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JP2004057016A - 生分解性農業用マルチ - Google Patents

生分解性農業用マルチ Download PDF

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JP2004057016A
JP2004057016A JP2002215913A JP2002215913A JP2004057016A JP 2004057016 A JP2004057016 A JP 2004057016A JP 2002215913 A JP2002215913 A JP 2002215913A JP 2002215913 A JP2002215913 A JP 2002215913A JP 2004057016 A JP2004057016 A JP 2004057016A
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polylactic acid
film
plasticizer
biodegradable
mass
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JP2002215913A
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Keizo Kiyuuda
給田 圭三
Hiroshi Nishimura
西村 弘
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

【課題】生分解性を有し、柔軟性や耐衝撃性に優れ、可塑剤のブリードアウトを抑制し、製膜性に優れ、かつ長期間の使用に耐える農業用マルチを提供する。
【解決手段】ポリ乳酸と、ガラス転移温度が0℃以下の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルと、オキシ酸エステル系可塑剤と、無機質充填材とを構成成分とするフィルムからなり、前記ポリ乳酸と生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとの配合割合が80/20〜30/70(質量%)である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は生分解性農業用マルチに関し、特に、長期間にわたって使用でき、かつ使用後は土中の微生物またはコンポスト装置で分解することができる生分解性農業用マルチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農業用分野において、土壌の保温や雑草の繁殖抑制により作物の収穫量を向上させることを目的としてマルチが用いられている。マルチには、ポリエチレンに代表されるポリオレフィンが主として使用されている。ポリオレフィンは、一般的に安価で耐候性にも優れているが、生分解性がないため、使用後は回収する必要がある。
【0003】
しかし、使用後の汚れたマルチは再使用が難しく、廃棄するしか方法がない。廃棄にあたっては、廃棄物としてのコストがかかるうえに、たとえば焼却により廃棄する場合は焼却炉の損傷の問題が発生するという問題点がある。
【0004】
この問題の解決のために、農業用マルチとして使用する期間は従来のポリオレフィン製のマルチと同様に使用でき、しかも使用後は土壌中の微生物によって完全分解する、生分解樹脂からなる農業用マルチが検討されている。
【0005】
かかる生分解性樹脂としては、特定の構造を有する脂肪族ポリエステルが挙げられる。代表的なものとして、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸が挙げられる。また脂肪族ポリエステル以外としては、ポリビニルアルコール樹脂とデンプンとのブレンド物が挙げられる。
【0006】
これらの生分解性樹脂からなるフィルムのうち、ポリブチレンサクシネートアジペート、ポリカプロラクトン、ポリビニルアルコール樹脂とデンプンとのブレンド物は、マルチとして要求される初期機械的物性や柔軟性は有しているものの、マルチを展張後1〜2ヶ月という比較的短期間で生分解が進行し、マルチと土の接触部(いわゆる地際)から破れが生じ、所望の期間にわたって使用することができないという問題点が指摘されている。
【0007】
農業用マルチの使用期間としては、主に露地野菜用途のもののようにその機能を保持することが要求される期間が長くとも4ヶ月程度でよいものと、露地またはハウス内で栽培される野菜や植物に用いられるもののように6ヶ月以上、場合によっては1年近くその機能を保持することが要求されるものとに大別される。このため、上記のような従来のポリ乳酸以外の生分解性樹脂にて形成されたマルチは、一部の作物にしか有効に使用することができないことになる。
【0008】
さらに、これらの生分解性樹脂にて形成されたマルチは、保管中においても、湿気により分解が進行することやカビが発生しやすいことが指摘されており、したがって冷暗所に保管する必要があるなどの制約がある。
