JP2004021582A - 情報処理システム、ファームウエアの書換方法、書換プログラムならびに記録媒体 - Google Patents
情報処理システム、ファームウエアの書換方法、書換プログラムならびに記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、ホスト装置から与えられる信号に応じて画像形成装置が該信号に対応する画像を形成する情報処理システムにおいて、ファームウエアの書換を効率よく行う。
【解決手段】ホストコンピュータ1がプリンタ2に対して「書換モード」コマンドを送信する。一方、このコマンドを受信したプリンタ2は「了解」ステータスを送信する。これによって、印刷モードから書換モードに切り替わる。そして、この書換モードでは、プリンタ2がマスターとして機能するとともに、ホストコンピュータ1がスレーブとして機能し、両者の間でファームウエアの書き換えに必要な通信が行われてファームウエアの書換処理が実行される。
【選択図】 図3
【解決手段】ホストコンピュータ1がプリンタ2に対して「書換モード」コマンドを送信する。一方、このコマンドを受信したプリンタ2は「了解」ステータスを送信する。これによって、印刷モードから書換モードに切り替わる。そして、この書換モードでは、プリンタ2がマスターとして機能するとともに、ホストコンピュータ1がスレーブとして機能し、両者の間でファームウエアの書き換えに必要な通信が行われてファームウエアの書換処理が実行される。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、前記ホスト装置から与えられる信号に応じて前記画像形成装置が該信号に対応する画像を形成する情報処理システム、該画像形成装置に記憶されているファームウエアの書換方法、書換プログラムならびに記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の情報処理システムとして、例えば特開2000−172453号公報に記載されたように、ホストコンピュータなどのホスト装置と、画像形成装置たるプリンタとを相互に通信可能に接続したものが従来より知られている。この公報に記載された画像形成装置は、プリンタとして最低限度の機構、典型的にはビットマップ展開されたイメージデータをホスト装置から受けて単に印刷するだけの機能しか基本的に備えていないものであり、いわゆるダムプリンタまたはホストベースドプリンタと称される装置である。すなわち、この画像形成装置は、中央演算処理装置としてのCPUと、ファームウエアを記憶する書き換え可能な不揮発性メモリとを有しており、上記イメージデータを示す信号を受けると、フラッシュROMやEEPROMなどの不揮発性メモリに記憶されているファームウエアに基づきエンジン部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートにイメージデータに対応する画像を形成する。
【0003】
ここで、ファームウエアを書き換え可能な不揮発性メモリに記憶させているが、この理由は将来の機能追加やバージョンアップに柔軟に対応するためである。すなわち、機能追加やバージョンアップが必要となった場合には、機能追加などを盛り込んだファームウエアを新たに作成し、旧ファームウエアを新たなファームウエアに書き換えて更新する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の情報処理システムでは、ホスト装置と画像形成装置との間で通信を行うために、ホスト装置をマスターとして機能させる一方、画像形成装置をスレーブとして機能させている。すなわち、画像形成装置はホスト装置からのコマンドやデータを受けて動作しており、ホスト装置からイメージデータを示す信号が与えられると、ファームウエアに基づき該信号に対応する画像を形成する印刷モードを実行する。一方、ファームウエアの書き換えが必要となると、ホスト装置からのコマンドに応じてファームウエアを書き換える書換モードに入る。そして、この書換モードでは、画像形成装置が不揮発性メモリにアクセスしてファームウエアの書換処理を制御する。
【0005】
しかしながら、上記したように画像形成装置はホスト装置により指示または制御されているため、常にホスト装置からのコマンドなどに対応しながらファームウエアの書換処理を行わなければならず、ファームウエアの書換処理が必ずしも効率的なものであるとは言えなかった。
【0006】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、ホスト装置から与えられる信号に応じて画像形成装置が該信号に対応する画像を形成する情報処理システムにおいて、ファームウエアの書換を効率よく行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、ホスト装置から与えられる信号に応じて画像形成装置が該信号に対応する画像を形成する情報処理システム、ならびにファームウエアの書換方法、書換プログラムおよび記録媒体に関するものであって、上記目的を達成するため、以下のように構成している。
【0008】
この発明にかかる画像形成装置は、メモリに記憶されたファームウエアに基づき信号に対応する画像を作成する印刷モードと、ファームウエアを書き換える書換モードとを切替え可能で、しかも、モード切替に応じてホスト装置と画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替えるように構成している。
【0009】
また、この発明にかかるファームウエアの書換方法は、メモリに記憶されたファームウエアに基づき信号に対応する画像を作成する印刷モードから、ファームウエアを書き換える書換モードに切替えるのに応じて、ホスト装置と画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替えている。
