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JP2003512160A - 水溶液中の溶解金属及びメタロイドの濃度を低下させる方法 - Google Patents

水溶液中の溶解金属及びメタロイドの濃度を低下させる方法

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JP2003512160A
JP2003512160A JP2001531729A JP2001531729A JP2003512160A JP 2003512160 A JP2003512160 A JP 2003512160A JP 2001531729 A JP2001531729 A JP 2001531729A JP 2001531729 A JP2001531729 A JP 2001531729A JP 2003512160 A JP2003512160 A JP 2003512160A
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JP
Japan
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ions
metalloid
concentration
aqueous solution
ion
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Withdrawn
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JP2001531729A
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English (en)
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ブライアン、チャールズ、ブレイキー
ジャスティン、ラスカウスカス
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Vale Canada Ltd
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Vale Canada Ltd
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Publication date
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    • C02F1/5236Treatment of water, waste water, or sewage by flocculation or precipitation of suspended impurities using inorganic agents
    • C02F1/5245Treatment of water, waste water, or sewage by flocculation or precipitation of suspended impurities using inorganic agents using basic salts, e.g. of aluminium and iron
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Abstract

(57)【要約】 水溶液、例えば排ガススクラバーからの流出液に、第一鉄イオン含有溶液もしくは塩、又は他のこのような第一鉄イオン含有源とヒドロキシル生成塩基とを添加して処理し、金属及びメタロイドと共に第一鉄イオンをin situで析出させることにより、金属イオン及びメタロイドイオンを除去する。反応条件には、温度が約60℃以上であることと、pHが約6〜約10であることが含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は、一般的には水溶液の処理に関するものであり、より詳しくは、水溶
液中、例えば乾式冶金プラントのスクラバー溶液中の溶解金属、及び溶解メタロ
イドの濃度を低下させる方法に関するものである。
【0002】 背景技術 昨今の卑金属溶解炉は、精錬で生じる排ガスから大量の二酸化硫黄ガス(SO )と煙塵を捕捉する。水を用いたスクラビングによって排ガス洗浄を行うと、
典型的には、SOと、クロム、コバルト、銅、鉄、鉛、ニッケル、亜鉛等のよ
うな溶解金属と、セレン、テルル、砒素等のような溶解メタロイドとに富んだ酸
性溶液が生じる。スクラバー溶液に含まれる溶解種のうちのあるものの濃度は、
水管理についての政府のガイドライン(例えば、カナダ国オンタリオ州の環境及
びエネルギー省による「Water Management Policies, Guidelines, Provincial
Water Quality Objectives」(1994年7月)を参照のこと)を超えることが
ある。その為、スクラバー溶液からこれらの種を除去するのが望ましい。これら
の種のうちの多くは、例えば石灰を用いて中和させて析出させることにより除去
できる(例えば、Jackson, E.著、「Hydrometallurgical Extraction and Recla
mation」、ワイレイ、トロント、1986年を参照のこと)。しかしながら、典
型的には、中和だけでは、溶解セレン、テルル及び砒素の除去に対しては効果が
ない。例えば、溶解炉のスクラバー溶液は、1リットルにつき1〜60ミリグラ
