JP2004089952A - コンクリート破砕物からの不要物除去方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリート構造物を解体することによって得られたコンクリート塊の破砕物を骨材相当分として用いる際に、その破砕物に混在している木片や微粉末等の軽量不要物を破砕物から除去する。
【解決手段】一定量のコンクリート塊をジョークラッシャからなる破砕手段1に投入して破砕し、このコンクリート破砕物A’を破砕手段1から該破砕手段1の下方側に設置している破砕物受入槽2内に収納する間に、側方よりコンクリート破砕物A’に向かって風を吹きつけることによりコンクリート破砕物A’中に混在している木片や微粉末等の軽量不要物aを飛散、分離させ、コンクリート破砕物A’を破砕物受入槽2に収納する一方、軽量不要物aを不要物受入容器4内に収納し、上記破砕物受入れ槽2内のコンクリート破砕物A’に所定量の水とセメントとを添加することにより生コンクリートを製造する。
【選択図】 図1
【解決手段】一定量のコンクリート塊をジョークラッシャからなる破砕手段1に投入して破砕し、このコンクリート破砕物A’を破砕手段1から該破砕手段1の下方側に設置している破砕物受入槽2内に収納する間に、側方よりコンクリート破砕物A’に向かって風を吹きつけることによりコンクリート破砕物A’中に混在している木片や微粉末等の軽量不要物aを飛散、分離させ、コンクリート破砕物A’を破砕物受入槽2に収納する一方、軽量不要物aを不要物受入容器4内に収納し、上記破砕物受入れ槽2内のコンクリート破砕物A’に所定量の水とセメントとを添加することにより生コンクリートを製造する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート構造物の解体等によって発生したコンクリート塊の破砕物を生コンクリートの骨材として使用する際に、このコンクリート破砕物中に含まれる硬化モルタルが粉末状になったもの(以下、微粉末という)や木片等の不要物を除去する方法とこの方法を実施するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、資源の有効利用の観点からコンクリート構造物を解体した際に発生するコンクリート塊を破砕し、破砕して得られた細粒分と粗粒分の全てを生コンクリートの骨材として使用することが提案され、実用化されつつある。具体的には、コンクリート構造物の解体現場から集積されたコンクリート塊をクラッシャによって破砕し、この破砕物と水とセメントとを一定の配合割合でもってミキサーに投入して混練することにより生コンクリートを製造することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、コンクリート塊を破砕して該破砕物に混入している木片等の異物を除去する工程と、この工程によって得られた破砕物同士を偏心回転する垂直円筒内で相互に衝突させて粗骨材表面に付着しているモルタル層を全体的にそぎ落とすことにより再生粗骨材を得る工程と、この工程を経たのち、残材を回転ドラム内で風力選別して細骨材と粉末、微粉に分離、回収する工程とからなり、得られた再生骨材を生コンクリート骨材として使用することも行われている(例えば、特許文献2参照。)
【0004】
【特許文献1】
特開2001−130944号公報(第2〜3頁、図4)。
【特許文献2】
特公平6−30755号公報(第3〜5頁、図2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コンクリート構造物を解体することによって得られたコンクリート塊には木片や紙片、アルミ片など、即ち、コンクリート構造物の内装材や窓枠等の建材の破砕片、或いは、型枠の埋殺し部分などの破砕片等が内在或いは付着してあり、コンクリート塊に対するこれらの木片等の破砕片の占める割合は5〜20%にも達していて古いコンクリート構造物であればある程、その割合が増加している。
【0006】
このような木片等の破砕片を含んでいるコンクリート塊を破砕して生コンクリート用の破砕物とし、上記特許文献1に記載しているように、この破砕物をそのまま生コンクリート製造用混練槽内に投入して水とセメントとを添加することにより生コンクリートを製造した場合、木片等の破砕片やコンクリート塊を破砕時に発生した粉砕物である微粉末等が強度上の弱体部となってコンクリートの強度を低下させるという問題点がある。
【0007】
このような問題点は、上記特許文献2に記載しているように、生コンクリート用の骨材として不要な上記木片等の不要物を取り除くと共に、元の骨材に付着している硬化モルタルを全て取り除いて再生骨材とすれば解消することができるが、これでは骨材の再生処理に多大な時間と費用を要するばかりでなく、多量の微粉末が発生してその処理に困難をきたすことになって廃コンクリート塊の有効利用を図ることができなく、また、破砕物に混入している木片等のを除去は作業員が目視で除去しているものであるから、手間を要する上に充分な除去が行えないという問題点がある。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、木片等の不要物を含んでいるコンクリート塊を破砕してこのコンクリート破砕物を生コンクリートの骨材として使用するに際して、該破砕物に混在している木片等の不要物を簡単且つ確実に除去することができるコンクリート用破砕物からの不要物の除去方法と、この方法を実施するための装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係るコンクリート破砕物からの不要物除去方法は、請求項1に記載したように、コンクリート塊を破砕手段によって破砕することにより得られたコンクリート破砕物を破砕物受入槽内に上方から投入する際に、この破砕物受入槽の上端開口部に向かって落下する上記コンクリート破砕物に対して側方より風を吹きつけることにより、該コンクリート破砕物に混在している微粉末や木片などの軽量不要物をその風力によりコンクリート破砕物から飛散、分離させて不要物受入容器内に分配、収納する一方、不要物を除去されたコンクリート破砕物を生コンクリート用破砕物として上記破砕物受入槽内に収納することを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明とは別なコンクリート破砕物からの不要物除去方法であって、コンクリート塊を破砕手段によって破砕することにより得られたコンクリート破砕物を傾斜シュートを介して破砕物受入槽内に収納する際に、上記傾斜シュート上を破砕物受入槽に向かって流れるコンクリート破砕物に風を吹き付けて該コンクリート破砕物中に混在する微粉末や木片などの軽量不要物を破砕物から上方に飛散、分離させると共にこれらの不要物を上記傾斜シュートの上方に配設している不要物排出管路の下向き開口端を通じてこの排出管路内に発生させている吸気力により該排出管路内に吸入して排出管路の排出開口端に連通している不要物受入容器内に収納する一方、不要物を除去されたコンクリート破砕物を上記破砕物受入槽内に収納することを特徴とする。
【0011】
上記請求項1又は請求項2に記載のコンクリート破砕物からの不要物除去方法において、請求項3に係る発明は、上記破砕物受入槽を生コンクリートを製造する混練槽としているものであって、この破砕受入槽に不要物を除去した一定量の生コンクリート用破砕物を収納したのち、この生コンクリート用破砕物に一定量の水とセメントとを添加して混練することを特徴とするものであり、さらに、請求項4に係る発明は、上記不要物受入容器内の中間部にふるいを張設してあり、不要物中の微粉末をこのふるいを通過させて不要物受入容器の内底部上に収納する一方、木片等の大形不要物をふるい上に堆積させることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、上記コンクリート破砕物からの不要物除去方法を実施するための装置であって、コンクリート塊の破砕手段と、該破砕手段の下流側に設けられて上記破砕手段によって破砕されたコンクリート破砕物を受入れる破砕物受入槽と、上記破砕手段から破砕物受入槽に向かって流れ落ちる上記コンクリート破砕物に対してその流れを横切る方向に風を吹きつけてコンクリート破砕物中に混在している微粉末や木片などの軽量不要物を破砕物から飛散、分離させる送風手段と、該軽量不要物の受入容器とから構成している。
