JP2004124466A - 作業機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】アーム5の先端に脱着可能なエクステンションアーム30を備える作業機械において、エクステンションアーム30の脱着作業の容易化及び、作業時間の短縮を図ることを課題とする。
【解決手段】アーム5先端にアタッチメント脱着装置31を配置し、該アタッチメント脱着装置31に回動部材32を介してエクステンションアーム30の基部側と連結するとともに、前記回動部材32をエクステンションアーム30に回転自在に枢支する枢支軸とアタッチメント脱着装置をアーム先端に枢支する枢支軸を同一軸心上に配置することである。
【選択図】 図9
【解決手段】アーム5先端にアタッチメント脱着装置31を配置し、該アタッチメント脱着装置31に回動部材32を介してエクステンションアーム30の基部側と連結するとともに、前記回動部材32をエクステンションアーム30に回転自在に枢支する枢支軸とアタッチメント脱着装置をアーム先端に枢支する枢支軸を同一軸心上に配置することである。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアームの先端に脱着可能な延長アーム(以下エクステンションアーム)を備える作業機械に関し、特に、バックホーにおけるエクステンションアームの脱着作業の容易化及び作業時間短縮を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、バックホーやローダ等の作業機械においては、深層掘り等を行うためにアームの先端にエクステンションアームを脱着可能に備えたものが知られている。このエクステンションアームの脱着作業は通常オペレータ一人で行うことが困難となっており、オペレータと共に手元と称する作業員が共同で行う必要があったため、人手を要すると共に時間がかかるものであった。このため、従来技術では、エクステンションアームの脱着作業を容易にするため、脱着作業の際にアームとエクステンションアームとの結合部を運転部から目視できる構造とし、アームの先端部をガイドするガイド板を設けてピン孔を合致し易いようにしたものが公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
また、アームの先端に作業機脱着装置を設けて、バケット等のアタッチメントを容易に脱着して変更できるようにした技術も公知となっている(例えば、特許文献2参照)
【0003】
【特許文献1】
実公平5−10040号公報
【特許文献2】
特開平6−264466号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来技術においては、複数のピンを差し替える必要があり、まだ大変な作業を必要としていたのである。具体的な延べ作業時間は一人×1.5Hr=1.5Hrの作業時間を要するものであり、現実にはまだまだ作業時間は長くかかっている。
また、作業機脱着装置をアームの先端に装着してそのまま使用してエクステンションアームを脱着するには、アームとエクステンションアームを直線上に配置することは難しく、脱着姿勢に無理が生じる。更に、例え、装着できてもエクステンションアームを回動することはできても、バケット等のアタッチメントだけを操作することはできなかったのである。
このため、本発明においてはエクステンションアームの脱着作業のさらなる容易化を図り、作業時間の短縮を図り、アタッチメントの操作もできるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、アームの先端にアタッチメントを備えたエクステンションアームを脱着可能とする作業機械において、アーム先端にアタッチメント脱着装置を配置し、該アタッチメント脱着装置に回動部材を介してエクステンションアームの基部側と連結することである。
【0007】
請求項2においては、前記エクステンションアームの基部側に収納空間を形成し、該収納空間に前記回動部材を配置するとともに、前記アタッチメント脱着装置の係合部を前記収納空間に挿入して連結することである。
【0008】
請求項3においては、前記回動部材をエクステンションアームに回転自在に枢支する枢支軸と、アタッチメント脱着装置をアーム先端に枢支する枢支軸を同一軸心上に配置したことである。
【0009】
請求項4においては、前記回動部材にアタッチメント作動用の連結部材を連結したことである。
【0010】
請求項5においては、前記連結部材の基部側を略Y字状に構成したことである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係るエクステンションアームを有するバックホーの側面図、図2はエクステンションアームの構成を示す作業機の側面図、図3は同じく正面図、図4はアタッチメント脱着装置の構成を示す作業機の側面図、図5はエクステンションアーム取付工程の第一工程を示す図、図6は同じく第二工程を示す図、図7は同じく第三工程を示す図、図8は同じく第四工程を示す図、図9はアタッチメントを回動するための駆動装置を示す作業機の側面図、図10はバケットシリンダの最伸長時におけるバケットの状態を示す図、図11はバケットシリンダがやや短縮した時のバケットの状態を示す図、図12は図11に比してバケットシリンダがやや短縮した時のバケットの状態を示す図、図13はバケットシリンダの最短縮時におけるバケットの状態を示す図、図14はエクステンションアーム基部に取り付けた連結部材を示す作業機の正面図、図15はエクステンションアーム先端に装着された把持装置を示す作業機の側面図である。
【0012】
まず、本発明に係るエクステンションアームを装着する作業機械としてバックホーを実施例として説明する。図1において、バックホーは、機体13の前部に作業機7を装着しており、機体13はクローラ式走行装置1の上部中央に旋回台軸受17を介して旋回フレーム2を左右旋回可能に支持しており、該クローラ式走行装置1の前後一端部には、ブレード3を上下回動自在に配設している。旋回フレーム2の上部にはエンジン等を被覆するボンネット14が配設されるとともに、運転操作部15及び運転席16が設けられ、該運転操作部15及び運転席16の上方にはキャノピー8が配設されている。
