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JP2004006844A - 磁界シンク層を有する磁気抵抗記憶素子 - Google Patents

磁界シンク層を有する磁気抵抗記憶素子 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気トンネル接合素子内の強磁性層の縁部において生成される漂遊磁界を低減または排除する構造を提供する。
【解決手段】磁気メモリ素子100のような電気磁気素子は、磁気抵抗応答においてオフセットを生じる境界部での漂遊磁界を構造化、減衰または除去するための手段104を含む。この素子は、第1の導電層(108,112)と、この第1の層に電磁的に結合されたシンク層104からなる減衰手段とから構成され、電気的動作中に第1の層(108,112)の境界における漂遊境界磁気抵抗オフセットを減衰させる。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的には、磁気抵抗記憶素子に関し、より詳細には、境界条件において磁界を最小限に抑える磁気抵抗記憶素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気ランダムアクセスメモリ(「MRAM」)は、短期および長期データ記憶のために検討されている不揮発性メモリである。MRAMはDRAM、SRAMおよびフラッシュメモリのような短期メモリよりも電力消費が小さい。MRAMは、ハードドライブのような従来の長期記憶装置よりも非常に(数桁程度)高速に読出しおよび書込み動作を実行することができる。さらに、MRAMは、ハードドライブよりコンパクトで、電力消費が小さい。またMRAMは、超高速プロセッサおよびネットワーク装置のような内蔵型の用途にも検討されている。
【0003】
典型的なMRAM素子(MRAMデバイスまたは、MRAM装置。以下同じ)は、メモリセルのアレイと、メモリセルの行に沿って延在するワード線と、メモリセルの列に沿って延在するビット線とを含む。各メモリセルは、ワード線とビット線との交点に配置される。
【0004】
メモリセルは、スピン依存トンネル(spin dependent tunneling junction:SDT)接合のようなトンネル磁気抵抗(TMR)素子を基にすることができる。典型的なSDT接合は、基準層と、センス層と、基準層とセンス層との間に挟まれる絶縁性トンネル障壁とを含む。基準層は、対象の範囲内に磁界がかけられた場合でも回転しないように既知の方向に設定された磁化の向きを有する。センス層は、2つの向き、すなわち基準層の磁化の向きと同じ方向か、あるいは基準層の磁化の向きとは反対の方向かのうちのいずれかに向けることができる磁化を有する。基準層とセンス層の磁化が同じ方向である場合には、SDT接合の向きは「平行」であると言われる。基準層とセンス層の磁化が反対の方向である場合には、SDT接合の向きは「逆平行」であると言われる。これら2つの安定した向きである平行および逆平行を、「0」および「1」の論理値に対応させることができる。
【0005】
上記のような基準層は、電流が流れている導体からの磁界によって動的に設定される軟磁性層を用いて形成することができる。代替的には、ピン止め層(pinned layer:ピンド層または固着層)の磁化の向きは、下側にある反強磁性(AF)ピニング層(pinning layer)によって固定することができる。AFピニング層は大きな交換磁界を与え、それはピン止め層の磁化を一方向に保持する。AF層の下側には通常、第1および第2のシード層が存在する。第1のシード層によって、第2のシード層は、<111>結晶構造配向で成長できるようになる。第2のシード層は、AFピニング層のための<111>結晶構造配向を確立する。
【0006】
AFピニング層を有する磁気抵抗素子の従来技術の例が図1に示される。図1は、多数の強磁性層を含む、いくつかの層からなる磁気トンネル接合10を示す。層12は、通常はタンタルまたは銅、あるいは他の類似の材料から作製される非磁性の導電層である。層12上には磁気シード層14が作製されるが、これは十分にパターン形成された強磁性シード層で置き換えることができる。その後、層14上にAFピニング層16が作製され、層16上には強磁性ピン止め層18が形成される。通常はアルミナまたは二酸化ケイ素のような誘電体材料から形成されるトンネル障壁20が層18上に作製される。最後に、強磁性センス層22が障壁層20上に作製されて、磁気トンネル接合素子10が完成する。強磁性層14、18および22の縁部において、強い漂遊磁界が生成される。強い漂遊磁界は、データ薄膜(data film)を一方向に切り替えるのを容易にするが、逆方向に切り替えるのを妨げる。これは、切替え(スイッチング)の非対称性を生み出す。
