JP2004029726A - 情報隠蔽用ラベル - Google Patents
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Abstract
【課題】ラベルによる情報を特定的に隠蔽し、例えばレーザーによりラベルにマークが付けられた後、それまでは(機械により)可読であったラベルの下方にある内容が最早判読できないようにすることの提供。
【解決手段】透明な、特にプラスティックスの裏地層から成り、これはレーザーを照射すると色の変化を示す添加物を含み、その表面の上には冷光(蛍光、燐光)を生じる着色顔料を含むインクから成るロゴが前以てつくられており、該裏地層には、ロゴがつくられている表面とは反対側の片側の表面に自己接着性の接着剤2が被覆されており、また適宜剥離紙3または剥離フィルムがライニングされている。
【選択図】 図1
【解決手段】透明な、特にプラスティックスの裏地層から成り、これはレーザーを照射すると色の変化を示す添加物を含み、その表面の上には冷光(蛍光、燐光)を生じる着色顔料を含むインクから成るロゴが前以てつくられており、該裏地層には、ロゴがつくられている表面とは反対側の片側の表面に自己接着性の接着剤2が被覆されており、また適宜剥離紙3または剥離フィルムがライニングされている。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
【0001】
本発明は、裏地層、特にワニス層、特にレーザーでマーキングする(標識を付けを行う)ための熱固定性ワニスから構成されたワニス層を含み、該裏地層の底面に接着層を有する情報隠蔽用のラベル、およびその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
車輛、機械、電気または電子機器、および包装品、特に使い捨て容器の部材を特徴付けるために、例えば型の識別板として、操作手順を示す制御用ラベルとして、および保証並びに試験用のバッジとして、専門的なラベルを使用することが増加している。
【0003】
これらのラベルは典型的には情報を与える役目をし、この情報はラベルの上に印刷するかまたはレーザーでマーキングすることによってつくられる。最近ラベルの目的が情報を伝達するのではなく、反対に貼り付けた直後或いはその後で情報を隠蔽し、最初はその情報を見ることができるが、後でラベルに対して操作を行った場合にだけ情報が消失するかまたは覆い隠されるような分野における用途への注目が増大している。
【0004】
後者の使用分野の一例は、使い捨て容器の回収であり、この場合返還すると預託金が払い戻される。この目的に対しては、この容器にラベルで覆った区域を取り付けることが考えられる。この目的に使用される装置の中に容器が投げ込まれた後、該装置の内部でラベルに不可逆的な操作を施すことによって装置の中で容器は設定価格の抹消を行うことができる。それ以上預託金を不正に得るために変更したラベルが貼られた容器を再び返却しようとする試みは、ラベルの 「価格設定の抹消(devorazation)」 によって直ちに明らかにされる。
【0005】
さらに、この用途には多少ともかなりの程度偽造防止の安全措置の必要性が含まれている。この偽造防止のための安全措置は、主としてラベルが貼られた部品の使用期間および使用寿命の全体に亙って適用される。安全措置の除去またはそれに対する不正操作は、レベルを破壊するか或いはレベルに対して目で見える不可逆的な変更がなされた場合にだけ可能である。
【0006】
ラベルの偽造防止のための安全措置をさらに強化するためには、特定の設計によってラベルが安全措置に寄与できるようにするラベル自身に対して課せられた要求が次第に増大している。特に敏感な使用分野においては、ラベルの製造に対しても安全保護を行う段階が存在しなければならない。このようなラベルをあまりにも簡単に製造しまたそれにマーキングを行なうことができるならば、さらにまた模造品をつくることができるならば、資格をもたない人々が関連する商品に対し不正な取引を行う可能性が生じるであろう。
【0007】
しかしこの付加的な偽造防止のための安全措置は、迅速、明確、簡単で且つ非破壊的な方法で接着されたラベルが本物であるかどうかを後で識別する操作に対して邪魔になってはならない。
【0008】
使い捨ての飲料容器も将来デポジット制度の規制を受けるようになるであろう。換言すれば、顧客はこの容器とその内容物を買い、一定の預託金を支払っておく。容器(主としてプラスティックスの瓶)を返却すると、顧客はそれに対応する預託金の支払いを受ける。返却を簡単化するために、適切な設計をもった機械の中でこれを行うことができる。顧客が容器を投げ込むと、機械はこの容器を認識して預託金の支払いを行う。この場合、機械が容器に対して価格設定を抹消し、二度と戻せないようにすることが重要である。
【0009】
例えば、最初バーコードによって容器を識別し、この情報によって預託金を払い出すことが考えられた。この場合バーコードまたはその中に含まれる情報を破壊し、再びバーコードが読まれ2回目の預託金の支払いが行われることを不可能にしなければならない。
【0010】
この出願の発明に関する先行技術文献情報としては次のものがある。
特許文献1には、薄いワニス層および隠蔽顔料を含む厚い自己支持性のワニス層から成る多層ラベルが記載されている。両方の層とも溶媒を用いずに被覆され電子ビームで硬化させたワニスであり、これらの層の厚さは異なっている。このラベルは、レーザーを用いて上側の薄いワニス層を焼き去ってことによって下側の厚いワニス層が見えるようなマーキングがされており、下側の層は第1の層に対して色のコントラストが付けられていることが好ましい。このようなマーキングは1種のグラビア印刷であり、伝統的なインクを用いる印刷に関連した操作を行う可能性をなくしている。使用された原料および製造操作の結果、このラベルは非常に脆くなっており、破壊せずに接合基質から取り外すことは実質的に不可能である。
【0011】
特許文献1に記載の例えばteas社製のtesa 6930(R )のようなレーザーフィルム製品は、偽造防止上の安全措置により不正操作の試みを証明し未然に防止する良好な基礎となっている。レーザーでマーキングされたラベルを破壊することなく元の接合基質から無傷で取り去ることは、非常な費用をかけてはじめて行うことができ、或る種の予備コンディショニングが必要である。
【0012】
特許文献2には、レーザーでマーキングし得る多層ラベル材料が記載されており、これは第1の層および該第1の層と光学的に異なった第2の層から成り、所望の文字または印刷画像に従ってレーザーを照射することにより該第1の層を除去して第2の層が見えるようにすることができる。二つの層の間にはさらに裏地層を形成する透明なプラスティックスの層が配置されている。
【0013】
特許文献3には、プラスティックスの裏地層を含む単一層のラベルが記載さており、該裏地層はレーザーを照射すると色が変わる添加物を含んでいる。この裏地層は片側を自己接着性の組成物で被覆され、該組成物には適切な場合剥離紙または剥離フィルムがライニングされている。
【0014】
特許文献4には、識別媒体が含まれる裏地層をもった安全保護用のフィルムが記載されている。無接触書き込み操作により特殊な方法で識別媒体の拡散特性を選択的且つ局所的に変えることができる。このように書き込みがおこなわれた安全保護用フィルムを作業部材に接着した場合、識別媒体は基質の表面の方へ拡散し、ここで検出可能は反応を起こす。この拡散または反応は書き込みが操作が開始された、或いは該操作により拡散性が阻害されなかった基質表面の区域にしか生じない。従って、この安全保護用フィルムは作業部材の明確な書き込みおよび識別を行うことができる。
【0015】
この安全保護用フィルムは無接触過程によって書き込みが行われる。従って迅速な書き込みを行うことができ、この書き込みは自由に変化させることができ、工場環境の中においても汚れによる影響を受けない。安全保護用フィルムの書き込み、従って識別媒体の拡散特性の変化は、特に電磁波を照射することによって起こすことができる。この安全保護用フィルムに書き込みを行うには、温度および光の両方に敏感な書き込みを行うことができるレーザーを使用することが特に有利である(本明細書において「光」という言葉はレーザーに使用できる電磁波スペクトルの全範囲を包含するものとする)。さらにレーザーは、パターンを自由に選んで高いコントラストをもつ書き込みを行い、書き込まれたパターンを迅速に変更でき、工場の環境において使用時の操作信頼性を得ることができるという利点をもっている。
【0016】
しかし、平らな鋭い刃を用いるとこのラベルを基質から完全に分離することができる。特にポリエチレンまたはポリプロピレンのようなプラスティックスの基質上では、接着剤と基質との間の接合は弱さを示す。
【0017】
金属の基質または塗装した基質の上では接合力を増加させることができるが、この場合も特殊な道具を用いると破壊せずにラベルの一部を剥がすことができる。特殊な刃のついた工具をラベルの下方で浅い角度をつけて案内することができる。注意深く切断運動を行うことにより、一つの縁を持ち上げ、握りタブ(grip tab)と称されるものをつくることができる。このようにすれば容易に剥がすことができる攻撃点がつくられる。
【0018】
他の安全保護上の態様は特許文献5に記載されている。ここでは、先ず最初にエンボッシングの工具を用いホログラフ構造をもった支持シートをエンボッシングし、次いでこのエンボッシングされた支持シートの上でフィルムをつくり、フィルムの上に少なくとも一つのホログラムが現れるようにするフィルムの製造法が記載されている。
【0019】
テキスト、コード等のようなマークを焼き取る強力で制御可能なレーザーは広く普及している。標識を付けるべき材料は下記のような要求を満たしている:
・ 迅速にマークが行われなければならない。
【0020】
・ 高い空間的な分解能が得られなければならない。
【0021】
・ 使用が極めて簡単でなければならない。
【0022】
・ 分解生成物は腐食性をもっていてはいけない。
【0023】
特殊な場合に対しては、さらに下記のような特徴が要求される:
・ 例えば最高200℃またはそれ以上の高い温度に対する安定性。
【0024】
・ 天候、水および溶媒に対する良好な安定性。
【0025】
この目的に使用される公知の材料、例えば印刷された紙、エロックスされた(eloxed)アルミニウム、塗装された金属シートまたはPVCフィルムはすべてこれらの要求を満たしていない。
【0026】
本発明の目的は、ラベルによる情報を特定的に隠蔽し、例えばレーザーによりラベルにマークが付けられた後、それまでは(機械により)可読であったラベルの下方にある内容が最早判読でいないようにすることである。ラベルの取り外しはその破壊を伴わずには不可能である。さらに、本発明は改善された偽造防止上の安全措置の探求に対応するものでなければならない。
【0027】
この目的は特許請求の範囲の請求項1に記載されたラベルによって達成される。本明細書末尾の本発明の態様は本発明の主題の特に有利な具体化例および本発明のラベルの可能な使用に関する。
【特許文献1】ドイツ実用新案8130861号
【特許文献2】ヨーロッパ特許第0645747A号
【特許文献3】ドイツ特許4421865A1号
【特許文献4】ドイツ特許19909723A1号
【特許文献5】ドイツ特許19904823A1号
【課題を解決するための手段】
従って、本発明によれば、
(a)透明な、特にプラスティックスの裏地層から成り、
(b)これはレーザーを照射すると色の変化を示す添加物を含み、
(c)その表面の上には冷光(蛍光、燐光)を生じる着色顔料を含むインクから成るロゴが前以てつくられており、
(d)該裏地層には、ロゴがつくられている表面とは反対側の片側の表面に自己接着性の組成物が被覆されており、
(e)また適宜剥離紙または剥離フィルムがライニングされている(a)〜(e)少なくとも一つの特徴をもった情報を隠蔽するためのラベルが提供される。
【0028】
ロゴは例えば印刷またはエンボッシングによって裏地層に取付けることができる。
【0029】
裏地層は厚さが10〜200μm、特に50〜100μmであることが好適である。
【0030】
適切な裏地層はプラスティックス、例えばポリ(メタ)アクリレート、ポリカーボネートおよびポリオレフィン、並びに光で硬化可能な系、例えば不飽和ポリエステル、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートおよびウレタンアクリレートから構成されており、例えば紫外線インクにも使用されるもの、特に特許文献1による基質重合体、即ち脂肪族ウレタンアクリレート・オリゴマーである。
【0031】
添加物は顔料、特に水酸化燐酸銅またはイリオジン(Iriodin)、即ち塩基性炭酸鉛をベースにした真珠光沢をもつ顔料、或いは雲母であることができ、二酸化チタンも同様に添加物として使用することができる。さらに添加物は示温性の(サーモクロミックな)染料であることができる。
【0032】
適切な添加物は特に金属塩、特に水酸化燐酸銅またはイリオジン、即ちMerck社から市販されている真珠光沢をもった顔料である。これらの添加物は基質重合体(例えば特許文献1に記載のもの)に、特に裏地層の全重量に関して1000重量部当たり数重量部から最高10重量%、好ましくは0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%の量で混合される。押出し法、注型法、被覆法等の公知方法でシート材料を製造した後、適切な場合には光化学反応により交叉結合を行い、このようなフィルムを接着層で被覆する。
【0033】
次にシリコーン処理を行った剥離紙でライニングすると、ラベルを製造できる在庫材料に対する典型的な構成が得られる。
【0034】
標準的なレーザー、特に波長が1.06μmの広く使用されているNd−YAG固相レーザーを使用した場合材料の表面にレーザーが入射した点で、色の移動、即ち色の変化が起こり、全区域に亙る書き込みまたは色の変化が迅速に得られる。
【0035】
他の有利な具体化例においては、裏地層はワニス、特に硬化したワニス、好ましくは放射線で硬化させたワニス、特に好ましくは電子ビームで硬化させたワニスから構成されている。ワニスは脆いワニスであることが有利である。ワニスが脆いことは、接合した後、裏地層に可撓性がなくなることことによって、ラベルを剥がそうとするとラベルを取り外せずに細かい細片になることの理由の一つである。
【0036】
他の一具体化例においては、裏地層はポリブチレンテレフタレートから成っている。
【0037】
原理的には、安定性が十分であれば、四つのタイプのワニス、例えば酸で硬化するアルキッド−メラミン樹脂、付加交叉結合型のポリウレタン、フリーラジカルで硬化するスチレンワニス、等を使用することができる。しかし特に有利なワニスは放射線で硬化するワニスである。何故ならこのようなワニスは溶媒を蒸発させずに或いは熱をかけないでも極めて迅速に硬化するからである。この種のワニスは例えばA.Vranckenによって報告されている(Farbe und Lack誌、83巻、3号(1977年)171頁)。
【0038】
ワニス層がさらに他の添加物を5重量%以上、好ましくは7重量%以上の量で含んでいると特に有利なことが見出だされた。このような添加物は蛍光剤または燐光剤であるか、或いは磁気的または電気的に特性付けられる添加物である。
【0039】
ルミネッセンス(冷光)物質を使用する代わりにワニス層の中に磁気的または電気的に検出できる物質、およびまた可逆的な色の変化を行うことによって温度変化に対して反応する示温性の顔料を混入することができる。例えば衣類製品に対する警告ラベルの場合のような磁場の変化を用いることは原理的には可能であるが、本発明による好適な使用分野に対しては予見されていない。
【0040】
隠された安全保護の適切な段階の一つは、例えばワニス層に電気伝導性を与える物質をワニス層に加えることである。操作が容易で購入価格が安い携帯可能な適切な測定装置および適切な電極により、ワニス層の電気伝導度を接合したラベル上で直接測定することができる。AとBとの間の電気伝導性が破壊されていない場合電流を測定できるが、この電流は使用された添加物の種類および量に依存する特性値をもつことができる。金属の上でラベルを直接使用する場合でもワニス層は電気絶縁性の接着層によって電気伝導性の金属から分離されているから、誤った測定をする危険はない。
【0041】
それ以後の不正操作による偽造は、特にラベルの縁から縁までばかりではなく任意の点の間で電気伝導度の測定を行うことができるという事実によって防止できる。
【0042】
この場合伝導度が検出可能であるためには、全ワニス層が切れ目のない三次元の伝導度をもっていなければならない。その一部は元の製造過程の一部としてだけ保証することができる。この種のレーザーでマーキングし得るラベルは、ワニス層の組成物に電気伝導性の物質を加えることによってつくることができる。ワニスのペーストの良好な加工特性を保持するためには、現在存在する顔料に付け加えるか、或いは現在存在する顔料を少なくとも部分的に置き換えることによってこのことを達成することができる。適切な電気伝導性添加物は原理的には電気伝導性をもった金属、有機物質、重合体および無機物質であるが、金属を使用することが好ましい。特に透明なワニス層に対しては、電気伝導性の添加物を選択する時にその固有の色に留意しなければならない。電気伝導性をもったカーボンブラックも適しているが、裏地層に対して著しい黒色の色合いを与える。
【0043】
良好な電気伝導性を得るためには、ワニス層の中で十分な粒子が互いに接触して存在する最低の限度が添加物の濃度に存在するはずである。この限界濃度以下では基質層の三次元微細構造の中におけるAからBへの伝導経路は最早保証されない。従って長さ対断面の比が大きい繊維状の金属粒子を使用することが好ましい。何故なら、このような繊維を使用すると、球形の粒子に比べて低い濃度で三次元の伝導性を得ることができ、さらに繊維の場合ワニス層に対する色の影響が小さいからである。費用/便益分析によれば、使用される金属は銅、鉄、アルミニウムおよび鋼、並びにこれらの合金であることが好ましいが、高い電気伝導度をもった貴金属、例えば銀および金も適している。繊維の寸法は長さが0.1〜50mm、断面が1〜100μmであるが、直径が2〜20μmで断面対長さの比が1:100〜1:1000の金属繊維を使用することが好適である。この種の繊維は、0.5〜25重量%、好ましくは2〜10重量%の割合で公知の組成物の中に均一に混入し、特許文献1記載の方法で被覆され硬化させる。
【0044】
裏地層に添加できる添加物は細かい着色した顔料等であるが、大きさが0.1〜5mm程度の目に見える粒子であることが好ましい。細かく摩砕した着色顔料を使用すると、マークの色調に僅かなずれが生じ、他方目に見える粒子は特徴のあるモザイク模様を生じる。昼光色蛍光インクを使用すると、補助装置なしで「指紋」が感知されるが、このようなことは望ましくはないことが多い。従って、可視光の領域で吸収を起こさず、そのため通常の場合には目に見えず、適当な波長のランプでラベルを照射した場合だけ該着色顔料が励起されてその特有のルミネッセンスを生じるような着色顔料または粒子を使用することが好適である。
【0045】
赤外線で励起される着色顔料の他に、主として紫外線で賦活される系が使用される。また原理的には電子ビーム、X線等で励起される発光物質も適しており、また温度が変化した場合に可逆的に色を変化する示温性の顔料も適している。
