JP2004008590A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示図柄の変動態様を変化させることによって遊技興趣を高めることができる遊技機を提供する。
【解決手段】変動表示されている全表示図柄51〜53を仮停止させる。次に、表示領域43に表示される右図柄53の配列を逆転させると共に右図柄53が下から上へとスクロールするように右図柄53の変動方向を逆転させた特定変動態様で、左図柄51及び右図柄53を再び変動表示させる。そして、停止図柄態様となった後、全表示図柄51〜53を完全に停止させる。
【選択図】 図9
【解決手段】変動表示されている全表示図柄51〜53を仮停止させる。次に、表示領域43に表示される右図柄53の配列を逆転させると共に右図柄53が下から上へとスクロールするように右図柄53の変動方向を逆転させた特定変動態様で、左図柄51及び右図柄53を再び変動表示させる。そして、停止図柄態様となった後、全表示図柄51〜53を完全に停止させる。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、スロットマシン等の遊技機に係り、特に所定の識別情報を変動表示させると共に所定の演出表示を行う表示制御機能を有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の遊技機においては、液晶表示装置(以下、LCD:LiquidCrystal Display)等の表示装置上に所定の識別情報(以下、表示図柄)を更新表示させることで変動表示を行い、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興趣を高めたものが数多く提供されている。
【0003】
可変表示ゲームには、主に、前述した表示装置を画像表示装置(可変表示装置)として用いることにより行うもの(以下、特図ゲーム)がある。特図ゲームは、所定領域を通過する遊技球の検出に伴って表示図柄の更新表示を行い、表示図柄の更新表示が完全に停止した際の停止図柄態様が特定表示態様となっている場合を「大当たり」とするゲームである。特図ゲームにおいて「大当たり」となると、大入賞口またはアタッカと呼ばれる特別電動役物を開放状態とし、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態を一定時間継続的に提供する。
【0004】
ここで、特図ゲームにおいて「大当たり」となり、特別電動役物が開放状態となることにより、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態となることを特定遊技状態という。特定遊技状態となるためには、通常、可変表示装置に表示される表示図柄の停止図柄態様が予め定められた特定表示態様となること(一般的には表示図柄が同一図柄で揃うこと)が条件となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、遊技者にとって特図ゲームは、停止図柄態様が特定表示態様となって「大当たり」となるか否かに最大の関心が払われることになる。このため、「大当たり」となるか否かを判別することのできる停止図柄態様の確定までの間は、遊技興趣を高めるために様々な演出表示を行うものがある。
【0006】
例えば、最終停止図柄以外の表示図柄が同一図柄で揃ったリーチ表示態様から、最終停止図柄を特定表示態様とは異なるハズレ表示態様で一旦停止させた後、最終停止図柄以外の表示図柄を再変動させて、遊技興趣を高めた演出表示を行うものがある。また、一旦停止した表示図柄を同期させた状態で再変動させて、遊技興趣を高めた演出表示を行うものもある。
【0007】
このような演出表示では、表示図柄を一旦停止させた後に再変動させるという意外性がある。しかしながら、表示図柄の変動態様は再変動前と同じであり、斬新さがない。このため、遊技者に飽きられやすく、遊技興趣を高めることが困難であった。
【0008】
また、パチンコ遊技機に限らず、LCDを搭載したスロットマシン等の遊技機においても、パチンコ遊技機における「大当たり」に相当する「ボーナスゲーム」の獲得が可能となるフラグ成立の過程において、LCDを用いてパチンコ遊技機と同様な演出表示を行うものがある。このような演出表示を行う遊技機にあっては、演出表示の際、「大当たり」または「ボーナスゲーム」のフラグ成立となる期待感をできる限り継続させるため、より効果的な演出表示が要求されている。
【0009】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、表示図柄の変動態様を変化させることによって遊技興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の遊技機は、
複数の表示領域を有し、予め定められた配列に基づいて複数の識別情報の可変表示を行い表示結果を表示する可変表示装置(例えば、可変表示装置4)を備えた遊技機において、
予め設定された変動開始条件が成立したときに、前記複数の表示領域における識別情報の変動態様を決定する変動態様決定手段(例えば、遊技制御部11)と、
前記変動態様決定手段により決定された変動態様に基づいて、前記複数の表示領域における識別情報の変動表示を制御する変動表示制御手段(例えば、表示制御部13)とを備え、
前記変動表示制御手段は、複数の表示領域に表示された識別情報の表示態様がリーチ表示態様となったとき、前記複数の表示領域のうちリーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後、リーチ表示態様を構成する表示領域のうちの少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させると共に、少なくとも一つの表示領域の識別情報の変動表示方向を変化させた特定変動態様で、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報を再び変動表示させることを特徴とする。
【0011】
上記遊技機では、複数の表示領域に表示された識別情報の表示態様がリーチ表示態様となったとき、複数の表示領域のうちリーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示が停止される。そして、リーチ表示態様を構成する表示領域のうちの少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させると共に、少なくとも一つの表示領域の識別情報の変動表示方向を変化させた特定変動態様で、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報が再び変動表示される。このように、特定変動態様では、識別情報の変動方向が変化し、識別情報の配列が変化するので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技興趣を高めることができる。さらに、識別情報の変動態様に意外性を持たせることができる。
【0012】
上記遊技機において、前記変動表示制御手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、予め定められた識別情報の組み合わせが表示されたときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させる起因となる有効ライン上の前記リーチ表示態様を構成する表示領域においてリーチ表示態様となる識別情報が表示されるように、前記少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させることが好ましい。この場合、特定変動態様による変動表示中には、有効ライン上には常にリーチ表示態様となる識別情報が表示されるので、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【0013】
上記遊技機において、前記変動表示制御手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、前記複数の表示領域のうち前記リーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後に前記リーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類を増加させる識別情報増加手段と、前記増加された識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報のうち、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報との組み合わせにより遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報を優先して表示する優先表示制御手段とを含むことが好ましい。この場合、リーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類が増加するので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技者の遊技興趣を高めることができる。また、特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報を優先して表示するので、遊技者に特定遊技状態となる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。また、遊技者はこの識別情報が分かりやすくなる。
【0014】
上記遊技機において、前記変動表示制御手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、前記複数の表示領域のうち前記リーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後に前記リーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類を増加させる識別情報増加手段と、前記増加された識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報のうち、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報との組み合わせにより遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報の色彩を他の識別情報の色彩と異ならせる色彩変更制御手段とを含むことが好ましい。この場合、リーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類が増加するので、遊技者の遊技興趣を高めることができる。また、特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報の色彩を他の識別情報の色彩と異ならせるので、遊技者に特定遊技状態となる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。また、遊技者はこの識別情報が分かりやすくなる。
【0015】
上記遊技機において、前記識別情報増加手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、前記複数の表示領域のうち前記リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報を複写する識別情報複写手段と、前記複写された識別情報を前記リーチ表示態様を構成しない表示領域に移動させて識別情報の種類を増加させる識別情報移動手段とを含むことが好ましい。この場合、複写された識別情報が移動して識別情報の種類が増加するので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明においてリーチ演出表示とは、最終停止図柄となる表示図柄以外の表示図柄が、例えば、大当たりとなる特定表示態様と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小あるいは変形している状態(以下、これらの状態を仮停止という)、すなわち、可変表示装置の表示領域内に、一定期間継続的に表示図柄の更新表示を停止している状態、又は、表示図柄の表示位置が入れ替わっている状態、又は、複数の表示図柄が同期して更新表示を行っている状態のように、最終結果が表示される前段階において表示結果が特定表示態様となる可能性が見かけ上高められる演出表示のことを指す。ここで、表示図柄の更新表示とは可変表示装置の表示領域内に表示されている表示図柄を更新して表示することをいい、表示図柄の変動表示、可変表示と同義である。
【0017】
また、リーチ表示態様とは、可変表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、特定の表示態様(当り表示態様)となる表示条件から外れていない表示態様であり、表示結果がまだ導出表示されていない段階で、当り表示態様が表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示態様をいう。
