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JP2004066415A - 粉体噴射加工における粉体噴射方法及び装置 - Google Patents

粉体噴射加工における粉体噴射方法及び装置 Download PDF

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JP2004066415A JP2002230721A JP2002230721A JP2004066415A JP 2004066415 A JP2004066415 A JP 2004066415A JP 2002230721 A JP2002230721 A JP 2002230721A JP 2002230721 A JP2002230721 A JP 2002230721A JP 2004066415 A JP2004066415 A JP 2004066415A
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Shinji Kanda
神田 真治
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Abstract

【課題】粉体を吹き付けて表面処理加工を行う粉体噴射加工において、粉体を噴射する粉体噴射ノズルの摩耗による加工の不安定さを無くし、粉体供給管等の摩耗を減らすことにより粉体噴射加工中の不具合を少なくし、粉体噴射加工の加工コストを低減させる粉体噴射方法及び装置を提供する。
【解決手段】粉体噴射加工室の外に設けられた粉体供給装置より取り出した粉体を粉体噴射加工室内の負圧により発生した粉体供給管を流れる気流の流れにより粉体噴射加工室に供給し、高圧ガス噴射ノズル25より粉体噴射加工室内に供給された粉体に高圧ガス1を噴射することにより、粉体を含んだ高圧ガス6を加工基板7に吹き付け粉体噴射加工を行うことにより、粉体噴射ノズルを使用しないで粉体噴射加工を行うことができ、粉体供給管28の中を高速で粉体が移動しないため粉体供給管28の摩耗も減少させることができる。
【選択図】       図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
粉体を高圧ガスを使用して加工材料に吹き付けることによりさまざまな表面処理加工を行う粉体噴射加工に粉体噴射加工装置が使用されており、例えばアルミナやシリコンカーバイト等硬度の高い粉体をシリコンウェハー、ガラス、セラミック、化合物半導体、金属等の加工材量に吹き付けることにより、被加工物の切削加工を行い被加工物に穴や溝等を形成するサンドブラスト加工に代表されるドライエッチング加工、ガラスビーズやハイス鋼のビーズ等の粉体を金属に吹き付けることにより粉体が被加工物に衝突する衝突熱により金属表面の硬度を上昇させる金属表面の粉体による表面熱処理加工、金属粉末や熱可塑性樹脂粉体等の粉末を使用して粉末が被加工物に衝突する衝突熱により粉末の表面を溶融して、これらの材量の薄膜をガラス及びセラミック及び樹脂等の被加工物表面に付着させるパウダーディポジション加工、被加工物表面に粉末を吹き付けることにより、被加工物表面に付着した汚れを除去するクリーニング加工等さまざまな加工が行われている。
【0002】
本発明は、粉体噴射加工装置を使用したこれらの加工において、研磨材噴射ノズルを無くし、粉体による粉体噴射加工装置に使用されている部品の摩耗を少なくすることにより安定した粉体噴射加工を行うための粉体噴射方法及び装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来、粉体噴射加工装置を使用して加工を行う方法として例えば粉体として研磨材を使用し、研磨材を高圧エアーを使用して加工基板に吹き付けプラズマディスプレイの隔壁形成やシリコンウェハー表面の研磨等の切削加工等を行うサンドブラスト加工が行われており、これらのサンドブラスト加工に使用される粉体噴射加工装置としては図10ような装置が使用されている。
【0004】
