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JP2004024433A - 鞄及び収納ボックス並びにその製造方法 - Google Patents

鞄及び収納ボックス並びにその製造方法 Download PDF

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JP2004024433A
JP2004024433A JP2002183362A JP2002183362A JP2004024433A JP 2004024433 A JP2004024433 A JP 2004024433A JP 2002183362 A JP2002183362 A JP 2002183362A JP 2002183362 A JP2002183362 A JP 2002183362A JP 2004024433 A JP2004024433 A JP 2004024433A
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JP
Japan
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container
layer
manufacturing
bag
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JP2002183362A
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English (en)
Inventor
Satoshi Nakajima
中島 敏
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Iris Ohyama Inc
Original Assignee
Iris Ohyama Inc
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Abstract

【課題】低コスト化を図ることができる鞄及び収納ボックス並びにその製造方法を提供する。
【解決手段】基材形成工程でシート状の布材41上にABS樹脂からなる第1層42を積層し、この上にアルミ製の第2層43を積層して基材44を形成する。この基材44を、加熱工程で布材41側より加熱し、第1層42が垂れない程度に溶融する。この基材44を、プレス工程にて上金型62と下金型64でプレスする。プレスされてなるケース本体11を、両金型62,64から取り出して冷却工程で冷却する。
【選択図】     図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば旅行に用いられるスーツケースのような鞄及び収納ボックス並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、旅行する際には、旅行用鞄としてのスーツケースが用いられていた。
【0003】
このスーツケースは、対を成す容器状の容器部本体からなり、その開口部同士を合わせるとともに、その一辺にヒンジを設けて開閉自在としていた。
【0004】
前記容器部本体は、合成樹脂製のものが知られており、この容器部本体を形成する際には、ブロー成形が用いられていた。
【0005】
このような容器部本体にあっては、所定の剛性を確保する為に、厚肉に形成しなければならなかった。
【0006】
これを解消する為に、樹脂製の容器部本体にアルミ板を貼り合わせたスーツケースが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなアルミ板が貼り合わせられたスーツケースにあっては、容器部本体の形状に合わせてアルミ板を接着しなければならず、手間がかかり、コスト高要因となっていた。また、これと主要部を同一とする収納ボックスでも同様である。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、低コスト化を図ることができる鞄及び収納ボックス並びにその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の鞄にあっては、容器状の容器部本体を備えてなる鞄において、前記容器部本体を、容器状に形成された金属製の外側部材と、該外側部材に、溶融後に固化されて密着された樹脂製の内側部材とにより構成した。
