JP2004078032A - 光ファイバケーブルおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】細径でかつ損失特性の向上を図ると共に、施工性に優れた光ファイバケーブルおよびその製造方法を提供することにある。
【解決手段】単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線3と、この光ファイバ心線3のすべてを一括して粗巻きした介在体5と、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体7とをケーブルシース9で被覆した長尺の光エレメント部11からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体7を結んだ方向に対して直交した方向の前記介在体5の両側におけるケーブルシース9の表面にノッチ部13を形成せしめてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線3と、この光ファイバ心線3のすべてを一括して粗巻きした介在体5と、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体7とをケーブルシース9で被覆した長尺の光エレメント部11からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体7を結んだ方向に対して直交した方向の前記介在体5の両側におけるケーブルシース9の表面にノッチ部13を形成せしめてなることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多心の引き落とし光ファイバケーブルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
構内、架空用の引き落とし光ファイバケーブル(ドロップケーブル)としては1、2心程度が通常であるが、FTTH(Fiber to the Home)の拡大と共に小規模マンションやビルなどに、4〜10心程度の多心化の需要が予想される。
【0003】
また、後分岐作業性の観点から、収納される光ファイバ心線としては、単独の素線(または2心程度のテープ光ファイバ心線)を用いたものが有効と考える。
【0004】
単光ファイバ心線を入れた多心の引き落とし光ファイバケーブルを設計しょうとした場合、ルースチューブケーブルやスロットケーブルなどが考えられるが、いずれも外径が大きくなる上コスト高であるため、図7に示されているような細径でシンプルなドロップ・インドアケーブル101を踏襲したケーブルが有効である。すなわち、図7において、ドロップ・インドアケーブル101は単心の光ファイバ光ファイバ心線103と、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体105とをケーブルシース107で被覆したもので、前記各光エレメント用抗張力体105を結んだ方向に対して直交した方向の前記光ファイバ光ファイバ心線103の両側(図7において上下)におけるケーブルシース107の表面にノッチ部109を形成せしめたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示されているように、ドロップ・インドアケーブル101に単心の光ファイバ光ファイバ心線103の代わりに多心の素線111を収容しょうとした場合、複数の素線111を束にして充実でシースすると、内部にシース材107が食い込み口出し性に支障が生じる。
【0006】
一方、図9に示されているように、多心の素線111を押出しヘッドにおけるニップルの通し穴に連結されたパイプ内に入れてパイプから押し出すと、スカスカになるため施工後に光ファイバ心線を構成する素線111がケーブル内で移動してしまう恐れがある(クロージャ内で光ファイバ心線が曲がりロス増する恐れがある)。さらに、多心の周囲に介在体としての例えばファイバを移動阻止のためのクッション層を設けることも考えられるが、ファイバがバラバラなため、低温時ケーブルが収縮したときに蛇行しやすく、損失増が発生する懸念がある。
【0007】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、細径でかつ損失特性の向上を図ると共に、施工性に優れた光ファイバケーブルおよびその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の光ファイバケーブルは、単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記介在体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成せしめてなることを特徴とするものである。
【0009】
したがって、ノッチ部からケーブルシースを裂いて光ファイバ心線の口出しを行う際に、ケーブルシースは介在体に阻まれて光ファイバ心線内部まで食い込まないため容易に口出しが行われる。また、細径に製造されると共に例えば繊維などの介在体が光ファイバ心線のクッションとなるので損失特性が安定する。また、光ファイバ心線のすべてを一括して介在体で粗巻きされていることにより、光ファイバ心線のすべてがしっかりと一体化される。しかも、光ファイバ心線のすべてが一体化するため、曲げ剛性が大きくなり、低温時でのケーブル収縮による光ファイバ心線の蛇行が発生しにくくなる。さらに、光ファイバケーブルがシンプルとなり、集合工程がなく、加工費が小さくなる。
【0010】
請求項2によるこの発明の光ファイバケーブルは、請求項1記載の光ファイバケーブルにおいて、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることを特徴とするものである。
【0011】
したがって、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用されると共に、請求項1と同様の作用を有する。
【0012】
請求項3によるこの発明の光ファイバケーブルは、請求項1または2記載の光ファイバケーブルにおいて、前記介在体を光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きする際の粗巻張力が、490mN以上4900mN以下、ピッチが、10mm以上1000mm以下であることを特徴とするものである。
