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JP2004027044A - 難燃性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性熱可塑性樹脂組成物 Download PDF

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JP2004027044A
JP2004027044A JP2002186183A JP2002186183A JP2004027044A JP 2004027044 A JP2004027044 A JP 2004027044A JP 2002186183 A JP2002186183 A JP 2002186183A JP 2002186183 A JP2002186183 A JP 2002186183A JP 2004027044 A JP2004027044 A JP 2004027044A
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weight
flame
thermoplastic resin
rubber
resin composition
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JP2002186183A
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Kunio Matsuzaka
松坂 邦男
Yoshinobu Okugawa
奥川 賀信
Masaaki Motai
馬渡 政明
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Techno UMG Co Ltd
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Techno Polymer Co Ltd
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Abstract

【課題】難燃性、成形品表面外観および耐衝撃性に優れ、そして低比重化が可能であり、広範囲の用途に使用し得る難燃性熱可塑性樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】(A)ゴム質重合体の存在下に、芳香族ビニル化合物、または芳香族ビニル化合物およびこれと共重合可能な他のビニル系単量体からなる単量体成分をグラフト重合して得られるゴム強化重合体を必須成分とするゴム強化熱可塑性樹脂100重量部に対し、(B)ハロゲン系難燃剤3〜30重量部、(C)表面処理アンチモン化合物0.1〜10重量部、を配合した難燃性熱可塑性樹脂組成物。
【選択図】  なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、難燃性、成形品表面外観および耐衝撃性に優れた難燃性熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ABS樹脂などのスチレン系樹脂は、成形品表面外観、成形加工性、耐衝撃性、寸法安定性などに優れているため、電気・電子分野、OA・家電分野、車両分野、建材、サニタリー用品などの幅広い分野に使用されている。しかしながら、スチレン系樹脂は、燃えやすいという欠点を有しており、難燃性が要求される分野では、難燃剤としてハロゲン系化合物、難燃助剤としてアンチモン化合物などを配合した難燃性スチレン系樹脂組成物が一般に使用されている。ところが、ABS樹脂などのスチレン系樹脂は、難燃剤やアンチモン化合物などの難燃助剤を配合すると、成形品表面外観、耐衝撃性が劣るという欠点を有している。更に難燃性樹脂組成物の比重が大きくなり、軽量化が要求される用途への展開の支障となっている。
【0003】
成形品表面外観については、表面光沢と発色性の要素からなり、近年、便座などの成形品においては高光沢性、高発色性の両要素が要求されている。しかし、一般に難燃助剤として使用されるアンチモン化合物を添加すると、難燃性スチレン系樹脂の成形品表面外観は低下する。難燃助剤として用いられる代表的なアンチモン化合物である三酸化アンチモンの形態は、平均粒径0.5〜1μm程度の白色粒状化合物である。そのため、樹脂に三酸化アンチモンを配合することで、成形品表面に凸凹が発生し、成形品表面外観が不良となる。成形品表面外観を改良する手段としては、三酸化アンチモンの配合量を減量するか、または配合する三酸化アンチモンの平均粒径を小さくすることが考えられる。しかし、三酸化アンチモンの配合量を減量することは、難燃性を確保するという点から限界があり、かつ減量した三酸化アンチモンの代わりに難燃剤を大幅に配合する必要があり、経済的なデメリットが大きい。
【0004】
耐衝撃性については、近年、成形品の軽量化が求められ、薄肉化が進み、それに伴い樹脂組成物には耐衝撃性の向上が必要とされてきている。しかしながら、薄肉化に要求される耐衝撃性と難燃性は、逆相関関係となっている。すなわち、難燃性向上には三酸化アンチモンおよび難燃剤の増量が必要となるが、三酸化アンチモンの増量は耐衝撃性を低下させる。
