JP2004058410A - 機密情報印刷方法,機密情報印刷システム,及び,機密情報印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】書類の原本に機密情報を保護された形式で記載し,かつ当事者がその存在を認知してアクセスすることの可能な機密情報印刷方法,機密情報印刷システム,及び,機密情報印刷装置を提供する。
【解決手段】機密情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換し,機密情報が代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,機密情報を代用表現で印刷する。機密情報には利用者の認証に必要な認証情報を含み,代用表現で印刷された機密情報を読み取って画面表示する際,認証情報を用いて利用者を認証した後画面表示する。印刷するデータのうち機密情報に相当する部分を取り出し,これを文字以外の手段(代用手段)で表現したものを代わりに印刷する。また,当該部分には代用手段によって表現されている旨のメッセージを表示し,当事者に機密情報の存在を認知させることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】機密情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換し,機密情報が代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,機密情報を代用表現で印刷する。機密情報には利用者の認証に必要な認証情報を含み,代用表現で印刷された機密情報を読み取って画面表示する際,認証情報を用いて利用者を認証した後画面表示する。印刷するデータのうち機密情報に相当する部分を取り出し,これを文字以外の手段(代用手段)で表現したものを代わりに印刷する。また,当該部分には代用手段によって表現されている旨のメッセージを表示し,当事者に機密情報の存在を認知させることができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,公衆に知られたくない情報(機密情報)を紙面に印刷する機密情報印刷方法,機密情報印刷システム,及び,機密情報印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年,インターネットの普及に伴い,様々なデータがインターネットで交換されるようになってきている。この典型的な例が電子商取引であり,見積や発注,請求及び領収といったデータが電子的に交換されることで,空間的に離れた2者間で実時間での商取引が可能となっている。また,一般企業での決裁等の事務処理についても,このデータを社内ネットワーク上で交換し,すべてを電子的に行うワークフローシステムが利用されている。
【0003】
このような場合,取引や決裁の記録を残すことは紛争処理の解決や公正性の確保などのために必要であり,また第三者による監査に供するためにデ一タを紙に印刷して保管することも多い。このような目的では電子帳簿保存法により電子的手段による保存も認めているが,実際には手続きが煩雑などの理由で紙による保管が多用されているのが現状である。
【0004】
また決裁手続きについても申請者による申請から決裁者による決裁まではワークフローシステムによって電子的に行うことができるが,実際の決裁手続きはデータを紙面に印刷したものに捺印して行われる場合が多く,その後の情報伝達は紙によって行われる場合が多いのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで,紙面によるデータの伝達方法では,データの内容がすべて紙面に記載されてしまうため,その紙面が第三者や部外者(例えば経理担当者など)の目に触れることによりデータの内容が第三者に不必要に漏洩してしまう。
【0006】
このような事態を防ぐためには,機密としたいデータ(機密情報)を隠蔽した紙面を別途用意する必要がある。しかし決裁を受けた書類についてはそれを原本として回覧することによって経理などの事務手続きが行われるわけであり,その一部を隠蔽した別の書類は捺印がない(原本でない)ため経理などの処理を行うことができない。また,原本から機密情報の記載部分を抹消すれば,そこにどのような機密情報が記載されていたのかを知ることができなくなるため,内部の当事者であっても機密情報にアクセスする機会を失うことになってしまう。従って,書類の原本に機密情報を保護された形式で記載し,かつ当事者がその存在を認知してアクセスすることができる方法が求められている。
【0007】
本発明は,従来の機密情報印刷方法が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,書類の原本に機密情報を保護された形式で記載し,かつ当事者がその存在を認知してアクセスすることの可能な,新規かつ改良された機密情報印刷方法,機密情報印刷システム,及び,機密情報印刷装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,機密情報を含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷方法であって,以下の工程を含む機密情報印刷方法が提供される。
(a)前記機密情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する工程
(b)前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,機密情報を前記代用表現で印刷する工程
【0009】
そして,前記機密情報には利用者の認証に必要な認証情報を含み,前記代用表現で印刷された機密情報を読み取って画面表示する際,前記認証情報を用いて利用者を認証した後画面表示することも可能である。
【0010】
かかる方法によれば,印刷するデータのうち機密情報に相当する部分を取り出し,これを文字以外の手段(代用手段)で表現したものを代わりに印刷する。また,当該部分には代用手段によって表現されている旨のメッセージを表示し,当事者に機密情報の存在を認知させることができる。このような方法によって機密情報を印刷するものであるため,機密情報の存在を認知させつつ第三者に読めない形で記載した印刷物を作成することができる。
【0011】
また,前記紙面には,利用者の認証に必要な認証情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換したものも合わせて印刷し,前記代用表現で印刷された機密情報を読み取って画面表示する際,読み取り前に前記代用表現に変換されて印刷された前記認証情報を用いて利用者を認証し,その後前記機密情報を読み取って画面表示することも可能である。機密情報及び認証情報を暗号化しておき,機密情報へのアクセスの前に認証情報を用いて利用者を認識することにより,機密情報を復号することなくアクセス制御が可能であり,かつ機密情報を暗号化することにより漏洩の危険性を抑えることができる。
【0012】
また,前記代用表現を,バーコード,二次元バーコード,またはグリフコードで表すようにすれば,計算機処理によって情報を取り出すことが可能である。
【0013】
また,前記認証情報は,例えばパスワードである。
【0014】
また,前記認証情報を,例えば生体特徴に関する情報(例えば指紋や虹彩認証など)のように一身専属性の情報とすれば,機密情報の漏洩の危険性を抑えることができる。
【0015】
また,上記課題を解決するため,本発明の第2の観点によれば,機密情報と利用者の認証に必要な認証情報とを含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置(100)と,該紙面から機密情報を読み取る機密情報読み取り装置(200)との間でやりとりを行う機密情報印刷システムが提供される。
【0016】
