JP2004028323A - 管継手の継手主体部装置、および継手主体部装置に用いる結合環部材 - Google Patents
管継手の継手主体部装置、および継手主体部装置に用いる結合環部材 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】管継手装置自体に対し、使用中の該装置に伝達される振動等の吸収を適切かつ良好に、しかも効果的に行い得るようにする。
【解決手段】一端部側に取付け部(12)または接続取付け部(81)を形成し、他端部側での第1の結合端面14に第1の結合手段(15)を配し、かつ軸方向内部を貫通する第1の内部流路16を形成してなる第1の主体部材11と、一端部側に被接続部(33、34)を形成し、他端部側での第2の結合端面35に第2の結合手段(36)を配し、かつ軸方向内部を貫通する第2の内部流路37を形成してなる第2の主体部材31とを有し、第1、第2の各主体部材11、31の各内部流路16、37を相互に連通させる態様で、各結合手段(15、36)を含む結合端面14、35間を所要硬度で吸振性のある結合環部材51によって全一体的に結合させる。
【選択図】 図17
【解決手段】一端部側に取付け部(12)または接続取付け部(81)を形成し、他端部側での第1の結合端面14に第1の結合手段(15)を配し、かつ軸方向内部を貫通する第1の内部流路16を形成してなる第1の主体部材11と、一端部側に被接続部(33、34)を形成し、他端部側での第2の結合端面35に第2の結合手段(36)を配し、かつ軸方向内部を貫通する第2の内部流路37を形成してなる第2の主体部材31とを有し、第1、第2の各主体部材11、31の各内部流路16、37を相互に連通させる態様で、各結合手段(15、36)を含む結合端面14、35間を所要硬度で吸振性のある結合環部材51によって全一体的に結合させる。
【選択図】 図17
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被接続管部材を挿込み操作して接続させる管継手において、該管継手の主体部を構成する継手主体部装置、および該継手主体部装置に用いる結合環部材に関し、特に、使用時にあって管継手に伝達される振動等を効果的に吸収できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、加圧空気等の加圧流体を利用する各種の機器装置類、例えば、手動空圧工具等においては、作動用の加圧流体の流動経路である導入口部や導出口部、それに、必要に応じて中継部等に予め管継手装置の一端基部側を装着固定させておき、該管継手装置の他端接続部側に対して、所要圧の加圧流体を流通させるための耐圧性でかつ可撓性を有する被接続管部材(耐圧チューブ、耐圧ホース等)の接続端部を着脱自在に嵌挿接続させると共に、該嵌挿位置(接続位置)で引留め係止して接続状態に拘束保持させ、また、該接続状態のまま、被接続管部材の引留め拘束を解除して離脱除去させ得るように機能構成している場合が多く、中でも各係脱動作をワンタッチ操作で行い得るようにした、いわゆるワンタッチ着脱型管継手装置の構成がよく知られており、該ワンタッチ着脱型管継手装置に関しては、本発明者においても、例えば、特開平8−277985号、特開平9−68293号、特開平9−96384号又は特開平9−184588号に開示されているように、既に従来から数多くの新規な装置構成を種々提案かつ実施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
而して、この種のワンタッチ着脱型管継手装置においては、取扱い対象の作動流体が比較的高圧に設定された加圧流体であることから、該加圧流体の流路を構成する被接続管部材や各要所に配備される管継手装置には、安全性を見込んだ相応の耐圧性が必要である。このために、該被接続管部材に関しては、与えられる耐圧構造と、内部を通流する加圧流体によって加えられる圧力とで使用時の剛直度が増加する傾向にあり、特に、手先で搬持して使用する手動空圧機器類、例えば、手動空圧工具の場合には、使用に際し、手先で把持したまま、任意に移動して駆使する必要上、該被接続管部材には、この該移動操作に敏速かつ良好に追従させるだけの可撓性が要求される。
【0004】
一方、前記管継手装置に対しては、通流される加圧空気に関して、導入側からは加圧のための空気圧縮源に起因する絶え間のない振動、衝撃等が不断に伝達され、かつ該伝達される振動、衝撃等が被接続管部材を通して手動空圧機器類側にも伝播されることになり、またこれとは逆に、手動空圧機器類側からは移動しながらの機器作動の際の空気圧吐出および作動後の空気排出等に伴う各種の振動、衝撃等が被接続管部材を介して伝達され、かつ該伝達される振動、衝撃等が管継手装置を通して空気圧縮源側にも伝播されるという現象を招来し、これらの各現象のために該管継手装置自体はもとよりのこと、空気圧縮源側や手動空圧機器類側および作業者に種々の好ましくない結果を与える惧れがあった。
【0005】
以上のような管継手装置の使用中における振動、衝撃等に基づく弊害は、加圧空気、すなわち加圧流体の該当流路内に該振動、衝撃等に対する実質的な振動吸収機構ないしは振動緩衝機構等を新たに介在させることによって或る程度までは対処できるのであるが、この種の振動吸収機構ないしは振動緩衝機構等を該当流路内に対して別に介在させることは、該流路系自体の徒らな複雑化や、煩雑さ等を招き、かつ作業性を阻害するばかりか、故障の原因ともなる等の好ましくない種々の問題点を生じ、必ずしも有効な対処手法ではないものと言える。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、管継手装置自体に対して、該管継手装置に伝達される振動、衝撃等の吸収ないしは緩衝を適切かつ良好に、しかも効果的に行い得るようにした管継手の継手主体部装置、および継手主体部装置に用いる結合環部材を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る請求項1に記載の管継手装置の継手主体部装置は、
一端部に取付け部または取付け接続部を形成し、他端の第1の結合端面に第1の結合構造を設け、軸方向内部を貫通する第1の内部流路を形成した第1の主体部材と、
一端部に被接続部を形成し、他端の第2の結合端面に第2の結合構造を設け、軸方向内部を貫通する第2の内部流路を形成した第2の主体部材とをそれぞれに有し、
前記第1、第2の各主体部材の各結合端面相互を、それぞれの各結合構造を介し所要硬度で吸振性のある結合環部材によって全一体的に結合保持させたことを特徴としている。
【0008】
本請求項1の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材の相互が結合環部材によって全一体的に結合保持される。
【0009】
本発明に係る請求項2に記載の継手主体部装置は、前記請求項1の継手主体部装置において、
前記第1、第2の各主体部材の結合構造が、各結合端面から周突出する第1、第2の各引留め固定環とされ、該各結合端面に対応する前記結合環部材両端の第3、第4の各結合端面には、各引留め固定環に対応する第3、第4の各咬着溝を周穿設させ、
前記第1の引留め固定環に対して第3の咬着溝を、第2の引留め固定環に対して第4の咬着溝をそれぞれ緊密に受入れて咬着させると共に、前記第1の結合端面に対して第3の結合端面を、第2の結合端面に対して第4の結合端面をそれぞれに加圧密着させて全一体的に結合保持させたことを特徴としている。
【0010】
本請求項2の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材の各結合構造の構成が、第1、第2の各主体部材の各結合端面から周突出する第1、第2の各引留め固定環と、前記結合環部材の第3、第4の各結合端面に周穿設する第3、第4の各咬着溝とで具体化される。
【0011】
本発明に係る請求項3に記載の管継手装置の継手主体部装置に用いる結合環部材は、
一端部に取付け部または取付け接続部を形成し、他端の第1の結合端面に第1の引留め固定環を周突出させ、軸方向内部を貫通する第1の内部流路を形成した第1の主体部材と、
一端部に被接続部を形成し、他端の第2の結合端面に第2の引留め固定環を周突出させ、軸方向内部を貫通する第2の内部流路を形成した第2の主体部材とをそれぞれに有し、
前記第1、第2の各主体部材の各引留め固定環を含む結合端面相互を全一体的に結合保持させる所要硬度で吸振性のある結合環部材であって、
前記第1の結合端面に対応する一端の第3の結合端面に対し、前記第1の引留め固定環を緊密に受入れて咬着保持する第3の咬着溝を、前記第2の結合端面に対応する他端の第4の結合端面に対し、前記第2の引留め固定環を緊密に受入れて咬着保持する第4の咬着溝をそれぞれ周穿設させたことを特徴としている。
【0012】
本請求項3の結合環部材では、該部材単体を所要硬度で吸振性のある素材材料製とすることにより、該結合環部材によって全一体的に結合保持される第1、第2の各主体部材、ひいては結合される継手主体部装置に対して所要の強靭性と吸振性とが付与される。
【0013】
本発明に係る請求項4に記載の継手主体部装置は、前記請求項1または2の継手主体部装置において、
前記第1の主体部材の第1の結合端面に第1の引留め固定環を、第2の主体部材の第2の結合端面に第2の引留め固定環をそれぞれに周突出させると共に、
成形物に所要硬度で吸振性を与え得る特性の樹脂材料を用い、
成形金型内において、前記各主体部材の所要間隔で対向する各結合端面に対して前記結合環部材を一体化樹脂成形させ、該結合環部材によって各主体部材の引留め固定環を含む結合端面相互を全一体的に結合保持させたことを特徴としている。
【0014】
本請求項4の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材相互の全一体的な結合保持が、一体化樹脂成形で賦形される結合環部材によって可能になる。