【0013】
このように構成した装置において、請求項6に係る発明は、1つの大型槽の内部を可動仕切板によって区画することにより、一方を上記請求項5に記載しているコンクリート破砕物受入槽に、他方を上記軽量不要物受入容器に形成していると共に、上記可動仕切板の移動によってコンクリート破砕物受入槽内への破砕物と、軽量不要物受入容器内への軽量不要物の分配割合を調整するように構成している。
【0014】
【作用】
まず、コンクリート構造物の解体等によって発生した廃コンクリート塊を破砕手段に投入して破砕する。この場合、大量のコンクリート塊を短時間で破砕するには、破砕手段としてジョークラッシャを使用することが望ましい。このようにコンクリート塊を破砕手段によって破砕すると、該コンクリート塊に付着或いは含まれている木片等が、破砕したコンクリート破砕物から分離してこれらの破砕物に混在すると共に、コンクリート塊の破砕時にコンクリートの硬化モルタル層が粉砕された微粉末も発生している。これらの木片や微粉末をコンクリート破砕物と共に生コンクリート用の骨材として使用すると、コンクリートの強度を低下させることになるので、生コンクリート用骨材として不要な木片や微粉末等の不要物をコンクリート破砕物から除去する。
【0015】
コンクリート破砕物からの不要物除去方法は、コンクリート塊を破砕する破砕手段からこの破砕手段によって破砕されたコンクリート破砕物が破砕物受入槽に受入れられる間において行われる。即ち、一定量のコンクリート塊をジョークラッシャ等の破砕手段に供給して破砕処理すると、この破砕手段によってコンクリート塊が圧砕されて多数のコンクリート破砕物に分割されると共に該コンクリート塊に付着或いは含まれていた木片等が破砕時に分離して破砕物に混在した状態となり、さらに、破砕時においてコンクリート塊の表層部における弱体部や破砕面が細かく砕かれて微粉末が発生する。
【0016】
このようにコンクリート塊の破砕によって分離した木片や微粉末等の不要物は、コンクリート破砕物と共に破砕手段の排出口から破砕手段の下流側に配設した破砕物受入槽に向かって排出される。破砕手段からこの破砕物受入槽に至る間には、破砕手段から破砕物受入槽に向かって流れ落ちる上記不要物が混在している生コンクリート用破砕物に対してその流れを横切る方向に風を吹きつける送風手段が配設されてあり、この送風手段から噴出する風力によってコンクリート破砕物よりも軽量の上記不要物が吹き飛ばされて破砕物から分離し、不要物よりも重い該破砕物のみが風力に殆ど影響されることなく破砕物受入槽内に投入、収納される。
【0017】
風力によって破砕物から分離した上記不要物はその落下地点等に設置している不要物受入容器内に受け入れられて堆積する。この場合、この不要物受入容器内の中間部にふるいを張設しておくことによって、不要物中の微粉末を該ふるいを通過させて不要物受入容器の内底部上に収納し、木片や紙片等の大形不要物をこのふるい上に堆積させることができる。従って、微粉末と木片等を簡単且つ確実に選別することができて事後処理が容易となる。
【0018】
一方、上記破砕物受入槽内には上記不要物を除去した一定量のコンクリート破砕物が収納されてあり、この破砕物を生コンクリート用の骨材として使用する。この場合、破砕物受入槽をそのまま生コンクリートの製造用混練槽として使用して、この破砕物受入槽内に一定量の破砕物に見合った量の水とセメントとを供給し、混練することによって生コンクリートを得るようにしておくことにより、上記破砕手段に一定量のコンクリート塊を投入する工程から生コンクリートを製造する工程までを連続させることができ、コンクリート破砕物と水とセメントとが一定割合でもって混合してなる生コンクリートを一定量のコンクリート塊を破砕処理する毎に能率よく製造することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1は生コンクリート用破砕物から生コンクリート用骨材としての使用に適さない木片や微粉末等の不要物aを除去する手段を備えた生コンクリート製造装置の簡略図であって、コンクリート構造物の解体等によって生じたコンクリート塊Aを破砕する破砕手段1と、この破砕手段1の下流側に設置しているコンクリート破砕物受入槽2と、これらの破砕手段1と破砕物受入槽2との間の空間部における一側方に、破砕手段1の破砕物排出口から落下する破砕物A’に向かって該破砕物A’の流れを横切る方向に空気噴出口を臨ませている送風手段3と、上記破砕物受入槽2における送風手段3からの風下側に並設された木片等の不要物aの受入容器4とからなり、破砕物受入槽2内でコンクリート破砕物A’と水とセメントと混練して生コンクリートを製造するように構成している。
【0020】
コンクリート塊Aを破砕する上記破砕手段1としては、コーンクラッシャやロールクラッシャを使用してもよいが、多量のコンクリート塊を短時間で破砕することができるジョークラッシャを使用している。この破砕手段1の下方に一定の間隔を存して上記破砕物受入槽2が設置されてあり、該破砕物受入槽2内にはコンクリート破砕物A’と水とセメントとを混練するための回転攪拌羽根5が配設されている。
【0021】
これらの破砕手段1と破砕物受入槽2との間の空間部における一側方に配設した上記送風手段3は、ブロワー3aとこのブロワー3aの吐出口に連結、連通させている送風管3bとからなり、該送風管3bの送風開口端を上記破砕手段1と破砕物受入槽2との間の空間部に臨ませてこの送風管3bから噴出する空気流(風)を破砕手段1から落下するコンクリート破砕物A’に向かって一側方より吹きつけることにより、該破砕物A’に混在し且つ該破砕物A’よりも軽量の微粉末や木片などの上記軽量不要物aをその風力により他側方に飛散させ、破砕物受入槽2の他側方に並設している上記不要物受入容器4内に収納するように構成している。
【0022】
この不要物受入容器4の高さ方向の中間部には、上記軽量不要物aにおける微粉末a1が通過可能で木片や紙片、或いはアルミ片などの大形不要物a2の通過を阻止する無数の網目を有するふるい網からなるふるい6が着脱可能に張設されてあり、このふるい6を介して不要物受入容器4の下側を微粉末a1の受入部4Aに、上側を大形不要物a2の受入部4Bに形成している。
【0023】
なお、この不要物受入容器4を上記破砕物受入槽2と別体に形成して、破砕物受入槽2の他側面にその一側面を当接させた状態で並設するように構成しておいてもよいが、図1においては、1つの大型槽の内部を仕切板7によって仕切ることによって大型槽の一側部を破砕物受入槽2に、他側部を不要物受入容器4に区画、形成しているものであり、さらに、上記仕切板7は左右方向に移動可能な可動仕切板であって、破砕物受入槽2と不要物受入容器4との左右方向の開口幅の割合を変更可能にし、破砕物受入槽2内へのコンクリート破砕物A’と不要物受入容器4内への軽量不要物aの分配を調整するように構成している。
【0024】
このように構成した生コンクリートの製造装置を使用して、コンクリート塊Aを破砕することにより得られたコンクリート破砕物A’中に混在している上記軽量不要物aを該コンクリート破砕物A’から除去する方法、及び、軽量不要物aを除去されたコンクリート破砕物A’を生コンクリート用骨材として使用して生コンクリートを製造する方法について説明する。