【0009】
一方、ポリ乳酸からなるフィルムは土中での分解期間が比較的長く、また湿度に対する安定性や抗カビ性には優れているものの、柔軟性や耐衝撃性に劣るため、従来は農業用マルチとして好適に用いることはできていない。
【0010】
ポリ乳酸をベースとするフィルムのかかる不具合の改善方法として、特許第3105020号には、ポリ乳酸あるいは乳酸と他のヒドロキシカルボン酸に可塑剤を配合し、これにより樹脂組成物の可塑化を促してフィルムを作成する方法が提案されている。しかし、樹脂組成物に実用に即した柔軟性を付与するには、ポリ乳酸に対し相当量の可塑剤を配合しなければならず、さらに、元来、ポリ乳酸との相溶性が良好な可塑剤は非常に少ないため、前記のように相当量の可塑剤を配合してフィルム化するとほとんどの可塑剤はブリードアウトしてしまい、フィルムの製膜時にブロッキングが発生するという問題がある。
【0011】
また、特開平10−17756号公報には、ポリ乳酸系フィルムに延伸処理を施すことなく柔軟性を向上させる方法として、ポリ乳酸と脂肪族ポリエステルからなる組成物に多官能イソシアネート化合物を反応させた樹脂組成物が提案されている。しかし、ポリ乳酸は剛性の高いポリマーであるため、ポリ乳酸成分の比率が高い場合にはその柔軟化には限界がある。
【0012】
さらに、特開平11−116788号公報には、ポリ乳酸と、融点が80〜250℃の生分解性を有する脂肪族ポリエステルと、可塑剤とからなる樹脂組成物にて形成されたフィルムやシートが開示されている。また、特開2000−273207号公報には、ポリ乳酸と、ガラス転移温度が0℃以下の生分解性脂肪族ポリエステルと、可塑剤とからインフレーションフィルムを製膜する方法が開示されている。これらの方法では、ポリ乳酸にポリ乳酸よりも柔軟な脂肪族ポリエステルを配合し、さらに可塑剤を配合することでポリ乳酸系フィルムに柔軟性や耐衝撃性を付与している。しかし、ポリ乳酸の可塑化を目的として配合された可塑剤は、結晶性の高い脂肪族ポリエステルにも分配されるため、フィルムの形成過程において脂肪族ポリエステルに分配された可塑剤がブリードアウトしてしまうという問題が発生する。
【0013】
このようなフィルムを農業用マルチとした場合は、使用中に可塑剤がブリードアウトすると、フィルムが硬くなり、引裂けやすくなってしまう。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決し、生分解性を有し、柔軟性や耐衝撃性に優れ、可塑剤のブリードアウトを抑制し、製膜性に優れ、かつ長期間の使用に耐える農業用マルチを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明の生分解性農業用マルチは、ポリ乳酸と、ガラス転移温度が0℃以下の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルと、オキシ酸エステル系可塑剤と、無機質充填材とを構成成分とするフィルムからなり、前記ポリ乳酸と生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとの配合割合が80/20〜30/70(質量%)であることを特徴とする。
【0016】
また本発明の生分解性農業用マルチは、ポリ乳酸と生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとの合わせて100質量部に対して、オキシ酸エステル系可塑剤が1〜30質量部、無機質充填材が0.5〜40質量部の範囲で配合されていることを特徴とする。
【0017】
また本発明の生分解性農業用マルチは、生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルの結晶融解熱量が25J/g以下であることを特徴とする。
また本発明の生分解性農業用マルチは、可塑剤がアセチルクエン酸トリブチルであることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の生分解性農業用マルチは、ポリ乳酸と、ガラス転移温度が0℃以下の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルと、オキシ酸エステル系可塑剤と、無機質充填材とを構成成分とする樹脂組成物にて形成されたフィルムからなる。
【0019】
ポリ乳酸を使用することで、フィルムに生分解性を付与できる。
また、ポリ乳酸に、ガラス転移温度が0℃以下の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとオキシ酸エステル系可塑剤とを配合することで、室温で硬くて脆いという性質を有するポリ乳酸に柔軟性と耐衝撃性とを付与できる。また、一般にポリ乳酸に可塑剤を配合するだけでは、可塑剤がブリードアウトしやすくなるが、本発明では、結晶性の低い生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルを配合することでオキシ酸エステル系可塑剤のブリードアウトが抑制されるため、良好な製膜性が得られる。また、可塑剤と生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルにより樹脂組成物の結晶性が低下し軟化するが、本発明では無機質充填材が配合されているため、この無機質充填材が結晶核剤となり良好な製膜性が得られ、また、製膜時のフィルムのブロッキングの抑制と滑り性の付与が実現できる。