前記機密情報印刷装置(100)は,前記機密情報及び前記認証情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部(102)と,前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,前記機密情報及び前記認証情報を前記代用表現で印刷する印刷部(103)とを備えたことを特徴とする。
【0017】
前記機密情報読み取り装置(200)は,前記機密情報及び前記認証情報が代用表現で印刷された紙面を前記機密情報印刷装置から取得して,前記機密情報及び前記認証情報を抽出する機密情報抽出部(202)と,前記抽出された認証情報をもとに前記機密情報へのアクセス権限を認証するアクセス制御部(203)と,を備えたことを特徴とする。
【0018】
また,上記課題を解決するため,本発明によれば,機密情報と利用者の認証に必要な認証情報とを含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置(800)と,該紙面から機密情報を読み取る機密情報読み取り装置(900)との間でやりとりを行う機密情報印刷システムが提供される。
【0019】
前記機密情報印刷装置(800)は,前記機密情報及び前記認証情報を暗号化するための暗号鍵を取得する暗号鍵取得部(802)と,前記暗号鍵で前記機密情報及び前記認証情報を暗号化する機密情報暗号化部(803)と,前記機密情報及び前記認証情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部(102)と,前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,前記機密情報及び前記認証情報を前記代用表現で印刷する印刷部(103)とを備えたことを特徴とする。
【0020】
前記機密情報読み出し装置(900)は,前記機密情報及び前記認証情報を復号するための復号鍵を取得する復号鍵取得部(902)と,前記機密情報及び前記認証情報が代用表現で印刷された紙面を前記機密情報印刷装置から取得して,前記復号鍵で前記認証情報を取得する認証情報取得部(903)と,前記取得された認証情報をもとに前記機密情報へのアクセス権限を認証するアクセス制御部(904)と,前記紙面から前記機密情報を抽出する機密情報抽出部(905)と,前記復号鍵で前記機密情報を復号する機密情報復号部(906)とを備えたことを特徴とする。
【0021】
かかる機密情報印刷システムによれば,本発明の第1の観点にかかる機密情報印刷方法を容易に実現可能である。
【0022】
また,上記課題を解決するため,本発明の第3の観点によれば,機密情報を含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置において,以下の構成からなる機密情報印刷装置が提供される。
(a)前記機密情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部(102)
(b)前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,機密情報を前記代用表現で印刷する印刷部(103)
【0023】
また,上記課題を解決するため,本発明によれば,機密情報を含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置において,以下の構成からなる機密情報印刷装置が提供される。
(a)前記機密情報を暗号化するための暗号鍵を取得する暗号鍵取得部(802)
(b)前記暗号鍵で前記機密情報を暗号化する機密情報暗号化部(803)
(c)前記機密情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部(804)
(d)前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,機密情報を前記代用表現で印刷する印刷部(805)
【0024】
かかる機密情報印刷装置は,本発明の第2の観点にかかる機密情報印刷システムの一構成要素として利用することが可能であり,また,本発明の第1の観点にかかる機密情報印刷方法を容易に実現可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる機密情報印刷方法,機密情報印刷システム,及び,機密情報印刷装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0026】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる機密情報印刷システムについて,図1〜図7を参照しながら説明する。この機密情報印刷システムは,図1に示した機密情報印刷装置100と,図2に示した機密情報読み出し装置200を含んで構成されている。
【0027】
(機密情報印刷装置100)
機密情報を印刷する機密情報印刷装置100は,図1に示したように,データ入力部101と,代用表現生成部102と,印刷部103を含んで構成されている。データ入力部101は印刷すべきデータの入力を受ける部分であり,電子商取引システムやワークフローシステムなどの外部システムとの接続機能を持つ。代用表現生成部102は受け取ったデータから印刷データを生成する部分であり,機密情報の存在を示すメッセージの埋め込み,機密情報の代用表現生成の各機能を持つ。印刷部103は代用表現生成部102で生成した印刷データを印刷する部分であり,例えばプリンタである。
【0028】
図1に示した機密情報印刷装置100と図2に示した機密情報読み出し装置200との間においては,例えば配送手段を用いて,印刷紙面のやりとりが可能となっている。
【0029】
(機密情報読み出し装置200)
印刷された機密情報を読み出す機密情報読み出し装置200は,図2に示したように,紙面読込部201と,機密情報抽出部202と,アクセス制御部203と,機密情報表示部204を含んで構成されている。紙面読込部201は印刷部103で印刷された紙面を読み込む部分であり,例えばスキャナである。機密情報抽出部202は読み込まれた紙面に代用表現によって印刷されている機密情報を抽出する部分である。アクセス制御部203はシステムの操作者が所定の権限を有することを認証する部分である。機密情報表示部204は抽出された機密情報を表示する部分であり,例えばディスプレイである。
【0030】
(第1の実施の形態の動作)
本実施の形態にかかる機密情報印刷システムは以上のように構成されている。次いで,機密情報印刷システムの動作を,図3〜図7を参照しながら説明する。はじめに印刷時の動作について,図3〜図5を参照しながら説明する。
【0031】
図3は,機密情報の印刷処理フローチャートである。
まずステップS301において,データ入力部101で印刷すべきデータを外部システムより受け取る。このデータはデータ入力部101に接続された電子商取引システムやワークフローシステムなどの外部システムから受け取る。
【0032】
外部システムから受け取るデータの例を図4に示す。同図に示したものは企業内での購入物品に関する費用処理のXML(eXtensible Markup Language)データ例であり,アクセスのためのパスワードもPasswordデータ項目として与えられている。各データ項目にはTitle,Data,Secretの3つのエレメントが存在しており,このうちsecretエレメントには当該データ項目が機密情報であるかどうかを示す値が与えられている。例えばItemデータ項目のSecretエレメントの値は0であり,この項目が機密情報でないことを示している。一方,transferToデータ項目のSecretエレメントの値は1であり,この項目が機密情報であることを示している。
【0033】
次にステップS302において,受け取ったデータ項目のうち機密情報であるものを選別する。これは上記例の場合,Secretエレメントの値が1であるものを選別することによって行われる。
【0034】