【0013】
したがって、粗巻きの張力はあまり大きすぎると光ファイバに側圧・曲げが加わり損失増の懸念があり、あまり小さくすぎると光ファイバが一体化しないためバラバラになってしまうから、490mN以上4900mN以下の張力が望ましい。また、巻きピッチは、あまり小さくすぎると製造性が劣り、あまり大きすぎると光ファイバが一体化されないから、10mm以上1000mm以下のピッチが望ましい。
【0014】
請求項4によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをそれぞれ走行せしめて押出機に供給すると共にこの押出機に熱可塑性樹脂を押出して、単数または複数の素線またはテープ光心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記介在体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成した光ファイバケーブルを製造することを特徴とするものである。
【0015】
したがって、請求項1と同様に、ノッチ部からケーブルシースを裂いて光ファイバ心線の口出しを行う際に、ケーブルシースは介在体に阻まれて光ファイバ心線内部まで食い込まないため容易に口出しが行われる。また、細径に製造されると共に介在体が光ファイバ心線のクッションとなるので損失特性が安定する。また、光ファイバ心線のすべてを一括して介在体で粗巻きされていることにより、光ファイバ心線のすべてがしっかりと一体化される。しかも、光ファイバ心線のすべてが一体化するため、曲げ剛性が大きくなり、低温時でのケーブル収縮による光ファイバ心線の蛇行が発生しにくくなる。さらに、光ファイバケーブルがシンプルとなり、集合工程がなく、加工費が小さくなる。
【0016】
請求項5によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体と、支持線をそれぞれ走行せしめて押出ヘッドに供給すると共にこの押出ヘッドに熱可塑性樹脂を押出して、単数または複数の素線またはテープ光ファイバ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記介在体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成し、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化された光ファイバケーブルを製造することを特徴とするものである。
【0017】
したがって、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用されると共に、請求項1と同様の作用を有する。
【0018】
請求項6によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、請求項4または5記載の光ファイバケーブルの製造方法において、前記介在体は押出機に供給される際、光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きされることを特徴とするものである。
【0019】
したがって、介在体は押出機に供給される際、光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きされるから、光ファイバケーブルが連続的にかつ合理的に製造される。
【0020】
請求項7によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、請求項4、5または6記載の光ファイバケーブルの製造方法において、前記介在体を光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きする際の粗巻張力を、490mN以上4900mN以下、ピッチを、10mm以上1000mm以下とすることを特徴とするものである。
【0021】
したがって、粗巻きの張力はあまり大きすぎると光ファイバに側圧・曲げが加わり損失増の懸念があり、あまり小さすぎると光ファイバが一体化しないためバラバラになってしまうから、490mN以上4900mN以下の張力が望ましい。また、巻きピッチは、あまり小さすぎると製造性が劣り、あまり大きすぎると光ファイバが一体化されないから、10mm以上1000mm以下のピッチが望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1を参照するに、この発明の実施の形態に係る光ファイバケーブル1は、複数例えば8本の素線からなる光ファイバ心線3を備えており、この光ファイバ心線3のすべては一括して例えば有機系繊維もしくは無機系繊維などからなる介在体5で粗巻きされている。この介在体5の近傍には平行で両脇に光エレメント用抗張力体7が配置されている。そして、前記光ファイバ心線3と介在体5と光エレメント用抗張力体7とが熱可塑性樹脂からなるケーブルシース9で被覆されて長尺の光エレメント部11からなっている。前記各光エレメント用抗張力体7を結んだ方向に対して直交した方向(図1において上下方向)の前記介在体5の両側(上下)におけるケーブルシース9の表面にはノッチ部13が形成されている。
【0024】
上記構成により、ノッチ部13からケーブルシース9を裂いて光ファイバ心線3の口出しを行う際に、ケーブルシース9は介在体5に阻まれて光ファイバ心線3内部まで食い込まないため容易に口出しを行うことができる。また、細径に製造されると共に例えば繊維などの介在体5が光ファイバ心線3のクッションとなるので損失特性を安定化せしめることができる。また、光ファイバ心線3のすべてを一括して介在体5で粗巻きされていることにより、光ファイバ心線3のすべてをしっかりと一体化せしめることができる。しかも、光ファイバ心線3のすべてが一体化するため、曲げ剛性を大きくすることができ、低温時でのケーブル収縮による光ファイバ心線3の蛇行を発生しにくくすることができる。さらに、光ファイバケーブルがシンプルとなり、集合工程がなく、加工費を小さくすることができる。
【0025】
