JP2004108232A - スラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置 - Google Patents
スラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004108232A JP2004108232A JP2002271208A JP2002271208A JP2004108232A JP 2004108232 A JP2004108232 A JP 2004108232A JP 2002271208 A JP2002271208 A JP 2002271208A JP 2002271208 A JP2002271208 A JP 2002271208A JP 2004108232 A JP2004108232 A JP 2004108232A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- tank
- mechanical seal
- seal chamber
- impurities
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000001816 cooling Methods 0.000 title claims abstract description 20
- 239000012535 impurity Substances 0.000 title claims abstract description 20
- 239000002002 slurry Substances 0.000 title claims abstract description 10
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims abstract description 5
- 238000002347 injection Methods 0.000 claims abstract description 4
- 239000007924 injection Substances 0.000 claims abstract description 4
- 239000000428 dust Substances 0.000 abstract description 8
- 238000007599 discharging Methods 0.000 abstract description 2
- 239000000243 solution Substances 0.000 abstract 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 84
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 4
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 239000013049 sediment Substances 0.000 description 2
- 235000006506 Brasenia schreberi Nutrition 0.000 description 1
- 244000267222 Brasenia schreberi Species 0.000 description 1
- 238000009825 accumulation Methods 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 235000000396 iron Nutrition 0.000 description 1
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000001556 precipitation Methods 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Mechanical Sealing (AREA)
Abstract
【課題】メカニカルシール室内の封入油の冷却が簡単に行うことが出来、ごみや不純物のメカニカルシール室への混入を極力防止し、一旦メカニカルシール室に混入したごみや不純物は、容易にメカニカル室から排出出来るメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置の提供。
