JP2004131044A - 自動車用フロントシート組立体 - Google Patents
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Abstract
【課題】中間席の幅を減らさずに運転席用アームレストを提供することのできる自動車用フロントシート組立体を提供する。
【解決手段】自動車室内の前側部に所定の間隔を開けて設置され、搭乗者の下体を支えるシートクッションと前記シートクッションの後端に立てられて搭乗者の背中を支持するシートバックを各々有する運転席と助手席;及び前記運転席と助手席の間に設置されて、助手席のシートクッションに対して畳み込むことができるように結合されるシートクッションと前記シートクッションの後端に畳み込むことができるように結合されるシートバックと前記シートバックの後面に突出して前記運転席の運転者がひじを掛けることができるアームレストを有する中間席を含むことを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】自動車室内の前側部に所定の間隔を開けて設置され、搭乗者の下体を支えるシートクッションと前記シートクッションの後端に立てられて搭乗者の背中を支持するシートバックを各々有する運転席と助手席;及び前記運転席と助手席の間に設置されて、助手席のシートクッションに対して畳み込むことができるように結合されるシートクッションと前記シートクッションの後端に畳み込むことができるように結合されるシートバックと前記シートバックの後面に突出して前記運転席の運転者がひじを掛けることができるアームレストを有する中間席を含むことを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は三人まで搭乗できるレクリエーション自動車(RV;Recreational Vehicle)用フロントシート組立体に関するものであって、さらに具体的には中間席のシートバックに運転者用アームレストが一体に形成されたフロントシート組立体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、自動車のシートは自動車の室内で搭乗者の身体を維持する部品である。このようなシートは搭乗者の下体を支持するシートクッションと、搭乗者の背中を支持するシートバック、及び搭乗者の頭部を支持するヘッドレストを含んでいる。場合によっては搭乗者のひじを掛けるためのアームレストを含む。
【0003】
図1はこのような自動車シートの一例、具体的には3列に配列されたRV自動車のシートを示す。図示したように、RV自動車のシートはフロントシート組立体1と、第1後列シート組立体2及び第2後列シート組立体3を含んでいる。
【0004】
フロントシート組立体1と第1後列シート組立体2は室内の両側縁に各々設置される左、右側席12、14、22、24と左、右側席12、14、22、24の中間に設置される中間席16、26とで構成されていて、第2後列シート組立体3は室内の一側縁から他側縁まで一体に長く形成されている。フロントシート組立体1と第1後列シート2の左、右側席及び第2後列シート組立体3は各々搭乗客の頭部を支持するためのヘッドレストがシートバックの上側に設けられている。
【0005】
フロントシート組立体1の中間席16はシートクッション17が(搭乗者を基準に)右側席12(助手席)のシートクッションに畳み込むことができるように設置されていて、シートバック18はシートクッション17に対して畳み込むことができるように設置されている。これにより、フロントシート組立体の中間席16は右側席12の左側にシートバック18とシートクッションが二つとも畳み込まれた状態に維持されて、必要な場合に、シートバック18とシートクッション17を開いて乗客が搭乗することができる。
【0006】
フロントシート組立体1の場合、左側席14、即ち運転席のシートバックの右側に運転者の右ひじを掛けることができるアームレスト15がその下端を中心に回転自在に設置されている。このアームレスト15は、使用しない場合運転席シートバックの右側に立てられた状態で維持されて、そのため中間席16のシートバック18はアームレスト15の幅だけ左側部分が凹んだ状態で形成される。
【先行技術文献】
【特許文献1】特開平7−266958
【特許文献2】2001−225683
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、フロントシート組立体の運転席にアームレストが設置されることにより中間席に乗客が搭乗した時、乗客の身体がアームレストに干渉されて不便さを感じることもあるため、実際に中間席に搭乗客が搭乗した場合には運転席のアームレストを使用しない場合が多い。
【0008】
それにも拘らず、アームレストを収容するために中間席シートバックの幅が小さくなるため、搭乗客の不便さは加重される。しかも、中間席の幅が小さくて中間席シートバックには左、右側席に設置されたものと同じヘッドレストを設置することができないため、中間席に搭乗した乗客に不安感を与えることがあり、特に有事の際、危険な状況が発生する恐れがある。
【0009】
