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JP2004049918A - 吸収性物品 - Google Patents

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和田 一郎
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Abstract

【課題】従来の吸収性物品は、股間部の形状の個人差にフィットしにくく、その結果液の横洩れの心配があった。
【解決手段】吸収性コア2の表面に表面構造体4が設けられ、この表面構造体4は、液透過性の表面シート5および第2のシート6を有し、両シート間に列を成す膨らみ部8が形成され、この膨らみ部8の内部に親水性素材によるクッション層9が設けられている。列を成す複数の膨らみ部8が股間部の形状にフィットしやすく、また液が横方向へ流れにくく、横洩れを防止できる。
【選択図】  図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨ておむつ、尿失禁用パッド、生理用ナプキンなどの吸収性物品に係り、特に身体へのフィット性に優れ且つ横洩れを有効に防止できる表面構造体を有する吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の使い捨ておむつ、尿失禁用パッド、生理用ナプキンなどの吸収性物品は、受液側に向けられる液透過性のトップシートと、これと逆の側に設けられた液不透過性のバックシートと、両シートの間に介在するパルプと高吸収性ポリマーなどから成る吸収性コアと、を有する構造が一般的である。
【0003】
また、股間部に接触したときに性器やその周辺への密着性を良くして、尿や経血などの排泄液が横洩れしないようにするための構造として、吸収性コアの受液側に、親水性繊維層で構成される比較的嵩高のクッション層を設けたもの、または吸収性コアの受液側に前記吸収性コアよりも小さい吸収性材料層を重ね、この吸収性材料層の上に前記クッション層を重ねたものなども実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のクッション層を設けた吸収性物品は、股間部の形状の個人差に必ずしも確実に追従できない場合がある。
【0005】
特に、老人介護用の使い捨ておむつや尿失禁用パッドなどでは、股間に確実に密着できない場合が多い。すなわち、老人は乳児に比べて股間の幅の違い、股間部、腹部または尻部の肉付きの違いが激しく、また股間部、股間そけい部の肉の削げ落ち、皮膚のたるみ、しわなどの個人差が激しい。よって、全ての装着者の股間に密着させることが難しい。
【0006】
さらに、老人の1回の排尿量は乳児に比べて格段に多くなり、前記のように使い捨ておむつや尿失禁用パッドが股間部に密着していないと、尿が横洩れし、衣服や寝具を汚しやすい。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、受液側に設けられた表面構造体が、股間、性器、そけい部の形状に合わせて密着しやすく、排泄液の横洩れが生じにくいようにした吸収性物品を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、収性コアの受液側に、液透過性の表面構造体が設けられている吸収性物品において、
前記表面構造体は、互いに平行な列を成す複数の膨らみ部を形成する液透過性の表面シートと、前記膨らみ部内で前記表面シートと吸収性コアとの間に介在する親水性素材層とから成り、
前記表面構造体は、断面積の相違する前記膨らみ部を有していることを特徴とするものである。
【0009】
例えば、前記親水性素材層と吸収性コアとの間に、液透過性の第2のシートが設けられ、前記膨らみ部の谷部で、前記表面シートと第2のシートとが接合されている構造とすることができる。
【0010】
あるいは第2のシートが設けられておらず、表面シートに膨らみ部が形成され、隣接する膨らみ部の谷部で表面シートが吸収性コアの表面に接合されていてもよい。
【0011】
表面シートおよび第2のシートは、親水性の不織布や多数の開口を有するフィルムなどの液透過性シートである。吸収性コアは、粉砕パルプまたは粉砕パルプと高吸収性ポリマー(SAP)との混合物などである。
【0012】
