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JP2004129966A - 椅子の背もたれ構造 - Google Patents

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JP2004129966A
JP2004129966A JP2002299716A JP2002299716A JP2004129966A JP 2004129966 A JP2004129966 A JP 2004129966A JP 2002299716 A JP2002299716 A JP 2002299716A JP 2002299716 A JP2002299716 A JP 2002299716A JP 2004129966 A JP2004129966 A JP 2004129966A
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Japan
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back plate
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back frame
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Application number
JP2002299716A
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English (en)
Inventor
Takashi Nakamura
中村 貴士
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Takano Co Ltd
Original Assignee
Takano Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takano Co Ltd filed Critical Takano Co Ltd
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Priority to PCT/JP2003/012919 priority patent/WO2004037047A1/ja
Priority to AU2003272952A priority patent/AU2003272952A1/en
Priority to CNB2003801011427A priority patent/CN100420404C/zh
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Abstract

【課題】着座者の姿勢に応じて背板を良好に変形させる。
【解決手段】背板2を変形可能にすると共に、背板2を支持する制御リンク58を可とう性を有する樹脂によって形成したものである。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、椅子の背もたれ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の椅子の背もたれ構造では、背もたれを支持する背支桿をスチール製のパイプ等によって形成していた。
【0003】
例えば、特開2000−23778号に開示されている椅子では、図44に示すように、左右の背支桿を変形しにくい剛体の上部フレーム101と下部フレーム102とで構成している。上部フレーム101と下部フレーム102は枢支部材103によって連結されており、角度可変となっている。また、上部フレーム101の上端近傍には変形しにくい剛体のブラケット104が角度可変に取り付けられており、ブラケット104と下部フレーム102には、樹脂等の弾性を有する材料で形成されたベルト105が取り付けられている。そして、背もたれ板106は、左右のベルト105の上からブラケット104と下部フレーム102に取り付けられている。
【0004】
背もたれ板106は下部シェル106bと上部シェル106cとからなり、折れ曲がり部106aを境に屈曲可能に連結されている。着座者が背もたれに寄り掛かると、下部シェル106bが後方に移動するので、ベルト105の張力と背もたれ板106の弾性によって上部シェル106cが前方に回動する。このため、例えば、背もたれに寄り掛かりながらパソコンのモニタ画面を見る場合等にも着座者の背中を背もたれでサポートすることができる。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−23778号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、背支桿をスチール製のパイプ等によって形成した椅子では、背板を剛的に支持することになる。このため、背板を樹脂等の可とう性の材料で形成したり、あるいは背板の途中にスリットを入れる等して背板を変形しやすいものにしても、背板を大きく変形させることができず、着座者の姿勢に応じて背板を良好に変形させることが困難であった。
【0007】
このことは、特開2000−23778号に開示されている椅子でも同様である。即ち、背もたれは弾性を有しているが、左右のベルト105の上からブラケット104と下部フレーム102に取り付けられている。また、弾性を有するベルト105は、下部シェル106bに連動して上部シェル106cを回動させる目的で使用されている。このため、例えば、着座者が背もたれの右側に寄り掛かった場合、背もたれ板106を右側後方に捻るようにしながらリクライニングすることが困難であった。
【0008】
本発明は、着座者の姿勢に応じて背板を良好に変形させることができる椅子の背もたれ構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために請求項1記載の椅子の背もたれ構造は、背板を変形可能にすると共に、背板を支持する背支桿を可とう性を有する樹脂によって形成したものである。したがって、着座者が背板に寄り掛かると、背支桿が撓み背板を変形しやすくする。
【0010】
また、請求項2記載の椅子の背もたれ構造は、背支桿の上端を背板の上部にこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段を備えるものである。
【0011】
背板を変形させると、背支桿の上端と背板の背支桿連結部分との間に相対変位が生じるが、この相対変位を連結部分が吸収し、背板をより大きく且つよりスムーズに変形させる。
【0012】
また、請求項3記載の椅子の背もたれ構造は、背フレームと、下部が背フレームに固定されて上部が前後方向に屈曲可能な背板と、下端が背フレームに連結されて当該連結点を中心に上端が前後方向に傾動可能な制御リンクと、制御リンクの上端を背板の上部にこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段とを備え、背板の少なくとも上部を変形可能にすると共に、制御リンクを可とう性を有する樹脂によって形成したものである。
【0013】
したがって、着座者が背板に寄り掛かると、制御リンクが背板の上部を屈曲させる。また、同時に制御リンクが撓み、背板が着座者の姿勢に追従して変形しやすくなる。
【0014】