【特許文献1】
米国特許第6,259,644号明細書
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、従来技術の磁気トンネル接合素子内の強磁性層の縁部において生成される漂遊磁界を低減するか、あるいは排除する構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、漂遊境界磁気抵抗オフセットを減衰、低減あるいは排除する手段を含む、磁気メモリ素子のような電磁素子が開示される。その素子はいくつかの層を含み、その中には、境界において漂遊磁界を有する第1の層がある。減衰手段は、第1の層に磁気的に結合され、第1の層の漂遊磁界を減衰するためのシンク層を含む。
【0009】
一実施形態では、磁気抵抗切替えオフセットを低減あるいは排除する手段を含む磁気メモリ素子が開示される。その素子は、センス層と、ピン止め層と、各層が他の層と幾何学的に位置合わせされるようにセンス層とピン止め層との間に配置される障壁層と、ピン止め層に位置合わせされて隣接して配置されるピニング層と、センス層、ピン止め層およびピニング層の境界において漂遊磁界の作用
(効果)を最小限に抑えるために、ピニング層に隣接して配置される磁気シンク層とを含む。磁気シンク層は、ピニング層に隣接して位置合わせされてピン止め層として機能する第1の部分と、他の層および第1の部分の配列から外側に延在する第2のピン止めされない部分とを有する磁性層からなる。
【0010】
本発明のさらに別の特徴および利点は、本発明の構成を例示する、添付の図面及び以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して例示的な実施形態を説明するが、その説明において本明細書では特有の用語を用いる。しかしながら、それによって本発明の範囲を限定しようというのではない。本明細書及び図面に例示される本発明の構成の代替形態および変更形態、並びに、本明細書及び図面に例示されるような本発明の原理をさらに応用した形態は、当業者には本開示から情報を得た後に思い浮かぶものであり、本発明の範囲内にあるものとみなされるべきである。
【0012】
図2は、メモリ素子スタックあるいはメモリスタックとしても知られる、磁気メモリ素子100の断面図を示しており、磁気メモリ素子100は、導電性シード層102と、第2のシード層104と、ピニング層106、ピン止め層108、障壁層110、センス層112および第2の導電層118によって形成される磁気トンネル接合とを含む。シード層104は、本発明による磁気シンク層としても機能する。磁気メモリ素子100はさらに、非強磁性の導電層102を含む。センス層112およびピン止め層108はいずれも、強磁性材料から形成される。ピン止め層108は基準層としての役割を果たし、一方向に固定された磁化を有する。センス層112はデータ層としての役割を果たし、2つの方向のいずれか一方に向けることができる磁化を有する。
【0013】
ピン止め層108およびセンス層112の磁化ベクトル(図示せず)が同じ方向を指す場合には、センス層112、障壁層110およびピン止め層108によって形成されるスピン依存トンネル(SDT)接合の向きは「平行」であると言われる。センス層112およびピン止め層108の磁化ベクトルが逆方向を指す場合には、磁気トンネル接合の向きは「逆平行」であると言われる。これら2つの安定した向き、すなわち平行および逆平行は、「0」および「1」の論理値に対応する。
【0014】
障壁層110は通常は、センス層112とピン止め層108との間に量子力学的トンネル現象が生じるようにする絶縁性トンネル障壁である。このトンネル現象は電子スピン依存性であり、磁気トンネル接合の抵抗が、ピン止め層108およびセンス層112の磁化ベクトルの相対的な向きの関数になるようにする。たとえば、磁気トンネル接合の磁化の向きが平行である場合には、磁気トンネル接合の抵抗は第1の値(R)であり、磁化の向きが逆平行である場合には、第2の値(R+ΔR)である。絶縁性トンネル障壁110は、酸化アルミニウム(Al)、二酸化ケイ素(SiO)、酸化タンタル(Ta)、窒化ケイ素(SiN)、窒化アルミニウム(AlN)または酸化マグネシウム(MgO)から形成することができる。絶縁性トンネル障壁110のために、他の誘電体およびある特定の半導体材料を用いることができる。絶縁性障壁110の厚みは、約0.5nm〜約3nmの範囲とすることができる。
