JP2004021177A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バックグラウンド露光方式では現像されない領域(画像領域の白の領域や非画像領域)を露光しなければならなく、(レーザやLED等)の寿命が懸念される。また、カラー画像形成装置においては4回分の潜像を形成しなければならないので、モノクロ画像形成装置に対してさらに光源の寿命が不利である。
【解決手段】バックグラウンド露光で感光体上に形成された静電潜像を現像する黒トナーおよび複数の色トナーを適用し、各色の現像タイミングで前記感光体と対向する現像位置に回転移動する少なくとも黒トナーを除く複数の色トナー現像手段を備えた回転式現像手段を有するカラー画像形成装置において、前記回転式現像手段を回転移動させて現像手段の1つを前記現像位置に移動させて次の現像に備える時は、帯電手段の出力と露光手段の出力をオフするものである。
【選択図】 図1
【解決手段】バックグラウンド露光で感光体上に形成された静電潜像を現像する黒トナーおよび複数の色トナーを適用し、各色の現像タイミングで前記感光体と対向する現像位置に回転移動する少なくとも黒トナーを除く複数の色トナー現像手段を備えた回転式現像手段を有するカラー画像形成装置において、前記回転式現像手段を回転移動させて現像手段の1つを前記現像位置に移動させて次の現像に備える時は、帯電手段の出力と露光手段の出力をオフするものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非画像領域を露光するバックグラウンド露光方式を用いて感光体(以下、感光ドラムとも称する)上に静電潜像を形成するデジタル複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ等のカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカラー複写機等の電子写真方式のカラー画像形成装置において、読み取り部に入力される画像信号を電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各成分に分解してプリンタ部に送る。1回の読み取り(原稿走査)につき、M、C、Y、Kの内の一つの成分がプリンタ部に送られるため、計4回の原稿走査により一回のプリントアウトが完成する。
【0003】
各々の原稿走査によって、感光ドラム上にM、C、Y、Kの静電潜像を形成し、その静電潜像に対応するトナーで現像を行う。そして、感光ドラム上に現像される、M、C、Y、Kの4回分のトナー像を記録用紙に転写するために、中間転写ベルトが4回転する間に4回分のトナー像を中間転写し、その後記録用紙に一括転写する。つまり、中間転写ベルト4回転で1枚分のプリント出力が出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような電子写真方式のカラー画像形成装置において、非画像部を像露光(バックグラウンド露光)してから正規現像を行う方式を用いることがある。図4、5にバックグラウンド露光における感光体上の表面電位の変化を示す。
【0005】
本方式によれば、感光体は帯電器によって所定電位V0に帯電された後(図4)、レーザ等の露光手段によって非画像部が露光される。露光された領域は感光体の表面電位がV1に減衰することで反転像状の潜像を形成する(図5)。その潜像(露光されずにV0の電位を有する領域)は例えば負に帯電したトナーによって現像される。
【0006】
このように、バックグラウンド露光方式では現像されない領域(画像領域の白の領域や非画像領域)を露光しなければならなく、画像部を像露光するイメージ露光方式に対して光源(レーザやLED等)の寿命が懸念される。また、カラー画像形成装置においては4回分の潜像を形成しなければならないので、モノクロ画像形成装置に対してさらに光源の寿命が不利である。
【0007】
本発明は上記のような従来の課題を解決するためになされたものであり、バックグラウンド露光系の画像形成装置においても光源の点灯時間を短縮して耐久性の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を有することを特徴とするカラー画像形成装置である。
【0009】
(1)感光体と、前記感光体表面を所定電位に帯電する帯電手段と、非画像領域を露光するバックグラウンド露光方式で前記帯電された感光体表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体上に形成された静電潜像を現像する黒トナーおよび複数の色トナーを適用し、各色の現像タイミングで前記感光体と対向する現像位置に回転移動する複数の現像手段を備えた回転式現像手段とを有するカラー画像形成装置において、前記回転式現像手段を回転移動させて現像手段の1つを前記現像位置に移動させて次の現像に備える時は、前記帯電手段の出力と前記露光手段の出力をオフすることを特徴とするカラー画像形成装置。
【0010】
(2)感光体と、前記感光体表面を所定電位に帯電する帯電手段と、非画像領域を露光するバックグラウンド露光方式で前記帯電された感光体表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体上に形成された静電潜像を現像する黒トナーを適用し、前記感光体と対向する現像位置に常に固定された固定式現像手段と、前記感光体上に形成された静電潜像を現像する複数の色トナーを適用し、各色の現像タイミングで前記感光体と対向する現像位置に回転移動する複数の現像手段を有する回転式現像手段とを有するカラー画像形成装置において、前記回転式現像手段を回転移動させて前記現像手段の1つを前記現像位置に移動させて次の現像に備える時は、前記帯電手段の出力と前記露光手段の出力をオフすることを特徴とするカラー画像形成装置。