また、請求項4記載の椅子の背もたれ構造は、背フレームと、下部が背フレームに固定されて上部が前後方向に屈曲可能な背板と、背板の屈曲角度を変化させ且つ屈曲角度を固定する屈曲角度調整機構を備えると共に、屈曲角度調整機構は、下端が背フレームに連結されて当該連結点を中心に上端が前後方向に傾動可能な制御リンクと、制御リンクの上端を背板の上部にこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段と、背フレームと制御リンクの間の連結点から離れた位置に設けられて背フレームと制御リンクとの間の距離を変化させる変位手段を有し、背板の少なくとも上部を変形可能にすると共に、制御リンクを可とう性を有する樹脂によって形成したものである。
【0015】
したがって、着座者が背板に寄り掛かると、制御リンクが撓み背板を変形しやすくする。また、屈曲角度調整機構を操作して背板の屈曲角度を好みの角度に調整することができる。背板の屈曲角度を好みの角度に調整した後、屈曲角度調整機構を操作して屈曲角度を固定、即ち屈曲角度が変化しないようにする。着座者が背板に強く寄り掛かっても、屈曲角度調整機構によって背板の屈曲角度が維持される。
【0016】
即ち、変位手段を操作して背フレームと制御リンクの距離を変化させると、背フレームに対して制御リンクが傾動する。制御リンクの上端は背板の上部に連結されているので、制御リンクの傾動によって背板の屈曲角度が変化する。このとき、制御リンクの上端の移動量と背板の制御リンク連結部分の移動量が相違するため、制御リンクの上端と背板の制御リンク連結部分との間に相対変位が生じるが、この相対変位を連結部分が吸収し、制御リンクの傾動と背板の屈曲をスムーズにする。
【0017】
また、請求項5記載の椅子の背もたれ構造は、変位手段は、背フレームと制御リンクのいずれか一方に設けられたアジャストスクリュウと、いずれか他方に設けられアジャストスクリュウが挿入されるねじ孔と、アジャストスクリュウとねじ孔のうち少なくとも一方の角度を上下方向に変化させる角度変化手段を備えたものである。
【0018】
したがって、アジャストスクリュウを回転操作すると、ねじ孔へのねじ込み量が変化する。このため、背フレームと制御リンクの連結点から離れた位置における背フレームと制御リンクの間の距離が変化し、制御リンクの傾動角度が変化して背板の屈曲角度が変化する。制御リンクの傾動角度と背板の屈曲角度の変化に伴い、変位手段のアジャストスクリュウとねじ孔の対向角度も変化するが、この変化を角度変化手段が吸収する。
【0019】
また、請求項6記載の椅子の背もたれ構造は、連結手段は、前記制御リンクの上端に設けられた円周部と、前記円周部に相対回転自在且つ軸方向に摺動自在な連結部と、前記連結部を前記背板に上下方向に回転自在に取りつける軸支手段を備え、前記連結部は前記円周部から脱落しない程度の長さを有している。
【0020】
したがって、円周部に対して連結部例えばキャップが軸方向に摺動することで、制御リンクの軸方向の相対変位を吸収する。また、背板に対して連結部が上下方向に回転(角度変化)することで、制御リンクと背板の上下方向の角度変化を吸収する。さらに、円周部に対して連結部が回転することで、制御リンクと背板の水平方向の角度変化を吸収する。
【0021】
また、請求項7記載の椅子の背もたれ構造は、連結手段は、制御リンクの上端に設けられて軸方向に伸びる凸部と、背板の背面に設けられ且つ凸部が下方から挿入される挿入口が形成された凸部受けと、凸部受けの上方に設けられ、凸部の先端の動きを許容する空間を備えたものである。
【0022】
したがって、凸部受けに対して凸部が軸方向に移動することで、制御リンクの軸方向の相対変位を吸収する。また、挿入口に対して凸部がみそすり運動をすることで、制御リンクと背板の上下方向の角度変化及び左右方向の角度変化を吸収する。さらに、凸部受けに対して凸部が回転することで、制御リンクと背板の水平方向の角度変化を吸収する。
【0023】
また、請求項8記載の椅子の背もたれ構造は、背板にスリットを形成することで下部又は上部を前後方向に屈曲可能にしたものである。したがって、背板の剛性はスリットとその延長線上の部分で減少し、背板の下部又は上部を前後方向に屈曲しやすくなる。
【0024】
また、請求項9記載の椅子の背もたれ構造は、背板の上端にサポート部材を回転可能に取り付けると共に、サポート部材と背フレームをリンクによって連結し、背板の屈曲に連動してサポート部材を回転させるものである。したがって、着座者が背板に寄り掛かりながら頭部等を起こす姿勢をとっても、頭部等をサポート部材でサポートすることができる。
【0025】
さらに、請求項10記載の椅子の背もたれ構造のように、樹脂は、ガラス入りナイロンであっても良い。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0027】
図1〜図12に、本発明を適用した椅子の背もたれ構造の実施形態の一例を示す。椅子の背もたれ構造(以下、単に背もたれ構造という)は、背フレーム1と、背フレーム1に上部2a又は下部2bが固定され、下部2b又は上部2aが前後方向に屈曲可能な背板2と、背板2の屈曲角度を変化させ且つ屈曲角度を固定する屈曲角度調整機構3を備えている。本実施形態では、背板2の下部2bを背フレーム1に固定すると共に、背板2の上部2aを前後方向に屈曲可能にしている。また、屈曲角度調整機構3を、下端が背フレーム1に連結されて当該連結点4を中心に上端が前後方向に傾動可能な制御リンク58と、制御リンク58の上端を背板2の上部2aにこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段6と、背フレーム1と制御リンク58の間の連結点4から離れた位置に設けられて背フレーム1と制御リンク58との間の距離を変化させる変位手段7を備えて構成している。
【0028】
背フレーム1は、座受け部材8に傾動可能に取り付けられている。背フレーム1には背板2の下部2bが固定されている。
【0029】
背板2は、例えば可とう性の材料で構成されている。本実施形態では、例えばポリプロピレン、ナイロン等の樹脂によって背板2を成形している。ただし、背板2の材料となる樹脂はこれらに限るものではなく、また、樹脂以外の材料によって背板2を成形しても良い。このように本実施形態では、可とう性の材料で背板2を形成することで背板2を変形可能にしているが、可とう性の材料で背板2を形成しない場合には、背板2にスリットを設けたり、丸や多角形などの孔,穴を形成する等して背板2を変形可能にしても良い。
【0030】
なお、背板2の両側部は前方に向けて湾曲しているが、背板2にスリット10を形成することで、下部2bに対して上部2aを前後方向に屈曲しやすくしている。本実施形態では、スリット10をU字形状にしているが、スリット10の形状はこれに限るものではなく、例えば上下が逆のU字形状や、H字形状や、スペードのマークの外周の様でスペードのマークの下端はつながっている形状にしても良く、その他の形状でも良い。なお、背板2のスリット10の上側部分は、舌片部2cとなっている。
【0031】
また、スリット10の形状を直線形状にしても良い。この場合、例えば図34に示すように2本のスリット10を設けても良く、または、図35に示すように1本のスリット10を設けても良く、さらには、3本以上のスリット10を設けても良い。
【0032】
なお、図3等に示すように、スリット10の形状をU字形状にして舌片部2cを形成した場合には、背板2を屈曲させたときに舌片部2cを突出させることができ、突出させた舌片部2cで着座者の腰部等をサポートすることができる。また、舌片部2cを突出させる必要がない場合や舌片部2cを突出させることが好ましくない場合には、スリット10の形状を直線形状にする。即ち、スリット10の形状を直線形状にすることで、背板2を屈曲させても背板2の一部が突出することを防止することができる。
