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JP2004035604A - セミ含浸プリプレグ - Google Patents

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JP2004035604A
JP2004035604A JP2002190870A JP2002190870A JP2004035604A JP 2004035604 A JP2004035604 A JP 2004035604A JP 2002190870 A JP2002190870 A JP 2002190870A JP 2002190870 A JP2002190870 A JP 2002190870A JP 2004035604 A JP2004035604 A JP 2004035604A
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Japan
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semi
resin
resin film
impregnated prepreg
prepreg
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JP2002190870A
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English (en)
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Toru Kaneko
金子 徹
Sadataka Umemoto
梅元 禎孝
Kiyoto Sasaki
佐々木 清人
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Teijin Ltd
Original Assignee
Toho Tenax Co Ltd
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Abstract

【課題】外部から加圧することのない真空バッグ成形を行ってもボイドが発生せず、成形品の反りを防止することができるプリプレグを提供する。
【解決手段】樹脂フィルムの片面又は両面に、面対称の繊維強化材を貼着したセミ含浸プリプレグ、及び樹脂フィルムの両面に、互いに面対称である繊維強化材を貼着したセミ含浸プリプレグ。面対称の繊維強化材として多軸織物を使用する。樹脂フィルムの樹脂量は、セミ含浸プリプレグ全重量に対して35〜55%とする。樹脂フィルムにはキャリアを用いることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂フィルムに繊維強化材を積重して繊維強化材の一部に樹脂フィルムの樹脂を含浸させたセミ含浸プリプレグに関する。
【0002】
【従来の技術】
プリプレグは、繊維強化材に熱硬化性樹脂を含浸し、手作業で容易に取扱うことができる程度に硬化反応を進めた成形材料である。主として、炭素繊維、ボロン繊維、アラミド繊維などの繊維強化材とエポキシ系の樹脂を用いて構成したプリプレグが用いられている。
【0003】
プリプレグの成形は、型の内面に敷設した複数枚のプリプレグを加圧下で加熱硬化させることにより行う。プリプレグはその構造から表面にタックがあり、積層する際にプリプレグ間にエアーを噛み込む。このため、外部から十分加圧することなく大気圧で加圧成型を行う真空バッグ成形の場合には、得られる成形品中にはエアーの残存によるボイドが発生し、成形品の物性が低下してしまうという問題がある。従って、プリプレグの成形は、外部から加圧を行うオートクレーブ成形等を行って、プリプレグ間に噛み込んだエアーを強制的に抜くことが必要である。
【0004】
このようなボイドの発生を防ぐため、プリプレグに代えて繊維強化材と熱硬化性樹脂の樹脂フィルムを用いる方法が用いられている(特開平5−269909号公報)。この方法は、繊維強化材と樹脂フィルムを積重した後加熱して樹脂フィルムの樹脂を繊維強化材に含浸させるとともに硬化させ成形品とする。また、国際公開WO00/27632には、樹脂層の少なくとも一面に繊維強化材を積重した成形材料が開示されている。
【0005】