前記親水性素材層は、親水性のまたは親水処理された繊維で形成されている。すなわち、トウと称される長繊維、短冊状繊維、または比較的短い繊維のウエッブ、あるいはエアースルー不織布などである。
【0013】
本発明では、複数の膨らみ部がヒダ状に形成されてこの膨らみ部内の親水性素材層によりクッション層が形成されているため、装着者の股間部の個人差に適合し、表面構造体が股間部にフィットしやすくなる。また、尿などの排泄液が多く与えられたときに、膨らみ部の間の谷部を流れるうちにその下の吸収性コアに浸透していくため、吸収性コアの広い範囲で排泄液を吸収することができ、横洩れが生じにくい。
【0014】
本発明の吸収性物品での前記膨らみ部の高さ寸法は5mm以上であることが好ましい。ヒダ状に列を成す膨らみ部の高さが5mm以上、好ましくは10mm以上であると、老人などの個々の体の凹凸形状に対し、吸収性物品の受液側が隙間なくフィットしやすくなる。
【0015】
本発明の吸収性物品は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、尿失禁パッドなどとして使用されるものであり、吸収性コアの前記表面構造体と逆の面が液不透過性の裏面シートで覆われているものとして使用される。
【0016】
さらに本発明の吸収性物品は、装着者の股間に当てられる中間部と、前記中間部に連続して装着者の腹部側に当てられる前部と、同じく前記中間部に連続して装着者の尻側に当てられる後部とを有し、前記前部から後部に至る方向を縦方向としたときに、前記表面構造体が少なくとも前記中間部に設けられ、列を成す前記膨らみ部の長手方向が前記縦方向に向けられているものとすることが好ましい。
【0017】
すなわち、裏面シート、吸収性コア、第2のシートが重ねられたものが本体部となり、この本体部で前記中間部、前部、後部が一体に形成され、前記第2のシートの上に膨らみ部を有する表面構造体が設置されたものとして構成できる。
【0018】
前記ヒダ状の膨らみ部が縦方向へ向けられていると、表面構造体に与えられた尿などの排泄液が、膨らみ部の中間の谷部で縦方向へ導かれ、横方向へ流動しにくくなる。さらに膨らみ部内に液止め層を形成していると、さらに列状の膨らみ部を横断する方向へ液が流れにくくなり、尿などの横洩れを防止できるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の吸収性物品の基本構造を示すものであり、一部断面を含む斜視図、図2はその断面図である。X方向が吸収性物品の横方向(幅方向)、Y方向が吸収性物品の縦方向(長手方向)である。
【0020】
この吸収性物品1は、吸収性コア2の裏面側に裏面シート(バックシート)3が、表面側に表面構造体4が重ねられている。吸収性コア2は、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸収性ポリマー(SAP)との混合物により形成され、さらにティッシュなどの吸収性シートで包まれて構成されている。裏面シート3は液不透過性であり、例えばオレフィン系の樹脂シートなどで形成されている。また、使い捨ておむつや生理用ナプキンとして使用される場合、裏面シート3が通気性であることが好ましい。
【0021】
表面構造体4は、液透過性の表面シート(トップシート)5と、この表面シート5よりも吸収性コア2側にある同じく液透過性の第2のシート6を有している。表面シート5および第2のシート6は、例えば疎水性繊維に親水処理したものまたは親水性繊維で形成された、ポイントボンド、エアースルー、スパンボンド、あるいはスパンレースなどの不織布である。または、多数の開口を有するポリエチレン(PE)などの樹脂フィルムであってもよい。
【0022】
表面シート5は横方向へ一定の間隔Pを開けて設けられた谷部7で第2のシート6に接合されている。この谷部7と谷部7との間で、表面シート5は膨らみを有するように変形して、膨らみ部(ヒダ部)8が形成されている。この膨らみ部8は、縦方向へ延び、互いに平行に列を成すように形成されている。前記膨らみ部8の内部で、表面シート5と第2のシート6との間に親水性素材のクッション層9が介在している。
【0023】