【解決手段】陸上用スラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置において、中央を堰板(14)により第1の槽(12A)と第2の槽(12B)とに区画され更に前記第1の層(12A)の中央を区分するメッシュ状部材(13)が設けられたオイルタンク(12)を備え、そのオイルタンク(12)の第2の槽(12B)はオイルポンプ(10)を介装した送油パイプ(11)によってメカニカルシール室(8)のオイル注入側(8a)に接続され、メカニカルシール室(8)のオイル戻し側(8b)はオーバフロー管(9)によって、前記オイルタンク(12)の第1の槽(12A)の上流側(12a)に接続されたことを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】陸上用スラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置において、中央を堰板(14)により第1の槽(12A)と第2の槽(12B)とに区画され更に前記第1の層(12A)の中央を区分するメッシュ状部材(13)が設けられたオイルタンク(12)を備え、そのオイルタンク(12)の第2の槽(12B)はオイルポンプ(10)を介装した送油パイプ(11)によってメカニカルシール室(8)のオイル注入側(8a)に接続され、メカニカルシール室(8)のオイル戻し側(8b)はオーバフロー管(9)によって、前記オイルタンク(12)の第1の槽(12A)の上流側(12a)に接続されたことを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却及び不純物除去技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
泥水シールド工法では、シールドマシーンの進行に伴って、配管を継ぎ足さなくてはならないので、排泥用のシールドポンプの位置を動かす必要が生じる。このような泥水を取り扱うポンプは、メカニカルシールが傷むので、これに対処するために、例えば特開平10−2183号公報が開示されている。
【0003】
そのようなスラリーポンプではメカニカルシールに不純物が溜まるので、メカニカルシールの封入油は、別置きの補給用タンクによりメカニカルシールの漏油分を補給し、シール室内に溜まった不純物等はドレンすることによりオイルと一緒に排出している。
具体的には、図7に示すように、メカニカルシールの封入油はメカニカルシール室4に充填されており、漏洩分はメカニカルシール室4と補給パイプ3で接続された補給タンク2内の封入油1から補給される。
運転による温度上昇等で膨張したオイルは、オーバーフロー管5から排出される。
一方、メカニカルシール室に溜まったごみや不純物は、定期的にドレンバルブ6を開放し、封入油と共に排出し、メカニカル室4内を清浄に保つ必要がある。
【0004】
しかし、上述の技術では、失念等の原因によってドレンによる排出を行わないと、メカニカルシール室内にごみや不純物等が残り、長期に亙り使用し続けるとメカニカルシールの接触面にごみや不純物が混入する可能性が生じる。
封入油は摺動によるメカニカルシールを冷却する役目を果たしているが、メカニカルシール室の容積分の封入油の滞溜による冷却効果しか得られず、ポンプの運転状況によっては温度が上昇して支持ゴム等の硬化を引き起こし、シールの機能を低下させると言う問題を抱えていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、メカニカルシール室内の封入油の冷却が簡単に行うことが出来、ごみや不純物のメカニカルシール室への混入を極力防止し、一旦メカニカルシール室に混入したごみや不純物は、容易にメカニカル室から排出出来るスラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のスラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置によれば、中央を堰板(14)により第1の槽(12A)と第2の槽(12B)とに区画され更に前記第1の層(12A)の中央を区分するフィルター状部材(13)が設けられたオイルタンク(12)を備え、そのオイルタンク(12)の第2の槽(12B)はオイルポンプ(10)を介装した送油パイプ(11)によってメカニカルシール室(8)のオイル注入側(8a)に接続され、メカニカルシール室(8)のオイル戻し側(8b)はオーバーフロー管(9)によって、前記オイルタンク(12)の第1の槽(12A)の上流側(12a)に接続されたことを特徴としている。
【0007】
上述のような構成の本発明の装置によれば、封入油を送油パイプ(11)に介装されたオイルポンプ(10)で強制循環させるためにメカニカルシール室(8)のオイルの冷却効果が向上する。
また、熱容量の大きなタンク容量分が冷却に使用されることでさらに冷却効果が向上する。
【0008】
タンク(12)に設けられたフィルター(13)及びタンク(12)内への沈澱によってごみや不純物の改修が容易に出来、オイル(7)が清浄に保たれる。
【0009】
封入油の状況がタンク(12)内のオイル(7)を目視することにより確認出来、交換時期、及びメカニカルシールからの漏洩の発生が確認出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図1〜図6において、同じ部位には同じ符号を付し、説明の重複を避ける。
【0011】