【0018】
また、予め可変表示装置に表示図柄が表示される表示領域における特定の組み合わせを有効ラインとして設定しておき、所定の遊技価値を付与することが決定された場合に最終的な停止図柄態様によって大当たりとなったことを報知するときには、この有効ライン上に最終的に停止する表示図柄が特定表示態様となるように表示図柄を変動させた後に停止させる。従って、遊技者は可変表示装置における有効ライン上の表示態様を確認することで、大当たりとなったか否かを容易に認識することができる。
【0019】
本実施例における遊技機としては、LCD等からなる可変表示装置により特図ゲームを行う遊技機であり、プリペイドカードによって球貸しを行うカードリーダ(CR:Card Reader)式の第1種パチンコ遊技機を例に説明する。しかし、適用対象となる遊技機としては、これに限るものではなく、例えば、LCDを搭載したスロットマシン等の遊技機にも適用可能である。
【0020】
また、パチンコ遊技機等の弾球遊技機であっても、可変表示装置を有するものであれば、例えば、第2種あるいは第3種に分類されるパチンコ遊技機や、一般電役機、又はパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であっても構わない。さらには、プリペイドカードによって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機だけではなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機にも適用可能である。すなわち、LCD等からなる可変表示装置を有し、特図ゲームに相当する演出表示を行うことが可能な遊技機であれば、どのような形態のものであっても構わない。
【0021】
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されており、遊技領域のほぼ中央位置には、可変表示装置(特別図柄表示装置)4が設けられている。可変表示装置4には複数の表示領域が設けられており、各表示領域に表示された表示図柄(特別図柄)を予め定められた配列に基づいて可変表示させることにより特図ゲームが行われる。
【0022】
可変表示装置4の下方位置には、電動チューリップ型役物(普通電動役物)5を兼用する特別図柄始動口(スタートチャッカ)6と、大当たり発生時にソレノイド等を駆動することで開放動作を行う大入賞口(第1種特別電動役物)7とが上下に並んで配設されている。大入賞口7は、特別図柄始動口6への入賞タイミングに基づいて特図ゲームが行われた結果、大当たりとなった場合に前面に設けられた大入賞口扉の開放動作を行う。また、遊技用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、ランプ9が設けられている。
【0023】
図2は、本実施例におけるパチンコ遊技機の背面図であり、主要基板の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機1は、詳細を後述するように、電源基板(電源部)10と、主制御基板(遊技制御部)11と、図柄制御基板(表示制御部)13と、音声制御基板(音声制御部)14と、ランプ制御基板(ランプ制御部)15と、払出制御基板(払出制御部)16と、情報端子基板(情報出力部)17とを備え、それぞれ適所に配設されている。
【0024】
図3は、遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。本実施例におけるパチンコ遊技機1は、主として、電源部(電源基板)10と、遊技制御部(主制御基板)11と、入出力部12と、表示制御部(図柄制御基板)13と、音声制御部(音声制御基板)14と、ランプ制御部(ランプ制御基板)15と、払出制御部(払出制御基板)16と、情報出力部(情報端子基板)17とを備えている。
【0025】
電源部10は、パチンコ遊技機1内の各回路に所定の電源電圧を供給するものである。
【0026】
遊技制御部11は、メイン側の制御基板である遊技制御基板内に設けられた各種回路から構成されており、特図ゲームにおいて用いる乱数の生成機能、入出力部12を介して信号の入出力を行う機能、表示制御部13、音声制御部14、ランプ制御部15及び払出制御部16に対し、それぞれ制御コマンドを出力する機能、ホールの管理コンピュータに対し、各種情報を出力する機能を備えている。さらに、遊技制御部11には、電源投入時にリセットするための初期リセット回路や、I/Oポート及び、アドレス信号をデコードしてI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路などが設けられている。
【0027】
入出力部12は、遊技球の検出や役物の開閉動作を行うためのものである。表示制御部13、音声制御部14、ランプ制御部15は、遊技制御部11から送信される制御コマンド信号に基づいて、特図ゲームにおける特図表示制御、音声出力制御、ランプ表示制御を、それぞれ遊技制御部11とは独立して実行するサブ側の制御部である。払出制御部16は、遊技球の貸出や賞球等の払出制御を行うものである。情報出力部17は、各種遊技関連情報を外部に出力するためのものである。
【0028】
ここで、可変表示装置4上に表示される表示図柄の仮停止タイミングや変動タイミング等は、遊技制御部11から出力される制御コマンドに従って一意に定まっている。すなわち、表示制御部13、音声制御部14及びランプ制御部15は、制御コマンドを受け取ったタイミングから、可変表示装置4上における表示図柄の変動、スピーカ8L、8Rからの音声出力及びランプ9の明滅表示が連動して行われるように制御を行っている。
【0029】
図4は、表示制御部13の詳細を示すブロック図である。表示制御部13は、サブ側の制御基板である図柄制御基板内に設けられた各種回路から構成され、遊技制御部11とは独立して特図ゲームにおける画像処理のための表示制御を行うものである。表示制御部13は、遊技制御部11から出力される表示制御コマンドに基づいて特図ゲームに用いられる画像を可変表示装置4上に表示させる。このため、表示制御部13は、発振回路21と、リセット回路22と、表示制御用のCPU(Central Processing Unit)23と、ROM(Read Only Memory)24と、RAM(Random Access Memory)25と、ビデオディスプレイプロセッサ(以下、VDP:Video Display Processer)26と、キャラクタROM27と、VRAM(Video RAM)28と、LCD駆動回路29とを備えている。
【0030】
発振回路21は、CPU23及びVDP26に基準クロック信号を出力するものである。リセット回路22は、CPU23及びVDP26をリセットするためのリセット信号を出力するものである。CPU23は、遊技制御部11から表示制御コマンドを受信するとRAM25を作業領域として用いながらROM24から表示制御を行うための制御データを読み出す。また、CPU23は、読み出した制御データに基づいてVDP26に描画命令を送る。ROM24は、CPU23によって利用される各種制御プログラム等を格納する半導体メモリである。RAM25は、CPU23によって作業領域として利用される半導体メモリである。
【0031】
VDP26は、画像表示を行うための表示装置制御機能及び高速描画機能を有し、CPU23からの描画命令に従って動作する。また、CPU23とは独立した二次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM28をマッピングしている。キャラクタROM27は、可変表示装置4に表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、具体的には、人物、怪物、文字、図形又は記号等を予め格納しておくためのものである。VRAM28は、VDP26によって生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリである。LCD駆動回路29は、VDP26から入力された画像データを、色信号と同期信号とからなるビデオ信号に変換し、可変表示装置4に出力する。
【0032】
VDP26は、CPU23の制御に従って、可変表示装置4の表示領域に表示された表示図柄(特別図柄)を変動表示させる。すなわち、VDP26は、可変表示装置4の表示領域に任意の特別図柄が停止した状態から、予め定められた配列に基づいて特別図柄を連続的に変動させ、変動している特別図柄を仮停止させ、さらに、この特別図柄を確定して表示させる。
【0033】
図5(a)に本実施例の特別図柄の配列を示す。本実施例の特別図柄としては、図5(a)に示すように配列された9個の数字が用意されている。ここで、可変表示装置4には、3つの表示領域が左右方向に並んで配置され、各表示領域に、特別図柄左図柄(以下、左図柄)、特別図柄中図柄(以下、中図柄)、及び特別図柄右図柄(以下、右図柄)が表示される。また、VDP26はCPU23の制御に従って、リーチ表示態様を構成する特別図柄の配列を変化させる。すなわち、VDP26は、左図柄または右図柄の配列を変化させる。図5(b)は右図柄の配列を変化させた場合を示している。
【0034】
次に、本実施例の動作(作用)を説明する。
【0035】
まず、本実施例のパチンコ遊技機における遊技の流れの概略について説明する。パチンコ遊技機1の右下位置に設けられたハンドルを操作することにより、遊技領域中に遊技球が発射される。遊技制御部11では、入出力部12内の特別図柄始動スイッチ等の入力の有無を監視しており、遊技球が特別図柄始動口6に入賞した場合、特別図柄始動スイッチにおいて遊技球の入賞が検出される。また、特別図柄始動口6において、遊技球の入賞が検出された場合、入賞した遊技球の数、入賞時の乱数の抽選値が特別図柄判定用バンクに保管される。そして、保管されたデータに対応して、遊技制御部11が始動入賞に基づく図柄の変動の表示態様を大当たりとするか、リーチ態様とするか、ハズレとするかを事前決定する。この決定結果に従って、遊技制御部11から表示制御部13へは、可変表示装置4の表示制御を指令する指令情報としての表示制御コマンドが送信される。また、遊技制御部11から音声制御部14へは、音声制御を指令する指令情報としての音声制御コマンドが送信される。さらに、遊技制御部11からランプ制御部15へは、各種ランプ・LEDの制御を指令する指令情報としてのランプ制御コマンドが送信される。
【0036】
遊技制御部11から表示制御部13へ送信される表示制御コマンドは、例えば、変動時間(リーチの種類等の変動の種類をも含む)を指令する変動時間コマンドと、左図柄、中図柄及び右図柄が停止する停止図柄態様をそれぞれ指令する左、中、右の3つの停止図柄コマンドとからなる。
【0037】
以下、表示制御部13が遊技制御部11から受信した表示制御コマンドに基づいて特図ゲームの表示処理を実行することによる、可変表示装置4の表示動作を中心としたパチンコ遊技機1の動作例について詳しく説明する。なお、表示制御部13の表示処理に従った動作では、見かけ上同様の画像表示がなされるのであれば、以下に説明するフローチャートに従った処理手順が必ずしも実行される必要はない。
【0038】
図6は、本実施例における特別図柄制御処理を示すフローチャートである。図7は、リーチ演出表示を行わない場合の表示例を示す図である。図7に示すように、本実施例の可変表示装置4には3つの表示領域41〜43が左右方向に並んで配置され、表示領域41に左図柄51、表示領域42に中図柄52、表示領域43に右図柄53が表示されている。
【0039】
まず、特別図柄始動口6に遊技球が入賞すると、表示制御部13は、遊技制御部11から受信した表示制御コマンドに基づいて図柄変動パターンを決定する。図柄変動パターンが決定すると、決定した図柄変動パターンに基づいて、図7(a)から図7(b)に示すように、可変表示装置4の表示領域41に表示された左図柄51、表示領域42に表示された中図柄52、及び表示領域43に表示された右図柄53を上から下へとスクロールさせることにより全表示図柄51〜53の変動表示を開始させる(ステップS301:以下、単にS301と記す)。
【0040】
次に、決定した図柄変動パターンに基づいてリーチ演出表示を行うか否かをチェックし(S302)、リーチ演出表示を行わないことが決定していると(S302;No)、図7(c)に示すように、第一停止図柄となる左図柄51の差替及び減速を行い、左図柄51を「4」の表示図柄で仮停止させる(S303)。続いて、図7(d)に示すように、第二停止図柄となる右図柄53の差替及び減速を行い、右図柄53を「5」の表示図柄で仮停止させる(S304)。次に、図7(e)に示すように、第三停止図柄(最終停止図柄)となる中図柄52の差替及び減速を行い、中図柄52を「2」の表示図柄で仮停止させる(S305)。そして、図7(f)に示すように、全表示図柄51〜53が完全に停止された画像を可変表示装置4の表示領域41〜43に表示することによって表示態様が確定する(S306)。