【0015】
用いられる可能性がある強磁性層材料には、ニッケル、鉄、コバルトまたはそれらの材料の合金などがある。たとえば、ピン止め層108はNiFeまたはCoFeのような材料から形成することができ、センス層は、同じ材料、または、たとえばNiFeCoのような異なる材料から形成することができる。
【0016】
センス層112は、自由層あるいはデータ層とも呼ばれ、その磁化がある方向から他の方向に自由に切り替わる強磁性材料から作製される。他の層は強磁性ピン止め層108からなり、これは、隣接する反強磁性ピニング層106が存在することにより、その磁化がピン止めされる。これにより、ピン止め層108の磁化は、ある特定の方向に固定される。第2の導体層118は、動作中にセンス層112上に電流を搬送する役割を果たし、実際にはメモリアレイ内のビット線として機能し、その場合に底部導体102がアレイ内のワード線としての役割を果たす。
【0017】
層102は2つの目的を果たす。第1に、層102は底部導体としての役割を果たし、特定の動作中に電流が流れる経路を提供する。第2に、層102はシード層としての役割を果たす。層102は、特にCu、Ta、Ta/Ru、またはCu/Ruの多層の組み合わせのような周知の材料から作製することができる。それらの材料は、後続の薄膜が<111>結晶構造で成長するのを促すことができる理由から選択される。これにより、後に堆積される、層102上のNiFe層が、より高い<111>配向の結晶構造を有することができるようになる。この成長の配向は、後続のスタックにおいてピニング効果を達成するために必要とされ、そのスタックでは層106および108も<111>構造を有し、それはピニングを促進するために必要とされる。
【0018】
シード層104は磁気シンク層としての役割も果たす。シード層104は実際には、第2のピン止め層114および延在層116のような2つの個別の領域を含み、延在層は層104の磁気吸い込み能力の大部分を提供し、スタックの残りの部分の寸法より外側に延在することもできる。ピン止め層114は、層106、108、110および112と概ね自己整合するように形成される。これは、層104の一部が除去されて、層116と層114との境界によって表される肩部分と、層114と層106との境界によって表される肩部分とが生じることを意味する。層104は導電層102上に作製され、導電層102は層104の成長のシードとしての役割を果たす。シード層104によって、ピニング層106は<111>の結晶構造配向に整列することが可能になる。
【0019】
層108および112を画定する縁部境界に対して垂直に向けられる磁化は、これらの層の微小な構造に起因して強い磁界を生成する。それらの境界部に関連付けられる磁界によって、作製中にピン止め層を設定することに関連する問題、および書込み動作中にセンス層を設定することに関連する問題、読取り動作中にセンス層の読出しを実行することに関連する問題が生じる。さらに、隣接する磁気メモリ素子内のビットに影響を及ぼす問題もある。シード層104を作製するために用いられる材料は強磁性材料から製造されるので、残りの層の境界よりも外側に支持表面領域を延長することにより、磁気シンク層を形成することが提案される。磁気シンク層は、層108と112の境界に通常関連付けられる強い磁界の影響を、制御するか、低減するか、あるいは排除することにより、変更する役割を果たす。
【0020】
図2に示す実施形態では、層104は部分的にパターン形成され、後に層104上に配置される各層の上側表面領域より外側に延在する階段状の境界が現れる。別の実施形態では、層104はパターン形成される必要はないが、後にその上に製作される層の上側表面領域より外側に延在するように作製される。
【0021】
図3の平面図には、さらに別の実施形態では、スピン依存トンネル(SDT)接合を含む磁気メモリ素子が示されている。磁気シンク層104は、層118の平面図によって表されるように、2つの個別の磁気ビットを形成する2つの層が層104上に実装できるだけの十分な大きさを有する。これは、磁気シンク層が、1つの素子だけではなく、複数の磁気メモリ素子を収容することができることを示す。その場合には、数千まではいかないかもしれないが、数百のメモリ素子の線全体が共通の磁気シンク層104を共有し得ることも考慮される。そのような例では、シンク層104は、アレイの実質上全長(あるいは全幅)に沿って延在することになろう。
【0022】
