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JP2004029220A - 投写型表示装置および液晶パネル - Google Patents

投写型表示装置および液晶パネル Download PDF

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JP2004029220A
JP2004029220A JP2002182917A JP2002182917A JP2004029220A JP 2004029220 A JP2004029220 A JP 2004029220A JP 2002182917 A JP2002182917 A JP 2002182917A JP 2002182917 A JP2002182917 A JP 2002182917A JP 2004029220 A JP2004029220 A JP 2004029220A
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Hideo Tomita
富田 英夫
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Sony Corp
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Abstract

【課題】液晶パネルの表示可能領域の一部に画像を表示し、残りを黒表示とした場合に、スクリーン上に投写される黒色表示部分の視覚上の違和感を低減可能な投写型表示装置を提供する。
【解決手段】画像を光を利用してスクリーンに投写する投写型表示装置の画像の表示に用いられる液晶パネルであって、スクリーンに投写する画像を表示する画像表示可能領域DRを区画する遮光マスク50を備え、遮光マスク50は、画像表示可能領域DRを規定する内縁部51aから外側に向かって光の透過率が徐々に変化するグラデーション部51を備える。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投写型表示装置およびこれに用いる液晶パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネルに表示した画像を光源からの光を利用してスクリーンに投写する投写型表示装置では、液晶パネルの外周部に光源からの光が入射するのを制限するための遮光マスクが配置されたものが知られている。液晶パネルの外周部には各種回路等が存在するため、これらがスクリーン上に投写されるのを防ぐとともに、光が入射すると動作が不安定になるのを防ぐためである。
上記の遮光マスクを備えた投写型表示装置では、遮光マスクで囲まれる領域が液晶パネルのスクリーンに投写される画像の表示可能領域となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遮光マスクを備えた投写型表示装置では、たとえば、液晶パネルの表示可能領域のアスペクト比が4:3である場合に、この液晶パネルの表示可能領域の全てを使用してアスペクト比が4:3の画像を表示すると、たとえば、図15(a)に示すように、スクリーンSc上にはアスペクト比が4:3の画像IMが投写される。
一方、上記の液晶パネルにアスペクト比が16:9の画像を表示すると、液晶パネルの表示可能領域の上下部分は黒表示され、図15(b)に示すように、アスペクト比が16:9の画像IMがスクリーンSc上に投写される。
このとき、液晶パネルの黒表示部分は完全には光を遮断することができないため、スクリーンSc上に表示された画像IMの上下部分に黒表示領域BRが写し出され、黒表示領域BRは灰色表示となる。
遮光マスクの内縁部に対応する黒表示領域BRの外縁部Bdは、コントラストがハッキリとしており、画像IMを視聴したときに、視覚に違和感を与える可能性がある。
【0004】
本発明は、上記した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、投写型表示装置の液晶パネルの表示可能領域の一部に画像を表示し、残りを黒表示とした場合に、スクリーン上に投写される黒色表示部分の視覚上の違和感を低減可能な投写型表示装置およびこれに用いる液晶パネルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の投写型表示装置は、液晶パネルに表示した画像を光源からの光を利用してスクリーンに投写する投写型表示装置であって、前記液晶パネルの画像表示可能領域の一部に画像が表示され、画像表示可能領域の残りが黒表示とされた状態において、前記黒表示により前記スクリーン上に投写される黒表示領域の外縁部の明るさを徐々に変化させるグラデーション手段を有する。
