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JP2004000067A - 汎用コンバインの脱穀装置 - Google Patents

汎用コンバインの脱穀装置 Download PDF

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JP2004000067A
JP2004000067A JP2002159863A JP2002159863A JP2004000067A JP 2004000067 A JP2004000067 A JP 2004000067A JP 2002159863 A JP2002159863 A JP 2002159863A JP 2002159863 A JP2002159863 A JP 2002159863A JP 2004000067 A JP2004000067 A JP 2004000067A
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Japan
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rotor
threshing device
threshing
general
screw
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JP2002159863A
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English (en)
Inventor
Atsushi Terajima
寺島 淳
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Yanmar Co Ltd
Yanmar Agribusiness Co Ltd
Original Assignee
Seirei Industry Co Ltd
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】ロータを機体進行方向に対して左右方向に配置した汎用コンバインの脱穀装置において、該ロータを改良して、刈取装置からフィーダハウスを介して搬送される穀稈をスムーズに脱穀装置に供給可能とすることを課題とする。
【解決手段】刈り取られた穀稈を搬送するフィーダハウス11後端に位置する脱穀装置投入口12の、ロータ21による搬送方向側の側板12a近傍に位置するロータ21の外周に設けられたスクリュー21aの高さを低くした。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汎用コンバインの脱穀装置に備えるロータの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、脱穀装置に、同径の2本のロータを左右方向に配置して、機体進行方向に対して前後に平行に並べて横設した汎用コンバインが知られている。
この汎用コンバインは走行装置より前方に刈取装置が突設され、該刈取装置により刈り取られた穀稈は後方に搬送されて脱穀装置へ供給される。各ロータ下方には、ロータ下側面形状に沿って側面視半円状に構成した受網が配置され、ロータの回転によって脱穀が行われる。
この脱穀装置への投入口は前側のロータの一側部前方に配置され、脱穀装置からの排出口は後ろ側のロータの一側部後方に配置されて、脱穀装置内に投入された穀稈は、前側のロータによって脱穀されながら徐々に他側方に搬送され、該前側のロータの他側部から後ろ側のロータの他側部へと受け渡される。そして、後ろ側のロータによって再び脱穀されながら徐々に一側方に搬送される。つまり、ロータによって一往復することになる。脱粒後の排稈は該後側のロータの一側部から排出口へと放出される。受網を漏下した穀粒や藁屑やゴミ等は脱穀装置下方に配設した選別装置によって選別され、藁屑やゴミ等は機体後方から排出されて、精粒は脱穀装置上方のグレンタンクに貯留されるように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
以上、従来の汎用コンバインの脱穀装置の構成であり、本発明では、この脱穀装置に配置されるロータを改良して、刈取装置から搬送される穀稈をスムーズに脱穀装置に供給可能とすることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
即ち、請求項1においては、ロータを機体進行方向に対して左右方向に配置した汎用コンバインの脱穀装置において、刈り取られた穀稈を搬送するフィーダハウス後端に位置する脱穀装置投入口の、ロータによる搬送方向側の側板近傍に位置するロータの外周に設けられたスクリューの高さを低くしたものである。