前記クッション層9を形成する親水性素材は、長繊維(トウ)で、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、ポリエステルとポリエチレンの複合繊維などの疎水性繊維に親水処理を施したもの、またはレーヨンなどの親水性繊維である。または短幅のフィルムや短冊状繊維で親水性または親水処理を施したものである。あるいは、親水処理を施した繊維で形成されたエアースルー不織布などの嵩高で低密度の不織布、あるいは開繊された比較的短い繊維(親水性または親水処理を施したもの)のウエッブである。
【0024】
前記親水性素材のクッション層9は、嵩高で液を透過しやすくしかも加圧したときに弾性的に回復(復元)しやすいものが好ましい。これらを満足するためのクッション層9の構成は、密度が0.4g/cm3以下、クッション層9を形成する繊維の繊度が1デニール以上であることが好ましい。
【0025】
前記谷部7において、表面シート5と第2のシート6とが接合されている。この接合は、ホットメルトなどの接着剤による接着である。また表面シート5と第2のシート6が熱融着性繊維を含む場合には、谷部7で表面シート5と第2のシート6とが熱融着されて接合されてもよい。
【0026】
前記谷部7において、表面シート5と第2のシート6とが、縦方向(Y方向)へ連続して接着または熱融着されていてもよいが、この接着部または熱融着部が縦方向(Y方向)へ間隔を開けて形成され、接着部の間に非接着部が設けられていることが好ましい。このように構成すると、谷部7において、隣り合う接着部または熱融着部の中間の非接着部分で第2のシート6が吸収性コア2へ液を透過させやすくなる。
【0027】
また、第2のシート6の表面からの膨らみ部8の高さ寸法hは5mm以上で50mm以下が好ましい。さらには10mm以上で30mm以下であることが好ましい。このような高さに設定すると、表面構造体が装着者の体の凹凸形状にフィットしやすくなる。
【0028】
また、膨らみ部8の中腹部11では、膨らみ部8間の隙間が谷部7の幅寸法よりも狭いことが好ましい。前記のように、膨らみ部8の高さ方向の中腹部11で、膨らみ部8間の隙間が、谷部7の底での膨らみ部間の隙間よりも狭いと、好ましくは前記中腹部11で、表面シート5どうしが接触していると、接着部または熱融着部を有する谷部7の表面側(受液側)が膨らみ部8で覆われることになり、尿などの排泄液が与えられたときに、この排泄液が膨らみ部8の内部に透過しやすく、接着部や熱融着部が形成された谷部7に直接に与えられる液の量を減少させることができ、吸収性コア2に液を吸収させやすくなる。
【0029】
図1に示すように、表面構造体4を構成する表面シート5および第2のシート6と、裏面シート3は、吸収性コア2の外方の領域で互いに接合されて接合部12、12が形成されている。この接合部12、12において、前記各シート3、5、6は、ホットメルトなどの接着剤により接着され、または熱融着により接合されている。
【0030】
この吸収性物品1では、表面構造体4が、互いに平行な列を成して延びる複数の膨らみ部8を有しており、しかも、膨らみ部8内に嵩高で低密度となるように親水性素材のクッション層9が設けられているため、表面構造体4が装着者に当たったときに、装着部の形状に応じて個々の膨らみ部8が変形し、よって表面構造体4が装着者の肌に隙間なく当たるようになる。
【0031】
特に表面構造体4の個々のクッション層9が、装着者の股間部、性器、そけい部の形状の個人差に合わせて変形するため、密着性がよく、その結果排泄液が、吸収性物品1の外部に洩れ出にくい。
【0032】
尿などの排泄液は、表面シート5、親水性素材のクッション層9および第2のシート6を透過して吸収性コア2に吸収される。表面構造体4に多量の尿などが与えられたときに、膨らみ部8内に浸透しきれない液は谷部7を伝わって縦方向(Y方向)へ導かれ、この導かれる途中で表面シート5および第2のシート6を透過して吸収性コア2に至るため、横方向(X方向)へ液が横洩れしにくく、液が広い範囲にわたって吸収性コア2に吸収される。よって、吸収性コア2の広い範囲で液が均等に吸収されるようになり、吸収性物品1全体で液の吸収能力を高めることができ、薄型の吸収性コア2を用いても液を十分に吸収できる。
【0033】
図3は本発明の前記基本構造の変形例である吸収性物品1Aを示す一部断面を含む斜視図である。
【0034】