【0025】
まず、コンクリート構造物の解体物であるコンクリート塊Aを一定量、即ち、一回分(一バッチ)の生コンクリートの製造に必要な量だけ、破砕手段1に投入すると、コンクリート塊Aはこの破砕手段1によって多数個の小割り形状のコンクリート破砕物A’に破砕されて該破砕手段1の下端排出口から下方に落下する。この際、破砕手段1に投入するコンクリート塊Aはコンクリート構造物の解体物であるから、このコンクリート塊Aには建物の内装材や窓枠などの建材の破砕片やその他の部材の破砕片である木片や紙片、アルミ片などが付着、或いは、内在している。
【0026】
そして、このコンクリート塊Aを破砕手段1によって破砕すると、上記のように多数個の大小コンクリート破砕物A’に小割りされる一方、その破砕時に木片や紙片等の破砕片がさらに細かく砕かれると共にコンクリート塊Aから分離して上記多数の大形不要物a2となり、この大形不要物a2がコンクリート破砕物A’中に混在した状態となって破砕手段1の下端排出口からコンクリート破砕物A’と共に下方に落下する。
【0027】
また、コンクリート塊Aの表層部の硬化モルタル層に崩れ易い弱体部が存在している場合には、コンクリート塊Aの破砕時にその部分が崩れて微粉末a1として分散すると共に、コンクリート塊Aが上記多数個のコンクリート破砕物A’に分割される時にも微粉末a1が発生し、これらの微粉末a1もこの微粉末a1よりも大きい上記大形不要物a2と共に落下する。
【0028】
コンクリート破砕物A’は生コンクリート用骨材として使用される一方、微粉末a1や木片等の破砕片からなる大形不要物a2は骨材としての使用に適さないものであり、従って、これらの不要物aはコンクリート破砕物A’中に混在した状態で上記破砕手段1から破砕物受入槽2に向かって落下中に除去される。
【0029】
即ち、破砕手段1から落下するコンクリート破砕物A’に向かって一側方より送風手段3であるブロワー3aから送風管3bを通じて風を送り出して落下中のコンクリート破砕物A’に吹きつけると、このコンクリート破砕物A’中に混在している上記微粉末a1や木片等の破砕片からなる大形不要物a2は、コンクリート破砕物A’よりも軽いので、風圧によって他側方に吹き飛ばされて不要物受入容器4内に落下する一方、不要物aよりも重いコンクリート破砕物A’は、風圧の影響を殆ど受けることなく、該風圧に抗してそのまま落下し、破砕物受入槽2内に収納される。
【0030】
このように、送風手段3からの風力によってコンクリート破砕物A’と軽量不要物aとが選別されて破砕物受入槽2と不要物受入容器4とに分配、収納されるものであり、さらに、不要物受入容器4内に投入された軽量不要物aにおいては、この不要物受入容器4内の中間部にふるい6を張設しているので、軽量不要物aにおける微粉末a1はこのふるい6を通過してふるい6よりも下側の受入れ部4A内に落下、集積される一方、大形不要物a2はふるい6を通過することなくこのふるい6上に堆積し、該フルイ6よりも上方側の受入部4B内に収納された状態となり、微粉末a1と大形不要物a2とが選別されるものである。
【0031】
なお、破砕手段1による破砕処理条件や送風手段3からの風力等に応じて、可動仕切板7を軽量不要物aが不要物受入容器4内に、コンクリート破砕物A’が破砕物受入槽2内にそれぞれ正確に分配し得る位置に移動させる。
【0032】
こうして、混在している軽量不要物aが除去されて破砕物受入槽2内に収納された一定量、即ち、一回分(一バッチ)の生コンクリートの製造に必要な量のコンクリート破砕物A’に、この破砕物A’に対して一定割合でもって水とセメントとを添加し、攪拌羽根5を回転させることによって受入槽2内で混練することにより生コンクリートを製造するものである。
【0033】
このように、破砕物受入槽2を生コンクリートの製造用混練槽として使用すれば、上記破砕手段1に一定量のコンクリート塊Aを投入する工程から不要物除去工程を経て生コンクリートを製造する工程までを連続的に行うことができるが、破砕物受入槽2を必ずしも混練槽に用いることなく、この破砕物受入槽2に収納された一定量のコンクリート破砕物A’を別な混練槽に移しかえてこの混練槽内に水とセメントを供給して生コンクリートを製造してもよい。
【0034】
図2は本発明の別な実施の形態を示すもので、上記の実施の形態においては、破砕手段1の直下に破砕物受入槽2を設置すると共にこの破砕物受入槽2の風下側に不要物受入容器4を並設し、破砕手段1から落下するコンクリート破砕物A’に対して一側方より風を吹きつけるように構成しているが、この実施の形態においては、ジョークラッシャからなる破砕手段1の破砕物排出口の下方に傾斜シュート8の上端部を臨ませていると共にこの傾斜シュート8の下端部下方に破砕物受入槽2を設置してあり、さらに、傾斜シュート8の下端部上に向かって送風手段3から風を吹きつけて傾斜シュート8上を破砕物受入槽2に向かって移動するコンクリート破砕物A’に混在した軽量不要物aを傾斜シュート8から浮き上がらせて排出管路9を通じて不要物受入容器4とは別体の不要物受入容器4内に収納するように構成している。
【0035】
詳しくは、軽量不要物排出管路9は、その後方部内に配設している吸気手段10によって内部に吸引力を発生させるように構成していると共にラッパ状に拡開している吸気口9aを下向きに開口させて上記傾斜シュート8の長さ方向の中間部上に臨ませてあり、吸気手段10の排気側の管端部の軽量不要物排出開口端を不要物受入容器4の上端部内に連結、連通させている。なお、吸気手段10の吸気力はコンクリート破砕物A’を吸引することなく軽量不要物aのみを吸引することができるように調整可能となっている。一方、送風手段3は上記実施の形態と同様に、ブロワー3aの吐出口に送風管3bを連結、連通させてなり、この送風管3bの吹き出し口を上記排出管路9の吸気口9aの一側方における下方において上記傾斜シュート8の下端部上に臨ませている。
【0036】
破砕物受入槽2内には回転攪拌羽根5が配設されていて生コンクリートの製造用混練槽を兼備している点や、不要物受入容器4内がその中間部に張設したふるい6によって下部を微粉末受入部4Aに、上部を大形不要物受入部4Bに区画、形成されている点は上記実施の形態と同様である。
【0037】
このように構成したので、ジョークラッシャからなる破砕手段1にコンクリート構造物の解体物であるコンクリート塊Aを一定量、即ち、一回分(一バッチ)の生コンクリートの製造に必要な量だけ、破砕手段1に投入し、この破砕手段1によって多数個の小割り形状のコンクリート破砕物A’に破砕してその破砕時に発生した微粉末a1や木片等の大形不要物a2からなる軽量不要物aと共に下端排出口から傾斜シュート8の上端部上に連続的に落下させる。
【0038】
この傾斜シュート8上に落下した軽量不要物aを混在させているコンクリート破砕物A’は、該傾斜シュート8の傾斜によってこの傾斜シュート8上を滑りながら下方に移動する。一方、傾斜シュート8の下端部側においては、送風手段3の送風管3bから傾斜シュート8の下端部上に向かって風が吹きつけられてあり、傾斜シュート8の下端部上に達したコンクリート破砕物A’に混在している軽量不要物aは、この風力によってコンクリート破砕物A’から分離して傾斜シュート8から上方に飛散する。
【0039】
軽量不要物aが飛散する傾斜シュート8の上方位置には、吸気手段10の作動によって常に外部の空気を吸引している排出管路9の吸気口9aを臨ませてあり、上記飛散した軽量不要物aはこの吸引力よって吸気口9aから排出管路9内に吸引され、該排出管路9を通じて不要物受入容器4内に供給される。なお、上記傾斜シュート8上を滑り落ちるコンクリート破砕物A’の移動速度は、傾斜シュート8の勾配を大きくすれば早くなるが、そうすると、風の吹きつけによるコンクリート破砕物A’からの軽量不要物aの飛散、分離処理が不十分となる虞れがあるので、傾斜シュート8の勾配をできる限り小さくし、その代わり傾斜シュート8全体を起振器によって振動を与えてコンクリート破砕物A’の移動を促進させると共に、その振動によって傾斜シュート8上でのコンクリート破砕物A’と軽量不要物aとの分離を促し、殆ど全ての軽量不要物aを風力によって飛散させて、排出管路9側に吸引、排除させることができる。