ム(mg/L)、もしくはそれ以上の溶解セレンを亜セレン酸塩(Se(IV)
)イオン及び/もしくはセレン酸塩(Se(VI))イオンの形で、1〜5mg
/L、もしくはそれ以上の溶解テルルを亜テルル酸塩(Te(IV))イオン及
び/もしくはテルル酸塩(Te(VI))イオンの形で、また50〜230mg
/L、もしくはそれ以上の溶解砒素を亜砒酸塩(As(III))イオン及び/
もしくは砒酸塩(As(V))イオンの形で含有することがある。
【0003】 スクラバー溶液から溶解砒素を除去する手順は、米国特許第5,820,96
6号(Krause等)明細書に開示されている。この方法は、溶液の成分を、例えば
空気を添加して酸化させた後、十分な量の溶解鉄(Fe(III))イオンの存
在下で、例えば消石灰を添加して中和させる工程を含むものである。溶けている
砒素と共にFe(III)イオンが析出して、環境的に好ましい固体の鉄-砒素
化合物を生成し、それによって溶液中の溶解砒素の濃度が低下する。溶液に含ま
れる多くの溶解金属の濃度も低下する。しかしながら、この方法単独では、かな
りの濃度の溶解セレン、特にSe(VI)イオンを含有する溶液からセレンを除
去するのには有効でない。
【0004】 溶液からセレンイオンを除去する為の一つの公知の方法は、SOを供給し、
Se(IV)イオンを含有する溶液を加熱して、Se(IV)イオンを元素状態
のセレンに還元する工程を含むものである(例えば、Kudryavtsev, A.A.著、「T
he Chemistry and Technology of Selenium and Tellurium」、コレッツ、ロン
ドン、1974年を参照のこと)。この方法は、長い滞留時間を要し、しかも溶
液からSe(VI)イオンを除去するのには有効でない。
【0005】 米国特許第4,405,464号(Baldwin等)明細書には、約6.0以下に
調節した溶液pHで金属鉄と接触させることにより、水溶液からSe(VI)イ
オンを除去する方法が開示されている。このBaldwin等の特許明細書中の実施例
は、Se(VI)を約0.5mg/L未満含有する溶液の処理に関するものであ
る。この方法は、高濃度のSe(VI)を減少させるのには有効でない。
【0006】 米国特許第4,806,264号(Murphy)明細書には、水溶液からSe(I
V)イオンとSe(VI)イオンを除去する方法が開示されている。この方法は
、約8〜10のpHで、また約10〜35℃の好ましい温度で、溶液を或る量の
固形水酸化第一鉄と接触させる工程を含むものである。このMurphyの特許明細書
中の実施例は、Se(VI)を約1mg/L未満含有する溶液の処理に関するも
のである。しかしながらこの方法は、高濃度のSe(VI)を減少させるのには
有効ではない。
【0007】 上記先行技術の方法の、溶液からの溶解テルルの除去に対する有効性は分かっ
ていない。
【0008】 水溶液から溶解金属、及び溶解メタロイドを除去することのできる新しい効率
的な方法、特に比較的高濃度の(例えば1mg/Lを超える)セレン、テルル、
及び砒素のような溶解メタロイドを除去することのできる方法が、求められてい
る。
【0009】
【発明の要旨】
その為、初期濃度のメタロイドイオンを含有する水溶液を反応ゾーンに導入す
る工程と、反応ゾーンにおいて第一鉄(Fe(II))イオンをヒドロキシル(
OH-)イオンと反応させ、メタロイドイオンの存在においてFe(II)イオ
ンを析出させてメタロイドイオンを析出させることにより、該溶液中のメタロイ
ドイオンの濃度を低下させる工程を含む、水溶液中のメタロイドイオンの濃度を
低下させる方法を提供する。ここで特に適切なメタロイドイオンには、Se(I
V)イオン、Se(VI)イオン、Te(IV)イオン、Te(VI)イオン、
As(III)イオン、及びAs(V)イオンが含まれる。一つの態様において
は、水溶液が初期濃度の金属イオンも含有していて、反応ゾーンにおいて金属イ
オンの少なくとも一部をOH-イオンと反応させて金属イオンを析出させ、水溶
液中の金属イオンの濃度を低下させる。
【0010】 供給溶液を反応ゾーンに導入する工程;反応ゾーンにおいてFe(II)イオ
ンをOH-イオンと反応させ、メタロイドイオンの存在においてFe(II)イ
オンを析出させて、析出したメタロイドと、メタロイドイオンの初期濃度よりも
低いメタロイドイオン濃度を有する溶液とを含有するスラリーを生成する工程;
反応ゾーンからスラリーを取り出す工程;及びメタロイドイオンの濃度が低下し
た溶液の少なくとも一部をそのスラリーから分離する工程を含む、初期濃度のメ
タロイドイオンとSOを含有する供給水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低
下させる方法も提供する。一つの態様においては、この方法には、供給溶液中の
金属イオンの初期濃度を低下させる工程も含まれる。この場合、反応ゾーンにお
いて供給溶液中の金属イオンをOH-イオンと反応させ、スラリー中で金属イオ
ンを析出させる。また、スラリーから分離した溶液は、供給溶液中の金属イオン
の初期濃度よりも低い濃度の金属イオンを含有する。
【0011】 本明細書に記載する方法により、金属イオン、並びにセレンイオン、テルルイ
オン、及び砒素イオンのようなメタロイドイオンの濃度を、典型的にはそれぞれ
1.0mg/L以下のレベルに、有利に低下させることができる。
【0012】
【発明を実施する為の好ましい態様】
本発明によれば、環境及び/もしくは健康問題をもたらすことのある、水溶液
中の有毒な溶解金属及びメタロイドの濃度が、著しく、且つ効率的に低下する。