【0006】
請求項2においては、前記スクリューの高さが低から高へと変化する部分を、ロータの回転方向に対して後退角を設けて傾きを有するようにしたものである。
【0007】
請求項3においては、ロータを機体進行方向に対して平行な前後方向に配置した汎用コンバインの脱穀装置において、刈り取られた穀稈を搬送するフィーダハウス後端に位置する脱穀装置投入口近傍に位置する、ロータの外周に設けられたスクリューの高さを低くしたものである。
【0008】
請求項4においては、前記スクリューの高さが低から高へと変化する部分を、ロータの回転方向に対して後退角を設けて傾きを有するようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は汎用コンバインの全体側面一部断面図、図2は同じく全体平面一部断面図、図3は脱穀装置及び選別装置の側面断面図、図4は第一ロータの一部平面図、図5は同じく断面図、図6は汎用コンバインの全体側面図、図7は同じく平面図、図8は汎用コンバインの全体側面図、図9は同じく平面図、図10は脱穀装置及び選別装置の構成を示す側面一部断面図、図11はロータの継目部の側面断面図、図12は別実施例の脱穀装置の構成を示す側面一部断面図、図13はロータの一部側面図、図14は同じく正面一部断面図、図15は別実施利のロータの一部側面図である。
【0010】
まず、脱穀装置18に2本のロータ21・22を進行方向に対して左右横向きにして配置した汎用コンバインについて、図1乃至図3より説明する。
汎用コンバインは、クローラ式走行装置1上に機枠フレーム13を配置し、該機枠フレーム13上に選別装置19や脱穀装置18と、エンジン48等を収納するエンジンルーム49を載置し、脱穀装置18上にグレンタンク30を配置し、該グレンタンク30よりその内部に貯留された穀粒を排出するための排出オーガ40を機体後部から前方にかけて備えている。
また、前記機枠フレーム13の前方には刈取装置8が配置され、該刈取装置8の後端と脱穀装置18の前部入口をフィーダハウス10によって連通している。
【0011】
該フィーダハウス10の前部にプラットホーム2を設けており、該プラットホーム2には進行方向と直角に横送りオーガ3が左右方向に配置され、該横送りオーガ3の前下部に刈刃4が横設されている。
【0012】
前記プラットホーム2の左右両側の前端に分草板7・7を設け、プラットホーム14の後部の左右両端にはリール5を横架した支持アーム6の後部が枢支され、該支持アーム6の左右一側にはリール回転駆動用のベルトやプーリー等からなる動力伝達機構が設けられている。該リール5は、支持アーム6とプラットホーム2との間に介装されたアクチュエータとしての油圧シリンダによって昇降される。
【0013】
前記刈取装置8と脱穀装置18の間には搬送装置9が配置され、該搬送装置9は、フィーダハウス10内にフィーダコンベア11が設けられ、前記プラットホーム2の後部左右中心よりやや進行方向に対して左側寄りで、前記横送りオーガ3のスクリューの送り終端位置に合わせてフィーダハウス10の前端が連通されている。該フィーダハウス10の後端は、脱穀装置18への投入口12に連通されており、該投入口12の前方には左右水平方向に回転軸心を有する円筒状のビータ34が配置され、穀稈を強制的に脱穀装置18へ送るようにしている。
【0014】
前記フィーダハウス10の後部は機枠フレーム13に昇降回動自在に支持されており、フィーダハウス10の下面と機枠フレーム13との間に図示せぬ油圧シリンダを介装して、刈取装置8を昇降可能としている。さらに、前記フィーダハウス10とビータ34の上方には運転席15や操向ハンドル16等を収納したキャビン17を配設し、該キャビン17は機体左右中央前方の上方位置に配置して視界を良好として、刈取作業を確認し易くし、左右両側より乗り降りできるようにしている。
【0015】
また、前記フィーダハウス10、ビータ34及び投入口12は、機体の進行方向に向かって左側寄りに設けられ、該投入口12は第一ロータ(前ロータ)21の左前部に配置して、穀稈を脱穀装置18の第一ロータ21の回動によって右方へ搬送するようにしている。
【0016】
前記脱穀装置18は、第一ロータ21と第二ロータ22と受網23・24等からなり、前記機枠フレーム13上部に収納されている。前記第一ロータ21と第二ロータ22は略同じ形状に構成されており、筒の外周には、周囲に図示せぬ複数の扱歯を有するスクリュー21a・22aが設けられ、軸心は左右水平方向に向けられて、前後平行に配置されている。
【0017】
