JP2004030372A - データ参照システム、データ参照方法、およびこの方法をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】管理項目に応じた必要なデータを簡単な操作で参照することのできるデータ参照システムの提供。
【解決手段】管理対象に関する複数の関連データが蓄積されたデータベース12内を、入力された所定のトリガ情報に基づいて探索して、該管理対象の関連データを参照するデータ参照システムは、管理対象について、該管理対象を構成するオブジェクトを含み、視点変更可能な三次元画像を生成し、該三次元画像内のオブジェクトの選択を促すオブジェクト選択手段54と、選択されたオブジェクトを判別し、このオブジェクトに応じたトリガ情報を生成し、出力するトリガ情報出力手段55と、出力されたトリガ情報に基づいて、データベース12内を探索した結果となる前記オブジェクトの関連情報を受け付ける関連情報受付手段56と、受け付けられた関連情報を出力する関連情報出力手段57とを具備する。
【選択図】 図5
【解決手段】管理対象に関する複数の関連データが蓄積されたデータベース12内を、入力された所定のトリガ情報に基づいて探索して、該管理対象の関連データを参照するデータ参照システムは、管理対象について、該管理対象を構成するオブジェクトを含み、視点変更可能な三次元画像を生成し、該三次元画像内のオブジェクトの選択を促すオブジェクト選択手段54と、選択されたオブジェクトを判別し、このオブジェクトに応じたトリガ情報を生成し、出力するトリガ情報出力手段55と、出力されたトリガ情報に基づいて、データベース12内を探索した結果となる前記オブジェクトの関連情報を受け付ける関連情報受付手段56と、受け付けられた関連情報を出力する関連情報出力手段57とを具備する。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オブジェクトに関する複数の関連データが蓄積されたデータベース内を、入力された所定のトリガ情報に基づいて探索して、該オブジェクトの関連データを参照するデータ参照システム、データ参照方法、およびこの方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関し、例えば、建築または土木工事の施工管理等に好適に用いることができる。
【0002】
【背景技術】
近年、コンピュータの急速な普及に伴い、さまざまな情報をデータベースソフトウエアにより管理することが行われている。例えば、建築工事、土木工事においては、地図情報、地質情報、工事情報、およびこれらの履歴情報をデータベースとして構成し、施工管理、品質管理、出来形管理等に供することにより、効率的な管理を実現している。
このようなデータベースソフトウエアは、データベース管理手段により、地図情報データベース、地質情報データベース、工事情報データベース等、それぞれのデータベース内のデータを、他のデータベース内のデータと関連づけて保存しておく。そして、施工管理、品質管理等の管理項目に必要なデータを、適宜データベース内に保存されたデータから抽出して組み合わせて表示することにより、オペレータは、目的とする管理項目に応じたデータを参照することができるようになっている。
【0003】
また、このようなデータベースは、最近では、1つの建築工事現場又は土木工事現場毎に独立して存在している訳ではなく、複数の建築工事現場等を同時に管理するように構成され、各建築工事現場等では、端末等を操作してデータベースが構築されたサーバにアクセスして、必要な情報を入手している。このようにすることにより、部材、部品名や建設機械等のどの現場でも共通する情報をマスタテーブルとして一括管理することができるため、部材、部品の仕様等の変更が行われた場合、データベース内の管理対象となる建築工事現場等のすべてに変更内容を反映させることができる。
【0004】
ここで、このようなデータベースソフトウエア内のデータを参照する場合、従来、オペレータは、データベースを備えたサーバに対して、端末等でアクセスして、現場名称、管理項目等の文字情報をトリガ情報として、必要なデータの参照を行っている。
また、最近では、端末画面上に二次元の地図情報を表示して、マウス等の入力手段で地図情報に埋め込まれたリンク情報を引き出すような参照方法も提案されている(特開2002−92084号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の参照方法では、文字情報を入力する手間が掛かり、必要なデータを参照するまでに、複数の手順を踏まなければならず、煩雑な手続が必要となるという問題がある。
また、前記公報に記載された技術では、二次元の地図情報を表示することで、マウス等の操作のみで、その地図情報に埋め込まれたリンク情報を引き出すことができる、という点で操作性は向上するのであるが、前記の施工管理、品質管理、出来形管理のような多面的な管理項目の参照方法としては、未だ不十分である。
【0006】
本発明の目的は、管理項目に応じた必要なデータを簡単な操作で参照することのできるデータ参照システム、データ参照方法、およびこの方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用効果】
前記目的を達成するために、本発明のデータ参照システムは、端末上に管理対象に係る三次元画像を表示して、該三次元画像を構成するオブジェクトをオペレータに選択させ、これに基づいてデータベース検索用のトリガ情報を生成して、得られたデータを出力することを特徴とする。
具体的には、請求項1に係る発明は、管理対象に関する複数の関連データが蓄積されたデータベース内を、入力された所定のトリガ情報に基づいて探索して、該管理対象の関連データを参照するデータ参照システムであって、前記管理対象について、該管理対象を構成するオブジェクトを含む三次元画像を生成し、該三次元画像内のオブジェクトの選択を促すオブジェクト選択手段と、選択されたオブジェクトを判別し、このオブジェクトに応じたトリガ情報を生成し、出力するトリガ情報出力手段と、出力されたトリガ情報に基づいて、前記データベース内を探索した結果となる前記オブジェクトの関連情報を受け付ける関連情報受付手段と、受け付けられた関連情報を出力する関連情報出力手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
ここで、前述にいうデータベースとは、あくまでも、管理対象の関連データを記録・保存したものそのものをいい、データベースへのデータの入出力を管理するデータベース管理システムを含むデータベースとは異なる概念である。
また、三次元画像は、管理対象データの中の設計データであったり、地形計測データであったりする3次元データより形成されるものでも良いし、管理対象に応じて予め作成しておき、データベース内に三次元画像データとして保存しておくのがよい。そして、端末側で管理対象を指定した際、指定された管理対象に応じた三次元画像を呼び出して、端末側のディスプレイ等に三次元画像を生成する。
【0009】
さらに、予め作成する三次元画像については、汎用の三次元コンピュータグラフィックス用ソフトウエアを用いて作成することができ、ワイヤフレームモデルにテクスチャマッピングを施すことで作成することができる。また、三次元画像は、設計データや実際の測定データ等の三次元データを、汎用の三次元コンピュータグラフィックス用ソフトウエアに読み込んで作成するようにしてもよい。
さらに、トリガ情報出力手段は、選択されたオブジェクトに関するトリガ情報を生成する際に、XML(Extensible Markup Language)形式のトリガ情報を生成するのが好ましい。XML形式のスクリプトは、インターネット等で用いられるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の汎用プロトコル上で通信可能な形式であり、しかも独自の文書定義を行うことで、検索項目に応じた様々なトリガ情報を生成することができるからである。
【0010】
このような本発明によれば、オブジェクト選択手段が三次元画像を提示して、必要な管理対象のオブジェクトの選択を促しているため、オペレータは三次元画像内のオブジェクトを選択するだけで、トリガ情報出力手段がトリガ情報を生成・出力し、データベース内に蓄積された該オブジェクトの関連データを、関連データ受付手段および関連データ出力手段により参照することができる。従って、従来の文字情報に基づく検索のように、複雑な手続を踏むことなく、簡単な操作で関連データを参照することができる。また、オブジェクト選択手段が提示する三次元画像が視点変更可能であれば、オペレータは、管理対象の多面的な管理項目に応じたオブジェクトを、三次元画像の視点を変えて画面上に表示させることができる。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のデータ参照システムにおいて、前述したデータベースには、管理対象の時間的変化を表す履歴データが蓄積され、管理対象について、蓄積された履歴データに含まれる時間の指定を促す時間指定手段を備え、オブジェクト選択手段は、この時間指定手段で指定された時間に応じた管理対象の三次元画像を生成することを特徴とする。
ここで、時間指定手段による時間の指定は、例えば、端末等の画面上に時間軸を表すバーを表示し、このバー上の所定の位置を選択することにより、オペレータに時間を指定させたり、また、日時を表す時計画面を表示して、適当な時間を指定させたり、種々の方法を採用することができる。
【0012】
このようにオブジェクト選択手段が時間指定手段で指定された時間に応じた管理対象の三次元画像を生成することにより、管理対象の時間変化に応じたオブジェクトに関する関連データを参照することができる。
例えば、管理対象が所定の現場における道路工事であり、関連データとして盛土等のデータがある場合、道路工事終了後であっても、盛土作業の時間を指定することにより、オブジェクト選択手段が盛土工事中の三次元画像を生成してオブジェクトの選択を促すことができるため、オペレータは、盛土作業に関連するデータを三次元画像から簡単に選択することができる。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のデータ参照システムにおいて、データベースは、土木又は建築工事関連の情報を蓄積したデータベースであることを特徴とする。