本発明に従って水溶液から除去できる溶解メタロイドには、Se(IV)イオン
、Se(VI)イオン、Te(IV)イオン、Te(VI)イオン、As(II
I)イオン、及びAs(V)イオンが含まれる。本発明に従って水溶液から除去
できる溶解金属には、クロム、コバルト、銅、鉄、鉛、ニッケル、及び亜鉛が含
まれる。本明細書で用いる「含む」及び「含んでいる」という語は、「含んでは
いるが、限定されない」という意味に解さなければならない。本発明による金属
イオン、及びメタロイドイオンの除去は、このような除去を行うのが望ましいあ
らゆる水性の環境中で行うことができる。ほんの少しの例を挙げれば、飲料水系
、廃水系、実験室水系、及び天然水系から、金属及びメタロイドを除去できるも
のと期待される。
【0013】 本発明による方法を図1に示すが、本方法では、セレンイオン(Se(IV)
及び/もしくはSe(VI)として)、テルルイオン(Te(IV)及び/もし
くはTe(VI)として)、並びに/又は砒素イオン(As(III)及び/も
しくはAs(V)として)のような溶解メタロイドを含有する供給流を反応ゾー
ン10に送り、そこでFe(II)イオンをOH-イオンと反応させる。このよ
うにして、メタロイドイオンを析出性の種に変える。例えばセレンイオンを、少
なくとも一部、固体の元素状態のセレンに変える。その後で、メタロイドのレベ
ルの低下した溶液を、反応ゾーンから取り出せばよい。一つの態様においては、
供給流は溶解金属も含有していて、その溶解金属が供給流と共に反応ゾーン10
に送られて、そこでFe(II)イオンと溶解金属がOH-イオンと反応する。
このようにして、金属イオンとメタロイドイオンを、それぞれ析出性の種に変え
る。その後で、金属及びメタロイドのレベルの低下した溶液を、反応ゾーンから
取り出せばよい。
【0014】 反応ゾーン10は、いずれかのタイプの連続式もしくはバッチ式の反応器、好
ましくは連続式攪拌タンク反応器(CSTR)の容器のような、いずれかの容器
の中にあってよい。反応ゾーンの内容物は、約60℃以上、より好ましくは約8
0〜約100℃の温度に、またOH-を生成する塩基を添加して約6〜約10の
pHに保つのが好ましい。第一鉄イオンは、以下で検討するような、当業者に知
られているあらゆる第一鉄イオン源から得ることができ、また(図に示すように
)反応ゾーン10に直接導入してもよいし、或いは供給流が反応ゾーンに入る前
に、供給流に導入してもよいし、供給流中に既に存在していてもよい。
【0015】 一般的に、所定量の水溶液に対しては、水溶液中のセレンイオン、テルルイオ
ン及び/もしくは砒素イオンの濃度が高くなるほど、セレンイオン、テルルイオ
ン及び/もしくは砒素イオンの量を減らすのに必要なFe(II)の量が多くな
る。当然の結果として、減少量は、Fe(II)の添加量と関係している。すな
わち、Fe(II)の量が多いほど、水溶液中の溶解Se(IV)イオン、Se
(VI)イオン、Te(IV)イオン、Te(VI)イオン、As(III)イ
オン及びAs(V)イオンの減少量が大きくなる。例えば、溶解セレン、テルル
もしくは砒素の濃度を、約100mg/Lのオーダーの初期濃度から約1mg/
L以下の最終濃度に低下させたい場合には、次のような量比が好ましい。Fe(
II)イオンの量は、初期濃度のSe(IV)イオンを含有する水溶液中のSe
(IV)イオンの量の少なくとも約4倍(より好ましくは少なくとも約6倍、更
により好ましくは少なくとも約8倍)でなければならず;Fe(II)イオンの
量は、初期濃度のSe(VI)イオンを含有する水溶液中のSe(VI)イオン
の量の少なくとも約6倍(より好ましくは少なくとも約10倍、更により好まし
くは少なくとも約13倍)でなければならない。テルルイオンの除去に関しては
、Fe(II)イオンの量は、初期濃度のTe(IV)イオンを含有する水溶液
中のTe(IV)イオンの量の少なくとも約3倍(より好ましくは少なくとも約
4倍、更により好ましくは少なくとも約5倍)でなければならず;Fe(II)
イオンの量は、初期濃度のTe(VI)イオンを含有する水溶液中のTe(VI
)イオンの量の少なくとも約4倍(より好ましくは少なくとも約6倍、更により
好ましくは少なくとも約8倍)でなければならない。砒素イオンの除去に関して
は、Fe(II)の量は、初期濃度の砒素イオンを含有する水溶液中の砒素イオ
ンの量の少なくとも約3倍、より好ましくは少なくとも約10倍でなければなら
ない。
【0016】 ヒドロキシルイオンは、以下で検討するもののような、当業者に知られている
あらゆるヒドロキシルイオン源から得ることができる。OH-イオンはFe(I
I)イオンと反応して、例えばセレンイオンと共にFe(II)イオンを析出さ
せる。それにより、セレンイオン(Se(IV)とSe(VI)の両方)が少な
くとも一部、元素状態のセレンに変わり、セレンイオンの濃度が比較的短時間の
うちに、約1mg/L以下のレベルに低下する。溶解メタロイド、例えばセレン
イオンと共にFe(II)イオンを析出させることは、それが元素状態のセレン
ような不溶性のメタロイド化合物、並びに酸化及び/もしくは水酸化鉄(Fe、FeOOH、Fe(OH))の生成を伴うので重要である。
【0017】 本発明に従って金属及びメタロイドを析出させるのに必要な塩基の量の決定は
、当業者の裁量に委ねられている。従来の手法を用いる一つの態様においては、
当業者が、酸性の状態(例えば供給流酸)を中和させるのに必要なOH-の量を
計算して、本発明による好ましいpHをもつ水溶液とすることができる。更に、
当業者は、クロム、コバルト、銅、鉄、鉛、ニッケル、亜鉛等のような金属を析