次にステップS303において機密情報に対する代用表現を作成する。代用表現の作成方法としては様々な方法や手段が利用できるが,印刷する情報を第三者が読み取ることのできない表現であればどのようなものであってもよい。例えば,バーコードを用いて代用表現を作成してもよい。ただし,バーコードを用いて代用表現を作成した場合,第三者が視覚的にその情報を読み取ることはできないが,そこに何らかの情報が存在することが知られてしまう。そこで,第三者が印刷する情報を読み取ることができないのみならず,代用表現の存在自体を第三者が知ることのできない方法により代用表現を作成することがより好ましい。このような方法としては,電子透かし技術を用いて代用表現を作成する方法がある。
【0035】
電子透かし技術を用いて文書に機密情報を埋め込む技術としては,例えば文献(特願2001−217758「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」,特願2002−177086号「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」)に示されたものがある。この文献に示された透かし画像埋め込み装置は,ドットの配列によって波の方向及び/又は波長を変化させたドットパターンを複数用意し,1つのドットパターンに対して1つのシンボルを与え,ドットパターンを組み合わせて配置することにより,文書に機密情報を与えるものである。本実施の形態では,この文献に示された透かし情報埋め込み装置を用いることができ,同装置が印刷データから作成する透かし画像を代用表現として利用することができる。
【0036】
次にステップS304においてデータを記載した文書画像を形成する。文書画像の形成にはデータの種別によって様々な方法が利用でき,当該データを画面表示できるアプリケーションソフトウェア製品を用いることによっても可能である。例えば図4に示したXML形式のデータの場合は,その表示方法を指定するXSLスタイルシートを作成し,一般的によく用いられるMicrosoft社製Internet Explorer等の閲覧ソフト(ブラウザ)を利用することでXML形式のデータを指定形式で画面表示させることができる。従ってこの画面表示パターンを文書画像として利用することができる。
【0037】
このとき,機密情報に該当するデータについてはその存在を主張させるため,データそのものを文書画像に記載せず,代用表現によって印刷されていることを伝えるメッセージを必要に応じて代わりに用いる。
【0038】
次にステップS305において代用表現と文書画像を統合し印刷データを作成する。代用表現の生成に前記の装置を用いる場合には同装置がこの統合処理を行い,その結果透かし入り文書画像が得られる。従ってこの画像を印刷データとして利用することができる。生成された印刷データはステップS306において印刷部103により印刷される。
【0039】
図4のデータに対して印刷された紙面の例を図5に示す。これは前記の方法で作成したものであり,全体に地紋として印刷されているものが機密情報の代用表現である。また機密情報である「費用振込先」の欄には本情報が「セキュアプリント」と呼ばれる代用表現によって印刷されている旨のメッセージが代わりに印刷されており,これにより機密情報が保護されていることを伝えることができる。
【0040】
次いで,このような処理によって印刷された機密情報の読み出し時の動作について,図6〜図7を参照しながら説明する。
【0041】
図6は,機密情報の読み出し処理フローチャートである。
まずステップS601において,紙面説込部201を用いて対象となる印刷物の紙面を読み込む。そしてステップS602において機密情報の抽出を行う。これは前記文献(特願2001−217758「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」,特願2002−177086号「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」)に記載の透かし情報検出装置を用いることによって行うことができる。
【0042】
次にステップS603においてアクセス制御を行う。これはユーザからパスワードの入力を受け付け,これを機密情報として紙面より抽出したパスワードと比較することによって行う。一致した場合はステップS604において機密情報を含むデータを画面表示する。
【0043】
画面表示の例を図7に示す。同図は図5に示した紙面に対して機密情報を表示させたものであり,機密情報である「費用振込先」のデータが表示されている。これは紙面には記載されていない情報であるが,正しいパスワードによるアクセス制御の結果,機密情報が画面に表示されたことを示している。
【0044】
(第1の実施の形態の効果)
以上説明したように,本実施の形態によれば,機密情報を代用手段で表現して印刷し,機密情報に該当する部分には代用手段によって表現されている旨のメッセージを印刷することができる。従って,機密情報の存在を認知させつつ第三者に読めない形で記載した印刷物を作成することができる。
【0045】
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では機密情報の表示に必要なパスワードも機密情報の一種として紙面に埋め込んでいたが,この場合パスワードを得るために機密情報を復元する必要があり,内部メモリへのアクセスが行われるなどによって機密情報が不正に漏れる可能性がある。これに対し第2の実施の形態は,第1の実施の形態に対しさらに暗号化機能を付加し,パスワードによるアクセス制御の後に機密情報を復元するようにしたものである。
【0046】
第2の実施の形態にかかる機密情報印刷システムについて,図8〜図11を参照しながら説明する。この機密情報印刷システムは,図8に示した機密情報印刷装置800と,図9に示した機密情報読み出し装置900を含んで構成されている。
【0047】
(機密情報印刷装置800)
機密情報を印刷する機密情報印刷装置800は,図8に示したように,データ入力部801と,代用表現生成部804と,印刷部805を含み,さらに暗号鍵取得部802と,機密情報暗号化部803を付加して構成されている。データ入力部801,代用表現生成部804,印刷部805については,図1に示した機密情報印刷装置100のデータ入力部101,代用表現生成部102,印刷部103と実質的に同様である。暗号鍵取得部802は機密情報を暗号化するための暗号鍵を外部より得る部分である。機密情報暗号化部803は暗号鍵で機密情報を暗号化する部分である。機密情報にはアクセス制御のために用いるパスワードも含まれる。
【0048】
図8に示した機密情報印刷装置800と図9に示した機密情報読み出し装置900との間においては,例えば配送手段を用いて,印刷紙面のやりとりが可能となっている。
【0049】
(機密情報読み出し装置900)
印刷された機密情報を読み出す機密情報読み出し装置900は,図9に示したように,紙面読込部901と,機密情報抽出部905と,アクセス制御部904と,機密情報表示部907を含み,さらに復号鍵を取得する復号鍵取得部902,パスワードを取得するパスワード取得部903,機密情報を復号する機密情報復号部906を付加して構成されている。なお,図2に示した機密情報読み出し装置200と異なり,機密情報抽出部とアクセス制御部の構成順序を変更している。すなわち,本実施の形態では,先にアクセス制御を行ってからその後に機密情報を抽出することを特徴としている。
【0050】
(第2の実施の形態の動作)
本実施の形態にかかる機密情報印刷システムは以上のように構成されている。次いで,機密情報印刷システムの動作を,図10〜図11を参照しながら説明する。はじめに印刷時の動作について,図10を参照しながら説明する。
【0051】
図10は,機密情報の印刷処理フローチャートである。