土木又は建築工事では、管理項目が工程管理、施工管理、品質管理、出来形管理等多岐に亘り、またデータベースに蓄積されるデータも、設計データ、検査データ、出来形の画像データ等数多くある。従って、このような土木又は建築工事の管理に本発明を採用することにより、種々の管理項目について簡単な操作で必要なデータの参照を行えるため、好適である。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のデータ参照システムにおいて、トリガ情報出力手段は、選択されたオブジェクトについて複数のトリガ情報を生成するように構成され、関連データ出力手段は、これらのトリガ情報に応じた複数の関連データを出力することを特徴とする。
ここで、生成される複数のトリガ情報としては、選択されたオブジェクトに関する品質管理データや、出来形管理データのうち、品質管理データを構成するアスファルト試験結果、出来形管理データを構成する路面仕上がり状況等が挙げられる。
このような本発明によれば、例えば、選択された所定のオブジェクトについて、仕上がり状態を表す出来形に関する写真画像データと、その際の試験結果を関連データ出力手段から出力させることができ、参照システムの操作性、関連データの一覧性を大幅に向上させることができる。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明を方法の発明として構成したものであり、請求項6の発明はこの請求項5に係る発明をコンピュータに実行させるプログラムとして構成したものである。
ここで、方法の発明を構成する各手順は、同一のコンピュータ内で実施されなければならないわけではなく、複数のコンピュータが協働して一連の手順が実施されるように構成してもよく、さらに一つの手順を複数のコンピュータが協働して実施してもよい。
そして、これらの発明も、前記請求項2〜請求項4と同様の限定を加えることが可能であり、同様の作用および効果を享受することができる。
また、プログラムとして構成することにより、汎用のコンピュータで本発明の方法を実施できるため、広く普及させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施形態に係る建築・土木工事現場における種々の情報を管理するとともに、必要に応じて管理情報を参照することのできる現場管理システムが示されている。この現場管理システムは、データベースシステム1、基幹システム3、インターネット4を介して接続されるデータ参照用の端末5を備えて構成される。端末5から送信された所定の参照要求情報は、インターネット4を介してデータベースシステム1で受け付けられ、データベースシステム1は、要求情報を基幹システム3から取得して、インターネット4を介して端末5に返信するようになっている。
【0017】
データベースシステム1は、データベース管理システム11と、データベース本体12と、XML変換部13とを備えて構成される。
データベース管理システム11は、端末5や、基幹システム3から任意に入力される要求情報、状態変化情報(本例では、これらを総称してイベントメッセージという)を解読して、1つ又は異なる接点情報を保持した単位(本例ではイベントオブジェクトという)を生成し、データベース本体12に格納したり、入力されたイベントメッセージを解読した条件に適合するイベントオブジェクトをデータベース本体12から抽出したりする部分である。
ここで、接点情報とは、例えば、工程終了後の検査、試験としての出来形の検査や、締め固め密度の試験を実施したことを示す情報であったり、日々の出来形計測としての地形計測を実施したことを示す情報であり、この情報を用いて、検査、試験データのデータベースに検査、試験データを登録したり、検査、試験データのデータベースに登録されている検査、試験データを取り出したり、地形データのデータベースに地形の計測データを登録したり、地形データのデータベースに登録されている地形の計測データを取り出したりすることができる。
このデータベース管理システム11は、イベントデコーダ/エンコーダ111、イベントオブジェクト生成部112、およびイベントオブジェクト検索部113を備えている。
【0018】
イベントデコーダ/エンコーダ111は、データベースシステム1に入力されたイベントメッセージの内容を解読して、1つ又は複数の異なる接点情報を生成する。
イベントオブジェクト生成部112は、前記イベントデコーダ/エンコーダ111で生成された接点情報に基づいて、イベントオブジェクトを生成して、データベース本体12に登録する部分である。
このイベントオブジェクト生成部112は、イベントメッセージを構成するイベントオブジェクトを生成すると同時に、各イベントオブジェクト間の関連づけ、つまり、論理的リンクをも生成する。
【0019】
論理的リンクには、同時性リンクおよび時間軸リンクがあり、前記のイベントメッセージのように、同時に生成された複数の異なるイベントオブジェクト間は、同時性リンクで関連づけられ、異なる時期に入力された同種のイベントオブジェクト間は、時間軸リンクによって関連づけられる。尚、これらの論理的リンクは、一方から他方へ、他方から一方への参照が可能な双方向リンクとして構成されている。
そして、イベントオブジェクト生成部112は、イベントデコーダ/エンコーダ111で生成された接点情報から、イベントオブジェクトを生成し、各イベントオブジェクト間の同時性リンク、時間軸リンク等の関連づけを行った状態で、データベース本体12への登録を行う。
【0020】
イベントオブジェクト検索部113は、イベントデコーダ/エンコーダ111にデータ要求情報等がイベントメッセージとして入力された際、その解読結果に基づいて、前記の論理的リンクによって互いに関連づけられた所望のイベントオブジェクトをデータベース本体12から検索する部分である。
イベントデコーダ/エンコーダ111は、この結果に基づいて、所定のイベントメッセージを生成して、外部の端末5等に回答結果として出力する。
【0021】
データベース本体12は、前記のイベントオブジェクト生成部112により生成されたイベントオブジェクトを、同時性リンク、時間軸リンクという関連づけを保持したまま、記録・保存する部分であり、同種のイベントオブジェクトを時間軸リンクで関連づけた一連のイベントチェーンIC1、IC2、IC3を単位として記録・保存される。
また、本例においては、このデータベース本体12は、基幹システム3で生成・蓄積されたデータDATA1、DATA2等を直接保持する構成は採用しておらず、イベントチェーンIC1、IC2、IC3を構成するイベントオブジェクト(イベントチェーンIC1、IC2、IC3の右側の矩形状の単位)と、基幹システム3内に蓄積されたデータとの間でリンクを張ることにより、要求情報に応じて基幹システム3内のデータを直ちに抽出できるように構成されている。
【0022】
データベース本体12のデータ構造をより具体的に説明すれば、図2に示すように、データベース本体12は、複数のレイヤL1、L2、L3からなる多層構造のデータベースとして構成され、イベントメッセージから生成した各イベントオブジェクトF1、K1、D1、OP1、N1は、その種類に応じたレイヤL1、L2、L3に記録・保存される。
具体的には、本例ではレイヤL1には、工事に関するイベントオブジェクトN1、N2、N3が記録され、各イベントオブジェクトN1、N2、N3は、工区等の区切られた単位として生成される。レイヤL2には、各工区における工程がイベントオブジェクトOP1として記録され、時間が経過するに従って、例えば、撒出→敷均し→転圧等の工程がイベントオブジェクトOP1として記録され、互いに時間軸リンクで関連付けを行うことにより、工程OP1のイベントチェーンが生成される。
【0023】
レイヤL3には、レイヤL2の各工程における記録写真、現況地形測定データ、試験データ、密度測定データ等に関するイベントオブジェクトF1、K1、D1、Q1が記録され、各イベントオブジェクトF1、K1、D1、Q1同士が時間軸リンクで関連付けられ、イベントチェーンを形成している。
また、互いに異なるイベントオブジェクトの間、例えば、工事に関するイベントオブジェクトN1、工程に関するイベントオブジェクトOP1、および各工程における関連データのイベントオブジェクトF1、K1、D1、Q1の間には、同時性リンクが張られている。
そして、同種のイベントオブジェクト同士を時間軸リンクで連結した一連を、そのイベントオブジェクトについてのイベントチェーンとし、図1に示されるようにイベントチェーンIC1〜IC3として記録保存される。
【0024】
このようにして、各イベントオブジェクトを同時性リンク、時間軸リンクにより編目構造のようなリンク構造によって関連づけることで、記録された各イベントオブジェクトにリンクが張られたデータ構造を取ることができるため、同時に発生した異種の接点情報、同種の接点情報の時系列的変化等、多面的な検索を高速で行うことが可能となる上、データベースに必要なストレージも必要最小限で済ませることができる。
【0025】
尚、本例では同じレイヤL3内の異なるイベントオブジェクト間には同時性リンクを形成していないが、同時性リンクの複雑化を防止するために形成しなかったのであり、これらの同じレイヤ内での同時性リンクを形成することを制限するものではない。
また、三層というレイヤ構成も便宜的に設定したものであり、本例に限定されるものではなく、イベントメッセージの構成、イベントオブジェクトの種類等に応じて任意に設定できる構成である。
【0026】
XML変換部13は、データベース管理システム11や端末5と、基幹システム3との間で通信を行う際に、データベース管理システム11で用いられるXMLスクリプトを、基幹システム3で使用されるデータベース言語に変換してメッセージキューMQに入れたり、またはその逆の動作を行う機能を具備する部分である。
具体的には、このXML変換部13は、データベース管理システム11のHTTPを、基幹システム3で用いられる所定のプロトコルに変換したり、XMLスクリプトをSQL等のデータベースで用いられる言語に基づいたスクリプトに変換したりする。
【0027】
基幹システム3は、建築現場、土木現場等の複数の管理対象を管理するためのシステムとして構成され、管理対象に応じた複数の管理システムを含んで構成され、前記のXML変換部13と基幹システムインターフェース30を介して通信接続されている。
この基幹システム3に含まれる管理システムとしては、例えば、品質管理システム、出来形管理システム、施工管理シスム等が挙げられ、それぞれの管理対象に応じて異なるアプリケーションが採用され、登録される管理データも独自のデータ構造が採用されている。