【0010】
また、この発明にかかる書換プログラムは、上記情報処理システムに、メモリに記憶されたファームウエアに基づき信号に対応する画像を作成する印刷モードから、ファームウエアを書き換える書換モードに切替えるのに応じて、ホスト装置と画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替える手順を実行させるように構成されている。
【0011】
また、この発明にかかる記録媒体は、上記書換プログラムを記録している。
【0012】
以上のように構成された情報処理システム、ならびに該システムにおけるファームウエアの書換方法、書換プログラムおよび記録媒体では、該システムは印刷モードと書換モードとに切替え可能となっており、それらのモードに応じてホスト装置と画像形成装置とのマスター/スレーブ関係が入れ替えられる。したがって、書換モードにおいて、ホスト装置と画像形成装置とが書換モードに適したマスター/スレーブ関係に設定された状態でファームウエアの書換を行うことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明にかかる情報処理システムの一実施形態を示す図である。この情報処理システムでは、同図に示すように、ホストコンピュータ1とプリンタ2とが相互に通信可能に接続されている。
【0014】
このホストコンピュータ1は本発明の「ホスト装置」に相当するものであり、各種のコマンドやビットマップ展開されたイメージデータなどをプリンタ2に送信することでプリンタ2を制御して所望の画像を印刷させる。より具体的には、ホストコンピュータ1は、中央演算処理装置としてのCPU11と、ホストコンピュータ1の起動プログラムなどを記憶したROM12と、演算結果やデータなどを一時的に記憶するRAM13と、ホストコンピュータ1に対してプリンタドライバ機能およびプリントモニタ機能などを発揮させるためのプログラムや各種データなどを記憶するハードディスク14とを備えている。
【0015】
そして、ハードディスク14内のプログラムをRAM13に転送し、該プログラムを作動させることでCPU11はプリンタドライバ機能部およびプリントモニタ機能部として動作する。すなわち、プリンタドライバ機能部は、プリンタ2のステータス設定/表示、ビットマップ展開されたイメージデータ(ビットイメージ)の生成、及び、プリントモニタ機能部への印刷データの生成などを行う。また、プリンタドライバ機能部は、ステータス設定/表示をするためのグラフィックユーザインタフェース画面を、ホストコンピュータ1の表示部15に表示し、そして、マウスやキーボードなどの入力部16からのユーザ命令に応答して動作する。
【0016】
また、プリントモニタ機能部は、プリンタドライバ機能部の生成した印刷データを元にプリンタ2とのプロトコルに従ったコマンドの作成、プリンタ2とのコマンドと応答のやり取り(プリンタ2とのステータスのやり取りが含まれる)、及び、エラー/ワーニング表示などを行うものである。このようにプリンタ2のコマンドやデータのやり取りを行うために、ホストコンピュータ1には通信インターフェース17が設けられている。また、プリントモニタ機能部は、エラー/ワーニング表示を行うためのグラフィックユーザインタフェース画面を、表示部15に表示し、そして、マウスやキーボードなどの入力部16からのユーザ命令に応答して動作する。
【0017】
さらに、ホストコンピュータ1には、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)18が設けられており、フロッピー(登録商標)ディスク3から後述するようにダウンロードプログラムや新しいファームウエアを読出し可能となっている。
【0018】
一方、プリンタ2は本発明の「画像形成装置」に相当するものであり、プリンタとして最低限度の機構のみを備えた装置、いわゆるダムプリンタまたはホストベースドプリンタと称される装置である。このプリンタ2は、図1に示すように、ホストコンピュータ1から送信されてくるコマンドやデータなどに応じてコントローラ21がエンジン部22を制御して所望の画像を印刷する装置である。
【0019】
このコントローラ21は、ホストインターフェース211、CPU212、フラッシュメモリ213およびRAM214を備えている。ホストインターフェース211はホストコンピュータ1との間で通信を行うためのものであり、ホストコンピュータ1から送信されるコマンドやデータなどを受信し、またホストコンピュータ1に対して後述する「データ要求」、「指示待ち要求」などのステータス等を送信する。
【0020】
また、この実施形態では、「ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリ」としてフラッシュメモリ213を用いており、そのメモリ領域の一部をライトプロテクトするとともに、そのライトプロテクト領域にイニシャル・プログラム・ローダ(IPL)を格納する一方、残りのメモリ領域にファームウエアを格納するように構成している。もちろん、イニシャル・プログラム・ローダを格納するためのROMを別途設け、フラッシュメモリ213にファームウエアのみを格納するようにしてもよい。
【0021】
そして、CPU212はファームウエアを実行することによりエンジン部22の各部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートに画像を形成する(印刷モード)。このようにフラッシュメモリ213に記憶されたファームウエアに基づきホストコンピュータ1からのイメージデータに対応する画像を作成する印刷モードでは、ホストコンピュータ1がマスターとして機能するとともに、プリンタ2がスレーブとして機能している。
【0022】