この吸収性物品1Aでは、膨らみ部8の内部に液止め層15が設けられている。図3に示す例では、この液止め層は、樹脂フィルムまたは疎水性の不織布などである。または親水性の不織布でもよく、この場合には不織布の密度が、クッション層9の親水性素材の繊維密度よりも高く、クッション層9内に浸透した液が、前記液止め層15によって横方向(X方向)へ完全にあるいはある程度堰き止めできるように構成する。
【0035】
前記樹脂フィルムまたは不織布などの液止め層15は、膨らみ部8の内部で長手方向(Y方向)へ沿って設けられ、その幅寸法Wの向きが、吸収性コア2の表面から立ち上がるように、すなわち前記幅寸法Wの方向が、吸収性コア2の表面から膨らみ部8の山のほぼ頂点に向けられている。よって膨らみ部8内では、この膨らみ部8を横断する横方向に向けて、親水性素材のクッション層9、液止め層15、親水性素材のクッション層9の順に配置される。
【0036】
この吸収性物品1Aでは、表面構造体4の表面シート5を透過した液で且つ第2のシート6を透過しきれない液が、膨らみ部8内を流れるときに、前記液止め層15によって、横方向(X方向)へ移動するのが抑制され、液は主にY方向へ流れながら第2のシート6を透過して吸収性コア2に吸収されるようになる。したがって、膨らみ部8内の液が横方向へ洩れ出ることがなくなり、液の横洩れを有効に防止できる。
【0037】
図4(A)(B)(C)は、吸収性物品1Aの他の実施の形態を示す部分断面図である。図4(A)では、膨らみ部8内の液止め層15aが、繊維層により構成されている。この液止め層15aを構成する繊維層は、ポリプロピレンとポリエチレンの複合繊維あるいは単繊維のような疎水性繊維で且つ親水処理されていないものである。この液止め層15aを構成する繊維層の密度は、クッション層9を構成する親水性繊維の密度よりも高くなっており、膨らみ部8の内部では、横方向(X方向)へ、クッション層9、液止め層15a、クッション層9の順に並び、横方向に向けて、クッション層9とクッション層9との間に液止め層15aが挟まれた構造となる。
【0038】
図4(B)では、第2のシート6が、吸収性コア2の表面から立ち上がって膨らみ部8の内部に延びて液止め層15bが形成されている。図4(C)では、表面シート5が、膨らみ部8のほぼ頂点から吸収性コア2に向けて垂れ下がり、これにより液止め層15cが形成されている。
【0039】
図4(B)と(C)に示す液止め層15b、15cは、液透過性で且つ親水性の表面シート5または第2のシート6が、折り畳まれてホットメルトなどの接着剤により互いに接着され、または折り畳まれて互いに熱融着され、クッション層9を構成する親水性素材よりも液が透過しにくい構成となっている。
【0040】
図4(A)ないし(C)に示すものも、膨らみ部8内にて液が横方向へ移動しにくく、膨らみ部8内を長手方向(列方向)に沿って流れ、吸収性コア2に効果的に吸収されるようになる。
【0041】
図5は、前記基本構造に基づいた本発明の実施の形態の吸収性物品1Bを示す断面図である。この吸収性物品1Bでは、膨らみ部の断面積がそれぞれ相違している。図5に示す例では、中央の膨らみ部8aの断面積が大きく、両側方の膨らみ部8bの断面積が小さくなっている。
【0042】
例えば、使い捨ておむつや生理用ナプキンとして使用される場合、中央の断面積の大きい膨らみ部8aが股間部や性器の形状に追従するように変形して、フィット性を高めることができる。また両側方の膨らみ部8bは断面積が小さくその分横方向(X方向)へ短いピッチで多数配置できるようになり、X方向へ流れ出ようとする液に対して、膨らみ部8bが多重に位置することになり、液の横洩れを有効に防止できる。
【0043】
なお、中央の膨らみ部の断面積を小さく、両側方の膨らみ部の断面積を大きくしてもよく、また膨らみ部の断面積を中央から両側方にかけて徐々に小さく、または徐々に大きくしてもよい。
【0044】
図6は、本発明の吸収性物品で使い捨ておむつを構成した例を受液側を手前に向けて示す平面図である。なお、同様の構造で、尿失禁用パッドや生理用ナプキンを構成することも可能である。
【0045】
この吸収性物品1Dは、その全体が使い捨ておむつの形状とされたものであり、着用者の股間部に当てられる中間部21と、腹部側に当てられる前部22と、尻側に当てられる後部23とが連続して形成されている。すなわち、裏面シート3、吸収性コア2、第2のシート6の積層体が砂時計形状で、前記中間部21、前部22、後部23が一体に形成されている。このとき、裏面シート3と第2のシート6と表面シート5とが接合された接合部12が前部22と後部23で両側方へ突出している。
