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JP2004062947A - 光学的情報記録装置と光学的情報記録方法と光ディスク装置 - Google Patents

光学的情報記録装置と光学的情報記録方法と光ディスク装置 Download PDF

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JP2004062947A
JP2004062947A JP2002217008A JP2002217008A JP2004062947A JP 2004062947 A JP2004062947 A JP 2004062947A JP 2002217008 A JP2002217008 A JP 2002217008A JP 2002217008 A JP2002217008 A JP 2002217008A JP 2004062947 A JP2004062947 A JP 2004062947A
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Naoto Takahashi
高橋 直人
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】データの記録を行えるが書き換えは不可能な光学的情報記録媒体にデータ記録中に予期せぬ電源遮断等が発生した場合でも、当該記録最中であったセッションを修復して再生及び追記できるようにする。
【解決手段】S21で最終セッションに記録されている最終フラグメント状態を調査し、S22で記録が正常に終了していないか否かを判断し、正常に終了していれば処理を終了し、記録が正常に終了していないと判断した場合、S23でダミーデータで構成されたECCブロックを追記してフラグメントを完結し、S24でセッションをクローズしてDVD+Rディスクのセッションの修復を行い、この処理を終了する。
【選択図】   図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、DVD+Rディスク等の光学的情報記録媒体にデータを記録する光学的情報記録装置と、その光学的情報記録方法と、DVD+Rドライブ等の光ディスク装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光学的情報記録媒体にデータ記録中に電源遮断が発生した場合、記録が途切れた位置のECCブロックを調査し、不整合ECCブロックが検出された場合には、不整合ECCブロックを全部上書きすることでブロックを修復する光ディスク装置(例えば、特開2000−112831号公報参照)があった。
近年多用されているデータを記録又は再生させることが可能である光学的情報記録媒体として、例えばDVD+Rディスクがある。このDVD+Rディスクは、1度だけデータの記録が可能な(上書き不可能な)ライトワンス(WriteOnce)ディスクである。DVD+Rディスクへのデータの記録方式としては、1枚のディスクを最大191個のセッションに分割するマルチセッション記録方式がとられている。さらに、各セッションは最大16個のフラグメントと呼ばれる領域に分割される。
【0003】
そのフラグメントは、ECCブロック(16セクタ)の整数倍の大きさでユーザーデータが記録される。各セッションの先頭には、そのセッション内のフラグメント情報等が記録されている領域がある。その1セッション目の当該領域をリードイン(Lead−in)領域と呼び、2セッション目以降の当該領域をイントロ(Intro)領域と呼ぶ。
また、各セッションの後ろにはクロージャ(Closure)と呼ばれる領域があり、DVD+Rディスクの最終セッションの後ろにはリードアウト(Lead−out)領域と呼ばれる領域がある。セッションを追記可でクローズする際にはクロージャが記録され、追記不可でクローズする際にはリードアウト領域が記録される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の光ディスク装置では、データの記録を行えるが書き換えは不可能な光学的情報記録媒体(例えば、DVD+Rディスク等の上書きが不可能なライトワンス(Write Once)ディスク)にデータを記録中、例えば予期せぬ電源遮断が発生してデータの記録が中断されてしまった場合、上記のような光学的情報記録媒体にはECCブロックを上書きして修復することはできないので、最後に記録されていたフラグメントを再生させることもデータの追記もできなくなってしまい、光学的情報記録媒体を無駄にしてしまうという問題があった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、データの記録を行えるが書き換えは不可能な光学的情報記録媒体にデータ記録中に予期せぬ電源遮断等が発生した場合でも、当該記録最中であったセッションを修復して再生及び追記ができるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、次の(1)〜(4)の光学的情報記録装置を提供する。
(1)光を照射することによりデータの記録を行えるが書き換えは不可能な光学的情報記録媒体の記録領域を1つ以上のセッションに分割し、当該セッション内で複数の領域に分割して、当該領域へ所定の記録単位でデータの記録を行い、各領域へのデータ記録に伴って当該各領域の管理情報の記録を行う光学的情報記録装置において、上記領域のうちデータの記録が連続的に行われている最終の領域内になんらデータが記録されていないデータ未記録部分があるか否か判断するデータ未記録部分判断手段と、そのデータ未記録部分判断手段により上記データ未記録部分があると判断された場合には、当該データ未記録部分にダミーデータを記録する記録手段を設けた光学的情報記録装置。
【0006】
(2)上記(1)の光学的情報記録装置において、上記データ未記録部分判断手段は、セッションが閉じられているか否かを判断する判断手段と、その判断手段で上記セッションが閉じられていないと判断した場合には、当該セッション内の前記領域のうちデータの記録が連続的に行われている最終の領域に記録されているデータを再生する再生手段と、その再生手段によるデータ再生の途中で再生信号が得られなくなった場合には、当該最終領域に上記データ未記録部分があると判定する判定手段とからなる光学的情報記録装置。
【0007】
(3)上記(1)又は(2)の光学的情報記録装置において、上記記録手段は、上記所定の記録単位の途中でデータ未記録部分が発生した場合には、上記所定の記録単位となるように当該データ未記録部分にダミーデータを記録するダミーデータ記録手段と、そのダミーデータ記録手段によってダミーデータ記録後に上記セッションを閉じるセッションクローズ手段とからなる光学的情報記録装置。