【0020】
本発明におけるポリ乳酸としては、乳酸の構造単位がL−乳酸であるポリL−乳酸、構造単位がD−乳酸であるポリD−乳酸、L−乳酸とD−乳酸との共重合体であるポリDL−乳酸、またはこれらの混合体が挙げられ、数平均分子量が8万〜15万であるものが好ましい。
【0021】
また、オキシ酸エステル系可塑剤のブリードアウトの抑制と、ポリ乳酸の結晶化による製膜安定性の確保とを考慮すると、ポリ乳酸として結晶性ポリ乳酸と非晶性ポリ乳酸とを併用することが好ましい。ここでいう結晶性ポリ乳酸とは、140〜175℃の範囲の融点を有するポリ乳酸樹脂を指し、非晶性ポリ乳酸とは、実質的に融点を保有しないポリ乳酸樹脂を指す。結晶性ポリ乳酸と非晶性ポリ乳酸との配合割合は、(結晶性ポリ乳酸)/(非晶性ポリ乳酸)=40/60〜90/10(質量%)の範囲にあることが好ましい。結晶性ポリ乳酸の配合割合が40質量%未満であると、ポリ乳酸の結晶化に劣るため安定した製膜が行えない。一方、結晶性ポリ乳酸の配合割合が90質量%を超えると、オキシ酸エステル系可塑剤を保持できなくなり、製膜時あるいは製膜後に可塑剤のブリードアウトが生じてしまう。
【0022】
本発明における生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルは、ポリエステルの構成成分に芳香族ジカルボン酸を使用したものであり、そのガラス転移温度は、フィルムの柔軟性を考慮すると0℃以下である必要がある。ガラス転移温度が0℃よりも高いと、フィルムに十分な柔軟性を付与できなくなる。
【0023】
従来の生分解性脂肪族ポリエステルでは、ポリエステルを構成するジカルボン酸成分は脂肪族のジカルボン酸であるため、得られる樹脂の融点は一般的な加工方法における臨界加工温度と考えられる100℃程度まで下降する。また、柔軟性の付与を目的として例えばアジピン酸などの成分を多量に共重合すると、さらに融点降下が生じて樹脂の加工性が悪化するため、柔軟性の付与を目的とした成分をあまり共重合できない。そのため、得られる脂肪族ポリエステル樹脂の融点は降下するが結晶性はさほど低下せずに結晶性の高い樹脂となり、可塑剤を添加した場合にその可塑剤を十分保持できずにブリードアウトが生じる。しかし、本発明において使用される生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルは、上述のようにポリエステルの構成成分に芳香族ジカルボン酸も使用しているため、融点降下を誘発する脂肪族ジカルボン酸を脂肪族ポリエステルの場合よりも多量に共重合しても樹脂の融点は100℃程度を保ち、樹脂の加工性に悪影響を及ぼすことがなく、しかも、結晶性を著しく低下させ、かつ非常に柔軟性にたけた樹脂設計が可能となる。このように、本発明における生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルは、従来から使用されている脂肪族ポリエステルよりも柔軟性に優れ、可塑剤の保持も格段に向上し、耐ブリードアウト性を改善できるものである。
【0024】
本発明における生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとしては、脂肪族ジオールと芳香族ジカルボン酸および脂肪族ジカルボン酸を縮合して得られるものが使用できる。なかでも該共重合ポリエステルの結晶性は低い方が好ましく、また結晶融解熱量が25J/g以下であるものが好ましい。生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルの結晶融解熱量が25J/gを超えると、樹脂の結晶性向上による非晶領域の低下にともない可塑剤を保持できなくなり、可塑剤のブリードアウトが著しくなる。
【0025】
このような生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルを構成する脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどがあり、芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などがあり、脂肪族ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸、ドデカン酸などが挙げられる。そして、これらからそれぞれ1種類以上選んで重縮合することにより目的とする生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルが得られ、必要に応じて多官能のイソシアネート化合物により架橋することもできる。
【0026】