【0041】
このような可変表示装置4の表示領域41〜43における表示画像の制御は、表示制御部13においてCPU23から描画命令を受けたVDP26が生成した画像データをLCD駆動回路29に送り、当該画像データに対応したビデオ信号がLCD駆動回路29から可変表示装置4へ供給されることにより実現される。一方、上記S302の判断処理においてリーチ演出表示を行うことが決定されると(S302;Yes)、詳細を後述するリーチ演出処理を実行する(S307)。
【0042】
以下、図6に示す特別図柄制御処理のリーチ演出処理において、表示制御部13が特図ゲームの表示処理を実行することによる、可変表示装置4の表示動作を中心としたパチンコ遊技機1の動作例について詳しく説明する。なお、表示制御部13の表示処理に従った動作では、見かけ上同様の画像表示がなされるのであれば、以下に説明するフローチャートに従った処理手順が必ずしも実行される必要はない。
【0043】
(1)変動パターン▲1▼
図8は、変動パターン▲1▼による動作例を示すフローチャートである。図9は、変動パターン▲1▼におけるリーチ演出表示の一例を示す図である。変動パターン▲1▼は、全表示図柄が仮停止した後に、右図柄の配列を変化させると共に右図柄の変動表示方向を変化させた変動態様(特定変動態様)で、左図柄及び右図柄を再び変動表示させる変動パターンである。本例では、変動表示後の停止図柄態様が「5」、「5」、「5」の大当たり態様となるものとする。
【0044】
まず、表示制御部13は、遊技制御部11から受信した表示制御コマンドに基づいて図柄変動パターンを決定し、決定した図柄変動パターンに基づいて、図9(a)に示すように、可変表示装置4の表示領域41に表示された左図柄51、表示領域42に表示された中図柄52、及び表示領域43に表示された右図柄53を上から下へとスクロールさせることにより、全表示図柄51〜53の変動表示を開始させる(S401)。
【0045】
変動表示の開始から一定期間が経過すると、図9(b)に示すように、左図柄51を「7」の表示図柄で仮停止させ(S402)、右図柄53を「7」の表示図柄で仮停止させる(S403)。ここで、左図柄51と右図柄53とが同一図柄で揃った状態となり、いわゆる、リーチ表示態様となる。ここで、例えば、音声制御部14が遊技制御部11から受信した音声制御コマンドに従って、スピーカ8L、8Rから「リーチ!」という音声を出力させることにより、リーチ表示態様となった旨を遊技者に報知することが好ましい。
【0046】
次に、図9(c)に示すように、中図柄52を「5」の表示図柄で仮停止させ(S404)、全表示図柄51〜53を仮停止させる。続いて、図9(d)に示すように、表示領域43に表示される右図柄53の配列を逆転させる(S405)。ここで、右図柄53の配列が逆転したことを遊技者に認識しやすくするために、表示領域41に表示される左図柄51の配列を表示させることが好ましい。また、可変表示装置4上に有効ライン54を表示させる(S406)。さらに、右図柄53が下から上へとスクロールするように右図柄53の変動方向を逆転させた状態(特定変動態様)で(S407)、図9(e)に示すように、左図柄51及び右図柄53を再び変動表示させる(S408)。
【0047】
このように、全表示図柄51〜53を仮停止させた後、リーチ表示態様を構成する右図柄53の配列を逆転させると共に右図柄53の変動方向を逆転させた特定変動態様で、左図柄51及び右図柄53を再び変動表示させているので、表示図柄の変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技興趣を高めることができる。また、表示図柄の変動態様に意外性を持たせることができる。さらに、特定変動態様による変動表示中、有効ライン54上には常にリーチ表示態様となる表示図柄が表示されるので、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【0048】
次に、停止図柄態様であるか否かが判定される(S409)。そして、図9(f)に示すように、停止図柄態様ではない場合は(S409;No)、左図柄51及び右図柄53の変動表示が継続される。一方、図9(g)に示すように、停止図柄態様である場合は(S409;Yes)、図9(h)に示すように、表示領域41の左図柄51、表示領域42の中図柄52及び表示領域43の右図柄53の動きを完全に停止させた画像が可変表示装置4上に表示されることによって、全表示図柄が確定する(S410)。これにより、この特図ゲームが大当たりで確定する。なお、本例では、この特図ゲームが大当たりの場合について説明したが、ハズレであってもよい。
【0049】
(2)変動パターン▲2▼
図10は、変動パターン▲2▼による動作例を示すフローチャートである。図11は、変動パターン▲2▼におけるリーチ演出表示の一例を示す図である。変動パターン▲2▼は、全表示図柄が仮停止した後に、右図柄の配列を変化させると共に左図柄の変動表示方向を変化させた変動態様(特定変動態様)で、左図柄及び右図柄を再び変動表示させる変動パターンである。本例では、変動表示後の停止図柄態様が「5」、「5」、「5」の大当たり態様となるものとする。
【0050】
まず、表示制御部13は、決定した図柄変動パターンに基づいて、図11(a)に示すように、全表示図柄51〜53の変動表示を開始させる(S501)。変動表示の開始から一定期間が経過すると、図11(b)に示すように、左図柄51を「7」の表示図柄で仮停止させ(S502)、右図柄53を「7」の表示図柄で仮停止させる(S503)。次に、図11(c)に示すように、中図柄52を「5」の表示図柄で仮停止させ(S504)、全表示図柄51〜53を仮停止させる。
【0051】
続いて、図11(d)に示すように、表示領域43に表示される右図柄53の配列を逆転させる(S505)。また、可変表示装置4上に有効ライン54を表示させる(S506)。さらに、左図柄51が下から上へとスクロールするように左図柄51の変動方向を逆転させた特定変動態様で(S507)、図11(e)に示すように、左図柄51及び右図柄53の変動表示を開始させる(S508)。このように、右図柄53の配列を逆転させると共に左図柄51の変動方向を逆転させた特定変動態様で、左図柄51及び右図柄53を再び変動表示させても、表示図柄の変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技興趣を高めることができる。
【0052】
次に、停止図柄態様であるか否かが判定され(S509)、図11(f)に示すように、停止図柄態様ではない場合は(S509;No)、左図柄51及び右図柄53の変動表示が継続される。一方、図11(g)に示すように、停止図柄態様である場合は(S509;Yes)、図11(h)に示すように、全表示図柄が確定する(S510)。これにより、この特図ゲームが大当たりで確定する。なお、本例では、この特図ゲームが大当たりの場合について説明したが、ハズレであってもよい。
【0053】
(3)変動パターン▲3▼
図12は、変動パターン▲3▼による動作例を示すフローチャートである。図13は、変動パターン▲3▼におけるリーチ演出表示の一例を示す図である。変動パターン▲3▼は、全表示図柄が仮停止した後に、特定変動態様で左図柄及び右図柄を再び変動表示させると共に、中図柄の数を増加させる変動パターンである。本例では、変動表示後の停止図柄態様が「6」、「6」、「6」の大当たり態様となるものとする。
【0054】
まず、表示制御部13は、決定した図柄変動パターンに基づいて、図13(a)に示すように、全表示図柄51〜53の変動表示を開始させる(S601)。変動表示の開始から一定期間が経過すると、図13(b)に示すように、左図柄51を「7」の表示図柄で仮停止させ(S602)、右図柄53を「7」の表示図柄で仮停止させる(S603)。次に、図13(c)に示すように、中図柄52を「5」の表示図柄で仮停止させ(S604)、全表示図柄51〜53を仮停止させる。
【0055】
続いて、図13(d)に示すように、表示領域43に表示される右図柄53の配列を逆転させ(S605)、可変表示装置4上に有効ライン54を表示させる(S606)。また、図13(e)に示すように、右図柄53が下から上へとスクロールするように右図柄53の変動方向を逆転させる(S607)。さらに、表示領域43に表示された右図柄53のうち、「6」の表示図柄53aを複写し、複写した表示図柄を表示領域42に移動して表示領域42に表示図柄52aを表示させ、表示領域42に表示される中図柄52の数を増加させる(S608)。このように、中図柄52の数を増加させているので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【0056】
次に、左図柄51及び右図柄53を再び変動表示させた後(S609)、図13(f)に示すように、左図柄51及び右図柄53を「6」の表示図柄で仮停止させる(S610)。また、表示領域42に表示された表示図柄52aを移動させる。ここで、表示領域42においては、大当たり態様となる表示図柄52aを優先して表示することが好ましい。表示図柄52aを優先して表示することにより、遊技者に大当たりとなる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。また、遊技者は大当たり態様となる識別情報が分かりやすくなる。また、表示図柄52aの色彩を他の表示図柄の色彩と異ならせることが好ましい。この場合、さらに遊技者に大当たりとなる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。そして、図13(g)に示すように、表示図柄52aを移動させ、中図柄52を「6」の表示図柄に変更させ、中図柄52の数を減少させる(S611)。
【0057】
次に、停止図柄態様であるか否かが判定され(S612)、停止図柄態様ではない場合は(S612;No)、S608に戻り、中図柄52を再び増加させる。一方、停止図柄態様である場合は(S612;Yes)、図13(h)に示すように、全表示図柄が確定する(S613)。これにより、この特図ゲームが大当たりで確定する。なお、本例では、この特図ゲームが大当たりの場合について説明したが、ハズレであってもよい。特図ゲームがハズレの場合には、例えば、表示図柄52aを表示領域42外に移動させて中図柄52の数を減少させる。
【0058】
(4)変動パターン▲4▼
図14は、変動パターン▲4▼による動作例を示すフローチャートである。図15は、変動パターン▲4▼におけるリーチ演出表示の一例を示す図である。変動パターン▲4▼は、全表示図柄が仮停止した後に、特定変動態様で左図柄及び右図柄を再び変動表示させると共に、左右図柄の数を増加させた、いわゆるトリプルリーチとなる変動パターンである。本例では、変動表示後の停止図柄態様が「5」、「5」、「5」の大当たり態様となるものとする。
【0059】
まず、表示制御部13は、決定した図柄変動パターンに基づいて、図15(a)に示すように、全表示図柄51〜53の変動表示を開始させる(S701)。変動表示の開始から一定期間が経過すると、図15(b)に示すように、左図柄51を「7」の表示図柄で仮停止させ(S702)、右図柄53を「7」の表示図柄で仮停止させる(S703)。次に、図15(c)に示すように、中図柄52を「5」の表示図柄で仮停止させ(S704)、全表示図柄51〜53を仮停止させる。
【0060】
続いて、図15(d)に示すように、表示領域43に表示される右図柄53の配列を逆転させると共に(S705)、表示領域41及び表示領域43に表示される左図柄51及び右図柄53の数を3つに増加させる(S706)。また、可変表示装置4上に3つの有効ライン54を表示させる(S707)。このように、3つの有効ライン54が表示された、いわゆるトリプルリーチ状態となっているので、遊技者に大当たりとなる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。
【0061】
次に、図15(e)に示すように、右図柄53が下から上へとスクロールするように右図柄53の変動方向を逆転させた特定変動態様で(S708)、左図柄51及び右図柄53の変動表示を開始させる(S709)。続いて、停止図柄態様であるか否かが判定され(S710)、図15(f)に示すように、停止図柄態様ではない場合は(S710;No)、左図柄51及び右図柄53の変動表示が継続される。一方、図15(g)に示すように、停止図柄態様である場合は(S710;Yes)、図15(h)に示すように、全表示図柄が確定する(S711)。これにより、この特図ゲームが大当たりで確定する。なお、本例では、この特図ゲームが大当たりの場合について説明したが、ハズレであってもよい。
【0062】
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様について、説明する。
【0063】