以上のとおり、三酸化アンチモンを難燃助剤として使用している樹脂組成物の成形品表面外観および耐衝撃性を改良し、そして比重を低減するには、三酸化アンチモンの配合量を低減する必要があるが、難燃性と経済性を満足させながら低減できる技術は従来ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の課題を背景になされたもので、難燃性、成形品表面外観および耐衝撃性に優れ、さらに低比重化が達成でき、広範囲の用途に使用し得る難燃性熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(A)ゴム質重合体(a)の存在下に、芳香族ビニル化合物、または芳香族ビニル化合物およびこれと共重合可能な他のビニル系単量体からなる単量体成分を重合して得られるゴム強化共重合樹脂(A1)、又は該ゴム強化共重合樹脂(A1)とビニル系単量体の(共)重合体(A2)との混合物からなり、ゴム質重合体(a)の含有量が5〜40重量%である、ゴム強化熱可塑性樹脂100重量部に対し、
(B)ハロゲン系難燃剤3〜30重量部、
(C)表面処理アンチモン化合物0.1〜10重量部、
を配合したことを特徴とする難燃性熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる(A)ゴム強化熱可塑性樹脂は、
(1)ゴム質重合体(a)の存在下に、芳香族ビニル化合物、または芳香族ビニル化合物およびこれと共重合可能な他のビニル系単量体からなる単量体成分〔シアン化ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル化合物など〕をグラフト重合して得られるゴム強化共重合樹脂(A1)、
又は、
(2)上記ゴム強化共重合樹脂(A1)と、ゴム質重合体(a)の非存在下に、別途、上記単量体成分のみを(共)重合して得られる(共)重合体(A2)(例えばスチレン−アクリロニトリル共重合体など)との混合物、
である。なお、上記(1)と(2)の何れも、ゴム質重合体(a)の含有量は5〜40重量%の範囲である。
【0008】
本発明の(A)成分に使用されるゴム質重合体(a)としては、ジエン系ゴム質重合体として、例えばポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体などが挙げられる。
また、非ジエン系ゴム質重合体としては、例えばエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−α−オレフィン−非共役ジエン共重合体などのエチレン−α−オレフィン系ゴム質重合体;スチレン−ブタジエン(ブロック)共重合体の水素添加物、スチレン−イソプレン(ブロック)共重合体の水素添加物、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体の水素添加物、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体の水素添加物、その他のブタジエン系(共)重合体の水素添加物、スチレン−ブタジエンランダム共重合体の水素添加物などのジエン系重合体の水素添加物;シリコーン系ゴム、アクリル系ゴムなどが挙げられる。
【0009】
好ましい非ジエン系ゴム質重合体としては、エチレン−α−オレフィン系ゴム質重合体、ジエン系重合体の水素添加物、アクリル系ゴムであり、これらを用いると一段と優れた効果が得られる。
なお、前記エチレン−α−オレフィン系ゴム質重合体のα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセンが挙げられ、好ましくはプロピレン、1−ブテンである。また、前記非共役ジエンとしては、シクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキサジエン、1,4−シクロペンタジエンなどが挙げられる。
【0010】
さらに、上記ジエン系重合体の水素添加物には、上記ブロック共重合体の水素添加物のほかに、スチレンブロックとスチレン−ブタジエンランダム共重合体の水素添加物、ポリブタジエン中の1,2−ビニル結合含量が20重量%以下のブロックと、1,2−ビニル結合含量が20重量%を超えるポリブタジエンブロックからなる重合体の水素添加物などが含まれる。
本発明の(A)成分に使用されるゴム質重合体(a)は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
【0011】
本発明の(A1)成分を、ゴム質重合体(a)存在下に、乳化重合で得る場合、使用されるゴム質重合体(a)の平均ゴム粒径は、成形品表面外観および耐衝撃性から、好ましくは0.1〜2μm、特に好ましくは0.12〜0.8μmである。
なお、(A)成分中のゴム質重合体(a)の量は、好ましくは5〜40重量%、さらに好ましくは5〜30重量%、特に好ましくは7〜20重量%である。ゴム質重合体(a)の量が5重量%未満では耐衝撃性が低下し、一方、40重量%を超えた場合は剛性、燃焼性が劣る。(A)成分が(A1)と(A2)の混合物である場合 ゴム含有量の多い(例えばゴム含有量20〜70重量%の)(A1)成分を製造し、それに(A2)成分を混合し、目的のゴム含有量の(A)成分を得ることができる。
