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JP2004083948A - 切削性に優れた鉄基焼結合金およびその製造方法 - Google Patents

切削性に優れた鉄基焼結合金およびその製造方法 Download PDF

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JP2004083948A JP2002243296A JP2002243296A JP2004083948A JP 2004083948 A JP2004083948 A JP 2004083948A JP 2002243296 A JP2002243296 A JP 2002243296A JP 2002243296 A JP2002243296 A JP 2002243296A JP 2004083948 A JP2004083948 A JP 2004083948A
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Kinya Kawase
川瀬 欣也
Yoshinari Ishii
石井 義成
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

【課題】切削性に優れた鉄基燒結合金およびその製造方法を提供する。
【解決手段】Cu:0.5〜6質量%、Al:0.1〜3質量%、C:0.1〜1.2質量%、O:0.05〜1質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並びに、Cuを含むFe基合金結晶粒と結晶粒界と散在している黒鉛からなる素地中に、Al:1〜20質量%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al合金結晶粒1と、このFe−Al合金結晶粒1から結晶粒界に沿って伸びるFe,Cu,AlおよびOを含む酸化物粒界相2からなる部分組織が分散している組織を有する切削性に優れた鉄基焼結合金。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、オイルポンプのギヤ、ハブなどの各種機械部品の材料として使用される切削性に優れた鉄基焼結合金およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オイルポンプのギヤ、ハブなどの各種機械部品の材料として鉄基焼結合金が用いられており、この鉄基焼結合金の1つとして、Cu:1〜3質量%、Al:0.1〜3質量%、C:0.3〜0.8質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有する鉄基焼結合金があることは知られている。この従来の鉄基焼結合金は切削性が不十分であるので、さらに1%程度のMnSまたはMnO粉末を添加して焼結し切削性を改善している。このMnSまたはMnO粉末を添加し焼結して得られた焼結体は、図2に示されるように、Cuを含むFe基合金結晶粒4および粒界相6からなる素地中にMnSまたはMnO粒子7が均一分散した組織を有している。これら従来の技術は極めて一般的な技術であり、例えば、特開平3−267354号公報に記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平3−267354号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる従来のMnSまたはMnO添加して焼結して得られたMnSまたはMnO粒子が素地中に均一分散した組織を有する鉄基焼結合金は依然として切削性が十分でない。したがって、この従来の鉄基焼結合金に切削加工を施すと、工具の寿命が短いという欠点があった。そのために一層切削性に優れた鉄基焼結合金が求められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、上述のような観点から、各種機械部品の材料として使用することのできる一層切削性に優れたの鉄基焼結合金を得るべく研究を行っていたところ、
(イ)Al:30〜80質量%を含有し残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al金属間化合物硬質粉末、Fe粉末、Cu粉末並びにC粉末を混合し、圧密成形し、仮焼し、燒結して作製したCu:0.5〜6質量%、Al:0.1〜3質量%、C:0.1〜1.2質量%、O:0.05〜1質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有する鉄基焼結合金は、焼結中にFe−Al金属間化合物硬質粉末に含まれるAlが素地中に拡散し減少してAl:1〜20質量%を含有し残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al合金結晶粒に変化すると共に、このFe−Al合金結晶粒から結晶粒界に沿って伸びるFe,Cu,AlおよびOを含む酸化物粒界相を有する組織(以下、この組織を「部分組織」という)が形成され、この部分組織を有する鉄基焼結合金は、MnS粉末またはMnO粉末を微量添加した従来の鉄基焼結合金よりも切削性が格段に優れている、