本発明は、前記のような点を勘案して案出されたものであって、中間席の幅を減らさずに運転席用アームレストを提供することのできる自動車用フロントシート組立体を提供することにその目的がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、自動車室内の前側部に所定の間隔を開けて設置され、搭乗者の下体を支えるシートクッションと前記シートクッションの後端に立てられて搭乗者の背中を支持するシートバックを各々有する運転席と助手席;及び前記運転席と助手席の間に設置されて、助手席のシートクッションに対して畳み込むことができるように結合されるシートクッションと前記シートクッションの後端に畳み込むことができるように結合されるシートバックと前記シートバックの後面に突出して前記運転席の運転者がひじを掛けることができるアームレストを有する中間席を含むことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、中間席はシートバックの上端に設置されて搭乗者の頭部を支えるヘッドレストを有する。また好ましくは、中間席はシートバック後面の助手席側に突出して助手席の搭乗者がひじを掛けることのできる助手席用アームレストをさらに有することもできる。
【0012】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0013】
図2と図3は本発明の一実施例によるフロントシート組立体を示したものであって、図2は中間席130のシートバック134だけを畳み込んだ状態を示したものであり、図3は中間席130のシートバック134を開いた状態を示したものである。
【0014】
図示したように、本発明の一実施例によるフロントシート組立体は左側の運転席120、右側の助手席110、中間席130で構成されている。運転席120と助手席110は各々車体のフロアパネルに設置されて搭乗者の下体を支えるシートクッション122、112と、シートクッション122、112の後端に立てられ搭乗者の背中を支えるシートバック124、114及びシートバック124、114の上側に設置されて搭乗者の頭部を支えるヘッドレスト126、116を有する。
【0015】
中間席130は運転席120と助手席110の間に設置されて、シートクッション132とシートバック134及びヘッドレスト136を有する。中間席130のシートクッション132は助手席110の側部に畳み込むことができるように結合されている。シートバック134はシートクッション132の後端に畳み込むことができるように設置されている。
【0016】
図2に示したように、シートバック134の後面には運転者のひじを掛けることができるようにアームレスト135が形成されている。好ましくは、アームレスト135はシートバック134と一体に形成される。さらに好ましくは、助手席搭乗者もひじを掛けることができるように中間席シートバック134の後面に助手席搭乗者用アームレスト(図示せず)を形成することもできる。
【0017】
これにより、前述の従来のフロントシート組立体とは違って運転席120にアームレストを設置しなくてもよい。その結果、中間席シートバック134の幅が広くなり、図3に図示したように、中間席シートバック134の上側に運転席120と助手席110に設置されたものと同一なヘッドレスト136が設置できる。
【0018】
このような構成を有する本発明の一実施例によるフロントシート組立体は中間席130に搭乗者がいない場合、図2に示すように、シートクッション132は開かれてシートバック134は畳み込まれた状態で保持される。この状態で運転者(及び助手席搭乗者)は中間席シートバック134の後面に形成されたアームレスト135にひじを掛けることができる。中間席135に乗客が搭乗する場合には、図3のようにシートバック134が開かれた状態で利用される。この場合、運転席120にアームレストがないため中間席シートバック134の幅が広くなると共に中間席シートバック134にヘッドレスト136まで設置されているため中間席搭乗者は安定かつ楽に搭乗することができる。
【0019】
以上、本発明を特定の望ましい一実施例を通じて記述したが、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく、本発明がフロントシートのみに限定されず第2列シートにも適用されるなど、本発明が属する技術分野で通常の知識を有するものにより、特許請求範囲に記載された本発明の技術的範囲から外れることなしに、多様に変形及び変更することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明による自動車のフロントシート組立体は、運転席用アームレストが中間席シートバックの後面に形成されている。従って、中間席シートバックの幅を広くすることができ、中間席にもヘッドレストを設置することができるため、中間席搭乗者の乗車感が向上するだけでなく中間席の安定性も格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のRV用フロントシート組立体を示した斜視図である。
【図2】本発明の一実施例によるRV用フロントシート組立体で中間席のシートバックが畳まれた状態を示した斜視図である。