【0011】
(3)前記回転式現像手段を回転移動して次の現像に備える時は画像形成不可であることを特徴とする(1)または(2)のカラー画像形成装置。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図面について説明する。
【0013】
(実施例)
図1は本発明のカラー画像形成装置の全体の概略を示す図である。このカラー画像形成装置は、電子写真プロセスを利用したデジタル複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ等である。以下、構成及び動作の概略を簡単に説明する。
【0014】
イメージスキャナ部201において、原稿台ガラス202上の原稿203は、ハロゲンランプ204の光で照射される。原稿からの反射光はミラー205、206に導かれ、レンズ207によりCCD等の3ラインセンサ(R、G、Bセンサ209−1〜209−3)209上に像を結ぶ。レンズ207の直前には遠赤外カットフィルタ208が設けられている。
【0015】
CCD209は原稿からの光情報を色分解して、フルカラー情報レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分を読み取り、信号処理部210に送る。なお、ハロゲンランプ204、ミラー205は速度Vで、ミラー206は1/2Vでラインセンサの電気的走査方向(以下、主走査方向)に対して垂直方向(以下、副走査方向)に機械的に動くことにより、原稿全面を走査する。
【0016】
211は標準白色板であり、R、G、Bセンサ209−1〜209−3による読み取りデータの補正データを発生する。この標準白色板211は可視光から赤外光に対してはほぼ均一の反射特性を示し、可視では白色の色を有している。この標準白色板を用いてR、G、Bセンサ209−1〜209−3の可視センサの出力データの補正を行う。また、標準白色板211は光センサで、フラグ板212と共に画像先端信号VTOPを作り出す。
【0017】
信号処理部210では読み取られたR、G、B信号を電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(BK)の各成分に分解し、プリンタ部200に送る。また、イメージスキャナ部201における一回の原稿走査(スキャン)につき、M、C、Y、BKの内、一つの成分がプリンタ200に送られ、計4回の原稿走査により一回のプリントアウトが完成する。
【0018】
プリンタ部200では、イメージスキャナ部201より送られてくるM、C、Y、BKの画像信号は、レーザドライバ214に送られる。レーザドライバ214はM、C、Y、BKの画像信号に応じ、半導体レーザ(以下、レーザと略称する)215を変調駆動する。レーザ光はポリゴンミラー216、f−θレンズ217、ミラー218を介し、感光ドラム219上を走査する。
【0019】
感光ドラム219ではレーザ光による静電潜像に先立って、感光体上の残電荷を消去するために前露光ランプ230によって露光されて均一に除電される。その後、一次帯電器229によって感光ドラム219は所定の電位に帯電され、レーザ光により静電潜像される。220は回転現像器、221は固定現像器であり、回転現像器220はイエロー現像器220−1、マゼンタ現像器220−2、シアン現像器220−3より構成される。
【0020】
回転現像器220は不図示のモータによって、例えばマゼンタの静電潜像を現像する際にはマゼンタ現像器220−2が感光体の現像位置に移動する。また、固定現像器221は常に感光ドラム219に接している。それぞれの現像器で感光ドラム219上に形成されたM、C、Y、BKの静電潜像を対応するトナーで現像する。
【0021】
感光ドラム219上に現像された各色のトナー像は、転写装置225によって中間転写体(転写媒体)としてのベルト222に順次転写されて、4色のトナー像が重ね合わされる。図6に転写ベルト222を示す。転写ベルト222のベルト端部にはベルト位置を検知するための222a、222bの切りかきがあり、転写ベルトが回転駆動すると、発光受光素子からなるベルト位置検知センサ231により222a、222bを検知することになる。222a、222bはちょうど中間転写ベルト222を2等分する位置にある。222a、222bの検知出力(画像先端信号ITOP−222a による出力がA−ITOP、222bによる出力がB−ITOPとする。)を基に所定のタイミングで、前露光、一次帯電、画像形成、回転現像器駆動を行う。用紙カセット223または224より給紙された記録用紙は2次転写装置227と中間転写ベルト222との当接部に給送される。中間転写ベルト222上に形成されたトナー像はここで記録紙上に転写され、定着ユニット228で熱定着されて装置外へ排出される。
【0022】
中間転写ベルト222にはベルトクリーナ226が設けられていて、中間転写ベルト222の残留トナーがブレードで掻き落とされる。このベルトクリーナ226は不図示のモータでブレードが中間転写ベルト222に当接させたり、離間させたりしている。中間転写ベルト222上にトナー画像が転写されている間はベルトクリーナ226のブレードが離間されており、トナー像が記録用紙に転写されたあと中間転写ベルト1周回転する間ベルトクリーナ226のブレードは当接する。
【0023】
この中間転写ベルト1周の周長は記録用紙の最大サイズ(例えばA3サイズ)の画像を転写できる大きさである。また、その用紙の半分(例えばA4サイズ)以下ならば2画像分の転写が可能である周長なので、そのサイズの画像を複数枚プリントするときは中間転写ベルト222上に2枚分の画像を形成している。すなわち、記録用紙がA4やB5サイズで1枚の原稿を複数枚プリントするときには、中間転写ベルト4回転の画像形成1シーケンスで2枚のプリントを可能にし、生産性を向上させている。
