JP2004068964A - 歯車機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で、歯車の軸間を所望の一定距離に設定、維持することが可能な歯車機構を提供することである。
【解決手段】ピニオンギア24とドリブンギア38とが噛み合うものであり、上記ピニオンギア24と同軸の軸間出し円部25が該ピニオンギア25と一体的に設けられて回転する。また、上記ドリブンギア38と同軸の軸間出し部材36が該ドリブンギア38と一体的に設けられて回転する。そして、ピニオンギア25とドリブンギア38との軸間を一定距離に保った状態で、軸間出し円部25と軸間出し部材36とが当接若しくは隣接して、上記ピニオンギア24とドリブンギア38とが噛み合う。
【選択図】 図2
【解決手段】ピニオンギア24とドリブンギア38とが噛み合うものであり、上記ピニオンギア24と同軸の軸間出し円部25が該ピニオンギア25と一体的に設けられて回転する。また、上記ドリブンギア38と同軸の軸間出し部材36が該ドリブンギア38と一体的に設けられて回転する。そして、ピニオンギア25とドリブンギア38との軸間を一定距離に保った状態で、軸間出し円部25と軸間出し部材36とが当接若しくは隣接して、上記ピニオンギア24とドリブンギア38とが噛み合う。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、歯車の噛み合いを一定に保持する歯車機構に関し、より詳細には隣接する軸間を所定の値に設定することが可能な歯車機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開昭62−237139号公報には、モータフランジに内歯歯車が固定され、この歯車の軸が出力軸の軸受と直接嵌合してモータ軸と該出力軸との軸間を決定する機構が開示されている。
【0003】
また、図3は、従来の一般的な歯車機構の構成例を示した側断面図である。
【0004】
図3に於いて、モータ1のモータ軸受2より延出されたモータ軸3には、ピニオンギア4が圧入されている。これにより、ピニオンギア4は、モータ軸3と一体的に回動可能となっている。そして、このようなモータ1が地板6に固定されている。
【0005】
この地板6には、ピニオンギア4の径φD1より大きい径φD2を有した地板穴7が形成されている。この地板穴7にピニオンギア4が挿通され、ねじ取付穴8、8を介してモータ取付ねじ9、9で締結されることにより、モータ1が地板6に固定されている。
【0006】
上記地板6には、また、支持軸11が設けられており、その支持軸11には上述したピニオンギア4と噛合するドリブンギア13が回動可能に取付けられる。更に、支持軸11の先端部分には、いわゆるC字形状のCリング12がドリブンギア13の抜け止めのために取付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開昭62−237139号公報の歯車機構は、モータとモータフランジとの関係が明確に記載されていない。また、モータ軸と出力軸との軸間は他の部品寸法が関係している。そのため、必ずしも所望の軸間を設定することはできないものであった。
【0008】
更に、図3に示される歯車機構では、次のような画対を有している。すなわち、モータ1が地板6に固定されるが、地板6に固定する前にピニオンギア4がモータ軸3に取付けられているために、地板穴7の径φD2がピニオンギアの径φD1よりも大きいものとなっている。そのため、モータ1の表面に突出形成されたモータ軸受2をガイドとして地板穴7を位置合わせ、すなわち地板6とモータ1の中心との位置を決定することは困難であり、その結果、モータ軸3と支持軸11との軸間を所定距離L′に保持することは困難である。
【0009】
加えて、地板6とモータ1との固定のために該地板6に形成されたモータ取付ねじ9用のねじ取付穴8は、モータ取付ねじ9より大きな穴径を有しているので、その取付固定の際、上記の所定距離L′からズレが生じてしまう。すると、ピニオンギア4の歯面とドリブンギア13の歯面とのバックラッシュを一定の距離に保持できなくなってしまう。このように、ねじ取付穴8によって位置決めしようとしても、必ずしも所望の軸間を設定することは困難なものであった。
【0010】
したがってこの発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、歯車の軸間を所望の一定距離に設定、維持することが可能な歯車機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわちこの発明は、第1の歯車と、上記第1の歯車と噛合する第2の歯車と、上記第1の歯車と同軸で一体的に設けられて回転する第1の外周面部と、上記第2の歯車と同軸で一体的に設けられて回転する第2の外周面部と、を具備し、上記第1の歯車と上記第2の歯車との軸間を一定距離に保つため、上記第1の外周面部と上記第2の外周面部とが当接若しくは隣接して上記第1の歯車と上記第2の歯車とが噛合していることを特徴とする。