【0006】
好適には、前記グラデーション手段は、前記液晶パネルの前記スクリーンに投写する画像を表示する画像表示可能領域を区画する遮光マスクを有し、前記遮光マスクは、前記画像表示可能領域を規定する内縁部から外側に向かって光の透過率が徐々に変化するグラデーション部を備える。
【0007】
前記グラデーション手段は、前記光源と前記スクリーンとの間の光路中に配置され、前記黒表示により前記スクリーン上に投写される黒表示領域の外縁部を規定する遮光部材と、前記液晶パネルに表示される画像の形態に応じて前記遮光部材を移動させる移動手段とを有し、前記遮光部材は、光の透過率が徐々に変化し、前記スクリーン上に投写される黒表示領域の外縁部の明るさを徐々に変化させるグラデーション部を備える構成とすることも可能である。
【0008】
本発明の液晶パネルは、画像を光を利用してスクリーンに投写する投写型表示装置の前記画像の表示に用いられる液晶パネルであって、前記スクリーンに投写する画像を表示する画像表示可能領域を区画する遮光マスクを備え、前記遮光マスクは、前記画像表示可能領域を規定する内縁部から外側に向かって光の透過率が徐々に変化するグラデーション部を備える。
【0009】
本発明では、液晶パネルに画像表示可能領域の一部に画像が表示され残りに黒表示された状態で画像がスクリーンに投写されると、液晶パネル上の画像および黒表示の双方がスクリーンに表示される。このとき、グラデーション手段は、黒表示によりスクリーン上に投写される黒表示領域の外縁部の明るさを徐々に変化させるため、黒表示領域の外縁部がぼやけ、当該外縁部におけるコントラストの差が緩和される。
また、液晶パネルにおけるスクリーンに投写する画像を表示する画像表示可能領域を区画する遮光マスクにグラデーション部を設けることにより、上記のグラデーション手段は実現される。
さらに、遮光マスクとは独立に、光源とスクリーンとの間の光路中に遮光部材を配置し、この遮光部材にグラデーション部を設け、液晶パネルに表示される画像の形態に応じて遮光部材を移動させることで、スクリーン上の黒表示領域が画像の形態に応じて整形されるとともに、外縁部がぼやけ当該外縁部におけるコントラストの差が緩和される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
第1実施形態
図1は、本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成を示す図である。
図1に示す投写型表示装置1は、光源2、インテグレータ光学系5、反射ミラー4,9,11,12、集光レンズ10、ダイクロイックミラー6,7、液晶パネル20R,20G,20B、偏光板21R,21G,21B,22R,22G,22B、ダイクロイックプリズム30、投写光学系25等から構成される。
【0011】
光源2は、放電ランプ2aおよび反射集光鏡2bから構成されており、この放電ランプ2aから出射された光を反射集光鏡2bが集光して反射ミラー4に出射する。
【0012】
反射ミラー4は、光源2からの照明光Lをインテグレータ光学系5に向けて反射する。
インテグレータ光学系5は、光源2からの照明光Lを全体としてS偏光成分を多く含む偏光方向の揃えられた照明光に変換して出力する。
集光レンズ10は、インテグレータ光学系5を通過した照明光Lが液晶パネル22R,22G,22Bにおいて重ね合わさるように集光する。
【0013】
ダイクロイックミラー6は、インテグレータ光学系5を通過した照明光Lの光軸に対して45度傾斜しており、照明光Lのうち赤色の波長領域の光LR のみ反射ミラー12に向けて反射し、その他の波長域の光LGBを透過する。
【0014】
反射ミラー11は、ダイクロイックミラー6で反射された光LR の光軸に対して45度傾斜しており、光LR を液晶パネル20Rに向けて反射する。
【0015】
ダイクロイックミラー7は、ダイクロイックミラー6を透過した光LGBの光軸に対して45度傾斜しており、光LGBのうち緑色の波長域の光LG のみを液晶パネル20Gに向けてインテグレータ光学系5を通過した照明光Lの光軸に対して45度傾斜しており、照明光Lのうち緑色の波長領域の光LG のみ液晶パネル20Gに向けて反射し、その他の波長域の光LB を透過する。