【0033】
制御リンク(背支桿)58は、例えば2本のアーム部5と、これらのアーム部5を接続する接続部12より構成され、これらは一体成形されている。制御リンク58は可とう性を有する樹脂によって形成されている。この樹脂としては、着座者の姿勢に追従して背板2を良好に変形させることができ且つ背もたれ構造を構成するうえで必要な剛性は有しているものであれば特に限定されるものではない。本実施形態では、例えばガラス入りのナイロンが使用される。制御リンク58は背もたれ構造を構成するうえでの剛性を有しており、なおかつ背板2の変形を良好にするうえでの弾性を有している。
【0034】
接続部12の下端には、背フレーム1を両側から挟むように配置される一対の突片12aが固着されている。各突片12aと背フレーム1に、連結点4となるシャフト(以下、シャフト4という)を貫通させることで、制御リンク58の下端は背フレーム1に対してシャフト4を中心に回転自在に連結され、上端を前後方向に揺動させることができる。2本のアーム部5は下から上に向けて離間しており、上端を背板2の角部近傍に連結手段6によって連結させている。
【0035】
連結手段6は、例えば図5に示すように、制御リンク58のアーム部5の上端に設けられた円周部13と、円周部13に相対回転自在且つ軸方向に摺動自在な連結部14と、連結部14を背板2に上下方向に回転自在に取りつける軸支手段15を備えている。本実施形態では、制御リンク58のアーム部5を横断面形状が円形になるようにしているので、アーム部5の上端部が円周部13となっている。また、連結部14は、例えば円周部13に相対回転自在且つ軸方向に摺動自在嵌め込まれたキャップ(以下、キャップ14という)である。ただし、連結部14としてはキャップに限るものではなく、例えばリング等であっても良い。
【0036】
軸支手段15は、キャップ14に固着された突片14aと、この突片14aを挟むように配置され、背板2に固着されている一対の突片2dと、これらの突片2d、14aを貫通する支軸16より構成されている。
【0037】
キャップ14は円周部13に上から嵌め込まれている。キャップ14の内径を円周部13の外径よりも僅かに大きくすることで、円周部13に対して回転自在且つ軸方向に摺動自在になっている。キャップ14は円周部13から脱落しない程度の長さを有している。即ち、制御リンク58の傾動と背板2の屈曲によってキャップ14が円周部13に対して摺動しても、キャップ14が円周部13から外れることはない。
【0038】
変位手段7は、背フレーム1と制御リンク58のいずれか一方に設けられたアジャストスクリュウ17と、いずれか他方に設けられアジャストスクリュウ17が挿入されるねじ孔18と、アジャストスクリュウ17とねじ孔18のうち少なくとも一方の角度を上下方向に変化させる角度変化手段19を備えている。本実施形態では、制御リンク58の接続部12にアジャストスクリュウ17を取り付け、背フレーム1に角度変化手段19を介してねじ孔18を設けている。
【0039】
より詳細に説明すると、アジャストスクリュウ17はスラストベアリング20を介して接続部12に回転自在に且つ脱落不能に取り付けられている。また、角度変化手段19は、背フレーム1の側板1d,1dの間に渡された円筒体21と、この円筒体21の両端を背フレーム1の側板1d,1dに回転自在に取り付けるねじ22,22より構成されている。ねじ22は、背フレーム1の側板1dに形成されたねじ孔1eにねじ込まれている。
【0040】
ねじ孔18は、円筒体21の中央を貫通している。ねじ孔18にねじ込まれたアジャストスクリュウ17の先端には止め円板23が取り付けられており、アジャストスクリュウ17がねじ孔18から抜けないようになっている。
【0041】
この背もたれ構造では、以下の通り、背板2の屈曲角度を好みの角度に調整することができる。
【0042】
いま、図1及び図6に示す状態から、アジャストスクリュウ17をねじ孔18から抜く方向に回転させて伸ばすと、この部分における背フレーム1と制御リンク58との間隔が広がるので、制御リンク58はシャフト4を中心に後方に向けて倒れる(後方に傾動する)。このため、制御リンク58の上端が背板2の上部2aを後方に引っ張り、背板2を弾性変形させて屈曲させる(図2,図7)。
【0043】
アジャストスクリュウ17の回転操作を止めると、背フレーム1と制御リンク58の間隔は変化しなくなるので、制御リンク58の傾動角度は一定に維持され、したがって、背板2の屈曲角度を一定に維持することができ、この状態で椅子を使用することができる。
【0044】
また、アジャストスクリュウ17を上述の操作と反対側に回転させると、アジャストスクリュウ17がねじ孔18にねじ込まれて短くなり、この部分における背フレーム1と制御リンク58との間隔が狭くなる。このため、制御リンク58はシャフト4を中心に前方に向けて回転して起きあがる(前方に傾動する)。これにより、制御リンク58による背板2の方向への引っ張り力が減少するので、背板2の屈曲角度が減少する。即ち、図1及び図6に示すように、背板2の屈曲角度を元に戻すことができる。
【0045】
本発明の背もたれ構造では、着座者が背板2に寄り掛かり、背板2を座受け部材8に対して傾動させた場合でも、換言すると、背もたれ全体をリクライニングさせた場合でも、アジャストスクリュウ17を回転させるような力は発生しないので、使用中に背板2の屈曲角度が変化してしまうことはない。
【0046】
つまり、着座者はアジャストスクリュウ17の操作によって背板2の屈曲角度を好みの角度に調整することができ、背板2を好みの角度に屈曲させた状態で椅子を使用することができる。この結果、椅子の使い勝手を良くすることができる。また、アジャストスクリュウ17を回転させることは容易であり、調整作業も簡単である。このことからも、椅子の使い勝手を良くすることができる。
【0047】
背板2の屈曲角度を大きくした状態で椅子を使用することで、例えば背フレーム1を傾動させて背もたれ全体をリクライニングさせた際、背筋をより伸ばすことができ、背のストレッチ効果をより得ることができる。
【0048】
なお、座受け部材8の後端と背フレーム1の途中を連結するガススプリング24を伸縮させることで、背フレーム1を座受け部材8に対して傾動させてリクライニングすることが可能になる。即ち、ガススプリング24は座受け部材8及び背フレーム1とともに三角形状のリンク機構を構成しており、ガススプリング24の長さ変化が可能な場合には背フレーム1は傾動可能であるが、ガススプリング24の長さを固定した場合には背フレーム1を傾動させることができなくなる。ガススプリング24の長さ固定やその解除は、レバー25の操作によって行われる。このレバー25は背板2の側縁の下方空間に配置されており、着座者が前方にかがむことがなく、背中を背板2に着けたままの状態で手を下ろすだけで掴むことができ、そのまま操作することができる。このため、レバー操作を行いやすく、しかもレバー25を操作しながら背中で背板2を押す動作を行いやすくなる。また、ガススプリング24のバルブ操作部から椅子の左右方向にリンク26を伸ばせば当該リンク26に直接レバー25を取り付けることができ、合理的な配置を採用することができる。即ち、ガススプリング24やリンク26やレバー25等を予め組み付けてユニット化した状態で、椅子に組み付けることが可能になり、椅子の組み付け作業を容易にすることができる。
【0049】