【0012】
一方、(A)成分に用いられる芳香族ビニル化合物としては、例えばスチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノメチルスチレン、ビニルピリジン、ビニルキシレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン、モノブロモスチレン、ジブロモスチレン、フルオロスチレン、エチルスチレン、ビニルナフタレンなどが挙げられ、特にスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。これらの芳香族ビニル化合物は、単独であるいは2種以上混合して用いられる。
(A)成分中の芳香族ビニル化合物の含有量は、単量体成分中に、好ましくは10〜100重量%、さらに好ましくは15〜80重量%、特に好ましくは45〜70重量%である。
【0013】
上記グラフト重合の際に、必要に応じて用いられる、芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビニル系単量体としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物;メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミノアクリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリレートなどのアクリル酸エステル;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレートなどのメタクリル酸エステル;無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸などの不飽和酸無水物;アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和酸;マレイミド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどのα,β−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物;グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテルなどのエポキシ基含有不飽和化合物;アクリルアミド、メタクリルアミドなどの不飽和カルボン酸アミド;アクリルアミン、メタクリル酸アミノメチル、メタクリル酸アミノエーテル、メタクリル酸アミノプロピル、アミノスチレンなどのアミノ基含有不飽和化合物;3−ヒドロキシ−1−プロペン、4−ヒドロキシ−1−ブテン、シス−4−ヒドロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロキシ−2−ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロペン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシスチレンなどの水酸基含有不飽和化合物;ビニルオキサゾリンなどのオキサゾリン基含有不飽和化合物などが挙げられる。上記の他のビニル系単量体として、好ましくは、シアン化ビニル化合物、メタアクリル酸エステル及びα、β不飽和ジカルボン酸のイミド化合物の群から選ばれた少なくとも一種である。
なお、(A)成分中の芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビニル系単量体のうち、シアン化ビニル化合物の使用量は、単量体成分中に、好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは2〜40重量%、特に好ましくは5〜30重量%である。
メタクリル酸エステルを使用する場合は、単量体成分中に、好ましくは5〜88重量%、さらに好ましくは10〜80重量%、特に好ましくは15〜75重量%である。
(A2)成分は上記に示したビニル系単量体(共)重合体であり、好ましい単量体としては(A1)成分と同様に、芳香族ビニル化合物、または芳香族ビニル化合物およびこれと共重合可能な他のビニル系単量体である。ビニル系単量体の好ましい使用量、好ましいビニル系単量体、ビニル系単量体の例示は(A1)と同様である。
【0014】
上記(A)成分であるゴム強化熱可塑性樹脂をグラフト重合で得る場合、そのグラフト率は、好ましくは20〜200重量%、さらに好ましくは30〜150重量%である。グラフト率が30重量%未満では、ゴム質重合体成分(a)の添加効果が充分発揮されず、充分な耐衝撃強度が得られない。一方、200重量%を超えると、成形加工性が低下する。
上記グラフト率は、ゴム質重合体(a)、重合開始剤、連鎖移動剤、乳化剤などの種類や量、さらに重合時間、重合温度などを変えることにより容易に調整することができる。