図2を参照するに、この発明の実施の形態に係る別の光ファイバケーブル1は、図1に示したものと同様に、複数例えば8本のの素線からなる光ファイバ心線3を備えており、この光ファイバ心線3のすべては一括して例えば有機系繊維もしくは無機系繊維などからなる介在体5で粗巻きされている。この介在体5の近傍には平行で両脇に光エレメント用抗張力体7が配置されている。そして、前記光ファイバ心線3と介在体5と光エレメント用抗張力体7とが熱可塑性樹脂からなるケーブルシース9で被覆されて長尺の光エレメント部11からなっている。前記各光エレメント用抗張力体7を結んだ方向に対して直交した方向(図2において上下方向)の前記介在体5の両側(上下)におけるケーブルシース9の表面にはノッチ部13が形成されている。さらに、前記光エレメント部11に、例えば鋼線からなる支持線15をシース17で被覆した長尺のケーブル支持線部19が互いに平行に首部21を介して一体化されている。
【0026】
上記構成により、前記光エレメント部11に、支持線15をシース17で被覆した長尺のケーブル支持線部19が互いに平行に首部21を介して一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブル1として利用することができると共に、図1における効果と同様の効果を有する。
【0027】
前記光ファイバ心線3は、複数の素線の他に単数の素線またはテープ心線を用いるようにしても構わない。特に、0.25mmφの素線が最も好適に使用されるが、2心テープ心線や、0.4〜0.9mmφ程度の単心線なども使用される。また、介在体5としての有機系繊維もしくは無機系繊維は、例えばナイロンやPPなどの耐熱ブラスチックのヤーンやケブラー繊維、ガラスウール、コットン糸などが好適に使用されるものである。さらに、前記光エレメント用抗張力体7としては、鋼線やFRPなどが好適に使用されると共に支持線15は鋼線が使用される。
【0028】
つぎに、光ファイバケーブルの製造方法について説明する。
【0029】
図3には図2に示した光ファイバ1の製造方法が示されている。図3において、例えば8本の素線からなる光ファイバ心線3が左から右に向けて走行されると共に例えば図示省略のボビンに巻かれた例えば複数のアラミド繊維からなる介在体5がボビンを矢印のごとく光ファイバ心線3の回りに回転されることで光ファイバ心線3に粗巻きされる。この複数のアラミド繊維からなる介在体5で粗巻きされた光ファイバ心線3と、2本の光エレメント用抗張力体7と、例えば鋼線からなる支持線15が走行されて押出機23へ送られる。この押出機23ではケーブルシース9、シース17となる熱可塑性樹脂が別の孔より押し出されることで光ファイバケーブル1としての光ファイバドロップケーブルを得ることができる。
【0030】
より詳細に説明すると、図4には押出機23の押出しヘッド25の断面図が示されている。図4において、中心部には図5に示されているようなニップル部27が設けられている共にこのニップル部27の外周には図6に示されているような、ダイス孔29とこのダイス孔29に連結孔31を介してダイス孔33を備えたダイス部35が設けられている。このダイス部35と前記ニップル部27との間にはシースとしての熱可塑性樹脂が押し出される孔37が設けられている。また、前記ニップル部27には図5に示されているように、光ファイバ心線3を一括して粗巻きした介在体5がとおるニップル孔39、このニップル孔39の両外側には光エレメント用抗張力体7がとおるニップル孔41が形成されている。また、前記ニップル孔39の前方(図5において左方)にはパイプ43が連結されている。
【0031】
上記構成により、ニップル孔39およびパイプ43に光ファイバ心線3を一括して粗巻きした介在体5がとおり、ニップル孔41に光エレメント用抗張力体7がとおり、また、ダイス孔33には支持線17がとおり、ダイス部35の孔37から溶融した熱可塑性樹脂Pが押し出されて、図2に示したような光ファイバケーブル1としての光ファイバドロップケーブルを得ることができる。また、別のダイス部を使用することで、図1に示したような光ファイバケーブル1を得ることができる。
【0032】
(実施例1)
光ファイバ心線3として0.25mmφSM素線で、8心の着色素線を用い、この素線の周りに素巻きする介在体5としてアラミド繊維(ケプラ)1140デニール3本を用い、これらを上記8心の光ファイバ心線3のまわりに沿わせて素巻きした。光エレメント用抗張力体7として0.4mmφ鋼線を、支持線15として1.2mmφ鋼線を、シース9、17として難燃ポリエチレンを用い、図3に示した押出機23でもって押出にてコーティングした。この際、8心の着色素線の回りに380デニールのアラミド繊維からなる介在体5で粗巻きした。押出後ケーブルの断面を観察したところ、樹脂が介在体5の繊維で粗巻きされた8心の光ファイバ心線3をしっかり包んでいて、寸法として2mm×3.5mmと非常に細径の光ファイバケーブル1としての光ファイバドロップケーブルが得られた。
【0033】
その評価結果しては、すべての光ファイバ心線3が1.55μmで損失特性は0.25dB/km以下であった。また、機械特性としての側圧特性においては、加圧幅100mmの平板にケーブルを挟み、上から荷重1960Nの荷重をかけても損失増は認められず良好な特性を示した。曲げについては60mmφの曲げ時においても損失増はなかった。
【0034】
心線口出し性/接続性は、ノッチ部13からシース9を裂くことにより、介在体5が一緒にシースにくっつき、粗巻きされ、一括に一体化された光ファイバ心線3は容易に8本バラバラに口出しできた。この光ファイバ心線3は容易に他の分岐ケーブルと接続が可能であった。
【0035】
光ファイバ心線3の移動は、ケーブル20m(両端解放)をトレーに垂直に敷設し、この光ファイバケーブル1に周波数1Hz、振幅10mmの振動を一週間与え続けたが、光ファイバ心線3の移動は検出限界以下(0.1mm以下)であった。
【0036】
比較例として、素線の周りに介在体を縦添えした(巻いていてない)ケーブルをほぼ同一条件と思われる製造条件にて5本試作した。その結果、そのうちの2本のケーブルにおいて、1本のファイバが0.4dB/kmの損失増が見られた。ケーブルを解体したところ、そのロス増ファイバは若干の蛇行が認められた。
【0037】
(実施例2)
上記の実施例1の光ファイバドロップケーブルを試作したときの8心の光ファイバ心線3を粗巻きした介在体5のピッチと張力を検討した。その結果、種々のピッチと張力をふったケーブルをn=5本づつ作成し、初期ロスを評価したところ、ピッチについては1000mmを越えると、また張力については490mN未満にしたところ、5本中1本のケーブルで損失増するファイバが現れた。また、張力については4900mNを越えると側圧による損失増が発生した。ピッチについては10mm未満であると複数の心線3を粗巻きする効果が少ない。
