JP2004114411A - インク供給装置及びインク供給方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクを無駄に消費しないインク供給方法を提供する。
【解決手段】キャップ32Kで印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆って電磁弁50を開き、印字ヘッド22Kからインクを吸引し始め、第2インク供給チューブ42に7割程度のインクを充填させる。次に、三股ジョイント44を挟んで回復装置30とは反対側に印字ヘッド22Kを移動し、第2インク供給チューブ42から第3インク供給チューブ43にインクの大部分を移動させて電磁弁50を閉じる。次に、印字ヘッド22Kを回復装置30の上方に位置させ、キャップ32Kで印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆ってインク吸引を再開し、第3インク供給チューブ43とほぼ同量のインクを第2インク供給チューブ42に充填する。その後、電磁弁50を開いてインクを吸引する。
【選択図】 図2
【解決手段】キャップ32Kで印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆って電磁弁50を開き、印字ヘッド22Kからインクを吸引し始め、第2インク供給チューブ42に7割程度のインクを充填させる。次に、三股ジョイント44を挟んで回復装置30とは反対側に印字ヘッド22Kを移動し、第2インク供給チューブ42から第3インク供給チューブ43にインクの大部分を移動させて電磁弁50を閉じる。次に、印字ヘッド22Kを回復装置30の上方に位置させ、キャップ32Kで印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆ってインク吸引を再開し、第3インク供給チューブ43とほぼ同量のインクを第2インク供給チューブ42に充填する。その後、電磁弁50を開いてインクを吸引する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクの貯まったインクタンクから印字ヘッドにインクを供給するインク供給装置及びインク供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータやワークステーションの出力装置の一つとして、記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置が知られている。このインクジェット方式画像形成装置は、通常、インクが吐出する複数のノズルが形成された印字ヘッドと、この印字ヘッドを搭載して主走査方向に往復動するキャリッジと、この主走査方向に直交する方向(副走査方向であり記録媒体搬送方向)に記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置とを備えている。
【0003】
このインクジェット方式画像形成装置で記録媒体に画像を形成する際は、記録媒体搬送装置で搬送中の記録媒体を一時的に停止させ、キャリッジを主走査方向に往復動させながら、画像情報を担持した画像信号に基づいて複数のノズルから選択的にインクを吐出し、記録媒体のうちノズルの出口(インク吐出口)に向き合う画像形成領域に位置する部分に1バンド分の画像を形成する。その後、記録媒体を1バンド分の幅だけ搬送して停止させ、再び、キャリッジを主走査方向に往復動させながら、画像信号に基づいてノズルからインクを吐出し、記録媒体のうち画像形成領域に新たに位置する部分に画像を形成する。このような動作を繰り返すことによって記録媒体に画像を形成する。
【0004】
ところで、上記した印字ヘッドにはインクが供給される。インクを供給する技術としては、印字ヘッドとインクタンクを一体型にしてインクを印字ヘッドに供給する技術や、大容量インクタンクからチューブ(インク供給チューブ)を介して印字ヘッドにインクを供給する技術などが知られている。大容量インクタンクからチューブを介して印字ヘッドにインクを供給する技術では、インクタンクには多量のインクが貯められているのでインクタンクを交換する手間が少ない。このため、この技術は、A0サイズやB0サイズの記録媒体に画像を形成できるプロッタでは広く採用されている。
【0005】
上記した大容量インクタンクを用いるインク供給技術では、キャリッジの走査によって慣性力が生じ、チューブ内のインクがキャリッジの主走査方向に片寄ることがある。この結果、印字ヘッドの内部における圧力が変動する。印字ヘッドの内部の圧力が高過ぎても低過ぎてもインクの吐出に悪影響を及ぼす。印字ヘッドの内部の圧力が高過ぎる場合は、印字ヘッドの印字信号が入力されなくてもインクが吐出されることがある。この逆に、印字ヘッドの内部の圧力が低過ぎる場合は、この内部に空気が気泡として吸引されることがあるので、インクの吐出が不安定になったりインクが吐出しなくなったりするおそれがある。
【0006】
そこで、インクタンクにその一端部が接続されたインク供給チューブを途中から分岐させて環状のインク供給チューブを形成し、この環状のインク供給チューブの中央部に印字ヘッドを接続させる技術が知られている。このようなインク供給チューブは、その一端部がインクタンクに接続された第1インク供給チューブ、この第1インク供給チューブの一端部とは反対側の他端部が接続されると共に画像形成装置本体に固定された接続部、この接続部にその一端部が接続されると共にその他端部が印字ヘッドに接続された第2インク供給チューブ、及び、接続部にその一端部が接続されると共にその他端部が印字ヘッドに接続された第3インク供給チューブなどから構成される。上記した接続部は印字ヘッドよりも下方に位置しており、印字ヘッドの位置に応じて第2インク供給チューブ及び第3インク供給チューブのいずれか一方が他方の上方に位置することとなる。
【0007】
印字ヘッドにインクを供給するときは、周知の回復装置に備えられた吸引ポンプで印字ヘッドからインクを吸引する。また、上記した第1、第2、及び第3インク供給チューブにインクが充填されていなときは、印字ヘッドを回復装置の上に位置させておき、吸引ポンプで印字ヘッドからインクを吸引する。
【0008】
このように各インク供給チューブにインクを充填させる場合、第2インク供給チューブ及び第3インク供給チューブのいずれか一方にインクが充填されて他方にはほとんど充填されないことがある。この場合、ほとんどインクが充填されていない他方のインク供給チューブにインクを充填するために、吸引ポンプを稼動し続けて、他方のインク供給チューブから空気を吸引すると共に、インクが充填されている一方のインク供給チューブから引き続きインクを吸引する。従って、他方のインク供給チューブがインクで充填されるまで、一方のインク供給チューブから吸引されたインクは印字ヘッドを通って排出されることとなる。この結果、インクが無駄に消費される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑み、インクを無駄に消費しないインク供給装置及びインク供給方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のインク供給装置は、インクを貯めるインクタンクから印字ヘッドにインクを供給し、該印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置における、その一端部が前記インクタンクに接続された第1インク供給チューブと、該第1インク供給チューブの前記一端部とは反対側の他端部が接続されると共に前記画像形成装置に固定された接続部と、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続された第2インク供給チューブと、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続されることにより前記第2インク供給チューブとで環状のインク供給チューブを形成する第3インク供給チューブとを備え、前記インクタンクから前記各インク供給チューブを経由して前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給装置において、
(1)前記第2インク供給チューブ及び前記第3インク供給チューブのいずれかのインク流路を開閉する開閉部材を備えたことを特徴とするものである。
【0011】
ここで、
(2)前記印字ヘッドは所定の走査方向に走査するものであり、
(3)この走査方向に前記接続部と並んで配置された、前記印字ヘッドからインクを吸引することにより前記インクタンクのインクを前記印字ヘッドに送るインク吸引装置を備えてもよい。
【0012】
さらに、