【0016】
反射ミラー9および11は、青色の波長域の光LB を液晶パネル20Bに向けて反射する。
【0017】
液晶パネル20R,20G,20Bは、立方体形状のダイクロイックプリズム30の3つの側面に対して所定の位置にそれぞれ配置されている。
液晶パネル20R,20G,20Bの入射側と出射側には、偏光子としての偏光板21R,21G,21Bと、検光子としての偏光板22R,22G,22Bがそれぞれ平行に配置されている。
【0018】
液晶パネル20R,20G,20Bは、各光LR ,LG ,LB が全面的に入射され、当該液晶パネル20R,20G,20Bに印加される赤色、緑色、青色の三原色に対応する映像信号によって各光LR ,LG ,LB の強度を変調する。偏光板21R,21G,21Bを透過した所定の偏光方向の色光LR ,LG ,LBは、液晶パネル20R,20G,20Bに印加された映像信号に基づき、偏光面が回転する偏光面の回転を受けた光の所定の偏光成分が、偏光板22R,22G,22Bを透過し、ダイクロイックプリズム30に入射される。
【0019】
ダイクロイックプリズム30は、たとえば、複数のガラスプリズムを接合することによって構成されており、各ガラスプリズムの接合面には、所定の光学特性を有する干渉フィルタ30a,30bが形成されている。
干渉フィルタ30aは、青色光LB を反射し、赤色光LR および緑色光LG を透過する。干渉フィルタ30bは、赤色光LR を反射し、緑色光LG および青色光LB を透過する。
したがって、液晶パネル20R,20G,20Bによって変調された各色光LR ,LG ,LB は、合成されて投写光学系28に入射する。
【0020】
投写光学系25は、たとえば、ダイクロイックプリズム30から入射された映像光をスクリーンScに向けて投写する。スクリーンScには、カラー映像が映し出される。
【0021】
図2は上記の液晶パネル20R,20G,20Bの構造を示す平面図であり、図3は図2のA−A線方向の断面図である。なお、図2は液晶パネル20の入射側の平面図である。
図3に示すように、液晶パネル20は、入射側基板60と、出射側基板61と、液晶63とを有する。
入射側基板60および出射側基板61は、たとえば、透明なガラス基板で形成されており、入射側基板60と出射側基板61との間には、封止部材Spによって閉空間が形成されている。この閉空間に液晶63が封入されている。
入射側基板60および出射側基板61の対向面には、図示しない透明電極やTFT(Thin Film Transistor)素子が形成される。
【0022】
入射側基板60の表面の外周部には、遮光マスク50が形成されている。
この遮光マスク50は、入射側基板60への光の入射を遮断する。液晶パネル20の外周部には、各種の回路が形成されるため、これらの回路への光の入射を防ぐために遮光マスク50は設けられている。
遮光マスク50は、入射側基板60の表面に金属膜を蒸着したり、印刷によって形成される。
【0023】
遮光マスク50の内周縁部には、全周にわたってグラデーション部51が設けられている。液晶パネル20のグラデーション部51の内周で囲まれる領域は、スクリーンScに投写される画像を表示可能な画像表示可能領域DRである。すなわち、この画像表示可能領域DRの範囲内で表示された画像のみが、スクリーンScに投写される。
【0024】
図4は、遮光マスク50のグラデーション部51の機能を説明するための断面図である。
図4に示すように、遮光マスク50のグラデーション部51以外の部分は、入射する光Lを完全に遮断して、入射側基板60に入射させない。
一方、グラデーション部51は、内周縁部51a付近では、比較的大きな透過率を有し、内周縁部51aから遮光マスク50の外周側に向かって光Lの透過率が徐々(連続的)に減少する。
グラデーション部51は、たとえば、遮光マスク50を金属の蒸着膜で形成し、グラデーション部51の膜厚を内周縁部51aに向かって徐々に薄くすることにより、蒸着膜の厚さを徐々に変化させることにより形成可能である。
【0025】
次に、上記構成の投写型表示装置1により画像をスクリーンScに投写したときの作用について説明する。
図5は、上記の液晶パネル20R,20G,20Bの画像表示状態の一例を示す図である。