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかの光学的情報記録装置において、上記光学的情報記録媒体は、データの未記録時に予め記録されているアドレス情報を有し、上記データ未記録部分の検出を上記アドレス情報に基づいて行うようにした光学的情報記録装置。
【0008】
また、次の(5)の光学的情報記録方法も提供する。
(5)光を照射することによりデータの記録を行えるが書き換えは不可能な光学的情報記録媒体の記録領域を1つ以上のセッションに分割し、当該セッション内で複数の領域に分割して、当該領域へ所定の記録単位でデータの記録を行い、各領域へのデータ記録に伴って当該各領域の管理情報の記録を行う光学的情報記録方法において、上記記録領域のセッションが閉じられているか否かを判断し、セッションが閉じられていないと判断した場合には、当該セッション内の上記領域のうちデータの記録が連続的に行われている最終の領域に記録されているデータを再生し、そのデータの再生の途中で再生信号が得られなくなった場合には、当該最終領域に上記データ未記録部分があると判定し、データ未記録部分があると判定した場合には、上記所定の記録単位となるように当該データ未記録部分にダミーデータを記録し、そのダミーデータの記録後に上記セッションを閉じる光学的情報記録方法。
【0009】
さらに、次の(6)〜(11)の光ディスク装置も提供する。
(6)DVD+Rディスクにデータを記録する光ディスク装置において、上記DVD+Rディスクの最終フラグメント状態を調査して記録が正常に終了していないか否かを判断する判断手段と、その判断手段によって記録が正常に終了していないと判断した場合、ダミーデータで構成されたECCブロックを追記してフラグメントを完結し、セッションをクローズしてDVD+Rディスクのセッションの修復を行う修復手段を設けた光ディスク装置。
(7)上記(6)の光ディスク装置において、上記判断手段は、上記DVD+Rディスクの最終フラグメントの最終ECCブロックを再生し、その最終ECCブロックが正常に再生できなかった場合にはRF信号の有無をチェックすることによって記録が正常に終了したか否かを判断する手段である光ディスク装置。
【0010】
(8)上記(6)又は(7)の光ディスク装置において、上記修復手段によってセッションが修復されたことを示す情報を上記DVD+Rディスクのリードイン領域内又はイントロ領域内のSDCBに記録する手段を設けた光ディスク装置。
(9)上記(6)又は(7)の光ディスク装置において、上記修復手段によってセッションが修復されたことを示す情報を上記DVD+RディスクのTOCに記録する手段を設けた光ディスク装置。
(10)上記(8)又は(9)の光ディスク装置において、上記修復手段によってセッションが修復されたか否かを示す情報を外部に接続されたホストコンピュータへ転送する転送手段を設けた光ディスク装置。
(11)上記(10)の光ディスク装置において、上記転送手段は、リードDVDストラクチャコマンドによって上記セッションが修復されたか否かを示す情報を外部に接続されたホストコンピュータへ転送する手段である光ディスク装置。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
この光ディスク装置は、光ディスク1に光を照射することによりデータの記録及び再生を行う光学的情報記録装置であり、スピンドルモータ2,光ピックアップ3,レーザコントローラ4,DVDエンコーダ5,DVD−ROMエンコーダ6,ADIPデコーダ7,バッファRAM8,バッファマネージャ9,リードアンプ10,DVDデコーダ11,DVD−ROMデコーダ12,ATAPI/SCSIインターフェース(I/F)13,モータドライバ14,サーボ部15,D/Aコンバータ16,ROM17,CPU18,RAM19からなり、LBはレーザ光を示す。
【0012】
同図において、矢印はデータが主に流れる方向を示しており、また、図を簡略化するために、図中の各ブロックを制御するCPU18には、太線のみを付けて各ブロックとの接続を省略している。
ROM17には、CPU18によって解読可能なコードで記述された制御プログラムが格納されている。なお、光ディスクドライブの電源がオン状態になると、上記制御プログラムは図示を省略したCPU18の内のメインメモリにロードされ、CPU18はその制御プログラムに従って上記各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を一時的にRAM19に保存する。
【0013】
すなわち、この光ディスク装置は、光を照射することによりデータの記録を行えるが書き換えは不可能な光学的情報記録媒体の記録領域を1つ以上のセッションに分割し、当該セッション内で複数の領域に分割して、当該領域へ所定の記録単位でデータの記録を行い、各領域へのデータ記録に伴って当該各領域の管理情報の記録を行う光学的情報記録装置である。
また、上記CPU18が、上記領域のうちデータの記録が連続的に行われている最終の領域内になんらデータが記録されていないデータ未記録部分があるか否か判断するデータ未記録部分判断手段と、そのデータ未記録部分判断手段により上記データ未記録部分があると判断された場合には、当該データ未記録部分にダミーデータを記録する記録手段の機能を果たす。
【0014】
さらに、上記データ未記録部分判断手段として、セッションが閉じられているか否かを判断する判断手段と、その判断手段で上記セッションが閉じられていないと判断した場合には、当該セッション内の上記領域のうちデータの記録が連続的に行われている最終の領域に記録されているデータを再生する再生手段と、その再生手段によるデータ再生の途中で再生信号が得られなくなった場合には、当該最終領域に上記データ未記録部分があると判定する判定手段の機能を果たす。
さらにまた、上記記録手段として、上記所定の記録単位の途中でデータ未記録部分が発生した場合には、上記所定の記録単位となるように当該データ未記録部分にダミーデータを記録するダミーデータ記録手段と、そのダミーデータ記録手段によってダミーデータ記録後に上記セッションを閉じるセッションクローズ手段の機能を果たす。そしてまた、上記光ディスク1は、データの未記録時に予め記録されているアドレス情報を有し、CPU18は上記データ未記録部分の検出を上記アドレス情報に基づいて行うようにする機能を果たす。
【0015】
光ディスク1は、DVD−RAM・WOディスク,DVD−Rディスク,DVD+Rディスク,DVD−RAMディスク,DVD−RWディスク,DVD+RWディスクは、書き込みが可能な(記録可能な)DVD(Digital Versatile Disc)等の光学的情報記録媒体である。