前記第一ロータ21と第二ロータ22の下方には、それぞれ受網23・24が配置され、第一ロータ21と第二ロータ22の上方はそれぞれ上部カバー35・36が配置されて、前ロータ室と後ロータ室を構成している。
また、第一ロータ21下方の受網23右側の後部は前低後高に緩やかな円弧状で傾斜させ、第二ロータ22の上外周の接線方向に向かって延出されて連通部23aが形成され、該連通部23a後端は第二ロータ22の回転軌跡の前端部近傍まで延出されている。更に、前記受網24の左後部に排出口24aが開口されている。
【0018】
更に、前記上部カバー35・36の水平状に成形した上部の内周面には送塵弁59・59・・・が左右幅方向に適宜間隔を開けて設けられ、上部カバー35・36上部に上下方向の回動支点を中心に回動自在に枢支されており、該送塵弁59・59・・・を回動操作することによって、穀稈が第一ロータ21・第二ロータ22内を移動する時間を穀稈の品種や穀稈の状態に合わせた調整することができ、様々な品種等に合わせた汎用性のある脱穀装置18が構成されるのである。
【0019】
また、第一ロータ21のスクリュー21aは、第一ロータ21の左端より連通部23aの直左側までの間に形成され、連通部23a前方の第一ロータ21外周面には第一ロータ21の半径方向に突出する板状の送り羽根21b・21b・・が形成されている。同様に第二ロータ22のスクリュー22aは、第二ロータ22の右端部より排出口24aの直右側までの間に形成され、スクリュー22a終端部より左側の排出口24a前方の第二ロータ22外周面に送り羽根22b・22b・・が形成され、脱穀後の排藁(排稈)を送り羽根22b・22b・・で送って排出口24aより排出するようにしている。
【0020】
このような構成において、フィーダハウス10から投入口12へ刈り取った穀稈が送られると、第一ロータ21の回転によって、刈取穀稈は右方へ搬送されながら脱粒される。そして、第一ロータ21の右端に至ると緩傾斜状に形成した連通部23aから第二ロータ22の脱穀空間に送られ、第二ロータ22の回転によって左方へ搬送されながら脱粒され、第二ロータ22の左端に送られると、排出口24aより落下される。
【0021】
該排出口24a下部から後下方にはガイドプレート60が延出され、該ガイドプレート60後部の上方とエンジンルーム49底面との間位置には、強制的に排稈を後方に送り出す排稈ビータ61が設けられている。該排稈ビータ61は前記ロータ21・22の外径に比べ外径を小さくしたコンパクトとし組立容易な形状とし、排稈ビータ61の回転速度を第二ロータ22の回転速度より速くして排稈ビータ61の周速度をロータ21・22より同等以上の速さとし、排稈を後方に送り出す性能を高めている。
【0022】
前記排稈ビータ61は、左端部が排出口24aの左端部と一致し、排稈ビータ61の右端部は排出口24a右端部よりさらに右側に延出し、排出口24aより排出された排稈を後方に左右幅広く搬送し、排稈ビータ61後方の吸引ファン92に取り込まれ、機体後端部に左右に全幅に渡って横架されたチョッパー式のスプレッダー62に受け継いで、該スプレッダー62の複数の鉈状の刃によって切断され、機体後端部より圃場に排出される構成となっている。
【0023】
また、前記脱穀装置18下方には選別装置19が配置され、その構成は、流穀板25、揺動本体50、選別風を発生させる唐箕27、選別された一番物を左右方向に搬送する一番コンベア28と二番物を搬送する二番コンベア31等からなり、該脱穀装置18から落下した脱穀物を選別できるようにしている。
【0024】
次に、脱穀装置26に配置されるロータ21の構成について説明する。
図4及び図5に示す如く、前記ロータ21の外周に設けられたスクリュー21aにおいて、前記フィーダハウス10後端の投入口12の第一ロータ21による搬送方向側の側板12a近傍における、前ロータ室の前壁29とから形成される角部20と対向する位置に配設されるスクリュー21aは、その高さが一部低くなるように成形されている。つまり、投入口12の搬送方向側の側板12a近傍に位置するスクリュー21aの高さを略1ピッチ33、他の位置のスクリュー21aに比べて長さL1だけ低く構成している。このように構成することによって、スクリュー21aと前記角部20との間のクリアランスを適当量確保できるのである。このような構成において、フィーダハウス10から投入口12へ刈り取った穀稈が送られて、ビータ34により強制的に前ロータ室内に供給された後、第一ロータ21の回転によって、穀稈の搬送方向が右方へ搬送される際に、スクリュー21aと角部20との間のクリアランスが、十分に広く確保されるので、前記ビータ34による穀稈の押し込み力のピークを低下させることができ、ロータに要する動力を低減することができる。また、穀稈を投入口12近傍で詰まることなく、スムーズに前ロータ室内に供給することができる。
【0025】
