JP2003519206A - 2−フェニルアルカン酸誘導体の製造方法 - Google Patents
2−フェニルアルカン酸誘導体の製造方法Info
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- JP2003519206A JP2003519206A JP2001550188A JP2001550188A JP2003519206A JP 2003519206 A JP2003519206 A JP 2003519206A JP 2001550188 A JP2001550188 A JP 2001550188A JP 2001550188 A JP2001550188 A JP 2001550188A JP 2003519206 A JP2003519206 A JP 2003519206A
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- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C51/00—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
- C07C51/09—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides from carboxylic acid esters or lactones
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Abstract
(57)【要約】
本発明は2−フェニルアルカン酸誘導体の製造方法に関し、さらに詳しくは5,6−ジヒドロ−2(4H)−ベンゾフラノンを出発物質として、有機酸アルカリ金属塩を触媒とし、より穏和な条件で反応を行う下記の一般式[化1]で示される2−フェニルアルカン酸の製造方法に関する。
【化1】
(式中、R1はベンゾイル基、ナフトイル基、ニコチノイル基、フロイル基又はテノイル基を示し、R2は水素原子、又はC1〜C6のアルキル基を示す。)
Description
【0001】
(発明が属する技術分野)
本発明は下記の一般式1[化4]で示される2−フェニルアルカン酸誘導体の
製造方法に関し、さらに詳しくは5,6−ジヒドロ−2(4H)−ベンゾフラノ
ンを出発物質として、有機酸アルカリ金属塩を触媒とし、より穏和な条件で反応
を行う2−フェニルアルカン酸誘導体の製造方法に関する。
製造方法に関し、さらに詳しくは5,6−ジヒドロ−2(4H)−ベンゾフラノ
ンを出発物質として、有機酸アルカリ金属塩を触媒とし、より穏和な条件で反応
を行う2−フェニルアルカン酸誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【化4】
【0003】
(式中、R1はベンゾイル基、ナフトイル基、ニコチノイル基、フロイル基又は
テノイル基を示し、R2は水素原子、C1〜C6のアルキル基を示す。)
テノイル基を示し、R2は水素原子、C1〜C6のアルキル基を示す。)
【0004】
(従来の技術)
上記一般式1([化1])で示される2−フェニルアルカン酸誘導体は様々な
医薬品の合成の主な中間体としてのみならず医薬品として広範囲に知られ、用い
られている[Brit. Med. J. 4,398(1992)]。 また、上記一般式1([化1])で示される2−フェニルアルカン酸誘導体の
製造方法についても広範囲に研究されており、その代表的な製造方法はドイツ特
許第2,624,174号, Tetrahedron Lett. 46 4499 (1979)及びSynthesis 434(1979)
に掲示されている。上記従来の製造方法においては下記の反応式1([数1])
に示したように、過量のピリジン塩酸塩の存在下で加熱反応を行う。
医薬品の合成の主な中間体としてのみならず医薬品として広範囲に知られ、用い
られている[Brit. Med. J. 4,398(1992)]。 また、上記一般式1([化1])で示される2−フェニルアルカン酸誘導体の
製造方法についても広範囲に研究されており、その代表的な製造方法はドイツ特
許第2,624,174号, Tetrahedron Lett. 46 4499 (1979)及びSynthesis 434(1979)
に掲示されている。上記従来の製造方法においては下記の反応式1([数1])
に示したように、過量のピリジン塩酸塩の存在下で加熱反応を行う。
【0005】
反応式1
【数1】
上記反応式1において、R1、R2はそれぞれ上記で定義した通りである。