粉体は、高圧ガス1と共に粉体供給装置10から粉体供給ホース等の粉体供給管28に供給され、粉体供給管28に取り付けられた横長の粉体噴射ノズル20から加工基板7に粉体と高圧ガスを混合して噴射される。
【0005】
粉体噴射ノズル20から噴射された粉体は集塵機35の負圧により、ホッパー33から本体導管34を通りサイクロン等の分級機32に入り分級され、加工に使用できる粉体のみ粉体タンク21に入り、再び粉体供給装置10より粉体供給管28を経て粉体噴射ノズル20へ供給され噴射される。
【0006】
加工基板を削った粉塵と破砕され使用できなくなった粉塵は集塵機35に集められる。
【0007】
このように粉体は循環して粉体噴射ノズル20より噴射され、連続して加工することができる。
【0008】
粉体噴射ノズル20は加工の均一性を出すため、横長のノズルが使用されており、加工基板は、粉体噴射加工装置本体内で左側から右側にゆっくり送られ、ノズルは高速で前後に動き基板の加工を行う。
【0009】
現在プラズマディスプレイの隔壁形成で使用されている粉体噴射加工装置は、ノズルの動く速さは1分間におよそ20mで加工基板の動く速さは1分間におよそ200ミリから400ミリである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の粉体噴射加工では高圧ガスと粉体の混合体が粉体供給装置10より粉体供給管を使用して粉体噴射ノズル20へ粉体が供給され粉体噴射ノズルから粉体が噴射されるため、粉体供給装置及び粉体供給管及び粉体噴射ノズルを高速で粉体が流れ、粉体供給管及び粉体噴射ノズルが短期間に摩耗した。
【0011】
粉体供給管が摩耗した場合は、摩耗した粉体供給管の材料が粉体噴射ノズルから噴射され、加工基板にダメージを与える問題や、粉体供給管に穴があき、粉体が粉体供給管から吹き出す問題及び粉体供給管から粉体及び高圧ガスが吹き出し、粉体噴射ノズルから吹き出す粉体量及び高圧ガス量が減少し、加工が安定しない問題があった。
【0012】
また粉体噴射ノズルが摩耗した場合は、高圧ガスの吹き出す部分が摩耗により広くなることにより、高圧ガスの消費量が多くなり粉体噴射加工の加工能力が変化していき安定した加工ができない問題があった。
【0013】
また粉体噴射加工装置に使用する粉体噴射ノズル20は、摩耗すると噴射状態が変化し常に安定した加工が行えないため、先端のノズルチップ部は一般的には硬度の高いボロンカーバイトが使用されているが、硬度が高いため加工が難しくノズルの価格が高価になり、粉体噴射加工の加工コストが上がる問題と、大きなノズルを作ることが困難であり、一度に大面積を加工できるノズルを製作することが困難であるという問題があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する手段として、図1及び図2のようにローラーの円周上に溝や穴等の凹部を形成した粉体供給ローラー16と、粉体供給ローラーの円周上の一部に接するように粉体層12を設け、粉体供給ローラー16に近接させて粉体取り出し用ノズル18を設置し、モーター等の駆動手段により粉体供給ローラー16を回転させることにより、粉体供給ローラー凹部11が粉体層12を通過することにより粉体5を粉体供給ローラー凹部に充填後、粉体供給ローラーに近接して設置した粉体取り出し用ノズル18より空気及び窒素ガス等の粉体取り出し用ガス2を粉体供給ローラー16の粉体取り出し部に噴射し、粉体供給ローラーに充填された粉体を粉体供給ローラー16から取り出し、粉体供給管28に供給した後、粉体供給管28に供給された粉体5を、集塵機35により発生する粉体噴射加工室30内の負圧と大気との差圧により形成される粉体供給管28内を流れるガスの流れと粉体取り出し用ノズルより噴射された粉体取り出し用ガス2によるガスの流れにより粉体供給管28から粉体噴射加工室30内に粉体5を供給し、粉体供給管28を経て粉体噴射加工室30内に導入された粉体に高圧ガス噴射ノズル25より高圧ガス1を噴射することにより、高圧ガス噴射ノズル25から噴射される高圧ガス1中に粉体が供給され、粉体と高圧ガスが混合した高圧ガスを加工基板に噴射することにより粉体噴射加工を行うため、図10のような従来のサンドブラスト装置で使用された粉体噴射ノズル20を使用しないで、粉体噴射加工を行い、粉体供給管内の粉体も高速に管内を移動しないため、粉体供給管28の摩耗を減少させ粉体噴射ノズル20を使用しないのでノズルの摩耗が無く安定して粉体噴射加工を行うことが可能となり、高価な粉体噴射ノズル20を使う必要が無く粉体噴射加工の加工コストも下げることが可能となった。