【0028】
具体的には、基幹システム3の品質管理システムを構成するデータベースは、図3に示されるように、現場・工区に応じて設定された「工種」、「試験項目」、「記録データ」を分類項目とする階層型のデータベースとして構成される。例えば、「工種」の「下層路盤工」は、その下位に「締め固め密度」、「プルフローリング測定」、「平板載荷試験」、「ふるい分け試験」等の試験項目に関するフォルダが設定され、各試験項目のフォルダ内には、測定時の条件を記録した「測定条件ファイル」、測定結果を数値として記録した「測定データファイル」、および測定状況を画像として記録した「写真データファイル」が保存されている。
【0029】
また、基幹システム3の出来形管理システムを構成するデータベースは、図4に示されるように、現場・工区単位に応じて設定された「工程」、「工種」、「記録データ」を分類項目とする階層データ型のデータベースとして構成される。例えば、「舗装工程」では、工種として「下層路盤工」、「上層路盤工」、「加熱アスファルト安定処理工」が下位概念のフォルダとして設定されていて、各工種の出来形写真が記録データとして保存されている。また、プレキャスト製のボックスカルバートや、ガードレール、道路標識等の道路付属物に関しては、施工後の写真画像データの他、使用された部材の品名、メーカ名等の情報がファイルとして保存される。
【0030】
このように基幹システム3を構成する品質管理、出来形管理等のシステムは、管理対象、管理項目に応じて、適切なアプリケーションが採用され、各アプリケーションを操作することによりデータの更新が行われたり、前記のXML変換部13でXMLスクリプトから各アプリケーションに適合するように変換されたデータベース言語を、メッセージキューMQで受け、基幹システムインターフェース30を介して入力されることによりデータの更新が行われる。
【0031】
尚、本例では、基幹システム3に入力されたデータは、該基幹システム3内で保持され、データベース本体12のレイヤL3の記録写真、現況地形測定データ、試験データ、密度測定データ等に関するイベントオブジェクトF1、K1、D1、Q1とリンクが張られるようになっている。もちろん、これらのデータをデータベース本体12で直接記録保持することも可能である。
【0032】
また、基幹システム3およびデータベースシステム1は、装置として一体的に構成されている必要はなく、データベースシステム1と基幹システム3とをインターネット等のネットワークで通信接続した形で構成してもよく、さらには基幹システム3を構成する種々の管理システムも独立したシステムとし、それぞれがネットワークを介してデータベースシステム1と接続できるように構成してもよい。
【0033】
このようなデータベースシステム1とインターネット4を介して接続される端末5には、データベースシステム1や基幹システム3に記録されたデータを参照するためのデータ参照システムが搭載されている。
このデータ参照システムは、ディスプレイ7上に図6のような画面G1を表示して、端末5のオペレータに対して、建築・土木工事の現場の部位の選択を促すようになっていて、端末5の動作制御を行うOS(Operating System)上で動作するプログラムとして構成される。
【0034】
端末5は、キーボード・マウス等の入力手段6や、ディスプレイ7の入出力制御を行う入出力制御部51、およびインターネット4を介してデータベースシステム1との通信を実現する通信制御部52の他、データ参照システムを構成する時間指定手段53、オブジェクト選択手段54、トリガ情報出力手段55、関連データ受付手段56、および関連データ出力手段57を備えている。
これらの各手段53〜57から構成されるプログラムは、データベースシステム1を備えたWWWサーバ上からダウンロードして、汎用のコンピュータからなる端末5にインストールすることで利用することができる。
【0035】
時間指定手段53は、端末5のオペレータに対して、データ参照の対象となる建築・土木現場の工程または工事時期の指定を促すものであり、時間軸生成部531および時間判定部532を備えている。
時間軸生成部531は、端末5で指定した管理対象となる現場名の施工期間をデータベースシステム1から取得し、これに基づいて、ディスプレイ7に図6に示されるような画面G1内に時間軸バーG11を生成する。オペレータは、この時間軸バーG11上に形成されたポインタG12をマウス等の入力手段6で移動させることで、所望の工期または施工時期を指定することができる。
時間判定部532は、オペレータのポインタG12の操作状況を監視して、オペレータがどの段階の工程に関する情報を欲しているかを判定し、判定された工期または施工時期をオブジェクト選択手段54に出力する。
【0036】
オブジェクト選択手段54は、オペレータに対して、所定の工事現場のどの部位または部分の関連データを必要とするかの選択を促すものであり、三次元画像生成部541および視点判定部542を備えている。
三次元画像生成部541は、図6の画面G1上に三次元画像G13を形成する部分である。この三次元画像生成部541は、指定された工事現場の施工対象に応じてモデリングされた三次元画像G13を端末5の記憶装置等から呼び出して生成している。尚、このモデル画像は、予め端末5の記憶装置に登録しておいてもよいが、データベースシステム1を備えたサーバから、工事現場の選択と同時にダウンロードするようにしてもよい。
【0037】
また、三次元画像生成部541は、前記の時間軸バーG11において指定された工事時期に応じた三次元画像G13を生成するように構成されていて、例えば、画像G13では、道路完成時期の画像が生成されているが、ポインタG12で工事初期を指定すると、地業や、盛土工程等の中間工程の画像を生成するようになっている。
さらに、この三次元画像G13内には、工事の部位に関する選択オブジェクトや、付帯設備に関する選択オブジェクトが埋め込まれていて、オペレータは、この選択オブジェクトを選択することにより、関連データを必要とする部位または付帯設備の選択する。
【0038】
視点判定部542は、オペレータの入力手段6の操作を監視して、操作に応じた視点の三次元画像G13を三次元画像生成部541に生成させる部分である。具体的には、オペレータがマウスにより三次元画像G13の端部を選択し、そのままドラッグすると、ドラッグした方向に三次元画像G13が回転するようになっている。これにより、オペレータは、俯瞰画像、側面画像、断面画像等様々な視点から工事現場の状態を表示させ、必要な部位の選択をすることができる。
【0039】
トリガ情報出力手段55は、前記の画面G13上で選択された選択オブジェクトを判定し、これに基づいて、データベースシステム1の検索用のトリガ情報を生成出力する部分であり、オブジェクト判定部551およびXML変換部552を備えている。
オブジェクト判定部551は、オペレータが選択した選択オブジェクトに相当する部位または部品名称を生成する部分であり、例えば、三次元画像G13上で道路のガードレール部分にマウスのポインタを合わせクリックすると、オブジェクト判定部551は、三次元画像G13内で「ガードレール」という付帯設備が選択されたと判定する。
【0040】
XML変換部552は、オブジェクト判定部551で判定された選択オブジェクトの部位名称に基づいて、検索用のXMLスクリプトを生成する部分である。このXML変換部552は、データベースシステム1で受け付けられる検索用のイベントメッセージを生成し、例えば、オペレータが「ガードレールの仕様データおよび記録写真データが知りたい。」という場合、「ガードレール」、「仕様データ」、「記録写真データ」等をデータベースシステム1上で定義されたタグで囲んでXMLスクリプトを生成する。
そして、XML変換部552は、生成したXMLスクリプトを、通信制御部52、インターネット4を介して、データベースシステム1に送信する。
【0041】
関連データ受付手段56は、前記のXML変換部552から出力された検索用のイベントメッセージに基づいて、データベースシステム1が検索した回答結果を受け付ける部分である。この関連データ受付手段56は、データベースシステム1からXMLスクリプトとして出力された回答結果の中から、回答結果を表すタグで囲まれたファイルを関連データとして抽出する。
関連データ出力手段57は、関連データ受付手段56で受け付けられた回答結果に含まれるファイルをディスプレイ7や図示しないプリンタに出力する部分であり、ディスプレイ7上に表示させる場合、図6における三次元画像G13の横の空き領域に、三次元画像G13とともに関連データを表示させる。
【0042】
次に、本実施形態の作用を、図7〜図9に示されるフローチャートに基づいて説明する。
(1) オペレータが端末5を起動して、データベースシステム1にアクセスすると(処理S1)、データベースシステム1は、自己が管理している建築・土木工事の現場一覧画面を端末5に送信して、オペレータが関連データを希望する現場の選択を促す(処理S2)。尚、この現場選択画面は、文字情報として一覧表示するようにしてもよいし、二次元の地図情報上に現場名を表示するようにしてもよい。
【0043】
(2) オペレータが現場を選択すると、端末5は、その現場名をXMLスクリプトに変換しデータベースシステム1に送信する(処理S3)。データベースシステム1のデータベース管理システム11は、受信したXMLスクリプトに基づいて、現場名に関するイベントオブジェクトを生成し、データベース本体12内を検索して、当該イベントオブジェクトを含む一連のイベントチェーンを取得し、現場名称、工事種別、工区、施工期間等の基本情報と、データベースシステム1とは別に設定された三次元画像データベースから取得した工事種別に応じた三次元画像ファイルとを、端末5に送信する(処理S4)。
【0044】
(3) 端末5において、現場基本情報および三次元画像が受け付けられると、データ参照システムが起動する(処理S5)。時間軸生成部531は、受け付けられた現場基本情報に基づいて、図10の初期画面G2に示されるような時間軸バーG21を生成し(処理S6)、三次元画像生成部541は、三次元画像G23を生成して(処理S7)、ディスプレイ7上に表示する。尚、本例においては、初期画面G2において、三次元画像G23が工事前の状態を表示するようにしているが、これは現在出来上がっているまでの地形計測した現況データから作成した3次元画像であっても良いし、完成状態の三次元画像を表示するようにしてもよい。