【0010】
すなわち、この鞄を構成する容器部本体は、樹脂製の内側部材に金属製の外側部材が設けられている。このため、前記内側部材によって軽量化が図られるとともに、前記外側部材によって剛性が高められる。
【0011】
そして、前記外側部材には、溶融後に固化された樹脂によって前記内側部材が密着されている。これにより、前記外側部材と前記内側部材とを接着等で接着すること無く、樹脂製の内側部材に金属製の外側部材が接合された容器部本体が得られる。
【0012】
また、請求項2の鞄においては、前記内側部材を溶融して固化する際に、当該内側部材の内面に布製の内張りを密着して設けた。
【0013】
すなわち、この鞄の容器部本体の内側面には、布製が内張りが設けられる。
【0014】
そして、この内張りは、溶融した樹脂を固化して内側部材を形成する際に、該内側部材に密着される。このため、前記内張りと前記内側部材とを接着等により接着すること無く、樹脂製の内側部材に布製の内張りが接合された容器部本体が得られる。
【0015】
また、本発明の請求項3の鞄の製造方法にあっては、容器状の容器部本体を備えてなる鞄の製造方法において、熱可塑性樹脂からなる第1層と金属製の第2層とを積層して基材を形成する基材形成工程と、前記基材を加熱して容器状にプレス加工し前記容器部本体を形成する成型工程と、を備えている。
【0016】
すなわち、鞄を構成する容器部本体を製造する際には、基材形成工程において、熱可塑性樹脂からなる第1層と、金属製の第2層とを積層して基材を形成する。そして、成型工程にて、前記基材を加熱して容器状にプレス加工し、前記容器部本体を形成する。
【0017】
ここで、前記基材を加熱してプレス加工する前記成型工程としては、前記基材を加熱した後にプレスしたり、加熱しながらプレスしたり、さらには加熱した後に加熱しながらプレスする等の方法が挙げられる。また、第1及び第2層は、板状やシート状であっても良く、ゲル等の半流動性物質であっても良い。
【0018】
このとき、金属製の第2層は、プレス加工時に容器形状に変形され、その形状が維持される。また、熱可塑性樹脂からなる第1層は、加えられた熱によって溶融した後に固化され、前記第2層に密着される。これにより、前記両部材は、接着等で接着すること無く、接合されてなる容器部本体が形成される。
【0019】
そして、このように製造された容器部本体は、樹脂製の第1層から成る部分によって軽量化が図られるとともに、金属製の第2層から成る部分によって剛性が高められる。
【0020】
また、請求項4の鞄の製造方法においては、前記成型工程は、前記基材を加熱する加熱工程と、加熱された前記基材を金型でプレスするプレス工程とを備えている。
【0021】
すなわち、前述した成型工程では、加熱工程で加熱された基材が、プレス工程において金型でプレスされ、容器状に形成される。
【0022】
さらに、請求項5の製造方法では、前記基材形成工程は、一方に前記第2層が積層された前記第1層の他方に布材を積層して前記基材を形成するとともに、前記成型工程は、前記基材が前記第2層側へ膨出する容器状にプレス加工する。
【0023】
すなわち、前述した基材形成工程では、一方に第2層が積層された第1層の他方に布材が積層されて基材が形成される。これにより、前記基材は、布材と、樹脂製の第2層と、金属製の第1層との順序で積層される。
【0024】
また、この基材は、成形工程にて、前記第2層側へ膨出する容器状にプレス加工されるため、容器部本体は、外側面が金属で形成されるとともに、内側面が布材で形成される。また、外側面と内側面との間に設けられた熱可塑性樹脂は、両者を接合するバインダーとして機能する。
【0025】
そして、請求項1と主要部を同一とする本発明の請求項6の収納ボックスにあっては、容器状の容器部本体を備えてなる収納ボックスにおいて、前記容器部本体を、容器状に形成された金属製の外側部材と、該外側部材に、溶融後に固化されて密着された樹脂製の内側部材とにより構成した。
【0026】
また、請求項1と主要部を同一とする請求項7の収納ボックスにおいては、前記内側部材を溶融して固化する際に、当該内側部材の内面に布製の内張りを密着して設けた。
【0027】
これら請求項6及び請求項7の収納ボックスは、請求項1の発明と主要部を同一とするため、請求項1及び請求項2と同様の作用が得られる。
