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JP2004124479A - ドアガラス用保持装置 - Google Patents

ドアガラス用保持装置 Download PDF

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JP2004124479A
JP2004124479A JP2002289124A JP2002289124A JP2004124479A JP 2004124479 A JP2004124479 A JP 2004124479A JP 2002289124 A JP2002289124 A JP 2002289124A JP 2002289124 A JP2002289124 A JP 2002289124A JP 2004124479 A JP2004124479 A JP 2004124479A
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Japan
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door glass
movable body
mounting hole
holding device
fixing member
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Application number
JP2002289124A
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English (en)
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Noriyoshi Sasaki
佐々木 徳義
Yosuke Yanagida
柳田 洋介
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Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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Publication date
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Priority to TW092109958A priority patent/TW571022B/zh
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    • E04BUILDING
    • E04HBUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
    • E04H13/00Monuments; Tombs; Burial vaults; Columbaria
    • E04H13/008Memorials for cremation ashes

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  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】ガラス側取付孔と保持部側装着孔との位置出しを簡単かつ確実に行うことができ、車体振動等によってねじの緩みを阻止可能する。
【解決手段】ドア本体のガイドレールに沿って昇降される可動体10、可動体10に設けられた保持部20、保持部20に受け止められたドアガラスWGを抜け止めする固定部材45とを備えた保持装置において、保持部20は、可動体10の対応面との間にドアガラス下端側を挿入する隙間Sを形成している支持片22と、支持片22に設けられて隙間S内へ出没される揺動部材30と、可動体10に設けられて固定部材45を係止可能な装着孔11aとを有している。ドアガラスWGが固定部材45の先端側を通す取付孔hを有し、揺動部材30がドアガラスWGの隙間Sへの差し込み過程で当該隙間から退避するよう動かされかつ取付孔hと揺動部材の先端とが一致したときに取付孔hへ突出してドアガラスを位置決め可能にする。
【選択図】    図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアガラスを昇降可能に支持する保持装置のうち、特にキャリアプレートとして好適なドアガラス用保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の昇降式ウインドガラスは、ドアガラスをホルダー等を介して支持する保持装置(キャリアプレート)と、ドア本体に付設されて保持装置を昇降する昇降装置(ウインドレギュレータ)とにより上下方向へ開閉される。昇降装置は、駆動タイプから分類すると、Xアーム式、平行アーム式、ワイヤー式、テープ式に大別される。図8と図9のドアガラス用保持装置は下記文献1,2に開示されているもので、ワイヤー式昇降装置に好適とされる例である。