ステップS1001及びステップS1002の動作については本発明の第1の実施の形態と同じであり,上位システムからのデータ入力及び機密情報選別の処理が行われる。次にステップS1003において,暗号鍵取得部802を用いて暗号鍵を取得する。用いる暗号鍵は共通鍵暗号方式で用いられる共通鍵,あるいは公開鍵暗号方式で用いられる公開鍵のいずれであってもよい。これらの鍵はあらかじめ準備されシステム内に保管されたものを利用することができる。
【0052】
次にステップS1004において機密情報暗号化を行う。これは取得した暗号鍵を用いて機密情報を暗号化する部分である。パスワードについても別途暗号化を行う。
【0053】
以降,ステップS1005からステップS1008の動作については本発明の第1の実施の形態と同じであり,暗号化したパスワード及び機密情報の代用表現と文書画像を統合し印刷する。但しパスワード及び機密情報の代用表現はそれぞれ異なる場所に印刷する。
【0054】
次いで,このような処理によって印刷された機密情報の読み出し時の動作について,図11を参照しながら説明する。
【0055】
図11は,機密情報の読み出し処理フローチャートである。
まずステップS1101において機密情報が印刷された紙面を読み込む。次にステップS1102において復号鍵取得部902を用いて復号鍵を取得する。復号鍵はその利用権限を持つ人だけが利用できるよう,例えばICカード内に記録するなど十分に管理された形態で保管することが望ましい。
【0056】
以下の動作の説明では復号鍵は機密情報印刷時に利用された暗号鍵と対のものであるとする。
【0057】
次にステップS1103においてパスワード抽出を行う。これは紙面に印刷されたパスワードの代用表現部分を取り出し,第1の実施の形態と同様に透かし情報検出装置を用いて暗号化されたパスワードを得ることにより行う。そしてステップS1104において復号鍵を用いてパスワードを復号し,ステップS1105においてアクセス制御を行う。これはユーザからパスワードの入力を受け付け,これを復号したパスワードと比較することによって行う。
【0058】
一致した場合はステップS1106において機密情報を抽出する。これは紙面に印刷された機密情報の代用表現部分を取り出し,上記と同様に透かし情報検出装置を用いて暗号化された機密情報を得ることにより行う。そしてステップS1107において復号鍵を用いて機密情報を復号し,ステップS1108において機密情報を画面に表示する。
【0059】
(第2の実施の形態の効果)
以上説明したように,本実施の形態によれば,機密情報を復号することなくアクセス制御が可能であり,かつ機密情報を暗号化することにより漏洩の危険性を抑えることができる。
【0060】
以上,添付図面を参照しながら本発明にかかる機密情報印刷方法,機密情報印刷システム,及び,機密情報印刷装置の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0061】
例えば,上記実施の形態では,機密情報の代用表現として特願2001−217758「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」,特願2002−177086号「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」に記載の透かし情報埋め込み装置が生成するものを用いることとしたが,本発明はこれに限定されない。例えば,二次元バーコードやグリフコードなど,計算機処理によって情報を取り出すことができる手段に置き換えることができる。
【0062】
またアクセス制御のために用いるパスワードは,個人認証を行う他の手段(例えば指紋や虹彩認証など)に置き換えることもできる。さらに本発明の実施の形態では外部システムから受け取るデータをXMLデータとしたが,このデータ形式は特に規定されたものである必要はなく,印刷の方式(タイトルなど)及び何が機密情報かを指定できるものであれば,特に限定されない。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,印刷するデータのうち機密情報に相当する部分を取り出し,これを文字以外の手段(代用手段)で表現したものを代わりに印刷する。また,当該部分には代用手段によって表現されている旨のメッセージを表示し,当事者に機密情報の存在を認知させることができる。このような方法によって機密情報を印刷するものであるため,機密情報の存在を認知させつつ第三者に読めない形で記載した印刷物を作成することができる。
【0064】
そして本発明によれば,個人情報や内部情報などの機密情報を一般には分からないよう代用表現によって記載し,かつその存在を示すことができる。機密情報としてはテキストデータの他,例えば印影やサインなどの画像データ,あるいは筆跡の時系列データなどさまざまなものを適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に関する機密情報の印刷システムの構成例を示す説明図である。
【図2】第1の実施の形態に関する機密情報の読み出しシステムの構成例を示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態に関する機密情報の印刷処理フローチャートである。
【図4】入力データの例を示す説明図である。
【図5】印刷紙面の例を示す説明図である。
【図6】第1の実施の形態に関する機密情報の読み出し処理フローチャートである。
【図7】画面表示の例を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態に関する機密情報の印刷システムの構成例を示す説明図である。
【図9】第2の実施の形態に関する機密情報の読み出しシステムの構成例を示す説明図である。
【図10】第2の実施の形態に関する機密情報の印刷処理フローチャートである。
【図11】第2の実施の形態に関する機密情報の読み出し処理フローチャートである。
【符号の説明】
100 機密情報印刷装置
101 データ入力部
102 代用表現生成部
103 印刷部
200 機密情報読み出し装置
201 紙面読込部
202 機密情報抽出部
203 アクセス制御部
204 機密情報表示部
800 機密情報印刷装置
801 データ入力部
802 暗号鍵取得部
803 機密情報暗号化部
804 代用表現生成部
805 印刷部
900 機密情報読み出し装置
901 紙面読込部
902 復号鍵取得部
903 パスワード取得部
904 アクセス制御部
905 機密情報抽出部
906 機密情報復号部
907 機密情報表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は,公衆に知られたくない情報(機密情報)を紙面に印刷する機密情報印刷方法,機密情報印刷システム,及び,機密情報印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年,インターネットの普及に伴い,様々なデータがインターネットで交換されるようになってきている。この典型的な例が電子商取引であり,見積や発注,請求及び領収といったデータが電子的に交換されることで,空間的に離れた2者間で実時間での商取引が可能となっている。また,一般企業での決裁等の事務処理についても,このデータを社内ネットワーク上で交換し,すべてを電子的に行うワークフローシステムが利用されている。
【0003】
このような場合,取引や決裁の記録を残すことは紛争処理の解決や公正性の確保などのために必要であり,また第三者による監査に供するためにデ一タを紙に印刷して保管することも多い。このような目的では電子帳簿保存法により電子的手段による保存も認めているが,実際には手続きが煩雑などの理由で紙による保管が多用されているのが現状である。
【0004】
また決裁手続きについても申請者による申請から決裁者による決裁まではワークフローシステムによって電子的に行うことができるが,実際の決裁手続きはデータを紙面に印刷したものに捺印して行われる場合が多く,その後の情報伝達は紙によって行われる場合が多いのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで,紙面によるデータの伝達方法では,データの内容がすべて紙面に記載されてしまうため,その紙面が第三者や部外者(例えば経理担当者など)の目に触れることによりデータの内容が第三者に不必要に漏洩してしまう。