【0015】
本発明に係る請求項5に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1の主体部材の結合端面に第1の引留め固定環を、第2の主体部材の結合端面に第2の引留め固定環をそれぞれに周突出させ、
前記結合環部材一端の第3の結合端面に前記第1の引留め固定環を受入れて咬着保持する第3の咬着溝を、他端の第4の結合端面に前記第2の引留め固定環部を受入れて咬着保持する第4の咬着溝をそれぞれに周穿設させ、
前記第1、第2の各主体部材の各結合端面に突出した第1、第2の各引留め固定環に対し、前記結合環部材の両端面に穿設して対応する第3、第4の各咬着溝をそれぞれ緊密かつ強固に加圧嵌合して咬着保持させると共に、前記第1、第2の各結合端面に対し、対応する第3、第4の各結合端面をそれぞれに加圧密着させて全一体的に結合保持させたことを特徴としている。
【0016】
本請求項5の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材相互の結合環部材による全一体的な結合保持が、具体化された第1、第2の各引留め固定環と対応する第3、第4の各咬着溝との咬着結合によって可能になる。
【0017】
本発明に係る請求項6に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4、5の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1、第2の各主体部材の結合端面にそれぞれ周突出される第1、第2の各引留め固定環が、その周突出端面を含む内外両周面側から、前記結合環部材両端部の第3、第4の各咬着溝によって、直接的に挟持、または必要に応じ接着剤により接着挟持して全一体的に結合保持させたことを特徴としている。
【0018】
本請求項6の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材相互の結合環部材による全一体的な結合保持が、該結合環部材両端部の第3、第4の各咬着溝により、第1、第2の各引留め固定環の周突出端面を含む内外両周面側からの直接的な挟持、または必要に応じた接着挟持で効果的になされる。
【0019】
本発明に係る請求項7に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4ないし6の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1、第2の各主体部材の結合端面にそれぞれ周突出される第1、第2の各引留め固定環には、周方向の所定角間隔毎に所定内径の各貫通孔を放射状に形成させ、該各貫通孔を通して前記結合環部材を直接、または必要に応じ接着剤を介した上で全一体的に樹脂成形させたことを特徴としている。
【0020】
本請求項7の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材相互の結合環部材による全一体的な結合保持が、各引留め固定環に形成する放射状の各貫通孔を通した該結合環部材の一体化樹脂成形によって効果的になされる。
【0021】
本発明に係る請求項8に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4ないし7の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1の主体部材の取付け部が、取付け対象部への螺着取付け用雄螺条または雌螺条の何れかを備えることを特徴としている。
【0022】
本請求項8の継手主体部装置では、第1の主体部材が、螺着取付け用雄螺条または雌螺条の何れかよって取付け対象部に取付けられる。
【0023】
本発明に係る請求項9に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4ないし8の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1の主体部材の取付け接続部には、取付け対象となる被接続管部材での接続端部を接続状態で締着係止する接続締着機構を配置したことを特徴としている。
【0024】
本請求項9の継手主体部装置では、第1の主体部材の取付け接続部に配置した接続締着機構に対して被接続管部材の接続端部が接続状態で締着係止される。
【0025】
本発明に係る請求項10に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4ないし9の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第2の主体部材の被接続側接続部が、取付け対象となる被接続管部材に配した任意形式の接続係脱機構を接続させるための所要外周面形状に形成されていることを特徴としている。
【0026】
本請求項10の継手主体部装置では、第2の主体部材の被接続側接続部に対して任意形式の接続係脱機構からなる管継手装置の着脱接続が可能になる。
【0027】
本発明に係る請求項11に記載の継手主体部装置は、前記の請求項1、2、4ないし10の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1の主体部材の取付け部または取付け接続部、第2の主体部材の被接続部の少なくとも何れか一方には、軸封シール型の軸中心回動自在機構が介在されていることを特徴としている。
【0028】
本請求項11の継手主体部装置では、第1の主体部材の取付け部または取付け接続部、第2の主体部材の被接続部の少なくとも何れか一方に組込んだ軸封シール型の軸中心回動自在機構によって、該組込み部における回動が自在になる。
【0029】
すなわち、これらの各継手主体部装置においては、第1、第2の主体部材の相互が所要硬度で吸振性のある結合環部材により、所期通りに全一体的な結合保持がなされるのである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る管継手の継手主体部装置、および該継手主体部装置に用いる結合環部材の各別の実施形態につき、図1ないし図16を参照して詳細に説明する。なお、これらの各図の構成において、同一符号は同一または相当部分を示している。
【0031】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を適用した基本形式による継手主体部装置の概要構成を示すもので、同図(a)は半截側面図、同図(b)は縦断面図であり、また、図2は、同上図1の継手主体部装置に用いる結合環部材の態様を示しており、同図(a)は全体斜視図、同図(b)は縦断面図である。
【0032】
これらの図1、図2に示す装置構成において、第1実施形態による継手主体部装置10は、
一端部の取付け側外周面に所要構造の取付け部、例えば、加圧流体の吐出口部に対して螺着結合するための雄螺条12、および螺装操作スパナ掛け用の六角頭部13を形成させると共に、他端部側の第1の結合端面14の径方向中間部にあって、軸方向所要長さで第1の引留め固定環15を周突設させ、かつ軸方向内部に第1の内部流路16を貫通形成させた比較的剛性の高い適切な材料、例えば、樹脂、金属などの剛体材料を用いて構成した第1の主体部材11と、
一端部側にあって、所要の接続係脱機構、例えば、後述する図16のワンタッチ着脱型管継手装置100からなる接続係脱機構を着脱可能に接続させるための所要外周面形状、この場合には、接続導入カム面33、および係留周溝34からなる被接続部32を形成させると共に、前記と同様に、他端部側の第2の結合端面35の径方向中間部にあって、軸方向所要長さで第2の引留め固定環部36を周突設させ、かつ軸方向内部に第2の内部流路37を貫通形成させた比較的剛性の高い適切な材料、例えば、樹脂、金属などの剛体材料を用いて構成した第2の主体部材31と、
これらの第1、第2の各主体部材11、31の第1、第2の各結合端面14、35の相互間、ここでは第1、第2の各引留め固定環15、36を含む第1、第2の各結合端面14、35の相互を所要間隔で全一体的に結合する部材として、該第1、第2の各主体部材11、31における両端部の内で、一方の第3の結合端面52にあって、前記第1の主体部材11の結合端面14から周突出する第1の引留め固定環15を受入れて咬着保持する第3の咬着溝53を、他方の第4の結合端面54にあって、同様に、前記第2の主体部材31の結合端面35から周突出する第2の引留め固定環36を受入れて咬着保持する第4の咬着溝55をそれぞれに周穿設させ、かつ前記第1、第2の各内部流路16、37に対応する同一内径の第3の内部流路56を形成させた比較的剛性が高くて所要の吸振性を有する材料、例えば、樹脂材料を用いて構成した結合環部材51と、
をそれぞれに有している。
【0033】
ここで、前記第1、第2の各主体部材11、31の各結合端面14、35から周突設させる第1、第2の各引留め固定環15、36に関しては、前記結合環部材51を介した全一体的な結合保持を一層効果的になすために、その内外両周面に対し、固着用の複数条の周方向引留め突条15a、36a等を形成しておくのが好ましく、かつまた肝要でもある。そして、該結合保持をより一層効果的になすのには、必要に応じて結合面全体に適当する接着剤を塗布形成させて用いること、ひいては接着手段を併用することも効果的である。
【0034】
また、前記結合環部材51については、成形後に比較的剛性が高くて所要の吸振性を与え得る樹脂材料、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の選択された樹脂材料を用い、所定の成形金型による射出成形で所要の形状および構造に賦形して構成する。そして、このように樹脂成形による結合環部材51では、前記第1、第2の各主体部材11、31と同等の剛性が得られ、かつこれに合わせて所要の振動、衝撃等の吸収性を効果的に図り得るのである。
【0035】