また、前記スクリュー21aにおいて、図5に示す如く、その高さが低から高へと変化する部分は、矢印で示す第一ロータ21の回転方向に対して後退角θ1を設けて傾きを有するようにしている。これにより、スクリューの高さが変化する部分に穀稈が引っ掛るのを最小限に止めることができる。また、外周方向への投げ出し力が生じるため、穀稈をスムーズに搬送することができる。なお、前記第一ロータ21から第二ロータ22への連通部23aにおける第二ロータ22のスクリュー22aにも同様に低く後退角を構成することもできる。
【0026】
前記第一ロータと第二ロータの駆動伝達機構について、図6より説明する。
第一ロータ21の軸心位置に駆動軸65が配置され、該駆動軸65が脱穀装置18の側壁54に枢支されて、第一ロータ21が駆動軸65で駆動されるようにしている。また同様に、第二ロータ22の軸心位置に駆動軸66が配置され、該駆動軸66が脱穀装置18の側壁54に枢支されて、第二ロータ22が駆動軸66で駆動されるようにしている。
第二ロータ22は、エンジンからの駆動伝達により回転駆動されるプーリー39により回転駆動されるものであり、第一ロータ21は、前記プーリー39よりベルトテンションクラッチ42を介してプーリー38に伝えられて回転駆動される。プーリー39への駆動伝達は、変速ケース32内における有段変速機構32aを介して伝達されるものであり、前記キャビン17に備えるレバー操作によって有段変速機構を操作することにより、プーリー39の回転速度を任意に設定可能としている。また、プーリー38への駆動伝達は、プーリー39から伝達されるものであり、第一ロータ21は第二ロータ22と略等速で同方向に回転駆動される。そして、プーリー39とプーリー38との間にベルトを巻回するとともに、クラッチ42を配置し、該クラッチ42を切状態にすることにより、第一ロータ21のみを停止可能としているのである。
【0027】
また、別実施例として以下の如く第一ロータと第二ロータの駆動伝達機構を構成することもできる。
図7に示す如く、第二ロータ22は、エンジンからの駆動伝達により回転駆動されるプーリー44により回転駆動されるものであり、第一ロータ21は、プーリー43により回転駆動される。プーリー44への駆動伝達は、図示せぬCVT等の無段変速機構または有段変速機構を介して伝達されるものであり、前記キャビン17に備えるレバー操作によって無段変速機構を操作することにより、プーリー44の回転速度を任意に設定可能としている。また、プーリー43への駆動伝達は、変速ケース45内における有段変速機構45aを介してプーリー44から伝達されるものであり、第一ロータ21は第二ロータ22と異なる方向に回転駆動され、前記キャビン17に備えるレバー操作によって有段変速機構45aを操作することにより、第一ロータ21の回転速度のみを低速に切り換え可能としている。
このように、第一ロータ21と第二ロータ22の回転速度を個別に設定可能であり、収穫する作物や収穫状況に応じて最適な回転速度でロータ21・22を駆動して脱穀作業を行うことができる。
【0028】
次に、別実施例として、脱穀装置にロータを進行方向に対して前後方向に配置した汎用コンバインについて説明する。
図8、図9に示す如く、汎用コンバインは、クローラ式走行装置71上に機体フレーム72を配置し、該機体フレーム72前部上にキャビン73を配設している。機体フレーム72の右後上にはエンジン78を載置し、その前方にグレンタンク74を配置し、このグレンタンク74より穀粒を排出するための排出オーガ75を機体後部から前方にかけて備えている。
【0029】
また、前記機体フレーム72の前方には刈取装置84が配置され、機体フレーム72左側上に脱穀装置86が配設され、刈取装置84と脱穀装置86の間には搬送装置81が配置されている。そして、該搬送装置81は、フィーダハウス10内にフィーダコンベア85を設けて、刈り取った穀稈を脱穀装置86へ搬送するようにしている。
【0030】
そして、脱穀装置86内には、前後方向にスクリューを周面に付設したロータ76が配設され、穀稈の脱穀を行うようにしており、また、ロータ76の下方に受網77を介して選別装置89を配置し、選別を行うようにしている。
【0031】
該選別装置89は、チャフシーブを有する揺動本体88や、該揺動本体の下方で前側から順に配される唐箕79、一番コンベア94、二番コンベア95等からなり、前記受網77から漏下する穀粒の選別を行うようにしている。
【0032】
また、前記ロータ76の後部下方には、チョッパー式のスプレッダー82を配設し、ロータ76により扱ぎ室後部へ移送される排稈を細かく切断した後に、機体外部へ排出するようにしている。
【0033】
次に、脱穀装置86に配置されるロータ76の構成について説明する。