最も簡単な構成は、層114および後続の層が厳密に同じ寸法を有し、層116のみが他の層よりも、典型的には2〜10倍大きい場合である。しかしながら、層114の寸法は後続の層(106、108、112等)の寸法と全く同じである必要がないことも可能である。それらは通常は同程度の大きさを有し、その場合には、層114自体はシンク層にはならず、層116が、磁気吸い込み効果の全てではないにしても、その大部分を実行する。1つの特定の実施形態では、層114は、後続の層と同じか、あるいはやや大きく、たとえば約10〜20%大きな寸法を有する。注目すべきは、層114の延長部分によって覆われる領域が、アレイ内の任意の他の隣接する層114と重なり合わないように、行または列に沿ってビット間を分離することにより制限されることである。これは、層116が層114より大きくなるように選択される場合であっても当てはまる。
【0023】
図9aは、シード層102および104が磁性を有し、層102がTaから形成され、層104がNiFeから形成される場合の、素子100についてのオフセット効果を示す。磁気シード層によって、ループ内に示されるように、磁気オフセットが大きく低減される。磁化困難軸ループは902で示され、一方、磁化容易軸ループは904で示される。図9bは、従来技術において知られているような、シード層102および104が非磁性であり、層102がTaから形成され、層104がRuから形成される場合のオフセット効果を示す。この結果、磁気オフセットは非常に大きくなる。磁化困難軸を906で示し、磁化容易軸を908で表す。図9aの例では、シード層はパターン形成されていない。パターン形成されたNiFeシード層はさらなるオフセットを生じる。いずれの場合でも、他の全ての層は同じであった。
【0024】
さらに、層114と境界層116との厚みの比が変更される場合には(すなわち、組み合わせられた層104が如何に深くパターン形成されるかによって)、生成されるオフセットの量が変化する。さらに、ビットすなわちセンス層112の横方向の寸法は、如何なる量のオフセットが存在するかを判定する際に重要である。ビットの大きさが1.0μm×2.0μmであり、約5.0nm厚である場合には、ある一定のオフセットが達成される。ビット112が全く同じ材料から形成され、大きさが0.5μm×1.0μmに変化する場合には、そのオフセットは、前記のより大きなビットの概ね2倍の大きさになるであろう。したがって、オフセットを補償するために用いられる層114および116の厚みも、そのビットがパターン形成される大きさによって決定されるであろう。具体的には、磁気シンク層が存在する場合、オフセットは低減され、ビットの大きさとともにオフセットの変動も低減される。
【0025】
磁気シンク層104は、任意の磁気抵抗(R−H)曲線においてオフセットを除去する役割を果たす。さらに、排除されないまでも、漂遊磁界が低減される場合、より厳しい公差が許容され、共通のアレイ内により高い密度の磁気メモリ素子を形成することができる。この結果として、アレイ全体が小さくなっても、記憶容量は大きくなる。
【0026】
図4は、スタック400において示される、ボトムスピンバルブメモリ素子(bottom spin valve memory device)の別の実施形態の断面図であり、シード層404がシンク層としての役割を果たし、図2の層104と同じように作製される。層404では、層104において追加の層114および116を形成するためになされたような肩部分のパターン形成は行われない。さらに、ピニング層106は、シード層404と概ね同じ領域寸法を有するように製作される。残りの層である、ピン止め層108、障壁層110およびセンス層112は、図2において示したものと同じである。
【0027】
図5は、スタック500において示される、ボトムスピンバルブメモリ素子の別の実施形態の断面図であり、シード層504が図2のシード層104の代わりに用いられる。シード層504は、RuまたはCuのような非磁性材料から形成される。FMピン止め層508内に個別のシンク層が形成される。この場合には、層508は、前述した図2の層104内に作製されたような、シード層114およびシンク層116を画定するための肩部を有するように作製されるが、層114が層110に概ね一致するように示されている。ピニング層106は、シード層504と、層508のシンク層116の部分と概ね同じ領域寸法を有するように作製される。障壁層110およびセンス層112は、上記の実施形態から変更されていない。
【0028】