出させるのに必要なOH-の量を計算するのにも、従来の手法を用いることがで
きる。
【0018】 本発明の方法によって、精錬中に生じた排ガスをスクラビングするのに用いた
溶液のようなスクラバー溶液から、セレン、テルル、砒素等の溶解メタロイド、
及びクロム、コバルト、銅、鉄、鉛、ニッケル、亜鉛等のような溶解金属が有利
に除去される。本方法の目的は、溶液中の溶解セレン、溶解テルル、溶解砒素、
並びにその他の溶解金属及びメタロイドの濃度を、それぞれ1.0mg/L以下
に低下させることである。
【0019】 さて図2に示すのは、本方法を実施する為の工業的な装置の一例を示す概略図
である。付加的な第一の工程においては、溶解セレンイオンを含有する供給流F
(例えば、SO、テルルイオンや砒素イオンのような溶解メタロイド、及びク
ロム、コバルト、銅、鉄、鉛、ニッケル、亜鉛等の溶解金属イオンを含有するこ
とのある、排ガスのスクラビングにより生じる水溶液)を、容器110内にある
予備反応ゾーンに先ず導入する。予備反応ゾーンは、約60℃以上、好ましくは
約80〜約100℃の温度に保つ。容器110はCSTR、もしくは多数のCS
TRを直列につないだものであるのが好ましい。
【0020】 「熟成」工程とも呼べる付加的な第一の工程においては、溶解Se(IV)イ
オン(例えばHSeOとして)の濃度が、以下の反応式に従うSOとの反
応によって低下する。SOは、供給溶液中に存在していてもよいし、及び/も
しくは他のいずれかの手段により容器110に供給してもよい HSeO+2SO+2HO → Se+2HSO+HO (I)
【0021】 この工程では、Se(IV)が還元されて元素状態のセレンになるが、Se(
VI)イオンは著しく影響されることはない。Se(IV)イオン濃度を所望の
レベルにまで低下させるのに必要とされる容器110での溶液の選ばれる滞留時
間は、セレンイオンの初期濃度と溶液の温度に左右される。温度が高いほど、所
望の濃度レベルを達成するのに必要とされる滞留時間は短くなる。セレンイオン
の初期濃度が高いほど、必要とされる滞留時間は長くなる。通常、30分以上必
要である。当業者は、上記の条件に従って滞留時間を調節することに慣れている
【0022】 付加的な第一の工程の別の態様においては、予備反応ゾーンは、その中を溶液
が通過して加熱される、及び/もしくはFe(II)イオン源のような他の成分
と混合される、単純な導管の中にある。また、元素状態のセレンを回収する為に
、予備反応ゾーン(例えば容器110)から流出する溶液から、例えば濾過、清
澄化等により、元素状態のセレンを含有する固体を分離してもよい。
【0023】 付加的な第一の工程を離れる溶液は、容器130に直接送ってもよい(以下で
検討)が、ライン101経由で容器120に送るのが好ましい。容器120も、
好ましくはCSTRである。容器120には、シックナー150のアンダーフロ
ーから分割された、シックナー容器150からの再循環流Rも送る(以下で説明
)。本方法のこの工程の目的は、含カルシウム塩基を用いてpHを調節する場合
の容器130内でのスケールの形成速度を、硫酸カルシウム種結晶を供給するこ
とで低下させ、それにより結晶成長に利用可能な表面積を大きくすることである
。この態様は、米国特許第5,820,966号明細書に例示されている。この
特許は、参考として本明細書に記載するものである。
【0024】 容器120から流出するスラリーを、ライン103経由で容器130に送る。
容器130も、好ましくはCSTR(もしくは一連のCSTR)である。第一鉄
塩もしくはその溶液を容器130に添加する、及び/又はFe(II)イオンを
含有する塩もしくは溶液を供給流と混合するといった、当業者に知られているい
ずれかの従来の手法により、第一鉄イオンを容器130の内容物に供給する。或
いは、十分な量のFe(II)イオンが、供給溶液中に既に存在していてもよい
。好ましい態様においては、Fe(II)イオンを第一鉄塩溶液の形で容器13
0の内容物に添加する。好ましい第一鉄塩には、硫酸第一鉄(FeSO・xH O)、塩化第一鉄(FeCl・xHO)、炭酸第一鉄(FeCO)、及
び硫酸アンモニウム第一鉄(Fe(NH(SO・xHO)が含ま
れる。あらゆる適切な第一鉄塩を用いることができる、ということは言うまでも
ない。第一鉄塩のその他の例には、沃化第一鉄(FeI・xHO)、弗化第
一鉄(FeF・xHO)、臭化第一鉄(FeBr)、過塩素酸第一鉄(F
e(ClO・HO)、及び酢酸第一鉄(Fe(C・4H O)が含まれる。本発明で用いるFe(II)イオンは、当業者に知られてい
るどのようなFe(II)イオン源から得てもよい、ということも言うまでもな
いことである。例えば、屑鉄を酸溶液と接触させて、Fe(II)を得ることが
できる。
【0025】 別の好ましい態様においては、Fe(II)イオンを含有する水性プロセス流
(例えば、鉱石濃縮溶解炉からのスクラバー溶液)を、より高価な第一鉄塩溶液
と共に、もしくはその代わりに用いることができる。Fe(II)イオンを含有
する流れを、容器110、もしくは容器130に添加すればよい。Fe(II)
イオンを溶液に供給するので、容器130には、少量の第一鉄塩を添加するだけ
ですむ。
【0026】 Fe(II)イオン源の添加と同時に、もしくはそれに引き続いて、水溶液中
でOH-イオンを生成する塩基源を容器130に添加して、Fe(II)イオン
を析出させる。連続法では、Fe(II)イオン源の添加と同時に塩基を添加す
るのが好ましい。第一鉄イオンを析出させることのできる、当業者に知られてい
るあらゆる適切な塩基源が本発明で用いるのに適している、ということは言うま