また、このプリンタ2では、上記印刷モード以外にファームウエアの書き換えを行う書換モードを実行可能となっている。すなわち、イニシャル・プログラム・ローダに基づきダウンロードプログラム31(図1)がRAM214にロードされ、CPU212がそのダウンロードプログラム31を実行することでファームウエアの書換処理を実行する。この実施形態では、特に書換モードとなっている間、プリンタ2がマスターとして機能するとともに、ホストコンピュータ1がスレーブとして機能するように構成している。
【0023】
次に、図2および図3を参照しつつファームウエアの書換処理について詳述する。図2はホストコンピュータ(ホスト装置)とプリンタ(画像形成装置)との間で行われる通信手順を示す図であり、図3はプリンタでのデータの転送状態を示す模式図である。
【0024】
上記のように構成された情報処理システムでは、ホストコンピュータ1がプリンタ2に対してコマンドやデータ等を送信し、これを受けたスレーブとして動作しているプリンタ2がフラッシュメモリ213に格納されているファームウエアに基づきエンジン部22の各部を制御して印刷処理を行っている(印刷モード)。このときのメモリ状態は図3(a)である。
【0025】
そして、ファームウエアの書換が必要となると、ホストコンピュータ1に対して印刷モードから書換モードに切替える旨の指示を与えるとともに、ダウンロードプログラム31(図1)および新しいファームウエア32(図1)をホストコンピュータ1に与える。具体的な手順としては、例えばユーザやサービスエンジニアなどがダウンロードプログラム31および新しいファームウエア32が記録されたフロッピー(登録商標)ディスク3をホストコンピュータ1のフロッピー(登録商標)ディスクドライブ18にセットする。また、ユーザやサービスエンジニアなどは、入力部16のキーボードやマウスを操作してホストコンピュータ1のCPU11に対し書換モードへのモード切替を指示する。なお、ここでは外部記録媒体としてフロッピー(登録商標)ディスク3を用いているが、この代わりにCD−ROMやMOなどの他の記録媒体を用いたり、LANを経由して所定のサーバに格納されているダウンロードプログラムおよび新しいファームウエアをホストコンピュータ1のハードディスク14に予めダウンロードするようにしてもよい。
【0026】
上記のようにしてユーザなどからモード切替の指示が与えられると、ホストコンピュータ1はプリンタ2に対して「書換モード」コマンドを送信する。一方、このコマンドを受信したプリンタ2は「了解」ステータスを送信する。これによって、印刷モードから書換モードに切り替わる。
【0027】
この書換モードでは、図2に示すように、プリンタ2がマスターとして機能するとともに、ホストコンピュータ1がスレーブとして機能し、以下のような通信が行われてファームウエアの書換処理が実行される。
【0028】
(1)ダウンロードプログラム31の書き込み(プログラム読込工程)
IPLに基づきCPU212が作動してフロッピー(登録商標)ディスク3に格納されているダウンロードプログラム31をプリンタ2のRAM214に書き込む。具体的には、プリンタ2からホストコンピュータ1に対し、「データ要求」ステータスを送信する。これを受けたホストコンピュータ1はダウンロードプログラム31のプログラム長ステータスを示すバイトサイズをプリンタ2に返す。そして、プリンタ2はホストコンピュータ1に対して「指示待ち要求」ステータスを送信し、これを受けてホストコンピュータ1が待機状態となる。
【0029】
次に、ダウンロードプログラム31の送信を要求するため、プリンタ2からホストコンピュータ1に対し、「データ要求」ステータスを送信する。これを受けたホストコンピュータ1はダウンロードプログラム31をプリンタ2に送信する。そして、プリンタ2は送信されてきたダウンロードプログラム31をRAM214に格納する(図3(b))。それに続いて、プリンタ2はホストコンピュータ1に対して「指示待ち要求」ステータスを送信し、これを受けてホストコンピュータ1が待機状態となる。
【0030】
(2)ファームウエア32の書き込み
次に、ダウンロードプログラムを起動してファームウエア32の書き込みを行う。まず、図3(c)に示すように、フラッシュメモリ213に格納されている旧ファームウエアを消去する(消去工程)。
【0031】
そして、新しいファームウエア32のヘッダ(Header)の送信を要求するために、プリンタ2からホストコンピュータ1に対し、「データ要求」ステータスを送信する。これを受けたホストコンピュータ1は新ファームウエア32のヘッダ(Header)をプリンタ2に送信する。こうしてプリンタ2に読み込まれたヘッダは、図3(d)に示すように、一旦RAM214に格納された後、フラッシュメモリ213に書き込まれる(書込工程;書込手順)。そして、プリンタ2はホストコンピュータ1に対して「指示待ち要求」ステータスを送信し、これを受けてホストコンピュータ1が待機状態となる。
【0032】
また、ファームウエアの送信を要求するために、プリンタ2からホストコンピュータ1に対し、「データ要求」ステータスを送信する。これを受けたホストコンピュータ1は新ファームウエア32のデータを単位長さ、例えば128バイト単位でプリンタ2に送信する。こうしてプリンタ2に読み込まれたファームウエアは、図3(e)に示すように、一旦RAM214に格納された後、フラッシュメモリ213に書き込まれる(書込工程;書込手順)。そして、プリンタ2はホストコンピュータ1に対して「指示待ち要求」ステータスを送信し、これを受けてホストコンピュータ1が待機状態となる。この単位長さバイトでのデータ書込(図2の1点鎖線で囲った処理)をN回繰り返してファームウエア全体をフラッシュメモリ213に書込む。
【0033】
