JP2004133103A - 高分子光導波路及びその作製方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】帯状コア層の側面が平滑な面である高分子光導波路提供する。
【解決手段】本高分子光導波路50は、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層18、帯状のコア層22、及び上部クラッド層24を基板16上に備えた高分子光導波路である。コア層22と同じ高分子有機化合物からなる塗膜52が、帯状のコア層22の上面及び側面と上部クラッド層24、並びに下部クラッド層18と上部クラッド層24との間に介在している。塗膜52はコア層22と同じ高分子有機化合物で形成され、塗膜52の膜厚は、20nm以上1μm以下である。コア層22の側面を平滑にすることにより、本実施形態例の高分子光導波路50では、光損失が小さい。
【選択図】 図1
【解決手段】本高分子光導波路50は、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層18、帯状のコア層22、及び上部クラッド層24を基板16上に備えた高分子光導波路である。コア層22と同じ高分子有機化合物からなる塗膜52が、帯状のコア層22の上面及び側面と上部クラッド層24、並びに下部クラッド層18と上部クラッド層24との間に介在している。塗膜52はコア層22と同じ高分子有機化合物で形成され、塗膜52の膜厚は、20nm以上1μm以下である。コア層22の側面を平滑にすることにより、本実施形態例の高分子光導波路50では、光損失が小さい。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高分子光導波路、及びその製造方法に関し、更に詳細には、インターコネクション光部品、光合波器、光分波器等の光部品に用いる、屈曲性に優れたフィルム状の低損失高分子光導波路及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光伝搬損失が小さく、伝送帯域が広いという理由から、光部品、或いは光ファイバの基材として、石英ガラスや多成分ガラス等の無機系材料が広く使用されていたが、近年、無機系材料に比べて加工性が良く、価格の低い高分子系材料を用いた光部品、光ファイバ等が開発されている。
例えば、光導波路用高分子材料を使った光ファイバとして、ポリメチルメタクリレート(PMMA)或いはポリスチレン等の透明性の高い高分子材料をコアとし、そのコア材料より屈折率の低いプラスチックをクラッド材料としたコア/クラッド構造からなる平板型高分子光導波路が作製されている。また、耐熱性に優れ、透明性が高い高分子であるポリイミドやポリシロキサンを用いた平板型高分子光導波路も作製されている。
【0003】
ここで、平板型高分子光導波路の例として、図5を参照して、特開平8−304650号公報により開示された平板型高分子光導波路の作製方法を説明する。図5(a)から(c)は、それぞれ、前掲公報による方法により平板型高分子光導波路の作製する際の各工程の断面図である。
高分子光導波路の作製に先立ち、シリコン基板12上にスパッタリング法により銅膜14を100nm程度成膜してこれを基板16とし、この基板16上に埋め込み型高分子光導波路を作製する。
まず、図5(a)に示すように、溶液状の透明性高分子有機化合物からなる下部クラッド層18をスピンコート法により基板16上に成膜する。続いて、屈折率が下部クラッド層18より大きな高分子有機化合物からなるコア層20を下部クラッド層18上にスピンコート法により成膜する。
次いで、コア層20上にストライプ状のパターンを有するレジストマスク(図示せず)を形成し、それをエッチングマスクとして反応性イオンエッチング法によりコア層20をエッチングし、図5(b)に示すように、帯状のコア層22に加工する。
更に、図5(c)に示すように、下部クラッド層18及びコア層22上に下部クラッド層18と同じ高分子有機化合物からなる上部クラッド層24をスピンコート法により成膜し、基板16上に下部クラッド層18、コア層22、及び上部クラッド層24からなる高分子光導波路構造26を形成する。
次いで、高分子光導波路構造26を基板16から剥離して高分子光導波路フィルムとする。
【0004】
また、特開平10−300961号公報は、高分子光導波路の所望の位置に所望の傾斜角度を有する光路変換用の傾斜端面(マイクロミラー)を作製する方法を開示している。
ここで、図6を参照して、前傾公報に開示されている、片側端面に45°傾斜端面を有する平面型高分子光導波路の作製方法を説明する。図6(a)及び(b)は、それぞれ、片側端面に45°傾斜端面を有する平面型高分子光導波路を作製する方法を説明する断面図である。