(4)前記開閉部材は、前記第2インク供給チューブ又は前記第3インク供給チューブのうち前記接続部に近い部分に取り付けられたものであってもよい。
【0013】
また、本発明の第1のインク供給方法は、インクを貯めるインクタンクから印字ヘッドにインクを供給し、該印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置における、その一端部が前記インクタンクに接続された第1インク供給チューブと、該第1インク供給チューブの前記一端部とは反対側の他端部が接続されると共に前記画像形成装置に固定された接続部と、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続された第2インク供給チューブと、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続されることにより前記第2インク供給チューブとで環状のインク供給チューブを形成する第3インク供給チューブとを経由して、前記インクタンクから前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給方法において、(5)前記第1、第2、及び第3インク供給チューブにインクを充填する際に、所定の吸引位置に位置する前記印字ヘッドからインクを吸引することにより前記第2インク供給チューブにインクを所定量だけ充填させ、続いて、
(6)前記接続部を挟んで前記吸引位置とは反対側に前記印字ヘッドを移動させることにより、前記第2インク供給チューブに充填されたインクの大部分を前記第3インク供給チューブに移動させてこの第3インク供給チューブにインクを所定量だけ充填させ、次に、
(7)第3インク供給チューブに充填されたインクが流動しないようにしておき、前記印字ヘッドを前記吸引位置に再び戻して該印字ヘッドからインクを吸引して、第2インク供給チューブにインクをほぼ充填させることを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明の第2のインク供給方法は、インクを貯めるインクタンクから印字ヘッドにインクを供給し、該印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置における、その一端部が前記インクタンクに接続された第1インク供給チューブと、該第1インク供給チューブの前記一端部とは反対側の他端部が接続されると共に前記画像形成装置に固定された接続部と、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続された第2インク供給チューブと、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続されることにより前記第2インク供給チューブとで環状のインク供給チューブを形成する第3インク供給チューブとを経由して、前記インクタンクから前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給方法において、(8)前記第1、第2、及び第3インク供給チューブにインクを充填する際に、所定の吸引位置に位置する前記印字ヘッドからインクを吸引することにより前記第2インク供給チューブにインクを所定量だけ充填させ、その後、
(9)前記第2インク供給チューブに充填されたインクが流動しないようにしておくと共に前記第2インク供給チューブのうち前記接続部の近傍を閉じておき、前記印字ヘッドからインクを吸引して第3インク供給チューブにインクをほぼ充填させ、続いて、
(10)前記第2インク供給チューブを開いて前記印字ヘッドからインクをさらに吸引することにより前記第2及び第3インク供給チューブにインクを充填することを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0016】
図1を参照して、本発明の画像形成装置の一例であるインクジェット方式のプロッタを説明
する。
【0017】
図1は、インクジェット方式のプロッタの概略構成を示す斜視図である。
【0018】
プロッタ10は、矢印A方向に搬送される記録紙12が載置されるプラテン14を備えている。このプラテン14の上方には、プラテン14に対して平行に2本の走査レール(ガイドレール)16が掛け渡されている。この走査レール16には、モータ(図示せず)とベルト18によって矢印B,C方向(矢印A方向に直交する方向)に往復動する(走査する)キャリッジ20がスライド軸受(図示せず)を介して取り付けられている。
【0019】
キャリッジ20には、インクを吐出するインク吐出口(ノズルの出口であり、図示せず)が形成された4つの印字ヘッド22K(ブラック),22C(シアン),22M(マゼンタ),22Y(イエロー)が搭載されている。インク吐出口の前方は、画像が形成される画像形成領域23である。記録紙12のうち画像形成領域23に位置する部分にインク吐出口からインクが吐出され、これにより、この部分に画像が形成される。
【0020】
また、キャリッジ20の移動可能な範囲のうち画像形成領域23から離れた位置には、各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yのノズルからインクを強制的に吸引し、各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yに形成されたインク供給経路やノズルなどをクリーニングして印字ヘッド22K,22C,22M,22Yのインク吐出状態を初期の吐出状態にする回復装置30が配置されている。
【0021】
回復装置30には、4つの印字ヘッド22K,22C,22M,22Yそれぞれのインク吐出口を覆うゴム製の4つのキャップ32K,32C,32M,32Yが備えられている。各キャップ32K,32C,32M,32Yには廃インクチューブ(図示せず)の一端が接続されており、この廃インクチューブの他端は吸引ポンプ(図示せず)に接続されている。なお、4つのキャップ32K,32C,32M,32Yはキャップ台32に固定されている。
【0022】
ロール紙などの記録紙12に画像を形成するに当っては、プラテン14に記録紙12を載置して、プラテン14に形成された開口部(図示せず)から外周面の一部を露出した搬送ローラ24と、記録紙12の両端部を上方から押えるピンチローラ26とによって記録紙12を挟持しながら、搬送モータ(図示せず)によって搬送ローラ24を回転させて記録紙12を搬送する。記録紙12の上方でキャリッジ20を矢印B,C方向に往復動させ、ヘッド制御部(図示せず)から印字ヘッド22K,22C,22M,22Yに送信された画像情報を担持する画像信号に基づいてノズルからインクを吐出して、記録紙12のうち画像形成領域23に位置する部分に画像を形成する。
【0023】
画像を形成し終ると、キャリッジ20に搭載されたカッタ(図示せず)を所定位置まで飛び出させて記録紙12を所定サイズに裁断する。なお、画像形成動作中、ノズルなどをクリーニングするために、ノズルからインクを吸引することが必要な状態になると、キャリッジ20を回復装置30の上方に移動させる。
【0024】
上記した各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yはそれぞれ、各色ごとのインクタンクに接続されており、各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yにはそれぞれ、対応するインクタンクからインク供給チューブを通してインクが供給される。これらについて図2と図3を参照して説明する。
【0025】
図2は、印字ヘッドとインクタンクを接続するインク供給チューブを模式的に示す概略図である。図3は、第3インク供給チューブに取り付けられた電磁弁を示す模式図である。図2では、印字ヘッド22Kについての例を説明するが、他の印字ヘッド22C,22M,22Yも同様である。また、図2においては、図1に示された構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0026】
印字ヘッド22Kとインクタンク40Kは、第1インク供給チューブ41、第2インク供給チューブ42、及び第3インク供給チューブ43を介して接続されている。第1インク供給チューブ41の一端部41aはインクタンク40Kに接続されている。第1インク供給チューブ41の一端部41aとは反対側の他端部41bは三股ジョイント44(本発明にいう接続部の一例である)の一つの接続口に連結(接続)されている。
【0027】