図2、図4および図5の実施形態はボトムスピンバルブメモリ素子を表すが、磁気オフセットを除去するために、トップスピンバルブメモリ素子も考慮される。トップスピンバルブ構造では通常は、図2に示される層の向きおよび順序が反転される。図6は、本発明によるトップスピンバルブ構造の断面図を示しており、スタック600として示される。この場合、層112がシード層602上に作製され、それはTaあるいはTa/Ruから作製され、障壁層110より下の層のためのシード層としての役割を果たす。障壁層110が層112上に形成され、ピン止め層108が障壁層110上に形成される。層108は、その上に形成されるピニング層106のような後続の層のためのシード層としての役割を果たす。磁気シンク層604が層106上に形成されて、図2の層104上の肩部分と比べて反転された肩部分を有する。したがって、層614が層106に隣接して形成され、さらに層616が層614上に形成されて、下側の層の縁部境界において磁界によって引き起こされるR−H曲線のオフセットを低減、あるいは排除するためにシンク層としての役割を主として果たす。層614も層106の領域の外側に延在するように作製することができるが、その領域は層616よりは小さい。
【0029】
図7は、本発明による別のトップスピン−スピンバルブ(top spin−spin valve)構造の断面図を示しており、スタック700として示されている。最初に、導体層102上にシンク層704が作製される。次に、シンク層704上に非磁性シード層702が作製され、図6のシード層602と概ね同じように機能する。その後、層112がシード層702上に形成され、それはTa、Ta/Ru、Ta/CuまたはCu/Ruから作製される。層102、704および702はともに、障壁層110の下の層のためのシード層としての役割を果たす。層112上に障壁層110が形成され、層110上にピン止め層108が形成される。層108は、その上に形成されるピニング層106のような後続の層のためのシード層としての役割を果たす。層704は、縁部境界において下側の層によって引き起こされるR−Hオフセット曲線を低減あるいは排除する役割を果たす。
【0030】
1つの特定の実施形態では、磁気シンク層はビット層のシートサイズ(sheetsize)の5〜10倍の範囲のシートサイズを有する。代替的には、磁気シンク層104は、ビットのサイズの2〜5倍のみのサイズを有することができる。当然ながら、磁気シンク層は、2つ以上のメモリビットのためのR−H曲線のオフセットを減衰させる役割を果たすことができ、従って、これらの寸法は単一ビットの実装形態の場合の典型的な値にすぎず、それらの値に限定されるわけではない。
【0031】
センス層112は、アレイ内の各セルのためのビットとしての役割を果たし、障壁層110と接触している。第2の導体118は、Y軸に沿って延在するビット線として役割を果たす上側リードであり、110と接触している。第1の層102は、X軸に沿って延在する第2の導体としての役割を果たし、磁気シンク層104と接触している。導体層102はアルミニウム、銅、金、銀、あるいはタンタルのような導電性で、非磁性の材料から形成される。
【0032】
導電層118および導電層102内に書込み電流を加えることにより、センス層112、障壁層110およびピン止め層108によって形成される磁気トンネル接合にデータを書き込むことができる。電気的には、層118および112は1つの導体を形成し、層102、104、106および108は第2の導体を形成する。こうして、導体層118に沿って流れる電流はセンス層112の周囲に1つの磁界を生成し、導体層102内を流れる電流は別の磁界を生成する。2つの磁界が合成されると、それは、センス層112の保磁力を超え、それゆえ、層102および118に供給される電流の方向および大きさに応じて、センス層112の磁化ベクトルが所望の向きに設定されるようになる。1つの磁化の向きは論理値1を定義し、他の磁化の向きは論理値0を定義する。書込み電流が取り除かれた後にも、センス層112の磁化ベクトルはその向きを保持する。
【0033】
磁気メモリ素子100の内容を読み出すために、導電層118および導電層102を介して磁気トンネル接合に電圧が印加される。その電圧によって、センス層112と、ピン止め層108と、センス層112とピン止め層108との間に挟まれた障壁層110との間に形成された磁気トンネル接合を通ってセンス電流が流れるようになる。
【0034】
磁気トンネル接合の抵抗は、磁気トンネル接合内を流れる電流を読み取ることにより測定される。読み取られた電流は、磁気トンネル接合の抵抗に反比例する。したがって、I=V/RまたはI=V/(R+ΔR)である。ここで、Vは印加電圧であり、Iは読み取られた電流であり、Rは素子100の公称抵抗であり、ΔRは平行な磁化の向きから逆平行の磁化の向きに移行することにより生じる抵抗の変化である。