前者のDVD−RAM・WOディスク,DVD−Rディスク,DVD+Rディスクは、1回だけ書き込みが可能なDVDである。すなわち、データの記録を行えるが書き換えが不可能なDVDライトワンス(DVD Write Once)ディスクである。また、後者のDVD−RAMディスク,DVD−RWディスク,DVD+RWディスクは、複数回の書き込みが可能なDVDである。
【0016】
次に、この光ディスク装置の基本的な動作を説明する。
光ディスク1は、スピンドルモータ2によって回転駆動される。このスピンドルモータ2は、モータドライバ14とサーボ部15により、線速度または角速度が一定になるように制御される。この線速度又は角速度は階段的に変更することが可能である。
光ピックアップ3は、図示を省略した公知の半導体レーザ,光学系,フォーカスアクチュエータ,トラックアクチュエータ,受光素子及びポジションセンサを内蔵しており、レーザ光LBを光ディスク1に照射する。また、この光ピックアップ3は、シークモータによってスレッジ方向への移動が可能である。これらのフォーカスアクチュエータ,トラックアクチュエータ,シークモータは、受光素子とポジションセンサから得られる信号に基いて、モータドライバ14とサーボ部15により、レーザ光LBのスポットが光ディスク1上の目的の場所に位置するように制御される。
【0017】
そして、リード時には、光ピックアップ3によって得られた再生信号が、リードアンプ10で増幅されて2値化された後、DVDデコーダ11に入力される。その入力された2値化データは、このDVDデコーダ11において8/16復調される。なお、記録データは、8ビットずつまとめられて変調(8/16変調)されており、この変調では、8ビットを16ビットに変換している。この場合に、結合ビットはそれまでの「1」と「0」の数が平均的に等しくなるように付けられる。これを「DC成分の抑制」といい、DCカットされた再生信号のスライスレベル変動が抑圧される。
【0018】
復調されたデータは、デインターリーブとエラー訂正の処理が行われる。その後、このデータはDVD−ROMデコーダ12へ入力され、データの信頼性を高めるために、さらにエラー訂正の処理が行われる。このように2回のエラー訂正の処理が行われたデータは、バッファマネージャ9によって一旦バッファRAM8に蓄えられ、セクタデータとして揃った状態で、ATAPI/SCSI・I/F13を介してホストコンピュータへ一気に転送される。
なお、音楽データの場合には、DVDデコーダ11から出力されたデータが、D/Aコンバータ16へ入力され、アナログのオーディオ信号Audioとして取り出されて出力される。
【0019】
また、ライト時には、ATAPI/SCSI・I/F13を通してホストコンピュータから送られてきたデータは、バッファマネージャ9によって一旦バッファRAM8に蓄えられる。その後、ライト動作が開始されるが、この場合には、その前にレーザスポットを書き込み開始地点に位置させる必要がある。この地点は、DVD+RWディスク,DVD+Rディスクでは、予め光ディスク1上にトラックの蛇行により刻まれているウォブル信号によって求められる。
なお、上記地点はDVD−RWディスク,DVD−Rディスクではウォブル信号の代わりにランドプリピット,DVD−RAMディスク,DVD−RAM・WOディスクではプリピットによって求められる。
【0020】
DVD+RWディスク,DVD+Rディスクにおけるウォブル信号には、ADIP(ADress In Pre−groove)と呼ばれるアドレス情報が含まれており、この情報が、ADIPデコーダ7によって取り出される。また、このADIPデコーダ7によって生成される同期信号は、DVDエンコーダ5へ入力され、光ディスク1上の正確な位置へのデータの書き込みを可能にしている。バッファRAM8のデータは、DVD−ROMエンコーダ6やDVDエンコーダ5において、エラー訂正コードの付加やインターリーブが行われ、レーザコントローラ4,光ピックアップ3を介して光ディスク1に記録される。
また、ランドプリピットやプリピットからアドレス情報を得る構成であっても良い。
【0021】
図2は図1に示した光ディスク装置を使用した情報処理装置の概略図である。
この情報処理装置は、主制御装置22,インターフェース23,記憶装置24,入力装置25,表示装置26などを備えたホストコンピュータ21に上記のような構成の光ディスク装置20を接続している。
主制御装置22は、マイクロコンピュータ,メインメモリ(いずれも公知なので図示を省略する)などを含んで構成されており、ホストコンピュータ21の全体を制御する。
インターフェース23は、光ディスク装置20との双方向の通信インターフェースであり、ATAPI及びSCSI等の標準インターフェースに準拠している。このインターフェースは光ディスク装置20のATAPI/SCSI・I/F13と接続されている。なお、各インターフェース間の接続形態は、通信ケーブル(例えばSCSIケーブル)などの通信線を用いたケーブル接続だけでなく、赤外線などを利用したワイヤレス接続であっても良い。
【0022】
記憶装置24は、ハードディスクドライブ(HDD)等であり、主制御装置22のマイクロコンピュータで解読可能なコードで記述されたプログラムが格納されている。なお、この情報処理装置の駆動電源がオン状態になると、上記プログラムは主制御装置のメインメモリにロードされる。
表示装置26は、例えばCRT,液晶ディスプレイ(LCD)及びプラズマディスプレイパネル(PDP)などの表示部(図示省略)を備えており、主制御装置22からの各種情報を表示する。
入力装置25は、例えばキーボード,マウス及びポインティングデバイスなどのうち少なくとも1つの入力媒体(図示省略)を備えており、ユーザから入力された各種情報を主制御装置22に通知する。なお、入力媒体からの情報はワイヤレス方式で入力されても良い。また、表示装置26と入力装置25とが一体化したものとして、例えばタッチパネル付きCRTなどがある。
また、この情報処理装置はオペレーティングシステム(以下「OS」という)を搭載している。そして、情報処理装置を構成する全てのデバイスはOSによって管理されている。
【0023】
次に、上記光ディスク1のフォーマットについて説明する。
例えば、DVD+Rディスクの記録形式はシングルセッション(セッション1つ)とマルチセッション(セッション複数)がある。
セッションは、イントロ(ただし、最初のセッションはリードインと呼ぶ),データゾーン,クロージャ(ただし、最後のセッションはリードアウト)の各領域にわかれており、そのデータゾーン内はさらにフラグメントという領域から構成される。
【0024】
データ記録時において最終セッションがクローズされていないとき、すなわちクロージャやリードアウトが記録されていないとき、フラグメントの数や開始アドレス,終了アドレスといったフラグメントの管理情報はイントロ内のSDCB(セッション・ディスク・コントロール・ブロック)のフラグメントアイテムという区分に記録される。なお、DVD+Rディスクのシステムにおいては、セッションをクローズする前にディスクの排出が可能となっている。