【0040】
排出管路9を通じて不要物受入容器4内に投入された軽量不要物aは、上記実施の形態と同様に、この不要物受入容器4内の中間部にふるい6を張設しているので、軽量不要物aにおける微粉末a1はこのふるい6を通過してふるい6よりも下側の受入れ部4A内に落下、集積される一方、大形不要物a2はふるい6を通過することなくこのふるい6上に堆積し、該フルイ6よりも上方側の受入部4B内に収納された状態となり、微粉末a1と大形不要物a2とに選別されるものである。
【0041】
一方、破砕物受入槽2内に収納された一定量のコンクリート破砕物A’は、この破砕物A’に対して一定割合でもって水とセメントとを添加し、攪拌羽根5を回転させることによって受入槽2内で混練することにより生コンクリートを製造するものである。なお、この実施の形態においても、破砕物受入槽2を必ずしも混練槽に用いることなく、この破砕物受入槽2に収納された一定量のコンクリート破砕物A’を別な混練槽に移しかえてこの混練槽内に水とセメントを供給して生コンクリートを製造してもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に係るコンクリート破砕物からの不要物除去方法によれば、コンクリート塊を破砕手段によって破砕することにより得られたコンクリート破砕物を破砕物受入槽内に上方から投入する際に、この破砕物受入槽の上端開口部に向かって落下する上記コンクリート破砕物に対して側方より風を吹きつけることにより、該コンクリート破砕物に混在している微粉末や木片などの軽量不要物をその風力によりコンクリート破砕物から飛散、分離させて不要物受入容器内に分配、収納する一方、不要物を除去されたコンクリート破砕物を生コンクリート用破砕物として上記破砕物受入槽内に収納することを特徴とするものであるから、コンクリート破砕物に混在している微粉末や木片などの軽量不要物を確実且つ能率よく除去することができ、この軽量不要物を除去したコンクリート破砕物を生コンクリート用骨材として使用することにより、安定した強度のコンクリートを得ることができる。
【0043】
請求項2に係るコンクリート破砕物からの不要物除去方法は、破砕手段によって破砕されたコンクリート破砕物を傾斜シュート上に投下し、この傾斜シュート上を破砕物受入槽に向かって流れるコンクリート破砕物に風を吹き付けて該コンクリート破砕物中に混在する微粉末や木片などの軽量不要物を破砕物から上方に飛散、分離させると共にこれらの不要物を上記傾斜シュートの上方に配設している不要物排出管路の下向き開口端を通じてこの排出管路内に発生させている吸気力により該排出管路内に吸入して排出管路の排出開口端に連通している不要物受入容器内に収納するので、コンクリート破砕物が傾斜シュート上を通過中に該コンクリート破砕物中に混在している不要物の除去処理を行うものであるから、不要物の除去処理を行うことができる時間が長くなって効率のよい除去が可能となるばかりでなく、傾斜シュートに向かって吹きつける風によりコンクリート破砕物に混在している不要物を上方に飛散させると共にこの排出管路の吸引力によって不要物を吸引するものであるから殆ど全ての不要物を一層効率よく除去することができ、生コンクリート用再生骨材として最適なコンクリート破砕物を得ることができる。
【0044】
また、請求項3に係る発明は、破砕物受入槽は生コンクリートを製造する混練槽であって、この破砕受入槽に不要物を除去した一定量のコンクリート破砕物を収納したのち、このコンクリート破砕物に一定量の水とセメントとを添加して混練することにより生コンクリートを製造することを特徴としているので、コンクリート破砕物を収納した上記破砕物受入槽をそのまま生コンクリートの製造用混練槽として使用して、この破砕物受入槽内に一定量の破砕物に見合った量の水とセメントとを供給し、混練することによって生コンクリートを簡単に製造することができると共に、一定量のコンクリート塊を上記破砕手段に投入する工程からコンクリート破砕物中に混在している不要物の除去処理を経てこのコンクリート破砕物を骨材に使用した生コンクリートの製造工程までを連続させることができ、均質な生コンクリートを能率よく製造することができる。
【0045】
さらに、請求項4に係る発明は、上記不要物受入容器内の中間部にふるいを張設し、不要物中の微粉末をこのふるいを通過させて不要物受入容器の内底部上に収納する一方、木片等の大形不要物をふるい上に堆積させることを特徴とするので、不要物中の微粉末を該ふるいを通過させて不要物受入容器の内底部上に収納する一方、木片や紙片等の大形不要物をこのふるい上に堆積させることができる。従って、微粉末と木片等を簡単且つ確実に選別することができて事後処理が容易となる。
【0046】
請求項5に係る発明は、コンクリート破砕物からの不要物除去装置であって、コンクリート塊の破砕手段と、該破砕手段の下流側に設けられて上記破砕手段によって破砕されたコンクリート破砕物を受入れる破砕物受入槽と、上記破砕手段から破砕物受入槽に向かって流れ落ちる上記コンクリート破砕物に対してその流れを横切る方向に風を吹きつけてコンクリート破砕物中に混在している微粉末や木片などの軽量不要物を破砕物から飛散、分離させる送風手段と、該軽量不要物の受入容器とからなるので、コンクリート構造物の解体等により得られたコンクリート塊を一定量、破砕手段に投入することによって、この破砕手段の下方の破砕物受入槽にコンクリート破砕物が収納される間に、該コンクリート破砕物中に混在している軽量不要物を簡単な構造によって能率よく除去することができる。
【0047】
このように構成したコンクリート破砕物からの不要物除去装置において、請求項6に係る発明は、1つの大型槽の内部を可動仕切板によって区画することにより一方をコンクリート破砕物受入槽に、他方を軽量不要物受入容器に形成しているので、上記可動仕切板の移動によって破砕物受入槽と不要物受入容器との不要物受入開口幅の割合を容易に変更することができ、コンクリート破砕物受入槽内への破砕物と、軽量不要物受入容器内への軽量不要物との分配を正確に行うことができて、生コンクリート用骨材として最適なコンクリート破砕物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】不要物除去手段を備えた生コンクリート製造装置の簡略側面図、
【図2】別な不要物除去手段を備えた生コンクリート製造装置の簡略側面図。
【符号の説明】
1 破砕手段
2 破砕物受入槽
3 送風手段
4 不要物受入容器
6 ふるい
7 可動仕切板
8 傾斜シュート
10 吸気手段
A コンクリート塊
A’ コンクリート破砕物
a 軽量不要物