アジャストスクリュウ17を操作して制御リンク58の傾動角度を変化させると、アジャストスクリュウ17とねじ孔18の高さ関係が変化するので、これらの対向角度が変化する。本発明では、アジャストスクリュウ17とねじ孔18の高さ関係の変化に応じて角度変化手段19の円筒体21が回転し、アジャストスクリュウ17とねじ孔18を常に一直線上に配置することができる。即ち、角度変化手段19がアジャストスクリュウ17とねじ孔18の対向角度の変化を吸収するので、アジャストスクリュウ17を常にスムーズに回転させることができる。このため、アジャストスクリュウ17を軽い力で操作することができ、使い勝手に優れている。
【0050】
制御リンク58を傾動させて背板2の屈曲角度を調整する際、制御リンク58のアーム部5の上端の移動量と背板2のアーム部5を連結している部分(リンク連結部分)の移動量が相違するため、アーム部5の上端と背板2のリンク連結部分との間に相対変位が生じるが、この相対変位を連結手段6が吸収する。即ち、アーム部5の軸方向の相対変位は、円周部13に対してキャップ14が軸方向に摺動することで吸収することができる。また、アーム部5と背板2の上下方向の角度変化は、軸支手段15の支軸16を中心に背板2とキャップ14の相対角度を変化させることで吸収することができる。さらに、アーム部5と背板2の水平方向の角度変化は、円周部13に対してキャップ14が回転することで吸収することができる。
【0051】
このように、制御リンク58の上端と背板2のリンク連結部分との間に発生する相対変位を連結手段6によって吸収することができるので、制御リンク58を傾動させて背板2を屈曲させる機構を成立させることができる。また、制御リンク58のアーム部5と背板2の連結部分に無理な力が作用することもないので、スムーズに動かすことができ、軽い力で背板2を屈曲させることができ、使い勝手や使い心地が良くなる。さらに、制御リンク58のアーム部5と背板2の連結部分に無理な力が作用するのを防止できるので、応力集中による部材、部品の破損や摩耗を防いで、製品寿命を長くすることができる。また、各部材・部品の材料の選択の自由度や、摺動・接触する部材・部品間での材料の組合せの自由度を向上させることができる。
【0052】
また、連結手段6は、円周部13に対してキャップ14を回転させることで、制御リンク58と背板2の水平方向の角度変化を吸収するようにしているので、背板2の平面視において、背板2の中央を後方に突出させるように背板2を湾曲させることが容易になる。即ち、着座者が背板2に寄り掛かると、背中の形状にあわせて背板2を湾曲させやすくなる。このため、座り心地を更に良くすることができる。
【0053】
本発明では、背板2を例えば可とう性を有する材料で形成するなどして変形可能にし、また、制御リンク58を可とう性を有する樹脂によって形成しているので、背板2が変形しやすいものになり、着座者の動きに追従して背板2が変形しやすくなり、座り心地を向上させることができる。
【0054】
例えば、着座者が背板2の片側に寄り掛かった場合には、制御リンク58の2本のアーム部5のうち、着座者の体重がより強く作用した方のアーム部5がより大きく撓み、図41に示すように、背板2の中心線59を中心にして背板2の上端が捩れるように変形する。即ち、制御リンク58のアーム部5が撓むことで背板2の変形を妨げにくくなり、背板2を着座者の姿勢に追従する形状に大きく変形させることができる。また、着座者が背板2の中心に寄り掛かった場合には、制御リンク58の2本のアーム部5が内側に向けて捩れ、図42に示すように、背板2の中央が後方に突出するように大きく湾曲する。即ち、制御リンク58のアーム部5が捩れることで背板2の変形を妨げにくくなり、背板2を着座者の姿勢に追従する形状に大きく変形させることができる。さらに、図43に示すように、背板2の片側のみを変形させることも可能である。即ち、制御リンク58の2本のアーム部5のうち片方のみを大きく撓ませて、着座者の姿勢に追従する形状に背板2を大きく変形させることができる。また、これらの場合、連結手段6が背板2と制御リンク58との間の捩れや撓みの動きを抑制することなく、その動きを円滑にしている。
【0055】
本発明では、制御リンク58を可とう性を有する樹脂によって形成することで背板2の変形を妨げないようにしている。このため、簡易な構造で背板2の変形の自由度を高めることができると共に、部品点数を増加させることもない。
【0056】
なお、図1〜図3,図6,図7には図示を省略しているが、背板2の前面にはクッション材27が取り付けられている。クッション材27は袋状のカバー28内に収納されている。カバー28の裏面の上端縁にはポケット状の折返し部28aが、また、カバー28の裏面の背板2のスリット10に対向する位置には、上方に開口するポケット部28bが設けられている。また、ポケット部28bの形状は、スリット10及び舌片部2cの形状に対応する様な形状となっている。折返し部28a内には、弾性変形可能な中敷きプレート29が入れられており、カバー28の上端縁の形状を整えると共に、折返し部28aがしわになったり折れ曲がるのを防止して折返し部28aをめくりやすくしている。
【0057】
クッション材27を背板2に取り付けるには、まず最初にカバー28のポケット部28bを背板2のスリット10に通して背板2の舌片部2cに下から被せた後、折返し部28aをめくりながら背板2の上端縁に被せれば良い。背板2の上端縁は上に向いており、背板2の舌片部2cは下に向いているので、カバー28を上下に広げるようにして背板2に取り付けることができる。また、カバー28の折返し部28aを背板2の上端縁に被せ、ポケット部28bを舌片部2cに被せているので、カバー28が背板2に対して左右方向にずれることもない。
【0058】
このように、カバー28の折返し部28aを上から被せ、ポケット部28bをスリット10に通して下から被せるだけで、クッション材27を背板2に取り付けることができるので、取付作業が大変簡単である。しかも、上下方向にも左右方向にも正確な位置にクッション材27を取り付けることができる。
【0059】
即ち、従来の方法では、クッション材27を収納するカバー28を背板2に取り付ける場合、カバー28を背板2にピンによって止めていたり、面ファスナ(所謂マジックテープ)によって止めていた。また、カバー28の上端縁に折返し部28aを設けて背板2の上端縁に被せる例はあったが、この場合でもカバー28の下部2bはピンや面ファスナを使用して背板2に止めていた。したがって、従来の方法では、クッション材27を収納したカバー28を背板2に取り付けるのに手間が掛かっており、作業性に劣っていた。これらに対し、本発明では、ピンや面ファスナを使用して止めるという煩わしい作業をする必要がなく、また、ピンや面ファスナを位置決めしたり、カバー28自体を背板に位置決めするような作業を行う必要もないので、作業性に大変優れており、製造コストを下げることができる。
【0060】
また、椅子の後方からカバー28の折返し部28aとポケット部28bが見えるので、背板2の色とカバー28の色を相違させておくことで、折返し部28aとポケット部28bがデザイン上のワンポイントとなり、従来にないデザインにすることができ、他の種類の椅子との差別化を図ることができる。
【0061】
また、カバー28を背板2に取りつけた状態で、ポケット部28bを携帯電話等の小物類を入れておくことのできるポケットとして使用することもできる。
【0062】
なお、上述のようなクッション材27の取り付け構造は、図1に示す構造の椅子に限るものではなく、スリット10を設けて舌片部2cを形成している背板2であれば適用可能である。
【0063】
また、上述のポケット部28bは上方に開口していたが、ポケット部28bを下方に開口するようにしても良い。この場合には、スリット10を上下が逆のU字形状にする。
【0064】