前傾公報によれば、図6(a)に示すように、基板32上に、下部クラッド層34、下部クラッド層34上に延在するコア層36、及びコア層36上に延在する上部クラッド層38の積層構造を備えている平面型高分子光導波路40を形成する。
次いで、図6(b)に示すように、刃先がおおよそ90°に加工されたダイヤモンドブレード42を用いて下部クラッド層34、コア層36、及び上部クラッド層38に研削加工を施して、V溝44を形成することにより、45°傾斜端面46を形成することができるとしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−304650号公報(第2頁)
【特許文献2】
特開平10−300961号公報(段落〔0068〕)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開平8−304650号公報によれば、高分子光導波路構造26を形成するに当たり、反応性イオンエッチング法によりでコア層20をエッチングして帯状のパターンを形成しているので、エッチング時には、マスク端の乱れや、横方向への不規則なエッチングのために、エッチングした帯状のコア層22の側面が下部クラッド層18に直交する平滑な面になるように、コア層20をエッチングすることが難しい。
この結果、コア層22の側面は、図7(a)に示すように、平滑性が悪化する。このため、作製した高分子光導波路26の伝搬損失が増加する。これでは、高分子光導波路を実用化することは難しい。従って、光損失を低減して高分子光導波路の実用化を図るには、エッチング後の加工面の平滑性を保つことが必要である。
【0007】
また、特開平10−300961号公報によれば、45°傾斜端面を形成するに当たり、ダイヤモンドブレード42を用いてダイシングしてV溝44を形成しているので、その切削面、つまり45°傾斜端面46の平滑性を良好に保つことは困難であって、図7(b)に示すように、45°傾斜端面46、つまり反射端面に表面荒れが生じる。
反射面にできた表面荒れは、反射損失を増加させてしまう。よって、反射ミラー面の平滑性を保つことが、高分子光導波路の光損失の低減のために必要である。
【0008】
そこで、本発明の目的は、帯状コア層の側面が平滑な面である高分子光導波路、及び平滑な反射端面を有する高分子光導波路、並びにそれらの製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る高分子光導波路(以下、第1の発明と言う)は、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、帯状のコア層、及び上部クラッド層を備えた高分子光導波路において、
高分子有機化合物からなる塗膜が、コア層の上面及び側面と上部クラッド層との間に介在していることを特徴としている。
【0010】
第1の発明では、コア層の側面を平滑な塗膜で覆ってコア層の側面を平滑にすることにより、高分子光導波路の光損失を低減させることができる。
【0011】
また、本発明に係る別の高分子光導波路(以下、第2の発明と言う)は、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、下部クラッド層上に延在するコア層、及びコア層上に延在する上部クラッド層を備え、かつ傾斜端面からなる溝面を備える溝を上部クラッド層、コア層、及び下部クラッド層にかけて有する高分子光導波路において、
高分子有機化合物からなる塗膜が傾斜端面上に成膜されていることを特徴としている。
【0012】
第2の発明では、傾斜端面を平滑な塗膜で覆って傾斜端面を平滑にすることにより、高分子光導波路の傾斜端面での反射に伴う光損失を低減させることができる。
傾斜端面のコア層に対する角度は特に制約はない。
【0013】
好適には、高分子有機化合物からなる塗膜の屈折率が下部クラッド層及び上部クラッド層よりも大きく、かつ、コア層と同じか小さい。
また、高分子有機化合物からなる塗膜の膜厚は20nm以上1μm以下で良い。20nm未満では塗膜の効果が乏しく、また1μmを超える膜厚にしても、その分コストが嵩む割に、本発明の効果がそれに応じて増大するものでもないからである。
【0014】
本発明に係る高分子光導波路の作製方法(以下、第1の発明方法と言う)は、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、帯状のコア層、及び上部クラッド層を備えた高分子光導波路の作製方法において、
下部クラッド層上に成膜されたコア層をエッチングして帯状のコア層を形成し、次いで帯状のコア層上に上部クラッド層を成膜する際、