それに続いて、ファームウエア32のフッタ(Footer)の送信を要求するために、プリンタ2からホストコンピュータ1に対し、「データ要求」ステータスを送信する。これを受けたホストコンピュータ1は新ファームウエア32のフッタをプリンタ2に送信する。こうしてプリンタ2に読み込まれたフッタは、図3(f)に示すように、一旦RAM214に格納された後、フラッシュメモリ213に書き込まれる(書込工程;書込手順)。こうして、ファームウエアの書き換えが完了すると、プリンタ2はホストコンピュータ1に対して「再起動要求」ステータスを送信し、これを受けてホストコンピュータ1が再起動処理を実行して装置全体が再起動され、上記のようにして書き換えられたファームウエアを有効なものとする。
【0034】
なお、ホストコンピュータ1からプリンタ2へのデータ転送を行うたびにホストコンピュータ1からプリンタ2にチェックサムを送信し、このチェックサムに基づきデータ転送が良好に行われたことを確認するのが望ましい。また、上記書換処理中にエラー(例えばデータ転送エラー、フラッシュメモリ213の消去エラー、書込エラーなど)が発生した場合には、プリンタ2からホストコンピュータ1に「中断要求」ステータスを送信して所定のエラー処理を実行する。
【0035】
以上のように、この実施形態によれば、ファームウエアの書換処理が必要となると、印刷モードから書換モードにモード切替を行うとともに、ホストコンピュータ1とプリンタ2とのマスター/スレーブ関係を入れ替えているので、書換モードを適当なマスター/スレーブ状態で実行することができる。すなわち、書換モードでは、プリンタ2がマスターとなり、書換処理の進行状況に応じてホストコンピュータ1に対してステータスを送信しているため、書換処理の各段階に適したタイミングで、しかも適切な指示をホストコンピュータ1に与えることができる。その結果、ファームウエアの書換処理を効率的に行うことができる。
【0036】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、ダウンロードプログラム31をホストコンピュータ1を経由して読み込んでいるが、予めプリンタ2のフラッシュメモリ213のライトプロテクト領域に格納したり、別のROMなどの不揮発性メモリに格納してもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、画像形成装置として、いわゆるダムプリンタまたはホストベースドプリンタと称される装置を備えた情報処理システムに対して本発明を適用しているが、画像形成装置はこれに限定されるものではない。すなわち、ホスト装置と画像形成装置とが相互に通信可能に接続され、ホスト装置からの信号に基づき画像形成装置が該信号に対応する画像を形成するように構成された情報処理システム全般に対して本発明を適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように構成された情報処理システム、ファームウエアの書換方法、書換プログラムならびに記録媒体では、モード切替に応じてホスト装置と画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替えるように構成しているので、書換モードにおいてホスト装置と画像形成装置とを書換モードに適したマスター/スレーブ関係に設定した状態でファームウエアの書換を実行することができ、ファームウエアの書換を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。
【図2】ホストコンピュータとプリンタとの間で行われる通信手順を示す図である。
【図3】プリンタでのデータの転送状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1…ホストコンピュータ(ホスト装置)
2…プリンタ(画像形成装置)
3…フロッピー(登録商標)ディスク(記録媒体)
14…ハードディスク(記録媒体)
31…ダウンロードプログラム
32…ファームウエア
213…フラッシュメモリ(メモリ)
【発明の属する技術分野】
この発明は、ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、前記ホスト装置から与えられる信号に応じて前記画像形成装置が該信号に対応する画像を形成する情報処理システム、該画像形成装置に記憶されているファームウエアの書換方法、書換プログラムならびに記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の情報処理システムとして、例えば特開2000−172453号公報に記載されたように、ホストコンピュータなどのホスト装置と、画像形成装置たるプリンタとを相互に通信可能に接続したものが従来より知られている。この公報に記載された画像形成装置は、プリンタとして最低限度の機構、典型的にはビットマップ展開されたイメージデータをホスト装置から受けて単に印刷するだけの機能しか基本的に備えていないものであり、いわゆるダムプリンタまたはホストベースドプリンタと称される装置である。すなわち、この画像形成装置は、中央演算処理装置としてのCPUと、ファームウエアを記憶する書き換え可能な不揮発性メモリとを有しており、上記イメージデータを示す信号を受けると、フラッシュROMやEEPROMなどの不揮発性メモリに記憶されているファームウエアに基づきエンジン部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートにイメージデータに対応する画像を形成する。
【0003】
