリセルアレイ1000は、行列上に配列された複数のメモリセルトランジスタ(以後、単にメモリセルまたはセルとも称する)と、各行に対応して設けられたワード線WL1〜WLn(nは自然数)と、各列に対応して設けられたビット線BL1〜BL4とを含む。
【0020】
なお、図1において図示されたメモリセルアレイ1000の回路構成は、図1に示された他の構成要素(ワード線選択回路1100等)を分かりやすく説明するために図示された一例としての回路構成であり、この発明のメモリセルアレイ1000の回路構成を限定するものではない。この発明の各実施の形態に対応したメモリセルアレイ1000の回路構成は、図2、図8および図9において説明する。
【0021】
ワード線選択回路1100は、ワード線WL1〜WLnの選択を行ない、選択された行を活性化する。ビット線電位発生回路1200は、メインビット線MBL1,MBL2に所定の電圧を供給する。ビット線選択回路1300は、選択ゲート線SG1〜SG4を介して、ビット線BL1〜BL4とメインビット線MBL1,MBL2との接続を制御する。センス回路1400は、メインビット線MBL1,MBL2を介して、メモリセルに流れる電流を検知する。
【0022】
[実施の形態1]
図2は、この発明の実施の形態1におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。先述したように、NROMは1メモリセルに2ビットの情報を記憶できるので、以下ではメモリセルをビット単位で区別して称することにする。
【0023】
図2に示すように、実施の形態1のメモリセルアレイ1000は、ワード線WLkに接続されるメモリセルk01〜k06(k=1〜n)と、選択ゲート線SG1〜SG4に印加される電圧に応じてメインビット線とビット線との接続/分離を行なう選択ゲート10〜40とを含む。
【0024】
メモリセルk01はビット線BL1に接続されている。メモリセルk02,k03はともにビット線BL2に接続されており、ビット線BL2を共有している。メモリセルk04,k05はともにビット線BL3に接続されており、ビット線BL3を共有している。メモリセルk06はビット線BL4に接続されている。
【0025】
選択ゲート10は、選択ゲート線SG1に印加される電圧に応じてメインビット線MBL1とビット線BL1との接続/分離を行なう。選択ゲート20は、選択ゲート線SG2に印加される電圧に応じてメインビット線MBL1とビット線BL3との接続/分離を行なう。選択ゲート30は、選択ゲート線SG3に印加される電圧に応じてメインビット線MBL2とビット線BL2との接続/分離を行なう。選択ゲート40は、選択ゲート線SG4に印加される電圧に応じてメインビット線MBL2とビット線BL4との接続/分離を行なう。
【0026】
図2は、ビット線BL2に接続されるメモリセルk02およびk03に対して書込みを行なった状態であることを、メモリセル中の黒丸によって表わしている。メモリセルk02およびk03のうち、メモリセル102および103への書込み動作を、次の図3において詳細に説明する。
【0027】
図3は、実施の形態1のメモリセルアレイ1000における書込み動作を説明するためのタイミング図である。
【0028】
図3は、時刻t1〜t6にセル102に対して書込みを行なった後、時刻t7〜t12にセル103に対して同様の書込みを行なう動作を示す。なお、メモリセルトランジスタ101〜104の閾値電圧Vth101〜Vth104は、時刻t1の初期状態において、すべて2V(消去状態)であるものとする。
【0029】
まず、時刻t1において、メインビット線MBL2に書込み電圧5Vを印加する。なお、メインビット線MBL1は0Vのままである。
【0030】
時刻t2において、選択ゲート線SG1,SG3に9Vの電圧を印加する。これにより、選択ゲート10,30を介してメインビット線MBL1,MBL2とビット線BL1,BL2とがそれぞれ接続される。その結果、ビット線BL1は0Vに、ビット線BL2は5Vにそれぞれ遷移する。なお、ビット線BL3,BL4は、ともに高インピーダンス状態(Hi−Z)のままである。
【0031】