従って、前記構成の結合環部材51によれば、前記第1の主体部材11の引留め固定環15に対して第3の咬着溝53を、第2の主体部材31の引留め固定環36に対して第4の咬着溝55をそれぞれ緊密かつ強固に加圧嵌合して咬着保持させることにより、これと同時に、前記第1の結合端面14に対して第3の結合端面52が、第2の結合端面36に対して第4の結合端面54がそれぞれに加圧密着されると共に、前記第1、第2の各内部流路16、18間も第3の内部流路56によって一連に連通される。すなわち、このようにして前記第1、第2の各主体部材11、31の相互の結合環部材51を介した全一体的な結合保持を、それぞれの各引留め固定環15、36と各咬着溝53、55との咬着保持によって強固かつ効果的になし得るのであり、最終的には、本継手主体部装置10に対して所期通りの強靭性と吸振性とを付与できるのである。
【0036】
一方、前記第1、第2の各主体部材11、31の相互の結合環部材51を介した全一体的な結合保持は、上記の樹脂成形された結合環部材51の単体を用いずに、該各主体部材11、31の相互間で結合環部材51を直接射出成形させることによっても容易に行い得る。すなわち、所定の成形金型内に対し、該第1、第2の各主体部材11、31の各結合端面52、54の相互、ひいては各引留め固定環15、36の相互を所要間隔で対向配置させた状態のまま、溶融された前記樹脂材料を金型内に射出充填して成形させる構成手法、いわゆるインナー樹脂成形によっても所期通りに一体化結合させることができる。そして、ここでもまた前記必要に応じた接着手段の併用が効果的である。
【0037】
また、前記第1、第2の各結合端面14、35相互の一体化結合のための各引留め固定環15、36の形態については、必ずしも本第1実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、所要の強靭性をもつ一体化結合を得られる態様であれば任意の結合手段、結合構造を採用しても何ら差し支えはない。
【0038】
さらに、本第1実施形態においては、前記第1の主体部材11の取付け側に対して取付け対象部へ螺着結合するための雄螺条12を形成しているが、取付け対象部の構成態様に対応して、例えば、該取付け対象部の構成が雄螺条付きの取付けニップル等であるときには、この態様に対応してカップ状内周面に雌螺条を形成した構成にするのが当然である。
【0039】
上記構成の第1実施形態による継手主体部装置10では、第1、第2の各主体部材11、31間を所要硬度で吸振性のある結合環部材51によって直接結合、または必要に応じ接着結合して装置全体を強靭に一体化させるようにしたので、所要の耐圧性や接続強度を保持し得ると共に、使用時に付加される振動、衝撃等を効果的に低減できるという利点があり、特に、先に述べた手動空圧工具等に適用する場合には、その作業性を格段に向上できるのである。
【0040】
〔第1実施形態の変形例〕
図3及び図4は、前記第1実施形態の変形例を適用した継手主体部装置の概要構成を示すもので、図3(a)は半截側面図、同図(b)は縦断面図、同図(c)は同図(b)に示す結合主要部のIII−III線横断面図であり、図4は分解斜視図である。また、図5は、同上継手主体部装置における結合環部材のみを取り出して単体状に示しており、同図(a)は全体斜視図、同図(b)は結合主要部相当の横断面図である。
【0041】
本第1実施形態の変形例による継手主体部装置10は、前記第1実施形態の構成において、前記第1、第2の各主体部材11、31の各結合端面14、35から周突設される第1、第2の各引留め固定環15、36に対し、先に述べた結合助長用の周方向引留め突条15a、36a等の形成に代え、周方向の所定角間隔毎に所定内径の各貫通孔、ここでは90°の角間隔による4カ所に個々の貫通孔15b、36bを放射状に形成させておき、それぞれの該各貫通孔15b、36bを通して結合環部材51bを樹脂成形させたものである。なお、符号56bは第3の内部流路である。
【0042】
従って、本第1実施形態の変形例構成の場合、前記第1、第2の各主体部材11、31での各結合端面14、35の相互間を結合する前記結合環部材51bの形成は、それ自体を単体構成で用いた結合は不可能であり、前記したインナー樹脂成形によってのみ結合可能になる。また、この場合の樹脂成形に際しても、前記した接着剤の併用が効果的であることは言うまでもない。そして、このように各貫通孔15b、36bを通した結合環部材51bによる第1、第2の各主体部材11、31の相互結合では、前記第1実施形態構成による結合の場合とは異なって、より一層強固な相互結合をなし得ることになる。
【0043】
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置の概要構成を示し、同図(a)は半截側面図、同図(b)は縦断面図である。
【0044】
本第2実施形態による継手主体部装置10aは、前記第1実施形態の継手主体部装置10の構成において、第1の主体部材11に対して軸封シール型の軸中心回動自在機構21を組み込んだものである。
【0045】
すなわち、図6の装置構成において、第2実施形態による継手主体部装置10aは、前記第1の主体部材11の取付け側と第1の結合端面14側との間を一旦切り離した上で、取付け側の軸殻部22に第1の結合端面14側の中空軸部23を嵌挿させると共に、該嵌挿部分の内外各周面に形成した1組の半球状凹周溝24、25内に所要数の軸受硬球26を介入させて軸線上での円滑な回動と抜出し阻止とを図り、さらに、該嵌挿部内にY型シールリング27を介在させて通流する加圧流体の漏洩を防止可能にしたものである。
【0046】
従って、上記構成の第2実施形態による継手主体部装置10aでは、第1実施形態の継手主体部装置10の場合と同様な作用および効果が得られるほか、これに加えて、第1の主体部材11の軸中心回動自在機構21で生ずる可回動作用により、使用時に付加される捩れ等を効果的に解消できるという利点がある。
【0047】
〔第3実施形態〕
図7は、本発明の第3実施形態を適用した継手主体部装置の概要構成を示し、同図(a)は半截側面図、同図(b)は縦断面図である。
【0048】
本第3実施形態による継手主体部装置10bは、前記第1実施形態の継手主体部装置10の構成において、第2の主体部材31に対して軸封シール型の軸中心回動自在機構41を組み込んだものである。
【0049】
すなわち、図7の装置構成において、第3実施形態による継手主体部装置10bは、前記第2実施形態の継手主体部装置10aの場合とほぼ同様にして、前記第2の主体部材31の被接続側と第2の結合端面35側との間を一旦切り離した上で、被接続側の軸殻部42に第2の結合端面35側の中空軸部43を嵌挿させると共に、該嵌挿部分の内外各周面に形成した1組の半球状凹周溝44、45内に複数個の軸受硬球46を介入させて軸線上での円滑な回動と抜出し阻止とを図り、さらに、該嵌挿部内にY型シールリング47を介在させて通流する加圧流体の漏洩を防止可能にしたものである。
【0050】
従って、上記構成の第3実施形態による継手主体部装置10bにおいても、第1実施形態の継手主体部装置10の場合の作用および効果に加えて、第2の主体部材31の軸中心回動自在機構41で生ずる可回動作用により、使用時に付加される捩れ等を効果的に解消できるという利点がある。
【0051】
〔第1、第2、第3実施形態における第2の主体部材の第1変形例〕
図8ないし図10は、本発明の第1ないし第3実施形態を適用した継手主体部装置における各第2の主体部材での第1変形例構成をそれぞれに示す各半截側面図である。
【0052】
本各第2の主体部材31の第1変形例を組み込んだ各継手主体部装置10、10a、10bは、前記第1ないし第3実施形態における各第2の主体部材31での被接続側の外周面形状、換言すると、所要の接続係脱機構を受入れて着脱自在に接続係止保持する外周面形状に関して、該接続係脱機構、例えば、この場合、別形式による管継手装置(図示省略)等対応に、径小にした接続挿入部61と、該接続挿入部61の途上で膨出させた引留め隆条62および凹陥させた係合周溝63とを形成させたものである。
【0053】
従って、これらの各第2の主体部材31の第1変形例では、全体構造的に被接続側の外周面形状が変形されているのみであるから、上記第1ないし第3実施形態による各継手主体部装置10、10a、10bでの各場合と同様な作用および効果が得られる。
【0054】
〔第1、第2、第3実施形態における第2の主体部材の第2変形例〕
図11ないし図13は、本発明の第1ないし第3実施形態を適用した継手主体部装置における各第2の主体部材での第2変形例構成をそれぞれに示す各半截側面図である。
【0055】
本各第2の主体部材31の第2変形例を組み込んだ各継手主体部装置10、10a、10bは、前記第1変形例の場合と同様にして、第1ないし第3実施形態における各第2の主体部材31での被接続側の外周面形状に関して、この場合、さらに別形式による管継手装置(図示省略)等対応に、径小にした接続挿入部71と、該接続挿入部71の途上で一部凹陥させた引留め係合周溝72とを形成させたものである。
【0056】
従って、これらの各第2の主体部材31の第2変形例においても、前記第1変形例の場合と同様に、被接続側の外周面形状が変形されているのみであるから、上記第1ないし第3実施形態による各継手主体部装置10、10a、10bでの各場合とほぼ同様な作用および効果が得られる。
【0057】
〔第1、第2、第3実施形態における第1の主体部材の第1変形例〕
図14ないし図16は、本発明の第1ないし第3実施形態を適用した継手主体部装置における各第1の主体部材での第1変形例構成をそれぞれに示し、これらの各図において、(a)は各半截側面図、(b)は各縦断面図である。
【0058】
本各第1の主体部材11の第1変形例を組み込んだ各継手主体部装置10、10a、10bは、前記第1ないし第3実施形態における各第1の主体部材11での取付け接続部の構成態様に関して、取付け対象となる被接続管部材200の接続端部を接続状態で締着係止する接続締着機構81を配置させたものである。