ここで、ファームウエアを書き換え可能な不揮発性メモリに記憶させているが、この理由は将来の機能追加やバージョンアップに柔軟に対応するためである。すなわち、機能追加やバージョンアップが必要となった場合には、機能追加などを盛り込んだファームウエアを新たに作成し、旧ファームウエアを新たなファームウエアに書き換えて更新する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の情報処理システムでは、ホスト装置と画像形成装置との間で通信を行うために、ホスト装置をマスターとして機能させる一方、画像形成装置をスレーブとして機能させている。すなわち、画像形成装置はホスト装置からのコマンドやデータを受けて動作しており、ホスト装置からイメージデータを示す信号が与えられると、ファームウエアに基づき該信号に対応する画像を形成する印刷モードを実行する。一方、ファームウエアの書き換えが必要となると、ホスト装置からのコマンドに応じてファームウエアを書き換える書換モードに入る。そして、この書換モードでは、画像形成装置が不揮発性メモリにアクセスしてファームウエアの書換処理を制御する。
【0005】
しかしながら、上記したように画像形成装置はホスト装置により指示または制御されているため、常にホスト装置からのコマンドなどに対応しながらファームウエアの書換処理を行わなければならず、ファームウエアの書換処理が必ずしも効率的なものであるとは言えなかった。
【0006】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、ホスト装置から与えられる信号に応じて画像形成装置が該信号に対応する画像を形成する情報処理システムにおいて、ファームウエアの書換を効率よく行うことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、ホスト装置から与えられる信号に応じて画像形成装置が該信号に対応する画像を形成する情報処理システム、ならびにファームウエアの書換方法、書換プログラムおよび記録媒体に関するものであって、上記目的を達成するため、以下のように構成している。
【0008】
この発明にかかる画像形成装置は、メモリに記憶されたファームウエアに基づき信号に対応する画像を作成する印刷モードと、ファームウエアを書き換える書換モードとを切替え可能で、しかも、モード切替に応じてホスト装置と画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替えるように構成している。
【0009】
また、この発明にかかるファームウエアの書換方法は、メモリに記憶されたファームウエアに基づき信号に対応する画像を作成する印刷モードから、ファームウエアを書き換える書換モードに切替えるのに応じて、ホスト装置と画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替えている。
【0010】
また、この発明にかかる書換プログラムは、上記情報処理システムに、メモリに記憶されたファームウエアに基づき信号に対応する画像を作成する印刷モードから、ファームウエアを書き換える書換モードに切替えるのに応じて、ホスト装置と画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替える手順を実行させるように構成されている。
【0011】
また、この発明にかかる記録媒体は、上記書換プログラムを記録している。
【0012】
以上のように構成された情報処理システム、ならびに該システムにおけるファームウエアの書換方法、書換プログラムおよび記録媒体では、該システムは印刷モードと書換モードとに切替え可能となっており、それらのモードに応じてホスト装置と画像形成装置とのマスター/スレーブ関係が入れ替えられる。したがって、書換モードにおいて、ホスト装置と画像形成装置とが書換モードに適したマスター/スレーブ関係に設定された状態でファームウエアの書換を行うことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明にかかる情報処理システムの一実施形態を示す図である。この情報処理システムでは、同図に示すように、ホストコンピュータ1とプリンタ2とが相互に通信可能に接続されている。
【0014】
このホストコンピュータ1は本発明の「ホスト装置」に相当するものであり、各種のコマンドやビットマップ展開されたイメージデータなどをプリンタ2に送信することでプリンタ2を制御して所望の画像を印刷させる。より具体的には、ホストコンピュータ1は、中央演算処理装置としてのCPU11と、ホストコンピュータ1の起動プログラムなどを記憶したROM12と、演算結果やデータなどを一時的に記憶するRAM13と、ホストコンピュータ1に対してプリンタドライバ機能およびプリントモニタ機能などを発揮させるためのプログラムや各種データなどを記憶するハードディスク14とを備えている。
【0015】
そして、ハードディスク14内のプログラムをRAM13に転送し、該プログラムを作動させることでCPU11はプリンタドライバ機能部およびプリントモニタ機能部として動作する。すなわち、プリンタドライバ機能部は、プリンタ2のステータス設定/表示、ビットマップ展開されたイメージデータ(ビットイメージ)の生成、及び、プリントモニタ機能部への印刷データの生成などを行う。また、プリンタドライバ機能部は、ステータス設定/表示をするためのグラフィックユーザインタフェース画面を、ホストコンピュータ1の表示部15に表示し、そして、マウスやキーボードなどの入力部16からのユーザ命令に応答して動作する。
【0016】
また、プリントモニタ機能部は、プリンタドライバ機能部の生成した印刷データを元にプリンタ2とのプロトコルに従ったコマンドの作成、プリンタ2とのコマンドと応答のやり取り(プリンタ2とのステータスのやり取りが含まれる)、及び、エラー/ワーニング表示などを行うものである。このようにプリンタ2のコマンドやデータのやり取りを行うために、ホストコンピュータ1には通信インターフェース17が設けられている。また、プリントモニタ機能部は、エラー/ワーニング表示を行うためのグラフィックユーザインタフェース画面を、表示部15に表示し、そして、マウスやキーボードなどの入力部16からのユーザ命令に応答して動作する。