また、ポケット部28bの代わりに、舌片部2cに係止できる手段、例えばバンド部等を設けても良いことは勿論である。ポケット部28bの代わりに例えばバンド部を設けた場合には、スリット10がU字形状である場合は勿論のこと、スリット10を上下が逆のU字形状にしてもバンド部を舌片部2cに係止してカバー28を背板2に取り付けることができる。また、図33に示すように、バンド部28cが舌片部2cから抜けるのを防止するために、スリット10に段部10aを設けても良い。
【0065】
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【0066】
例えば、上述の説明では、連結手段6として円周部13と、キャップ14と、軸支手段15を備えていたが、必ずしもこの構成でなくても良い。例えば、図13に示す連結手段6のように、制御リンク58のアーム部5の上端にリンク側突片30を固着してアーム部5の軸方向に細長い長孔31を設けると共に、背板2に背板側突片32を固着してこの背板側突片32に長孔31内を貫通するピン33を取り付けるようにしても良い。ピン33が長孔31内を移動することで、アーム部5の軸方向の相対変位を吸収することができる。また、長孔31内でピン33が回転することで、アーム部5と背板2の上下方向の角度変化を吸収することができる。なお、図13の例では、アーム部5側に長孔31を、背板2側にピン33を設けているが、アーム部5側にピン33を、背板2側に長孔31を設けても良い。
【0067】
また、連結手段6は、例えば図34〜36に示すように、制御リンク58のアーム部5の上端に設けられて軸方向に伸びる凸部51と、背板2の背面に設けられ且つ凸部51が下方から挿入される挿入口52が形成された凸部受け53と、凸部受け53の上方に設けられ、凸部51の先端の動きを許容する空間54を備えたものとしても良い。図36の例では、背板2の背面に箱部55を形成し、箱部55の底壁を凸部受け53、箱部55の内部空間を空間54としている。ただし、凸部受け53と空間54を形成するためのものとしては、箱部55に限るものではないことは勿論である。
【0068】
挿入口52の概念を図37に示す。挿入口52の開口は凸部受け53の両面について広がっている。このため、挿入口52に挿入された凸部51が凸部受け53に対してみそすり運動を行うのが容易であり、背板2とアーム部5との間の相対的な動きの自由度が向上する。
【0069】
制御リンク58を傾動させて背板2の屈曲角度を調整する際、制御リンク58のアーム部5の上端の移動量と背板2のアーム部5を連結している部分(リンク連結部分)の移動量が相違するため、アーム部5の上端と背板2のリンク連結部分との間に相対変位が生じるが、この相対変位を連結手段6が吸収する。即ち、アーム部5の軸方向の相対変位は、凸部受け53に対して凸部51が軸方向に移動することで吸収することができる。また、アーム部5と背板2の相対的な角度変化は、凸部受け53に対して凸部51がみそすり運動を行うことで吸収することができる。さらに、アーム部5と背板2の水平方向の角度変化は、凸部受け53に対し凸部51が回転することで吸収することができる。
【0070】
かかるタイプの連結手段6では、図5に示す連結手段6で必要であった軸支手段15を省略することができる。このため、構造が簡単になり、部品点数を少なくすることができると共に、製造工程を少なくすることができ、動きの自由度が向上するにもかかわらず製造コストを下げることができる。
【0071】
また、図38に示すように、連結手段6の箱部55を背板2にピン56によって連結し、箱部55を背板2に対して上下方向に回転自在にしても良い。
【0072】
また、変位手段7を凹凸長孔構造にしても良い。図14及び図15に、変位手段7を凹凸長孔構造にした例を示す。この変位手段7では、制御リンク58の接続部12に、凹凸を有する長孔34が形成されているプレート35を取り付けると共に、背フレーム1にピン36を取り付け、ピン36を凹凸を有する長孔34に通す構成にしても良い。また、この構成では、プレート35の下端近傍に長孔37を設けておき、この長孔37にシャフト4を貫通させるようにしている。
【0073】
制御リンク58の傾動角度を変える場合には、制御リンク58を持ち上げて凹凸を有する長孔34の凹部34aからピン36を外し、制御リンク58の傾動角度を変えてピン36を隣の凹部34aに対向させ、この状態で制御リンク58を降ろすようにする。即ち、凹凸を有する長孔34に対するピン36の位置を換えることで、背板2の屈曲角度を調整することができる。制御リンク58等の重さによってピン36が凹部34aから外れるのを防止することができるので、制御リンク58の傾動角度を固定することができ、使用中に背板2の屈曲角度を固定することができる。
【0074】
なお、図14,図15の例では、凹凸を有する長孔34の2箇所に凹部34aを設けて制御リンク58の傾動角度を2段階調整可能にしていたが、凹部34aの数は2箇所に限るものではないことは勿論である。凹部34aの数を増やすことで、選択できる制御リンク58の傾動角度の数が増え、背板2の屈曲角度を多段階調整することができる。
【0075】
また、変位手段7をカム構造にしても良い。図16及び図17に、変位手段7をカム構造にした一例を示す。この変位手段7では、制御リンク58の接続部12にカムプレート38を回転自在に取りつけている。カムプレート38には長孔38aが形成されており、長孔38aに固定ピン39を貫通させることでカムプレート38の回転できる角度を一定の範囲に制限している。図示しない操作レバーを回転操作することで、カムプレート38を回転させて制御リンク58と背板2の間隔を変化させることができる。カムプレート38を操作して制御リンク58と背板2の間隔を狭めた場合、即ち、図17の状態から図16の状態にカムプレート38を操作した場合には、背板2は自身の弾性力によって元の形状に戻ろうとして屈曲角度を減少させようとするので、カムプレート38から背板2が離れることはない。即ち、カムプレート38による押し広げ力が解除されると、背板2は自身の弾性力によって屈曲角度を減少させる。
【0076】
カム構造を利用した変位手段7では、カムプレート38の回転角度を任意角度に固定できるようにすることで、背板2の屈曲角度を無段階調整することができる。また、カムプレート38のカム部分の形状を多角形にすることで、制御リンク58の傾動角度を段階的に変化させることができるようになり、背板2の屈曲角度を多段階調整することができる。
【0077】
また、変位手段7をリンク構造にしても良い。図18及び図19に、変位手段7をリンク構造にした一例を示す。この変位手段7では、制御リンク58の接続部12と背板2を2本のリンク40,41によって連結すると共に、接続部12と背板2の間にリターンスプリング42を圧縮した状態で取りつけている。図19の状態では、リターンスプリング42の付勢力によって2本のリンク40,41を伸ばしながら制御リンク58が後方に倒され、背板2の屈曲角度を増加させている。また、リターンスプリング42の付勢力に抗して2本のリンク40,41を縮める(屈曲させる)と、制御リンク58が起立して背板2の屈曲角度が減少する(図18)。図示しない操作手段によって2本のリンク40,41の屈曲角度を変化させてその角度に固定することで、背板2の屈曲角度を調整することができる。
【0078】
リンク構造を利用した変位手段7では、2本のリンク40,41を任意の屈曲角度に固定できるようにすることで、背板2の屈曲角度を無段階調整することができる。
【0079】
また、上述の説明では制御リンク58の上端を後方に倒すことで背板2の屈曲角度を増加させ、例えばリクライニングの際、着座者の背筋をより伸ばすことができるようにして背のストレッチ効果をより得ることができるようにしていたが、必ずしもこの構成でなくても良い。