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート構造物の解体等によって発生したコンクリート塊の破砕物を生コンクリートの骨材として使用する際に、このコンクリート破砕物中に含まれる硬化モルタルが粉末状になったもの(以下、微粉末という)や木片等の不要物を除去する方法とこの方法を実施するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、資源の有効利用の観点からコンクリート構造物を解体した際に発生するコンクリート塊を破砕し、破砕して得られた細粒分と粗粒分の全てを生コンクリートの骨材として使用することが提案され、実用化されつつある。具体的には、コンクリート構造物の解体現場から集積されたコンクリート塊をクラッシャによって破砕し、この破砕物と水とセメントとを一定の配合割合でもってミキサーに投入して混練することにより生コンクリートを製造することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、コンクリート塊を破砕して該破砕物に混入している木片等の異物を除去する工程と、この工程によって得られた破砕物同士を偏心回転する垂直円筒内で相互に衝突させて粗骨材表面に付着しているモルタル層を全体的にそぎ落とすことにより再生粗骨材を得る工程と、この工程を経たのち、残材を回転ドラム内で風力選別して細骨材と粉末、微粉に分離、回収する工程とからなり、得られた再生骨材を生コンクリート骨材として使用することも行われている(例えば、特許文献2参照。)
【0004】
【特許文献1】
特開2001−130944号公報(第2〜3頁、図4)。
【特許文献2】
特公平6−30755号公報(第3〜5頁、図2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コンクリート構造物を解体することによって得られたコンクリート塊には木片や紙片、アルミ片など、即ち、コンクリート構造物の内装材や窓枠等の建材の破砕片、或いは、型枠の埋殺し部分などの破砕片等が内在或いは付着してあり、コンクリート塊に対するこれらの木片等の破砕片の占める割合は5〜20%にも達していて古いコンクリート構造物であればある程、その割合が増加している。
【0006】
このような木片等の破砕片を含んでいるコンクリート塊を破砕して生コンクリート用の破砕物とし、上記特許文献1に記載しているように、この破砕物をそのまま生コンクリート製造用混練槽内に投入して水とセメントとを添加することにより生コンクリートを製造した場合、木片等の破砕片やコンクリート塊を破砕時に発生した粉砕物である微粉末等が強度上の弱体部となってコンクリートの強度を低下させるという問題点がある。
【0007】
このような問題点は、上記特許文献2に記載しているように、生コンクリート用の骨材として不要な上記木片等の不要物を取り除くと共に、元の骨材に付着している硬化モルタルを全て取り除いて再生骨材とすれば解消することができるが、これでは骨材の再生処理に多大な時間と費用を要するばかりでなく、多量の微粉末が発生してその処理に困難をきたすことになって廃コンクリート塊の有効利用を図ることができなく、また、破砕物に混入している木片等のを除去は作業員が目視で除去しているものであるから、手間を要する上に充分な除去が行えないという問題点がある。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、木片等の不要物を含んでいるコンクリート塊を破砕してこのコンクリート破砕物を生コンクリートの骨材として使用するに際して、該破砕物に混在している木片等の不要物を簡単且つ確実に除去することができるコンクリート用破砕物からの不要物の除去方法と、この方法を実施するための装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係るコンクリート破砕物からの不要物除去方法は、請求項1に記載したように、コンクリート塊を破砕手段によって破砕することにより得られたコンクリート破砕物を破砕物受入槽内に上方から投入する際に、この破砕物受入槽の上端開口部に向かって落下する上記コンクリート破砕物に対して側方より風を吹きつけることにより、該コンクリート破砕物に混在している微粉末や木片などの軽量不要物をその風力によりコンクリート破砕物から飛散、分離させて不要物受入容器内に分配、収納する一方、不要物を除去されたコンクリート破砕物を生コンクリート用破砕物として上記破砕物受入槽内に収納することを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明とは別なコンクリート破砕物からの不要物除去方法であって、コンクリート塊を破砕手段によって破砕することにより得られたコンクリート破砕物を傾斜シュートを介して破砕物受入槽内に収納する際に、上記傾斜シュート上を破砕物受入槽に向かって流れるコンクリート破砕物に風を吹き付けて該コンクリート破砕物中に混在する微粉末や木片などの軽量不要物を破砕物から上方に飛散、分離させると共にこれらの不要物を上記傾斜シュートの上方に配設している不要物排出管路の下向き開口端を通じてこの排出管路内に発生させている吸気力により該排出管路内に吸入して排出管路の排出開口端に連通している不要物受入容器内に収納する一方、不要物を除去されたコンクリート破砕物を上記破砕物受入槽内に収納することを特徴とする。
【0011】
上記請求項1又は請求項2に記載のコンクリート破砕物からの不要物除去方法において、請求項3に係る発明は、上記破砕物受入槽を生コンクリートを製造する混練槽としているものであって、この破砕受入槽に不要物を除去した一定量の生コンクリート用破砕物を収納したのち、この生コンクリート用破砕物に一定量の水とセメントとを添加して混練することを特徴とするものであり、さらに、請求項4に係る発明は、上記不要物受入容器内の中間部にふるいを張設してあり、不要物中の微粉末をこのふるいを通過させて不要物受入容器の内底部上に収納する一方、木片等の大形不要物をふるい上に堆積させることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、上記コンクリート破砕物からの不要物除去方法を実施するための装置であって、コンクリート塊の破砕手段と、該破砕手段の下流側に設けられて上記破砕手段によって破砕されたコンクリート破砕物を受入れる破砕物受入槽と、上記破砕手段から破砕物受入槽に向かって流れ落ちる上記コンクリート破砕物に対してその流れを横切る方向に風を吹きつけてコンクリート破砕物中に混在している微粉末や木片などの軽量不要物を破砕物から飛散、分離させる送風手段と、該軽量不要物の受入容器とから構成している。
【0013】
このように構成した装置において、請求項6に係る発明は、1つの大型槽の内部を可動仕切板によって区画することにより、一方を上記請求項5に記載しているコンクリート破砕物受入槽に、他方を上記軽量不要物受入容器に形成していると共に、上記可動仕切板の移動によってコンクリート破砕物受入槽内への破砕物と、軽量不要物受入容器内への軽量不要物の分配割合を調整するように構成している。
【0014】
【作用】
まず、コンクリート構造物の解体等によって発生した廃コンクリート塊を破砕手段に投入して破砕する。この場合、大量のコンクリート塊を短時間で破砕するには、破砕手段としてジョークラッシャを使用することが望ましい。このようにコンクリート塊を破砕手段によって破砕すると、該コンクリート塊に付着或いは含まれている木片等が、破砕したコンクリート破砕物から分離してこれらの破砕物に混在すると共に、コンクリート塊の破砕時にコンクリートの硬化モルタル層が粉砕された微粉末も発生している。これらの木片や微粉末をコンクリート破砕物と共に生コンクリート用の骨材として使用すると、コンクリートの強度を低下させることになるので、生コンクリート用骨材として不要な木片や微粉末等の不要物をコンクリート破砕物から除去する。
【0015】
コンクリート破砕物からの不要物除去方法は、コンクリート塊を破砕する破砕手段からこの破砕手段によって破砕されたコンクリート破砕物が破砕物受入槽に受入れられる間において行われる。即ち、一定量のコンクリート塊をジョークラッシャ等の破砕手段に供給して破砕処理すると、この破砕手段によってコンクリート塊が圧砕されて多数のコンクリート破砕物に分割されると共に該コンクリート塊に付着或いは含まれていた木片等が破砕時に分離して破砕物に混在した状態となり、さらに、破砕時においてコンクリート塊の表層部における弱体部や破砕面が細かく砕かれて微粉末が発生する。