【0046】
着色顔料を選ぶ場合、これらの顔料がラベルの製造(フィルムの製造、接着剤の被覆)に対して適切な安定性をもっており、処理条件下(恐らくは加熱乾燥、電子ビームまたは紫外線による硬化等)において不可逆的な変化をしないことを確かめなければならない。ラベルを長期間に亙って使用するには、大部分の場合において敏感なルミネッセンス物質を重合体マトリックスの中に埋め込んでおくことが有利である。機械的な摩耗に対抗し、また酸素および水に直接接触することを防ぐ手段を用いることはこれ以上不必要である。
【0047】
これらの添加物に対しては、インクの中に存在する着色顔料に使用されているのと同じ長い残光(燐光)および蛍光をもった着色顔料を使用することができる。これらの着色顔料は紫外線だけで、或いは主として紫外線を用いて励起され、スペクトルの可視光領域で発光する(例えばUllmann’s Enzyklopadie der technischen Chemie、第4版、1979年、Verlag Chemie発行の概説を参照のこと)。
【0048】
しかし、赤外線活性をもつルミネッセンス顔料も知られている。紫外線で蛍光を発する系の例にはキサンテン、クマリン、ナフタルイミド等があり、これらは或る場合文献中で「有機性発光体」または「光学的光沢剤」という総称名でよばれている。このような発光物質は数%添加すれば十分である。
【0049】
使用できる組成物の例は、オランダのRadiant Color N.V.製のRADGLO(R )顔料を含む組成物であり、或いはRiedel−de Haen Inorganic luminescent substances製のLumilux(R )CD顔料も適している。長い残光をもつ物質、特に黄色の領域で発光する物質としては、一般的に適切な賦活剤と組み合わせた金属の硫化物または酸化物が有利であることが分かっている。これらは例えばLumilux(R )Nの商品名で、或いは安定性、明るさおよび残光の持続性が改善された発光顔料として日本のNemoto社からLumiNova(R )の商品名で市販されている。
【0050】
ここで例に挙げた染料/顔料はワニス層の組成物またはインクの組成物の中にそれぞれ0.1〜50重量%、好ましくは1〜25重量%、特に好ましくは7重量%の量で混入される。最後にワニス層を接着剤で被覆し、さらに適切な場合には剥離紙または剥離フィルムをライニングすると、顧客の特殊な用途に用いられるラベルの在庫材料が得られる。
【0051】
穿孔/レーザー切断を行って所望のラベルの幾何学的な形にし、次いでレーザービームにより証印、バーコード、ロゴ等のマークを付けた後、ラベルは最終的な形に成る。例えば長い残光を生じる着色顔料をインク層に混入する場合、発光顔料を適切に励起した後このラベルは特徴的な燐光を生じ、原物のラベルとして迅速且つ容易に識別することができる。適当な光源、および妨害を起こす周囲光を除去する適切な遮蔽物を用いること以外他の複雑な装置は必要としない。検査後ラベルは変化しない状態のまま残る。
【0052】
ロゴのインクの中に紫外線または赤外線で励起した場合だけ可視光の波長範囲の光を放射する発光物質を含むこの種のラベルは、また位置合わせを正確に行う製造過程(register−accurate manufacturing)(印刷、穿孔、被覆等)にも適している。印刷または制御用のマーキングを別々に行う代わりに、処理の過程の中でこの目的のためにロゴの発光を利用することができる。特に、穿孔されていないロール材料からレーザービームを用いてラベルをマーキングし切り取った後、さらに後の処理段階および/または次のラベルの製造のために、適切な装置を備えた制御ユニットを下手において使用し、制御用のマークとしてラベルの一定の区域を励起させ発光させることができる。
【0053】
顧客に特有なラベルの「指紋」は異なったロゴを印刷して被覆することによりつくることができる。特に線および字画の正規のパターンによってリュミネッセンスの点の特徴的なパターンをつくりり出すことができ、さらに特に材料および価格に関して節約を行うことができる。ラベルを穿孔するかまたはレーザーにより切り取りを行ない、さらに接合基質に被覆を行った後、適切な照射光源を選べば、ラベルの縁の所で色および幾何学的形状に関して特徴的なパターンを認知することができる。
【0054】
この安全管理用のマーキングの利点は特に総合管理システムおよびコストに関して明らかである。市販の印刷用インクおよび非特異的なラベル用のフィルム材料を使用することができ、しかも該材料は顧客に特異的な方法でつくることができる。しかしこのような標準的な在庫材料はラベルの製造業者によって自己製品の場合でも中間体としてだけ使用され、市場で自由に入手できないから、不当に入手される可能性はない。また、バッチの大きさを小さくし、配布時間を短くすることができる。
【0055】
印刷された或いはエンボッシングされた支持シートの上にワニス層を好ましくは溶媒を用いないで被覆した後これを硬化させて得られるワニス層から成るラベルが好適な具体化例である。さらに、ワニス層にホログラムを取り付けることができる。
【0056】
ワニス層が自己支持性であって顔料が隠されて混入されている場合、およびワニス層が電子ビームで硬化させられている場合、有利であることが分かっている。
【0057】
また、支持シートが重合体フィルム、特にポリエステルのフィルムである場合有利であることが分かっている。
【0058】
支持シートは特にフレクソ印刷法によって印刷される。何故なら、紫外線を用いるフレクソ印刷法によって幾何学的形状の設計に極めて高い自由度が得られ、紙からフィルムに亙るウエッブの形をした材料に対しては特に、非常に低価格で良好な印刷品質が得られるからである。この技術を用いれば、線、区域、画像、ロゴ、証印等を種々の大きさおよび多様な形で印刷版面から印刷基質に転写することができる。
【0059】
この方法の主要な影響因子は次の通りである:
・ 予備印刷段階(印刷版面の複写作業)。
【0060】
・ 印刷の版。
【0061】
・ 印刷形式の構成。
【0062】
・ 印刷を行う材料。
【0063】
・ スクリーン・ローラ。
【0064】
・ 印刷インク。
【0065】
・ インクの被覆。
【0066】
・ 印刷の張力。
【0067】
上記のような偽造防止法、即ちレーザーでマーキングし得るラベルを用いる方法を適用する際、好ましくは種々の複雑さをもったロゴおよび文字列に対して、紫外線によるフレクソ印刷過程を効果的に使用できることが必要である。この目的に対しては、ロゴおよび文字列を有する印刷版面を印刷インクで湿らせ、これを重合体のシートに転写する。次に印刷インクを物理的な賦活(熱的な賦活、光化学的な賦活)によってシート上で硬化させることができる。この目的のためにはインクはシートの基質に強く接着しなければならない。このことは以後の処理に重要である。以後の処理を行う前に印刷の固定について試験を行うべきである。これはクロスカット試験(DIN EN ISO 2409)によって行われる。クロスカット試験においては印刷は少なくともGt 02の評価を得なければならない。
【0068】
接着/印刷の固定の高いレベルを得るためには、シート材料の関数として適切に印刷インクを選ぶか調製し、および/または印刷シートに前処理技術を施す必要がある。この場合好ましくは印刷と同じラインで行い得るコロナ処理を選ぶことができる。PETのシートを用いる場合には、表面張力を>50mN/mに設定しなければならない。これは標準的な印刷インクを用いて測定することができる。
【0069】
紫外線による硬化では、紫外線発光器に依存して出力の割合を50〜100%の間に設定し、下手における処理過程に対して印刷の融通性を十分に確保するようにしなければならない。
【0070】
後で目で見ることができレーザーラベル上で知覚し得る印刷結果を得るためには、印刷の高さは0.1〜15μmでなければならない。5μmの高さを選ぶことが好ましい。印刷の視覚的な像および特性は印刷されたドットのパターンによって変えることもできる。
【0071】
本発明を実施するために、凸版印刷法として知られている他の通常の印刷法を使用することもできる。これには活版印刷法およびスクリーン印刷法が含まれる。
【0072】
支持シートには多様なデザインを、例えば会社のロゴまたは広告などを印刷することができる。支持シートに印刷するこちによいり、本発明のラベルの第1のワニス層の可視表面の上に陰画の印刷像が生じる。
【0073】
第1のワニス層の上に印刷された支持シートの印刷像が0.1〜15μm、好ましくは1〜5μmの凹みの部分として存在することが特に好適である。
【0074】
本発明のラベルはエンボッシングされた支持シートの上に、例えば好ましくは25〜100μm、特に50μmの厚さのポリエステル・シートの上につくることもできる。支持シートには多様なデザインを、例えば会社のロゴまたは広告などを印刷することができる。支持シートにエンボッシングを行うことにより、本発明のラベルの第1のワニス層の可視表面の上に陰画の印刷像が生じる。
【0075】
支持シートのエンボッシングは例えば金属のエンボッシング用のダイス型(Gerhaldt社製)を用い種々の厚さおよび/または深さで行うことができる。エンボッシングの深さは、エンボッシング過程に使用する磁気シリンダーおよび逆圧シリンダーにかかるエンボッシング圧力の組に依存する。逆圧シリンダーを(例えばtesaprint(R )またはポリエステルフィルムで)覆うと、強いエンボッシングが得られる。
【0076】
また、使用するエンボッシング工具にホログラフの構造を付け、この構造がワニス層に転写されて少なくとも一つのホログラむを生じるようにすることもできる。