ここで、グラフト率(重量%)は、ゴム強化熱可塑性樹脂1g中のゴム成分重量をx、メチルエチルケトン不溶分重量をyとすると、次式により求められた値である。
グラフト率(重量%)=〔(y−x)/x〕×100
【0015】
また、本発明の(A)成分のゴム強化熱可塑性樹脂の分子量は、マトリックス成分であるメチルエチルケトン可溶分の極限粘度〔η〕(30℃、ジメチルホルムアミド中で測定)が、0.2〜1.0dl/g、好ましくは0.3〜1.0dl/g、さらに好ましくは0.3〜0.8dl/gである。この極限粘度〔η〕が0.2dl/g未満であると、耐衝撃性および燃焼性が劣り、一方1.0dl/gを超えると、成形品表面外観が劣る。上記極限粘度〔η〕は、重合開始剤、連鎖移動剤、乳化剤、溶剤などの種類や量、さらに重合時間、重合温度などを変えることにより、容易に制御することができる。
【0016】
本発明の(A1)成分のゴム強化共重合樹脂は、ゴム質重合体(a)の存在下に、上記のような芳香族ビニル化合物を主成分とする単量体成分を乳化重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合などでラジカルグラフト重合を行い、製造することができる。好ましくは、乳化重合である。
この際、乳化重合には、重合開始剤、連鎖移動剤(分子量調節剤)、乳化剤、水などが用いられる。
なお、(A1)成分のゴム強化共重合樹脂を製造するのに用いるゴム質重合体(a)および単量体成分は、ゴム質重合体(a)全量の存在下に、単量体成分を一括添加して重合してもよく、分割もしくは連続添加して重合してもよい。また、これらを組み合わせた方法で、重合してもよい。さらに、ゴム質重合体(a)の全量または一部を、重合途中で添加して重合してもよい。
【0017】
重合開始剤としては、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイドなどで代表される有機ハイドロパーオキサイド類と含糖ピロリン酸処方、スルホキシレート処方などで代表される還元剤との組み合わせによるレドックス系、あるいは過硫酸塩、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキサイドなどの過酸化物が使用される。好ましくは、油溶性開始剤であり、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイドなどで代表される有機ハイドロパーオキサイド類と含糖ピロリン酸処方、スルホキシレート処方などで代表される還元剤との組み合わせによるレドックス系がよい。また、上記油溶性開始剤と水溶性開始剤とを組み合わせてもよい。組み合わせる場合の水溶性開始剤の添加比率は、全添加量の好ましくは50重量%以下、さらに好ましくは25重量%以下である。さらに、重合開始剤は、重合系に一括または連続的に添加することができる。重合開始剤の使用量は、単量体成分に対し、通常、0.1〜1.5重量%、好ましくは0.2〜0.7重量%である。
【0018】
また、連鎖移動剤としては、オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ヘキサデシルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、t−テトラデシルメルカプタンなどのメルカプタン類、テトラエチルチウラムスルフィド、四塩化炭素、臭化エチレンおよびペンタフェニルエタンなどの炭化水素類、またはアクロレイン、メタクロレイン、アリルアルコール、2−エチルヘキシルチオグリコレート、α−メチルスチレンのダイマーなどが挙げられる。これらの連鎖移動剤は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。連鎖移動剤の使用方法は、一括添加、分割添加、または連続添加のいずれの方法でも差し支えない。連鎖移動剤の使用量は、単量体成分に対し、通常、0.05〜2.0重量%程度である。
【0019】
乳化剤としては、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、および両性界面活性剤が挙げられる。このうち、アニオン性界面活性剤としては、例えば高級アルコールの硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸スルホン酸塩、リン酸塩、脂肪酸塩などが挙げられる。また、ノニオン性界面活性剤としては、通常のポリエチレングリコールのアルキルエステル型、アルキルエーテル型、アルキルフェニルエーテル型などが用いられる。さらに、両性界面活性剤としては、アニオン部分としてカルボン酸塩、硫酸エステル塩、スルホン酸塩、リン酸エステル塩を、カチオン部分としてアミン塩、第4級アンモニウム塩などを持つものが挙げられる。
乳化剤の使用量は、単量体成分に対し、通常、0.3〜5.0重量%程度である。
なお、(A)成分のゴム強化重合体(a)は、重合温度10〜120℃、好ましくは30〜110℃の条件下で乳化重合することが望ましい。
(A2)成分の(共)重合体はビニル系単量体成分を公知の乳化重合、懸濁重合、溶液重合、塊状重合などの重合法で製造することができる。好ましくは懸濁重合、溶液重合、塊状重合である。