【0080】
例えば、背板2の下部2bによって着座者の臀部をサポートするようにしても良い。図20〜図23に、背板2の下部2bを臀部サポートにする一例を示す。この例では、背フレーム1を上方に延出させ、背フレーム1に背板2の上部2aを固定している。また、背板2の下部2bは前傾可能になっている。制御リンク58の上端は背フレーム1に回転自在に取りつけられている。また、制御リンク58の下端は、背板2の下部2bに連結されている。変位手段7の操作によって制御リンク58を前後に傾動させることで、背板2の屈曲角度を変化させて下部2bを前後傾動させることができる。例えば、背板2の下部2bを前方に向けて傾動させることで下部2bが着座者の臀部を支える臀部サポートとなり、着座時のサポート感を得ることができる。
【0081】
なお、図24及び図25に示すように、制御リンク58を省略し、背フレーム1と背板2の間に変位手段7を設けても良い。この場合にも、変位手段7の操作によって背板2の屈曲角度を変化させて下部(臀部サポート)2bを前後傾動させることができる。
【0082】
また、背板2を高さ調整できるようにしても良い。図26に、背板2を高さ調整可能にした一例を示す。背フレーム1を下側フレーム1aと上側フレーム1bに分割すると共に、下側フレーム1aの先端に設けた円筒部1cに上側フレーム1bを挿入し、円筒部1cに対して上側フレーム1bをスライドさせることで、背板2の高さを調整する。図示しない係止手段によって上側フレーム1bを円筒部1cに係止することで、背板2を調整後の高さに固定することができる。背板2の高さ調整を行うことで、背板2の屈曲部分の高さを変えることができる。図27及び図28に示すように、着座者の体格に応じて背板2の高さ調整を行うことで、座り心地が向上する。なお、図27は子供が座っている様子を、図28は大人が座っている様子を示している。
【0083】
また、図1の例ではサポート部材を設けていなかったが、サポート部材を設けても良い。即ち、背板2の上端にサポート部材を回転可能に取り付けると共に、サポート部材と背フレーム1をリンク45によって連結し、背板2の屈曲に連動してサポート部材を移動(回転)させるようにしても良い。図29〜図32に、サポート部材として例えばヘッドレスト44を設けた一例を示す。ヘッドレスト44の下端を背板2の上端に回転可能に取り付け、リンク45によってヘッドレスト44の上端を背フレーム1に連結している。リンク45はヘッドレスト44及び背フレーム1に対して回転自在に連結されている。図29及び図31に示すように、背板2の高さをあまり屈曲させていない状態ではヘッドレスト44は後方に移動しており、着座者の邪魔にならない。この状態から背板2を屈曲させると、図30及び図32に示すようにヘッドレスト44が前方に移動し、着座者の頭を支えることができる。
【0084】
なお、リンク45によって背板2の屈曲に連動して移動するサポート部材としては、着座者の頭部をサポートするヘッドレスト44に限るものではない。例えば、図39及び図40に示すように、着座者の肩甲骨の部分から頭部までをサポートするサポート体57であっても良い。このサポート体57は、背板2の上端に回転自在に取り付けられている。例えば、パソコンを操作しながら背板2に寄り掛かると、着座者はモニタを見るために背中の上部を若干起き上がらせるような姿勢になる。このような場合にも、サポート体57によって着座者の上半身をサポートすることができる。
【0085】
なお、リンク45を設けて背板2の屈曲に連動してサポート部材を移動させるようにしていたが、サポート部材の動きを背板2の屈曲に連動させなくても良い。また、サポート部材を背板2に固定しても良い。さらには、背板2の屈曲から独立してサポート部材を操作する操作手段を設け、この操作手段によってサポート部材を移動操作するようにしても良い。
【0086】
さらに、上述の説明では、背板2を可とう性の材料で構成することで屈曲可能にしていたが、背板2の上部2aと下部2bを別部材にし、ヒンジ等によって上部2aと下部2bを接続することで背板2を屈曲可能にしても良い。なお、ヒンジとしては、例えば、背板2の上部2aや下部2bと一体成形され、且つ上部2aや下部2bの材料となる樹脂よりも柔軟性がある樹脂を使用して形成した樹脂ヒンジの適用が可能であり、また、背板2の上部2aや下部2bと一体成形され、上部2aや下部2bよりも肉厚を薄くすることで柔軟性を持たせたヒンジの適用が可能であり、さらに、背板2の上部2aや下部2bを分割し、これらを連結する蝶番の使用が可能である。
【0087】
また、図示していないが着座者が容易に操作できる位置に操作レバー等を設け、アジャストスクリュウ17、カムプレート38、リンク40,41等の変位手段7を前記操作レバー等を用いて操作することも可能である。
【0088】
また、アジャストスクリュウ17、カムプレート38、リンク40,41を回転させる電動モータを設け、スイッチ操作によって電動モータを始動・停止させて電動で変位手段7を操作するようにしても良い。
【0089】
また、変位手段7として流体によって膨張、収縮する袋を設けると共に、この袋を制御リンク58及び背板2に接続し、袋に対して空気等の流体を注入又は吸引することで袋を膨張又は収縮させて制御リンク58を傾動、即ち背板2を屈曲角度を変化させるようにしても良い。
【0090】
さらに、背板に代えて、座板の屈曲角度を調整するようにしても良い。即ち、座フレームと、座フレームに前部又は後部が固定され、後部又は前部が上下方向に屈曲可能な座板と、座板の屈曲角度を変化させ且つ屈曲角度を固定する屈曲角度調整機構を備える椅子の座構造であっても良い。
【0091】
また、座フレームに前部が固定され、後部が上下方向に屈曲可能な座板と、座板の屈曲角度を変化させ且つ屈曲角度を固定する屈曲角度調整機構を備える椅子の座構造であって、座板の後部に背板2の下部を固定し、座板の後部を下方に屈曲させると、これに追従して背板2が後方に傾動するようにしても良い。
【0092】
また、上述の説明では、屈曲角度調整機構3を備えていたが、屈曲角度調整機構3を省略しても良い。即ち、屈曲角度調整機構3を備えていない椅子について、背板2を変形可能にすると共に、背板2を支持する背支桿58を可とう性を有する樹脂によって形成しても良い。この場合、背支桿58の上端を背板2の上部にこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段6を設けても良く、あるいは、当該連結手段6を省略して背支桿58を背板2に取り付けるようにしても良い。これらの場合にも、背板2の変形が容易であり着座者の動きに追従して変形しやすくなり、座り心地が向上する点、簡易な構造で背板2の変形の自由度を高めることができる点、部品点数を増加させない点等は、上述の背もたれ構造と同様である。
【0093】
