JP2004145120A - 情報処理装置、プログラム及び起動画像表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】起動処理にかかる時間の増加を最小限に抑えながら、毎回異なる起動画像を用いるようにして利用者を飽きさせない情報処理装置等を提供する。
【解決手段】起動時には、予め生成しておいた起動画像データが存在するか否かを調べ(S100)、起動画像データが存在すればその起動画像データを読み込み(S110)、起動画像データが存在しなければ初期起動画像データを読み込む(S120)。そして、読み込んだ起動画像データ又は初期起動画像データに基づいた起動画像を表示部に表示させ(S130)、その後、その他の様々な初期化を実行する(S140)。尚、予め生成しておく起動画像データというのは、前回稼働時に、種々のパラメータを用いて生成(S200〜S230)しておいた生成毎に異なる起動画像データである。
【選択図】 図3
【解決手段】起動時には、予め生成しておいた起動画像データが存在するか否かを調べ(S100)、起動画像データが存在すればその起動画像データを読み込み(S110)、起動画像データが存在しなければ初期起動画像データを読み込む(S120)。そして、読み込んだ起動画像データ又は初期起動画像データに基づいた起動画像を表示部に表示させ(S130)、その後、その他の様々な初期化を実行する(S140)。尚、予め生成しておく起動画像データというのは、前回稼働時に、種々のパラメータを用いて生成(S200〜S230)しておいた生成毎に異なる起動画像データである。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力投入時(起動時)に表示するための起動画像データを生成する情報処理装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、ゲーム機等のエンターテイメント装置、車両用ナビゲーション装置、携帯電話等の携帯情報端末は、初期化処理や動作確認処理といった電力投入時の起動処理に際して、利用者に待ち時間を意識させない又は起動処理内容の表示を覆い隠すといった目的で、予め用意された起動画像を画面に表示することが多い。
【0003】
ところが、予め用意された起動画像では、何度も繰り返して装置を起動するうちに利用者を飽きさせてしまうといった問題があった。
そこで、特許文献1に示されるエンターテイメント装置では、起動画像の表示内容を毎回変化させることにより、何度起動させても利用者を飽きさせないようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−79262号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に示されるエンターテイメント装置は、起動する毎に起動画像の画像データを生成するため、起動画像表示を行うまでに時間を要するといった問題がある。また、起動時に実行すべき初期化処理や動作確認処理に加えて、起動画像の画像データを生成する処理が加わるため、電力が投入されてから起動処理全体が完了するまでに要する時間が長くなるといった問題もあった。この問題は、特にパーソナルコンピュータやゲーム機などと比べて用いられるCPUの処理能力が低い車両用ナビゲーション装置や携帯電話などにとっては、大きな問題である。また、CPUの処理能力が限られていることから光線追跡法のような計算量が膨大となる手法を利用した画像データの生成を起動画像処理中に行うことは困難であった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、起動処理にかかる時間の増加を最小限に抑えながら、毎回異なる起動画像を用いるようにして利用者を飽きさせない情報処理装置等を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の情報処理装置は、制御手段が、起動画像データを生成する都度異なるパラメータを用いて起動画像データを生成して記憶手段に記憶させておき、当該情報処理装置の電力が再投入された際に記憶手段から起動画像データを取り出して送信手段に送信させる。
【0008】
このように、本発明の情報処理装置は、起動時に記憶手段から起動画像データを取り出して送信手段に送信させるため、従来行われていたような起動時に起動画像データを生成して送信する場合と比べて、起動処理にかかる時間を抑えることができる。また、起動画像データを予め生成する際に、制御手段が都度異なるパラメータに基づいて起動画像データを生成するため、毎回異なる起動画像データとなり、利用者を飽きさせることもない。
【0009】
尚、制御手段は、当該情報処理装置の電力が投入されてから電力が遮断されるまでの間、一度だけ、起動画像データを生成するようになっていてもよいが、請求項2に記載のように、制御手段は、起動画像データを生成して記憶手段に記憶させる処理を複数回実行するようになっていてもよい。
【0010】
パラメータが、時間の経過と共に変化する事象に基づくものであれば、当該情報処理装置の電力が長時間投入されたままであっても、電力が投入されてから遮断されるまでの間に一度しか起動画像データを生成しない場合と比べて、より最新のパラメータが反映された起動画像データを生成することができる。
【0011】
ところで、記憶手段が記憶できる起動画像データが1つだけであった場合は、請求項3に記載のようになっていればよい。すなわち、制御手段は、起動画像データの生成が完了した後に記憶手段が記憶するデータを削除し、その代わりに起動画像データを記憶させればよい。
【0012】
このようになっていれば、記憶手段が記憶できる起動画像データが1つだけ(すなわち記憶手段の記憶容量が必要最小限)であっても、機能を実現することができる。そして、制御手段は、起動画像データの生成を開始する前ではなく完了した後に記憶手段が記憶するデータを削除するため、起動画像データの生成中に情報処理装置の電源が遮断されてしまった場合でも、前回生成したものが記憶手段に記憶されており、前回生成したものではあるが、起動画像データを送信手段に送信させることができる。
【0013】
また、情報処理装置が起動画像データを各々1つだけ記憶できる記憶手段を複数備えていた場合は、請求項4に記載のようになっていてもよい。すなわち、制御手段は、起動画像データの生成を開始する前に前回生成時と異なる記憶手段を選択してその記憶手段のデータを削除し、生成が完了した起動画像の部分データから順に選択した記憶手段に記憶させて起動画像データを完成させ、情報処理装置の電力が再投入された際に、複数の記憶手段のうち最近に起動画像データを完成状態で記憶した記憶手段から起動画像データを取り出して送信手段に送信させるようになっていてもよい。
【0014】
また、初回起動時や初回起動後すぐに情報処理装置の電源が遮断されたときのように、まだ記憶手段に起動画像データが記憶されていない場合のために、請求項5に記載のようになっているとよい。すなわち、更に、初期起動画像データを記憶した初期起動画像データ記憶手段を備えるようにし、制御手段は、当該情報処理装置の電力が再投入された際、記憶手段が起動画像データを記憶していなければ、初期起動画像データ記憶手段が記憶している初期起動画像データを取り出して送信手段に送信させるようにすればよい。尚、ここで言う初期起動画像データというのは、起動画像データと同種のものであり、起動画像データの代わりとして用いることができるデータである。
【0015】
このようになっていれば、まだ記憶手段に起動画像データが記憶されていない場合であっても、初期起動画像データを起動画像データとして送信させることができる。
また、請求項6に記載のように、制御手段からの指令により当該情報処理装置への電力供給を制御する電力制御手段を備えさせるとよい。そして、制御手段は、外部から当該情報処理装置の電力を遮断するよう指令を受けた場合、起動画像データを生成している途中又は記憶手段に起動画像データの記憶を行わせている途中であれば、それらが完了した後に電力制御手段に電力の遮断を行わせ、起動画像データを生成している途中又は記憶手段に起動画像データの記憶を行わせている途中でなければ、即座に電力制御手段に電力の遮断を行わせるようになっているとよい。尚、ここで言う「記憶を行わせている途中」というのは、生成した起動画像データを、記憶手段を実現するハードウェア例えばハードディスク等に書き込んでいる途中という意味である。
【0016】
このようになっていれば、制御手段が起動画像データを生成している途中や記憶手段が起動画像データの記憶を行っている途中に電力の供給が遮断されることがないため、制御手段は確実に起動画像データを生成し記憶させることができる。
【0017】
ところで、制御手段は起動画像データの生成をいつ行ってもよいが、請求項7に記載のように、制御手段は、制御手段を担うハードウェアが所定の低負荷状態であるときに、起動画像データを生成するようになっているとよい。尚、ここでいう所定の低負荷状態というのは、当該ハードウェアが他の処理と起動画像データを生成する処理とを並行して実行しても問題が無い程度の負荷状態を意味する。
【0018】
具体的には、例えば車両用ナビゲーション装置を例にとると、経路探索時のようなCPUの負荷状態が平均的な負荷状態と比べて高い場合は、並行して起動画像データの生成を実行するとCPUの処理能力を越えてしまう可能性があるため起動画像データの生成は行わない。一方、経路案内を実行していないときや経路案内を実行していても単に地図や進むべき方向を表示させているときのようなCPUの負荷状態が平均的な負荷状態と比べて低い場合は、並行して起動画像データの生成を行うようにすることである。
【0019】
このようになっていれば、情報処理装置が行う他の処理に与える影響を少なくして起動画像データの生成を行うことができる。上記の車両用ナビゲーション装置を例にとると、経路探索や経路案内の処理に与える影響を少なくして、利用者に対してスムーズな応答を行うことができる。そのため、利用者にとって使い勝手がよくなる。
【0020】
一方、請求項8に記載のように、起動画像データを表示する表示手段を送信手段の代わりに備えるようにしてもよい。そして、制御手段は、送信手段に起動画像データを送信させる代わりに表示手段に起動画像データを表示させるようになっているとよい。
【0021】
このようになっていると、本発明の情報処理装置自体で画像表示まで行うことができる。
ところで、制御手段は静止画データからなる起動画像データを生成するようになっていてもよいが、請求項9に記載のように、動画データを生成するようになっていてもよい。
【0022】
このように制御手段が動画データを生成するようになっていれば、静止画データからなる起動画像データを用いる場合と比べて利用者は飽きにくい。