ポリ乳酸とガラス転移温度0℃以下の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとの配合割合は、(ポリ乳酸)/(生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステル)=80/20〜30/70(質量%)の範囲である。ポリ乳酸含有成分が80質量%を超えると、得られるフィルムは、柔軟性に劣るとともに、加水分解による分子量低下が生じて、フィルム物性の著しい低下が急速に現れるため、長期間用のマルチとして適さない。反対にポリ乳酸の含有成分が30質量%未満であると、生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステル成分が主体となり、分解が遅くなる。このため、コンポスト装置などによる分解処理では、攪拌翼にフィルムが絡みついてコンポスト装置を破損する恐れがある。従って、ポリ乳酸とガラス転移温度0℃以下の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとの配合割合は、質量比で(ポリ乳酸)/(生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステル)=80/20〜50/50(質量%)であることがより好ましく、80/20〜60/40(質量%)であることがさらに好ましい。
【0027】
本発明において可塑剤として用いるオキシ酸エステル系可塑剤は、上記のポリ乳酸と生分解性脂肪族−芳香族ポリエステルとに分配されて働くものである。オキシ酸エステル系可塑剤を用いるのは、ポリ乳酸と、生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとに対して相溶し、かつ、不揮発性であり、環境問題などの観点から無毒性で、さらにFDA(Food and Drug Administration)に合格しているためである。オキシ酸エステル系可塑剤の具体例としては、アセチルクエン酸トリブチルなどが挙げられる。
【0028】
本発明の生分解性農業用マルチにおいて、オキシ酸エステル系可塑剤を用いることで、長期にわたってブリードアウトしにくく、フィルムの柔軟性、耐衝撃性を保持することが可能である。その理由として、以下のことが考えられる。すなわち、農業用マルチは、散水時や降雨時の流水と触れるが、このとき、水と親和性が高い可塑剤は、ブリードアウトしやすい。その結果、フィルムは柔軟性や耐衝撃性を失い、要求される機械的強力を長期間保つことができなくなる。これに対し、本発明では、前述した特定の重合体とオキシ酸エステル系可塑剤とを選択したことにより、重合体と可塑剤との結合力と、水と可塑剤との結合力とを比較した場合に、重合体と可塑剤との結合力の方が勝ることとなり、したがって流水中に可塑剤が流出しにくく、長期間の栽培用途に適した農業用マルチとしての性能を保持することができるものである。
【0029】
オキシ酸エステル系可塑剤の配合割合は、ポリ乳酸と生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとの合わせて100質量部に対し、1〜30質量部であることが好ましい。可塑剤の含有比率が1質量部未満であると、ポリ乳酸のガラス転移温度の低下がほとんど見られないため、得られたフィルムはセロファン様となって柔軟性に劣り、本発明の目的が達成されにくくなる。また、可塑剤の含有比率が30質量部を超えると、ポリ乳酸のガラス転移温度が低下しすぎて、得られるフィルムの加水分解速度を急速に上昇させるため、製品寿命が短くなりすぎてしまう。さらに、可塑剤のブリードアウトが発現して製膜時のフィルムブロッキングが発生するといった問題が生じる。従って、可塑剤の配合割合は7〜20質量部であることがより好ましい。
【0030】
無機質充填材は、結晶核剤および滑剤として作用するものである。すなわち、ポリ乳酸と生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとからなる樹脂成分に可塑剤を配合するだけでは樹脂の可塑化に伴いフィルムの溶融張力が低下して製膜性が低下し、フィルムのブロッキングなどが発生するが、さらに加えて無機質充填材を配合することで、製膜時のブロッキングの抑制と、製品フィルムの滑り性の付与とが行える。
【0031】
このような無機質充填材としては、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、マイカ、酸化チタン、酸化アルミニウム、ゼオライト、クレー、ガラスビーズなど一般的な無機質充填材が挙げられる。このうち、特にタルクは、ポリ乳酸の結晶核剤として最も効果を発揮するため好ましい。この無機質充填材には有機滑剤を併用してもよく、有機滑剤の具体例としては、例えば、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、天然パラフィン、合成パラフィンなどの脂肪族炭化水素系滑剤、ステアリン酸、ラウリル酸、ヒドロキシステアリン酸、硬化ひまし油などの脂肪酸系滑剤、エルカ酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エチレンビスラウリル酸アミドなどの脂肪酸アミド系滑剤、ステアリン酸アルミ、ステアリン酸鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムなどの炭素数12〜30の脂肪酸金属塩である金属石鹸系滑剤、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなどの多価アルコールの脂肪酸(部分)エステル系滑剤、ステアリン酸ブチルエステル、モンタンワックスなどの長鎖エステルワックスである脂肪酸エステル系滑剤、またはこれらを複合した複合滑剤などが挙げられる。