【0038】
また、他の例として、光ファイバ心線3としては素線を4本入れたもの、2心テープを4本入れたもの、介在体5としてはプラスチック繊維であるナイロンヤーン、ポリプロピレンヤーンや、ガラスヤーンを入れたもの、また、図1示した構造の光ファイバケーブル1などの試作を行い、上記と同様の評価を行ったが、いずれも良好であった。
【0039】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。前述した発明の実施の形態では複数の光ファイバ心線3を押出機23に供給する際に、介在体5を粗巻きした例で説明したが、予め複数の光ファイバ心線3に介在体5を粗巻きしたものを押出機23に供給するようにしても構わない。
【0040】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、ノッチ部からケーブルシースを裂いて光ファイバ心線の口出しを行う際に、ケーブルシースは介在体に阻まれて光ファイバ心線内部まで食い込まないため容易に口出しを行うことができる。また、細径に製造されると共に例えば繊維などの介在体が光ファイバ心線のクッションとなるので損失特性を安定せしめることができる。また、光ファイバ心線のすべてを一括して介在体で粗巻きされていることにより、光ファイバ心線のすべてをしっかりと一体化せしめることができる。しかも、光ファイバ心線のすべてが一体化するため、曲げ剛性が大きくなり、低温時でのケーブル収縮による光ファイバ心線の蛇行を発生しにくくすることができる。さらに、光ファイバケーブルがシンプルとなり、集合工程がなく、加工費が小さくすることができる。
【0041】
請求項2の発明によれば、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用されると共に、請求項1と同様の効果を有する。
【0042】
請求項3の発明によれば、粗巻きの張力はあまり大きすぎると光ファイバに側圧・曲げが加わり損失増の懸念があり、あまり小さくすぎると光ファイバが一体化しないためバラバラになってしまうから、490mN以上4900mN以下の張力が望ましい。また、巻きピッチは、あまり小さくすぎると製造性が劣り、あまり大きすぎると光ファイバが一体化されないから、10mm以上1000mm以下のピッチが望ましい。
【0043】
請求項4の発明によれば、請求項1と同様に、ノッチ部からケーブルシースを裂いて光ファイバ心線の口出しを行う際に、ケーブルシースは介在体に阻まれて光ファイバ心線内部まで食い込まないため容易に口出しを行うことができる。また、細径に製造されると共に介在体が光ファイバ心線のクッションとなるので損失特性を安定せしめることができる。また、光ファイバ心線のすべてを一括して介在体で粗巻きされていることにより、光ファイバ心線のすべてをしっかりと一体化せしめることができる。しかも、光ファイバ心線のすべてが一体化するため、曲げ剛性が大きくなり、低温時でのケーブル収縮による光ファイバ心線の蛇行を発生しにくくすることができる。さらに、光ファイバケーブルがシンプルとなり、集合工程がなく、加工費が小さくすることがてきる。
【0044】
請求項5の発明によれば、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用されると共に、請求項1と同様の効果を有することができる。
【0045】
請求項6の発明によれば、介在体は押出機に供給される際、光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きされるから、光ファイバケーブルを連続的かつ合理的に製造することができる。
【0046】
請求項7の発明によれば、粗巻きの張力はあまり大きすぎると光ファイバに側圧・曲げが加わり損失増の懸念があり、あまり小さくすぎると光ファイバが一体化しないためバラバラになってしまうから、490mN以上4900mN以下の張力が望ましい。また、巻きピッチは、あまり小さくすぎると製造性が劣り、あまり大きすぎると光ファイバが一体化されないから、10mm以上1000mm以下のピッチが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。
【図2】この発明の実施の形態の別の光ファイバケーブルの断面図である。
【図3】この発明の実施の形態の別の光ファイバケーブルを製造する説明図である。
【図4】押出しヘッド部の断面図である。
【図5】ニップ部の斜視図である。
【図6】ダイス部の斜視図である。
【図7】従来の光ファイバケーブルの断面図である。
【図8】従来の他の光ファイバケーブルの断面図である。
【図9】従来の別の光ファイバケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバケーブル
3 光ファイバ光ファイバ心線
5 介在体
7 光エレメント用抗張力体
9 ケーブルシース
11 光エレメント部
13 ノッチ部
15 支持線
17 シース
19 ケーブル支持線部
21 首部
23 押出機
【発明の属する技術分野】
この発明は、多心の引き落とし光ファイバケーブルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
構内、架空用の引き落とし光ファイバケーブル(ドロップケーブル)としては1、2心程度が通常であるが、FTTH(Fiber to the Home)の拡大と共に小規模マンションやビルなどに、4〜10心程度の多心化の需要が予想される。
【0003】
また、後分岐作業性の観点から、収納される光ファイバ心線としては、単独の素線(または2心程度のテープ光ファイバ心線)を用いたものが有効と考える。
【0004】