【0012】
またこの発明は、第1の歯車と、上記第1の歯車と噛合する第2の歯車と、上記第1の歯車と同軸で一体的に設けられた第1の外周面部と、上記第2の歯車と同軸で一体的に回転する第2の外周面部と、を具備し、上記第1の歯車と上記第2の歯車との軸間を一定距離に保つため、上記第1の外周面部と上記第2の外周面部とが当接若しくは隣接して上記第1の歯車と上記第2の歯車とが噛合していることを特徴とする。
【0013】
この発明の歯車機構にあっては、第1の歯車と第2の歯車とが噛み合うものであり、上記第1の歯車と同軸の第1の外周面部が該第1の歯車と一体的に設けられて回転する。また、上記第2の歯車と同軸の第2の外周面部が該第2の歯車と一体的に設けられて回転する。そして、上記第1の歯車と上記第2の歯車との軸間を一定距離に保った状態で、上記第1の外周面部と上記第2の外周面部とが当接若しくは隣接して上記第1の歯車と上記第2の歯車とが噛み合う。
【0014】
またこの発明の歯車機構にあっては、第1の歯車と第2の歯車が噛み合うものであり、上記第1の歯車と同軸で第1の外周面部が一体的に設けられており、上記第2の歯車と同軸で第2の外周面部が一体的に回転する。そして、上記第1の歯車と上記第2の歯車との軸間を一定距離に保った状態で、上記第1の外周面部と上記第2の外周面部とが当接若しくは隣接して上記第1の歯車と上記第2の歯車とが噛み合う。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図1及び図2はこの発明の一実施の形態を示したものであり、図1は歯車機構及びその周辺部の分解斜視図であり、図2は図1の歯車機構の断面図である。
【0017】
図1及び図2に於いて、モータ21の表面に突出形成されたモータ軸受22より延出されたモータ軸23には、第1の歯車としてのピニオンギア(ドライブギア)24が圧入されている。更に、このピニオンギア24の下方に、該ピニオンギア24と同軸に設けられて回転する第1の外周面部としての軸間出し円部(A)25が形成されている。これにより、ピニオンギア24及び軸間出し円部25は、モータ軸23と一体的に回動可能となっている。
【0018】
地板28には、ピニオンギア24の径より大きい径を有した地板穴29が形成されている。この地板穴29にピニオンギア24が挿通され、ねじ取付穴30、30を介してモータ21のねじ穴31、31にモータ取付ねじ32、32が締結されることにより、モータ21が地板28に固定される。
【0019】
上記地板28には、また、支持軸35が設けられている。そして、この支持軸35には、上述したピニオンギア24と噛合する、第2の歯車としてのドリブンギア38及び第2の外周面部としての軸間出し部材(軸間出し部(B))36が、それぞれ回動可能に取付けられる。
【0020】
この軸間出し部材36は、円板形状をなしており、その中心部には上記支持軸35に圧入するためのギア取付穴39が形成されている。また、このギア取付穴39の周囲は、ドリブンギア38を固定するために一部を切欠いた円板状(ほぼD字形状)に形成されたギア取付部37が設けられている。ドリブンギア38は、このギア取付部37に、その中心部が圧入されることによって上記軸間出し部材36と一体的に回動可能となる。
【0021】
尚、ドリブンギア38は、軸間出し部材36に圧入されるとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、接着剤等により接着されても良く、ドリブンギア38と軸間出し部材36とが一体的に回動可能なように構成されるものであればよい。
【0022】
更に、上記支持軸35の先端部分には、上記ドリブンギア38及び軸間出し部材36が該支持軸35から抜けないようにするため、いわゆるC字形状のばね部材であるCリング40が嵌着されている。
【0023】
このような構成の歯車機構に於いて、歯車の組付けは次のようにして行われる。
【0024】
すなわち、先ず、地板28に設けられた支持軸35に、軸間出し部材36と、該軸間出し部材36に固定されたドリブンギア38が挿通される。そして、これら軸間出し部材36及びドリブンギア38が支持軸35のボス上に取付けられた状態で、該支持軸35の先端部分にCリング40が嵌着される。
【0025】
一方、モータ21のモータ軸受22より延出されたモータ軸23には、軸間出し円部25が同軸に一体的に設けられたピニオンギア24が圧入される。そして、この軸間出し円部25及びピニオンギア24が取付けられたモータ軸23が、地板28に形成された地板穴29に挿通される。