先ず、図2〜図4を参照して陸上用スラリーポンプ50のメカニカルシール室8周辺、及びメカニカルシール室8の潤滑油の循環用配管について説明する。
【0012】
図2において、陸上用スラリーポンプ50は、図示の左端にインペラ(ポンプ羽根車)20をねじ部Nで螺合・固着し、そのインペラ20の右端から各端部が順に当接し合う第1のシャフトスリーブ21、ドライブリング22、第2のシャフトスリーブ23を貫通した状態のポンプシャフト24を囲むように、当該ポンプ50のバックカバー25の端面に埋め込みボルト及びナットBNによって取付けられたオイルシールボックス26が配置されている。そのオイルシールボックス26の右端にはシールカバー27が前記埋め込みボルト及びナットBNによって共締めで取付けられている。
【0013】
前記ドライブリング22は長手方向中央にフランジ部22aを有し、そのフランジ部22aの図示の右側には段付内径部22bが形成されている。
また、前記シールカバー27の左面には前述のドライブリング側の段付部22bと同じ寸法の段付部27bが前述のドライブリング側の段付部22bと対向する様に形成されている。
【0014】
そして、その2箇所の段付部22b、27bには2個のメカニカルシール28が互いに当接し合う様に介装されている。
その2個のメカニカルシール28の内周面と、前記ドライブリング22の筒部22cの外径及び第2のシャフトスリーブ23の外径との間は所定の距離を有する空間部Cが形成されるように構成されている。そして、この空間部Cとメカニカルシール28とで構成されるメカニカルシール室8にメカニカルシール用封入油が充填され、ポンプ軸24の回転に対する潤滑が行われる。
【0015】
図3は、図2のX矢視図でありシールカバー27に取付けられた封入油の配管を示すものである。即ち、シールカバー27の図示左方に設けられた図示を省略したメカニカルシール室の吸入口8a(請求項ではオイル注入側を記すが、発明の詳細な説明ではオイル注入側を吸入口という記す)は、ジョイントJ、エルボE、送油パイプ11、開閉弁V1を介してオイルタンク12に接続している。尚、その開閉弁V1は常時は解放されている。
【0016】
シールカバー27の図示下方に設けられたメカニカルシール室の排出口8b(請求項ではオイル戻し側を記すが、発明の詳細な説明ではオイル戻し側を排出口と記す)は、ジョイントJ、エルボE、ジョイントJ、エルボE2、排出パイプ15、開閉弁V2が接続されている。その開閉弁V2は常時は閉じられているが、油の交換時には開閉弁を解放して図示しない容器に廃油を回収する。
【0017】
シールカバー27の図示上方のエア抜き口8cは、エア抜きパイプ28、開閉弁V3、ジョイントJ、エルボE、エア抜きパイプ28、エルボEが接続され、端末のエルボEからは、メカニカルシール室8内に混入した空気を排出する。尚、前記開閉弁V3は常時は解放されたままである。
尚、図3において、符号Fはフレームの断面を示す。
【0018】
次に、メカニカルシール用封入油の循環システムに関して、図1及び図4〜図6を参照して説明する。
【0019】
封入油7のオイルタンク12は、中央を堰板14により第1の槽12Aと第2の槽12Bとに区画されている。そして、前記第1の層12Aの中央には槽を二分するフィルター部材である金属メッシュ13がタンクの上縁部の高さまで設けられている。
【0020】
オイルタンク12の第2の槽12Bはオイルポンプ10を介装した送油パイプ11によってメカニカルシール室8の吸入口8aに接続されている。
また、メカニカルシール室8の排出口8bはオーバーフロー管9によって、オイルタンク12の第1の槽12Aの上流側12aに接続されている。
【0021】
さらに図4〜図6を参照して当該オイルタンク12の図示しない設置面への設置方法、及ぶ配管レイアウトについて詳述する。
【0022】
オイルタンク12の取り付けベースはオイルタンクの下面長手方向(図5において上下方向)の両端部に互いにウェブ面16aが向き合うように配置された溝形鋼16が用いられている。当該オイルタンク12はその溝形鋼のフランジ面16bに公知の手段によって固定されている。
【0023】
オイルポンプ10は、前記2本の溝形鋼16の上方フランジ16bの上面に一辺の表面17aを一致させた2本の山形鋼17を所定の間隔Wをもたせ、前記2本の溝形鋼16に橋渡しするように、例えば、溶接によって固着したオイルポンプ取付部材17Aのその上面に、図示しない公知の手段によって取付けられている。
【0024】
オイルタンク12とオイルポンプ10を接続する送油パイプ11には、タンク12側及びポンプ10側にはエルボ11Lが用いられている。尚、図4〜図6では、オイルポンプ10の吐出側10b以降の配管が省略されている。
【0025】
また、オイルタンク12の第1の槽12Aの上流側12aには図示しないオーバーフロー管を接続するためのエルボ9Lが取付けられている。
【0026】
上述のような構成を有する本実施形態によれば、封入油を、送油パイプ11に介装されたオイルポンプ10で強制循環させるためにメカニカルシール室8のオイルの冷却効果が向上する。