【0032】
無機質充填材の配合割合は、ポリ乳酸と生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとの合計100質量部に対し、0.5〜40質量部の範囲にあることが好ましい。無機質充填材の含有比率が0.5質量部未満であると、無機質充填材が有する結晶核剤的効果が現れないため、製膜時におけるフィルムの溶融張力の不足により製膜が困難となるだけでなく、フィルム自体の滑り性や耐ブロッキング性に劣り、後加工などの加工上における問題が生じる可能性がある。一方、無機質充填材の含有比率が40質量部を超えると、得られるフィルムの物性、特に引き裂き強力などが著しく低下し実用上問題となる。従って、無機質充填材の配合割合は10〜30質量部であることが好ましく、10〜20質量部であるとさらに好ましい。
【0033】
なお、本発明の生分解性農業用マルチを構成する樹脂組成物には、製膜時の溶融張力の低下を抑制する目的で、必要に応じて有機過酸化物などの架橋剤および架橋助剤を併用して樹脂組成物に軽度の架橋を施してもよい。
【0034】
架橋剤の具体例としては、n−ブチル−4,4−ビス−t−ブチルパーオキシバリレート、ジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジ−t−ヘキシルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−t−ブチルパーオキシヘキシン−3などの有機過酸化物、無水フタル酸、無水マレイン酸、トリメチルアジピン酸、無水トリメリット酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸などの多価カルボン酸、蟻酸リチウム、ナトリウムメトキシド、プロピオン酸カリウム、マグネシウムエトキシドなどの金属錯体、ビスフェノールA型ジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、テレフタル酸ジグリシジルエステルなどのエポキシ化合物、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなどのイソシアネート化合物などが挙げられる。
【0035】
架橋助剤の具体例としては、グリシジルメタクリレート、ノルマル−ブチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルモノメタクリレート、ポリエチレングリコールモノメタクリレートなどが挙げられる。
【0036】
また、フィルムを構成する樹脂組成物には、用途に応じて、紫外線防止剤、光安定剤、防曇剤、防霧剤、帯電防止剤、難燃剤、着色防止剤、酸化防止剤、充填材、顔料など上記以外の添加剤も添加できる。
【0037】
以下に、本発明の生分解性農業用マルチを構成するフィルムの製造方法について、一例を挙げて説明する。
まず、ポリ乳酸とガラス転移温度が0℃以下の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとオキシ酸エステル系可塑剤と無機質充填材とを所定量だけ配合して、2軸混練押し出し機にて溶融混練し、コンパウンドペレットを作製する。そして、このコンパウンドペレットを乾燥した後、インフレーション製膜法によりフィルム化する。すなわち、乾燥後のコンパウンドペレットを1軸混練押し出し機に投入し、溶融したポリマーを丸ダイからチューブ状に引き上げ、空冷しながら同時に風船状に膨らまして製膜する方法、あるいは、丸ダイより溶融ポリマーを円筒状に冷却水とともに下方へ押し出した後、一旦折り畳み、それを上方へ引き上げ、次いで加熱しながら風船状に膨らまして製膜・フィルム化する方法を採用することができる。2軸混練押し出し機のポリマー溶融温度は、ポリ乳酸の溶融温度210〜240℃の温度範囲で適時選択され、1軸混練押し出し機におけるコンパウンドペレットのポリマーの溶融温度は、ポリ乳酸のL−乳酸とD−乳酸の組成比、ガラス転移温度が0℃以下の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルの融点や配合量、および可塑剤の配合量を考慮して適時選択されるが、通常は、160℃〜200℃の温度範囲である。
【0038】
なお、ポリ乳酸系フィルムを製造する前段階でのコンパウンドペレットの製造時に、必要に応じて架橋剤、架橋助剤、有機滑剤などを添加することもできる。加えて、フィルムの製造時にも、必要に応じて添加剤をフィルム物性に影響を与えない程度に加えてもよい。