【0017】
さらに、ホストコンピュータ1には、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)18が設けられており、フロッピー(登録商標)ディスク3から後述するようにダウンロードプログラムや新しいファームウエアを読出し可能となっている。
【0018】
一方、プリンタ2は本発明の「画像形成装置」に相当するものであり、プリンタとして最低限度の機構のみを備えた装置、いわゆるダムプリンタまたはホストベースドプリンタと称される装置である。このプリンタ2は、図1に示すように、ホストコンピュータ1から送信されてくるコマンドやデータなどに応じてコントローラ21がエンジン部22を制御して所望の画像を印刷する装置である。
【0019】
このコントローラ21は、ホストインターフェース211、CPU212、フラッシュメモリ213およびRAM214を備えている。ホストインターフェース211はホストコンピュータ1との間で通信を行うためのものであり、ホストコンピュータ1から送信されるコマンドやデータなどを受信し、またホストコンピュータ1に対して後述する「データ要求」、「指示待ち要求」などのステータス等を送信する。
【0020】
また、この実施形態では、「ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリ」としてフラッシュメモリ213を用いており、そのメモリ領域の一部をライトプロテクトするとともに、そのライトプロテクト領域にイニシャル・プログラム・ローダ(IPL)を格納する一方、残りのメモリ領域にファームウエアを格納するように構成している。もちろん、イニシャル・プログラム・ローダを格納するためのROMを別途設け、フラッシュメモリ213にファームウエアのみを格納するようにしてもよい。
【0021】
そして、CPU212はファームウエアを実行することによりエンジン部22の各部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートに画像を形成する(印刷モード)。このようにフラッシュメモリ213に記憶されたファームウエアに基づきホストコンピュータ1からのイメージデータに対応する画像を作成する印刷モードでは、ホストコンピュータ1がマスターとして機能するとともに、プリンタ2がスレーブとして機能している。
【0022】
また、このプリンタ2では、上記印刷モード以外にファームウエアの書き換えを行う書換モードを実行可能となっている。すなわち、イニシャル・プログラム・ローダに基づきダウンロードプログラム31(図1)がRAM214にロードされ、CPU212がそのダウンロードプログラム31を実行することでファームウエアの書換処理を実行する。この実施形態では、特に書換モードとなっている間、プリンタ2がマスターとして機能するとともに、ホストコンピュータ1がスレーブとして機能するように構成している。
【0023】
次に、図2および図3を参照しつつファームウエアの書換処理について詳述する。図2はホストコンピュータ(ホスト装置)とプリンタ(画像形成装置)との間で行われる通信手順を示す図であり、図3はプリンタでのデータの転送状態を示す模式図である。
【0024】
上記のように構成された情報処理システムでは、ホストコンピュータ1がプリンタ2に対してコマンドやデータ等を送信し、これを受けたスレーブとして動作しているプリンタ2がフラッシュメモリ213に格納されているファームウエアに基づきエンジン部22の各部を制御して印刷処理を行っている(印刷モード)。このときのメモリ状態は図3(a)である。
【0025】
そして、ファームウエアの書換が必要となると、ホストコンピュータ1に対して印刷モードから書換モードに切替える旨の指示を与えるとともに、ダウンロードプログラム31(図1)および新しいファームウエア32(図1)をホストコンピュータ1に与える。具体的な手順としては、例えばユーザやサービスエンジニアなどがダウンロードプログラム31および新しいファームウエア32が記録されたフロッピー(登録商標)ディスク3をホストコンピュータ1のフロッピー(登録商標)ディスクドライブ18にセットする。また、ユーザやサービスエンジニアなどは、入力部16のキーボードやマウスを操作してホストコンピュータ1のCPU11に対し書換モードへのモード切替を指示する。なお、ここでは外部記録媒体としてフロッピー(登録商標)ディスク3を用いているが、この代わりにCD−ROMやMOなどの他の記録媒体を用いたり、LANを経由して所定のサーバに格納されているダウンロードプログラムおよび新しいファームウエアをホストコンピュータ1のハードディスク14に予めダウンロードするようにしてもよい。
【0026】
上記のようにしてユーザなどからモード切替の指示が与えられると、ホストコンピュータ1はプリンタ2に対して「書換モード」コマンドを送信する。一方、このコマンドを受信したプリンタ2は「了解」ステータスを送信する。これによって、印刷モードから書換モードに切り替わる。
【0027】
この書換モードでは、図2に示すように、プリンタ2がマスターとして機能するとともに、ホストコンピュータ1がスレーブとして機能し、以下のような通信が行われてファームウエアの書換処理が実行される。
【0028】
(1)ダウンロードプログラム31の書き込み(プログラム読込工程)
IPLに基づきCPU212が作動してフロッピー(登録商標)ディスク3に格納されているダウンロードプログラム31をプリンタ2のRAM214に書き込む。具体的には、プリンタ2からホストコンピュータ1に対し、「データ要求」ステータスを送信する。これを受けたホストコンピュータ1はダウンロードプログラム31のプログラム長ステータスを示すバイトサイズをプリンタ2に返す。そして、プリンタ2はホストコンピュータ1に対して「指示待ち要求」ステータスを送信し、これを受けてホストコンピュータ1が待機状態となる。