時刻t3において、ワード線WL1に9Vの電圧を印加し、メモリセル102への書込み動作を開始する。ワード線WL1に9Vの電圧を印加することにより、メモリセルトランジスタ101(102)のチャネルを通じてビット線BL2からBL1の方向に電流が流れ、メモリセルトランジスタ101(102)にチャネルホットエレクトロン(Channel Hot Electron:以下、CHEと称する)が発生する。その結果、メモリセルトランジスタ101(102)のドレイン側(BL2側)近傍のONO膜内に電子がトラップされ、メモリセル102への書込みが行なわれる。これはNROMの動作原理に基づく。メモリセル102への書込みが行なわれたことにより、メモリセル102の閾値電圧Vth102が0Vから上昇する。
【0032】
時刻t4において、ワード線WL1を0Vの非活性状態に戻す。
時刻t5において、選択ゲート線SG1,SG3を0Vの非活性状態に戻す。
【0033】
時刻t6において、メインビット線MBL2を0Vの非活性状態に戻し、メモリセル102への書込み動作を完了する。このとき、メモリセル102の閾値電圧Vth102は4V程度に上昇している。
【0034】
時刻t7〜t12において、今度はメモリセル103への書込み動作をメモリセル102の場合と同様にして行なう。
【0035】
以上の書込み動作により、閾値電圧Vth102およびVth103は4V程度に上昇し、メモリセル102,103はともに書込み状態に移行する。こうした書込み動作を繰り返すことにより、図2に示すように、ビット線BL2に接続されるメモリセルk02およびk03のすべてを書込み状態にできる。
【0036】
図4は、実施の形態1のメモリセルアレイ1000における消去動作を説明するためのタイミング図である。
【0037】
図4は、ビット線BL2に接続されるメモリセルk02およびk03への書込み状態を一括消去する動作を示す。メモリセルトランジスタk02およびk03の閾値電圧は、時刻t1の初期状態において、すべて4V(書込み状態)である。図4では、メモリセルトランジスタ102,103,202,203の閾値電圧Vth102,Vth103,Vth202,Vth203を代表して示す。
【0038】
まず、時刻t1において、メインビット線MBL2に消去電圧5Vを印加する。なお、メインビット線MBL1は0Vのままである。
【0039】
時刻t2において、選択ゲート線SG3に9Vの電圧を印加する。これにより、選択ゲート30を介してメインビット線MBL2とビット線BL2とが接続される。その結果、ビット線BL2は5Vに遷移する。なお、ビット線BL1,BL3,BL4は、ともに高インピーダンス状態(Hi−Z)のままである。
【0040】
時刻t3において、ワード線WL1〜WLnのすべてに−3Vの電圧を印加し、消去動作をメモリセルk02およびk03のすべてに対して同時に開始する。どれか1本のワード線ではなく、ワード線WL1〜WLnのすべてに−3Vの電圧を印加し、メモリセルk02およびk03に対する消去動作をすべて同時に行なうのがこの発明の特徴の一つである。
【0041】
ワード線WL1〜WLnのすべてに−3Vの電圧を印加することにより、メモリセルk02およびk03のすべてにおいてBTBT(Band To Band Transfer)が起こる。その結果、メモリセルトランジスタのドレイン側(BL2側)近傍より発生した正孔がONO膜の電子を格納している部分にトラップされ、電子と正孔とが電気的に中和する現象が生じ、メモリセルk02およびk03のすべてに対して消去動作が行なわれる。
【0042】
メモリセルk02およびk03のすべてに対して消去動作が行なわれたことにより、メモリセルトランジスタk02およびk03の閾値電圧がすべて4Vから低下する。図4では、閾値電圧Vth102,Vth103,Vth202,Vth203のすべてが4Vから低下している。
【0043】
時刻t4において、ワード線WL1〜WLnのすべてを0Vの非活性状態に戻す。
【0044】
時刻t5において、選択ゲート線SG3を0Vの非活性状態に戻す。