また、熱容量の大きなタンク容量分が冷却に使用されることでさらに冷却効果が向上する。
オイルタンク12に設けられた金属メッシュ13及びオイルタンク12内への沈澱によってごみや不純物の改修が容易に出来、オイル7が清浄に保たれる。
封入油の状況がオイルタンク12内のオイル7を目視することにより確認出来、交換時期、及びメカニカルシール室8からの漏洩の発生が確認出来る。
【0027】
【発明の効果】
本発明の作用効果を以下に列記する。
(1) 封入油を送油パイプに介装されたオイルポンプで強制循環させるためにメカニカルシール室のオイルの冷却効果が向上する。また、熱容量の大きなタンク容量分が冷却に使用されることでさらに冷却効果が向上する。
(2) オイルタンクに設けられたフィルター部材及びオイルタンク内への沈澱によってごみや不純物の改修が容易に出来、オイルが清浄に保たれる。
(3) 封入油の状況がオイルタンク内のオイルを目視することにより確認出来、交換時期、及びメカニカルシール室からの漏洩の発生が容易に確認出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体構成を示す模式図。
【図2】本発明の実施形態を実現させるための陸上用スラリーポンプの要部断面図。
【図3】図2のX矢視でシールカバー配管を示した図。
【図4】本発明の要部であるオイルタンクとオイルポンプの設置ベースの正面図。
【図5】図4に対応する平面図。
【図6】図4に対応する側面図。
【図7】従来技術によるメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置全体の構成を示す模式図。
【符号の説明】
7・・・オイル
8・・・メカニカルシール室
9・・・オーバーフロー管
10・・・オイルポンプ
11・・・送油パイプ
12・・・オイルタンク
12A・・・第1の槽
12B・・・第2の槽
13・・・フィルター部材/金属メッシュ
14・・・堰板
15・・・ドレンバルブ
【発明の属する技術分野】
本発明は、スラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却及び不純物除去技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
泥水シールド工法では、シールドマシーンの進行に伴って、配管を継ぎ足さなくてはならないので、排泥用のシールドポンプの位置を動かす必要が生じる。このような泥水を取り扱うポンプは、メカニカルシールが傷むので、これに対処するために、例えば特開平10−2183号公報が開示されている。
【0003】
そのようなスラリーポンプではメカニカルシールに不純物が溜まるので、メカニカルシールの封入油は、別置きの補給用タンクによりメカニカルシールの漏油分を補給し、シール室内に溜まった不純物等はドレンすることによりオイルと一緒に排出している。
具体的には、図7に示すように、メカニカルシールの封入油はメカニカルシール室4に充填されており、漏洩分はメカニカルシール室4と補給パイプ3で接続された補給タンク2内の封入油1から補給される。
運転による温度上昇等で膨張したオイルは、オーバーフロー管5から排出される。
一方、メカニカルシール室に溜まったごみや不純物は、定期的にドレンバルブ6を開放し、封入油と共に排出し、メカニカル室4内を清浄に保つ必要がある。
【0004】
しかし、上述の技術では、失念等の原因によってドレンによる排出を行わないと、メカニカルシール室内にごみや不純物等が残り、長期に亙り使用し続けるとメカニカルシールの接触面にごみや不純物が混入する可能性が生じる。
封入油は摺動によるメカニカルシールを冷却する役目を果たしているが、メカニカルシール室の容積分の封入油の滞溜による冷却効果しか得られず、ポンプの運転状況によっては温度が上昇して支持ゴム等の硬化を引き起こし、シールの機能を低下させると言う問題を抱えていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、メカニカルシール室内の封入油の冷却が簡単に行うことが出来、ごみや不純物のメカニカルシール室への混入を極力防止し、一旦メカニカルシール室に混入したごみや不純物は、容易にメカニカル室から排出出来るスラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のスラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置によれば、中央を堰板(14)により第1の槽(12A)と第2の槽(12B)とに区画され更に前記第1の層(12A)の中央を区分するフィルター状部材(13)が設けられたオイルタンク(12)を備え、そのオイルタンク(12)の第2の槽(12B)はオイルポンプ(10)を介装した送油パイプ(11)によってメカニカルシール室(8)のオイル注入側(8a)に接続され、メカニカルシール室(8)のオイル戻し側(8b)はオーバーフロー管(9)によって、前記オイルタンク(12)の第1の槽(12A)の上流側(12a)に接続されたことを特徴としている。