【0045】
(4) 画面G2が表示されている間、時間判定部532は、オペレータのマウス操作の状況を監視し、オペレータがマウス等を操作して、時間軸バーG21上のポインタG22でどの時間を指定したかを判定する(処理S8)。
(5) 時間判定部532により指定時間が判定されると、三次元画像生成部541は、その指定時間に応じた三次元画像を生成し、ディスプレイ7上に表示する(処理S9)。具体的には、三次元画像生成部541は、図11の画面G3に示されるように、時間軸バーG31上のポインタG32の位置に応じて、工事途中の三次元画像G33を生成して、ディスプレイ7上に表示する。
【0046】
(6) 三次元画像G33を表示中、視点判定部542は、オペレータのマウスの操作状況を監視し、三次元画像G33の視点が変更されたか否かを判定する(処理S10)。三次元画像G33の視点が変更されたと視点判定部542が判定すると、三次元画像生成部541は、その視点に基づいた新たな三次元画像を生成する(処理S11)。具体的には、三次元画像G33において、オペレータがマウスで三次元画像G33の右角部をクリックして、そのままドラッグして右側に移動させると、三次元画像生成部541は、図12の画面G4に示されるような、時間軸G41上の所定のポインタG42の位置における視点の異なる三次元画像G43を生成して、ディスプレイ7上に表示する。
【0047】
(7) 画面G4がディスプレイ7上に表示された状態で、オブジェクト判定部551は、オペレータのマウス操作の状況を監視して、三次元画像G43内のどのオブジェクトが選択されたか否かを判定する(処理S12)。具体的なオブジェクトの選択は、例えば、盛土工程における路盤というオブジェクトを選択する場合、図11に示されるように、路盤領域を表すオブジェクトG34をマウスポインタでクリックすることにより行われる。また、盛土工程における断面選択を行う場合、図12に示されるように、断面を表すオブジェクトG44をクリックすることにより選択できる。さらに、ガードレール等の付帯設備を選択する場合、図13の画面G5に示されるように、三次元画像G53上でガードレールを示すオブジェクトG54をクリックすることにより選択することができる。また、ボックスカルバートのような構造物を選択する場合、図14の画面G6に示されるように、三次元画像G63上でボックスカルバートを表すオブジェクトG64をクリックすることにより選択することができる。尚、図12〜図14では図示を略したが、これらのオブジェクトG34、G44、G54、G64をクリックすると、その場で文字情報からなるサブメニューが表示されるようになっていて、このサブメニューをさらに選択することにより、必要なオブジェクトの関連データの絞り込みを行うことができるようになっている。
【0048】
(8) オペレータにより所定のオブジェクトが選択されたと判定されたら、オブジェクト判定部551は、選択オブジェクトに応じた部位または設備名称を生成し、XML変換部552に出力し、XML変換部552は、この選択オブジェクト名称を含む検索用のXMLスクリプトを生成する(処理S13)。検索用のXMLスクリプトは、「工区」、「工事時期」、「オブジェクト名」、「希望関連データ」等の検索に必要な各項目を、定義づけされたタグによって囲んだ形で構成されている。XMLスクリプト生成後、XML変換部552は、通信制御部52およびインターネット4を介して、データベースシステム1に生成したXMLスクリプトを送信する(処理S14)。
【0049】
(9) 端末5から送信されたXMLスクリプトは、データベースシステム1のXML変換部13で受け付けられ、イベントデコーダ/イベントエンコーダ111に送られ、イベントデコーダ/エンコーダ111では、これに基づいてイベントオブジェクトの参照を行う(処理S15)。
(10) イベントオブジェクトが参照されたら、イベントデコーダ/エンコーダ111は、そのイベントオブジェクトとリンクが張られた関連データを基幹システム3に対して要求し、所望の関連データを取得し(処理S16)、その関連データをXML変換部13によってXML形式に適合する形式に変換する(処理S17)。XML変換部13は、取得された関連データを含むXMLスクリプトを生成し、このXMLスクリプトを回答結果として端末5に送信する(処理S18)。
【0050】
(11) データベースシステム1から送信された回答結果は、関連データ受付手段56で受け付けられ、関連データ受付手段56は、この回答結果に含まれる関連データに係るファイルを抽出する(処理S19)。抽出された関連データは、関連データ出力手段57によって変換され、関連データ出力手段57は、前述した三次元画像G33、G43、G53、G63の横にこれらの関連データを埋め込んだ画像を生成してディスプレイ7上に表示する(処理S20)。具体的には、図11のように路盤をオブジェクトとして選択した場合、図15に示されるように、三次元画像G33の右側に転圧記録に関する関連データを表す画像G35および測定時の写真画像を含む画像G36が表示される。また、図12のように道路断面をオブジェクトとして選択した場合、図16に示されるように、測量記録を表す画像G45および測定時の写真画像を含む画像G46が表示される。さらに、図13のように、ガードレールをオブジェクトとして選択した場合、図17に示されるように、ガードレールの品名等の仕様を表す画像G55および施工写真画像G56が表示される。また、図14のように、ボックスカルバートをオブジェクトとして選択した場合、図18に示されるように、ボックスカルバートの材料仕様を表す画像G65および施工写真画像G66が表示される。
【0051】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
前記実施形態では、データ参照システムは、データベースシステム1とネットワーク4を介して接続された端末5上で動作していたが、本発明はこれに限られない。すなわち、データベースシステムを備えたコンピュータ内で動作するように構成されてもよい。
また、前記実施形態では、基幹システム3内に蓄積された関連データを取得する際に、データベースシステム1を利用していたが本発明はこれに限られない。すなわち、基幹システムと直接通信接続して、基幹システム内の関連データを直接取得するように構成してもよい。
【0052】
さらに、前記実施形態では、データベースシステム1および端末5間の通信をXML形式のスクリプトを用いて行っていたが、本発明はこれに限られない。すなわち、データベースで汎用されるSQL言語等を用いたスクリプトで通信を行ってもよい。
そして、前記実施形態では、道路工事現場におけるデータ参照システムとして本発明を利用していたが、本発明はこれに限られず、建築現場やその他の工業製品の製造におけるデータ参照システムとしても利用することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの構成を表す模式図である。
【図2】前記実施形態におけるデータベースの構造を表す概念図である。
【図3】前記実施形態における基幹システム内に蓄積された関連データの構造を表す模式図である。
【図4】前記実施形態における基幹システム内に蓄積された関連データの構造を表す模式図である。
【図5】前記実施形態におけるデータ参照システムの構造を表す模式図である。
【図6】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図7】前記実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【図8】前記実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【図9】前記実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【図10】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図11】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図12】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図13】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図14】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図15】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図16】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図17】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図18】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【符号の説明】
12…データベース本体(データベース)、54…オブジェクト選択手段、55…トリガ情報出力手段、56…関連データ受付手段、57…関連データ出力手段、53…時間指定手段、G13、G23、G33、G43、G53、G63…三次元画像、G34、G44、G54、G64…オブジェクト
【発明の属する技術分野】
本発明は、オブジェクトに関する複数の関連データが蓄積されたデータベース内を、入力された所定のトリガ情報に基づいて探索して、該オブジェクトの関連データを参照するデータ参照システム、データ参照方法、およびこの方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関し、例えば、建築または土木工事の施工管理等に好適に用いることができる。
【0002】
【背景技術】
近年、コンピュータの急速な普及に伴い、さまざまな情報をデータベースソフトウエアにより管理することが行われている。例えば、建築工事、土木工事においては、地図情報、地質情報、工事情報、およびこれらの履歴情報をデータベースとして構成し、施工管理、品質管理、出来形管理等に供することにより、効率的な管理を実現している。
このようなデータベースソフトウエアは、データベース管理手段により、地図情報データベース、地質情報データベース、工事情報データベース等、それぞれのデータベース内のデータを、他のデータベース内のデータと関連づけて保存しておく。そして、施工管理、品質管理等の管理項目に必要なデータを、適宜データベース内に保存されたデータから抽出して組み合わせて表示することにより、オペレータは、目的とする管理項目に応じたデータを参照することができるようになっている。