時刻t6において、メインビット線MBL2を0Vの非活性状態に戻し、メモリセルk02およびk03のすべてに対する消去動作を完了する。このとき、メモリセルk02およびk03のすべてが、図4にも示すように、閾値電圧が所定の消去状態の2Vを下回る過消去状態である。また、それぞれの閾値電圧はメモリセルごとにばらつきがある。
【0045】
この閾値電圧のばらつきを解消し、メモリセルk02およびk03のすべてを過消去状態から所定の消去状態に移行させるため、次に説明する微弱書込みおよびベリファイの動作を行なう。
【0046】
図5は、実施の形態1のメモリセルアレイ1000における微弱書込みおよびベリファイの動作を説明するためのタイミング図である。
【0047】
図5は、時刻t1〜t12に1回目の微弱書込みおよびベリファイを行ない、時刻t13〜t24に2回目の微弱書込みおよびベリファイを行なう動作を示す。微弱書込み動作はメモリセルk02およびk03のすべてに対して行なわれ、ベリファイ動作はある任意の1メモリセルに対して行なわれる。
【0048】
メモリセルトランジスタk02およびk03の閾値電圧は、先述したように、時刻t1の初期状態において、メモリセルごとにばらつきがある。図5では、図4と同じく、閾値電圧Vth102,Vth103,Vth202,Vth203を代表して示す。
【0049】
まず、時刻t1において、メインビット線MBL2に書込み電圧5Vを印加する。なお、メインビット線MBL1は0Vのままである。
【0050】
時刻t2において、選択ゲート線SG1,SG2,SG3に9Vの電圧を印加する。これにより、選択ゲート10,20を介してメインビット線MBL1とビット線BL1,BL3とが接続され、選択ゲート30を介してメインビット線MBL2とビット線BL2とが接続される。その結果、ビット線BL1,BL3は0Vに、ビット線BL2は5Vにそれぞれ遷移する。なお、ビット線BL4は、高インピーダンス状態(Hi−Z)のままである。
【0051】
時刻t3において、ワード線WL1〜WLnのすべてに6Vの電圧を印加し、ベリファイ動作の前段階である微弱書込み動作をメモリセルk02およびk03のすべてに対して同時に開始する。
【0052】
通常の書込み動作では図3の説明において述べたように9Vの高電圧を印加するが、ベリファイ動作の前段階である微弱書込み動作ではONO膜にトラップさせる電子の数が若干数で済むため、閾値電圧をわずか上げるのにだけ必要な6Vの電圧を印加する。なお、ONO膜にトラップさせる電子の数を若干数に抑えるのは、書込み時間を制御することによっても可能である。
【0053】
このように、どれか1本のワード線ではなく、ワード線WL1〜WLnのすべてに6Vの電圧を印加し、メモリセルk02およびk03に対して、ベリファイ動作の前段階である微弱書込み動作をすべて同時に行なうのがこの発明の特徴の一つである。
【0054】
ワード線WL1〜WLnのすべてに6Vの電圧を印加することにより、メモリセルトランジスタk02およびk03のチャネルを通じてビット線BL2からビット線BL1およびBL3の両方向に電流が流れ、メモリセルトランジスタk02およびk03にCHEが発生する。その結果、メモリセルトランジスタk02およびk03のドレイン側(BL2側)近傍のONO膜内に若干数の電子がトラップされ、メモリセルk02およびk03のすべてに対して微弱書込みが行なわれる。
【0055】
メモリセルk02およびk03のすべてに対して微弱書込み動作が行なわれたことにより、メモリセルトランジスタk02およびk03の閾値電圧がすべて上昇する。図4では、閾値電圧Vth102,Vth103,Vth202,Vth203のすべてが上昇している。
【0056】
時刻t4において、ワード線WL1〜WLnのすべてを0Vの非活性状態に戻す。
【0057】
時刻t5において、選択ゲート線SG1,SG2,SG3を0Vの非活性状態に戻す。
【0058】
時刻t6において、メインビット線MBL2を0Vの非活性状態に戻し、メモリセルk02およびk03のすべてに対する微弱書込み動作を一端終了する。このとき、メモリセルk02およびk03すべての閾値電圧が1.5〜1.7V程度にまで上昇している。この微弱書込み動作による閾値電圧の上昇の確認(ベリファイ)を時刻t7〜t12において行なう。