図5において、画像IMは、液晶パネル20の遮光マスク50で囲まれた画像表示可能領域DRの全域を使用しておらず、画像表示可能領域DRの内部領域に表示されている。
この画像IMを囲む外周領域は全て黒表示BLとなっている。画像IMの外周を黒表示BLとするのは、画像IMの周囲から光が透過するのを防ぐためである。
【0026】
図6は、図5に示す画像IMがスクリーンScに投写された状態を示す図である。
図5に示した液晶パネル20の画像IMは、液晶パネル20に入射する各色光によってスクリーンScに画像IMsとして映し出される。
このとき、画像IMの外周領域の黒表示BLは、光を完全には遮断することができないため、液晶パネル20の黒表示BLの領域を透過した光がスクリーンSc上にある程度の明るさをもつ黒表示領域BLsとして映し出される。
黒表示領域BLsの外縁部BLEは、上記した遮光マスク50のグラデーション部51を透過した光によって構成される。
【0027】
グラデーション部51を上記の構成としたことにより、黒表示領域BLsの外縁部BLEは、外側に向かうにしたがって明るさが徐々に低下する。このため、黒表示領域BLsの外縁部BLEは、ぼやけた状態となり、大きなコントラスト差が発生しない。
黒表示領域BLsの外縁部BLEがぼやけていると、スクリーンScに映し出された画像IMsを視聴したとき、黒表示領域BLsの外縁部BLEが目立たず、視聴者にとって目障りとならなくなり視覚の品位が向上する。
【0028】
以上のように、本実施形態によれば、液晶パネル20の外周部に設けた遮光マスク50の内周縁部にグラデーション部51を形成し、このグラデーション部51によってスクリーンScに映し出される黒表示領域BLsの外縁部BLEをぼかし、黒表示領域BLsの外縁部を目立たなくすることができる。
【0029】
第2実施形態
図7は、本発明の他の実施形態に係る投写表示装置の概略構成を示す図である。
図7に示す投写表示装置100と上述した第1の実施形態に係る投写表示装置1との間で異なる構成は、投写表示装置100は各液晶パネル20R,20G,20Bの入射側に遮光板80R,80G,80Bをそれぞれ備えている点である。これらの遮光板80R,80G,80Bは、それぞれ移動機構85R,85G,85Bによって移動可能に支持されている。なお、投写表示装置100と投写表示装置1の他の構成については同様の構成となっている。
【0030】
図8は、上記の遮光板80R,80G,80Bと液晶パネル20R,20G,20Bとの関係を示す平面図である。なお、図8は液晶パネル20の入射側の平面図であり、偏光板は省略している。
図8に示すように、遮光板80は液晶パネル20に対して上下に配置されており、液晶パネル20の画面の縦方向に沿って上記した移動機構85によって移動される。
【0031】
遮光板80は、たとえば、ガラス基板等の透明な基板に、蒸着や印刷等の方法によって遮光膜を形成したものである。
遮光板80は、完全に光を遮断する遮光部82と光の透過率が徐々に変化するグラデーション部81とからなる。
グラデーション部81は、上述した第1の実施形態におけるグラデーション部51と同様の機能をもち、グラデーション部81の端部付近において最も光の透過率が高く、遮光部82側に向かうにしたがって光の透過率が徐々(連続的)に低くなっている。
【0032】
液晶パネル20の入射側基板の外周部には、遮光マスク150が設けられている。この遮光マスク150の内周縁150aは、液晶パネル20のスクリーンScに投写される画像を表示可能な画像表示可能領域を区画している。なお、遮光マスク150の内周縁部には、第1の実施形態において説明したグラデーション部が存在しないが、グラデーション部を設ける構成とすることも可能である。
【0033】
液晶パネル20の画像表示可能領域DRのアスペクト比が、たとえば4:3である場合に、図8に示すようなアスペクト比が16:9の画像IMを表示すると、画像表示可能領域DRの画像IMの上下領域は、黒表示BLとなる。
この黒表示BLからわずかに透過した光がスクリーンScに投写されると、スクリーンSc上ではかなり大きな面積を占める。また、遮光マスク150aの内周縁によって形成される黒表示BLからわずかに透過した光の外縁部は、スクリーンSc上でハッキリと映し出される。
【0034】
このため、本実施形態では、図8に示すような画像IMが表示された場合には、図9に示すように、遮光板80のグラデーション部81を画像IMの上下端の近傍まで移動する。遮光板80の移動は、上記の移動機構85が行う。