【0039】
得られたフィルムは、適当な大きさに裁断して農業用マルチとする。
【0040】
【実施例】
次に、実施例に基づき本発明を具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0041】
以下の実施例、比較例における各種物性値の測定は、次の方法により行った。
(1)結晶融解熱量(J/g):パーキンエルマー社製の示差走査熱量計DSC−7型を用いて、昇温速度を20℃/分で測定し、得られた融解吸熱曲線のピークより求めた。
(2)引張強度(MPa)および引張伸度(%):農業用マルチを構成するフィルムの耐衝撃性の指標となるものであり、JIS K―7127に記載の方法に準じ試験速度を500mm/分として測定した。
(3)引張弾性率(GPa):農業用マルチを構成するフィルムの柔軟性の指標となるものであり、JIS K―7127に記載の方法に準じ試験速度を500mm/分として測定した。
(4)衝撃強度(J):フィルム衝撃試験機(東洋精機製作所社製)を用い、測定温度23℃、50%RHの雰囲気中で、振子容量を30kg・cmとして、φ12.7mmの衝撃頭を用いて測定した。
(5)可塑剤のブリード性およびフィルムのブロッキング性:インフレーション法により作製されたフィルムについて、JIS Z0219に記載の方法に準じて80℃、荷重500gの条件下に保持したときの可塑剤のブリード性を以下のように評価した。
【0042】
○:ブリードアウトは見られなかった
△:ややブリードアウトが見られた
×:ブリードアウトが顕著に見られた
また、フィルムのブロッキング性を以下のように評価した。
【0043】
○:ブロッキングは見られなかった
△:ややブロッキングが見られた
×:完全にブロッキングした
【0044】
実施例1
ポリ乳酸として、D−乳酸の含有量が1.2モル%で数平均分子量が10万の結晶性ポリ乳酸(カーギル・ダウ社製:ネイチャーワークス)70質量%と、D−乳酸の含有量が10モル%で数平均分子量が10万の非晶性ポリ乳酸(カーギル・ダウ社製:ネイチャーワークス)30質量%とを配合したものを用いた。
【0045】
このポリ乳酸60質量%と、ガラス転移温度が−30℃の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとしての、結晶融解熱量が15J/gのポリブチレンアジペートテレフタレート(BASF社製:エコフレックスF)40質量%とを合わせて100質量部とした。そして、これに対し、可塑剤としてアセチルクエン酸トリブチル(田岡化学社製:ATBC)10質量部と、無機質充填材として平均粒子径が2.75μmのタルク(林化成社製Upu HST−0.5)15質量部とが配合されるよう計量し、2軸押出混練機(日本製鋼所社製、型番TEX44α)を用いて溶融混練し、押出温度230℃にてポリ乳酸系コンパウンド原料を作製した。
【0046】
次いで、このポリ乳酸系コンパウンド原料を用いて、直径100mmの口径を有するサーキュラーダイを装着したスクリュー径50mmの一軸押出機(トミー機械工業社製)により、設定温度190℃にて溶融押出を行い、ダイより吐出された溶融樹脂組成物を空気圧によって膨張させると同時にエアリングによる空冷を行いながら、チューブ状フィルムに成形した。このような組成物のフィルム化は、25〜30℃に温調された環境下で実施した。
【0047】
このチューブ状フィルムをダイ上部に設置された一組のピンチロールによって20m/minの速度で引き取り、約7秒の冷却時間を経た後、ピンチロールによってニップし、巻き取り機によって厚み20μm、折り幅1350mm、長さ100mで巻き取り、農業用マルチのための製品フィルムを作成した。
【0048】
得られた製品フィルムの物性等を表1に示す。
【0049】
【表1】
Figure 2004057016
【0050】
比較例1
可塑剤をビスメチルジエチレングリコールアジペート(大八化学社製:MXA)とし、その配合割合を8質量部とした。そしてそれ以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
得られたフィルムの物性などを表1に示す。
【0051】
比較例2
可塑剤をビスブチルジエチレングリコールアジペート(大八化学社製:BXA)とし、その配合割合を8質量部とした。そしてそれ以外は実施例1と同様にしてフィルムを作製した。
【0052】
得られたフィルムの物性などを表1に示す。
実施例1の農業用マルチのためのフィルムは、ポリ乳酸と、ガラス転移温度が0℃以下の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルと、オキシ酸エステル系可塑剤と、無機質充填材とを構成成分とする樹脂組成物にて形成されていたため、生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルと可塑剤とにより機械的特性に優れ、しかも柔軟性と耐衝撃性とを有するフィルムが得られ、また、樹脂の可塑化に伴う製膜性の低下は、結晶核剤として配合された無機質充填材により抑制されて、良好な製膜性が得られ、さらに、生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルにより可塑剤のブリードアウトを抑制できた。