【0059】
時刻t7において、メインビット線MBL1にベリファイ電圧3Vを印加する。なお、メインビット線MBL2は0Vのままである。
【0060】
時刻t8において、選択ゲート線SG1,SG3に9Vの電圧を印加する。これにより、選択ゲート10,30を介してメインビット線MBL1,MBL2とビット線BL1,BL2とがそれぞれ接続される。その結果、ビット線BL1は3Vに、ビット線BL2は0Vにそれぞれ遷移する。なお、ビット線BL3,BL4は、ともに高インピーダンス状態(Hi−Z)のままである。
【0061】
時刻t9において、ワード線WL1に2V程度の電圧を印加し、ある任意の1メモリセル、この例ではメモリセル102へのベリファイ動作を開始する。書込み・消去が行なわれたメモリセルk02およびk03のすべてではなく、ある任意の1メモリセルに対してのみベリファイ動作を行なうのがこの発明の特徴の一つである。ベリファイ動作がある任意の1メモリセルに対してだけでよい理由は後に説明する。
【0062】
ベリファイ動作は、ワード線WL1に2V程度の電圧を印加することによってメモリセル102に電流が流れるかどうかを検知することにより行なう。メモリセル102が電流を流せばメモリセル102の閾値電圧はまだ過消去状態であり、メモリセル102が電流を流さなければメモリセル102の閾値電圧は既に消去状態であると判別できる。
【0063】
時刻t10において、ワード線WL1を0Vの非活性状態に戻す。
時刻t11において、選択ゲート線SG1,SG3を0Vの非活性状態に戻す。
【0064】
時刻t12において、メインビット線MBL1を0Vの非活性状態に戻し、メモリセル102へのベリファイ動作を一端終了する。この時点で、メモリセル102の閾値電圧Vth102は、図5に示すように、まだ消去状態の2Vに達していない。そのため、時刻t13〜t24において再び、同様の微弱書込みおよびベリファイを行なう。
【0065】
このようにして、メモリセル102の閾値電圧Vth102が消去状態の2Vに達するまで、これら一連の微弱書込みおよびベリファイの動作を繰り返す。
【0066】
図6は、セル102,103,202,203に対して過消去動作および微弱書込み・ベリファイ動作を行なったことによる各メモリセルの閾値電圧Vthの時間変化をグラフによって表わした図である。
【0067】
図6は、時刻t0までに全セルに対して過消去動作を行ない、時刻t0〜t1の間に1回目の微弱書込み・ベリファイ動作,時刻t1〜t2の間に2回目の微弱書込み・ベリファイ動作,…を行なった際の各メモリセルの閾値電圧Vthの変化を示している。
【0068】
図6にも示すように、ベリファイされたセル102が消去状態の閾値電圧(図5では2V)を越えるまでは、その他のセルの多くも消去状態の閾値電圧を越えていない可能性が高い。一方、ベリファイされたセル102が消去状態の閾値電圧を越えていれば、その他のセルの多くも消去状態の閾値電圧を越えている可能性が高い。
【0069】
この性質を利用することにより、ベリファイされた任意の1セルの閾値電圧をモニタすることで、その他の多くのセルの閾値電圧の状態を推測することができる。このように、ある任意の1セルの閾値電圧の状態と他の多くのセルの閾値電圧の状態とがほぼ一致する理由を、次の図7を参照して説明する。
【0070】
図7は、メモリセルの閾値電圧Vthの変化に対するCHEトラップ量の相対割合をグラフによって示した図である。
【0071】
図7に示すように、メモリセルの閾値電圧Vthが低いと一定時間内に電子がONO膜へトラップするCHEの割合が大きく、メモリセルの閾値電圧Vthが高ければその割合は極端に低下する。この特性は次のように説明される。
【0072】
微弱書込みの状態では、通常の書込み状態に比べてワード線電圧が低い。一方、メモリセルの閾値電圧Vthが高い状態、すなわち電子がONO膜にある程度トラップされた状態では、それに応じた大きさの電界が発生する。そのため、マイナス電荷を持つCHEが発生しても、このCHEをONO膜へトラップするのを妨げる方向に働く上述の電界の影響が相対的に大きくなるので、一定時間内に電子がONO膜へトラップするCHEの割合は小さくなる。