帯状のコア層の上面及び側面、並びに帯状のコア層から露出した下部クラッド層上に高分子有機化合物からなる薄膜を塗布法により成膜して、帯状のコア層の側面を平滑化し、次いで帯状のコア層上に上部クラッド層を成膜することを特徴としている。
【0015】
また、本発明に係る別の高分子光導波路の作製方法(以下、第2の発明方法と言う)は、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、下部クラッド層上に延在するコア層、及びコア層上に延在する上部クラッド層を備え、かつ傾斜端面からなる溝面を備える溝を上部クラッド層、コア層、及び下部クラッド層にかけて有する高分子光導波路の作製方法において、
上部クラッド層、コア層、及び下部クラッド層を切削して傾斜端面からなる溝面を備える溝を形成した際、
傾斜端面上に高分子有機化合物からなる薄膜を塗布法により成膜して、傾斜端面を平滑化することを特徴としている。
【0016】
第1及び第2の発明方法では、薄膜を成膜する塗布法には制約はなく、例えばスピンコート法によって塗布する。
高分子光導波路の下部クラッド層、コア層、及び上部クラッド層を構成する高分子有機化合物の種類及び各層の膜厚に制約無く、第1及び第2の発明を適用できる。
また、第1及び第2の発明方法についても同様である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
高分子光導波路の実施形態例1
本実施形態例は第1の発明に係る高分子光導波路の実施形態の一例であって、図1は本実施形態例の高分子光導波路の構成を示す断面図である。図1の部位のうち図5の部位と同じものには同じ符号を付している。
本実施形態例の高分子光導波路50は、図1に示すように、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層18、帯状のコア層22、及び上部クラッド層24を基板16上に備えた高分子光導波路である。
【0018】
本実施形態例では、コア層22と同じ高分子有機化合物からなる塗膜52が、帯状のコア層22の上面及び側面と上部クラッド層24との間、並びに下部クラッド層18と上部クラッド層24との間に介在している。
本実施形態例では、塗膜52はコア層22と同じ高分子有機化合物で形成され、塗膜52の膜厚は、20nm以上1μm以下である。
但し、塗膜52の材料は、必ずしもコア層22と同じ高分子有機化合物である必要はなく、屈折率が下部及び上部クラッド層18、24よりも大きく、コア層22と同じか、コア層22より小さければ良い。
【0019】
コア層22の側面が、屈折率がコア層22と同じ平滑な塗膜52で覆われ、平滑な面になっているので、本実施形態例の高分子光導波路50では、光損失が小さい。
【0020】
高分子光導波路の作製方法の実施形態例1
本実施形態例は第1の発明方法に係る高分子光導波路の作製方法を上述の高分子光導波路50の作製に適用した実施形態の一例であって、図2(a)及び(b)は、それぞれ、本実施形態例の方法に従って高分子光導波路を作製した際の各工程の断面図である。図2の部位のうち図5の部位と同じものには同じ符号を付している。
従来の方法と同様に、コア層20上に帯状のパターンを有するレジストマスク54を形成し、次いで反応性イオンエッチング等を用いて下部クラッド層18上のコア層20をエッチングして、図2(a)に示すように、帯状のコア層22を形成する。
【0021】
エッチングマスク54を除去した後、コア層22の側面の平滑性を改善するために、コア層20と同じ高分子有機化合物材料をコア層22の上面及び側面、並びに下部クラッド層18上にスピンコート法等の塗布法により塗布し、塗膜厚が20nm以上1μm以下の薄膜52を成膜する。
続いて、従来と同様に、コア層22上及び下部クラッド層18上に上部クラッド層24を成膜することにより、図1に示す高分子光導波路50を作製することができる。
【0022】
高分子光導波路の実施形態例2
本実施形態例は第2の発明に係る高分子光導波路の実施形態の一例であって、図3は本実施形態例の高分子光導波路の構成を示す断面図である。図3の部位のうち図6の部位と同じものには同じ符号を付している。
本実施形態例の高分子光導波路60は、光路変換素子等に使用される高分子光導波路であって、図3に示すように、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層34、下部クラッド層34上に延在する延在するコア層36、及びコア層36上に延在する上部クラッド層38を基板32上に備えている。
45°傾斜端面46を有するV溝44が上部クラッド層38、コア層36、及び下部クラッド層34にかけて形成されている。