【0026】
このとき、第1の外周面部である軸間出し円部25の軸間出し円周面25aと、第2の外周面部である軸間出し部材36の軸間出し円周面36aとが、互いに当接するようにして、地板28に形成されたねじ取付穴30、30とモータ21に形成されたねじ穴31、31とが位置合わせされる。次いで、モータ取付ねじ32、32が締結されることによって、軸間出し円周面25aと軸間出し円周面36aとを互いに当接しながら、地板28にモータ21が固定される。
【0027】
上述したように、軸間出し円部25(軸間出し円周面25a)と軸間出し部材36(軸間出し円周面36a)とは、互いに当接して転動するようになっている。同時に、第1の歯車であるピニオンギア24と第2の歯車であるドリブンギア38は、互いに噛み合うようになっている。尚、ピニオンギア24の歯部とドリブンギア38の歯部の間で形成されるバックラッシュ分が、上記軸間出し円周面25aと上記軸間出し円周面36aとは、互いの面が相対移動して滑動が可能なものであるような当接力量状態として良い。むしろ、この当接の力量は少なければ少ないほど良く、その力量は0が好ましい。
【0028】
いま、求めようとする軸間距離をLとすると、この距離Lは、モータ軸23の軸中心と、支持軸35の軸中心までの距離である。そして、軸間出し円部25の軸中心から第1の外周面部の軸間出し円周面25aまでの距離、すなわち半径をR1とし、軸間出し部材36の中心から第2の外周面部の軸間出し円周面36aまでの距離、すなわち半径をR2とする。すると、R1+R2=Lとなって、互いに当接した状態での軸間出し円部25の半径R1と軸間出し部材36の半径R2の和が、所望の距離Lになることがわかる。
【0029】
したがって、軸間出し円部25(軸間出し円周面25a)と軸間出し部材36(軸間出し円周面36a)とを互いに当接させてモータ21を固定すれば、歯車の軸間を所望の一定距離に設定、維持することが可能になる。
【0030】
但し、上記軸間出し円周面25aと上記軸間出し円周面36aとの当接は、上記ねじ32を締め付ける際にその当接が離れる、すなわちそれらの軸間が離れても僅かであれば機能上で大きな問題はない。すなわち、上記外周面同士が当接若しくは隣接していれば良い。すなわち、バックラッシュの詰まってしまう方向に歯車同士が設定されることがないようになる。
【0031】
尚、上述した実施の形態に於いて、ピニオンギア24と軸間出し円部25、ドリブンギア38と軸間出し部36の径の大きさの関係は、軸間出し円部25と軸間出し部36が当接するように構成されていれば、それぞれのギアの径よりも大きくても小さくても良い。
【0032】
更に、上述した実施の形態に於いて、ピニオンギア24、軸間出し円部25、ドリブンギア38、軸間出し部36は、プラスチックや、アルミニウム、真鍮等の材料で構成されるものである。
【0033】
また、図に於いては、軸間出し部材36は段部位を有してドリブンギア38との間に隙間を有しているように示されているが、これは軸間出し部材36と軸間出し円部25、ドリブンギア38とピニオンギア24とがそれぞれ確実に係合するために設けられたものである。したがって、軸間出し部材36とドリブンギア38との隙間はなくとも良い。
【0034】
尚、本願発明に於ける歯車機構は、インポリュート歯車に限られるものではなく、軸間の狂いを許さないサイクロイド歯車にも非常に有用である。
【0035】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、簡易な構成で、歯車の軸間を所望の一定距離に設定、維持することが可能な歯車機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示したもので、歯車機構及びその周辺部の分解斜視図である。
【図2】この発明の一実施の形態を示したもので、図1の歯車機構の断面図である。
【図3】従来の一般的な歯車機構の構成例を示した側断面図である。
【符号の説明】
21 モータ、
22 モータ軸受、
23 モータ軸、
24 ピニオンギア(ドライブギア)、
25 軸間出し円部(A)、
28 地板、
29 地板穴、
30 ねじ取付穴、
31 ねじ穴、
32 モータ取付ねじ、
35 支持軸、
36 軸間出し部材(軸間出し部(B))、
38 ドリブンギア、
40 Cリング。
【発明の属する技術分野】
この発明は、歯車の噛み合いを一定に保持する歯車機構に関し、より詳細には隣接する軸間を所定の値に設定することが可能な歯車機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、特開昭62−237139号公報には、モータフランジに内歯歯車が固定され、この歯車の軸が出力軸の軸受と直接嵌合してモータ軸と該出力軸との軸間を決定する機構が開示されている。