【0059】
すなわち、図14ないし図16の装置構成において、前記第1ないし第3実施形態での各第1の主体部材11の取付け接続側を中空軸部82の構成とし、該中空軸部82上に取付け接続側の先端部から基部にかけて接続嘴部83、締着雄螺条部84を順次に形成させ、また別に、前記締着雄螺条部84に螺着させる締着雌螺条部86、前記接続嘴部83との間で被接続管部材200の接続端部を押圧咥持する咥持部87を順次に形成した締着ナット状の締着部材85を設けたものであり、接続嘴部83に挿入接続させた被接続管部材200の接続端部を、締着雄螺条部84への締着雌螺条部86の螺合により、咥持部87で締着係止接続させるのである。
【0060】
従って、これらの各第1の主体部材31の第1変形例では、取付け接続部への取付け対象が被接続管部材200の接続端部であっても、その強固な取付け接続を容易になし得るのであり、しかも、具体的には、取付け接続部の構成態様が変形されているのみであるから、ここでも上記第1ないし第3実施形態による各継手主体部装置10、10a、10bでの各場合とほぼ同様な作用および効果が得られる。
【0061】
〔第2実施形態の継手主体部装置へのワンタッチ着脱型管継手装置の一例〕
次に、図17は、本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置に対するワンタッチ着脱型管継手装置の着脱態様を示し、同図(a)は装着接続状態の半截側面図、同図(b)は離脱非接続状態の半截側面図である。
【0062】
本着脱態様例は、前記第2実施形態の継手主体部装置10aに対して所要の接続係脱機構を備える管継手装置、ここでは、先に本発明者が提案した公知構成のワンタッチ着脱型管継手装置100を、前記第2の主体部材31の被接続部32に対して着脱接続させる場合である。
【0063】
前記ワンタッチ着脱型管継手装置100の構成全体は、よく知られた公知態様のものであるから、その全体構成の詳細については省略し、ここでは、本第2の主体部材31での被接続部32、ひいては接続導入カム面33と係留周溝34とに関係する各部のみについて説明する。
【0064】
すなわち、図17において、符号101は係合接続させるための係合硬球であって、発条103で付勢される着脱操作環102に拘束されている。而して、該係合硬球101は、非接続時に着脱操作環102に拘束されたままで作動部材104によって係合位置の外側に排斥された状態に保持されており、前記被接続部32への接続挿入操作に伴い、前記接続導入カム面33による前記作動部材104の発条103の弾圧力に抗した作動により、挿入操作が接続位置に達した時点で前記係留周溝34内に押出されて接続状態を係留維持する。一方、接続状態において、着脱操作環102を作動させることにより、該係合硬球101の拘束が解放されるため、前記被接続部32からの離脱、ひいては非接続状態に復帰させ得るのである。以上が継手主体部装置10aに対するワンタッチ接続・離脱の態様である。
【0065】
【発明の効果】
以上、各実施形態によって詳述したように、本発明に係る管継手の継手主体部装置、および該継手主体部装置に用いる結合環部材によれば、第1、第2の主体部材の相互を所要硬度で吸振性のある結合環部材により全一体的に結合保持させて構成したから、装置自体に所要の強靭性を保持させた上で所要の吸振性を有しているために、使用中に該継手主体部装置に伝達して加えられる振動等を良好かつ効果的に吸収して解消もしくは格段に低減できるという優れた特長を発揮し得るのであり、しかも、極めて簡単な構造であって容易に実施できる等の実用上有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を適用した基本形式による継手主体部装置の概要構成を示しており、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図2】同上図1の継手主体部装置に用いる結合環部材の態様を示しており、(a)は全体斜視図、(b)は縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の変形例を適用した継手主体部装置の概要構成を示しており、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図、(c)は図3(b)に示す結合主要部のIII−III線横断面図である。
【図4】同上図3の継手主体部装置の概要構成を示す分解斜視図である。
【図5】同上図3の継手主体部装置における結合環部材のみを取り出して単体状に示しており、(a)は全体斜視図、(b)は結合主要部相当の横断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置の概要構成を示し、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態を適用した継手主体部装置の概要構成を示し、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第1変形例の構成を示す半截側面図である。
【図9】本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第1変形例の構成を示す半截側面図である。
【図10】本発明の第3実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第1変形例の構成を示す半截側面図である。
【図11】本発明の第1実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第2変形例の構成を示す半截側面図である。
【図12】
本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第
2変形例の構成を示す半截側面図である。
【図13】
本発明の第3実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第
2変形例の構成を示す半截側面図である。
【図14】
本発明の第1実施形態を適用した継手主体部装置における第1の主体部材の第
1変形例の構成を示し、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図15】
本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置における第1の主体部材の第
1変形例の構成を示し、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図16】
本発明の第3実施形態を適用した継手主体部装置における第1の主体部材の第
1変形例の構成を示し、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図17】
本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置に対するワンタッチ着脱型管
継手装置の着脱態様を示し、(a)は装着接続状態の半截側面図、(b)は離脱非接続状態の半截側面図である。
【符号の説明】
10、10a、10b 管継手装置の継手主体部装置
11 第1の主体部材
12 雄螺条
13 六角頭部
14 第1の結合端面
15 第1の引留め固定環
15a 周方向引留め突条
15b 貫通孔
16 第1の内部流路
21 軸中心回動自在機構
22 軸殻部
23 中空軸部
24、25 半球状凹周溝
26 軸受硬球
27 Y型シールリング
28 装入孔
31 第2の主体部材
32 被接続部
33 接続導入カム面
34 係留周溝
35 第2の結合端面
36 第2の引留め固定環
36a 周方向引留め突条
36b 貫通孔
37 第2の内部流路
41 軸中心回動自在機構
42 軸殻部
43 中空軸部
44、45 半球状凹周溝
46 軸受硬球
47 Y型シールリング
51、51b 結合環部材
52 第3の結合端面
53 第3の咬着溝
54 第4の結合端面
55 第4の咬着溝
56、56b 第3の内部流路
61 接続挿入部
62 引留め隆条
63 係合周溝
71 接続挿入部
72 引留め係合周溝
100 ワンタッチ着脱型管継手装置(接続係脱機構を備えた管継手装置)
101 係合硬球
102 着脱操作環
103 発条
104 作動部材
200 被接続管部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、被接続管部材を挿込み操作して接続させる管継手において、該管継手の主体部を構成する継手主体部装置、および該継手主体部装置に用いる結合環部材に関し、特に、使用時にあって管継手に伝達される振動等を効果的に吸収できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、加圧空気等の加圧流体を利用する各種の機器装置類、例えば、手動空圧工具等においては、作動用の加圧流体の流動経路である導入口部や導出口部、それに、必要に応じて中継部等に予め管継手装置の一端基部側を装着固定させておき、該管継手装置の他端接続部側に対して、所要圧の加圧流体を流通させるための耐圧性でかつ可撓性を有する被接続管部材(耐圧チューブ、耐圧ホース等)の接続端部を着脱自在に嵌挿接続させると共に、該嵌挿位置(接続位置)で引留め係止して接続状態に拘束保持させ、また、該接続状態のまま、被接続管部材の引留め拘束を解除して離脱除去させ得るように機能構成している場合が多く、中でも各係脱動作をワンタッチ操作で行い得るようにした、いわゆるワンタッチ着脱型管継手装置の構成がよく知られており、該ワンタッチ着脱型管継手装置に関しては、本発明者においても、例えば、特開平8−277985号、特開平9−68293号、特開平9−96384号又は特開平9−184588号に開示されているように、既に従来から数多くの新規な装置構成を種々提案かつ実施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