更に、本実施形態例では、コア層36と同じ高分子有機化合物からなる塗膜62が45°傾斜端面46上に成膜されている。但し、塗膜62の材料は、必ずしもコア層36と同じ高分子有機化合物である必要はなく、屈折率が下部及び上部クラッド層34、38よりも大きく、コア層36と同じか、コア層36より小さければ良い。
【0023】
本実施形態例では、45°傾斜端面46がコア層36と屈折率が同じ平滑な塗膜で覆われ、平滑な面になっているので、45°傾斜端面46での反射に伴う光損失を低減させることができる。
【0024】
高分子光導波路の作製方法の実施形態例2
本実施形態例は第2の発明方法に係る高分子光導波路の作製方法を上述の高分子光導波路60の作製に適用した実施形態の一例であって、図4は本実施形態例の方法に従って高分子光導波路を作製した際の一工程の断面図である。図4の部位のうち図6の部位と同じものには同じ符号を付している。
従来と同様にして、基板32上に下部クラッド層34、コア層36、及び上部クラッド層38を形成し、次いで、図4に示すように、上部クラッド層38、コア層36、及び下部クラッド層34をダイヤモンドブレード等で切削して45°傾斜端面46を有するV溝44を形成する。
次いで、図3に示すように、45°傾斜端面46上にコア層36と同じ高分子有機化合物からなる膜厚20nm以上1μm以下の薄膜62をスピンコート法等の塗布法により成膜して、45°傾斜端面46を平滑化する。
【0025】
【発明の効果】
第1の発明によれば、高分子有機化合物からなる塗膜をコア層の上面及び側面と上部クラッド層との間に介在させ、コア層の側面を平滑な塗膜で覆って、コア層の側面を平滑にすることにより、光損失を低減させることができる。
第2の発明によれば、高分子有機化合物からなる塗膜を傾斜端面上に成膜して平滑な塗膜で覆い、傾斜端面を平滑にすることにより、傾斜端面での反射に伴う光損失を低減させることができる。
第1及び第2の発明方法は、それぞれ、第1及び第2の発明に係る高分子光導波路を容易に作製する方法を実現している。
【0026】
本発明により、高分子光導波路におけるコアや反射ミラー形成時に生じる表面平滑性の悪化を改善し、導波路の伝搬損失や反射損失を効果的に低減することができる。また、高分子光導波路を構成する高分子材料の種類に依存することなく、幅広く適用することができる。更に、シングルモード、マルチモードの区別なく高分子光導波路の光損失を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の高分子光導波路の構成を示す断面図である。
【図2】図2(a)及び(b)は、それぞれ、実施形態例1の方法に従って高分子光導波路を作製した際の各工程の断面図である。
【図3】実施形態例2の高分子光導波路の構成を示す断面図である。
【図4】実施形態例2の方法に従って高分子光導波路を作製した際の一工程の断面図である。
【図5】図5(a)から(c)は、それぞれ、特開平8−304650号公報による方法により平板型高分子光導波路の作製する際の各工程の断面図である。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ、片側端面に45°傾斜端面を有する平面型高分子光導波路を作製する方法を説明する断面図である。
【図7】図7(a)及び(b)は、それぞれ、従来の高分子光導波路の問題を説明する断面図である。
【符号の説明】
12……シリコン基板、14……銅膜、16……基板、18……下部クラッド層、20……コア層、22……帯状のコア層、24……上部クラッド層、26……高分子光導波路構造、32……基板、34……下部クラッド層、36……コア層、38……上部クラッド層、40……高分子光導波路構造、42……ダイヤモンドブレード、44……V溝、46……45°傾斜端面、50……実施形態例の高分子光導波路、52……塗膜、54……レジストマスク、60……実施形態例の高分子光導波路、62……塗膜。
【発明の属する技術分野】
本発明は、高分子光導波路、及びその製造方法に関し、更に詳細には、インターコネクション光部品、光合波器、光分波器等の光部品に用いる、屈曲性に優れたフィルム状の低損失高分子光導波路及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、光伝搬損失が小さく、伝送帯域が広いという理由から、光部品、或いは光ファイバの基材として、石英ガラスや多成分ガラス等の無機系材料が広く使用されていたが、近年、無機系材料に比べて加工性が良く、価格の低い高分子系材料を用いた光部品、光ファイバ等が開発されている。