【0006】
このような事態を防ぐためには,機密としたいデータ(機密情報)を隠蔽した紙面を別途用意する必要がある。しかし決裁を受けた書類についてはそれを原本として回覧することによって経理などの事務手続きが行われるわけであり,その一部を隠蔽した別の書類は捺印がない(原本でない)ため経理などの処理を行うことができない。また,原本から機密情報の記載部分を抹消すれば,そこにどのような機密情報が記載されていたのかを知ることができなくなるため,内部の当事者であっても機密情報にアクセスする機会を失うことになってしまう。従って,書類の原本に機密情報を保護された形式で記載し,かつ当事者がその存在を認知してアクセスすることができる方法が求められている。
【0007】
本発明は,従来の機密情報印刷方法が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,書類の原本に機密情報を保護された形式で記載し,かつ当事者がその存在を認知してアクセスすることの可能な,新規かつ改良された機密情報印刷方法,機密情報印刷システム,及び,機密情報印刷装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点によれば,機密情報を含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷方法であって,以下の工程を含む機密情報印刷方法が提供される。
(a)前記機密情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する工程
(b)前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,機密情報を前記代用表現で印刷する工程
【0009】
そして,前記機密情報には利用者の認証に必要な認証情報を含み,前記代用表現で印刷された機密情報を読み取って画面表示する際,前記認証情報を用いて利用者を認証した後画面表示することも可能である。
【0010】
かかる方法によれば,印刷するデータのうち機密情報に相当する部分を取り出し,これを文字以外の手段(代用手段)で表現したものを代わりに印刷する。また,当該部分には代用手段によって表現されている旨のメッセージを表示し,当事者に機密情報の存在を認知させることができる。このような方法によって機密情報を印刷するものであるため,機密情報の存在を認知させつつ第三者に読めない形で記載した印刷物を作成することができる。
【0011】
また,前記紙面には,利用者の認証に必要な認証情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換したものも合わせて印刷し,前記代用表現で印刷された機密情報を読み取って画面表示する際,読み取り前に前記代用表現に変換されて印刷された前記認証情報を用いて利用者を認証し,その後前記機密情報を読み取って画面表示することも可能である。機密情報及び認証情報を暗号化しておき,機密情報へのアクセスの前に認証情報を用いて利用者を認識することにより,機密情報を復号することなくアクセス制御が可能であり,かつ機密情報を暗号化することにより漏洩の危険性を抑えることができる。
【0012】
また,前記代用表現を,バーコード,二次元バーコード,またはグリフコードで表すようにすれば,計算機処理によって情報を取り出すことが可能である。
【0013】
また,前記認証情報は,例えばパスワードである。
【0014】
また,前記認証情報を,例えば生体特徴に関する情報(例えば指紋や虹彩認証など)のように一身専属性の情報とすれば,機密情報の漏洩の危険性を抑えることができる。
【0015】
また,上記課題を解決するため,本発明の第2の観点によれば,機密情報と利用者の認証に必要な認証情報とを含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置(100)と,該紙面から機密情報を読み取る機密情報読み取り装置(200)との間でやりとりを行う機密情報印刷システムが提供される。
【0016】
前記機密情報印刷装置(100)は,前記機密情報及び前記認証情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部(102)と,前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,前記機密情報及び前記認証情報を前記代用表現で印刷する印刷部(103)とを備えたことを特徴とする。
【0017】
前記機密情報読み取り装置(200)は,前記機密情報及び前記認証情報が代用表現で印刷された紙面を前記機密情報印刷装置から取得して,前記機密情報及び前記認証情報を抽出する機密情報抽出部(202)と,前記抽出された認証情報をもとに前記機密情報へのアクセス権限を認証するアクセス制御部(203)と,を備えたことを特徴とする。
【0018】
また,上記課題を解決するため,本発明によれば,機密情報と利用者の認証に必要な認証情報とを含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置(800)と,該紙面から機密情報を読み取る機密情報読み取り装置(900)との間でやりとりを行う機密情報印刷システムが提供される。
【0019】
前記機密情報印刷装置(800)は,前記機密情報及び前記認証情報を暗号化するための暗号鍵を取得する暗号鍵取得部(802)と,前記暗号鍵で前記機密情報及び前記認証情報を暗号化する機密情報暗号化部(803)と,前記機密情報及び前記認証情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部(102)と,前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,前記機密情報及び前記認証情報を前記代用表現で印刷する印刷部(103)とを備えたことを特徴とする。
【0020】
前記機密情報読み出し装置(900)は,前記機密情報及び前記認証情報を復号するための復号鍵を取得する復号鍵取得部(902)と,前記機密情報及び前記認証情報が代用表現で印刷された紙面を前記機密情報印刷装置から取得して,前記復号鍵で前記認証情報を取得する認証情報取得部(903)と,前記取得された認証情報をもとに前記機密情報へのアクセス権限を認証するアクセス制御部(904)と,前記紙面から前記機密情報を抽出する機密情報抽出部(905)と,前記復号鍵で前記機密情報を復号する機密情報復号部(906)とを備えたことを特徴とする。
【0021】
かかる機密情報印刷システムによれば,本発明の第1の観点にかかる機密情報印刷方法を容易に実現可能である。
【0022】
また,上記課題を解決するため,本発明の第3の観点によれば,機密情報を含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置において,以下の構成からなる機密情報印刷装置が提供される。
(a)前記機密情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部(102)
(b)前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,機密情報を前記代用表現で印刷する印刷部(103)
【0023】
また,上記課題を解決するため,本発明によれば,機密情報を含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置において,以下の構成からなる機密情報印刷装置が提供される。
(a)前記機密情報を暗号化するための暗号鍵を取得する暗号鍵取得部(802)
(b)前記暗号鍵で前記機密情報を暗号化する機密情報暗号化部(803)