【0024】
図2は、本発明のカラー画像形成装置におけるA3のカラー画像を形成する時の画像現像タイミングと回転現像器の動作タイミングを示す。
【0025】
▲1▼中間転写ベルト1周目
A−ITOP信号を基準に所定のタイミングT1で感光体219上に形成されたY画像を現像後、回転現像器220をM現像器220−2が感光体219に現像できる位置に回転移動する。また、現像されたY画像は中間転写ベルト222上に転写される。
【0026】
▲2▼中間転写ベルト2周目
A−ITOP信号を基準に所定のタイミングT1で感光体219上に形成されたM画像を現像後回転現像器220をC現像器220−3が感光体219に現像できる位置に回転移動する。また、現像されたM画像は中間転写ベルト222上に転写される。
【0027】
▲3▼中間転写ベルト3周目
A−ITOP信号を基準に所定のタイミングT1で感光体219上に形成されたC画像を現像後回転現像器220をY現像器220−1が感光体219に現像できる位置に回転移動する。また、現像されたC画像は中間転写ベルト222上に転写される。
【0028】
▲4▼中間転写ベルト4周目
A−ITOP信号を基準に所定のタイミングT1で感光体219上に形成されたK画像を現像し、中間転写ベルト222上に転写する。
【0029】
以上の▲1▼〜▲4▼の現像、転写プロセスが順次に実施されることにより、中間転写ベルト222上に上述の4つのトナー像(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色のトナー像)が順次に重畳転写されて、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0030】
そして、中間転写ベルト222上に形成された上記の合成カラートナー画像が記録用紙に一括転写される。
【0031】
▲5▼中間転写ベルト5周目
その後、中間転写ベルト222上の残トナーをクリーニングするためにベルトクリーナ226が中間転写ベルト222に当接する。
【0032】
以上の▲1▼〜▲5▼の工程により、中間転写ベルト5周でA3画像の1枚の記録を終了する。A4画像を記録する時は、2画像分まとめて記録することになる。そのため、中間転写ベルト1周で2画像分転写されることになる。
【0033】
図3は本発明の特徴である、A4画像を複数枚記録する時のプリンタ部の動作タイミングチャートを示す。図3では中間転写ベルト1周ごとの現像、前露光、一次帯電、レーザ出力、現像器切り替えのタイミングを示している。
【0034】
まず、画像形成に先立って前露光ランプ230がオンし、一次帯電器229が出力することで、感光体219が所定の電位に帯電される。同時にレーザ215も点灯し、帯電された感光体219の電荷を中和することで非画像部のトナー付着を防いでいる。前露光ランプ230は中間転写ベルト222のクリーニング工程が終了するまでの間連続点灯している。また、画像形成開始時の感光体219に当接している回転現像器220は最初に現像を行うY現像器220−1である。
【0035】
▲1▼中間転写ベルト1周目
A−ITOP信号が入力されると一次帯電229を出力し、レーザ出力を行う。レーザにより潜像された感光体219上の1枚目のY画像(Y1画像)と2枚目のY画像(Y2画像)は、A−ITOP信号出力後T1経過すると、現像器を通過するため現像され、中間転写ベルト222上に転写する。画像形成を行っているので、一次帯電器229および前露光ランプ230は出力したままである。また、レーザ215は画像領域では画像信号に応じた点灯、非画像領域ではフル点灯を行っている。
【0036】
ここで、A4、2画像分の転写をすると、ほぼ中間転写ベルト1周分となるため、次のMの画像を記録するまでの間に回転現像器220をM現像器220−2が感光体219の現像できる位置まで回転移動することができない。
【0037】
▲2▼中間転写ベルト2周目
このため、A−ITOP信号出力後T1経過した1枚目のM画像を現像するべきタイミングで、M現像器220−2が感光体219に現像できる位置に回転移動する。B−ITOP信号後に一次帯電器229の出力をオンし、レーザ出力を行い、B−ITOP信号出力後T1経過すると、2枚目のM画像(M2画像)のみを現像、転写する。このM現像器220−2が移動している間は感光体上に画像形成しないので、A−ITOP信号後一次帯電器229の出力をオフする。そのため、感光体上の電位は前露光ランプ230の照射により0Vであり、レーザ215を点灯しなくても感光体219上へのトナー付着がなくなるため、中間転写ベルト約半周の間レーザ215を消灯する。
【0038】
▲3▼中間転写ベルト3周目
A−ITOP信号出力後T1経過すると、1枚目のM画像(M1画像)を現像、転写する。B−ITOP信号出力後T1経過すると、C現像器220−3が感光体219を現像できる位置に回転移動する。同様にこのC現像器220−3が移動している間は画像形成できないので、中間転写ベルト約半周の間は一次帯電器229の出力をオフし、レーザを消灯する。
【0039】
▲4▼中間転写ベルト4周目
A−ITOP/B−ITOP信号が出力されるとレーザ出力を行う。レーザにより潜像された1枚目のC画像(C1画像)と2枚目のC画像(C2画像)をそれぞれA−ITOP/B−ITOP信号出力後T1経過後に現像、転写する。画像形成を行っているので、一次帯電器229および前露光ランプ230は出力したままで、レーザ215は画像領域では画像信号に応じた点灯、非画像領域ではフル点灯を行っている。
【0040】