上記実施の形態では、変動パターン▲1▼〜変動パターン▲4▼において、右図柄53の配列を逆転すると共に、右図柄53または左図柄51の変動表示方向を逆転させた場合について説明したが、左図柄51及び右図柄53の少なくとも一つの配列を変化すると共に、少なくとも一つの変動表示方向を変化させていればよい。例えば、左図柄51及び右図柄53の両方の配列をランダムに変化させると共に、左図柄51または右図柄53の変動表示方向を変化させてもよい。この場合にも、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技興趣を高めることができる。ただし、左図柄51と右図柄53とを再び変動表示させた際に、有効ライン54上で、左図柄51と右図柄53とが同一図柄で揃ったリーチ表示態様となるように、表示図柄の配列を変化させることが好ましい。これは、左図柄51と右図柄53との変動表示中、有効ライン54上では常にリーチ表示態様となり、遊技者に大当たり態となる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができるためである。
【0064】
上記実施の形態では、変動パターン▲1▼及び変動パターン▲2▼において、右図柄53の配列が逆転したことを遊技者に認識しやすくするために、表示領域41及び表示領域43に3つの表示図柄を表示させた場合について説明したが、それぞれ1つの表示図柄を表示してもよい。この場合、右図柄53の配列が逆転したことを遊技者に認識しやすくするために、例えば、ゆっくりと変動させることが好ましい。また、可変表示装置4上に有効ライン54を表示させなくてもよい。
【0065】
上記実施の形態では、変動パターン▲3▼において、表示領域42に表示される中図柄52の数を増加させた場合について説明したが、中図柄52の数に対応して有効ライン54を増加させてもよい。例えば、変動パターン▲3▼において、中図柄52の数に対応して有効ライン54を2つ設定することにより、いわゆるダブルリーチ状態となり、遊技者に大当たりとなる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。この場合、増加した表示図柄52aは移動せず、左図柄51及び右図柄53が停止することにより、全表示図柄が確定する。
【0066】
上記実施の形態では、変動パターン▲3▼において、表示領域43に表示された右図柄53の表示図柄53aを複写し、複写した表示図柄53aを表示領域42に移動して、表示領域42に表示される中図柄52の数を増加させた場合について説明したが、例えば、表示領域41に表示された左図柄51の表示図柄を複写して、表示領域42に表示される中図柄52の数を増加させてもよい。また、表示領域43に表示された右図柄53の表示図柄と、表示領域41に表示された左図柄51の表示図柄との両方を複写して、表示領域42に表示される中図柄52の数を増加させてもよい。この場合、複写された表示図柄が同一図柄のときには表示領域42に表示される中図柄52の数を1つ増加させ、複写された表示図柄が異なる図柄のときには表示領域42に表示される中図柄52の数を2つ増加させることが好ましい。また、中図柄52を増加させる場合、中図柄52を段階的に増加させてもよい。さらに、中図柄52を増加させるタイミングは、特定変動態様で変動表示させる前の他、変動表示中であってもよい。
【0067】
上記実施の形態では、変動パターン▲4▼において、いわゆるトリプルリーチ状態となった場合について説明したが、例えば、表示領域41及び表示領域43に表示される左図柄51及び右図柄53の数を2つに増加させ、いわゆるダブルリーチ状態とした場合であってもよい。また、変動パターン▲4▼において、表示領域41または表示領域43に表示された表示図柄を複写して、中図柄52の数を増加させてもよい。この場合にも、中図柄52を一度に増加させたり、段階的に増加させることができる。
【0068】
以上、本発明の遊技機を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で色々な変形及び応用が可能である。例えば、図3及び図4に示すブロック構成は、任意に変更及び修正が可能である。
【0069】
また、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機などにも本発明を適用することができる。つまり、ゲーム機のCPUが所定のプログラムを実行することにより、上記した遊技球の動きをシミュレーションし、その結果として上記した特別図柄始動口6を遊技球が通過したと判別したとき、上記したのと同様の抽選を行い、表示図柄を変動表示させるものとすることができる。このゲーム機のプログラムは、CD−ROMなどに格納して、ゲーム機とは別に流通させることができる。
【0070】
なお、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
【0071】
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等にいったん格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、以下に示す効果を有する。
請求項1に記載したように、複数の表示領域に表示された識別情報の表示態様がリーチ表示態様となったとき、複数の表示領域のうちリーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示が停止され、リーチ表示態様を構成する表示領域のうちの少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させると共に、少なくとも一つの表示領域の識別情報の変動表示方向を変化させた特定変動態様で、リーチ表示態様を構成する識別情報が再び変動表示される。これにより、特定変動態様では、識別情報の変動方向が変化し、識別情報の図柄配列が変化するので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技興趣を高めることができる。
【0073】
請求項2に記載したように、特定変動態様による変動表示を実行中に、有効ライン上のリーチ表示態様を構成する表示領域においてリーチ表示態様となる識別情報が表示されるように、少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させることができる。これにより、特定変動態様による変動表示を実行中には、有効ライン上には常にリーチ表示態様となる識別情報が表示されるので、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【0074】
請求項3に記載したように、特定変動態様による変動表示を実行中に、リーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後にリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類を増加させる識別情報増加手段と、増加された識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報のうち、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報との組み合わせにより特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報を優先して表示する優先表示制御手段とを含んでいるので、遊技者はこの識別情報が分かりやすくなる。
【0075】
請求項4に記載したように、特定変動態様による変動表示を実行中に、リーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後にリーチ表示態様を構成しない識別情報を増加させ、増加した識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類を増加させる識別情報増加手段と、増加された識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報のうち、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報との組み合わせにより特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報の色彩を他の識別情報の色彩と異ならせる色彩変更制御手段とを含んでいるので、遊技者はこの識別情報が分かりやすくなる。
【0076】
請求項5に記載したように、特定変動態様による変動表示を実行中に、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報を複写する識別情報複写手段と、複写された識別情報をリーチ表示態様を構成しない表示領域に移動させて識別情報の種類を増加させる識別情報移動手段とを含んでいるので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】本発明の一実施例におけるパチンコ遊技機の背面図である。
【図3】遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。
【図4】図3における表示制御部の詳細を示すブロック図である。
【図5】本実施例における特別図柄の配列を示す図である。
【図6】本実施例における特別図柄制御処理を示すフローチャートである。
【図7】リーチ演出表示を行わない場合の表示例を示す図である。
【図8】変動パターン▲1▼における処理例を示すフローチャートである。
【図9】変動パターン▲1▼における表示例を示す図である。
【図10】変動パターン▲2▼における処理例を示すフローチャートである。
【図11】変動パターン▲2▼における表示例を示す図である。
【図12】変動パターン▲3▼における処理例を示すフローチャートである。
【図13】変動パターン▲3▼における表示例を示す図である。
【図14】変動パターン▲4▼における処理例を示すフローチャートである。
【図15】変動パターン▲4▼における表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 … パチンコ遊技機(遊技機)
2 … 遊技盤(ゲージ盤)
3 … 遊技機用枠(台枠)
4 … 可変表示装置(特別図柄表示装置)
5 … 電動チューリップ型役物(普通電動役物)
6 … 特別図柄始動口
7 … 大入賞口(第1種特別電動役物)
8L、8R … スピーカ
9 … ランプ
10 … 電源部(電源基板)
11 … 遊技制御部(主制御基板)
12 … 入出力部
13 … 表示制御部(図柄制御基板)
14 … 音声制御部(音声制御基板)
15 … ランプ制御部(ランプ制御基板)
16 … 払出制御部(払出制御基板)
17 … 情報出力部(情報端子基板)
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機、スロットマシン等の遊技機に係り、特に所定の識別情報を変動表示させると共に所定の演出表示を行う表示制御機能を有する遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ遊技機等の遊技機においては、液晶表示装置(以下、LCD:LiquidCrystal Display)等の表示装置上に所定の識別情報(以下、表示図柄)を更新表示させることで変動表示を行い、その表示結果により所定の遊技価値を付与するか否かを決定する、いわゆる可変表示ゲームによって遊技興趣を高めたものが数多く提供されている。
【0003】
可変表示ゲームには、主に、前述した表示装置を画像表示装置(可変表示装置)として用いることにより行うもの(以下、特図ゲーム)がある。特図ゲームは、所定領域を通過する遊技球の検出に伴って表示図柄の更新表示を行い、表示図柄の更新表示が完全に停止した際の停止図柄態様が特定表示態様となっている場合を「大当たり」とするゲームである。特図ゲームにおいて「大当たり」となると、大入賞口またはアタッカと呼ばれる特別電動役物を開放状態とし、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態を一定時間継続的に提供する。
【0004】
ここで、特図ゲームにおいて「大当たり」となり、特別電動役物が開放状態となることにより、遊技者に対して遊技球の入賞が極めて容易となる状態となることを特定遊技状態という。特定遊技状態となるためには、通常、可変表示装置に表示される表示図柄の停止図柄態様が予め定められた特定表示態様となること(一般的には表示図柄が同一図柄で揃うこと)が条件となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、遊技者にとって特図ゲームは、停止図柄態様が特定表示態様となって「大当たり」となるか否かに最大の関心が払われることになる。このため、「大当たり」となるか否かを判別することのできる停止図柄態様の確定までの間は、遊技興趣を高めるために様々な演出表示を行うものがある。
【0006】