これらの成形材料はボイドの発生を抑制することができるものの、成形品とした場合に反りが生じるという問題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、外部から機械的に加圧することのない真空バッグ成形による成形を行ってもボイドが発生せず、成形品の反りを防止することができるプリプレグを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明は、以下に記載するものである。
【0008】
〔1〕 樹脂フィルムの片面又は両面に、面対称の繊維強化材を貼着したセミ含浸プリプレグ。
【0009】
〔2〕 樹脂フィルムの両面に、互いに面対称である繊維強化材を貼着したセミ含浸プリプレグ。
【0010】
〔3〕 繊維強化材が多軸織物である〔1〕又は〔2〕に記載のセミ含浸プリプレグ。
【0011】
〔4〕 繊維強化材1枚当りの目付が200〜3000g/mである〔1〕又は〔2〕に記載のセミ含浸プリプレグ。
【0012】
〔5〕 樹脂フィルムの樹脂量が、セミ含浸プリプレグ全重量に対して35〜55%である〔1〕又は〔2〕に記載のセミ含浸プリプレグ。
【0013】
〔6〕 樹脂フィルムが、キャリアの少なくとも一面に樹脂を塗布したものである〔1〕又は〔2〕に記載のセミ含浸プリプレグ。
【0014】
〔7〕 樹脂フィルムが、樹脂層の両面にキャリアを積層したものである〔1〕又は〔2〕に記載のセミ含浸プリプレグ。
【0015】
〔8〕 樹脂フィルムが、キャリアと樹脂層とを交互に積層したものである〔1〕又は〔2〕に記載のセミ含浸プリプレグ。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のセミ含浸プリプレグの一例を示す概略図である。セミ含浸プリプレグ1は、樹脂フィルム5に面対称の繊維強化材3を貼着してなる。繊維強化材は面対称のものであれば特に制限されないが、織物を用いることが好ましい。面対称の織物を用いることにより、成形品とした場合に成形品の反りを防止することができる。面対称の織物としては、多軸織物を挙げることができる。多軸織物とは、一方向に引き揃えたシート状の繊維強化材を角度を変えて積層し、ナイロン糸、ポリエステル糸、ガラス繊維糸等で編んだ織物をいう。
【0017】
面対称の多軸織物の一例の概略図を図5に示す。この例では多軸織物10は、繊維の引き揃えた方向が順に−45°、+45°、0°、+45°、−45°となるように積層した5層の繊維強化材を厚さ方向にパンチングしてなる。他の面対称の多軸織物の例としては、〔+45/−45/−45/+45〕、〔0/+45/−45/−45/+45/0〕等を挙げることができる。一方向に引き揃えた繊維強化材を積層する角度はこれらに限定されず、任意の角度とすることができる。
【0018】
多軸織物の厚さは用途により適宜選択するものであるが、通常0.2〜3mmが好ましい。
【0019】
繊維強化材1枚当りの目付は200〜3000g/mが好ましく、400〜2000g/mがより好ましい。3000g/mを超えると取扱い性が悪くなり、200g/m未満では積層する際に手間がかかる傾向がある。
【0020】
繊維強化材としては、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、金属繊維等の通常のプリプレグに用いる強化繊維が使用できる。中でも、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維が好ましい。
【0021】
図1において、繊維強化材3は、樹脂フィルム5の樹脂が含浸した樹脂含浸層7と樹脂が含浸していない未含浸層9とからなる。セミ含浸プリプレグ1は表面までは樹脂が含浸しておらず、従ってプリプレグの表面にタックが生じることがない。
【0022】
樹脂フィルムに用いる樹脂は、通常のプレプリグ製造に用いる熱硬化性樹脂が使用できる。具体的には、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、マレイミド樹脂、シアン酸エステル樹脂、マレイミド樹脂とシアン酸エステル樹脂を予備重合した樹脂等が挙げられ、本発明においてはこれらの樹脂の混合物を使用することもできる。繊維強化複合材料を用途とする場合には、耐熱性、弾性率、耐薬品性に優れたエポキシ樹脂組成物が好ましい。
【0023】