【0015】
また粉体噴射ノズル20を使用することなく高圧ガス噴射ノズル25のみの使用で噴射加工が可能となりノズルに大きさに制限のある耐摩耗製のセラミックを使用する必要が無くなったためノズルの大きさの制限が無くなり広い幅で効率よく安定して粉体噴射加工を行えるようになった。
【0016】
粉体供給ローラー16の回転数をインバーター等により自在に調整することにより加工に適した粉体の供給量を粉体供給管を経て高圧ガス噴射ノズルから噴射される高圧ガスに供給することが可能となった。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の粉体噴射加工における粉体噴射方法及び装置の実施の形態について、以下に図を参照して説明する。
【0018】
図3及び図4に於いて、粉体噴射加工室30に供給された粉体は集塵機35の負圧により粉体噴射加工室30のホッパー33より本体導管39を経て、サイクロン32により集められ、粉体供給タンク21に供給される。
【0019】
粉体供給タンク21に供給された粉体5は、粉体供給タンク21に接した粉体供給装置10の粉体供給ローラー16の凹部11に供給され、粉体供給ローラー16が回転することにより粉体供給ローラー16に近接して取り付けられた粉体取り出し用ノズル18近くまで運ばれ、粉体取り出し用ノズル18から吹き出した粉体供給ローラー16の一部を流れる粉体取り出し用ガス2の流れにより粉体供給ローラーの凹部11に充填された粉体5が取り出され、集塵機の負圧により形成された粉体噴射加工室30内の負圧により粉体供給管28を流れる外気からの気流の流れにより粉体供給管28を経て粉体噴射加工室内30に導入され、高圧ガス噴射ノズル25から供給される高圧ガスにより、該粉体噴射加工室30に導入された粉体を加工基板7に吹き付けることにより粉体噴射加工を行う。
【0020】
粉体供給ローラーの凹部11は例えばV字型の溝をローラーの円周とほぼ平行に一定間隔で円周上に形成したもの、V字型の溝をローラーの円周とほぼ垂直に一定間隔で円周上に形成したもの、V字型の溝をローラーの外周にネジ状に形成したもの、円形の穴を多数形成したもの、楕円形の穴を多数形成したもの等どんなものでもよく、ローラー外周に対してへこんだ凹部があり、その中に粉末が充填されれば良い。
【0021】
加工基板に吹き付けられた粉体5は、集塵機35の負圧により粉体噴射加工室30のホッパー33から本体導管を通り、サイクロン32により捕集され、使用可能な粉体は粉体供給タンク21に再び供給され、粉体供給装置10から粉体供給管28を経て粉体噴射加工室30に供給後高圧ガス噴射ノズル25からの高圧ガスにて再び粉体噴射加工が行われ、破砕された粉体と削られた加工基板は集塵機35に捕集され廃棄される。
【0022】
粉体供給ローラーの凹部11に粉体を充填しやすくするために粉体供給装置10及び、又は粉体供給タンク21にバイブレータ36を取付け、バイブレータ36の振動により粉体5に振動を与えることが望ましい。
【0023】
図1のように粉体供給管28及び高圧ガス噴射ノズル25を幅の広いものを使用すると、幅広のパターンで加工することができ、粉体供給管28及び高圧ガス噴射ノズル25及び粉体供給ローラー16の幅を加工基板7の幅より広くすることにより、加工基板7をノズルの幅に対して垂直方向に動かすのみでノズルを移動させずに加工することが可能となる。
【0024】
粉体供給管28から粉体噴射加工室30内に供給され高圧ガス噴射ノズル25から噴射される粉体の量を調整するためには粉体供給ローラー16の溝の深さを変更するか、粉体供給ローラー16の回転数をインバーター等により変えることにより自在に調整可能となる。
【0025】