また、制御手段は2次元データからなる起動画像データを生成するようになっていてもよいが、請求項10に記載のように、制御手段は3次元の起動画像データを生成するようになっていてもよい。
【0023】
このように3次元データを生成するようになっていれば、2次元データからなる起動画像データを用いる場合と比べて利用者は飽きにくい。
尚、制御手段が起動画像データを生成する際に用いるパラメータは、請求項11に記載のように、カメラ位置、光源位置、物体形状、物体色及び物体の光学的特性の少なくとも1つからなるようにするとよい。望ましくは全ての要素をパラメータとして用いるようになっているとよい。
【0024】
このようになっていれば、より現実的な感覚を利用者に与える起動画像データを生成することができる。
そして特に請求項12に記載のように、制御手段は、Zバッファ法を用いて前記起動画像データを生成するようになっていてもよい。
【0025】
Zバッファ法による3次元データの生成は、一般的に簡易なハードウェアによって実現させることができ、高速に起動画像データの生成を行うことができる。一方、請求項13に記載のように、制御手段は、光線追跡法を用いて起動画像データを生成するようになっていてもよい。
【0026】
光線追跡法による3次元データの生成は、一般的に非常に質感を伴った起動画像データが得られ、利用者に美感を想起させることができる。
ところで、請求項14に記載のようにプログラムを用いてコンピュータを請求項1〜請求項13の何れかに記載の制御手段として機能させるようにしてもよい。
【0027】
このようなプログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、メモリカード等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。また、ネットワークを介してロードして起動することにより用いることもできる。したがって、機能アップ等を容易に行うことができる。
【0028】
また、請求項15に記載のように、請求項1〜請求項13の何れかに記載の情報処理装置は、車両用ナビゲーション装置であるとよい。
車両用ナビゲーション装置は、電源の投入及び遮断の頻度が高いため、上述した本発明の効果が十分に得られる。
【0029】
また、請求項16に記載のように、都度異なるパラメータに基づいた起動画像データを生成し、生成が完了するとその起動画像データを記憶し、当該情報処理装置の電力が再投入された際に前記起動画像データを取り出して表示することを特徴とする起動画像表示方法を用いるようにするとよい。
【0030】
このような起動画像表示方法を用いれば、予め生成して記憶しておいた起動画像データを起動時に取り出して表示するため、従来行われていたような起動時に起動画像データを生成して表示する場合と比べて、起動処理にかかる時間を抑えることができる。また、起動画像データを予め生成する際に、都度異なるパラメータに基づいて毎回異なる起動画像データを生成するため、毎回異なる起動画像データとなり、利用者を飽きさせることもない。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
【0032】
[第1実施例]
図1は第1実施例のナビゲーション装置20の概略構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置20は車両に搭載され、車両の現在位置を検出する位置検出器21と、利用者からの各種指示を入力するための操作スイッチ群22と、操作スイッチ群22と同様に各種指示を入力可能であってナビゲーション装置20とは別体となったリモートコントロール端末(以下、リモコンと称す)23aと、リモコン23aからの信号を入力するリモコンセンサ23bと、外部情報入出力部24と、地図データや各種の情報を記録した外部記憶媒体から地図データ等を入力する地図データ入力器25と、地図や各種情報の表示を行うための表示部26と、各種のガイド音声等を出力するための音声出力部27と、上述した位置検出器21,操作スイッチ群22,リモコンセンサ23b,外部情報入出力部24,地図データ入力器25からの入力に応じて各種処理を実行し、外部情報入出力部24,表示部26,音声出力部27を制御する制御回路29とを備えている。また、ナビゲーション装置20は、バッテリー30からイグニッションスイッチ31を介して電力が供給されるよう構成されている。
【0033】
位置検出器21は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの送信電波をGPSアンテナを介して受信し、車両の位置,方位,速度等を検出するGPS受信機21aと、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ21bと、車両の前後方向の加速度等から走行した距離を検出するための距離センサ21cと、地磁気から進行方位を検出するための地磁気センサ21dとを備えている。そして、これら各センサ等21a〜21dは、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。
【0034】
操作スイッチ群22としては、表示部26と一体に構成され、表示画面上に設置されるタッチパネル及び表示部26の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチ等が用いられる。なおタッチパネルと表示部26とは積層一体化されており、タッチパネルには、感圧方式,電磁誘導方式,静電容量方式,あるいはこれらを組み合わせた方式など各種の方式があるが、そのいずれを用いてもよい。
【0035】
外部情報入出力部24は、図示しないアンテナを介して図示しないVICSセンタから交通情報を受信する。この受信した交通情報は制御回路29へ送られて案内経路を算出する際等に利用される。また、携帯電話等を接続して外部に情報を送信することもできる。
【0036】
地図データ入力器25は、位置特定の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ、マークデータ、交差点データを含む各種データを入力するための装置である。これらのデータの記録媒体としては、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、ハードディスクなどの磁気記憶装置やメモリカード等の他の媒体を用いても良い。
【0037】
表示部26は、カラー表示装置であり、液晶ディスプレイ,プラズマディスプレイ,CRTなどがあるが、そのいずれを用いてもよい。表示部26の表示画面には、位置検出器21にて検出した車両の現在位置と地図データ入力器25より入力された地図データとから特定した現在地を示すマーク、目的地までの誘導経路、名称、目印、各種施設のマーク等の付加データとを重ねて表示することができる。また、施設のガイド等も表示できる。
【0038】
音声出力部27は、地図データ入力器25より入力した施設のガイドや各種案内の音声や、外部情報入出力部24を介して受信した交通情報の読み上げ音声を出力することができる。
制御回路29は、CPU,ROM,RAM,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM及びRAMに記憶されたプログラムに基づいて、位置検出器21からの各検出信号に基づき座標及び進行方向の組として車両の現在位置を算出し、地図データ入力器25を介して読み込んだ現在位置付近の地図等を表示部26に表示する地図表示処理や、地図データ入力器25に格納された地点データに基づき、操作スイッチ群22やリモコン23a等の操作に従って目的地となる施設を選択し、現在位置から目的地までの最適な経路を自動的に求める経路計算を行って経路案内を行う経路案内処理を行う。尚、制御回路29には、電力が遮断されてもデータを保持可能な記憶部32を備え、その記憶部32は図2に示すように第1記憶領域32aと第2記憶領域32bとを備え、第1記憶領域32aは工場出荷時に初期起動画像データ(起動画像データの代わり用いることができるデータ)が記憶されており、この領域は書き換え不可能である。また、第2記憶領域32bは生成した起動画像データを記憶するための領域である。この領域は書き換え可能な領域であり、起動画像データを1つだけ記憶することができる。尚、第2記憶領域32bは、工場出荷時には何も記憶されていない。
【0039】
バッテリー30は、ナビゲーション装置20に電力を供給する電源である。バッテリー30が供給する電力は、イグニッションスイッチ31によって制御され、運転者が図示しないキーを図示しないキーシリンダーに差し込んでそのキーを回すことによりイグニッションスイッチ31がONの状態(バッテリー30からの電力がナビゲーション装置に供給された状態)とOFFの状態(バッテリー30からの電力が遮断された状態)とが切り替わる。
【0040】
ここまでで、ナビゲーション装置20の概略構成を説明したが、制御回路29が、特許請求の範囲に記載した制御手段に相当し、第1記憶領域32aが初期起動画像データ記憶手段に相当し、第2記憶領域32bが記憶手段に相当し、表示部26が表示手段に相当する。
【0041】
次に、制御回路29で実行される初期化処理と画像生成処理について説明する。尚、従来の一般的な車両用のナビゲーション装置が通常実行する経路案内処理等の処理については説明を省略する。
図3のフローチャートを用いて順に説明する。イグニッションスイッチ31がONの状態になり、ナビゲーション装置20に対して電力が初めて投入又は再投入されたときにまず初期化処理が実行される。S100では、起動画像データが前述した第2記憶領域32bに記憶されているか否かによって分岐する。起動画像データが第2記憶領域32bに記憶されている場合はS110に進み、起動画像データが第2記憶領域32bに記憶されていない場合はS120に進む。尚、起動画像データが第2記憶領域32bに記憶されていない場合というのは、初めてナビゲーション装置20の電源が投入されたときや、二回目の電源投入であっても前回の稼働時に起動画像データの生成を完了して第2記憶領域32bに記憶することができなかったとき等が考えられる。
【0042】
S110では、第2記憶領域32bから起動画像データを読み込む。そして、S130に進む。一方、S120では、初期起動画像データを第1記憶領域32aから読み込む。そして、S130に進む。
S130では、読み込んだ起動画像データ又は初期起動画像データを用いて表示部26に画像を表示させる。
【0043】
続くS140では、ナビゲーション装置として機能するためのその他の種々の初期化処理や各デバイスの動作確認処理を実行して初期化処理を終了する。初期化処理が終了すると、画像生成処理が実行可能になる。