【0053】
表1に示すように、比較例1、比較例2の農業用マルチのためのフィルムも、実施例1のフィルムと同様に、製造当初においては、所望の性能を発揮した。しかし、マルチとして使用した場合に、早期に強度や伸度や引張弾性率が低下した。
【0054】
すなわち、得られた実施例1、比較例1、2のフィルムを1350mm×100mに裁断して本発明の農業用マルチを得た。そして、熊本県、青森県の試験場にて、得られた農業用マルチをたばこの露地栽培に使用した。熊本県の試験場においては3月に展張して9月に回収し(展張期間7ヶ月)、青森県の試験場においては4月に展張して9月に回収した(展張期間6ヶ月)。なお、これらの農業用マルチは、いずれも生分解性を有し、土中に放置しておけばそのうちに分解するのであるが、上述の強度や伸度や引張弾性率の低下の度合いを確認するために、上記のように回収を行った。
【0055】
そうしたところ、実施例1の農業用マルチは、展張期間中、破れることなく良好に作物を栽培することができ、使用中において全く支障のないものであった。また、展張後に引っ張って回収する際に、破れなどが発生することがなく、引っ張っての回収に耐える十分な強力を保持していた。
【0056】
一方、比較例1の農業用マルチは、展張後3〜4ヶ月で、フィルムがセロハン調に硬くなり、土の被せ際より破れが生じた。比較例2の農業用マルチは、展張後2ヶ月で、比較例1と同様の現象が生じた。
実施例2
実施例1の樹脂組成物(ポリ乳酸、脂肪族−芳香族共重合ポリエステル、オキシ酸エステル系可塑剤、無機質充填材)を100質量部として、これに1.5質量部のカーボンブラックを配合した。そして、それ以外は実施例1と同様にして、フィルムを得た。また、得られたフィルムを1350mm×100mの大きさに裁断して、本発明の農業用マルチを製造した。
【0057】
このようにして製造された農業用マルチを、千葉県の試験場にて、さつまいもの露地栽培に使用し、3月に展張して9月に回収した(展張期間7ヶ月)。
そうしたところ、展張期間中、破れることなく良好に作物を栽培することができ、使用中においてまったく支障のないものであった。また、展張後に引っ張って回収する際に、破れなどが発生することがなく、引っ張っての回収に耐える十分な強力を保持していた。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ポリ乳酸を使用することで、農業用マルチを構成するフィルムに生分解性を付与できる。また、ポリ乳酸に、ガラス転移温度が0℃以下の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとオキシ酸エステル系可塑剤とを配合することで、室温で硬くて脆いという性質を有するポリ乳酸に柔軟性と耐衝撃性とを付与できる。また、ポリ乳酸に結晶性の低い生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルを配合することで可塑剤のブリードアウトが抑制され、製膜時のブロッキングを抑えて良好な製膜性が得られる。また、可塑剤と生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとにより樹脂組成物の結晶性が低下し軟化するが、本発明では無機質充填材が配合されているため、この無機質充填材が結晶核剤となり良好な製膜性が得られ、また、製膜時のフィルムのブロッキングの抑制と滑り性の付与が実現できる。可塑剤がオキシ酸エステル系可塑剤であるため、長期にわたってブリードアウトしにくく、フィルムの柔軟性、耐衝撃性を保持することができる。

Claims (4)

  1. ポリ乳酸と、ガラス転移温度が0℃以下の生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルと、オキシ酸エステル系可塑剤と、無機質充填材とを構成成分とするフィルムからなり、前記ポリ乳酸と生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとの配合割合が80/20〜30/70(質量%)であることを特徴とする生分解性農業用マルチ。
  2. ポリ乳酸と生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルとの合わせて100質量部に対して、オキシ酸エステル系可塑剤が1〜30質量部、無機質充填材が0.5〜40質量部の範囲で配合されていることを特徴とする請求項1記載の生分解性農業用マルチ。
  3. 生分解性脂肪族−芳香族共重合ポリエステルの結晶融解熱量が25J/g以下であることを特徴とする請求項1または2記載の生分解性農業用マルチ。
  4. 可塑剤がアセチルクエン酸トリブチルであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の生分解性農業用マルチ。
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