而して、この種のワンタッチ着脱型管継手装置においては、取扱い対象の作動流体が比較的高圧に設定された加圧流体であることから、該加圧流体の流路を構成する被接続管部材や各要所に配備される管継手装置には、安全性を見込んだ相応の耐圧性が必要である。このために、該被接続管部材に関しては、与えられる耐圧構造と、内部を通流する加圧流体によって加えられる圧力とで使用時の剛直度が増加する傾向にあり、特に、手先で搬持して使用する手動空圧機器類、例えば、手動空圧工具の場合には、使用に際し、手先で把持したまま、任意に移動して駆使する必要上、該被接続管部材には、この該移動操作に敏速かつ良好に追従させるだけの可撓性が要求される。
【0004】
一方、前記管継手装置に対しては、通流される加圧空気に関して、導入側からは加圧のための空気圧縮源に起因する絶え間のない振動、衝撃等が不断に伝達され、かつ該伝達される振動、衝撃等が被接続管部材を通して手動空圧機器類側にも伝播されることになり、またこれとは逆に、手動空圧機器類側からは移動しながらの機器作動の際の空気圧吐出および作動後の空気排出等に伴う各種の振動、衝撃等が被接続管部材を介して伝達され、かつ該伝達される振動、衝撃等が管継手装置を通して空気圧縮源側にも伝播されるという現象を招来し、これらの各現象のために該管継手装置自体はもとよりのこと、空気圧縮源側や手動空圧機器類側および作業者に種々の好ましくない結果を与える惧れがあった。
【0005】
以上のような管継手装置の使用中における振動、衝撃等に基づく弊害は、加圧空気、すなわち加圧流体の該当流路内に該振動、衝撃等に対する実質的な振動吸収機構ないしは振動緩衝機構等を新たに介在させることによって或る程度までは対処できるのであるが、この種の振動吸収機構ないしは振動緩衝機構等を該当流路内に対して別に介在させることは、該流路系自体の徒らな複雑化や、煩雑さ等を招き、かつ作業性を阻害するばかりか、故障の原因ともなる等の好ましくない種々の問題点を生じ、必ずしも有効な対処手法ではないものと言える。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、管継手装置自体に対して、該管継手装置に伝達される振動、衝撃等の吸収ないしは緩衝を適切かつ良好に、しかも効果的に行い得るようにした管継手の継手主体部装置、および継手主体部装置に用いる結合環部材を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る請求項1に記載の管継手装置の継手主体部装置は、
一端部に取付け部または取付け接続部を形成し、他端の第1の結合端面に第1の結合構造を設け、軸方向内部を貫通する第1の内部流路を形成した第1の主体部材と、
一端部に被接続部を形成し、他端の第2の結合端面に第2の結合構造を設け、軸方向内部を貫通する第2の内部流路を形成した第2の主体部材とをそれぞれに有し、
前記第1、第2の各主体部材の各結合端面相互を、それぞれの各結合構造を介し所要硬度で吸振性のある結合環部材によって全一体的に結合保持させたことを特徴としている。
【0008】
本請求項1の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材の相互が結合環部材によって全一体的に結合保持される。
【0009】
本発明に係る請求項2に記載の継手主体部装置は、前記請求項1の継手主体部装置において、
前記第1、第2の各主体部材の結合構造が、各結合端面から周突出する第1、第2の各引留め固定環とされ、該各結合端面に対応する前記結合環部材両端の第3、第4の各結合端面には、各引留め固定環に対応する第3、第4の各咬着溝を周穿設させ、
前記第1の引留め固定環に対して第3の咬着溝を、第2の引留め固定環に対して第4の咬着溝をそれぞれ緊密に受入れて咬着させると共に、前記第1の結合端面に対して第3の結合端面を、第2の結合端面に対して第4の結合端面をそれぞれに加圧密着させて全一体的に結合保持させたことを特徴としている。
【0010】
本請求項2の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材の各結合構造の構成が、第1、第2の各主体部材の各結合端面から周突出する第1、第2の各引留め固定環と、前記結合環部材の第3、第4の各結合端面に周穿設する第3、第4の各咬着溝とで具体化される。
【0011】
本発明に係る請求項3に記載の管継手装置の継手主体部装置に用いる結合環部材は、
一端部に取付け部または取付け接続部を形成し、他端の第1の結合端面に第1の引留め固定環を周突出させ、軸方向内部を貫通する第1の内部流路を形成した第1の主体部材と、
一端部に被接続部を形成し、他端の第2の結合端面に第2の引留め固定環を周突出させ、軸方向内部を貫通する第2の内部流路を形成した第2の主体部材とをそれぞれに有し、
前記第1、第2の各主体部材の各引留め固定環を含む結合端面相互を全一体的に結合保持させる所要硬度で吸振性のある結合環部材であって、
前記第1の結合端面に対応する一端の第3の結合端面に対し、前記第1の引留め固定環を緊密に受入れて咬着保持する第3の咬着溝を、前記第2の結合端面に対応する他端の第4の結合端面に対し、前記第2の引留め固定環を緊密に受入れて咬着保持する第4の咬着溝をそれぞれ周穿設させたことを特徴としている。
【0012】
本請求項3の結合環部材では、該部材単体を所要硬度で吸振性のある素材材料製とすることにより、該結合環部材によって全一体的に結合保持される第1、第2の各主体部材、ひいては結合される継手主体部装置に対して所要の強靭性と吸振性とが付与される。
【0013】
本発明に係る請求項4に記載の継手主体部装置は、前記請求項1または2の継手主体部装置において、
前記第1の主体部材の第1の結合端面に第1の引留め固定環を、第2の主体部材の第2の結合端面に第2の引留め固定環をそれぞれに周突出させると共に、
成形物に所要硬度で吸振性を与え得る特性の樹脂材料を用い、
成形金型内において、前記各主体部材の所要間隔で対向する各結合端面に対して前記結合環部材を一体化樹脂成形させ、該結合環部材によって各主体部材の引留め固定環を含む結合端面相互を全一体的に結合保持させたことを特徴としている。
【0014】
本請求項4の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材相互の全一体的な結合保持が、一体化樹脂成形で賦形される結合環部材によって可能になる。
【0015】
本発明に係る請求項5に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1の主体部材の結合端面に第1の引留め固定環を、第2の主体部材の結合端面に第2の引留め固定環をそれぞれに周突出させ、
前記結合環部材一端の第3の結合端面に前記第1の引留め固定環を受入れて咬着保持する第3の咬着溝を、他端の第4の結合端面に前記第2の引留め固定環部を受入れて咬着保持する第4の咬着溝をそれぞれに周穿設させ、
前記第1、第2の各主体部材の各結合端面に突出した第1、第2の各引留め固定環に対し、前記結合環部材の両端面に穿設して対応する第3、第4の各咬着溝をそれぞれ緊密かつ強固に加圧嵌合して咬着保持させると共に、前記第1、第2の各結合端面に対し、対応する第3、第4の各結合端面をそれぞれに加圧密着させて全一体的に結合保持させたことを特徴としている。
【0016】
本請求項5の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材相互の結合環部材による全一体的な結合保持が、具体化された第1、第2の各引留め固定環と対応する第3、第4の各咬着溝との咬着結合によって可能になる。
【0017】
本発明に係る請求項6に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4、5の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1、第2の各主体部材の結合端面にそれぞれ周突出される第1、第2の各引留め固定環が、その周突出端面を含む内外両周面側から、前記結合環部材両端部の第3、第4の各咬着溝によって、直接的に挟持、または必要に応じ接着剤により接着挟持して全一体的に結合保持させたことを特徴としている。
【0018】
本請求項6の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材相互の結合環部材による全一体的な結合保持が、該結合環部材両端部の第3、第4の各咬着溝により、第1、第2の各引留め固定環の周突出端面を含む内外両周面側からの直接的な挟持、または必要に応じた接着挟持で効果的になされる。
【0019】
本発明に係る請求項7に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4ないし6の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1、第2の各主体部材の結合端面にそれぞれ周突出される第1、第2の各引留め固定環には、周方向の所定角間隔毎に所定内径の各貫通孔を放射状に形成させ、該各貫通孔を通して前記結合環部材を直接、または必要に応じ接着剤を介した上で全一体的に樹脂成形させたことを特徴としている。
【0020】
本請求項7の継手主体部装置では、第1、第2の各主体部材相互の結合環部材による全一体的な結合保持が、各引留め固定環に形成する放射状の各貫通孔を通した該結合環部材の一体化樹脂成形によって効果的になされる。
【0021】
本発明に係る請求項8に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4ないし7の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1の主体部材の取付け部が、取付け対象部への螺着取付け用雄螺条または雌螺条の何れかを備えることを特徴としている。