しかし、上記従来の製造方法は腐食性の強いピリジン塩酸塩を過剰量(約11
当量過剰)用いて230℃で反応を行っているので、これを工業的に適用すると
化学工場の装置腐食を誘発することになる。それだけではなく、ピリジン塩酸塩
は高価な製品であるので、これを過量に用いる製造方法は経済的に望ましくなく
、特にピリジン塩酸塩は吸湿性が強いので、この扱いにおいても格別な注意が要
され、工業的に用いるには困難である。また、ピリジン塩酸塩を1当量以下の少
量で用いる場合は、反応歩留まりが低く、産業的に利用し難い。ピリジン塩酸塩
の他の問題点は高温で昇華し固体化することにより、冷却器を詰まらせ、作業上
の危険を生じる欠点を持っていることである。
当量過剰)用いて230℃で反応を行っているので、これを工業的に適用すると
化学工場の装置腐食を誘発することになる。それだけではなく、ピリジン塩酸塩
は高価な製品であるので、これを過量に用いる製造方法は経済的に望ましくなく
、特にピリジン塩酸塩は吸湿性が強いので、この扱いにおいても格別な注意が要
され、工業的に用いるには困難である。また、ピリジン塩酸塩を1当量以下の少
量で用いる場合は、反応歩留まりが低く、産業的に利用し難い。ピリジン塩酸塩
の他の問題点は高温で昇華し固体化することにより、冷却器を詰まらせ、作業上
の危険を生じる欠点を持っていることである。
【0006】
(発明が解決しようとする課題)
本発明者らは上記従来の製造方法上の問題点を解決するため、研究努力し、そ
の結果、反応触媒としてピリジン塩酸塩の代わりに有機酸アルカリ金属塩を用い
ると、上記指摘した問題点を全て解消できることが分かり、本発明を完成した。 従って、本発明は有機酸アルカリ金属塩の塩基性触媒の条件下で5,6−ジヒ
ドロ−2(4H)−ベンゾフラノンから2−フェニルアルカン酸誘導体を工業的
に有利に製造する方法を提供することにその目的がある。
の結果、反応触媒としてピリジン塩酸塩の代わりに有機酸アルカリ金属塩を用い
ると、上記指摘した問題点を全て解消できることが分かり、本発明を完成した。 従って、本発明は有機酸アルカリ金属塩の塩基性触媒の条件下で5,6−ジヒ
ドロ−2(4H)−ベンゾフラノンから2−フェニルアルカン酸誘導体を工業的
に有利に製造する方法を提供することにその目的がある。
【0007】
(課題を解決するための手段)
本発明は下記の一般式2[化5]で示される5,6−ジヒドロ−2(4H)−
ベンゾフラノンを出発物質として、これを触媒条件下で反応させ、下記の一般式
1[化6]で示される2−フェニルアルカン酸誘導体を製造する方法において、
上記反応触媒として有機酸アルカリ金属塩を用いることをその特徴とする。
ベンゾフラノンを出発物質として、これを触媒条件下で反応させ、下記の一般式
1[化6]で示される2−フェニルアルカン酸誘導体を製造する方法において、
上記反応触媒として有機酸アルカリ金属塩を用いることをその特徴とする。
【0008】
【化5】
【0009】
【化6】
【0010】
(式中、R1はベンゾイル基、ナフトイル基、ニコチノイル基、フロイル基又は
テノイル基を示し、R2は水素原子、又はC1〜C6のアルキル基を示す。)
テノイル基を示し、R2は水素原子、又はC1〜C6のアルキル基を示す。)
【0011】
(発明の実施の形態)
本発明をさらに詳しく説明すると、下記の通りである。
本発明の製造方法における最も大きな特徴は、反応触媒として有機酸アルカリ
金属塩を選択使用することである。 本発明が反応触媒として選択、使用する有機酸アルカリ金属塩は比較的価格の
安い塩基性触媒であって、工業的に適用され生産装備を腐食させるおそれがなく
、触媒量に用いても充分効果を得ることができ、経済性が非常に優れている。ま
た、有機酸アルカリ金属塩は空気中の水分に対する反応性がないので、扱いが非
常に容易である。 上記で説明した、優れた有機酸アルカリ金属塩は具体的、下記の一般式3[化
7]として示される。
金属塩を選択使用することである。 本発明が反応触媒として選択、使用する有機酸アルカリ金属塩は比較的価格の
安い塩基性触媒であって、工業的に適用され生産装備を腐食させるおそれがなく
、触媒量に用いても充分効果を得ることができ、経済性が非常に優れている。ま
た、有機酸アルカリ金属塩は空気中の水分に対する反応性がないので、扱いが非
常に容易である。 上記で説明した、優れた有機酸アルカリ金属塩は具体的、下記の一般式3[化
7]として示される。
【0012】
【化7】
【0013】
(式中、Rは水素原子、C1〜C13のアルキル基、C1〜C13のハロアルキ