【0046】
そして、列を成す複数の膨らみ部8(または8a、8b)が、前部22から後部23に向く縦方向に延びている。この吸収性物品1Dでは、表面構造体4に与えられた液が横方向へ流れにくく、よって中間部21から横方向への洩れを防止できる。
【0047】
なお、図6に示すような吸収性物品1Dの全体形状は、用途に応じて種々変更でき、例えば吸収性コア2の平面形状が長方形であってもよい。
【0048】
なお、前記各図では、膨らみ部8(8a、8b)が、縦方向へ直線状に連続して延びているが、例えば縦方向(Y方向)へ延びる膨らみ部8が、縦方向へ一定の間隔で閉じられ、すなわち縦方向へ一定の間隔で、表面シート5と第2のシート6が接合されて、クッション層9が途切れていてもよい。すなわち列を成す膨らみ部8は、平面から見たときに、谷部7が互いに平行で縦方向に延び、個々の膨らみ部8の大きさは、横方向(X方向)が短く、縦方向(Y方向)が長ければよい。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明では、表面構造体が、股間部の個人差に対応して自由に変形でき、装着者の肌にフィットしやすいものとなる。また膨らみ部が縦方向へ列を成して延びていると、液の横洩れを有効に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収性物品の基本構造を一部断面を含んで示す斜視図、
【図2】図1に示す吸収性物品の断面図、
【図3】本発明の基本構造の吸収性物品の変形例を一部断面を含んで示す斜視図、
【図4】(A)(B)(C)は本発明の吸収性物品の液止め層の変形例を示す部分断面図、
【図5】本発明の実施の形態の吸収性物品を示す断面図、
【図6】本発明の吸収性物品で使い捨ておむつを構成した例を示す平面図、
【符号の説明】
1、1A、1B、1D 吸収性物品
2 吸収性コア
3 裏面シート
4 表面構造体
5 表面シート
6 第2のシート
7 谷部
8 膨らみ部
9 クッション層
12 接合部
21 中間部
22 前部
23 後部

Claims (8)

  1. 吸収性コアの受液側に、液透過性の表面構造体が設けられている吸収性物品において、
    前記表面構造体は、互いに平行な列を成す複数の膨らみ部を形成する液透過性の表面シートと、前記膨らみ部内で前記表面シートと吸収性コアとの間に介在する親水性素材層とから成り、
    前記表面構造体は、断面積の相違する前記膨らみ部を有していることを特徴とする吸収性物品。
  2. 中央に位置する膨らみ部の断面積が大きく、両側方の膨らみ部の断面積が小さい請求項1記載の吸収性物品。
  3. 中央に位置する膨らみ部から両側方に位置する膨らみ部にかけて、断面積が徐々に小さくなっている請求項2記載の吸収性物品。
  4. 中央に位置する膨らみ部の断面積が小さく、両側方の膨らみ部の断面積が大きい請求項1記載の吸収性物品。
  5. 前記親水性素材層と吸収性コアとの間に、液透過性の第2のシートが設けられ、前記膨らみ部の谷部で、前記表面シートと第2のシートとが接合されている請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記親水性素材層は、親水性のまたは親水処理された繊維で形成されている請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記膨らみ部の内部に、前記親水性素材層よりも液の透過性の劣る液止め層が、前記膨らみ部の長手方向に沿って設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品。
  8. 装着者の股間に当てられる中間部と、前記中間部に連続する前部と、同じく前記中間部に連続する後部とを有し、前記前部から後部に至る方向を縦方向としたときに、前記表面構造体が少なくとも前記中間部に設けられ、列を成す前記膨らみ部の長手方向が前記縦方向に向けられている請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110755209A (zh) * 2019-11-24 2020-02-07 李丽 一种吸收性物品

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