【0003】
また、このようなデータベースは、最近では、1つの建築工事現場又は土木工事現場毎に独立して存在している訳ではなく、複数の建築工事現場等を同時に管理するように構成され、各建築工事現場等では、端末等を操作してデータベースが構築されたサーバにアクセスして、必要な情報を入手している。このようにすることにより、部材、部品名や建設機械等のどの現場でも共通する情報をマスタテーブルとして一括管理することができるため、部材、部品の仕様等の変更が行われた場合、データベース内の管理対象となる建築工事現場等のすべてに変更内容を反映させることができる。
【0004】
ここで、このようなデータベースソフトウエア内のデータを参照する場合、従来、オペレータは、データベースを備えたサーバに対して、端末等でアクセスして、現場名称、管理項目等の文字情報をトリガ情報として、必要なデータの参照を行っている。
また、最近では、端末画面上に二次元の地図情報を表示して、マウス等の入力手段で地図情報に埋め込まれたリンク情報を引き出すような参照方法も提案されている(特開2002−92084号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の参照方法では、文字情報を入力する手間が掛かり、必要なデータを参照するまでに、複数の手順を踏まなければならず、煩雑な手続が必要となるという問題がある。
また、前記公報に記載された技術では、二次元の地図情報を表示することで、マウス等の操作のみで、その地図情報に埋め込まれたリンク情報を引き出すことができる、という点で操作性は向上するのであるが、前記の施工管理、品質管理、出来形管理のような多面的な管理項目の参照方法としては、未だ不十分である。
【0006】
本発明の目的は、管理項目に応じた必要なデータを簡単な操作で参照することのできるデータ参照システム、データ参照方法、およびこの方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用効果】
前記目的を達成するために、本発明のデータ参照システムは、端末上に管理対象に係る三次元画像を表示して、該三次元画像を構成するオブジェクトをオペレータに選択させ、これに基づいてデータベース検索用のトリガ情報を生成して、得られたデータを出力することを特徴とする。
具体的には、請求項1に係る発明は、管理対象に関する複数の関連データが蓄積されたデータベース内を、入力された所定のトリガ情報に基づいて探索して、該管理対象の関連データを参照するデータ参照システムであって、前記管理対象について、該管理対象を構成するオブジェクトを含む三次元画像を生成し、該三次元画像内のオブジェクトの選択を促すオブジェクト選択手段と、選択されたオブジェクトを判別し、このオブジェクトに応じたトリガ情報を生成し、出力するトリガ情報出力手段と、出力されたトリガ情報に基づいて、前記データベース内を探索した結果となる前記オブジェクトの関連情報を受け付ける関連情報受付手段と、受け付けられた関連情報を出力する関連情報出力手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
ここで、前述にいうデータベースとは、あくまでも、管理対象の関連データを記録・保存したものそのものをいい、データベースへのデータの入出力を管理するデータベース管理システムを含むデータベースとは異なる概念である。
また、三次元画像は、管理対象データの中の設計データであったり、地形計測データであったりする3次元データより形成されるものでも良いし、管理対象に応じて予め作成しておき、データベース内に三次元画像データとして保存しておくのがよい。そして、端末側で管理対象を指定した際、指定された管理対象に応じた三次元画像を呼び出して、端末側のディスプレイ等に三次元画像を生成する。
【0009】
さらに、予め作成する三次元画像については、汎用の三次元コンピュータグラフィックス用ソフトウエアを用いて作成することができ、ワイヤフレームモデルにテクスチャマッピングを施すことで作成することができる。また、三次元画像は、設計データや実際の測定データ等の三次元データを、汎用の三次元コンピュータグラフィックス用ソフトウエアに読み込んで作成するようにしてもよい。
さらに、トリガ情報出力手段は、選択されたオブジェクトに関するトリガ情報を生成する際に、XML(Extensible Markup Language)形式のトリガ情報を生成するのが好ましい。XML形式のスクリプトは、インターネット等で用いられるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)等の汎用プロトコル上で通信可能な形式であり、しかも独自の文書定義を行うことで、検索項目に応じた様々なトリガ情報を生成することができるからである。
【0010】
このような本発明によれば、オブジェクト選択手段が三次元画像を提示して、必要な管理対象のオブジェクトの選択を促しているため、オペレータは三次元画像内のオブジェクトを選択するだけで、トリガ情報出力手段がトリガ情報を生成・出力し、データベース内に蓄積された該オブジェクトの関連データを、関連データ受付手段および関連データ出力手段により参照することができる。従って、従来の文字情報に基づく検索のように、複雑な手続を踏むことなく、簡単な操作で関連データを参照することができる。また、オブジェクト選択手段が提示する三次元画像が視点変更可能であれば、オペレータは、管理対象の多面的な管理項目に応じたオブジェクトを、三次元画像の視点を変えて画面上に表示させることができる。
【0011】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のデータ参照システムにおいて、前述したデータベースには、管理対象の時間的変化を表す履歴データが蓄積され、管理対象について、蓄積された履歴データに含まれる時間の指定を促す時間指定手段を備え、オブジェクト選択手段は、この時間指定手段で指定された時間に応じた管理対象の三次元画像を生成することを特徴とする。
ここで、時間指定手段による時間の指定は、例えば、端末等の画面上に時間軸を表すバーを表示し、このバー上の所定の位置を選択することにより、オペレータに時間を指定させたり、また、日時を表す時計画面を表示して、適当な時間を指定させたり、種々の方法を採用することができる。
【0012】
このようにオブジェクト選択手段が時間指定手段で指定された時間に応じた管理対象の三次元画像を生成することにより、管理対象の時間変化に応じたオブジェクトに関する関連データを参照することができる。
例えば、管理対象が所定の現場における道路工事であり、関連データとして盛土等のデータがある場合、道路工事終了後であっても、盛土作業の時間を指定することにより、オブジェクト選択手段が盛土工事中の三次元画像を生成してオブジェクトの選択を促すことができるため、オペレータは、盛土作業に関連するデータを三次元画像から簡単に選択することができる。
【0013】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のデータ参照システムにおいて、データベースは、土木又は建築工事関連の情報を蓄積したデータベースであることを特徴とする。
土木又は建築工事では、管理項目が工程管理、施工管理、品質管理、出来形管理等多岐に亘り、またデータベースに蓄積されるデータも、設計データ、検査データ、出来形の画像データ等数多くある。従って、このような土木又は建築工事の管理に本発明を採用することにより、種々の管理項目について簡単な操作で必要なデータの参照を行えるため、好適である。
【0014】
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のデータ参照システムにおいて、トリガ情報出力手段は、選択されたオブジェクトについて複数のトリガ情報を生成するように構成され、関連データ出力手段は、これらのトリガ情報に応じた複数の関連データを出力することを特徴とする。
ここで、生成される複数のトリガ情報としては、選択されたオブジェクトに関する品質管理データや、出来形管理データのうち、品質管理データを構成するアスファルト試験結果、出来形管理データを構成する路面仕上がり状況等が挙げられる。
このような本発明によれば、例えば、選択された所定のオブジェクトについて、仕上がり状態を表す出来形に関する写真画像データと、その際の試験結果を関連データ出力手段から出力させることができ、参照システムの操作性、関連データの一覧性を大幅に向上させることができる。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明を方法の発明として構成したものであり、請求項6の発明はこの請求項5に係る発明をコンピュータに実行させるプログラムとして構成したものである。
ここで、方法の発明を構成する各手順は、同一のコンピュータ内で実施されなければならないわけではなく、複数のコンピュータが協働して一連の手順が実施されるように構成してもよく、さらに一つの手順を複数のコンピュータが協働して実施してもよい。
そして、これらの発明も、前記請求項2〜請求項4と同様の限定を加えることが可能であり、同様の作用および効果を享受することができる。
また、プログラムとして構成することにより、汎用のコンピュータで本発明の方法を実施できるため、広く普及させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の実施形態に係る建築・土木工事現場における種々の情報を管理するとともに、必要に応じて管理情報を参照することのできる現場管理システムが示されている。この現場管理システムは、データベースシステム1、基幹システム3、インターネット4を介して接続されるデータ参照用の端末5を備えて構成される。端末5から送信された所定の参照要求情報は、インターネット4を介してデータベースシステム1で受け付けられ、データベースシステム1は、要求情報を基幹システム3から取得して、インターネット4を介して端末5に返信するようになっている。
【0017】
データベースシステム1は、データベース管理システム11と、データベース本体12と、XML変換部13とを備えて構成される。