そのセッションが閉じられているか否かは、そのセッションにクロージャ又はリードアウトがあるか否かを調べれば分かる。すなわち、クロージャまたはリードアウトが記録されていなければ、そのセッションはオープンセッションであると判断される。なお、SDCBはセッションクローズ時にクロージャ又はリードアウトにもコピー記録される。
【0025】
フラグメント管理情報は、フラグメントにデータが記録されるのに伴い、そのフラグメントへのデータ記録前後でSDCBに記録される。
さらに詳しく言うと、通常のデータ記録においては、データをフラグメントに記録した後で当該記録し終えたフラグメントの管理情報をSDCB内のフラグメントアイテムと呼ばれる区分に記録する。
ただし、フラグメントに記録するデータ長がわかっている場合等には、さきにフラグメント管理情報を記録した後に実際のデータを記録するようにしてもよい。さらに、あるフラグメントを予約した後から記録を行うような場合には、先にその予約したフラグメントの管理情報をSDCB内のフラグメントアイテムに記録しておくこともある。
【0026】
したがって、この発明の請求項1と2に係る「最終の領域」は、▲1▼フラグメントへのデータ記録前にその管理情報を記録する場合には、その管理情報に記録されている最後のフラグメント又は予約されたフラグメントであり、▲2▼フラグメントへのデータ記録後に管理情報を記録する場合には管理情報に記録されている最後のフラグメントの次のフラグメントである。
そのフラグメントがデータが連続的に記録されている最終の領域か否かの判断は、具体的にはオープンセッション(セッションが閉じられていない最終のセッション)のイントロ内のSDCBにある最大のフラグメント数(フラグメントアイテム内のフラグメントナンバー)と、実際に再生したフラグメントの数を比較することによって行う。
【0027】
そして、フラグメントナンバーと実際に再生できる(たとえ再生が途中までしかできない場合であっても再生できる部分を含む)フラグメントの数が同数であれば、その最大のフラグメントを「最終の領域」とする。
一方、フラグメントナンバーより実際に再生できる(たとえ再生が途中までしかできない場合であっても再生できる部分を含む)フラグメントの数のほうが大きい場合は、最大のフラグメントナンバーに該当するフラグメントの次のフラグメントを「最終の領域」とする。
また、予約されたフラグメントがある場合には、そのフラグメントの途中でデータの連続性が途切れることがあり得るので、そのフラグメントを「最終の領域」とする場合もある。
【0028】
また、この発明の請求項4に係る「データの未記録時に予め記録されているアドレス情報」とは、光学的情報記録媒体中のトラックの蛇行溝(ウォブル)に含まれるADIP(ADdress In Pre−groove)である。
特に、記録の最小単位である1セクタの記録途中で電源が落ちた場合に、記録されたデータの構造内に含まれるアドレス情報(セクタ内にアドレス情報を記録している)による位置検出はできないので、ADIPによる位置検出を行って記録の途切れた位置からのダミーデータ記録を行う。なお、通常のデータ記録動作はADIPによりアドレス検出をしながら行う。
【0029】
次に、この光ディスク装置のディスク修復処理の動作について説明する。
なお、このディスク修復処理の動作は光ディスク装置のコントローラ内にあるROM17に格納されている制御プログラムが同じくコントローラ内にあるCPU18に実行させ、CPU18が光ディスク装置の各ブロックに指令を与えることによりなされるものである。
図3乃至図6は、この光ディスク装置のディスク修復処理を示すフローチャート図である。
図3に示すように、CPU18は、光ディスクがマウントされると、光ディスクの状態を調査するため、最終セッションの情報を検出し、ディスク修復処理をスタートする。
【0030】
そして、ステップ(図中「S」で示す)1でオープンセッションか否かを判断(セッションが閉じられているか否かを判断)し、最終セッションにクロージャ又はリードアウトが記録されていない場合にはオープンセッション(セッションが閉じられていない)と判断してステップ2へ進む。また、クロージャ又はリードアウトが記録されている場合にはクローズセッション(セッションが閉じられている)と判断し、ディスクの修復処理の必要がないため、図4に示すように、このディスク修復処理を終了する。
ステップ1でオープンセッションと判断すると、ステップ2でイントロ内のSDCBのフラグメントアイテムに記録されているフラグメント管理情報に基づいて最終フラグメント内のデータを再生する。なお、どのフラグメントが最終フラグメントに該当するかは上述した通りに判断する。
【0031】
そして、ステップ3でデータは途中で途切れたか否かを判断し、データ再生中にデータ再生信号(例えばRF信号)が途切れなければ、図6のステップ11へ進み、データ再生中にデータ再生信号(例えばRF信号)が途切れた場合には、ステップ4で最終フラグメントに未だデータを記録していないデータ未記録部分があると判断し、その未記録部分の開始アドレスをADIPより取得し、その開始アドレスを保持する。
次に、ステップ5でSDCBのフラグメントアイテム内にその最終フラグメントに関する管理情報(開始アドレス,終了アドレス)が記録されているか否かを判断する。
【0032】
ステップ5の判断で最終フラグメントに関する管理情報が記録されていなければ、図5のステップ15へ進み、最終フラグメントに関する管理情報が記録されている場合には、ステップ6で上記の保持していたデータ未記録部分の開始アドレスから最終フラグメントの終了アドレスまでダミーデータを記録する。なお、ステップ6の処理は、フラグメントに記録するデータ長がわかっている場合等のフラグメントへのデータ記録に先立ち、当該フラグメントの管理情報をSDCB内に記録するときに使用される。
一方、ステップ5の判断において、SDCB内のフラグメントアイテムに最終フラグメントの管理情報が記録されていない場合(すなわち、フラグメントへのデータ記録を行ってから、当該フラグメントに関する管理情報を記録するような場合)、図5のステップ15で記録単位であるECCブロック(16セクタ)の途中でデータが途切れたか否か判断する。
【0033】
ステップ15の判断で、データが途中で途切れている(データ未記録部分がある)と判断された場合には、ステップ16でデータの記録単位がECCブロック単位となるように、データの未記録部分と既記録部分を併せて1ECCブロックとなるまでダミーデータを記録する。
このようにして、データをECCブロックで記録しなければならないという記録単位の規則を守ることができ、ディスクの修復後であっても、さらなるデータの追記が可能となる。
なお、データの未記録部分と既記録部分を併せて1ECCブロックとなった後はECCブロック単位でさらなるダミーデータを記録しても良いが、記録領域を無駄にしないためには、データの未記録部分と既記録部分を併せた1ECCブロックで留めておくことが望ましい。
【0034】
そして、ダミーデータ記録後、ステップ17でSDCB内のフラグメントアイテムにそのフラグメントの管理情報、すなわち、フラグメントナンバー,フラグメントの開始アドレス(データ記録部分の開始アドレスに相当)とフラグメントの終了アドレス(ダミーデータ記録部分の終了アドレスに相当)等を記録する。
一方、ステップ15の判断において、ECCブロックの途中でデータが途切れていないと判断した場合には、ダミーデータを記録することなく、ステップ17でSDCB内のフラグメントアイテムにそのフラグメントの管理情報、すなわち、フラグメントナンバー,フラグメントの開始アドレス(データ記録部分の開始アドレスに相当)とフラグメントの終了アドレス(データ記録部分の終了アドレスに相当)等を記録する。なお、ステップ15でECCブロックの途中でデータが途切れていないと判断した場合にも、ダミーデータを記録したのち、ステップ17の処理へ進むようにしてもよい。
【0035】
図3のステップ3の判断において、最終フラグメントのデータ再生が途中で途切れなかった場合には、図6のステップ11へ進んで予約されたフラグメントが存在するか否かを判断する。ここで、予約されたフラグメントとは、実際のデータ記録に先立ち、データを記録する領域を確保しておくために、その確保したい領域を予約フラグメントとしてSDCB内にそのアドレス情報等を記録しているフラグメントをいう。この領域はデータ記録が行われた領域の最後の位置(最外周)に存在するとは限らない。したがって、先に予約フラグメントよりも外周部分に先にデータ記録が行われる場合がある。このため、先に予約フラグメントより外周部分の記録を行った後に、予約フラグメントの記録を行っている場合に電源遮断等により記録が途切れる場合があり、ステップ11〜14はこの場合を考慮した処理である。
【0036】
ステップ11の判断で予約されたフラグメントがある場合には、ステップ12で当該予約フラグメントのデータを再生し、ステップ13でデータは途中で途切れたか否かを判断する。つまり、データ再生信号が途中で途切れたか否かによって予約フラグメント内にデータの未記録部分が存在するか否かを調査する。そして、ステップ13でデータ再生信号が途切れてデータの未記録部分があると判断した場合には、ステップ14でその未記録部の開始アドレスをADIPから取得して保持し、その保持した開始アドレス情報及び予約フラグメントの管理情報に基づく当該フラグメントの終了アドレス情報により予約フラグメントのデータ未記録部分にダミーデータを記録する。
【0037】
上記のステップ6とステップ14又はステップ17の処理が終了した後は、図4のステップ7へ進んでSDCB内にその修復情報を記録する。この修復情報は、例えばSDCB内の予約区分やフラグメントアイテム内の予約区分等所定の区分に記録し、そのセッションが修復された旨、一定のフラグメントが修復された旨、又は修復された領域の開始アドレスおよび終了アドレスの情報等のいずれか、またはそれぞれを記録することとなる。修復情報としてセッションが修復された旨を採用する場合にはセッション単位で使用(再生)を不可能とできる。また、修復情報としてフラグメントが修復された旨を採用する場合には、フラグメント単位で使用(再生)を不可能とできる。さらに、これらの単位で修復情報を記録する場合には、修復情報を記録する容量はアドレス情報を記録する場合に比べて小さいもので済む。さらにまた、修復情報として修復された領域の開始アドレスおよび終了アドレスの情報を採用する場合には、修復領域単位で使用(再生)不可とすることができる。
【0038】
図6のステップ11で予約フラグメントがないと判断された場合やステップ13で予約フラグメント内でデータの途切れが無いと判断された場合、又は図4のステップ7の処理でSDCB内に修復情報を記録した場合には、ステップ8でセッションをクローズするか否か(閉じるか否か)判断する。そして、セッションをクローズしない(閉じない)場合は、そのままこのディスク修復処理を終了し、クローズする(閉じる)場合には、ステップ9でリードアウト又はクロージャを記録する。ここで、クロージャを記録する場合には追記が可能となり、リードアウトを記録する場合には追記不可となる。なお、ステップ7の処理後、ステップ8の判断処理を行わず、すなわちステップ8をスルーしてステップ9でクロージャ又はリードアウトを記録するようにしてもよい。この場合にはクローズしたセッションを使用不可にできる。
ステップ1でクローズセッションであると判断された場合、ステップ8でセッションをクローズせずに追記することを望むような場合、又はステップ9によりセッションをクローズした場合にはこのディスク修復処理を終了する。
【0039】
次に、この発明の他の実施形態について説明する。
図7は、この発明の他の実施形態のDVD+Rドライブ装置の構成例を示すブロック図である。
このDVD+Rドライブ装置は、DVD+Rディスク42に対してデータを記録及び再生する光ディスク装置であり、DVD+Rディスク42を任意の回転速度で回転させるモータ31と、モータ31の制御を行う回転制御部32を備えている。さらに、DVD+Rディスク42に光レーザを照射する光ピックアップ33と、光ピックアップ33の光レーザを駆動するレーザ駆動回路38と、光ピックアップ33を半径方向に移動させたりする制御を行うアクチェータ制御部34と、光ピックアップ33からの信号を制御する信号制御部35を備えている。
【0040】
また、ホストコンピュータ41との信号のやりとりを行う外部インターフェース40及び、データ等の一時保管場所であるバッファメモリ37等、このDVD+Rドライブ装置全体の制御を司るCPU,ROM及びRAM等からなるマイクロコンピュータであるドライブコントローラ36からなる。
さらに、DVD+Rドライブ装置に固有の情報を記録しておくために、不揮発性メモリ39も接続されている。この不揮発性メモリ39には、ドライブコントローラ36を動かすためのプログラム等も記憶されており、ドライブコントローラ36がそのプログラムを実行することによってこの発明に係わる各種の機能を実現する。
【0041】
すなわち、ドライブコントローラ36が、DVD+Rディスクの最終フラグメント状態を調査して記録が正常に終了していないか否かを判断する判断手段と、その判断手段によって記録が正常に終了していないと判断した場合、ダミーデータで構成されたECCブロックを追記してフラグメントを完結し、セッションをクローズしてDVD+Rディスクのセッションの修復を行う修復手段の機能を果たす。
また、上記判断手段として、DVD+Rディスクの最終フラグメントの最終ECCブロックを再生し、その最終ECCブロックが正常に再生できなかった場合にはRF信号の有無をチェックすることによって記録が正常に終了したか否かを判断する手段の機能を果たす。
【0042】
さらに、上記修復手段によってセッションが修復されたことを示す情報を上記DVD+Rディスクのリードイン領域内又はイントロ領域内のSDCBに記録する手段と、上記修復手段によってセッションが修復されたことを示す情報を上記DVD+RディスクのTOCに記録する手段の機能も果たす。
また、上記ドライブコントローラ36と外部インターフェース40は、上記修復手段によってセッションが修復されたか否かを示す情報を外部に接続されたホストコンピュータへ転送する転送手段の機能を果たす。
さらに、上記転送手段として、リードDVDストラクチャコマンドによって上記セッションが修復されたか否かを示す情報を外部に接続されたホストコンピュータへ転送する手段の機能も果たす。
【0043】
次に、このDVD+Rドライブ装置がデータを記録及び再生するDVD+Rディスクのフォーマットを説明する。
図8は、DVD+Rディスクのフォーマットを示す説明図である。
DVD+Rディスクは、内周から、インナードライブ領域(Inner Drive Area)50,リードインゾーン領域(Lead−in Zone Area)51,データゾーン領域(Data Zone Area)52,クロージャ領域(Closure Area)53,イントロ領域(Intro Area)54,データゾーン領域(Data Zone Area)55,リードアウトゾーン領域(Lead−out Zone Area)56,アウタードライブ領域(Outer Drive Area)57で構成される。
【0044】
インナードライブ領域50とアウタードライブ領域57は、DVD+Rドライブ装置のキャリブレーションエリアである。リードインゾーン領域51は、セッション60内のフラグメント情報等を記録するセッションの始めを示すエリアである。データゾーン領域52,55は、1〜最大16個のフラグメントからなるユーザーデータを記録するエリアである。クロージャ領域53は、最終セッション以前はクロージャ領域と呼ぶセッションの終わりを示すエリアである。イントロ領域54は、2セッション目以降をイントロ領域と呼ぶセッションの始めを示すエリアである。リードアウトゾーン領域56は、セッションの終わりを示すエリアである。
【0045】
セッション60は、リードイン領域(2セッション目以降はイントロ領域),データゾーン領域,リードアウト領域(最終セッション以前はクロージャ領域)からなる1つの単位で、ディスク1枚につき最大191個まで記録可能なエリアである。セッション60内のフラグメントの情報が、リードインゾーン領域51やイントロ領域54に記録される。DVDにおけるデータの記録及び再生はECCブロック単位で行われる。1ECCブロックは16セクタである。
【0046】
次に、このDVD+Rドライブ装置におけるこの発明の請求項6に係る動作処理について説明する。
図9は、図7に示したDVD+Rドライブ装置におけるこの発明の請求項6に係る動作処理を示すフローチャート図である。
図10は、その処理の説明に供するディスクレイアウト図である。
ドライブコントローラ36は、DVD+Rディスクが挿入されたら、図9に示すように、ステップ(図中「S」で示す)21で最終セッションに記録されている最終フラグメント状態を調査し、ステップ22で記録が正常に終了していないか否かを判断し、正常に終了していれば処理を終了し、記録が正常に終了していないと判断した場合、ステップ23でダミーデータで構成されたECCブロックを追記してフラグメントを完結し、ステップ24でセッションをクローズして(閉じて)DVD+Rディスクのセッションの修復を行い、この処理を終了する。
【0047】
例えば、最終フラグメントを記録中に電源遮断等が発生し、図10の(a)に示すような最終フラグメントで記録が途切れてしまったDVD+Rディスクが挿入された場合には、最終フラグメント状態の調査結果に基づいて最終フラグメントは正常に記録終了していないと判断し、図10の(b)に示すように、最終フラグメントの最終ECCブロックで足りない分とダミーECCブロックをダミーデータで追記し、その後セッションをクローズして修復し、この処理を終了する。また、最終フラグメントが正常に記録終了していた場合には、セッションを修復する必要がないと判断し、何もせずに処理を終了する。
このようにして、データ記録中に予期せぬ電源遮断等が発生した場合でも、当該記録最中であったセッションは修復されているため、最後に記録されていたフラグメントを再生させることが可能となる。また、次のセッションからデータを追記することが可能となり、DVD+Rディスクを無駄にしないですむ。
【0048】
次に、このDVD+Rドライブ装置におけるこの発明の請求項7に係る動作処理について説明する。
上記挿入されたDVD+Rディスクの最終フラグメント状態の調査において、データ記録中に予期せぬ電源遮断等が発生して記録が中断された場合、RF信号は途中で途切れた状態となり、当該フラグメントの最終ECCブロックは正常に再生できない恐れがある。そこで、最終フラグメントの最終ECCブロックが正常に再生できるか否かにより、当該フラグメントが正常に記録されているかを判定するとよい。
【0049】
DVD+Rドライブ装置の挿入されたDVD+Rディスクのデータ記録中に電源遮断等が発生した場合、DVD+Rディスクは図10の(a)に示すような状態となる。このような状態で最終フラグメントの最終ECCブロックを再生しようとするとエラーになってしまう。また、記録が途切れた場所以降にはRF信号がない。
そこで、ドライブコントローラ36は、上述の処理において、DVD+Rドライブ装置の挿入されたDVD+Rディスクの最終フラグメント状態を調査するとき、DVD+Rディスクの最終フラグメントの最終ECCブロックを再生し、その最終ECCブロックが正常に再生できなかった場合にはRF信号の有無をチェックすることによって記録が正常に終了したか否かを判断する。
このようにして、DVD+Rディスクの最終フラグメントが正常に記録されているかを確実に判定することができる。
【0050】
次に、このDVD+Rドライブ装置におけるこの発明の請求項8に係る動作処理について説明する。
上述の処理で修復されたセッションにおいて、そのままでは当該セッションが修復されたか否かがわからない。この修復されたセッションに含まれるデータは途中までしか記録されていないためにデータの信頼性に欠ける。
そこで、当該セッションが修復されたか否かを判定できるようにするとよい。
ドライブコントローラ36は、セッションの修復後、セッションが修復されたことを示すセッション修復情報をDVD+Rディスクのリードイン領域内又はイントロ領域内のSDCBに記録する。
【0051】