【0007】
上述のような構成の本発明の装置によれば、封入油を送油パイプ(11)に介装されたオイルポンプ(10)で強制循環させるためにメカニカルシール室(8)のオイルの冷却効果が向上する。
また、熱容量の大きなタンク容量分が冷却に使用されることでさらに冷却効果が向上する。
【0008】
タンク(12)に設けられたフィルター(13)及びタンク(12)内への沈澱によってごみや不純物の改修が容易に出来、オイル(7)が清浄に保たれる。
【0009】
封入油の状況がタンク(12)内のオイル(7)を目視することにより確認出来、交換時期、及びメカニカルシールからの漏洩の発生が確認出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図1〜図6において、同じ部位には同じ符号を付し、説明の重複を避ける。
【0011】
先ず、図2〜図4を参照して陸上用スラリーポンプ50のメカニカルシール室8周辺、及びメカニカルシール室8の潤滑油の循環用配管について説明する。
【0012】
図2において、陸上用スラリーポンプ50は、図示の左端にインペラ(ポンプ羽根車)20をねじ部Nで螺合・固着し、そのインペラ20の右端から各端部が順に当接し合う第1のシャフトスリーブ21、ドライブリング22、第2のシャフトスリーブ23を貫通した状態のポンプシャフト24を囲むように、当該ポンプ50のバックカバー25の端面に埋め込みボルト及びナットBNによって取付けられたオイルシールボックス26が配置されている。そのオイルシールボックス26の右端にはシールカバー27が前記埋め込みボルト及びナットBNによって共締めで取付けられている。
【0013】
前記ドライブリング22は長手方向中央にフランジ部22aを有し、そのフランジ部22aの図示の右側には段付内径部22bが形成されている。
また、前記シールカバー27の左面には前述のドライブリング側の段付部22bと同じ寸法の段付部27bが前述のドライブリング側の段付部22bと対向する様に形成されている。
【0014】
そして、その2箇所の段付部22b、27bには2個のメカニカルシール28が互いに当接し合う様に介装されている。
その2個のメカニカルシール28の内周面と、前記ドライブリング22の筒部22cの外径及び第2のシャフトスリーブ23の外径との間は所定の距離を有する空間部Cが形成されるように構成されている。そして、この空間部Cとメカニカルシール28とで構成されるメカニカルシール室8にメカニカルシール用封入油が充填され、ポンプ軸24の回転に対する潤滑が行われる。
【0015】
図3は、図2のX矢視図でありシールカバー27に取付けられた封入油の配管を示すものである。即ち、シールカバー27の図示左方に設けられた図示を省略したメカニカルシール室の吸入口8a(請求項ではオイル注入側を記すが、発明の詳細な説明ではオイル注入側を吸入口という記す)は、ジョイントJ、エルボE、送油パイプ11、開閉弁V1を介してオイルタンク12に接続している。尚、その開閉弁V1は常時は解放されている。
【0016】
シールカバー27の図示下方に設けられたメカニカルシール室の排出口8b(請求項ではオイル戻し側を記すが、発明の詳細な説明ではオイル戻し側を排出口と記す)は、ジョイントJ、エルボE、ジョイントJ、エルボE2、排出パイプ15、開閉弁V2が接続されている。その開閉弁V2は常時は閉じられているが、油の交換時には開閉弁を解放して図示しない容器に廃油を回収する。
【0017】
シールカバー27の図示上方のエア抜き口8cは、エア抜きパイプ28、開閉弁V3、ジョイントJ、エルボE、エア抜きパイプ28、エルボEが接続され、端末のエルボEからは、メカニカルシール室8内に混入した空気を排出する。尚、前記開閉弁V3は常時は解放されたままである。
尚、図3において、符号Fはフレームの断面を示す。
【0018】
次に、メカニカルシール用封入油の循環システムに関して、図1及び図4〜図6を参照して説明する。
【0019】
封入油7のオイルタンク12は、中央を堰板14により第1の槽12Aと第2の槽12Bとに区画されている。そして、前記第1の層12Aの中央には槽を二分するフィルター部材である金属メッシュ13がタンクの上縁部の高さまで設けられている。
【0020】
オイルタンク12の第2の槽12Bはオイルポンプ10を介装した送油パイプ11によってメカニカルシール室8の吸入口8aに接続されている。
また、メカニカルシール室8の排出口8bはオーバーフロー管9によって、オイルタンク12の第1の槽12Aの上流側12aに接続されている。
【0021】
さらに図4〜図6を参照して当該オイルタンク12の図示しない設置面への設置方法、及ぶ配管レイアウトについて詳述する。
【0022】
オイルタンク12の取り付けベースはオイルタンクの下面長手方向(図5において上下方向)の両端部に互いにウェブ面16aが向き合うように配置された溝形鋼16が用いられている。当該オイルタンク12はその溝形鋼のフランジ面16bに公知の手段によって固定されている。
【0023】