これらの熱硬化性樹脂には、硬化剤、硬化促進剤等が含まれていてもよい。
【0024】
熱硬化性樹脂の硬化温度は、60〜180℃となるよう調製することが好ましく、70〜130℃に調製することがより好ましい。また、樹脂フィルムに用いる樹脂の粘度は、加熱時に0.1〜10Pa・sに粘度減少するものを用いることが好ましい。
【0025】
樹脂フィルムの樹脂量はセミ含浸プリプレグ全重量に対して35〜55%とすることが好ましい。
【0026】
図1は樹脂フィルムの片面に繊維強化材を積重し貼着した場合を示すが、面対称の繊維強化材を両面に積重してもよい。
【0027】
図2は、本発明のセミ含浸プリプレグの他の例を示す概略図である。セミ含浸プリプレグ1aは、樹脂フィルム5aに繊維強化材2a及び3aを貼着してなる。繊維強化材2a及び3aはそれ自体が面対称である必要はないが、繊維強化材2a及び3aは樹脂フィルム5aに対して互いに面対称である必要がある。繊維強化材2a及び3aを互いに面対称とすることにより、成形品とした場合に成形品の反りを防止することができる。
【0028】
互いに面対称となる多軸織物の組合わせとしては、例えば〔+45/−45〕及び〔−45/+45〕、〔0/+45/−45〕及び〔−45/+45/0〕、〔+45/0/−45/90〕及び〔90/−45/0/+45〕等を挙げることができる。
【0029】
上記セミ含浸プリプレグの製造方法は、樹脂フィルムの片面又は両面に繊維強化材を積重し、0.01〜0.5MPaで加圧下、室温〜100℃で0.1〜5分加熱することにより製造することができる。
【0030】
繊維強化材への熱硬化性樹脂フィルムの樹脂の含浸は、プリプレグ表面まで樹脂が含浸しない程度であれば良いが、繊維強化材の厚さの5〜50%とすることが好ましい。
【0031】
図3及び図4は本発明のセミ含浸プリプレグの他の例を示すものである。図3に示す例にあっては、樹脂フィルム5bのほぼ中央にシート状のキャリア14を介装している。図4に示す例は、樹脂フィルム5cは樹脂層16と樹脂層16の両面に貼着した2枚のキャリア17及び18からなる。
【0032】
本発明のセミ含浸プリプレグを製造する場合に使用する樹脂フィルムは高粘度で保形性が悪く、取扱い難い。高粘度樹脂の取扱い性を高めるため、キャリアを使用することが好ましい。キャリアの片面又は両面に樹脂を塗布し樹脂層を形成した樹脂フィルムは保形性が付与され取扱い性に優れる。この樹脂フィルムに繊維強化材を上記の条件で加熱して貼着することによりキャリアを使用したセミ含浸プリプレグを製造できる。図3に示す樹脂フィルムのほぼ中央にキャリアを介装したプリプレグは、キャリアの両面に樹脂層を形成し、更にこの樹脂層に繊維強化材を貼着することにより製造する。図4に示す樹脂層の両面にキャリアを貼着したプリプレグは、キャリアの片面に樹脂層を形成した後この樹脂層にキャリアを貼着し、更に繊維強化材を積重して上記の条件で加熱して貼着することにより製造する。キャリアとしては、ガラス繊維シート、炭素繊維シート、アラミド繊維シート、ポリエチレンフィルム、セルロース繊維シートを用いることができる。
【0033】
なお、キャリアを使用した樹脂フィルムは2枚以上を重ねてもよい。キャリアを有する樹脂フィルムを複数枚積層してキャリアと樹脂層を交互に積層したものを本発明のセミ含浸プリプレグに使用できる。複数層のキャリアとすることによりセミ含浸プリプレグ全重量に対する樹脂の含有量を高めることができる。
【0034】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
【0035】
実施例1
エピコート828(ジャパンエポキシレジン社製)を80質量部、エピコート1001(ジャパンエポキシレジン社製)を20質量部、ジシアンジアミド(ジャパンエポキシレジン社製)を5質量部、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルユリア(保士谷化学工業社製)を5質量部計量し、70℃でロールミルで混錬し、樹脂組成物を得た。 その後、70℃でドクターブレード法により樹脂目付1000g/mの樹脂フィルムを作製し、樹脂フィルムの片面にガラス織物WP03(日東紡績社製)を貼り付け、キャリア付き樹脂フィルムを得た。
【0036】