【0077】
次に、回折格子またはホログラフの画像をもつ構造が得られるようにエンボッシングすべき材料に面したエンボッシング工具の側を成形する。
【0078】
ホログラムはワニス層自身の中につくられるから、有害な多層構造は存在せず、この方法でつくられた回折格子はワニス層自身と同じ抵抗性およびレーザー加工性をもっている。
【0079】
有利な一具体化例においては、支持シートは永久的にエンボッシングされた熱固定または熱可塑性材料、特にポリエステルまたはポリアミドの材料から成っている。
【0080】
このようなラベルを製造する過程において、ワニス層を支持シートに被覆し、実質的に酸素が存在しない条件下において高エネルギー(150〜500kV)の電子ビームに露出して硬化させる。次に接着剤を被覆した後、必要に応じ保護紙をライニングする。しかる後、ポリエステルシートを取り外し、第1の上側の自由な表面が目で見えるようにする。ポリエステルシートの設計に依存してこの面は光沢をもつか、滑らかであるか、艶消しをされているか、或いはエンボッシングされている。
【0081】
圧感性接着剤は例えばドイツ特許15 69 898 C号記載の接着剤である。従ってこの文献に記載されたすべての内容は本発明の一部をなしている。
【0082】
例えばアクリレート接着剤を25〜35g/m2の割合で被覆する。
【0083】
本発明に従って設計された接着層はラベルに悪影響を与えない。物理的および化学的な抵抗性には何の変化もない。応用の見地からすれば、レーザーによるマーキングおよび情報の読取りに関する限りラベルは全く悪影響を受けない。
【0084】
特に有利なことには、このラベルは情報を隠蔽するのに使うことができる。特に、このラベルを製品上にある情報の上に接着し、レーザーで処理してその情報を隠してしまった場合、ラベルに生じる色の変化はその情報が最早判読できないことを意味する。ロゴの形、また適当な場合には画像または文章の形をしたラベルの安全保護上の特徴は、補助装置なしでは必ずしも読めないかもしれないが、レーザー処理後も保持されることを強調しておかねばならない。
【0085】
包装品、特に使い捨ての飲料容器に使用することは特に推奨され、この際ラベルの下にバーコードが書き込まれる。使い捨ての飲料容器は例えば飲料用の缶(コーラ、ビール等)、紙のラベルが貼られた使い捨てのガラス瓶、或いは直接印刷されたガラスまたはプラスティックスの瓶であることができる。
【0086】
本発明のラベルは、当業界の専門家が従来予見できなかった次のような多くの利点をもっている。
【0087】
・ ラベルは取り付けた後には視覚的に感知できない。光学的に実質的に目に見えず、指で触れても感知できない。
【0088】
・ 補助装置なしでは識別が不可能である。換言すれば、各具体化例に依存して紫外線または赤外線ランプを用いて本物かどうかを試験することができる。
【0089】
・ 識別が明確であるから、不正な指定を行う危険は少ない。
【0090】
・ 適当な補助装置を用いないでラベル、特にレーザー・ラベルを破壊せずに剥がすことは脆さの程度が高いために不可能である。
【0091】
・ ラベルはバーコードの区域に自動的に接着することができ、販売および回収の時点ではバーコードは読み取れる状態のまま残っている。
【0092】
・ 製品が流通している間はラベルは製品から剥げない。
【0093】
・ 機械の中で処理が行われると、マーキングされたラベルの区域の下方にある文章は最早読めなくなるようにラベルが変化する。ラベルに対するこの変化は不可逆的である。しかし不可逆的な変化の後もこのラベルは元のラベルと同じものであることが認識できる。
【0094】
図1に示した本発明のラベルの構造において、第1のPUアクリレートの層が接着剤2、特に圧感性接着剤の層の上に存在し、この接着剤は剥離紙3でライニングされている。
【0095】
レーザーを用いて標識を付ける過程において、個々の光子が顔料に衝突し、その色を変化させる。最初は透明であった層1は黒色になる。
【0096】
ロゴの形の層12がラベル11の中につくられ、この層12は紫外線に応答する添加物を含んでいる。鋳込まれた紫外線応答性を損傷または失活させることなくラベル11にマーキングすることができる。
【0097】
層12は1.06μmにおいてNd−YAGレーザービームに対して半透明(透過)であり、従って紫外線ロゴの下方でラベル11は通常の過程で色を変化する。
【0098】
従って図3から明らかなように、マーキングされた後も紫外線ロゴは全部検出することができる。区域13はマーキングされた区域を表し、色の変化が起こったために基質を完全に隠蔽している。
【0099】
【実施例】
下記の実施例においては、特に有利なラベルが記載されている。このラベルは印刷された支持シートを用いてつくられ、ラベルの表面にはエンボッシング(陽画または陰画)が施され、それがさらに安全保護の因子になっている。
【0100】
印刷すべきシート、この場合はMitsubishi製のポリエステルフィルム(Hostaphan RN 75(R ))を、印刷前に適切な方法でコロナ処理により処理して所望の表面張力が得られるようにする。これは出力0.2〜2.0kWのVETAPHON Corona Plus DK − E−treater ET 2 コロナ・ステーションを用いて行った。さらに処理を行うためには、表面張力を>50mN/mに設定することが有利である。
【0101】
陽イオンによって硬化させ得る紫外線ワニス、AarbergのSICPA製のSICPA 360076を用いた。このものは青味を帯びている。処理を行うために5重量%のシリンダー忌避剤(repellant)を混合することによって印刷用インクを最適化した。
【0102】
ARSOMA em 410またはem 510 UVのフレクソ印刷機を用い、フレクソ印刷ステーションにおいて機械速度を30m/分にし、予備処理したポリエステルフィルムの印刷を行なう。対応するスクリーンローラを用いネガティブ・ドクターナイフ法により、フレクソ印刷版面に対し正確に定義されたインクの転写を行うことができる。従って版面からシートの基質へインクの転写は3〜4μmのインクの高さで行う。シートの基質へ被覆されたインクは強力な紫外線管状発光器を用いて硬化させた。この目的に対しては、ランプの出力100w/cm、波長365nmのマイクロUVステーションであるGEW UVステーションを使用した。その結果支持シートは次の処理を行う準備ができる。
【0103】
長鎖ポリエステルジオールおよび脂肪族ジイソシアネートからつくられ、末端のアクリル基を有する市販の透明なポリウレタンアクリレート(分子量約1500、官能性2)を、20%のヘキサンジオールビスアクリレートと混合する。これによって粘度約10pa*秒の極めて粘稠な液体が得られる。
【0104】
この液体を50μmのエンボッシングした二軸配向ポリエステルの上に厚さ10μmで被覆し、不活性ガス雰囲気下において350keVの電子ビームを1Mrad照射して硬化させた。
【0105】
この製品の上にドイツ特許15 69 898 A1号記載の圧感性接着剤を乾燥後の層の厚さが20μmになるように被覆する。この圧感性接着剤に市販の剥離紙をライニングする。
【0106】
次にポリエステルのシートを取り外し、前以てエンボッシングされているが他の部分は鏡面のように滑らかな製品の表面が見えるようにする。
【0107】
この表面は、制御可能な出力をもつレーザーで迅速にマーキングすることができ、その結果ラベルは透明から黒色/灰色に変化する。
【0108】
ロゴをつくるために選ばれた混合物はSICPA製のワニス、即ちSicura Flex 3600076から成り、これに同様にSICPA製のlumipaste 806205が5重量%混合されたものである。
【0109】
本発明の主な特徴および態様は次の通りである。
【0110】
1.少なくとも
(a)透明な、特にプラスティックスの裏地層から成り、
(b)これはレーザーを照射すると色の変化を示す添加物を含み、
(c)その表面の上には冷光(蛍光又は燐光)を生じる着色顔料を含むインクから成るロゴが前以てつくられており、
(d)該裏地層には、ロゴがつくられている表面とは反対側の片側の表面に自己接着性の組成物が被覆されており、
(e)また適宜剥離紙または剥離フィルムがライニングされている情報を隠蔽するためのラベル。
【0111】
2.該裏地層はワニス、特に硬化したワニス、好ましくは放射線で硬化させたワニス、特に脆いワニスから成っている上記第1に記載のラベル。
【0112】
3.裏地層は電子ビームで硬化させたポリウレタンアクリレートのワニスから成っている上記第1および2に記載のラベル。
【0113】
4.添加物は顔料、特に水酸化燐酸銅、塩基性炭酸鉛をベースにした真珠光沢をもった顔料、または二酸化チタンおよび/または示温性の染料を含む雲母である上記第1〜3の少なくとも1つに記載のラベル。
【0114】
5.該添加物は裏地層の全重量に関し0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%の量で使用される上記第1〜4の少なくとも1つに記載のラベル。
【0115】
6.添加物と共に顔料として二酸化チタンが使用されている上記第1〜5の少なくとも1つに記載のラベル。
【0116】
7.裏地層は厚さが10〜200μm、特に50〜100μmである上記第1〜6の少なくとも1つに記載のラベル。
【0117】
8.情報を隠蔽するための上記第1〜7の少なくとも1つに記載のラベルの使用。
【0118】
9.ラベルを製品上に存在する情報の上に接合し、レーザー処理によって該情報を隠蔽し、該ラベルの色の変化の結果最早該情報が判読できないようにする上記第1〜8の少なくとも1つに記載のラベルの使用。
【0119】