【0073】
逆に、メモリセルの閾値電圧Vthが低い状態では、発生したCHEをONO膜へトラップするのを妨げる方向に働く上述の電界の影響が小さくなるので、一定時間内に電子がONO膜へトラップするCHEの割合は大きくなる。
【0074】
よって図6に示すように、時刻t0で一度にすべてのセルを過消去状態にしておき、時刻t1,t2,…,tnの区切りで微弱書込み・ベリファイ動作を繰り返していけば、閾値電圧Vthが相対的に低い状態のセルはVthが早く上昇し、閾値電圧Vthが相対的に高い状態のセルはVthがゆっくりと上昇する。そのため、消去状態の閾値電圧を越えたセルに対して引き続き微小書込みを加えても、閾値電圧の上昇はわずかにとどまる。
【0075】
したがって、ある任意の1セルが消去状態の閾値電圧を越えていれば、他のセルの多くも消去状態の閾値電圧に達していることになる。ゆえに、ある任意の1セルに対してのみベリファイ動作を行なうことにより、その他の多くのセルの閾値電圧の状態を推測することができる。この特性を利用すれば、従来は1ビットごとに行なっていた微弱書込み動作を含むベリファイ動作を複数セル一括して行なうことが可能となり、ベリファイ動作の短時間化が実現される。
【0076】
以上のように、実施の形態1によれば、CHEによる微弱書込みと、閾値上昇にともなうONO膜への電子トラップ割合の低下現象とを利用することにより、過消去後の同時書込み動作におけるメモリセルトランジスタ間の閾値のばらつきを補正しつつ、ベリファイ動作にかかる時間を短縮することができる。
【0077】
また、消去動作および微弱書込み動作を全メモリセルに対して同時に行なうことにより、消去動作および微弱書込み動作が短時間化される。
【0078】
[実施の形態2]
実施の形態1では単一ビット線の両側のセルに対する書込み,消去,ベリファイ等の動作について説明したが、これを1本おきの複数ビット線の両側のセルに対する書込み,消去,ベリファイ等の動作に拡張することができる。
【0079】
図8は、この発明の実施の形態2におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。
【0080】
図8に示すように、実施の形態2のメモリセルアレイ1000は、大きくは、実施の形態1のメモリセルアレイ1000を2つ連結した構成になっている。図8に示したメモリセルアレイ1000は、偶数番地のビット線BL2,BL4,BL6,BL8の両側のメモリセルに対して書込み,消去,ベリファイ等の動作を行なうことを、メモリセル中の黒丸によって表わしている。
【0081】
次に、図8に示した実施の形態2のメモリセルアレイ1000の回路構成の詳細について説明する。
【0082】
図8に示すように、実施の形態2のメモリセルアレイ1000は、ワード線WLkに接続されるメモリセルk01〜k14(k=1〜n)と、選択ゲート線SG1〜SG8に印加される電圧に応じてメインビット線とビット線との接続/分離を行なう選択ゲート10〜80とを含む。
【0083】
メモリセルk01はビット線BL1に接続されている。メモリセルk02,k03はともにビット線BL2に接続されており、ビット線BL2を共有している。メモリセルk04,k05はともにビット線BL3に接続されており、ビット線BL3を共有している。メモリセルk06,k07はともにビット線BL4に接続されており、ビット線BL4を共有している。
【0084】
メモリセルk08,k09はともにビット線BL5に接続されており、ビット線BL5を共有している。メモリセルk10,k11はともにビット線BL6に接続されており、ビット線BL6を共有している。メモリセルk12,k13はともにビット線BL7に接続されており、ビット線BL7を共有している。メモリセルk14はビット線BL8に接続されている。
【0085】
選択ゲート10は、選択ゲート線SG1に印加される電圧に応じてメインビット線MBL1とビット線BL1との接続/分離を行なう。選択ゲート20は、選択ゲート線SG2に印加される電圧に応じてメインビット線MBL1とビット線BL3との接続/分離を行なう。選択ゲート30は、選択ゲート線SG3に印加される電圧に応じてメインビット線MBL2とビット線BL2との接続/分離を行なう。選択ゲート40は、選択ゲート線SG4に印加される電圧に応じてメインビット線MBL2とビット線BL4との接続/分離を行なう。