次に、画像生成処理について説明するが、制御回路29は自身の負荷状態をリアルタイムに把握することができ、制御回路29が他の処理(例えば経路案内処理や経路探索処理)と画像生成処理とを並行して実行しても他の処理に影響が出ないときに画像生成処理は実行される。ただし、他の処理の処理量が増え、他の処理に影響を与える恐れが出てきた場合は、実行途中であっても画像生成処理を中断する。そして、他の処理に影響を与える恐れがなくなったときに、画像生成処理を再開させる。また、画像生成処理終了後、一定時間が経過した場合も定期的に実行される。ところで、「他の処理に影響が出ない」という条件は、処理の種類によっても異なる。例えば経路案内処理であれば、わずかな処理遅れは致命的な不都合を招きかねないため厳格に影響をチェックする必要があるが、例えば経路探索処理であれば、多少の遅れであれば実質的な影響はない。尚、制御を容易にするため、単に所定の負荷状態(例えば平均的な負荷状態)を下回っている場合にのみ画像生成処理を実行し、その所定の負荷状態を上回っている場合には画像生成処理を実行しないようにしてもよい。
【0044】
画像生成処理では、まずS200においてパラメータを取得する。本実施例ではパラメータとして累積走行距離情報と燃費情報とを取得する。尚、この累積走行距離情報及び燃費情報は、外部情報入出力部24を介してエンジンECU等から取得する。
【0045】
続くS210では、S200で取得した累積走行距離情報と燃費情報とを利用して起動画像データを生成する。
ここで起動画像データの生成について、図4の起動画像例を用いて説明する。図4に示される起動画像41には柱状の6つのオブジェクト43a〜43fが3次元画像として描かれており、この6つという数は累積走行距離に応じて変化する。例えば累積走行距離が1000km未満であれば1つ(オブジェクト43aのみ)、累積走行距離が1000km以上2000km未満であれば2つ(オブジェクト43aとオブジェクト43bのみ)というように設定する。
【0046】
そして各オブジェクトの色は、各累積走行距離の燃費情報に対応する。具体的にはオブジェクト43aの色は累積走行距離が1000km未満のときの平均燃費に対応し、オブジェクト43bの色は累積走行距離が1000km以上2000km未満のときの平均燃費に対応する(オブジェクト43c〜43fも同様)。色の例としては、所定の標準的な燃費より良い燃費でその区間を走行したのであればその度合いによってより青色となり、逆に標準的な燃費よりも悪い燃費でその区間を走行したのであればその度合いによってより赤色となるように設定する。各オブジェクトサイズについては乱数に基づいて設定する。
【0047】
そしてこのようにして設定されたオブジェクト43a〜43fに対して光線追跡法を適用して起動画像41を生成する。尚、カメラ位置や、光源位置や、物体(オブジェクト43a〜43f)の光学的特性等は、乱数を用いて決定してもよいし、あらかじめ規定しておいてもよい。
【0048】
図3に戻り、続くS220では、第2記憶領域32bに記憶されているデータを削除する。尚、電力が初めて投入されたときのようにまだ第2記憶領域32bに何もデータが記憶されていなければ削除は行わない。そして、S230では、S210で生成した起動画像データを前述した第2記憶領域32bに記憶して、本処理を一旦終了する。
【0049】
次に第2実施例を説明する。
[第2実施例]
第2実施例のナビゲーション装置120は、第1実施例のナビゲーション装置20と基本的に同様の構成をとるため、同一構成部分については第1実施例と同一の符号を付すことにより説明を省略する。尚、以下、相違点を中心に説明する。
【0050】
第1実施例のナビゲーション装置20の記憶部32は、図2に示すように初期起動画像データ用の第1記憶領域32aと生成した起動画像データ用の第2記憶領域32bとを備えているが、第2実施例のナビゲーション装置120の記憶部132は、図5に示すように更に第3記憶領域32cを備える。第3記憶領域32cも生成した起動画像データを1つだけ記憶することができ、特許請求の範囲に記載した記憶手段に相当する。
【0051】
次に、図6のフローチャートを用いて初期化処理と画像生成処理について説明する。まず初期化処理であるが、第1実施例と同様にイグニッションスイッチ31がONの状態になり、ナビゲーション装置120に対して電力が初めて投入又は再投入されたときに実行される。S300では、起動画像データが前述した第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cに記憶されているか否かによって分岐する。起動画像データが第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cに記憶されている場合はS310に進み、起動画像データが第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶されていない場合はS305に進む。尚、起動画像データが第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶されていない場合というのは、初めてナビゲーション装置120の電源が投入されたときや、二回目の電源投入であっても前回の稼働時に起動画像データの生成を完了して第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶することができなかったとき等が考えられる。
【0052】
S310では、第3記憶領域32cに記憶されている起動画像データより第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データの方が新しいか否かで分岐する。第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データの方が新しければS315に進み、第3記憶領域32cに記憶されている起動画像データの方が新しければS320に進む。尚、後述するが、起動画像データを各領域に記憶する際、起動画像データと共に現在日時を記憶する。本ステップでは、その記憶された日時を用いて判断する。
【0053】
S315では、第2記憶領域32bから起動画像データを読み込む。そして、S330に進む。一方、S320では、初期起動画像データを第1記憶領域32aから読み込む。そして、S330に進む。
また、S300で第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも起動画像データが記憶されていないと判定されて進んだS305では、第1記憶領域32aから初期起動画像データを読み込む。そして、S330に進む。
【0054】
S330では、読み込んだ起動画像データ又は初期起動画像データを用いて表示部26に画像を表示させる。
続くS340では、ナビゲーション装置として機能するためのその他の種々の初期化処理や各デバイスの動作確認処理を実行して初期化処理を終了する。
【0055】
次に画像生成処理について説明する。まずS400においてパラメータを取得する。本ステップは、第1実施例のS200と同じであるため、説明を省略する。続くS405では、第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データより第3記憶領域32cに記憶されている起動画像データの方が新しいか否かで分岐する。第3記憶領域32cに記憶されている起動画像データの方が新しければS410に進み、第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データの方が新しければS435に進む。
【0056】
S410では、第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データを削除する。尚、電力が初めて投入されたときのようにまだ第2記憶領域32bに何もデータが記憶されていなければ削除は行わない。続くS415では、起動画像データの生成を開始する。生成画像は第1実施例と同様であるが、異なる点は光線追跡法によって求められたドットから順に第2記憶領域32bに記憶していく(S420)。そして、第2記憶領域32bに起動画像データが完成するまでS415及びS420を繰り返す(S425)。
【0057】
起動画像データが完成すると、S430では、第2記憶領域32bに現在日時を書き込む。尚、本実施例の第2記憶領域32bはそのような情報も記憶できるよう構成されている。現在日時の書き込みが終了すると、画像生成処理は終了する。
【0058】
一方、S405において第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データの方が新しいと判定されて進んだS435では、第3記憶領域32cに記憶されている起動画像データを削除する。尚、電力が初めて投入されたときのようにまだ第3記憶領域32cに何もデータが記憶されていなければ削除は行わない。続くS440では、起動画像データの生成を開始する。生成画像は第1実施例と同様であるが、異なる点は光線追跡法によって求められたドットから順に第3記憶領域32cに記憶していく(S445)。そして、第3記憶領域32cに起動画像データが完成するまでS440及びS445を繰り返す(S450)。
【0059】
起動画像データが完成すると、S455では、第3記憶領域32cに現在日時を書き込む。尚、本実施例の第3記憶領域32cはそのような情報も記憶できるよう構成されている。現在日時の書き込みが終了すると、画像生成処理は終了する。
【0060】
次に第3実施例について説明する。
[第3実施例]
第3実施例のナビゲーション装置220も、第1実施例及び第2実施例のナビゲーション装置20,120と基本的に同様の構成をとるため、同一の構成部分についてはそれらと同一の符号を付すことにより説明を省略する。尚、以下、相違点を中心に説明する。
【0061】
第2実施例のナビゲーション装置120の記憶部132は、図5に示すように初期起動画像データ用の第1記憶領域32aと生成した起動画像データ用の第2記憶領域32bと第3記憶領域32cとを備えているが、第3実施例のナビゲーション装置220の記憶部232は、図7に示すように更に変数Aの領域32dと変数Bの領域32eとを備える。これらの領域は、第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cの何れか一方を指し示す情報を記憶する。例えば、第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cの何れか一方の位置情報(アドレス)を記憶するようになっているとよい。尚、第2実施例とは異なり、第2記憶領域32b及び第3記憶領域32cには、現在日時の情報を書き込むことはできない。
【0062】