10.ラベルの下にバーコードが存在する包装品に対する上記第1〜9の少なくとも1つに記載のラベルの使用。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラベルの構造。
【図2】本発明のラベルの製造法。
【図3】マーキングした後の本発明のラベル。
【0001】
本発明は、裏地層、特にワニス層、特にレーザーでマーキングする(標識を付けを行う)ための熱固定性ワニスから構成されたワニス層を含み、該裏地層の底面に接着層を有する情報隠蔽用のラベル、およびその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
車輛、機械、電気または電子機器、および包装品、特に使い捨て容器の部材を特徴付けるために、例えば型の識別板として、操作手順を示す制御用ラベルとして、および保証並びに試験用のバッジとして、専門的なラベルを使用することが増加している。
【0003】
これらのラベルは典型的には情報を与える役目をし、この情報はラベルの上に印刷するかまたはレーザーでマーキングすることによってつくられる。最近ラベルの目的が情報を伝達するのではなく、反対に貼り付けた直後或いはその後で情報を隠蔽し、最初はその情報を見ることができるが、後でラベルに対して操作を行った場合にだけ情報が消失するかまたは覆い隠されるような分野における用途への注目が増大している。
【0004】
後者の使用分野の一例は、使い捨て容器の回収であり、この場合返還すると預託金が払い戻される。この目的に対しては、この容器にラベルで覆った区域を取り付けることが考えられる。この目的に使用される装置の中に容器が投げ込まれた後、該装置の内部でラベルに不可逆的な操作を施すことによって装置の中で容器は設定価格の抹消を行うことができる。それ以上預託金を不正に得るために変更したラベルが貼られた容器を再び返却しようとする試みは、ラベルの 「価格設定の抹消(devorazation)」 によって直ちに明らかにされる。
【0005】
さらに、この用途には多少ともかなりの程度偽造防止の安全措置の必要性が含まれている。この偽造防止のための安全措置は、主としてラベルが貼られた部品の使用期間および使用寿命の全体に亙って適用される。安全措置の除去またはそれに対する不正操作は、レベルを破壊するか或いはレベルに対して目で見える不可逆的な変更がなされた場合にだけ可能である。
【0006】
ラベルの偽造防止のための安全措置をさらに強化するためには、特定の設計によってラベルが安全措置に寄与できるようにするラベル自身に対して課せられた要求が次第に増大している。特に敏感な使用分野においては、ラベルの製造に対しても安全保護を行う段階が存在しなければならない。このようなラベルをあまりにも簡単に製造しまたそれにマーキングを行なうことができるならば、さらにまた模造品をつくることができるならば、資格をもたない人々が関連する商品に対し不正な取引を行う可能性が生じるであろう。
【0007】
しかしこの付加的な偽造防止のための安全措置は、迅速、明確、簡単で且つ非破壊的な方法で接着されたラベルが本物であるかどうかを後で識別する操作に対して邪魔になってはならない。
【0008】
使い捨ての飲料容器も将来デポジット制度の規制を受けるようになるであろう。換言すれば、顧客はこの容器とその内容物を買い、一定の預託金を支払っておく。容器(主としてプラスティックスの瓶)を返却すると、顧客はそれに対応する預託金の支払いを受ける。返却を簡単化するために、適切な設計をもった機械の中でこれを行うことができる。顧客が容器を投げ込むと、機械はこの容器を認識して預託金の支払いを行う。この場合、機械が容器に対して価格設定を抹消し、二度と戻せないようにすることが重要である。
【0009】
例えば、最初バーコードによって容器を識別し、この情報によって預託金を払い出すことが考えられた。この場合バーコードまたはその中に含まれる情報を破壊し、再びバーコードが読まれ2回目の預託金の支払いが行われることを不可能にしなければならない。
【0010】
この出願の発明に関する先行技術文献情報としては次のものがある。
特許文献1には、薄いワニス層および隠蔽顔料を含む厚い自己支持性のワニス層から成る多層ラベルが記載されている。両方の層とも溶媒を用いずに被覆され電子ビームで硬化させたワニスであり、これらの層の厚さは異なっている。このラベルは、レーザーを用いて上側の薄いワニス層を焼き去ってことによって下側の厚いワニス層が見えるようなマーキングがされており、下側の層は第1の層に対して色のコントラストが付けられていることが好ましい。このようなマーキングは1種のグラビア印刷であり、伝統的なインクを用いる印刷に関連した操作を行う可能性をなくしている。使用された原料および製造操作の結果、このラベルは非常に脆くなっており、破壊せずに接合基質から取り外すことは実質的に不可能である。
【0011】
特許文献1に記載の例えばteas社製のtesa 6930(R )のようなレーザーフィルム製品は、偽造防止上の安全措置により不正操作の試みを証明し未然に防止する良好な基礎となっている。レーザーでマーキングされたラベルを破壊することなく元の接合基質から無傷で取り去ることは、非常な費用をかけてはじめて行うことができ、或る種の予備コンディショニングが必要である。
【0012】
特許文献2には、レーザーでマーキングし得る多層ラベル材料が記載されており、これは第1の層および該第1の層と光学的に異なった第2の層から成り、所望の文字または印刷画像に従ってレーザーを照射することにより該第1の層を除去して第2の層が見えるようにすることができる。二つの層の間にはさらに裏地層を形成する透明なプラスティックスの層が配置されている。
【0013】
特許文献3には、プラスティックスの裏地層を含む単一層のラベルが記載さており、該裏地層はレーザーを照射すると色が変わる添加物を含んでいる。この裏地層は片側を自己接着性の組成物で被覆され、該組成物には適切な場合剥離紙または剥離フィルムがライニングされている。
【0014】
特許文献4には、識別媒体が含まれる裏地層をもった安全保護用のフィルムが記載されている。無接触書き込み操作により特殊な方法で識別媒体の拡散特性を選択的且つ局所的に変えることができる。このように書き込みがおこなわれた安全保護用フィルムを作業部材に接着した場合、識別媒体は基質の表面の方へ拡散し、ここで検出可能は反応を起こす。この拡散または反応は書き込みが操作が開始された、或いは該操作により拡散性が阻害されなかった基質表面の区域にしか生じない。従って、この安全保護用フィルムは作業部材の明確な書き込みおよび識別を行うことができる。
【0015】
この安全保護用フィルムは無接触過程によって書き込みが行われる。従って迅速な書き込みを行うことができ、この書き込みは自由に変化させることができ、工場環境の中においても汚れによる影響を受けない。安全保護用フィルムの書き込み、従って識別媒体の拡散特性の変化は、特に電磁波を照射することによって起こすことができる。この安全保護用フィルムに書き込みを行うには、温度および光の両方に敏感な書き込みを行うことができるレーザーを使用することが特に有利である(本明細書において「光」という言葉はレーザーに使用できる電磁波スペクトルの全範囲を包含するものとする)。さらにレーザーは、パターンを自由に選んで高いコントラストをもつ書き込みを行い、書き込まれたパターンを迅速に変更でき、工場の環境において使用時の操作信頼性を得ることができるという利点をもっている。
【0016】
しかし、平らな鋭い刃を用いるとこのラベルを基質から完全に分離することができる。特にポリエチレンまたはポリプロピレンのようなプラスティックスの基質上では、接着剤と基質との間の接合は弱さを示す。
【0017】
金属の基質または塗装した基質の上では接合力を増加させることができるが、この場合も特殊な道具を用いると破壊せずにラベルの一部を剥がすことができる。特殊な刃のついた工具をラベルの下方で浅い角度をつけて案内することができる。注意深く切断運動を行うことにより、一つの縁を持ち上げ、握りタブ(grip tab)と称されるものをつくることができる。このようにすれば容易に剥がすことができる攻撃点がつくられる。
【0018】
他の安全保護上の態様は特許文献5に記載されている。ここでは、先ず最初にエンボッシングの工具を用いホログラフ構造をもった支持シートをエンボッシングし、次いでこのエンボッシングされた支持シートの上でフィルムをつくり、フィルムの上に少なくとも一つのホログラムが現れるようにするフィルムの製造法が記載されている。
【0019】
テキスト、コード等のようなマークを焼き取る強力で制御可能なレーザーは広く普及している。標識を付けるべき材料は下記のような要求を満たしている:
・ 迅速にマークが行われなければならない。
【0020】
・ 高い空間的な分解能が得られなければならない。
【0021】
・ 使用が極めて簡単でなければならない。
【0022】
・ 分解生成物は腐食性をもっていてはいけない。
【0023】
特殊な場合に対しては、さらに下記のような特徴が要求される:
・ 例えば最高200℃またはそれ以上の高い温度に対する安定性。
【0024】
・ 天候、水および溶媒に対する良好な安定性。
【0025】
この目的に使用される公知の材料、例えば印刷された紙、エロックスされた(eloxed)アルミニウム、塗装された金属シートまたはPVCフィルムはすべてこれらの要求を満たしていない。
【0026】
本発明の目的は、ラベルによる情報を特定的に隠蔽し、例えばレーザーによりラベルにマークが付けられた後、それまでは(機械により)可読であったラベルの下方にある内容が最早判読でいないようにすることである。ラベルの取り外しはその破壊を伴わずには不可能である。さらに、本発明は改善された偽造防止上の安全措置の探求に対応するものでなければならない。