▲5▼中間転写ベルト5周目
A−ITOP/B−ITOP信号が出力されるとレーザ出力を行う。K現像器221は固定現像器なので、回転現像器の移動なしに続いてレーザにより潜像された1枚目のK画像(K1画像)と2枚目のK画像(K2画像)をそれぞれA−ITOP/B−ITOP信号出力後T1経過後に現像、転写する。この間も、一次帯電器229および前露光ランプ230は出力したままで、レーザ215は画像領域では画像信号に応じた点灯、非画像領域ではフル点灯を行っている。
【0041】
以上の▲1▼〜▲5▼の現像、転写プロセスが順次に実施されることにより、中間転写ベルト222上に2画像分の4つのトナー像が順次に重畳転写されて、その後、記録用紙に一括転写される。
【0042】
▲6▼中間転写ベルト6周目
次の画像形成に備えて、Y現像器220−1が現像できる位置に回転移動する。また、中間転写ベルト222上の残トナーをクリーニングするためにベルトクリーナ226が中間転写ベルトに当接する。この時は、すでに全ての画像形成が終了しているので一次帯電器229の出力をオフし、レーザ215を消灯する。
【0043】
以上の▲1▼〜▲6▼の工程により、中間転写ベルト6周でA4画像を2枚記録を終了する。従来、この間一次帯電器229とレーザ215を連続点灯していたが、回転現像器220の切り替え時やクリーニング時に一次帯電器229の出力をオフすることでレーザ215を消灯できるので、中間転写ベルト222の約2周分レーザ215を消灯することができる。よって、A4画像の連続記録時は、従来とくらべてレーザ点灯時間が約2/3で済むことになる。
【0044】
また、上記実施例では中間転写ベルト222を用いた画像形成装置に本発明を適用する例を説明したが、記録材としての記録用紙を吸着担持して転写部へ搬送する記録材担持体としての転写ドラム(もしくは転写ベルト)を用いた画像形成装置にも本発明を適用することができる。即ち、転写ドラム上に静電吸着された複数の記録用紙に各色の画像を順次重ね転写してフルカラー画像を形成する画像形成装置でも有効である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バックグラウンド露光で感光体上に形成された静電潜像を現像する黒トナーおよび複数の色トナーを適用し、各色の現像タイミングで前記感光体と対向する現像位置に回転移動する複数の現像手段を備えた回転式現像手段とを有するカラー画像形成装置において、前記回転式現像手段を回転移動させて現像手段の1つを前記現像位置に移動させて次の現像に備える時は、前記帯電手段の出力と前記露光手段の出力をオフするように構成したので、露光手段としてのレーザの点灯時間を短縮することができ、レーザの耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
【0046】
本発明によれば、バックグラウンド露光で感光体上に形成された静電潜像を現像する黒トナーを適用し、前記感光体と対向する現像位置に常に固定された固定式現像手段と、前記感光体上に形成された静電潜像を現像する複数の色トナーを適用し、各色の現像タイミングで前記感光体と対向する現像位置に回転移動する複数の現像手段を有する回転式現像手段とを有するカラー画像形成装置において、前記回転式現像手段を回転移動させて前記現像手段の1つを前記現像位置に移動させて次の現像に備える時は、前記帯電手段の出力と前記露光手段の出力をオフするように構成したので、露光手段としてのレーザの点灯時間を短縮することができ、レーザの耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
【0047】
本発明によれば、回転式現像手段を回転移動して次の現像に備える時は画像形成不可としたので、帯電手段の出力と露光手段の出力をオフすることができ、露光手段としてのレーザの点灯時間を短縮することができ、レーザの耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の概要を示す断面図。
【図2】本発明でのA3画像形成時の現像および回転式現像手段の切り替えのタイミングチャート。
【図3】本発明でのA4画像連続形成時の動作タイミングチャート。
【図4】バックグラウンド露光時の感光体の表面電位を示すグラフ。
【図5】バックグラウンド露光時の感光体の表面電位を示すグラフ。
【図6】本発明の中間転写ベルトを表す図
【符号の説明】
200 プリンタ部
201 イメージスキャナ部
202 原稿台ガラス
203 原稿
204 ハロゲンランプ
205,206 ミラー
207 レンズ
208 遠赤外カットフィルタ
209 3ラインセンサ(以下CCD)
209−1〜209−3 R、G、Bセンサ
210 信号処理部
211 標準白色板
214 レーザドライバ
215 半導体レーザ
216 ポリゴンミラー
217 f−θレンズ
218 ミラー
219 感光ドラム
220 回転現像器
221 固定現像器
220−1 イエロー現像器
220−2 マゼンタ現像器
220−3 シアン現像器
222 ベルト
223,224 用紙カセット
225,227 転写装置
226 ベルトクリーナ
228 定着ユニット
229 一次帯電器
230 前露光ランプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、非画像領域を露光するバックグラウンド露光方式を用いて感光体(以下、感光ドラムとも称する)上に静電潜像を形成するデジタル複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ等のカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカラー複写機等の電子写真方式のカラー画像形成装置において、読み取り部に入力される画像信号を電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各成分に分解してプリンタ部に送る。1回の読み取り(原稿走査)につき、M、C、Y、Kの内の一つの成分がプリンタ部に送られるため、計4回の原稿走査により一回のプリントアウトが完成する。