次に、図8のフローチャートを用いて初期化処理と画像生成処理について説明する。まず初期化処理であるが、第1実施例と同様にイグニッションスイッチ31がONの状態になり、ナビゲーション装置220に対して電力が初めて投入又は再投入されたときに実行される。S500では、起動画像データが前述した第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cに記憶されているか否かによって分岐する。起動画像データが第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cに記憶されている場合はS505に進み、起動画像データが第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶されていない場合はS510に進む。尚、起動画像データが第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶されていない場合というのは、初めてナビゲーション装置220の電源が投入されたときや、二回目の電源投入であっても前回の稼働時に起動画像データの生成を完了して第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶することができなかったとき等が考えられる。
【0063】
S505では、変数Bが示す記憶領域から起動画像データを読み込む。変数Bが第2記憶領域32bを示せば第2記憶領域32bから起動画像データを読み込み、変数Bが第3記憶領域32cを示せば第3記憶領域32cから起動画像データを読み込む。その後、S515に進む。
【0064】
一方、S510では、第1記憶領域32aから初期起動画像データを読み込む。そして、S515に進む。
S515では、読み込んだ起動画像データ又は初期起動画像データを用いて表示部26に画像を表示させる。
【0065】
続くS520では、ナビゲーション装置として機能するためのその他の種々の初期化処理や各デバイスの動作確認処理を実行して初期化処理を終了する。
次に画像生成処理について説明する。まずS600においてパラメータを取得する。本ステップは、第1実施例のS200と同じであるため、説明を省略する。続くS605では、変数Aが指し示す記憶領域(第2記憶領域32b又は第3記憶領域32c)に記憶されている起動画像データを削除する。尚、電力が初めて投入されたときのようにまだ記憶領域に何もデータが記憶されていなければ削除は行わない。
【0066】
続いて、S610では、起動画像データの生成を開始する。生成画像は第1実施例と同様であるが、異なる点は光線追跡法によって求められたドットから順に変数Aが指し示す記憶領域(第2記憶領域32b又は第3記憶領域32c)に記憶していく(S615)。そして、起動画像データが完成するまでS610及びS615を繰り返す(S620)。
【0067】
起動画像データが完成すると、S625では、変数Aと変数Bの情報を交換する。具体的に説明すると、例えば、交換前は変数Aが第2記憶領域32b、変数Bが第3記憶領域32cを指し示す情報を保持していたとすれば、交換後は変数Aが第3記憶領域32c、変数Bが第2記憶領域32bを指し示す情報を保持するようになる。交換が終わると、画像生成処理は終了する。
【0068】
第1実施例〜第3実施例を説明したが、これらの実施例のナビゲーション装置20,120,220によれば、起動時に記憶部32,132,232から起動画像データを取り出して表示部26に表示させるため、従来行われていたような起動時に起動画像データを生成して表示する場合と比べて、起動処理にかかる時間を抑えることができる。また、起動画像データを予め生成する際に、累積走行距離情報や燃費情報や乱数のような毎回異なるパラメータを用いて起動画像データを生成するため、生成する毎に異なる起動画像データとなり利用者を飽きさせることもない。
【0069】
また、ナビゲーション装置20,120,220は記憶部32,132,232の第1記憶領域32aに初期起動画像データを記憶しているため、初めて電力が投入される場合のような起動画像データが記憶されていない場合でも、起動画像を表示させることができる。
【0070】
また、画像生成処理は、制御回路29が他の処理(例えば経路案内処理や経路探索処理)と画像処理とを並行して実行しても他の処理に影響が出ないときに実行されるため、画像生成処理が他の処理の実行を妨げることがない。
以下、他の実施例を説明する。
【0071】
(1)上記実施例では、表示部26はナビゲーション装置20,120,220の一部として構成されているが、ナビゲーション装置20と完全に別体となった表示装置に対して、ナビゲーション装置20,120,220が外部情報入出力部24を介して起動画像データを送信するようになっていてもよい。このようになっていても上記実施例の場合と同様の効果が得られる。
【0072】
(2)上記実施例では光線追跡法を用いて起動画像データを生成したが、例えばZバッファ法等の他の画像生成手法を用いて起動画像データを生成するようになっていてもよい。このようになっていても上記実施例の場合と同様の効果が得られる。
【0073】
(3)上記実施例では柱状のオブジェクトから構成される起動画像データを生成したが、同じように累積走行距離情報と燃費情報とが反映されたキャラクタから構成されるオブジェクトを用いて起動画像データを生成するようにしてもよい。尚、ここでいう累積走行距離情報と燃費情報とが反映されたキャラクタというのは、具体的には、例えば累積走行距離に応じた歳を取った風貌のキャラクタが考えられる。そして、取得した燃費情報の数値が所定の燃費と比べて良ければ、穏やかな風貌のキャラクタを構成し、逆に取得した燃費情報の数値が悪ければ、厳しい風貌をしたキャラクタを構成させるようにする。そして、このようにして構成されたキャラクタのオブジェクトに対して光線追跡法を用いて起動画像データを生成する。尚、カメラ位置や、光源位置や、物体の光学的特性等は、乱数を用いて決定してもよいし、あらかじめ規定しておいてもよい。
【0074】
このようなキャラクタが用いられた起動画像であると、利用者は起動画像に対してより親近感を感じることができる。
(4)上記実施例では、累積走行距離情報及び燃費情報を用いて起動画像データ生成したが、もちろん他の様々な情報(パラメータ)を用いて起動画像データを生成するようになっていてもよい。例えば、ナビゲーション装置20のように車両に搭載されているのであれば、平均速度、稼働時間、車両位置、天候等が考えられる。また、本発明を携帯電話に適用するのであれば、総通話時間、稼働時間、位置情報等が考えられる。また、本発明をパーソナルコンピュータやゲーム機に適用するのであれば、稼働時間やキー操作等が考えられる。
【0075】
(5)上記実施例では静止画データを起動画像データとして用いたが、動画データを生成して起動画像データとして用いても良い。動画の方が静止画と比べてデータ量や生成時間は増加するが、利用者により興味を持たせることができる。
(6)制御回路29によってナビゲーション装置20への電力の遮断を制御できるように構成し、制御回路29は外部からナビゲーション装置20への電力を遮断するよう指令を受けた際には、画像生成処理中であればその画像生成処理が終了するまでナビゲーション装置20,120,220への電力の遮断を待つようにしてもよい。
【0076】
このようになっていれば、確実に起動画像データを生成することができる。
(7)上記実施例では、S220,S410,S435,S605でデータを明示的に削除しているが、それらで削除を行わずに続くS230,S420,S445,S615でデータを記憶する際に上書きしてもよい
【図面の簡単な説明】
【図1】ナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の記憶部の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例の初期化処理及び画像生成処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】起動画像の一例である。
【図5】第2実施例の記憶部の構成を示すブロック図である。
【図6】第2実施例の初期化処理及び画像生成処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】第3実施例の記憶部の構成を示すブロック図である。
【図8】第3実施例の初期化処理及び画像生成処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
20…ナビゲーション装置、21…位置検出器、21a…GPS受信機、21b…ジャイロスコープ、21c…距離センサ、21d…地磁気センサ、22…操作スイッチ、23a…リモコン、23b…リモコンセンサ、24…外部情報入出力部、25…地図データ入力器、26…表示部、27…音声出力部、29…制御回路、30…バッテリー、31…イグニッションスイッチ、32…記憶部、120…ナビゲーション装置、132…記憶部、220…ナビゲーション装置、232…記憶部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力投入時(起動時)に表示するための起動画像データを生成する情報処理装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、ゲーム機等のエンターテイメント装置、車両用ナビゲーション装置、携帯電話等の携帯情報端末は、初期化処理や動作確認処理といった電力投入時の起動処理に際して、利用者に待ち時間を意識させない又は起動処理内容の表示を覆い隠すといった目的で、予め用意された起動画像を画面に表示することが多い。
【0003】
ところが、予め用意された起動画像では、何度も繰り返して装置を起動するうちに利用者を飽きさせてしまうといった問題があった。
そこで、特許文献1に示されるエンターテイメント装置では、起動画像の表示内容を毎回変化させることにより、何度起動させても利用者を飽きさせないようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−79262号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に示されるエンターテイメント装置は、起動する毎に起動画像の画像データを生成するため、起動画像表示を行うまでに時間を要するといった問題がある。また、起動時に実行すべき初期化処理や動作確認処理に加えて、起動画像の画像データを生成する処理が加わるため、電力が投入されてから起動処理全体が完了するまでに要する時間が長くなるといった問題もあった。この問題は、特にパーソナルコンピュータやゲーム機などと比べて用いられるCPUの処理能力が低い車両用ナビゲーション装置や携帯電話などにとっては、大きな問題である。また、CPUの処理能力が限られていることから光線追跡法のような計算量が膨大となる手法を利用した画像データの生成を起動画像処理中に行うことは困難であった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みなされたものであり、起動処理にかかる時間の増加を最小限に抑えながら、毎回異なる起動画像を用いるようにして利用者を飽きさせない情報処理装置等を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の情報処理装置は、制御手段が、起動画像データを生成する都度異なるパラメータを用いて起動画像データを生成して記憶手段に記憶させておき、当該情報処理装置の電力が再投入された際に記憶手段から起動画像データを取り出して送信手段に送信させる。