三股ジョイント44の残りの二つの接続口の一つには、第2インク供給チューブ42の一端部42aが連結されている。三股ジョイント44の残りの一つの接続口には、第3インク供給チューブ43の一端部43aが接続されている。第3インク供給チューブ43のうち三股ジョイント44の近傍部分には、第3インク供給チューブ43のインク流路を開閉する電磁弁50が取り付けられている。この電磁弁50は、図3(a)に示すように、ソレノイド52をオフにすることにより第3インク供給チューブ43のインク流路を開く。一方、電磁弁50は、図3(b)に示すように、ソレノイド52をオンにすることにより第3インク供給チューブ43のインク流路を閉じる。ソレノイド52のオンオフは、プロッタ10(図1参照)に内蔵された制御器(図示せず)によって行われる。
【0028】
第2インク供給チューブ42の一端部42aとは反対側の他端部42bは印字ヘッド22Kに接続されている。また、第3インク供給チューブ43の一端部43aとは反対側の他端部43bは印字ヘッド22Kに接続されている。第2インク供給チューブ42は三股ジョイント44から矢印C方向に延びて、その途中の部分で弾性的に屈曲して矢印B方向に延びて印字ヘッド22Kに接続されている。一方、第3インク供給チューブ43は三股ジョイント44から矢印B方向に延びて、その途中の部分で弾性的に屈曲して矢印C方向に延びて印字ヘッド22Kに接続されている。従って、第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43とで環状のインク供給チューブを構成している。また、印字ヘッド22Kの位置に応じて、第2インク供給チューブ42の大部分若しくは第3インク供給チューブ43の大部分が他方の上方に位置する。
【0029】
三股ジョイント44はプロッタ10の本体に固定されており、図2に示す位置から移動しない。従って、第1インク供給チューブ41も移動しない。また、三股ジョイント44は印字ヘッド22Kよりも下方に固定されており、印字ヘッド22Kは、三股ジョイント44の上方を矢印B,C方向に移動する。印字ヘッド22Kの移動に伴って第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43は、後述する図4や図5などに示すように移動する。
【0030】
インクタンク40Kのインクを印字ヘッド22Kに供給するときは、キャリッジ20(図1参照)を回復装置30の上方に移動させ、回復装置30のキャップ32K(図1参照)で印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆ってノズルからインクを吸引する。なお、印字ヘッド22Kが回復装置30の真上に位置しているときの位置が、本発明にいう吸引位置である。
【0031】
第1インク供給チューブ41、第2インク供給チューブ42、及び第3インク供給チューブ43にインクが充填されていないときにこれら各インク供給チューブ41,42,43にインクを充填する方法を、図4から図9までを参照して説明する。なお、図4から図8までに示す図では、第1インク供給チューブやインクタンクが省略されている。
【0032】
図4は、各インク供給チューブにインクを充填するための第1ステップを示す模式図である。図5は、各インク供給チューブにインクを充填するための第2ステップを示す模式図である。図6は、各インク供給チューブにインクを充填するための第3ステップを示す模式図である。図7は、各インク供給チューブにインクを充填するための第4ステップを示す模式図である。図8は、各インク供給チューブにインクを充填するための第5ステップを示す模式図である。図9は、各インク供給チューブにインクを充填する手順を示すフロー図である。
【0033】
第1インク供給チューブ41、第2インク供給チューブ42、及び第3インク供給チューブ43にインクを充填するに際しては、先ず、キャリッジ20(図1参照)を回復装置30の上方に移動させて、回復装置30のキャップ32K(図1参照)で印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆うと共に電磁弁50を開く(S901)。この状態では、図4に示すように、第2インク供給チューブ42の大部分は、第3インク供給チューブ43の下方に位置している。従って、吸引ポンプを稼動して印字ヘッド22Kのノズルからインクを吸引し始める(S902)ことにより、第2インク供給チューブ42に7割程度のインク(本発明にいう所定量のインクの一例である)が充填すると共に第3インク供給チューブ43にも少量のインクが充填する(S903)。第2インク供給チューブ42に7割程度のインクが充填されていないときは、印字ヘッド22Kのノズルからインクを吸引し続ける。
【0034】
第2インク供給チューブ42に7割程度のインクが充填されたときは、キャリッジ20(図1参照)と共に印字ヘッド22Kを矢印B方向に移動させて、図5に示すように、三股ジョイント44を挟んで回復装置30とは反対側に印字ヘッド22Kを停止させる(S904)。この状態では、電磁弁50は開いたままであり、第3インク供給チューブ43の大部分は第2インク供給チューブ42の下方に位置する。この結果、図5に示すように、第2インク供給チューブ42に充填されているインクの大部分は第3インク供給チューブ43に移動する。この状態で電磁弁50を閉じる(S905)。続いて、キャリッジ20と共に印字ヘッド22Kを矢印C方向に移動させて、図6に示すように、印字ヘッド22Kを回復装置30の上方に再び位置させる(S906)。この状態では、電磁弁50は閉じられたままであるので、第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43に充填されているインクは移動せずに、第3インク供給チューブ43の7割程度の部分にはインクが充填されたままであり、一方、第2インク供給チューブ42の3割程度の部分にはインクが充填されたままである。
【0035】
次に、電磁弁50を閉じたままで回復装置30のキャップ32K(図1参照)で印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆ってインクの吸引を再開する(S907)。この吸引によって、第3インク供給チューブ43にはインクが送られないが、第3インク供給チューブ43に充填されているインクの量と同じ程度の量のインクを第2インク供給チューブ42に充填する(S908)。このようにして、第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43に、図7に示すように同程度の量のインクが充填された時点で電磁弁50を開く(S909)。続いて、インクを吸引することにより第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43には、図8に示すように、ほぼ同時に完全にインクが充填される。
【0036】
上記のようにして第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43にインクを充填することにより、これらのいずれか一方を経由して吸引したインクを排出しながら他方にインクを充填させることは無い。この結果、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクを無駄に消費しない。
【0037】
上記した例では、第3インク供給チューブ43に電磁弁50を取り付けた場合を説明したが、第2インク供給チューブ42に電磁弁50を取り付けてもよい。第3インク供給チューブに代えて第2インク供給チューブ42に電磁弁50を取り付けた場合を、図10から図13までを参照して説明する。
【0038】
図10は、各インク供給チューブにインクを充填するための第1ステップを示す模式図である。図11は、各インク供給チューブにインクを充填するための第2ステップを示す模式図である。図12は、各インク供給チューブにインクを充填するための第3ステップを示す模式図である。図13は、各インク供給チューブにインクを充填する手順を示すフロー図である。
【0039】
第1インク供給チューブ41、第2インク供給チューブ42、及び第3インク供給チューブ43にインクを充填するに際しては、先ず、キャリッジ20(図1参照)を回復装置30の上方に移動させて、回復装置30のキャップ32K(図1参照)で印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆うと共に電磁弁50を開く(S1301)。この状態では、図10に示すように、第2インク供給チューブ42の大部分は第3インク供給チューブ43の下方に位置している。従って、吸引ポンプを稼動して印字ヘッド22Kのノズルからインクを吸引し始める(S1302)ことにより、第2インク供給チューブ42に7割程度のインク(本発明にいう所定量のインクの一例である)が充填すると共に第3インク供給チューブ43にも少量のインクが充填する(S1303)。第2インク供給チューブ42に7割程度のインクが充填されていないときは、印字ヘッド22Kのノズルからインクを吸引し続ける。