【0035】
図8は、ワード線518とビット線520とを含む磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)素子510を示す。磁気トンネル接合511は、ワード線518とビット線520の交点(cross point)に配置される。磁気トンネル接合は、図2のメモリ素子100において見られるような磁気シンク層を含むように作製される。磁気トンネル接合511は行および列をなすように配列され、行はX方向に沿って延在し、列はY方向に沿って延在する。MRAM素子510の図を簡略化するために、比較的少数の磁気トンネル接合511のみが示されている。実際には、任意のサイズのアレイを用いることができる。
【0036】
ワード線518として機能するパターンはアレイ512の一方の側の面内をX方向に沿って延在する。ワード線518は磁気トンネル接合511のピン止め層と接触している。ビット線520として機能するパターンは、アレイ512の隣接する側の面内をY方向に沿って延在する。ビット線520は磁気トンネル接合511のピニング層106と接触している。アレイ512の各行に対して1つのワード線518が存在するようにし、かつ、アレイ512の各列に対して1つのビット線520が存在するようにすることができる。
【0037】
シード層104も接合511の下側に形成される。1つの例では、シード層104は、各接合511がその自らのシード層を有するように分離される。他のワード線においては、シード層は、同じワード線内に2つ以上の接合を与えるように延在できることが示されている。各行についてそれぞれ個別の導体が存在するので、シード層は、金属を含有することに起因して、行どうしでは共有されることができない。そのような事情により、磁気シンク層を、導体の上側にわたって延在させて、ワード線に沿って2つ以上のビットの間で共有できるようにすることができるが、アレイ512全体の中では共有されない。
【0038】
またMRAM素子512は、第1および第2の行復号器(行デコーダ)514aおよび514bと、第1および第2の列復号器(列デコーダ)516aおよび516bと、読出し/書込み回路519とを含む。読出し/書込み回路519は、センス増幅器522と、グランドコネクタ524と、行電流源526と、電圧源528と、列電流源530とを含む。
【0039】
選択された磁気トンネル接合511上での書込み動作中に、第1の行復号器514aは選択されたワード線518の一端を行電流源526に接続し、第2の行復号器514bは選択されたワード線518の他端をグランドに接続し、第1の列復号器516aは選択されたビット線520の一端をグランドに接続し、第2の列復号器516bは選択されたビット線520の他端を列電流源530に接続する。結果として、選択されたワード線518およびビット線520に書込み電流が流れる。書込み電流は磁界を生成し、その磁界によって磁気トンネル接合511が切り替わるようになる。列復号器516aおよび516bによっても、選択された磁気トンネル接合511を横切るセンス層518内に書込み電流が流れるようにすることもできる。
【0040】
選択された磁気トンネル接合511上での読出し動作中に、第1の行復号器514aは選択されたワード線518に電圧源528を接続し、第1の列復号器518aは選択されたビット線520をセンス増幅器522の仮想グランド入力に接続する。その間に、第1および第2の列復号器516aおよび516bによって、選択された磁気トンネル接合511を横切る読出し線内に、定常的な読出し電流か、双極性の電流パルスかのいずれかが流れるようになる。定常的な読出し電流が選択された読出し線に供給される場合には、選択された磁気トンネル接合511の抵抗状態がセンス増幅器522によって読み取られる。双極性パルスが選択された読出し線に供給される場合には、センス増幅器522は接合部抵抗の遷移を検査する。
【0041】
磁気トンネル接合511は多数の並列な経路を通して互いに接続される。1つの交点において読み取られる抵抗は、他の行および列内の磁気トンネル接合511の抵抗と並列なその交点における磁気トンネル接合511の抵抗に等しい。したがって、磁気トンネル接合511のアレイ512は、交点抵抗網(cross point resistor network)として特徴付けることができる。
【0042】