【0008】
このように、本発明の情報処理装置は、起動時に記憶手段から起動画像データを取り出して送信手段に送信させるため、従来行われていたような起動時に起動画像データを生成して送信する場合と比べて、起動処理にかかる時間を抑えることができる。また、起動画像データを予め生成する際に、制御手段が都度異なるパラメータに基づいて起動画像データを生成するため、毎回異なる起動画像データとなり、利用者を飽きさせることもない。
【0009】
尚、制御手段は、当該情報処理装置の電力が投入されてから電力が遮断されるまでの間、一度だけ、起動画像データを生成するようになっていてもよいが、請求項2に記載のように、制御手段は、起動画像データを生成して記憶手段に記憶させる処理を複数回実行するようになっていてもよい。
【0010】
パラメータが、時間の経過と共に変化する事象に基づくものであれば、当該情報処理装置の電力が長時間投入されたままであっても、電力が投入されてから遮断されるまでの間に一度しか起動画像データを生成しない場合と比べて、より最新のパラメータが反映された起動画像データを生成することができる。
【0011】
ところで、記憶手段が記憶できる起動画像データが1つだけであった場合は、請求項3に記載のようになっていればよい。すなわち、制御手段は、起動画像データの生成が完了した後に記憶手段が記憶するデータを削除し、その代わりに起動画像データを記憶させればよい。
【0012】
このようになっていれば、記憶手段が記憶できる起動画像データが1つだけ(すなわち記憶手段の記憶容量が必要最小限)であっても、機能を実現することができる。そして、制御手段は、起動画像データの生成を開始する前ではなく完了した後に記憶手段が記憶するデータを削除するため、起動画像データの生成中に情報処理装置の電源が遮断されてしまった場合でも、前回生成したものが記憶手段に記憶されており、前回生成したものではあるが、起動画像データを送信手段に送信させることができる。
【0013】
また、情報処理装置が起動画像データを各々1つだけ記憶できる記憶手段を複数備えていた場合は、請求項4に記載のようになっていてもよい。すなわち、制御手段は、起動画像データの生成を開始する前に前回生成時と異なる記憶手段を選択してその記憶手段のデータを削除し、生成が完了した起動画像の部分データから順に選択した記憶手段に記憶させて起動画像データを完成させ、情報処理装置の電力が再投入された際に、複数の記憶手段のうち最近に起動画像データを完成状態で記憶した記憶手段から起動画像データを取り出して送信手段に送信させるようになっていてもよい。
【0014】
また、初回起動時や初回起動後すぐに情報処理装置の電源が遮断されたときのように、まだ記憶手段に起動画像データが記憶されていない場合のために、請求項5に記載のようになっているとよい。すなわち、更に、初期起動画像データを記憶した初期起動画像データ記憶手段を備えるようにし、制御手段は、当該情報処理装置の電力が再投入された際、記憶手段が起動画像データを記憶していなければ、初期起動画像データ記憶手段が記憶している初期起動画像データを取り出して送信手段に送信させるようにすればよい。尚、ここで言う初期起動画像データというのは、起動画像データと同種のものであり、起動画像データの代わりとして用いることができるデータである。
【0015】
このようになっていれば、まだ記憶手段に起動画像データが記憶されていない場合であっても、初期起動画像データを起動画像データとして送信させることができる。
また、請求項6に記載のように、制御手段からの指令により当該情報処理装置への電力供給を制御する電力制御手段を備えさせるとよい。そして、制御手段は、外部から当該情報処理装置の電力を遮断するよう指令を受けた場合、起動画像データを生成している途中又は記憶手段に起動画像データの記憶を行わせている途中であれば、それらが完了した後に電力制御手段に電力の遮断を行わせ、起動画像データを生成している途中又は記憶手段に起動画像データの記憶を行わせている途中でなければ、即座に電力制御手段に電力の遮断を行わせるようになっているとよい。尚、ここで言う「記憶を行わせている途中」というのは、生成した起動画像データを、記憶手段を実現するハードウェア例えばハードディスク等に書き込んでいる途中という意味である。
【0016】
このようになっていれば、制御手段が起動画像データを生成している途中や記憶手段が起動画像データの記憶を行っている途中に電力の供給が遮断されることがないため、制御手段は確実に起動画像データを生成し記憶させることができる。
【0017】
ところで、制御手段は起動画像データの生成をいつ行ってもよいが、請求項7に記載のように、制御手段は、制御手段を担うハードウェアが所定の低負荷状態であるときに、起動画像データを生成するようになっているとよい。尚、ここでいう所定の低負荷状態というのは、当該ハードウェアが他の処理と起動画像データを生成する処理とを並行して実行しても問題が無い程度の負荷状態を意味する。
【0018】
具体的には、例えば車両用ナビゲーション装置を例にとると、経路探索時のようなCPUの負荷状態が平均的な負荷状態と比べて高い場合は、並行して起動画像データの生成を実行するとCPUの処理能力を越えてしまう可能性があるため起動画像データの生成は行わない。一方、経路案内を実行していないときや経路案内を実行していても単に地図や進むべき方向を表示させているときのようなCPUの負荷状態が平均的な負荷状態と比べて低い場合は、並行して起動画像データの生成を行うようにすることである。
【0019】
このようになっていれば、情報処理装置が行う他の処理に与える影響を少なくして起動画像データの生成を行うことができる。上記の車両用ナビゲーション装置を例にとると、経路探索や経路案内の処理に与える影響を少なくして、利用者に対してスムーズな応答を行うことができる。そのため、利用者にとって使い勝手がよくなる。
【0020】
一方、請求項8に記載のように、起動画像データを表示する表示手段を送信手段の代わりに備えるようにしてもよい。そして、制御手段は、送信手段に起動画像データを送信させる代わりに表示手段に起動画像データを表示させるようになっているとよい。
【0021】
このようになっていると、本発明の情報処理装置自体で画像表示まで行うことができる。
ところで、制御手段は静止画データからなる起動画像データを生成するようになっていてもよいが、請求項9に記載のように、動画データを生成するようになっていてもよい。
【0022】
このように制御手段が動画データを生成するようになっていれば、静止画データからなる起動画像データを用いる場合と比べて利用者は飽きにくい。
また、制御手段は2次元データからなる起動画像データを生成するようになっていてもよいが、請求項10に記載のように、制御手段は3次元の起動画像データを生成するようになっていてもよい。
【0023】
このように3次元データを生成するようになっていれば、2次元データからなる起動画像データを用いる場合と比べて利用者は飽きにくい。
尚、制御手段が起動画像データを生成する際に用いるパラメータは、請求項11に記載のように、カメラ位置、光源位置、物体形状、物体色及び物体の光学的特性の少なくとも1つからなるようにするとよい。望ましくは全ての要素をパラメータとして用いるようになっているとよい。
【0024】
このようになっていれば、より現実的な感覚を利用者に与える起動画像データを生成することができる。
そして特に請求項12に記載のように、制御手段は、Zバッファ法を用いて前記起動画像データを生成するようになっていてもよい。
【0025】
Zバッファ法による3次元データの生成は、一般的に簡易なハードウェアによって実現させることができ、高速に起動画像データの生成を行うことができる。一方、請求項13に記載のように、制御手段は、光線追跡法を用いて起動画像データを生成するようになっていてもよい。
【0026】
光線追跡法による3次元データの生成は、一般的に非常に質感を伴った起動画像データが得られ、利用者に美感を想起させることができる。
ところで、請求項14に記載のようにプログラムを用いてコンピュータを請求項1〜請求項13の何れかに記載の制御手段として機能させるようにしてもよい。
【0027】
このようなプログラムは、磁気ディスク、光磁気ディスク、メモリカード等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。また、ネットワークを介してロードして起動することにより用いることもできる。したがって、機能アップ等を容易に行うことができる。
【0028】
また、請求項15に記載のように、請求項1〜請求項13の何れかに記載の情報処理装置は、車両用ナビゲーション装置であるとよい。
車両用ナビゲーション装置は、電源の投入及び遮断の頻度が高いため、上述した本発明の効果が十分に得られる。
【0029】
また、請求項16に記載のように、都度異なるパラメータに基づいた起動画像データを生成し、生成が完了するとその起動画像データを記憶し、当該情報処理装置の電力が再投入された際に前記起動画像データを取り出して表示することを特徴とする起動画像表示方法を用いるようにするとよい。
【0030】
このような起動画像表示方法を用いれば、予め生成して記憶しておいた起動画像データを起動時に取り出して表示するため、従来行われていたような起動時に起動画像データを生成して表示する場合と比べて、起動処理にかかる時間を抑えることができる。また、起動画像データを予め生成する際に、都度異なるパラメータに基づいて毎回異なる起動画像データを生成するため、毎回異なる起動画像データとなり、利用者を飽きさせることもない。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された実施例について図面を用いて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうることは言うまでもない。
【0032】
[第1実施例]