【0020】
次に、本発明の(B)ハロゲン系難燃剤としては、例えばテトラブロモビスフェノールAおよびその誘導体などの含ハロゲンビスフェノールAおよび含ハロゲンビスフェノールA型エポキシ樹脂;テトラブロモ無水フタル酸などの芳香族ハロゲン化合物;臭素化ジフェニルエーテルなどのハロゲン化ポリフェニルエーテル;臭素化ポリカーボネートオリゴマーおよびその誘導体などのハロゲン化ポリカーボネートおよびハロゲン化ポリカーボネートオリゴマー;臭素化エポキシ樹脂およびその末端変性品などのハロゲン化エポキシオリゴマーおよびハロゲン化エポキシポリマー;臭素化ポリスチレンなどのハロゲン化ポリスチレン;臭素化フェノキシ樹脂などのハロゲン化フェノキシ樹脂;塩素化ポリエチレンなどのハロゲン化ポリエチレンなどが挙げられる。好ましくは、テトラブロモビスフェノールA、臭素化エポキシ樹脂およびその末端変性品である。前記難燃剤の臭素などのハロゲン含有率は、好ましくは30〜70重量%、さらに好ましくは40〜60重量%である。
これらの(B)ハロゲン系難燃剤は、1種単独で、または2種以上混合して使用される。
前記(B)ハロゲン系難燃剤の使用量は、(A)ゴム強化熱可塑性樹脂100重量部に対し、3〜30重量部、好ましくは5〜25重量部であり、3重量部未満では、燃焼性の改良効果がなく、一方、30重量部を超えると、耐熱性および耐衝撃性が劣る。
【0021】
本発明の難燃助剤として使用される(C)成分の表面処理アンチモン化合物としては、例えば表面処理三酸化アンチモン、表面処理四酸化アンチモン、表面処理五酸化アンチモンなどが挙げられ、好ましくは表面処理三酸化アンチモンである。これらのアンチモン化合物は、1種単独で、または2種以上混合して使用される。
本発明の表面処理アンチモン化合物に用いられる表面処理剤としては、例えば脂肪酸、ロジン酸、フッ素樹脂、シリコーン、変性シリコーン、各種カップリング剤が挙げられる。
脂肪酸としては例えばステアリン酸、オレイン酸等が挙げられる。
各種カップリング剤としては、例えばシラン系化合物、チタン系化合物、アルミニウムレート類、アルミニウム/ジルコニウム系化合物等が公知の化合物が挙げられる。
シラン系カップリング剤として、例えばビニルシラン、アミノシラン、エポキシシラン、クロロアルキルシラン、メルカプトシラン、メチルトリエトキシシラン、アルキルシラン、ウレイドシラン等のシラン系化合物が挙げられる。
チタンカップリング剤として、例えば、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフェート)チタネート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル、アミノエチル)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジドリデシル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)エチレンチタネート等のチタン系化合物が挙げられる。
上記カップリング剤は1種又は2種以上で使用することができる。表面処理剤として、好ましくは各種のカップリング剤であり、更に好ましくはシラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤であり、特に好ましくはシラン系カップリング剤である。
これらの表面処理剤の処理量はアンチモン化合物に対して、好ましくは0.01〜10重量%、更に好ましくは0.05〜7重量%、特に好ましくは0.1〜2重量%である。
処理量が少ないと、難燃性の向上効果が低下し、好ましくない。一方、多くなりすぎると、ゴム強化熱可塑性樹脂との分散性が低下し、機械的強度、成形品の表面外観性が低下し、好ましくない。
(C)表面処理アンチモン化合物の使用量は、(A)ゴム強化熱可塑性樹脂100重量部に対し、0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜8重量部、更に好ましくは1〜8重量部であり、0.1重量部未満では、難燃助剤効果が不十分であり、一方、10重量部を超えると、成形品表面外観、耐衝撃性が劣る。表面処理アンチモン化合物を用いると、未処理アンチモン化合物に比べ難燃性効果が一段と向上する。このことは、難燃剤、表面処理アンチモン化合物の使用量の低減となり、その結果、耐衝撃性、表面外観性、成形加工性が向上し、そして、低比重化を可能とする。
【0022】
(D)成分のドリッピング防止剤を使用すると、UL難燃規格の最高ランクのV−0が達成しやすくなる。(D)成分としては塩素化ポリエチレン及び/又はポリテトラフルオロエチレンが挙げられる。(D)成分は必要に応じて添加される。(D)成分の塩素化ポリエチレンの塩素含有量は、15〜40重量%であり、好ましくは15〜35重量%、特に好ましくは20〜30重量%である。塩素含有量が15重量%未満では、スチレン系樹脂である(A)成分との相溶性が低下し、衝撃強度が低下する。一方、40重量%を超えると、熱安定性が低下し、成形品表面外観が劣る。本発明では異なる塩素含有量の塩素化ポリエチレンを組み合わせて配合して使用できる。