例えば、最終停止図柄以外の表示図柄が同一図柄で揃ったリーチ表示態様から、最終停止図柄を特定表示態様とは異なるハズレ表示態様で一旦停止させた後、最終停止図柄以外の表示図柄を再変動させて、遊技興趣を高めた演出表示を行うものがある。また、一旦停止した表示図柄を同期させた状態で再変動させて、遊技興趣を高めた演出表示を行うものもある。
【0007】
このような演出表示では、表示図柄を一旦停止させた後に再変動させるという意外性がある。しかしながら、表示図柄の変動態様は再変動前と同じであり、斬新さがない。このため、遊技者に飽きられやすく、遊技興趣を高めることが困難であった。
【0008】
また、パチンコ遊技機に限らず、LCDを搭載したスロットマシン等の遊技機においても、パチンコ遊技機における「大当たり」に相当する「ボーナスゲーム」の獲得が可能となるフラグ成立の過程において、LCDを用いてパチンコ遊技機と同様な演出表示を行うものがある。このような演出表示を行う遊技機にあっては、演出表示の際、「大当たり」または「ボーナスゲーム」のフラグ成立となる期待感をできる限り継続させるため、より効果的な演出表示が要求されている。
【0009】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、表示図柄の変動態様を変化させることによって遊技興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の遊技機は、
複数の表示領域を有し、予め定められた配列に基づいて複数の識別情報の可変表示を行い表示結果を表示する可変表示装置(例えば、可変表示装置4)を備えた遊技機において、
予め設定された変動開始条件が成立したときに、前記複数の表示領域における識別情報の変動態様を決定する変動態様決定手段(例えば、遊技制御部11)と、
前記変動態様決定手段により決定された変動態様に基づいて、前記複数の表示領域における識別情報の変動表示を制御する変動表示制御手段(例えば、表示制御部13)とを備え、
前記変動表示制御手段は、複数の表示領域に表示された識別情報の表示態様がリーチ表示態様となったとき、前記複数の表示領域のうちリーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後、リーチ表示態様を構成する表示領域のうちの少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させると共に、少なくとも一つの表示領域の識別情報の変動表示方向を変化させた特定変動態様で、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報を再び変動表示させることを特徴とする。
【0011】
上記遊技機では、複数の表示領域に表示された識別情報の表示態様がリーチ表示態様となったとき、複数の表示領域のうちリーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示が停止される。そして、リーチ表示態様を構成する表示領域のうちの少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させると共に、少なくとも一つの表示領域の識別情報の変動表示方向を変化させた特定変動態様で、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報が再び変動表示される。このように、特定変動態様では、識別情報の変動方向が変化し、識別情報の配列が変化するので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技興趣を高めることができる。さらに、識別情報の変動態様に意外性を持たせることができる。
【0012】
上記遊技機において、前記変動表示制御手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、予め定められた識別情報の組み合わせが表示されたときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させる起因となる有効ライン上の前記リーチ表示態様を構成する表示領域においてリーチ表示態様となる識別情報が表示されるように、前記少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させることが好ましい。この場合、特定変動態様による変動表示中には、有効ライン上には常にリーチ表示態様となる識別情報が表示されるので、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【0013】
上記遊技機において、前記変動表示制御手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、前記複数の表示領域のうち前記リーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後に前記リーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類を増加させる識別情報増加手段と、前記増加された識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報のうち、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報との組み合わせにより遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報を優先して表示する優先表示制御手段とを含むことが好ましい。この場合、リーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類が増加するので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技者の遊技興趣を高めることができる。また、特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報を優先して表示するので、遊技者に特定遊技状態となる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。また、遊技者はこの識別情報が分かりやすくなる。
【0014】
上記遊技機において、前記変動表示制御手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、前記複数の表示領域のうち前記リーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後に前記リーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類を増加させる識別情報増加手段と、前記増加された識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報のうち、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報との組み合わせにより遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報の色彩を他の識別情報の色彩と異ならせる色彩変更制御手段とを含むことが好ましい。この場合、リーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類が増加するので、遊技者の遊技興趣を高めることができる。また、特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報の色彩を他の識別情報の色彩と異ならせるので、遊技者に特定遊技状態となる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。また、遊技者はこの識別情報が分かりやすくなる。
【0015】
上記遊技機において、前記識別情報増加手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、前記複数の表示領域のうち前記リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報を複写する識別情報複写手段と、前記複写された識別情報を前記リーチ表示態様を構成しない表示領域に移動させて識別情報の種類を増加させる識別情報移動手段とを含むことが好ましい。この場合、複写された識別情報が移動して識別情報の種類が増加するので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明においてリーチ演出表示とは、最終停止図柄となる表示図柄以外の表示図柄が、例えば、大当たりとなる特定表示態様と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小あるいは変形している状態(以下、これらの状態を仮停止という)、すなわち、可変表示装置の表示領域内に、一定期間継続的に表示図柄の更新表示を停止している状態、又は、表示図柄の表示位置が入れ替わっている状態、又は、複数の表示図柄が同期して更新表示を行っている状態のように、最終結果が表示される前段階において表示結果が特定表示態様となる可能性が見かけ上高められる演出表示のことを指す。ここで、表示図柄の更新表示とは可変表示装置の表示領域内に表示されている表示図柄を更新して表示することをいい、表示図柄の変動表示、可変表示と同義である。
【0017】
また、リーチ表示態様とは、可変表示装置の表示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表示状態であって、特定の表示態様(当り表示態様)となる表示条件から外れていない表示態様であり、表示結果がまだ導出表示されていない段階で、当り表示態様が表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示態様をいう。
【0018】
また、予め可変表示装置に表示図柄が表示される表示領域における特定の組み合わせを有効ラインとして設定しておき、所定の遊技価値を付与することが決定された場合に最終的な停止図柄態様によって大当たりとなったことを報知するときには、この有効ライン上に最終的に停止する表示図柄が特定表示態様となるように表示図柄を変動させた後に停止させる。従って、遊技者は可変表示装置における有効ライン上の表示態様を確認することで、大当たりとなったか否かを容易に認識することができる。
【0019】
本実施例における遊技機としては、LCD等からなる可変表示装置により特図ゲームを行う遊技機であり、プリペイドカードによって球貸しを行うカードリーダ(CR:Card Reader)式の第1種パチンコ遊技機を例に説明する。しかし、適用対象となる遊技機としては、これに限るものではなく、例えば、LCDを搭載したスロットマシン等の遊技機にも適用可能である。
【0020】
また、パチンコ遊技機等の弾球遊技機であっても、可変表示装置を有するものであれば、例えば、第2種あるいは第3種に分類されるパチンコ遊技機や、一般電役機、又はパチコンと呼ばれる確率設定機能付き弾球遊技機等であっても構わない。さらには、プリペイドカードによって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機だけではなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機にも適用可能である。すなわち、LCD等からなる可変表示装置を有し、特図ゲームに相当する演出表示を行うことが可能な遊技機であれば、どのような形態のものであっても構わない。
【0021】
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2にはガイドレールによって囲まれた、ほぼ円形状の遊技領域が形成されており、遊技領域のほぼ中央位置には、可変表示装置(特別図柄表示装置)4が設けられている。可変表示装置4には複数の表示領域が設けられており、各表示領域に表示された表示図柄(特別図柄)を予め定められた配列に基づいて可変表示させることにより特図ゲームが行われる。
【0022】
可変表示装置4の下方位置には、電動チューリップ型役物(普通電動役物)5を兼用する特別図柄始動口(スタートチャッカ)6と、大当たり発生時にソレノイド等を駆動することで開放動作を行う大入賞口(第1種特別電動役物)7とが上下に並んで配設されている。大入賞口7は、特別図柄始動口6への入賞タイミングに基づいて特図ゲームが行われた結果、大当たりとなった場合に前面に設けられた大入賞口扉の開放動作を行う。また、遊技用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、ランプ9が設けられている。
【0023】
図2は、本実施例におけるパチンコ遊技機の背面図であり、主要基板の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機1は、詳細を後述するように、電源基板(電源部)10と、主制御基板(遊技制御部)11と、図柄制御基板(表示制御部)13と、音声制御基板(音声制御部)14と、ランプ制御基板(ランプ制御部)15と、払出制御基板(払出制御部)16と、情報端子基板(情報出力部)17とを備え、それぞれ適所に配設されている。