図10に示す如く、ロータ76の胴部は、フィーダハウス83から脱穀装置86への投入口57の上方に配される取込部98と、該取込部98の後部と連続的に形成される脱穀部99から構成され、それぞれが別の回転軸である外駆動軸55、内駆動軸56で駆動されるようにしている。該内駆動軸55はロータ76の軸心位置に配置され、その前部が、脱穀装置86前部の支持壁68に枢支されている。
また、図11に示す如く、取込部98と脱穀部99との継目部においては、取込部98後部の外径を脱穀部99前部の外径より大きく形成して、取込部98の縁部98bが脱穀部99の縁部99bをその外側でラップするように構成している。これにより、穀稈がロータ76に巻き付いたり、ロータ76内に侵入したりすることが少なくなる。また、取込部98と脱穀部99の縁部98b・99bの強度が向上する。
【0034】
前記脱穀部99は、エンジンからの駆動伝達により回転駆動されるプーリー56aにより回転駆動されるものであり、取込部98は、ギア55aにより回転駆動される。プーリー56aへの駆動伝達は、図示せぬCVT等の無段変速機構または有段変速機構を介して伝達されるものであり、前記キャビン73に備えるレバー操作によって無段変速機構を操作することにより、プーリー56aの回転速度を任意に設定可能(変速可能)としている。また、ギア55aへの駆動伝達は、変速ケース97内における有段変速機構97aを介して前記内駆動軸56から伝達されるものであり、前記キャビン73に備えるレバー操作によって有段変速機構97aを操作することにより、摺動歯車100が摺動されて、取込部98を脱穀部99と略等速で回転駆動させる高速段と、取込部98を脱穀部99の略半分の速度で回転駆動させる低速段と、中立状態との切り換えを可能としている。なお、変速ケース97内において、内駆動軸56と外駆動軸55とをトルクリッミッタで接続する構成とすることもできる。
このように、フィーダハウス83からの脱穀装置86への穀稈の取込口57に配される取込部98と、脱穀を行う脱穀部98の回転速度は、個別に設定可能であり、収穫する作物に応じて取込部98を高速回転させることによって、フィーダハウス83から搬送される穀稈を脱穀装置86内にスムーズに供給することができる。
【0035】
また、これら取込部98・脱穀部99の円錐台部または円筒部外周には、それぞれスクリュー98a・スクリュー99aが配設されるものであり、投入口57に送り込まれた穀稈は、取込部98のスクリュー98aから脱穀部99のクリュー99aへ受継がれ、前記受網77との間で脱穀されながら移送されるものである。
この脱穀時において、スクリュー99aの半径方向外側に扱ぎ歯41・41・・・を突設して更に脱穀効率を向上できるようにしている。また、この扱ぎ歯41・41・・・は、スクリュー99aに着脱可能として、摩耗した際には交換可能としているものである。
【0036】
なお、別実施例として、以下の如くロータの駆動伝達機構を構成することもできる。
図12に示す如く、ロータ51の軸心位置に内駆動軸52が配置され、該内駆動軸52前部が、脱穀装置86前部の支持壁68に枢支されている。そして、該ロータ51は、投入口57の上方に配される取込部46と、該取込部46の後部と連続的に形成される脱穀部47から構成され、それぞれが別の回転軸である内駆動軸52、外駆動軸53で駆動されるようにしている。
取込部46は、クラッチ63が入状態になると、エンジンからの駆動伝達により回転駆動されるプーリー52aにより回転駆動されるものであり、脱穀部47は、同様にクラッチ64が入状態になると、プーリー53aにより回転駆動される。また、両プーリー52a・53aへの駆動伝達は、図示せぬCVT等の無段変速機構または有段変速機構を介して伝達されるものであり、前記キャビン73に備えるレバー操作によって無段変速機構を操作することにより、プーリー52a・53aの回転速度を任意に設定可能としている。但し、一方のみ無段変速する構成とすることもできる。
このような構成において、前記プーリー52a・53aは、それぞれクラッチ63・64の入切を行うことにより、取込部46と脱穀部47の回転を個別に制御可能としている。
【0037】
そして、図13及び図14に示す如く、前記スクリュー98aとスクリュー99aは、前記フィーダハウス83後端の投入口57近傍において、その高さが一部低くなるように成形されている。つまり、投入口57近傍に位置するスクリュー98a・99aの高さを、他の位置のスクリュー99aに比べて長さL2だけ低く構成している。このように構成することによって、スクリュー98a・99aと前記受網77との間のクリアランスを適当量確保できるのである。このような構成において、フィーダハウス83から投入口57へ刈り取った穀稈が送られる際に、スクリュー98a・99aと前記受網77との間のクリアランスが、十分に広く確保されるので、穀稈を投入口57近傍で詰まることなく、スムーズに脱穀装置86内に供給することができる。