データベース管理システム11は、端末5や、基幹システム3から任意に入力される要求情報、状態変化情報(本例では、これらを総称してイベントメッセージという)を解読して、1つ又は異なる接点情報を保持した単位(本例ではイベントオブジェクトという)を生成し、データベース本体12に格納したり、入力されたイベントメッセージを解読した条件に適合するイベントオブジェクトをデータベース本体12から抽出したりする部分である。
ここで、接点情報とは、例えば、工程終了後の検査、試験としての出来形の検査や、締め固め密度の試験を実施したことを示す情報であったり、日々の出来形計測としての地形計測を実施したことを示す情報であり、この情報を用いて、検査、試験データのデータベースに検査、試験データを登録したり、検査、試験データのデータベースに登録されている検査、試験データを取り出したり、地形データのデータベースに地形の計測データを登録したり、地形データのデータベースに登録されている地形の計測データを取り出したりすることができる。
このデータベース管理システム11は、イベントデコーダ/エンコーダ111、イベントオブジェクト生成部112、およびイベントオブジェクト検索部113を備えている。
【0018】
イベントデコーダ/エンコーダ111は、データベースシステム1に入力されたイベントメッセージの内容を解読して、1つ又は複数の異なる接点情報を生成する。
イベントオブジェクト生成部112は、前記イベントデコーダ/エンコーダ111で生成された接点情報に基づいて、イベントオブジェクトを生成して、データベース本体12に登録する部分である。
このイベントオブジェクト生成部112は、イベントメッセージを構成するイベントオブジェクトを生成すると同時に、各イベントオブジェクト間の関連づけ、つまり、論理的リンクをも生成する。
【0019】
論理的リンクには、同時性リンクおよび時間軸リンクがあり、前記のイベントメッセージのように、同時に生成された複数の異なるイベントオブジェクト間は、同時性リンクで関連づけられ、異なる時期に入力された同種のイベントオブジェクト間は、時間軸リンクによって関連づけられる。尚、これらの論理的リンクは、一方から他方へ、他方から一方への参照が可能な双方向リンクとして構成されている。
そして、イベントオブジェクト生成部112は、イベントデコーダ/エンコーダ111で生成された接点情報から、イベントオブジェクトを生成し、各イベントオブジェクト間の同時性リンク、時間軸リンク等の関連づけを行った状態で、データベース本体12への登録を行う。
【0020】
イベントオブジェクト検索部113は、イベントデコーダ/エンコーダ111にデータ要求情報等がイベントメッセージとして入力された際、その解読結果に基づいて、前記の論理的リンクによって互いに関連づけられた所望のイベントオブジェクトをデータベース本体12から検索する部分である。
イベントデコーダ/エンコーダ111は、この結果に基づいて、所定のイベントメッセージを生成して、外部の端末5等に回答結果として出力する。
【0021】
データベース本体12は、前記のイベントオブジェクト生成部112により生成されたイベントオブジェクトを、同時性リンク、時間軸リンクという関連づけを保持したまま、記録・保存する部分であり、同種のイベントオブジェクトを時間軸リンクで関連づけた一連のイベントチェーンIC1、IC2、IC3を単位として記録・保存される。
また、本例においては、このデータベース本体12は、基幹システム3で生成・蓄積されたデータDATA1、DATA2等を直接保持する構成は採用しておらず、イベントチェーンIC1、IC2、IC3を構成するイベントオブジェクト(イベントチェーンIC1、IC2、IC3の右側の矩形状の単位)と、基幹システム3内に蓄積されたデータとの間でリンクを張ることにより、要求情報に応じて基幹システム3内のデータを直ちに抽出できるように構成されている。
【0022】
データベース本体12のデータ構造をより具体的に説明すれば、図2に示すように、データベース本体12は、複数のレイヤL1、L2、L3からなる多層構造のデータベースとして構成され、イベントメッセージから生成した各イベントオブジェクトF1、K1、D1、OP1、N1は、その種類に応じたレイヤL1、L2、L3に記録・保存される。
具体的には、本例ではレイヤL1には、工事に関するイベントオブジェクトN1、N2、N3が記録され、各イベントオブジェクトN1、N2、N3は、工区等の区切られた単位として生成される。レイヤL2には、各工区における工程がイベントオブジェクトOP1として記録され、時間が経過するに従って、例えば、撒出→敷均し→転圧等の工程がイベントオブジェクトOP1として記録され、互いに時間軸リンクで関連付けを行うことにより、工程OP1のイベントチェーンが生成される。
【0023】
レイヤL3には、レイヤL2の各工程における記録写真、現況地形測定データ、試験データ、密度測定データ等に関するイベントオブジェクトF1、K1、D1、Q1が記録され、各イベントオブジェクトF1、K1、D1、Q1同士が時間軸リンクで関連付けられ、イベントチェーンを形成している。
また、互いに異なるイベントオブジェクトの間、例えば、工事に関するイベントオブジェクトN1、工程に関するイベントオブジェクトOP1、および各工程における関連データのイベントオブジェクトF1、K1、D1、Q1の間には、同時性リンクが張られている。
そして、同種のイベントオブジェクト同士を時間軸リンクで連結した一連を、そのイベントオブジェクトについてのイベントチェーンとし、図1に示されるようにイベントチェーンIC1〜IC3として記録保存される。
【0024】
このようにして、各イベントオブジェクトを同時性リンク、時間軸リンクにより編目構造のようなリンク構造によって関連づけることで、記録された各イベントオブジェクトにリンクが張られたデータ構造を取ることができるため、同時に発生した異種の接点情報、同種の接点情報の時系列的変化等、多面的な検索を高速で行うことが可能となる上、データベースに必要なストレージも必要最小限で済ませることができる。
【0025】
尚、本例では同じレイヤL3内の異なるイベントオブジェクト間には同時性リンクを形成していないが、同時性リンクの複雑化を防止するために形成しなかったのであり、これらの同じレイヤ内での同時性リンクを形成することを制限するものではない。
また、三層というレイヤ構成も便宜的に設定したものであり、本例に限定されるものではなく、イベントメッセージの構成、イベントオブジェクトの種類等に応じて任意に設定できる構成である。
【0026】
XML変換部13は、データベース管理システム11や端末5と、基幹システム3との間で通信を行う際に、データベース管理システム11で用いられるXMLスクリプトを、基幹システム3で使用されるデータベース言語に変換してメッセージキューMQに入れたり、またはその逆の動作を行う機能を具備する部分である。
具体的には、このXML変換部13は、データベース管理システム11のHTTPを、基幹システム3で用いられる所定のプロトコルに変換したり、XMLスクリプトをSQL等のデータベースで用いられる言語に基づいたスクリプトに変換したりする。
【0027】
基幹システム3は、建築現場、土木現場等の複数の管理対象を管理するためのシステムとして構成され、管理対象に応じた複数の管理システムを含んで構成され、前記のXML変換部13と基幹システムインターフェース30を介して通信接続されている。
この基幹システム3に含まれる管理システムとしては、例えば、品質管理システム、出来形管理システム、施工管理シスム等が挙げられ、それぞれの管理対象に応じて異なるアプリケーションが採用され、登録される管理データも独自のデータ構造が採用されている。
【0028】
具体的には、基幹システム3の品質管理システムを構成するデータベースは、図3に示されるように、現場・工区に応じて設定された「工種」、「試験項目」、「記録データ」を分類項目とする階層型のデータベースとして構成される。例えば、「工種」の「下層路盤工」は、その下位に「締め固め密度」、「プルフローリング測定」、「平板載荷試験」、「ふるい分け試験」等の試験項目に関するフォルダが設定され、各試験項目のフォルダ内には、測定時の条件を記録した「測定条件ファイル」、測定結果を数値として記録した「測定データファイル」、および測定状況を画像として記録した「写真データファイル」が保存されている。
【0029】
また、基幹システム3の出来形管理システムを構成するデータベースは、図4に示されるように、現場・工区単位に応じて設定された「工程」、「工種」、「記録データ」を分類項目とする階層データ型のデータベースとして構成される。例えば、「舗装工程」では、工種として「下層路盤工」、「上層路盤工」、「加熱アスファルト安定処理工」が下位概念のフォルダとして設定されていて、各工種の出来形写真が記録データとして保存されている。また、プレキャスト製のボックスカルバートや、ガードレール、道路標識等の道路付属物に関しては、施工後の写真画像データの他、使用された部材の品名、メーカ名等の情報がファイルとして保存される。
【0030】
このように基幹システム3を構成する品質管理、出来形管理等のシステムは、管理対象、管理項目に応じて、適切なアプリケーションが採用され、各アプリケーションを操作することによりデータの更新が行われたり、前記のXML変換部13でXMLスクリプトから各アプリケーションに適合するように変換されたデータベース言語を、メッセージキューMQで受け、基幹システムインターフェース30を介して入力されることによりデータの更新が行われる。
【0031】
尚、本例では、基幹システム3に入力されたデータは、該基幹システム3内で保持され、データベース本体12のレイヤL3の記録写真、現況地形測定データ、試験データ、密度測定データ等に関するイベントオブジェクトF1、K1、D1、Q1とリンクが張られるようになっている。もちろん、これらのデータをデータベース本体12で直接記録保持することも可能である。
【0032】
また、基幹システム3およびデータベースシステム1は、装置として一体的に構成されている必要はなく、データベースシステム1と基幹システム3とをインターネット等のネットワークで通信接続した形で構成してもよく、さらには基幹システム3を構成する種々の管理システムも独立したシステムとし、それぞれがネットワークを介してデータベースシステム1と接続できるように構成してもよい。
【0033】
このようなデータベースシステム1とインターネット4を介して接続される端末5には、データベースシステム1や基幹システム3に記録されたデータを参照するためのデータ参照システムが搭載されている。