【0028】
さらに、請求項3と主要部を同一とする請求項8の収納ボックスの製造方法にあっては、容器状の容器部本体を備えてなる収納ボックスの製造方法において、熱可塑性樹脂からなる第1層と金属製の第2層とを積層して基材を形成する基材形成工程と、前記基材を加熱して容器状にプレス加工し前記容器部本体を形成する成型工程と、を備えている。
【0029】
また、請求項3と主要部を同一とする請求項9の収納ボックスの製造方法においては、前記成型工程は、前記基材を加熱する加熱工程と、加熱された前記基材を金型でプレスするプレス工程とを備えている。
【0030】
さらに、請求項4と主要部を同一とする請求項10の収納ボックスでは、前記基材形成工程は、一方に前記第2層が積層された前記第1層の他方に布材を積層して前記基材を形成するとともに、前記成型工程は、前記基材が前記第2層側へ膨出する容器状にプレス加工する。
【0031】
これら請求項8から請求項10の収納ボックスの製造方法は、請求項3の発明と主要部を同一とするため、請求項3から請求項5と同様の作用が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる旅行用の鞄である縦長のスーツケース1を示す図でる。
【0033】
このスーツケース1は、ケース本体11と、該ケース本体11に設けられた蓋体12とを備えている。前記ケース本体11は、矩形容器状に形成されており、本発明の容器部本体を構成している。また、前記蓋体12も、矩形容器状に形成されており、本発明の容器部本体を構成している。
【0034】
前記ケース本体11と前記蓋体12とは、それぞれの開口部が対向するように配置されており、前記蓋体12の開口縁の長辺21が、前記ケース本体11の開口縁の長辺22に、ヒンジ部23を介して回動自在に支持されている。これにより、前記ケース本体11と前記蓋体12とを密着させた状態で、内部に収容空間を形成するとともに、前記ヒンジ部23を中心に前記蓋体12を回動することで、当該蓋体12を開閉できるように構成されている。
【0035】
このスーツケース1の上部には、断面コ字状の取っ手31が設けられており、下部には、ローラー32,・・・が設けられている。これにより、前記取っ手31を握持して引っ張ることで、前記ローラー32,・・・を転がして移動できるように構成されている。
【0036】
図2は、容器部本体としての前記ケース本体11又は前記蓋体12を製造する工程を示す図であり、ケース本体11を形成する場合を例に挙げて説明する。
【0037】
すなわち、矩形容器状のケース本体11を形成する際には、図2の(a)に示す前工程である基材形成工程において、シート状の布材41上に、熱可塑性樹脂が板状に形成されてなる第1層42を積層するとともに、該第1層42上に金属製の板状の第2層43を積層して基材44を形成する。
【0038】
前記布材41としては、比較的柔らかめのものが使用され、ケース本体11内部の質感と収容物の保護性を高める素材が用いられている。前記第1層42としては、アクリロ−ニトリル(A)とブタジエン(B)とスチレン(S)の共重合によりつくられるABS樹脂によって構成されており、150℃程度に熱しても垂れ落ちるほど熔解しないように設定されるとともに、その肉厚は、1.2mm〜1.8mmに設定されている。前記第2層43は、金属であるアルミニウム(Al)によって形成されており、その肉厚は、0.5mm〜1mmに設定されている。
【0039】
ここで、前記第2層43は、アルミニウムのみで構成しても良いが、アルミニウムの表面に、樹脂層をコーティングしても良い。また、前記基材44を、布材41と第1層42と第2層43とからなる三層構造とした場合を例に挙げて説明したが、前記基材44は、熱可塑性樹脂からなる第1層42と金属製の第2層43とからなる二重構造にしても良く、この場合には、低コスト化を図ることができる。
【0040】
このように形成された前記基材44を、図2の(a)に示す加熱工程において、前記布材41側より熱51を加え150℃まで加熱し、前記第1層42が垂れない程度に溶融する。
【0041】