でもない。このような塩基源は、好ましくは、消石灰(Ca(OH))のよう
なアルカリ土類金属の水酸化物、もしくは水酸化ナトリウム(NaOH)のよう
なアルカリ金属の水酸化物であるが、炭酸ナトリウム(NaCO・xH
)、炭酸カリウム(KCO・xHO)、焼成ドロマイト(すなわち、酸化
カルシウムと酸化マグネシウムの混合物)等のような、どのような適切な塩基で
あってもよい。炭酸カルシウム(CaCO)のような弱い塩基は、それ単独で
は適さないが、中和を引き起こして溶液のpHを約5に上げる為にこのような塩
基を添加することはできる。その後、強い塩基を添加して、本発明に必要な溶液
pHとすることができる。
【0027】 Fe(II)イオンと反応してセレンイオンと共にFe(II)イオンを析出
させるOH-イオンのイオン源が、塩基によりもたらされる。十分に塩基を添加
して、pHを約6〜約10、好ましくは約8〜約9に調節する。容器130は、
約60℃以上、好ましくは約80〜約100℃の温度に保つ。供給溶液の加熱は
また、容器130の手前の、プロセスのいずれの段階で行ってもよい。溶液の容
器130中の滞留時間は、好ましくは約5分以上であり、より好ましくは約30
分〜約1時間である。
【0028】 工業用プロセスを典型的に含む本発明の一つの態様においては、安価な含カル
シウム塩基を使用することでOH-イオンを供給することがある。このような塩
基を用いると、溶液に曝される装置表面に硫酸カルシウムの固形のスケールが形
成されることがある。その為、前に検討したように、硫酸カルシウムのスケール
の形成を最小限に押えるプロセスも設ける。これは、硫酸カルシウム種結晶を供
給することで達成される。米国特許第5,820,966号明細書を参照のこと
【0029】 容器130から流出するスラリーを、ライン105経由で容器140に送る。
容器140も好ましくはCSTR(もしくは一連のCSTR)であり、生じる反
応に対して付加的な滞留時間をもたらしたり、スラリーが反応ゾーンを避けて通
り過ぎてゆくのを防いだりする役目を果たし、また容器130と同じ温度に保つ
のが好ましい。容器140中の溶液の滞留時間は、好ましくは約5分以上であり
、より好ましくは約30分〜約1時間である。スクラバー溶液の処理を中断せず
に保守管理を行う為に容器130をバイパスできるよう、容器140は容器13
0と同様の装備とすることができる。
【0030】 容器140から流出するスラリーは、必要に応じて、ライン106経由でシッ
クナー150での沈降工程に送る。シックナー150は加熱せず、温度を降下さ
せる。運転条件下では、シックナー150の内容物の温度は、典型的には約60
℃になる。シックナー150から出て、ライン108を経由して放出されるオー
バーフローは、伴出される固体を除去した後には、環境中に放出するのに十分な
清浄度になる。或いは、この溶液を、プロセス水として再循環させてもよい。濃
厚な泥のようなスラリーであるアンダーフローは、その一部を分割して、ライン
107経由でテイリングに送ることができる。一方、シックナーのアンダーフロ
ーの他の部分は、容器130中でのスケールの形成を減らすという上記の目的で
、再循環させて容器120に戻すことができる。一般的に、再循環流Rは、シッ
クナー150の全アンダーフローの約20〜約90%とすることができる。好ま
しい再循環パーセンテージは、シックナー150のアンダーフローの約50%以
上である。
【0031】 様々な形態のプロセス装置を本発明に従って用いることができる、ということ
は言うまでもない。例えば容器130と容器140は、管状の単一反応器であっ
てもよい。従って、図2に示されている構成要素よりも数が少ないか、もしくは
多い構成要素を、本発明に従って用いることができる。
【0032】 本発明の幾つかの特徴を、実施例1〜10で説明する。これらの実施例は、典
型的な具体例を挙げる為に本明細書に含めるものであって、本発明の範囲を限定
するものではない。下記の比較例A及びBは、本発明の方法に従うものではない
【0033】 実施例1 この実施例では、1.5リットルの攪拌タンクを反応器として用いた。供給溶
液は、0.2ノルマル(N)の硫酸と共に、セレンをSe(VI)イオンとして
200mg/L含有するものであった。反応器に供給液を1リットル添加し、8
0℃に加熱した。反応器の内容物は、ずっと攪拌した。十分な硫酸第一鉄濃縮溶
液を添加して、Fe(II)を供給液1リットルにつき2.5グラム供給し、そ
の後、十分なNaOH濃縮溶液を添加して、反応器内容物のpHを8に上げた。
中和後に内容物を温度80℃、pH8未満に60分間保ち、その間、サンプルを
定期的に採取した。その結果を、表1に示す。
【0034】 実施例2 この実施例は、硫酸第一鉄濃縮溶液を添加して、Fe(II)を供給液1リッ
トルにつき5.0グラム供給する以外は、実施例1の方法と同様の方法で行った
。その結果を、表1に示す。
【0035】 実施例3 この実施例は、供給液がSe(VI)イオンではなくSe(IV)イオンを含
有するものである以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を、表1に
示す。
【0036】 実施例4 この実施例は、硫酸第一鉄の代わりに塩化第一鉄を用いる以外は、実施例1と
同様の方法で行った。その結果を、表1に示す。
【0037】 実施例5 この実施例は、供給液が硫酸ではなく0.2NのHClを含有するものである
以外は、実施例4と同様の方法で行った。その結果を、表1に示す。
【0038】 比較例A この比較例は、供給溶液を80℃ではなく50℃に加熱し、また反応器の内容