【0013】
前記クローラ式走行装置1は前後一側に駆動スプロケット41が配置され、他側に従動スプロケット42が配置され、該駆動スプロケット41と従動スプロケット42の間に履帯43が巻回されている。そして、該駆動スプロケット41は油圧モータ44によって駆動される。また、前記旋回フレーム2と旋回台軸受17の間には旋回モータ45が配置され、該旋回モータ45により旋回フレーム2を旋回可能としている。
【0014】
また、運転席16の左右両側には、作業機7を操作するパイロット操作装置となる油圧操作レバー21・22がそれぞれ配設され、該油圧操作レバー21・22はレバースタンド28・29に一体的に取り付けられ、該レバースタンド28・29からは、油圧操作レバー21・22による作業機7の操作を入切(作動・非作動)するためのロックレバー23・24が前方へ延出されている。
【0015】
該ロックレバー23・24は上下回動可能に構成されており、該ロックレバー23・24を下方回動操作すると油圧操作レバー21・22の操作による作業機7の作動が可能となる状態となり、ロックレバー23・24を上方回動操作すると油圧操作レバー21・22を操作しても作業機7が作動しなくなるロック状態にロックされるように構成されている。
【0016】
また、旋回フレーム2の前端部にはブームブラケット12が左右回動自在に取り付けられ、該ブームブラケット12にはブーム6の下端部が上下回動自在に支持されている。ブーム6は途中部で前方に屈曲して略「く」字状に形成されており、該ブーム6の上端部にはアーム5が回動自在に支持され、該アーム5の先端部にはアタッチメント脱着装置31を介してエクステンションアーム30が支持され、該エクステンションアーム30の先端部にバケット4等のアタッチメントが回動可能に支持されている。これらのブーム6、アーム5、エクステンションアーム30、及びバケット4等により作業機7が構成されている。前記エクステンションアーム30先端にアタッチメントとして掘削バケット4を装着することで、深堀機として使用可能となり、エクステンションアーム30先端に図15に示すように把持装置70を装着することで、高所解体用として使用可能となる。
【0017】
そして、前記ブーム6はブームブラケット12とブーム6の中途部の間に介装したブームシリンダ11により回動動作され、アーム5はブーム6の中途部とアーム5基部の間に介装したアームシリンダ10により回動動作され、バケット4はアーム5の基部と先端との間に介装した(詳しくは後述する)バケットシリンダ9により回動され、ブームブラケット12は図示しないスイングシリンダにより左右回動される。
前記ブームシリンダ11、アームシリンダ10、及びバケットシリンダ9、スイングシリンダは油圧シリンダにより構成され、各シリンダ9・10・11および旋回モータ45および走行油圧モータ44は、運転操作部15に配設される油圧操作レバー21・22や走行レバー25やペダル等の回動操作によりパイロットバルブが切り換えられて、該パイロット操作バルブから主バルブを切り換えて、旋回台2のボンネット14内に配設される油圧ポンプから油圧ホースを通じて圧油が供給されることにより伸縮駆動や回転駆動されている。
【0018】
次に、本発明に係るエクステンションアーム30の構成について図2、図3を用いて詳説する。
前述の如く、作業機7のアーム5先端部にはアタッチメント脱着装置31と回動部材を介して、エクステンションアーム30が脱着可能とされている。そして、アタッチメント脱着装置31をアーム5先端に枢支する枢支軸と、回動部材をエクステンションアーム30に回転自在に枢支する枢支軸とを同一軸心上に配置している。
即ち、図2に示すように、前記アーム5の先端部における下面にはステー35が溶接等により下方に突設されており、該ステー35にはピン孔35aが左右方向に開口されて、該ピン孔35aとエクステンションアーム30の基端部に設けたピン孔にピン60を挿入して、アーム5先端にエクステンションアーム30を固定するようにしている。つまり、アタッチメント脱着装置31の後方位置(本機側)にエクステンションアーム30の固定部を設けて固定するようにしている。また、前記アーム5の最先端部にはアタッチメント脱着装置31が枢支軸となるピン65により回動自在に枢支され、該ピン65の位置に合わせて回動部材となる回動板32とエクステンションアーム30が共に枢支軸となるピン61により回動自在に枢支されており、アタッチメント脱着装置31の回動支点と回動板32の回動支点とが同軸上となる構成としている。
【0019】
また、図2、図3、図5に示すように、前記エクステンションアーム30の基部は左右側板30d・30dを略コ状に左右側方に膨出するように構成して、先端部よりも基部側が左右に幅を広げるように構成して、左右側板30d・30dの間に収納空間59を形成している。エクステンションアーム30の基端部は幅を狭めて固定孔30aを左右方向に開口し、該固定孔30aと前記ステー35のピン孔35aに前記ピン60を挿入して固定できるようにしている。前記側板30d・30dの内側に側面視菱形状の回動板32・32を配置して一端を枢支している。つまり、該回動板32・32の各頂部にはそれぞれピン孔32a・32b・32c・32dが開口され、図5における後上部の頂部のピン孔32aとエクステンションアーム30の基部の中途上部に開口したピン孔がピン61・61により枢支されている。このピン61が前記ピン65が同一軸心上に位置する。該左右の回動板32・32の下側の前後に開口したピン孔32b・32b・32c・32c間はそれぞれピン62・63が左右水平方向に横架して固設されて一体的に構成している。該左右の回動板32・32の上側の前部に開口したピン孔32d・32dにはピン64・64により後述する連結ロッド36前端が枢支されている。
こうして、前記回動板32・32はピン61・61によりエクステンションアーム30に回動自在に枢支されている。
そして、前記収納空間59内にアタッチメント脱着装置31を収納可能な大きさとしており、前記回動板32・32間に左右方向に横架した二本のピン62・63がアタッチメント脱着装置31の係合部により拘束されて固定されようにしている。