【0040】
図10に示すように第2インク供給チューブ42に7割程度のインクが充填されたときは、電磁弁50を閉じて(S1304)、印字ヘッド22Kからインクを吸引する(S1305)。電磁弁50を閉じているので第2インク供給チューブ42にはインクが流れ込まないが、第3インク供給チューブ43には、インクがさらに充填される。第2インク供給チューブ42に充填されているインクの量と同じ程度の量のインクを第3インク供給チューブ43に充填する(S1306)。このようにして、第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43に、図11に示すように同程度の量のインクが充填された時点で電磁弁50を開く(S1307)。続いて、インクを吸引することにより第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43には、図12に示すように、ほぼ同時に完全にインクが充填される。
【0041】
上記のようにして第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43にインクを充填することにより、これらのいずれか一方を経由して吸引したインクを排出しながら他方にインクを充填させることは無い。この結果、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクを無駄に消費しない。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のインク供給装置では、インクの充填されていない第1、第2、及び第3インク供給チューブにインクを充填する際には、先ず、開閉部材を開けておき、印字ヘッドからインク(若しくは空気)を吸引することによりインクタンクのインクを印字ヘッドに供給させるインク吸引装置によって印字ヘッドからインクを吸引することにより開閉部材の無いインク供給チューブ(ここでは、第2インク供給チューブとする)にインクをほぼ充填する。続いて、接続部を挟んでインク吸引装置とは反対側に印字ヘッドを移動させることにより、第2インク供給チューブに充填されたインクの大部分を第3インク供給チューブに移動させてこの第3インク供給チューブにインクをほぼ充填させる。次に、開閉部材を閉じて第3インク供給チューブにインクが流れないようにしておき、印字ヘッドをインク吸引装置に戻して印字ヘッドからインクを吸引して、第2インク供給チューブにインクをほぼ充填させる。これにより、第2及び第3インク供給チューブにインクがほぼ充填される。続いて、開閉部材を開いてインク吸引装置で印字ヘッドからインクを吸引することにより、第2及び第3インク供給チューブにはほぼ同時にインクが完全に充填される。従って、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方にだけインクが早く充填されて他方にインクがほとんど充填されないことが防止される。このため、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方を経由して吸引したインクを排出しながら他方にインクを充填させることは無い。この結果、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクを無駄に消費しない。
【0043】
ここで、前記印字ヘッドは所定の走査方向に走査するものであり、この走査方向に前記接続部と並んで配置された、前記印字ヘッドからインクを吸引することにより前記インクタンクのインクを前記印字ヘッドに送るインク吸引装置を備えた場合は、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクをいっそう無駄に消費しない。
【0044】
さらに、前記開閉部材は、前記第2インク供給チューブ又は前記第3インク供給チューブのうち前記接続部に近い部分に取り付けられたものである場合は、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクをいっそう無駄に消費しない。
【0045】
また、本発明の第1のインク供給方法によれば、第2及び第3インク供給チューブにはほぼ同時にインクが完全に充填される。従って、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方にだけインクが早く充填されて他方にインクがほとんど充填されないことが防止される。このため、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方を経由して吸引したインクを排出しながら他方にインクを充填させることは無い。この結果、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクを無駄に消費しない。
【0046】
また、本発明の第2のインク供給方法によれば、第2及び第3インク供給チューブにはほぼ同時にインクが完全に充填される。従って、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方にだけインクが早く充填されて他方にインクがほとんど充填されないことが防止される。このため、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方を経由して吸引したインクを排出しながら他方にインクを充填させることは無い。この結果、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクを無駄に消費しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット方式のプロッタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】印字ヘッドとインクタンクを接続するインク供給チューブを模式的に示す概略図である。
【図3】第3インク供給チューブに取り付けられた電磁弁を示す模式図である。
【図4】各インク供給チューブにインクを充填するための第1ステップを示す模式図である。
【図5】各インク供給チューブにインクを充填するための第2ステップを示す模式図である。
【図6】各インク供給チューブにインクを充填するための第3ステップを示す模式図である。
【図7】各インク供給チューブにインクを充填するための第4ステップを示す模式図である。
【図8】各インク供給チューブにインクを充填するための第5ステップを示す模式図である。
【図9】各インク供給チューブにインクを充填する手順を示すフロー図である。
【図10】各インク供給チューブにインクを充填するための第1ステップを示す模式図である。
【図11】各インク供給チューブにインクを充填するための第2ステップを示す模式図である。
【図12】各インク供給チューブにインクを充填するための第3ステップを示す模式図である。
【図13】各インク供給チューブにインクを充填する手順を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 プロッタ
22K 印字ヘッド
30 回復装置
41 第1インク供給チューブ
42 第2インク供給チューブ
43 第3インク供給チューブ
50 電磁弁
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクの貯まったインクタンクから印字ヘッドにインクを供給するインク供給装置及びインク供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
コンピュータやワークステーションの出力装置の一つとして、記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置が知られている。このインクジェット方式画像形成装置は、通常、インクが吐出する複数のノズルが形成された印字ヘッドと、この印字ヘッドを搭載して主走査方向に往復動するキャリッジと、この主走査方向に直交する方向(副走査方向であり記録媒体搬送方向)に記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置とを備えている。
【0003】
このインクジェット方式画像形成装置で記録媒体に画像を形成する際は、記録媒体搬送装置で搬送中の記録媒体を一時的に停止させ、キャリッジを主走査方向に往復動させながら、画像情報を担持した画像信号に基づいて複数のノズルから選択的にインクを吐出し、記録媒体のうちノズルの出口(インク吐出口)に向き合う画像形成領域に位置する部分に1バンド分の画像を形成する。その後、記録媒体を1バンド分の幅だけ搬送して停止させ、再び、キャリッジを主走査方向に往復動させながら、画像信号に基づいてノズルからインクを吐出し、記録媒体のうち画像形成領域に新たに位置する部分に画像を形成する。このような動作を繰り返すことによって記録媒体に画像を形成する。