さらに、上述の説明では、変位手段7を備えていたが、制御手段7を省略しても良い。即ち、背フレーム1と、下部2bが背フレーム1に固定されて上部2aが前後方向に屈曲可能な背板2と、下端が背フレーム1に連結されて当該連結点4を中心に上端が前後方向に傾動可能な制御リンク58と、制御リンク58の上端を背板2の上部2aにこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段6とを備え、背板2の少なくとも上部2aを変形可能にすると共に、制御リンク58を可とう性を有する樹脂によって形成しても良い。この例を図45及び図46に示す。着座者が背板2に寄り掛かると、制御リンク58が背板2の上部2aを屈曲させる。また、同時に制御リンク58が着座者の姿勢に追従して撓むので、背板2の上部2aを着座者の姿勢に追従して変形しやすくすることができる。即ち、この場合にも、背板2の変形が容易であり着座者の動きに追従して変形しやすくなり、座り心地が向上する点、簡易な構造で背板2の変形の自由度を高めることができる点、部品点数を増加させない点等は、上述の背もたれ構造と同様である。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の椅子の背もたれ構造では、背板を変形可能にすると共に、背板を支持する背支桿を可とう性を有する樹脂によって形成しているので、背板の変形が背支桿によって妨げられることを抑制することができる。このため、着座者の動きに追従して背板が変形しやすくなり、座り心地を向上させることができる。
【0095】
また、請求項2記載の椅子の背もたれ構造では、背支桿の上端を背板の上部にこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段を備えているので、背支桿と背板の相対変位を連結手段によって吸収することができる。このため、背支桿と背板の連結部分に無理な力がかかるのを防止することができ、背板をより一層変形しやすくすることができて座り心地をより一層向上させることができる。
【0096】
また、請求項3記載の椅子の背もたれ構造では、背フレームと、下部が背フレームに固定されて上部が前後方向に屈曲可能な背板と、下端が背フレームに連結されて当該連結点を中心に上端が前後方向に傾動可能な制御リンクと、制御リンクの上端を背板の上部にこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段とを備え、背板の少なくとも上部を変形可能にすると共に、制御リンクを可とう性を有する樹脂によって形成しているので、着座者が背板に寄り掛かると、背板の上部を屈曲させることができると共に、背板が着座者の姿勢に追従して変形しやすくすることができ、座り心地を向上させることができる。
【0097】
また、請求項4記載の椅子の背もたれ構造では、背フレームと、下部が背フレームに固定されて上部が前後方向に屈曲可能な背板と、背板の屈曲角度を変化させ且つ屈曲角度を固定する屈曲角度調整機構を備えると共に、屈曲角度調整機構は、下端が背フレームに連結されて当該連結点を中心に上端が前後方向に傾動可能な制御リンクと、制御リンクの上端を背板の上部にこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段と、背フレームと制御リンクの間の連結点から離れた位置に設けられて背フレームと制御リンクとの間の距離を変化させる変位手段を有し、背板の少なくとも上部を変形可能にすると共に、制御リンクを可とう性を有する樹脂によって形成したので、背板の変形が制御リンクによって妨げられることを抑制することができる。このため、着座者の動きに追従して背板が変形しやすくなり、座り心地を向上させることができる。
【0098】
そして、屈曲角度調整機構を備えているので、変位手段の操作によって背板の屈曲角度を調整することができ、簡単な調整操作で背板の屈曲角度を好みの角度に調整することができる。また、制御リンクの上端と背板の制御リンク連結部分との間に生じる相対変位を連結手段によって吸収することができるので、機構を成立させることができると共に、制御リンクの傾動と背板の屈曲をスムーズにすることができる。
【0099】
また、請求項5記載の椅子の背もたれ構造では、変位手段は、背フレームと制御リンクのいずれか一方に設けられたアジャストスクリュウと、いずれか他方に設けられアジャストスクリュウが挿入されるねじ孔と、アジャストスクリュウとねじ孔のうち少なくとも一方の角度を上下方向に変化させる角度変化手段を備えているので、アジャストスクリュウの回転操作によって背板の屈曲角度を調整することができる。また、背板の屈曲角度の変化に伴い、変位手段のアジャストスクリュウとねじ孔の対向角度も変化するが、この変化を角度変化手段が吸収することができるので、変位手段に無理な力が発生することがなく、軽い力で操作することができる。
【0100】
また、請求項6記載の椅子の背もたれ構造では、連結手段は、制御リンクの上端に設けられた円周部と、円周部に相対回転自在且つ軸方向に摺動自在な連結部と、連結部を背板に上下方向に回転自在に取りつける軸支手段を備え、連結部は円周部から脱落しない程度の長さを有しているので、制御リンクの軸方向の相対変位、制御リンクと背板の上下方向の角度変化、制御リンクと背板の水平方向の角度変化をそれぞれ良好に吸収することができる。
【0101】
また、請求項7記載の椅子の背もたれ構造では、連結手段は、制御リンクの上端に設けられて軸方向に伸びる凸部と、背板の背面に設けられ且つ凸部が下方から挿入される挿入口が形成された凸部受けと、凸部受けの上方に設けられ、凸部の先端の動きを許容する空間を備えているので、制御リンクと背板の連結部分の動きの自由度を向上させることができる。また、構成部品の点数が減少し、これに伴い製造工程も減少するので、製造コストを下げることができる。
【0102】
また、請求項8記載の椅子の背もたれ構造では、背板にスリットを形成することで下部又は上部を前後方向に屈曲可能にしているので、簡単な構成で背板を前後方向に屈曲させることができる。この場合、スリットの形状をU字形状にすれば背板の一部を突出させてサポート部を形成することができる。また、スリットの形状を直線形状にすることで、背板の一部が突出するのを防止することができる。
【0103】
また、請求項9記載の椅子の背もたれ構造では、背板の上端にサポート部材を回転可能に取り付けると共に、サポート部材と背フレームをリンクによって連結し、背板の屈曲に連動してサポート部材を回転させるようにしているので、椅子の使い勝手を向上させることができる。
【0104】
さらに、請求項10記載の椅子の背もたれ構造のように、樹脂は、ガラス入りナイロンであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した椅子の背もたれ構造の実施形態の一例を示し、構成部材の位置関係を示す図である。
【図2】同椅子の背もたれ構造を示し、背板を大きく屈曲させた状態の構成部材の位置関係を示す図である。
【図3】同椅子の背もたれ構造の背板を示す背面図である。
【図4】同椅子の背もたれ構造の連結手段を示し、その上方からみた断面図である。
【図5】同連結手段を示し、その側方からみた断面図である。
【図6】同椅子の背もたれ構造の変位手段の第1の例を示し、構成部材の位置関係を示す図である。
【図7】同変位手段を示し、背板を大きく屈曲させた状態の構成部材の位置関係を示す図である。
【図8】同変位手段の角度変化手段を示す斜視図である。
【図9】同椅子の背もたれ構造を適用した椅子に取りつけられているガススプリングを示す平面図である。
【図10】同ガススプリングを示す側面図である。
【図11】同椅子の背もたれ構造のカバーを示す背面図である。
【図12】同カバーを背板に取り付けた様子を示す背面図である。
【図13】本発明を適用した椅子の背もたれ構造を構成する連結手段の他の実施形態を示す側面図である。
【図14】同椅子の背もたれ構造の変位手段の第2の例を示し、構成部材の位置関係を示す図である。
【図15】同変位手段の第2の例を示し、背板を大きく屈曲させた状態の構成部材の位置関係を示す図である。
【図16】同椅子の背もたれ構造の変位手段の第3の例を示し、構成部材の位置関係を示す図である。
【図17】同変位手段の第3の例を示し、背板を大きく屈曲させた状態の構成部材の位置関係を示す図である。