オイルポンプ10は、前記2本の溝形鋼16の上方フランジ16bの上面に一辺の表面17aを一致させた2本の山形鋼17を所定の間隔Wをもたせ、前記2本の溝形鋼16に橋渡しするように、例えば、溶接によって固着したオイルポンプ取付部材17Aのその上面に、図示しない公知の手段によって取付けられている。
【0024】
オイルタンク12とオイルポンプ10を接続する送油パイプ11には、タンク12側及びポンプ10側にはエルボ11Lが用いられている。尚、図4〜図6では、オイルポンプ10の吐出側10b以降の配管が省略されている。
【0025】
また、オイルタンク12の第1の槽12Aの上流側12aには図示しないオーバーフロー管を接続するためのエルボ9Lが取付けられている。
【0026】
上述のような構成を有する本実施形態によれば、封入油を、送油パイプ11に介装されたオイルポンプ10で強制循環させるためにメカニカルシール室8のオイルの冷却効果が向上する。
また、熱容量の大きなタンク容量分が冷却に使用されることでさらに冷却効果が向上する。
オイルタンク12に設けられた金属メッシュ13及びオイルタンク12内への沈澱によってごみや不純物の改修が容易に出来、オイル7が清浄に保たれる。
封入油の状況がオイルタンク12内のオイル7を目視することにより確認出来、交換時期、及びメカニカルシール室8からの漏洩の発生が確認出来る。
【0027】
【発明の効果】
本発明の作用効果を以下に列記する。
(1) 封入油を送油パイプに介装されたオイルポンプで強制循環させるためにメカニカルシール室のオイルの冷却効果が向上する。また、熱容量の大きなタンク容量分が冷却に使用されることでさらに冷却効果が向上する。
(2) オイルタンクに設けられたフィルター部材及びオイルタンク内への沈澱によってごみや不純物の改修が容易に出来、オイルが清浄に保たれる。
(3) 封入油の状況がオイルタンク内のオイルを目視することにより確認出来、交換時期、及びメカニカルシール室からの漏洩の発生が容易に確認出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の全体構成を示す模式図。
【図2】本発明の実施形態を実現させるための陸上用スラリーポンプの要部断面図。
【図3】図2のX矢視でシールカバー配管を示した図。
【図4】本発明の要部であるオイルタンクとオイルポンプの設置ベースの正面図。
【図5】図4に対応する平面図。
【図6】図4に対応する側面図。
【図7】従来技術によるメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置全体の構成を示す模式図。
【符号の説明】
7・・・オイル
8・・・メカニカルシール室
9・・・オーバーフロー管
10・・・オイルポンプ
11・・・送油パイプ
12・・・オイルタンク
12A・・・第1の槽
12B・・・第2の槽
13・・・フィルター部材/金属メッシュ
14・・・堰板
15・・・ドレンバルブ
Claims (1)
- 中央を堰板により第1の槽と第2の槽とに区画され更に前記第1の層の中央を区画するフィルター部材が設けられたオイルタンクを備え、そのオイルタンクの第2の槽はオイルポンプを介装した送油パイプによってメカニカルシール室のオイル注入側に接続され、メカニカルシール室のオイル戻し側はオーバフロー管によって、前記オイルタンクの第1の槽の上流側に接続されたことを特徴とするスラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002271208A JP2004108232A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | スラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002271208A JP2004108232A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | スラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004108232A true JP2004108232A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32268592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002271208A Pending JP2004108232A (ja) | 2002-09-18 | 2002-09-18 | スラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004108232A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009138867A (ja) * | 2007-12-07 | 2009-06-25 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | 排出機構付メカニカルシール |