(c)前記機密情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部(804)
(d)前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,機密情報を前記代用表現で印刷する印刷部(805)
【0024】
かかる機密情報印刷装置は,本発明の第2の観点にかかる機密情報印刷システムの一構成要素として利用することが可能であり,また,本発明の第1の観点にかかる機密情報印刷方法を容易に実現可能である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる機密情報印刷方法,機密情報印刷システム,及び,機密情報印刷装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0026】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態にかかる機密情報印刷システムについて,図1〜図7を参照しながら説明する。この機密情報印刷システムは,図1に示した機密情報印刷装置100と,図2に示した機密情報読み出し装置200を含んで構成されている。
【0027】
(機密情報印刷装置100)
機密情報を印刷する機密情報印刷装置100は,図1に示したように,データ入力部101と,代用表現生成部102と,印刷部103を含んで構成されている。データ入力部101は印刷すべきデータの入力を受ける部分であり,電子商取引システムやワークフローシステムなどの外部システムとの接続機能を持つ。代用表現生成部102は受け取ったデータから印刷データを生成する部分であり,機密情報の存在を示すメッセージの埋め込み,機密情報の代用表現生成の各機能を持つ。印刷部103は代用表現生成部102で生成した印刷データを印刷する部分であり,例えばプリンタである。
【0028】
図1に示した機密情報印刷装置100と図2に示した機密情報読み出し装置200との間においては,例えば配送手段を用いて,印刷紙面のやりとりが可能となっている。
【0029】
(機密情報読み出し装置200)
印刷された機密情報を読み出す機密情報読み出し装置200は,図2に示したように,紙面読込部201と,機密情報抽出部202と,アクセス制御部203と,機密情報表示部204を含んで構成されている。紙面読込部201は印刷部103で印刷された紙面を読み込む部分であり,例えばスキャナである。機密情報抽出部202は読み込まれた紙面に代用表現によって印刷されている機密情報を抽出する部分である。アクセス制御部203はシステムの操作者が所定の権限を有することを認証する部分である。機密情報表示部204は抽出された機密情報を表示する部分であり,例えばディスプレイである。
【0030】
(第1の実施の形態の動作)
本実施の形態にかかる機密情報印刷システムは以上のように構成されている。次いで,機密情報印刷システムの動作を,図3〜図7を参照しながら説明する。はじめに印刷時の動作について,図3〜図5を参照しながら説明する。
【0031】
図3は,機密情報の印刷処理フローチャートである。
まずステップS301において,データ入力部101で印刷すべきデータを外部システムより受け取る。このデータはデータ入力部101に接続された電子商取引システムやワークフローシステムなどの外部システムから受け取る。
【0032】
外部システムから受け取るデータの例を図4に示す。同図に示したものは企業内での購入物品に関する費用処理のXML(eXtensible Markup Language)データ例であり,アクセスのためのパスワードもPasswordデータ項目として与えられている。各データ項目にはTitle,Data,Secretの3つのエレメントが存在しており,このうちsecretエレメントには当該データ項目が機密情報であるかどうかを示す値が与えられている。例えばItemデータ項目のSecretエレメントの値は0であり,この項目が機密情報でないことを示している。一方,transferToデータ項目のSecretエレメントの値は1であり,この項目が機密情報であることを示している。
【0033】
次にステップS302において,受け取ったデータ項目のうち機密情報であるものを選別する。これは上記例の場合,Secretエレメントの値が1であるものを選別することによって行われる。
【0034】
次にステップS303において機密情報に対する代用表現を作成する。代用表現の作成方法としては様々な方法や手段が利用できるが,印刷する情報を第三者が読み取ることのできない表現であればどのようなものであってもよい。例えば,バーコードを用いて代用表現を作成してもよい。ただし,バーコードを用いて代用表現を作成した場合,第三者が視覚的にその情報を読み取ることはできないが,そこに何らかの情報が存在することが知られてしまう。そこで,第三者が印刷する情報を読み取ることができないのみならず,代用表現の存在自体を第三者が知ることのできない方法により代用表現を作成することがより好ましい。このような方法としては,電子透かし技術を用いて代用表現を作成する方法がある。
【0035】
電子透かし技術を用いて文書に機密情報を埋め込む技術としては,例えば文献(特願2001−217758「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」,特願2002−177086号「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」)に示されたものがある。この文献に示された透かし画像埋め込み装置は,ドットの配列によって波の方向及び/又は波長を変化させたドットパターンを複数用意し,1つのドットパターンに対して1つのシンボルを与え,ドットパターンを組み合わせて配置することにより,文書に機密情報を与えるものである。本実施の形態では,この文献に示された透かし情報埋め込み装置を用いることができ,同装置が印刷データから作成する透かし画像を代用表現として利用することができる。
【0036】
次にステップS304においてデータを記載した文書画像を形成する。文書画像の形成にはデータの種別によって様々な方法が利用でき,当該データを画面表示できるアプリケーションソフトウェア製品を用いることによっても可能である。例えば図4に示したXML形式のデータの場合は,その表示方法を指定するXSLスタイルシートを作成し,一般的によく用いられるMicrosoft社製Internet Explorer等の閲覧ソフト(ブラウザ)を利用することでXML形式のデータを指定形式で画面表示させることができる。従ってこの画面表示パターンを文書画像として利用することができる。
【0037】
このとき,機密情報に該当するデータについてはその存在を主張させるため,データそのものを文書画像に記載せず,代用表現によって印刷されていることを伝えるメッセージを必要に応じて代わりに用いる。
【0038】
次にステップS305において代用表現と文書画像を統合し印刷データを作成する。代用表現の生成に前記の装置を用いる場合には同装置がこの統合処理を行い,その結果透かし入り文書画像が得られる。従ってこの画像を印刷データとして利用することができる。生成された印刷データはステップS306において印刷部103により印刷される。
【0039】
図4のデータに対して印刷された紙面の例を図5に示す。これは前記の方法で作成したものであり,全体に地紋として印刷されているものが機密情報の代用表現である。また機密情報である「費用振込先」の欄には本情報が「セキュアプリント」と呼ばれる代用表現によって印刷されている旨のメッセージが代わりに印刷されており,これにより機密情報が保護されていることを伝えることができる。
【0040】
次いで,このような処理によって印刷された機密情報の読み出し時の動作について,図6〜図7を参照しながら説明する。
【0041】
図6は,機密情報の読み出し処理フローチャートである。