【0016】
このようにコンクリート塊の破砕によって分離した木片や微粉末等の不要物は、コンクリート破砕物と共に破砕手段の排出口から破砕手段の下流側に配設した破砕物受入槽に向かって排出される。破砕手段からこの破砕物受入槽に至る間には、破砕手段から破砕物受入槽に向かって流れ落ちる上記不要物が混在している生コンクリート用破砕物に対してその流れを横切る方向に風を吹きつける送風手段が配設されてあり、この送風手段から噴出する風力によってコンクリート破砕物よりも軽量の上記不要物が吹き飛ばされて破砕物から分離し、不要物よりも重い該破砕物のみが風力に殆ど影響されることなく破砕物受入槽内に投入、収納される。
【0017】
風力によって破砕物から分離した上記不要物はその落下地点等に設置している不要物受入容器内に受け入れられて堆積する。この場合、この不要物受入容器内の中間部にふるいを張設しておくことによって、不要物中の微粉末を該ふるいを通過させて不要物受入容器の内底部上に収納し、木片や紙片等の大形不要物をこのふるい上に堆積させることができる。従って、微粉末と木片等を簡単且つ確実に選別することができて事後処理が容易となる。
【0018】
一方、上記破砕物受入槽内には上記不要物を除去した一定量のコンクリート破砕物が収納されてあり、この破砕物を生コンクリート用の骨材として使用する。この場合、破砕物受入槽をそのまま生コンクリートの製造用混練槽として使用して、この破砕物受入槽内に一定量の破砕物に見合った量の水とセメントとを供給し、混練することによって生コンクリートを得るようにしておくことにより、上記破砕手段に一定量のコンクリート塊を投入する工程から生コンクリートを製造する工程までを連続させることができ、コンクリート破砕物と水とセメントとが一定割合でもって混合してなる生コンクリートを一定量のコンクリート塊を破砕処理する毎に能率よく製造することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1は生コンクリート用破砕物から生コンクリート用骨材としての使用に適さない木片や微粉末等の不要物aを除去する手段を備えた生コンクリート製造装置の簡略図であって、コンクリート構造物の解体等によって生じたコンクリート塊Aを破砕する破砕手段1と、この破砕手段1の下流側に設置しているコンクリート破砕物受入槽2と、これらの破砕手段1と破砕物受入槽2との間の空間部における一側方に、破砕手段1の破砕物排出口から落下する破砕物A’に向かって該破砕物A’の流れを横切る方向に空気噴出口を臨ませている送風手段3と、上記破砕物受入槽2における送風手段3からの風下側に並設された木片等の不要物aの受入容器4とからなり、破砕物受入槽2内でコンクリート破砕物A’と水とセメントと混練して生コンクリートを製造するように構成している。
【0020】
コンクリート塊Aを破砕する上記破砕手段1としては、コーンクラッシャやロールクラッシャを使用してもよいが、多量のコンクリート塊を短時間で破砕することができるジョークラッシャを使用している。この破砕手段1の下方に一定の間隔を存して上記破砕物受入槽2が設置されてあり、該破砕物受入槽2内にはコンクリート破砕物A’と水とセメントとを混練するための回転攪拌羽根5が配設されている。
【0021】
これらの破砕手段1と破砕物受入槽2との間の空間部における一側方に配設した上記送風手段3は、ブロワー3aとこのブロワー3aの吐出口に連結、連通させている送風管3bとからなり、該送風管3bの送風開口端を上記破砕手段1と破砕物受入槽2との間の空間部に臨ませてこの送風管3bから噴出する空気流(風)を破砕手段1から落下するコンクリート破砕物A’に向かって一側方より吹きつけることにより、該破砕物A’に混在し且つ該破砕物A’よりも軽量の微粉末や木片などの上記軽量不要物aをその風力により他側方に飛散させ、破砕物受入槽2の他側方に並設している上記不要物受入容器4内に収納するように構成している。
【0022】
この不要物受入容器4の高さ方向の中間部には、上記軽量不要物aにおける微粉末a1が通過可能で木片や紙片、或いはアルミ片などの大形不要物a2の通過を阻止する無数の網目を有するふるい網からなるふるい6が着脱可能に張設されてあり、このふるい6を介して不要物受入容器4の下側を微粉末a1の受入部4Aに、上側を大形不要物a2の受入部4Bに形成している。
【0023】
なお、この不要物受入容器4を上記破砕物受入槽2と別体に形成して、破砕物受入槽2の他側面にその一側面を当接させた状態で並設するように構成しておいてもよいが、図1においては、1つの大型槽の内部を仕切板7によって仕切ることによって大型槽の一側部を破砕物受入槽2に、他側部を不要物受入容器4に区画、形成しているものであり、さらに、上記仕切板7は左右方向に移動可能な可動仕切板であって、破砕物受入槽2と不要物受入容器4との左右方向の開口幅の割合を変更可能にし、破砕物受入槽2内へのコンクリート破砕物A’と不要物受入容器4内への軽量不要物aの分配を調整するように構成している。
【0024】
このように構成した生コンクリートの製造装置を使用して、コンクリート塊Aを破砕することにより得られたコンクリート破砕物A’中に混在している上記軽量不要物aを該コンクリート破砕物A’から除去する方法、及び、軽量不要物aを除去されたコンクリート破砕物A’を生コンクリート用骨材として使用して生コンクリートを製造する方法について説明する。
【0025】
まず、コンクリート構造物の解体物であるコンクリート塊Aを一定量、即ち、一回分(一バッチ)の生コンクリートの製造に必要な量だけ、破砕手段1に投入すると、コンクリート塊Aはこの破砕手段1によって多数個の小割り形状のコンクリート破砕物A’に破砕されて該破砕手段1の下端排出口から下方に落下する。この際、破砕手段1に投入するコンクリート塊Aはコンクリート構造物の解体物であるから、このコンクリート塊Aには建物の内装材や窓枠などの建材の破砕片やその他の部材の破砕片である木片や紙片、アルミ片などが付着、或いは、内在している。
【0026】
そして、このコンクリート塊Aを破砕手段1によって破砕すると、上記のように多数個の大小コンクリート破砕物A’に小割りされる一方、その破砕時に木片や紙片等の破砕片がさらに細かく砕かれると共にコンクリート塊Aから分離して上記多数の大形不要物a2となり、この大形不要物a2がコンクリート破砕物A’中に混在した状態となって破砕手段1の下端排出口からコンクリート破砕物A’と共に下方に落下する。
【0027】
また、コンクリート塊Aの表層部の硬化モルタル層に崩れ易い弱体部が存在している場合には、コンクリート塊Aの破砕時にその部分が崩れて微粉末a1として分散すると共に、コンクリート塊Aが上記多数個のコンクリート破砕物A’に分割される時にも微粉末a1が発生し、これらの微粉末a1もこの微粉末a1よりも大きい上記大形不要物a2と共に落下する。
【0028】
コンクリート破砕物A’は生コンクリート用骨材として使用される一方、微粉末a1や木片等の破砕片からなる大形不要物a2は骨材としての使用に適さないものであり、従って、これらの不要物aはコンクリート破砕物A’中に混在した状態で上記破砕手段1から破砕物受入槽2に向かって落下中に除去される。
【0029】
即ち、破砕手段1から落下するコンクリート破砕物A’に向かって一側方より送風手段3であるブロワー3aから送風管3bを通じて風を送り出して落下中のコンクリート破砕物A’に吹きつけると、このコンクリート破砕物A’中に混在している上記微粉末a1や木片等の破砕片からなる大形不要物a2は、コンクリート破砕物A’よりも軽いので、風圧によって他側方に吹き飛ばされて不要物受入容器4内に落下する一方、不要物aよりも重いコンクリート破砕物A’は、風圧の影響を殆ど受けることなく、該風圧に抗してそのまま落下し、破砕物受入槽2内に収納される。