【0003】
図8(文献1)の保持装置50は、可動体(昇降部材)51と、可動体51の両上側にボルト53a及びナット53b(固定部材)を介し装着されるリテーナ52とからなる。可動体51は金属プレス品であり、ドア側に付設されて上下方向に延びるガイドレールに沿って昇降される。リテーナ52は樹脂成形品であり、上開口した隙間を形成している保持部54及び下側の取付部55を形成している。保持部54は、上開口した略U形状の両挟持片54aと、下に突出した突起部56とを有している。取付部55は、肉厚内に埋設されたナット53bを有し、突起部56と対向している。そして、この構造では、リテーナ52がドアガラスWGの下側に接着剤等を介し装着され、取付部55が可動体51に対しボルト53aを介し固定された状態でドアガラスWGを昇降可能に支持する。
図9(文献2)の保持装置60は、金属製の可動体(キャリアプレート)61と、可動体61の両上側に装着される保持具62とからなる。可動体61は、嵌合部63aを形成しているガイド部63を有し、該ガイド部63を介しドア本体66に設けられて上下方向に延びるガイドレール64に沿って昇降される。保持具62は、可動体61の両側に取り付けられると共に、部材(ボルト等のねじ止め部材)64がドアガラスWGに設けられた取付孔に挿通されて抜け止めした状態で、ドアガラスWGを可動体61に固定支持する。
【0004】
【特許文献1】
実開平5−67516号公報(第1頁〜第2頁、図1〜図5)
【特許文献2】
特開平7−208020号公報(第2頁〜第5頁、図1〜図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したドアガラス用保持装置は、ドアガラスWGが可動体51又は61の上下動を伴って繰り返し昇降されるため、ドアガラスGWを可動体51,61に対して所定の強さで結合しなければならない。この結合力は、文献2の部材64等をドアガラスWGの取付孔に挿通する構造の方が文献1の挟持構造より優れているが、ドアガラスWGの下側に取付孔を設け、部材64等をその取付孔に挿通して抜け止めする場合には次のようなことが問題となる。即ち、保持装置としては、図8のごとくドアガラスの下端側をU形保持部内に挿入して受け止める構成と、図9のごとくねじ止め部材を保持部側の装着孔から、ドアガラスの取付孔に挿通する構成を採用すると、ガラス側取付孔と保持部側装着孔との位置合わせがし難くなり、位置合わせ不完全であると、ねじ止め部材を挿通したときにドアガラスを破損したり傷付け易くなる。これは、U形保持部内でドアガラス側取付孔を目視不能な状態で位置出ししなければならないためであり、取付孔がドアガラスの下側にあって左右中間部付近に設けられている態様だと顕著となる。固定部材であるねじ止め構造は、ドアガラスの交換性に優れているが、ねじ止め部材の螺合状態が繰り返し受ける車体振動により緩み易くなる。なお、装置構造としては、簡易化を図る上で可動体及びガラス保持部を樹脂材で一体に成形することも考えられるが、その場合に前記保持部を可動体にどの様に設けるかが問題となる。
【0006】
本発明は上記したような課題を解消するものである。その目的は、ドアガラス側に取付孔を設け、固定部材を保持部側の装着孔から前記取付孔に挿通してドアガラスを抜け止めする場合、及び、ドアガラスの左右中間付近を保持する場合にも、ドアガラス側取付孔と保持部側装着孔との位置出しを簡単かつ確実に行うことができ、又、固定部材としてねじ止め構造を採用しても車体振動等によってねじの緩みを阻止できるようにすることにある。他の目的は、以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、図1〜図6の例で特定すると、ドア本体1側に設けられたガイドレール2に沿って昇降される可動体10と、前記可動体10に設けられてドアガラスWGを受け止めて支持可能な保持部20と、前記保持部20に受け止められた前記ドアガラスWGの下端側を抜け止めする固定部材45とを備えたドアガラス用保持装置において、前記保持部20は、前記可動体10の対応面との間に前記ドアガラスWGの下端側を挿入する上開口した隙間Sを形成している支持片21,22と、前記支持片22に設けられて前記隙間S内へ出没される揺動部材30と、前記可動体10に設けられて前記揺動部材30と対向していると共に前記固定部材45を係止可能な装着孔11aとを有しており、前記ドアガラスWGが前記固定部材45の先端側を通す取付孔hを有しており、前記揺動部材30が前記ドアガラスWGの前記隙間Sへの差し込み過程で当該隙間から退避するよう動かされ、かつ、前記取付孔hと前記揺動部材の先端とが一致したときに当該取付孔hへ突出して前記ドアガラスを位置決め可能にすることを特徴としている。