【0003】
各々の原稿走査によって、感光ドラム上にM、C、Y、Kの静電潜像を形成し、その静電潜像に対応するトナーで現像を行う。そして、感光ドラム上に現像される、M、C、Y、Kの4回分のトナー像を記録用紙に転写するために、中間転写ベルトが4回転する間に4回分のトナー像を中間転写し、その後記録用紙に一括転写する。つまり、中間転写ベルト4回転で1枚分のプリント出力が出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような電子写真方式のカラー画像形成装置において、非画像部を像露光(バックグラウンド露光)してから正規現像を行う方式を用いることがある。図4、5にバックグラウンド露光における感光体上の表面電位の変化を示す。
【0005】
本方式によれば、感光体は帯電器によって所定電位V0に帯電された後(図4)、レーザ等の露光手段によって非画像部が露光される。露光された領域は感光体の表面電位がV1に減衰することで反転像状の潜像を形成する(図5)。その潜像(露光されずにV0の電位を有する領域)は例えば負に帯電したトナーによって現像される。
【0006】
このように、バックグラウンド露光方式では現像されない領域(画像領域の白の領域や非画像領域)を露光しなければならなく、画像部を像露光するイメージ露光方式に対して光源(レーザやLED等)の寿命が懸念される。また、カラー画像形成装置においては4回分の潜像を形成しなければならないので、モノクロ画像形成装置に対してさらに光源の寿命が不利である。
【0007】
本発明は上記のような従来の課題を解決するためになされたものであり、バックグラウンド露光系の画像形成装置においても光源の点灯時間を短縮して耐久性の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記の構成を有することを特徴とするカラー画像形成装置である。
【0009】
(1)感光体と、前記感光体表面を所定電位に帯電する帯電手段と、非画像領域を露光するバックグラウンド露光方式で前記帯電された感光体表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体上に形成された静電潜像を現像する黒トナーおよび複数の色トナーを適用し、各色の現像タイミングで前記感光体と対向する現像位置に回転移動する複数の現像手段を備えた回転式現像手段とを有するカラー画像形成装置において、前記回転式現像手段を回転移動させて現像手段の1つを前記現像位置に移動させて次の現像に備える時は、前記帯電手段の出力と前記露光手段の出力をオフすることを特徴とするカラー画像形成装置。
【0010】
(2)感光体と、前記感光体表面を所定電位に帯電する帯電手段と、非画像領域を露光するバックグラウンド露光方式で前記帯電された感光体表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体上に形成された静電潜像を現像する黒トナーを適用し、前記感光体と対向する現像位置に常に固定された固定式現像手段と、前記感光体上に形成された静電潜像を現像する複数の色トナーを適用し、各色の現像タイミングで前記感光体と対向する現像位置に回転移動する複数の現像手段を有する回転式現像手段とを有するカラー画像形成装置において、前記回転式現像手段を回転移動させて前記現像手段の1つを前記現像位置に移動させて次の現像に備える時は、前記帯電手段の出力と前記露光手段の出力をオフすることを特徴とするカラー画像形成装置。
【0011】
(3)前記回転式現像手段を回転移動して次の現像に備える時は画像形成不可であることを特徴とする(1)または(2)のカラー画像形成装置。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を図面について説明する。
【0013】
(実施例)
図1は本発明のカラー画像形成装置の全体の概略を示す図である。このカラー画像形成装置は、電子写真プロセスを利用したデジタル複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ等である。以下、構成及び動作の概略を簡単に説明する。
【0014】
イメージスキャナ部201において、原稿台ガラス202上の原稿203は、ハロゲンランプ204の光で照射される。原稿からの反射光はミラー205、206に導かれ、レンズ207によりCCD等の3ラインセンサ(R、G、Bセンサ209−1〜209−3)209上に像を結ぶ。レンズ207の直前には遠赤外カットフィルタ208が設けられている。
【0015】
CCD209は原稿からの光情報を色分解して、フルカラー情報レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分を読み取り、信号処理部210に送る。なお、ハロゲンランプ204、ミラー205は速度Vで、ミラー206は1/2Vでラインセンサの電気的走査方向(以下、主走査方向)に対して垂直方向(以下、副走査方向)に機械的に動くことにより、原稿全面を走査する。
【0016】
211は標準白色板であり、R、G、Bセンサ209−1〜209−3による読み取りデータの補正データを発生する。この標準白色板211は可視光から赤外光に対してはほぼ均一の反射特性を示し、可視では白色の色を有している。この標準白色板を用いてR、G、Bセンサ209−1〜209−3の可視センサの出力データの補正を行う。また、標準白色板211は光センサで、フラグ板212と共に画像先端信号VTOPを作り出す。