【図18】同椅子の背もたれ構造の変位手段の第4の例を示し、構成部材の位置関係を示す図である。
【図19】同変位手段の第4の例を示し、背板を大きく屈曲させた状態の構成部材の位置関係を示す図である。
【図20】本発明を適用した椅子の背もたれ構造の第1の変形例を示す概略構成図である。
【図21】本発明を適用した椅子の背もたれ構造の第1の変形例を示し、背板の下部を前方に傾動させた様子を示す概略構成図である。
【図22】図20の背もたれ構造を適用した椅子の使用状態を示す概略構成図である。
【図23】同背もたれ構造を適用した椅子の使用状態を示し、背板の下部を前方に傾動させた様子を示す概略構成図である。
【図24】本発明を適用した椅子の背もたれ構造の第2の変形例を示す概略構成図である。
【図25】本発明を適用した椅子の背もたれ構造の第2の変形例を示し、背板の下部を前方に傾動させた様子を示す概略構成図である。
【図26】本発明を適用した椅子の背もたれ構造の第3の変形例を示す概略構成図である。
【図27】図26の背もたれ構造を適用した椅子の使用状態を示し、子供が使用する様子を示す概略構成図である。
【図28】図26の背もたれ構造を適用した椅子の使用状態を示し、大人が使用する様子を示す概略構成図である。
【図29】本発明を適用した椅子の背もたれ構造の第4の変形例を示し、ヘッドレストを後方に移動させている状態の構成部材の位置関係を示す図である。
【図30】同椅子の背もたれ構造の第4の変形例を示し、ヘッドレストを前方に移動させている状態の構成部材の位置関係を示す図である。
【図31】図29の背もたれ構造を適用した椅子の使用状態を示し、ヘッドレストを後方に移動させている状態の概略構成図である。
【図32】同背もたれ構造を適用した椅子の使用状態を示し、ヘッドレストを前方に移動させ、背もたれ全体をリクライニングさせている状態の概略構成図である。
【図33】背板のスリットに段部を設けた様子を示す背面図である。
【図34】背板に2本のスリットを設けた様子を示す背面図である。
【図35】背板に1本のスリットを設けた様子を示す背面図である。
【図36】本発明を適用した椅子の背もたれ構造を構成する連結手段の別の実施形態を示す側面図である。
【図37】挿入口の形状と凸部の動きを説明するための概念図である。
【図38】本発明を適用した椅子の背もたれ構造を構成する連結手段の更に別の実施形態を示す側面図である。
【図39】本発明を適用した椅子の背もたれ構造の第5の変形例を示し、サポート部材として着座者の肩甲骨の部分から頭部までをサポートするサポート体を備え、このサポート体を後方に移動させている状態の概略構成図である。
【図40】同椅子の背もたれ構造の第5の変形例を示し、サポート体を前方に移動させ、背もたれ全体をリクライニングさせている状態の概略構成図である。
【図41】背板の上部が捩れるようにして変形する様子を示す概念図である。
【図42】背板の中央が後方に突出するように変形する様子を示す概念図である。
【図43】背板の片側が後方に突出するように変形する様子を示す概念図である。
【図44】従来の椅子の背もたれ構造を示す側面図である。
【図45】本発明を適用した椅子の背もたれ構造の第6の変形例を示す背フレームと背板と制御リンクの概略構成図である。
【図46】本発明を適用した椅子の背もたれ構造の第6の変形例を示し、背板をリクライニングさせた状態の背フレームと背板と制御リンクの概略構成図である。
【符号の説明】
1 背フレーム
2 背板
2a 背板の上部
2b 背板の下部
3 屈曲角度調整機構
4 シャフト(連結点)
6 連結手段
7 変位手段
13 円周部
14 キャップ(連結部)
15 軸支手段
17 アジャストスクリュウ
18 ねじ孔
19 角度変化手段
44 ヘッドレスト(サポート部材)
45 リンク
51 凸部
52 挿入口
53 凸部受け
54 空間
57 サポート体(サポート部材)
58 制御リンク

Claims (10)

  1. 背板を変形可能にすると共に、前記背板を支持する背支桿を可とう性を有する樹脂によって形成したことを特徴とする椅子の背もたれ構造。
  2. 前記背支桿の上端を前記背板の上部にこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段を備えることを特徴とする請求項1記載の椅子の背もたれ構造。
  3. 背フレームと、下部が前記背フレームに固定されて上部が前後方向に屈曲可能な背板と、下端が前記背フレームに連結されて当該連結点を中心に上端が前後方向に傾動可能な制御リンクと、前記制御リンクの上端を前記背板の上部にこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段とを備え、前記背板の少なくとも上部を変形可能にすると共に、前記制御リンクを可とう性を有する樹脂によって形成したことを特徴とする椅子の背もたれ構造。
  4. 背フレームと、下部が前記背フレームに固定されて上部が前後方向に屈曲可能な背板と、前記背板の屈曲角度を変化させ且つ屈曲角度を固定する屈曲角度調整機構を備えると共に、前記屈曲角度調整機構は、下端が前記背フレームに連結されて当該連結点を中心に上端が前後方向に傾動可能な制御リンクと、前記制御リンクの上端を前記背板の上部にこれらの相対変位を吸収しながら連結する連結手段と、前記背フレームと前記制御リンクの間の前記連結点から離れた位置に設けられて前記背フレームと前記制御リンクとの間の距離を変化させる変位手段を有し、前記背板の少なくとも上部を変形可能にすると共に、前記制御リンクを可とう性を有する樹脂によって形成したことを特徴とする椅子の背もたれ構造。
  5. 前記変位手段は、前記背フレームと前記制御リンクのいずれか一方に設けられたアジャストスクリュウと、いずれか他方に設けられ前記アジャストスクリュウが挿入されるねじ孔と、前記アジャストスクリュウと前記ねじ孔のうち少なくとも一方の角度を上下方向に変化させる角度変化手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の椅子の背もたれ構造。
  6. 前記連結手段は、前記制御リンクの上端に設けられた円周部と、前記円周部に相対回転自在且つ軸方向に摺動自在な連結部と、前記連結部を前記背板に上下方向に回転自在に取りつける軸支手段を備え、前記連結部は前記円周部から脱落しない程度の長さを有していることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の椅子の背もたれ構造。
  7. 前記連結手段は、前記制御リンクの上端に設けられて軸方向に伸びる凸部と、前記背板の背面に設けられ且つ前記凸部が下方から挿入される挿入口が形成された凸部受けと、前記凸部受けの上方に設けられ、前記凸部の先端の動きを許容する空間を備えたことを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の椅子の背もたれ構造。
  8. 前記背板にスリットを形成することで前記下部又は上部を前後方向に屈曲可能にしたことを特徴とする請求項3から7のいずれかに記載の椅子の背もたれ構造。
  9. 前記背板の上端にサポート部材を回転可能に取り付けると共に、前記サポート部材と前記背フレームをリンクによって連結し、前記背板の屈曲に連動して前記サポート部材を回転させることを特徴とする請求項3から8のいずれかに記載の椅子の背もたれ構造。
  10. 前記樹脂は、ガラス入りナイロンであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の椅子の背もたれ構造。
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