キャリア付き樹脂フィルムの両面に、炭素繊維HTA−12K(東邦テナックス社製)を使用した多軸織物(〔0/+45/−45〕:CF目付 600g/m)と (〔−45/+45/0〕:CF目付600g/m)とを70℃に加熱した加熱ローラーで、圧力 0.01MPaで、2m/分の速度で貼りあわせ、[0/+45/−45〕/ 樹脂フィルム / 〔−45/+45/0〕の樹脂フィルムに対し面対称であるセミ含浸プリプレグを得た。
【0037】
離型処理をした平らなアルミ板の上に、寸法300mm×400mmの実施例1で得た樹脂フィルムに対し面対称であるセミ含浸プリプレグ  〔0/+45/−45〕/ 樹脂フィルム / 〔−45/+45/0〕 を積層し、その上にピールクロスを積層した。 その後、積層した材料全体をナイロンバック(WRIGHTLON #7400、AIRTECH社製)で覆い、型とナイロンバックをシーラントテープでシールし、バック内を真空ポンプで減圧した。
【0038】
その後、硬化炉内で130℃で2時間、真空ポンプで減圧しながらセミ含浸プリプレグを加熱硬化し、板圧1.5mmのCFRP板を得た。 CFRP板には反りが発生せず、平らな板が得られた。
【0039】
実施例2
エピコート828(ジャパンエポキシレジン社製)を80質量部、エピコート1001(ジャパンエポキシレジン社製)を20質量部、ジシアンジアミド(ジャパンエポキシレジン社製)を5質量部、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルユリア(保士谷化学工業社製)を5質量部計量し、70℃でロールミルで混錬し、樹脂組成物を得た。 その後、70℃でドクターブレード法により樹脂目付1000g/mの樹脂フィルムを作製し、樹脂フィルムの片面にガラス織物WP03(日東紡績社製)を貼り付け、キャリア付き樹脂フィルムを得た。
【0040】
キャリア付き樹脂フィルムの樹脂面に、炭素繊維HTA−12K(東邦テナックス社製)を使用した面対称の多軸織物[0/+45/−45/−45/+45/0 : CF目付 1200g/m] を70℃に加熱した加熱ローラーで、圧力0.01MPaで、2m/分の速度で貼りあわせ、セミ含浸プリプレグを得た。
【0041】
離型処理をした平らなアルミ板の上に、寸法300mm×400mmの上記セミ含浸プリプレグを積層し、その上にピールクロスを積層した。 その後、積層した材料全体をナイロンバック(WRIGHTLON #7400、AIRTECH社製)で覆い、型とナイロンバックをシーラントテープでシールし、バック内を真空ポンプで減圧した。
【0042】
その後、硬化炉内で130℃で2時間、真空ポンプで減圧しながらセミ含浸プリプレグを加熱硬化し、板圧1.5mmのCFRP板を得た。 CFRP板には反りが発生せず、平らな板が得られた。
【0043】
比較例1
エピコート828(ジャパンエポキシレジン社製)を80質量部、エピコート1001(ジャパンエポキシレジン社製)を20質量部、ジシアンジアミド(ジャパンエポキシレジン社製)を5質量部、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルユリア(保士谷化学工業社製)を5質量部計量し、70℃でロールミルで混錬し、樹脂組成物を得る。 その後、70℃でドクターブレード法により樹脂目付1000g/mの樹脂フィルムを作製し、樹脂フィルムの片面にガラス織物WP03(日東紡績社製)を貼り付け、キャリア付き樹脂フィルムを得た。
【0044】
キャリア付き樹脂フィルムの両面に、炭素繊維HTA−12K(東邦テナックス社製)を使用した多軸織物(〔0/+45/−45〕:CF目付 600g/m)と (〔+45/−45/0〕:CF目付600g/m)とを70℃に加熱した加熱ローラーで、圧力0.01MPaで、2m/分の速度で貼りあわせ、[0/+45/−45〕/ 樹脂フィルム / 〔+45/−45/0〕のセミ含浸プリプレグを得た。
離型処理をした平らなアルミ板の上に、寸法300mm×400mmの上記セミ含浸プリプレグを積層し、その上にピールクロスを積層した。 その後、積層した材料全体をナイロンバック(WRIGHTLON #7400、AIRTECH社製)で覆い、型とナイロンバックをシーラントテープでシールし、バック内を真空ポンプで減圧した。
【0045】
その後、硬化炉内で130℃で2時間、真空ポンプで減圧しながらセミ含浸プリプレグを加熱硬化し、板圧1.5mmのCFRP板を得た。 CFRP板には15mmの反りが発生し、平らな板は得られなかった。