図5及び図6の様に丸形状の粉体供給管又は/及び粉体供給ホースを使用し、粉体供給装置か10ら取り出した粉体を粉体供給管28を経て、粉体加工室30内の粉体供給管粉体出口22より粉体を取り出し、高圧ガス噴射ノズル25から出る高圧ガス1により粉体を吹きつけ粉体噴射加工を行っても良い。
【0026】
高圧ガス噴射ノズル25から高圧ガス1を噴射するときに、高圧ガス噴射ノズル25の噴射口近くのガスを取り込みながら噴射するため、粉体供給管出口22は高圧ガス噴射ノズル25近くに設置すれば自然に高圧ガス噴射ノズル22から噴射された高圧ガス1に混入される。
【0027】
粉体供給管28は粉体供給装置10の近くの粉体供給ローラー16から粉体を取り込む部分と、粉体出口22の部分は横長形状で、中間部分を丸形状とすることが望ましい。
【0028】
高圧ガス噴射ノズル25及び粉体供給管の粉体出口22の幅の長い方向に対し垂直に高圧ガス噴射ノズル25及び粉体供給管の粉体出口22をノズル駆動部40を使用して往復移動し、加工基板7をノズル移動方向に対し垂直に動かすことにより加工基板7を均一に粉体噴射加工を行う。
【0029】
図8のように幅広の粉体供給管28から粉体噴射加工室30内に粉体5を導入後、導入された粉体の一部に高圧ガス1を吹き付け高圧ガス噴射ノズル及び/又は加工基板を動かすことにより選択的に加工基板7に粉体噴射加工を行っても良い。
【0030】
【実施例】
以下に、前述した本発明の粉体噴射加工装置における粉体噴射方法及び装置の実施の形態おける具体的な実施例について図面を参照して説明する。
【0031】
[実施例1]
図3及び図4の粉体噴射加工装置に於いて、粉体供給ローラー凹部11としてローラー表面に深さ0.5ミリのネジ状の溝を長さは300ミリで外形は50ミリのローラー上に形成させた粉体供給ローラー16を使用し粉体供給タンク21に粉体として平均粒径20μmのアルミナ粉末を供給し、粉体供給タンク21にバイブレータ36にて振動を与え、粉体供給ローラー凹部11にアルミナを供給し、粉体供給ローラー16を回転させた。
【0032】
粉体供給ローラー16の下部に図3のように粉体供給ローラーの凹部11に向けてノズルのスリット隙間0.2ミリの粉体取り出し用ノズル18より粉体取り出し用ガス2として0.05MPaの圧力のエアーを吹き付け回転しながら粉体供給ローラー16に充填された粉体を取り出し、隙間7ミリで幅320ミリの断面積が長方形の粉体供給管28に粉体を供給し、粉体噴射加工室30内の負圧による粉体供給管28を流れる気流により粉体噴射加工室30内に粉体を導入し、該導入された粉体5に向けスリットの隙間0.3ミリでスリット幅300ミリの高圧ガス噴射ノズル25より0.5MPaの高圧エアーを基板との距離30ミリで吹きつけて基板に向け高圧ガスと粉体の混合気流を吹き付け粉体噴射加工を行った。
【0033】
粉体噴射加工前に東京応化工業製サンドブラスト用ドライフィルムBF−45Zを使用して厚み0.7ミリの基板上にレジストパターン形成を行い、ノズルを固定し基板を25ミリ/分の速度で移動し0.7ミリの厚みのガラス基板に0.3ミリの穴を切削加工して形成した。
【0034】
アルミナ粉体の粉体噴射加工室への粉体供給量は粉体供給ローラー16の回転数を調整し1分間に300gにて粉体供給装置よりアルミナ粉体を供給して加工を行った。
【0035】
[実施例2]
電極及び保護層を形成した6インチのプラズマディスプレイ用の背面板にスクリーン印刷にて旭硝子製低融点ガラスペーストRPW−401Cを9回塗り重ね、乾燥して厚み180μmの低融点ガラス層をガラス基板前面に形成した後、低融点ガラス層表面に日本合成化学工業製のサンドブラスト用ドライフィルム50P015をラミネート後ライン幅70μmピッチ210μmのリブパターンにて露光現像を行い、低融点ガラス表面にリブパターンを形成した後、図5及び図6の粉体噴射加工装置にて高圧エアーにて粉体を吹き付けプラズマディスプレイの背面板に隔壁(リブ)を形成した。
【0036】
図5及び図6及び図7の粉体噴射加工装置に於いて、粉体供給ローラー凹部11としてローラー表面の外周に深さ0.5ミリでピッチ0.8ミリのV縦溝を長さ100ミリで外形50ミリのローラー上に一定間隔に連続して形成した粉体供給ローラー16を使用し粉体供給タンク21に粉体として平均粒径16μmのステンレス粉末を供給し、粉体供給タンク21にバイブレータ36にて振動を与え、粉体供給ローラー凹部11にステンレス粉末を供給し、粉体供給ローラー16を回転させた。