【0020】
ここで、前記アタッチメント脱着装置31について図4により説明する。
アタッチメント脱着装置31はフロントフック50とリアフック51と、該両者間に配置されるシリンダ52等から構成されている。前記リアフック51は略三角形状に構成されてその一頂部はピン65等の軸によりアーム5先端に枢結され、他の一頂部はフロントフック50とフロントストラップ55の一端とをピン66の軸により枢結され、残りの頂部に後方を開放した凹部を形成して係合部となるフック部51aが形成されている。また、フロントフック50は、前述の如く一端がピン66によりフロントストラップ55とリアフック51に枢支され、他端に前方を開放した凹部を形成して係合部となるフック部50aが形成されている。該フック部50aが前記回動板32に固設したピン63と係合し、前記リアフック51のフック部51aはピン62と係合するように配設されている。そして、フロントフック50の中途部とリアフック51の中途部にシリンダ52の両端が枢結され、該シリンダ52を伸長させることにより両フック50・51のフック部50a・51aが広がるように回動してピン63・62と係合して拘束して固定する構成している。逆にシリンダ52を縮小することにより係合は解除される。
【0021】
また、前記フロントストラップ55の他端はバケットシリンダ9のピストンロッド先端と、リアストラップ56の一端に枢結され、該リアストラップ56の他端はアーム5の先端部、つまり、先端に位置するピン65よりも後方位置に枢支されて、アタッチメントの操作リンク機構が形成されている。
【0022】
次に、前記アタッチメント脱着装置31とエクステンションアーム30との結合工程について図5乃至図8により説明する。
まず、エクステンションアーム30の取付作業は、図5に示すように、エクステンションアーム30に枢支した回動板32のピン62・63が水平方向に位置し、ピン63とピン62が前後に位置するようにして、エクステンションアーム30が地面に置かれた状態としておく。
そして、この状態でブーム6を下方へ回動するように駆動して、アーム5が略垂直方向を向いた状態で、アタッチメント脱着装置31の係合部が下方を向いた状態で収納空間59内に挿入し、フック部50a・51aがピン63・62と略対向した位置で、図6に示すように、シリンダ52を伸長させて、フロントフック50とリアフック51が開くように回動して、フック部50a・51aがそれぞれ回動板32のピン62・63に係合して把持し固定する。この把持固定により、回動板32・32と両フック50・51は一体となり、ピン61とピン65は同一軸心上に位置し、該ピン61・65はエクステンションアーム30の回動支点上に位置する。
次に、図7に示す如く、ブームシリンダ11またはアームシリンダ9を縮小してブーム6とアーム5を上昇回動させると、エクステンションアーム30は前部の方が重いので、ピン61・61を中心に反時計方向に回動し、図8の如く、エクステンションアーム30の上端(基端)部30bがアーム5の下面に当接した位置で停止する。なお、この状態では、ステー35に穿孔されたピン孔35aとエクステンションアームの固定孔30aが同じ位置(同一軸心上)となり、ステー35の両側に側板30d・30dの基端部が位置して、該ピン孔35aと固定孔30aにピン60を挿通して固定することで、取付が完了するのである。なお、前記固定孔30aが穿孔されるエクステンションアーム30の上端部30bがアーム5の下面に当接した位置において前記ピン孔35aと固定孔30aとの位置が合致するように構成されているため、オペレータは目視により確認を行うことなく位置合わせを行うことができる。また、取外し作業は以上に説明した手順と逆の手順で行われる。
【0023】
このように、アタッチメント脱着装置31で回動板32を把持して、安定した状態でピンを挿入してアーム5とエクステンションアーム30を固定することができるため、エクステンションアームの脱着作業をきわめて容易に行うことができる。また、具体的な作業時間は一人×0.1=0.1Hrとなり、従来技術に比して約1/15程度の時間で作業を完了することができる。
そして、前述のようにアタッチメント脱着装置31により回動板32・32を装着することで回動板32・32と両フック50・51は一体となり、同一軸心上のピン61・65を中心に回動可能となり、ピン61・65は一本のピンとみなすことができる。更に、ステー35のピン孔35aとエクステンションアーム30の固定孔30aにピン60を挿通して固定することで、アーム5とエクステンションアーム30を固定することとなって、一体的に回動できるようになる。
【0024】
次に、バケット4等のアタッチメントが備えられるエクステンションアーム30の先端部の構成について説明する。
図9、図14に示すように、前記回動板32の一頂部に開口したピン孔32dにはピン64によって連結部材となる連結ロッド36の一端(基端側)が枢支されている。該連結ロッド36は図14における正面視では略Y字状に構成されて、上部36aが前記収納空間59の外周に位置するようにU字状として、アタッチメント操作時等の回動時に、アタッチメント脱着装置31やフロントストラップ55及びリアストラップ56等と干渉しない構成としている。更に、上部(基部側)36aは図9に示すように、側面視で外側(反エクステンションアーム30側)に湾曲した構成として、アタッチメント回動操作時にピン61と干渉しないようにしている。
該連結ロッド36の下部(先端側)36bは一本の棒状としてエクステンションアーム30先端方向へ延設されており、該連結ロッド36の先端部はエクステンションアーム30の先端部とバケット4に回動自在に枢支された2本のストラップ37・38の一端と枢結されている。該後ストラップ38の他端はエクステンションアーム30のピン68よりも後方の先端部枢支され、前ストラップ37の他端はバケット4の回動基部側の背面に枢支されて、装着レールリンク機構を構成している。該バケット4の基部はエクステンションアーム30先端の連結部30cにピン68により枢支され、該ピン68がバケット4の回動支点となっているのである。なお、前記ストラップ37・38と前記ストラップ55・56の長さの比は略同じとして、アタッチメント操作時に変形等が生じないようにしている。