例えば、光導波路用高分子材料を使った光ファイバとして、ポリメチルメタクリレート(PMMA)或いはポリスチレン等の透明性の高い高分子材料をコアとし、そのコア材料より屈折率の低いプラスチックをクラッド材料としたコア/クラッド構造からなる平板型高分子光導波路が作製されている。また、耐熱性に優れ、透明性が高い高分子であるポリイミドやポリシロキサンを用いた平板型高分子光導波路も作製されている。
【0003】
ここで、平板型高分子光導波路の例として、図5を参照して、特開平8−304650号公報により開示された平板型高分子光導波路の作製方法を説明する。図5(a)から(c)は、それぞれ、前掲公報による方法により平板型高分子光導波路の作製する際の各工程の断面図である。
高分子光導波路の作製に先立ち、シリコン基板12上にスパッタリング法により銅膜14を100nm程度成膜してこれを基板16とし、この基板16上に埋め込み型高分子光導波路を作製する。
まず、図5(a)に示すように、溶液状の透明性高分子有機化合物からなる下部クラッド層18をスピンコート法により基板16上に成膜する。続いて、屈折率が下部クラッド層18より大きな高分子有機化合物からなるコア層20を下部クラッド層18上にスピンコート法により成膜する。
次いで、コア層20上にストライプ状のパターンを有するレジストマスク(図示せず)を形成し、それをエッチングマスクとして反応性イオンエッチング法によりコア層20をエッチングし、図5(b)に示すように、帯状のコア層22に加工する。
更に、図5(c)に示すように、下部クラッド層18及びコア層22上に下部クラッド層18と同じ高分子有機化合物からなる上部クラッド層24をスピンコート法により成膜し、基板16上に下部クラッド層18、コア層22、及び上部クラッド層24からなる高分子光導波路構造26を形成する。
次いで、高分子光導波路構造26を基板16から剥離して高分子光導波路フィルムとする。
【0004】
また、特開平10−300961号公報は、高分子光導波路の所望の位置に所望の傾斜角度を有する光路変換用の傾斜端面(マイクロミラー)を作製する方法を開示している。
ここで、図6を参照して、前傾公報に開示されている、片側端面に45°傾斜端面を有する平面型高分子光導波路の作製方法を説明する。図6(a)及び(b)は、それぞれ、片側端面に45°傾斜端面を有する平面型高分子光導波路を作製する方法を説明する断面図である。
前傾公報によれば、図6(a)に示すように、基板32上に、下部クラッド層34、下部クラッド層34上に延在するコア層36、及びコア層36上に延在する上部クラッド層38の積層構造を備えている平面型高分子光導波路40を形成する。
次いで、図6(b)に示すように、刃先がおおよそ90°に加工されたダイヤモンドブレード42を用いて下部クラッド層34、コア層36、及び上部クラッド層38に研削加工を施して、V溝44を形成することにより、45°傾斜端面46を形成することができるとしている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−304650号公報(第2頁)
【特許文献2】
特開平10−300961号公報(段落〔0068〕)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特開平8−304650号公報によれば、高分子光導波路構造26を形成するに当たり、反応性イオンエッチング法によりでコア層20をエッチングして帯状のパターンを形成しているので、エッチング時には、マスク端の乱れや、横方向への不規則なエッチングのために、エッチングした帯状のコア層22の側面が下部クラッド層18に直交する平滑な面になるように、コア層20をエッチングすることが難しい。
この結果、コア層22の側面は、図7(a)に示すように、平滑性が悪化する。このため、作製した高分子光導波路26の伝搬損失が増加する。これでは、高分子光導波路を実用化することは難しい。従って、光損失を低減して高分子光導波路の実用化を図るには、エッチング後の加工面の平滑性を保つことが必要である。
【0007】
また、特開平10−300961号公報によれば、45°傾斜端面を形成するに当たり、ダイヤモンドブレード42を用いてダイシングしてV溝44を形成しているので、その切削面、つまり45°傾斜端面46の平滑性を良好に保つことは困難であって、図7(b)に示すように、45°傾斜端面46、つまり反射端面に表面荒れが生じる。
反射面にできた表面荒れは、反射損失を増加させてしまう。よって、反射ミラー面の平滑性を保つことが、高分子光導波路の光損失の低減のために必要である。
【0008】