【0017】
信号処理部210では読み取られたR、G、B信号を電気的に処理し、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(BK)の各成分に分解し、プリンタ部200に送る。また、イメージスキャナ部201における一回の原稿走査(スキャン)につき、M、C、Y、BKの内、一つの成分がプリンタ200に送られ、計4回の原稿走査により一回のプリントアウトが完成する。
【0018】
プリンタ部200では、イメージスキャナ部201より送られてくるM、C、Y、BKの画像信号は、レーザドライバ214に送られる。レーザドライバ214はM、C、Y、BKの画像信号に応じ、半導体レーザ(以下、レーザと略称する)215を変調駆動する。レーザ光はポリゴンミラー216、f−θレンズ217、ミラー218を介し、感光ドラム219上を走査する。
【0019】
感光ドラム219ではレーザ光による静電潜像に先立って、感光体上の残電荷を消去するために前露光ランプ230によって露光されて均一に除電される。その後、一次帯電器229によって感光ドラム219は所定の電位に帯電され、レーザ光により静電潜像される。220は回転現像器、221は固定現像器であり、回転現像器220はイエロー現像器220−1、マゼンタ現像器220−2、シアン現像器220−3より構成される。
【0020】
回転現像器220は不図示のモータによって、例えばマゼンタの静電潜像を現像する際にはマゼンタ現像器220−2が感光体の現像位置に移動する。また、固定現像器221は常に感光ドラム219に接している。それぞれの現像器で感光ドラム219上に形成されたM、C、Y、BKの静電潜像を対応するトナーで現像する。
【0021】
感光ドラム219上に現像された各色のトナー像は、転写装置225によって中間転写体(転写媒体)としてのベルト222に順次転写されて、4色のトナー像が重ね合わされる。図6に転写ベルト222を示す。転写ベルト222のベルト端部にはベルト位置を検知するための222a、222bの切りかきがあり、転写ベルトが回転駆動すると、発光受光素子からなるベルト位置検知センサ231により222a、222bを検知することになる。222a、222bはちょうど中間転写ベルト222を2等分する位置にある。222a、222bの検知出力(画像先端信号ITOP−222a による出力がA−ITOP、222bによる出力がB−ITOPとする。)を基に所定のタイミングで、前露光、一次帯電、画像形成、回転現像器駆動を行う。用紙カセット223または224より給紙された記録用紙は2次転写装置227と中間転写ベルト222との当接部に給送される。中間転写ベルト222上に形成されたトナー像はここで記録紙上に転写され、定着ユニット228で熱定着されて装置外へ排出される。
【0022】
中間転写ベルト222にはベルトクリーナ226が設けられていて、中間転写ベルト222の残留トナーがブレードで掻き落とされる。このベルトクリーナ226は不図示のモータでブレードが中間転写ベルト222に当接させたり、離間させたりしている。中間転写ベルト222上にトナー画像が転写されている間はベルトクリーナ226のブレードが離間されており、トナー像が記録用紙に転写されたあと中間転写ベルト1周回転する間ベルトクリーナ226のブレードは当接する。
【0023】
この中間転写ベルト1周の周長は記録用紙の最大サイズ(例えばA3サイズ)の画像を転写できる大きさである。また、その用紙の半分(例えばA4サイズ)以下ならば2画像分の転写が可能である周長なので、そのサイズの画像を複数枚プリントするときは中間転写ベルト222上に2枚分の画像を形成している。すなわち、記録用紙がA4やB5サイズで1枚の原稿を複数枚プリントするときには、中間転写ベルト4回転の画像形成1シーケンスで2枚のプリントを可能にし、生産性を向上させている。
【0024】
図2は、本発明のカラー画像形成装置におけるA3のカラー画像を形成する時の画像現像タイミングと回転現像器の動作タイミングを示す。
【0025】
▲1▼中間転写ベルト1周目
A−ITOP信号を基準に所定のタイミングT1で感光体219上に形成されたY画像を現像後、回転現像器220をM現像器220−2が感光体219に現像できる位置に回転移動する。また、現像されたY画像は中間転写ベルト222上に転写される。
【0026】
▲2▼中間転写ベルト2周目
A−ITOP信号を基準に所定のタイミングT1で感光体219上に形成されたM画像を現像後回転現像器220をC現像器220−3が感光体219に現像できる位置に回転移動する。また、現像されたM画像は中間転写ベルト222上に転写される。
【0027】
▲3▼中間転写ベルト3周目
A−ITOP信号を基準に所定のタイミングT1で感光体219上に形成されたC画像を現像後回転現像器220をY現像器220−1が感光体219に現像できる位置に回転移動する。また、現像されたC画像は中間転写ベルト222上に転写される。
【0028】
▲4▼中間転写ベルト4周目
A−ITOP信号を基準に所定のタイミングT1で感光体219上に形成されたK画像を現像し、中間転写ベルト222上に転写する。
【0029】
以上の▲1▼〜▲4▼の現像、転写プロセスが順次に実施されることにより、中間転写ベルト222上に上述の4つのトナー像(マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色のトナー像)が順次に重畳転写されて、目的のカラー画像に対応した合成カラートナー画像が形成される。
【0030】
そして、中間転写ベルト222上に形成された上記の合成カラートナー画像が記録用紙に一括転写される。