【0025】
このように前記回動板32とエクステンションアーム30に装着したバケット4(アタッチメント)の操作リンク機構との間を連結ロッド36を介して連結することにより、バケットシリンダ9を伸縮させることにより、フロントストラップ55を介してアタッチメント脱着装置31と回動板32はピン61を中心に回動され(ピン61とピン60の位置関係は不変であり、エクステンションアーム30とアーム5の位置関係も変わらない)、この回動にて連結ロッド36が上下移動する。この連結ロッド36の移動により先端部に連結された2本のストラップ37・38を介してバケット4がエクステンションアーム30の先端部にある連結部30cを支点として回動するのである。
【0026】
より具体的には、前記バケット4は図10乃至図13に示すように動作する。まず、図10においては、バケットシリンダ9が最も伸長された時のバケットの状態を示しており、エクステンションアーム30の先端に取り付けられたバケット4は先端の爪部を機体13側へ向けた状態(掘削)となる。
次に、図11及び図12においては、バケットシリンダ9が縮小される経過状態を示しており、バケットシリンダ9が縮小するにつれてアタッチメント脱着装置31はピン65を支点として前方へ回動し、同時に該アタッチメント脱着装置31に把持された回動板32も前方方向へ回動する。そして、前記回動板32に固定された連結ロッド36が回動板32の回転に伴って上方へ引っ張られると、連結ロッド36先端に連結されるストラップ37・38を介してバケット4がエクステンションアーム30との連結部30cを支点として回動(ダンプ)するのである。
そして、図13においては、バケットシリンダ9が最大に短縮された時のバケットの状態を示しており、この時にバケット4が最大に前方へ開放された状態となるのである。
【0027】
以上のように、回動板32に連結ロッド36を連結したのでアタッチメントを回動する為の駆動装置を設けることができ、エクステンションアーム30の先端に取り付けたアタッチメントを回動することが可能となるのである。
なお、本実施例においては、エクステンションアーム30の先端に掘削用のバケット4を取り付けたものであるが、他のアタッチメントを取り付けることも可能である。そして、このエクステンションアーム30をアーム5の先端に取り付けることで、作業長さ(アーム長)を長くすることができ、高所解体等で作業範囲を増加することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0029】
即ち、請求項1に示す如く、アームの先端にアタッチメントを備えたエクステンションアームを脱着可能とする作業機械において、アーム先端にアタッチメント脱着装置を配置し、該アタッチメント脱着装置に回動部材を介してエクステンションアームの基部側と連結するので、アタッチメント脱着装置により容易にエクステンションアームを脱着することができ、固定用のピンを挿入する時に安定した状態に保持でき、確実にエクステンションアームを固定することができる。そして、脱着作業の作業時間を大幅に短縮することができる。
【0030】
請求項2に示す如く、前記エクステンションアームの基部側に収納空間を形成し、該収納空間に前記回動部材を配置するとともに、前記アタッチメント脱着装置の係合部を前記収納空間に挿入して連結するので、回動部材及びアタッチメント脱着装置を収納空間で保護することができて、損傷を防止できる。そして、脱着作業時に収納空間内で容易に位置決めができて、脱着作業が容易にできる。また、収納空間を形成することでエクステンションアーム基部の剛性を高めることもできる。
【0031】
請求項3に示す如く、前記回動部材をエクステンションアームに回転自在に枢支する枢支軸と、アタッチメント脱着装置をアーム先端に枢支する枢支軸を同一軸心上に配置したので、アタッチメント脱着装置に回動部材を装着した状態で枢支軸を中心にエクステンションアームを回動することができ、両者を固定するときの位置合わせが容易にできる。また、エクステンションアーム先端に装着したアタッチメントを操作するときに、回動部材の回動がスムースに行え、無理な力がかからない。
【0032】
請求項4に示す如く、前記回動部材にアタッチメント作動用の連結部材と連結したので、エクステンションアームの先端に取り付けたアタッチメントを作動用の連結リンク等をエクステンションアームの回動基部に新たに設ける必要がなくなり、回動部材が作動用リンクと兼用できるので部品点数を削減して、コスト低減化を図ることができる。
【0033】
請求項5に示す如く、前記連結部材の基部側を略Y字状に構成したので、エクステンションアームの先端に取り付けたアタッチメントを作動するときに、回動部材やアタッチメント脱着装置が同時に回動するが、Y字部分で連結部材との干渉を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエクステンションアームを有するバックホーの側面図。
【図2】エクステンションアームの構成を示す作業機の側面図。
【図3】同じく正面図。
【図4】アタッチメント脱着装置の構成を示す作業機の側面図。
【図5】エクステンションアーム取付工程の第一工程を示す図。
【図6】同じく第二工程を示す図。
【図7】同じく第三工程を示す図。
【図8】同じく第四工程を示す図。
【図9】アタッチメントを回動するための駆動装置を示す作業機の側面図。
【図10】バケットシリンダの最伸長時におけるバケットの状態を示す図。
【図11】バケットシリンダがやや短縮した時のバケットの状態を示す図。
【図12】図11に比してバケットシリンダがやや短縮した時のバケットの状態を示す図。
【図13】バケットシリンダの最短縮時におけるバケットの状態を示す図。
【図14】エクステンションアーム基部に取り付けた連結部材を示す作業機の正面図。
【図15】エクステンションアーム先端に装着された把持装置を示す作業機の側面図。
【符号の説明】
5 アーム
30 エクステンションアーム
31 アタッチメント脱着装置
32 回動部材
【発明の属する技術分野】