【0003】
また、図3は、従来の一般的な歯車機構の構成例を示した側断面図である。
【0004】
図3に於いて、モータ1のモータ軸受2より延出されたモータ軸3には、ピニオンギア4が圧入されている。これにより、ピニオンギア4は、モータ軸3と一体的に回動可能となっている。そして、このようなモータ1が地板6に固定されている。
【0005】
この地板6には、ピニオンギア4の径φD1より大きい径φD2を有した地板穴7が形成されている。この地板穴7にピニオンギア4が挿通され、ねじ取付穴8、8を介してモータ取付ねじ9、9で締結されることにより、モータ1が地板6に固定されている。
【0006】
上記地板6には、また、支持軸11が設けられており、その支持軸11には上述したピニオンギア4と噛合するドリブンギア13が回動可能に取付けられる。更に、支持軸11の先端部分には、いわゆるC字形状のCリング12がドリブンギア13の抜け止めのために取付けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開昭62−237139号公報の歯車機構は、モータとモータフランジとの関係が明確に記載されていない。また、モータ軸と出力軸との軸間は他の部品寸法が関係している。そのため、必ずしも所望の軸間を設定することはできないものであった。
【0008】
更に、図3に示される歯車機構では、次のような画対を有している。すなわち、モータ1が地板6に固定されるが、地板6に固定する前にピニオンギア4がモータ軸3に取付けられているために、地板穴7の径φD2がピニオンギアの径φD1よりも大きいものとなっている。そのため、モータ1の表面に突出形成されたモータ軸受2をガイドとして地板穴7を位置合わせ、すなわち地板6とモータ1の中心との位置を決定することは困難であり、その結果、モータ軸3と支持軸11との軸間を所定距離L′に保持することは困難である。
【0009】
加えて、地板6とモータ1との固定のために該地板6に形成されたモータ取付ねじ9用のねじ取付穴8は、モータ取付ねじ9より大きな穴径を有しているので、その取付固定の際、上記の所定距離L′からズレが生じてしまう。すると、ピニオンギア4の歯面とドリブンギア13の歯面とのバックラッシュを一定の距離に保持できなくなってしまう。このように、ねじ取付穴8によって位置決めしようとしても、必ずしも所望の軸間を設定することは困難なものであった。
【0010】
したがってこの発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、簡易な構成で、歯車の軸間を所望の一定距離に設定、維持することが可能な歯車機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわちこの発明は、第1の歯車と、上記第1の歯車と噛合する第2の歯車と、上記第1の歯車と同軸で一体的に設けられて回転する第1の外周面部と、上記第2の歯車と同軸で一体的に設けられて回転する第2の外周面部と、を具備し、上記第1の歯車と上記第2の歯車との軸間を一定距離に保つため、上記第1の外周面部と上記第2の外周面部とが当接若しくは隣接して上記第1の歯車と上記第2の歯車とが噛合していることを特徴とする。
【0012】
またこの発明は、第1の歯車と、上記第1の歯車と噛合する第2の歯車と、上記第1の歯車と同軸で一体的に設けられた第1の外周面部と、上記第2の歯車と同軸で一体的に回転する第2の外周面部と、を具備し、上記第1の歯車と上記第2の歯車との軸間を一定距離に保つため、上記第1の外周面部と上記第2の外周面部とが当接若しくは隣接して上記第1の歯車と上記第2の歯車とが噛合していることを特徴とする。
【0013】
この発明の歯車機構にあっては、第1の歯車と第2の歯車とが噛み合うものであり、上記第1の歯車と同軸の第1の外周面部が該第1の歯車と一体的に設けられて回転する。また、上記第2の歯車と同軸の第2の外周面部が該第2の歯車と一体的に設けられて回転する。そして、上記第1の歯車と上記第2の歯車との軸間を一定距離に保った状態で、上記第1の外周面部と上記第2の外周面部とが当接若しくは隣接して上記第1の歯車と上記第2の歯車とが噛み合う。
【0014】
またこの発明の歯車機構にあっては、第1の歯車と第2の歯車が噛み合うものであり、上記第1の歯車と同軸で第1の外周面部が一体的に設けられており、上記第2の歯車と同軸で第2の外周面部が一体的に回転する。そして、上記第1の歯車と上記第2の歯車との軸間を一定距離に保った状態で、上記第1の外周面部と上記第2の外周面部とが当接若しくは隣接して上記第1の歯車と上記第2の歯車とが噛み合う。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態を説明する。
【0016】