JP2011058411A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Kawamoto Pump Mfg Co Ltd | ポンプ用軸封装置 |
CN106762802A (zh) * | 2017-01-11 | 2017-05-31 | 中铁工程装备集团有限公司 | 斜井掘进机盾体内部抽水装置及排水系统 |
CN108644151A (zh) * | 2018-06-08 | 2018-10-12 | 安徽阿莫斯泵业有限公司 | 一种机械密封无水干转保护装置 |
CN113351590A (zh) * | 2021-06-28 | 2021-09-07 | 无锡艾比德泵业有限公司 | 一种泵的机械密封用清洗装置 |
CN114992497A (zh) * | 2022-04-20 | 2022-09-02 | 新疆八一钢铁股份有限公司 | 一种减少润滑油杂质的油箱 |
-
2002
- 2002-09-18 JP JP2002271208A patent/JP2004108232A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009138867A (ja) * | 2007-12-07 | 2009-06-25 | Nippon Pillar Packing Co Ltd | 排出機構付メカニカルシール |
JP2011058411A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Kawamoto Pump Mfg Co Ltd | ポンプ用軸封装置 |
CN106762802A (zh) * | 2017-01-11 | 2017-05-31 | 中铁工程装备集团有限公司 | 斜井掘进机盾体内部抽水装置及排水系统 |
CN106762802B (zh) * | 2017-01-11 | 2023-04-21 | 中铁工程装备集团有限公司 | 斜井掘进机盾体内部抽水装置及排水系统 |
CN108644151A (zh) * | 2018-06-08 | 2018-10-12 | 安徽阿莫斯泵业有限公司 | 一种机械密封无水干转保护装置 |
CN113351590A (zh) * | 2021-06-28 | 2021-09-07 | 无锡艾比德泵业有限公司 | 一种泵的机械密封用清洗装置 |
CN114992497A (zh) * | 2022-04-20 | 2022-09-02 | 新疆八一钢铁股份有限公司 | 一种减少润滑油杂质的油箱 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3620670B2 (ja) | 下水管作業用循環排水装置 | |
JP2004108232A (ja) | スラリーポンプのメカニカルシール用封入油の冷却兼不純物除去装置 | |
KR101973844B1 (ko) | 친환경 고압세척수 재생시스템 | |
JP2010201321A (ja) | グリーストラップ内の汚水中の油脂分の回収方法および油脂分固化装置 | |
JP2006305648A (ja) | 工作機のクーラント循環装置 | |
JP5901577B2 (ja) | エンジン駆動型作業機 | |
KR102178300B1 (ko) | 밀폐 2중관과 슬러지 처리장치를 포함하는 친환경 절단시스템 | |
WO2012002812A1 (en) | Shaft seal for a pump | |
JP4067627B2 (ja) | オイルエア潤滑装置 | |
CN215352409U (zh) | 一种多功能过滤器 | |
KR101312601B1 (ko) | 여과율과 여과면적을 향상시킨 폐수 여과장치 | |
CN211966233U (zh) | 一种高精密度线切割机床的冷却系统 | |
CN214250590U (zh) | 一种采用水密封的环冷机 | |
CN115159597A (zh) | 一种快速高效去除污水中泥渣砂油的过滤设备 | |
CN210419386U (zh) | 一种铸造废水铁砂回收装置 | |
JP7248503B2 (ja) | ポンプ設備 | |
CN210000021U (zh) | 一种挂车桥用调整臂的挡泥罩 | |
JP3081038U (ja) | 下水処理場の機械設備からの流失油の回収装置 | |
JP2001338814A (ja) | 変圧器の油流出防止カバー | |
CN222668899U (zh) | 烘干锤式破碎机轴承座防漏油密封结构 | |
JP4521986B2 (ja) | 水陸両用清掃装置 | |
JPS5847637B2 (ja) | 流水管式冷却器 | |
CN210656266U (zh) | 排水过程可加热的油水分离器 | |
CN220723707U (zh) | 一体化隔油提升设备 | |
JP7492387B2 (ja) | 含油排水の浄化システム |