【0037】
粉体を充填した粉体供給ローラー16に粉体取り出し用ノズル18より粉体取り出しガス2として0.1MPaの高圧エアーを0.2ミリのスリットより吹き付けて粉体供給ローラー16に充填された粉体5を取り出し、集塵機35により形成された粉体噴射加工室30内の負圧により粉体供給管28を流れる気流の流れを利用し、幅120ミリで隙間10ミリの粉体供給間の粉体入り口より粉体供給管に該粉体を供給し、途中φ40ミリのゴムホースにて連結された粉体供給管28を経て、粉体噴射加工室内にある、幅120ミリで隙間10ミリの粉体供給管出口22より粉体を取り出し、粉体供給管出口22より3ミリ下に設置したスリット隙間0.5ミリで幅120ミリの高圧ガス噴射ノズル25の高圧ガス吹き出し部より0.2MPaの高圧エアー1を基板に吹き付け粉体を高圧エアーに取り込みながら粉体を高圧エアーにて吹きつけ粉体噴射加工を行った。
【0038】
粉体供給管出口22及び高圧ガス噴射ノズル25は左右に揺動させ、前から後ろに一定方向に基板7を搬送して粉体噴射加工を行った。
【0039】
[実施例3]
図8及び図9の粉体噴射加工装置を使用して、厚み0.7ミリのガラス基板切断を行った。
【0040】
粉体供給ローラー凹部11としてローラー外周表面に深さ0.5ミリでピッチ0.8ミリのV縦溝を長さ200ミリで外形50ミリのローラー上に一定間隔に連続して形成した粉体供給ローラー16を使用し粉体供給タンク21に粉体として平均粒径30μmの炭化珪素粉末を供給し、粉体供給タンク21にバイブレータ36にて振動を与え、粉体供給ローラー凹部11にステンレス粉末を供給し、粉体供給ローラー16を回転させた。
【0041】
粉体を充填した粉体供給ローラー16に粉体取り出し用ノズル18より粉体取り出しガス2として0.1MPaの高圧エアーを0.2ミリのスリットより吹き付けて粉体供給ローラー16に充填された粉体を取り出し、集塵機35により形成された粉体噴射加工室30内の負圧により隙間8ミリで幅220ミリの粉体供給管28を流れる気流の流れを利用し、粉体加工室本体31に粉体を供給し、供給された粉体の一部に先端ノズルの内径がφ0.3ミリの高圧ガス噴射ノズル25より1MPaの高圧窒素ガスを吹き付け高圧ガス噴射ノズル25及び加工基板7を移動させガラス基板の切断加工を行った。
【0042】
粉体供給管28を経て粉体加工室30に供給された粉体5は本体導管34から分技した粉体吸い込み管37により吸い込むようにして、高圧ガス噴射ノズル25からの高圧ガス1により基板に吹き付けられる粉体以外を粉体吸い込み管37より回収するようにした。
【0043】
【発明の効果】
本発明の効果としては、粉体供給管28を経て粉体噴射加工室30内に導入された粉体に高圧ガス噴射ノズル25より高圧ガスを噴射することにより、高圧ガス噴射ノズルから噴射される高圧ガス中に粉体が供給され、粉体と高圧ガスが混合した高圧ガスを加工基板に噴射することにより粉体噴射加工を行うため、図10のような従来のサンドブラスト装置で使用された粉体噴射ノズル20を使用しないで、粉体噴射加工を行い、粉体供給管内の粉体も高速に管内を移動しないため、粉体供給管28の摩耗を減少させ粉体噴射ノズル20を使用しないのでノズルの摩耗が無く安定して粉体噴射加工を行うことが可能となり、高価な粉体噴射ノズル20を使う必要が無く粉体噴射加工の加工コストも下げることが可能となった。
【0044】
また粉体噴射ノズル20を使用することなく高圧ガス噴射ノズル25のみの使用で噴射加工が可能となりノズルに大きさに制限のある耐摩耗製のセラミックを使用する必要が無くなったためノズルの大きさの制限が無くなり広い幅で効率よく安定して粉体噴射加工を行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉体噴射装置の概要を示す斜視図である。
【図2】本発明の粉体供給装置の概要を示す側面図である。