ル基、C1〜C13のアルケニル基、C1〜C13のアルキニル基、C1〜C1 3 のアルコキシアルキル基、C1〜C13のシクロアルキル基、またはA−(C
H2)n(この場合、Aはフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、キノリル基及
びチオフェニル基のうちから選ばれたアリール基であって、このアリール基は水
素原子、ハロゲン原子、C1〜C3のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ基及
びニトロ基よりなる群から選択される置換基で一つ又は二つ以上置換でき、nは
0又は1〜4の整数を示す)を示し、Mはアルカリ金属原子を示す。また、本発
明でのアルキル基は直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を含む。)
ル基、C1〜C13のアルケニル基、C1〜C13のアルキニル基、C1〜C1 3 のアルコキシアルキル基、C1〜C13のシクロアルキル基、またはA−(C
H2)n(この場合、Aはフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、キノリル基及
びチオフェニル基のうちから選ばれたアリール基であって、このアリール基は水
素原子、ハロゲン原子、C1〜C3のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ基及
びニトロ基よりなる群から選択される置換基で一つ又は二つ以上置換でき、nは
0又は1〜4の整数を示す)を示し、Mはアルカリ金属原子を示す。また、本発
明でのアルキル基は直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を含む。)
【0014】
また、本発明で反応触媒として用いられる有機酸アルカリ金属塩は上記一般式
3で示される化合物の外も、反応により上記一般式3のRCO2Mを形成するア
ルカリ金属化合物を全部含み、このような反応触媒はそれぞれ単独で、又は混合
物としても使用できる。上記一般式3で示される有機酸アルカリ金属塩は、より
望ましくは有機酸カリウム塩又は有機酸ナトリウム塩である。このような有機酸
アルカリ金属塩は単独で、又はこれらを適切に混合でき、上記一般式2で示され
る出発物質に対し0.01〜5モル当量の範囲が望ましい。有機酸アルカリ金属
塩を、5モル当量を超えて過量に用いることもできるが、また反応にも全く問題
がないが、経済的に不利である。
3で示される化合物の外も、反応により上記一般式3のRCO2Mを形成するア
ルカリ金属化合物を全部含み、このような反応触媒はそれぞれ単独で、又は混合
物としても使用できる。上記一般式3で示される有機酸アルカリ金属塩は、より
望ましくは有機酸カリウム塩又は有機酸ナトリウム塩である。このような有機酸
アルカリ金属塩は単独で、又はこれらを適切に混合でき、上記一般式2で示され
る出発物質に対し0.01〜5モル当量の範囲が望ましい。有機酸アルカリ金属
塩を、5モル当量を超えて過量に用いることもできるが、また反応にも全く問題
がないが、経済的に不利である。
【0015】
また、本発明による上記一般式2で示される5,6−ジヒドロ−2(4H)−
ベンゾフラノンの芳香族化反応は反応溶媒なしでも円滑に行われるので、反応溶
媒は用いなくても差し支えなく、必要であれば少量の溶媒を用いることもできる
。また、反応温度は150℃〜250℃を保持することがより望ましい。 一方、本発明において出発物質として用いる上記一般式2で示される5,6−
ジヒドロ−2(4H)−ベンゾフラノンは公知の化合物であり、これは公知の製
造方法により容易に製造して使用できる[ドイツ特許第2,624,174号, Tetrahedro
n Lett. 46 4499(1979), Synthesis 434(1979)]。
ベンゾフラノンの芳香族化反応は反応溶媒なしでも円滑に行われるので、反応溶
媒は用いなくても差し支えなく、必要であれば少量の溶媒を用いることもできる
。また、反応温度は150℃〜250℃を保持することがより望ましい。 一方、本発明において出発物質として用いる上記一般式2で示される5,6−
ジヒドロ−2(4H)−ベンゾフラノンは公知の化合物であり、これは公知の製
造方法により容易に製造して使用できる[ドイツ特許第2,624,174号, Tetrahedro
n Lett. 46 4499(1979), Synthesis 434(1979)]。
【0016】
以上で説明したように、本発明による製造方法では工業的に有利な特性を有す
る有機酸アルカリ金属塩を反応触媒として用いることにより、既存のピリジン・