まずステップS601において,紙面説込部201を用いて対象となる印刷物の紙面を読み込む。そしてステップS602において機密情報の抽出を行う。これは前記文献(特願2001−217758「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」,特願2002−177086号「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」)に記載の透かし情報検出装置を用いることによって行うことができる。
【0042】
次にステップS603においてアクセス制御を行う。これはユーザからパスワードの入力を受け付け,これを機密情報として紙面より抽出したパスワードと比較することによって行う。一致した場合はステップS604において機密情報を含むデータを画面表示する。
【0043】
画面表示の例を図7に示す。同図は図5に示した紙面に対して機密情報を表示させたものであり,機密情報である「費用振込先」のデータが表示されている。これは紙面には記載されていない情報であるが,正しいパスワードによるアクセス制御の結果,機密情報が画面に表示されたことを示している。
【0044】
(第1の実施の形態の効果)
以上説明したように,本実施の形態によれば,機密情報を代用手段で表現して印刷し,機密情報に該当する部分には代用手段によって表現されている旨のメッセージを印刷することができる。従って,機密情報の存在を認知させつつ第三者に読めない形で記載した印刷物を作成することができる。
【0045】
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では機密情報の表示に必要なパスワードも機密情報の一種として紙面に埋め込んでいたが,この場合パスワードを得るために機密情報を復元する必要があり,内部メモリへのアクセスが行われるなどによって機密情報が不正に漏れる可能性がある。これに対し第2の実施の形態は,第1の実施の形態に対しさらに暗号化機能を付加し,パスワードによるアクセス制御の後に機密情報を復元するようにしたものである。
【0046】
第2の実施の形態にかかる機密情報印刷システムについて,図8〜図11を参照しながら説明する。この機密情報印刷システムは,図8に示した機密情報印刷装置800と,図9に示した機密情報読み出し装置900を含んで構成されている。
【0047】
(機密情報印刷装置800)
機密情報を印刷する機密情報印刷装置800は,図8に示したように,データ入力部801と,代用表現生成部804と,印刷部805を含み,さらに暗号鍵取得部802と,機密情報暗号化部803を付加して構成されている。データ入力部801,代用表現生成部804,印刷部805については,図1に示した機密情報印刷装置100のデータ入力部101,代用表現生成部102,印刷部103と実質的に同様である。暗号鍵取得部802は機密情報を暗号化するための暗号鍵を外部より得る部分である。機密情報暗号化部803は暗号鍵で機密情報を暗号化する部分である。機密情報にはアクセス制御のために用いるパスワードも含まれる。
【0048】
図8に示した機密情報印刷装置800と図9に示した機密情報読み出し装置900との間においては,例えば配送手段を用いて,印刷紙面のやりとりが可能となっている。
【0049】
(機密情報読み出し装置900)
印刷された機密情報を読み出す機密情報読み出し装置900は,図9に示したように,紙面読込部901と,機密情報抽出部905と,アクセス制御部904と,機密情報表示部907を含み,さらに復号鍵を取得する復号鍵取得部902,パスワードを取得するパスワード取得部903,機密情報を復号する機密情報復号部906を付加して構成されている。なお,図2に示した機密情報読み出し装置200と異なり,機密情報抽出部とアクセス制御部の構成順序を変更している。すなわち,本実施の形態では,先にアクセス制御を行ってからその後に機密情報を抽出することを特徴としている。
【0050】
(第2の実施の形態の動作)
本実施の形態にかかる機密情報印刷システムは以上のように構成されている。次いで,機密情報印刷システムの動作を,図10〜図11を参照しながら説明する。はじめに印刷時の動作について,図10を参照しながら説明する。
【0051】
図10は,機密情報の印刷処理フローチャートである。
ステップS1001及びステップS1002の動作については本発明の第1の実施の形態と同じであり,上位システムからのデータ入力及び機密情報選別の処理が行われる。次にステップS1003において,暗号鍵取得部802を用いて暗号鍵を取得する。用いる暗号鍵は共通鍵暗号方式で用いられる共通鍵,あるいは公開鍵暗号方式で用いられる公開鍵のいずれであってもよい。これらの鍵はあらかじめ準備されシステム内に保管されたものを利用することができる。
【0052】
次にステップS1004において機密情報暗号化を行う。これは取得した暗号鍵を用いて機密情報を暗号化する部分である。パスワードについても別途暗号化を行う。
【0053】
以降,ステップS1005からステップS1008の動作については本発明の第1の実施の形態と同じであり,暗号化したパスワード及び機密情報の代用表現と文書画像を統合し印刷する。但しパスワード及び機密情報の代用表現はそれぞれ異なる場所に印刷する。
【0054】
次いで,このような処理によって印刷された機密情報の読み出し時の動作について,図11を参照しながら説明する。
【0055】
図11は,機密情報の読み出し処理フローチャートである。
まずステップS1101において機密情報が印刷された紙面を読み込む。次にステップS1102において復号鍵取得部902を用いて復号鍵を取得する。復号鍵はその利用権限を持つ人だけが利用できるよう,例えばICカード内に記録するなど十分に管理された形態で保管することが望ましい。
【0056】
以下の動作の説明では復号鍵は機密情報印刷時に利用された暗号鍵と対のものであるとする。
【0057】
次にステップS1103においてパスワード抽出を行う。これは紙面に印刷されたパスワードの代用表現部分を取り出し,第1の実施の形態と同様に透かし情報検出装置を用いて暗号化されたパスワードを得ることにより行う。そしてステップS1104において復号鍵を用いてパスワードを復号し,ステップS1105においてアクセス制御を行う。これはユーザからパスワードの入力を受け付け,これを復号したパスワードと比較することによって行う。
【0058】
一致した場合はステップS1106において機密情報を抽出する。これは紙面に印刷された機密情報の代用表現部分を取り出し,上記と同様に透かし情報検出装置を用いて暗号化された機密情報を得ることにより行う。そしてステップS1107において復号鍵を用いて機密情報を復号し,ステップS1108において機密情報を画面に表示する。
【0059】
(第2の実施の形態の効果)
以上説明したように,本実施の形態によれば,機密情報を復号することなくアクセス制御が可能であり,かつ機密情報を暗号化することにより漏洩の危険性を抑えることができる。
【0060】
以上,添付図面を参照しながら本発明にかかる機密情報印刷方法,機密情報印刷システム,及び,機密情報印刷装置の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0061】
例えば,上記実施の形態では,機密情報の代用表現として特願2001−217758「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」,特願2002−177086号「透かし情報埋め込み装置,及び,透かし情報検出装置」に記載の透かし情報埋め込み装置が生成するものを用いることとしたが,本発明はこれに限定されない。例えば,二次元バーコードやグリフコードなど,計算機処理によって情報を取り出すことができる手段に置き換えることができる。
【0062】