【0086】
選択ゲート50は、選択ゲート線SG5に印加される電圧に応じてメインビット線MBL3とビット線BL5との接続/分離を行なう。選択ゲート60は、選択ゲート線SG6に印加される電圧に応じてメインビット線MBL3とビット線BL7との接続/分離を行なう。選択ゲート70は、選択ゲート線SG7に印加される電圧に応じてメインビット線MBL4とビット線BL6との接続/分離を行なう。選択ゲート80は、選択ゲート線SG8に印加される電圧に応じてメインビット線MBL4とビット線BL8との接続/分離を行なう。
【0087】
書込み,消去,ベリファイの各動作は、実施の形態1における図3〜図5の各タイミング図を参照して、メインビット線MBL3,MBL4の動作をメインビット線MBL1,MBL2の動作と同一の動作で、選択ゲート線SG5〜SG8の動作を選択ゲート線SG1〜SG4の動作と同一の動作でそれぞれ行なえばよい。
【0088】
ただし、実施の形態1と同じくベリファイ動作は任意の1メモリセルに対してだけでよいので、図5の時刻t7〜t12および時刻t19〜t24におけるベリファイ動作では、選択ゲート線SG5〜SG8の動作は必ずしも選択ゲート線SG1〜SG4の動作と同一でなくともよい。
【0089】
図9は、この発明の実施の形態2におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。
【0090】
図9に示した実施の形態2のメモリセルアレイ1000の回路構成は、図8のメモリセルアレイ1000の回路構成と同一なので、ここでは説明を繰り返さない。図9に示したメモリセルアレイ1000は、奇数番地のビット線BL1,BL3,BL5,BL7の両側のメモリセルに対して書込み,消去,ベリファイ等の動作を行なうことを、メモリセル中の黒丸によって表わしている。
【0091】
書込み,消去,ベリファイの各動作は、実施の形態1における図3〜図5の各タイミング図を参照して、メインビット線MBL1の動作とメインビット線MBL2の動作とを入れ替える。そうしてから、図8の場合と同様に、メインビット線MBL3,MBL4の動作をメインビット線MBL1,MBL2の動作と同一の動作で、選択ゲート線SG5〜SG8の動作を選択ゲート線SG1〜SG4の動作と同一の動作でそれぞれ行なえばよい。
【0092】
ただし、図8の場合と同じくベリファイ動作は任意の1メモリセルに対してだけでよいので、図5の時刻t7〜t12および時刻t19〜t24におけるベリファイ動作では、選択ゲート線SG5〜SG8の動作は必ずしも選択ゲート線SG1〜SG4の動作と同一でなくともよい。
【0093】
このように、図8において説明した動作と図9において説明した動作を続けて行なうことにより、偶数番地のビット線および奇数番地のビット線にそれぞれ接続されるメモリセルに対する書込み,消去,ベリファイ(微弱書込みを含む)の各動作をそれぞれ一括して行なうことができる。すなわち、メモリセルアレイ全体に対する各動作を図8,図9の2回の動作で行なうことができるため、書込み,消去,ベリファイの各動作にかかる時間を大幅に短縮することができる。
【0094】
以上のように、実施の形態2によれば、実施の形態1において説明した単一ビット線の両側のセルに対する書込み,消去,ベリファイの動作を、1本おきの複数ビット線の両側のセルに対する書込み,消去,ベリファイの動作に拡張することによって、書込み,消去,ベリファイの各動作にかかる時間を大幅に短縮することができる。
【0095】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0096】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、CHEによる微弱書込みと、閾値上昇にともなうONO膜への電子トラップ割合の低下現象とを利用することにより、過消去後の同時書込み動作におけるメモリセルトランジスタ間の閾値のばらつきを補正しつつ、ベリファイ動作にかかる時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】仮想接地型のメモリセルアレイを有するこの発明のNROMの特徴部分の構成を示したブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。