【0024】
図3は、遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。本実施例におけるパチンコ遊技機1は、主として、電源部(電源基板)10と、遊技制御部(主制御基板)11と、入出力部12と、表示制御部(図柄制御基板)13と、音声制御部(音声制御基板)14と、ランプ制御部(ランプ制御基板)15と、払出制御部(払出制御基板)16と、情報出力部(情報端子基板)17とを備えている。
【0025】
電源部10は、パチンコ遊技機1内の各回路に所定の電源電圧を供給するものである。
【0026】
遊技制御部11は、メイン側の制御基板である遊技制御基板内に設けられた各種回路から構成されており、特図ゲームにおいて用いる乱数の生成機能、入出力部12を介して信号の入出力を行う機能、表示制御部13、音声制御部14、ランプ制御部15及び払出制御部16に対し、それぞれ制御コマンドを出力する機能、ホールの管理コンピュータに対し、各種情報を出力する機能を備えている。さらに、遊技制御部11には、電源投入時にリセットするための初期リセット回路や、I/Oポート及び、アドレス信号をデコードしてI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路などが設けられている。
【0027】
入出力部12は、遊技球の検出や役物の開閉動作を行うためのものである。表示制御部13、音声制御部14、ランプ制御部15は、遊技制御部11から送信される制御コマンド信号に基づいて、特図ゲームにおける特図表示制御、音声出力制御、ランプ表示制御を、それぞれ遊技制御部11とは独立して実行するサブ側の制御部である。払出制御部16は、遊技球の貸出や賞球等の払出制御を行うものである。情報出力部17は、各種遊技関連情報を外部に出力するためのものである。
【0028】
ここで、可変表示装置4上に表示される表示図柄の仮停止タイミングや変動タイミング等は、遊技制御部11から出力される制御コマンドに従って一意に定まっている。すなわち、表示制御部13、音声制御部14及びランプ制御部15は、制御コマンドを受け取ったタイミングから、可変表示装置4上における表示図柄の変動、スピーカ8L、8Rからの音声出力及びランプ9の明滅表示が連動して行われるように制御を行っている。
【0029】
図4は、表示制御部13の詳細を示すブロック図である。表示制御部13は、サブ側の制御基板である図柄制御基板内に設けられた各種回路から構成され、遊技制御部11とは独立して特図ゲームにおける画像処理のための表示制御を行うものである。表示制御部13は、遊技制御部11から出力される表示制御コマンドに基づいて特図ゲームに用いられる画像を可変表示装置4上に表示させる。このため、表示制御部13は、発振回路21と、リセット回路22と、表示制御用のCPU(Central Processing Unit)23と、ROM(Read Only Memory)24と、RAM(Random Access Memory)25と、ビデオディスプレイプロセッサ(以下、VDP:Video Display Processer)26と、キャラクタROM27と、VRAM(Video RAM)28と、LCD駆動回路29とを備えている。
【0030】
発振回路21は、CPU23及びVDP26に基準クロック信号を出力するものである。リセット回路22は、CPU23及びVDP26をリセットするためのリセット信号を出力するものである。CPU23は、遊技制御部11から表示制御コマンドを受信するとRAM25を作業領域として用いながらROM24から表示制御を行うための制御データを読み出す。また、CPU23は、読み出した制御データに基づいてVDP26に描画命令を送る。ROM24は、CPU23によって利用される各種制御プログラム等を格納する半導体メモリである。RAM25は、CPU23によって作業領域として利用される半導体メモリである。
【0031】
VDP26は、画像表示を行うための表示装置制御機能及び高速描画機能を有し、CPU23からの描画命令に従って動作する。また、CPU23とは独立した二次元のアドレス空間を持ち、そこにVRAM28をマッピングしている。キャラクタROM27は、可変表示装置4に表示される画像の中でも使用頻度の高いキャラクタ画像データ、具体的には、人物、怪物、文字、図形又は記号等を予め格納しておくためのものである。VRAM28は、VDP26によって生成された画像データを展開するためのフレームバッファメモリである。LCD駆動回路29は、VDP26から入力された画像データを、色信号と同期信号とからなるビデオ信号に変換し、可変表示装置4に出力する。
【0032】
VDP26は、CPU23の制御に従って、可変表示装置4の表示領域に表示された表示図柄(特別図柄)を変動表示させる。すなわち、VDP26は、可変表示装置4の表示領域に任意の特別図柄が停止した状態から、予め定められた配列に基づいて特別図柄を連続的に変動させ、変動している特別図柄を仮停止させ、さらに、この特別図柄を確定して表示させる。
【0033】
図5(a)に本実施例の特別図柄の配列を示す。本実施例の特別図柄としては、図5(a)に示すように配列された9個の数字が用意されている。ここで、可変表示装置4には、3つの表示領域が左右方向に並んで配置され、各表示領域に、特別図柄左図柄(以下、左図柄)、特別図柄中図柄(以下、中図柄)、及び特別図柄右図柄(以下、右図柄)が表示される。また、VDP26はCPU23の制御に従って、リーチ表示態様を構成する特別図柄の配列を変化させる。すなわち、VDP26は、左図柄または右図柄の配列を変化させる。図5(b)は右図柄の配列を変化させた場合を示している。
【0034】
次に、本実施例の動作(作用)を説明する。
【0035】
まず、本実施例のパチンコ遊技機における遊技の流れの概略について説明する。パチンコ遊技機1の右下位置に設けられたハンドルを操作することにより、遊技領域中に遊技球が発射される。遊技制御部11では、入出力部12内の特別図柄始動スイッチ等の入力の有無を監視しており、遊技球が特別図柄始動口6に入賞した場合、特別図柄始動スイッチにおいて遊技球の入賞が検出される。また、特別図柄始動口6において、遊技球の入賞が検出された場合、入賞した遊技球の数、入賞時の乱数の抽選値が特別図柄判定用バンクに保管される。そして、保管されたデータに対応して、遊技制御部11が始動入賞に基づく図柄の変動の表示態様を大当たりとするか、リーチ態様とするか、ハズレとするかを事前決定する。この決定結果に従って、遊技制御部11から表示制御部13へは、可変表示装置4の表示制御を指令する指令情報としての表示制御コマンドが送信される。また、遊技制御部11から音声制御部14へは、音声制御を指令する指令情報としての音声制御コマンドが送信される。さらに、遊技制御部11からランプ制御部15へは、各種ランプ・LEDの制御を指令する指令情報としてのランプ制御コマンドが送信される。
【0036】
遊技制御部11から表示制御部13へ送信される表示制御コマンドは、例えば、変動時間(リーチの種類等の変動の種類をも含む)を指令する変動時間コマンドと、左図柄、中図柄及び右図柄が停止する停止図柄態様をそれぞれ指令する左、中、右の3つの停止図柄コマンドとからなる。
【0037】
以下、表示制御部13が遊技制御部11から受信した表示制御コマンドに基づいて特図ゲームの表示処理を実行することによる、可変表示装置4の表示動作を中心としたパチンコ遊技機1の動作例について詳しく説明する。なお、表示制御部13の表示処理に従った動作では、見かけ上同様の画像表示がなされるのであれば、以下に説明するフローチャートに従った処理手順が必ずしも実行される必要はない。
【0038】
図6は、本実施例における特別図柄制御処理を示すフローチャートである。図7は、リーチ演出表示を行わない場合の表示例を示す図である。図7に示すように、本実施例の可変表示装置4には3つの表示領域41〜43が左右方向に並んで配置され、表示領域41に左図柄51、表示領域42に中図柄52、表示領域43に右図柄53が表示されている。
【0039】
まず、特別図柄始動口6に遊技球が入賞すると、表示制御部13は、遊技制御部11から受信した表示制御コマンドに基づいて図柄変動パターンを決定する。図柄変動パターンが決定すると、決定した図柄変動パターンに基づいて、図7(a)から図7(b)に示すように、可変表示装置4の表示領域41に表示された左図柄51、表示領域42に表示された中図柄52、及び表示領域43に表示された右図柄53を上から下へとスクロールさせることにより全表示図柄51〜53の変動表示を開始させる(ステップS301:以下、単にS301と記す)。
【0040】
次に、決定した図柄変動パターンに基づいてリーチ演出表示を行うか否かをチェックし(S302)、リーチ演出表示を行わないことが決定していると(S302;No)、図7(c)に示すように、第一停止図柄となる左図柄51の差替及び減速を行い、左図柄51を「4」の表示図柄で仮停止させる(S303)。続いて、図7(d)に示すように、第二停止図柄となる右図柄53の差替及び減速を行い、右図柄53を「5」の表示図柄で仮停止させる(S304)。次に、図7(e)に示すように、第三停止図柄(最終停止図柄)となる中図柄52の差替及び減速を行い、中図柄52を「2」の表示図柄で仮停止させる(S305)。そして、図7(f)に示すように、全表示図柄51〜53が完全に停止された画像を可変表示装置4の表示領域41〜43に表示することによって表示態様が確定する(S306)。
【0041】
このような可変表示装置4の表示領域41〜43における表示画像の制御は、表示制御部13においてCPU23から描画命令を受けたVDP26が生成した画像データをLCD駆動回路29に送り、当該画像データに対応したビデオ信号がLCD駆動回路29から可変表示装置4へ供給されることにより実現される。一方、上記S302の判断処理においてリーチ演出表示を行うことが決定されると(S302;Yes)、詳細を後述するリーチ演出処理を実行する(S307)。
【0042】
以下、図6に示す特別図柄制御処理のリーチ演出処理において、表示制御部13が特図ゲームの表示処理を実行することによる、可変表示装置4の表示動作を中心としたパチンコ遊技機1の動作例について詳しく説明する。なお、表示制御部13の表示処理に従った動作では、見かけ上同様の画像表示がなされるのであれば、以下に説明するフローチャートに従った処理手順が必ずしも実行される必要はない。
【0043】
(1)変動パターン▲1▼
図8は、変動パターン▲1▼による動作例を示すフローチャートである。図9は、変動パターン▲1▼におけるリーチ演出表示の一例を示す図である。変動パターン▲1▼は、全表示図柄が仮停止した後に、右図柄の配列を変化させると共に右図柄の変動表示方向を変化させた変動態様(特定変動態様)で、左図柄及び右図柄を再び変動表示させる変動パターンである。本例では、変動表示後の停止図柄態様が「5」、「5」、「5」の大当たり態様となるものとする。
【0044】
まず、表示制御部13は、遊技制御部11から受信した表示制御コマンドに基づいて図柄変動パターンを決定し、決定した図柄変動パターンに基づいて、図9(a)に示すように、可変表示装置4の表示領域41に表示された左図柄51、表示領域42に表示された中図柄52、及び表示領域43に表示された右図柄53を上から下へとスクロールさせることにより、全表示図柄51〜53の変動表示を開始させる(S401)。
【0045】
変動表示の開始から一定期間が経過すると、図9(b)に示すように、左図柄51を「7」の表示図柄で仮停止させ(S402)、右図柄53を「7」の表示図柄で仮停止させる(S403)。ここで、左図柄51と右図柄53とが同一図柄で揃った状態となり、いわゆる、リーチ表示態様となる。ここで、例えば、音声制御部14が遊技制御部11から受信した音声制御コマンドに従って、スピーカ8L、8Rから「リーチ!」という音声を出力させることにより、リーチ表示態様となった旨を遊技者に報知することが好ましい。
【0046】
次に、図9(c)に示すように、中図柄52を「5」の表示図柄で仮停止させ(S404)、全表示図柄51〜53を仮停止させる。続いて、図9(d)に示すように、表示領域43に表示される右図柄53の配列を逆転させる(S405)。ここで、右図柄53の配列が逆転したことを遊技者に認識しやすくするために、表示領域41に表示される左図柄51の配列を表示させることが好ましい。また、可変表示装置4上に有効ライン54を表示させる(S406)。さらに、右図柄53が下から上へとスクロールするように右図柄53の変動方向を逆転させた状態(特定変動態様)で(S407)、図9(e)に示すように、左図柄51及び右図柄53を再び変動表示させる(S408)。
【0047】
このように、全表示図柄51〜53を仮停止させた後、リーチ表示態様を構成する右図柄53の配列を逆転させると共に右図柄53の変動方向を逆転させた特定変動態様で、左図柄51及び右図柄53を再び変動表示させているので、表示図柄の変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技興趣を高めることができる。また、表示図柄の変動態様に意外性を持たせることができる。さらに、特定変動態様による変動表示中、有効ライン54上には常にリーチ表示態様となる表示図柄が表示されるので、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【0048】