磁気トンネル接合511が交点抵抗網として接続されるので、寄生電流またはスニークパス電流が、選択された磁気トンネル接合511上での読出し動作を妨害する可能性がある。ダイオードやトランジスタのような遮断素子を磁気トンネル接合511に接続することができる。これらの遮断素子は寄生電流を遮断することができ、シンク層を形成することもできる。
【0043】
別の実施形態では、寄生電流は、本出願人に譲渡された米国特許第6,259,644号(参照により本明細書に組み込むものとする)に開示されている「等電位」法を用いることにより取り扱うことができる。等電位法を用いて構成される場合には、読出し/書込み回路518は、選択されないビット線520に、選択されたビット線520と同じ電位を与えることができるか、あるいは選択されないワード線518に、選択されたビット線520と同じ電位を与えることができる。
【0044】
第1の行復号器514aは選択されたワード線518に電圧源528を接続し、第1の列復号器516aは選択されたビット線520の一端をセンス増幅器522の仮想グランド入力に接続する。結果として、選択された磁気トンネル接合511を通ってセンス増幅器522までセンス電流(I)が流れる。第2の列復号器516bは、選択されたビット線520の他端に列電流源530を接続する。結果として、選択されたビット線520を通ってセンス増幅器522まで読出し電流(I)が流れる。読出し電流(I)は、基準層の磁化ベクトルを設定する。センス増幅器522は、センス電流と読出し電流との和(I+I)を読み取る。読出し電流(I)の大きさがわかっているので、センス電流(I)の大きさ、それゆえ磁気トンネル接合511の抵抗および論理状態を判定することができる。
【0045】
本発明をTMR素子に関して説明したが、本発明はそれに限定されない。本発明は、類似の動作上の特性を有する他のタイプの磁気抵抗素子に適用することもできる。たとえば、本発明は巨大磁気抵抗(GMR)素子に適用することができる。GMR素子は、TMR素子と同じ基本構成を有するが、データ層と基準層が、絶縁性トンネル障壁(図2の障壁層110)の代わりに、導電性の非磁性金属層によって分離される点で異なる。その分離は、0.5〜3nmの範囲である。典型的なスペーサ層金属は金、銀および銅を含む。データ層および基準層磁化ベクトルの相対的な向きは、GMR素子の面内抵抗に影響を及ぼす。
【0046】
上記した構成は、本発明の原理の応用形態の例示にすぎないことを理解されたい。本発明の思想および範囲から逸脱することなく、多数の変更および代替の構成を考案することができる。本発明において開示されたシンク層の用途は、交点構造や等電位法には限定されず、スタックとして作製される、特にダイオードやトランジスタなどのような、縁部境界において漂遊磁界を有する、半導体によって作製される他の回路に適用することもできる。さらに、スピンバルブ構造はメモリへの応用だけに限定されない。全く同じ構造を、たとえばフィールドセンサおよび磁気読出しヘッドのために用いることもできる。それぞれの応用においては、当然のことながら、トンネル接合の特性(TMR値、絶対抵抗、保磁力、スイッチング磁界等)の設計変更を必要とするであろうが、そのような設計変更は、限られた実験しかしない場合でも、当業者の能力の範囲内で十分に行うことができる。
【0047】
本発明を、現時点で最も実用的で好ましいと思われる実施形態との関連において、図示し、個別にかつ詳細に説明したが、当業者には、特許請求の範囲に記載した本発明の原理および概念から逸脱することなく、多くの変更を行うことができることは明らかであろう。
【0048】
以下においては、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。
1.素子スタックをなすように作製して、磁界が該素子スタックの境界部において生成されるようにされた電子素子であって、
前記素子スタック内にあり、動作中に境界部において磁界を生成する少なくとも1つの磁性層と、
前記スタック内の第2の層として作製され、動作中に前記境界部における磁界を変更するためのシンク層
とを含む、電子素子。
2.メモリ素子であって、
センス層と、
ピン止め層と、
前記センス層と前記ピン止め層との間に配置された障壁層と、
前記ピン止め層に隣接して配置されたピニング層と、
前記メモリ素子内に配置され、前記センス層、前記ピン止め層および前記ピニング層の境界部における磁界の効果を減衰させるための磁気シンク層
とを含む、メモリ素子。
3.磁気メモリ素子のアレイであって、
複数のセンス線と、
前記アレイ内の各磁気メモリ素子に対して1つずつ存在する、複数のピン止め層と、
センス層と各ピン止め層との間に1つずつ配置される複数の障壁層と、