【0030】
このように、送風手段3からの風力によってコンクリート破砕物A’と軽量不要物aとが選別されて破砕物受入槽2と不要物受入容器4とに分配、収納されるものであり、さらに、不要物受入容器4内に投入された軽量不要物aにおいては、この不要物受入容器4内の中間部にふるい6を張設しているので、軽量不要物aにおける微粉末a1はこのふるい6を通過してふるい6よりも下側の受入れ部4A内に落下、集積される一方、大形不要物a2はふるい6を通過することなくこのふるい6上に堆積し、該フルイ6よりも上方側の受入部4B内に収納された状態となり、微粉末a1と大形不要物a2とが選別されるものである。
【0031】
なお、破砕手段1による破砕処理条件や送風手段3からの風力等に応じて、可動仕切板7を軽量不要物aが不要物受入容器4内に、コンクリート破砕物A’が破砕物受入槽2内にそれぞれ正確に分配し得る位置に移動させる。
【0032】
こうして、混在している軽量不要物aが除去されて破砕物受入槽2内に収納された一定量、即ち、一回分(一バッチ)の生コンクリートの製造に必要な量のコンクリート破砕物A’に、この破砕物A’に対して一定割合でもって水とセメントとを添加し、攪拌羽根5を回転させることによって受入槽2内で混練することにより生コンクリートを製造するものである。
【0033】
このように、破砕物受入槽2を生コンクリートの製造用混練槽として使用すれば、上記破砕手段1に一定量のコンクリート塊Aを投入する工程から不要物除去工程を経て生コンクリートを製造する工程までを連続的に行うことができるが、破砕物受入槽2を必ずしも混練槽に用いることなく、この破砕物受入槽2に収納された一定量のコンクリート破砕物A’を別な混練槽に移しかえてこの混練槽内に水とセメントを供給して生コンクリートを製造してもよい。
【0034】
図2は本発明の別な実施の形態を示すもので、上記の実施の形態においては、破砕手段1の直下に破砕物受入槽2を設置すると共にこの破砕物受入槽2の風下側に不要物受入容器4を並設し、破砕手段1から落下するコンクリート破砕物A’に対して一側方より風を吹きつけるように構成しているが、この実施の形態においては、ジョークラッシャからなる破砕手段1の破砕物排出口の下方に傾斜シュート8の上端部を臨ませていると共にこの傾斜シュート8の下端部下方に破砕物受入槽2を設置してあり、さらに、傾斜シュート8の下端部上に向かって送風手段3から風を吹きつけて傾斜シュート8上を破砕物受入槽2に向かって移動するコンクリート破砕物A’に混在した軽量不要物aを傾斜シュート8から浮き上がらせて排出管路9を通じて不要物受入容器4とは別体の不要物受入容器4内に収納するように構成している。
【0035】
詳しくは、軽量不要物排出管路9は、その後方部内に配設している吸気手段10によって内部に吸引力を発生させるように構成していると共にラッパ状に拡開している吸気口9aを下向きに開口させて上記傾斜シュート8の長さ方向の中間部上に臨ませてあり、吸気手段10の排気側の管端部の軽量不要物排出開口端を不要物受入容器4の上端部内に連結、連通させている。なお、吸気手段10の吸気力はコンクリート破砕物A’を吸引することなく軽量不要物aのみを吸引することができるように調整可能となっている。一方、送風手段3は上記実施の形態と同様に、ブロワー3aの吐出口に送風管3bを連結、連通させてなり、この送風管3bの吹き出し口を上記排出管路9の吸気口9aの一側方における下方において上記傾斜シュート8の下端部上に臨ませている。
【0036】
破砕物受入槽2内には回転攪拌羽根5が配設されていて生コンクリートの製造用混練槽を兼備している点や、不要物受入容器4内がその中間部に張設したふるい6によって下部を微粉末受入部4Aに、上部を大形不要物受入部4Bに区画、形成されている点は上記実施の形態と同様である。
【0037】
このように構成したので、ジョークラッシャからなる破砕手段1にコンクリート構造物の解体物であるコンクリート塊Aを一定量、即ち、一回分(一バッチ)の生コンクリートの製造に必要な量だけ、破砕手段1に投入し、この破砕手段1によって多数個の小割り形状のコンクリート破砕物A’に破砕してその破砕時に発生した微粉末a1や木片等の大形不要物a2からなる軽量不要物aと共に下端排出口から傾斜シュート8の上端部上に連続的に落下させる。
【0038】
この傾斜シュート8上に落下した軽量不要物aを混在させているコンクリート破砕物A’は、該傾斜シュート8の傾斜によってこの傾斜シュート8上を滑りながら下方に移動する。一方、傾斜シュート8の下端部側においては、送風手段3の送風管3bから傾斜シュート8の下端部上に向かって風が吹きつけられてあり、傾斜シュート8の下端部上に達したコンクリート破砕物A’に混在している軽量不要物aは、この風力によってコンクリート破砕物A’から分離して傾斜シュート8から上方に飛散する。
【0039】
軽量不要物aが飛散する傾斜シュート8の上方位置には、吸気手段10の作動によって常に外部の空気を吸引している排出管路9の吸気口9aを臨ませてあり、上記飛散した軽量不要物aはこの吸引力よって吸気口9aから排出管路9内に吸引され、該排出管路9を通じて不要物受入容器4内に供給される。なお、上記傾斜シュート8上を滑り落ちるコンクリート破砕物A’の移動速度は、傾斜シュート8の勾配を大きくすれば早くなるが、そうすると、風の吹きつけによるコンクリート破砕物A’からの軽量不要物aの飛散、分離処理が不十分となる虞れがあるので、傾斜シュート8の勾配をできる限り小さくし、その代わり傾斜シュート8全体を起振器によって振動を与えてコンクリート破砕物A’の移動を促進させると共に、その振動によって傾斜シュート8上でのコンクリート破砕物A’と軽量不要物aとの分離を促し、殆ど全ての軽量不要物aを風力によって飛散させて、排出管路9側に吸引、排除させることができる。
【0040】
排出管路9を通じて不要物受入容器4内に投入された軽量不要物aは、上記実施の形態と同様に、この不要物受入容器4内の中間部にふるい6を張設しているので、軽量不要物aにおける微粉末a1はこのふるい6を通過してふるい6よりも下側の受入れ部4A内に落下、集積される一方、大形不要物a2はふるい6を通過することなくこのふるい6上に堆積し、該フルイ6よりも上方側の受入部4B内に収納された状態となり、微粉末a1と大形不要物a2とに選別されるものである。
【0041】
一方、破砕物受入槽2内に収納された一定量のコンクリート破砕物A’は、この破砕物A’に対して一定割合でもって水とセメントとを添加し、攪拌羽根5を回転させることによって受入槽2内で混練することにより生コンクリートを製造するものである。なお、この実施の形態においても、破砕物受入槽2を必ずしも混練槽に用いることなく、この破砕物受入槽2に収納された一定量のコンクリート破砕物A’を別な混練槽に移しかえてこの混練槽内に水とセメントを供給して生コンクリートを製造してもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に係るコンクリート破砕物からの不要物除去方法によれば、コンクリート塊を破砕手段によって破砕することにより得られたコンクリート破砕物を破砕物受入槽内に上方から投入する際に、この破砕物受入槽の上端開口部に向かって落下する上記コンクリート破砕物に対して側方より風を吹きつけることにより、該コンクリート破砕物に混在している微粉末や木片などの軽量不要物をその風力によりコンクリート破砕物から飛散、分離させて不要物受入容器内に分配、収納する一方、不要物を除去されたコンクリート破砕物を生コンクリート用破砕物として上記破砕物受入槽内に収納することを特徴とするものであるから、コンクリート破砕物に混在している微粉末や木片などの軽量不要物を確実且つ能率よく除去することができ、この軽量不要物を除去したコンクリート破砕物を生コンクリート用骨材として使用することにより、安定した強度のコンクリートを得ることができる。