【図3】実施の形態1のメモリセルアレイ1000における書込み動作を説明するためのタイミング図である。
【図4】実施の形態1のメモリセルアレイ1000における消去動作を説明するためのタイミング図である。
【図5】実施の形態1のメモリセルアレイ1000における微弱書込みおよびベリファイの動作を説明するためのタイミング図である。
【図6】セル102,103,202,203に対して過消去動作および微弱書込み・ベリファイ動作を行なったことによる各メモリセルの閾値電圧Vthの時間変化をグラフによって表わした図である。
【図7】メモリセルの閾値電圧Vthの変化に対するCHEトラップ量の相対割合をグラフによって示した図である。
【図8】この発明の実施の形態2におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。
【図9】この発明の実施の形態2におけるメモリセルアレイ1000の回路構成を示した回路図である。
【符号の説明】
101〜114,201〜214,…n01〜n14 メモリセル、WL1〜WLn ワード線、BL1〜BLn ビット線、MBL1〜MBL4 メインビット線、10〜80 選択ゲート、SG1〜SG8 選択ゲート線、1000 メモリセルアレイ、1100 ワード線選択回路、1200 ビット線電位発生回路、1300 ビット線選択回路、1400 センス回路。
Claims (5)
- 列方向に延在して配置される第1、第2および第3のビット線と、
互いに隣接する第1および第2のメモリセル列を構成し、各々が電荷捕獲膜を有するトランジスタで構成される複数のメモリセルと、
前記複数のメモリセルの行にそれぞれ対応して設けられる複数のワード線とを備え、
前記第1のメモリセル列は、前記第1のビット線と前記第2のビット線との間に接続され、前記第2のメモリセル列は、前記第2のビット線と前記第3のビット線との間に接続され、さらに、
前記複数のメモリセルに対する消去動作を制御する消去制御部と、
前記複数のメモリセルに対する微弱書込み動作を制御する微弱書込み制御部とを備え、
前記消去制御部は、メモリセルを過消去状態に遷移させる消去動作を前記複数のメモリセルのすべて対して同時に行ない、
前記微弱書込み制御部は、チャネルホットエレクトロンを用いた微弱書込み動作を前記複数のメモリセルのすべてに対して同時に行なう、不揮発性半導体記憶装置。 - 前記微弱書込み制御部は、読出し電圧より大きく、書込み電圧より小さい電圧を印加することにより、微弱書込み動作を行なう、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記微弱書込み制御部は、書込み時間を制御することにより微弱書込み動作を行なう、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 前記複数のメモリセルに対するベリファイ動作を制御するベリファイ制御部をさらに備え、
前記ベリファイ制御部は、前記微弱書込み動作による前記複数のメモリセルの閾値上昇を確認するベリファイ動作を、閾値上昇にともなうONO(Oxide Nitride Oxide)膜への電子トラップ割合の低下現象を利用することにより、前記複数のメモリセルの中の任意の1選択メモリセルに対して行なう、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記消去制御部によって過消去状態に遷移した前記複数のメモリセルのうち前記1選択メモリセルが消去状態に達するまで、前記微弱書込み制御部による微弱書込み動作および前記ベリファイ制御部によるベリファイ動作を繰り返す、請求項1または4に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |