[go: up one dir, main page]

JP2004059606A - 加圧成形固形物 - Google Patents

加圧成形固形物 Download PDF

Info

Publication number
JP2004059606A
JP2004059606A JP2002215843A JP2002215843A JP2004059606A JP 2004059606 A JP2004059606 A JP 2004059606A JP 2002215843 A JP2002215843 A JP 2002215843A JP 2002215843 A JP2002215843 A JP 2002215843A JP 2004059606 A JP2004059606 A JP 2004059606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
solid
water
press
wet powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002215843A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004059606A5 (ja
Inventor
Satoru Nagase
長瀬 悟
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Koso KK
Original Assignee
Kansai Koso KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Koso KK filed Critical Kansai Koso KK
Priority to JP2002215843A priority Critical patent/JP2004059606A/ja
Publication of JP2004059606A publication Critical patent/JP2004059606A/ja
Publication of JP2004059606A5 publication Critical patent/JP2004059606A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Feed For Specific Animals (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Glanulating (AREA)

Abstract

【課題】取扱いが良好であり、保存時、使用時、取扱い時に亀裂及び割れの発生が抑制又は防止された加圧成形固形物、若しくは内部に有形物を含み、取扱い時に、亀裂及び割れの発生が抑制又は防止された加圧成形固形物を提供すること。
【解決手段】本発明の加圧成形固形物は、粉体原料と、DPG及び/又は1,3−ブチレングリコールを含む溶剤により流動化させた平均分子量500〜3700のPEGを含む液状原料とを混合して得た水溶性湿潤粉末を、圧力0.5〜10kgf/cmで加圧成形して得た、若しくは前記水溶性湿潤粉末に、有形物を包埋し、圧力0.5〜10kgf/cmで加圧成形して得た、洗剤、芳香剤、消臭剤、漂白剤、ぬめり取り剤、水質改善剤、汚泥改良剤、撒き餌又は肥料、若しくは固形化粧料である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低圧力成形により得られた、保存時、輸送時、取扱時における亀裂及び割れの発生が抑制又は防止された加圧成形固形物に関する。
【0002】
【従来の技術】
固体化粧料、洗剤、芳香剤等の固形物は、例えば、液状化した原料を所望の型に入れ冷却固化させた後に型抜きする方法、粉末原料を所望大きさに造粒する方法、所望物をカプセルに内包させる方法、粉末原料を打錠成型機により加圧成形する方法、原料を手作業により所望形状に固める方法により製造されている。これらの方法により得られる固形物は、例えば、使用される原料成分が同じ場合であっても、その製造法により得られる固体の硬さや弾力性等が異なり、物理的にそれぞれ区別できる。
ところで、上記各方法により得られる固形物の中でも加圧成形によって得られる従来の固形物は、生産性に優れ、しかも表面硬度が高いため取扱い性にも優れる。
加圧成形により製造される従来の固形物は、通常、打錠成型機を用いて1方向から100kgf/cm以上の圧力により成形される。このように製造された固形物は、硬度が高いが弾力性がなく、衝撃により亀裂及び割れが生じ易いという欠点がある。そこで、商品化に際しては、水溶性高分子による表面コートが施されることが多い。しかし、表面コートが施された固形物であっても、落下による強い衝撃を受けた場合には内部に亀裂が生じ割れ易くなり、また、使用時に表面のコート層が溶解しはじめた直後に割れが生じ、商品価値が著しく低下するという欠点がある。このような問題は、固形物が内部に有形物を包埋している場合、並びに1個の固形物が10g以上の場合に生じ易い。
前記打錠成型機を用いて高圧力により成形される水等への溶解を目的とした固形物は、高圧力成形によって溶解性が低下するため、通常、発泡成分としての有機酸及び炭酸塩を含むことが多い。しかし、発泡成分を含む場合であっても高圧力により成形されているために、必ずしも溶解性が十分であるとは言い難い。また、従来の固形物では加圧成形時の加圧が1方向からの高圧で行なわれているために、球状、タマゴ形状又は楕円状に成形し難く、更に、高圧成形においては、該高圧によって変形、破壊、癒着等が生じる有形物を包埋できない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記課題を解決するために、加圧成形時の圧力を低圧にすることが考えられる。しかし、圧力を低くすると成形自体が困難であり、成形できた場合でも亀裂及び割れの発生が抑制できない。特に、有形物を包埋した場合には保存時における亀裂又は割れが発生するか、若しくは水又は湯に接触させて使用する場合には、水又は湯に接触した直後に割れが生じ均一溶解できないという問題が生じる。
【0004】
本発明の目的は、取扱いが良好であり、保存時、使用時、取扱い時に亀裂及び割れの発生が抑制又は防止された加圧成形固形物を提供することにある。
本発明の他の目的は、内部に有形物を含み、球状、タマゴ形状又は楕円形状等の形状を有し、取扱いが良好で、保存時、使用時、取扱い時に、亀裂及び割れの発生が抑制又は防止された加圧成形固形物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した。まず、打錠成型機を用いて高圧下に成形された従来の固形物と見かけ上同程度の硬度を有する固形物の作製を試みた。しかし、低圧による成形であるために成形不能であったり、成形できたとしても非常に脆いものであった。そこで、原料について種々検討した結果、特定分子量のポリエチレングリコール(PEG)を流動化して用いることにより、低圧であっても従来の固形物と見かけ上同程度の硬度を有する固形物が得られることを見出した。ところが、このようにして得られる固形物は、低圧成形されていても、必ずしも亀裂及び割れが十分に抑制できるものではなく、特に、有形物を包埋した場合には保存時において亀裂や割れを抑制することが困難であった。
そこで、更に鋭意検討した結果、特定分子量のPEGを流動化させる溶剤としてジプロピレングリコール(DPG)及び/又は1,3−ブチレングリコール(1,3−BG)を含む溶剤を用いて加圧成形する原料を湿潤粉末とし、特定圧力で加圧成形することによって得られる固形物が、高さ1mからコンクリート床に落下させた際にも、亀裂及び割れが生じずに若干凹む程度の弾性力を有し、従来にない固形物が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【0006】
即ち、本発明によれば、粉体原料と、ジプロピレングリコール及び/又は1,3−ブチレングリコールを含む溶剤により流動化させた平均分子量500〜3700のポリエチレングリコールを含む液状原料とを混合して得た水溶性湿潤粉末を、圧力0.5〜10kgf/cmで加圧成形して得た、若しくは前記水溶性湿潤粉末に、有形物を包埋し、圧力0.5〜10kgf/cmで加圧成形して得た、洗剤、芳香剤、消臭剤、漂白剤、ぬめり取り剤、水質改善剤、汚泥改良剤、撒き餌又は肥料であることを特徴とする加圧成形固形物が提供される。
また本発明によれば、粉体原料と、ジプロピレングリコール及び/又は1,3−ブチレングリコールを含む溶剤により流動化させた平均分子量500〜3700のポリエチレングリコールを含む液状原料とを混合して得た水溶性湿潤粉末であって、有機酸及び炭酸塩からなる発泡成分を含有しない水溶性湿潤粉末を、圧力0.5〜10kgf/cmで加圧成形して得た、若しくは前記水溶性湿潤粉末に、有形物を包埋し、圧力0.5〜10kgf/cmで加圧成形して得た、固体化粧料であることを特徴とする加圧成形固形物が提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下本発明を更に詳細に説明する。
本発明の加圧成形固形物としては、洗剤、芳香剤、消臭剤、漂白剤、ぬめり取り剤、水質改善剤、汚泥改良剤、撒き餌、肥料、固体化粧料が挙げられる。中でも固体化粧料は、発泡成分としての有機酸及び炭酸塩を含有せず、例えば、入浴剤、皮膚洗浄剤、垢すり剤、害虫忌避剤、足浴剤、制汗剤、固形化粧水又は固形乳液等が挙げられる。
本発明の加圧成形固形物は、打錠成形機により高圧力で加圧成形された従来の固形物と見かけ上同等の硬度を有し、高さ1mからコンクリート床に落下させた際に亀裂及び割れが生じずに若干凹む程度の弾性力を有する。ここで、従来の固体化粧料と見かけ上同等の硬度とは、硬度計により測定したものではなく、触った感じが従来の錠剤程度のハードな硬さを有し、ほぼ同様な取扱いができることを意味する。
【0008】
本発明の加圧成形固形物は、加圧によって成形しうる特定の水溶性湿潤粉末(A)、若しくは有機酸及び炭酸塩からなる発泡成分を含まない水溶性湿潤粉末(B)を、特定の圧力で加圧成形して得られる。ここで、湿潤粉末とは、例えば、粉末原料が特定の溶剤により流動化したPEG等により湿った状態となった粉末を意味する。また、水溶性湿潤粉末とは、該粉末を構成するほとんどの成分が水溶性であることを意味し、例えば、水不溶性である油溶性芳香成分等を含んでいても良い。
本発明の加圧成形固形物において、製造のために用いる前記水溶性湿潤粉末(A)及び(B)は、粉末原料と、特定溶剤により流動化させた特定分子量のPEGとを含み、必要に応じて用途に応じた他の成分を含有するが、水溶性湿潤粉末(B)は、上記発泡成分を含まない。
【0009】
本発明に用いる前記溶剤は、DPG及び/又は1,3−BGを含む。好ましくはDPG及び/又は1,3−BGのみであり、特に好ましくはDPG単独である。DPG及び/又は1,3−BGは、PEGを原料全体に分散させ、上述の本発明における特徴的な硬度及び弾力性を付与するために必要である。本発明に用いるPEGは、例えば、エタノールにも溶解するが、DPG及び/又は1,3−BGを使用せずにエタノールのみを使用した場合、亀裂及び割れが抑制されうる本発明の所望の効果が得られない。特に有形物を包埋した場合には保存時に亀裂又は割れが生じる可能性が高くなる。
【0010】
本発明に用いる前記PEGの平均分子量は500〜3700である。このような分子量のPEGは、通常ペースト状態からフレーク状態を呈し、例えば、市販品又は市販品を所望分子量となるように混合した混合物が使用できる。PEGの平均分子量が上記範囲外の場合には、加圧成形性が悪化し、加圧成形固形物に所望の硬度及び弾性力を付与することが困難である。
前記特定溶剤により流動化させた特定分子量のPEGは、例えば、DPG及び/又は1,3−BGを含む溶剤に前記PEGを混合し、60〜70℃程度に加温してPEGを溶解させる方法により得られる。この際、DPG及び/又は1,3−BGを含む溶剤とPEGとの配合割合は、PEGが流動化するように適宜選択できるが、本発明の所望の効果をより有効に得るために、質量比で1:0.5〜20、特に1:0.5〜10が好ましい。また、有形物を除く加圧成形固形物中の前記PEGの含有割合は、2〜50質量%が好ましい。
【0011】
本発明の製造に用いる粉末原料は、その用途に応じて適宜選択でき、公知の成分から選択することができる。また、水溶性湿潤粉末(A)の場合には、有機酸及び炭酸塩からなる発泡成分を含んでいても良く、該発泡成分は、水分と反応し、炭酸ガスを発生し、加圧成形固形物が水や湯に溶解して用いる場合等において、溶解性を補助する成分である。発泡成分は粉体として使用でき、その粒径は、原料として加圧によって成形しうるものであれば良い。
前記有機酸は、クエン酸、フマル酸、酒石酸、アジピン酸及びコハク酸からなる群より選択される1種又は2種以上が好ましい。特に、本発明の加圧成形固形物における発泡力及び均一溶解性の点でクエン酸の使用が好ましい。
前記炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、これらのカリウム塩が挙げられる。
発泡成分としての有機酸及び炭酸塩の配合割合は、質量比で通常1:0.2〜3.0であり、特に1:1に近い割合が望ましい。また、有形物を除く水溶性湿潤粉末(A)中において、前記有機酸及び炭酸塩の合計の含有割合は30〜90質量%が好ましい。
【0012】
本発明の加圧成形固形物の比重を1g/cm以上にする必要がある場合には、比重調整剤として、無水硫酸ナトリウムを用いることが好ましい。該無水硫酸ナトリウムは、加圧成形性を悪化させない成分である。従って、無水硫酸ナトリウムを用いる場合の配合割合は、加圧成形固形物の比重を勘案して適宜決定することができるが、通常、1〜50質量%の範囲から適宜選択することができる。無水硫酸ナトリウムは、粉体として使用でき、その粒径は原料として加圧によって成形しうるものであれば良い。
【0013】
前記水溶性湿潤粉末には、必要に応じて前記溶剤に溶解したPEG以外にも、芳香成分等の液状成分を含有させることもできる。
前記水溶性湿潤粉末(A)及び(B)において、前記粉末原料と前記流動化させたPEGとの配合割合は、好ましくは質量比で1:0.01〜20、特に、1:0.1〜15である。流動化されたPEGの配合割合が粉末原料1に対して0.01未満では、強度が付与できず成形不可能であり、20を超える場合にはスラリー状となり成形が困難であるので好ましくない。
【0014】
本発明の加圧成形固形物には、有形物が包埋されていても良い。有形物は、水不溶性有形物又は水溶性有形物を含む。水不溶性有形物としては、例えば、樹脂製玩具、水不溶性のフィルム、水不溶性のカプセル、水不溶性のゲル状物が挙げられる。水溶性有形物としては、例えば、水溶性のフィルム、水溶性の固形物、水溶性のカプセル、水溶性のゲル状物が挙げられる。具体的な有形物としては、高圧力気体を封入した糖類粒状物、カプセル剤、多糖フィルム、植物乾燥物、スポンジ類、アクセサリー、玩具、錠剤等が挙げられ、所望の加圧成形固形物の種類等に応じて適宜選択できる。
有形物の形状は特に限定されず、玩具等の比較的大きく、また形状が複雑なものであっても良い。有形物の大きさは、加圧成形固形物の大きさ等に応じて適宜選択することが好ましい。有形物の比重も特に限定されない。
有形物を包埋させる方法は特に限定されないが、例えば、上記水溶性湿潤粉末に予め凹部を設け、この凹部に有形物を載置した後に包埋させる方法が挙げられる。
【0015】
本発明の加圧成形固形物は、上記水溶性湿潤粉末(A)又は(B)、若しくは有形物を包埋させた水溶性湿潤粉末(A)又は(B)を、圧力0.5〜10kgf/cm、好ましくは0.5〜5kgf/cm特に好ましくは0.8〜5kgf/cmで加圧成形する方法により得られる。圧力が0.5kgf/cm未満では、成形が困難であるか、加圧成形固形物に所望強度が付与できず、一方、10kgf/cmを超える場合には、所望の溶解性が得られず、また、包埋された有形物が変形、破壊、癒着等して商品価値が低下する。
前記加圧成形は、通常の打錠成形機を改良したもので、1回の加圧により行なうことができるが、前記圧力範囲内であれば加圧を2回以上に分けて行うこともできる。特に、有形物を包埋させる場合には、加圧を2回以上に分け、1回目の圧力を低くし、2回目以降に最終圧力とすることによって、水溶性湿潤粉末を有形物の外形に沿って密に充填できる。また、加圧成形固形物の形状を球状、タマゴ形状又は楕円状等にする場合には、2方向以上からの加圧を行うこともできる。尚、加圧成形固形物の形状は、特に限定されず、上記形状以外に、キューブ状、三角柱、星型柱、円柱状、更には人形の形状をした複雑形状であっても良い。
【0016】
本発明の加圧成形固形物の総質量は、特に限定されないが、所望の効果が顕著に現れる10〜300g、特に、50〜300gが好ましい。このような総質量の範囲の場合、従来の数g程度の錠剤型固形物より大きいので、亀裂及び割れが生じる可能性が大きくなるが、本発明の加圧成形固形物の場合はこのような問題が有効に抑制又は防止される。
本発明の加圧成形固形物は、上記加圧成形後、乾燥して得ることができるが、必要に応じて、例えば、保存時における空気との接触による表面の劣化及び取扱い性を向上させるために、加圧成形固形物の表面に蒸気等の水分を反応させ、表面のみを中性塩とすることもできる。また加圧成形固形物の保存時、輸送時、使用時における亀裂及び割れの発生を更に有効に防止するために、必要に応じて、公知のシュリンク包装を行うこともできる。
本発明の加圧成形固形物は、長期保存する際に変色及び変臭を抑制又は防止し、商品価値を持続するために、光不透過性であり、且つ袋状の包装材中に包装することもできる。該包装材としては、例えば、アルミ箔等が挙げられる。また本発明の加圧成形固形物を袋状の包装材中に入れ、減圧装置を用いて減圧し、密封することもできる。更に、本発明の加圧成形固形物には、公知の水溶性高分子成分による表面コートが施されていても良い。
【0017】
【発明の効果】
本発明の加圧成形固形物は、粉末原料と、DPG及び/又は1,3−BGを含む溶剤により流動化させた特定分子量のPEGとを含む水溶性湿潤粉末を、特定圧力で加圧成形して得たものであるので、取扱いが良好であり、保存時、使用時、取扱い時に亀裂及び割れの発生が抑制又は防止される。更に、低圧力成形で製造されるため、有形物が包埋された加圧成形固形物であっても有形物の変形、破壊、癒着等がほとんど生じることなく、包埋時に有形物の若干の収縮が生じた場合でも、保存時等に該収縮が回復される力が生じる場合であっても亀裂及び割れを有効に抑制又は防止できる。従って、加圧成形により製造しうる洗剤、芳香剤、消臭剤、漂白剤、ぬめり取り剤、水質改善剤、汚泥改良剤、撒き餌又は肥料、更には、各種固形化粧料に極めて有用である。
【0018】
【実施例】
以下実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例1
平均分子量500のPEG 6.0質量部及び平均分子量3700のPEG 6.0質量部を、温度60℃でジプロピレングリコール6.0質量部に溶解し、平均分子量2100のPEG溶液を調製した。次いで、ラウリル硫酸ナトリウム20.0質量部、ポリオキシエチレンオレイルエーテル5質量部、エデト酸二ナトリウム1質量部及び炭酸ナトリウム56.0質量部に、前記PEG溶液を混合撹拌し、水溶性湿潤粉末の固形洗剤原料を調製した。
得られた固形洗剤原料を円柱形の容器に入れ、中心部に凹部を形成し、該凹部に複数の高圧力気体を封入した糖類粒状物をを導入した後、複数の高圧力気体を封入した糖類粒状物を包埋した。次いで、上方より半球状凹部を有する押圧板を用いて圧力1.0kgf/cmで第1回目の加圧を行った後、上下方向から半球状凹部を有する2枚の押圧板を用いて圧力2.0kgf/cmで第2回目の加圧を行い、タマゴ型の固形洗剤を調製し乾燥した。得られた固形洗剤について以下に示す各評価を行なった。結果を表1に示す。
【0019】
<成形状態>
加圧成形固形物を10人のパネルにより触手し、打錠成型機で製造した従来の錠剤と同様に強固な感触が得られ、且つ成形が強固であるものを3点、成形が軟弱であるものを2点、成形不能なものを1点とした。結果は10人の平均点とした。
<亀裂及び割れの発生>
加圧成形固形物を高さ1mからコンクリート床に落下させ、亀裂又は割れの発生を観察した。亀裂又は割れが観察されたものは×、観察されなかったものを○とした。
<有形物の状態>
加圧成形固形物中に包埋した有形物が、変形、破壊、癒着等が生じないで使用時に有効に機能した場合を○、機能しなかった場合を×とした。
<長期保存性>
加圧成形固形物をアルミ箔製の袋に入れ包装した後、常温で6ヶ月間保存した。6ヶ月後袋を開封し製造時の臭い及び色と比較した。ほとんど変化がないものを○、臭い及び色の少なくとも一方に変化が認められたものを×とした。
【0020】
実施例2
平均分子量500のPEG 6.0質量部及び平均分子量3700のPEG 6.0質量部を、温度60℃でジプロピレングリコール6.0質量部に溶解し、平均分子量2100のPEG溶液を調製した。次いで、マルトース81.8質量部、植物エキス0.1質量部、ヒアルロン酸ナトリウム0.01質量部及び香料0.09質量部に、前記PEG溶液を混合撹拌し、水溶性湿潤粉末の固形化粧水原料を調製した。
得られた固形化粧水原料を実施例1と同様な加圧成形器を用いて加圧成形時の圧力を1kgf/cmとして楕円状の固形化粧水を製造した。得られた固形化粧水について、実施例1における成形性、亀裂及び割れの発生、並びに長期保存性の各試験を行なった。結果を表1に示す。
【0021】
実施例3
平均分子量500のPEG 6.0質量部及び平均分子量3700のPEG 6.0質量部を、温度60℃でジプロピレングリコール6.0質量部に溶解し、平均分子量2100のPEG溶液を調製した。次いで、ポリオキシエチレンオレイルエーテル2質量部及び過炭酸ナトリウム80.0質量部に、前記PEG溶液を混合撹拌し、水溶性湿潤粉末の固形漂白剤原料を調製した。
得られた固形漂白剤原料を用いて実施例1と同様な加圧成形器を用いて加圧成形時の圧力を2kgf/cmとしてタマゴ型状の固形漂白剤を製造した。得られた固形漂白剤について、実施例2と同様な各試験を行なった。結果を表1に示す。
【0022】
実施例4
平均分子量500のPEG 8.0質量部及び平均分子量3700のPEG 8.0質量部を、温度60℃でジプロピレングリコール8.0質量部に溶解し、平均分子量2100のPEG溶液を調製した。次いで、エデト酸四ナトリウム10質量部、ラウリル硫酸ナトリウム5.0質量部及び炭酸ナトリウム61.0質量部に、前記PEG溶液を混合撹拌し、水溶性湿潤粉末の固形浴槽つけおき洗剤原料を調製した。
得られた固形浴槽つけおき洗剤原料を用い、実施例1の複数の高圧力気体を封入した糖類粒状物の代わりに圧縮スポンジを包埋し、タマゴ型の固形浴槽つけおき洗剤を調製した。得られた固形浴槽つけおき洗剤について実施例1と同様な試験を行なった。結果を表1に示す。
【0023】
実施例5
平均分子量500のPEG 6.0質量部及び平均分子量3700のPEG 6.0質量部を、温度60℃でジプロピレングリコール6.0質量部に溶解し、平均分子量2100のPEG溶液を調製した。次いで、ショ糖60.0質量部、グルタミン酸ナトリウム20.9質量部、リボフラビン0.1質量部及び香料1.0質量部に、前記PEG溶液を混合撹拌し、水溶性湿潤粉末の入浴剤原料を調製した。
得られた入浴剤原料を用い、実施例1の複数の高圧力気体を封入した糖類粒状物の代わりに複数のプルランフィルムを包埋し、タマゴ型の固形入浴剤を調製した。得られた固形入浴剤について実施例1と同様な試験を行なった。結果を表1に示す。
【0024】
実施例6
平均分子量500のPEG 5.0質量部及び平均分子量3700のPEG 5.0質量部を、温度60℃でジプロピレングリコール5.0質量部に溶解し、平均分子量2100のPEG溶液を調製した。次いで、乾燥オキアミ85質量部に、前記PEG溶液を混合撹拌し、水溶性湿潤粉末の固形撒き餌原料を調製した。
得られた固形撒き餌原料を用いて実施例1と同様な加圧成形器を用いて加圧成形時の圧力を1kgf/cmとして楕円状の固形撒き餌を製造した。得られた固形撒き餌について、実施例2と同様な各試験を行なった。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
Figure 2004059606

Claims (10)

  1. 粉体原料と、ジプロピレングリコール及び/又は1,3−ブチレングリコールを含む溶剤により流動化させた平均分子量500〜3700のポリエチレングリコールを含む液状原料とを混合して得た水溶性湿潤粉末(A)を、圧力0.5〜10kgf/cmで加圧成形して得た、洗剤、芳香剤、消臭剤、漂白剤、ぬめり取り剤、水質改善剤、汚泥改良剤、撒き餌又は肥料であることを特徴とする加圧成形固形物。
  2. 粉体原料と、ジプロピレングリコール及び/又は1,3−ブチレングリコールを含む溶剤により流動化させた平均分子量500〜3700のポリエチレングリコールを含む液状原料とを混合して得た水溶性湿潤粉末(A)に、有形物を包埋し、圧力0.5〜10kgf/cmで加圧成形して得た、洗剤、芳香剤、消臭剤、漂白剤、ぬめり取り剤、水質改善剤、汚泥改良剤、撒き餌又は肥料であることを特徴とする加圧成形固形物。
  3. 粉体原料と、ジプロピレングリコール及び/又は1,3−ブチレングリコールを含む溶剤により流動化させた平均分子量500〜3700のポリエチレングリコールを含む液状原料とを混合して得た水溶性湿潤粉末であって、有機酸及び炭酸塩からなる発泡成分を含有しない水溶性湿潤粉末(B)を、圧力0.5〜10kgf/cmで加圧成形して得た、固体化粧料であることを特徴とする加圧成形固形物。
  4. 粉体原料と、ジプロピレングリコール及び/又は1,3−ブチレングリコールを含む溶剤により流動化させた平均分子量500〜3700のポリエチレングリコールを含む液状原料とを混合して得た水溶性湿潤粉末であって、有機酸及び炭酸塩からなる発泡成分を含有しない水溶性湿潤粉末(B)に、有形物を包埋し、圧力0.5〜10kgf/cmで加圧成形して得た、固体化粧料であることを特徴とする加圧成形固形物。
  5. 固体化粧料が、入浴剤、皮膚洗浄剤、垢すり剤、害虫忌避剤、足浴剤、制汗剤、固形化粧水又は固形乳液であることを特徴とする請求項2又は3記載の加圧成形固形物。
  6. 水溶性湿潤粉末(A)が、クエン酸、フマル酸、酒石酸、アジピン酸及びコハク酸からなる群より選択される1種又は2種以上の有機酸及び炭酸塩からなる発泡成分を含む請求項1又は2記載の加圧成形固形物。
  7. 加圧成形圧力が、0.5〜5kgf/cmである請求の範囲1〜6のいずれか1項記載の加圧成形固形物。
  8. 有形物が、高圧力気体を封入した糖類粒状物、カプセル剤、多糖フィルム、植物乾燥物、スポンジ類、アクセサリー、玩具及び錠剤からなる群より選択される1種又は2種以上である請求項2又は4記載の加圧成形固形物。
  9. 形状が、球状、タマゴ形状、楕円形状又は円柱状である請求項1〜8のいずれか1項記載の加圧成形固形物。
  10. ジプロピレングリコール及び/又は1,3−ブチレングリコールを含む溶剤と平均分子量500〜3700のポリエチレングリコールとの配合割合が質量比で1:0.5〜20である請求項1〜9のいずれか1項記載の加圧成形固形物。
JP2002215843A 2002-07-24 2002-07-24 加圧成形固形物 Pending JP2004059606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002215843A JP2004059606A (ja) 2002-07-24 2002-07-24 加圧成形固形物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002215843A JP2004059606A (ja) 2002-07-24 2002-07-24 加圧成形固形物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004059606A true JP2004059606A (ja) 2004-02-26
JP2004059606A5 JP2004059606A5 (ja) 2005-10-27

Family

ID=31937781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002215843A Pending JP2004059606A (ja) 2002-07-24 2002-07-24 加圧成形固形物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004059606A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008194693A (ja) * 2008-04-25 2008-08-28 Seiko Epson Corp 液滴付与方法、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法および電子機器
JP2011500913A (ja) * 2007-10-18 2011-01-06 イーコラブ インコーポレイティド 加圧された蝋質固体清浄組成物、及びそれらの製造方法
JP2014129262A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Kansai Koso Co Ltd 固体入浴剤及びその製造方法
JP2015044876A (ja) * 2014-12-08 2015-03-12 ライオン株式会社 浴室用防カビ燻煙剤組成物および浴室用防カビ燻煙装置
JP2015091876A (ja) * 2015-02-04 2015-05-14 ライオン株式会社 浴室用防カビ燻煙装置
WO2024085176A1 (ja) * 2022-10-19 2024-04-25 花王株式会社 飼料用添加剤組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011500913A (ja) * 2007-10-18 2011-01-06 イーコラブ インコーポレイティド 加圧された蝋質固体清浄組成物、及びそれらの製造方法
EP3438235A1 (en) * 2007-10-18 2019-02-06 Ecolab USA Inc. Pressed, waxy, solid cleaning compositions and methods of making them
JP2008194693A (ja) * 2008-04-25 2008-08-28 Seiko Epson Corp 液滴付与方法、液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法および電子機器
JP2014129262A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Kansai Koso Co Ltd 固体入浴剤及びその製造方法
JP2015044876A (ja) * 2014-12-08 2015-03-12 ライオン株式会社 浴室用防カビ燻煙剤組成物および浴室用防カビ燻煙装置
JP2015091876A (ja) * 2015-02-04 2015-05-14 ライオン株式会社 浴室用防カビ燻煙装置
WO2024085176A1 (ja) * 2022-10-19 2024-04-25 花王株式会社 飼料用添加剤組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2374314C1 (ru) Очищающие композиции, содержащие пленку
US20060052263A1 (en) Soap preparation with air bubbles
MX2011006130A (es) Sustratos solidos, solubles y porosos, y complejos de perfume de ciclodextrina alojados en la superficie.
EP1220883A1 (en) Foaming effervescent bath product
JP2012504577A (ja) 新規な制御放出活性剤担体
KR20210087970A (ko) 발포성 고체 클렌저
JPH0317005A (ja) 化粧剤及びその他の身体手入れ剤の送給のための液化性粉末を含む成形物品
JP2023138656A (ja) 発泡性皮膚外用剤
JP2002275051A (ja) 固体化粧料
JP2004059606A (ja) 加圧成形固形物
JP2015214515A (ja) 皮膚外用剤用キット
JP6322316B1 (ja) シート状化粧剤及びその製造方法
JP6108363B2 (ja) 皮膚外用剤用キット
JP2001139454A (ja) 発泡性浴用剤及びその製造方法
JP6795922B2 (ja) 錠剤
JP2015034153A (ja) 皮膚外用剤用キット
JP2004018436A (ja) 発泡性浴用剤
JP3936716B2 (ja) 固体化粧料
JP6773309B2 (ja) 水素発生入浴剤
JP4179819B2 (ja) 有形物含有固形物の製造法
EP1699441B1 (en) Method of manufacture of fast-disintegrating tablets
JP6648230B2 (ja) 皮膚外用剤用キット
JP2023501296A (ja) 硫酸塩を含まない発泡性固体クレンザー
KR20220135537A (ko) 자가 발포 기능을 가지는 정제 형태의 세정용 화장료 조성물
JP5888566B2 (ja) 皮膚外用剤用キット

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050720

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070928

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20080214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081111