【0008】
以上の装置構造では、保持部20が可動体10との間に上開口した隙間Sを形成している支持片21,22を有しており、ドアガラスWGの下端側が該隙間Sに入れられて受け止められる。その際、ドアガラスWGは、隙間Sに挿入される過程において、隙間S内に突出している揺動部材30の先端と当たり、該揺動部材30を揺動変位しながら隙間S内から逃がす。揺動部材30は、取付孔hが揺動部材30の先端と一致しない限り隙間内に再び突出できず、取付孔hが揺動部材30の先端と一致したときに元の位置に復帰し取付孔hに突出してドアガラスWGを位置決め可能にする。従って、この保持装置では、ドアガラスを保持部の隙間Sに挿入して受け止める構成、固定部材45を板部11の装着孔11aから、ドアガラスWGの取付孔hに挿通する抜け止め構成とを採用しても、可動体10に対するドアガラスWGの位置決めを確実かつ簡単に行うことができる。また、揺動部材30を弾性力に抗して揺動変位させると、作業者は揺動部材30の先端が取付孔hに落ち込むときの音により位置決め完了を感知できる。
【0009】
以上の発明は請求項2〜5のように具体化することがより好ましい。即ち、
(請求項2)前記固定部材45は、前記ドアガラスWGが前記位置決めされた状態で、前記装着孔11aから、前記ドアガラスの取付孔hを通って前記揺動部材30の先端に圧接される構成である。これは、ドアガラスWGを固定部材45により抜け止めする場合、固定部材45が装着孔11aに単に螺合等により係止されていると、車体振動等に起因して緩む虞があるため、固定部材45を揺動部材30の先端に圧接して不用意な回転を阻止可能にする。
(請求項3)前記揺動部材30が前記可動体10に設けられた付勢板部43及び該付勢板部43に付設された突起部32を有し、前記突起部32の先端と前記固定部材45の先端とが互いに係合可能な凸部34及び凹部48の一方を形成している構成である。これは、係合構造を採用することにより、前記した固定部材45の緩みをより確実に阻止可能にする。
(請求項4)前記可動体10、又は、前記可動体10及び前記支持片22が、前記隙間Sの上方に行くに従って次第に幅広になるようガイド部(16や23)を形成している構成である。これは、ガイド部の案内作用によりドアガラスの挿入操作性を向上したり、自動挿入も容易にする。
(請求項5)前記可動体10が前記支持片21,22と前記ガイドレール2に摺動可能に嵌合される嵌合部12とを対向する表裏面に樹脂により一体に形成している構成である。これは、本発明の保持装置が樹脂成形品として好適なものであることを特定したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の形態例を添付図面に基づいて説明する。図1は保持装置を一部分解して示す模式構成図、図2はドアガラスを固定支持した状態で示す模式構成図である。図3(a),(b)はドアガラスを保持装置に位置決め配置するときの状態を示す模式縦断面図、図4はドアガラスを固定支持した状態で示す模式縦断面図である。図5と図6は前記保持装置の用途例を示す模式構成図である。図7は保持装置の変形例である。以下の説明では、保持装置の用途を概説し、装置構造及びドアガラスの取付作動を述べた後、変形例に言及する。
【0011】
(概要)形態例のドアガラス用保持装置は、主部材が可動体10から構成されて、図5と図6に例示したごとく昇降装置であるウインドレギュレータ1によりドアガラスWGを可動体10を介し上下に昇降するような態様に使用される。同図のウインドレギュレータ1は、ワイヤー式であり、自動車のドア本体(インナーパネル)5に固着されて上下方向に延びているガイドレール2と、該ガイドレール2の上下端側に付設されてワイヤー3をレギュレータ側に導くプーリユニット4a,4bと、ガイドレール2に摺動可能に嵌合された可動体10とを備え、可動体10がワイヤー3の引き方向へ昇降移動されることにより、可動体10に固定支持されたドアガラスWGを開閉する。符号2aはガイドレール2に設けられた縦リブであり、後述する可動体10の縦溝14と嵌合される。従って、発明対象の保持装置は、キャリアプレート、昇降部材、可動部材や可動体と称されることもある。また、ウインドレギュレータ1としては、前記したワイヤー式に限られず、平行アーム式等の他の方式であっても差し支えない。
【0012】
(装置構造)前記保持装置は、図1と図2に示されるごとく概略矩形立体の可動体10と、比較的小さなクリップ30と、細長い板ばね40と、ねじ式の固定部材45とから構成されている。このうち、可動体10及びクリップ30は樹脂成形品であり、板ばね40と固定部材45は金属又は合金製であるが、樹脂で形成してもよい。
【0013】