単光ファイバ心線を入れた多心の引き落とし光ファイバケーブルを設計しょうとした場合、ルースチューブケーブルやスロットケーブルなどが考えられるが、いずれも外径が大きくなる上コスト高であるため、図7に示されているような細径でシンプルなドロップ・インドアケーブル101を踏襲したケーブルが有効である。すなわち、図7において、ドロップ・インドアケーブル101は単心の光ファイバ光ファイバ心線103と、この近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体105とをケーブルシース107で被覆したもので、前記各光エレメント用抗張力体105を結んだ方向に対して直交した方向の前記光ファイバ光ファイバ心線103の両側(図7において上下)におけるケーブルシース107の表面にノッチ部109を形成せしめたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示されているように、ドロップ・インドアケーブル101に単心の光ファイバ光ファイバ心線103の代わりに多心の素線111を収容しょうとした場合、複数の素線111を束にして充実でシースすると、内部にシース材107が食い込み口出し性に支障が生じる。
【0006】
一方、図9に示されているように、多心の素線111を押出しヘッドにおけるニップルの通し穴に連結されたパイプ内に入れてパイプから押し出すと、スカスカになるため施工後に光ファイバ心線を構成する素線111がケーブル内で移動してしまう恐れがある(クロージャ内で光ファイバ心線が曲がりロス増する恐れがある)。さらに、多心の周囲に介在体としての例えばファイバを移動阻止のためのクッション層を設けることも考えられるが、ファイバがバラバラなため、低温時ケーブルが収縮したときに蛇行しやすく、損失増が発生する懸念がある。
【0007】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、細径でかつ損失特性の向上を図ると共に、施工性に優れた光ファイバケーブルおよびその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1によるこの発明の光ファイバケーブルは、単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記介在体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成せしめてなることを特徴とするものである。
【0009】
したがって、ノッチ部からケーブルシースを裂いて光ファイバ心線の口出しを行う際に、ケーブルシースは介在体に阻まれて光ファイバ心線内部まで食い込まないため容易に口出しが行われる。また、細径に製造されると共に例えば繊維などの介在体が光ファイバ心線のクッションとなるので損失特性が安定する。また、光ファイバ心線のすべてを一括して介在体で粗巻きされていることにより、光ファイバ心線のすべてがしっかりと一体化される。しかも、光ファイバ心線のすべてが一体化するため、曲げ剛性が大きくなり、低温時でのケーブル収縮による光ファイバ心線の蛇行が発生しにくくなる。さらに、光ファイバケーブルがシンプルとなり、集合工程がなく、加工費が小さくなる。
【0010】
請求項2によるこの発明の光ファイバケーブルは、請求項1記載の光ファイバケーブルにおいて、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることを特徴とするものである。
【0011】
したがって、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用されると共に、請求項1と同様の作用を有する。
【0012】
請求項3によるこの発明の光ファイバケーブルは、請求項1または2記載の光ファイバケーブルにおいて、前記介在体を光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きする際の粗巻張力が、490mN以上4900mN以下、ピッチが、10mm以上1000mm以下であることを特徴とするものである。
【0013】
したがって、粗巻きの張力はあまり大きすぎると光ファイバに側圧・曲げが加わり損失増の懸念があり、あまり小さくすぎると光ファイバが一体化しないためバラバラになってしまうから、490mN以上4900mN以下の張力が望ましい。また、巻きピッチは、あまり小さくすぎると製造性が劣り、あまり大きすぎると光ファイバが一体化されないから、10mm以上1000mm以下のピッチが望ましい。
【0014】
請求項4によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをそれぞれ走行せしめて押出機に供給すると共にこの押出機に熱可塑性樹脂を押出して、単数または複数の素線またはテープ光心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記介在体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成した光ファイバケーブルを製造することを特徴とするものである。
【0015】
したがって、請求項1と同様に、ノッチ部からケーブルシースを裂いて光ファイバ心線の口出しを行う際に、ケーブルシースは介在体に阻まれて光ファイバ心線内部まで食い込まないため容易に口出しが行われる。また、細径に製造されると共に介在体が光ファイバ心線のクッションとなるので損失特性が安定する。また、光ファイバ心線のすべてを一括して介在体で粗巻きされていることにより、光ファイバ心線のすべてがしっかりと一体化される。しかも、光ファイバ心線のすべてが一体化するため、曲げ剛性が大きくなり、低温時でのケーブル収縮による光ファイバ心線の蛇行が発生しにくくなる。さらに、光ファイバケーブルがシンプルとなり、集合工程がなく、加工費が小さくなる。
【0016】
請求項5によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体と、支持線をそれぞれ走行せしめて押出ヘッドに供給すると共にこの押出ヘッドに熱可塑性樹脂を押出して、単数または複数の素線またはテープ光ファイバ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記介在体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成し、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化された光ファイバケーブルを製造することを特徴とするものである。
【0017】
したがって、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用されると共に、請求項1と同様の作用を有する。
【0018】