そして、この加熱された基材44を、図2の(b)に示すプレス工程において、ケース本体11外面形状を形成する凹部61が設けられた上金型62と、ケース本体11内面形状を形成する凸部63が設けられた下金型64との間にセットする。このとき、前記布材41が下金型64側に、前記第2層43が上金型62側に位置するように配置し、両金型62,64で前記基材44をプレスして、当該基材44を、前記上金型62側に配置された前記第2層43側へ膨出する容器状にプレス加工する。
【0042】
これにより、アルミニウム製の第2層43は、容器形状に変形され、その形状が維持される。また、ABS樹脂からなる第1層42は、加えられた熱で溶融した後に固化されることにより、前記第2層43に一体的に密着される。
【0043】
その後、容器状にプレスされてなるケース本体11を、両金型62,64から取り出して、図外の冷却工程で冷却する。
【0044】
これにより、製造されるケース本体11は、容器状に形成されたアルミニウム製の第2層43からなる外側部材71と、該外側部材71に前記第1層42が溶融後に固化されて密着されたABS樹脂製の内側部材72と、該内側部材72を溶融して固化する際に当該内側部材72の内面に前記布材71が密着されてなる内張り73とによって一体形成される。
【0045】
このとき、前記各金型62,64には、棒状の電気ヒーター81,・・・が複数箇所に埋め込まれており、各金型62,64の表面を予め約200℃まで加熱しておく。また、前記基材44をプレスしている間も、前記電気ヒーター81,・・・による加熱を継続し、各金型62,64の表面温度を約200℃に保つものとする。
【0046】
これにより、前記基材44を加熱して容器状にプレス加工し、前記ケース本体11を形成する本発明の成型工程が構成されている。
【0047】
ここで、本実施の形態では、前記基材44を加熱してプレス加工する成型工程として、加熱工程で加熱された基材44を、各金型62,64で加熱しながらプレスする場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものでは無く、例えば前記基材44を加熱した後に常温の各金型62,64でプレスしたり、前記加熱工程は排除して前記各金型62,64で加熱しながら基材44をプレスしても良い。
【0048】
また、前記第1及び第2層42,43は、板状やシート状であっても良く、ゲル等の半流動性物質であっても良い。
【0049】
以上の構成にかかる本実施の形態において、スーツケース1を構成するケース本体11及び蓋体12は、ABS樹脂製の内側部材72と、アルミニウム製の外側部材71とが接合されて形成されており、ABS樹脂製の内側部材72によって軽量化を図ることができるとともに、金属製の外側部材71によって剛性を高めることができる。
【0050】
このため、樹脂のみで形成される場合と比較して、所定の剛性を維持しつつ、薄肉化を図ることができる。また、外側部材71がアルミニウム製のため、外表面が樹脂の場合と比較して、耐擦過性を高めることができる。
【0051】
そして、前記外側部材71の内側には、溶融後に固化されたABS樹脂によって前記内側部材72が一体的に密着されている。これにより、樹脂製の内側部材72に金属製の外側部材71が接合されてなるケース本体11及び蓋体12を得ることができる。
【0052】
このため、樹脂製の部材に接着剤でアルミ板を接合する従来と比較して、接着作業が不要となり、製造コストを抑えることができる。よって、低コスト化を図ることができる。
【0053】
また、前記スーツケース1を構成するケース本体11及び蓋体12の内側面には、布製が内張り73が設けられている。これにより、内側面に樹脂が露出する場合と比較して、質感を高めることができるとともに、収容物の保護性を高めることができる。
【0054】
そして、この内張り73は、溶融したABS樹脂を固化して内側部材72を形成する際に、該内側部材72に一体的に密着される。このため、前記内張り73と前記内側部材72とを接着等により接着すること無く、樹脂製の内側部材72に布製の内張り73が接合されたケース本体11及び蓋体12を得ることができる。よって、内張り73を接着剤で接合する場合と比較して、接着作業が不要となり、製造コストを抑えることができ、低コスト化を図ることができる。
【0055】
一方、前述した製造過程を経て製造されたケース本体11及び蓋体12にあっては、アルミニウム製の第2層43を、前記プレス加工時に容器形状に変形することで、その形状を維持することができる。また、ABS樹脂からなる第1層42を、加えられた熱によって溶融した後に固化することで、アルミニウム製の第2層43に一体的に密着させることができる。これにより、前記両部材42,43が接合されたケース本体11及び蓋体12を形成することができる。