前記複数のセンス線に対して概ね垂直に延在し、前記ピン止め層の一部と少なくとも部分的に位置合わせされた複数のピニング層と、
前記アレイ内の前記磁気メモリ素子のうちの少なくとも1つと電磁的に伝導するように配置され、前記少なくとも1つの磁気メモリ素子に関連するワード線、ピン止め層およびピニング線の境界部における磁界の効果を変更するための少なくとも1つの磁気シンク層
とを含む、磁気メモリ素子のアレイ。
4.半導体基板上にスタック構成をなすように電子素子を作製する方法であって、
前記スタック内に、電磁的伝導性を有すると共に、動作中に縁部境界において磁界を生成する少なくとも1つの層を形成するステップと、
前記スタックに隣接し、動作中に前記磁界を変更するためのシンク層を形成するステップ
を含む、方法。
5.ボトム構造磁気メモリ素子を作製する方法であって、
基板上に磁気シンク層を形成するステップと、
前記磁気シンク層に隣接してピニング層を形成するステップと、
前記ピニング層に隣接してピン止め層を形成するステップと、
前記ピン止め層に隣接して障壁層を形成するステップと、
前記障壁層に隣接してセンス層を形成するステップ
を含み、前記磁気シンク層を用いて、前記センス層、前記ピン止め層および前記ピニング層の境界部における磁界の効果を変更する、方法。
6.トップ構造磁気メモリ素子を作製する方法であって、
ピニング層に隣接して基板上にセンス層を形成するステップと、
前記センス層に隣接して障壁層を形成するステップと、
ピン止め層に隣接してピン止め層を形成するステップと、
前記ピン止め層に隣接してピニング層を形成するステップと、
前記ピニング層上に磁気シンク層を形成するステップ
を含み、前記磁気シンク層を用いて、前記センス層、前記ピン止め層および前記ピニング層の境界部における磁界の効果を変更する、方法。
7.前記素子は磁気ランダムアクセスメモリセルから構成される、上項1乃至6のいずれかに記載の発明。
8.前記シンク層は前記素子の境界を超えて延在する上項1乃至6のいずれかに記載の発明。
9.前記シンク層は軟強磁性材料から構成される上項1乃至6のいずれかに記載の発明。
10.前記素子は半導体ダイオードを含む、上項1または4に記載の発明。
【0049】
本発明による磁気メモリ素子(磁気メモリデバイス)100のような電気磁気素子(電気磁気デバイス)は、磁気抵抗応答においてオフセットを生じる境界部での漂遊磁界を構造化、減衰または除去するための手段104を含む。この素子は、第1の導電層(108,112)と、この第1の層に電磁的に結合されたシンク層104からなる減衰手段とから構成され、電気的動作中に第1の層(108,112)の境界における漂遊境界磁気抵抗オフセットを減衰させる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、磁気トンネル接合素子内の強磁性層の縁部おいて生成される漂遊磁界を低減または排除する構造が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による磁気抵抗記憶素子の側断面図である。
【図2】本発明による磁気シンク層を含む磁気抵抗記憶素子の断面図である。
【図3】本発明による共通の磁気シンク層を共有する2つの磁気抵抗記憶素子の平面図である。
【図4】本発明による磁気シンク層を含む磁気抵抗記憶素子の別の実施形態の断面図である。
【図5】本発明による磁気シンク層を含む磁気抵抗記憶素子の別の実施形態の断面図である。
【図6】本発明による磁気シンク層を含む磁気抵抗記憶素子の別の実施形態の断面図である。
【図7】本発明による磁気シンク層を含む磁気抵抗記憶素子の別の実施形態の断面図である。
【図8】本発明の範囲内で実施されるような支援用の論理回路を有するメモリアレイの概略図である。
【図9】aは、本発明によるシード層のオフセット効果を示す図であり、bは、従来技術と比較するための図である。
【符号の説明】
100 磁気メモリ素子
102、104 シード層
106 ピニング層
108 ピン止め層
110 障壁層
112 センス層
118 導電性層

Claims (1)

  1. 素子スタックをなすように作製して、磁界が該素子スタックの境界部において生成されるようにされた電子素子であって、
    前記素子スタック内にあり、動作中に境界部において磁界を生成する少なくとも1つの磁性層と、
    前記スタック内の第2の層として作製され、動作中に前記境界部における磁界を変更するためのシンク層
    とを含む、電子素子。
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