塩酸塩等酸性触媒の使用による諸問題点を完璧に解消し、反応速度及び製造の歩
留まりにおいても優れた結果を示す。
る有機酸アルカリ金属塩を反応触媒として用いることにより、既存のピリジン・
塩酸塩等酸性触媒の使用による諸問題点を完璧に解消し、反応速度及び製造の歩
留まりにおいても優れた結果を示す。
【0017】
(実施例)
実施例1 : α−メチル−3−(2−テノイル)ベンゼン酢酸の製造
7−(2−テノイル)−3−メチル−5,6−ジヒドロ−2(4H)−ベンゾ
フラノン(10g)と酢酸カリウム(0.3g)を反応容器に入れて220℃で3時間攪拌
した。反応が完結すると、反応混合物を室温に冷却した後、トルエンと水を入れ
て5%塩酸でpH2まで酸性化させた後、分離したトルエン層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、濾過、蒸発させた後、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲル
のカラムクロマトグラフィ(溶出溶媒:酢酸エチル/n-ヘキサン=1/5)で精製し、所
望の目的物(9.13g, 歩留まり91%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) ; δ1.43(d, 3H), 3.82(q, 1H), 7.12(m, 1H), 7.41~7.82(
m, 6H)
フラノン(10g)と酢酸カリウム(0.3g)を反応容器に入れて220℃で3時間攪拌
した。反応が完結すると、反応混合物を室温に冷却した後、トルエンと水を入れ
て5%塩酸でpH2まで酸性化させた後、分離したトルエン層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、濾過、蒸発させた後、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲル
のカラムクロマトグラフィ(溶出溶媒:酢酸エチル/n-ヘキサン=1/5)で精製し、所
望の目的物(9.13g, 歩留まり91%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) ; δ1.43(d, 3H), 3.82(q, 1H), 7.12(m, 1H), 7.41~7.82(
m, 6H)
【0018】
実施例2 : α−メチル−3−(2−ナフトイル)ベンゼン酢酸の製造
7−(2−ナフトイル)−3−メチル−5,6−ジヒドロ−2(4H)−ベン
ゾフラノン(10g)と酢酸カリウム(0.3g)を反応容器に入れて220℃で1時間攪
拌した。反応が完結すると、反応混合物を室温に冷却した後、トルエンと水を入
れて5%塩酸でpH2まで酸性化させた後、分離したトルエン層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、濾過、蒸発させた後、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲ
ルのカラムクロマトグラフィ(溶出溶媒:酢酸エチル/n-ヘキサン=1/5)で精製し、
所望の目的物(9.42g, 歩留まり94%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) ; δ1.56(d, 3H), 3.84(q, 1H), 7.43~8.25(m, 11H)
ゾフラノン(10g)と酢酸カリウム(0.3g)を反応容器に入れて220℃で1時間攪
拌した。反応が完結すると、反応混合物を室温に冷却した後、トルエンと水を入
れて5%塩酸でpH2まで酸性化させた後、分離したトルエン層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、濾過、蒸発させた後、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲ
ルのカラムクロマトグラフィ(溶出溶媒:酢酸エチル/n-ヘキサン=1/5)で精製し、
所望の目的物(9.42g, 歩留まり94%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) ; δ1.56(d, 3H), 3.84(q, 1H), 7.43~8.25(m, 11H)
【0019】
実施例3 : 2−(3−ベンゾイルフェニル)−プロピオン酸の製造
7−ベンゾイル−3−メチル−5,6−ジヒドロ−2(4H)−ベンゾフラノ
ン(10g)と下記の表1に示した触媒を反応容器に入れて攪拌した。反応が完結す