可動体10は、メイン板部(以下、板部と略称)11の表裏面に保持部20と嵌合部12とを一体に形成し、又、板ばね用取付部として係止片18及び掛止め片19a,19bを一体に形成している。嵌合部12は、板部11の裏面側に位置し、対向して上下方向に延びている。そして、嵌合部12は、板部11との間に空間12aを形成し、該空間12aに上記したガイドレール2を摺動可能に嵌合する。この嵌合部12は、対象のガイドレール2の形状に応じて適宜に変更される。板部11の裏面側にあって、空間12a内には上下方向に延びる2本の縦溝14,15が設けられている。縦溝14は、上記したキャリアプレート2の縦リブ2aと嵌合する箇所である。縦溝15は、上記したワイヤー3の対応部を受け入れて案内する箇所である。符号17は板部11の略中央部に設けられた開口部である。該開口部17は縦溝15に通じており、ここにはワイヤー3の対応部が係止具により係止されることにより、可動体10がワイヤー3の引き方向へ連動して摺動可能にする。また、板部11には、図3と図4に表れるごとく表裏面を貫通している装着孔11aが設けられている。該装着孔11aは、ドアガラスWGの下側にあって、略左右中間付近に貫通形成された2つの取付孔hに対応して対に設けられ、又、孔内に雌ねじを形成している。この雌ねじは、隙間Sに達する少し手前まで形成されている。即ち、固定部材45は軸部46及び雄ねじ部47からなる。軸部46は、ドアガラスWGの取付孔hとほぼ同径であり、取付孔hに隙間なく挿入される。軸部46の端面には、凹部48が設けられている。該凹部48は、略十字形に形成されている。雄ねじ部47は、前記装着孔11aの雌ねじと螺合して、固定部材45を図4の最終ねじ込み位置まで螺入可能となっている。なお、雄ねじ部47の端面にはドライバー等で操作可能な溝部47aが刻印されている。また、以上の雌ねじ構造としては、例えば、図8のごとくナットを可動体10にインサート成形により埋設するようにしても差し支えない。
【0014】
保持部20は、板部11の表面側に位置し、板部11との間にドアガラスWGの板厚に相当する隙間Sを保って上向きに突設された支持片21,22を有している。支持片21は、両側の支持片22よりも一段低く形成されており、前記開口部17を露出している。両支持片22の先端は、隙間Sの上方に行くに従って次第に幅広、つまり外側へ傾斜したガイド部23を形成している。ガイド部23は、板部11の表面上側に傾斜面として形成されているガイド部16と共に、ドアガラスWGを隙間S内に挿入し易くする。両支持片22の略中央部には貫通孔24が設けられている。各貫通孔24は、前記した対応する装着孔11aと同軸線上に位置し、内側の孔24aが外側の孔24bよりも径小となっている。また、上記係止片18及び掛止め片19a,19bは板部11のうち支持片22の真下に設けられている。係止片18は、板部11の対応部を略コ形のスリット18aで区画形成した状態で揺動可能に設けられ、又、下側の揺動端に爪部を有している。掛止め片19a,19bは、係止片18の両側と下側とに突設されている。
【0015】
以上の可動体10には、クリップ30を装着した板ばね40が組み付けられると共に、固定部材45も図3の状態に仮組み付けされた状態で車体組立ラインへ供給される。クリップ30は、フランジ部31及びフランジ部31の中央部に突設された軸部32とからなる。フランジ部31は、前記貫通孔24の外側の孔24bに嵌合される大きさであり、外面に設けられた円形取付部33を有している。該取付部33は、周囲部にあって、フランジ部31との間に小さな隙間を保っている対の突起33aを形成している。軸部32は、前記貫通孔24の内側の孔24aに嵌合される大きさであり、先端に設けられた凸部34を有している。凸部34は、軸部端面に略十形状に突出され、かつ、全体が椀状に丸みがつけられている。これは、固定部材45の凹部48と係合し易くしたり、ドアガラスWGの下端面が当たったときに板ばね40を介し揺動変位し易くするためである。
【0016】
板ばね40は、掛止め片19a,19b等に組み付けられる取付板部41、板部11と支持片20との間の段差に配置される屈曲板部42、クリップ30を取り付ける装着板部43を一体に形成している。取付板部41には中央部に係止孔41aが設けられている。装着板部43には、円形孔44が開口されている。該円形孔44には、上下箇所に逃げ用孔部44aと、左右箇所に対の係止爪44bとが設けられている。そして、この板ばね40にはクリップ30が組み付けられる。この場合、クリップ30は、取付部33を円形孔44に差し込んだ状態から、略90度回転することにより、各突起33aが対応する係止爪44bに圧着状態で係止されて板ばね40に取り付けられる。その後、板ばね40は、取付板部41が掛止め片19a,19bに挿入され、かつ、前記した係止片18の先端爪部が係止孔41aに係合されることにより、可動体10に組み付けられる。
【0017】