【0056】
また、加熱工程で加熱されて第1層42が予め溶融された基材44を、プレス工程の金型62,64でプレスして容器状に形成するため、プレス時の加熱時間の短縮化を図ることができる。
【0057】
さらに、前記布材41と、ABS樹脂製の第2層42と、アルミニウム製の第1層43との順序で積層された基材44を基材形成工程で形成した後、この基材44を、成形工程にて前記第2層43側へ膨出する容器状にプレス加工するため、外側面がアルミニウムで形成されるとともに、内側面が布材41で形成されたケース本体11及び蓋体12を得ることができる。
【0058】
これにより、外側面を形成する外側部材71と内側面を形成する内張り73との間に設けられるとともに、溶融後に固化されるABS樹脂製の内側部材72を、前記外側部材71と前記内張り73の両者を接合するバインダーとして利用することができる。
【0059】
なお、本実施の形態では、鞄としてのスーツケース1、及び鞄の製造方法としてのスーツケース1の製造方法についてのみ説明したが、収納物を収容する容器状の容器部本体を備えることで、主要部を同一とする収納ボックスにあっても、前述と同様の製造方法により容器部本体を製造するものとする(図示省略)。そして、この場合も前述と同様な作用効果を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の鞄にあっては、当該鞄を構成する容器部本体が、樹脂製の内側部材と金属製の外側部材とが接合されて形成されており、樹脂製の内側部材によって軽量化を図ることができるとともに、金属製の外側部材によって剛性を高めることができる。
【0061】
このため、樹脂のみで形成される場合と比較して、所定の剛性を維持しつつ、薄肉化を図ることができる。また、外側部材が金属製のため、外表面が樹脂の場合と比較して、耐擦過性を高めることができる。
【0062】
そして、前記外側部材には、溶融後に固化された樹脂によって前記内側部材が密着されている。これにより、樹脂製の内側部材に金属製の外側部材が接合されてなる容器部本体を得ることができる。
【0063】
このため、樹脂製の部材に接着剤でアルミ板を接合する従来と比較して、接着作業が不要となり、製造コストを抑えることができる。よって、低コスト化を図ることができる。
【0064】
また、請求項2の鞄においては、鞄を構成する容器部本体の内側面には、布製が内張りが設けられている。これにより、内側面に樹脂が露出する場合と比較して、質感を高めることができる。
【0065】
そして、この内張りは、溶融した樹脂を固化して内側部材を形成する際に、該内側部材に密着されている。このため、前記内張りと前記内側部材とを接着等により接着すること無く、樹脂製の内側部材に布製の内張りが接合された容器部本体を得ることができる。よって、内張りを接着剤で接合する場合と比較して、接着作業が不要となり、製造コストを抑えることができ、低コスト化を図ることができる。
【0066】
また、本発明の請求項3の鞄の製造方法にあっては、熱可塑性樹脂からなる第1層と金属製の第2層とが積層された基材を、加熱してプレス加工することにより、容器部本体を形成することができる。
【0067】
このとき、金属製の第2層はプレス加工時に容器形状に変形され、その形状を維持することができる。また、熱可塑性樹脂からなる第1層は、加えられた熱によって溶融した後に固化され、前記第2層に密着される。これにより、前記両部材を接合して容器部本体を形成することができる。
【0068】
このため、樹脂製の部材に接着剤でアルミ板を接合する従来と比較して、接着作業が不要となり、製造コストを抑えることができる。よって、低コスト化を図ることができる。
【0069】
そして、このように製造された容器部本体は、樹脂製の第1層から成る部分によって軽量化を図りつつ、金属製の第2層から成る部分によって剛性を高めることができる。
【0070】
したがって、樹脂のみで形成される場合と比較して、所定の剛性を維持しつつ、薄肉化を図ることができる。
【0071】
また、請求項4の鞄の製造方法においては、加熱工程で加熱して第1層が予め溶融された基材を、プレス工程にて金型でプレスすることにより、容器状に形成することができる。