【0043】
請求項2に係るコンクリート破砕物からの不要物除去方法は、破砕手段によって破砕されたコンクリート破砕物を傾斜シュート上に投下し、この傾斜シュート上を破砕物受入槽に向かって流れるコンクリート破砕物に風を吹き付けて該コンクリート破砕物中に混在する微粉末や木片などの軽量不要物を破砕物から上方に飛散、分離させると共にこれらの不要物を上記傾斜シュートの上方に配設している不要物排出管路の下向き開口端を通じてこの排出管路内に発生させている吸気力により該排出管路内に吸入して排出管路の排出開口端に連通している不要物受入容器内に収納するので、コンクリート破砕物が傾斜シュート上を通過中に該コンクリート破砕物中に混在している不要物の除去処理を行うものであるから、不要物の除去処理を行うことができる時間が長くなって効率のよい除去が可能となるばかりでなく、傾斜シュートに向かって吹きつける風によりコンクリート破砕物に混在している不要物を上方に飛散させると共にこの排出管路の吸引力によって不要物を吸引するものであるから殆ど全ての不要物を一層効率よく除去することができ、生コンクリート用再生骨材として最適なコンクリート破砕物を得ることができる。
【0044】
また、請求項3に係る発明は、破砕物受入槽は生コンクリートを製造する混練槽であって、この破砕受入槽に不要物を除去した一定量のコンクリート破砕物を収納したのち、このコンクリート破砕物に一定量の水とセメントとを添加して混練することにより生コンクリートを製造することを特徴としているので、コンクリート破砕物を収納した上記破砕物受入槽をそのまま生コンクリートの製造用混練槽として使用して、この破砕物受入槽内に一定量の破砕物に見合った量の水とセメントとを供給し、混練することによって生コンクリートを簡単に製造することができると共に、一定量のコンクリート塊を上記破砕手段に投入する工程からコンクリート破砕物中に混在している不要物の除去処理を経てこのコンクリート破砕物を骨材に使用した生コンクリートの製造工程までを連続させることができ、均質な生コンクリートを能率よく製造することができる。
【0045】
さらに、請求項4に係る発明は、上記不要物受入容器内の中間部にふるいを張設し、不要物中の微粉末をこのふるいを通過させて不要物受入容器の内底部上に収納する一方、木片等の大形不要物をふるい上に堆積させることを特徴とするので、不要物中の微粉末を該ふるいを通過させて不要物受入容器の内底部上に収納する一方、木片や紙片等の大形不要物をこのふるい上に堆積させることができる。従って、微粉末と木片等を簡単且つ確実に選別することができて事後処理が容易となる。
【0046】
請求項5に係る発明は、コンクリート破砕物からの不要物除去装置であって、コンクリート塊の破砕手段と、該破砕手段の下流側に設けられて上記破砕手段によって破砕されたコンクリート破砕物を受入れる破砕物受入槽と、上記破砕手段から破砕物受入槽に向かって流れ落ちる上記コンクリート破砕物に対してその流れを横切る方向に風を吹きつけてコンクリート破砕物中に混在している微粉末や木片などの軽量不要物を破砕物から飛散、分離させる送風手段と、該軽量不要物の受入容器とからなるので、コンクリート構造物の解体等により得られたコンクリート塊を一定量、破砕手段に投入することによって、この破砕手段の下方の破砕物受入槽にコンクリート破砕物が収納される間に、該コンクリート破砕物中に混在している軽量不要物を簡単な構造によって能率よく除去することができる。
【0047】
このように構成したコンクリート破砕物からの不要物除去装置において、請求項6に係る発明は、1つの大型槽の内部を可動仕切板によって区画することにより一方をコンクリート破砕物受入槽に、他方を軽量不要物受入容器に形成しているので、上記可動仕切板の移動によって破砕物受入槽と不要物受入容器との不要物受入開口幅の割合を容易に変更することができ、コンクリート破砕物受入槽内への破砕物と、軽量不要物受入容器内への軽量不要物との分配を正確に行うことができて、生コンクリート用骨材として最適なコンクリート破砕物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】不要物除去手段を備えた生コンクリート製造装置の簡略側面図、
【図2】別な不要物除去手段を備えた生コンクリート製造装置の簡略側面図。
【符号の説明】
1 破砕手段
2 破砕物受入槽
3 送風手段
4 不要物受入容器
6 ふるい
7 可動仕切板
8 傾斜シュート
10 吸気手段
A コンクリート塊
A’ コンクリート破砕物
a 軽量不要物
Claims (6)
- コンクリート塊を破砕手段によって破砕することにより得られたコンクリート破砕物を破砕物受入槽内に上方から投入する際に、この破砕物受入槽の上端開口部に向かって落下する上記コンクリート破砕物に対して側方より風を吹きつけることにより、該コンクリート破砕物に混在している微粉末や木片などの軽量不要物をその風力によりコンクリート破砕物から飛散、分離させて不要物受入容器内に分配、収納する一方、不要物を除去されたコンクリート破砕物を生コンクリート用破砕物として上記破砕物受入槽内に収納することを特徴とするコンクリート破砕物からの不要物除去方法。
- コンクリート塊を破砕手段によって破砕することにより得られたコンクリート破砕物を傾斜シュートを介して破砕物受入槽内に収納する際に、上記傾斜シュート上を破砕物受入槽に向かって流れるコンクリート破砕物に風を吹き付けて該コンクリート破砕物中に混在する微粉末や木片などの軽量不要物を破砕物から上方に飛散、分離させると共にこれらの不要物を上記傾斜シュートの上方に配設している不要物排出管路の下向き開口端を通じてこの排出管路内に発生させている吸気力により該排出管路内に吸入して排出管路の排出開口端に連通している不要物受入容器内に収納する一方、不要物を除去されたコンクリート破砕物を上記破砕物受入槽内に収納することを特徴とするコンクリート破砕物からの不要物除去方法。
- 破砕物受入槽は生コンクリートを製造する混練槽であって、この破砕受入槽に不要物を除去した一定量のコンクリート破砕物を収納したのち、このコンクリート破砕物に一定量の水とセメントとを添加して混練することにより生コンクリートを製造することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンクリート破砕物からの不要物除去方法。
- 不要物受入容器内の中間部にふるいを張設してあり、不要物中の微粉末をこのふるいを通過させて不要物受入容器の内底部上に収納する一方、木片等の大形不要物をふるい上に堆積させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンクリート用破砕物からの不要物除去方法。
- コンクリート塊の破砕手段と、該破砕手段の下流側に設けられて上記破砕手段によって破砕されたコンクリート破砕物を受入れる破砕物受入槽と、上記破砕手段から破砕物受入槽に向かって流れ落ちる上記コンクリート破砕物に対してその流れを横切る方向に風を吹きつけてコンクリート破砕物中に混在している微粉末や木片などの軽量不要物を破砕物から飛散、分離させる送風手段と、該軽量不要物の受入容器とからなることを特徴とするコンクリート破砕物からの不要物除去装置。
- 1つの大型槽の内部を可動仕切板によって区画することにより一方をコンクリート破砕物受入槽に、他方を軽量不要物受入容器に形成していると共に、上記可動仕切板の移動によってコンクリート破砕物受入槽内への破砕物と、軽量不要物受入容器内への軽量不要物の分配割合を調整するように構成していることを特徴とする請求項5に記載の生コンクリート用破砕物からの不要物除去装置。
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