請求項6によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、請求項4または5記載の光ファイバケーブルの製造方法において、前記介在体は押出機に供給される際、光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きされることを特徴とするものである。
【0019】
したがって、介在体は押出機に供給される際、光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きされるから、光ファイバケーブルが連続的にかつ合理的に製造される。
【0020】
請求項7によるこの発明の光ファイバケーブルの製造方法は、請求項4、5または6記載の光ファイバケーブルの製造方法において、前記介在体を光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きする際の粗巻張力を、490mN以上4900mN以下、ピッチを、10mm以上1000mm以下とすることを特徴とするものである。
【0021】
したがって、粗巻きの張力はあまり大きすぎると光ファイバに側圧・曲げが加わり損失増の懸念があり、あまり小さすぎると光ファイバが一体化しないためバラバラになってしまうから、490mN以上4900mN以下の張力が望ましい。また、巻きピッチは、あまり小さすぎると製造性が劣り、あまり大きすぎると光ファイバが一体化されないから、10mm以上1000mm以下のピッチが望ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0023】
図1を参照するに、この発明の実施の形態に係る光ファイバケーブル1は、複数例えば8本の素線からなる光ファイバ心線3を備えており、この光ファイバ心線3のすべては一括して例えば有機系繊維もしくは無機系繊維などからなる介在体5で粗巻きされている。この介在体5の近傍には平行で両脇に光エレメント用抗張力体7が配置されている。そして、前記光ファイバ心線3と介在体5と光エレメント用抗張力体7とが熱可塑性樹脂からなるケーブルシース9で被覆されて長尺の光エレメント部11からなっている。前記各光エレメント用抗張力体7を結んだ方向に対して直交した方向(図1において上下方向)の前記介在体5の両側(上下)におけるケーブルシース9の表面にはノッチ部13が形成されている。
【0024】
上記構成により、ノッチ部13からケーブルシース9を裂いて光ファイバ心線3の口出しを行う際に、ケーブルシース9は介在体5に阻まれて光ファイバ心線3内部まで食い込まないため容易に口出しを行うことができる。また、細径に製造されると共に例えば繊維などの介在体5が光ファイバ心線3のクッションとなるので損失特性を安定化せしめることができる。また、光ファイバ心線3のすべてを一括して介在体5で粗巻きされていることにより、光ファイバ心線3のすべてをしっかりと一体化せしめることができる。しかも、光ファイバ心線3のすべてが一体化するため、曲げ剛性を大きくすることができ、低温時でのケーブル収縮による光ファイバ心線3の蛇行を発生しにくくすることができる。さらに、光ファイバケーブルがシンプルとなり、集合工程がなく、加工費を小さくすることができる。
【0025】
図2を参照するに、この発明の実施の形態に係る別の光ファイバケーブル1は、図1に示したものと同様に、複数例えば8本のの素線からなる光ファイバ心線3を備えており、この光ファイバ心線3のすべては一括して例えば有機系繊維もしくは無機系繊維などからなる介在体5で粗巻きされている。この介在体5の近傍には平行で両脇に光エレメント用抗張力体7が配置されている。そして、前記光ファイバ心線3と介在体5と光エレメント用抗張力体7とが熱可塑性樹脂からなるケーブルシース9で被覆されて長尺の光エレメント部11からなっている。前記各光エレメント用抗張力体7を結んだ方向に対して直交した方向(図2において上下方向)の前記介在体5の両側(上下)におけるケーブルシース9の表面にはノッチ部13が形成されている。さらに、前記光エレメント部11に、例えば鋼線からなる支持線15をシース17で被覆した長尺のケーブル支持線部19が互いに平行に首部21を介して一体化されている。
【0026】
上記構成により、前記光エレメント部11に、支持線15をシース17で被覆した長尺のケーブル支持線部19が互いに平行に首部21を介して一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブル1として利用することができると共に、図1における効果と同様の効果を有する。
【0027】
前記光ファイバ心線3は、複数の素線の他に単数の素線またはテープ心線を用いるようにしても構わない。特に、0.25mmφの素線が最も好適に使用されるが、2心テープ心線や、0.4〜0.9mmφ程度の単心線なども使用される。また、介在体5としての有機系繊維もしくは無機系繊維は、例えばナイロンやPPなどの耐熱ブラスチックのヤーンやケブラー繊維、ガラスウール、コットン糸などが好適に使用されるものである。さらに、前記光エレメント用抗張力体7としては、鋼線やFRPなどが好適に使用されると共に支持線15は鋼線が使用される。
【0028】
つぎに、光ファイバケーブルの製造方法について説明する。
【0029】
図3には図2に示した光ファイバ1の製造方法が示されている。図3において、例えば8本の素線からなる光ファイバ心線3が左から右に向けて走行されると共に例えば図示省略のボビンに巻かれた例えば複数のアラミド繊維からなる介在体5がボビンを矢印のごとく光ファイバ心線3の回りに回転されることで光ファイバ心線3に粗巻きされる。この複数のアラミド繊維からなる介在体5で粗巻きされた光ファイバ心線3と、2本の光エレメント用抗張力体7と、例えば鋼線からなる支持線15が走行されて押出機23へ送られる。この押出機23ではケーブルシース9、シース17となる熱可塑性樹脂が別の孔より押し出されることで光ファイバケーブル1としての光ファイバドロップケーブルを得ることができる。
【0030】
より詳細に説明すると、図4には押出機23の押出しヘッド25の断面図が示されている。図4において、中心部には図5に示されているようなニップル部27が設けられている共にこのニップル部27の外周には図6に示されているような、ダイス孔29とこのダイス孔29に連結孔31を介してダイス孔33を備えたダイス部35が設けられている。このダイス部35と前記ニップル部27との間にはシースとしての熱可塑性樹脂が押し出される孔37が設けられている。また、前記ニップル部27には図5に示されているように、光ファイバ心線3を一括して粗巻きした介在体5がとおるニップル孔39、このニップル孔39の両外側には光エレメント用抗張力体7がとおるニップル孔41が形成されている。また、前記ニップル孔39の前方(図5において左方)にはパイプ43が連結されている。