遮光板80は、グラデーション部81の端部が画像IMに重ならないように、画像IMの上下端に対してある程度余裕のある位置に位置決めする。このため、移動機構85の位置決め精度はそれほど高くなくてもよい。
【0035】
図10は、図9に示した状態の液晶パネル20の画像IMがスクリーンScに投写された状態を示す図である。
図10に示すように、スクリーンScに映し出された画像IMsの上下には、液晶パネル20の外周領域の黒表示BLを透過した光によって黒表示領域BLsがわずかに形成される。さらに、黒表示領域BLsの外縁部BLEは、遮光板80のグラデーション部81によってぼかされている。
【0036】
以上のように、本実施形態によれば、液晶パネル20の黒表示BLへの光の入射を遮光板80によって大部分遮断し、かつ、黒表示BLを透過するわずかな光を遮光板80のグラデーション部81によってぼかしてスクリーンSc上に投写するため、スクリーンSc上に黒表示領域BLsが殆ど存在しなくなるとともに、黒表示領域BLsの外縁が目立たなくなる。
【0037】
第3実施形態
上述した実施形態では、液晶パネル20に表示した画像IMがそのままの形でスクリーンScに投写される場合について説明したが、投写型表示装置とスクリーンScとが傾斜した関係にある場合には、表示画像が台形状に歪んでしまう。
この台形歪みを液晶パネル20に表示した画像IMの形状を補正することにより正しい形状にする技術が知られている。
【0038】
たとえば、図11に示すように、液晶パネル20に表示する画像IMをスクリーンSc上で発生する台形歪みとは逆の台形状に補正する。このとき、画像IMの両側は黒表示BLにする。これにより、スクリーンSc上の画像を正しい矩形状に調整する。
しかしながら、液晶パネル20において上記の補正を行うと、スクリーンSc上の画像IMsは、図12に示すように、矩形状に調整されるが、液晶パネル20の黒表示BLを透過した光によってスクリーンSc上に形成される黒表示領域BLsが画像IMsの両側に映し出されてしまい、目障りとなる。また、画像IMsと黒表示領域BLsを合わせた全体の形状が台形となってしまう。さらに、黒表示領域BLsの外縁部は、コントラストの差が大きく、さらにスクリーンScの画像品位を低下させる原因となる。
【0039】
本実施形態に係る投写型表示装置では、図13に示すように、液晶パネル20の黒表示BLを遮光可能な遮光板180を液晶パネル20の入射側に設ける。
この遮光板180は、回転機構185によって支軸186を中心に旋回可能に支持されている。
また、遮光板180の一端部には、グラデーション部181が形成されている。この遮光板180およびグラデーション部181の構成は、上述した第2の実施形態の遮蔽板80と同様である。
【0040】
遮光板180は、通常は鉛直方向に沿って配置されているが、液晶パネル20において画像IMを台形補正した場合には、図13に示す位置まで旋回され、台形状に補正された画像IMの両側の傾斜に沿った位置に位置決めされる。
【0041】
図14は、図13に示した状態の液晶パネル20の画像IMがスクリーンScに投写された状態を示す図である。
図14に示すように、スクリーンScに映し出された画像IMsの左右には、液晶パネル20の台形補正された画像IMの左右の黒表示BLを透過した光によって形成される黒表示領域BLsが映し出されるが、面積はわずかとなる。また、画像IMと黒表示領域BLsとを合わせた全体の外形が矩形状となり、台形ではないため違和感がない。さらに、黒表示領域BLsの外縁部BLEは、遮光板180のグラデーション部181によってぼかされている。
【0042】
以上のように、本実施形態によれば、上述した第1および第2の実施形態と同様の効果に加えて、画像IMを台形補正した場合にスクリーンSc上に映し出される黒表示領域BLsを含めた画像全体の形状を矩形状に補正することができる。
【0043】
本発明は上述した実施形態に限定されない。
上述した実施形態では、液晶パネルとして透過型のものを用いた投写型表示装置について説明したが、本発明は反射型の液晶パネルを用いた投写型表示装置にも適用可能である。反射型の液晶パネルの入射側基板に遮光マスクおよびグラデーション部を形成すればよい。
また、上述した実施形態では、遮光マスクを液晶パネルの入射側基板に形成した場合について説明したが、新たにガラス基板等の透明基板に遮光部とグラデーション部を形成して遮光マスクを構成してもよい。