本発明の(D)成分のポリテトラフルオロエチレンは、分子量が小さすぎるとドリッピング効果が発現しないため、一般的に数平均分子量が100万以上のものが使用される。
【0023】
本発明の塩素化ポリエチレンとポリテトラフルオロエチレン配合比(重量比)は、通常0〜100/100〜0であり、任意の配合比を採用できる。
(D)成分の塩素化ポリエチレンおよび/またはポリテトラフルオロエチレンの使用量は、(A)ゴム強化熱可塑性樹脂100重量部に対し、好ましくは0.1〜5重量部、さらに好ましくは0.1〜4重量部である。0.1重量部未満では、ドリッピング防止効果が不十分であり、一方、5重量部を超えると、流動性が低下する。
なお、(D)成分として、塩素化ポリエチレン単独で使用する場合、(A)成分100重量部に対し、好ましくは0.5〜5重量部、さらに好ましくは1〜3重量部である。また、(D)成分として、ポリテトラフルオロエチレン単独で使用する場合、(A)成分100重量部に対し、好ましくは0.1〜1重量部、さらに好ましくは0.1〜0.8重量部、特に好ましくは0.1〜0.5重量部である。
【0024】
なお、本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物には、機械的性質を向上させる目的で、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、金属フレーク、ガラスビーズ、ワラストナイト、ガラスのミルドファイバー、ロックフィラー、ガラスフレーク、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、カオリン、硫酸バリウム、黒鉛、二硫化モリブデン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化亜鉛ウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、ガラスバルーン、セラミックバルーンなどの充填材を、1種単独で使用することも、あるいは2種以上を混合して用いることもできる。これらの充填材のうち、ガラス繊維、炭素繊維の形状としては、6〜60μmの繊維径と30μm以上の繊維長を有するものが好ましい。これらの充填材は、本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物100重量部に対し、通常、1〜200重量部の範囲で用いられる。
【0025】
また、本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物には、公知のカップリング剤、抗菌剤、防カビ剤、酸化防止剤、耐候(耐光)剤、可塑剤、着色剤(顔料、染料など)、滑剤、帯電防止剤、金属粉、シリコーンオイルなどの添加物を配合することができる。
さらに、本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物には、要求される性能に応じて、他の熱可塑性重合体、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマー、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリカーボネート、ポリエステルエラストマー、ポリスルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリフッ化ビニリデンなどを適宜ブレンドすることもできる。
【0026】
本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、各種押し出し機、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール、フィーダールーダーなどを用い、各成分を混練りすることにより得られる。好ましい製造方法は、押し出し機、バンバリーミキサーを用いる方法である。また、各成分を混練りするに際しては、各成分を一括して混練りしてもよく、数回に分けて添加混練りしてもよい。混練りは、押し出し機で多段添加式で混練りしてもよく、またバンバリーミキサー、ニーダーなどで混練りし、その後、押し出し機でペレット化することもできる。
【0027】
このようにして得られる本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、射出成形、シート押し出し、真空成形、異形成形、発泡成形、インジェクションプレス、プレス成形、ブロー成形などによって、各種成形品に成形することができる。
【0028】
上記成形法によって得られる各種成形品は、その優れた性質を利用して、OA・家電分野、電気・電子分野、雑貨分野、サニタリー分野、自動車分野などの各種パーツ、ハウジング、シャーシ、トレーなどに使用することができる。
【0029】
【実施例】
以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に何等制約されるものではない。