図1は第1実施例のナビゲーション装置20の概略構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置20は車両に搭載され、車両の現在位置を検出する位置検出器21と、利用者からの各種指示を入力するための操作スイッチ群22と、操作スイッチ群22と同様に各種指示を入力可能であってナビゲーション装置20とは別体となったリモートコントロール端末(以下、リモコンと称す)23aと、リモコン23aからの信号を入力するリモコンセンサ23bと、外部情報入出力部24と、地図データや各種の情報を記録した外部記憶媒体から地図データ等を入力する地図データ入力器25と、地図や各種情報の表示を行うための表示部26と、各種のガイド音声等を出力するための音声出力部27と、上述した位置検出器21,操作スイッチ群22,リモコンセンサ23b,外部情報入出力部24,地図データ入力器25からの入力に応じて各種処理を実行し、外部情報入出力部24,表示部26,音声出力部27を制御する制御回路29とを備えている。また、ナビゲーション装置20は、バッテリー30からイグニッションスイッチ31を介して電力が供給されるよう構成されている。
【0033】
位置検出器21は、GPS(Global Positioning System)用の人工衛星からの送信電波をGPSアンテナを介して受信し、車両の位置,方位,速度等を検出するGPS受信機21aと、車両に加えられる回転運動の大きさを検出するジャイロスコープ21bと、車両の前後方向の加速度等から走行した距離を検出するための距離センサ21cと、地磁気から進行方位を検出するための地磁気センサ21dとを備えている。そして、これら各センサ等21a〜21dは、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。
【0034】
操作スイッチ群22としては、表示部26と一体に構成され、表示画面上に設置されるタッチパネル及び表示部26の周囲に設けられたメカニカルなキースイッチ等が用いられる。なおタッチパネルと表示部26とは積層一体化されており、タッチパネルには、感圧方式,電磁誘導方式,静電容量方式,あるいはこれらを組み合わせた方式など各種の方式があるが、そのいずれを用いてもよい。
【0035】
外部情報入出力部24は、図示しないアンテナを介して図示しないVICSセンタから交通情報を受信する。この受信した交通情報は制御回路29へ送られて案内経路を算出する際等に利用される。また、携帯電話等を接続して外部に情報を送信することもできる。
【0036】
地図データ入力器25は、位置特定の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ、地図データ、マークデータ、交差点データを含む各種データを入力するための装置である。これらのデータの記録媒体としては、そのデータ量からCD−ROMやDVDを用いるのが一般的であるが、ハードディスクなどの磁気記憶装置やメモリカード等の他の媒体を用いても良い。
【0037】
表示部26は、カラー表示装置であり、液晶ディスプレイ,プラズマディスプレイ,CRTなどがあるが、そのいずれを用いてもよい。表示部26の表示画面には、位置検出器21にて検出した車両の現在位置と地図データ入力器25より入力された地図データとから特定した現在地を示すマーク、目的地までの誘導経路、名称、目印、各種施設のマーク等の付加データとを重ねて表示することができる。また、施設のガイド等も表示できる。
【0038】
音声出力部27は、地図データ入力器25より入力した施設のガイドや各種案内の音声や、外部情報入出力部24を介して受信した交通情報の読み上げ音声を出力することができる。
制御回路29は、CPU,ROM,RAM,I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されており、ROM及びRAMに記憶されたプログラムに基づいて、位置検出器21からの各検出信号に基づき座標及び進行方向の組として車両の現在位置を算出し、地図データ入力器25を介して読み込んだ現在位置付近の地図等を表示部26に表示する地図表示処理や、地図データ入力器25に格納された地点データに基づき、操作スイッチ群22やリモコン23a等の操作に従って目的地となる施設を選択し、現在位置から目的地までの最適な経路を自動的に求める経路計算を行って経路案内を行う経路案内処理を行う。尚、制御回路29には、電力が遮断されてもデータを保持可能な記憶部32を備え、その記憶部32は図2に示すように第1記憶領域32aと第2記憶領域32bとを備え、第1記憶領域32aは工場出荷時に初期起動画像データ(起動画像データの代わり用いることができるデータ)が記憶されており、この領域は書き換え不可能である。また、第2記憶領域32bは生成した起動画像データを記憶するための領域である。この領域は書き換え可能な領域であり、起動画像データを1つだけ記憶することができる。尚、第2記憶領域32bは、工場出荷時には何も記憶されていない。
【0039】
バッテリー30は、ナビゲーション装置20に電力を供給する電源である。バッテリー30が供給する電力は、イグニッションスイッチ31によって制御され、運転者が図示しないキーを図示しないキーシリンダーに差し込んでそのキーを回すことによりイグニッションスイッチ31がONの状態(バッテリー30からの電力がナビゲーション装置に供給された状態)とOFFの状態(バッテリー30からの電力が遮断された状態)とが切り替わる。
【0040】
ここまでで、ナビゲーション装置20の概略構成を説明したが、制御回路29が、特許請求の範囲に記載した制御手段に相当し、第1記憶領域32aが初期起動画像データ記憶手段に相当し、第2記憶領域32bが記憶手段に相当し、表示部26が表示手段に相当する。
【0041】
次に、制御回路29で実行される初期化処理と画像生成処理について説明する。尚、従来の一般的な車両用のナビゲーション装置が通常実行する経路案内処理等の処理については説明を省略する。
図3のフローチャートを用いて順に説明する。イグニッションスイッチ31がONの状態になり、ナビゲーション装置20に対して電力が初めて投入又は再投入されたときにまず初期化処理が実行される。S100では、起動画像データが前述した第2記憶領域32bに記憶されているか否かによって分岐する。起動画像データが第2記憶領域32bに記憶されている場合はS110に進み、起動画像データが第2記憶領域32bに記憶されていない場合はS120に進む。尚、起動画像データが第2記憶領域32bに記憶されていない場合というのは、初めてナビゲーション装置20の電源が投入されたときや、二回目の電源投入であっても前回の稼働時に起動画像データの生成を完了して第2記憶領域32bに記憶することができなかったとき等が考えられる。
【0042】
S110では、第2記憶領域32bから起動画像データを読み込む。そして、S130に進む。一方、S120では、初期起動画像データを第1記憶領域32aから読み込む。そして、S130に進む。
S130では、読み込んだ起動画像データ又は初期起動画像データを用いて表示部26に画像を表示させる。
【0043】
続くS140では、ナビゲーション装置として機能するためのその他の種々の初期化処理や各デバイスの動作確認処理を実行して初期化処理を終了する。初期化処理が終了すると、画像生成処理が実行可能になる。
次に、画像生成処理について説明するが、制御回路29は自身の負荷状態をリアルタイムに把握することができ、制御回路29が他の処理(例えば経路案内処理や経路探索処理)と画像生成処理とを並行して実行しても他の処理に影響が出ないときに画像生成処理は実行される。ただし、他の処理の処理量が増え、他の処理に影響を与える恐れが出てきた場合は、実行途中であっても画像生成処理を中断する。そして、他の処理に影響を与える恐れがなくなったときに、画像生成処理を再開させる。また、画像生成処理終了後、一定時間が経過した場合も定期的に実行される。ところで、「他の処理に影響が出ない」という条件は、処理の種類によっても異なる。例えば経路案内処理であれば、わずかな処理遅れは致命的な不都合を招きかねないため厳格に影響をチェックする必要があるが、例えば経路探索処理であれば、多少の遅れであれば実質的な影響はない。尚、制御を容易にするため、単に所定の負荷状態(例えば平均的な負荷状態)を下回っている場合にのみ画像生成処理を実行し、その所定の負荷状態を上回っている場合には画像生成処理を実行しないようにしてもよい。
【0044】
画像生成処理では、まずS200においてパラメータを取得する。本実施例ではパラメータとして累積走行距離情報と燃費情報とを取得する。尚、この累積走行距離情報及び燃費情報は、外部情報入出力部24を介してエンジンECU等から取得する。
【0045】
続くS210では、S200で取得した累積走行距離情報と燃費情報とを利用して起動画像データを生成する。
ここで起動画像データの生成について、図4の起動画像例を用いて説明する。図4に示される起動画像41には柱状の6つのオブジェクト43a〜43fが3次元画像として描かれており、この6つという数は累積走行距離に応じて変化する。例えば累積走行距離が1000km未満であれば1つ(オブジェクト43aのみ)、累積走行距離が1000km以上2000km未満であれば2つ(オブジェクト43aとオブジェクト43bのみ)というように設定する。
【0046】
そして各オブジェクトの色は、各累積走行距離の燃費情報に対応する。具体的にはオブジェクト43aの色は累積走行距離が1000km未満のときの平均燃費に対応し、オブジェクト43bの色は累積走行距離が1000km以上2000km未満のときの平均燃費に対応する(オブジェクト43c〜43fも同様)。色の例としては、所定の標準的な燃費より良い燃費でその区間を走行したのであればその度合いによってより青色となり、逆に標準的な燃費よりも悪い燃費でその区間を走行したのであればその度合いによってより赤色となるように設定する。各オブジェクトサイズについては乱数に基づいて設定する。
【0047】
そしてこのようにして設定されたオブジェクト43a〜43fに対して光線追跡法を適用して起動画像41を生成する。尚、カメラ位置や、光源位置や、物体(オブジェクト43a〜43f)の光学的特性等は、乱数を用いて決定してもよいし、あらかじめ規定しておいてもよい。
【0048】
図3に戻り、続くS220では、第2記憶領域32bに記憶されているデータを削除する。尚、電力が初めて投入されたときのようにまだ第2記憶領域32bに何もデータが記憶されていなければ削除は行わない。そして、S230では、S210で生成した起動画像データを前述した第2記憶領域32bに記憶して、本処理を一旦終了する。
【0049】
次に第2実施例を説明する。
[第2実施例]
第2実施例のナビゲーション装置120は、第1実施例のナビゲーション装置20と基本的に同様の構成をとるため、同一構成部分については第1実施例と同一の符号を付すことにより説明を省略する。尚、以下、相違点を中心に説明する。
【0050】
第1実施例のナビゲーション装置20の記憶部32は、図2に示すように初期起動画像データ用の第1記憶領域32aと生成した起動画像データ用の第2記憶領域32bとを備えているが、第2実施例のナビゲーション装置120の記憶部132は、図5に示すように更に第3記憶領域32cを備える。第3記憶領域32cも生成した起動画像データを1つだけ記憶することができ、特許請求の範囲に記載した記憶手段に相当する。
