JP2004041129A - 農業用マルチフィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、所望の作物植え付け箇所に孔を容易に開口することができ、かつ、機械展張性や防草性にも優れた農業用マルチフィルムを提供することである。
【解決の手段】合成樹脂フィルムに多数の作物植え付け用孔を設けた農業用有孔マルチフィルムとして使用する未開口のフィルムであって、開口する孔の周囲に沿って開口用の多数の切れ込みを断続的に設けてなり、一つの前記切れ込みの長さが0.5〜50mmであり、隣接する二つの前記切れ込みの間隔が0.1〜5mmである農業用マルチフィルム。
【解決の手段】合成樹脂フィルムに多数の作物植え付け用孔を設けた農業用有孔マルチフィルムとして使用する未開口のフィルムであって、開口する孔の周囲に沿って開口用の多数の切れ込みを断続的に設けてなり、一つの前記切れ込みの長さが0.5〜50mmであり、隣接する二つの前記切れ込みの間隔が0.1〜5mmである農業用マルチフィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の箇所に孔を開口することが容易な農業用マルチフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、たばこ、野菜などの作物を栽培する際に、主として雑草の繁茂を防止する目的で、通常は黒色に着色されたポリエチレンなどの合成樹脂製のフィルムを栽培土壌に被覆することが行われており、かかるマルチフィルムには作物の種苗を植え付ける箇所に予め孔を設けたもの(有孔マルチフィルム)も実用されている。しかしながら、かかる有孔マルチフィルムは、発注段階で行き違いがあり、穿孔位置と実際の種苗植え付け箇所が合致しないときは、転用も困難であり、返品クレームとなる場合もあった。
【0003】
一方、使用に際して孔を開口するマルチフィルムとして、種苗植え付け箇所に予め短線状のミシン目の切り込みを設けたもの(実開昭61−77754号公報)や×状にミシン目の切り込みを設けたもの(特開平8−9770号公報)が提案されているが、かかるマルチフィルムは、上記の有孔マルチフィルムにおいて発生する問題点、すなわち、穿孔位置と実際の種苗植え付け箇所が合致しないときには、種苗植え付け箇所に改めて穿孔する必要があるばかりでなく、ミシン目の部分を破断しても、通常の有孔マルチフィルムとは異なり、孔の部分のフィルムが完全に取り除かれていないので、種苗植え付けの際、フィルムの残滓が作業の障害になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の有孔マルチフィルムにおける上記の問題点を解消し、所望の位置に孔を容易に開口することができるマルチフィルムを提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、合成樹脂フィルムに多数の作物植え付け用孔を設けた農業用有孔マルチフィルムとして使用する未開口のフィルムであって、開口する孔の周囲に沿って開口用の多数の切れ込みを断続的に設けてなり、一つの前記切れ込みの長さが0.5〜50mmであり、隣接する二つの前記切れ込みの間隔が0.1〜5mmである農業用マルチフィルムに存し、また、前記合成樹脂フィルムが生分解性樹脂からなる農業用マルチフィルムに存する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の農業用マルチフィルムに用いる合成樹脂フィルムは、従来の黒色ポリエチレンフィルムでもよいが、脂肪族ポリエステル系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などの生分解性樹脂からなるフィルムを用いると、ミシン目などの切れ込み箇所を破断して抜き取った孔部分のフィルムを除去せず、そのまま土壌上に放置しても、使用期間経過後に、本体フィルムともに分解されるという利点がある。
【0007】
通常の有孔マルチフィルムの孔の形状は、円形、小判形、四角形などが主流であり、本発明においても、これらの形状の他、楕円形、三角形、星形などの形状にしてもよい。
【0008】
本発明の農業用マルチフィルムに開口する孔の大きさは、円形の場合、その直径が通常10〜150mm、好ましくは20〜100mmであり、このような開口部をフィルムの両縁から一定の距離を置いた中央帯に1〜十数列、長手方向及び幅方向にほぼ等間隔で多数配置する。
【0009】