なお、実施例中、部および%は特に断らない限り重量基準である。また、実施例中の各種評価は、次のようにして測定したものである。
【0030】
平均粒径
大塚電子(株)製、レーザー粒径解析システムLPA−3100を用いて、平均粒径を測定した。
グラフト率
本文中に記載
極限粘度〔η
ゴム重合体をメチルエチルケトンに投入し、振とう機で6時間振とうする。これを、遠心分離機(回転数23,000rpm)で60分間遠心分離し、不溶分と可溶分とを分離する。この可溶分を真空乾燥機で充分乾燥する。この可溶分をジメチルホルムアミドに溶解させ、濃度の異なるものを5点作る。ウベローデ粘度管を用い、30℃で各濃度の還元粘度を測定した結果から、極限粘度〔η〕を求めた。
【0031】
燃焼性
UL94規格に定められた方法により、長さ5″×幅1/2″×厚み1/12″の試験片について垂直燃焼試験を行った。
成形品表面外観
長さ80mm×幅50mm×厚み2.4mmの試験片を成形し、スガ試験機(株)製、写像性測定器ICM−1DPを用い、成形品表面外観を下記条件で測定した。
試料反射角;45°、光学櫛;0.5mm
【0032】
耐衝撃性(アイゾット衝撃強度
JIS K−7110に準拠して測定した。
【0033】
(イ)〔ゴム質重合体(a)−1、(a)−2の調製〕
本発明の(A)成分に用いられるエチレン−プロピレン系ゴム質重合体(a)−1、およびジエン系ゴム質重合体(a)−2を表1に示す。
【0034】
【表1】
Figure 2004027044
【0035】
(ロ)[(A)成分の調整]
ゴム質重合体(a)−1または(a)−2の存在下に、乳化剤としてロジン酸カリウム、重合開始剤としてクメンハイドロパーオキサイドを用い、単量体成分としてスチレンとアクリロニトリルを重合した樹脂、およびスチレンとアクリロニトリルだけで重合した樹脂を得た。これらの樹脂組成を表2に示す。
【0036】
【表2】
Figure 2004027044
【0037】
(ハ)〔(B)ハロゲン系難燃剤の調製〕
B−1;
東ソー(株)製:テトラブロモビスフェノールAを用いた。
B−2;
大日本インキ化学工業(株)製、プラサームEC−20(平均分子量2,000のテトラブロモフェノールによる末端封止型臭素化エポキシオリゴマー)を用いた。
【0038】
(ニ)〔(C)難燃助剤の調製〕
C−1;
シラン系カップリング剤表面処理(処理量0.5%)三酸化アンチモンとして日本精鉱(株)製のSTOX−Mを用いた。
C−2;
表面未処理の三酸化アンチモンとして日本精鉱(株)製のATOX−Sを用いた。
【0039】
(ホ)〔(D)ドリッピング防止剤の調製〕
D−1;
三井デュポンフロロケミカル(株)製、6CJ(ポリテトラフルオロエチレン)を用いた。
【0040】
実施例1〜4、比較例1〜2
上記各成分を、表3に示す配合割合で、ミキサーで3分間混合し、50mmφ押し出し機を用い、シリンダー設定温度180〜210℃で溶融混練り押し出しし、ペレットを得た。得られたペレットを充分に乾燥し、シリンダー設定温度200℃、金型温度50℃で射出成形し、燃焼性、成形品表面外観および耐衝撃性評価用試験片を得た。これらの試験片を用い、上記評価法で評価した。結果を表3に示す。
【0041】
【表3】
Figure 2004027044
【0042】
実施例1〜4は、表面処理アンチモン化合物を用いた例であり、難燃性、成形品の表面外観性、耐衝撃性について、本発明の目的の効果を得ている。一方、比較例1〜2は、未処理アンチモン化合物を用い、実施例と同一量使用した例であるが、難燃性、成形品の表面外観性、耐衝撃性が劣る。参考例1〜2は、比較例1〜2の未処理アンチモン化合物6部に増量した例であるが、難燃性はV−0に達するが、成形品の表面外観性、耐衝撃性が大きく低下する。そして、比重も大きくなる。
【0043】
【発明の効果】
本発明の難燃性熱可塑性樹脂組成物は、難燃性、成形品表面外観および耐衝撃性に優れており、更に、低比重化が可能であることから成形品の軽量化ができる。優れた性能を有することから、広範囲の用途、例えばOA・家電機器分野、電気・電子分野、通信機器分野、サニタリー分野、自動車分野、雑貨分野などの各パーツ、ハウジング、シャーシーなどに有用である。

Claims (2)

  1. (A)ゴム質重合体(a)の存在下に、芳香族ビニル化合物、または芳香族ビニル化合物およびこれと共重合可能な他のビニル系単量体からなる単量体成分を重合して得られるゴム強化共重合樹脂(A1)、又は該ゴム強化共重合樹脂(A1)とビニル系単量体の(共)重合体(A2)との混合物からなり、ゴム質重合体(a)の含有量が5〜40重量%である、ゴム強化熱可塑性樹脂100重量部に対し、
    (B)ハロゲン系難燃剤3〜30重量部、
    (C)表面処理アンチモン化合物0.1〜10重量部、
    を配合したことを特徴とする難燃性熱可塑性樹脂組成物。
  2. 請求項1記載の難燃性熱可塑性樹脂組成物に於いて、
    更に、(D)塩素化ポリエチレンおよび/またはポリテトラフルオロエチレン0.1〜5重量部、
    を配合したことを特徴とする難燃性熱可塑性樹脂組成物。
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