このデータ参照システムは、ディスプレイ7上に図6のような画面G1を表示して、端末5のオペレータに対して、建築・土木工事の現場の部位の選択を促すようになっていて、端末5の動作制御を行うOS(Operating System)上で動作するプログラムとして構成される。
【0034】
端末5は、キーボード・マウス等の入力手段6や、ディスプレイ7の入出力制御を行う入出力制御部51、およびインターネット4を介してデータベースシステム1との通信を実現する通信制御部52の他、データ参照システムを構成する時間指定手段53、オブジェクト選択手段54、トリガ情報出力手段55、関連データ受付手段56、および関連データ出力手段57を備えている。
これらの各手段53〜57から構成されるプログラムは、データベースシステム1を備えたWWWサーバ上からダウンロードして、汎用のコンピュータからなる端末5にインストールすることで利用することができる。
【0035】
時間指定手段53は、端末5のオペレータに対して、データ参照の対象となる建築・土木現場の工程または工事時期の指定を促すものであり、時間軸生成部531および時間判定部532を備えている。
時間軸生成部531は、端末5で指定した管理対象となる現場名の施工期間をデータベースシステム1から取得し、これに基づいて、ディスプレイ7に図6に示されるような画面G1内に時間軸バーG11を生成する。オペレータは、この時間軸バーG11上に形成されたポインタG12をマウス等の入力手段6で移動させることで、所望の工期または施工時期を指定することができる。
時間判定部532は、オペレータのポインタG12の操作状況を監視して、オペレータがどの段階の工程に関する情報を欲しているかを判定し、判定された工期または施工時期をオブジェクト選択手段54に出力する。
【0036】
オブジェクト選択手段54は、オペレータに対して、所定の工事現場のどの部位または部分の関連データを必要とするかの選択を促すものであり、三次元画像生成部541および視点判定部542を備えている。
三次元画像生成部541は、図6の画面G1上に三次元画像G13を形成する部分である。この三次元画像生成部541は、指定された工事現場の施工対象に応じてモデリングされた三次元画像G13を端末5の記憶装置等から呼び出して生成している。尚、このモデル画像は、予め端末5の記憶装置に登録しておいてもよいが、データベースシステム1を備えたサーバから、工事現場の選択と同時にダウンロードするようにしてもよい。
【0037】
また、三次元画像生成部541は、前記の時間軸バーG11において指定された工事時期に応じた三次元画像G13を生成するように構成されていて、例えば、画像G13では、道路完成時期の画像が生成されているが、ポインタG12で工事初期を指定すると、地業や、盛土工程等の中間工程の画像を生成するようになっている。
さらに、この三次元画像G13内には、工事の部位に関する選択オブジェクトや、付帯設備に関する選択オブジェクトが埋め込まれていて、オペレータは、この選択オブジェクトを選択することにより、関連データを必要とする部位または付帯設備の選択する。
【0038】
視点判定部542は、オペレータの入力手段6の操作を監視して、操作に応じた視点の三次元画像G13を三次元画像生成部541に生成させる部分である。具体的には、オペレータがマウスにより三次元画像G13の端部を選択し、そのままドラッグすると、ドラッグした方向に三次元画像G13が回転するようになっている。これにより、オペレータは、俯瞰画像、側面画像、断面画像等様々な視点から工事現場の状態を表示させ、必要な部位の選択をすることができる。
【0039】
トリガ情報出力手段55は、前記の画面G13上で選択された選択オブジェクトを判定し、これに基づいて、データベースシステム1の検索用のトリガ情報を生成出力する部分であり、オブジェクト判定部551およびXML変換部552を備えている。
オブジェクト判定部551は、オペレータが選択した選択オブジェクトに相当する部位または部品名称を生成する部分であり、例えば、三次元画像G13上で道路のガードレール部分にマウスのポインタを合わせクリックすると、オブジェクト判定部551は、三次元画像G13内で「ガードレール」という付帯設備が選択されたと判定する。
【0040】
XML変換部552は、オブジェクト判定部551で判定された選択オブジェクトの部位名称に基づいて、検索用のXMLスクリプトを生成する部分である。このXML変換部552は、データベースシステム1で受け付けられる検索用のイベントメッセージを生成し、例えば、オペレータが「ガードレールの仕様データおよび記録写真データが知りたい。」という場合、「ガードレール」、「仕様データ」、「記録写真データ」等をデータベースシステム1上で定義されたタグで囲んでXMLスクリプトを生成する。
そして、XML変換部552は、生成したXMLスクリプトを、通信制御部52、インターネット4を介して、データベースシステム1に送信する。
【0041】
関連データ受付手段56は、前記のXML変換部552から出力された検索用のイベントメッセージに基づいて、データベースシステム1が検索した回答結果を受け付ける部分である。この関連データ受付手段56は、データベースシステム1からXMLスクリプトとして出力された回答結果の中から、回答結果を表すタグで囲まれたファイルを関連データとして抽出する。
関連データ出力手段57は、関連データ受付手段56で受け付けられた回答結果に含まれるファイルをディスプレイ7や図示しないプリンタに出力する部分であり、ディスプレイ7上に表示させる場合、図6における三次元画像G13の横の空き領域に、三次元画像G13とともに関連データを表示させる。
【0042】
次に、本実施形態の作用を、図7〜図9に示されるフローチャートに基づいて説明する。
(1) オペレータが端末5を起動して、データベースシステム1にアクセスすると(処理S1)、データベースシステム1は、自己が管理している建築・土木工事の現場一覧画面を端末5に送信して、オペレータが関連データを希望する現場の選択を促す(処理S2)。尚、この現場選択画面は、文字情報として一覧表示するようにしてもよいし、二次元の地図情報上に現場名を表示するようにしてもよい。
【0043】
(2) オペレータが現場を選択すると、端末5は、その現場名をXMLスクリプトに変換しデータベースシステム1に送信する(処理S3)。データベースシステム1のデータベース管理システム11は、受信したXMLスクリプトに基づいて、現場名に関するイベントオブジェクトを生成し、データベース本体12内を検索して、当該イベントオブジェクトを含む一連のイベントチェーンを取得し、現場名称、工事種別、工区、施工期間等の基本情報と、データベースシステム1とは別に設定された三次元画像データベースから取得した工事種別に応じた三次元画像ファイルとを、端末5に送信する(処理S4)。
【0044】
(3) 端末5において、現場基本情報および三次元画像が受け付けられると、データ参照システムが起動する(処理S5)。時間軸生成部531は、受け付けられた現場基本情報に基づいて、図10の初期画面G2に示されるような時間軸バーG21を生成し(処理S6)、三次元画像生成部541は、三次元画像G23を生成して(処理S7)、ディスプレイ7上に表示する。尚、本例においては、初期画面G2において、三次元画像G23が工事前の状態を表示するようにしているが、これは現在出来上がっているまでの地形計測した現況データから作成した3次元画像であっても良いし、完成状態の三次元画像を表示するようにしてもよい。
【0045】
(4) 画面G2が表示されている間、時間判定部532は、オペレータのマウス操作の状況を監視し、オペレータがマウス等を操作して、時間軸バーG21上のポインタG22でどの時間を指定したかを判定する(処理S8)。
(5) 時間判定部532により指定時間が判定されると、三次元画像生成部541は、その指定時間に応じた三次元画像を生成し、ディスプレイ7上に表示する(処理S9)。具体的には、三次元画像生成部541は、図11の画面G3に示されるように、時間軸バーG31上のポインタG32の位置に応じて、工事途中の三次元画像G33を生成して、ディスプレイ7上に表示する。
【0046】
(6) 三次元画像G33を表示中、視点判定部542は、オペレータのマウスの操作状況を監視し、三次元画像G33の視点が変更されたか否かを判定する(処理S10)。三次元画像G33の視点が変更されたと視点判定部542が判定すると、三次元画像生成部541は、その視点に基づいた新たな三次元画像を生成する(処理S11)。具体的には、三次元画像G33において、オペレータがマウスで三次元画像G33の右角部をクリックして、そのままドラッグして右側に移動させると、三次元画像生成部541は、図12の画面G4に示されるような、時間軸G41上の所定のポインタG42の位置における視点の異なる三次元画像G43を生成して、ディスプレイ7上に表示する。
【0047】
(7) 画面G4がディスプレイ7上に表示された状態で、オブジェクト判定部551は、オペレータのマウス操作の状況を監視して、三次元画像G43内のどのオブジェクトが選択されたか否かを判定する(処理S12)。具体的なオブジェクトの選択は、例えば、盛土工程における路盤というオブジェクトを選択する場合、図11に示されるように、路盤領域を表すオブジェクトG34をマウスポインタでクリックすることにより行われる。また、盛土工程における断面選択を行う場合、図12に示されるように、断面を表すオブジェクトG44をクリックすることにより選択できる。さらに、ガードレール等の付帯設備を選択する場合、図13の画面G5に示されるように、三次元画像G53上でガードレールを示すオブジェクトG54をクリックすることにより選択することができる。また、ボックスカルバートのような構造物を選択する場合、図14の画面G6に示されるように、三次元画像G63上でボックスカルバートを表すオブジェクトG64をクリックすることにより選択することができる。尚、図12〜図14では図示を略したが、これらのオブジェクトG34、G44、G54、G64をクリックすると、その場で文字情報からなるサブメニューが表示されるようになっていて、このサブメニューをさらに選択することにより、必要なオブジェクトの関連データの絞り込みを行うことができるようになっている。
【0048】