【0072】
さらに、請求項5の製造方法では、一方に第2層が積層された第1層の他方に布材が積層されて基材が形成される。これにより、布材と、樹脂製の第2層と、金属製の第1層との順序で積層された基材を、基材形成工程で形成することができる。
【0073】
また、この基材は、成形工程にて、前記第2層側へ膨出する容器状にプレス加工されるため、外側面が金属で形成されるとともに、内側面が布材で形成された容器部本体を得ることができる。
【0074】
これにより、外表面を金属とすることで、外表面が樹脂の場合と比較して、耐擦過性を高めることができる。また、内側面に布材からなる内張りを形成することができるため、内側面に樹脂が露出する場合と比較して、質感を高めることができる。さらに、外側面と内側面との間に設けられた熱可塑性樹脂を、両者を接合するバインダーとして利用することができる。
【0075】
そして、請求項6及び請求項7の収納ボックスは、請求項1の発明と主要部を同一とするため、請求項1及び請求項2と同様の効果を得ることができる。
【0076】
また、請求項8から請求項10の収納ボックスの製造方法は、請求項3の発明と主要部を同一とするため、請求項3から請求項5と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態の製造過程を示す模式図である。
【符号の説明】
1  スーツケース(鞄)
11  ケース本体(容器部本体)
12  蓋体(容器部本体)
41  布材
42  第1層
43  第2層
44  基材
62  上金型
64  下金型
71  外側部材
72  内側部材
73  内張り
81  ヒーター

Claims (10)

  1. 容器状の容器部本体を備えてなる鞄において、
    前記容器部本体を、容器状に形成された金属製の外側部材と、該外側部材に、溶融後に固化されて密着された樹脂製の内側部材とにより構成したことを特徴とする鞄。
  2. 前記内側部材を溶融して固化する際に、当該内側部材の内面に布製の内張りを密着して設けたことを特徴とする請求項1記載の鞄。
  3. 容器状の容器部本体を備えてなる鞄の製造方法において、
    熱可塑性樹脂からなる第1層と金属製の第2層とを積層して基材を形成する基材形成工程と、
    前記基材を加熱して容器状にプレス加工し前記容器部本体を形成する成型工程と、
    を備えたことを特徴とする鞄の製造方法。
  4. 前記成型工程は、前記基材を加熱する加熱工程と、加熱された前記基材を金型でプレスするプレス工程とを備えたことを特徴とする請求項3記載の鞄の製造方法。
  5. 前記基材形成工程は、一方に前記第2層が積層された前記第1層の他方に布材を積層して前記基材を形成するとともに、
    前記成型工程は、前記基材が前記第2層側へ膨出する容器状にプレス加工することを特徴とした請求項3又は4記載の鞄の製造方法。
  6. 容器状の容器部本体を備えてなる収納ボックスにおいて、
    前記容器部本体を、容器状に形成された金属製の外側部材と、該外側部材に、溶融後に固化されて密着された樹脂製の内側部材とにより構成したことを特徴とする収納ボックス。
  7. 前記内側部材を溶融して固化する際に、当該内側部材の内面に布製の内張りを密着して設けたことを特徴とする請求項6記載の収納ボックス。
  8. 容器状の容器部本体を備えてなる収納ボックスの製造方法において、
    熱可塑性樹脂からなる第1層と金属製の第2層とを積層して基材を形成する基材形成工程と、
    前記基材を加熱して容器状にプレス加工し前記容器部本体を形成する成型工程と、
    を備えたことを特徴とする収納ボックスの製造方法。
  9. 前記成型工程は、前記基材を加熱する加熱工程と、加熱された前記基材を金型でプレスするプレス工程とを備えたことを特徴とする請求項8記載の収納ボックスの製造方法。
  10. 前記基材形成工程は、一方に前記第2層が積層された前記第1層の他方に布材を積層して前記基材を形成するとともに、
    前記成型工程は、前記基材が前記第2層側へ膨出する容器状にプレス加工することを特徴とした請求項8又は9記載の収納ボックスの製造方法。
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