本発明はアームの先端に脱着可能な延長アーム(以下エクステンションアーム)を備える作業機械に関し、特に、バックホーにおけるエクステンションアームの脱着作業の容易化及び作業時間短縮を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、バックホーやローダ等の作業機械においては、深層掘り等を行うためにアームの先端にエクステンションアームを脱着可能に備えたものが知られている。このエクステンションアームの脱着作業は通常オペレータ一人で行うことが困難となっており、オペレータと共に手元と称する作業員が共同で行う必要があったため、人手を要すると共に時間がかかるものであった。このため、従来技術では、エクステンションアームの脱着作業を容易にするため、脱着作業の際にアームとエクステンションアームとの結合部を運転部から目視できる構造とし、アームの先端部をガイドするガイド板を設けてピン孔を合致し易いようにしたものが公知となっている(例えば、特許文献1参照)。
また、アームの先端に作業機脱着装置を設けて、バケット等のアタッチメントを容易に脱着して変更できるようにした技術も公知となっている(例えば、特許文献2参照)
【0003】
【特許文献1】
実公平5−10040号公報
【特許文献2】
特開平6−264466号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来技術においては、複数のピンを差し替える必要があり、まだ大変な作業を必要としていたのである。具体的な延べ作業時間は一人×1.5Hr=1.5Hrの作業時間を要するものであり、現実にはまだまだ作業時間は長くかかっている。
また、作業機脱着装置をアームの先端に装着してそのまま使用してエクステンションアームを脱着するには、アームとエクステンションアームを直線上に配置することは難しく、脱着姿勢に無理が生じる。更に、例え、装着できてもエクステンションアームを回動することはできても、バケット等のアタッチメントだけを操作することはできなかったのである。
このため、本発明においてはエクステンションアームの脱着作業のさらなる容易化を図り、作業時間の短縮を図り、アタッチメントの操作もできるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、アームの先端にアタッチメントを備えたエクステンションアームを脱着可能とする作業機械において、アーム先端にアタッチメント脱着装置を配置し、該アタッチメント脱着装置に回動部材を介してエクステンションアームの基部側と連結することである。
【0007】
請求項2においては、前記エクステンションアームの基部側に収納空間を形成し、該収納空間に前記回動部材を配置するとともに、前記アタッチメント脱着装置の係合部を前記収納空間に挿入して連結することである。
【0008】
請求項3においては、前記回動部材をエクステンションアームに回転自在に枢支する枢支軸と、アタッチメント脱着装置をアーム先端に枢支する枢支軸を同一軸心上に配置したことである。
【0009】
請求項4においては、前記回動部材にアタッチメント作動用の連結部材を連結したことである。
【0010】
請求項5においては、前記連結部材の基部側を略Y字状に構成したことである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係るエクステンションアームを有するバックホーの側面図、図2はエクステンションアームの構成を示す作業機の側面図、図3は同じく正面図、図4はアタッチメント脱着装置の構成を示す作業機の側面図、図5はエクステンションアーム取付工程の第一工程を示す図、図6は同じく第二工程を示す図、図7は同じく第三工程を示す図、図8は同じく第四工程を示す図、図9はアタッチメントを回動するための駆動装置を示す作業機の側面図、図10はバケットシリンダの最伸長時におけるバケットの状態を示す図、図11はバケットシリンダがやや短縮した時のバケットの状態を示す図、図12は図11に比してバケットシリンダがやや短縮した時のバケットの状態を示す図、図13はバケットシリンダの最短縮時におけるバケットの状態を示す図、図14はエクステンションアーム基部に取り付けた連結部材を示す作業機の正面図、図15はエクステンションアーム先端に装着された把持装置を示す作業機の側面図である。
【0012】
まず、本発明に係るエクステンションアームを装着する作業機械としてバックホーを実施例として説明する。図1において、バックホーは、機体13の前部に作業機7を装着しており、機体13はクローラ式走行装置1の上部中央に旋回台軸受17を介して旋回フレーム2を左右旋回可能に支持しており、該クローラ式走行装置1の前後一端部には、ブレード3を上下回動自在に配設している。旋回フレーム2の上部にはエンジン等を被覆するボンネット14が配設されるとともに、運転操作部15及び運転席16が設けられ、該運転操作部15及び運転席16の上方にはキャノピー8が配設されている。
【0013】
前記クローラ式走行装置1は前後一側に駆動スプロケット41が配置され、他側に従動スプロケット42が配置され、該駆動スプロケット41と従動スプロケット42の間に履帯43が巻回されている。そして、該駆動スプロケット41は油圧モータ44によって駆動される。また、前記旋回フレーム2と旋回台軸受17の間には旋回モータ45が配置され、該旋回モータ45により旋回フレーム2を旋回可能としている。
【0014】
また、運転席16の左右両側には、作業機7を操作するパイロット操作装置となる油圧操作レバー21・22がそれぞれ配設され、該油圧操作レバー21・22はレバースタンド28・29に一体的に取り付けられ、該レバースタンド28・29からは、油圧操作レバー21・22による作業機7の操作を入切(作動・非作動)するためのロックレバー23・24が前方へ延出されている。
【0015】
該ロックレバー23・24は上下回動可能に構成されており、該ロックレバー23・24を下方回動操作すると油圧操作レバー21・22の操作による作業機7の作動が可能となる状態となり、ロックレバー23・24を上方回動操作すると油圧操作レバー21・22を操作しても作業機7が作動しなくなるロック状態にロックされるように構成されている。
【0016】