本発明の農業用マルチフィルムは、使用に際して、作物植え付け箇所のみ、ミシン目などの切れ込み箇所を破断して開口するが、その一部を予め開口した孔にしておいてもよい。
【0010】
本発明の農業用マルチフィルムに開口する孔の周囲にミシン目状に断続的に設ける切れ込みは、一つの切れ込みの長さが0.5〜50mm、好ましくは1〜30mmであり、隣接する二つの切れ込みの間隔が0.1〜5mm、好ましくは0.3〜3mmである。一つの切れ込みの長さが上記範囲より短く、また、隣接する二つの切れ込みの間隔が上記範囲より長いと、ミシン目を破断して孔部分のフィルムを抜き取ることが困難になる。逆に、一つの切れ込みの長さが上記範囲より長く、また、隣接する二つの切れ込みの間隔が上記範囲より短いと、マルチフィルムを土壌上に機械で展張するときにミシン目が破断し易く、また、未開口のミシン目が雑草によって破断し易く、マルチフィルムの防草効果が低下する。
【0011】
上記の切れ込みは合成樹脂フィルムを貫通したものであることが好ましいが、完全に貫通していない切れ込みが混在していても、本発明の農業用マルチフィルムの上記特性を充足する限り、本発明の農業用マルチフィルムに包含される。
【0012】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定されるものではない。
実施例1、2及び比較例1、2
線状低密度ポリエチレン(宇部興産社製「UBEポリエチレンL FS152」MI0.9、密度0.924)100重量部当たり黒色顔料(東京インキ社製「PEX999018BLACK」)マスター(濃度40%)10部を混合し、押出機(シリンダー径65mmφ)とダイス(開口部径400mmφ)を用いて、加工温度190℃にてインフレーション成形により、厚さ20μm、幅135cmのフィルムを得た。得られたフィルムの両縁から各30cm距離を置いた中央帯に、直径75mmの円形に沿ってミシン目状に切れ込みを設けた開口部を、開口部の幅方向に150mmの間隔を置いて4列、長手方向に300mmの間隔を置いて多数配置した。
一つの切れ込みの長さと隣接する二つの切れ込みの間隔をそれぞれ、3.0mmと0.2mm(実施例1)、9.7mmと2.0mm(実施例2)、2.0mmと8.2mm(比較例1)及び58.8mmと0.05mm(比較例2)とした4種類の試料フィルムを作成し、以下の試験を行った。
【0013】
1.機械張り適性
各試料フィルムをマルチャーにて作物栽培用の畝に機械展張し、展張後に開口部のミシン目が破断しているかどうか、その程度を目視により確認した。
【0014】
2.易開口性
各試料フィルムを畝に展張した後、開口部のミシン目を手で破断して、容易に開口部のフィルムを抜き取れるかどうかを試験した。
【0015】
3.防草性
各試料フィルムを畝に展張して1ヶ月後に、雑草の発生状況を観察した。
【0016】
実施例1及び2の試料フィルムは、いずれも、機械展張による開口部のミシン目破断は殆どなく、開口部のミシン目を手で破断することにより容易に開口部のフィルムを抜き取ることができ、また、雑草の発生も殆ど認められなかったが、比較例1の試料フィルムは、機械張り適性及び防草性については、実施例の試料フィルムと同様に良好であったが、開口部のミシン目を手で破断して開口部のフィルムを抜き取るのは困難であり、比較例2の試料フィルムは、易開口性については、実施例の試料フィルムと同様に良好であったが、機械展張により開口部のミシン目破断が30%以上発生し、機械展張によりミシン目が破断した開口部のみならず、機械展張時にミシン目が破断していなかった開口部においても、かなりの雑草の発生が認められた。
【0017】
実施例3、4及び比較例3、4
黒色顔料を混合した樹脂として、生分解性の脂肪族ポリエステル系樹脂(昭和高分子社製「ビオノーレ#1001」)100重量部当たり黒色顔料(大日精化工業「PT−RM951181」)マスター(濃度30%)12部を混合したものを用い、加工温度を160℃とした以外は、実施例1と同様にして試料フィルムを作成した。
一つの切れ込みの長さと隣接する二つの切れ込みの間隔をそれぞれ、2.0mmと0.3mm(実施例3)、7.1mmと1.0mm(実施例4)、5.0mmと6.2mm(比較例3)及び77.5mmと1.0mm(比較例4)とした4種類の試料フィルムを作成し、実施例1と同様の試験を行った。
【0018】