(8) オペレータにより所定のオブジェクトが選択されたと判定されたら、オブジェクト判定部551は、選択オブジェクトに応じた部位または設備名称を生成し、XML変換部552に出力し、XML変換部552は、この選択オブジェクト名称を含む検索用のXMLスクリプトを生成する(処理S13)。検索用のXMLスクリプトは、「工区」、「工事時期」、「オブジェクト名」、「希望関連データ」等の検索に必要な各項目を、定義づけされたタグによって囲んだ形で構成されている。XMLスクリプト生成後、XML変換部552は、通信制御部52およびインターネット4を介して、データベースシステム1に生成したXMLスクリプトを送信する(処理S14)。
【0049】
(9) 端末5から送信されたXMLスクリプトは、データベースシステム1のXML変換部13で受け付けられ、イベントデコーダ/イベントエンコーダ111に送られ、イベントデコーダ/エンコーダ111では、これに基づいてイベントオブジェクトの参照を行う(処理S15)。
(10) イベントオブジェクトが参照されたら、イベントデコーダ/エンコーダ111は、そのイベントオブジェクトとリンクが張られた関連データを基幹システム3に対して要求し、所望の関連データを取得し(処理S16)、その関連データをXML変換部13によってXML形式に適合する形式に変換する(処理S17)。XML変換部13は、取得された関連データを含むXMLスクリプトを生成し、このXMLスクリプトを回答結果として端末5に送信する(処理S18)。
【0050】
(11) データベースシステム1から送信された回答結果は、関連データ受付手段56で受け付けられ、関連データ受付手段56は、この回答結果に含まれる関連データに係るファイルを抽出する(処理S19)。抽出された関連データは、関連データ出力手段57によって変換され、関連データ出力手段57は、前述した三次元画像G33、G43、G53、G63の横にこれらの関連データを埋め込んだ画像を生成してディスプレイ7上に表示する(処理S20)。具体的には、図11のように路盤をオブジェクトとして選択した場合、図15に示されるように、三次元画像G33の右側に転圧記録に関する関連データを表す画像G35および測定時の写真画像を含む画像G36が表示される。また、図12のように道路断面をオブジェクトとして選択した場合、図16に示されるように、測量記録を表す画像G45および測定時の写真画像を含む画像G46が表示される。さらに、図13のように、ガードレールをオブジェクトとして選択した場合、図17に示されるように、ガードレールの品名等の仕様を表す画像G55および施工写真画像G56が表示される。また、図14のように、ボックスカルバートをオブジェクトとして選択した場合、図18に示されるように、ボックスカルバートの材料仕様を表す画像G65および施工写真画像G66が表示される。
【0051】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
前記実施形態では、データ参照システムは、データベースシステム1とネットワーク4を介して接続された端末5上で動作していたが、本発明はこれに限られない。すなわち、データベースシステムを備えたコンピュータ内で動作するように構成されてもよい。
また、前記実施形態では、基幹システム3内に蓄積された関連データを取得する際に、データベースシステム1を利用していたが本発明はこれに限られない。すなわち、基幹システムと直接通信接続して、基幹システム内の関連データを直接取得するように構成してもよい。
【0052】
さらに、前記実施形態では、データベースシステム1および端末5間の通信をXML形式のスクリプトを用いて行っていたが、本発明はこれに限られない。すなわち、データベースで汎用されるSQL言語等を用いたスクリプトで通信を行ってもよい。
そして、前記実施形態では、道路工事現場におけるデータ参照システムとして本発明を利用していたが、本発明はこれに限られず、建築現場やその他の工業製品の製造におけるデータ参照システムとしても利用することができる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシステムの構成を表す模式図である。
【図2】前記実施形態におけるデータベースの構造を表す概念図である。
【図3】前記実施形態における基幹システム内に蓄積された関連データの構造を表す模式図である。
【図4】前記実施形態における基幹システム内に蓄積された関連データの構造を表す模式図である。
【図5】前記実施形態におけるデータ参照システムの構造を表す模式図である。
【図6】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図7】前記実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【図8】前記実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【図9】前記実施形態の作用を説明するためのフローチャートである。
【図10】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図11】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図12】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図13】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図14】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図15】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図16】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図17】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【図18】前記実施形態におけるデータ参照システムで表示される画面例を表す図である。
【符号の説明】
12…データベース本体(データベース)、54…オブジェクト選択手段、55…トリガ情報出力手段、56…関連データ受付手段、57…関連データ出力手段、53…時間指定手段、G13、G23、G33、G43、G53、G63…三次元画像、G34、G44、G54、G64…オブジェクト
Claims (6)
- 管理対象に関する複数の関連データが蓄積されたデータベース(12)内を、入力された所定のトリガ情報に基づいて探索して、該管理対象の関連データを参照するデータ参照システムであって、
前記管理対象について、該管理対象を構成するオブジェクト(G34、G44、G54、G64)を含む三次元画像(G13、G23、G33、G43、G53、G63)を生成し、該三次元画像内のオブジェクトの選択を促すオブジェクト選択手段(54)と、
選択されたオブジェクト(G34、G44、G54、G64)を判別し、このオブジェクトに応じたトリガ情報を生成し、出力するトリガ情報出力手段(55)と、
出力されたトリガ情報に基づいて、前記データベース(12)内を探索した結果となる前記オブジェクトの関連データを受け付ける関連データ受付手段(56)と、
受け付けられた関連データ(G35、G36、G45、G46、G55、G56、G65、G66)を出力する関連データ出力手段(57)とを具備することを特徴とするデータ参照システム。 - 請求項1に記載のデータ参照システムにおいて、
前記データベース(12)には、前記管理対象の時間的変化を表す履歴データが蓄積され、
前記管理対象について、蓄積された履歴データに含まれる時間の指定を促す時間指定手段(53)を備え、
前記オブジェクト選択手段(54)は、この時間指定手段(53)で指定された時間に応じた管理対象の三次元画像(G13、G23、G33、G43、G53、G63)を生成することを特徴とするデータ参照システム。 - 請求項1または請求項2に記載のデータ参照システムにおいて、
前記データベース(12)は、土木または建築工事関連のデータを蓄積したデータベースであることを特徴とするデータ参照システム。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のデータ参照システムにおいて、
前記トリガ情報出力手段(55)は、選択されたオブジェクト(G34、G44、G54、G64)について複数のトリガ情報を生成するように構成され、
前記関連データ出力手段(57)は、これらのトリガ情報に応じた複数の関連データを出力することを特徴とするデータ参照システム。 - 管理対象に関する複数の関連データが蓄積されたデータベース内を、入力された所定のトリガ情報に基づいて探索して、該管理対象の関連データを参照するデータ参照方法であって、
コンピュータが、前記管理対象について、該管理対象を構成するオブジェクトを含む三次元画像を生成し、該三次元画像内のオブジェクトの選択を促すオブジェクト選択ステップと、
コンピュータが、選択されたオブジェクトを判別し、このオブジェクトに応じたトリガ情報を生成し、出力するトリガ情報出力ステップと、
コンピュータが、出力されたトリガ情報に基づいて、前記データベース内を探索した結果となる前記オブジェクトの関連データを受け付ける関連データ受付ステップと、
コンピュータが、受け付けられた関連データを出力する関連データ出力ステップとを具備することを特徴とするデータ参照方法。 - 管理対象に関する複数の関連データが蓄積されたデータベース内を、入力された所定のトリガ情報に基づいて探索して、該管理対象の関連データを参照するデータ参照方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記管理対象について、該管理対象を構成するオブジェクトを含む三次元画像を生成し、該三次元画像内のオブジェクトの選択を促すオブジェクト選択ステップと、
選択されたオブジェクトを判別し、このオブジェクトに応じたトリガ情報を生成し、出力するトリガ情報出力ステップと、
出力されたトリガ情報に基づいて、前記データベース内を探索した結果となる前記オブジェクトの関連データを受け付ける関連データ受付ステップと、
受け付けられた関連データを出力するする関連データ出力ステップとを具備するデータ参照方法を、コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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