また、旋回フレーム2の前端部にはブームブラケット12が左右回動自在に取り付けられ、該ブームブラケット12にはブーム6の下端部が上下回動自在に支持されている。ブーム6は途中部で前方に屈曲して略「く」字状に形成されており、該ブーム6の上端部にはアーム5が回動自在に支持され、該アーム5の先端部にはアタッチメント脱着装置31を介してエクステンションアーム30が支持され、該エクステンションアーム30の先端部にバケット4等のアタッチメントが回動可能に支持されている。これらのブーム6、アーム5、エクステンションアーム30、及びバケット4等により作業機7が構成されている。前記エクステンションアーム30先端にアタッチメントとして掘削バケット4を装着することで、深堀機として使用可能となり、エクステンションアーム30先端に図15に示すように把持装置70を装着することで、高所解体用として使用可能となる。
【0017】
そして、前記ブーム6はブームブラケット12とブーム6の中途部の間に介装したブームシリンダ11により回動動作され、アーム5はブーム6の中途部とアーム5基部の間に介装したアームシリンダ10により回動動作され、バケット4はアーム5の基部と先端との間に介装した(詳しくは後述する)バケットシリンダ9により回動され、ブームブラケット12は図示しないスイングシリンダにより左右回動される。
前記ブームシリンダ11、アームシリンダ10、及びバケットシリンダ9、スイングシリンダは油圧シリンダにより構成され、各シリンダ9・10・11および旋回モータ45および走行油圧モータ44は、運転操作部15に配設される油圧操作レバー21・22や走行レバー25やペダル等の回動操作によりパイロットバルブが切り換えられて、該パイロット操作バルブから主バルブを切り換えて、旋回台2のボンネット14内に配設される油圧ポンプから油圧ホースを通じて圧油が供給されることにより伸縮駆動や回転駆動されている。
【0018】
次に、本発明に係るエクステンションアーム30の構成について図2、図3を用いて詳説する。
前述の如く、作業機7のアーム5先端部にはアタッチメント脱着装置31と回動部材を介して、エクステンションアーム30が脱着可能とされている。そして、アタッチメント脱着装置31をアーム5先端に枢支する枢支軸と、回動部材をエクステンションアーム30に回転自在に枢支する枢支軸とを同一軸心上に配置している。
即ち、図2に示すように、前記アーム5の先端部における下面にはステー35が溶接等により下方に突設されており、該ステー35にはピン孔35aが左右方向に開口されて、該ピン孔35aとエクステンションアーム30の基端部に設けたピン孔にピン60を挿入して、アーム5先端にエクステンションアーム30を固定するようにしている。つまり、アタッチメント脱着装置31の後方位置(本機側)にエクステンションアーム30の固定部を設けて固定するようにしている。また、前記アーム5の最先端部にはアタッチメント脱着装置31が枢支軸となるピン65により回動自在に枢支され、該ピン65の位置に合わせて回動部材となる回動板32とエクステンションアーム30が共に枢支軸となるピン61により回動自在に枢支されており、アタッチメント脱着装置31の回動支点と回動板32の回動支点とが同軸上となる構成としている。
【0019】
また、図2、図3、図5に示すように、前記エクステンションアーム30の基部は左右側板30d・30dを略コ状に左右側方に膨出するように構成して、先端部よりも基部側が左右に幅を広げるように構成して、左右側板30d・30dの間に収納空間59を形成している。エクステンションアーム30の基端部は幅を狭めて固定孔30aを左右方向に開口し、該固定孔30aと前記ステー35のピン孔35aに前記ピン60を挿入して固定できるようにしている。前記側板30d・30dの内側に側面視菱形状の回動板32・32を配置して一端を枢支している。つまり、該回動板32・32の各頂部にはそれぞれピン孔32a・32b・32c・32dが開口され、図5における後上部の頂部のピン孔32aとエクステンションアーム30の基部の中途上部に開口したピン孔がピン61・61により枢支されている。このピン61が前記ピン65が同一軸心上に位置する。該左右の回動板32・32の下側の前後に開口したピン孔32b・32b・32c・32c間はそれぞれピン62・63が左右水平方向に横架して固設されて一体的に構成している。該左右の回動板32・32の上側の前部に開口したピン孔32d・32dにはピン64・64により後述する連結ロッド36前端が枢支されている。
こうして、前記回動板32・32はピン61・61によりエクステンションアーム30に回動自在に枢支されている。
そして、前記収納空間59内にアタッチメント脱着装置31を収納可能な大きさとしており、前記回動板32・32間に左右方向に横架した二本のピン62・63がアタッチメント脱着装置31の係合部により拘束されて固定されようにしている。
【0020】
ここで、前記アタッチメント脱着装置31について図4により説明する。
アタッチメント脱着装置31はフロントフック50とリアフック51と、該両者間に配置されるシリンダ52等から構成されている。前記リアフック51は略三角形状に構成されてその一頂部はピン65等の軸によりアーム5先端に枢結され、他の一頂部はフロントフック50とフロントストラップ55の一端とをピン66の軸により枢結され、残りの頂部に後方を開放した凹部を形成して係合部となるフック部51aが形成されている。また、フロントフック50は、前述の如く一端がピン66によりフロントストラップ55とリアフック51に枢支され、他端に前方を開放した凹部を形成して係合部となるフック部50aが形成されている。該フック部50aが前記回動板32に固設したピン63と係合し、前記リアフック51のフック部51aはピン62と係合するように配設されている。そして、フロントフック50の中途部とリアフック51の中途部にシリンダ52の両端が枢結され、該シリンダ52を伸長させることにより両フック50・51のフック部50a・51aが広がるように回動してピン63・62と係合して拘束して固定する構成している。逆にシリンダ52を縮小することにより係合は解除される。
【0021】