図11は、DVD+Rディスクのリードイン領域内又はイントロ領域内のSDCBのフォーマットを示す図である。
SDCBは、同図に示すように、セッション修復情報をバイト(Byte)42の位置に記録する。このセッション修復情報を再生することにより、セッションが修復されたものかを知ることができる。
このようにして、当該セッションが修復されたか否かをリードイン領域内、もしくはイントロ領域内のSDCBを再生することによって知ることができる。
【0052】
次に、このDVD+Rドライブ装置におけるこの発明の請求項9に係る動作処理について説明する。
上記セッション修復情報をTOCに記録するようにしてもよい。
図12は、TOCブロックのフォーマットを示す図である。
図13は、TOCアイテムのフォーマットを示す図である。
図14は、TOCブロックの追記の説明図である。
TOCは、図12に示すような1ECCブロックのTOCブロック(TOC Blocks)で構成されており、各セッションの情報をTOCアイテム(TOC Item)に記録する。図14に示すように、セッションを追加すると、図13に示すような以前のセッション情報が記録されているTOCアイテムと、追加したセッションの情報が記録されているTOCアイテムとを追加した新たなTOCブロックを追加する。
【0053】
そこで、ドライブコントローラ36は、図12に示すように、TOCアイテムのバイト(Byte)11にセッション修復情報を記録する。このセッション修復情報を再生することにより、セッションが修復されたものか否かを容易に知ることができる。
このようにして、当該セッションが修復されたか否かをTOCを再生することによって知ることができる。
【0054】
次に、このDVD+Rドライブ装置におけるこの発明の請求項10に係る動作処理について説明する。
上述のようにして修復されたセッションにおいて、一般的に、ファイルシステムフォーマットではファイル管理情報をセッションの先頭の方に記録し、その後にファイル本体を記録する。したがって、ホストコンピュータは、当該ファイル管理情報を再生することにより、ファイル本体を再生することができる。
しかし、修復されたセッションに含まれるデータは途中までしか記録されていないため、ファイル管理情報は正しく記録されているが、ファイルの本体が存在しない、または途中で途切れているような状態となってしまう。このような場合、任意のファイルを再生しようとすると、そのファイルの本体が実際には存在しないために再生できないという不具合が生じてしまう。
【0055】
そこで、DVD+Rドライブ装置からホストコンピュータへ当該セッションが修復されたものか否かを知らせるとよい。
ドライブコントローラ36は、セッション修復処理後、セッションが修復されたか否かを示すセッション修復情報を外部インターフェイス40を介して外部に接続されたホストコンピュータ41へ転送する。
このようにして、ホストコンピュータは、当該セッションが修復されたか否かを知ることができるため、ファイル管理情報では存在するはずのファイルの本体が無いという不具合を回避できる。
【0056】
次に、このDVD+Rドライブ装置におけるこの発明の請求項11に係る動作処理について説明する。
セッション修復情報をホストコンピュータへ送信する際、SDCBやTOCの情報を得るインターフェースコマンドを使用するとよい。
ドライブコントローラ36は、リードDVDストラクチャコマンド(ReadDVD Structureコマンド)によってセッション修復情報を外部に接続されたホストコンピュータへ転送する。したがって、ホストコンピュータは当該コマンドにより、当該セッションが修復されたか否かの情報を知ることができる。
【0057】
図15はリードDVDストラクチャコマンドのフォーマットを示す図である。
リードDVDストラクチャコマンド(Read DVD Structureコマンド)は、DCBコンテントディスクリプタ(DCB Content Descriptor)領域,フォーマット(Format)領域を指定することにより、TOCやSDCB等の情報を得ることができる。したがって、当該コマンドによってホストコンピュータは、セッション修復情報も得ることができる。
具体的な例として、セッション2のSDCB情報を得る場合のコマンドは、以下の通りとなる。
【0058】
CDB=AD 00 53 44 43 00 02 30 FF FF 00 00
DCB Content Descriptor:53444300h(ASCII Code “SDC”)
Session Number:2
Format:30h
Allocation Length:FFFF
AGID:00
【0059】
ホストコンピュータは、上記コマンドをDVD+Rドライブ装置に発行することにより、DVD+Rドライブ装置からセッション2のSDCB情報がホストコンピュータへ転送される。
このようにして、ホストコンピュータは、TOCの情報を再生することにより、当該セッションが修復されたか否かを知ることができるため、ファイル管理情報では存在するはずのファイルの本体が無いという不具合を回避できる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の光学的情報記録装置と光学的情報記録方法と光ディスク装置によれば、データの記録を行えるが書き換えは不可能な光学的情報記録媒体にデータ記録中に予期せぬ電源遮断等が発生した場合でも、当該記録最中であったセッションを修復して再生及び追記することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態である光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した光ディスク装置を使用した情報処理装置の概略図である。
【図3】この光ディスク装置のディスク修復処理を示すフローチャート図である。
【図4】図3の続きの処理を示すフローチャート図である。
【図5】図3のまた続きの処理を示すフローチャート図である。
【図6】図3のさらに続きの処理を示すフローチャート図である。
【図7】この発明の他の実施形態のDVD+Rドライブ装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】DVD+Rディスクのフォーマットを示す説明図である。
【図9】図7に示したDVD+Rドライブ装置におけるこの発明の請求項6に係る動作処理を示すフローチャート図である。
【図10】図9の処理の説明に供するディスクレイアウト図である。
【図11】DVD+Rディスクのリードイン領域内又はイントロ領域内のSDCBのフォーマットを示す図である。
【図12】TOCブロックのフォーマットを示す図である。
【図13】TOCアイテムのフォーマットを示す図である。
【図14】TOCブロックの追記の説明図である。