【0022】
本請求項8の継手主体部装置では、第1の主体部材が、螺着取付け用雄螺条または雌螺条の何れかよって取付け対象部に取付けられる。
【0023】
本発明に係る請求項9に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4ないし8の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1の主体部材の取付け接続部には、取付け対象となる被接続管部材での接続端部を接続状態で締着係止する接続締着機構を配置したことを特徴としている。
【0024】
本請求項9の継手主体部装置では、第1の主体部材の取付け接続部に配置した接続締着機構に対して被接続管部材の接続端部が接続状態で締着係止される。
【0025】
本発明に係る請求項10に記載の継手主体部装置は、前記請求項1、2、4ないし9の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第2の主体部材の被接続側接続部が、取付け対象となる被接続管部材に配した任意形式の接続係脱機構を接続させるための所要外周面形状に形成されていることを特徴としている。
【0026】
本請求項10の継手主体部装置では、第2の主体部材の被接続側接続部に対して任意形式の接続係脱機構からなる管継手装置の着脱接続が可能になる。
【0027】
本発明に係る請求項11に記載の継手主体部装置は、前記の請求項1、2、4ないし10の何れか1項に記載の継手主体部装置において、
前記第1の主体部材の取付け部または取付け接続部、第2の主体部材の被接続部の少なくとも何れか一方には、軸封シール型の軸中心回動自在機構が介在されていることを特徴としている。
【0028】
本請求項11の継手主体部装置では、第1の主体部材の取付け部または取付け接続部、第2の主体部材の被接続部の少なくとも何れか一方に組込んだ軸封シール型の軸中心回動自在機構によって、該組込み部における回動が自在になる。
【0029】
すなわち、これらの各継手主体部装置においては、第1、第2の主体部材の相互が所要硬度で吸振性のある結合環部材により、所期通りに全一体的な結合保持がなされるのである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る管継手の継手主体部装置、および該継手主体部装置に用いる結合環部材の各別の実施形態につき、図1ないし図16を参照して詳細に説明する。なお、これらの各図の構成において、同一符号は同一または相当部分を示している。
【0031】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を適用した基本形式による継手主体部装置の概要構成を示すもので、同図(a)は半截側面図、同図(b)は縦断面図であり、また、図2は、同上図1の継手主体部装置に用いる結合環部材の態様を示しており、同図(a)は全体斜視図、同図(b)は縦断面図である。
【0032】
これらの図1、図2に示す装置構成において、第1実施形態による継手主体部装置10は、
一端部の取付け側外周面に所要構造の取付け部、例えば、加圧流体の吐出口部に対して螺着結合するための雄螺条12、および螺装操作スパナ掛け用の六角頭部13を形成させると共に、他端部側の第1の結合端面14の径方向中間部にあって、軸方向所要長さで第1の引留め固定環15を周突設させ、かつ軸方向内部に第1の内部流路16を貫通形成させた比較的剛性の高い適切な材料、例えば、樹脂、金属などの剛体材料を用いて構成した第1の主体部材11と、
一端部側にあって、所要の接続係脱機構、例えば、後述する図16のワンタッチ着脱型管継手装置100からなる接続係脱機構を着脱可能に接続させるための所要外周面形状、この場合には、接続導入カム面33、および係留周溝34からなる被接続部32を形成させると共に、前記と同様に、他端部側の第2の結合端面35の径方向中間部にあって、軸方向所要長さで第2の引留め固定環部36を周突設させ、かつ軸方向内部に第2の内部流路37を貫通形成させた比較的剛性の高い適切な材料、例えば、樹脂、金属などの剛体材料を用いて構成した第2の主体部材31と、
これらの第1、第2の各主体部材11、31の第1、第2の各結合端面14、35の相互間、ここでは第1、第2の各引留め固定環15、36を含む第1、第2の各結合端面14、35の相互を所要間隔で全一体的に結合する部材として、該第1、第2の各主体部材11、31における両端部の内で、一方の第3の結合端面52にあって、前記第1の主体部材11の結合端面14から周突出する第1の引留め固定環15を受入れて咬着保持する第3の咬着溝53を、他方の第4の結合端面54にあって、同様に、前記第2の主体部材31の結合端面35から周突出する第2の引留め固定環36を受入れて咬着保持する第4の咬着溝55をそれぞれに周穿設させ、かつ前記第1、第2の各内部流路16、37に対応する同一内径の第3の内部流路56を形成させた比較的剛性が高くて所要の吸振性を有する材料、例えば、樹脂材料を用いて構成した結合環部材51と、
をそれぞれに有している。
【0033】
ここで、前記第1、第2の各主体部材11、31の各結合端面14、35から周突設させる第1、第2の各引留め固定環15、36に関しては、前記結合環部材51を介した全一体的な結合保持を一層効果的になすために、その内外両周面に対し、固着用の複数条の周方向引留め突条15a、36a等を形成しておくのが好ましく、かつまた肝要でもある。そして、該結合保持をより一層効果的になすのには、必要に応じて結合面全体に適当する接着剤を塗布形成させて用いること、ひいては接着手段を併用することも効果的である。
【0034】
また、前記結合環部材51については、成形後に比較的剛性が高くて所要の吸振性を与え得る樹脂材料、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の選択された樹脂材料を用い、所定の成形金型による射出成形で所要の形状および構造に賦形して構成する。そして、このように樹脂成形による結合環部材51では、前記第1、第2の各主体部材11、31と同等の剛性が得られ、かつこれに合わせて所要の振動、衝撃等の吸収性を効果的に図り得るのである。
【0035】
従って、前記構成の結合環部材51によれば、前記第1の主体部材11の引留め固定環15に対して第3の咬着溝53を、第2の主体部材31の引留め固定環36に対して第4の咬着溝55をそれぞれ緊密かつ強固に加圧嵌合して咬着保持させることにより、これと同時に、前記第1の結合端面14に対して第3の結合端面52が、第2の結合端面36に対して第4の結合端面54がそれぞれに加圧密着されると共に、前記第1、第2の各内部流路16、18間も第3の内部流路56によって一連に連通される。すなわち、このようにして前記第1、第2の各主体部材11、31の相互の結合環部材51を介した全一体的な結合保持を、それぞれの各引留め固定環15、36と各咬着溝53、55との咬着保持によって強固かつ効果的になし得るのであり、最終的には、本継手主体部装置10に対して所期通りの強靭性と吸振性とを付与できるのである。
【0036】
一方、前記第1、第2の各主体部材11、31の相互の結合環部材51を介した全一体的な結合保持は、上記の樹脂成形された結合環部材51の単体を用いずに、該各主体部材11、31の相互間で結合環部材51を直接射出成形させることによっても容易に行い得る。すなわち、所定の成形金型内に対し、該第1、第2の各主体部材11、31の各結合端面52、54の相互、ひいては各引留め固定環15、36の相互を所要間隔で対向配置させた状態のまま、溶融された前記樹脂材料を金型内に射出充填して成形させる構成手法、いわゆるインナー樹脂成形によっても所期通りに一体化結合させることができる。そして、ここでもまた前記必要に応じた接着手段の併用が効果的である。
【0037】
また、前記第1、第2の各結合端面14、35相互の一体化結合のための各引留め固定環15、36の形態については、必ずしも本第1実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、所要の強靭性をもつ一体化結合を得られる態様であれば任意の結合手段、結合構造を採用しても何ら差し支えはない。
【0038】
さらに、本第1実施形態においては、前記第1の主体部材11の取付け側に対して取付け対象部へ螺着結合するための雄螺条12を形成しているが、取付け対象部の構成態様に対応して、例えば、該取付け対象部の構成が雄螺条付きの取付けニップル等であるときには、この態様に対応してカップ状内周面に雌螺条を形成した構成にするのが当然である。
【0039】
上記構成の第1実施形態による継手主体部装置10では、第1、第2の各主体部材11、31間を所要硬度で吸振性のある結合環部材51によって直接結合、または必要に応じ接着結合して装置全体を強靭に一体化させるようにしたので、所要の耐圧性や接続強度を保持し得ると共に、使用時に付加される振動、衝撃等を効果的に低減できるという利点があり、特に、先に述べた手動空圧工具等に適用する場合には、その作業性を格段に向上できるのである。
【0040】
〔第1実施形態の変形例〕
図3及び図4は、前記第1実施形態の変形例を適用した継手主体部装置の概要構成を示すもので、図3(a)は半截側面図、同図(b)は縦断面図、同図(c)は同図(b)に示す結合主要部のIII−III線横断面図であり、図4は分解斜視図である。また、図5は、同上継手主体部装置における結合環部材のみを取り出して単体状に示しており、同図(a)は全体斜視図、同図(b)は結合主要部相当の横断面図である。
【0041】
本第1実施形態の変形例による継手主体部装置10は、前記第1実施形態の構成において、前記第1、第2の各主体部材11、31の各結合端面14、35から周突設される第1、第2の各引留め固定環15、36に対し、先に述べた結合助長用の周方向引留め突条15a、36a等の形成に代え、周方向の所定角間隔毎に所定内径の各貫通孔、ここでは90°の角間隔による4カ所に個々の貫通孔15b、36bを放射状に形成させておき、それぞれの該各貫通孔15b、36bを通して結合環部材51bを樹脂成形させたものである。なお、符号56bは第3の内部流路である。