なお、取込部98前部に位置するスクリュー98aの高さを、図15に示す如く、他の位置のスクリュー99aより高く、若しくは略同一に構成することもできる。
【0038】
また、前記スクリュー98a・99aにおいて、図14に示す如く、その高さが低から高へと変化する部分は、矢印で示す取込部6aと脱穀部6bの回転方向に対して後退角θ2を設けて傾きを有するようにしている。これにより、スクリューの高さが変化する部分に穀稈が引っ掛るのを最小限に止めることができる。また、外周方向への投げ出し力が生じるため、穀稈をスムーズに搬送することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0040】
即ち、請求項1に示す如く、ロータを機体進行方向に対して左右方向に配置した汎用コンバインの脱穀装置において、刈り取られた穀稈を搬送するフィーダハウス後端に位置する脱穀装置投入口の、ロータによる搬送方向側の側板近傍に位置するロータの外周に設けられたスクリューの高さを低くしたので、スクリューと角部との間のクリアランスを適当量確保することができ、ビータによる穀稈の押し込み力のピークを低下させて、ロータに要する動力を低減することができる。また、穀稈を投入口近傍で詰まることなく、スムーズに前ロータ室内に供給することができる。
【0041】
請求項2に示す如く、前記スクリューの高さが低から高へと変化する部分を、ロータの回転方向に対して後退角を設けて傾きを有するようにしたので、スクリューに穀稈が引っ掛るのを最小限に止めることができる。また、外周方向への投げ出し力が生じるため、穀稈をスムーズに搬送することができる。
【0042】
請求項3に示す如く、ロータを機体進行方向に対して平行な前後方向に配置した汎用コンバインの脱穀装置において、刈り取られた穀稈を搬送するフィーダハウス後端に位置する脱穀装置投入口近傍に位置する、ロータの外周に設けられたスクリューの高さを低くしたので、スクリューと受網との間のクリアランスを適当量確保することができ、穀稈を投入口近傍で詰まることなく、スムーズに脱穀装置内に供給することができる。
【0043】
請求項4に示す如く、前記スクリューの高さが低から高へと変化する部分を、ロータの回転方向に対して後退角を設けて傾きを有するようにしたので、スクリューに穀稈が引っ掛るのを最小限に止めることができる。また、外周方向への投げ出し力が生じるため、穀稈をスムーズに搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】汎用コンバインの全体側面一部断面図。
【図2】同じく全体平面一部断面図。
【図3】脱穀装置及び選別装置の側面断面図。
【図4】第一ロータの一部平面図。
【図5】同じく断面図。
【図6】汎用コンバインの全体側面図。
【図7】同じく平面図。
【図8】汎用コンバインの全体側面図。
【図9】同じく平面図。
【図10】脱穀装置及び選別装置の構成を示す側面一部断面図。
【図11】ロータの継目部の側面断面図。
【図12】別実施例の脱穀装置の構成を示す側面一部断面図。
【図13】ロータの一部側面図。
【図14】同じく正面一部断面図。
【図15】別実施利のロータの一部側面図
【符号の説明】
11 フィーダハウス
12 投入口
12a 側板
18 脱穀装置
21 ロータ
21a スクリュー

Claims (4)

  1. ロータを機体進行方向に対して左右方向に配置した汎用コンバインの脱穀装置において、刈り取られた穀稈を搬送するフィーダハウス後端に位置する脱穀装置投入口の、ロータによる搬送方向側の側板近傍に位置するロータの外周に設けられたスクリューの高さを低くしたことを特徴とする汎用コンバインの脱穀装置。
  2. 前記スクリューの高さが低から高へと変化する部分を、ロータの回転方向に対して後退角を設けて傾きを有するようにしたことを特徴とする請求項1記載の汎用コンバインの脱穀装置。
  3. ロータを機体進行方向に対して平行な前後方向に配置した汎用コンバインの脱穀装置において、刈り取られた穀稈を搬送するフィーダハウス後端に位置する脱穀装置投入口近傍に位置する、ロータの外周に設けられたスクリューの高さを低くしたことを特徴とする汎用コンバインの脱穀装置。
  4. 前記スクリューの高さが低から高へと変化する部分を、ロータの回転方向に対して後退角を設けて傾きを有するようにしたことを特徴とする請求項3記載の汎用コンバインの脱穀装置。
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