【0031】
上記構成により、ニップル孔39およびパイプ43に光ファイバ心線3を一括して粗巻きした介在体5がとおり、ニップル孔41に光エレメント用抗張力体7がとおり、また、ダイス孔33には支持線17がとおり、ダイス部35の孔37から溶融した熱可塑性樹脂Pが押し出されて、図2に示したような光ファイバケーブル1としての光ファイバドロップケーブルを得ることができる。また、別のダイス部を使用することで、図1に示したような光ファイバケーブル1を得ることができる。
【0032】
(実施例1)
光ファイバ心線3として0.25mmφSM素線で、8心の着色素線を用い、この素線の周りに素巻きする介在体5としてアラミド繊維(ケプラ)1140デニール3本を用い、これらを上記8心の光ファイバ心線3のまわりに沿わせて素巻きした。光エレメント用抗張力体7として0.4mmφ鋼線を、支持線15として1.2mmφ鋼線を、シース9、17として難燃ポリエチレンを用い、図3に示した押出機23でもって押出にてコーティングした。この際、8心の着色素線の回りに380デニールのアラミド繊維からなる介在体5で粗巻きした。押出後ケーブルの断面を観察したところ、樹脂が介在体5の繊維で粗巻きされた8心の光ファイバ心線3をしっかり包んでいて、寸法として2mm×3.5mmと非常に細径の光ファイバケーブル1としての光ファイバドロップケーブルが得られた。
【0033】
その評価結果しては、すべての光ファイバ心線3が1.55μmで損失特性は0.25dB/km以下であった。また、機械特性としての側圧特性においては、加圧幅100mmの平板にケーブルを挟み、上から荷重1960Nの荷重をかけても損失増は認められず良好な特性を示した。曲げについては60mmφの曲げ時においても損失増はなかった。
【0034】
心線口出し性/接続性は、ノッチ部13からシース9を裂くことにより、介在体5が一緒にシースにくっつき、粗巻きされ、一括に一体化された光ファイバ心線3は容易に8本バラバラに口出しできた。この光ファイバ心線3は容易に他の分岐ケーブルと接続が可能であった。
【0035】
光ファイバ心線3の移動は、ケーブル20m(両端解放)をトレーに垂直に敷設し、この光ファイバケーブル1に周波数1Hz、振幅10mmの振動を一週間与え続けたが、光ファイバ心線3の移動は検出限界以下(0.1mm以下)であった。
【0036】
比較例として、素線の周りに介在体を縦添えした(巻いていてない)ケーブルをほぼ同一条件と思われる製造条件にて5本試作した。その結果、そのうちの2本のケーブルにおいて、1本のファイバが0.4dB/kmの損失増が見られた。ケーブルを解体したところ、そのロス増ファイバは若干の蛇行が認められた。
【0037】
(実施例2)
上記の実施例1の光ファイバドロップケーブルを試作したときの8心の光ファイバ心線3を粗巻きした介在体5のピッチと張力を検討した。その結果、種々のピッチと張力をふったケーブルをn=5本づつ作成し、初期ロスを評価したところ、ピッチについては1000mmを越えると、また張力については490mN未満にしたところ、5本中1本のケーブルで損失増するファイバが現れた。また、張力については4900mNを越えると側圧による損失増が発生した。ピッチについては10mm未満であると複数の心線3を粗巻きする効果が少ない。
【0038】
また、他の例として、光ファイバ心線3としては素線を4本入れたもの、2心テープを4本入れたもの、介在体5としてはプラスチック繊維であるナイロンヤーン、ポリプロピレンヤーンや、ガラスヤーンを入れたもの、また、図1示した構造の光ファイバケーブル1などの試作を行い、上記と同様の評価を行ったが、いずれも良好であった。
【0039】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。前述した発明の実施の形態では複数の光ファイバ心線3を押出機23に供給する際に、介在体5を粗巻きした例で説明したが、予め複数の光ファイバ心線3に介在体5を粗巻きしたものを押出機23に供給するようにしても構わない。
【0040】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項1の発明によれば、ノッチ部からケーブルシースを裂いて光ファイバ心線の口出しを行う際に、ケーブルシースは介在体に阻まれて光ファイバ心線内部まで食い込まないため容易に口出しを行うことができる。また、細径に製造されると共に例えば繊維などの介在体が光ファイバ心線のクッションとなるので損失特性を安定せしめることができる。また、光ファイバ心線のすべてを一括して介在体で粗巻きされていることにより、光ファイバ心線のすべてをしっかりと一体化せしめることができる。しかも、光ファイバ心線のすべてが一体化するため、曲げ剛性が大きくなり、低温時でのケーブル収縮による光ファイバ心線の蛇行を発生しにくくすることができる。さらに、光ファイバケーブルがシンプルとなり、集合工程がなく、加工費が小さくすることができる。
【0041】
請求項2の発明によれば、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用されると共に、請求項1と同様の効果を有する。
【0042】
請求項3の発明によれば、粗巻きの張力はあまり大きすぎると光ファイバに側圧・曲げが加わり損失増の懸念があり、あまり小さくすぎると光ファイバが一体化しないためバラバラになってしまうから、490mN以上4900mN以下の張力が望ましい。また、巻きピッチは、あまり小さくすぎると製造性が劣り、あまり大きすぎると光ファイバが一体化されないから、10mm以上1000mm以下のピッチが望ましい。
【0043】
請求項4の発明によれば、請求項1と同様に、ノッチ部からケーブルシースを裂いて光ファイバ心線の口出しを行う際に、ケーブルシースは介在体に阻まれて光ファイバ心線内部まで食い込まないため容易に口出しを行うことができる。また、細径に製造されると共に介在体が光ファイバ心線のクッションとなるので損失特性を安定せしめることができる。また、光ファイバ心線のすべてを一括して介在体で粗巻きされていることにより、光ファイバ心線のすべてをしっかりと一体化せしめることができる。しかも、光ファイバ心線のすべてが一体化するため、曲げ剛性が大きくなり、低温時でのケーブル収縮による光ファイバ心線の蛇行を発生しにくくすることができる。さらに、光ファイバケーブルがシンプルとなり、集合工程がなく、加工費が小さくすることがてきる。