【0042】
従って、本第1実施形態の変形例構成の場合、前記第1、第2の各主体部材11、31での各結合端面14、35の相互間を結合する前記結合環部材51bの形成は、それ自体を単体構成で用いた結合は不可能であり、前記したインナー樹脂成形によってのみ結合可能になる。また、この場合の樹脂成形に際しても、前記した接着剤の併用が効果的であることは言うまでもない。そして、このように各貫通孔15b、36bを通した結合環部材51bによる第1、第2の各主体部材11、31の相互結合では、前記第1実施形態構成による結合の場合とは異なって、より一層強固な相互結合をなし得ることになる。
【0043】
〔第2実施形態〕
図6は、本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置の概要構成を示し、同図(a)は半截側面図、同図(b)は縦断面図である。
【0044】
本第2実施形態による継手主体部装置10aは、前記第1実施形態の継手主体部装置10の構成において、第1の主体部材11に対して軸封シール型の軸中心回動自在機構21を組み込んだものである。
【0045】
すなわち、図6の装置構成において、第2実施形態による継手主体部装置10aは、前記第1の主体部材11の取付け側と第1の結合端面14側との間を一旦切り離した上で、取付け側の軸殻部22に第1の結合端面14側の中空軸部23を嵌挿させると共に、該嵌挿部分の内外各周面に形成した1組の半球状凹周溝24、25内に所要数の軸受硬球26を介入させて軸線上での円滑な回動と抜出し阻止とを図り、さらに、該嵌挿部内にY型シールリング27を介在させて通流する加圧流体の漏洩を防止可能にしたものである。
【0046】
従って、上記構成の第2実施形態による継手主体部装置10aでは、第1実施形態の継手主体部装置10の場合と同様な作用および効果が得られるほか、これに加えて、第1の主体部材11の軸中心回動自在機構21で生ずる可回動作用により、使用時に付加される捩れ等を効果的に解消できるという利点がある。
【0047】
〔第3実施形態〕
図7は、本発明の第3実施形態を適用した継手主体部装置の概要構成を示し、同図(a)は半截側面図、同図(b)は縦断面図である。
【0048】
本第3実施形態による継手主体部装置10bは、前記第1実施形態の継手主体部装置10の構成において、第2の主体部材31に対して軸封シール型の軸中心回動自在機構41を組み込んだものである。
【0049】
すなわち、図7の装置構成において、第3実施形態による継手主体部装置10bは、前記第2実施形態の継手主体部装置10aの場合とほぼ同様にして、前記第2の主体部材31の被接続側と第2の結合端面35側との間を一旦切り離した上で、被接続側の軸殻部42に第2の結合端面35側の中空軸部43を嵌挿させると共に、該嵌挿部分の内外各周面に形成した1組の半球状凹周溝44、45内に複数個の軸受硬球46を介入させて軸線上での円滑な回動と抜出し阻止とを図り、さらに、該嵌挿部内にY型シールリング47を介在させて通流する加圧流体の漏洩を防止可能にしたものである。
【0050】
従って、上記構成の第3実施形態による継手主体部装置10bにおいても、第1実施形態の継手主体部装置10の場合の作用および効果に加えて、第2の主体部材31の軸中心回動自在機構41で生ずる可回動作用により、使用時に付加される捩れ等を効果的に解消できるという利点がある。
【0051】
〔第1、第2、第3実施形態における第2の主体部材の第1変形例〕
図8ないし図10は、本発明の第1ないし第3実施形態を適用した継手主体部装置における各第2の主体部材での第1変形例構成をそれぞれに示す各半截側面図である。
【0052】
本各第2の主体部材31の第1変形例を組み込んだ各継手主体部装置10、10a、10bは、前記第1ないし第3実施形態における各第2の主体部材31での被接続側の外周面形状、換言すると、所要の接続係脱機構を受入れて着脱自在に接続係止保持する外周面形状に関して、該接続係脱機構、例えば、この場合、別形式による管継手装置(図示省略)等対応に、径小にした接続挿入部61と、該接続挿入部61の途上で膨出させた引留め隆条62および凹陥させた係合周溝63とを形成させたものである。
【0053】
従って、これらの各第2の主体部材31の第1変形例では、全体構造的に被接続側の外周面形状が変形されているのみであるから、上記第1ないし第3実施形態による各継手主体部装置10、10a、10bでの各場合と同様な作用および効果が得られる。
【0054】
〔第1、第2、第3実施形態における第2の主体部材の第2変形例〕
図11ないし図13は、本発明の第1ないし第3実施形態を適用した継手主体部装置における各第2の主体部材での第2変形例構成をそれぞれに示す各半截側面図である。
【0055】
本各第2の主体部材31の第2変形例を組み込んだ各継手主体部装置10、10a、10bは、前記第1変形例の場合と同様にして、第1ないし第3実施形態における各第2の主体部材31での被接続側の外周面形状に関して、この場合、さらに別形式による管継手装置(図示省略)等対応に、径小にした接続挿入部71と、該接続挿入部71の途上で一部凹陥させた引留め係合周溝72とを形成させたものである。
【0056】
従って、これらの各第2の主体部材31の第2変形例においても、前記第1変形例の場合と同様に、被接続側の外周面形状が変形されているのみであるから、上記第1ないし第3実施形態による各継手主体部装置10、10a、10bでの各場合とほぼ同様な作用および効果が得られる。
【0057】
〔第1、第2、第3実施形態における第1の主体部材の第1変形例〕
図14ないし図16は、本発明の第1ないし第3実施形態を適用した継手主体部装置における各第1の主体部材での第1変形例構成をそれぞれに示し、これらの各図において、(a)は各半截側面図、(b)は各縦断面図である。
【0058】
本各第1の主体部材11の第1変形例を組み込んだ各継手主体部装置10、10a、10bは、前記第1ないし第3実施形態における各第1の主体部材11での取付け接続部の構成態様に関して、取付け対象となる被接続管部材200の接続端部を接続状態で締着係止する接続締着機構81を配置させたものである。
【0059】
すなわち、図14ないし図16の装置構成において、前記第1ないし第3実施形態での各第1の主体部材11の取付け接続側を中空軸部82の構成とし、該中空軸部82上に取付け接続側の先端部から基部にかけて接続嘴部83、締着雄螺条部84を順次に形成させ、また別に、前記締着雄螺条部84に螺着させる締着雌螺条部86、前記接続嘴部83との間で被接続管部材200の接続端部を押圧咥持する咥持部87を順次に形成した締着ナット状の締着部材85を設けたものであり、接続嘴部83に挿入接続させた被接続管部材200の接続端部を、締着雄螺条部84への締着雌螺条部86の螺合により、咥持部87で締着係止接続させるのである。
【0060】
従って、これらの各第1の主体部材31の第1変形例では、取付け接続部への取付け対象が被接続管部材200の接続端部であっても、その強固な取付け接続を容易になし得るのであり、しかも、具体的には、取付け接続部の構成態様が変形されているのみであるから、ここでも上記第1ないし第3実施形態による各継手主体部装置10、10a、10bでの各場合とほぼ同様な作用および効果が得られる。
【0061】
〔第2実施形態の継手主体部装置へのワンタッチ着脱型管継手装置の一例〕
次に、図17は、本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置に対するワンタッチ着脱型管継手装置の着脱態様を示し、同図(a)は装着接続状態の半截側面図、同図(b)は離脱非接続状態の半截側面図である。
【0062】
本着脱態様例は、前記第2実施形態の継手主体部装置10aに対して所要の接続係脱機構を備える管継手装置、ここでは、先に本発明者が提案した公知構成のワンタッチ着脱型管継手装置100を、前記第2の主体部材31の被接続部32に対して着脱接続させる場合である。
【0063】
前記ワンタッチ着脱型管継手装置100の構成全体は、よく知られた公知態様のものであるから、その全体構成の詳細については省略し、ここでは、本第2の主体部材31での被接続部32、ひいては接続導入カム面33と係留周溝34とに関係する各部のみについて説明する。
【0064】
すなわち、図17において、符号101は係合接続させるための係合硬球であって、発条103で付勢される着脱操作環102に拘束されている。而して、該係合硬球101は、非接続時に着脱操作環102に拘束されたままで作動部材104によって係合位置の外側に排斥された状態に保持されており、前記被接続部32への接続挿入操作に伴い、前記接続導入カム面33による前記作動部材104の発条103の弾圧力に抗した作動により、挿入操作が接続位置に達した時点で前記係留周溝34内に押出されて接続状態を係留維持する。一方、接続状態において、着脱操作環102を作動させることにより、該係合硬球101の拘束が解放されるため、前記被接続部32からの離脱、ひいては非接続状態に復帰させ得るのである。以上が継手主体部装置10aに対するワンタッチ接続・離脱の態様である。
【0065】
【発明の効果】