【0027】
この目的は特許請求の範囲の請求項1に記載されたラベルによって達成される。本明細書末尾の本発明の態様は本発明の主題の特に有利な具体化例および本発明のラベルの可能な使用に関する。
【特許文献1】ドイツ実用新案8130861号
【特許文献2】ヨーロッパ特許第0645747A号
【特許文献3】ドイツ特許4421865A1号
【特許文献4】ドイツ特許19909723A1号
【特許文献5】ドイツ特許19904823A1号
【課題を解決するための手段】
従って、本発明によれば、
(a)透明な、特にプラスティックスの裏地層から成り、
(b)これはレーザーを照射すると色の変化を示す添加物を含み、
(c)その表面の上には冷光(蛍光、燐光)を生じる着色顔料を含むインクから成るロゴが前以てつくられており、
(d)該裏地層には、ロゴがつくられている表面とは反対側の片側の表面に自己接着性の組成物が被覆されており、
(e)また適宜剥離紙または剥離フィルムがライニングされている(a)〜(e)少なくとも一つの特徴をもった情報を隠蔽するためのラベルが提供される。
【0028】
ロゴは例えば印刷またはエンボッシングによって裏地層に取付けることができる。
【0029】
裏地層は厚さが10〜200μm、特に50〜100μmであることが好適である。
【0030】
適切な裏地層はプラスティックス、例えばポリ(メタ)アクリレート、ポリカーボネートおよびポリオレフィン、並びに光で硬化可能な系、例えば不飽和ポリエステル、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレートおよびウレタンアクリレートから構成されており、例えば紫外線インクにも使用されるもの、特に特許文献1による基質重合体、即ち脂肪族ウレタンアクリレート・オリゴマーである。
【0031】
添加物は顔料、特に水酸化燐酸銅またはイリオジン(Iriodin)、即ち塩基性炭酸鉛をベースにした真珠光沢をもつ顔料、或いは雲母であることができ、二酸化チタンも同様に添加物として使用することができる。さらに添加物は示温性の(サーモクロミックな)染料であることができる。
【0032】
適切な添加物は特に金属塩、特に水酸化燐酸銅またはイリオジン、即ちMerck社から市販されている真珠光沢をもった顔料である。これらの添加物は基質重合体(例えば特許文献1に記載のもの)に、特に裏地層の全重量に関して1000重量部当たり数重量部から最高10重量%、好ましくは0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%の量で混合される。押出し法、注型法、被覆法等の公知方法でシート材料を製造した後、適切な場合には光化学反応により交叉結合を行い、このようなフィルムを接着層で被覆する。
【0033】
次にシリコーン処理を行った剥離紙でライニングすると、ラベルを製造できる在庫材料に対する典型的な構成が得られる。
【0034】
標準的なレーザー、特に波長が1.06μmの広く使用されているNd−YAG固相レーザーを使用した場合材料の表面にレーザーが入射した点で、色の移動、即ち色の変化が起こり、全区域に亙る書き込みまたは色の変化が迅速に得られる。
【0035】
他の有利な具体化例においては、裏地層はワニス、特に硬化したワニス、好ましくは放射線で硬化させたワニス、特に好ましくは電子ビームで硬化させたワニスから構成されている。ワニスは脆いワニスであることが有利である。ワニスが脆いことは、接合した後、裏地層に可撓性がなくなることことによって、ラベルを剥がそうとするとラベルを取り外せずに細かい細片になることの理由の一つである。
【0036】
他の一具体化例においては、裏地層はポリブチレンテレフタレートから成っている。
【0037】
原理的には、安定性が十分であれば、四つのタイプのワニス、例えば酸で硬化するアルキッド−メラミン樹脂、付加交叉結合型のポリウレタン、フリーラジカルで硬化するスチレンワニス、等を使用することができる。しかし特に有利なワニスは放射線で硬化するワニスである。何故ならこのようなワニスは溶媒を蒸発させずに或いは熱をかけないでも極めて迅速に硬化するからである。この種のワニスは例えばA.Vranckenによって報告されている(Farbe und Lack誌、83巻、3号(1977年)171頁)。
【0038】
ワニス層がさらに他の添加物を5重量%以上、好ましくは7重量%以上の量で含んでいると特に有利なことが見出だされた。このような添加物は蛍光剤または燐光剤であるか、或いは磁気的または電気的に特性付けられる添加物である。
【0039】
ルミネッセンス(冷光)物質を使用する代わりにワニス層の中に磁気的または電気的に検出できる物質、およびまた可逆的な色の変化を行うことによって温度変化に対して反応する示温性の顔料を混入することができる。例えば衣類製品に対する警告ラベルの場合のような磁場の変化を用いることは原理的には可能であるが、本発明による好適な使用分野に対しては予見されていない。
【0040】
隠された安全保護の適切な段階の一つは、例えばワニス層に電気伝導性を与える物質をワニス層に加えることである。操作が容易で購入価格が安い携帯可能な適切な測定装置および適切な電極により、ワニス層の電気伝導度を接合したラベル上で直接測定することができる。AとBとの間の電気伝導性が破壊されていない場合電流を測定できるが、この電流は使用された添加物の種類および量に依存する特性値をもつことができる。金属の上でラベルを直接使用する場合でもワニス層は電気絶縁性の接着層によって電気伝導性の金属から分離されているから、誤った測定をする危険はない。
【0041】
それ以後の不正操作による偽造は、特にラベルの縁から縁までばかりではなく任意の点の間で電気伝導度の測定を行うことができるという事実によって防止できる。
【0042】
この場合伝導度が検出可能であるためには、全ワニス層が切れ目のない三次元の伝導度をもっていなければならない。その一部は元の製造過程の一部としてだけ保証することができる。この種のレーザーでマーキングし得るラベルは、ワニス層の組成物に電気伝導性の物質を加えることによってつくることができる。ワニスのペーストの良好な加工特性を保持するためには、現在存在する顔料に付け加えるか、或いは現在存在する顔料を少なくとも部分的に置き換えることによってこのことを達成することができる。適切な電気伝導性添加物は原理的には電気伝導性をもった金属、有機物質、重合体および無機物質であるが、金属を使用することが好ましい。特に透明なワニス層に対しては、電気伝導性の添加物を選択する時にその固有の色に留意しなければならない。電気伝導性をもったカーボンブラックも適しているが、裏地層に対して著しい黒色の色合いを与える。
【0043】
良好な電気伝導性を得るためには、ワニス層の中で十分な粒子が互いに接触して存在する最低の限度が添加物の濃度に存在するはずである。この限界濃度以下では基質層の三次元微細構造の中におけるAからBへの伝導経路は最早保証されない。従って長さ対断面の比が大きい繊維状の金属粒子を使用することが好ましい。何故なら、このような繊維を使用すると、球形の粒子に比べて低い濃度で三次元の伝導性を得ることができ、さらに繊維の場合ワニス層に対する色の影響が小さいからである。費用/便益分析によれば、使用される金属は銅、鉄、アルミニウムおよび鋼、並びにこれらの合金であることが好ましいが、高い電気伝導度をもった貴金属、例えば銀および金も適している。繊維の寸法は長さが0.1〜50mm、断面が1〜100μmであるが、直径が2〜20μmで断面対長さの比が1:100〜1:1000の金属繊維を使用することが好適である。この種の繊維は、0.5〜25重量%、好ましくは2〜10重量%の割合で公知の組成物の中に均一に混入し、特許文献1記載の方法で被覆され硬化させる。
【0044】
裏地層に添加できる添加物は細かい着色した顔料等であるが、大きさが0.1〜5mm程度の目に見える粒子であることが好ましい。細かく摩砕した着色顔料を使用すると、マークの色調に僅かなずれが生じ、他方目に見える粒子は特徴のあるモザイク模様を生じる。昼光色蛍光インクを使用すると、補助装置なしで「指紋」が感知されるが、このようなことは望ましくはないことが多い。従って、可視光の領域で吸収を起こさず、そのため通常の場合には目に見えず、適当な波長のランプでラベルを照射した場合だけ該着色顔料が励起されてその特有のルミネッセンスを生じるような着色顔料または粒子を使用することが好適である。
【0045】
赤外線で励起される着色顔料の他に、主として紫外線で賦活される系が使用される。また原理的には電子ビーム、X線等で励起される発光物質も適しており、また温度が変化した場合に可逆的に色を変化する示温性の顔料も適している。
【0046】
着色顔料を選ぶ場合、これらの顔料がラベルの製造(フィルムの製造、接着剤の被覆)に対して適切な安定性をもっており、処理条件下(恐らくは加熱乾燥、電子ビームまたは紫外線による硬化等)において不可逆的な変化をしないことを確かめなければならない。ラベルを長期間に亙って使用するには、大部分の場合において敏感なルミネッセンス物質を重合体マトリックスの中に埋め込んでおくことが有利である。機械的な摩耗に対抗し、また酸素および水に直接接触することを防ぐ手段を用いることはこれ以上不必要である。
【0047】
これらの添加物に対しては、インクの中に存在する着色顔料に使用されているのと同じ長い残光(燐光)および蛍光をもった着色顔料を使用することができる。これらの着色顔料は紫外線だけで、或いは主として紫外線を用いて励起され、スペクトルの可視光領域で発光する(例えばUllmann’s Enzyklopadie der technischen Chemie、第4版、1979年、Verlag Chemie発行の概説を参照のこと)。