図1及び図2はこの発明の一実施の形態を示したものであり、図1は歯車機構及びその周辺部の分解斜視図であり、図2は図1の歯車機構の断面図である。
【0017】
図1及び図2に於いて、モータ21の表面に突出形成されたモータ軸受22より延出されたモータ軸23には、第1の歯車としてのピニオンギア(ドライブギア)24が圧入されている。更に、このピニオンギア24の下方に、該ピニオンギア24と同軸に設けられて回転する第1の外周面部としての軸間出し円部(A)25が形成されている。これにより、ピニオンギア24及び軸間出し円部25は、モータ軸23と一体的に回動可能となっている。
【0018】
地板28には、ピニオンギア24の径より大きい径を有した地板穴29が形成されている。この地板穴29にピニオンギア24が挿通され、ねじ取付穴30、30を介してモータ21のねじ穴31、31にモータ取付ねじ32、32が締結されることにより、モータ21が地板28に固定される。
【0019】
上記地板28には、また、支持軸35が設けられている。そして、この支持軸35には、上述したピニオンギア24と噛合する、第2の歯車としてのドリブンギア38及び第2の外周面部としての軸間出し部材(軸間出し部(B))36が、それぞれ回動可能に取付けられる。
【0020】
この軸間出し部材36は、円板形状をなしており、その中心部には上記支持軸35に圧入するためのギア取付穴39が形成されている。また、このギア取付穴39の周囲は、ドリブンギア38を固定するために一部を切欠いた円板状(ほぼD字形状)に形成されたギア取付部37が設けられている。ドリブンギア38は、このギア取付部37に、その中心部が圧入されることによって上記軸間出し部材36と一体的に回動可能となる。
【0021】
尚、ドリブンギア38は、軸間出し部材36に圧入されるとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、接着剤等により接着されても良く、ドリブンギア38と軸間出し部材36とが一体的に回動可能なように構成されるものであればよい。
【0022】
更に、上記支持軸35の先端部分には、上記ドリブンギア38及び軸間出し部材36が該支持軸35から抜けないようにするため、いわゆるC字形状のばね部材であるCリング40が嵌着されている。
【0023】
このような構成の歯車機構に於いて、歯車の組付けは次のようにして行われる。
【0024】
すなわち、先ず、地板28に設けられた支持軸35に、軸間出し部材36と、該軸間出し部材36に固定されたドリブンギア38が挿通される。そして、これら軸間出し部材36及びドリブンギア38が支持軸35のボス上に取付けられた状態で、該支持軸35の先端部分にCリング40が嵌着される。
【0025】
一方、モータ21のモータ軸受22より延出されたモータ軸23には、軸間出し円部25が同軸に一体的に設けられたピニオンギア24が圧入される。そして、この軸間出し円部25及びピニオンギア24が取付けられたモータ軸23が、地板28に形成された地板穴29に挿通される。
【0026】
このとき、第1の外周面部である軸間出し円部25の軸間出し円周面25aと、第2の外周面部である軸間出し部材36の軸間出し円周面36aとが、互いに当接するようにして、地板28に形成されたねじ取付穴30、30とモータ21に形成されたねじ穴31、31とが位置合わせされる。次いで、モータ取付ねじ32、32が締結されることによって、軸間出し円周面25aと軸間出し円周面36aとを互いに当接しながら、地板28にモータ21が固定される。
【0027】
上述したように、軸間出し円部25(軸間出し円周面25a)と軸間出し部材36(軸間出し円周面36a)とは、互いに当接して転動するようになっている。同時に、第1の歯車であるピニオンギア24と第2の歯車であるドリブンギア38は、互いに噛み合うようになっている。尚、ピニオンギア24の歯部とドリブンギア38の歯部の間で形成されるバックラッシュ分が、上記軸間出し円周面25aと上記軸間出し円周面36aとは、互いの面が相対移動して滑動が可能なものであるような当接力量状態として良い。むしろ、この当接の力量は少なければ少ないほど良く、その力量は0が好ましい。
【0028】
いま、求めようとする軸間距離をLとすると、この距離Lは、モータ軸23の軸中心と、支持軸35の軸中心までの距離である。そして、軸間出し円部25の軸中心から第1の外周面部の軸間出し円周面25aまでの距離、すなわち半径をR1とし、軸間出し部材36の中心から第2の外周面部の軸間出し円周面36aまでの距離、すなわち半径をR2とする。すると、R1+R2=Lとなって、互いに当接した状態での軸間出し円部25の半径R1と軸間出し部材36の半径R2の和が、所望の距離Lになることがわかる。
【0029】