物を80℃ではなく50℃に保つ以外は、実施例1と同様の方法で行った。その
結果を、表1に示す。
【0039】 比較例B この比較例では、1.5リットルの攪拌タンクを反応器として用いた。供給溶
液は、0.2Nの硫酸と共に、溶解Fe(II)イオンを(硫酸第一鉄として)
1リットルにつき2.5グラム含有するものであった。反応器に供給液を1リッ
トル添加し、80℃に加熱した。反応器の内容物は、ずっと攪拌した。十分なN
aOH濃縮溶液を添加して反応器の内容物のpHを8に上げ、溶解Fe(II)
イオンを水酸化第一鉄として析出させた。その後、セレン酸ナトリウム濃縮溶液
を、Se(VI)の初期濃度が200mg/Lになるように、反応器の内容物に
添加した。セレン酸ナトリウム溶液を添加した後、内容物を温度80℃、pH8
未満に60分間保ち、その間、サンプルを定期的に採取した。
【0040】 その結果を、表1に示す。
【表1】
【0041】 実施例6 この実施例は、供給液がSe(VI)イオンではなくTe(VI)イオンを含
有するものであり、また硫酸第一鉄濃縮溶液を添加してFe(II)を供給液1
リットルにつき2.5グラム供給する以外は、実施例1と同様の方法で行った。
その結果を、表2に示す。
【0042】 実施例7 この実施例は、供給液がSe(VI)イオンではなくTe(IV)イオンを含
有するものであり、また硫酸第一鉄濃縮溶液を添加してFe(II)を供給液1
リットルにつき1.7グラム供給する以外は、実施例1と同様の方法で行った。
その結果を、表2に示す。
【表2】
【0043】 上の実施例1〜5が示すように、本発明の方法は、水溶液中に初めに200m
g/L以上含まれている溶解セレンイオンを、数分以内に1mg/L未満にまで
除去するのに有効である。実施例2は、溶液中で析出するFe(II)の量を増
やすと、セレンイオン濃度を200mg/Lから0.1mg/L未満に、数分以
内に低下させることができることを示している。実施例1〜5は、本発明の方法
が、Se(IV)イオンとSe(VI)イオンの両方を除去するのに有効である
ことを示している。実施例1〜5はまた、本発明の方法が、硫酸塩溶液や塩化物
溶液の他、硫酸塩と塩化物の混合溶液中で有効であることを示している。
【0044】 それとは対照的に、比較例Aは、50℃という反応温度は、セレインイオン濃
度を適切に低下させるには低過ぎることを示している。分かるように、60分後
でも、セレンイオン濃度は60mg/Lのままである。比較例Bは、溶解第一鉄
塩とヒドロキシル生成塩基とを先ず反応させて水酸化第一鉄の析出物を生じさせ
、その後、この水酸化第一鉄の析出物を、溶液中の溶解セレンイオンと反応させ
た場合には、適切な結果は得られなかったことを示している。セレンイオン濃度
は、60分後でも比較的高い(すなわち50mg/L)ままである。
【0045】 従って、反応温度、及び溶解セレンイオンと共にFe(II)イオンを析出さ
せることが、本発明の重要な点である。
【0046】 実施例6と実施例7は、本発明の方法が、水溶液中に初めに200mg/L以
上含まれている溶解テルルイオン(Te(IV)とTe(VI)の両方)を、数
分以内に1mg/L未満にまで除去するのに有効であることを証明している。
【0047】 以下の実施例8〜10は、排ガススクラバーからの水溶液である供給流の、本
発明による処理に関するものである。供給流は、下の表3に示す値の範囲内で変
動する濃度の溶解成分を含有するものであった。
【表3】
【0048】 実施例8 この実施例では、固体を24重量%含有する消石灰水性スラリーと、Fe(I
I)を1リットルにつき19.4グラム含有する硫酸第一鉄溶液を、試薬として
用いた。図2をもう一度参照すると分かり易いが、この実施例では、供給流Fを
容器130に直接送り、容器130から流出するスラリーを容器140に送り、
容器140から流出するスラリーをプロセスから放出させた。容器120も再循
環流Rも、用いなかった。
【0049】 容器130と容器140は、80℃に保った。それぞれの滞留時間は30分で
あった。容器130と容器140はそれぞれ容積16リットルのバッフル付きC
STRであり、また500rpmで作動する6枚羽根のインペラーでそれぞれ攪
拌を行った。供給流Fの速度は、1分間に435ミリリットルとした。第一鉄溶
液は、1分間に65ミリリットルの速度で添加した。消石灰スラリーは、pHを
8.0に保つのに十分な速度で添加した。各容器から流出する溶解セレンの平均
分析結果は、下の表4に示す通りであった。各容器から流出する溶解砒素の平均
分析結果は、下の表5に示す通りであった。また、容器140から流出する溶液
中の溶解種、銅、コバルト、鉛、クロムの平均濃度は、それぞれ<0.1mg/
Lであった。容器140から流出する溶液中の溶解ニッケルと溶解鉄の平均濃度
は、それぞれ約0.1mg/Lと1mg/Lであった。最後に、容器130内で
測定したスケールの平均成長速度は、1日につき7ミリメートルであった。
【0050】 実施例9 この実施例は、供給流Fの速度を1分間に435ミリリットルとする代わりに
1分間に375ミリリットルとする以外は、実施例8と同様の方法で行った。第
一鉄溶液を、1分間に65ミリリットルとする代わりに、1分間に125ミリリ
ットルの速度で添加した。各容器から流出する溶解セレンの平均分析値は、下の
表4に示す通りであった。各容器から流出する溶解砒素の平均分析値は、下の表
5に示す通りであった。また、容器140から流出する溶液中の溶解種、銅、コ
バルト、鉛、クロムの平均濃度は、それぞれ<0.1mg/Lであった。容器1
40から流出する溶液中の溶解ニッケルと溶解鉄の平均濃度は、それぞれ約0.