【0044】
請求項5の発明によれば、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることにより、光ファイバドロップケーブルとして利用されると共に、請求項1と同様の効果を有することができる。
【0045】
請求項6の発明によれば、介在体は押出機に供給される際、光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きされるから、光ファイバケーブルを連続的かつ合理的に製造することができる。
【0046】
請求項7の発明によれば、粗巻きの張力はあまり大きすぎると光ファイバに側圧・曲げが加わり損失増の懸念があり、あまり小さくすぎると光ファイバが一体化しないためバラバラになってしまうから、490mN以上4900mN以下の張力が望ましい。また、巻きピッチは、あまり小さくすぎると製造性が劣り、あまり大きすぎると光ファイバが一体化されないから、10mm以上1000mm以下のピッチが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。
【図2】この発明の実施の形態の別の光ファイバケーブルの断面図である。
【図3】この発明の実施の形態の別の光ファイバケーブルを製造する説明図である。
【図4】押出しヘッド部の断面図である。
【図5】ニップ部の斜視図である。
【図6】ダイス部の斜視図である。
【図7】従来の光ファイバケーブルの断面図である。
【図8】従来の他の光ファイバケーブルの断面図である。
【図9】従来の別の光ファイバケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 光ファイバケーブル
3 光ファイバ光ファイバ心線
5 介在体
7 光エレメント用抗張力体
9 ケーブルシース
11 光エレメント部
13 ノッチ部
15 支持線
17 シース
19 ケーブル支持線部
21 首部
23 押出機
Claims (7)
- 単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記介在体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成せしめてなることを特徴とする光ファイバケーブル。
- 前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化されていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブル。
- 前記介在体を光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きする際の粗巻張力が、490mN以上4900mN以下、ピッチが、10mm以上1000mm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の光ファイバケーブル。
- 単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをそれぞれ走行せしめて押出機に供給すると共にこの押出機に熱可塑性樹脂を押出して、単数または複数の素線またはテープ光心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記介在体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成した光ファイバケーブルを製造することを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
- 単数または複数の素線またはテープ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体と、支持線をそれぞれ走行せしめて押出機に供給すると共にこの押出機に熱可塑性樹脂を押出して、単数または複数の素線またはテープ光ファイバ心線からなる光ファイバ心線と、この光ファイバ心線のすべてを一括して粗巻きした介在体と、この介在体の近傍に平行で両脇に配置された光エレメント用抗張力体とをケーブルシースで被覆した長尺の光エレメント部からなると共に、前記各光エレメント用抗張力体を結んだ方向に対して直交した方向の前記介在体の両側におけるケーブルシースの表面にノッチ部を形成し、前記光エレメント部に、支持線をシースで被覆した長尺のケーブル支持線部が互いに平行に一体化された光ファイバケーブルを製造することを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
- 前記介在体は押出機に供給される際、光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きされることを特徴とする請求項4または5記載の光ファイバケーブルの製造方法。
- 前記介在体を光ファイバ心線のすべてに一括して粗巻きする際の粗巻張力を、490mN以上4900mN以下、ピッチを、10mm以上1000mm以下とすることを特徴とする請求項4、5または6記載の光ファイバケーブルの製造方法。
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JP2002241094A Pending JP2004078032A (ja) | 2002-07-30 | 2002-08-21 | 光ファイバケーブルおよびその製造方法 |
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JP (1) | JP2004078032A (ja) |
-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002241094A patent/JP2004078032A/ja active Pending
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Legal Events
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