【0029】
次に、ダウンロードプログラム31の送信を要求するため、プリンタ2からホストコンピュータ1に対し、「データ要求」ステータスを送信する。これを受けたホストコンピュータ1はダウンロードプログラム31をプリンタ2に送信する。そして、プリンタ2は送信されてきたダウンロードプログラム31をRAM214に格納する(図3(b))。それに続いて、プリンタ2はホストコンピュータ1に対して「指示待ち要求」ステータスを送信し、これを受けてホストコンピュータ1が待機状態となる。
【0030】
(2)ファームウエア32の書き込み
次に、ダウンロードプログラムを起動してファームウエア32の書き込みを行う。まず、図3(c)に示すように、フラッシュメモリ213に格納されている旧ファームウエアを消去する(消去工程)。
【0031】
そして、新しいファームウエア32のヘッダ(Header)の送信を要求するために、プリンタ2からホストコンピュータ1に対し、「データ要求」ステータスを送信する。これを受けたホストコンピュータ1は新ファームウエア32のヘッダ(Header)をプリンタ2に送信する。こうしてプリンタ2に読み込まれたヘッダは、図3(d)に示すように、一旦RAM214に格納された後、フラッシュメモリ213に書き込まれる(書込工程;書込手順)。そして、プリンタ2はホストコンピュータ1に対して「指示待ち要求」ステータスを送信し、これを受けてホストコンピュータ1が待機状態となる。
【0032】
また、ファームウエアの送信を要求するために、プリンタ2からホストコンピュータ1に対し、「データ要求」ステータスを送信する。これを受けたホストコンピュータ1は新ファームウエア32のデータを単位長さ、例えば128バイト単位でプリンタ2に送信する。こうしてプリンタ2に読み込まれたファームウエアは、図3(e)に示すように、一旦RAM214に格納された後、フラッシュメモリ213に書き込まれる(書込工程;書込手順)。そして、プリンタ2はホストコンピュータ1に対して「指示待ち要求」ステータスを送信し、これを受けてホストコンピュータ1が待機状態となる。この単位長さバイトでのデータ書込(図2の1点鎖線で囲った処理)をN回繰り返してファームウエア全体をフラッシュメモリ213に書込む。
【0033】
それに続いて、ファームウエア32のフッタ(Footer)の送信を要求するために、プリンタ2からホストコンピュータ1に対し、「データ要求」ステータスを送信する。これを受けたホストコンピュータ1は新ファームウエア32のフッタをプリンタ2に送信する。こうしてプリンタ2に読み込まれたフッタは、図3(f)に示すように、一旦RAM214に格納された後、フラッシュメモリ213に書き込まれる(書込工程;書込手順)。こうして、ファームウエアの書き換えが完了すると、プリンタ2はホストコンピュータ1に対して「再起動要求」ステータスを送信し、これを受けてホストコンピュータ1が再起動処理を実行して装置全体が再起動され、上記のようにして書き換えられたファームウエアを有効なものとする。
【0034】
なお、ホストコンピュータ1からプリンタ2へのデータ転送を行うたびにホストコンピュータ1からプリンタ2にチェックサムを送信し、このチェックサムに基づきデータ転送が良好に行われたことを確認するのが望ましい。また、上記書換処理中にエラー(例えばデータ転送エラー、フラッシュメモリ213の消去エラー、書込エラーなど)が発生した場合には、プリンタ2からホストコンピュータ1に「中断要求」ステータスを送信して所定のエラー処理を実行する。
【0035】
以上のように、この実施形態によれば、ファームウエアの書換処理が必要となると、印刷モードから書換モードにモード切替を行うとともに、ホストコンピュータ1とプリンタ2とのマスター/スレーブ関係を入れ替えているので、書換モードを適当なマスター/スレーブ状態で実行することができる。すなわち、書換モードでは、プリンタ2がマスターとなり、書換処理の進行状況に応じてホストコンピュータ1に対してステータスを送信しているため、書換処理の各段階に適したタイミングで、しかも適切な指示をホストコンピュータ1に与えることができる。その結果、ファームウエアの書換処理を効率的に行うことができる。
【0036】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、ダウンロードプログラム31をホストコンピュータ1を経由して読み込んでいるが、予めプリンタ2のフラッシュメモリ213のライトプロテクト領域に格納したり、別のROMなどの不揮発性メモリに格納してもよい。
【0037】
また、上記実施形態では、画像形成装置として、いわゆるダムプリンタまたはホストベースドプリンタと称される装置を備えた情報処理システムに対して本発明を適用しているが、画像形成装置はこれに限定されるものではない。すなわち、ホスト装置と画像形成装置とが相互に通信可能に接続され、ホスト装置からの信号に基づき画像形成装置が該信号に対応する画像を形成するように構成された情報処理システム全般に対して本発明を適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように構成された情報処理システム、ファームウエアの書換方法、書換プログラムならびに記録媒体では、モード切替に応じてホスト装置と画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替えるように構成しているので、書換モードにおいてホスト装置と画像形成装置とを書換モードに適したマスター/スレーブ関係に設定した状態でファームウエアの書換を実行することができ、ファームウエアの書換を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像形成装置の一実施形態を示す図である。
【図2】ホストコンピュータとプリンタとの間で行われる通信手順を示す図である。