(取付作動)次に、以上の保持装置にドアガラスを固定支持する操作要領と取付作動について説明する。図3(a)は前記可動体10にクリップ30や固定部材45を組み付けた保持装置の組立状態であり、ドアガラスWGが保持部20の隙間Sに上から挿入される状態を示している。保持装置は、組立状態において、クリップ30の凸部34が隙間S内に突出した状態となっている。このため、ドアガラスWGは、図3(b)のごとくガイド部16,23から隙間Sに挿入される途中で、クリップ30の凸部34に当接される。クリップ30は、その当接状態からドアガラスWGの荷重により板ばね40の揺動変位を伴って外側へ動かされ、凸部34が隙間Sから退避したときに、ドアガラスWGの更なる挿入を許容する。また、クリップ30は、ドアガラスWGの取付孔hが凸部34(及び装着孔11a)と一致しない限りガラス面に規制されて隙間Sに突出されないが、取付孔hが凸部34と一致して位置出しされると、板ばね40の復帰力により元の位置に戻されて、先端凸部34が取付孔h内に挿入される。この位置決め時には、先端凸部34が板ばね40の復帰力により取付孔hに急激に入るため、クリック感又はクリック音を発生する。作業者は、そのクリック音によりドアガラスWGが正しく位置出しされたことを感知できる。なお、ドアガラスWGをロボットにより挿入するときには、クリップ30の移動位置や板ばね40の揺動変位をセンサーで検出して、位置出しが完了したか否か判断されることになる。
【0018】
そして、この構造では、ドアガラスWGが位置出しされた後、固定部材45がドライバー等により締め付け方向へ回転操作される。該回転により、固定部材45は、雄ねじ部47と装着孔11aの雌ねじとの螺合を介し図4(a)の最終ねじ込み位置まで螺入される。この過程では、固定部材45の先端面が取付孔hに入った後、取付孔hに突出していたクリップ30の先端凸部34と当たり、クリップ30が板ばね40の弾性揺動を伴って外側へ動かされる。固定部材45は、軸部46が取付孔hを完全に貫通した状態において、凹部48が図4(b)のごとく凸部34に係合し、かつ、板ばね40の復帰力を受けてクリップ30に圧接されている。このため、この構造では、固定部材45が装着孔11aに対し螺合により係止されるようにしても、板ばね40から受ける応力Fで一方向へ付勢され、又、凹部48と凸部34との係合状態により、車体振動等に起因したねじの緩みの虞を確実に解消できる。なお、固定部材45をロボットで回転操作する場合には、クリップ30の位置や板ばね40の揺動変位をセンサーで検出し、固定部材45の最終ねじ込み時を判断することになる。
【0019】
(変形例)図7の変形例は、前記クリップ及び板ばねを省略して簡略化した一例である。図7(a)は図1に相当し、図7(b)は図7(a)のA−A線縦断面に対応し又は図4(a)に相当して示している。この変形例では、上記形態と同じ部位に同一符号を付して、変更点だけを詳述する。即ち、この保持装置では、上記形態に対し、板部11との間に隙間Sを保って上向きに突設された支持片21,22のうち、両側の支持片22を変更した構成となっている。各支持片22は、内側の支持片25aと、中間の支持片26と、外側の支持片25bとで構成されている。支持片26は、スリット27を介して支持片25a,25bと区画形成され、又、支持片25a,25bの板厚よりも薄く形成されて揺動変位可能となっている。支持片26の内面側には突起部35が突設されている。該突起部35の先端には凸部35aが設けられている。凸部25aは装着孔11aに対向し、かつ、隙間S内に突出している。要は、前記クリップ30の先端凸部34に相当する凸部35aである。但し、該凸部35aの形状は、成形上の制約から凸部34と異なり略円錐形に形成されている。これに対応して、固定部材45の軸部先端には、凸部35aと係合される凹部49が形成されている。
【0020】
従って、この保持装置では、上記形態と比べて可動体10に固定部材45だけを組み付ければよい。そして、ドアガラスWGは、ガイド部16から隙間Sに挿入される途中で凸部35aに当接される。すると、支持片26は、その当接状態からドアガラスWGの荷重により弾性揺動変位を伴って外側へ動かされ、凸部35aが隙間Sから退避したときに、ドアガラスWGの更なる挿入を許容する。また、支持片26は、ドアガラスWGの取付孔hが凸部35a(及び装着孔11a)と一致しない限りガラス面に規制されて隙間Sに突出されないが、取付孔hが凸部35aと一致して位置出しされると、弾性復帰力により元の位置に戻されて、凸部35aが取付孔h内に挿入される。この位置決め時にも、凸部35aが支持片26の弾性復帰力により取付孔hに急激に入るため、クリック感又はクリック音を発生する。また、ドアガラスWGが位置出しされた後、固定部材45がドライバーや専用治具により締め付け方向へ回転操作される。この回転操作により、固定部材45は、雄ねじ部47と装着孔11aの雌ねじとの噛み合いを介して図7(b)の最終ねじ込み位置まで螺入される。この過程でも、固定部材45の先端面が取付孔hに入った後、取付孔hに突出していた凸部35aと当たり、該凸部35aが支持片26の弾性揺動を伴って隙間Sから退避される。固定部材45は、軸部46が取付孔hを完全に貫通した状態において、先端凹部49が凸部35aに係合し、かつ、支持片26の復帰力を受けて圧接されている。このため、この構造でも、固定部材45が装着孔11aに対し雄・雌ねじの螺合により係止されるようにしても、支持片26から受ける付勢力で一方向へ押される結果、車体振動等に起因したねじの緩みの虞を解消できる。