【図3】本発明の一実施例によるRV用フロントシート組立体で中間席のシートバックが開いた状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
110 助手席
120 運転席
130 中間席
132 シートクッション
134 シートバック
135 アームレスト
136 ヘッドレスト
【発明の属する技術分野】
本発明は三人まで搭乗できるレクリエーション自動車(RV;Recreational Vehicle)用フロントシート組立体に関するものであって、さらに具体的には中間席のシートバックに運転者用アームレストが一体に形成されたフロントシート組立体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、自動車のシートは自動車の室内で搭乗者の身体を維持する部品である。このようなシートは搭乗者の下体を支持するシートクッションと、搭乗者の背中を支持するシートバック、及び搭乗者の頭部を支持するヘッドレストを含んでいる。場合によっては搭乗者のひじを掛けるためのアームレストを含む。
【0003】
図1はこのような自動車シートの一例、具体的には3列に配列されたRV自動車のシートを示す。図示したように、RV自動車のシートはフロントシート組立体1と、第1後列シート組立体2及び第2後列シート組立体3を含んでいる。
【0004】
フロントシート組立体1と第1後列シート組立体2は室内の両側縁に各々設置される左、右側席12、14、22、24と左、右側席12、14、22、24の中間に設置される中間席16、26とで構成されていて、第2後列シート組立体3は室内の一側縁から他側縁まで一体に長く形成されている。フロントシート組立体1と第1後列シート2の左、右側席及び第2後列シート組立体3は各々搭乗客の頭部を支持するためのヘッドレストがシートバックの上側に設けられている。
【0005】
フロントシート組立体1の中間席16はシートクッション17が(搭乗者を基準に)右側席12(助手席)のシートクッションに畳み込むことができるように設置されていて、シートバック18はシートクッション17に対して畳み込むことができるように設置されている。これにより、フロントシート組立体の中間席16は右側席12の左側にシートバック18とシートクッションが二つとも畳み込まれた状態に維持されて、必要な場合に、シートバック18とシートクッション17を開いて乗客が搭乗することができる。
【0006】
フロントシート組立体1の場合、左側席14、即ち運転席のシートバックの右側に運転者の右ひじを掛けることができるアームレスト15がその下端を中心に回転自在に設置されている。このアームレスト15は、使用しない場合運転席シートバックの右側に立てられた状態で維持されて、そのため中間席16のシートバック18はアームレスト15の幅だけ左側部分が凹んだ状態で形成される。
【先行技術文献】
【特許文献1】特開平7−266958
【特許文献2】2001−225683
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように、フロントシート組立体の運転席にアームレストが設置されることにより中間席に乗客が搭乗した時、乗客の身体がアームレストに干渉されて不便さを感じることもあるため、実際に中間席に搭乗客が搭乗した場合には運転席のアームレストを使用しない場合が多い。
【0008】
それにも拘らず、アームレストを収容するために中間席シートバックの幅が小さくなるため、搭乗客の不便さは加重される。しかも、中間席の幅が小さくて中間席シートバックには左、右側席に設置されたものと同じヘッドレストを設置することができないため、中間席に搭乗した乗客に不安感を与えることがあり、特に有事の際、危険な状況が発生する恐れがある。
【0009】
本発明は、前記のような点を勘案して案出されたものであって、中間席の幅を減らさずに運転席用アームレストを提供することのできる自動車用フロントシート組立体を提供することにその目的がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、自動車室内の前側部に所定の間隔を開けて設置され、搭乗者の下体を支えるシートクッションと前記シートクッションの後端に立てられて搭乗者の背中を支持するシートバックを各々有する運転席と助手席;及び前記運転席と助手席の間に設置されて、助手席のシートクッションに対して畳み込むことができるように結合されるシートクッションと前記シートクッションの後端に畳み込むことができるように結合されるシートバックと前記シートバックの後面に突出して前記運転席の運転者がひじを掛けることができるアームレストを有する中間席を含むことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、中間席はシートバックの上端に設置されて搭乗者の頭部を支えるヘッドレストを有する。また好ましくは、中間席はシートバック後面の助手席側に突出して助手席の搭乗者がひじを掛けることのできる助手席用アームレストをさらに有することもできる。
【0012】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0013】
図2と図3は本発明の一実施例によるフロントシート組立体を示したものであって、図2は中間席130のシートバック134だけを畳み込んだ状態を示したものであり、図3は中間席130のシートバック134を開いた状態を示したものである。