【図15】リードDVDストラクチャコマンドのフォーマットを示す図である。
【符号の説明】
1:光ディスク        2:スピンドルモータ
3:光ピックアップ      4:レーザコントローラ
5:DVDエンコーダ     6:DVD−ROMエンコーダ
7:ADIPデコーダ     8:バッファRAM
9:バッファマネージャ    10:リードアンプ
11:DVDデコーダ     12:DVD−ROMデコーダ
13:ATAPI/SCSIインターフェース(I/F)
14:モータドライバ     15:サーボ部
16:D/Aコンバータ    17:ROM
18:CPU         19:RAM
20:光ディスク装置     21,41:ホストコンピュータ
22:主制御装置       23:インターフェース
24:記憶装置        25:入力装置
26:表示装置        31:モータ
32:回転制御部       33:光ピックアップ
34:アクチェータ制御部   35:信号制御部
36:ドライブコントローラ  37:バッファメモリ
38:レーザ駆動回路     39:不揮発性メモリ
40:外部インターフェース  42:DVD+Rディスク
50:インナードライブ領域  51:リードインゾーン領域
52:データゾーン領域    53:クロージャ領域
54:イントロ領域      55:データゾーン領域
56:リードアウトゾーン領域 57:アウタードライブ領域
60:セッション

Claims (11)

  1. 光を照射することによりデータの記録を行えるが書き換えは不可能な光学的情報記録媒体の記録領域を1つ以上のセッションに分割し、当該セッション内で複数の領域に分割して、当該領域へ所定の記録単位でデータの記録を行い、各領域へのデータ記録に伴って当該各領域の管理情報の記録を行う光学的情報記録装置において、
    前記領域のうちデータの記録が連続的に行われている最終の領域内になんらデータが記録されていないデータ未記録部分があるか否か判断するデータ未記録部分判断手段と、
    該データ未記録部分判断手段により前記データ未記録部分があると判断された場合には、当該データ未記録部分にダミーデータを記録する記録手段とを設けたことを特徴とする光学的情報記録装置。
  2. 請求項1記載の光学的情報記録装置において、
    前記データ未記録部分判断手段は、セッションが閉じられているか否かを判断する判断手段と、該判断手段で前記セッションが閉じられていないと判断した場合には、当該セッション内の前記領域のうちデータの記録が連続的に行われている最終の領域に記録されているデータを再生する再生手段と、該再生手段によるデータ再生の途中で再生信号が得られなくなった場合には、当該最終領域に前記データ未記録部分があると判定する判定手段とからなることを特徴とする光学的情報記録装置。
  3. 請求項1又は2記載の光学的情報記録装置において、
    前記記録手段は、前記所定の記録単位の途中でデータ未記録部分が発生した場合には、前記所定の記録単位となるように当該データ未記録部分にダミーデータを記録するダミーデータ記録手段と、該ダミーデータ記録手段によってダミーデータ記録後に前記セッションを閉じるセッションクローズ手段とからなることを特徴とする光学的情報記録装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学的情報記録装置において、
    前記光学的情報記録媒体は、データの未記録時に予め記録されているアドレス情報を有し、前記データ未記録部分の検出を前記アドレス情報に基づいて行うようにしたことを特徴とする光学的情報記録装置。
  5. 光を照射することによりデータの記録を行えるが書き換えは不可能な光学的情報記録媒体の記録領域を1つ以上のセッションに分割し、当該セッション内で複数の領域に分割して、当該領域へ所定の記録単位でデータの記録を行い、各領域へのデータ記録に伴って当該各領域の管理情報の記録を行う光学的情報記録方法において、
    前記記録領域のセッションが閉じられているか否かを判断し、セッションが閉じられていないと判断した場合には、当該セッション内の前記領域のうちデータの記録が連続的に行われている最終の領域に記録されているデータを再生し、そのデータの再生の途中で再生信号が得られなくなった場合には、当該最終領域に前記データ未記録部分があると判定し、データ未記録部分があると判定した場合には、前記所定の記録単位となるように当該データ未記録部分にダミーデータを記録し、そのダミーデータの記録後に前記セッションを閉じることを特徴とする光学的情報記録方法。
  6. DVD+Rディスクにデータを記録する光ディスク装置において、
    前記DVD+Rディスクの最終フラグメント状態を調査して記録が正常に終了していないか否かを判断する判断手段と、該判断手段によって記録が正常に終了していないと判断した場合、ダミーデータで構成されたECCブロックを追記してフラグメントを完結し、セッションをクローズしてDVD+Rディスクのセッションの修復を行う修復手段とを設けたことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 請求項6記載の光ディスク装置において、
    前記判断手段は、前記DVD+Rディスクの最終フラグメントの最終ECCブロックを再生し、その最終ECCブロックが正常に再生できなかった場合にはRF信号の有無をチェックすることによって記録が正常に終了したか否かを判断する手段であることを特徴とする光ディスク装置。
  8. 請求項6又は7記載の光ディスク装置において、
    前記修復手段によってセッションが修復されたことを示す情報を前記DVD+Rディスクのリードイン領域内又はイントロ領域内のSDCBに記録する手段を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
  9. 請求項6又は7記載の光ディスク装置において、
    前記修復手段によってセッションが修復されたことを示す情報を前記DVD+RディスクのTOCに記録する手段を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 請求項8又は9記載の光ディスク装置において、
    前記修復手段によってセッションが修復されたか否かを示す情報を外部に接続されたホストコンピュータへ転送する転送手段を設けたことを特徴とする光ディスク装置。
  11. 請求項10記載の光ディスク装置において、
    前記転送手段は、リードDVDストラクチャコマンドによって前記セッションが修復されたか否かを示す情報を外部に接続されたホストコンピュータへ転送する手段であることを特徴とする光ディスク装置。
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