(ロ)前記部分組織を有する鉄基焼結合金は、酸素を必須成分として含有させるために、前記仮焼および焼結のうち少なくともいずれか一方の工程を酸素を含む雰囲気中で行なうことが好ましい、という知見を得たのである。
【0006】
この発明は、かかる知見にもとづいて成されたものであって、
(1)Cu:0.5〜6質量%、Al:0.1〜3質量%、C:0.1〜1.2質量%、O:0.05〜1質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、
並びに、Cuを含むFe基合金結晶粒と結晶粒界と散在している黒鉛からなる素地中に、Al:1〜20質量%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al合金結晶粒と、このFe−Al合金結晶粒から結晶粒界に沿って伸びるFe,Cu,AlおよびOを含む酸化物粒界相からなる部分組織が分散している組織を有する切削性に優れた鉄基焼結合金、
(2)Fe粉末、Cu粉末、Fe−Al金属間化合物硬質粉末およびC粉末を混合し、圧密成形し、仮焼し、焼結する切削性に優れた鉄基焼結合金の製造方法であって、前記仮焼および焼結のうち少なくともいずれか一方の工程を酸素を含む雰囲気中で行ない、前記Fe−Al金属間化合物硬質粉末は、Al:30〜80質量%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなる組成のFe−Al金属間化合物硬質粉末である前記(1)記載の切削性に優れた鉄基焼結合金の製造方法、に特徴を有するものである。
【0007】
この発明の切削性に優れた鉄基焼結合金を製造するための原料粉末の一つである前記Al:30〜80質量%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al金属間化合物硬質粉末は、FeAl、FeAl、FeAl、FeAl、FeAlなどの金属間化合物が主体となっているので極めて硬質な粉末ではあるが、焼結中にFe−Al金属間化合物硬質粉末に含まれるAlが素地中に拡散してAl含有量が減少し、Al:1〜20質量%を含有し残部がFeおよび不可避不純物からなる軟質のFe−Al合金結晶粒に変化する。このように変化したFe−Al合金結晶粒は軟質でありかつなじみ性が良いために耐摩耗性を向上させる。
さらに、この軟質なFe−Al合金結晶粒から粒界に沿ってFe,Cu,AlおよびOを含む酸化物粒界相が形成され、この酸化物粒界相が存在することにより凝着が阻止されて切粉の発生がしやすくなり、切削性が一段と向上する。前記酸化物粒界相はFeAlO,Al,AlO,Fe,FeO,CuO,CuOなどが考えられるが、狭い幅の酸化物粒界相の具体的な構造式は特定できない。
【0008】
この組織を図面に基づいて一層具体的に説明する。図1は、Fe−Al金属間化合物硬質粉末が焼結中にAlが素地中に拡散してAl含有量が減少し、Al:1〜20質量%を含有し残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al合金結晶粒に変化した部分におけるこの発明の鉄基燒結合金の顕微鏡組織写生図である。
【0009】
図1において、1はFe−Al金属間化合物硬質粉末に含まれるAlが周囲に拡散し減少して生成したFe−Al合金結晶粒である。このFe−Al合金結晶粒1からFe,Cu,AlおよびOを含む酸化物粒界相2が粒界に沿って成長している。このFe−Al合金結晶粒1およびこのFe−Al合金結晶粒1から粒界に沿って成長している酸化物粒界相2を含めて「部分組織」と総称する。
【0010】
原料粉末として添加したFe−Al金属間化合物硬質粉末を包囲して存在するFe粉末は、焼結中にFe−Al金属間化合物硬質粉から拡散してきたAlを吸収し、Alを含むCu含有Fe基合金結晶粒3が生成する。しかし、Fe−Al合金結晶粒1から離れた位置にある素地はAlを含まないCu含有Fe基合金結晶粒4で構成されており、大部分の素地はCu含有Fe基合金結晶粒4、粒界相6および黒鉛5とで構成されている。したがって、部分組織から離れた所の組織は、Alを含まないCu含有Fe基合金結晶粒4で構成されており、大部分の素地はCu含有Fe基合金結晶粒4、粒界相6および黒鉛5とで構成されている。
【0011】
この発明の切削性に優れた鉄基焼結合金の製造方法をさらに具体的に述べると、原料粉末として、Fe粉末、C粉末、Cu粉末、Al:30〜80質量%を含有し残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al金属間化合物硬質粉末を用意し、Al:30〜80質量%を含有し残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al金属間化合物硬質粉末:0.1〜25質量%、C粉末:0.3〜1.7質量%、Cu粉末:0.5〜6質量%を含有し、残部がFe粉末となるように配合し、さらに必要に応じて得られた配合粉末に金型成形時の潤滑剤(例えば、ステアリン酸亜鉛粉末またはエチレンビスアマイド)を添加してダブルコーンミキサーで混合し、プレス成形し、圧密成形し、得られた圧密成形体を仮焼し、燒結することにより作製する。