【0048】
しかし、赤外線活性をもつルミネッセンス顔料も知られている。紫外線で蛍光を発する系の例にはキサンテン、クマリン、ナフタルイミド等があり、これらは或る場合文献中で「有機性発光体」または「光学的光沢剤」という総称名でよばれている。このような発光物質は数%添加すれば十分である。
【0049】
使用できる組成物の例は、オランダのRadiant Color N.V.製のRADGLO(R )顔料を含む組成物であり、或いはRiedel−de Haen Inorganic luminescent substances製のLumilux(R )CD顔料も適している。長い残光をもつ物質、特に黄色の領域で発光する物質としては、一般的に適切な賦活剤と組み合わせた金属の硫化物または酸化物が有利であることが分かっている。これらは例えばLumilux(R )Nの商品名で、或いは安定性、明るさおよび残光の持続性が改善された発光顔料として日本のNemoto社からLumiNova(R )の商品名で市販されている。
【0050】
ここで例に挙げた染料/顔料はワニス層の組成物またはインクの組成物の中にそれぞれ0.1〜50重量%、好ましくは1〜25重量%、特に好ましくは7重量%の量で混入される。最後にワニス層を接着剤で被覆し、さらに適切な場合には剥離紙または剥離フィルムをライニングすると、顧客の特殊な用途に用いられるラベルの在庫材料が得られる。
【0051】
穿孔/レーザー切断を行って所望のラベルの幾何学的な形にし、次いでレーザービームにより証印、バーコード、ロゴ等のマークを付けた後、ラベルは最終的な形に成る。例えば長い残光を生じる着色顔料をインク層に混入する場合、発光顔料を適切に励起した後このラベルは特徴的な燐光を生じ、原物のラベルとして迅速且つ容易に識別することができる。適当な光源、および妨害を起こす周囲光を除去する適切な遮蔽物を用いること以外他の複雑な装置は必要としない。検査後ラベルは変化しない状態のまま残る。
【0052】
ロゴのインクの中に紫外線または赤外線で励起した場合だけ可視光の波長範囲の光を放射する発光物質を含むこの種のラベルは、また位置合わせを正確に行う製造過程(register−accurate manufacturing)(印刷、穿孔、被覆等)にも適している。印刷または制御用のマーキングを別々に行う代わりに、処理の過程の中でこの目的のためにロゴの発光を利用することができる。特に、穿孔されていないロール材料からレーザービームを用いてラベルをマーキングし切り取った後、さらに後の処理段階および/または次のラベルの製造のために、適切な装置を備えた制御ユニットを下手において使用し、制御用のマークとしてラベルの一定の区域を励起させ発光させることができる。
【0053】
顧客に特有なラベルの「指紋」は異なったロゴを印刷して被覆することによりつくることができる。特に線および字画の正規のパターンによってリュミネッセンスの点の特徴的なパターンをつくりり出すことができ、さらに特に材料および価格に関して節約を行うことができる。ラベルを穿孔するかまたはレーザーにより切り取りを行ない、さらに接合基質に被覆を行った後、適切な照射光源を選べば、ラベルの縁の所で色および幾何学的形状に関して特徴的なパターンを認知することができる。
【0054】
この安全管理用のマーキングの利点は特に総合管理システムおよびコストに関して明らかである。市販の印刷用インクおよび非特異的なラベル用のフィルム材料を使用することができ、しかも該材料は顧客に特異的な方法でつくることができる。しかしこのような標準的な在庫材料はラベルの製造業者によって自己製品の場合でも中間体としてだけ使用され、市場で自由に入手できないから、不当に入手される可能性はない。また、バッチの大きさを小さくし、配布時間を短くすることができる。
【0055】
印刷された或いはエンボッシングされた支持シートの上にワニス層を好ましくは溶媒を用いないで被覆した後これを硬化させて得られるワニス層から成るラベルが好適な具体化例である。さらに、ワニス層にホログラムを取り付けることができる。
【0056】
ワニス層が自己支持性であって顔料が隠されて混入されている場合、およびワニス層が電子ビームで硬化させられている場合、有利であることが分かっている。
【0057】
また、支持シートが重合体フィルム、特にポリエステルのフィルムである場合有利であることが分かっている。
【0058】
支持シートは特にフレクソ印刷法によって印刷される。何故なら、紫外線を用いるフレクソ印刷法によって幾何学的形状の設計に極めて高い自由度が得られ、紙からフィルムに亙るウエッブの形をした材料に対しては特に、非常に低価格で良好な印刷品質が得られるからである。この技術を用いれば、線、区域、画像、ロゴ、証印等を種々の大きさおよび多様な形で印刷版面から印刷基質に転写することができる。
【0059】
この方法の主要な影響因子は次の通りである:
・ 予備印刷段階(印刷版面の複写作業)。
【0060】
・ 印刷の版。
【0061】
・ 印刷形式の構成。
【0062】
・ 印刷を行う材料。
【0063】
・ スクリーン・ローラ。
【0064】
・ 印刷インク。
【0065】
・ インクの被覆。
【0066】
・ 印刷の張力。
【0067】
上記のような偽造防止法、即ちレーザーでマーキングし得るラベルを用いる方法を適用する際、好ましくは種々の複雑さをもったロゴおよび文字列に対して、紫外線によるフレクソ印刷過程を効果的に使用できることが必要である。この目的に対しては、ロゴおよび文字列を有する印刷版面を印刷インクで湿らせ、これを重合体のシートに転写する。次に印刷インクを物理的な賦活(熱的な賦活、光化学的な賦活)によってシート上で硬化させることができる。この目的のためにはインクはシートの基質に強く接着しなければならない。このことは以後の処理に重要である。以後の処理を行う前に印刷の固定について試験を行うべきである。これはクロスカット試験(DIN EN ISO 2409)によって行われる。クロスカット試験においては印刷は少なくともGt 02の評価を得なければならない。
【0068】
接着/印刷の固定の高いレベルを得るためには、シート材料の関数として適切に印刷インクを選ぶか調製し、および/または印刷シートに前処理技術を施す必要がある。この場合好ましくは印刷と同じラインで行い得るコロナ処理を選ぶことができる。PETのシートを用いる場合には、表面張力を>50mN/mに設定しなければならない。これは標準的な印刷インクを用いて測定することができる。
【0069】
紫外線による硬化では、紫外線発光器に依存して出力の割合を50〜100%の間に設定し、下手における処理過程に対して印刷の融通性を十分に確保するようにしなければならない。
【0070】
後で目で見ることができレーザーラベル上で知覚し得る印刷結果を得るためには、印刷の高さは0.1〜15μmでなければならない。5μmの高さを選ぶことが好ましい。印刷の視覚的な像および特性は印刷されたドットのパターンによって変えることもできる。
【0071】
本発明を実施するために、凸版印刷法として知られている他の通常の印刷法を使用することもできる。これには活版印刷法およびスクリーン印刷法が含まれる。
【0072】
支持シートには多様なデザインを、例えば会社のロゴまたは広告などを印刷することができる。支持シートに印刷するこちによいり、本発明のラベルの第1のワニス層の可視表面の上に陰画の印刷像が生じる。
【0073】
第1のワニス層の上に印刷された支持シートの印刷像が0.1〜15μm、好ましくは1〜5μmの凹みの部分として存在することが特に好適である。
【0074】
本発明のラベルはエンボッシングされた支持シートの上に、例えば好ましくは25〜100μm、特に50μmの厚さのポリエステル・シートの上につくることもできる。支持シートには多様なデザインを、例えば会社のロゴまたは広告などを印刷することができる。支持シートにエンボッシングを行うことにより、本発明のラベルの第1のワニス層の可視表面の上に陰画の印刷像が生じる。
【0075】
支持シートのエンボッシングは例えば金属のエンボッシング用のダイス型(Gerhaldt社製)を用い種々の厚さおよび/または深さで行うことができる。エンボッシングの深さは、エンボッシング過程に使用する磁気シリンダーおよび逆圧シリンダーにかかるエンボッシング圧力の組に依存する。逆圧シリンダーを(例えばtesaprint(R )またはポリエステルフィルムで)覆うと、強いエンボッシングが得られる。
【0076】
また、使用するエンボッシング工具にホログラフの構造を付け、この構造がワニス層に転写されて少なくとも一つのホログラむを生じるようにすることもできる。
【0077】
次に、回折格子またはホログラフの画像をもつ構造が得られるようにエンボッシングすべき材料に面したエンボッシング工具の側を成形する。
【0078】
ホログラムはワニス層自身の中につくられるから、有害な多層構造は存在せず、この方法でつくられた回折格子はワニス層自身と同じ抵抗性およびレーザー加工性をもっている。
【0079】
有利な一具体化例においては、支持シートは永久的にエンボッシングされた熱固定または熱可塑性材料、特にポリエステルまたはポリアミドの材料から成っている。
【0080】
このようなラベルを製造する過程において、ワニス層を支持シートに被覆し、実質的に酸素が存在しない条件下において高エネルギー(150〜500kV)の電子ビームに露出して硬化させる。次に接着剤を被覆した後、必要に応じ保護紙をライニングする。しかる後、ポリエステルシートを取り外し、第1の上側の自由な表面が目で見えるようにする。ポリエステルシートの設計に依存してこの面は光沢をもつか、滑らかであるか、艶消しをされているか、或いはエンボッシングされている。