ると、反応混合物を室温に冷却した後、トルエンと水を入れて5%塩酸でpH2ま
で酸性化させた後、分離したトルエン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
及び蒸発させた後、シリカゲルのカラムクロマトグラフィ(溶出溶媒: 酢酸エチ
ル/n−ヘキサン=1/5)で精製し、所望の目的物を白色結晶固体で得た。 m.p. : 93~95℃1 H−NMR(CDCl3) ; δ1.52(d, 3H, CH3), 3.78(q, 1H, CHCOOH), 7.3~7.81(m
, 9H, Ar-H), 11.6(brs, 1H, COOH)
ン(10g)と下記の表1に示した触媒を反応容器に入れて攪拌した。反応が完結す
ると、反応混合物を室温に冷却した後、トルエンと水を入れて5%塩酸でpH2ま
で酸性化させた後、分離したトルエン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
及び蒸発させた後、シリカゲルのカラムクロマトグラフィ(溶出溶媒: 酢酸エチ
ル/n−ヘキサン=1/5)で精製し、所望の目的物を白色結晶固体で得た。 m.p. : 93~95℃1 H−NMR(CDCl3) ; δ1.52(d, 3H, CH3), 3.78(q, 1H, CHCOOH), 7.3~7.81(m
, 9H, Ar-H), 11.6(brs, 1H, COOH)
【0020】
【表1】
【0021】
(発明の効果)
以上説明したように、本発明では経済的に望ましい特定の触媒を選択し、用い
ることにより、少量の使用でも反応速度及び製造の歩留まりにおいても優れた結
果を示すので、上記一般式1で示される2−フェニルアルカン酸誘導体の工業的
な生産に有用である。
ることにより、少量の使用でも反応速度及び製造の歩留まりにおいても優れた結
果を示すので、上記一般式1で示される2−フェニルアルカン酸誘導体の工業的
な生産に有用である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 チャン へ ソン
大韓民国 テジョン 305−333 ユソン−
ク ウフン−ドン 99 ハンビット アパ
ートメント 105−201
(72)発明者 コ ヨン クワン
大韓民国 テジョン 305−333 ユソン−
ク ウフン−ドン 99 ハンビット アパ
ートメント 102−1702
(72)発明者 リュ ジェ ウク
大韓民国 テジョン 305−333 ユソン−
ク ウフン−ドン 99 ハンビット アパ
ートメント 120−305
(72)発明者 ウー ジェ チョン
大韓民国 テジョン 302−162 ソー−ク
ドマ−2ドン 193 キョンナム アパ
ートメント 111−603
(72)発明者 コー ドン ワン
大韓民国 テジョン 305−333 ユソン−
ク ウフン−ドン 99 ハンビット アパ
ートメント 128−604
Fターム(参考) 4H006 AA02 AC46 BA02 BA32 BC10
BC34 BJ50 BR60 BS10
4H039 CA65 CH70
Claims (6)
- 【請求項1】 下記の一般式([化2])で示される5,6−ジヒドロ−2(4H)−ベンゾ
フラノンを出発物質として、これを触媒条件下で反応させ、下記の一般式1([
化1])で示される2−フェニルアルカン酸誘導体を製造する方法において、前
記反応触媒として有機酸アルカリ金属塩を用いることを特徴とする2−フェニル
アルカン酸誘導体の製造方法。 【化1】 【化2】 (式中、R1はベンゾイル基、ナフトイル基、ニコチノイル基、フロイル基又は
テノイル基を示し、R2は水素原子、又はC1〜C6のアルキル基を示す。) - 【請求項2】 前記有機酸アルカリ金属塩は出発物質に対し0.01〜5モル当量用いること
を特徴とする請求項1記載の2−フェニルアルカン酸誘導体の製造方法。 - 【請求項3】 前記有機酸アルカリ金属塩が、下記の一般式3で示される塩および反応溶液中
で下記の一般式3[化3]で示される化合物に転換できる塩の単独または混合物
で使用されることを特徴とする請求項1記載の2−フェニルアルカン酸誘導体の
製造方法。 【化3】 (式中、Rは水素原子、C1〜C13のアルキル基、C1〜C13のハロアルキ
ル基、C1〜C13のアルケニル基、C1〜C13のアルキニル基、C1〜C1 3 のアルコキシアルキル基、C1〜C13のシクロアルキル基、またはA−(C
H2)n (この場合、Aはフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、キノリル基及