1mg/Lと1mg/Lであった。最後に、容器130内で測定したスケールの
平均成長速度は、1日につき7ミリメートルであった。
【0051】 実施例10 この実施例は、供給流Fを容器120に送る以外は、実施例8と同様の方法で
行った。容器120には、シックナー150からの濃厚なアンダーフロースラリ
ーの50%からなる再循環流Rを送った。容器120は容積8リットルのCST
Rであって、CSTR110やその他のCSTR容器の温度と同じ温度に保った
。CSTR容器120の滞留時間は、15分であった。この実施例では、CST
R容器110、120、130及び140の作業温度は、80℃に保った。供給
速度は435mL/分とし、第一鉄溶液は65mL/分の速度で添加した。各容
器から流出する溶解セレンの平均分析値は、下の表4に示す通りであった。各容
器から流出する溶解砒素の平均分析値は、下の表5に示す通りであった。また、
容器150から流出する溶液中の溶解種、銅、コバルト、鉛、クロムの平均濃度
は、それぞれ<0.1mg/Lであった。容器150から流出する溶液中の溶解
ニッケルと溶解鉄の平均濃度は、それぞれ約0.1mg/Lと1mg/Lであっ
た。最後に、容器130内で測定したスケールの平均成長速度は、1日につき1
ミリメートルであった。
【表4】
【表5】
【0052】 上の実施例8〜10が示すように、本発明の方法は、スクラバー水溶液中の溶
解セレンイオンの濃度を1.0mg/L未満に低下させるのに有効である。実施
例10は、本方法が、濃厚なアンダーフロースラリーの一部を容器120に再循
環させる場合も、同じく有効であることを示している。
【0053】 実施例8〜10は更に、本発明の方法が、スクラバー水溶液中の溶解砒素イオ
ンの濃度を1.0mg/L未満に低下させるのに有効であることを示している。
実施例8と実施例9は、溶解Fe(II)イオンの添加量を増やすと、溶液中の
溶解砒素の濃度をより低くできることを示している。
【0054】 更にまた、実施例8〜10は、スクラバー溶液中の他の溶解金属及びメタロイ
ド種の濃度(表2を参照のこと)を、約1.0mg/L未満、もしくは約0.1
mg/L未満にまで低下させることができることを示している。
【0055】 最後に、実施例8〜10は、本発明に従って容器140からの濃厚なスラリー
の50%を再循環させると、容器120内でのスケールの成長速度が7倍低下す
ることを示している。容器140から再循環されるアンダーフローの分量を多く
すると、スケールの成長速度が更に低下するものと予想される。
【0056】 特許法の規定に従って、本明細書には本発明の具体的な態様を例示し説明して
あるが、特許請求の範囲に入る発明の形で変更を加えることができるということ
と、本発明の幾つかの特徴は、時として、他の特徴を一緒に用いずに利用しても
利益が得られるということは、当業者にとっては言うまでもないことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本明細書に記載した方法の概略図である。
【図2】 図2は、クロム、コバルト、銅、鉄、鉛、ニッケル、亜鉛等のような金属イオ
ン、及びセレン、テルル、砒素等のようなメタロイドイオンを、セレンイオン、
テルルイオン、砒素イオン、SO、並びにその他の溶解金属及びメタロイドイ
オンを含有するスクラバー流出液から除去する方法を実施する為の、工業的な装
置の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C22B 3/44 C22B 3/00 P (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA, ZW Fターム(参考) 4D038 AA08 AB65 AB67 AB68 AB69 AB70 AB72 AB74 AB77 AB78 AB79 AB82 BA02 BA06 BB13 BB15 4K001 AA03 AA07 AA08 AA09 AA19 AA20 AA22 AA26 AA30 BA14 DB19 DB23

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)初期濃度のメタロイドイオンを含有する水溶液を反応ゾーンに導入する工
    程、 b)反応ゾーンにおいてFe(II)イオンをOH-イオンと反応させ、メタ
    ロイドイオンの存在においてFe(II)イオンを析出させてメタロイドイオン
    を析出させることにより、該溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる工程
    を含んでなる、水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  2. 【請求項2】 水溶液中に含まれる金属イオンの初期濃度を低下させる工程を更に含んでなり
    、工程(a)の水溶液が初期濃度の金属イオンを含有していて、金属イオンの少
    なくとも一部をOH-イオンと反応させて金属イオンを析出させ、水溶液中の金
    属イオンの濃度を低下させる、請求項1に記載の、水溶液中のメタロイドイオン
    の濃度を低下させる方法。
  3. 【請求項3】 金属イオンがクロムイオン、コバルトイオン、銅イオン、鉛イオン、ニッケル
    イオン、亜鉛イオン、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれるものであ
    り、またメタロイドイオンがセレンイオン、テルルイオン、砒素イオン、及びそ
    れらの組み合わせからなる群から選ばれるものである、請求項2に記載の、水溶
    液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  4. 【請求項4】 セレンイオンがSe(IV)イオン及びSe(VI)イオンからなる群から選
    ばれるものであり、テルルイオンがTe(IV)及びTe(VI)イオンからな
    る群から選ばれるものであり、砒素イオンがAs(III)及びAs(V)イオ
    ンからなる群から選ばれるものである、請求項3に記載の、水溶液中のメタロイ
    ドイオンの濃度を低下させる方法。
  5. 【請求項5】 反応ゾーンが連続式の攪拌タンク反応器内にあって、Fe(II)イオン及び
    OH-イオンを導入する間、反応器中の水溶液を攪拌する、請求項1に記載の、
    水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  6. 【請求項6】 工程(a)の水溶液がFe(II)イオンを含有するものである、請求項1に
    記載の、水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  7. 【請求項7】 反応ゾーンが連続式の管状反応器内にあって、Fe(II)イオン及びOH-
    イオンを導入する間、反応器中の水溶液を移動させる、請求項1に記載の、水溶
    液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  8. 【請求項8】 反応工程での水溶液のpHが約6〜約10である、請求項1に記載の、水溶液
    中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  9. 【請求項9】 反応工程での水溶液のpHが約8〜約9である、請求項1に記載の、水溶液中
    のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  10. 【請求項10】 Fe(II)イオンのイオン源が、硫酸第一鉄、塩化第一鉄、炭酸第一鉄、硫