この発明の切削性に優れた鉄基焼結合金は酸素を必須成分として含有するために、仮焼および焼結のうち少なくともいずれか一方の工程を酸素を含む雰囲気中で行なうことが好ましい。すなわち、前記仮焼および焼結は、一層具体的には、
(i)酸素を含む雰囲気中、温度:400〜800℃で加熱することにより仮焼し、次いで真空、水素あるいは水素を含む窒素雰囲気中、温度:1100〜1300℃(一層好ましくは1110〜1250℃)で焼結する、
(ii) 真空、水素あるいは水素を含む窒素雰囲気中、温度:400〜800℃で加熱することにより仮焼し、次いで、酸素を含む雰囲気中、温度:1100〜1300℃(一層好ましくは1110〜1250℃)で焼結する、または、
(iii) 酸素を含む雰囲気中、温度:400〜800℃で加熱することにより仮焼し、次いで酸素を含む雰囲気中、温度:1100〜1300℃(一層好ましくは1110〜1250℃)で焼結する、ことにより行なわれる。
この時、原料粉末としてAl:30質量%未満を含有し残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al金属間化合物硬質粉末を添加してもFe,Cu,AlおよびOを含む酸化物粒界相は生成しないので切削性の改善は見られない。また、原料粉末としてAl:80質量%を越えて含有するFe−Al金属間化合物硬質粉末を添加してもFe,Cu,AlおよびOを含む酸化物粒界相は生成ないので切削性の改善は見られない。
【0012】
つぎに、この発明の切削性に優れた鉄基焼結合金の成分組成を上記のごとく限定した理由について説明する。
(a)Cu
Cuは、密度、強度および耐摩耗性を向上させる効果があるが、その含有量が0.5質量%未満ではその効果が十分でなく、一方、6質量%を越えるとかえって強度が低下するようになるので好ましくない。したがって、Cuの含有量は0.5〜6質量%に定めた。Cuの含有量の一層好ましい範囲は1〜4質量%である。
【0013】
(b)Al
Alは、Al:30〜80質量%を含有し残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al金属間化合物硬質粉末として添加し、焼結中に素地に拡散させて軟質なFe−Al合金結晶粒を形成させると共に、このFe−Al合金結晶粒から粒界に沿ってFe,Cu,AlおよびOを含む酸化物粒界相を形成する作用があるが、その含有量が0.1質量%未満ではその効果が十分でなく、一方、3質量%を越えて含有してもそれ以上の効果が少ない。したがって、Alの含有量は0.1〜3質量%に定めた。Alの含有量の一層好ましい範囲は0.13〜2質量%である。
【0014】
(c)C
Cは、黒鉛として析出することにより摺動性を向上させ、また硬さと強度を向上させる作用を有するが、その含有量が0.1質量%未満では効果が十分でなく、一方、1.2質量%を越えて含有するとCの偏析が多くなって寸法のばらつきが大きくなって、各種機械部品の材料としては好ましくない。したがって、Cの含有量は0.1〜1.2質量%に定めた。Cの含有量の一層好ましい範囲は0.2〜0.9質量%である。
【0015】
(d)O
Oは、Fe−Al合金結晶粒からFe,Cu,AlおよびOを含む酸化物粒界相を成長させ、この酸化物粒界相が凝着を阻止して切粉の発生をしやすくし、切削性が一段と向上させる作用を有するが、その含有量が0.05質量%未満では効果が十分でなく、一方、1質量%を越えて含有すると靭性が低下するので好ましくない。したがって、Oの含有量は0.05〜1質量%に定めた。Oの含有量の一層好ましい範囲は0.15〜0.85質量%である。
【0016】
【発明の実施の形態】
原料粉末として、平均粒径:80μmのFe粉末、表1に示される平均粒径および成分組成を有するFe−Al金属間化合物硬質粉末A〜E、平均粒径:25μmのCu粉末、平均粒径:50μmのAl粉末、平均粒径:10μmのMnS粉末、並びに平均粒径:18μmの黒鉛粉末を用意した。
【0017】
【表1】
Figure 2004083948
【0018】
実施例1
前記Fe粉末、表1に示されるFe−Al金属間化合物硬質粉末A〜E、C粉末および黒鉛粉末を表2〜3に示される配合組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤であるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8質量%に当たる量だけ添加してダブルコーンミキサーで混合し、プレス成形して圧粉体を作製し、この圧粉体を天然ガス:10容量%、残部:空気からなる混合ガス雰囲気中、温度:700℃、30分保持の条件で加熱することにより仮焼し、さらにN−5%H2 の混合雰囲気中、温度:1120℃、20分保持の条件で焼結したのち、0.5℃/secの冷却速度で冷却することにより、表2〜3に示される成分組成を有する本発明焼結合金1〜14からなる縦:24mm、横:8mm、高さ:4mmの寸法を有する焼結合金抗折試験片および直径:80mm×高さ:40mmの寸法を有する円柱状切削試験用焼結合金ブロックを作製した。
【0019】
従来例1