実施例3及び4の試料フィルムは、いずれも実施例1及び2の試料フィルムと同様に、機械展張による開口部のミシン目破断は殆どなく、開口部のミシン目を手で破断することにより容易に開口部のフィルムを抜き取ることができ、また、雑草の発生も殆ど認められなかったが、比較例3の試料フィルムは、防草性については、実施例の試料フィルムと同様に良好であったが、機械展張により開口部のミシン目破断が10〜20%発生し、開口部のミシン目を手で破断して開口部のフィルムを抜き取るのも困難であり、比較例4の試料フィルムは、易開口性については、実施例の試料フィルムと同様に良好であったが、機械展張により開口部のミシン目破断が30%以上発生し、機械展張によりミシン目が破断した開口部のみならず、機械展張時にミシン目が破断していなかった開口部においても、かなりの雑草の発生が認められた。
【0019】
【発明の効果】
本発明の農業用マルチフィルムは、畝に展張した後、所望の作物植え付け箇所に孔を容易に開口することができ、かつ、機械で展張しても開口部の切れ込みから破断することがなく、また、フィルム展張後に開口部の切れ込みから破断して雑草が発生することもない有孔マルチフィルムとして使用できるものであり、生分解性合成樹脂フィルムを用いると、開口部から抜き取ったフィルムを土壌上にそのまま放置することができる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の箇所に孔を開口することが容易な農業用マルチフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、たばこ、野菜などの作物を栽培する際に、主として雑草の繁茂を防止する目的で、通常は黒色に着色されたポリエチレンなどの合成樹脂製のフィルムを栽培土壌に被覆することが行われており、かかるマルチフィルムには作物の種苗を植え付ける箇所に予め孔を設けたもの(有孔マルチフィルム)も実用されている。しかしながら、かかる有孔マルチフィルムは、発注段階で行き違いがあり、穿孔位置と実際の種苗植え付け箇所が合致しないときは、転用も困難であり、返品クレームとなる場合もあった。
【0003】
一方、使用に際して孔を開口するマルチフィルムとして、種苗植え付け箇所に予め短線状のミシン目の切り込みを設けたもの(実開昭61−77754号公報)や×状にミシン目の切り込みを設けたもの(特開平8−9770号公報)が提案されているが、かかるマルチフィルムは、上記の有孔マルチフィルムにおいて発生する問題点、すなわち、穿孔位置と実際の種苗植え付け箇所が合致しないときには、種苗植え付け箇所に改めて穿孔する必要があるばかりでなく、ミシン目の部分を破断しても、通常の有孔マルチフィルムとは異なり、孔の部分のフィルムが完全に取り除かれていないので、種苗植え付けの際、フィルムの残滓が作業の障害になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の有孔マルチフィルムにおける上記の問題点を解消し、所望の位置に孔を容易に開口することができるマルチフィルムを提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨とするところは、合成樹脂フィルムに多数の作物植え付け用孔を設けた農業用有孔マルチフィルムとして使用する未開口のフィルムであって、開口する孔の周囲に沿って開口用の多数の切れ込みを断続的に設けてなり、一つの前記切れ込みの長さが0.5〜50mmであり、隣接する二つの前記切れ込みの間隔が0.1〜5mmである農業用マルチフィルムに存し、また、前記合成樹脂フィルムが生分解性樹脂からなる農業用マルチフィルムに存する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の農業用マルチフィルムに用いる合成樹脂フィルムは、従来の黒色ポリエチレンフィルムでもよいが、脂肪族ポリエステル系樹脂、ポリ乳酸系樹脂などの生分解性樹脂からなるフィルムを用いると、ミシン目などの切れ込み箇所を破断して抜き取った孔部分のフィルムを除去せず、そのまま土壌上に放置しても、使用期間経過後に、本体フィルムともに分解されるという利点がある。
【0007】
通常の有孔マルチフィルムの孔の形状は、円形、小判形、四角形などが主流であり、本発明においても、これらの形状の他、楕円形、三角形、星形などの形状にしてもよい。
【0008】
本発明の農業用マルチフィルムに開口する孔の大きさは、円形の場合、その直径が通常10〜150mm、好ましくは20〜100mmであり、このような開口部をフィルムの両縁から一定の距離を置いた中央帯に1〜十数列、長手方向及び幅方向にほぼ等間隔で多数配置する。