また、前記フロントストラップ55の他端はバケットシリンダ9のピストンロッド先端と、リアストラップ56の一端に枢結され、該リアストラップ56の他端はアーム5の先端部、つまり、先端に位置するピン65よりも後方位置に枢支されて、アタッチメントの操作リンク機構が形成されている。
【0022】
次に、前記アタッチメント脱着装置31とエクステンションアーム30との結合工程について図5乃至図8により説明する。
まず、エクステンションアーム30の取付作業は、図5に示すように、エクステンションアーム30に枢支した回動板32のピン62・63が水平方向に位置し、ピン63とピン62が前後に位置するようにして、エクステンションアーム30が地面に置かれた状態としておく。
そして、この状態でブーム6を下方へ回動するように駆動して、アーム5が略垂直方向を向いた状態で、アタッチメント脱着装置31の係合部が下方を向いた状態で収納空間59内に挿入し、フック部50a・51aがピン63・62と略対向した位置で、図6に示すように、シリンダ52を伸長させて、フロントフック50とリアフック51が開くように回動して、フック部50a・51aがそれぞれ回動板32のピン62・63に係合して把持し固定する。この把持固定により、回動板32・32と両フック50・51は一体となり、ピン61とピン65は同一軸心上に位置し、該ピン61・65はエクステンションアーム30の回動支点上に位置する。
次に、図7に示す如く、ブームシリンダ11またはアームシリンダ9を縮小してブーム6とアーム5を上昇回動させると、エクステンションアーム30は前部の方が重いので、ピン61・61を中心に反時計方向に回動し、図8の如く、エクステンションアーム30の上端(基端)部30bがアーム5の下面に当接した位置で停止する。なお、この状態では、ステー35に穿孔されたピン孔35aとエクステンションアームの固定孔30aが同じ位置(同一軸心上)となり、ステー35の両側に側板30d・30dの基端部が位置して、該ピン孔35aと固定孔30aにピン60を挿通して固定することで、取付が完了するのである。なお、前記固定孔30aが穿孔されるエクステンションアーム30の上端部30bがアーム5の下面に当接した位置において前記ピン孔35aと固定孔30aとの位置が合致するように構成されているため、オペレータは目視により確認を行うことなく位置合わせを行うことができる。また、取外し作業は以上に説明した手順と逆の手順で行われる。
【0023】
このように、アタッチメント脱着装置31で回動板32を把持して、安定した状態でピンを挿入してアーム5とエクステンションアーム30を固定することができるため、エクステンションアームの脱着作業をきわめて容易に行うことができる。また、具体的な作業時間は一人×0.1=0.1Hrとなり、従来技術に比して約1/15程度の時間で作業を完了することができる。
そして、前述のようにアタッチメント脱着装置31により回動板32・32を装着することで回動板32・32と両フック50・51は一体となり、同一軸心上のピン61・65を中心に回動可能となり、ピン61・65は一本のピンとみなすことができる。更に、ステー35のピン孔35aとエクステンションアーム30の固定孔30aにピン60を挿通して固定することで、アーム5とエクステンションアーム30を固定することとなって、一体的に回動できるようになる。
【0024】
次に、バケット4等のアタッチメントが備えられるエクステンションアーム30の先端部の構成について説明する。
図9、図14に示すように、前記回動板32の一頂部に開口したピン孔32dにはピン64によって連結部材となる連結ロッド36の一端(基端側)が枢支されている。該連結ロッド36は図14における正面視では略Y字状に構成されて、上部36aが前記収納空間59の外周に位置するようにU字状として、アタッチメント操作時等の回動時に、アタッチメント脱着装置31やフロントストラップ55及びリアストラップ56等と干渉しない構成としている。更に、上部(基部側)36aは図9に示すように、側面視で外側(反エクステンションアーム30側)に湾曲した構成として、アタッチメント回動操作時にピン61と干渉しないようにしている。
該連結ロッド36の下部(先端側)36bは一本の棒状としてエクステンションアーム30先端方向へ延設されており、該連結ロッド36の先端部はエクステンションアーム30の先端部とバケット4に回動自在に枢支された2本のストラップ37・38の一端と枢結されている。該後ストラップ38の他端はエクステンションアーム30のピン68よりも後方の先端部枢支され、前ストラップ37の他端はバケット4の回動基部側の背面に枢支されて、装着レールリンク機構を構成している。該バケット4の基部はエクステンションアーム30先端の連結部30cにピン68により枢支され、該ピン68がバケット4の回動支点となっているのである。なお、前記ストラップ37・38と前記ストラップ55・56の長さの比は略同じとして、アタッチメント操作時に変形等が生じないようにしている。
【0025】
このように前記回動板32とエクステンションアーム30に装着したバケット4(アタッチメント)の操作リンク機構との間を連結ロッド36を介して連結することにより、バケットシリンダ9を伸縮させることにより、フロントストラップ55を介してアタッチメント脱着装置31と回動板32はピン61を中心に回動され(ピン61とピン60の位置関係は不変であり、エクステンションアーム30とアーム5の位置関係も変わらない)、この回動にて連結ロッド36が上下移動する。この連結ロッド36の移動により先端部に連結された2本のストラップ37・38を介してバケット4がエクステンションアーム30の先端部にある連結部30cを支点として回動するのである。
【0026】
より具体的には、前記バケット4は図10乃至図13に示すように動作する。まず、図10においては、バケットシリンダ9が最も伸長された時のバケットの状態を示しており、エクステンションアーム30の先端に取り付けられたバケット4は先端の爪部を機体13側へ向けた状態(掘削)となる。
次に、図11及び図12においては、バケットシリンダ9が縮小される経過状態を示しており、バケットシリンダ9が縮小するにつれてアタッチメント脱着装置31はピン65を支点として前方へ回動し、同時に該アタッチメント脱着装置31に把持された回動板32も前方方向へ回動する。そして、前記回動板32に固定された連結ロッド36が回動板32の回転に伴って上方へ引っ張られると、連結ロッド36先端に連結されるストラップ37・38を介してバケット4がエクステンションアーム30との連結部30cを支点として回動(ダンプ)するのである。