したがって、軸間出し円部25(軸間出し円周面25a)と軸間出し部材36(軸間出し円周面36a)とを互いに当接させてモータ21を固定すれば、歯車の軸間を所望の一定距離に設定、維持することが可能になる。
【0030】
但し、上記軸間出し円周面25aと上記軸間出し円周面36aとの当接は、上記ねじ32を締め付ける際にその当接が離れる、すなわちそれらの軸間が離れても僅かであれば機能上で大きな問題はない。すなわち、上記外周面同士が当接若しくは隣接していれば良い。すなわち、バックラッシュの詰まってしまう方向に歯車同士が設定されることがないようになる。
【0031】
尚、上述した実施の形態に於いて、ピニオンギア24と軸間出し円部25、ドリブンギア38と軸間出し部36の径の大きさの関係は、軸間出し円部25と軸間出し部36が当接するように構成されていれば、それぞれのギアの径よりも大きくても小さくても良い。
【0032】
更に、上述した実施の形態に於いて、ピニオンギア24、軸間出し円部25、ドリブンギア38、軸間出し部36は、プラスチックや、アルミニウム、真鍮等の材料で構成されるものである。
【0033】
また、図に於いては、軸間出し部材36は段部位を有してドリブンギア38との間に隙間を有しているように示されているが、これは軸間出し部材36と軸間出し円部25、ドリブンギア38とピニオンギア24とがそれぞれ確実に係合するために設けられたものである。したがって、軸間出し部材36とドリブンギア38との隙間はなくとも良い。
【0034】
尚、本願発明に於ける歯車機構は、インポリュート歯車に限られるものではなく、軸間の狂いを許さないサイクロイド歯車にも非常に有用である。
【0035】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、簡易な構成で、歯車の軸間を所望の一定距離に設定、維持することが可能な歯車機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示したもので、歯車機構及びその周辺部の分解斜視図である。
【図2】この発明の一実施の形態を示したもので、図1の歯車機構の断面図である。
【図3】従来の一般的な歯車機構の構成例を示した側断面図である。
【符号の説明】
21 モータ、
22 モータ軸受、
23 モータ軸、
24 ピニオンギア(ドライブギア)、
25 軸間出し円部(A)、
28 地板、
29 地板穴、
30 ねじ取付穴、
31 ねじ穴、
32 モータ取付ねじ、
35 支持軸、
36 軸間出し部材(軸間出し部(B))、
38 ドリブンギア、
40 Cリング。
Claims (4)
- 第1の歯車と、
上記第1の歯車と噛合する第2の歯車と、
上記第1の歯車と同軸で一体的に設けられて回転する第1の外周面部と、
上記第2の歯車と同軸で一体的に設けられて回転する第2の外周面部と、
を具備し、
上記第1の歯車と上記第2の歯車との軸間を一定距離に保つため、上記第1の外周面部と上記第2の外周面部とが当接若しくは隣接して上記第1の歯車と上記第2の歯車とが噛合していることを特徴とする歯車機構。 - 第1の歯車と、
上記第1の歯車と噛合する第2の歯車と、
上記第1の歯車と同軸で一体的に設けられた第1の外周面部と、
上記第2の歯車と同軸で一体的に回転する第2の外周面部と、
を具備し、
上記第1の歯車と上記第2の歯車との軸間を一定距離に保つため、上記第1の外周面部と上記第2の外周面部とが当接若しくは隣接して上記第1の歯車と上記第2の歯車とが噛合していることを特徴とする歯車機構。 - 上記第1の外周面部と上記第2の外周面部とが転動することを特徴とする請求項1、2に記載の歯車機構。
- 上記第1の外周面部と上記第2の外周面部との当接は、上記第1の歯車の歯部と上記第2の歯車の歯部との間で形成されるバックラッシュ分が滑動可能であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の歯車機構。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2002231121A JP2004068964A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | 歯車機構 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2002
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JP2016028951A (ja) * | 2009-12-17 | 2016-03-03 | コンパニー ゼネラール デ エタブリッスマン ミシュラン | ホイールの電気的動力化システム |
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