【0009】
本発明の農業用マルチフィルムは、使用に際して、作物植え付け箇所のみ、ミシン目などの切れ込み箇所を破断して開口するが、その一部を予め開口した孔にしておいてもよい。
【0010】
本発明の農業用マルチフィルムに開口する孔の周囲にミシン目状に断続的に設ける切れ込みは、一つの切れ込みの長さが0.5〜50mm、好ましくは1〜30mmであり、隣接する二つの切れ込みの間隔が0.1〜5mm、好ましくは0.3〜3mmである。一つの切れ込みの長さが上記範囲より短く、また、隣接する二つの切れ込みの間隔が上記範囲より長いと、ミシン目を破断して孔部分のフィルムを抜き取ることが困難になる。逆に、一つの切れ込みの長さが上記範囲より長く、また、隣接する二つの切れ込みの間隔が上記範囲より短いと、マルチフィルムを土壌上に機械で展張するときにミシン目が破断し易く、また、未開口のミシン目が雑草によって破断し易く、マルチフィルムの防草効果が低下する。
【0011】
上記の切れ込みは合成樹脂フィルムを貫通したものであることが好ましいが、完全に貫通していない切れ込みが混在していても、本発明の農業用マルチフィルムの上記特性を充足する限り、本発明の農業用マルチフィルムに包含される。
【0012】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定されるものではない。
実施例1、2及び比較例1、2
線状低密度ポリエチレン(宇部興産社製「UBEポリエチレンL FS152」MI0.9、密度0.924)100重量部当たり黒色顔料(東京インキ社製「PEX999018BLACK」)マスター(濃度40%)10部を混合し、押出機(シリンダー径65mmφ)とダイス(開口部径400mmφ)を用いて、加工温度190℃にてインフレーション成形により、厚さ20μm、幅135cmのフィルムを得た。得られたフィルムの両縁から各30cm距離を置いた中央帯に、直径75mmの円形に沿ってミシン目状に切れ込みを設けた開口部を、開口部の幅方向に150mmの間隔を置いて4列、長手方向に300mmの間隔を置いて多数配置した。
一つの切れ込みの長さと隣接する二つの切れ込みの間隔をそれぞれ、3.0mmと0.2mm(実施例1)、9.7mmと2.0mm(実施例2)、2.0mmと8.2mm(比較例1)及び58.8mmと0.05mm(比較例2)とした4種類の試料フィルムを作成し、以下の試験を行った。
【0013】
1.機械張り適性
各試料フィルムをマルチャーにて作物栽培用の畝に機械展張し、展張後に開口部のミシン目が破断しているかどうか、その程度を目視により確認した。
【0014】
2.易開口性
各試料フィルムを畝に展張した後、開口部のミシン目を手で破断して、容易に開口部のフィルムを抜き取れるかどうかを試験した。
【0015】
3.防草性
各試料フィルムを畝に展張して1ヶ月後に、雑草の発生状況を観察した。
【0016】
実施例1及び2の試料フィルムは、いずれも、機械展張による開口部のミシン目破断は殆どなく、開口部のミシン目を手で破断することにより容易に開口部のフィルムを抜き取ることができ、また、雑草の発生も殆ど認められなかったが、比較例1の試料フィルムは、機械張り適性及び防草性については、実施例の試料フィルムと同様に良好であったが、開口部のミシン目を手で破断して開口部のフィルムを抜き取るのは困難であり、比較例2の試料フィルムは、易開口性については、実施例の試料フィルムと同様に良好であったが、機械展張により開口部のミシン目破断が30%以上発生し、機械展張によりミシン目が破断した開口部のみならず、機械展張時にミシン目が破断していなかった開口部においても、かなりの雑草の発生が認められた。
【0017】
実施例3、4及び比較例3、4
黒色顔料を混合した樹脂として、生分解性の脂肪族ポリエステル系樹脂(昭和高分子社製「ビオノーレ#1001」)100重量部当たり黒色顔料(大日精化工業「PT−RM951181」)マスター(濃度30%)12部を混合したものを用い、加工温度を160℃とした以外は、実施例1と同様にして試料フィルムを作成した。
一つの切れ込みの長さと隣接する二つの切れ込みの間隔をそれぞれ、2.0mmと0.3mm(実施例3)、7.1mmと1.0mm(実施例4)、5.0mmと6.2mm(比較例3)及び77.5mmと1.0mm(比較例4)とした4種類の試料フィルムを作成し、実施例1と同様の試験を行った。
【0018】