【0004】
ところで、上記した印字ヘッドにはインクが供給される。インクを供給する技術としては、印字ヘッドとインクタンクを一体型にしてインクを印字ヘッドに供給する技術や、大容量インクタンクからチューブ(インク供給チューブ)を介して印字ヘッドにインクを供給する技術などが知られている。大容量インクタンクからチューブを介して印字ヘッドにインクを供給する技術では、インクタンクには多量のインクが貯められているのでインクタンクを交換する手間が少ない。このため、この技術は、A0サイズやB0サイズの記録媒体に画像を形成できるプロッタでは広く採用されている。
【0005】
上記した大容量インクタンクを用いるインク供給技術では、キャリッジの走査によって慣性力が生じ、チューブ内のインクがキャリッジの主走査方向に片寄ることがある。この結果、印字ヘッドの内部における圧力が変動する。印字ヘッドの内部の圧力が高過ぎても低過ぎてもインクの吐出に悪影響を及ぼす。印字ヘッドの内部の圧力が高過ぎる場合は、印字ヘッドの印字信号が入力されなくてもインクが吐出されることがある。この逆に、印字ヘッドの内部の圧力が低過ぎる場合は、この内部に空気が気泡として吸引されることがあるので、インクの吐出が不安定になったりインクが吐出しなくなったりするおそれがある。
【0006】
そこで、インクタンクにその一端部が接続されたインク供給チューブを途中から分岐させて環状のインク供給チューブを形成し、この環状のインク供給チューブの中央部に印字ヘッドを接続させる技術が知られている。このようなインク供給チューブは、その一端部がインクタンクに接続された第1インク供給チューブ、この第1インク供給チューブの一端部とは反対側の他端部が接続されると共に画像形成装置本体に固定された接続部、この接続部にその一端部が接続されると共にその他端部が印字ヘッドに接続された第2インク供給チューブ、及び、接続部にその一端部が接続されると共にその他端部が印字ヘッドに接続された第3インク供給チューブなどから構成される。上記した接続部は印字ヘッドよりも下方に位置しており、印字ヘッドの位置に応じて第2インク供給チューブ及び第3インク供給チューブのいずれか一方が他方の上方に位置することとなる。
【0007】
印字ヘッドにインクを供給するときは、周知の回復装置に備えられた吸引ポンプで印字ヘッドからインクを吸引する。また、上記した第1、第2、及び第3インク供給チューブにインクが充填されていなときは、印字ヘッドを回復装置の上に位置させておき、吸引ポンプで印字ヘッドからインクを吸引する。
【0008】
このように各インク供給チューブにインクを充填させる場合、第2インク供給チューブ及び第3インク供給チューブのいずれか一方にインクが充填されて他方にはほとんど充填されないことがある。この場合、ほとんどインクが充填されていない他方のインク供給チューブにインクを充填するために、吸引ポンプを稼動し続けて、他方のインク供給チューブから空気を吸引すると共に、インクが充填されている一方のインク供給チューブから引き続きインクを吸引する。従って、他方のインク供給チューブがインクで充填されるまで、一方のインク供給チューブから吸引されたインクは印字ヘッドを通って排出されることとなる。この結果、インクが無駄に消費される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑み、インクを無駄に消費しないインク供給装置及びインク供給方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のインク供給装置は、インクを貯めるインクタンクから印字ヘッドにインクを供給し、該印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置における、その一端部が前記インクタンクに接続された第1インク供給チューブと、該第1インク供給チューブの前記一端部とは反対側の他端部が接続されると共に前記画像形成装置に固定された接続部と、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続された第2インク供給チューブと、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続されることにより前記第2インク供給チューブとで環状のインク供給チューブを形成する第3インク供給チューブとを備え、前記インクタンクから前記各インク供給チューブを経由して前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給装置において、
(1)前記第2インク供給チューブ及び前記第3インク供給チューブのいずれかのインク流路を開閉する開閉部材を備えたことを特徴とするものである。
【0011】
ここで、
(2)前記印字ヘッドは所定の走査方向に走査するものであり、
(3)この走査方向に前記接続部と並んで配置された、前記印字ヘッドからインクを吸引することにより前記インクタンクのインクを前記印字ヘッドに送るインク吸引装置を備えてもよい。
【0012】
さらに、
(4)前記開閉部材は、前記第2インク供給チューブ又は前記第3インク供給チューブのうち前記接続部に近い部分に取り付けられたものであってもよい。
【0013】
また、本発明の第1のインク供給方法は、インクを貯めるインクタンクから印字ヘッドにインクを供給し、該印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置における、その一端部が前記インクタンクに接続された第1インク供給チューブと、該第1インク供給チューブの前記一端部とは反対側の他端部が接続されると共に前記画像形成装置に固定された接続部と、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続された第2インク供給チューブと、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続されることにより前記第2インク供給チューブとで環状のインク供給チューブを形成する第3インク供給チューブとを経由して、前記インクタンクから前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給方法において、(5)前記第1、第2、及び第3インク供給チューブにインクを充填する際に、所定の吸引位置に位置する前記印字ヘッドからインクを吸引することにより前記第2インク供給チューブにインクを所定量だけ充填させ、続いて、
(6)前記接続部を挟んで前記吸引位置とは反対側に前記印字ヘッドを移動させることにより、前記第2インク供給チューブに充填されたインクの大部分を前記第3インク供給チューブに移動させてこの第3インク供給チューブにインクを所定量だけ充填させ、次に、
(7)第3インク供給チューブに充填されたインクが流動しないようにしておき、前記印字ヘッドを前記吸引位置に再び戻して該印字ヘッドからインクを吸引して、第2インク供給チューブにインクをほぼ充填させることを特徴とするものである。
【0014】
また、本発明の第2のインク供給方法は、インクを貯めるインクタンクから印字ヘッドにインクを供給し、該印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置における、その一端部が前記インクタンクに接続された第1インク供給チューブと、該第1インク供給チューブの前記一端部とは反対側の他端部が接続されると共に前記画像形成装置に固定された接続部と、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続された第2インク供給チューブと、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続されることにより前記第2インク供給チューブとで環状のインク供給チューブを形成する第3インク供給チューブとを経由して、前記インクタンクから前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給方法において、(8)前記第1、第2、及び第3インク供給チューブにインクを充填する際に、所定の吸引位置に位置する前記印字ヘッドからインクを吸引することにより前記第2インク供給チューブにインクを所定量だけ充填させ、その後、
(9)前記第2インク供給チューブに充填されたインクが流動しないようにしておくと共に前記第2インク供給チューブのうち前記接続部の近傍を閉じておき、前記印字ヘッドからインクを吸引して第3インク供給チューブにインクをほぼ充填させ、続いて、