【0046】
比較例2
エピコート828(ジャパンエポキシレジン社製)を80質量部、エピコート1001(ジャパンエポキシレジン社製)を20質量部、ジシアンジアミド(ジャパンエポキシレジン社製)を5質量部、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルユリア(保士谷化学工業社製)を5質量部計量し、70℃でロールミルで混錬し、樹脂組成物を得た。 その後、70℃でドクターブレード法により樹脂目付1000g/mの樹脂フィルムを作製し、樹脂フィルムの片面にガラス織物WP03(日東紡績社製)を貼り付け、キャリア付き樹脂フィルムを得た。
【0047】
キャリア付き樹脂フィルムの樹脂面に、炭素繊維HTA−12K(東邦テナックス社製)を使用した多軸織物〔+45/0/−45/90: CF目付 1200g/m] を70℃に加熱した加熱ローラーで、圧力0.01MPaで、2m/分の速度で貼りあわせ、セミ含浸プリプレグを得た。
【0048】
離型処理をした平らなアルミ板の上に、寸法300mm×400mmの上記セミ含浸プリプレグを積層し、その上にピールクロスを積層した。 その後、積層した材料全体をナイロンバック(WRIGHTLON #7400、AIRTECH社製)で覆い、型とナイロンバックをシーラントテープでシールし、バック内を真空ポンプで減圧した。
【0049】
その後、硬化炉内で130℃で2時間、真空ポンプで減圧しながらセミ含浸プリプレグを加熱硬化し、板圧1.5mmのCFRP板を得た。 CFRP板には40mmの反りが発生し、平らな板は得られなかった。
【0050】
【発明の効果】
本発明のセミ含浸プリプレグは繊維強化材が面対称又は樹脂フィルムに貼着する繊維強化材が互いに面対称の構成となっているため、加熱成形後の成形品に反りが生じない。本発明のプリプレグは従来のプリプレグと同様の方法を用いて成形品とすることができるが、表面のタック性が低いため、真空バッグ成形に特に適したものである。真空バッグ成形を行っても、従来のプリプレグのようなボイドを生じることがなく、高品位の成形品を得ることができる。従って、オートクレーブ成形を行うことが不可能な大型の成形品であっても一体成形を行うことができる。更に、樹脂フィルムとして樹脂層にキャリアを使用する場合は、簡単に本発明セミ含浸プリプレグを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセミ含浸プリプレグの一例を示す概略斜視図である。
【図2】本発明のセミ含浸プリプレグの他の例を示す概略斜視図である。
【図3】本発明のセミ含浸プリプレグの他の例を示す概略斜視図である。
【図4】本発明のセミ含浸プリプレグの他の例を示す概略斜視図である。
【図5】本発明のセミ含浸プリプレグに用いられる多軸織物の一例をを示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1、1a、1b、1c  セミ含浸プリプレグ
2a、2b、2c、3、3a、3b、3c  繊維強化材
5、5a、5b、5c  樹脂フィルム
7、7a、7b、7c  樹脂含浸層
9、9a、9b、9c  未含浸層
10  多軸織物
12、13、16  樹脂層
14、17、18  キャリア

Claims (8)

  1. 樹脂フィルムの片面又は両面に、面対称の繊維強化材を貼着したセミ含浸プリプレグ。
  2. 樹脂フィルムの両面に、互いに面対称である繊維強化材を貼着したセミ含浸プリプレグ。
  3. 繊維強化材が多軸織物である請求項1又は2に記載のセミ含浸プリプレグ。
  4. 繊維強化材1枚当りの目付が200〜3000g/mである請求項1又は2に記載のセミ含浸プリプレグ。
  5. 樹脂フィルムの樹脂量が、セミ含浸プリプレグ全重量に対して35〜55%である請求項1又は2に記載のセミ含浸プリプレグ。
  6. 樹脂フィルムが、キャリアの少なくとも一面に樹脂を塗布して樹脂層を形成したものである請求項1又は2に記載のセミ含浸プリプレグ。
  7. 樹脂フィルムが、樹脂層の両面にキャリアを積層したものである請求項1又は2に記載のセミ含浸プリプレグ。
  8. 樹脂フィルムが、キャリアと樹脂層とを交互に積層したものである請求項1又は2に記載のセミ含浸プリプレグ。
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