以上、各実施形態によって詳述したように、本発明に係る管継手の継手主体部装置、および該継手主体部装置に用いる結合環部材によれば、第1、第2の主体部材の相互を所要硬度で吸振性のある結合環部材により全一体的に結合保持させて構成したから、装置自体に所要の強靭性を保持させた上で所要の吸振性を有しているために、使用中に該継手主体部装置に伝達して加えられる振動等を良好かつ効果的に吸収して解消もしくは格段に低減できるという優れた特長を発揮し得るのであり、しかも、極めて簡単な構造であって容易に実施できる等の実用上有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を適用した基本形式による継手主体部装置の概要構成を示しており、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図2】同上図1の継手主体部装置に用いる結合環部材の態様を示しており、(a)は全体斜視図、(b)は縦断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の変形例を適用した継手主体部装置の概要構成を示しており、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図、(c)は図3(b)に示す結合主要部のIII−III線横断面図である。
【図4】同上図3の継手主体部装置の概要構成を示す分解斜視図である。
【図5】同上図3の継手主体部装置における結合環部材のみを取り出して単体状に示しており、(a)は全体斜視図、(b)は結合主要部相当の横断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置の概要構成を示し、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態を適用した継手主体部装置の概要構成を示し、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第1変形例の構成を示す半截側面図である。
【図9】本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第1変形例の構成を示す半截側面図である。
【図10】本発明の第3実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第1変形例の構成を示す半截側面図である。
【図11】本発明の第1実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第2変形例の構成を示す半截側面図である。
【図12】
本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第
2変形例の構成を示す半截側面図である。
【図13】
本発明の第3実施形態を適用した継手主体部装置における第2の主体部材の第
2変形例の構成を示す半截側面図である。
【図14】
本発明の第1実施形態を適用した継手主体部装置における第1の主体部材の第
1変形例の構成を示し、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図15】
本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置における第1の主体部材の第
1変形例の構成を示し、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図16】
本発明の第3実施形態を適用した継手主体部装置における第1の主体部材の第
1変形例の構成を示し、(a)は半截側面図、(b)は縦断面図である。
【図17】
本発明の第2実施形態を適用した継手主体部装置に対するワンタッチ着脱型管
継手装置の着脱態様を示し、(a)は装着接続状態の半截側面図、(b)は離脱非接続状態の半截側面図である。
【符号の説明】
10、10a、10b 管継手装置の継手主体部装置
11 第1の主体部材
12 雄螺条
13 六角頭部
14 第1の結合端面
15 第1の引留め固定環
15a 周方向引留め突条
15b 貫通孔
16 第1の内部流路
21 軸中心回動自在機構
22 軸殻部
23 中空軸部
24、25 半球状凹周溝
26 軸受硬球
27 Y型シールリング
28 装入孔
31 第2の主体部材
32 被接続部
33 接続導入カム面
34 係留周溝
35 第2の結合端面
36 第2の引留め固定環
36a 周方向引留め突条
36b 貫通孔
37 第2の内部流路
41 軸中心回動自在機構
42 軸殻部
43 中空軸部
44、45 半球状凹周溝
46 軸受硬球
47 Y型シールリング
51、51b 結合環部材
52 第3の結合端面
53 第3の咬着溝
54 第4の結合端面
55 第4の咬着溝
56、56b 第3の内部流路
61 接続挿入部
62 引留め隆条
63 係合周溝
71 接続挿入部
72 引留め係合周溝
100 ワンタッチ着脱型管継手装置(接続係脱機構を備えた管継手装置)
101 係合硬球
102 着脱操作環
103 発条
104 作動部材
200 被接続管部材
Claims (11)
- 一端部に取付け部または取付け接続部を形成し、他端の第1の結合端面に第1の結合構造を設け、軸方向内部を貫通する第1の内部流路を形成した第1の主体部材と、
一端部に被接続部を形成し、他端の第2の結合端面に第2の結合構造を設け、軸方向内部を貫通する第2の内部流路を形成した第2の主体部材とをそれぞれに有し、
前記第1、第2の各主体部材の各結合端面相互を、それぞれの各結合構造を介し所要硬度で吸振性のある結合環部材によって全一体的に結合保持させたことを特徴とする管継手の継手主体部装置。 - 前記第1、第2の各主体部材の各結合構造が、各結合端面から周突出する第1、第2の各引留め固定環とされ、該各結合端面に対応する前記結合環部材両端の第3、第4の各結合端面には、前記各引留め固定環に対応する第3、第4の各咬着溝を周穿設させ、
前記第1の引留め固定環に対して第3の咬着溝を、第2の引留め固定環に対して第4の咬着溝をそれぞれ緊密に受入れて咬着させると共に、前記第1の結合端面に対して第3の結合端面を、第2の結合端面に対して第4の結合端面をそれぞれに加圧密着させて全一体的に結合保持させたことを特徴とする請求項1に記載の管継手の継手主体部装置。 - 一端部に取付け部または取付け接続部を形成し、他端の第1の結合端面に第1の引留め固定環を周突出させ、軸方向内部を貫通する第1の内部流路を形成した第1の金属製主体部材と、
一端部に被接続部を形成し、他端の第2の結合端面に第2の引留め固定環を周突出させ、軸方向内部を貫通する第2の内部流路を形成した第2の主体部材とをそれぞれに有し、
前記第1、第2の各主体部材の各引留め固定環を含む結合端面相互を全一体的に結合保持させる所要硬度で吸振性のある結合環部材であって、
前記第1の結合端面に対応する一端の第3の結合端面に対し、前記第1の引留め固定環を緊密に受入れて咬着保持する第3の咬着溝を、前記第2の結合端面に対応する他端の第4の結合端面に対し、前記第2の引留め固定環を緊密に受入れて咬着保持する第4の咬着溝をそれぞれに周穿設させたことを特徴とする管継手の継手主体部装置に用いる結合環部材。 - 前記第1の主体部材の結合端面に第1の引留め固定環を、前記第2の主体部材の結合端面に第2の引留め固定環をそれぞれに周突出させると共に、
成形物に所要硬度で吸振性を与え得る特性の樹脂材料を用い、
成形金型内において、前記各主体部材の所要間隔で対向する各結合端面に対して前記結合環部材を一体化樹脂成形させ、該結合環部材によって各主体部材の各引留め固定環を含む結合端面相互を全一体的に結合保持させたことを特徴とする請求項1または2に記載の管継手の継手主体部装置。 - 前記第1の主体部材の結合端面に第1の引留め固定環を、第2の主体部材の結合端面に第2の引留め固定環をそれぞれに周突出させ、
前記結合環部材一端の第3の結合端面に前記第1の引留め固定環を受入れて咬着保持する第3の咬着溝を、他端の第4の結合端面に前記第2の引留め固定環を受入れて咬着保持する第4の咬着溝をそれぞれに周穿設させ、
前記第1、第2の各主体部材の各結合端面に突出した第1、第2の各引留め固定環に対し、前記結合環部材の両端面に穿設して対応する第3、第4の各咬着溝をそれぞれ緊密かつ強固に加圧嵌合して咬着保持させると共に、前記第1、第2の各結合端面に対し、対応する第3、第4の各結合端面をそれぞれに加圧密着させて全一体的に結合保持させたことを特徴とする請求項1、2、4の何れか1項に記載の管継手の継手主体部装置。 - 前記第1、第2の各主体部材の結合端面にそれぞれ周突出される第1、第2の各引留め固定環が、その周突出端面を含む内外両周面側から、前記結合環部材両端部の第3、第4の各咬着溝によって、直接的に挟持、または必要に応じ接着剤により接着挟持して全一体的に結合保持させたことを特徴とする請求項1、2、4、5の何れか1項に記載の管継手の継手主体部装置。
- 前記第1、第2の各主体部材の結合端面にそれぞれ周突出される第1、第2の各引留め固定環には、周方向の所定角間隔毎に所定内径の各貫通孔を放射状に形成させ、該各貫通孔を通して前記結合環部材を直接、または必要に応じ接着剤を介した上で全一体的に樹脂成形させたことを特徴とする請求項1、2、4ないし6の何れか1項に記載の管継手の継手主体部装置。
- 前記第1の主体部材の取付け部が、取付け対象部への螺着取付け用の雄螺条または雌螺条の何れかを備えることを特徴とする請求項1、2、4ないし7の何れか1項に記載の管継手の継手主体部装置。
- 前記第1の主体部材の取付け接続部には、取付け対象となる被接続管部材の接続端部を接続状態で締着係止する接続締着機構を配置したことを特徴とする請求項1、2、4ないし8の何れか1項に記載の管継手の継手主体部装置。
- 前記第2の主体部材の被接続部が、取付け対象となる被接続管部材に配した任意形式の接続係脱機構を接続させるための所要外周面形状に形成されていることを特徴とする請求項1、2、4ないし9の何れか1項に記載の管継手の継手主体部装置。
- 前記第1の主体部材の取付け部または取付け接続部、第2の主体部材の被接続部の少なくとも何れか一方には、軸封シール型の軸中心回動自在機構が介在されていることを特徴とする請求項1、2、4ないし10の何れか1項に記載の管継手の継手主体部装置。
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