【0021】
以上のように、本発明のドアガラス用保持装置は、請求項に特定した要件を除き種々変更することが可能である。また、以上の形態では本発明の保持装置を自動車のドアガラスWGを支持する例で説明したが、用途的にはドアガラスが昇降されて開閉する態様であればこれ以外であってもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明のドアガラス用保持装置は、従来に挙げたドアガラスの下端側を保持部の隙間内に挿入して受け止める構成と、固定部材を可動体の装着孔から、ドアガラスの取付孔に挿通する抜け止め構成とを同時に採用しながら、可動体に対するドアガラスの位置決めを簡単かつ容易に行うことができ、自動位置決めも可能にする。また、揺動部材を弾性力に抗して揺動変位させるだけで、作業者は揺動部材の先端が取付孔に落ち込むときの音により位置決め完了を感知できる。これにより、本発明品は、例えば、ドアガラスの左右中間付近を保持するような態様でも、ドアガラス側取付孔と保持部側装着孔との位置出し、更に固定部材による抜け止めをドアガラスを損傷する虞れなく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明形態の保持装置を一部分解した状態で示す模式構成図である。
【図2】上記装置をドアガラス支持状態で示す模式構成図である。
【図3】上記装置にドアガラスを支持する操作を示す模式断面図である。
【図4】図3と同じくドアガラスを支持する操作を示す模式断面図である。
【図5】上記装置のドア側への配置を模式的に示す説明図である。
【図6】上記装置の昇降駆動を示す説明図である。
【図7】上記形態の一変形例を示す模式構成図である。
【図8】従来保持装置の要部及び縦断面図である。
【図9】従来保持装置の他の例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
2…ガイドレール(2aは縦リブ)
10…可動体(保持装置、11はメイン板部)
12…嵌合部
20…保持部(Sは隙間)
21,22…支持片
25a,25b…支持片
26…支持片(揺動部材又は付勢板部)
30…クリップ(揺動部材、33は取付部)
32…軸部(突起部、34は凸部)
35…突起部(35aは凸部)
40…板ばね(付勢板部)
45…固定部材(46は軸部、47は雄ねじ、48と49は凹部)
WG…ドアガラス(hは取付孔)

Claims (5)

  1. ドア本体側に設けられたガイドレールに沿って昇降される可動体と、前記可動体に設けられてドアガラスを受け止めて支持可能な保持部と、前記保持部に受け止められた前記ドアガラスの下端側を抜け止めする固定部材とを備えたドアガラス用保持装置において、
    前記保持部は、前記可動体の対応面との間に前記ドアガラスの下端側を挿入する上開口した隙間を形成している支持片と、前記支持片に設けられて前記隙間内へ出没される揺動部材と、前記可動体に設けられて前記揺動部材と対向していると共に前記固定部材を係止可能な装着孔とを有しており、
    前記ドアガラスが前記固定部材の先端側を通す取付孔を有しており、前記揺動部材が前記ドアガラスの前記隙間への差し込み過程で当該隙間から退避するよう動かされ、かつ、前記取付孔と前記揺動部材の先端とが一致したときに当該取付孔へ突出して前記ドアガラスを位置決め可能にすることを特徴とするドアガラス用保持装置。
  2. 前記固定部材は、前記ドアガラスが前記位置決めされた状態で、前記装着孔から、前記ドアガラスの取付孔を通って前記揺動部材の先端に圧接される請求項1に記載のドアガラス用保持装置。
  3. 前記揺動部材が前記可動体に設けられた付勢板部及び該付勢板部に設けられた突起部を有し、前記突起部の先端と前記固定部材の先端とが互いに係合可能な凸部及び凹部の一方を形成している請求項1又は2に記載のドアガラス用保持装置。
  4. 前記可動体、又は、前記可動体及び前記支持片が、前記隙間の上方に行くに従って次第に幅広になるようガイド部を形成している請求項1から3の何れかに記載のドアガラス用保持装置。
  5. 前記可動体が前記支持片と前記ガイドレールに摺動可能に嵌合される嵌合部とを対向する表裏面に樹脂により一体に形成している請求項1から4の何れかに記載のドアガラス用保持装置。
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