【0051】
次に、図6のフローチャートを用いて初期化処理と画像生成処理について説明する。まず初期化処理であるが、第1実施例と同様にイグニッションスイッチ31がONの状態になり、ナビゲーション装置120に対して電力が初めて投入又は再投入されたときに実行される。S300では、起動画像データが前述した第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cに記憶されているか否かによって分岐する。起動画像データが第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cに記憶されている場合はS310に進み、起動画像データが第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶されていない場合はS305に進む。尚、起動画像データが第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶されていない場合というのは、初めてナビゲーション装置120の電源が投入されたときや、二回目の電源投入であっても前回の稼働時に起動画像データの生成を完了して第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶することができなかったとき等が考えられる。
【0052】
S310では、第3記憶領域32cに記憶されている起動画像データより第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データの方が新しいか否かで分岐する。第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データの方が新しければS315に進み、第3記憶領域32cに記憶されている起動画像データの方が新しければS320に進む。尚、後述するが、起動画像データを各領域に記憶する際、起動画像データと共に現在日時を記憶する。本ステップでは、その記憶された日時を用いて判断する。
【0053】
S315では、第2記憶領域32bから起動画像データを読み込む。そして、S330に進む。一方、S320では、初期起動画像データを第1記憶領域32aから読み込む。そして、S330に進む。
また、S300で第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも起動画像データが記憶されていないと判定されて進んだS305では、第1記憶領域32aから初期起動画像データを読み込む。そして、S330に進む。
【0054】
S330では、読み込んだ起動画像データ又は初期起動画像データを用いて表示部26に画像を表示させる。
続くS340では、ナビゲーション装置として機能するためのその他の種々の初期化処理や各デバイスの動作確認処理を実行して初期化処理を終了する。
【0055】
次に画像生成処理について説明する。まずS400においてパラメータを取得する。本ステップは、第1実施例のS200と同じであるため、説明を省略する。続くS405では、第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データより第3記憶領域32cに記憶されている起動画像データの方が新しいか否かで分岐する。第3記憶領域32cに記憶されている起動画像データの方が新しければS410に進み、第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データの方が新しければS435に進む。
【0056】
S410では、第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データを削除する。尚、電力が初めて投入されたときのようにまだ第2記憶領域32bに何もデータが記憶されていなければ削除は行わない。続くS415では、起動画像データの生成を開始する。生成画像は第1実施例と同様であるが、異なる点は光線追跡法によって求められたドットから順に第2記憶領域32bに記憶していく(S420)。そして、第2記憶領域32bに起動画像データが完成するまでS415及びS420を繰り返す(S425)。
【0057】
起動画像データが完成すると、S430では、第2記憶領域32bに現在日時を書き込む。尚、本実施例の第2記憶領域32bはそのような情報も記憶できるよう構成されている。現在日時の書き込みが終了すると、画像生成処理は終了する。
【0058】
一方、S405において第2記憶領域32bに記憶されている起動画像データの方が新しいと判定されて進んだS435では、第3記憶領域32cに記憶されている起動画像データを削除する。尚、電力が初めて投入されたときのようにまだ第3記憶領域32cに何もデータが記憶されていなければ削除は行わない。続くS440では、起動画像データの生成を開始する。生成画像は第1実施例と同様であるが、異なる点は光線追跡法によって求められたドットから順に第3記憶領域32cに記憶していく(S445)。そして、第3記憶領域32cに起動画像データが完成するまでS440及びS445を繰り返す(S450)。
【0059】
起動画像データが完成すると、S455では、第3記憶領域32cに現在日時を書き込む。尚、本実施例の第3記憶領域32cはそのような情報も記憶できるよう構成されている。現在日時の書き込みが終了すると、画像生成処理は終了する。
【0060】
次に第3実施例について説明する。
[第3実施例]
第3実施例のナビゲーション装置220も、第1実施例及び第2実施例のナビゲーション装置20,120と基本的に同様の構成をとるため、同一の構成部分についてはそれらと同一の符号を付すことにより説明を省略する。尚、以下、相違点を中心に説明する。
【0061】
第2実施例のナビゲーション装置120の記憶部132は、図5に示すように初期起動画像データ用の第1記憶領域32aと生成した起動画像データ用の第2記憶領域32bと第3記憶領域32cとを備えているが、第3実施例のナビゲーション装置220の記憶部232は、図7に示すように更に変数Aの領域32dと変数Bの領域32eとを備える。これらの領域は、第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cの何れか一方を指し示す情報を記憶する。例えば、第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cの何れか一方の位置情報(アドレス)を記憶するようになっているとよい。尚、第2実施例とは異なり、第2記憶領域32b及び第3記憶領域32cには、現在日時の情報を書き込むことはできない。
【0062】
次に、図8のフローチャートを用いて初期化処理と画像生成処理について説明する。まず初期化処理であるが、第1実施例と同様にイグニッションスイッチ31がONの状態になり、ナビゲーション装置220に対して電力が初めて投入又は再投入されたときに実行される。S500では、起動画像データが前述した第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cに記憶されているか否かによって分岐する。起動画像データが第2記憶領域32b又は第3記憶領域32cに記憶されている場合はS505に進み、起動画像データが第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶されていない場合はS510に進む。尚、起動画像データが第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶されていない場合というのは、初めてナビゲーション装置220の電源が投入されたときや、二回目の電源投入であっても前回の稼働時に起動画像データの生成を完了して第2記憶領域32bにも第3記憶領域32cにも記憶することができなかったとき等が考えられる。
【0063】
S505では、変数Bが示す記憶領域から起動画像データを読み込む。変数Bが第2記憶領域32bを示せば第2記憶領域32bから起動画像データを読み込み、変数Bが第3記憶領域32cを示せば第3記憶領域32cから起動画像データを読み込む。その後、S515に進む。
【0064】
一方、S510では、第1記憶領域32aから初期起動画像データを読み込む。そして、S515に進む。
S515では、読み込んだ起動画像データ又は初期起動画像データを用いて表示部26に画像を表示させる。
【0065】
続くS520では、ナビゲーション装置として機能するためのその他の種々の初期化処理や各デバイスの動作確認処理を実行して初期化処理を終了する。
次に画像生成処理について説明する。まずS600においてパラメータを取得する。本ステップは、第1実施例のS200と同じであるため、説明を省略する。続くS605では、変数Aが指し示す記憶領域(第2記憶領域32b又は第3記憶領域32c)に記憶されている起動画像データを削除する。尚、電力が初めて投入されたときのようにまだ記憶領域に何もデータが記憶されていなければ削除は行わない。
【0066】
続いて、S610では、起動画像データの生成を開始する。生成画像は第1実施例と同様であるが、異なる点は光線追跡法によって求められたドットから順に変数Aが指し示す記憶領域(第2記憶領域32b又は第3記憶領域32c)に記憶していく(S615)。そして、起動画像データが完成するまでS610及びS615を繰り返す(S620)。
【0067】
起動画像データが完成すると、S625では、変数Aと変数Bの情報を交換する。具体的に説明すると、例えば、交換前は変数Aが第2記憶領域32b、変数Bが第3記憶領域32cを指し示す情報を保持していたとすれば、交換後は変数Aが第3記憶領域32c、変数Bが第2記憶領域32bを指し示す情報を保持するようになる。交換が終わると、画像生成処理は終了する。
【0068】
第1実施例〜第3実施例を説明したが、これらの実施例のナビゲーション装置20,120,220によれば、起動時に記憶部32,132,232から起動画像データを取り出して表示部26に表示させるため、従来行われていたような起動時に起動画像データを生成して表示する場合と比べて、起動処理にかかる時間を抑えることができる。また、起動画像データを予め生成する際に、累積走行距離情報や燃費情報や乱数のような毎回異なるパラメータを用いて起動画像データを生成するため、生成する毎に異なる起動画像データとなり利用者を飽きさせることもない。
【0069】
また、ナビゲーション装置20,120,220は記憶部32,132,232の第1記憶領域32aに初期起動画像データを記憶しているため、初めて電力が投入される場合のような起動画像データが記憶されていない場合でも、起動画像を表示させることができる。
【0070】