そして、図13においては、バケットシリンダ9が最大に短縮された時のバケットの状態を示しており、この時にバケット4が最大に前方へ開放された状態となるのである。
【0027】
以上のように、回動板32に連結ロッド36を連結したのでアタッチメントを回動する為の駆動装置を設けることができ、エクステンションアーム30の先端に取り付けたアタッチメントを回動することが可能となるのである。
なお、本実施例においては、エクステンションアーム30の先端に掘削用のバケット4を取り付けたものであるが、他のアタッチメントを取り付けることも可能である。そして、このエクステンションアーム30をアーム5の先端に取り付けることで、作業長さ(アーム長)を長くすることができ、高所解体等で作業範囲を増加することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0029】
即ち、請求項1に示す如く、アームの先端にアタッチメントを備えたエクステンションアームを脱着可能とする作業機械において、アーム先端にアタッチメント脱着装置を配置し、該アタッチメント脱着装置に回動部材を介してエクステンションアームの基部側と連結するので、アタッチメント脱着装置により容易にエクステンションアームを脱着することができ、固定用のピンを挿入する時に安定した状態に保持でき、確実にエクステンションアームを固定することができる。そして、脱着作業の作業時間を大幅に短縮することができる。
【0030】
請求項2に示す如く、前記エクステンションアームの基部側に収納空間を形成し、該収納空間に前記回動部材を配置するとともに、前記アタッチメント脱着装置の係合部を前記収納空間に挿入して連結するので、回動部材及びアタッチメント脱着装置を収納空間で保護することができて、損傷を防止できる。そして、脱着作業時に収納空間内で容易に位置決めができて、脱着作業が容易にできる。また、収納空間を形成することでエクステンションアーム基部の剛性を高めることもできる。
【0031】
請求項3に示す如く、前記回動部材をエクステンションアームに回転自在に枢支する枢支軸と、アタッチメント脱着装置をアーム先端に枢支する枢支軸を同一軸心上に配置したので、アタッチメント脱着装置に回動部材を装着した状態で枢支軸を中心にエクステンションアームを回動することができ、両者を固定するときの位置合わせが容易にできる。また、エクステンションアーム先端に装着したアタッチメントを操作するときに、回動部材の回動がスムースに行え、無理な力がかからない。
【0032】
請求項4に示す如く、前記回動部材にアタッチメント作動用の連結部材と連結したので、エクステンションアームの先端に取り付けたアタッチメントを作動用の連結リンク等をエクステンションアームの回動基部に新たに設ける必要がなくなり、回動部材が作動用リンクと兼用できるので部品点数を削減して、コスト低減化を図ることができる。
【0033】
請求項5に示す如く、前記連結部材の基部側を略Y字状に構成したので、エクステンションアームの先端に取り付けたアタッチメントを作動するときに、回動部材やアタッチメント脱着装置が同時に回動するが、Y字部分で連結部材との干渉を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエクステンションアームを有するバックホーの側面図。
【図2】エクステンションアームの構成を示す作業機の側面図。
【図3】同じく正面図。
【図4】アタッチメント脱着装置の構成を示す作業機の側面図。
【図5】エクステンションアーム取付工程の第一工程を示す図。
【図6】同じく第二工程を示す図。
【図7】同じく第三工程を示す図。
【図8】同じく第四工程を示す図。
【図9】アタッチメントを回動するための駆動装置を示す作業機の側面図。
【図10】バケットシリンダの最伸長時におけるバケットの状態を示す図。
【図11】バケットシリンダがやや短縮した時のバケットの状態を示す図。
【図12】図11に比してバケットシリンダがやや短縮した時のバケットの状態を示す図。
【図13】バケットシリンダの最短縮時におけるバケットの状態を示す図。
【図14】エクステンションアーム基部に取り付けた連結部材を示す作業機の正面図。
【図15】エクステンションアーム先端に装着された把持装置を示す作業機の側面図。
【符号の説明】
5 アーム
30 エクステンションアーム
31 アタッチメント脱着装置
32 回動部材
Claims (5)
- アームの先端にアタッチメントを備えた延長アーム(以下エクステンションアーム)を脱着可能とする作業機械において、アーム先端にアタッチメント脱着装置を配置し、該アタッチメント脱着装置に回動部材を介してエクステンションアームの基部側と連結することを特徴とする作業機械。
- 前記エクステンションアームの基部側に収納空間を形成し、該収納空間に前記回動部材を配置するとともに、前記アタッチメント脱着装置の係合部を前記収納空間に挿入して連結することを特徴とする請求項1記載の作業機械。
- 前記回動部材をエクステンションアームに回転自在に枢支する枢支軸と、アタッチメント脱着装置をアーム先端に枢支する枢支軸を同一軸心上に配置したことを特徴とする請求項1記載の作業機械。
- 前記回動部材にアタッチメント作動用の連結部材を連結したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の作業機械。
- 前記連結部材の基部側を略Y字状に構成したことを特徴とする請求項4記載の作業機械。
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GB2462692A (en) * | 2008-08-23 | 2010-02-24 | Peter John Fox | Excavator dredging and demolition arm |
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