(10)前記第2インク供給チューブを開いて前記印字ヘッドからインクをさらに吸引することにより前記第2及び第3インク供給チューブにインクを充填することを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0016】
図1を参照して、本発明の画像形成装置の一例であるインクジェット方式のプロッタを説明
する。
【0017】
図1は、インクジェット方式のプロッタの概略構成を示す斜視図である。
【0018】
プロッタ10は、矢印A方向に搬送される記録紙12が載置されるプラテン14を備えている。このプラテン14の上方には、プラテン14に対して平行に2本の走査レール(ガイドレール)16が掛け渡されている。この走査レール16には、モータ(図示せず)とベルト18によって矢印B,C方向(矢印A方向に直交する方向)に往復動する(走査する)キャリッジ20がスライド軸受(図示せず)を介して取り付けられている。
【0019】
キャリッジ20には、インクを吐出するインク吐出口(ノズルの出口であり、図示せず)が形成された4つの印字ヘッド22K(ブラック),22C(シアン),22M(マゼンタ),22Y(イエロー)が搭載されている。インク吐出口の前方は、画像が形成される画像形成領域23である。記録紙12のうち画像形成領域23に位置する部分にインク吐出口からインクが吐出され、これにより、この部分に画像が形成される。
【0020】
また、キャリッジ20の移動可能な範囲のうち画像形成領域23から離れた位置には、各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yのノズルからインクを強制的に吸引し、各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yに形成されたインク供給経路やノズルなどをクリーニングして印字ヘッド22K,22C,22M,22Yのインク吐出状態を初期の吐出状態にする回復装置30が配置されている。
【0021】
回復装置30には、4つの印字ヘッド22K,22C,22M,22Yそれぞれのインク吐出口を覆うゴム製の4つのキャップ32K,32C,32M,32Yが備えられている。各キャップ32K,32C,32M,32Yには廃インクチューブ(図示せず)の一端が接続されており、この廃インクチューブの他端は吸引ポンプ(図示せず)に接続されている。なお、4つのキャップ32K,32C,32M,32Yはキャップ台32に固定されている。
【0022】
ロール紙などの記録紙12に画像を形成するに当っては、プラテン14に記録紙12を載置して、プラテン14に形成された開口部(図示せず)から外周面の一部を露出した搬送ローラ24と、記録紙12の両端部を上方から押えるピンチローラ26とによって記録紙12を挟持しながら、搬送モータ(図示せず)によって搬送ローラ24を回転させて記録紙12を搬送する。記録紙12の上方でキャリッジ20を矢印B,C方向に往復動させ、ヘッド制御部(図示せず)から印字ヘッド22K,22C,22M,22Yに送信された画像情報を担持する画像信号に基づいてノズルからインクを吐出して、記録紙12のうち画像形成領域23に位置する部分に画像を形成する。
【0023】
画像を形成し終ると、キャリッジ20に搭載されたカッタ(図示せず)を所定位置まで飛び出させて記録紙12を所定サイズに裁断する。なお、画像形成動作中、ノズルなどをクリーニングするために、ノズルからインクを吸引することが必要な状態になると、キャリッジ20を回復装置30の上方に移動させる。
【0024】
上記した各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yはそれぞれ、各色ごとのインクタンクに接続されており、各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yにはそれぞれ、対応するインクタンクからインク供給チューブを通してインクが供給される。これらについて図2と図3を参照して説明する。
【0025】
図2は、印字ヘッドとインクタンクを接続するインク供給チューブを模式的に示す概略図である。図3は、第3インク供給チューブに取り付けられた電磁弁を示す模式図である。図2では、印字ヘッド22Kについての例を説明するが、他の印字ヘッド22C,22M,22Yも同様である。また、図2においては、図1に示された構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0026】
印字ヘッド22Kとインクタンク40Kは、第1インク供給チューブ41、第2インク供給チューブ42、及び第3インク供給チューブ43を介して接続されている。第1インク供給チューブ41の一端部41aはインクタンク40Kに接続されている。第1インク供給チューブ41の一端部41aとは反対側の他端部41bは三股ジョイント44(本発明にいう接続部の一例である)の一つの接続口に連結(接続)されている。
【0027】
三股ジョイント44の残りの二つの接続口の一つには、第2インク供給チューブ42の一端部42aが連結されている。三股ジョイント44の残りの一つの接続口には、第3インク供給チューブ43の一端部43aが接続されている。第3インク供給チューブ43のうち三股ジョイント44の近傍部分には、第3インク供給チューブ43のインク流路を開閉する電磁弁50が取り付けられている。この電磁弁50は、図3(a)に示すように、ソレノイド52をオフにすることにより第3インク供給チューブ43のインク流路を開く。一方、電磁弁50は、図3(b)に示すように、ソレノイド52をオンにすることにより第3インク供給チューブ43のインク流路を閉じる。ソレノイド52のオンオフは、プロッタ10(図1参照)に内蔵された制御器(図示せず)によって行われる。
【0028】
第2インク供給チューブ42の一端部42aとは反対側の他端部42bは印字ヘッド22Kに接続されている。また、第3インク供給チューブ43の一端部43aとは反対側の他端部43bは印字ヘッド22Kに接続されている。第2インク供給チューブ42は三股ジョイント44から矢印C方向に延びて、その途中の部分で弾性的に屈曲して矢印B方向に延びて印字ヘッド22Kに接続されている。一方、第3インク供給チューブ43は三股ジョイント44から矢印B方向に延びて、その途中の部分で弾性的に屈曲して矢印C方向に延びて印字ヘッド22Kに接続されている。従って、第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43とで環状のインク供給チューブを構成している。また、印字ヘッド22Kの位置に応じて、第2インク供給チューブ42の大部分若しくは第3インク供給チューブ43の大部分が他方の上方に位置する。
【0029】
三股ジョイント44はプロッタ10の本体に固定されており、図2に示す位置から移動しない。従って、第1インク供給チューブ41も移動しない。また、三股ジョイント44は印字ヘッド22Kよりも下方に固定されており、印字ヘッド22Kは、三股ジョイント44の上方を矢印B,C方向に移動する。印字ヘッド22Kの移動に伴って第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43は、後述する図4や図5などに示すように移動する。
【0030】
インクタンク40Kのインクを印字ヘッド22Kに供給するときは、キャリッジ20(図1参照)を回復装置30の上方に移動させ、回復装置30のキャップ32K(図1参照)で印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆ってノズルからインクを吸引する。なお、印字ヘッド22Kが回復装置30の真上に位置しているときの位置が、本発明にいう吸引位置である。
【0031】
第1インク供給チューブ41、第2インク供給チューブ42、及び第3インク供給チューブ43にインクが充填されていないときにこれら各インク供給チューブ41,42,43にインクを充填する方法を、図4から図9までを参照して説明する。なお、図4から図8までに示す図では、第1インク供給チューブやインクタンクが省略されている。
【0032】
図4は、各インク供給チューブにインクを充填するための第1ステップを示す模式図である。図5は、各インク供給チューブにインクを充填するための第2ステップを示す模式図である。図6は、各インク供給チューブにインクを充填するための第3ステップを示す模式図である。図7は、各インク供給チューブにインクを充填するための第4ステップを示す模式図である。図8は、各インク供給チューブにインクを充填するための第5ステップを示す模式図である。図9は、各インク供給チューブにインクを充填する手順を示すフロー図である。