【0081】
圧感性接着剤は例えばドイツ特許15 69 898 C号記載の接着剤である。従ってこの文献に記載されたすべての内容は本発明の一部をなしている。
【0082】
例えばアクリレート接着剤を25〜35g/m2の割合で被覆する。
【0083】
本発明に従って設計された接着層はラベルに悪影響を与えない。物理的および化学的な抵抗性には何の変化もない。応用の見地からすれば、レーザーによるマーキングおよび情報の読取りに関する限りラベルは全く悪影響を受けない。
【0084】
特に有利なことには、このラベルは情報を隠蔽するのに使うことができる。特に、このラベルを製品上にある情報の上に接着し、レーザーで処理してその情報を隠してしまった場合、ラベルに生じる色の変化はその情報が最早判読できないことを意味する。ロゴの形、また適当な場合には画像または文章の形をしたラベルの安全保護上の特徴は、補助装置なしでは必ずしも読めないかもしれないが、レーザー処理後も保持されることを強調しておかねばならない。
【0085】
包装品、特に使い捨ての飲料容器に使用することは特に推奨され、この際ラベルの下にバーコードが書き込まれる。使い捨ての飲料容器は例えば飲料用の缶(コーラ、ビール等)、紙のラベルが貼られた使い捨てのガラス瓶、或いは直接印刷されたガラスまたはプラスティックスの瓶であることができる。
【0086】
本発明のラベルは、当業界の専門家が従来予見できなかった次のような多くの利点をもっている。
【0087】
・ ラベルは取り付けた後には視覚的に感知できない。光学的に実質的に目に見えず、指で触れても感知できない。
【0088】
・ 補助装置なしでは識別が不可能である。換言すれば、各具体化例に依存して紫外線または赤外線ランプを用いて本物かどうかを試験することができる。
【0089】
・ 識別が明確であるから、不正な指定を行う危険は少ない。
【0090】
・ 適当な補助装置を用いないでラベル、特にレーザー・ラベルを破壊せずに剥がすことは脆さの程度が高いために不可能である。
【0091】
・ ラベルはバーコードの区域に自動的に接着することができ、販売および回収の時点ではバーコードは読み取れる状態のまま残っている。
【0092】
・ 製品が流通している間はラベルは製品から剥げない。
【0093】
・ 機械の中で処理が行われると、マーキングされたラベルの区域の下方にある文章は最早読めなくなるようにラベルが変化する。ラベルに対するこの変化は不可逆的である。しかし不可逆的な変化の後もこのラベルは元のラベルと同じものであることが認識できる。
【0094】
図1に示した本発明のラベルの構造において、第1のPUアクリレートの層が接着剤2、特に圧感性接着剤の層の上に存在し、この接着剤は剥離紙3でライニングされている。
【0095】
レーザーを用いて標識を付ける過程において、個々の光子が顔料に衝突し、その色を変化させる。最初は透明であった層1は黒色になる。
【0096】
ロゴの形の層12がラベル11の中につくられ、この層12は紫外線に応答する添加物を含んでいる。鋳込まれた紫外線応答性を損傷または失活させることなくラベル11にマーキングすることができる。
【0097】
層12は1.06μmにおいてNd−YAGレーザービームに対して半透明(透過)であり、従って紫外線ロゴの下方でラベル11は通常の過程で色を変化する。
【0098】
従って図3から明らかなように、マーキングされた後も紫外線ロゴは全部検出することができる。区域13はマーキングされた区域を表し、色の変化が起こったために基質を完全に隠蔽している。
【0099】
【実施例】
下記の実施例においては、特に有利なラベルが記載されている。このラベルは印刷された支持シートを用いてつくられ、ラベルの表面にはエンボッシング(陽画または陰画)が施され、それがさらに安全保護の因子になっている。
【0100】
印刷すべきシート、この場合はMitsubishi製のポリエステルフィルム(Hostaphan RN 75(R ))を、印刷前に適切な方法でコロナ処理により処理して所望の表面張力が得られるようにする。これは出力0.2〜2.0kWのVETAPHON Corona Plus DK − E−treater ET 2 コロナ・ステーションを用いて行った。さらに処理を行うためには、表面張力を>50mN/mに設定することが有利である。
【0101】
陽イオンによって硬化させ得る紫外線ワニス、AarbergのSICPA製のSICPA 360076を用いた。このものは青味を帯びている。処理を行うために5重量%のシリンダー忌避剤(repellant)を混合することによって印刷用インクを最適化した。
【0102】
ARSOMA em 410またはem 510 UVのフレクソ印刷機を用い、フレクソ印刷ステーションにおいて機械速度を30m/分にし、予備処理したポリエステルフィルムの印刷を行なう。対応するスクリーンローラを用いネガティブ・ドクターナイフ法により、フレクソ印刷版面に対し正確に定義されたインクの転写を行うことができる。従って版面からシートの基質へインクの転写は3〜4μmのインクの高さで行う。シートの基質へ被覆されたインクは強力な紫外線管状発光器を用いて硬化させた。この目的に対しては、ランプの出力100w/cm、波長365nmのマイクロUVステーションであるGEW UVステーションを使用した。その結果支持シートは次の処理を行う準備ができる。
【0103】
長鎖ポリエステルジオールおよび脂肪族ジイソシアネートからつくられ、末端のアクリル基を有する市販の透明なポリウレタンアクリレート(分子量約1500、官能性2)を、20%のヘキサンジオールビスアクリレートと混合する。これによって粘度約10pa*秒の極めて粘稠な液体が得られる。
【0104】
この液体を50μmのエンボッシングした二軸配向ポリエステルの上に厚さ10μmで被覆し、不活性ガス雰囲気下において350keVの電子ビームを1Mrad照射して硬化させた。
【0105】
この製品の上にドイツ特許15 69 898 A1号記載の圧感性接着剤を乾燥後の層の厚さが20μmになるように被覆する。この圧感性接着剤に市販の剥離紙をライニングする。
【0106】
次にポリエステルのシートを取り外し、前以てエンボッシングされているが他の部分は鏡面のように滑らかな製品の表面が見えるようにする。
【0107】
この表面は、制御可能な出力をもつレーザーで迅速にマーキングすることができ、その結果ラベルは透明から黒色/灰色に変化する。
【0108】
ロゴをつくるために選ばれた混合物はSICPA製のワニス、即ちSicura Flex 3600076から成り、これに同様にSICPA製のlumipaste 806205が5重量%混合されたものである。
【0109】
本発明の主な特徴および態様は次の通りである。
【0110】
1.少なくとも
(a)透明な、特にプラスティックスの裏地層から成り、
(b)これはレーザーを照射すると色の変化を示す添加物を含み、
(c)その表面の上には冷光(蛍光又は燐光)を生じる着色顔料を含むインクから成るロゴが前以てつくられており、
(d)該裏地層には、ロゴがつくられている表面とは反対側の片側の表面に自己接着性の組成物が被覆されており、
(e)また適宜剥離紙または剥離フィルムがライニングされている情報を隠蔽するためのラベル。
【0111】
2.該裏地層はワニス、特に硬化したワニス、好ましくは放射線で硬化させたワニス、特に脆いワニスから成っている上記第1に記載のラベル。
【0112】
3.裏地層は電子ビームで硬化させたポリウレタンアクリレートのワニスから成っている上記第1および2に記載のラベル。
【0113】
4.添加物は顔料、特に水酸化燐酸銅、塩基性炭酸鉛をベースにした真珠光沢をもった顔料、または二酸化チタンおよび/または示温性の染料を含む雲母である上記第1〜3の少なくとも1つに記載のラベル。
【0114】
5.該添加物は裏地層の全重量に関し0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%の量で使用される上記第1〜4の少なくとも1つに記載のラベル。
【0115】
6.添加物と共に顔料として二酸化チタンが使用されている上記第1〜5の少なくとも1つに記載のラベル。
【0116】
7.裏地層は厚さが10〜200μm、特に50〜100μmである上記第1〜6の少なくとも1つに記載のラベル。
【0117】
8.情報を隠蔽するための上記第1〜7の少なくとも1つに記載のラベルの使用。
【0118】
9.ラベルを製品上に存在する情報の上に接合し、レーザー処理によって該情報を隠蔽し、該ラベルの色の変化の結果最早該情報が判読できないようにする上記第1〜8の少なくとも1つに記載のラベルの使用。
【0119】
10.ラベルの下にバーコードが存在する包装品に対する上記第1〜9の少なくとも1つに記載のラベルの使用。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラベルの構造。
【図2】本発明のラベルの製造法。
【図3】マーキングした後の本発明のラベル。
Claims (2)
- (a)透明な、特にプラスティックスの裏地層から成り、
(b)これはレーザーを照射すると色の変化を示す添加物を含み、
(c)その表面の上には冷光(蛍光又は燐光)を生じる着色顔料を含むインクから成るロゴが前以てつくられており、
(d)該裏地層には、ロゴがつくられている表面とは反対側の片側の表面に自己接着性の組成物が被覆されており、
(e)また適宜剥離紙または剥離フィルムがライニングされている(a)〜(e)の少なくとも一つの特徴をもった情報を隠蔽するためのラベル。 - 請求項1記載のラベルの、情報を隠蔽するための使用。
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