また、上述した実施形態では、遮光板80、180を各液晶パネル20の入射側に配置したが、たとえば、集光レンズ10の後方等に単一の遮光板を共通に配置する構成とすることも可能である。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、投写型表示装置の液晶パネルの表示可能領域の一部に画像を表示し、残りを黒表示とした場合に、スクリーン上に投写される黒色表示部分の視覚上の違和感を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る投写型表示装置の概略構成を示す図である。
【図2】液晶パネル20R,20G,20Bの構造を示す平面図である。
【図3】図2のA−A線方向の断面図である。
【図4】遮光マスク50のグラデーション部51の機能を説明するための断面図である。
【図5】液晶パネル20R,20G,20Bの画像表示状態の一例を示す図である。
【図6】図5に示す画像IMがスクリーンScに投写された状態を示す図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る投写表示装置の概略構成を示す図である。
【図8】遮光板80R,80G,80Bと液晶パネル20R,20G,20Bとの関係を示す平面図である。
【図9】遮光板80のグラデーション部81を液晶パネル20の画像IMの上下端の近傍まで移動させた状態を示す図である。
【図10】図9に示した状態の液晶パネル20の画像IMがスクリーンScに投写された状態を示す図である。
【図11】液晶パネル20に表示する画像IMを台形歪み補正した状態を示す図である。
【図12】台形歪み補正された液晶パネル20の画像IMをスクリーンに映し出した状態を示す図である。
【図13】本発明のさらに他の実施形態における液晶パネルと遮光板との関係を示す図である。
【図14】図13に示した状態の液晶パネル20の画像IMがスクリーンScに投写された状態を示す図である
【図15】液晶パネルの表示可能領域への各種サイズの画像の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1,100…投写型表示装置、2…光源、20…液晶パネル、50…遮光マスク、51…グラデーション部、60…入射側基板、61…出射側基板、63…液晶、80,180…遮光板、81,181…グラデーション部、85…移動機構、Sc…スクリーン、IM,IMs…画像、BL…黒表示、BLE…黒表示領域、DR…画像表示可能領域。

Claims (4)

  1. 液晶パネルに表示した画像を光源からの光を利用してスクリーンに投写する投写型表示装置であって、
    前記液晶パネルの画像表示可能領域の一部に画像が表示され、画像表示可能領域の残りが黒表示とされた状態において、前記黒表示により前記スクリーン上に投写される黒表示領域の外縁部の明るさを徐々に変化させるグラデーション手段を有する
    投写型表示装置。
  2. 前記グラデーション手段は、前記液晶パネルの前記スクリーンに投写する画像を表示する画像表示可能領域を区画する遮光マスクを有し、
    前記遮光マスクは、前記画像表示可能領域を規定する内縁部から外側に向かって光の透過率が徐々に変化するグラデーション部を備える
    請求項1に記載の投写型表示装置。
  3. 前記グラデーション手段は、前記光源と前記スクリーンとの間の光路中に配置され、前記黒表示により前記スクリーン上に投写される黒表示領域の外縁部を規定する遮光部材と、
    前記液晶パネルに表示される画像の形態に応じて前記遮光部材を移動させる移動手段とを有し、
    前記遮光部材は、光の透過率が徐々に変化し、前記スクリーン上に投写される黒表示領域の外縁部の明るさを徐々に変化させるグラデーション部を備える
    請求項1に記載の投写型表示装置。
  4. 画像を光を利用してスクリーンに投写する投写型表示装置の前記画像の表示に用いられる液晶パネルであって、
    前記スクリーンに投写する画像を表示する画像表示可能領域を区画する遮光マスクを備え、
    前記遮光マスクは、前記画像表示可能領域を規定する内縁部から外側に向かって光の透過率が徐々に変化するグラデーション部を備える
    液晶パネル。
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