【0033】
第1インク供給チューブ41、第2インク供給チューブ42、及び第3インク供給チューブ43にインクを充填するに際しては、先ず、キャリッジ20(図1参照)を回復装置30の上方に移動させて、回復装置30のキャップ32K(図1参照)で印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆うと共に電磁弁50を開く(S901)。この状態では、図4に示すように、第2インク供給チューブ42の大部分は、第3インク供給チューブ43の下方に位置している。従って、吸引ポンプを稼動して印字ヘッド22Kのノズルからインクを吸引し始める(S902)ことにより、第2インク供給チューブ42に7割程度のインク(本発明にいう所定量のインクの一例である)が充填すると共に第3インク供給チューブ43にも少量のインクが充填する(S903)。第2インク供給チューブ42に7割程度のインクが充填されていないときは、印字ヘッド22Kのノズルからインクを吸引し続ける。
【0034】
第2インク供給チューブ42に7割程度のインクが充填されたときは、キャリッジ20(図1参照)と共に印字ヘッド22Kを矢印B方向に移動させて、図5に示すように、三股ジョイント44を挟んで回復装置30とは反対側に印字ヘッド22Kを停止させる(S904)。この状態では、電磁弁50は開いたままであり、第3インク供給チューブ43の大部分は第2インク供給チューブ42の下方に位置する。この結果、図5に示すように、第2インク供給チューブ42に充填されているインクの大部分は第3インク供給チューブ43に移動する。この状態で電磁弁50を閉じる(S905)。続いて、キャリッジ20と共に印字ヘッド22Kを矢印C方向に移動させて、図6に示すように、印字ヘッド22Kを回復装置30の上方に再び位置させる(S906)。この状態では、電磁弁50は閉じられたままであるので、第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43に充填されているインクは移動せずに、第3インク供給チューブ43の7割程度の部分にはインクが充填されたままであり、一方、第2インク供給チューブ42の3割程度の部分にはインクが充填されたままである。
【0035】
次に、電磁弁50を閉じたままで回復装置30のキャップ32K(図1参照)で印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆ってインクの吸引を再開する(S907)。この吸引によって、第3インク供給チューブ43にはインクが送られないが、第3インク供給チューブ43に充填されているインクの量と同じ程度の量のインクを第2インク供給チューブ42に充填する(S908)。このようにして、第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43に、図7に示すように同程度の量のインクが充填された時点で電磁弁50を開く(S909)。続いて、インクを吸引することにより第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43には、図8に示すように、ほぼ同時に完全にインクが充填される。
【0036】
上記のようにして第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43にインクを充填することにより、これらのいずれか一方を経由して吸引したインクを排出しながら他方にインクを充填させることは無い。この結果、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクを無駄に消費しない。
【0037】
上記した例では、第3インク供給チューブ43に電磁弁50を取り付けた場合を説明したが、第2インク供給チューブ42に電磁弁50を取り付けてもよい。第3インク供給チューブに代えて第2インク供給チューブ42に電磁弁50を取り付けた場合を、図10から図13までを参照して説明する。
【0038】
図10は、各インク供給チューブにインクを充填するための第1ステップを示す模式図である。図11は、各インク供給チューブにインクを充填するための第2ステップを示す模式図である。図12は、各インク供給チューブにインクを充填するための第3ステップを示す模式図である。図13は、各インク供給チューブにインクを充填する手順を示すフロー図である。
【0039】
第1インク供給チューブ41、第2インク供給チューブ42、及び第3インク供給チューブ43にインクを充填するに際しては、先ず、キャリッジ20(図1参照)を回復装置30の上方に移動させて、回復装置30のキャップ32K(図1参照)で印字ヘッド22Kのインク吐出口を覆うと共に電磁弁50を開く(S1301)。この状態では、図10に示すように、第2インク供給チューブ42の大部分は第3インク供給チューブ43の下方に位置している。従って、吸引ポンプを稼動して印字ヘッド22Kのノズルからインクを吸引し始める(S1302)ことにより、第2インク供給チューブ42に7割程度のインク(本発明にいう所定量のインクの一例である)が充填すると共に第3インク供給チューブ43にも少量のインクが充填する(S1303)。第2インク供給チューブ42に7割程度のインクが充填されていないときは、印字ヘッド22Kのノズルからインクを吸引し続ける。
【0040】
図10に示すように第2インク供給チューブ42に7割程度のインクが充填されたときは、電磁弁50を閉じて(S1304)、印字ヘッド22Kからインクを吸引する(S1305)。電磁弁50を閉じているので第2インク供給チューブ42にはインクが流れ込まないが、第3インク供給チューブ43には、インクがさらに充填される。第2インク供給チューブ42に充填されているインクの量と同じ程度の量のインクを第3インク供給チューブ43に充填する(S1306)。このようにして、第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43に、図11に示すように同程度の量のインクが充填された時点で電磁弁50を開く(S1307)。続いて、インクを吸引することにより第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43には、図12に示すように、ほぼ同時に完全にインクが充填される。
【0041】
上記のようにして第2インク供給チューブ42と第3インク供給チューブ43にインクを充填することにより、これらのいずれか一方を経由して吸引したインクを排出しながら他方にインクを充填させることは無い。この結果、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクを無駄に消費しない。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のインク供給装置では、インクの充填されていない第1、第2、及び第3インク供給チューブにインクを充填する際には、先ず、開閉部材を開けておき、印字ヘッドからインク(若しくは空気)を吸引することによりインクタンクのインクを印字ヘッドに供給させるインク吸引装置によって印字ヘッドからインクを吸引することにより開閉部材の無いインク供給チューブ(ここでは、第2インク供給チューブとする)にインクをほぼ充填する。続いて、接続部を挟んでインク吸引装置とは反対側に印字ヘッドを移動させることにより、第2インク供給チューブに充填されたインクの大部分を第3インク供給チューブに移動させてこの第3インク供給チューブにインクをほぼ充填させる。次に、開閉部材を閉じて第3インク供給チューブにインクが流れないようにしておき、印字ヘッドをインク吸引装置に戻して印字ヘッドからインクを吸引して、第2インク供給チューブにインクをほぼ充填させる。これにより、第2及び第3インク供給チューブにインクがほぼ充填される。続いて、開閉部材を開いてインク吸引装置で印字ヘッドからインクを吸引することにより、第2及び第3インク供給チューブにはほぼ同時にインクが完全に充填される。従って、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方にだけインクが早く充填されて他方にインクがほとんど充填されないことが防止される。このため、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方を経由して吸引したインクを排出しながら他方にインクを充填させることは無い。この結果、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクを無駄に消費しない。
【0043】