【0031】
▲5▼中間転写ベルト5周目
その後、中間転写ベルト222上の残トナーをクリーニングするためにベルトクリーナ226が中間転写ベルト222に当接する。
【0032】
以上の▲1▼〜▲5▼の工程により、中間転写ベルト5周でA3画像の1枚の記録を終了する。A4画像を記録する時は、2画像分まとめて記録することになる。そのため、中間転写ベルト1周で2画像分転写されることになる。
【0033】
図3は本発明の特徴である、A4画像を複数枚記録する時のプリンタ部の動作タイミングチャートを示す。図3では中間転写ベルト1周ごとの現像、前露光、一次帯電、レーザ出力、現像器切り替えのタイミングを示している。
【0034】
まず、画像形成に先立って前露光ランプ230がオンし、一次帯電器229が出力することで、感光体219が所定の電位に帯電される。同時にレーザ215も点灯し、帯電された感光体219の電荷を中和することで非画像部のトナー付着を防いでいる。前露光ランプ230は中間転写ベルト222のクリーニング工程が終了するまでの間連続点灯している。また、画像形成開始時の感光体219に当接している回転現像器220は最初に現像を行うY現像器220−1である。
【0035】
▲1▼中間転写ベルト1周目
A−ITOP信号が入力されると一次帯電229を出力し、レーザ出力を行う。レーザにより潜像された感光体219上の1枚目のY画像(Y1画像)と2枚目のY画像(Y2画像)は、A−ITOP信号出力後T1経過すると、現像器を通過するため現像され、中間転写ベルト222上に転写する。画像形成を行っているので、一次帯電器229および前露光ランプ230は出力したままである。また、レーザ215は画像領域では画像信号に応じた点灯、非画像領域ではフル点灯を行っている。
【0036】
ここで、A4、2画像分の転写をすると、ほぼ中間転写ベルト1周分となるため、次のMの画像を記録するまでの間に回転現像器220をM現像器220−2が感光体219の現像できる位置まで回転移動することができない。
【0037】
▲2▼中間転写ベルト2周目
このため、A−ITOP信号出力後T1経過した1枚目のM画像を現像するべきタイミングで、M現像器220−2が感光体219に現像できる位置に回転移動する。B−ITOP信号後に一次帯電器229の出力をオンし、レーザ出力を行い、B−ITOP信号出力後T1経過すると、2枚目のM画像(M2画像)のみを現像、転写する。このM現像器220−2が移動している間は感光体上に画像形成しないので、A−ITOP信号後一次帯電器229の出力をオフする。そのため、感光体上の電位は前露光ランプ230の照射により0Vであり、レーザ215を点灯しなくても感光体219上へのトナー付着がなくなるため、中間転写ベルト約半周の間レーザ215を消灯する。
【0038】
▲3▼中間転写ベルト3周目
A−ITOP信号出力後T1経過すると、1枚目のM画像(M1画像)を現像、転写する。B−ITOP信号出力後T1経過すると、C現像器220−3が感光体219を現像できる位置に回転移動する。同様にこのC現像器220−3が移動している間は画像形成できないので、中間転写ベルト約半周の間は一次帯電器229の出力をオフし、レーザを消灯する。
【0039】
▲4▼中間転写ベルト4周目
A−ITOP/B−ITOP信号が出力されるとレーザ出力を行う。レーザにより潜像された1枚目のC画像(C1画像)と2枚目のC画像(C2画像)をそれぞれA−ITOP/B−ITOP信号出力後T1経過後に現像、転写する。画像形成を行っているので、一次帯電器229および前露光ランプ230は出力したままで、レーザ215は画像領域では画像信号に応じた点灯、非画像領域ではフル点灯を行っている。
【0040】
▲5▼中間転写ベルト5周目
A−ITOP/B−ITOP信号が出力されるとレーザ出力を行う。K現像器221は固定現像器なので、回転現像器の移動なしに続いてレーザにより潜像された1枚目のK画像(K1画像)と2枚目のK画像(K2画像)をそれぞれA−ITOP/B−ITOP信号出力後T1経過後に現像、転写する。この間も、一次帯電器229および前露光ランプ230は出力したままで、レーザ215は画像領域では画像信号に応じた点灯、非画像領域ではフル点灯を行っている。
【0041】
以上の▲1▼〜▲5▼の現像、転写プロセスが順次に実施されることにより、中間転写ベルト222上に2画像分の4つのトナー像が順次に重畳転写されて、その後、記録用紙に一括転写される。
【0042】
▲6▼中間転写ベルト6周目
次の画像形成に備えて、Y現像器220−1が現像できる位置に回転移動する。また、中間転写ベルト222上の残トナーをクリーニングするためにベルトクリーナ226が中間転写ベルトに当接する。この時は、すでに全ての画像形成が終了しているので一次帯電器229の出力をオフし、レーザ215を消灯する。
【0043】
以上の▲1▼〜▲6▼の工程により、中間転写ベルト6周でA4画像を2枚記録を終了する。従来、この間一次帯電器229とレーザ215を連続点灯していたが、回転現像器220の切り替え時やクリーニング時に一次帯電器229の出力をオフすることでレーザ215を消灯できるので、中間転写ベルト222の約2周分レーザ215を消灯することができる。よって、A4画像の連続記録時は、従来とくらべてレーザ点灯時間が約2/3で済むことになる。
【0044】