そこで、本発明の目的は、帯状コア層の側面が平滑な面である高分子光導波路、及び平滑な反射端面を有する高分子光導波路、並びにそれらの製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る高分子光導波路(以下、第1の発明と言う)は、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、帯状のコア層、及び上部クラッド層を備えた高分子光導波路において、
高分子有機化合物からなる塗膜が、コア層の上面及び側面と上部クラッド層との間に介在していることを特徴としている。
【0010】
第1の発明では、コア層の側面を平滑な塗膜で覆ってコア層の側面を平滑にすることにより、高分子光導波路の光損失を低減させることができる。
【0011】
また、本発明に係る別の高分子光導波路(以下、第2の発明と言う)は、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、下部クラッド層上に延在するコア層、及びコア層上に延在する上部クラッド層を備え、かつ傾斜端面からなる溝面を備える溝を上部クラッド層、コア層、及び下部クラッド層にかけて有する高分子光導波路において、
高分子有機化合物からなる塗膜が傾斜端面上に成膜されていることを特徴としている。
【0012】
第2の発明では、傾斜端面を平滑な塗膜で覆って傾斜端面を平滑にすることにより、高分子光導波路の傾斜端面での反射に伴う光損失を低減させることができる。
傾斜端面のコア層に対する角度は特に制約はない。
【0013】
好適には、高分子有機化合物からなる塗膜の屈折率が下部クラッド層及び上部クラッド層よりも大きく、かつ、コア層と同じか小さい。
また、高分子有機化合物からなる塗膜の膜厚は20nm以上1μm以下で良い。20nm未満では塗膜の効果が乏しく、また1μmを超える膜厚にしても、その分コストが嵩む割に、本発明の効果がそれに応じて増大するものでもないからである。
【0014】
本発明に係る高分子光導波路の作製方法(以下、第1の発明方法と言う)は、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、帯状のコア層、及び上部クラッド層を備えた高分子光導波路の作製方法において、
下部クラッド層上に成膜されたコア層をエッチングして帯状のコア層を形成し、次いで帯状のコア層上に上部クラッド層を成膜する際、
帯状のコア層の上面及び側面、並びに帯状のコア層から露出した下部クラッド層上に高分子有機化合物からなる薄膜を塗布法により成膜して、帯状のコア層の側面を平滑化し、次いで帯状のコア層上に上部クラッド層を成膜することを特徴としている。
【0015】
また、本発明に係る別の高分子光導波路の作製方法(以下、第2の発明方法と言う)は、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、下部クラッド層上に延在するコア層、及びコア層上に延在する上部クラッド層を備え、かつ傾斜端面からなる溝面を備える溝を上部クラッド層、コア層、及び下部クラッド層にかけて有する高分子光導波路の作製方法において、
上部クラッド層、コア層、及び下部クラッド層を切削して傾斜端面からなる溝面を備える溝を形成した際、
傾斜端面上に高分子有機化合物からなる薄膜を塗布法により成膜して、傾斜端面を平滑化することを特徴としている。
【0016】
第1及び第2の発明方法では、薄膜を成膜する塗布法には制約はなく、例えばスピンコート法によって塗布する。
高分子光導波路の下部クラッド層、コア層、及び上部クラッド層を構成する高分子有機化合物の種類及び各層の膜厚に制約無く、第1及び第2の発明を適用できる。
また、第1及び第2の発明方法についても同様である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照し、実施形態例を挙げて本発明の実施の形態を具体的かつ詳細に説明する。
高分子光導波路の実施形態例1
本実施形態例は第1の発明に係る高分子光導波路の実施形態の一例であって、図1は本実施形態例の高分子光導波路の構成を示す断面図である。図1の部位のうち図5の部位と同じものには同じ符号を付している。
本実施形態例の高分子光導波路50は、図1に示すように、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層18、帯状のコア層22、及び上部クラッド層24を基板16上に備えた高分子光導波路である。
【0018】
本実施形態例では、コア層22と同じ高分子有機化合物からなる塗膜52が、帯状のコア層22の上面及び側面と上部クラッド層24との間、並びに下部クラッド層18と上部クラッド層24との間に介在している。
本実施形態例では、塗膜52はコア層22と同じ高分子有機化合物で形成され、塗膜52の膜厚は、20nm以上1μm以下である。