Al粉末、MnS粉末、Fe粉末、C粉末および黒鉛粉末を表4〜5に示される配合組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤であるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8質量%に当たる量だけ添加してダブルコーンミキサーで混合し、プレス成形して圧粉体を作製した。この圧粉体を天然ガス:10容量%、残部:空気の混合雰囲気中、温度:700℃、30分保持の条件で加熱することにより仮焼し、さらにN−5%H2 の混合雰囲気中、温度:1120℃、20分保持の条件で焼結したのち、0.5℃/secの冷却速度で冷却し、表4〜5に示される成分組成を有し従来焼結合金1〜14からなる縦:24mm、横:8mm、高さ:4mmの寸法を有する抗折試験片および直径:80mm×高さ:40mmの寸法を有する切削試験用ブロックを作製した。
【0020】
得られた本発明焼結合金1〜14および従来焼結合金1〜14からなる抗折試験片をISO3325に基づき、支点間距離20mmで抗折試験を行うことにより抗折力を測定し、さらに切削試験用ブロックを超硬合金製スローアウエイチップを用いて切削速度:120m/分、切込み::0.5mm、送り速度:0.5mm/rev.の条件で旋削し、フランク摩耗量が0.2mmになるまでの切削距離を測定し、その結果を表2〜表5に示すことにより切削性を評価した。
【0021】
【表2】
Figure 2004083948
【0022】
【表3】
Figure 2004083948
【0023】
【表4】
Figure 2004083948
【0024】
【表5】
Figure 2004083948
【0025】
表2〜表5に示される結果から、表2〜表3に示される本発明焼結合金1〜14と表4〜表5に示される従来焼結合金1〜14を比較すると、本発明焼結合金1と従来焼結合金1、本発明焼結合金2と従来焼結合金2…本発明焼結合金14と従来焼結合金14とはそれぞれ成分組成がほぼ同じであるが、部分組織(Fe−Al合金結晶粒およびこのFe−Al合金結晶粒から粒界に沿って成長している酸化物粒界相を有する組織)を有する本発明焼結合金1〜14は、MnSが分散している従来焼結合金1〜14に比べて、抗折力はほぼ同じであるにもかかわらず、フランク摩耗が0.2mmになるまでの切削距離が格段に長いことから、本発明焼結合金1〜14は従来焼結合金1〜14に比べて切削性が格段に優れていることが分かる。
【0026】
【発明の効果】
上述のように、この発明によると、MnS、MnOなどの切削性改善成分を添加しなくても切削性が格段に優れているの鉄基焼結合金を提供することができるところから、低コストで精密な寸法を必要とする各種機械部品の材料として適しており、機械産業の発展に大いに貢献し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のFe基焼結合金の組織を示す顕微鏡組織写生図である。
【図2】従来のFe基焼結合金の組織を示す顕微鏡組織写生図である。
【符号の説明】
1 Fe−Al合金結晶粒
2 酸化物粒界相
3 Alを含むCu含有Fe基合金結晶粒
4 Cu含有Fe基合金結晶粒
5 黒鉛
6 粒界相

Claims (3)

  1. Cu:0.5〜6質量%、Al:0.1〜3質量%、C:0.1〜1.2質量%、O:0.05〜1質量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有し、かつ、
    Cuを含むFe基合金結晶粒と散在している黒鉛からなる素地中に、Al:1〜20質量%を含有し残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al合金結晶粒と、このFe−Al合金結晶粒から結晶粒界に沿って伸びるFe,Cu,AlおよびOを含む酸化物粒界相からなる部分組織が分散して存在する組織を有することを特徴とする切削性に優れた鉄基焼結合金。
  2. Fe粉末、Cu粉末、Fe−Al金属間化合物硬質粉末およびC粉末を混合し、圧密成形し、仮焼し、焼結する切削性に優れた鉄基焼結合金の製造方法であって、
    前記仮焼および焼結のうち少なくともいずれか一方の工程を酸素を含む雰囲気中で行ない、
    前記Fe−Al金属間化合物硬質粉末は、Al:30〜80質量%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなる組成のFe−Al金属間化合物硬質粉末であることを特徴とする請求項1記載の切削性に優れた鉄基焼結合金の製造方法。
  3. Al:30〜80質量%を含有し、残部がFeおよび不可避不純物からなるFe−Al金属間化合物硬質粉末:0.1〜25質量%、C粉末:0.3〜1.7質量%、Cu粉末:0.5〜6質量%を含有し、残部がFe粉末となるように配合し、混合し、圧密成形し、仮焼し、焼結する切削性に優れた鉄基焼結合金の製造方法であって、前記仮焼および焼結のうち少なくともいずれか一方の工程を酸素を含む雰囲気中で行なうことを特徴とする請求項1記載の切削性に優れた鉄基焼結合金の製造方法。
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