また、画像生成処理は、制御回路29が他の処理(例えば経路案内処理や経路探索処理)と画像処理とを並行して実行しても他の処理に影響が出ないときに実行されるため、画像生成処理が他の処理の実行を妨げることがない。
以下、他の実施例を説明する。
【0071】
(1)上記実施例では、表示部26はナビゲーション装置20,120,220の一部として構成されているが、ナビゲーション装置20と完全に別体となった表示装置に対して、ナビゲーション装置20,120,220が外部情報入出力部24を介して起動画像データを送信するようになっていてもよい。このようになっていても上記実施例の場合と同様の効果が得られる。
【0072】
(2)上記実施例では光線追跡法を用いて起動画像データを生成したが、例えばZバッファ法等の他の画像生成手法を用いて起動画像データを生成するようになっていてもよい。このようになっていても上記実施例の場合と同様の効果が得られる。
【0073】
(3)上記実施例では柱状のオブジェクトから構成される起動画像データを生成したが、同じように累積走行距離情報と燃費情報とが反映されたキャラクタから構成されるオブジェクトを用いて起動画像データを生成するようにしてもよい。尚、ここでいう累積走行距離情報と燃費情報とが反映されたキャラクタというのは、具体的には、例えば累積走行距離に応じた歳を取った風貌のキャラクタが考えられる。そして、取得した燃費情報の数値が所定の燃費と比べて良ければ、穏やかな風貌のキャラクタを構成し、逆に取得した燃費情報の数値が悪ければ、厳しい風貌をしたキャラクタを構成させるようにする。そして、このようにして構成されたキャラクタのオブジェクトに対して光線追跡法を用いて起動画像データを生成する。尚、カメラ位置や、光源位置や、物体の光学的特性等は、乱数を用いて決定してもよいし、あらかじめ規定しておいてもよい。
【0074】
このようなキャラクタが用いられた起動画像であると、利用者は起動画像に対してより親近感を感じることができる。
(4)上記実施例では、累積走行距離情報及び燃費情報を用いて起動画像データ生成したが、もちろん他の様々な情報(パラメータ)を用いて起動画像データを生成するようになっていてもよい。例えば、ナビゲーション装置20のように車両に搭載されているのであれば、平均速度、稼働時間、車両位置、天候等が考えられる。また、本発明を携帯電話に適用するのであれば、総通話時間、稼働時間、位置情報等が考えられる。また、本発明をパーソナルコンピュータやゲーム機に適用するのであれば、稼働時間やキー操作等が考えられる。
【0075】
(5)上記実施例では静止画データを起動画像データとして用いたが、動画データを生成して起動画像データとして用いても良い。動画の方が静止画と比べてデータ量や生成時間は増加するが、利用者により興味を持たせることができる。
(6)制御回路29によってナビゲーション装置20への電力の遮断を制御できるように構成し、制御回路29は外部からナビゲーション装置20への電力を遮断するよう指令を受けた際には、画像生成処理中であればその画像生成処理が終了するまでナビゲーション装置20,120,220への電力の遮断を待つようにしてもよい。
【0076】
このようになっていれば、確実に起動画像データを生成することができる。
(7)上記実施例では、S220,S410,S435,S605でデータを明示的に削除しているが、それらで削除を行わずに続くS230,S420,S445,S615でデータを記憶する際に上書きしてもよい
【図面の簡単な説明】
【図1】ナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の記憶部の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施例の初期化処理及び画像生成処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】起動画像の一例である。
【図5】第2実施例の記憶部の構成を示すブロック図である。
【図6】第2実施例の初期化処理及び画像生成処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】第3実施例の記憶部の構成を示すブロック図である。
【図8】第3実施例の初期化処理及び画像生成処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
20…ナビゲーション装置、21…位置検出器、21a…GPS受信機、21b…ジャイロスコープ、21c…距離センサ、21d…地磁気センサ、22…操作スイッチ、23a…リモコン、23b…リモコンセンサ、24…外部情報入出力部、25…地図データ入力器、26…表示部、27…音声出力部、29…制御回路、30…バッテリー、31…イグニッションスイッチ、32…記憶部、120…ナビゲーション装置、132…記憶部、220…ナビゲーション装置、232…記憶部。
Claims (16)
- データを記憶することができる記憶手段と、
データを外部の表示装置に送信する送信手段と、
パラメータに基づいた起動画像データを生成する制御手段と、
を備える情報処理装置であって、
前記記憶手段は、当該情報処理装置への電力が遮断された後もデータを記憶し続けることができ、
前記制御手段は、前記起動画像データを生成する都度異なるパラメータを用いて前記起動画像データを生成して前記記憶手段に記憶させておき、当該情報処理装置の電力が再投入された際に前記記憶手段から前記起動画像データを取り出して前記送信手段に送信させることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、当該情報処理装置の電力が投入されている間、前記起動画像データを生成して前記記憶手段に記憶させる処理を複数回実行することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、前記起動画像データの生成を完了した後に前記記憶手段が記憶するデータを削除し、その代わりに前記起動画像データを記憶させることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置において、
当該情報処理装置は、前記起動画像データを各々1つだけ記憶できる記憶手段を複数備え、
前記制御手段は、前記起動画像データの生成を開始する前に前回生成時と異なる前記記憶手段を選択してその記憶手段のデータを削除し、生成が完了した起動画像の部分データから順に選択した前記記憶手段に記憶させて起動画像データを完成させ、当該情報処理装置の電力が再投入された際に、前記複数の記憶手段のうち最近に前記起動画像データを完成状態で記憶した前記記憶手段から前記起動画像データを取り出して前記送信手段に送信させることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1〜請求項4の何れかに記載の情報処理装置において、
更に、前記記憶手段に前記起動画像データが記憶されていないときに用いられる初期起動画像データを記憶した初期起動画像データ記憶手段を備え、
前記制御手段は、当該情報処理装置の電力が再投入された際、前記記憶手段が前記起動画像データを記憶していなければ、前記初期起動画像データ記憶手段が記憶している前記初期起動画像データを取り出して前記送信手段に送信させることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1〜請求項5の何れかに記載の情報処理装置において、
更に、前記制御手段からの指令により当該情報処理装置への電力供給を制御する電力制御手段を備え、
前記制御手段は、外部から当該情報処理装置の電力を遮断するよう指令を受けた場合、前記起動画像データを生成している途中又は前記記憶手段に前記起動画像データの記憶を行わせている途中であれば、それらが完了した後に前記電力制御手段に電力の遮断を行わせ、前記起動画像データを生成している途中又は前記記憶手段に前記起動画像データの記憶を行わせている途中でなければ、即座に前記電力制御手段に電力の遮断を行わせることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1〜請求項6の何れかに記載の情報処理装置において、
前記制御手段を担うハードウェアは、前記起動画像データを生成する処理以外の処理の実行主体にもなっており、
前記制御手段は、前記ハードウェアが所定の低負荷状態であるときに前記起動画像データを生成することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1〜請求項7の何れかに記載の情報処理装置において、
前記起動画像データを表示する表示手段を前記送信手段の代わりに備え、
前記制御手段は、前記送信手段に前記起動画像データを送信させる代わりに前記表示手段に前記起動画像データを表示させることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1〜請求項8の何れかに記載の情報処理装置において、
前記制御手段が生成する前記起動画像データは、動画データであることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1〜請求項9の何れかに記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、3次元の起動画像データを生成することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項10に記載の情報処理装置において、
前記パラメータは、カメラ位置、光源位置、物体形状、物体色及び物体の光学的特性の少なくとも1つからなることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項10又は請求項11に記載の情報処理装置において、
前記制御手段は、Zバッファ法を用いて前記起動画像データを生成することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項10又は請求項11に記載の情報処理装置において、前記制御手段は、光線追跡法を用いて前記起動画像データを生成することを特徴とする情報処理装置。
- コンピュータを、請求項1〜請求項13の何れかに記載の情報処理装置の制御手段として機能させるためのプログラム。
- 請求項1〜請求項13の何れかに記載の情報処理装置は、車両用ナビゲーション装置であることを特徴とする情報処理装置。
- 情報処理装置の起動画像表示方法であって、
都度異なるパラメータに基づいた起動画像データを生成し、生成が完了するとその起動画像データを記憶し、当該情報処理装置の電力が再投入された際に前記起動画像データを取り出して表示することを特徴とする起動画像表示方法。
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