但し、塗膜52の材料は、必ずしもコア層22と同じ高分子有機化合物である必要はなく、屈折率が下部及び上部クラッド層18、24よりも大きく、コア層22と同じか、コア層22より小さければ良い。
【0019】
コア層22の側面が、屈折率がコア層22と同じ平滑な塗膜52で覆われ、平滑な面になっているので、本実施形態例の高分子光導波路50では、光損失が小さい。
【0020】
高分子光導波路の作製方法の実施形態例1
本実施形態例は第1の発明方法に係る高分子光導波路の作製方法を上述の高分子光導波路50の作製に適用した実施形態の一例であって、図2(a)及び(b)は、それぞれ、本実施形態例の方法に従って高分子光導波路を作製した際の各工程の断面図である。図2の部位のうち図5の部位と同じものには同じ符号を付している。
従来の方法と同様に、コア層20上に帯状のパターンを有するレジストマスク54を形成し、次いで反応性イオンエッチング等を用いて下部クラッド層18上のコア層20をエッチングして、図2(a)に示すように、帯状のコア層22を形成する。
【0021】
エッチングマスク54を除去した後、コア層22の側面の平滑性を改善するために、コア層20と同じ高分子有機化合物材料をコア層22の上面及び側面、並びに下部クラッド層18上にスピンコート法等の塗布法により塗布し、塗膜厚が20nm以上1μm以下の薄膜52を成膜する。
続いて、従来と同様に、コア層22上及び下部クラッド層18上に上部クラッド層24を成膜することにより、図1に示す高分子光導波路50を作製することができる。
【0022】
高分子光導波路の実施形態例2
本実施形態例は第2の発明に係る高分子光導波路の実施形態の一例であって、図3は本実施形態例の高分子光導波路の構成を示す断面図である。図3の部位のうち図6の部位と同じものには同じ符号を付している。
本実施形態例の高分子光導波路60は、光路変換素子等に使用される高分子光導波路であって、図3に示すように、それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層34、下部クラッド層34上に延在する延在するコア層36、及びコア層36上に延在する上部クラッド層38を基板32上に備えている。
45°傾斜端面46を有するV溝44が上部クラッド層38、コア層36、及び下部クラッド層34にかけて形成されている。
更に、本実施形態例では、コア層36と同じ高分子有機化合物からなる塗膜62が45°傾斜端面46上に成膜されている。但し、塗膜62の材料は、必ずしもコア層36と同じ高分子有機化合物である必要はなく、屈折率が下部及び上部クラッド層34、38よりも大きく、コア層36と同じか、コア層36より小さければ良い。
【0023】
本実施形態例では、45°傾斜端面46がコア層36と屈折率が同じ平滑な塗膜で覆われ、平滑な面になっているので、45°傾斜端面46での反射に伴う光損失を低減させることができる。
【0024】
高分子光導波路の作製方法の実施形態例2
本実施形態例は第2の発明方法に係る高分子光導波路の作製方法を上述の高分子光導波路60の作製に適用した実施形態の一例であって、図4は本実施形態例の方法に従って高分子光導波路を作製した際の一工程の断面図である。図4の部位のうち図6の部位と同じものには同じ符号を付している。
従来と同様にして、基板32上に下部クラッド層34、コア層36、及び上部クラッド層38を形成し、次いで、図4に示すように、上部クラッド層38、コア層36、及び下部クラッド層34をダイヤモンドブレード等で切削して45°傾斜端面46を有するV溝44を形成する。
次いで、図3に示すように、45°傾斜端面46上にコア層36と同じ高分子有機化合物からなる膜厚20nm以上1μm以下の薄膜62をスピンコート法等の塗布法により成膜して、45°傾斜端面46を平滑化する。
【0025】
【発明の効果】
第1の発明によれば、高分子有機化合物からなる塗膜をコア層の上面及び側面と上部クラッド層との間に介在させ、コア層の側面を平滑な塗膜で覆って、コア層の側面を平滑にすることにより、光損失を低減させることができる。
第2の発明によれば、高分子有機化合物からなる塗膜を傾斜端面上に成膜して平滑な塗膜で覆い、傾斜端面を平滑にすることにより、傾斜端面での反射に伴う光損失を低減させることができる。
第1及び第2の発明方法は、それぞれ、第1及び第2の発明に係る高分子光導波路を容易に作製する方法を実現している。
【0026】