    酸アンモニウム第一鉄、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれるもので
    ある、請求項1に記載の、水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法
  11. 【請求項11】 反応工程で水溶液に供給されるFe(II)イオンの量が、初期濃度のメタロ
    イドイオンを含有する水溶液中のSe(IV)イオンの量の少なくとも約4倍で
    ある、請求項4に記載の、水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法
  12. 【請求項12】 反応工程で水溶液に供給されるFe(II)イオンの量が、初期濃度のメタロ
    イドイオンを含有する水溶液中のSe(VI)イオンの量の少なくとも約6倍で
    ある、請求項4に記載の、水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法
  13. 【請求項13】 OH-イオンのイオン源が、消石灰、水酸化ナトリウム、焼成ドロマイト、炭
    酸ナトリウム、炭酸カリウム、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれる
    ものである、請求項1に記載の、水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させ
    る方法。
  14. 【請求項14】 OH-イオン源に、炭酸カルシウム及び/もしくは炭酸第一鉄を追加する、請
    求項13に記載の、水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  15. 【請求項15】 反応工程での水溶液の温度が約60℃以上である、請求項1に記載の、水溶液
    中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  16. 【請求項16】 反応工程での水溶液の温度が約80〜約100℃である、請求項15に記載の
    、水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  17. 【請求項17】 各メタロイドイオン種の濃度をそれぞれ約1mg/L未満に低下させる、請求
    項1に記載の、水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  18. 【請求項18】 初期濃度のメタロイドイオンとSOを含有する供給水溶液中のメタロイドイ
    オンの濃度を低下させる方法であって、 a)供給溶液を反応ゾーンに導入する工程、 b)反応ゾーンにおいてFe(II)イオンをOH-イオンと反応させ、メタ
    ロイドイオンの存在においてFe(II)イオンを析出させて、析出したメタロ
    イドと、供給溶液中のメタロイドイオンの初期濃度よりも低いメタロイドイオン
    濃度を有する溶液とを含有するスラリーを生成する工程、及び c)反応ゾーンからスラリーを取り出し、メタロイドイオンの濃度が低下した
    溶液の少なくとも一部をそのスラリーから分離する工程 を含んでなる方法。
  19. 【請求項19】 供給溶液中の金属イオンの初期濃度を低下させる工程を更に含んでなり、供給
    溶液中の金属イオンを反応ゾーンにおいてOH-イオンと反応させて工程(b)
    のスラリー中で金属イオンを析出させ、また工程(c)でスラリーから分離した
    溶液が、供給溶液中の金属イオンの初期濃度よりも低い濃度の金属イオンを含有
    する、請求項18に記載の、初期濃度のメタロイドイオンとSOを含有する供
    給水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  20. 【請求項20】 金属イオンがクロムイオン、コバルトイオン、銅イオン、鉛イオン、ニッケル
    イオン、亜鉛イオン、及びそれらの組み合わせからなる群から選ばれるものであ
    り、またメタロイドイオンがセレンイオン、テルルイオン、砒素イオン、及びそ
    れらの組み合わせからなる群から選ばれるものである、請求項19に記載の、初
    期濃度のメタロイドイオンとSOを含有する供給水溶液中のメタロイドイオン
    の濃度を低下させる方法。
  21. 【請求項21】 Fe(II)イオンをOH-イオンと反応させる工程(b)に、第一鉄塩溶液
    を工程(a)の該反応ゾーンに導入する工程が含まれる、請求項18に記載の、
    初期濃度のメタロイドイオンとSOを含有する水溶液中のメタロイドイオンの
    濃度を低下させる方法。
  22. 【請求項22】 供給溶液が亜セレン酸塩イオンを含有するものである方法であって、該方法が
    、工程(a)の前に供給溶液を予備反応ゾーンに供給する工程と、予備反応ゾー
    ン中のこの溶液を、亜セレン酸塩イオンを二酸化硫黄と反応させてセレン元素を
    生成させるのに十分な温度に保つ工程とを更に含んでなる、請求項18に記載の
    、初期濃度のメタロイドイオンとSOを含有する水溶液中のメタロイドイオン
    の濃度を低下させる方法。
  23. 【請求項23】 二酸化硫黄源を予備反応ゾーンに添加する、請求項22に記載の、初期濃度の
    メタロイドイオンとSOを含有する水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下
    させる方法。
  24. 【請求項24】 Fe(II)イオン源を予備反応ゾーンに導入する、請求項22に記載の、初
    期濃度のメタロイドイオンとSOを含有する水溶液中のメタロイドイオンの濃
    度を低下させる方法。
  25. 【請求項25】 工程(c)において、メタロイドイオンの濃度が低下した溶液の少なくとも一
    部をスラリーから分離して、金属析出物とメタロイド析出物を含む残留スラリー
    を得る方法であって、該方法が、工程(a)の反応ゾーンに供給溶液を導入する
    前に、この残留スラリーの一部を供給溶液に再循環させる工程を更に含んでなる
    、請求項19に記載の、初期濃度のメタロイドイオンとSOを含有する水溶液
    中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  26. 【請求項26】 工程(a)の反応ゾーンのpHが約6〜約10.0であり、また反応ゾーンの
    温度が約60℃以上である、請求項18に記載の、初期濃度のメタロイドイオン
    とSOを含有する水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  27. 【請求項27】 工程(a)の反応ゾーンのpHが約8〜約9であり、また反応ゾーンの温度が
    約80〜約100℃である、請求項18に記載の、初期濃度のメタロイドイオン
    とSOを含有する水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低下させる方法。
  28. 【請求項28】 供給流中の各メタロイドイオンの濃度が1リットルにつき約1mgを超えてお
    り、またメタロイドイオンの濃度が低下した溶液中の各メタロイドイオンの濃度
    が1リットルにつき約1ミリグラム未満である、請求項18に記載の、初期濃度
    のメタロイドイオンとSOを含有する水溶液中のメタロイドイオンの濃度を低
    下させる方法。
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