【0014】
図示したように、本発明の一実施例によるフロントシート組立体は左側の運転席120、右側の助手席110、中間席130で構成されている。運転席120と助手席110は各々車体のフロアパネルに設置されて搭乗者の下体を支えるシートクッション122、112と、シートクッション122、112の後端に立てられ搭乗者の背中を支えるシートバック124、114及びシートバック124、114の上側に設置されて搭乗者の頭部を支えるヘッドレスト126、116を有する。
【0015】
中間席130は運転席120と助手席110の間に設置されて、シートクッション132とシートバック134及びヘッドレスト136を有する。中間席130のシートクッション132は助手席110の側部に畳み込むことができるように結合されている。シートバック134はシートクッション132の後端に畳み込むことができるように設置されている。
【0016】
図2に示したように、シートバック134の後面には運転者のひじを掛けることができるようにアームレスト135が形成されている。好ましくは、アームレスト135はシートバック134と一体に形成される。さらに好ましくは、助手席搭乗者もひじを掛けることができるように中間席シートバック134の後面に助手席搭乗者用アームレスト(図示せず)を形成することもできる。
【0017】
これにより、前述の従来のフロントシート組立体とは違って運転席120にアームレストを設置しなくてもよい。その結果、中間席シートバック134の幅が広くなり、図3に図示したように、中間席シートバック134の上側に運転席120と助手席110に設置されたものと同一なヘッドレスト136が設置できる。
【0018】
このような構成を有する本発明の一実施例によるフロントシート組立体は中間席130に搭乗者がいない場合、図2に示すように、シートクッション132は開かれてシートバック134は畳み込まれた状態で保持される。この状態で運転者(及び助手席搭乗者)は中間席シートバック134の後面に形成されたアームレスト135にひじを掛けることができる。中間席135に乗客が搭乗する場合には、図3のようにシートバック134が開かれた状態で利用される。この場合、運転席120にアームレストがないため中間席シートバック134の幅が広くなると共に中間席シートバック134にヘッドレスト136まで設置されているため中間席搭乗者は安定かつ楽に搭乗することができる。
【0019】
以上、本発明を特定の望ましい一実施例を通じて記述したが、本発明は前述の実施例に限定されるものではなく、本発明がフロントシートのみに限定されず第2列シートにも適用されるなど、本発明が属する技術分野で通常の知識を有するものにより、特許請求範囲に記載された本発明の技術的範囲から外れることなしに、多様に変形及び変更することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明による自動車のフロントシート組立体は、運転席用アームレストが中間席シートバックの後面に形成されている。従って、中間席シートバックの幅を広くすることができ、中間席にもヘッドレストを設置することができるため、中間席搭乗者の乗車感が向上するだけでなく中間席の安定性も格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のRV用フロントシート組立体を示した斜視図である。
【図2】本発明の一実施例によるRV用フロントシート組立体で中間席のシートバックが畳まれた状態を示した斜視図である。
【図3】本発明の一実施例によるRV用フロントシート組立体で中間席のシートバックが開いた状態を示した斜視図である。
【符号の説明】
110 助手席
120 運転席
130 中間席
132 シートクッション
134 シートバック
135 アームレスト
136 ヘッドレスト
Claims (3)
- 自動車室内の前側部に所定の間隔を開けて設置され、搭乗者の下体を支えるシートクッションと前記シートクッションの後端に立てられて搭乗者の背中を支持するシートバックを各々有する運転席と助手席;及び
前記運転席と助手席の間に設置され、助手席のシートクッションに対して畳み込むことができるように結合されるシートクッションと前記シートクッションの後端に畳み込むことができるように結合されるシートバックと前記シートバックの後面に突出して前記運転席の運転者がひじを掛けることができるアームレストを有する中間席を含むことを特徴とする自動車用フロントシート組立体。 - 前記中間席はシートバックの上端に設置されて搭乗者の頭部を支えるヘッドレストをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の自動車用フロントシート組立体。
- 前記中間席は前記シートバックの後面の助手席側に突出して助手席の搭乗者がひじを掛けることができる助手席用アームレストをさらに有することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用フロントシート組立体。
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