本発明により、高分子光導波路におけるコアや反射ミラー形成時に生じる表面平滑性の悪化を改善し、導波路の伝搬損失や反射損失を効果的に低減することができる。また、高分子光導波路を構成する高分子材料の種類に依存することなく、幅広く適用することができる。更に、シングルモード、マルチモードの区別なく高分子光導波路の光損失を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1の高分子光導波路の構成を示す断面図である。
【図2】図2(a)及び(b)は、それぞれ、実施形態例1の方法に従って高分子光導波路を作製した際の各工程の断面図である。
【図3】実施形態例2の高分子光導波路の構成を示す断面図である。
【図4】実施形態例2の方法に従って高分子光導波路を作製した際の一工程の断面図である。
【図5】図5(a)から(c)は、それぞれ、特開平8−304650号公報による方法により平板型高分子光導波路の作製する際の各工程の断面図である。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ、片側端面に45°傾斜端面を有する平面型高分子光導波路を作製する方法を説明する断面図である。
【図7】図7(a)及び(b)は、それぞれ、従来の高分子光導波路の問題を説明する断面図である。
【符号の説明】
12……シリコン基板、14……銅膜、16……基板、18……下部クラッド層、20……コア層、22……帯状のコア層、24……上部クラッド層、26……高分子光導波路構造、32……基板、34……下部クラッド層、36……コア層、38……上部クラッド層、40……高分子光導波路構造、42……ダイヤモンドブレード、44……V溝、46……45°傾斜端面、50……実施形態例の高分子光導波路、52……塗膜、54……レジストマスク、60……実施形態例の高分子光導波路、62……塗膜。
Claims (8)
- それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、帯状のコア層、及び上部クラッド層を備えた高分子光導波路において、
高分子有機化合物からなる塗膜が、コア層の上面及び側面と上部クラッド層との間に介在していることを特徴とする高分子光導波路。 - それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、下部クラッド層上に延在するコア層、及びコア層上に延在する上部クラッド層を備え、かつ傾斜端面からなる溝面を備える溝を上部クラッド層、コア層、及び下部クラッド層にかけて有する高分子光導波路において、
高分子有機化合物からなる塗膜が傾斜端面上に成膜されていることを特徴とする高分子光導波路。 - 高分子有機化合物からなる塗膜の屈折率が下部クラッド層及び上部クラッド層よりも大きく、かつ、コア層と同じかコア層より小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の高分子光導波路。
- 高分子有機化合物からなる塗膜の膜厚が、20nm以上1μm以下であることを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の高分子光導波路。
- それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、帯状のコア層、及び上部クラッド層を備えた高分子光導波路の作製方法において、
下部クラッド層上に成膜されたコア層をエッチングして帯状のコア層を形成し、次いで帯状のコア層上に上部クラッド層を成膜する際、
帯状のコア層の上面及び側面、並びに帯状のコア層から露出した下部クラッド層上に高分子有機化合物からなる薄膜を塗布法により成膜して、帯状のコア層の側面を平滑化し、次いで帯状のコア層上に上部クラッド層を成膜することを特徴とする高分子光導波路の作製方法。 - それぞれ、高分子有機化合物からなる下部クラッド層、下部クラッド層上に延在するコア層、及びコア層上に延在する上部クラッド層を備え、かつ傾斜端面からなる溝面を備える溝を上部クラッド層、コア層、及び下部クラッド層にかけて有する高分子光導波路の作製方法において、
上部クラッド層、コア層、及び下部クラッド層を切削して傾斜端面からなる溝面を備える溝を形成した際、
傾斜端面上に高分子有機化合物からなる薄膜を塗布法により成膜して、傾斜端面を平滑化することを特徴とする高分子光導波路の作製方法。 - 屈折率が下部クラッド層及び上部クラッド層よりも大きく、かつ、コア層と同じかコア層より小さい高分子有機化合物で塗膜を成膜することを特徴とする請求項5又は6に記載の高分子光導波路の作製方法。
- 高分子有機化合物からなる塗膜の膜厚を20nm以上1μm以下にすることを特徴とする請求項5から7のうちのいずれか1項に記載の高分子光導波路の作製方法。
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