次に、停止図柄態様であるか否かが判定される(S409)。そして、図9(f)に示すように、停止図柄態様ではない場合は(S409;No)、左図柄51及び右図柄53の変動表示が継続される。一方、図9(g)に示すように、停止図柄態様である場合は(S409;Yes)、図9(h)に示すように、表示領域41の左図柄51、表示領域42の中図柄52及び表示領域43の右図柄53の動きを完全に停止させた画像が可変表示装置4上に表示されることによって、全表示図柄が確定する(S410)。これにより、この特図ゲームが大当たりで確定する。なお、本例では、この特図ゲームが大当たりの場合について説明したが、ハズレであってもよい。
【0049】
(2)変動パターン▲2▼
図10は、変動パターン▲2▼による動作例を示すフローチャートである。図11は、変動パターン▲2▼におけるリーチ演出表示の一例を示す図である。変動パターン▲2▼は、全表示図柄が仮停止した後に、右図柄の配列を変化させると共に左図柄の変動表示方向を変化させた変動態様(特定変動態様)で、左図柄及び右図柄を再び変動表示させる変動パターンである。本例では、変動表示後の停止図柄態様が「5」、「5」、「5」の大当たり態様となるものとする。
【0050】
まず、表示制御部13は、決定した図柄変動パターンに基づいて、図11(a)に示すように、全表示図柄51〜53の変動表示を開始させる(S501)。変動表示の開始から一定期間が経過すると、図11(b)に示すように、左図柄51を「7」の表示図柄で仮停止させ(S502)、右図柄53を「7」の表示図柄で仮停止させる(S503)。次に、図11(c)に示すように、中図柄52を「5」の表示図柄で仮停止させ(S504)、全表示図柄51〜53を仮停止させる。
【0051】
続いて、図11(d)に示すように、表示領域43に表示される右図柄53の配列を逆転させる(S505)。また、可変表示装置4上に有効ライン54を表示させる(S506)。さらに、左図柄51が下から上へとスクロールするように左図柄51の変動方向を逆転させた特定変動態様で(S507)、図11(e)に示すように、左図柄51及び右図柄53の変動表示を開始させる(S508)。このように、右図柄53の配列を逆転させると共に左図柄51の変動方向を逆転させた特定変動態様で、左図柄51及び右図柄53を再び変動表示させても、表示図柄の変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技興趣を高めることができる。
【0052】
次に、停止図柄態様であるか否かが判定され(S509)、図11(f)に示すように、停止図柄態様ではない場合は(S509;No)、左図柄51及び右図柄53の変動表示が継続される。一方、図11(g)に示すように、停止図柄態様である場合は(S509;Yes)、図11(h)に示すように、全表示図柄が確定する(S510)。これにより、この特図ゲームが大当たりで確定する。なお、本例では、この特図ゲームが大当たりの場合について説明したが、ハズレであってもよい。
【0053】
(3)変動パターン▲3▼
図12は、変動パターン▲3▼による動作例を示すフローチャートである。図13は、変動パターン▲3▼におけるリーチ演出表示の一例を示す図である。変動パターン▲3▼は、全表示図柄が仮停止した後に、特定変動態様で左図柄及び右図柄を再び変動表示させると共に、中図柄の数を増加させる変動パターンである。本例では、変動表示後の停止図柄態様が「6」、「6」、「6」の大当たり態様となるものとする。
【0054】
まず、表示制御部13は、決定した図柄変動パターンに基づいて、図13(a)に示すように、全表示図柄51〜53の変動表示を開始させる(S601)。変動表示の開始から一定期間が経過すると、図13(b)に示すように、左図柄51を「7」の表示図柄で仮停止させ(S602)、右図柄53を「7」の表示図柄で仮停止させる(S603)。次に、図13(c)に示すように、中図柄52を「5」の表示図柄で仮停止させ(S604)、全表示図柄51〜53を仮停止させる。
【0055】
続いて、図13(d)に示すように、表示領域43に表示される右図柄53の配列を逆転させ(S605)、可変表示装置4上に有効ライン54を表示させる(S606)。また、図13(e)に示すように、右図柄53が下から上へとスクロールするように右図柄53の変動方向を逆転させる(S607)。さらに、表示領域43に表示された右図柄53のうち、「6」の表示図柄53aを複写し、複写した表示図柄を表示領域42に移動して表示領域42に表示図柄52aを表示させ、表示領域42に表示される中図柄52の数を増加させる(S608)。このように、中図柄52の数を増加させているので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【0056】
次に、左図柄51及び右図柄53を再び変動表示させた後(S609)、図13(f)に示すように、左図柄51及び右図柄53を「6」の表示図柄で仮停止させる(S610)。また、表示領域42に表示された表示図柄52aを移動させる。ここで、表示領域42においては、大当たり態様となる表示図柄52aを優先して表示することが好ましい。表示図柄52aを優先して表示することにより、遊技者に大当たりとなる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。また、遊技者は大当たり態様となる識別情報が分かりやすくなる。また、表示図柄52aの色彩を他の表示図柄の色彩と異ならせることが好ましい。この場合、さらに遊技者に大当たりとなる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。そして、図13(g)に示すように、表示図柄52aを移動させ、中図柄52を「6」の表示図柄に変更させ、中図柄52の数を減少させる(S611)。
【0057】
次に、停止図柄態様であるか否かが判定され(S612)、停止図柄態様ではない場合は(S612;No)、S608に戻り、中図柄52を再び増加させる。一方、停止図柄態様である場合は(S612;Yes)、図13(h)に示すように、全表示図柄が確定する(S613)。これにより、この特図ゲームが大当たりで確定する。なお、本例では、この特図ゲームが大当たりの場合について説明したが、ハズレであってもよい。特図ゲームがハズレの場合には、例えば、表示図柄52aを表示領域42外に移動させて中図柄52の数を減少させる。
【0058】
(4)変動パターン▲4▼
図14は、変動パターン▲4▼による動作例を示すフローチャートである。図15は、変動パターン▲4▼におけるリーチ演出表示の一例を示す図である。変動パターン▲4▼は、全表示図柄が仮停止した後に、特定変動態様で左図柄及び右図柄を再び変動表示させると共に、左右図柄の数を増加させた、いわゆるトリプルリーチとなる変動パターンである。本例では、変動表示後の停止図柄態様が「5」、「5」、「5」の大当たり態様となるものとする。
【0059】
まず、表示制御部13は、決定した図柄変動パターンに基づいて、図15(a)に示すように、全表示図柄51〜53の変動表示を開始させる(S701)。変動表示の開始から一定期間が経過すると、図15(b)に示すように、左図柄51を「7」の表示図柄で仮停止させ(S702)、右図柄53を「7」の表示図柄で仮停止させる(S703)。次に、図15(c)に示すように、中図柄52を「5」の表示図柄で仮停止させ(S704)、全表示図柄51〜53を仮停止させる。
【0060】
続いて、図15(d)に示すように、表示領域43に表示される右図柄53の配列を逆転させると共に(S705)、表示領域41及び表示領域43に表示される左図柄51及び右図柄53の数を3つに増加させる(S706)。また、可変表示装置4上に3つの有効ライン54を表示させる(S707)。このように、3つの有効ライン54が表示された、いわゆるトリプルリーチ状態となっているので、遊技者に大当たりとなる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。
【0061】
次に、図15(e)に示すように、右図柄53が下から上へとスクロールするように右図柄53の変動方向を逆転させた特定変動態様で(S708)、左図柄51及び右図柄53の変動表示を開始させる(S709)。続いて、停止図柄態様であるか否かが判定され(S710)、図15(f)に示すように、停止図柄態様ではない場合は(S710;No)、左図柄51及び右図柄53の変動表示が継続される。一方、図15(g)に示すように、停止図柄態様である場合は(S710;Yes)、図15(h)に示すように、全表示図柄が確定する(S711)。これにより、この特図ゲームが大当たりで確定する。なお、本例では、この特図ゲームが大当たりの場合について説明したが、ハズレであってもよい。
【0062】
本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形態様について、説明する。
【0063】
上記実施の形態では、変動パターン▲1▼〜変動パターン▲4▼において、右図柄53の配列を逆転すると共に、右図柄53または左図柄51の変動表示方向を逆転させた場合について説明したが、左図柄51及び右図柄53の少なくとも一つの配列を変化すると共に、少なくとも一つの変動表示方向を変化させていればよい。例えば、左図柄51及び右図柄53の両方の配列をランダムに変化させると共に、左図柄51または右図柄53の変動表示方向を変化させてもよい。この場合にも、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技興趣を高めることができる。ただし、左図柄51と右図柄53とを再び変動表示させた際に、有効ライン54上で、左図柄51と右図柄53とが同一図柄で揃ったリーチ表示態様となるように、表示図柄の配列を変化させることが好ましい。これは、左図柄51と右図柄53との変動表示中、有効ライン54上では常にリーチ表示態様となり、遊技者に大当たり態となる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができるためである。
【0064】
上記実施の形態では、変動パターン▲1▼及び変動パターン▲2▼において、右図柄53の配列が逆転したことを遊技者に認識しやすくするために、表示領域41及び表示領域43に3つの表示図柄を表示させた場合について説明したが、それぞれ1つの表示図柄を表示してもよい。この場合、右図柄53の配列が逆転したことを遊技者に認識しやすくするために、例えば、ゆっくりと変動させることが好ましい。また、可変表示装置4上に有効ライン54を表示させなくてもよい。
【0065】
上記実施の形態では、変動パターン▲3▼において、表示領域42に表示される中図柄52の数を増加させた場合について説明したが、中図柄52の数に対応して有効ライン54を増加させてもよい。例えば、変動パターン▲3▼において、中図柄52の数に対応して有効ライン54を2つ設定することにより、いわゆるダブルリーチ状態となり、遊技者に大当たりとなる期待感を高めることができ、遊技興趣を高めることができる。この場合、増加した表示図柄52aは移動せず、左図柄51及び右図柄53が停止することにより、全表示図柄が確定する。
【0066】
上記実施の形態では、変動パターン▲3▼において、表示領域43に表示された右図柄53の表示図柄53aを複写し、複写した表示図柄53aを表示領域42に移動して、表示領域42に表示される中図柄52の数を増加させた場合について説明したが、例えば、表示領域41に表示された左図柄51の表示図柄を複写して、表示領域42に表示される中図柄52の数を増加させてもよい。また、表示領域43に表示された右図柄53の表示図柄と、表示領域41に表示された左図柄51の表示図柄との両方を複写して、表示領域42に表示される中図柄52の数を増加させてもよい。この場合、複写された表示図柄が同一図柄のときには表示領域42に表示される中図柄52の数を1つ増加させ、複写された表示図柄が異なる図柄のときには表示領域42に表示される中図柄52の数を2つ増加させることが好ましい。また、中図柄52を増加させる場合、中図柄52を段階的に増加させてもよい。さらに、中図柄52を増加させるタイミングは、特定変動態様で変動表示させる前の他、変動表示中であってもよい。
【0067】
上記実施の形態では、変動パターン▲4▼において、いわゆるトリプルリーチ状態となった場合について説明したが、例えば、表示領域41及び表示領域43に表示される左図柄51及び右図柄53の数を2つに増加させ、いわゆるダブルリーチ状態とした場合であってもよい。また、変動パターン▲4▼において、表示領域41または表示領域43に表示された表示図柄を複写して、中図柄52の数を増加させてもよい。この場合にも、中図柄52を一度に増加させたり、段階的に増加させることができる。