【図3】プリンタでのデータの転送状態を示す模式図である。
【符号の説明】
1…ホストコンピュータ(ホスト装置)
2…プリンタ(画像形成装置)
3…フロッピー(登録商標)ディスク(記録媒体)
14…ハードディスク(記録媒体)
31…ダウンロードプログラム
32…ファームウエア
213…フラッシュメモリ(メモリ)
Claims (12)
- ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、前記ホスト装置から与えられる信号に応じて前記画像形成装置が該信号に対応する画像を形成する情報処理システムにおいて、
前記メモリに記憶されたファームウエアに基づき前記信号に対応する画像を作成する印刷モードと、前記ファームウエアを書き換える書換モードとを切替え可能で、しかも、
前記モード切替に応じて前記ホスト装置と前記画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替えることを特徴とする情報処理システム。 - 前記印刷モードにおいては、前記ホスト装置および前記画像形成装置はそれぞれマスターおよびスレーブとなる一方、
前記書換モードにおいては、前記ホスト装置および前記画像形成装置はそれぞれスレーブおよびマスターとなる請求項1記載の情報処理システム。 - ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、前記ホスト装置から与えられる信号に応じて前記画像形成装置が該信号に対応する画像を形成する情報処理システムにおいてファームウエアを書き換える方法であって、
前記メモリに記憶されたファームウエアに基づき前記信号に対応する画像を作成する印刷モードから、前記ファームウエアを書き換える書換モードに切替えるのに応じて、前記ホスト装置と前記画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替えることを特徴とするファームウエアの書換方法。 - 前記書換モードでは、前記ホスト装置および前記画像形成装置をそれぞれスレーブおよびマスターに設定し、前記ホスト装置から新しいファームウエアを読み込み、前記メモリに書込む書込工程を実行する請求項3記載のファームウエアの書換方法。
- ダウンロードプログラムを前記ホスト装置から読み込むプログラム読込工程をさらに備え、
前記書換モードでは、その読み込んだダウンロードプログラムに基づき前記書込工程を実行する請求項4記載のファームウエアの書換方法。 - 前記書換モードでは、新しいファームウエアを前記メモリに書き込む前に、前記メモリに記憶されているファームウエアを消去する消去工程を実行する請求項4記載のファームウエアの書換方法。
- ダウンロードプログラムを前記ホスト装置から読み込むプログラム読込工程をさらに備え、
前記書換モードでは、その読み込んだダウンロードプログラムに基づき前記消去工程および前記書込工程を実行する請求項6記載のファームウエアの書換方法。 - 前記メモリへのファームウエアの書換が完了すると、前記ホスト装置および前記画像形成装置を再起動する再起動工程を実行する請求項3ないし7のいずれかに記載のファームウエアの書換方法。
- ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、前記ホスト装置から与えられる信号に応じて前記画像形成装置が該信号に対応する画像を形成する情報処理システムに、
前記メモリに記憶されたファームウエアに基づき前記信号に対応する画像を作成する印刷モードから、前記ファームウエアを書き換える書換モードに切替えるのに応じて、前記ホスト装置と前記画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替える手順
を実行させるための書換プログラム。 - ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、前記ホスト装置および前記画像形成装置をそれぞれマスターおよびスレーブに設定した状態で、前記ホスト装置から信号を与えることによって該信号に対応する画像を形成する情報処理システムに、
前記ホスト装置および前記画像形成装置をそれぞれスレーブおよびマスターに設定した状態で、前記ホスト装置から新しいファームウエアを読み込み、前記メモリに書込む書込手順
を実行させるための書換プログラム。 - ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、前記ホスト装置から与えられる信号に応じて前記画像形成装置が該信号に対応する画像を形成する情報処理システムに、
前記メモリに記憶されたファームウエアに基づき前記信号に対応する画像を作成する印刷モードから、前記ファームウエアを書き換える書換モードに切替えるのに応じて、前記ホスト装置と前記画像形成装置とのマスター/スレーブ関係を入れ替える手順
を実行させるための書換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - ホスト装置と、ファームウエアを記憶する書き換え可能なメモリを有する画像形成装置とが互いに通信可能に接続され、前記ホスト装置および前記画像形成装置をそれぞれマスターおよびスレーブに設定した状態で、前記ホスト装置から信号を与えることによって該信号に対応する画像を形成する情報処理システムに、
前記ホスト装置および前記画像形成装置をそれぞれスレーブおよびマスターに設定した状態で、前記ホスト装置から新しいファームウエアを読み込み、前記メモリに書込む書込手順
を実行させるための書換プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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