びチオフェニル基のうちから選ばれたアリール基であって、このアリール基は水
素原子、ハロゲン原子、C1〜C3のアルキル基、C1〜C3のアルコキシ基及
びニトロ基からなる群から選択される置換基で一つ又は二つ以上置換でき、nは
0又は1〜4の整数を示す)を示し、Mはアルカリ金属原子を示す。また、上記
アルキル基は直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を含む。) - 【請求項4】 上記有機酸アルカリ金属塩が有機酸カリウム塩又は有機酸ナトリウム塩である
ことを特徴とする請求項3記載の2−フェニルアルカン酸誘導体の製造方法。 - 【請求項5】 上記反応は150℃〜250℃の温度範囲で行うことを特徴とする請求項1記
載の2−フェニルアルカン酸誘導体の製造方法。 - 【請求項6】 上記一般式1([化1])で示される化合物が2−(3−ベンゾイルフェニル
)−プロピオン酸であることを特徴とする請求項1記載の2−フェニルアルカン
酸誘導体の製造方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/KR2000/000003 WO2001049648A1 (en) | 2000-01-04 | 2000-01-04 | Preparing method of 2-phenylalkanoic acid derivatives |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003519206A true JP2003519206A (ja) | 2003-06-17 |
Family
ID=19198160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6706917B1 (ja) |
EP (1) | EP1244609B1 (ja) |
JP (1) | JP2003519206A (ja) |
CN (1) | CN1414942A (ja) |
DE (1) | DE60006289D1 (ja) |
WO (1) | WO2001049648A1 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2112716A1 (de) * | 1971-03-17 | 1972-10-05 | Thomae Gmbh Dr K | Neue 4-(4-Biphenylyl)-4-oxobuttersaeuren,ihre Salze und ihre Ester |
US4367238A (en) * | 1980-01-28 | 1983-01-04 | Fujisawa Pharmaceutical Company, Ltd. | Phenyl-alkanoic acid derivative and preparation thereof |
FR2686880B1 (fr) * | 1992-02-04 | 1994-05-13 | Hoechst Ste Francaise | Procede de preparation de la chloro-5 3h-benzofuranone-2 et son application a l'obtention de l'acide chloro-5 hydroxy-2 phenylacetique. |
-
2000
- 2000-01-04 EP EP00900933A patent/EP1244609B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-01-04 WO PCT/KR2000/000003 patent/WO2001049648A1/en active IP Right Grant
- 2000-01-04 CN CN00818157A patent/CN1414942A/zh active Pending
- 2000-01-04 JP JP2001550188A patent/JP2003519206A/ja not_active Ceased
- 2000-01-04 DE DE60006289T patent/DE60006289D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-01-04 US US10/169,505 patent/US6706917B1/en not_active Expired - Fee Related
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