【図3】本発明の実施例1の粉体噴射装置を示す側面の詳細断面図である。
【図4】本発明の実施例1の粉体噴射装置を示す側面の全体断面図である。
【図5】本発明の実施例2の粉体噴射装置の概要を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例2の粉体噴射装置を示す側面の全体断面図である。
【図7】本発明の実施例2の粉体噴射装置を示す正面図である。
【図8】本発明の実施例3の粉体噴射装置の概要を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施例3の粉体噴射装置の概要を示す側面断面図である。
【図10】従来の粉体噴射加工装置の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
1 高圧ガス
2 粉体取り出し用ガス
3 負圧
4 高圧ガス供給口
5 粉体
6 粉体+高圧ガス
7 加工基板
10 粉体供給装置
11 粉体供給ローラー凹部
12 粉体層
16 粉体供給ローラー
17 高圧ガス層
18 粉体取り出し用ノズル
19 粉体取り出し部
20 粉体噴射ノズル
21 粉体供給タンク
22 粉体出口
23 噴射口
24 高圧ガス導入部
25 高圧ガス噴射ノズル
26 粉体噴射装置
27 粉体レベル保持部
28 粉体供給管(粉体供給ホース)
29 防震ゴム
30 粉体噴射加工室
31 粉体噴射加工装置本体
32 分級機(サイクロン)
33 ホッパー
34 本体導管
35 集塵機
36 バイブレーター
37 吸い込み管
39 集塵用導管
40 ノズル駆動部
41 基板駆動部
42 基板駆動用モーター

Claims (6)

  1. 粉体を使用して高圧ガスにてガスと粉体との混合物を基材に吹き付けることにより表面処理加工を行う粉体噴射加工に於いて、粉体供給装置から取り出した粉体をガスの流れにより高圧ガス噴射ノズルから20ミリ以内に近接させ、近接させた該粉体を粉体噴射ノズルを使用しないで高圧ガス噴射ノズルから噴射される0.03Mpa以上の高圧ガスにて基材に吹き付けることを特徴とする粉体噴射加工における粉体噴射方法。
  2. 請求項1記載の粉体噴射方法に使用する粉体供給装置に於いて、ローラーの円周上に溝及び穴等の凹部を形成した粉体供給ローラーの円周上の一部に接するように粉体が充填された粉体層を設け、粉体供給ローラーを回転させることにより粉体層を通過した粉体供給ローラーの凹部に粉体を供給後、粉体供給ローラーの一部を流れるガスの流れにより粉体を取り出し、粉体供給管を経て粉体噴射加工室内に供給された粉体を高圧ガス噴射ノズルから噴射された高圧ガス中に供給することを特徴とする粉体噴射加工における粉体噴射加工装置。
  3. 請求項2記載の粉体噴射装置に於いて、粉体供給ローラーの凹部に充填された粉体を取り出す方法として、粉体供給ローラーより50ミリ以下望ましくは20ミリ以下に近接させた粉体取り出しガス噴射ノズルより圧力が0.5MPa以下で0.005MPa以上の粉体取り出しガスを粉体供給ローラー外周付近に吹きることにより粉体供給ローラー凹部に充填された粉体を取り出すことを特徴とする粉体噴射加工装置。
  4. 請求項2記載の粉体噴射装置に於いて、高圧ガス噴射ノズルを設置した粉体噴射加工室内を集塵機の負圧により、大気より負圧にし、粉体供給ローラーにより取り出した粉体を大気から粉体供給管を経て粉体噴射加工室内に流れる空気の流れにより粉体噴射加工室内に粉体を供給することを特徴とする粉体噴射加工装置。
  5. 請求項2記載の粉体噴射装置において、前記粉体供給ローラーを設定回転数にて回転させることにより、任意設定量の粉体を粉体供給管から高圧ガス噴射ノズルから噴射される高圧ガスに供給し、高圧ガス噴射ノズルから噴射される高圧ガスにより、任意設定量の粉体を基材に吹き付けることを特徴とする粉体噴射加工装置。
  6. 請求項2記載の粉体噴射装置において、粉体供給ローラー凹部に粉体を充填させるため、粉体供給タンク及び/又は粉体供給装置に振動を与えることを特徴とする粉体噴射加工装置。
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