実施例3及び4の試料フィルムは、いずれも実施例1及び2の試料フィルムと同様に、機械展張による開口部のミシン目破断は殆どなく、開口部のミシン目を手で破断することにより容易に開口部のフィルムを抜き取ることができ、また、雑草の発生も殆ど認められなかったが、比較例3の試料フィルムは、防草性については、実施例の試料フィルムと同様に良好であったが、機械展張により開口部のミシン目破断が10〜20%発生し、開口部のミシン目を手で破断して開口部のフィルムを抜き取るのも困難であり、比較例4の試料フィルムは、易開口性については、実施例の試料フィルムと同様に良好であったが、機械展張により開口部のミシン目破断が30%以上発生し、機械展張によりミシン目が破断した開口部のみならず、機械展張時にミシン目が破断していなかった開口部においても、かなりの雑草の発生が認められた。
【0019】
【発明の効果】
本発明の農業用マルチフィルムは、畝に展張した後、所望の作物植え付け箇所に孔を容易に開口することができ、かつ、機械で展張しても開口部の切れ込みから破断することがなく、また、フィルム展張後に開口部の切れ込みから破断して雑草が発生することもない有孔マルチフィルムとして使用できるものであり、生分解性合成樹脂フィルムを用いると、開口部から抜き取ったフィルムを土壌上にそのまま放置することができる。
Claims (2)
- 合成樹脂フィルムに多数の作物植え付け用孔を設けた農業用有孔マルチフィルムとして使用する未開口のフィルムであって、開口する孔の周囲に沿って開口用の多数の切れ込みを断続的に設けてなり、一つの前記切れ込みの長さが0.5〜50mmであり、隣接する二つの前記切れ込みの間隔が0.1〜5mmである農業用マルチフィルム。
- 前記合成樹脂フィルムが生分解性樹脂からなる請求項1に記載の農業用マルチフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002205280A JP2004041129A (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 農業用マルチフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002205280A JP2004041129A (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 農業用マルチフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004041129A true JP2004041129A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31710624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002205280A Pending JP2004041129A (ja) | 2002-07-15 | 2002-07-15 | 農業用マルチフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004041129A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006049111A1 (ja) | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Adeka Corporation | 重合性化合物及び該重合性化合物を含有する組成物 |
-
2002
- 2002-07-15 JP JP2002205280A patent/JP2004041129A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006049111A1 (ja) | 2004-11-04 | 2006-05-11 | Adeka Corporation | 重合性化合物及び該重合性化合物を含有する組成物 |
US7683203B2 (en) | 2004-11-04 | 2010-03-23 | Adeka Corporation | Polymerizable compound and composition containing the polymerizable compound |
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Legal Events
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