ここで、前記印字ヘッドは所定の走査方向に走査するものであり、この走査方向に前記接続部と並んで配置された、前記印字ヘッドからインクを吸引することにより前記インクタンクのインクを前記印字ヘッドに送るインク吸引装置を備えた場合は、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクをいっそう無駄に消費しない。
【0044】
さらに、前記開閉部材は、前記第2インク供給チューブ又は前記第3インク供給チューブのうち前記接続部に近い部分に取り付けられたものである場合は、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクをいっそう無駄に消費しない。
【0045】
また、本発明の第1のインク供給方法によれば、第2及び第3インク供給チューブにはほぼ同時にインクが完全に充填される。従って、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方にだけインクが早く充填されて他方にインクがほとんど充填されないことが防止される。このため、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方を経由して吸引したインクを排出しながら他方にインクを充填させることは無い。この結果、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクを無駄に消費しない。
【0046】
また、本発明の第2のインク供給方法によれば、第2及び第3インク供給チューブにはほぼ同時にインクが完全に充填される。従って、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方にだけインクが早く充填されて他方にインクがほとんど充填されないことが防止される。このため、第2及び第3インク供給チューブのいずれか一方を経由して吸引したインクを排出しながら他方にインクを充填させることは無い。この結果、各インク供給チューブにインクを充填する際にインクを無駄に消費しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット方式のプロッタの概略構成を示す斜視図である。
【図2】印字ヘッドとインクタンクを接続するインク供給チューブを模式的に示す概略図である。
【図3】第3インク供給チューブに取り付けられた電磁弁を示す模式図である。
【図4】各インク供給チューブにインクを充填するための第1ステップを示す模式図である。
【図5】各インク供給チューブにインクを充填するための第2ステップを示す模式図である。
【図6】各インク供給チューブにインクを充填するための第3ステップを示す模式図である。
【図7】各インク供給チューブにインクを充填するための第4ステップを示す模式図である。
【図8】各インク供給チューブにインクを充填するための第5ステップを示す模式図である。
【図9】各インク供給チューブにインクを充填する手順を示すフロー図である。
【図10】各インク供給チューブにインクを充填するための第1ステップを示す模式図である。
【図11】各インク供給チューブにインクを充填するための第2ステップを示す模式図である。
【図12】各インク供給チューブにインクを充填するための第3ステップを示す模式図である。
【図13】各インク供給チューブにインクを充填する手順を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 プロッタ
22K 印字ヘッド
30 回復装置
41 第1インク供給チューブ
42 第2インク供給チューブ
43 第3インク供給チューブ
50 電磁弁
Claims (5)
- インクを貯めるインクタンクから印字ヘッドにインクを供給し、該印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置における、その一端部が前記インクタンクに接続された第1インク供給チューブと、該第1インク供給チューブの前記一端部とは反対側の他端部が接続されると共に前記画像形成装置に固定された接続部と、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続された第2インク供給チューブと、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続されることにより前記第2インク供給チューブとで環状のインク供給チューブを形成する第3インク供給チューブとを備え、前記インクタンクから前記各インク供給チューブを経由して前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給装置において、
前記第2インク供給チューブ及び前記第3インク供給チューブのいずれかのインク流路を開閉する開閉部材を備えたことを特徴とするインク供給装置。 - 前記印字ヘッドは所定の走査方向に走査するものであり、
この走査方向に前記接続部と並んで配置された、前記印字ヘッドからインクを吸引することにより前記インクタンクのインクを前記印字ヘッドに送るインク吸引装置を備えたことを特徴とする請求項1に記載のインク供給装置。 - 前記開閉部材は、
前記第2インク供給チューブ又は前記第3インク供給チューブのうち前記接続部に近い部分に取り付けられたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のインク供給装置。 - インクを貯めるインクタンクから印字ヘッドにインクを供給し、該印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置における、その一端部が前記インクタンクに接続された第1インク供給チューブと、該第1インク供給チューブの前記一端部とは反対側の他端部が接続されると共に前記画像形成装置に固定された接続部と、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続された第2インク供給チューブと、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続されることにより前記第2インク供給チューブとで環状のインク供給チューブを形成する第3インク供給チューブとを経由して、前記インクタンクから前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給方法において、
前記第1、第2、及び第3インク供給チューブにインクを充填する際に、所定の吸引位置に位置する前記印字ヘッドからインクを吸引することにより前記第2インク供給チューブにインクを所定量だけ充填させ、続いて、前記接続部を挟んで前記吸引位置とは反対側に前記印字ヘッドを移動させることにより、前記第2インク供給チューブに充填されたインクの大部分を前記第3インク供給チューブに移動させてこの第3インク供給チューブにインクを所定量だけ充填させ、次に、第3インク供給チューブに充填されたインクが流動しないようにしておき、前記印字ヘッドを前記吸引位置に再び戻して該印字ヘッドからインクを吸引して、第2インク供給チューブにインクをほぼ充填させることを特徴とするインク供給方法。 - インクを貯めるインクタンクから印字ヘッドにインクを供給し、該印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置における、その一端部が前記インクタンクに接続された第1インク供給チューブと、該第1インク供給チューブの前記一端部とは反対側の他端部が接続されると共に前記画像形成装置に固定された接続部と、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続された第2インク供給チューブと、その一端部が前記接続部に接続されると共にその他端部が前記印字ヘッドに接続されることにより前記第2インク供給チューブとで環状のインク供給チューブを形成する第3インク供給チューブとを経由して、前記インクタンクから前記印字ヘッドにインクを供給するインク供給方法において、
前記第1、第2、及び第3インク供給チューブにインクを充填する際に、所定の吸引位置に位置する前記印字ヘッドからインクを吸引することにより前記第2インク供給チューブにインクを所定量だけ充填させ、その後、前記第2インク供給チューブに充填されたインクが流動しないようにしておくと共に前記第2インク供給チューブのうち前記接続部の近傍を閉じておき、前記印字ヘッドからインクを吸引して第3インク供給チューブにインクをほぼ充填させ、続いて、前記第2インク供給チューブを開いて前記印字ヘッドからインクをさらに吸引することにより前記第2及び第3インク供給チューブにインクを充填することを特徴とするインク供給方法。
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