【0068】
以上、本発明の遊技機を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で色々な変形及び応用が可能である。例えば、図3及び図4に示すブロック構成は、任意に変更及び修正が可能である。
【0069】
また、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機などにも本発明を適用することができる。つまり、ゲーム機のCPUが所定のプログラムを実行することにより、上記した遊技球の動きをシミュレーションし、その結果として上記した特別図柄始動口6を遊技球が通過したと判別したとき、上記したのと同様の抽選を行い、表示図柄を変動表示させるものとすることができる。このゲーム機のプログラムは、CD−ROMなどに格納して、ゲーム機とは別に流通させることができる。
【0070】
なお、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
【0071】
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等にいったん格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、以下に示す効果を有する。
請求項1に記載したように、複数の表示領域に表示された識別情報の表示態様がリーチ表示態様となったとき、複数の表示領域のうちリーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示が停止され、リーチ表示態様を構成する表示領域のうちの少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させると共に、少なくとも一つの表示領域の識別情報の変動表示方向を変化させた特定変動態様で、リーチ表示態様を構成する識別情報が再び変動表示される。これにより、特定変動態様では、識別情報の変動方向が変化し、識別情報の図柄配列が変化するので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技興趣を高めることができる。
【0073】
請求項2に記載したように、特定変動態様による変動表示を実行中に、有効ライン上のリーチ表示態様を構成する表示領域においてリーチ表示態様となる識別情報が表示されるように、少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させることができる。これにより、特定変動態様による変動表示を実行中には、有効ライン上には常にリーチ表示態様となる識別情報が表示されるので、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【0074】
請求項3に記載したように、特定変動態様による変動表示を実行中に、リーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後にリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類を増加させる識別情報増加手段と、増加された識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報のうち、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報との組み合わせにより特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報を優先して表示する優先表示制御手段とを含んでいるので、遊技者はこの識別情報が分かりやすくなる。
【0075】
請求項4に記載したように、特定変動態様による変動表示を実行中に、リーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後にリーチ表示態様を構成しない識別情報を増加させ、増加した識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類を増加させる識別情報増加手段と、増加された識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報のうち、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報との組み合わせにより特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報の色彩を他の識別情報の色彩と異ならせる色彩変更制御手段とを含んでいるので、遊技者はこの識別情報が分かりやすくなる。
【0076】
請求項5に記載したように、特定変動態様による変動表示を実行中に、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報を複写する識別情報複写手段と、複写された識別情報をリーチ表示態様を構成しない表示領域に移動させて識別情報の種類を増加させる識別情報移動手段とを含んでいるので、変動態様の斬新さを向上させることができ、遊技者の遊技興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】本発明の一実施例におけるパチンコ遊技機の背面図である。
【図3】遊技制御部を中心としたシステム構成例を示すブロック図である。
【図4】図3における表示制御部の詳細を示すブロック図である。
【図5】本実施例における特別図柄の配列を示す図である。
【図6】本実施例における特別図柄制御処理を示すフローチャートである。
【図7】リーチ演出表示を行わない場合の表示例を示す図である。
【図8】変動パターン▲1▼における処理例を示すフローチャートである。
【図9】変動パターン▲1▼における表示例を示す図である。
【図10】変動パターン▲2▼における処理例を示すフローチャートである。
【図11】変動パターン▲2▼における表示例を示す図である。
【図12】変動パターン▲3▼における処理例を示すフローチャートである。
【図13】変動パターン▲3▼における表示例を示す図である。
【図14】変動パターン▲4▼における処理例を示すフローチャートである。
【図15】変動パターン▲4▼における表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 … パチンコ遊技機(遊技機)
2 … 遊技盤(ゲージ盤)
3 … 遊技機用枠(台枠)
4 … 可変表示装置(特別図柄表示装置)
5 … 電動チューリップ型役物(普通電動役物)
6 … 特別図柄始動口
7 … 大入賞口(第1種特別電動役物)
8L、8R … スピーカ
9 … ランプ
10 … 電源部(電源基板)
11 … 遊技制御部(主制御基板)
12 … 入出力部
13 … 表示制御部(図柄制御基板)
14 … 音声制御部(音声制御基板)
15 … ランプ制御部(ランプ制御基板)
16 … 払出制御部(払出制御基板)
17 … 情報出力部(情報端子基板)
Claims (5)
- 複数の表示領域を有し、予め定められた配列に基づいて複数の識別情報の可変表示を行い表示結果を表示する可変表示装置を備えた遊技機において、
予め設定された変動開始条件が成立したときに、前記複数の表示領域における識別情報の変動態様を決定する変動態様決定手段と、
前記変動態様決定手段により決定された変動態様に基づいて、前記複数の表示領域における識別情報の変動表示を制御する変動表示制御手段とを備え、
前記変動表示制御手段は、複数の表示領域に表示された識別情報の表示態様がリーチ表示態様となったとき、前記複数の表示領域のうちリーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後、リーチ表示態様を構成する表示領域のうちの少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させると共に、少なくとも一つの表示領域の識別情報の変動表示方向を変化させた特定変動態様で、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報を再び変動表示させることを特徴とする遊技機。 - 前記変動表示制御手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、予め定められた識別情報の組み合わせが表示されたときに遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させる起因となる有効ライン上の前記リーチ表示態様を構成する表示領域においてリーチ表示態様となる識別情報が表示されるように、前記少なくとも一つの表示領域の識別情報の配列を変化させることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記変動表示制御手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、前記複数の表示領域のうち前記リーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後に前記リーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類を増加させる識別情報増加手段と、前記増加された識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報のうち、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報との組み合わせにより遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報を優先して表示する優先表示制御手段とを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
- 前記変動表示制御手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、前記複数の表示領域のうち前記リーチ表示態様を構成しない表示領域の変動表示を停止させた後に前記リーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報の種類を増加させる識別情報増加手段と、前記増加された識別情報を含むリーチ表示態様を構成しない表示領域に表示される識別情報のうち、リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報との組み合わせにより遊技者にとって有利な特定遊技状態を発生させる起因となる識別情報の色彩を他の識別情報の色彩と異ならせる色彩変更制御手段とを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
- 前記識別情報増加手段は、前記特定変動態様による変動表示を実行中に、前記複数の表示領域のうち前記リーチ表示態様を構成する表示領域の識別情報を複写する識別情報複写手段と、前記複写された識別情報を前記リーチ表示態様を構成しない表示領域に移動させて識別情報の種類を増加させる識別情報移動手段とを含むことを特徴とする請求項3または4に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
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JP2002167925A JP2004008590A (ja) | 2002-06-07 | 2002-06-07 | 遊技機 |
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Cited By (5)
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JP2005270272A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Sankyo Kk | 遊技機 |
JP2006051227A (ja) * | 2004-08-13 | 2006-02-23 | Samii Kk | 弾球遊技機 |
JP2006051226A (ja) * | 2004-08-13 | 2006-02-23 | Samii Kk | 弾球遊技機 |
JP2007159665A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-06-28 | Samii Kk | 遊技機、画像表示装置、画像表示方法、及びプログラム |
JP2020156637A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 山佐株式会社 | 遊技機 |
-
2002
- 2002-06-07 JP JP2002167925A patent/JP2004008590A/ja not_active Withdrawn
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