またアクセス制御のために用いるパスワードは,個人認証を行う他の手段(例えば指紋や虹彩認証など)に置き換えることもできる。さらに本発明の実施の形態では外部システムから受け取るデータをXMLデータとしたが,このデータ形式は特に規定されたものである必要はなく,印刷の方式(タイトルなど)及び何が機密情報かを指定できるものであれば,特に限定されない。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,印刷するデータのうち機密情報に相当する部分を取り出し,これを文字以外の手段(代用手段)で表現したものを代わりに印刷する。また,当該部分には代用手段によって表現されている旨のメッセージを表示し,当事者に機密情報の存在を認知させることができる。このような方法によって機密情報を印刷するものであるため,機密情報の存在を認知させつつ第三者に読めない形で記載した印刷物を作成することができる。
【0064】
そして本発明によれば,個人情報や内部情報などの機密情報を一般には分からないよう代用表現によって記載し,かつその存在を示すことができる。機密情報としてはテキストデータの他,例えば印影やサインなどの画像データ,あるいは筆跡の時系列データなどさまざまなものを適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に関する機密情報の印刷システムの構成例を示す説明図である。
【図2】第1の実施の形態に関する機密情報の読み出しシステムの構成例を示す説明図である。
【図3】第1の実施の形態に関する機密情報の印刷処理フローチャートである。
【図4】入力データの例を示す説明図である。
【図5】印刷紙面の例を示す説明図である。
【図6】第1の実施の形態に関する機密情報の読み出し処理フローチャートである。
【図7】画面表示の例を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態に関する機密情報の印刷システムの構成例を示す説明図である。
【図9】第2の実施の形態に関する機密情報の読み出しシステムの構成例を示す説明図である。
【図10】第2の実施の形態に関する機密情報の印刷処理フローチャートである。
【図11】第2の実施の形態に関する機密情報の読み出し処理フローチャートである。
【符号の説明】
100 機密情報印刷装置
101 データ入力部
102 代用表現生成部
103 印刷部
200 機密情報読み出し装置
201 紙面読込部
202 機密情報抽出部
203 アクセス制御部
204 機密情報表示部
800 機密情報印刷装置
801 データ入力部
802 暗号鍵取得部
803 機密情報暗号化部
804 代用表現生成部
805 印刷部
900 機密情報読み出し装置
901 紙面読込部
902 復号鍵取得部
903 パスワード取得部
904 アクセス制御部
905 機密情報抽出部
906 機密情報復号部
907 機密情報表示部
Claims (10)
- 機密情報を含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷方法において,
前記機密情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換し,
前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,機密情報を前記代用表現で印刷することを特徴とする,機密情報印刷方法。 - 前記機密情報には利用者の認証に必要な認証情報を含み,
前記代用表現で印刷された機密情報を読み取って画面表示する際,前記認証情報を用いて利用者を認証した後画面表示することを特徴とする,請求項1に記載の機密情報印刷方法。 - 前記紙面には,利用者の認証に必要な認証情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換したものも合わせて印刷し,
前記代用表現で印刷された機密情報を読み取って画面表示する際,読み取り前に前記代用表現に変換されて印刷された前記認証情報を用いて利用者を認証し,その後前記機密情報を読み取って画面表示することを特徴とする,請求項1に記載の機密情報印刷方法。 - 前記代用表現は,バーコード,二次元バーコード,またはグリフコードで表されることを特徴とする,請求項1,2または3のいずれかに記載の機密情報印刷方法。
- 前記認証情報は,パスワードであることを特徴とする,請求項2,3または4のいずれかに記載の機密情報印刷方法。
- 前記認証情報は,生体特徴に関する情報であることを特徴とする,請求項2,3または4のいずれかに記載の機密情報印刷方法。
- 機密情報と利用者の認証に必要な認証情報とを含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置と,該紙面から機密情報を読み取る機密情報読み取り装置との間でやりとりを行う機密情報印刷システムにおいて,
前記機密情報印刷装置は,
前記機密情報及び前記認証情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部と,
前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,前記機密情報及び前記認証情報を前記代用表現で印刷する印刷部と,
を備え,
前記機密情報読み取り装置は,
前記機密情報及び前記認証情報が代用表現で印刷された紙面を前記機密情報印刷装置から取得して,前記機密情報及び前記認証情報を抽出する機密情報抽出部と,
前記抽出された認証情報をもとに前記機密情報へのアクセス権限を認証するアクセス制御部と,
を備えたことを特徴とする,機密情報印刷システム。 - 機密情報と利用者の認証に必要な認証情報とを含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置と,該紙面から機密情報を読み取る機密情報読み取り装置との間でやりとりを行う機密情報印刷システムにおいて,
前記機密情報印刷装置は,
前記機密情報及び前記認証情報を暗号化するための暗号鍵を取得する暗号鍵取得部と,
前記暗号鍵で前記機密情報及び前記認証情報を暗号化する機密情報暗号化部と,
前記機密情報及び前記認証情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部と,
前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,前記機密情報及び前記認証情報を前記代用表現で印刷する印刷部と,
を備え,
前記機密情報読み出し装置は,
前記機密情報及び前記認証情報を復号するための復号鍵を取得する復号鍵取得部と,
前記機密情報及び前記認証情報が代用表現で印刷された紙面を前記機密情報印刷装置から取得して,前記復号鍵で前記認証情報を取得する認証情報取得部と,前記取得された認証情報をもとに前記機密情報へのアクセス権限を認証するアクセス制御部と,
前記紙面から前記機密情報を抽出する機密情報抽出部と,
前記復号鍵で前記機密情報を復号する機密情報復号部と,
を備えたことを特徴とする,機密情報印刷システム。 - 機密情報を含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置において,
前記機密情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部と,
前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,機密情報を前記代用表現で印刷する印刷部と,
を備えたことを特徴とする,機密情報印刷装置。 - 機密情報を含む情報を紙面に印刷する機密情報印刷装置において,
前記機密情報を暗号化するための暗号鍵を取得する暗号鍵取得部と,
前記暗号鍵で前記機密情報を暗号化する機密情報暗号化部と,
前記機密情報を第三者が読み取ることのできない表現である代用表現に変換する代用表現生成部と,
前記機密情報が前記代用表現で印刷されていることを示す文字列とともに,機密情報を前記代用表現で印刷する印刷部と,
を備えたことを特徴とする,機密情報印刷装置。
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