また、上記実施例では中間転写ベルト222を用いた画像形成装置に本発明を適用する例を説明したが、記録材としての記録用紙を吸着担持して転写部へ搬送する記録材担持体としての転写ドラム(もしくは転写ベルト)を用いた画像形成装置にも本発明を適用することができる。即ち、転写ドラム上に静電吸着された複数の記録用紙に各色の画像を順次重ね転写してフルカラー画像を形成する画像形成装置でも有効である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、バックグラウンド露光で感光体上に形成された静電潜像を現像する黒トナーおよび複数の色トナーを適用し、各色の現像タイミングで前記感光体と対向する現像位置に回転移動する複数の現像手段を備えた回転式現像手段とを有するカラー画像形成装置において、前記回転式現像手段を回転移動させて現像手段の1つを前記現像位置に移動させて次の現像に備える時は、前記帯電手段の出力と前記露光手段の出力をオフするように構成したので、露光手段としてのレーザの点灯時間を短縮することができ、レーザの耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
【0046】
本発明によれば、バックグラウンド露光で感光体上に形成された静電潜像を現像する黒トナーを適用し、前記感光体と対向する現像位置に常に固定された固定式現像手段と、前記感光体上に形成された静電潜像を現像する複数の色トナーを適用し、各色の現像タイミングで前記感光体と対向する現像位置に回転移動する複数の現像手段を有する回転式現像手段とを有するカラー画像形成装置において、前記回転式現像手段を回転移動させて前記現像手段の1つを前記現像位置に移動させて次の現像に備える時は、前記帯電手段の出力と前記露光手段の出力をオフするように構成したので、露光手段としてのレーザの点灯時間を短縮することができ、レーザの耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
【0047】
本発明によれば、回転式現像手段を回転移動して次の現像に備える時は画像形成不可としたので、帯電手段の出力と露光手段の出力をオフすることができ、露光手段としてのレーザの点灯時間を短縮することができ、レーザの耐久性の向上を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の概要を示す断面図。
【図2】本発明でのA3画像形成時の現像および回転式現像手段の切り替えのタイミングチャート。
【図3】本発明でのA4画像連続形成時の動作タイミングチャート。
【図4】バックグラウンド露光時の感光体の表面電位を示すグラフ。
【図5】バックグラウンド露光時の感光体の表面電位を示すグラフ。
【図6】本発明の中間転写ベルトを表す図
【符号の説明】
200 プリンタ部
201 イメージスキャナ部
202 原稿台ガラス
203 原稿
204 ハロゲンランプ
205,206 ミラー
207 レンズ
208 遠赤外カットフィルタ
209 3ラインセンサ(以下CCD)
209−1〜209−3 R、G、Bセンサ
210 信号処理部
211 標準白色板
214 レーザドライバ
215 半導体レーザ
216 ポリゴンミラー
217 f−θレンズ
218 ミラー
219 感光ドラム
220 回転現像器
221 固定現像器
220−1 イエロー現像器
220−2 マゼンタ現像器
220−3 シアン現像器
222 ベルト
223,224 用紙カセット
225,227 転写装置
226 ベルトクリーナ
228 定着ユニット
229 一次帯電器
230 前露光ランプ
Claims (2)
- 感光体と、前記感光体表面を帯電する帯電手段と、前記帯電手段により帯電された前記感光体表面にバックグラウンド露光方式を用いて静電潜像を形成する露光手段と、前記感光体上に形成された静電潜像を現像する複数の現像手段と、前記複数の現像手段を搭載し現像部へ選択的に移動させる移動手段と、前記複数の現像手段により前記感光体上に形成された画像の転写を受ける転写媒体と、前記感光体を除電する光除電手段と、を有する画像形成装置において、
画像形成中において前記移動手段により前記現像手段の入れ替えを行うとき、前記光除電手段による除電動作を実行させると共に前記露光手段による露光動作を停止させることを特徴とする画像形成装置。 - 画像形成中において前記移動手段により前記現像手段の入れ替えを行うとき、前記帯電手段による帯電動作を停止させることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002179640A JP2004021177A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002179640A JP2004021177A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2004021177A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7469118B2 (en) | 2005-08-26 | 2008-12-23 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with position changing developing devices |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002179640A patent/JP2004021177A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7469118B2 (en) | 2005-08-26 | 2008-12-23 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with position changing developing devices |
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